JP7129253B2 - 部品装着機 - Google Patents

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本明細書は、基板に部品を装着する装着作業を行う部品装着機に関する。
プリント配線が施された基板に部品を装着するための対基板作業を実施して、回路基板を量産する技術が普及している。対基板作業を実施する対基板作業機の代表例として、部品装着機がある。部品装着機は、一般的に、部品を採取および保持する吸着ノズル等の保持部材、ならびに、保持部材に保持された部品を撮像して認識する部品認識用カメラを備える。さらに、保持部材の交換が良好に行われたか否かを検知する検知部を備えて、信頼性を高める技術も実用化されている。交換された保持部材の検知に関連する技術例が特許文献1~3に開示されている。
特許文献1に開示された部品装着機は、並んだ3本の吸着ノズルの側面画像を一括して撮像する撮像装置と、撮像した画像を処理する画像処理装置とを備える。この画像処理装置は、両端の吸着ノズルの部品の有無および部品吸着姿勢を認識するとともに、中間の吸着ノズルの有無を認識する。これによれば、ノズル交換確認用の光センサを搭載する必要が無く、部品吸着動作とノズル交換動作の両方を確認する機能を比較的低コストで搭載できる、とされている。
また、特許文献2には、吸着ノズルが取り出した電子部品の有無を検出する部品有無検出装置と、吸着ノズルに吸着保持された電子部品を撮像して認識する認識カメラおよび認識処理装置とを備え、認識処理装置の認識処理結果に部品認識異常が無ければ、電子部品をプリント基板上に装着する部品装着機が開示されている。さらに、部品有無検出装置が部品無しを検出すると共に認識処理結果が部品有りの場合に、装置の運転を停止させる制御装置を設けている。これによれば、部品有無検出装置の故障を判別できる、とされている。この技術では、認識カメラおよび認識処理装置が正しいものとして、部品有無検出装置の故障を判定している。
また、特許文献3に開示されたノズル取付状態の検査方法は、ノズルを検査位置に移動する工程と、ノズルを部品認識用のカメラにより撮像する工程と、認識結果をノズルデータと対比してノズルの有無および種類を判別する工程と、ノズルの取付エラーが検出されたときに報知する工程とを含む。これによれば、従来作業者の目視などの不確実な方法で行われていたノズル取付状態の検査を確実に効率よく行うことができ、マシントラブルを予防できる、とされている。
国際公開第2014/147806号 特開2010-199446号公報 特開平11-204996号公報
ところで、特許文献1~3において、吸着ノズルおよび吸着された部品の有無を検知する撮像装置や部品有無検出装置に故障が発生すると、通常、部品装着機は停止する。このとき、故障した装置を機器メーカに送り返して修理すると、単に復旧費用および復旧時間が必要となるだけでなく、ユーザ側での生産停止が長期間に及ぶおそれがある。
本明細書では、検知部による保持部材の検知機能に支障が生じても、基板の生産を継続できる部品装着機を提供することを解決すべき課題とする。
本明細書は、水平方向に移動可能な装着ヘッドと、前記装着ヘッドに交換可能に取り付けられ、機内の所定位置に位置決めされた基板に装着する部品を部品供給装置から採取して保持する保持部材と、前記装着ヘッドに配設され、前記保持部材の有無を検知する検知部と、前記装着ヘッドが前記部品供給装置から前記基板に移動する途中で、前記保持部材に保持された前記部品を撮像して認識する部品認識用カメラと、前記検知部で前記保持部材の有無の検知に支障が生じたときに、前記部品認識用カメラを用いて前記保持部材の有無を検知する切り替え制御を行う制御部と、を備える部品装着機を開示する。
本明細書で開示する部品装着機では、検知部による保持部材の検知機能に支障が生じたとき、検知部に代え部品認識用カメラを用いて保持部材の有無を検知することができる。したがって、部品装着機は、基板の生産を継続できる。
実施形態の部品装着機の全体構成を模式的に示す平面図である。 保持ツールおよびヘッドカメラユニットを斜め下方からみた斜視図である。 保持ツールおよびヘッドカメラユニットを斜め上方からみた斜視図である。 保持ツールおよびヘッドカメラユニットを模式的に示す側面図である。 実施形態の部品装着機の動作を説明する制御装置の制御フローの図である。 図5中の交換動作のサブフローの詳細を示した図である。 図5中の故障時処理のサブフローの詳細を示した図である。
