JPH10174322A - ロータ - Google Patents

ロータ

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JPH10174322A
JPH10174322A JP8353198A JP35319896A JPH10174322A JP H10174322 A JPH10174322 A JP H10174322A JP 8353198 A JP8353198 A JP 8353198A JP 35319896 A JP35319896 A JP 35319896A JP H10174322 A JPH10174322 A JP H10174322A
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rotor
permanent magnets
permanent magnet
permanent
rotation axis
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JP8353198A
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Akira Hosaka
明 保坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で安定して長時間に亘り回転するこ
とができ、高速回転でき、高トルクを発生させることが
できるロータを提供する。 【解決手段】 回転軸心の回りに回転可能なロータ4が
円板4aおよび円板の周縁に連なる円周板4bを含み、
円周板の内側にドーナツ形状をした磁性体製の薄板13
を挟んで回転軸心の軸方向に多段S、S、S、S
に永久磁石12が配置され、各段S、S、S
は周方向に等間隔の複数の領域I 、II、III に区画
され、各領域I 、II、III は複数個の永久磁石12が並
設された部分および永久磁石が設置されていない部分か
らなり、永久磁石は回転軸心から外側に延びる半径線に
対して傾斜して配置されており、複数個の永久磁石は矩
形断面の永久磁石および矩形断面の一側面に三角形状の
突出部を形成した永久磁石の組合わせからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動モータに用いる
ロータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている多くの電動モータ
においては、ロータ(回転子)およびステータ(固定
子)の両方にコイル巻線からなる電磁石が用いられてい
る。また、ステッピングモータにおいては、ロータに磁
性体または永久磁石を用いステータに電磁コイルを用い
るものもあるが、ステッピングモータでは特別な位相制
御装置を必要としている。
【0003】一方、本発明者らの実験によれば、ロータ
を回転可能に支持するとともにロータに複数の永久磁石
を回転軸心から外側に延びる半径線に対して傾斜して配
置すると、特別な位置関係に配置された複数の永久磁石
が形成する磁力線と回転可能なロータとの磁気的な作用
により、複数の永久磁石の一端部の永久磁石と磁性体が
対向する状態までロータは回動されて停止することを見
出だした。この状態で、磁性体の極性を対向する永久磁
石と同極性に切替えると、磁性体と永久磁石とが反発し
て、ロータは更に回動する。この磁性体として電磁石を
用い、電磁石への通電を制御して電磁石のオンオフを繰
り返すことにより、ロータは連続回転する。
【0004】しかしながら、この場合に、永久磁石のロ
ータへの取付け方法に十分な配慮が払われていないと、
この装置では高速回転状態を継続すると、ロータの永久
磁石が遠心力で飛散してしまい、高速で安定して長時間
に亘り回転することができない。
【0005】また、永久磁石が形成する磁力線に十分な
配慮が払われていないと、磁力漏れが生じるために、ロ
ータを高速回転したり、高トルクを発生させることがで
きない。
【0006】更に、このロータにおいては矩形断面の複
数の永久磁石を並設した場合には、磁力強度の大きい永
久磁石を用いる場合には永久磁石同士の端面が密着状態
で磁気吸着してしまい、複数の永久磁石を回転軸心から
