JP7114006B2 - エレベーター制御装置、エレベーター制御方法及びエレベーター制御プログラム - Google Patents

エレベーター制御装置、エレベーター制御方法及びエレベーター制御プログラム Download PDF

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Description

本開示は、エレベーターの運行に関する。
エレベーター利用者に階段の利用を促し、エレベーター利用者の運動の促進を図る技術がある(例えば、特許文献1)。
特許文献1では、エレベーター利用者が健常者か否かを判定し、エレベーター利用者が健常者であれば、階段の利用を促す技術が開示されている。
特許第6364366号
特許文献1の技術は、エレベーター利用者の運動の促進を図るものであるが、エレベーター利用者ごとに運動が必要な度合いは異なっている。このため、エレベーター利用者の運動の必要度合いに応じて階段を利用させる階数を調整することが望ましい。
しかしながら、特許文献1の技術では、エレベーター利用者に階段を利用させる階数は固定されており(例えば、単階移動)、エレベーター利用者の運動の必要度合いに応じて階段を利用させる階数及び階段を利用させる方向を調整することができないという課題がある。
本開示は、上記のような課題を解決することを主な目的の一つとしている。より具体的には、エレベーター利用者の運動の必要度合いに応じて階段等の階間移動手段を利用させる階数及び階間移動手段を利用させる方向を調整することを主な目的とする。
本開示に係るエレベーター制御装置は、
エレベーター以外の階間移動手段が設けられている建物に設けられているエレベーターを利用するエレベーター利用者に運動が必要な度合いである運動必要度を判定する運動必要度判定部と、
前記運動必要度判定部により判定された前記エレベーター利用者の運動必要度に基づき、前記エレベーター利用者が向かおうとしている行先階に前記エレベーター利用者が到達するまでに前記エレベーター利用者に前記階間移動手段を利用させるように前記エレベーターの乗車階及び降車階の少なくともいずれかを前記エレベーター利用者が希望する階から他の階に変更する階決定部とを有する。
本開示によれば、エレベーター利用者の運動の必要度合いに応じて階間移動手段を利用させる階数及び階間移動手段を利用させる方向を調整することができる。
実施の形態1に係るエレベーターシステムの構成例を示す図。 実施の形態1に係るエレベーター制御装置のハードウェア構成例を示す図。 実施の形態1に係るエレベーター制御装置の機能構成例を示す図。 実施の形態1に係るエレベーター制御装置の動作例を示すフローチャート。 実施の形態1に係る階段利用階数情報の例を示す図。 実施の形態1に係る乗車階及び降車階の組合せパターンを示す図。 実施の形態1に係る乗車階及び降車階の組合せパターンを示す図。 実施の形態2に係るエレベーター制御装置の機能構成例を示す図。 実施の形態2に係る受入実績情報の例を示す図。 実施の形態2に係るエレベーター制御装置の動作例を示すフローチャート。
以下、実施の形態を図を用いて説明する。以下の実施の形態の説明及び図面において、同一の符号を付したものは、同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係るエレベーターシステムの構成例を示す。
本実施の形態では、エレベーター以外に階間移動手段として階段が設けられている建物に設けられているエレベーターシステムを説明する。階間移動手段は、利用者に階の間を移動させるために設けられた手段である。階間移動手段としては、階段以外にスロープ、エスカレーターなどが考えられる。本実施の形態では、階間移動手段の例として階段を説明する。
本実施の形態では、建物は10階建てとする。
エレベーター50は建物の1階から10階までを運行する。また、エレベーター50にはエレベーター制御装置10が搭載されている。エレベーター制御装置10はエレベーター50の運行を制御する。
図1では、作図上の理由により1階、6階、7階及び9階のみを示している。
1階には、ドア101、階段102、監視カメラ103及びビーコン104がある。
ドア101は、エレベーター50が1階に到着する前は閉じている。エレベーター50が1階に到着するとドア101が開く。
階段102は、2階に上がるための階段である。
監視カメラ103は、1階に所在するエレベーター利用者(以下、単に利用者ともいう)を撮影する。ビーコン104は、1階に所在するエレベーター利用者が保持する携帯端末装置(例えば、スマートフォン)と通信を行う。
6階、7階、9階にも、各々、ドア601、ドア701及びドア901がある。ドア601、ドア701及びドア901は、ドア101と同様である。
また、6階、7階、9階にも、各々、階段602、階段702及び階段902がある。階段602は5階に下り、7階に上がるための階段である。階段702は6階に下り、8階に上がるための階段である。階段902は、8階に下り、10階に上がるための階段である。
6階、7階、9階にも、各々、監視カメラ603、監視カメラ703及び監視カメラ903がある。監視カメラ603、監視カメラ703及び監視カメラ903は、監視カメラ103と同様である。
6階、7階、9階にも、各々、ビーコン604、ビーコン704及びビーコン904がある。ビーコン604、ビーコン704及びビーコン904は、ビーコン104と同様である。
ここで、本実施の形態に係るエレベーター制御装置10の動作の概要を説明する。
エレベーター制御装置10は、エレベーター利用者の運動必要度を判定する。運動必要度は、エレベーター利用者に運動が必要な度合いである。エレベーター制御装置10は、例えば、エレベーター利用者の活動量に基づき運動必要度を判定する。
