JP7128798B2 - 永久磁石回転子を有する連続回転電機モータ - Google Patents

永久磁石回転子を有する連続回転電機モータ Download PDF

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Description

本発明は、永久磁石を設けられた回転子と、コイルによって形成された固定子とを有する連続回転電機モータの分野に関する。コイルは、好ましくは、磁気コアを有さず、それにより、磁石の磁束がコイルに直接結合されるように、磁石およびコイルが配置される。
特に、本発明は、時計用途向けの小さな寸法の電機モータに関する。電機モータは、特に、アナログディスプレイを備えた電気機械式の腕時計ムーブメントに組み込まれる。
時計の分野では、電気機械式腕時計に使用される電機モータは、一般に、ステップモータである。これらモータには、永久磁石を設けられた回転子の静止位置を画定する磁気固定子がある。駆動パルス中に、固定子の1つまたは複数のそれぞれの磁気コアに巻かれた1つまたは複数のコイルによって生成された磁束により、回転子をステップ状に駆動できる。これら駆動パルスを生成するために必要な供給電圧は、一般に1.2から1.5ボルトの範囲にある。各駆動パルス後のいずれかのコイルの誘導電圧の分析により、ステップが正しく実行されたかどうかを判定できる。正しく実行されない場合は、補正パルスが提供される。ステップモータでは、回転子が所定の角度位置で停止しているため、回転子の角度位置と駆動パルスの連続的な開始との間の同期を妨げる特定の問題はない。
時計用ステップモータは、時間の試験に合格し、信頼性があり、特に各駆動パルスを形成する信号のハッシュのおかげで消費レベルを低くすることができる。この技術は「PWM-パルス幅変調」と呼ばれる。しかしながら、ステップモータは、ステップを越えて回転するときにノイズを生成する傾向があり、特に夜間はユーザにとって不便である。さらに、針、特に秒針のステップ状の回転は、電気機械式腕時計の特徴的な兆候であり、目に見える兆候は消費者の目には必ずしも有利ではない。これら問題を克服するために、腕時計ムーブメントには、永久磁石を設けられた回転子を有するタイプの小さな寸法の連続回転電機モータを組み込むことができる。
特許文献EP0887913A2号は、時計用途向けの連続回転マイクロモータを制御する方法を記載している。このモータは、平坦なコイルで形成された固定子と、永久磁石を設けられた回転子で構成される。回転子は、固定子のコイルの下に位置する第1の長方形フランジの端に配置された逆極性の第1の磁石のペアと、第1の磁石のペアに面した第2の長方形フランジの端に配置された、これも逆極性の第2の磁石のペアとを含む。したがって、回転子は、回転子が回転しているときにコイルを通過する4つの磁石の磁束のための磁気回路を画定し、これらコイルに誘導電圧が生成される。前述した文献は、固定子の2つの実施形態を提案している。前述した文献の図1および図2に示される第1の実施形態では、固定子は、回転子の回転軸に垂直な平面の全体に配置された3つの平坦なコイルを含む。これら3つのコイルは120°オフセットされている。回転子にはフランジごとに逆極性の磁石のペアが1つあるため、回転子の磁気周期/極ピッチは360°に等しくなる。3つのコイルは常に直列に配置されており、3つのコイルによって形成される電気回路の2つの出力端子の合計誘導電圧の信号は、120°の周期の正弦波形状を有する。回転子の回転を維持するために、制御方法は、誘導電圧信号の周期の4分の1未満の所定の持続時間を有する駆動電圧パルスを直列のコイルに印加することと、合計誘導電圧信号がゼロを通過した後、固定時間間隔t1後の各駆動電圧パルスを開始することとを提供する。時間間隔t1は、回転子の公称回転速度に対して、駆動電圧パルスが最大電圧の領域で発生するが、わずかに先行するように選択される。前述した文献の図4では、これらパルスは、合計誘導電圧信号の頂点の前に始まり、この信号の最大値で実質的に終わることがわかる。図5を参照して前述した文献に示されているように、この選択により、回転子の回転速度に関して一定のレベルの自己調節が得られる。
特許文献EP0887913A2号の第1の実施形態は、衝撃または突然の動きの場合の効率および堅牢性に関する問題に直面している。衝撃中に回転子が突然加速すると、誘導電圧の最大値を通過した後に駆動電圧パルスが発生するため、したがって供給されるエネルギは一定の公称速度での回転を目的とするエネルギよりも大きくなる。この状況では、合計誘導電圧信号の一定数の期間中、回転子が徐々に減速し始めるまで、回転子がさらに加速する。これは、不安定をもたらす。さらに、衝撃に関係のない腕時計のユーザの腕の動きの間、回転子は回転速度のわずかな変動を受ける。駆動電圧パルスは、誘導電圧信号が最大絶対値、すなわち絶対値の形態をとる時間に対して異なる時点で発生するため、提供される方法は、このような場合に、さらに不安定をもたらす。これは、各駆動パルス中に回転子に供給されるエネルギ量を変動させる。回転速度が低下している場合、ある程度の自己調節があるが、この速度が増加している場合は当てはまらず、代わりに逆のことが生じる。
