WO2024075207A1 - エレベーター利用者誘導システム、エレベーター利用者誘導用プログラム、情報端末、及びエレベーター利用者誘導方法 - Google Patents

エレベーター利用者誘導システム、エレベーター利用者誘導用プログラム、情報端末、及びエレベーター利用者誘導方法 Download PDF

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哲美 井澤
整 塚原
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Abstract

エレベーター利用者誘導システムは、エレベーター利用者誘導用プログラムがインストールされた情報端末を有する利用者が利用することができる。利用者は、利用者自身の属性情報、行先階情報、及び現在位置情報を情報端末に入力してエレベーターを利用する。エレベーター利用者誘導システムは、属性と、行先階が含まれた行先情報と、かごの運行状況に基づいて、利用者毎にかごへの乗車優先順位、かごからの降車優先順位を判定する。管理装置は、優先順位に基づいて利用者に報知情報を付与し、報知対象者を決定する。管理装置は、報知対象者のそれぞれに対応する報知情報を報知する。

Description

エレベーター利用者誘導システム、エレベーター利用者誘導用プログラム、情報端末、及びエレベーター利用者誘導方法
 本開示は、エレベーター利用者誘導システム、エレベーター利用者誘導用プログラム、及びエレベーター利用者誘導方法に関するものである。
 従来、エレベーター乗りかごが満員の場合に、車椅子を利用するエレベーター利用者以外のエレベーター利用者に対してかごへの乗車を控えるよう報知することで、車椅子利用者を優先的にかごに乗車させるシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。
WO2013/030898A1
 従来のシステムでは、車椅子利用者以外のエレベーター利用者全員に対して一律にかごへの乗車を控えるよう促すため、誘導効果が低いという問題があった。
 本開示は、上記問題の解決を目的とする。具体的には、報知対象者をエレベーター優先利用者との位置関係や行先階などから決定し、報知対象者に対してかごへの乗車を控えるよう、また、かごから降車するよう促す報知をすることができるエレベーター利用者誘導システム、エレベーター利用者誘導用プログラム、情報端末、及びエレベーター利用者誘導方法の提供を目的とする。
 本開示に係るエレベーター利用者誘導システムは、エレベーター利用者である利用者が個別に携帯する複数の情報端末のそれぞれと通信可能な管理装置を備え、管理装置は、利用者の属性を示す属性情報と、利用者の現在位置を示す現在位置情報と、利用者の行先階を示す行先階情報と、を含むエレベーター利用情報を各情報端末から受信可能であり、管理装置は、各情報端末から受信したエレベーター利用情報に基づいて、報知情報を報知する利用者を報知対象者として決定し、管理装置は、報知対象者が乗場にいる場合に、かごへの乗車を控えることを促す乗車抑止情報を含む報知情報を報知対象者に報知し、報知対象者がかご内にいる場合に、かごから降車することを促す降車誘導情報を含む報知情報を報知対象者に報知する。
 本開示に係るエレベーター利用者誘導システム、エレベーター利用者誘導用プログラム、情報端末、及びエレベーター利用者誘導方法によれば、エレベーター利用者に対しての誘導効果を高めることができる。
実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システムを示す概略図である。 図1のエレベーター利用者誘導システムの機能を示す概略図である。 図1の情報端末を示す概略図である。 図1の乗場報知装置のモニターの使用状態が示された概略図である。 図1の乗場報知装置の乗場照明装置の使用状態が示された概略図である。 図1のかご内報知装置の使用状態を示す概略図である。 図1のエレベーター利用者誘導システムの動作フローを示すフローチャートである。 図7の報知工程において乗車優先順位を報知する情報端末の状態を示す概略図である。 図7の報知工程において降車優先順位を報知する情報端末の状態を示す概略図である。 図7に示すステップS03の乗車優先順位判定工程のフローを示すフローチャートである。 図10の乗車優先順位判定工程が実施された具体例を示す概略図である。 図7に示すステップS04の降車優先順位判定工程のフローを示すフローチャートである。 図12の降車優先順位判定工程が実施された具体例を示す概略図である。 図7に示すステップS12の誘導実績評価工程のフローを示すフローチャートである。 実施の形態1のエレベーター利用者誘導システム及び情報端末の機能を実現する処理回路の第1の例を示す構成図である。 実施の形態1のエレベーター利用者誘導システム及び情報端末の機能を実現する処理回路の第2の例を示す構成図である。
 以下、本開示の実施の形態について図面を参照して説明する。
 実施の形態1.
 図1は、実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1を示す概略図である。図2は、図1のエレベーター利用者誘導システム1の機能を示す概略図である。エレベーター利用者誘導システム1は、ビル100の内部に設置されている。なお、エレベーター利用者誘導システム1は、ビル100の外部に設置されていてもよい。
 ビル100は、5階建てのビルである。ビル100には、1階から4階までのそれぞれの階に階段が設置されている。ビル100には、1基のエレベーター101が設置されている。エレベーター101は、1つのかご102と、エレベーター管理装置110と、を有している。ビル100の各階には、エレベーター利用者である利用者70がかご102への乗降するための空間である乗場が設置されている。
 なお、本実施の形態では、ビル100に1基のエレベーター101が設置されているが、ビル100に複数基のエレベーター101が設置されていてもよい。その場合には、エレベーター利用者誘導システム1は、複数のかご102について、各利用者70に対して乗車及び降車に関する誘導をすることができる。
