JP7117580B2 - 浴槽 - Google Patents

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Description

本開示は、浴室に設けられる浴槽に関し、特に使い勝手が良く、身体への負担を少なくする構造を有する浴槽に関する。
浴室においては、使い勝手が良く、身体への負担が少ない構造として各種構成の浴室および浴槽が提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。特許文献1には、浴槽の外周のフランジにおける洗い場側のフランジの幅を広く形成して入浴時に腰掛け可能とした浴槽が提案されている。また、特許文献2には、浴室への出入口と床面との間の段差が小さい場合、入浴者が満水の浴槽に入ることにより生じるあふれ出た湯を排水溝に案内する溝部および窪みを設けた浴室が提案されている。さらに、浴室内は滑りやすく、転倒する危険性を有しているため、特に高齢者などの入浴時においては危険性が高くなるため、入浴者の動作をサポートする目的で、浴室壁面には手摺りを設けて安全性が高められている。
特開平7-302号公報 特開平11-148158号公報
入浴は、身体を清潔に保つだけではなく、心身をリラックスさせることができる行為であり、入浴時において使い勝手が良く、安全性が高く、そして身体への負担が少ない浴室は望ましい浴室である。特に、高齢者が入浴する場合には、身体能力が衰えているため、身体の移動をサポートするための器具が必要であり、浴室内および浴槽内における入浴者の移動を安全で容易なものとすることは重要である。
入浴者の入浴時の動作においては、洗い場における動作の他に、浴槽の縁部分(側壁)を跨いで湯船に入る、または浴槽を跨いで洗い場に出るという、片足を大きく持ち上げて側壁を跨ぐという動作を伴っている。このように浴槽の側壁を跨ぐという動作は、滑りやすい浴室内において行う動作としては、容易な動作ではなく、特に高齢者などの足を持ち上げることが容易ではない人にとっては、転倒などの危険を伴うものである。
本開示は、入浴時において使い勝手が良く、安全性が高く、身体への負担が少ない浴槽を提供するものであり、浴室と浴槽との間の移動を容易なものとし、特に側壁を容易に跨ぐことができる構造を有する浴槽を提供することを目的とする。
本開示における一態様の浴槽は、
洗い場に隣接する浴槽であって、
前記浴槽の前記洗い場に面する側面を有する浴槽正面側壁は、上端部分となる長手方向に延びる頂面部の頂面中央部分が凹曲面形状を有し、前記頂面中央部分の高さが前記頂面中央部分の両側に位置する頂面両側部分に比べて低く形成された低位領域と、前記洗い場に面する側面において側面中央部分が凹曲面形状を有し、前記浴槽正面側壁の前記側面中央部分の厚みが前記側面中央部分の外側となる側面外側部分に比べて薄く形成された正面凹曲面領域と、を含む。
本開示の浴槽は、入浴時における使い勝手が良く、安全性の高い浴槽を提供するものであり、浴室と浴槽との間の移動を容易なものとし、側壁を容易に跨ぐことが可能な構成を有する。
本開示に係る実施の形態1の浴室の内部を示す図 実施の形態1の浴室における浴槽を示す斜視図 実施の形態1の浴室における浴槽の平面図 実施の形態1の浴室における浴槽の正面図 図4におけるV-V線により切断した断面図 実施の形態1の浴室における浴槽の浴槽正面側壁を入浴者が跨ぐ時の状態を模式的に記載した図 実施の形態1の浴室における手摺りを正面から見た図 実施の形態1の浴室における手摺りを上方から見た図 実施の形態1の浴室における洗い場と浴槽との配置関係を示す図
本開示に係る第1の態様の浴槽は、
洗い場に隣接する浴槽であって、