第1の実施形態におけるモータの構成に関して、3つのコイルは、回転子の平面の全体において回転子のシャフトの周りのほぼ全体の空間を占有し、回転子と、この回転子によって駆動される歯車列のホイールとの間のこの平面において機械的結合が生じないことに留意されたい。したがって、このような構成では、2つのフランジと永久磁石とによって形成される回転子の部分よりも高いまたは低い平面での機械的結合が必要である(磁石とコイルとの間の良好な結合を確保するために、磁石は、コイルの近くに配置する必要があることに留意されたい)。これは、比較的高い構造を必要とするため、全体の寸法に関する問題を引き起こし、回転子は、電気モータによって供給される機械的トルクの出力ピニオンと噛み合うホイールに対して高さの観点でオフセットされ、このピニオンは、前述した回転子部分の上下にある回転子のシャフトに配置する必要がある。
特許文献EP0887913A2号で提案された第2の実施形態では、回転子の回転軸に対して正反対にある2つの平坦なコイルのみによって形成された固定子と並んだ同一の回転子が提供される。そのような場合、2つのコイルは、常に直列に配置されている2つのコイルの端子で非ゼロの誘導電圧を得るために、電線の巻き方向が互いに反対でなければならないことが理解される。前述した制御方法には、この場合、同じ欠点がある。特に、1つのコイルが除去されたが、全体の寸法に関する問題は同じままであることに留意されたい。ホイールを2つのコイルの平面の全体に配置することはほとんどできず、この平面の全体に設けられたシャフトのピニオンと結合できる。それでもこのようなアセンブリを生産する場合、回転子と、駆動された歯車列のこのホイールとの間の減速比が小さくなるように、ホイールの直径を小さくする必要があり、これは追加のホイールが必要になるため一般に欠点となる。この第2の実施形態は、電気的位相シフトがゼロに等しい2つのコイルの配置により、この目的のためにさらにセンサを追加することなく、回転子の回転方向を決定できなくなるという別の問題を生じさせる。これは、問題となっている文献の記載の最終段落において提言されている。
特許文献EP0887913A2号に開示されている電機モータには、別の問題がある。提供された配置は、電機モータの外部に追加の磁気要素を配置することなく、電機モータを効率的に起動させること、すなわち回転子を回転させることを可能にしない。より具体的には、モータを起動できるようにするために、回転子を静止状態(駆動されていない状態)に配置するための磁石が回転子の周辺に追加される。したがって、この磁石は、回転子が静止しているときだけでなく、回転子の磁石と常に相互作用する。これは、可能な限り安定することが求められている速度での回転子の連続回転に関して外乱を引き起こす。
欧州特許文献EP0887913A2号
本発明の全体的な目的は、前述した従来技術の電機モータの問題を少なくとも部分的に克服する電機モータを提供すること、およびより具体的には、前述した問題のすべてを克服するそのような電機モータの主な実施形態を提供することである。さらに、本発明の主な実施形態によるモータを備えた時計用電気機械ムーブメントが提供される。
この目的のために、本発明は、永久磁石を設けられた回転子と、コイルによって形成された固定子とを含む連続回転電機モータに関し、永久磁石とコイルは、回転子が回転駆動されると、各コイルのおのおのにおいて生成する誘導電圧に対して、コイルが、実質的に第1の位相と第2の位相とを画定するように配置される。したがって、電機モータのコイルの任意の2つのコイルでそれぞれ生成可能な2つの誘導電圧信号は、同相であるか、または、実質的に第1の位相と第2の位相との間の電気的位相シフトに対応する電気的位相シフトφを有する。全体として、この電気的位相シフトは、5度から90度の間(5°≦φ≦90°)の値に含まれる。さらに、電機モータは、第1の位相に属する1つまたは複数のコイルで回転する回転子によって生成される第1の誘導電圧信号の値が、第2の位相に属する1つまたは複数のコイルで回転する回転子によって生成される第2の誘導電圧信号の値に実質的に等しい値を有する、交差時間を検出するための回路を備える制御デバイスを備え、したがって、第1および第2の誘導電圧信号は、その間に前記電気的位相シフトを有する。制御デバイスは、回転子を回転させるための電気的駆動パルスを生成できるように構成され、これらパルスは、それぞれの交差時間によって決定される開始時間にそれぞれ開始され、制御デバイスは、少なくとも第1の位相の1つのコイルと、少なくとも第2の位相の1つのコイルとによって形成され、電気的駆動パルスの印加中に直列に配置されたコイルのセットに、前記電気的駆動パルスを印加できるように配置される。
好ましい代替実施形態では、電気的位相シフトφは、30度から65度の間(30°<φ<65°)の値を有する。
