JP7116656B2 - 荷重支持部材及びこれを備えた椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、椅子の座や背もたれ等にかかる荷重を受ける荷重支持部材及びこの荷重支持部材を備えた椅子に関する。
従来、椅子の背もたれに張設されたシート状の面材に荷重を受ける荷重支持部材を設けた椅子として、例えば下記特許文献1に開示されたものが知られている。
この特許文献1に記載された椅子の背もたれには、外周枠部としての背フレームに面材としてメッシュ状の張材が架設されている。この張材は所定の張力をもって略四角形をなす背フレームの左右の側枠杆と上枠杆及び下枠杆とに架設されているので、例えば張材の周縁部に設けた側縁材を、側枠杆の外側縁部に形成された凹溝に圧入することで係止させ、摩擦抵抗力を高めて背フレームからの脱落を抑止している。
しかも、背フレームに縁材を圧入させるだけでは凹溝に対する張材の保持力が弱いことから、側枠杆の前面側に形成した貫通孔に側縁材に形成した突片を係合させることで、保持力を向上させている。側枠杆の貫通孔は背フレームの表面側、すなわち張材に覆われる面に形成されている。
特開2013-94284号公報
しかしながら、特許文献1に記載された椅子では、背フレームの左右の側枠杆に形成した凹溝に張材の縁材を挟んで側縁材の突片を係合させる構成であるため、表面に側縁材を取り付ける必要があった。そのため、部材数が増大してコスト高になるという問題がある。
しかも、側縁材が張材の押さえ部材として椅子の背もたれの表面側に露出するため外観上の見栄えがよくない上に、使用者の手等によって、誤って縁材と凹溝との係合が解除されてしまうおそれがある、という問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、外周枠部に架設される面材を係止させる部材を、外周枠部の表面側から視認できず意匠性を向上させる上に、誤って外周枠部と面材の係合が解除されることを防止できるようにした、荷重支持部材及び椅子を提供することを目的とする。
本発明による荷重支持部材は、外側縁部に開口する係合凹部を備える外周枠部と、係合凹部に係合される縁部材を外周縁部に備えていて縁部材が係合凹部に係合されることによって外周枠部に架設される面材と、を備える荷重支持部材において、外周枠部は、係合凹部の内部で、面材が架設される外周枠部の表面側と逆の裏面側に開口を有する縁部材を係止するための係合孔と、係合孔の開口より外側で裏面側へ突出する突出壁部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、荷重を受ける面材の縁部材は外周枠部の外周縁部に形成された係合凹部に係合させると共に係合凹部にその内壁から連通する係合孔に係止させることができるため、誤って使用者の手等によって面材の係合が解除されることを防止できる。しかも、外周枠部の裏面に設けられた係合孔の開口の外側に突出壁部を設けたため、開口を外側から視認できず外観上の見栄えがよい。
また、縁部材は、係合凹部の内部で係合孔に係合する係合凸部を有していることが好ましい。
面材の縁部材は係合凹部の内部に挿入されると係合凸部が係合孔に落ち込んで確実に係止できるので、使用者の誤操作等で縁部材と係合凹部との係合が解除されることを阻止できる。
また、外周枠部は、面材の裏面側に設置された支持部と、該支持部に連結されていて支持部の外周側に配置された外周枠本体部と、を備えており、外周枠本体部における係合孔を有する部分が支持部の外側に突出して上方に湾曲していることが好ましい。
外周枠部の外周枠本体部における係合孔を有する部分が支持部の外側に突出して上方に湾曲していると、外周枠部の裏面側の開口を外側から一層視認し易いが、突出壁部によって視認できないように遮蔽できる。
また、外周枠本体部に係合孔が所定間隔で複数個形成され、突出壁部は複数の前記係合孔の開口に沿って連続して形成されていてもよい。
外周枠本体部の裏面に開口する複数個の係合孔の開口に沿って、その外側に突出壁部を連続して形成したため、外周枠本体部の強度をより補強できる上に外観の見栄えがよく意匠性が向上する。
本発明による椅子は、上述したいずれかに記載された荷重支持部材と、荷重支持部材を支持する支持構造体と、を備えたことを特徴とする。