また、エレベーター制御装置10は、運動必要度のレベルごとに、階段利用階数を記憶している。階段利用階数は、例えば、「1up/2down」のように表記する。「up」はエレベーター利用者に階段を上らせる上限階数である上り上限階数を表す。「down」は、エレベーター利用者に階段を下らせる上限階数である下り上限階数を表す。「1up/2down」は上り上限階数が1階であり、下り上限階数が2階であることを意味する。
そして、エレベーター制御装置10は、エレベーター利用者の運動必要度に基づき、エレベーター利用者が向かおうとしている行先階にエレベーター利用者が到達するまでにエレベーター利用者に階段を利用させるようにエレベーターの乗車階及び降車階の少なくともいずれかをエレベーター利用者が希望する階から他の階に変更する。より具体的には、エレベーター制御装置10は、エレベーター利用者の運動必要度に対応する階段利用階数の範囲内で、乗車階及び降車階の少なくともいずれかを変更する。
例えば、1階にエレベーター利用者がおり、当該エレベーター利用者が向かおうとしている行先階が7階であるものとする。また、当該エレベーター利用者の運動必要度に対応する階段利用階数が「1up/2down」であるものとする。
このとき、エレベーター制御装置10は、階段利用階数である「1up/2down」と、当該エレベーター利用者の行先階である7階とに基づき、乗車階及び降車階のいずれかを変更する。
例えば、エレベーター制御装置10は乗車階を1階のままとし、降車階を6階に変更する。6階でエレベーター50から降車したエレベーター利用者は階段を利用して7階に向かう。この場合は、「1up」の条件が満たされる。
また、エレベーター制御装置10は、乗車階を1階のままとし、降車階を9階に変更してもよい。9階でエレベーター50から降車したエレベーター利用者は階段を利用して7階に向かう。この場合は、「2down」の条件が満たされる。
図2は、本実施の形態に係るエレベーター制御装置10のハードウェア構成例を示す。
図3は、本実施の形態に係るエレベーター制御装置10の機能構成例を示す。
エレベーター制御装置10は、コンピュータである。エレベーター制御装置10の動作手順は、エレベーター制御方法に相当する。また、エレベーター制御装置10の動作を実現するプログラムは、エレベーター制御プログラムに相当する。
エレベーター制御装置10は、ハードウェアとして、プロセッサ1001、主記憶装置1002、補助記憶装置1003及び通信装置1004を備える。
また、エレベーター制御装置10は、機能構成として、利用者識別部11、行先階抽出部12、運動必要度判定部13、階決定部14、変更要求取得部15、利用者情報記憶部16、行先階情報記憶部17、活動量情報取得部18、階段利用階数情報記憶部19及び運転制御部20を備える。
補助記憶装置1003には、利用者識別部11、行先階抽出部12、運動必要度判定部13、階決定部14、変更要求取得部15、活動量情報取得部18及び運転制御部20の機能を実現するプログラムが記憶されている。
これらプログラムは、補助記憶装置1003から主記憶装置1002にロードされる。そして、プロセッサ1001がこれらプログラムを実行して、後述する利用者識別部11、行先階抽出部12、運動必要度判定部13、階決定部14、変更要求取得部15、活動量情報取得部18及び運転制御部20の動作を行う。
図2では、プロセッサ1001が利用者識別部11、行先階抽出部12、運動必要度判定部13、階決定部14、変更要求取得部15、活動量情報取得部18及び運転制御部20の機能を実現するプログラムを実行している状態を模式的に表している。
利用者情報記憶部16、行先階情報記憶部17及び階段利用階数情報記憶部19は、主記憶装置1002又は補助記憶装置1003により実現される。
図3において、利用者識別部11は、エレベーター利用者を識別する。
利用者識別部11は、例えば、監視カメラ103により撮影されたエレベーター利用者の顔画像を監視カメラ103から取得する。また、利用者識別部11は、利用者情報記憶部16から利用者情報を取得する。利用者情報には、エレベーター利用者を識別するための識別情報(例えば、顔画像、電話番号)が格納されている。
そして、利用者識別部11は、エレベーター利用者の顔画像と利用者情報とを照合して、エレベーター利用者を識別する。また、利用者識別部11は、エレベーター利用者の顔画像を取得した監視カメラ103が配置されている階(1階)をエレベーター利用者が現在所在している階として識別する。
なお、図3では、利用者識別部11は1階に配置されている監視カメラ103からエレベーター利用者の顔画像を取得する例を示しているが、利用者識別部11は他の階の監視カメラからエレベーター利用者の顔画像を取得することもある。
また、利用者識別部11は、例えば、携帯端末装置(例えば、スマートフォン)により取得されたビーコン104の識別子と携帯端末装置の識別子(例えば、電話番号)を携帯端末装置より取得する。そして、利用者識別部11は、エレベーター利用者の携帯端末装置の識別子と利用者情報とを照合して、エレベーター利用者を識別する。また、利用者識別部11は、ビーコン104の識別子を用いて、エレベーター利用者が現在所在している階(例えば、1階)を識別する。
利用者識別部11は識別したエレベーター利用者を行先階抽出部12に通知する。また、利用者識別部11は、エレベーター利用者が現在所在している階(例えば、1階)を行先階抽出部12と運動必要度判定部13に通知する。
行先階抽出部12は、利用者識別部11から通知されたエレベーター利用者が、向かおうとしている行先階を抽出する。