好ましい代替実施形態では、制御デバイスは、電気的駆動パルスが開始される開始時間が、対応する交差時間の検出の直後に発生するように構成され、それにより、対応する交差時間の検出後、これら電気的駆動パルスの生成のために時間遅延が提供されない。
1つの有利な代替実施形態では、前記電気的駆動パルスの印加時に、このように直列に配置された第1の位相の少なくとも1つのコイルおよび第2の位相の少なくとも1つのコイルを介して印加される供給電圧は、回転子が公称角速度で回転しているとき、その誘導電圧の合計の最大値より大きく、この最大値の150パーセント(150%)未満であるように提供される。
特定の1つの実施形態では、制御回路は、第1の位相の少なくとも1つのコイルおよび第2の位相の少なくとも1つのコイルに別々に選択的に給電できるように配置された少なくとも1つのスイッチをさらに備え、制御回路は、電機モータの起動段階中、まず、回転子を配置するために第1または第2の位相の一方に給電し、次に、回転子を所望の方向に回転させるために、これら第1または第2の位相の他方に給電できるように配置される。
有利な代替実施形態では、制御デバイスは、検出回路によって交差時間が検出されることを可能にするために、第1の誘導電圧信号を生成する1つまたは複数のコイルを、第2の誘導電圧信号を生成する1つまたは複数のコイルから電気的に絶縁することを瞬間的に可能にする少なくとも1つのスイッチをさらに備える。検出回路は比較器を備え、その2つの入力はそれぞれ、第1の誘導電圧信号を生成する1つまたは複数のコイルの第1の端子と、第2の誘導電圧信号を生成する1つまたは複数のコイルの第1の端子とに接続される。特に、制御デバイスは、前記交差時間を検出するための検出段階中に、対応する2つの第2の端子が、2つのそれぞれのスイッチを介して基準電圧に瞬間的に接続されるように構成される。
特定の1つの代替実施形態では、制御回路はさらに比較器を備え、その2つの入力は、回転子の回転方向が、交差時間を検出するための回路に関連して検出されることを可能にするために、第1または第2の位相のうちの1つに属するコイルまたはコイルのセットの2つの端子に接続される。
主な1つの実施形態では、固定子は、それぞれ第1および第2の位相を構成する2つの平坦なコイルのみによって形成され、それにより、回転子の磁石は、交互する軸方向分極を有する。
本発明は、本発明の範囲を限定することを意図するものではなく、単なる例示として提供される添付図面を参照して、以下により詳細に記載される。
図1は、本発明の連続回転電機モータの主な実施形態の概略図である。 図2は、本発明の主な実施形態による電機モータの特定の代替物を組み込んだ電気機械式時計ムーブメントの水平断面の部分図である。 図3は、図2の電機モータの回転子の水平断面図である。 図4は、図2の時計ムーブメントのIV-IV線に沿った断面図である。 図5は、3つの対応する電機モータの回転子が、その磁石の配置において、異なる極ピッチ、すなわち180°、120°、および90°を有する主な実施形態の3つの代替案の表形式の概略図である。 図6は、主な実施形態の固定子の2つのコイルに関連する制御デバイスを示す図である。 図7は、2つのコイルの誘導電圧と、直列に配置された2つのコイルで生成される合計誘導電圧、および電機モータの有利な制御方法による駆動電圧パルスの印加を示す図である。 図8Aは、2つのコイルにおける2つの誘導電圧と、2つの誘導電圧信号の交差時間および回転方向を検出するための周期的な位相におけるこれら2つの誘導電圧信号から派生した2つの信号とを示す図である。 図8Bは、2つのコイルにおける2つの誘導電圧と、2つの誘導電圧信号の交差時間および回転方向を検出するための周期的な位相におけるこれら2つの誘導電圧信号から派生した2つの信号とを示す図である。
図1は、本発明の1つの主な実施形態による連続回転電機モータ1を図式的に示す。この電機モータは、2つの平坦なコイルAおよびBのみによって形成された固定子と、磁石3bを保持する高透磁率を備えた2つの平行なフランジ3aを備えた回転子3とを備える。磁石を保持する2つのフランジによってそれぞれ形成される2つの部分は、それらの間に2つの平坦なコイルB1およびB2が貫通する中間空間を画定する。磁石と2つの平坦なコイルは、回転子が回転すると、2つのコイルのおのおのに周期的な誘導電圧信号が生成されるように、それらの間に磁気結合を有するように配置される。フランジ3aのおのおのは、中間空間と同じ側に、回転軸14の周りに均等に配置され、交互する軸方向分極を有する磁石または磁化部分3bを保持しており、すなわち、磁石または磁化部分の磁気分極が、軸14に対して実質的に平行であるか、または、より一般的には、前述した中間空間においてこれら磁石または磁化部分によって生成される磁束は、主に軸14に沿って向けられ、隣接する磁石の任意のペアの2つの磁気的極性は逆である。特に、2つのフランジは強磁性体で製造される。