1.実施形態の部品装着機1の全体構成
実施形態の部品装着機1について、図1~図7を参考にして説明する。図1は、実施形態の部品装着機1の全体構成を模式的に示す平面図である。部品装着機1は、基板Kに部品を装着する装着作業を実施する。図1の紙面左側から右側に向かう方向が基板Kを搬送するX軸方向、紙面下側(前側)から紙面上側(後側)に向かう方向がY軸方向となる。部品装着機1は、基板搬送装置2、部品供給装置3、部品移載装置4、部品認識用カメラ6、および制御装置7などが機台10に組み付けられて構成される。
基板搬送装置2は、符号を省略したガイドレール、搬送ベルト、およびクランプ機構などで構成される。搬送ベルトは、ガイドレールに沿って輪転することにより、載置された基板Kを機内の作業実施位置まで搬入する。クランプ機構は、基板Kを作業実施位置に位置決めする。部品移載装置4による部品の装着作業が終了した後、クランプ機構は基板Kを解放し、搬送ベルトは基板Kを機外に搬出する。
部品供給装置3は、X軸方向に並んで配列された複数のフィーダ31により構成される。各フィーダ31は、多数の部品が一列に収納されたキャリアテープを、先端側の供給位置32に向けて送り出す。キャリアテープは、供給位置32で部品を採取可能に供給する。
部品移載装置4は、ヘッド駆動機構41、移動体42、装着ヘッド43、保持ツール44、保持部材45、基板認識用カメラ46、およびヘッドカメラユニット5などで構成される。ヘッド駆動機構41は、直動機構により移動体42を水平二方向に駆動する。装着ヘッド43は、移動体42の前側に設けられ、移動体42と共に水平方向に移動する。装着ヘッド43の下側に、保持ツール44が交換可能に設けられる。保持ツール44の下側には、保持部材45が交換可能に取り付けられる。保持部材45は、部品供給装置3から部品を採取して保持し、基板Kに装着する。本実施形態において、保持部材45は、供給される負圧エアにより部品を吸着する吸着ノズルとされている。
保持ツール44は、取り付け可能な保持部材45の個数が相違する複数種類が用意されている。交換される保持ツール44は、基板搬送装置2と部品供給装置3の間の機台10上に配設されたツール交換ステーション47に載置される。これにより、保持ツール44は、自動で交換される。図略の遮光検知センサは、検知光が遮光されたことを以って、保持ツール44が所定位置に取り付けられたことを検知する。
また、保持部材45も、大きさの異なる複数種類が用意されている。交換される保持部材45は、基板搬送装置2と部品供給装置3の間の機台10上に配設された部材交換ステーション48に載置される。これにより、保持部材45も、自動で交換される。保持部材45の交換による取り付けが良好に行われたか否かは、通常時には、ヘッドカメラユニット5により検知される。
基板認識用カメラ46は、装着ヘッド43と並んで移動体42に設けられる。基板認識用カメラ46は、光軸が下向きとなるように配設され、基板Kに付設された位置マークを上方から撮像する。取得された画像データは画像処理され、基板Kの作業実施位置が正確に求められる。基板認識用カメラ46として、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を有するデジタル式の撮像装置を例示できる。ヘッドカメラユニット5は、装着ヘッド43の下側の保持ツール44の前側に設けられる。ヘッドカメラユニット5の詳細な構成については後述する。
部品認識用カメラ6は、ツール交換ステーション47と部材交換ステーション48の間の機台10上に設けられる。部品認識用カメラ6は、光軸が上向きとなるように配設される。部品認識用カメラ6は、装着ヘッド43が部品供給装置3から基板Kに移動する途中で、保持部材45に保持された部品を下方から撮像して認識する。部品認識用カメラ6として、CCDやCMOS等の撮像素子を有するデジタル式の撮像装置を例示できる。
制御装置7は、機台10に組み付けられており、その配設位置は特に限定されない。制御装置7は、CPUを有してソフトウェアで動作するコンピュータ装置により構成される。なお、制御装置7は、複数のCPUが機内に分散配置され、かつ通信連結されて構成されてもよい。