前記浴槽の前記洗い場に面する側面を有する浴槽正面側壁は、上端部分となる長手方向に延びる頂面部の頂面中央部分が凹曲面形状を有し、前記頂面中央部分の高さが前記頂面中央部分の両側に位置する頂面両側部分に比べて低く形成された低位領域と、前記洗い場に面する側面において側面中央部分が凹曲面形状を有し、前記浴槽正面側壁の前記側面中央部分の厚みが前記側面中央部分の外側となる側面外側部分に比べて薄く形成された正面凹曲面領域と、を含む。
上記のように構成された第1の態様の浴槽は、入浴時における使い勝手が良く、安全性が高く、浴室と浴槽との間の移動を容易なものとし、側壁を容易に跨ぐことができる。
本開示に係る第2の態様の浴槽は、前記の第1の態様の前記浴槽正面側壁の前記頂面部において、前記頂面中央部分に形成された前記低位領域が、長手方向の中央が最も高さが低く、最も幅が狭い形状を有してもよい。
本開示に係る第3の態様の浴槽は、前記の第1または第2の態様の前記浴槽正面側壁の前記頂面部において、前記低位領域に対して長手方向における両側の前記頂面両側部分が幅広で平坦な座位領域を有してもよい。
本開示に係る第4の態様の浴槽は、前記の第1から第3の態様のいずれかの態様における前記浴槽正面側壁が、当該浴槽正面側壁において長手方向に直交する幅方向に延びる中心線に対して対称的な形状を有してもよい。
本開示に係る第5の態様の浴槽は、前記の第3の態様の前記浴槽正面側壁において、前記頂面中央部分に形成された前記低位領域と、前記側面中央部分に形成された前記正面凹曲面領域と、前記低位領域に対して長手方向における両側に形成された前記座位領域と、が曲面により連続するよう形成されてもよい。
以下、本開示に係る浴槽の一実施の形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。実施の形態の説明においては、例えば、既に良く知られた事項の説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するものであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下の実施の形態においては、浴槽を備えた浴室の具体的な構成について説明するが、この構成は例示であり、本開示は、以下の実施の形態において説明する構成に限定されるものではなく、本開示の技術的特徴を有する浴槽を含むものである。また、本開示には、以下に述べる実施の形態において説明する任意の構成を適宜組み合わせることを含むものであり、組み合わされた構成においてはそれぞれの効果を奏するものである。
(実施の形態1)
以下、本開示に係る実施の形態1の浴槽を備えた浴室について添付の図面を参照しつつ説明する。図1は、実施の形態1の浴槽を備えた浴室の内部を示す図である。
図1に示すように、実施の形態1の浴室1には洗い場2と浴槽3が隣接して配設されている。また、浴室1には、少なくとも、洗い場2と浴槽3との両方に接する浴室壁4が設けられている。実施の形態1の浴室1においては、洗い場2と浴槽3との両方に接する浴室壁4には手摺り5が設けられており、手摺り5は浴室壁4と平行に水平方向に延設されている。
なお、実施の形態1の浴室1においては、洗い場2と浴槽3との両方に接する浴室壁4にカウンター6、水栓7、シャワー8、鏡9などの一般的な入浴関連器具が設けられた構成例で説明するが、こは例示であり、これらの浴室1における器具は他の浴室壁などに設けてもよい。
[浴槽3]