永久磁石3bおよび2つのコイルB1、B2は、回転子3が回転しているときに、おのおのにおいて生成される誘導電圧に関して、これら2つのコイルがそれぞれ第1の位相および第2の位相を画定するように配置される。したがって、回転子が回転しているときに2つのコイルにおいてそれぞれ生成される2つの周期的な誘導電圧信号は、2つのコイル間、すなわち第1の位相と第2の位相との間の電気的位相シフトに対応する非ゼロの電気的位相シフトφを有する。この電気的位相シフトは、1つの一般的な代替実施形態では、5度から90度の間(5°≦φ≦90°)の値に含まれる。
電機モータ1はさらに、2つのコイル(図1において2つの線で図式的に示される)に電気的に接続される制御デバイス5を備える。この制御デバイスは、特に、駆動パルスの印加中に、少なくとも直列に配置された2つのコイルを通して印加されるこれら駆動パルスの開始時間を決定するために、前述した2つの周期的な誘導電圧信号の交差時間の検出を実施する制御方法に従って、電機モータを回転させる電気的駆動パルス(「駆動パルス」とも呼ばれる)の印加を管理するために使用される。したがって、制御デバイスは、直列に配置された2つのコイルを介して駆動パルスを生成できるように構成され、この制御デバイスは、第1の位相を画定する2つのコイルB1およびB2のうちの一方で回転する回転子によって生成された第1の誘導電圧信号が、第2の位相を画定する2つのコイルの他方で回転する回転子によって生成される第2の誘導電圧信号の値と実質的に等しい値を有する交差時間を検出するための回路7を備えている。第1および第2の誘導電圧信号は、それらの間に電気的位相シフトφを有することに留意されたい。制御デバイスおよびそれに関連する制御方法は、以下により詳細に記載される。
図2から図4を参照して、本発明の主な実施形態による電機モータの特定の代替物を組み込んだ電気機械式時計ムーブメントが記載される。時計ムーブメント2は、固定子6と回転子8によって形成された電機モータ4を備える。固定子は、おのおのが回転子の回転軸14に平行な中心軸12を有する2つの平坦なコイルB1およびB2を備える。図示されているコイルは、平坦なディスクの形状を有する。しかしながら、円形の外形とは異なる他の外部外形、特に卵形または台形の外形を考慮することができる。
回転子8は、中心シャフト16と、中心シャフトに取り付けられたディスクの形態の高透磁率を有する2枚のシート18および20(「磁気シート」とも呼ばれる)と、軸方向に分極され、2つの磁気シートの間に位置するように磁気シート18上に固定されて配置された複数の磁石または磁化部分22、23とを備える。この代替実施形態では、上部磁気シート20は単に、磁石によって生成される磁束の磁力線を閉じるためのプレートとして機能する。2つの磁気シートは、回転子とその周辺の小さな横方向の体積によって画定される体積内に磁石の磁束を実質的に閉じ込めるために使用される遮蔽構造を共に形成する。別の有利な代替実施形態(図1を参照)では、磁石は2つの磁気シートによって等しく支えられる。そのような場合、磁石は、それらの間に実質的に軸方向の磁束を生成するように、同じ極性を有する磁石のペアにおいて軸方向に整列される。示されている代替実施形態では、同じシート上に配置された磁石の極性は交互しており、磁石22と磁石23を区別する。この代替実施形態では、磁気シート18上に6個の磁石、すなわち、逆極性を有する3ペアの隣接する磁石が設けられる(図3を参照)。磁石は、120°の極ピッチを画定するように、磁気シート18上に円形かつ均一に配置されている。後述されるように、代替実施形態では、他の数の磁石、したがって他の極ピッチが提供される。
磁石は、おのおの軸方向分極を有し、最初に2つの磁気シートのいずれかに固定する前に、互いに分離された2N個の双極磁石で形成され得ることに留意されたい。しかしながら、これら磁石は、それが固定される強磁気シートの反対側の外面に2N個の磁極を有する環状多極磁石のそれぞれの部分によって形成することもできる。いずれの場合も、双極磁石と多極磁石の外側表面に、交互するNS極性を有する2N個の磁極のペアがあり、ここで、Nはゼロより大きい整数で、好ましくは1より大きい。
2つの平坦なコイルB1およびB2は、複数の磁石からの軸方向の距離で、2つの磁気シート18および20の間に位置する平面25の全体に延びる。回転子および2つのコイルは、これら2つのコイルが、その中心シャフト16からその円周28までのその2つの磁気シート間の回転子によって画定され、この回転子、特に、その磁石によって明確に残された回転空間26に、部分的に配置されるように構成される。中心シャフトは、ピニオン30を備え、その中心軸は回転軸14と整列し、このピニオンは、時計ムーブメント2のアナログ表示機構のホイール32と噛み合う。固定子は、回転空間26の角度セクタ34を明確に残すように構成されており、その頂角αは、この角度のセクタに留まりながら、中心シャフト16まで回転空間内でホイール32が半径方向に貫通できるように選択される。注目すべきことに、ピニオン30は、2つの磁気シート18と20の間に配置され、回転軸14の周りに前記回転空間を画定する2つの幾何学的平面38と39の間に位置する少なくとも1つの部分を有する。したがって、ホイール32は、ピニオン30と噛み合って、このホイールが駆動されることを可能にするように、回転空間の前記角度セクタで、2つの磁気シート間に部分的に配置される。