外側に延びる半径線に対して傾斜させてその先端を円弧
に沿って配置させることが困難となるため、モータの生
産性が極めて低いと言う問題がある。
【0007】上述したような問題点を解消して、高速で
安定して長時間に亘り回転することができ、永久磁石の
磁力漏れが生じずまたは少なく、ロータを高速回転した
り、高トルクを発生させることができ、生産が容易なモ
ータを提供することを目的として、本発明者は先に次の
ような発明を提案した。
【0008】すなわち、回転軸心の回りに回転可能なロ
ータおよび該ロータの周囲に設けられた電磁コイルから
なり、該ロータは周方向に等間隔の複数の領域に区画さ
れ、各領域は複数個の永久磁石が並設された部分および
永久磁石が設置されていない部分からなり、前記永久磁
石は前記回転軸心から外側に延びる半径線に対して傾斜
して配置されており、前記ロータは円板および該円板の
周縁に連なる円周板を含んでおり、前記複数個の永久磁
石が該円周板の内側に配置されていることを特徴とする
モータである。
【0009】更にまた、回転軸心の回りに回転可能なロ
ータおよび該ロータの周囲に設けられた電磁コイルから
なり、該ロータは周方向に等間隔の複数の領域に区画さ
れ、各領域は複数個の永久磁石が並設された部分および
永久磁石が設置されていない部分からなり、前記永久磁
石は前記回転軸心から外側に延びる半径線に対して傾斜
して配置されており、前記複数個の永久磁石は矩形断面
の永久磁石および該矩形断面の一側面に三角形状の突出
部を形成した永久磁石の組合わせからなることを特徴と
するモータである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した形
式のモータの回転数を更に高め、一層高いトルクを達成
することが可能なロータを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明においては、回転
軸心の回りに回転可能なロータにおいて、該ロータは円
板および該円板の周縁に連なる円周板を含んでおり、該
円周板の内側にドーナツ形状をした磁性体製の薄板を挟
んで前記回転軸心の軸方向に多段に永久磁石が配置さ
れ、該各段は周方向に等間隔の複数の領域に区画され、
各領域は複数個の前記永久磁石が並設された部分および
永久磁石が設置されていない部分からなり、該永久磁石
は前記回転軸心から外側に延びる半径線に対して傾斜し
て配置されていることを特徴とするロータにより、上記
の目的を達成する。
【0012】本発明の他の側面においては、回転軸心の
回りに回転可能なロータにおいて、該ロータにはドーナ
ツ形状をした磁性体製の薄板を挟んで前記回転軸心の軸
方向に多段に永久磁石が配置され、該各段は周方向に等
間隔の複数の領域に区画され、各領域は複数個の前記永
久磁石が並設された部分および永久磁石が設置されてい
ない部分からなり、該永久磁石は前記回転軸心から外側
に延びる半径線に対して傾斜して配置されており、前記
複数個の永久磁石は矩形断面の永久磁石および該矩形断
面の一側面に三角形状の突出部を形成した永久磁石の組
合わせからなることを特徴とするロータにより、上記の
目的を達成する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においては、ロータは回転
軸心の回りに回転可能であり、円板および円板の周縁に
連なる円周板を含んでおり、円周板の内側に複数個の永
久磁石が配置されている。このため、高速回転状態を継
続して遠心力が作用しても、永久磁石は円周板により保
護され飛散することがないので、本発明のロータは高速
で安定して長時間に亘り回転することができる。
【0014】本発明においては、複数個の永久磁石がロ
ータの内部にドーナツ形状をした磁性体製の薄板を挟ん
で前記回転軸心の軸方向に多段に配置されている。この
ため、永久磁石が形成する磁力線はこれら薄板を通り、
磁力漏れが生じず、ロータを高速回転したり、高トルク
を発生させることができる。加えて、ロータ内の多段に
配置された永久磁石がドーナツ形状をした磁性体製の薄
板を挟んでいるので、ロータの軽量化が図れ、ロータの
より一層の高速回転や高トルクの発生が可能となる。
【0015】好ましくは、ロータの反円板側に蓋が被さ