行先階抽出部12は、行先階情報記憶部17から行先階情報を取得する。行先階情報には、エレベーター利用者ごとに行先階が示されている。本実施の形態では、エレベーター利用者は定常移動を行うことを前提とする。つまり、本実施の形態では、エレベーター利用者は、定常的に、建物の出入口のある階(例えば、1階)と勤務先のオフィスがある階(例えば、7階)との間を移動すること前提とする。このため、行先階情報には、行先階として、建物の出入口のある階(例えば、1階)と勤務先のオフィスがある階(例えば、7階)が記載されている。なお、エレベーター利用者が定常移動を行わない場合は、行先階抽出部12は、後述の階表示105から行先階情報を取得する。以下では、エレベーター利用者が定常移動する例を説明する。
行先階抽出部12は、行先階情報を参照して、利用者識別部11から通知されたエレベーター利用者が向かおうとしている行先階を抽出する。
行先階抽出部12は、エレベーター利用者が現在所在する階と、エレベーター利用者が向かおうとしている行先階を階決定部14に通知する。なお、エレベーター利用者が所在する階とエレベーター利用者が向かおうとしている行先階は、エレベーター利用者が希望する乗車階と降車階である。
運動必要度判定部13は、利用者識別部11から通知されたエレベーター利用者の運動必要度を判定する。
具体的には、運動必要度判定部13は、活動量情報取得部18から、利用者識別部11から通知されたエレベーター利用者の活動量情報を取得する。活動量情報には、エレベーター利用者の活動量が示される。活動量は、例えば、エネルギー消費量、歩数等である。
そして、運動必要度判定部13は、エレベーター利用者の活動量に基づいて運動必要度を判定する。
本実施の形態では、運動必要度判定部13は、運動必要度を0~3の4段階で判定するものとする。運動必要度:0が最も運動の必要度合いが低く、運動必要度:3が最も運動の必要度が高いものとする。
運動必要度判定部13は、判定した運動必要度を階決定部14に通知する。
運動必要度判定部13により行われる処理は、運動必要度判定処理に相当する。
階決定部14は、エレベーター利用者の乗車階及び降車階を決定する。
具体的には、階決定部14は、階段利用階数情報記憶部19から階段利用階数情報を取得する。そして、階決定部14は、運動必要度を階段利用階数情報と照合することで階段利用階数を得る。
図5は、階段利用階数情報の例を示す。階段利用階数情報では、運動必要度のレベルごとに、階段利用階数が示される。
階決定部14は、運動必要度判定部13から通知された、エレベーター利用者の運動必要度に応じた階段利用階数を階段利用階数情報から抽出する。
そして、階決定部14は、抽出した階段利用階数の範囲で、行先階に到達するまでにエレベーター利用者に階段を利用させるようにエレベーター50の乗車階及び降車階の少なくともいずれかをエレベーター利用者が希望する階から他の階に変更する。
図5から明らかなように、階決定部14は、運動必要度が高いエレベーターの利用者ほど階段を多く利用させるように乗車階及び降車階の少なくともいずれかをエレベーター利用者が希望する階から他の階に変更する。
階決定部14は、例えば、エレベーター乗り場に設けられた案内板106に含まれる階表示105のうち、決定した乗車階及び降車階に対応する階表示105を点灯させて、エレベーター利用者に変更後の乗車階及び/又は変更後の降車階を通知する。例えば、図1を用いて説明したように、階決定部14が降車階を7階から6階に変更した場合は、階決定部14は、6階に対応する階表示105を点灯させる。なお、階決定部14は、他の方法により、エレベーター利用者に変更後の乗車階及び/又は変更後の降車階を通知してもよい。
また、行先階抽出部12は、決定した乗車階及び降車階を利用者情報記憶部16に通知する。
また、乗車階及び降車階の少なくともいずれかをエレベーター利用者が希望する階に変更するようエレベーター利用者が要求した場合に、階決定部14は、乗車階及び降車階の少なくともいずれかをエレベーター利用者が希望する階に変更する。
なお、階決定部14により行われる処理は、階決定処理に相当する。
変更要求取得部15は、エレベーター利用者からの乗車階及び降車階の少なくともいずれかの変更要求を取得する。つまり、階決定部14により決定された乗車階及び降車階の少なくともいずれかをエレベーター利用者が了承しない場合は、エレベーター利用者は乗車階及び降車階の少なくともいずれかを変更するよう要求する。変更要求取得部15は、このような変更要求を取得する。エレベーター利用者は、例えば、希望する乗車階及び/又は降車階に対応する階表示105を押下する。例えば、図1を用いて説明したように、階決定部14により降車階が7階から6階に変更された場合に、エレベーター利用者が6階を了承しない場合は、エレベーター利用者は7階に対応する階表示105を押下する。変更要求取得部15は、7階に対応する階表示105の押下により7階への変更要求を取得する。
変更要求取得部15は、変更要求を階決定部14に出力する。
利用者情報記憶部16は、前述した利用者情報を記憶する。
行先階情報記憶部17は、前述した行先階情報を記憶する。
活動量情報取得部18は、活動量情報を取得する。
活動量情報取得部18は、携帯端末装置(例えば、スマートフォン)から、例えばエレベーター利用者のエネルギー消費量が示される活動量情報を取得する。また、建物にエレベーター利用者の活動量を推定する活動量推定システムが設けられている場合は、活動量情報取得部18は、活動量推定システムが推定した活動量が示される活動量情報を取得するようにしてもよい。