好ましくは、ホイール32は、渦電流損失を低減するか、あるいは排除さえもするために、特定の材料で構成および/または製造される。例として、ホイール32のプレートは、いくつかのスポークによって接続されたハブとリムを有する。有利な代替実施形態では、プレートを形成する材料はインコネル(登録商標)タイプの金属合金であり、その抵抗率は、真鍮の抵抗率よりもはるかに大きい。問題となっている損失を完全に排除するために、プレートは、たとえば、ポリオキシメチレン(「POM」)のような合成材料で製造できる。一般に、ホイールのプレートに磁性材料を使用することは避けられる。これは、回転子がこの車軸に吸引力、および逆の力を及ぼすことを防ぐために、ホイール32の車軸にも適用される。より具体的には、適用されない場合、ホイール32と回転子8が旋回するベアリングで摩擦損失が生じる。車軸は、たとえば、銅ベリリウム合金またはプラスチック材料で製造される。
有利な代替実施形態によれば、ホイール32は、2つのコイルB1およびB2の平面25の全体に延び、その軸42は回転子の周辺に配置され、ピニオン30はこの平面の全体に配置される。特に、このホイールに設けられた角度セクタ34の頂角αは、120°よりも大きい。好ましくは、この角度は130°よりも大きい。したがって、前述した好ましい代替実施形態では、2つのコイルは、この回転軸に対して230°未満の角度セクタを占めるように、回転子の回転軸に垂直な同一の平面の全体に配置される。
有利な代替実施形態によれば、ホイール32ならびに2つのコイルB1およびB2は、比較的大きな直径のコイルの配置を可能にするために、それらの間の角度ゾーンが、中心において10°未満の角度を有するような寸法を有する。
2つのコイルB1およびB2の2つの軸12と、回転軸14との間に画定される幾何学的角度βは、特定の代替実施形態では104°に等しく、比較的低い消費電力で電機モータを効率的に駆動するのに十分な大きさを有する誘導電圧をコイルに有しながら、ピニオン30とホイール32との間の減速比を最適化する。回転子の極ピッチが120°の場合、2つのコイルB1、B2でそれぞれ生成される2つの誘導電圧信号間の電気的位相シフトφは48°、つまり120°-104°によって乗じられた360°/120°に等しい。有利な代替実施形態では、電気的位相シフトφは、10度から90度の間(10°≦φ≦90°)の値に含まれる。好ましい代替実施形態では、電気的位相シフトφは、30度から65度の間(30°<φ<65°)の値を有する。
図5は、本発明の主な実施形態に対する3つの特定の代替案を表形式で概略的に示す。これら3つの代替案は、電機モータの2つのコイル間、つまり、表の最後の列に示されている誘導電圧信号間で60°に等しい共通の電気的位相シフトφを有する。第1の代替案は、交互する極性を有する2ペアの磁石(クロスハッチされたディスクで示される)を有し、回転子の磁気シートを形成する強磁性ディスク上に均等に配置された回転子3aを備える。コイルB2とそれに最も近い磁石との間の幾何学的位相シフトは、コイルB1が磁石の1つに整列された場合に計算される。電気的位相シフトと前述した幾何学的位相シフトとの間の数学的な方程式は、(360°/極ピッチ)×幾何学的位相シフトで与えられる。第2の代替案は、図2から図4に記載された代替案と同様に、強磁性ディスク上に配置された交互する極性を有する3ペアの磁石を有する回転子3bを備える。第3の代替形態は、強磁性ディスク上に均等に配置された交互する極性を有する4ペアの磁石を有する回転子3cを備える。
3つの代替案のおのおのの電機モータは、軸方向分極を有する磁石を設けられた2つの磁気ディスク、すなわち図1に示された代替案と同様の構成を有利に備えている。電気的位相シフトφが60°の場合、第2の代替案は、特に前述したホイールの配置に対して、2つのコイルの平面に明確に残された角度セクタにおいて利点を有することが理解され得る。より具体的には、この第2の代替案では、コイルB1とB2の間の中心の角度は100°に等しいが、他の2つの代替案では120°に等しい。
図6から図8Bを参照して、制御デバイスにおいて実施される電機モータを制御する方法にしたがう機能に加えて、主な実施形態にしたがって電機モータを制御するためのデバイスの代替実施形態が記載される。
図6は、電機モータを作動させるため、より具体的には、駆動電圧パルス58aおよび58bを2つのコイルに印加するために、コイルB1およびB2の電力供給を管理する制御デバイス52の電気回路を示す(図7)。この制御デバイスは、供給電圧VSupのみならず、アース54と供給電圧との中間値、特にこの供給電圧の半分に等しい値を有する、供給電圧から導出された基準電圧VRefを供給する、電源に接続されている。当業者は、そのような基準電圧が生成されることを可能にする様々な電気回路を知っている。