次に、実施の形態1の浴室1に設けられた浴槽3について説明する。図2は、浴槽3を示す斜視図である。図2においては、便宜上、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸を示しており、実施の形態1における浴槽3の長手方向(X方向)、幅方向(Y方向)、高さ方向(Z方向)をX軸、Y軸、Z軸を用いて説明する。図3は浴槽3の平面図であり、図4は浴槽3の正面図である。図5は図4のV-V線により切断した断面図である。図4の正面図は、浴槽3における洗い場2に面する側面を示している。以下、浴槽3における洗い場2に面する側面を有する側壁を浴槽正面側壁10と称する。なお、実施の形態1の浴室1においては、浴槽3の洗い場側(正面側)の側壁(浴槽正面側壁10)以外の3方の側壁は浴室1の浴室壁により覆われた構成である。
図2に示すように、実施の形態1における浴槽3において、お湯を貯留する貯湯部3aの内面形状は、洗い場側が膨らんだ凸曲面を有する略直方体形状を有している。浴槽3の上端全周の周縁部分は外側に拡がるように曲面で構成されたフランジ3bが形成されている。浴槽3は、貯湯部3aおよびフランジ3bを有する浴槽本体11と、浴槽本体11における洗い場側(正面側)の外面形状を構成するエプロン12とを備えている。
浴槽3における上端全周のフランジ3bにおいて、洗い場側となる正面フランジ30は、上端部分となる長手方向に延びる頂面部31と、その頂面部31から洗い場側に垂れ下がる垂下部32とを含んでいる。頂面部31と垂下部32とは、連続面の曲面で形成されている。また、垂下部32に連続してエプロン12が設けられている。浴槽3の浴槽正面側壁10における洗い場2に面する側面は、垂下部32とエプロン12とにより構成されている。なお、実施の形態1においては、浴槽3の洗い場2に面する側面を垂下部32とエプロン12とにより構成した例で説明するが、浴槽3の洗い場2に面する側面はエプロン12のみで構成してもよい。
図3の平面図においては、下側が正面側であり、洗い場側となる。図3に示すように、浴槽3における貯湯部3aの上端の開口形状が、平面視で洗い場側が凸状に膨らんだ英文字の略D字形状である。また、浴槽3における洗い場側の正面フランジ30において、長手方向に延びる頂面部31の頂面中央部分における中央が最も狭く、両側の端に向かって、即ち長手方向Xに延びる頂面部31の両側に向かって徐々に広くなる形状を有している。頂面部31における両側となる頂面両側部分は、座位領域Aとして幅広の平坦面に形成されている。実施の形態1の構成において、座位領域Aとしては、少なくとも長手方向Xにおける端から中央側に、少なくとも200mm以上の長さを有する領域であり、少なくとも入浴者が腰掛けることが可能な平坦面で構成されている。
図4の正面図に示すように、頂面部31における頂面中央部分が凹曲面形状を有しており、頂面部31の頂面中央部分の高さが頂面中央部分の両側に位置する頂面両側部分に比べて低く形成されている。この頂面中央部分が低位領域Bとなり、低位領域Bの高さが頂面中央部分の両側に位置する頂面両側部分に比べて低く形成されている。即ち、頂面部31においては、その中央から長手方向Xの両側に向かって徐々に高さが高くなる凹曲面形状である。このため、低位領域Bにおいては、その中央が最も高さが低くなっている。頂面部31における頂面両側部分となる座位領域Aは、略水平で幅広な平坦面で構成されている。
図2~図4、および図4におけるV-V線により切断した図5に示すように、浴槽3の洗い場側(正面側)を構成する垂下部32とエプロン12の側面中央部分には、正面凹曲面(3c、12a)が形成されている。垂下部32とエプロン12に形成される正面凹曲面(3c、12a)の領域(正面凹曲面領域C)は、浴槽3の洗い場側(正面側)の側面において、正面フランジ30の頂面部31の低位領域Bからアーク形状が垂れ下がる円弧形状を有している。従って、正面凹曲面領域Cは、洗い場2に面する側面において側面中央部分が凹曲面形状を有しており、浴槽正面側壁10の側面中央部分の厚みが側面中央部分の外側となる側面外側部分に比べて薄く形成されている。