階段利用階数情報記憶部19は、前述した階段利用階数情報を記憶する。
運転制御部20は、階決定部14により通知された乗車階及び降車階でエレベーター50が停止するようにエレベーター50の運転を制御する。
***動作の説明***
図4は、本実施の形態に係るエレベーター制御装置10の動作例を示す。
以下、図4を参照して、本実施の形態に係るエレベーター制御装置10の動作例を説明する。
先ず、ステップS401において、利用者識別部11が、いずれかの階にエレベーター利用者がいるか否かを判定する。
具体的には、利用者識別部11は、いずれかの階の監視カメラからエレベーター利用者の顔画像を取得した場合に、エレベーター利用者がいると判定する。また、利用者識別部11は、いずれかの階のビーコンの識別子を携帯端末装置から取得した場合にエレベーター利用者がいると判定してもよい。
利用者識別部11がエレベーター利用者がいると判定した場合は、処理がステップS402に進む。
ステップS402では、利用者識別部11は、利用者が一人であるか否かを判定する。
具体的には、利用者識別部11は、該当する階の監視カメラからエレベーター利用者の顔画像を1つしか取得しなかった場合は、利用者が一人であると判定する。また、利用者識別部11は、該当する階のビーコンの識別子を送信した携帯端末装置が1つしかなかった場合に、利用者が一人であると判定してもよい。
利用者が複数の場合は、処理がステップS403に進む。
一方、利用者が一人である場合は、処理がステップS404に進む。
ステップS403では、階決定部14が通常手順で乗車階及び降車階を決定する。
つまり、利用者識別部11が行先階抽出部12を介して階決定部14に利用者が複数であることを通知する。また、利用者識別部11は、行先階抽出部12を介して階決定部14に複数のエレベーター利用者が所在する階(例えば、1階)を通知する。階決定部14は、複数のエレベーター利用者が所在する階を乗車階として決定する。そして、階決定部14は、運転制御部20に乗車階を通知し、運転制御部20がエレベーター50を乗車階に向かわせるための制御を行う。また、エレベーター50が乗車階に到着してエレベーター利用者によりエレベーター50内の行先階ボタンが押下された場合に、階決定部14は、行先階ボタンが押下された階を降車階として決定する。そして、階決定部14は、運転制御部20に降車階を通知し、運転制御部20がエレベーター50を降車階に向かわせるための制御を行う。
ステップS404では、利用者識別部11が、エレベーター利用者を識別する。
具体的には、利用者識別部11は、利用者情報記憶部16から利用者情報を取得する。
そして、監視カメラからエレベーター利用者の顔画像を取得している場合は、利用者識別部11は、エレベーター利用者の顔画像と利用者情報とを照合して、エレベーター利用者を識別する。
また、ビーコンの識別子を携帯端末装置から取得している場合は、利用者識別部11は、携帯端末装置の識別子と利用者識別情報とを照合して、エレベーター利用者を識別する。
利用者識別部11は、エレベーター利用者を行先階抽出部12に通知する。また、利用者識別部11は、エレベーター利用者が現在所在する階(例えば、1階)を行先階抽出部12と運動必要度判定部13に通知する。なお、以下では、エレベーター利用者が現在所在する階を所在階という。
ステップS405では、行先階抽出部12が行先階を抽出する。
具体的には、行先階抽出部12は、行先階情報記憶部17から行先階情報を取得する。
そして、行先階抽出部12は、利用者識別部11から通知されたエレベーター利用者と行先階情報とを照合して、エレベーター利用者の行先階を抽出する。
行先階抽出部12は、抽出した行先階と所在階を階決定部14に通知する。
ステップS406では、活動量情報取得部18が活動量情報を携帯端末装置又は活動量推定システムから取得する。
より具体的には、運動必要度判定部13が所在階を活動量情報取得部18に通知する。ここでは、所在階が1階であると仮定する。活動量情報取得部18は、1階の携帯端末装置又は1階の活動量推定システムから当該エレベーター利用者の活動量情報を取得する。携帯端末装置は、エレベーター利用者のエネルギー消費量、歩数等を活動量として記録しているものとする。
活動量情報取得部18は取得した活動量情報を運動必要度判定部13に出力する。
次に、ステップS407において、運動必要度判定部13が活動量情報に基づき、エレベーター利用者の運動必要度を判定する。
例えば、運動必要度判定部13は、取得した活動量情報に示される活動量の目標値に対する達成度により運動必要度を判定することができる。運動必要度の判定方法はどのような方法でもよい。
運動必要度判定部13は、運動必要度を階決定部14に通知する。
次に、ステップS408において、階決定部14が運動必要度に基づき、エレベーター利用者の乗車階及び降車階を決定する。
より具体的には、階決定部14は、階段利用階数情報記憶部19から階段利用階数情報を取得する。そして、階決定部14は、運動必要度を階段利用階数情報と照合することで階段利用階数を得る。
そして、階決定部14は、行先階抽出部12から通知された行先階と所在階との間の搭乗区間内で、階段利用階数に適合する乗車階と降車階を決定する。階段利用階数に適合する乗車階と降車階の組合せが複数ある場合は、階決定部14は、複数の組合せの中から任意の組合せを選択する。
また、階決定部14は、決定した乗車階及び降車階に対応する階表示105を点灯させて、エレベーター利用者に乗車階及び降車階を通知する。
次に、ステップS409において、階決定部14は、階表示105の点灯から一定時間の間にエレベーター利用者からの変更要求があったか否かを判定する。