制御デバイスは、直列構成の2つのコイルを介して印加される供給電圧の符号を反転させ、したがって、正と負の電圧パルスを印加できるように、2つのコイルB1およびB2に対してHブリッジ構成で配置された4つのスイッチS1、S2、S3およびS4を備える。1つの代替実施形態は、スイッチS4が省略される(ここで、スイッチS1は、以下に特定されるように、電機モータを起動させるために使用し続ける)ように正電圧パルスを印加することに留意すべきである。
「閉スイッチ」という用語は、電流がそこを通過できるようにオン状態のスイッチであると理解される。したがって、「スイッチを開く」という用語は、有用な電流が通過できないようなオフ状態のスイッチであると理解される。開いたスイッチは、このスイッチの両側に配置された2つの要素を分離する。
制御デバイス52は、第1の位相および第2の位相に、すなわち主な実施形態では、第1のコイルB1および第2のコイルB2に、別々に選択的に電力を供給できるように配置された少なくとも1つのスイッチS5をさらに備える。制御回路は、電機モータの起動段階中、最初に、回転子を配置するために、第1または第2の位相の一方に、次に、回転子を所望の方向に回転させるために、第1または第2の位相の他方に、給電できるように構成される。たとえば、記載された代替実施形態では、最初にスイッチS2およびS5が閉じられるが、スイッチS1およびS4が開かれるため、コイルB2を回転子の磁石に対向させるために、コイルB2に正電圧のみを供給する。好ましくは、コイルB1は、回転子の振動運動を減衰させ、その起動配置を加速するために、スイッチS3およびS6を閉じることにより短絡される。なお、スイッチS6は、後述する検出回路用に設けられていることに留意されたい。次に、コイルB1のみに負電圧が供給されるように、スイッチS2およびS3が開かれ、スイッチS1が閉じられる(スイッチS6がまだ閉じられていない場合には同じことが当てはまる)。これにより、比較的長い持続時間の開始パルスが供給され、コイルB1と回転子の磁石との間に良好な結合が得られ、この回転子は、その後、パルスを駆動することで回転を維持するのに十分な速度で、所定の回転方向で回転できるようになる。起動段階が得られ、回転維持段階が続く。
制御デバイス52はさらに、
- 回転子が回転しているときに2つのコイルにおいてそれぞれ生成される2つの誘導電圧信号UB1およびUB2に関する交差時間TCを検出できるように、コイルB1をコイルB2から瞬間的に電気的に分離できるスイッチS6と、
- その2つの入力がそれぞれ、第1の誘導電圧信号UB1を供給するコイルB1の第1の端子、および第2の誘導電圧信号UB2を供給するコイルB2の第1の端子に接続された比較器C1と、を備えた検出回路を備える。
制御デバイスは、検出回路による交差時間TCを検出するための検出段階中に、2つのコイルの対応する2つの第2の端子が、2つのそれぞれのスイッチS7およびS8を介して基準電圧VRefに瞬間的に接続されるように構成される。比較器C1は、出力側で、信号SDIFを制御デバイスの論理回路56に供給する。この論理回路は、特に、時間の観点から、制御デバイスのさまざまなスイッチの開閉を管理するために使用される。2つの誘導電圧と信号SDIFは、意図した回転方向で電機モータが正常に機能する場合の図8Aに示される。本明細書で提案する検出回路は、決して限定的ではない代替実施形態を構成し、この目的のために、当業者によって他の回路が提供され得ることに留意されたい。本発明の範囲内で重要なことは、2つの誘導電圧信号UB1、UB2の交差時間TCを検出できることであり、これら信号は、本発明によれば、2つのコイルおよび回転子の磁石の配置によって互いに相殺される。さらに、電力消費を可能な限り最小限に抑えることが求められる。提案されている検出回路の構成により、単純なアナログ電圧比較器と複数のスイッチを使用するだけでこれを実現できる。
制御回路52はさらに比較器C2を備え、その2つの入力はコイルB2の2つの端子に接続される。この比較器C2は、出力側で、誘導電圧信号UB2の符号を示す信号PB2を供給する。図8Aおよび図8Bに示されるように、交差時間検出回路によって供給される信号PB2および信号SDIFは、回転子の回転方向の検出を可能にする。意図する回転方向に対応する図8Aでは、信号SDIFの立ち上がりエッジは、信号PB2がその論理状態「1」にあるときに発生し、信号SDIFの立ち下がりエッジは、信号PB2がその論理状態「0」にあるときに発生する。意図された回転方向と反対方向の回転に対応する図8Bでは、信号SDIFの立ち上がりエッジは、信号PB2が論理状態「0」にあるときに発生し、信号SDIFの立ち下がりエッジは、信号PB2が論理状態「1」にあるときに発生する。制御デバイスは、回転子が誤った方向に回転していることを検出すると、反応して回転方向を逆にする。制御デバイスは、たとえば少なくとも1つのコイルを短絡することにより、回転子を迅速に停止し、新しい起動段階を直接実行する。