制御装置7は、制御機能部として、装着制御部71、交換制御部72、昇降制御部73、軽故障監視部74、重故障監視部75、およびモード切り替え制御部76を有する。装着制御部71は、予め記憶した装着ジョブプログラムにしたがって、部品の装着作業を制御する。装着制御部71を始めとする各制御機能部の機能については、後の動作説明の中で詳述する。
2.保持ツール44およびヘッドカメラユニット5の詳細構成
次に、保持ツール44およびヘッドカメラユニット5の詳細な構成について説明する。図2は、保持ツール44およびヘッドカメラユニット5を斜め下方からみた斜視図である。また、図3は、保持ツール44およびヘッドカメラユニット5を斜め上方からみた斜視図である。さらに、図4は、保持ツール44およびヘッドカメラユニット5を模式的に示す側面図である。図2~図4に示された保持ツール44は、12個の保持部材45(吸着ノズル)を交換可能に有し、図中では1個の保持部材45のみが例示されている。
保持ツール44は、円柱状に形成されており、回転駆動される。保持ツール44の外周側には、12本のホルダ441が周方向に等間隔に配置される。保持ツール44は、各ホルダ441を上下方向に摺動可能に支持する。各ホルダ441の下端部に、保持部材45が交換可能に取り付けられる。各ホルダ441の外周に、圧縮スプリング442が配置される。圧縮スプリング442は、保持ツール44に対してホルダ441を上方に付勢する。これにより、各ホルダ441は、通常時に上昇端に位置する。
保持ツール44の特定の回転位相に、昇降位置が設定されている。昇降位置に位置するホルダ441は、図示されないノズルレバーによって下方に駆動され、下降端まで下降する。また、ホルダ441は、軸を中心にして回転駆動される。さらに、ホルダ441に取り付けられた保持部材45には、ホルダ441を介して負圧エアおよび正圧エアが選択的に供給される。これにより、昇降位置の保持部材45は、下降するとともに必要に応じて回転し、部品の採取動作および装着動作を行う。
また、保持ツール44は、円柱形状の反射部材445を下部の中央に有する。反射部材445の高さは、上昇端に位置する保持部材45よりも下方に突出するように設定される。反射部材445は、保持部材45に保持された部品をヘッドカメラユニット5が撮像するときに、円筒外周面で照明光を反射する。さらに、反射部材445は、ヘッドカメラユニット5が撮像するときの背景となる。
上記した以外に、4個の中形の保持部材45Mを有する保持ツール44M、および、1個の大形の保持部材45Lを有する保持ツール44Lが用意されている(図1参照)。保持ツール(44、44M、44L)は、説明した以外の種類を含んでもよく、また、4種類以上あってもよい。
ヘッドカメラユニット5は、保持部材45に保持された部品を側方から撮像して認識する。ヘッドカメラユニット5は、図4に示されるように、保持ツール44の側方に臨んで配設される。ヘッドカメラユニット5は、カメラ部51、光学基板部52、および昇降駆動部59などで構成される。カメラ部51は、装着ヘッド43から下方に延びた支持部材431に設けられる。カメラ部51は、光軸が横向きとされ、光学基板部52を通して保持ツール44の下部を撮像できるように配設される。カメラ部51として、CCDやCMOS等の撮像素子を有するデジタル式の撮像装置を例示できる。
光学基板部52は、保持ツール44とカメラ部51の間に配設される。光学基板部52は、装着ヘッド43から下方に延びて昇降可能な支持部材432に設けられる。光学基板部52は、横に長い部材であり、中央部と、中央部の左右両端から屈折して保持ツール44を囲む右側部および左側部とからなる。光学基板部52は、中央部に3個の透過窓53、および2個のプリズム54を有する。3個の透過窓53は、矩形であり、左右方向に離隔して配置される。各透過窓53には、透明なガラス板が嵌めこまれる。中央の透過窓53は、昇降位置の保持部材45の画像を直線経路でカメラ部51に送る中央光路を形成する。
2個のプリズム54は、左右の透過窓53のカメラ部51の側に配置される。左側の透過窓53およびプリズム54は、左側光路を形成する。つまり、昇降位置のすぐ左側の保持部材45の画像は、左側の透過窓53を透過した後にプリズム54で屈折されて、カメラ部51に送られる。一方、右側の透過窓53およびプリズム54は、右側光路を形成する。つまり、昇降位置のすぐ右側の保持部材45の画像も、右側の透過窓53を透過した後にプリズム54で屈折されて、カメラ部51に送られる。これにより、カメラ部51は、並んだ3個の保持部材45の画像を撮像視野に収めることができる。