具体的には、階決定部14は、変更要求取得部15から変更要求が出力されている場合は、変更要求があったと判定する。
変更要求があった場合は、処理がステップS410に進む。
一方、変更要求がない場合は、階決定部14は運転制御部20に乗車階と降車階を通知し、処理がステップS411に進む。
ステップS410では、階決定部14は、変更要求に対応させて、乗車階及び/又は降車階をエレベーター利用者が希望する階に更新する。
階決定部14が乗車階を所在階以外の階に変更しており、エレベーター利用者が乗車階を所在階に変更することを希望する場合は、階決定部14は乗車階をエレベーター利用者が希望する所在階に変更する。
同様に、階決定部14が降車階を行先階以外の階に変更しており、エレベーター利用者が降車階を行先階に変更することを希望する場合は、階決定部14は降車階をエレベーター利用者が希望する行先階に変更する。
そして、階決定部14は最終的な乗車階及び降車階を運転制御部20に通知する。
ステップS411では、運転制御部20が、エレベーター50を乗車階に向かわせるための制御を行う。また、利用者情報記憶部16は、エレベーター50を降車階に向かわせるための制御を行う。
次に、図6及び図7を参照して、乗車階及び降車階の組合せパターンを説明する。
図6は、先にエレベーターを利用するパターンを示す。
図7は、先に階段を利用するパターンを示す。
また、ここでは、図5には記述されていないものの、説明の簡明化のために階段利用階数が「1up/1down」である例を用いて説明を行う。
図6の(a)は、最初にエレベーターで上がり、後に階段で上がって、行先階に到達するパターンを示す。
1階が所在階であり、7階が行先階である場合は、図6の(a)のパターンでは、階決定部14は乗車階として1階を決定し、降車階として6階を決定する(1up)。
図6の(b)は、最初にエレベーターで上がり、後に階段で下がって、行先階に到達するパターンを示す。
1階が所在階であり、7階が行先階である場合は、図6の(b)のパターンでは、階決定部14は乗車階として1階を決定し、降車階として8階を決定する(1down)。
図6の(c)は、最初にエレベーターで下がり、後に階段で上がって、行先階に到着するパターンを示す。
7階が所在階であり、2階が行先階である場合は、図6の(c)のパターンでは、階決定部14は乗車階として7階を決定し、降車階として1階を決定する(1up)。
図6の(d)は、最初にエレベーターで下がり、後に階段で下がって、行先階に到着するパターンを示す。
7階が所在階であり、1階が行先階である場合は、図6の(d)のパターンでは、階決定部14は乗車階として7階を決定し、降車階として2階を決定する(1down)。
図7の(a)は、最初に階段で上がり、後にエレベーターで上がって、行先階に到達するパターンを示す。
1階が所在階であり、7階が行先階である場合は、図7の(a)のパターンでは、階決定部14は乗車階として2階を決定し(1up)、降車階として7階を決定する。
図7の(b)は、最初に階段で下がり、後にエレベーターで上がって、行先階に到達するパターンを示す。
2階が所在階であり、7階が行先階である場合は、図7の(b)のパターンでは、階決定部14は乗車階として1階を決定し(1down)、降車階として7階を決定する。
図7の(c)は、最初に階段で上がり、後にエレベーターで下がって、行先階に到達するパターンを示す。
6階が所在階であり、1階が行先階である場合は、図7の(c)のパターンでは、階決定部14は乗車階として7階を決定し(1up)、降車階として1階を決定する。
図7の(d)は、最初に階段で下がり、後にエレベーターで下がって、行先階に到達するパターンを示す。
7階が所在階であり、1階が行先階である場合は、図7の(d)のパターンでは、階決定部14は乗車階として6階を決定し(1down)、降車階として1階を決定する。
なお、以上では、運動必要度判定部13が活動量情報に示される活動量に基づいて運動必要度を判定する例を説明した。これに代えて、運動必要度判定部13は、例えば、医師等によるエレベーター利用者の運動の必要性についての診断結果に基づいて運動必要度を判定してもよい。
***実施の形態の効果の説明***
以上のように、本実施の形態によれば、エレベーター利用者の運動の必要度合いに応じて階段を利用させる階数を調整することができる。
また、本実施の形態では、エレベーター制御装置10により乗車階及び/又は降車階が変更になった場合でも、エレベーター利用者は変更後の乗車階及び/又は降車階を自身が希望する階に戻すことができる。このため、エレベーター利用者が健康上の理由で階段利用を望まない場合、急いでいるため階段利用を望まない場合、荷物があるため階段利用を望まない場合等において、エレベーター利用者はエレベーター利用を選択することができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、主に実施の形態1との差異を説明する。
なお、以下で説明していない事項は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態では、階決定部14が、変更後の乗車階及び/又は変更後の降車階についてのエレベーター利用者の過去の受け入れ実績に基づいて、乗車階及び降車階を決定する例を説明する。
***構成の説明***
図8は、本実施の形態に係るエレベーター制御装置10の機能構成例を示す。
図3と比較して、エレベーター制御装置10内に実績登録部21が追加されている。
なお、実績登録部21も利用者識別部11等と同様に、プログラムで実現される。実績登録部21の機能を実現するプログラムは、利用者識別部11等と同様に、プロセッサ1001により実行される。