本発明による椅子は、荷重を受ける面材の縁部材が外周枠部の係合凹部に係合すると共に係合孔に係止されるため、使用者の誤操作等によって面材の係合が解除されることを防止できる。しかも、外周枠部の裏面に設けられた係合孔の開口は突出壁部によって外側から視認できないため意匠性が高い。
本発明に係る荷重支持部材及び椅子によれば、面材の縁部材を係合させる係合凹部の内部に設けた係止孔の開口を外周枠部の裏面側で突出壁部によって遮蔽するため、外側から係止孔の開口を目視できず、外観上の見栄えが良く意匠性が向上する。
しかも、縁部材が係合凹部とその内部の係止孔に係合されるため、面材の縁部材と外周枠部との係合を使用者等が誤って解除してしまうおそれがなく面材の保持力が向上する。
本発明の実施形態による椅子の正面図である。 図1に示す椅子の側面図である。 図1に示す椅子の背面図である。 実施形態による椅子の座の部分の斜視図である。 図4に示す座の外周枠部の平面図である。 図5に示す外周枠部を示すもので、(a)は表面側の斜視図、(b)は裏面側の斜視図である。 外周枠部の外側枠部を裏面側から見た要部斜視図である。 (a)は図7に示す外側枠部のA-A線断面図、(b)は後側枠部の断面図である。 面材の縁部材の要部斜視図である。 図7に示す外側枠部のC-C線断面で示す係合凹部に面材の縁部材を係合した状態の要部断面図である。 外周枠部の係合凹部と係合孔に面材の縁部材を係合した状態の要部断面図である。
以下、本発明の実施形態による椅子1とその座8を、添付図面を参照して説明する。
図1乃至図3は本発明の実施形態による椅子1を示す概略図である。この椅子1は、先端部にキャスタ2を備える放射状をなす5本の脚杆3を有する脚体4と、脚体4の中央に立設され、内部にガススプリング(図示略)が収容された伸縮式の脚柱5と、脚柱5の上端に後端部が固着された前上方を向く支基6と、支基6の上方に支持された座8と、前端部が左右方向、即ち椅子1の幅方向を向く軸9aをもって支基6に枢着された側面視ほぼL字状の背もたれ支持フレーム9と、背もたれ支持フレーム9の後上部に支持された背もたれ10と、を備えている。また、背もたれ支持フレーム9には、座8の両側部に位置する肘掛け部12が連結されている。
支基6は、例えば上面が開口する前後方向に長く平面視でほぼ長方形の箱状をなし、その内部には、座8を常時前方に向かって付勢する公知の付勢手段、例えば特開2005-211244号公報に記載されているような圧縮コイルばねと、このばねの付勢力を調節する調節手段(いずれも図示略)とが収容されている。支基6の上面の開口部は、着脱可能なカバー13によって覆われている。
座8は、平面視枠状をなす支持フレーム15と、この支持フレーム15の上部に取付けられた合成樹脂製の外周枠部16と、外周枠部16の上面および外周面を覆うように外周枠部16に取付けられた例えばメッシュシート状の面材17とを備えている。なお、図2では面材17は省略されている。
支持フレーム15は、図1及び図2に示すように、両側部が外上向きに傾斜し、かつ下方に離間した左右方向を向く前後一対の横杆15a、15bと、横杆15a、15bの前後端部同士を連結する左右一対の縦杆15c、15dと、を備えている。
縦杆15c、15dは、背もたれ支持フレーム9における軸9aより後方の部分の上面に回動可能に連結されている。背もたれ支持フレーム9は、軸9aを中心として上下方向に回動し得るように形成されている。背もたれ支持フレーム9は、軸9aの両側部に前端部が取り付けられていて略L字状に形成された左右一対の背もたれ支持杆19、19と、背もたれ支持杆19,19の起立した後端部に設けた固定片20とを有している。
支持フレーム15の後方の横杆15bと背もたれ支持フレーム9との連結により、背もたれ10が背もたれ支持フレーム9と共に後ろに傾斜したとき、座8の後部が後方へ移動させられる。それに伴って、前方の横杆15aが、支基6内の圧縮コイルばねの付勢力に抗して後方に摺動させられ、座8の前部も後方に移動させられる。
背もたれ10の前方への復帰回動力と、座8の前方への復帰力は、支基6内の圧縮コイルばねの付勢力で得られる。或いは、別途ガススプリングを設けてその付勢力によって復帰力を得てもよい。背もたれ支持フレーム9に取付けられた背もたれ10は、常時前向きに付勢されている。
背もたれ10は、正面形状が略四角形の枠体である硬質合成樹脂よりなる背フレーム22と、この背フレーム22の表面すなわち前面に張設した例えばメッシュシート状の張材23とを備えている。張材23は面材に含まれる。