また、光学基板部52は、中央部、右側部、および左側部の保持ツール44に対向する側の面に複数の光源55を有する。正確には、光源55は、透過窓53の間に2個ずつ横に並んで配設され、右側部および左側部に7個ずつ横に並んで配設される。光源55は、カメラ部51の撮像時に、照明光を投射して、保持部材45および保持された部品を照明する。光源55として、発光ダイオードを例示でき、これに限定されない。
本実施形態において、中央光路により取得される画像データにより、昇降位置の保持部材45の有無が検知される。検知された結果は、画像データの画像処理によって確認される。したがって、ヘッドカメラユニット5は、保持部材45の有無を検知する検知部を兼ねる。また、左側光路および右側光路により取得される画像データにより、昇降位置の左右の保持部材45に保持された部品の有無、形状、大きさ、および保持姿勢などが認識される。認識された結果は、画像データの画像処理によって確認される。加えて、左側光路および右側光路により取得される画像データにより、昇降位置の左右の保持部材45が装着動作を行った後に部品を保持していないことが確認される。
昇降駆動部59は、装着ヘッド43の内部に設けられる。昇降駆動部59は、昇降制御部73からの指令にしたがい、支持部材432とともに光学基板部52を昇降駆動する。具体的に、1個の大形の保持部材45Lを有する保持ツール44Lが取り付けられたときに、光学基板部52は、上方に駆動される。これは、大形の保持部材45Lに保持された大形の部品が光学基板部52に接触することを防止するためである。ヘッドカメラユニット5は、大形の保持部材45Lが保持する大形の部品の撮像を省略する。
ヘッドカメラユニット5は、破損などの故障が皆無でない。例えば、光学基板部52が昇降することによる部材の摩耗や微少変形に起因して三つの光路に誤差が生じ、ヘッドカメラユニット5の認識性能が低下する場合がある。ヘッドカメラユニット5の認識性能が或る程度低下すると、部品の形状や保持姿勢を認識するときの画像処理で誤差が増大したりエラーの発生頻度が上昇したりして、良好な認識を行えない軽故障となる。それでも、ヘッドカメラユニット5は、保持部材45が有るか無いかを検知することはできる。ヘッドカメラユニット5の認識性能がさらに低下すると、保持部材45の有無も検知できない重故障となる。換言すると、ヘッドカメラユニット5の検知部としての機能に支障が生じる。
3.実施形態の部品装着機1の動作
次に、実施形態の部品装着機1の動作について、制御装置7の制御機能部の機能と併せて説明する。制御装置7の交換制御部72は、保持ツール44の交換動作、および保持部材45の交換動作を制御する。昇降制御部73は、ヘッドカメラユニット5の昇降駆動部59を制御する。軽故障監視部74は、ヘッドカメラユニット5の軽故障を監視する。重故障監視部75は、ヘッドカメラユニット5の重故障を監視する。モード切り替え制御部76は、通常時モードと応急時モードの切り替えを制御する。
通常時モードは、ヘッドカメラユニット5の正常時および軽故障時に設定されるモードである。通常時モードにおいて、保持ツール44に取り付けられる保持部材45の有無の検知は、ヘッドカメラユニット5により行われる。応急時モードは、ヘッドカメラユニット5の重故障時に切り替えられるモードである。応急時モードにおいて、保持ツール44に取り付けられる保持部材45の有無の検知は、ヘッドカメラユニット5に代え部品認識用カメラ6を用いて行われる。
図5は、実施形態の部品装着機1の動作を説明する制御装置7の制御フローの図である。部品装着機1の初期状態において、ヘッドカメラユニット5は正常であり、通常時モードで装着作業が進められる。図5のステップS1で、装着制御部71は、採取装着サイクルを設定する。
採取装着サイクルとは、保持部材45が部品供給装置3から部品を採取および保持し、部品認識用カメラ6に移動して撮像され、基板Kに移動して当該の部品を装着する一連の作業手順である。採取装着サイクルのデータには、装着する部品の種類、採取位置、装着位置、および装着順序、ならびに、使用する保持ツール44および保持部材45などの情報が含まれる。複数の採取装着サイクルのデータおよび実行順序は、前述した装着ジョブプログラムに記述されている。