図7は、好ましい代替実施形態の回転子の回転を維持する段階中の駆動電圧パルスの生成を示す。正電圧の駆動パルス58aをモータに印加するために、制御デバイス52は、信号SDIFの立ち上がりエッジを引き起こす交差時間TCの検出直後に、スイッチS2、S3、S6を閉じ、他のすべてのスイッチを開く。負電圧の駆動パルス58bをモータに印加するために、制御デバイス52は、信号SDIFの立ち下がりエッジを引き起こす交差時間TCの検出直後に、スイッチS1、S4、S6を閉じ、他のすべてのスイッチを開く。したがって、駆動パルスの印加時に、2つのコイルB1およびB2は直列に配置される。この構成では、直列の2つのコイルの外部端子に、2つの誘導電圧UB1とUB2の合計である合計誘導電圧UTotが表示される。
好ましい代替実施形態では、電気的駆動パルスが開始される開始時間は、対応する交差時間の検出直後に発生し、それにより、対応する交差時間の検出に続くこれら電気的駆動パルスの生成のための時間遅延手段は設けられない。このような制御方法は、合計誘導電圧UTotの絶対値で最大値に近い時間帯に駆動パルスを印加できるため、回転子の磁石とコイルとの間の良好な電磁結合を可能とし、散逸によって失われる電気エネルギも低減する。より具体的には、2つの誘導電圧信号UB1とUB2の両方が、同じ振幅の正弦波形状を有する場合、これら2つの信号の交差時間TCは、直列の2つのコイルの2つの外部端子間に生成される合計誘導電圧UTotの絶対的な最大値に対応することが理解され得る。したがって、少なくとも電圧パルスの印加中に、検出回路を介して交差時間を検出し、2つのコイルを直列に接続することにより、前述した観察を最大限に活用して、回転子を効率的かつ安全に駆動することができる。本明細書に記載された制御方法の堅牢性は、対応する交差時間の検出後、各駆動パルスが時間遅延なしで生成されるという事実に由来することに留意されたい。したがって、特に衝撃の場合、または提供される制御方法の範囲内で、回転子の回転速度の変動は、この回転子の駆動、特にその駆動のための電磁結合の効率、またはモータの電力消費に有害な影響を及ぼさない。
有利な代替実施形態では、直列に配置された2つのコイルを通る駆動パルスの印加中に印加される供給電圧VSupは、回転子が、公称角速度で回転している場合、合計誘導電圧UTotの最大値よりも大きく、この最大値の150パーセント(150%)未満であるように提供される。したがって、散逸による電気エネルギ損失が減少する。回転子に十分な量のエネルギを供給するために、駆動パルスの持続時間および/またはその周波数を調整できることに留意されたい。さらに、供給電圧VSupの値は、(たとえば、磁場または機械的ストレスによって引き起こされる)外部の外乱に対抗するために電力が必要な場合、前述した値の範囲より上で瞬間的に選択され得ることに留意されたい。最後に、特定の1つの代替実施形態では、制御デバイスは、特に、外乱を受けたときに、駆動パルス中に追加の電流を供給し、より大きな力のモーメントを回転子に加えることができるように、2つのコイルB1およびB2を瞬間的に並列に配置できるように配置される。
1 連続回転電機モータ
2 腕時計ムーブメント
3 回転子
3a 回転子、フランジ
3b 回転子、磁石、永久磁石、磁化部分
3c 回転子
4 電機モータ
5 制御デバイス
6 固定子
7 回路
8 回転子
12 軸、中心軸
14 軸、回転軸
16 中心シャフト
18 磁気シート
20 磁気シート
22 磁石、磁化部分
23 磁石、磁化部分
25 平面
26 回転空間
28 円周
30 ピニオン
32 ホイール
34 角度セクタ
38 幾何学的平面
39 幾何学的平面
42 軸
52 制御デバイス、制御回路
54 アース
56 論理回路
58a 駆動電圧パルス、電気的駆動パルス、正電圧の駆動パルス
58b 駆動電圧パルス、電気的駆動パルス、負電圧の駆動パルス
B コイル
B1 コイル
B2 コイル
C1 比較器
C2 比較器
B2 信号
S1 スイッチ
S2 スイッチ
S3 スイッチ
S4 スイッチ
S5 スイッチ
S6 スイッチ
S7 スイッチ
S8 スイッチ
DIF 信号
1 時間間隔
C 交差時間
B1 第1の誘導電圧信号
B2 第2の誘導電圧信号
Tot 合計誘導電圧
Ref 基準電圧
Sup 供給電圧
α 頂角
β 幾何学的角度
φ 電気的位相シフト

Claims (10)

  1. 永久磁石(3b;22、23)を設けられた回転子(3;8)と、前記永久磁石に磁気的に結合された2つのコイル(B1、B2)によって形成された固定子とを備えた連続回転電機モータ(1;4)であって、前記永久磁石および前記コイルの配置は、前記回転子が回転したときに、これらコイルのおのおのにおいて生成される誘導電圧が第1の位相および第2の位相を有する配置であり、これによって、前記コイルにおいてそれぞれ生成された2つの誘導電圧信号は、前記第1の位相と前記第2の位相との間の位相差に対応する前記位相差φを有し、この位相差は、5度から90度の間(5°≦φ≦90°)の値に含まれ、前記電機モータは、前記第1の位相に属する1つまたは複数のコイルにおいて回転する前記回転子によって生成された第1の誘導電圧信号(UB1)が、前記第2の位相