れ、円板と永久磁石との間および蓋と永久磁石との間に
もドーナツ形状をした磁性体製の薄板がそれぞれ設けら
れている。
【0016】また、本発明においては、複数個の永久磁
石は矩形断面の永久磁石および矩形断面の一側面に三角
形状の突出部を形成した永久磁石の組合わせからなって
おり、これらの複数の永久磁石を並設する際に端面同士
を接触配置することにより、磁力強度の大きい永久磁石
を用いた場合にも永久磁石同士の端面が密着状態で磁気
吸着して、複数の永久磁石の一方の極を外側に、他方の
極を中心よりずらして円弧に沿って容易に取付けること
ができ、ロータの生産性が極めて高い。この場合に、突
出量が異なる複数の三角形状突出部を具備した永久磁石
を用いることにより、傾斜角度を変化させることができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図示した添付図面を
参照して本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係る
ロータを装備したモータの実施例の一側面を外した状態
の平面図であり、図2は図1のII−II断面図であり、図
3は本発明に係るロータの永久磁石の配置を示す平面
図、図4は永久磁石組立て用の治具の平面図、図5は本
発明に係るロータに用いる永久磁石の個々の形状を示す
平面図である。
【0018】図1および図2に示すように、この実施例
においてはモータ1は円筒形のケース3に収納されてお
り、回転軸6にロータ4が取着されており、回転軸6は
ケース3の上下面に取着された上下一対の軸受7により
回転可能に支承されており、ロータ4は回転軸6ととも
に回転可能である。なお、ケース3は鉄製とすることが
好ましい。
【0019】ロータ4はアルミニウム、プラスチックな
どの非磁性体から作られている。図2に示すように、ロ
ータ4は底部に位置する円板4aおよび円板4aの周縁
に連なる円周板4bを含み深底の円筒形状となってい
る。ここに円周板4bの厚さは、後述する永久磁石12
から積層鉄心8または積層鉄心8に挿着された電磁コイ
ル10への磁力線を阻害しないようにできるだけ薄くす
ることが好ましい。ロータ4の上部開口部に蓋9を嵌合
している。
【0020】ロータ4の内部には、ドーナツ形状をした
鉄板などの磁性体製の薄板13を挟んで、永久磁石が回
転軸4の軸方向に多段に配置されている。図2に示した
実施例においては、全体としてロータ4内部に回転軸4
の軸方向に4つのスペースS、S、S、Sが上
から下へ形成されている。
【0021】更に、図2に示すように、回転軸4の軸方
向の外側のスペースS、Sの外側、すなわち、ロー
タ4の反円板側の蓋9最上段のスペースSの永久磁石
12との間およびロータ4の円板4aと最下段のスペー
スSの永久磁石12との間にも、それぞれドーナツ形
状をした鉄板などの磁性体製の薄板13が設けられてい
る。
【0022】この配置により、各段(スペースS、S
、S、S)の永久磁石12が形成する磁力線は、
その上下の薄板13を通り循環するため、磁力漏れが生
じず、ロータ4を高速回転したり、高トルクを発生させ
ることができる。
【0023】ロータ4の周面の近傍には、それぞれコの
字状断面形状をし、例えば厚さ0.5mmの鉄板を20
枚積層した、積層鉄心8が12個が上下2段に、回転軸
6の軸心の周りに等配的に、すなわち、60°の間隔で
配置されている。
【0024】上段の6個の積層鉄心8のうち、最上段の
スペースS内の永久磁石12に近接する箇所には、一
つ置きに(3箇所に)電磁コイル10が挿着されてお
り、すなわち、最上段のスペースS内の永久磁石12
に対向して電磁コイル10が120°の間隔で配置され
ている。一方、上段の6個の積層鉄心8のうち、残りの
3個の積層鉄心8には、第2段のスペースSの永久磁
石12に近接する箇所(3箇所)に電磁コイル10が挿
着されており、すなわち、回転軸の軸方向に見て、周方
向に120°の間隔をなした最上段のスペースS内の
電磁コイル10の間に、第2段のスペースSの永久磁
石12の電磁コイル10が120°の間隔で配置されて
いる。従って、隣接する最上段及び第2段の永久磁石1
2に対向する電磁コイル10は全体として、図1に示す
ように、互いに他の段の電磁コイル10の間に位置して