背フレーム22は、上下方向の中央よりやや下方の部分が側面視において前方に突出するように緩やかにくの字状に屈曲する左右1対の側枠杆24、24と、その上端部同士を連結するとともに左右方向の中央部が後方に突出するように円弧状に湾曲する上枠杆25と、両側枠杆24、24の下端部同士をほぼ直線状に連結する下枠杆26と、を備えている。下枠杆26の下面には、背もたれ支持フレーム9の後上部が左右方向にほぼ全長に亘って形成されている。下枠杆26の前下端部は、背もたれ支持フレーム9に連結されている。
次に、座8の構成について、図4乃至図11により説明する。
図4に示すように、座8は例えば合成樹脂製の外周枠部16と、外周枠部16の上面および外周面を覆うように取付けられた例えばメッシュシート状の面材17と、を備えている。外周枠部16は、図5及び図6に示すように、互いに平行な一対の支持部30と、支持部30の外周部を囲うように形成されて支持部30に連結された略楕円形枠状の外周枠本体部31と、で構成されている。
各支持部30は座8の前後方向に配列されている。一対の支持部30の下部に設けられた支持フレーム15は、支基6に対しては前側の横杆15aを介して支持され、背もたれ支持フレーム9に対しては左右の縦杆15c、15dを介して支持されている。背もたれ支持フレーム9及び支基6は椅子1の支持構造体を構成する。
しかも、図5及び図6(a)、(b)において、外周枠本体部31は、一対の支持部30,30の両外側に突出する部分は外側枠部31a,31aとされ、支持部30に対して上方に湾曲して略円弧状に形成されている。外側枠部31a,31aは支持部30,30から外側にオーバーハングされている。外周枠本体部31の支持部30,30で挟まれた略直線状領域において、椅子1の前方側は前側枠部31b、後方側、即ち背もたれ10側は後側枠部31cとされている。一対の支持部30、30と前側枠部31b及び後側枠部31cとで挟まれた領域は略平面状で略四角形状に形成されている。
図6乃至図8において、外周枠本体部31の外側縁部には、後側枠部31cを除く両側の外側枠部31a、31aと前側枠部31bの領域に、例えば断面略U字状または略コの字状の係合凹部33が連続して形成されている。係合凹部33は、後述するように面材17の外側縁部に固定された縁部材40を係合するものである。後側枠部31cには、図6(b)に示すように、断面略L字状の段部34が上側に形成されている。
図8(b)に示すように、後側枠部31cの段部34の下側には段部34に対向する上向きの突部32aを有する断面略L字状をなす凹部形成部材32が設置されている。後側枠部31cの段部34と凹部形成部材32の突部32aとの間には、断面略コの字状の凹部35が形成されている。この凹部35は係合凹部33の一部を構成する。そのため、外周枠本体部31の外周縁部には全周に亘って係合凹部33が形成されることになる。また、凹部形成部材32のベース部32bと段部34の降下部34bとは互いに当接し、ボルト等の固着手段で互いに固定されている。
しかも、後側枠部31cの段部34と凹部形成部材32はボルト固定等で比較的剛性が大きくなるため、面材17の縁部材40を係合凹部33に係合させる際、外周枠本体部31の外側枠部31aと前側枠部31bを弾性変形し易くし、外側枠部31aと前側枠部31bの係合凹部33への縁部材40の係合作業を行いやすくしている。
外周枠本体部31において、図8(a)に示すように、外側枠部31aには係合凹部33内の最奥部近傍位置から裏面側(椅子1の下面側)に向けて貫通する係合孔37が形成され、裏面側に係合孔37の開口37aが設けられている。合成樹脂製の外周枠部16は金型で成形して製作するため、係合凹部33には抜きテーパが形成され、最奥部から開口側に向けて次第に拡径している。図8(a)に示す係合凹部33の断面図で、上面33aに対して下面33bが開口から最奥部に向けて上面33aに近づく上り坂の傾斜面に形成されている。
また、係合孔37においても、係合凹部33内の最奥部近傍位置での連通部から開口37aに向けて次第に拡径するように抜きテーパが形成されている。なお、上述した構成に限定されることなく、係合凹部33及び係合孔37の断面形状や互いの連通位置は適宜設定できる。