次のステップS2で、交換制御部72は、設定された採取装着サイクルを実行する際に、保持ツール44または保持部材45の交換が必要であるか否かを判定する。交換制御部72は、装着ジョブプログラムを参照して、この判定を容易に行うことができる。交換が必要である場合に、制御フローの実行は、交換動作のサブフローSF1(後述)に分岐される。交換が不要である場合のステップS3で、装着制御部71は、装着ヘッド43を部品供給装置3に移動させ、保持部材45に部品の採取動作を実行させる。
次のステップS4で、装着制御部71は、ヘッドカメラユニット5に撮像動作を実行させる。装着制御部71は、左側光路および右側光路により取得された画像データを画像処理して、保持部材45に保持された部品を側方から見た保持姿勢を確認する。また、軽故障監視部74は、装着制御部71の画像処理の結果に基づいて、ヘッドカメラユニット5の軽故障の有無を確認する。さらに、重故障監視部75は、中央光路により取得された画像データの画像処理の結果に基づいて、ヘッドカメラユニット5の重故障の有無を確認する。
次のステップS5で、装着制御部71は、ヘッドカメラユニット5の軽故障または重故障が新たに発生したか否かを判定する。軽故障または重故障が新たに発生した場合に、制御フローの実行は、故障時処理のサブフローSF2(後述)に分岐される。
ヘッドカメラユニット5が正常である場合、軽故障が継続している場合、および重故障が継続している場合に、制御フローの実行は、ステップS6に進められる。ステップS6で、装着制御部71は、装着ヘッド43を部品認識用カメラ6に移動させて、保持部材45および部品の撮像動作を実行させる。装着制御部71は、取得された画像データを画像処理して、保持部材45に保持された部品を下方から見た保持姿勢を認識する。ヘッドカメラユニット5が正常である場合、部品の保持姿勢は、ヘッドカメラユニット5による側方からの認識、および、部品認識用カメラ6による下方からの認識が併用されて、認識精度が高められる。
次のステップS7で、装着制御部71は、装着ヘッド43を基板Kに移動させ、保持部材45に部品の装着動作を実行させる。次いで、制御フローの実行は、ステップS1に戻される。この後、2回目のステップS1で、次の採取装着サイクルが設定される。以降、ステップS1からステップS7までのループが繰り返される。1枚の基板Kに対する全ての採取装着サイクルが終了すると、当該の基板Kが搬出される。この後、次の基板Kが搬入され、図5に示される制御フローが繰り返される。
次に、図6は、図5中の交換動作のサブフローSF1の詳細を示した図である。図6のステップS11で、交換制御部72は、保持ツール44の交換が必要であるか否かを判定する。交換が必要である場合のステップS12で、交換制御部72は、装着ヘッド43をツール交換ステーション47に移動させて、保持ツール44の交換動作を実行させる。交換動作の良否は、前述した遮光検知センサによって検知される。ステップS11で保持ツール44の交換が不要である場合、および、ステップS12の終了後、制御フローの実行は、ステップS13に合流される。
ステップS13で、交換制御部72は、保持部材45の交換が必要であるか否かを判定する。交換が必要である場合のステップS14で、交換制御部72は、装着ヘッド43を部材交換ステーション48に移動させて、保持部材45の交換動作を実行させる。ステップS13で保持部材45の交換が不要である場合、および、ステップS14の終了後、制御フローの実行は、ステップS15に合流される。
次のステップS15で、交換制御部72は、通常時モードであるか、応急時モードであるかを判定する。通常時モードであるときのステップS16で、交換制御部72は、ヘッドカメラユニット5に撮像動作を実行させて、交換された保持部材45の有無を検知させる。さらに、交換制御部72は、取得した画像データを画像処理して、保持部材45の有無を認識する。
また、応急時モードであるときのステップS17で、交換制御部72は、装着ヘッド43を部品認識用カメラ6に移動させ、保持部材45の撮像動作を実行させて、交換された保持部材45の有無を検知させる。さらに、交換制御部72は、取得した画像データを画像処理して、保持部材45の有無を認識する。ここで、部品認識用カメラ6による下方からの撮像であっても、保持部材45の有無を検知することは可能である。この検知方法では、既存の部品認識用カメラ6を流用でき、加えて、撮像視野に収まる複数の保持部材45の有無をまとめて検知できる。反面、装着ヘッド43の移動が必要となるため、通常時モードと比較して検知時間が長くなる。ステップS16またはステップS17の終了後、制御フローの実行は、ステップS18に合流される。