いる。
【0025】下段の6個の積層鉄心8には、第3段のス
ペースS内の永久磁石12に近接する箇所には、回転
軸の軸方向に見て、上段の積層鉄心8の最上段のスペー
スS内の永久磁石12に対応する箇所に電磁コイル1
0が挿着されており、最下段のスペースS内の永久磁
石12に近接する箇所には、上段の積層鉄心8の第2段
のスペースS内の永久磁石12に対応する箇所に電磁
コイル10が挿着されている。従って、隣接する第3段
及び最下段の永久磁石12に対向する電磁コイル10は
全体として、図1に示すように、互いに他の段の電磁コ
イル10の間に位置している。
【0026】このように、ロータ4内部に回転軸4の軸
方向に多段(図示した実施例では4つのスペースS
、S、Sが4段)に形成され、各段(スペース
、S、S、S)にそれぞれ永久磁石12が配
置され、回転軸4の軸方向に隣接する永久磁石12の間
にドーナツ形状をした磁性体製の薄板13が挟まれてい
る。
【0027】上述の実施例においては、ロータ4内部を
回転軸4の軸方向に4段に区画しているが、段数は4に
限られず、2段、もしくは3段とし、または5段以上と
してもよい。
【0028】この場合に、回転軸4の軸方向に隣接する
2つの段の永久磁石を周方向にずらせていることが好ま
しく、このような配置とすることにより、コの字状断面
形状をした積層鉄心8に各段の永久磁石12に対向して
電磁コイル10を設置することができ好ましい。また、
ロータの回転を滑らかにするために、多段の永久磁石を
回転軸4の軸方向に1段置きに周方向の位相を合せてい
ることが好ましい。なお、ロータ4内部に回転軸4の軸
方向に奇数段に段形成した場合には、第1段と第3段の
永久磁石12の位相を合わせ、第2段の永久磁石12を
それらに対して周方向にずらせる。
【0029】ケース3にはロータ4の永久磁石12によ
りロータ4の位相を検知し、電磁石の通電を制御するた
めのセンサ25が設けられている。図2に示す実施例の
12個の電磁コイル10は通電時の極性が同じになるよ
うに結線され、直流電源に接続され、センサ25により
所定のタイミングで直流電圧が印加される。すなわち、
電磁コイル10は所定のタイミングでオンオフされるロ
ータ4の各段の永久磁石12の配置を図3に示す。ロー
タ4の各段は周方向に等間隔の複数(図3では3つ)の
領域I 、II、およびIII に区画されている。各領域I 、
II、およびIII は複数個の永久磁石12が並設された部
分および永久磁石12が設置されていない部分からなっ
ている。図3の実施例では各領域I 、II、III にほぼ矩
形状断面をした7つの永久磁石12が設置されている。
各永久磁石12は回転軸6の回転軸心から等しい円周角
αをなして外側に延びる複数の半径線rに対して35°
〜60°、好ましくは40°〜45°の範囲の角度βで
傾斜して配置されている。なお、角度βは全部の永久磁
石12について同一でもよいし、図3に示すように各永
久磁石12について少しずつ異なっていてもよい。
【0030】各永久磁石12の外周側先端は、円周板4
bの内面に近接または接触して配置されている。これに
より、ロータ4を高速回転させても、ロータ4の永久磁
石12が遠心力で飛散することがなく、高速で安定して
長時間に亘り回転させることができる。
【0031】本発明に用いる永久磁石12は、所定の形
状に成形した上で磁化処理を行う。この際に永久磁石1
2とする材料を複雑な形状とした場合には、所望の磁化
処理を行えないので、永久磁石12とする材料は比較的
簡単な形状に成形する必要がある。この場合に、ほぼ矩
形断面の複数の永久磁石12を並設していると、磁力強
度の大きい永久磁石12を用いる場合には永久磁石12
同士の端面が密着状態で磁気吸着してしまい、複数の永
久磁石12の一方の極を外側に、他方の極を中心よりず
らして円弧に沿って取付けることが困難なため、ロータ
の生産性が極めて低いと言う問題がある。この対策とし
て、本発明においては、図4に示すような、特別構成の
治具20を用いて永久磁石12の組立てを行うことが好
ましい。すなわち、図4において、中心点Oから等しい
円周角αで複数本の半径線Rを引き、半径線R上で中心
点Oから予め定められた距離の点Pを起点として半径線
Rに対して所定の傾斜角度βで矩形状断面の永久磁石1