係合凹部33内から裏面側に形成された係合孔37は、図7に示すように、両側の外側枠部31a、31aの長手方向に所定間隔で複数個、例えばそれぞれ3個形成されており、前側枠部31bと後側枠部31cには形成されていない。係合孔37の設置数は3個に限定されることなく、適宜の数を形成できる。また、外側枠部31aの裏面側において、係合孔37の開口37aよりも外周側には裏面側に突出する突出壁部38が形成されている。突出壁部38は断面略山形に形成されているが、突出壁部38の突形状は任意に形成できる。
本実施形態において、外周枠部16は外側枠部31aの領域で上方に向けて湾曲形成されているため、裏面に形成された係合孔37の開口37aは椅子1の外側から目視され易いが、開口37aの外周側に突出壁部38を形成することで開口37aを覆い隠すことができ、視認されにくい。しかも、外側枠部31aに突出壁部38を一体形成したためリブとなり、外側枠部31aの強度を向上できる。
図7に示す例では、突出壁部38は外側枠部31aの長手方向に沿って略円弧状に連続して形成されているが、少なくとも係合孔37の開口37aを覆い隠す領域に設けられていれば断続的に形成してもよい。
座8は、外周枠部16の外周枠本体部31に形成された係合凹部33に面材17の外周縁部17aに固定された縁部材40を全周に亘って係合させることで形成されている(図10、図11参照)。外周枠部16に取り付けられる面材17の外周縁部17aには、図9に示すような例えば合成樹脂製の縁部材40が固定されている。
図9において、縁部材40は例えば板状の基部40aとその一端部で折り曲げられた係止片40bとで断面略L字状に形成され、外周枠本体部31の係合凹部33の形状に沿って略リング状に形成されている。係止片40bにはその周方向の一部に係止片40bよりも突出する係合凸部41が設けられている。係合凸部41は係合凹部33に形成された係合孔37に係合される爪部であり、係止片40bよりも裏面側に突出して形成されている。そのため、縁部材40の係合凸部41は外側枠部31aの係合凹部33に形成された3個の係合孔37の領域に同一間隔で配列形成されている。
基部40aの例えば係止片40b側の面には、面材17の外周縁部17aが重ねて設置されていて外周縁部17aは基部40aに全周に亘ってミシン等で逢着されている。基部40aに対する面材17の外周縁部17aの固定手段は、逢着以外に溶着や接着等によって行ってもよい。或いは、縁部材40を成形する金型内の所定位置に面材17の外周縁部17aを設置して縁部材40と面材17の外周縁部17aとを一体に成形加工してもよい。この場合、外周縁部17aはメッシュ状であるため、メッシュの網目に樹脂が流入して固化されて基部40a内に埋め込まれ、高強度に一体化できる。
縁部材40は基部40aに対して係止片40bを外周枠本体部31の係合凹部33内の奥側に向けて挿入されるものであり、係止片40bの高さは係合凹部33の最奥部の高さよりわずかに大きく形成されている。そのため、図10に示すように、係止片40bは係合凹部33の最奥部またはその近傍に押し込まれた位置で、係合凹部33の上面33a及び下面33bによって圧縮されて変形して係止される。その状態で、面材17は外周枠部16の表面(上面)側に折り曲げられて所定のテンションで架設される。
座8に人が着座した状態で、メッシュシートからなる面材17には強いテンションがかかり、しかも弾性変形し易い。特に、外周枠本体部31の支持部30からオーバーハングされた両側の外側枠部31a、31aに強いテンションがかかる。そのため、図11に示すように、外側枠部31aの係合凹部33内に係合孔37が形成された領域では、縁部材40を係合凹部33内に押し込むことで係止片40bが最奥部に押し込まれると、係合凸部41が係合孔37内に落ち込んでより強固に係止させることができる。これによって、外周枠部16による縁部材40の保持強度を高めることができる。
なお、面材17は座8だけでなく、背もたれ10にも同様な構成で面材としての張材23が取り付けられている。背もたれ10の張材23の取付け構造について、図示を省略して、座8における面材17の取り付け構造と略同一の部材に同一の名称と符号を用いて説明する。
即ち、背もたれ10の略四角形枠状の背フレーム22を形成する左右の側枠杆24、24と上枠杆25及び下枠杆26の外側縁部に形成された係合凹部33に面材17と同様な材質からなるメッシュシート状の張材23が張架されている。張材23はその外側縁部に縁部材40が固定され、縁部材40が背フレーム22の係合凹部33に係合されている。