に属する1つまたは複数のコイルにおいて回転する前記回転子によって生成された第2の誘導電圧信号(UB2)の値と等しい値を有する時刻である交差時刻(TC)を検出するための回路(C1)を備えた制御デバイス(52)を備え、前記制御デバイス(52)は、前記回転子を回転させるための電気的駆動パルス(58a、58b)を生成できるように構成され、各パルスは、それぞれの交差時刻に一致する開始時間においてそれぞれ開始され、前記制御デバイスは、前記第1の位相の少なくとも1つのコイルと、前記第2の位相の少なくとも1つのコイルとによって形成されるコイルのセットに前記電気的駆動パルスを印加できるように構成され、これらコイルは、少なくとも前記電気的駆動パルスの印加中、直列に配置されることを特徴とする、連続回転電機モータ(1;4)。
  2. 前記位相差φは、10度から90度の間(10°≦φ≦90°)の値に含まれることを特徴とする、請求項1に記載の電機モータ。
  3. 前記位相差φは、30度から65度の間(30°<φ<65°)の値を有することを特徴とする、請求項1に記載の電機モータ。
  4. 前記制御デバイス(52)はさらに、前記検出回路によって前記交差時刻を検出できるように、前記第1の誘導電圧信号を生成している前記1つまたは複数のコイルを、前記第2の誘導電圧信号を生成している前記1つまたは複数のコイルから瞬間的に電気的に分離できる少なくとも1つのスイッチ(S6)を備え、前記検出回路は、その2つの入力がそれぞれ、前記第1の誘導電圧信号(UB1)を生成する前記1つまたは複数のコイルの第1の端子に、および、前記第2の誘導電圧信号(UB2)を生成する前記1つまたは複数のコイルの第1の端子に接続された比較器(C1)を備え、前記制御デバイスは、前記交差時刻を検出するための検出段階中に、対応する2つの第2の端子が、2つのそれぞれのスイッチ(S7、S8)を介して基準電圧(VRef)に瞬間的に接続されるように構成されたことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電機モータ。
  5. 前記制御デバイス(52)は、前記電気的駆動パルス(58a、58b)が開始される前記開始時間が、対応する交差時刻(TC)の検出の直後に発生するように構成され、それにより、前記対応する交差時刻の検出後、これら電気的駆動パルスの生成のための時間遅延手段が提供されないことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電機モータ。
  6. 前記制御デバイス(52)はさらに比較器(C2)を備え、前記比較器(C2)の2つの入力は、前記第1または第2の位相のうちの1つに属するコイル(B2)の2つの端子に接続されることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電機モータ。
  7. 前記電気的駆動パルス(58a、58b)の印加時に、直列に配置された前記第1の位相の前記コイル(B1)および前記第2の位相の前記コイル(B2)に印加される供給電圧(VSup)は、前記回転子が公称角速度で回転しているとき、その誘導電圧の合計の最大値より大きく、この最大値の150パーセント(150%)未満であるように提供されることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電機モータ。
  8. 前記制御デバイス(52)はさらに、前記第1の位相のコイル(B1)および前記第2の位相のコイル(B2)に別々に選択的に給電できるように配置された少なくとも1つのスイッチ(S5)を備え、前記制御デバイスは、前記電機モータの起動段階中、まず、前記第1または第2の位相の一方に、次に、前記回転子を所望の方向に回転させるために、これら第1または第2の位相の他方に、給電できるように構成されたことを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電機モータ。
  9. 前記固定子は、それぞれ前記第1および第2の位相を構成する2つの平坦なコイル(B1、B2)のみによって形成され、前記回転子の前記永久磁石は、交互する軸方向分極を有することを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電機モータ。
  10. 請求項9に記載の電機モータ(4)を備えた腕時計ムーブメント(2)であって、前記2つのコイル(B1、B2)は、前記回転子(8)の回転運動を伝達するためのホイール(32)を、前記回転子の回転軸(14)に垂直な平面に配置することを可能にするために、前記回転子の前記回転軸(14)に対して230°未満の角度セクタを占めるように、前記平面の同一平面に配置され、前記回転子は、前記平面に配置されたピニオン(30)を備え、前記ピニオンの中心軸は、前記回転子の前記回転軸と整列されたことを特徴とする、腕時計ムーブメント(2)。
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