上記のように浴槽3における正面側の縁部分である浴槽正面側壁10において、浴槽正面側壁10の洗い場側の側面に正面凹曲面領域C(3c、12a)が形成されているため、正面凹曲面領域Cの上端部分の厚みは薄く、下方に行くに従って厚みが厚くなる形状を有している。即ち、正面凹曲面領域Cの上端側は、浴槽3の内側となる貯湯部3a側に近く、下方に行くに従って徐々に貯湯部3aから離れる構成である(図5の断面図参照)。但し、浴槽3の洗い場側(正面側)の側面を構成する垂下部32とエプロン12においては、正面フランジ30の頂面部31における頂面両側部分の座位領域Aから垂れ下がる側面より洗い場側に突出することはない。
図5の断面図に示すように、フランジ3bにおける洗い場側の正面フランジ30の頂面部31の頂面中央部分にある低位領域Bは、幅狭く形成されており、長手方向における中央が最も高さが低く、最も幅が狭い形状を有している。低位領域Bにおいては、長手方向Xに直交する断面が曲面形状となっている。また、頂面部31の低位領域Bに対して内側と外側となる、貯湯部3aを形成する内面と、洗い場側の垂下部32の外面とは、連続する曲面で形成されており、入浴者が手で持ちやすい幅狭の形状を有している。例えば、正面フランジ30において、手で持つことが可能な握持領域の頂部の幅が約60mm以下となるように形成されている。
前述のように、浴槽3の洗い場側の側面を構成する垂下部32とエプロン12の側面中央部分に正面凹曲面領域C(3c、12a)が形成されている。この正面凹曲面領域Cは、垂下部32の正面凹曲面3cと、エプロン12の正面凹曲面12aとを含む。垂下部32の正面凹曲面3cとエプロン12の正面凹曲面12aとで構成される円弧形状の正面凹曲面領域Cは、正面フランジ30の頂面部31の頂面中央部分に形成された低位領域Bから垂れ下がる形状を有している。
実施の形態1の浴室1における浴槽3は、全体的に滑らかな曲面で形成されており、浴槽正面側壁10における座位領域A、低位領域Bおよび正面凹曲面領域Cは、それぞれの領域の境界が連続するよう曲面で構成されている。
上記のように、実施の形態1の浴室1における浴槽3は、洗い場側の正面フランジ30の頂面部31の頂面中央部分には他の部位より高さが低い低位領域Bが形成されている。また、浴槽3の洗い場側の側面を構成する垂下部32およびエプロン12においては、その側面中央部分に凹曲面で構成された正面凹曲面領域Cが形成されている。このため、浴槽3における洗い場側の外面と、貯湯部3aを形成する内面とで構成される浴槽3の浴槽正面側壁10は、頂面中央部分が高さが低く形成されており、厚みが薄く形成されている。
図6は、浴槽3の洗い場側の側壁である浴槽正面側壁10を入浴者が跨ぐ時の状態を模式的に記載した図である。図6において、(a)は入浴者が浴槽正面側壁10を乗り越えて洗い場2から湯船である貯湯部3aに入る時を示しており、(b)は入浴者が浴槽正面側壁10を乗り越えて貯湯部3aから洗い場2に出る時を示している。
図6に示すように、浴槽3の浴槽正面側壁10において、正面フランジ30の中央の高さH1は長手方向Xの両側の高さH0に比べて低く形成されており、例えば、最大高さ差(H0-H1)を50mm以上となるように形成されている。浴槽正面側壁10における中央の高さH1および両側部分の高さH0は、洗い場2の床面からの高さを示している。入浴者が浴槽3に入るとき、または浴槽3から出るとき、浴槽正面側壁10を跨ぐため、入浴者は洗い場2の床面と浴槽3の底面との両方に足を置くことになる。このため、入浴者が浴槽正面側壁10を跨ぐときには、浴槽正面側壁10における頂面中央部分(低位領域B)の高さH1と共に、浴槽正面側壁10浴槽3の底面から低位領域Bまでの高さH2、および浴槽正面側壁10の側面中央部分(正面凹曲面領域C)における厚み、特に頂面部31における低位領域Bの厚みH3が重要な要素となる。