実績登録部21は、エレベーター利用者ごとに、乗車階と降車階の受入実績を登録する。
図9は、実績登録部21で管理される受入実績情報の例を示す。
実績登録部21は、図9に示すように、乗車階と降車階の組合せごとに、許可回数と拒否回数と更新回数を登録している。図9の例は、利用者ID:AAAのエレベーター利用者についての受入実績を示す。
許可回数とは、階決定部14が決定した乗車階と降車階の組合せをエレベーター利用者が許可した回数(乗車階及び/又は降車階の変更を要求しなかった回数)である。
拒否回数とは、階決定部14が決定した乗車階と降車階の組合せをエレベーター利用者が拒否した回数(乗車階及び/又は降車階の変更を要求した回数)である。
更新回数とは、変更要求で更新が要求された回数である。
なお、利用者ID:AAAの利用者は、1階から7階をエレベーター50の搭乗区間としているものとする。
図9の例では、階決定部14は「乗車階:1階」と「降車階:7階」との組合せは提案していないため、許可回数及び拒否回数は「0」である。一方、エレベーター利用者が他の組合せから「乗車階:1階」と「降車階:7階」との組合せへの変更を過去に10回要求しており、更新回数は「10」である。つまり、階決定部14が過去に階段利用を提案しているが、利用者ID:AAAの利用者は10回にわたって「乗車階:1階」と「降車階:7階」でエレベーター50を運行するよう要求している。
「乗車階:1階」と「降車階:6階」との組合せについては、エレベーター利用者は、過去に5回許可しているため、許可回数は「5」である。また、エレベーター利用者は、過去に3回拒否して他の組合せへの変更を要求しているため、拒否回数は「3」である。また、エレベーター利用者は他の組合せから「乗車階:1階」と「降車階:6階」との組合せへの変更を過去に2回要求しており、更新回数は「2」である。
本実施の形態では、階決定部14は、図9に例示する受入実績情報を参照し、エレベーター利用者の乗車階及び降車階の受入実績に基づいて乗車階及び降車階を決定する。例えば、階決定部14は、受入回数が閾値以上の乗車階と降車階の組合せを選択する。受入回数は、(許可回数+更新回数)で得られるものとする。また、階決定部14は、受入確率が閾値以上の乗車階と降車階の組合せを選択してもよい。受入確率は、(受入回数÷(受入回数+拒否回数))で得られるものとする。
***動作の説明***
図10は、本実施の形態に係るエレベーター制御装置10の動作例を示す。
ステップS401~S404は図4に示すものと同じであるため、説明を省略する。
ステップS421では、階決定部14は、ステップS404で識別された利用者について図9に例示した受入実績情報があるか否かを判定する。
受入実績情報がない場合は、ステップS405~S408が行われる。図10では、作図上の理由によりステップS405~ステップS408は図示していないが、図10の「S405-S408」は、図4のステップS405~ステップS408が行われることを意味する。
一方、受入実績情報がある場合は、処理がステップS422に進む。
ステップS422では、階決定部14は、受入実績に基づいて乗車階及び降車階を決定する。
例えば、階決定部14は、受入回数が閾値以上の乗車階と降車階の組合せを選択する。受入回数が閾値上の組合せが複数ある場合は、階決定部14は、例えば、最も受入回数が多い組合せを選択する。また、階決定部14は、受入回数が閾値上の組合せの中から、階段利用階数が最も多い組合せを選択してもよい。
また、階決定部14は、受入確率が閾値以上の乗車階と降車階の組合せを選択してもよい。受入確率が閾値以上の乗車階と降車階の組合せが複数ある場合は、階決定部14は、例えば、最も受入確率が高い組合せを選択する。また、階決定部14は、受入確率が閾値上の組合せの中から、階段利用階数が最も多い組合せを選択してもよい。
そして、階決定部14は、実施の形態1と同様に、決定した乗車階及び降車階に対応する階表示105を点灯させて、エレベーター利用者に乗車階及び降車階を通知する。
ステップS409及びステップS410は図4に示すものと同じであるため、説明を省略する。
ステップS423では、実績登録部21が実績情報を登録する。
具体的には、階決定部14が実績登録部21にステップ408又はステップS422で決定した乗車階及び降車階を通知する。また、ステップS410で乗車階及び/又は降車階が更新されている場合は、最終的な乗車階及び/又は降車階を実績登録部21に通知する。
また、階決定部14は、併せて、該当するエレベーター利用者の利用者IDを実績登録部21に通知する。
実績登録部21は、階決定部14から通知された利用者IDについて、階決定部14から通知された乗車階及び降車階の組合せに対応させて、図9に例示した実績情報を許可回数、拒否回数及び更新回数を更新する。そして、更新後の実績情報を登録する。
ステップS411は、図4に示すものと同じであるため、説明を省略する。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、受入実績に基づいて乗車階及び降車階を決定するため、エレベーター利用者に受け入れられやすい乗車階と降車階の組合せをエレベーター利用者に提案することができる。この結果、エレベーター利用者が受け入れにくい階段利用を提案することによりエレベーター利用者に不快感を与えることを回避することができる。
また、エレベーター利用者に受け入れられやすい乗車階と降車階の組合せをエレベーター利用者に提案することで、エレベーター利用者が変更要求のための操作を行う必要がない。
また、受入実績を記録することにより、エレベーター利用者にとって適切な負荷(階段利用階数)を把握することができる。