ステップS18で、交換制御部72は、保持部材45が有ることを確認して、制御フローの実行をステップS19に進める。仮に保持部材45が無い場合、ステップS22で、交換制御部72は、異常時処理を実行する。例えば、交換制御部72は、保持部材45が無い異常時であることをオペレータに通報して、対処を待つ。
ステップS19で、昇降制御部73は、取り付けられている保持部材45が大形であるか否かを判定する。保持部材45が大形であるときのステップS20で、昇降制御部73は、昇降駆動部59を制御して、光学基板部52を上昇させる。以降、ヘッドカメラユニット5は、大形の保持部材45Lに保持された大形の部品の撮像を省略する。また、保持部材45が中形または小形であるときのステップS21で、昇降制御部73は、昇降駆動部59を制御して、光学基板部52を下降させる。以降、ヘッドカメラユニット5は、中形または小形の保持部材45に保持された部品の撮像を実施する。ステップS20またはステップS21の終了後、制御フローの実行は、図5のステップS3に戻される。
次に、図7は、図5中の故障時処理のサブフローSF2の詳細を示した図である。図7のステップS31で、軽故障であるかそれとも重故障であるかが判別される。軽故障である場合のステップS32で、装着制御部71は、ヘッドカメラユニット5による部品の認識を未実施と決定する。これにより、以降の部品の保持姿勢の認識は、部品認識用カメラ6のみで行われるが、装着作業に支障は生じない。なお、図5のステップS4で説明したヘッドカメラユニット5の撮像動作は、重故障を監視するために継続される。
また、重故障である場合のステップS33で、モード切り替え制御部76は、モード切り替えを要請する。例えば、モード切り替え制御部76は、「ヘッドカメラユニット5に重故障が発生したので、モード切り替え指令を発してください。」とオペレータに要請する。次のステップS34で、モード切り替え制御部76は、オペレータのモード切り替え指令(手動指令)を待つ。モード切り替え指令を受け取った後のステップS35で、モード切り替え制御部76は、通常時モードから応急時モードへ切り替える。ステップS32またはステップS35の終了後、制御フローの実行は、図5のステップS6に戻される。
上述したように、ヘッドカメラユニット5が重故障である場合の応急時モードでも、図5に示される制御フローは繰り返して実行され、基板Kの生産が継続される。ただし、部品の保持姿勢の認識が部品認識用カメラ6のみとなる点、および、保持部材45の有無の検知に装着ヘッド43の移動が必要となるため通常時モードと比較して検知時間が長くなる点に留意する必要がある。このため、オペレータは、ヘッドカメラユニット5の修理または良品との交換を計画的に進めて、応急時モードを通常時モードに戻すことが好ましい。
実施形態の部品装着機1では、ヘッドカメラユニット5による保持部材45の検知機能に支障が生じたとき、ヘッドカメラユニット5に代え部品認識用カメラ6を用いて保持部材45の有無を検知することができる。したがって、部品装着機1は、基板Kの生産を継続できる。これにより、部品装着機1の生産停止に伴って発生する損失が低減される。
4.実施形態の応用および変形
なお、保持ツール44は、装着ヘッド43に交換不能に設けられてもよい。また、保持ツール44の有無を検知する検知部として、ヘッドカメラユニット5でなくセンサなどを用いることもできる。さらに、実施形態において、ヘッドカメラユニット5の一部である光学基板部52が昇降するが、ヘッドカメラユニット5の全体が昇降してもよい。これによれば、複数種類の保持ツール(44、44M、44L)で保持部材(45、45M、45L)の取り付け高さが相違していても、ヘッドカメラユニット5を昇降させて撮像動作を行うことができる。また、部品供給装置3がトレー式装置からなり、保持部材45が部品を挟持するチャックであってもよい。その他にも、部品供給装置3と保持部材45の組み合わせは変更可能である。