上記のように、浴槽3の浴槽正面側壁10においては、頂面中央部分に低位領域Bが形成されて、高さ方向Z(鉛直方向)に凹んだ形状を有しており、且つ側面中央部分に正面凹曲面領域Cが形成されて、厚み方向(幅方向Y)に凹んだ形状を有している。浴槽正面側壁10の洗い場側の側面においては、低位領域Bの下方に正面凹曲面領域Cが形成されており、正面凹曲面領域Cが低位領域Bから下側に略円弧形状に拡がるよう形成されている。従って、入浴者が浴槽3における洗い場側の側面に形成された正面凹曲面領域Cを確認しつつ、その上側に形成された高さが低い低位領域Bを確実に認識して跨ぐことができる。この結果、実施の形態1における浴槽3を用いることにより、入浴者が浴槽3の側壁に足を引っ掛けて、転倒するような事故を低減することが可能となる。
前述のように、実施の形態1の浴室1における浴槽3においては、浴槽正面側壁10の頂面部31の頂面中央部分に凹曲面で構成された低位領域Bが形成されている。また、浴槽正面側壁10の頂面部31における長手方向Xの両側部分である頂面両側部分には、幅広で平坦面で構成された座位領域Aが形成されている。このように、浴槽正面側壁10の頂面部31には頂面中央部分に他の領域より高さが低い低位領域Bが形成されており、頂面両側部分には幅広で平坦な座位領域Aが形成されている。このため、入浴者は浴槽正面側壁10が跨ぐときの足上げ動作が少なくてすみ、特に高齢者にとっては足上げ動作が少なくてすむことは入浴時の身体への負担を軽減することができる。また、浴槽3における頂面両側部分には座位領域Aが形成されているため、入浴者が座位領域Aに腰掛けて浴槽3に容易に出入りすることが可能となる。
更に、実施の形態1の浴室1における浴槽3においては、浴槽正面側壁10の洗い場側(正面側)には正面凹曲面領域Cが形成されており、浴槽正面側壁10の側面中央部分の厚みが薄く形成されている。正面フランジ30の頂面部31における頂面中央部分の低位領域Bの幅は、特に狭く形成されている。即ち、入浴者が跨ぐ浴槽正面側壁10の側面中央部分が薄く形成されていると共に、その浴槽正面側壁10の頂面中央部分の低位領域Bがより低く、より狭く形成されている。このため、入浴者は浴槽正面側壁10を跨ぐときの歩幅が小さくてよく、また、浴槽正面側壁10の頂上部分を入浴者が持って容易に跨ぐことが可能となる。特に、高齢者にとっては足を大きく上げて大きく開くことは入浴時の身体への負担を増大させるものであるため、実施の形態1の浴室1においては、使い勝手が良く、安全性が高く、身体への負担が少ない構成となる。
図7および図8は、実施の形態1の浴室1において、入浴者が手摺り5を持って洗い場2から浴槽3へ入るため、浴槽3の浴槽正面側壁10を跨いでいるときの状態を示している。図7は、実施の形態1の浴室1における手摺り5を正面から見た図である。図8は、浴室1における手摺り5を上方から見た図である。図7および図8に示すように、実施の形態1の浴室1においては、正面フランジ30の頂面部31の頂面中央部分が凹曲面に形成されており、頂面中央部分の高さが頂面両側部分および他のフランジ3bに比べて低くなっている。このため、入浴者が浴槽3の浴槽正面側壁10を跨ぐとき、入浴者の足が浴槽正面側壁10の上端部分に引っ掛けることなく、容易に跨ぐことが可能となる。
また、浴槽3における浴槽正面側壁10の洗い場側の面には正面凹曲面領域C(3c、12a)が形成されており、正面凹曲面領域Cにおける厚みが薄くなっているため、入浴者は浴槽正面側壁10を跨ぎやすい構造となっている。なお、実施の形態1における浴槽3の底面には、入浴者が滑らないように滑り止め用の微少な凹凸面(図示省略)が形成されており、安全性を更に高める構造を有している。