また、以上に追加して、階決定部14は、エレベーター利用者が過去に受け入れた実績と受け入れなかった実績の少なくともいずれかの実績のうち、時間軸において現在に近い実績を優先して、エレベーター利用者が希望する階からの変更先の階を選択してもよい。例えば、階決定部14は、乗車階と降車階の組合せごとに受入日時の履歴を記録し、現在までの経過時間に反比例する係数を受入確率にかける。このようにすることで、階決定部14は、直近に受け入れられた乗車階と降車階の組合せの受入確率が相対的に大きくなるよう重みづけをする。階決定部14は、このような受入確率の重みづけを、時間帯、曜日、または季節によって行ってもよい。また、階決定部14は、一定以上古い実績を参照しないよう、現在までの経過時間が一定以上である実績は参照しないこととしてもよい。
また、階決定部14は、エレベーター利用者が変更後の乗車階及び変更後の降車階の少なくともいずれかを受け入れた実績と、変更後の乗車階での階間移動手段の利用階数及び変更後の降車階での階間移動手段の利用階数とに基づき、エレベーター利用者が希望する階からの変更先の階を選択してもよい。例えば、階決定部14は、受入確率と利用階数をかけた期待値が閾値以上の乗車階と降車階の組合せを選択する。
以上、実施の形態1及び2を説明したが、これら2つの実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。
あるいは、これら2つの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。
あるいは、これら2つの実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
また、これら2つの実施の形態に記載された構成及び手順を必要に応じて変更してもよい。
なお、エレベーター以外の階間移動手段を使うのが困難な利用者については、利用者情報に属性(例えば、車椅子)を登録し、前記エレベーター利用者を識別する、または前記エレベーター利用者の運動必要度を常に0とする、などで前記エレベーター利用者が常に希望する階に行けるようにしてもよい。例えば、活動量の目標値を0に設定することで、常に運動必要度が0と判定されるようにすることが考えられる。
***ハードウェア構成の補足説明***
最後に、エレベーター制御装置10のハードウェア構成の補足説明を行う。
図2に示すプロセッサ1001は、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)である。
プロセッサ1001は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等である。
図2に示す主記憶装置1002は、RAM(Random Access Memory)である。
図2に示す補助記憶装置1003は、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等である。
図2に示す通信装置1004は、データの通信処理を実行する電子回路である。
通信装置1004は、例えば、通信チップ又はNIC(Network Interface Card)である。
また、補助記憶装置1003には、OS(Operating System)も記憶されている。
そして、OSの少なくとも一部がプロセッサ1001により実行される。
プロセッサ1001はOSの少なくとも一部を実行しながら、利用者識別部11、行先階抽出部12、運動必要度判定部13、階決定部14、変更要求取得部15、活動量情報取得部18、運転制御部20及び実績登録部21の機能を実現するプログラムを実行する。
プロセッサ1001がOSを実行することで、タスク管理、メモリ管理、ファイル管理、通信制御等が行われる。
また、利用者識別部11、行先階抽出部12、運動必要度判定部13、階決定部14、変更要求取得部15、活動量情報取得部18、運転制御部20及び実績登録部21の処理の結果を示す情報、データ、信号値及び変数値の少なくともいずれかが、主記憶装置1002、補助記憶装置1003、プロセッサ1001内のレジスタ及びキャッシュメモリの少なくともいずれかに記憶される。
また、利用者識別部11、行先階抽出部12、運動必要度判定部13、階決定部14、変更要求取得部15、活動量情報取得部18、運転制御部20及び実績登録部21の機能を実現するプログラムは、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD等の可搬記録媒体に格納されていてもよい。そして、利用者識別部11、行先階抽出部12、運動必要度判定部13、階決定部14、変更要求取得部15、活動量情報取得部18、運転制御部20及び実績登録部21の機能を実現するプログラムが格納された可搬記録媒体を流通させてもよい。
また、利用者識別部11、行先階抽出部12、運動必要度判定部13、階決定部14、変更要求取得部15、活動量情報取得部18、運転制御部20及び実績登録部21の「部」を、「回路」又は「工程」又は「手順」又は「処理」に読み替えてもよい。
また、エレベーター制御装置10は、処理回路により実現されてもよい。処理回路は、例えば、ロジックIC(Integrated Circuit)、GA(Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)である。
なお、本明細書では、プロセッサと処理回路との上位概念を、「プロセッシングサーキットリー」という。
つまり、プロセッサと処理回路とは、それぞれ「プロセッシングサーキットリー」の具体例である。