2の外形線8図4に二点鎖線で示す)を描き、外形線を
連結する凹部20aを有する治具20を準備する。治具
20の凹部20aに沿って上述した複数個の永久磁石1
2をおき、接着剤などにより複数個の永久磁石12の相
対位置を固定した上で、固定した複数個の永久磁石12
を薄板13を介してロータ4の円板に取着してロータ4
を製作する。
【0032】本発明の永久磁石12の組み立てを一層容
易にするために、図5に示すように、複数個の永久磁石
12は矩形断面の永久磁石12および矩形断面の一側面
に三角形状の突出部を形成した永久磁石12の組合わせ
とすることが好ましい。
【0033】このように成形することにより、所望の磁
化処理を行え、このようにほぼ矩形断面の複数の永久磁
石12を並設すると、永久磁石12同士の端面が密着
し、容易に所望の組合わせとなる。この場合に、突出量
が異なる複数の三角形状突出部を具備した永久磁石12
とすると傾斜角度βを変化させることができる。
【0034】上述の構成からなる本実施例においては、
ロータ4を上下の軸受7により回転可能に支持している
ので、積層鉄心8の電磁コイル10に通電する前には、
特別な位置関係に配置された複数の永久磁石12が形成
する磁力線と回転可能なロータ4との磁気的な作用によ
り、複数の永久磁石の一端部の永久磁石(図3の1
2′)と積層鉄心8が対向する状態までロータ4は回動
されて停止する。この状態で、積層鉄心8の電磁コイル
10に通電し電磁コイル10を対向する永久磁石12′
と同極性に切替えると、電磁コイル10と永久磁石1
2′とが反発して、ロータ4は更に回動する。電磁コイ
ル10にはセンサ25によりロータ4の位相を検出し、
所定のタイミングで直流電圧を所定時間印加する。電磁
コイル10をオンオフして以上の作用を繰り返すことに
より、ロータ4は連続回転する。本実施例では、永久磁
石12の位相をずらせてロータ4を設けているため、ロ
ータ4の回転が滑らかになる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、ロータ4は円板および
円板の周縁に連なる円周板を含んでおり、円周板の内側
に複数個の永久磁石12が軸方向に多段に且つドーナツ
形状の磁性体製薄板を挟んで配置されているため、ロー
タ4を高速回転したり、高トルクを発生させることがで
きる。
【0036】また、高速回転状態を継続して遠心力が作
用してもロータ4は円周板により保護され飛散すること
がなく、本発明のロータは高速で、一例として8,00
0rpm以上でも、安定して長時間に亘り回転させるこ
とができる。特に、円板と永久磁石12との間にドーナ
ツ形状をした磁性体製の薄板13を設けるとともに該永
久磁石12の薄板13と反対側にもドーナツ形状をした
磁性体製の別の薄板13を設けることが好ましい。永久
磁石12が形成する磁力線はこれら薄板13を通り、磁
力漏れが生じない。
【0037】本発明においては、複数個の永久磁石12
は矩形断面の永久磁石12および矩形断面の一側面に三
角形状の突出部を形成した永久磁石12の組合わせから
なっており、これらの複数の永久磁石12を並設する際
に端面同士を接触配置することにより、磁力強度の大き
い永久磁石12を用いた場合にも永久磁石12同士の端
面が密着状態で磁気吸着して、複数の永久磁石12を回
転軸心から外側に延びる半径線に対して傾斜して配置さ
れ、永久磁石12同士をに容易に取付けることができ、
ロータの生産性が極めて高い。
【0038】本発明のロータを使用することにより、高
速で安定して長時間に亘り回転することができ、高トル
クを発生させることができ、生産が容易なモータを提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロータを装備したモータの実施例
の一側面を外した状態の平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本発明に係るロータの永久磁石の配置を示す平
面図である。
【図4】永久磁石組立て用の治具の平面図である。
【図5】本発明に係るロータに用いる永久磁石の個々の
形状を示す平面図である。
【符号の説明】