図9は、浴室1における洗い場2と浴槽3との配置関係を示す図である。実施の形態1における浴槽3は、浴槽正面側壁10の中心を通る幅方向Yに延びる中心線Pに対して、即ち浴槽正面側壁10において長手方向Yに直交する幅方向Yに延びる中心線Pに対して対称的な形状を有している。このため、浴室1における洗い場2と浴槽3との配置関係において設計の自由度が拡がる構成となる。即ち、浴室1において洗い場2を浴槽3の正面側に対して左右のいずれの位置にも配置することが可能となる。図9の(a)および(b)に示したそれぞれの浴室1においては、浴槽3に対する洗い場2および手摺り5の位置関係が逆となっている。しかしながら、洗い場2と浴槽3が図9の(a)および(b)に示す配置関係であっても、浴槽3としては同じ構造のものを用いることができる。このように実施の形態1における浴槽3は対称的な形状を有しているため、異なる配置構成の浴室に対しても同じ構成の浴槽3を用いることができる。
上記のように、本開示の浴槽(3)においては、実施の形態において説明したように、浴槽正面側壁(10)における頂面部(31)の中央部分に凹曲面形状の低位領域(B)が形成され、頂面部(31)の両側部分に平坦な座位領域(A)が形成されており、且つ浴槽正面側壁(10)の洗い場側の側面中央部分には正面凹曲面領域(C)が形成されている。このため、本開示の浴槽は、入浴者が側壁を跨ぐことが容易なものとなり、使い勝手が良く、安全性が高く、身体への負担が少ない構造を有しており、浴室と浴槽との間の移動を容易なものとし、浴槽の側壁を容易に跨げる構成となっている。
1 浴室
2 洗い場
3 浴槽
3a 貯湯部
3b フランジ
3c 正面凹曲面
4 浴室壁
5 手摺り
6 カウンター
7 水栓
8 シャワー
9 鏡
10 浴槽正面側壁
11 浴槽本体
12 エプロン
12a 正面凹曲面
30 正面フランジ
31 頂面部
32 垂下部
A 座位領域
B 低位領域
C 正面凹曲面領域

Claims (5)

  1. 洗い場に隣接する浴槽であって、
    前記浴槽の前記洗い場に面する側面を有する浴槽正面側壁は、上端部分となる長手方向に延びる頂面部の頂面中央部分が凹曲面形状を有し、前記頂面中央部分の高さが前記頂面中央部分の両側に位置する頂面両側部分に比べて低く形成された低位領域と、前記洗い場に面する側面において側面中央部分が凹曲面形状を有し、前記浴槽正面側壁の前記側面中央部分の厚みが前記側面中央部分の外側となる側面外側部分に比べて薄く形成された正面凹曲面領域と、を含
    前記正面凹曲面領域は、下方に行くに従って徐々に前記洗い場側に近づくように形成されて、前記低位領域から下側に円弧形状に拡がるように形成されている、浴槽。
  2. 前記浴槽正面側壁の前記頂面部において、前記頂面中央部分に形成された前記低位領域は、長手方向の中央が最も高さが低く、最も幅が狭い形状を有する、請求項1に記載の浴槽。
  3. 前記浴槽正面側壁の前記頂面部において、前記低位領域に対して長手方向における両側の前記頂面両側部分が幅広で平坦な座位領域を有する、請求項1または2に記載の浴槽。
  4. 前記浴槽正面側壁は、当該浴槽正面側壁において長手方向に直交する幅方向に延びる中心線に対して対称的な形状を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の浴槽。
  5. 前記浴槽正面側壁において、前記頂面中央部分に形成された前記低位領域と、前記側面中央部分に形成された前記正面凹曲面領域と、前記低位領域に対して長手方向における両側に形成された前記座位領域と、が曲面により連続するよう形成された、請求項3に記載された浴槽。
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