また、背フレーム22の両側の側枠杆24、24には、係合凹部33に連通する係合孔37が形成されているが、この係合孔37は背もたれ10の背面ではなく前面に開口37aが形成されるように形成されている。そして、縁部材40の係合凸部41は両側の側枠杆24、24の係合凹部33内に形成された係合孔37に係合されている。
背もたれ10では、係合孔37の開口37aが側枠杆24、24の背面に開口しているとその近傍に突出壁部38を形成しても容易に目視可能であるため、好ましくない。これに対し、側枠杆24、24の前面に係合孔37の開口37aを開口させても張材23で覆われるため目立たないので、外側から比較的目視しにくい。
上述したように本実施形態による椅子1の座8によれば、外周枠部16の外側枠部31aに形成した係合凹部33内に縁部材40の係合凸部41を係合させるための係合孔37を形成して裏面側にその開口37aが形成した。しかも、開口37aの外側に突出壁部38を形成したため、開口37aを外側から遮蔽することができる。したがって、係合孔37の開口37aが外側から視認されにくく、外観の意匠性が向上する。しかも、誤って使用者の手等が触っても、外周枠本体部31の係合凹部33と面材17の縁部材40との係合が解除されることを防止できる。
また、係合孔37は、外周枠本体部31の外周縁部に形成した係合凹部33の最奥部近傍から裏面側に形成されているので、縁部材40の係止片40bを係合凹部33の最奥部に向けて押し込むことで係合凸部41を容易に係合孔37内に係合させることができる。したがって、面材17を外周枠部16に容易に取り付け固定でき、しかも係合孔37に係合凸部41が落ち込んで係合するため、面材17のテンションと弾性変形の変化が大きくも縁部材40の離脱を防止できる。
外周枠部16は、椅子1の支持構造体側に設置された支持部30と支持部30よりも外周方向に配置される外周枠本体部31とからなり、外周枠本体部31の両側の外側枠部31aが支持部30から斜め上方に向けてオーバーハングしている。したがって、金型で突出壁部38と係合孔37を樹脂成形するに際し、脱型時に支持部30を形成する金型と干渉することがなく成型が容易である。また、両側の外側枠部31aがオーバーハングしているため外周枠本体部31は弾性変形をし易くなるが、厚みの大きい突出壁部38がリブとして機能するため補強効果があり、高強度である。
座8において、面材17の縁部材40を外周枠部16の係合凹部33内に押し込む際、断面略L字状に形成された縁部材40の係止片40bの部分が係合凹部33の上面33aと下面33bによって圧縮されて変形するため、係合凹部33からの離脱に対する抵抗力を確保できる。
しかも、係合凹部33は開口側から最奥部に向けて上面33aと下面33bの間の高さが次第に小さくなるようにテーパ状に形成されているため、係止片40bとこれより高さの大きい係合凸部41がそれぞれ徐々に弾性変形して圧縮され、確実に係合させることができる。
また、面材17を外周枠部16の外周枠本体部31に係合させる際、メッシュシート状の面材17を強く引っ張って縁部材40を外周枠本体部31の係合凹部33に係合させる必要がある。その際、後側枠部31cの段部34が別部材である凹部形成部材32の突部32aとの間で係合凹部33を形成しているため、外周枠本体部31の外側枠部31aと前側枠部31bの強度が比較的小さく弾性変形し易い。そのため、外側枠部31aと前側枠部31bを変形させることで、面材17や縁部材40にかかる負荷を軽減して容易に縁部材40を係合凹部33内に係合させることができる。
なお、本発明は上述の実施形態による椅子1に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能であり、これらはいずれも本発明に含まれる。以下に、本発明の変形例等について説明するが、上述した実施形態と同一または同様な部品や部材等には同一の符号を用いて説明を行う。
上述した実施形態において、面材17の縁部材40を外周枠部16の外周枠本体部31の係合凹部33内に係止片40bで係合させると共に、係合凸部41を係合孔37内に落ち込ませて係合させている。この場合、係合凸部41の裏面方向への高さが大きくなると係合孔37との係合強度が高くなるが係合凹部33内への押し込み抵抗が増大する。