さらに、図5のステップS4において、軽故障監視部74および重故障監視部75は、装着制御部71の画像処理の結果を利用しているが、これに限定されない。例えば、軽故障監視部74および重故障監視部75は、故障の監視だけを目的として、部品が保持されていない保持部材45をヘッドカメラユニット5に撮像させ、軽故障や重故障の有無を監視してもよい。また、重故障監視部75は、ステップS4で動作せずに、ステップS16でヘッドカメラユニット5が保持部材45を撮像動作した後に動作してもよい。さらに、重故障監視部75は、昇降駆動部59の動作状況を把握して重故障を監視する方法を併用することもできる。
また、図6のステップS16およびステップS17に示されるように、保持部材45の有無の検知は、保持部材45が交換された後に1回行われるが、これに限定されない。例えば、ヘッドカメラユニット5が一定の時間間隔で保持部材45の有無を検知する構成を採用すれば、装着作業の途中における保持部材45の不慮の脱落を監視できる。
さらに、図7のステップS33~ステップS35で説明した手動指令によるモード切り替えは、必須でない。例えば、モード切り替え制御部76は、ステップS33で、応急時モードへの切り替えを自動で実行し、ステップS34で、モード切り替えの終了をオペレータに通知してもよい。また、部品の種類によっては、ヘッドカメラユニット5による側方からの認識、例えば、部品の傾きやリードの平坦度の認識が必須とされる場合がある。この場合には、本実施形態の適用が見送られる。実施形態の構成および動作は、その他にも様々な応用や変形が可能である。
1:部品装着機 2:基板搬送装置 3:部品供給装置 4:部品移載装置 43:装着ヘッド 44、44M、44L:保持ツール 45、45M、45L:保持部材 46:基板認識用カメラ 48:部材交換ステーション 5:ヘッドカメラユニット 51:カメラ部 52:光学基板部 59:昇降駆動部 6:部品認識用カメラ 7:制御装置 71:装着制御部 72:交換制御部 73:昇降制御部 74:軽故障監視部 75:重故障監視部 76:モード切り替え制御部 K:基板

Claims (7)

  1. 水平方向に移動可能な装着ヘッドと、
    前記装着ヘッドに交換可能に取り付けられ、機内の所定位置に位置決めされた基板に装着する部品を部品供給装置から採取して保持する保持部材と、
    前記装着ヘッドに配設され、前記保持部材の有無を検知する検知部と、
    前記装着ヘッドが前記部品供給装置から前記基板に移動する途中で、前記保持部材に保持された前記部品を撮像して認識する部品認識用カメラと、
    前記検知部で前記保持部材の有無の検知に支障が生じたときに、前記部品認識用カメラを用いて前記保持部材の有無を検知する切り替え制御を行う制御部と、
    を備える部品装着機。
  2. 前記装着ヘッドは、取り付けられた前記保持部材の個数が相違する複数種類の保持ツールのいずれかを交換可能に有し、
    前記装着ヘッドが有する前記保持ツールの種類に応じて、前記検知部の少なくとも一部の配設高さを変更する昇降駆動部をさらに備える、
    請求項1に記載の部品装着機。
  3. 前記検知部が前記保持部材の有無を検知できない重故障を監視する重故障監視部をさらに備え、
    前記制御部は、前記重故障監視部が前記重故障を検出したときに、手動指令にしたがって、または自動で前記切り替え制御を行う、
    請求項1または2に記載の部品装着機。
  4. 前記検知部は、前記保持部材に保持された前記部品を側方から撮像して認識するヘッドカメラユニットにより兼ねられる、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の部品装着機。
  5. 前記ヘッドカメラユニットは、認識性能が低下して前記部品を認識できない軽故障となっても、前記検知部として機能し、
    前記制御部は、前記ヘッドカメラユニットの前記認識性能がさらに低下して前記保持部材の有無を検知できない重故障となったときに、前記切り替え制御を行う、
    請求項4に記載の部品装着機。
  6. 機内に配置され、複数の前記保持部材を前記装着ヘッドとの間で交換可能に収容する交換ステーションをさらに備え、
    前記検知部は、少なくとも前記保持部材が交換されたときに動作する、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の部品装着機。
  7. 前記保持部材は、供給される負圧エアにより前記部品を吸着する吸着ノズルである、請求項1~6のいずれか一項に記載の部品装着機。
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