10 エレベーター制御装置、11 利用者識別部、12 行先階抽出部、13 運動必要度判定部、14 階決定部、15 変更要求取得部、16 利用者情報記憶部、17 行先階情報記憶部、18 活動量情報取得部、19 階段利用階数情報記憶部、20 運転制御部、21 実績登録部、50 エレベーター、101 ドア、102 階段、103 監視カメラ、104 ビーコン、105 階表示、106 案内板、601 ドア、602 階段、603 監視カメラ、604 ビーコン、701 ドア、702 階段、703 監視カメラ、704 ビーコン、901 ドア、902 階段、903 監視カメラ、904 ビーコン、1001 プロセッサ、1002 主記憶装置、1003 補助記憶装置、1004 通信装置。

Claims (12)

  1. エレベーター以外の階間移動手段が設けられている建物に設けられているエレベーターを利用するエレベーター利用者に運動が必要な度合いである運動必要度を判定する運動必要度判定部と、
    前記運動必要度判定部により判定された前記エレベーター利用者の運動必要度に基づき、前記エレベーター利用者が向かおうとしている行先階に前記エレベーター利用者が到達するまでに前記エレベーター利用者に前記階間移動手段を利用させるように前記エレベーターの乗車階及び降車階の少なくともいずれかを前記エレベーター利用者が希望する階から他の階に変更する階決定部とを有するエレベーター制御装置。
  2. 前記階決定部は、
    変更後の乗車階及び変更後の降車階の少なくともいずれかを前記エレベーター利用者が希望する階に変更するよう前記エレベーター利用者が要求した場合に、前記変更後の乗車階及び前記変更後の降車階の少なくともいずれかを前記エレベーター利用者が希望する階に変更する請求項1に記載のエレベーター制御装置。
  3. 前記階決定部は、
    前記エレベーター利用者が変更後の乗車階及び変更後の降車階の少なくともいずれかを受け入れた実績と、受け入れなかった実績の少なくともいずれかの実績に基づき、前記エレベーターの乗車階及び降車階の少なくともいずれかを前記エレベーター利用者が希望する階から他の階に変更するか否かを決定する請求項1に記載のエレベーター制御装置。
  4. 前記階決定部は、
    前記エレベーターの乗車階及び降車階の少なくともいずれかを、前記エレベーター利用者が過去に受け入れた回数が閾値以上である変更後の乗車階及び変更後の降車階の少なくともいずれかに変更する請求項3に記載のエレベーター制御装置。
  5. 前記階決定部は、
    前記エレベーターの乗車階及び降車階の少なくともいずれかを、前記エレベーター利用者が過去に受け入れなかった回数が閾値以下である変更後の乗車階及び変更後の降車階の少なくともいずれかに変更する請求項3に記載のエレベーター制御装置。
  6. 前記階決定部は、
    前記エレベーターの乗車階及び降車階の少なくともいずれかを、前記エレベーター利用者が過去に受け入れた確率が閾値以上である変更後の乗車階及び変更後の降車階の少なくともいずれかに変更する請求項3に記載のエレベーター制御装置。
  7. 前記階決定部は、
    前記エレベーター利用者が過去に受け入れた実績と受け入れなかった実績の少なくともいずれかの実績のうち、時間軸において現在に近い実績を優先して、前記エレベーター利用者が希望する階からの変更先の階を選択する請求項3に記載のエレベーター制御装置。
  8. 前記階決定部は、
    前記エレベーター利用者が変更後の乗車階及び変更後の降車階の少なくともいずれかを受け入れた実績と、変更後の乗車階での前記階間移動手段の利用階数及び変更後の降車階での前記階間移動手段の利用階数とに基づき、前記エレベーター利用者が希望する階からの変更先の階を選択する請求項3に記載のエレベーター制御装置。
  9. 前記階決定部は、
    前記運動必要度が高いエレベーターの利用者ほど前記階間移動手段を多く利用させるように前記エレベーターの乗車階及び降車階の少なくともいずれかを前記エレベーター利用者が希望する階から他の階に変更する請求項1に記載のエレベーター制御装置。
  10. 前記運動必要度判定部は、
    前記エレベーター利用者の活動量に基づいて前記運動必要度を判定する請求項1に記載のエレベーター制御装置。
  11. コンピュータが、エレベーター以外の階間移動手段が設けられている建物に設けられているエレベーターを利用するエレベーター利用者に運動が必要な度合いである運動必要度を判定し、
    前記コンピュータが、判定された前記エレベーター利用者の運動必要度に基づき、前記エレベーター利用者が向かおうとしている行先階に前記エレベーター利用者が到達するまでに前記エレベーター利用者に前記階間移動手段を利用させるように前記エレベーターの乗車階及び降車階の少なくともいずれかを前記エレベーター利用者が希望する階から他の階に変更するエレベーター制御方法。
  12. エレベーター以外の階間移動手段が設けられている建物に設けられているエレベーターを利用するエレベーター利用者に運動が必要な度合いである運動必要度を判定する運動必要度判定処理と、
    前記運動必要度判定処理により判定された前記エレベーター利用者の運動必要度に基づき、前記エレベーター利用者が向かおうとしている行先階に前記エレベーター利用者が到達するまでに前記エレベーター利用者に前記階間移動手段を利用させるように前記エレベーターの乗車階及び降車階の少なくともいずれかを前記エレベーター利用者が希望する階から他の階に変更する階決定処理とをコンピュータに実行させるエレベーター制御プログラム。
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