そのため、係止片40bに対する係合凸部41の突出量を小さく抑えると共に、係合孔37の開口37a側からボルトやピン等を係合凸部41に打ち込むことで縁部材40係合を強固にしてもよい。その際、ボルト等で係合凸部41を貫通させて係合凹部33の上面33aに螺合または固定するようにしてもよい。
或いは、縁部材40に係合凸部41を設けることなく係合凹部33内に押し込んで係合させ、係合孔37から係止片40bにボルトやピン等を係合凸部として打ち込むことで係合孔37に当接させて、係合強度を高めてもよい。
なお、外周枠部16の係合凹部33に連通する係合孔37を隠すための突出壁部38を断面略山形に形成したが、外側方から開口37aを遮蔽できればどのような形状でもよい。例えば、外周枠本体部31の裏面における開口37aの外側を内側の部分より全体に厚く形成してもよい。
また、外周枠部16の外周枠本体部31の前側枠部31bにも係合凹部33に係合孔37を形成し、これに係合する係合凸部41を縁部材40の係止片40bに形成してもよい。
なお、外周枠部16の外側枠部31aを上側に湾曲させてオーバーハングさせたが、湾曲していなくてもよく、例えば支持部30と共に平板状に形成されていてもよい。この場合でも、係合孔37の開口37aを突出壁部38で遮蔽することができる。
また、座8に設けた面材17はメッシュシートに限定されるものではなく、布や革等のシート状等でもよい。
また、上述した実施形態では、背フレーム22の両側の側枠杆24、24には、係合凹部33に連通する係合孔37が形成され、この係合孔37の開口37aを背もたれ10の前面に形成したが、これに代えて背面に係合孔37とその開口37aを形成してもよい。そして、背フレーム22の両側の側枠杆24、24において、背面の開口37aの外側に突出壁部38を形成してもよい。この場合でも、背もたれ10の外側から開口37aを目視できないため外観の意匠性が向上する上に、突出壁部38を設けることで背もたれ10の強度が向上するという利点がある。
また、上述した実施形態では、椅子1用の荷重支持部材として、座8における外周枠部16と面材17について説明したが、本発明は座8に限定されるものではなく、上述したように背もたれ10の背フレーム22と張材23にも適用できる。更に椅子1に設置可能なヘッドレスト等にも本発明の荷重支持部材を適用することができる。
椅子1以外のもの、例えば車両の網棚や防虫ネット等についても本発明の荷重支持部材を適用できる。
1 椅子
8 座
9 背もたれ支持フレーム
10 背もたれ
16 外周枠部
17 面材
23 張材
30 支持部
31 外周枠本体部
31a 外側枠部
31b 前側枠部
31c 後側枠部
32 凹部形成部材
33 係合凹部
34 段部
37 係合孔
37a 開口
38 突出壁部
40 縁部材
40a 基部
40b 係止片
41 係合凸部

Claims (5)

  1. 外側縁部に開口する係合凹部を備える外周枠部と、
    前記係合凹部に係合される縁部材をその外周縁部に備えていて前記縁部材が前記係合凹部に係合されることによって前記外周枠部に架設される面材と、を備える荷重支持部材において、
    前記外周枠部は、
    前記係合凹部の内部に連通していて、前記面材が架設される前記外周枠部の表面側と逆の裏面側に開口を有する前記縁部材を係止するための係合孔と、
    前記係合孔の開口より外側で前記裏面側へ突出する突出壁部と、
    を備えたことを特徴とする荷重支持部材。
  2. 前記縁部材は、前記係合凹部の内部で前記係合孔に係合する係合凸部を有している請求項1に記載された荷重支持部材。
  3. 前記外周枠部は、前記面材の裏面側に設置された支持部と、該支持部に連結されていて前記支持部の外周側に配置された外周枠本体部と、を備えており、
    前記外周枠本体部における前記係合孔を有する部分が前記支持部の外側に突出して上方に湾曲している請求項1または2に記載された荷重支持部材。
  4. 前記外周枠本体部に前記係合孔が所定間隔で複数個形成され、前記突出壁部は複数個の前記係合孔の開口に沿って連続して形成されている請求項3に記載された荷重支持部材。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載された前記荷重支持部材と、前記荷重支持部材を支持する支持構造体と、を備えたことを特徴とする椅子。
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