4 ロータ 6 回転軸 8 積層鉄心 10 電磁コイル 12 永久磁石 13 薄板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸心の回りに回転可能なロータにお
    いて、該ロータは円板および該円板の周縁に連なる円周
    板を含んでおり、該円周板の内側にドーナツ形状をした
    磁性体製の薄板を挟んで前記回転軸心の軸方向に多段に
    永久磁石が配置され、該各段は周方向に等間隔の複数の
    領域に区画され、各領域は複数個の前記永久磁石が並設
    された部分および永久磁石が設置されていない部分から
    なり、該永久磁石は前記回転軸心から外側に延びる半径
    線に対して傾斜して配置されていることを特徴とするロ
    ータ。
  2. 【請求項2】 回転軸心の回りに回転可能なロータにお
    いて、該ロータにはドーナツ形状をした磁性体製の薄板
    を挟んで前記回転軸心の軸方向に多段に永久磁石が配置
    され、該各段は周方向に等間隔の複数の領域に区画さ
    れ、各領域は複数個の前記永久磁石が並設された部分お
    よび永久磁石が設置されていない部分からなり、該永久
    磁石は前記回転軸心から外側に延びる半径線に対して傾
    斜して配置されており、前記複数個の永久磁石は矩形断
    面の永久磁石および該矩形断面の一側面に三角形状の突
    出部を形成した永久磁石の組合わせからなることを特徴
    とするロータ。
  3. 【請求項3】 突出量が異なる複数の三角形状突出部を
    具備した永久磁石からなることを特徴とする請求項2に
    記載のモータ。
  4. 【請求項4】 回転軸心の回りに回転可能なロータにお
    いて、該ロータは円板および該円板の周縁に連なる円周
    板を含んでおり、該円周板の内側にドーナツ形状をした
    磁性体製の薄板を挟んで前記回転軸心の軸方向に多段に
    永久磁石が配置され、該各段は周方向に等間隔の複数の
    領域に区画され、各領域は複数個の前記永久磁石が並設
    された部分および永久磁石が設置されていない部分から
    なり、該永久磁石は前記回転軸心から外側に延びる半径
    線に対して傾斜して配置されており、前記複数個の永久
    磁石は矩形断面の永久磁石および該矩形断面の一側面に
    三角形状の突出部を形成した永久磁石の組合わせからな
    ることを特徴とするロータ。
  5. 【請求項5】 前記ロータの反円板側に蓋が被され、前
    記円板と永久磁石との間および前記蓋と永久磁石との間
    にドーナツ形状をした磁性体製の薄板がそれぞれ設けら
    れていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に
    記載のロータ。
  6. 【請求項6】 前記軸方向に隣接する2つの段の永久磁
    石を周方向にずらせていることを特徴とする請求項1〜
    5の何れか1項に記載のロータ。
  7. 【請求項7】 前記多段の永久磁石を前記軸方向に1段
    置きに周方向の位相を合せていることを特徴とする請求
    項6に記載のロータ。
JP8353198A 1996-12-16 1996-12-16 ロータ Pending JPH10174322A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100340057C (zh) * 2001-03-14 2007-09-26 保坂明 磁马达
KR20110126107A (ko) * 2009-01-29 2011-11-22 롤프 스트로스만 두 개의 고정자 및 두 개의 회전자를 구비한 전기식 구동 장치

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CN100340057C (zh) * 2001-03-14 2007-09-26 保坂明 磁马达
KR20110126107A (ko) * 2009-01-29 2011-11-22 롤프 스트로스만 두 개의 고정자 및 두 개의 회전자를 구비한 전기식 구동 장치

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