 エレベーター管理装置110は、かご102の運行を制御している。従って、エレベーター管理装置110は、かご102の現在位置を把握しており、かご位置認識機能210を担っている。更に、エレベーター管理装置110は、かご102の行先階を把握しており、かご行先認識機能211を担っている。
 エレベーター利用者誘導システム1は、管理装置10と、ビル100の1階から5階の各乗場に設けられた5つの乗場利用者認識装置20と、ビル100の1階から4階までに設置された階段部分のそれぞれに設けられた4つの階段利用者認識装置30と、かご102に設けられたかご内利用者認識装置40と、各乗場に設けられた5つの乗場報知装置50と、かご102に設けられた1つのかご内報知装置55と、を備えている。
 なお、乗場利用者認識装置20a~20e、階段利用者認識装置30a~30d、及び乗場報知装置50a~50eというように、参照符号に小文字のアルファベットが付される場合には、各階に設置された個別の装置を示すこととする。本実施の形態においては、アルファベットaは1階、アルファベットbは2階、アルファベットcは3階、アルファベットdは4階、及びアルファベットeは5階にそれぞれ設置された個別の装置を示すこととする。
 参照符号に小文字のアルファベットが付されていない場合には、各装置の設置された階数を意識せずに、装置の一般的事項であることを示すこととする。
 管理装置10は、利用者位置認識機能201、乗車優先順位判定機能202、降車優先順位判定機能203、行先階情報判別機能204、報知情報決定機能205、通信機能206、及び報知機能207を担っている。それぞれの機能については、後に説明する。
 エレベーター利用者誘導システム1の利用者70がエレベーター利用者誘導システム1を利用するためには、情報端末60を用いる。
 図3は、図1の情報端末60を示す概略図である。情報端末60は、端末制御部61と、端末表示部62と、端末記憶部63と、を備えている。
 情報端末60として、利用者70が所有している個人のスマートフォンやウェアラブルデバイスなどの端末を利用することができる。利用者70は、予め所有している自身の情報端末60にエレベーター利用者誘導用プログラムをインストールする。
 ビル100の管理者が、エレベーター利用者誘導システム1を利用することができる情報端末60を予め準備しておき、その情報端末60を利用者70に貸与してもよい。ビル100の管理者が準備した情報端末60には、エレベーター利用者誘導用プログラムが予めインストールされている。
 利用者70は、情報端末60でエレベーター利用者誘導用プログラムを起動させることで、エレベーター利用者誘導システム1を利用することができる。各情報端末60は、利用者位置認識機能201、報知機能207、行先階認識機能208、及び属性認識機能209を担っている。各情報端末60の担うそれぞれの機能については後に説明する。
 管理装置10は、サーバー機能を有している。管理装置10は、エレベーター101を利用する各利用者70が携帯する情報端末60のそれぞれと通信可能である。従って、利用者70のそれぞれが、個々の情報端末60を用いてエレベーター利用者誘導システム1を利用することができる。なお、本実施の形態では、管理装置10は、ビル100の内部に設置されているが、管理装置10は、ビル100の外部に設置されていてもよい。
 このように、管理装置10は、通信機能206を担っている。管理装置10は、エレベーター管理装置110と通信可能に接続されている。
 各情報端末60は、乗場利用者認識装置20、階段利用者認識装置30、及びかご内利用者認識装置40のそれぞれからの信号を受信可能になっている。各端末制御部61は、乗場利用者認識装置20、階段利用者認識装置30、及びかご内利用者認識装置40の少なくともいずれかからの信号に基づいて、各情報端末60の現在の位置を把握することができる。
 情報端末60は、定期的に現在の位置の情報である現在位置情報を管理装置10に送信することができる。管理装置10は、受信した現在位置情報を利用者70の現在位置情報として把握することができる。
 例えば、3階のエレベーター101の乗場に設置された乗場利用者認識装置20cと接続した情報端末60は、乗場利用者認識装置20cからの信号を受信することにより、利用者70の現在位置が3階のエレベーター101の乗場であることを把握することができる。
 乗場利用者認識装置20、階段利用者認識装置30、及びかご内利用者認識装置40である各利用者認識装置と各情報端末60とは、利用者位置認識機能201を担っている。本実施の形態では、各利用者認識装置は、ビーコンによって各情報端末60に各情報端末60自身の現在の位置を認識させる。この場合では、各利用者認識装置は、管理装置10と通信可能に接続される必要はない。即ち、ビーコンである利用者位置認識装置からの信号を受信することにより、各情報端末60は、情報端末60自身の現在の位置を把握することができる。なお、各利用者認識装置には、ビーコンに限らず周知な位置把握機構を採用することができる。
 図4は、図1の乗場報知装置50のモニター51の使用状態が示された概略図である。図5は、図1の乗場報知装置50の乗場照明装置53の使用状態が示された概略図である。
 1階から5階に設置された各乗場報知装置50は、モニター51と、カメラ52と、乗場照明装置53と、図示しない乗場報知装置制御部と、を有している。各乗場報知装置50は、管理装置10と通信可能に接続されている。乗場報知装置制御部は、管理装置10から現在位置情報を受信することができる。
 モニター51は、エレベーター101の乗場に設置されている。モニター51は、乗場にいる利用者70に対して映像情報を表示することができる。モニター51は、電子看板であってもよい。カメラ52は、乗場の全域を撮影できる乗場の天井といった場所に設置されている。これにより、カメラ52は、乗場にいる全利用者70を撮影することができる。
 乗場照明装置53は、乗場照明53Lを照射することができる。乗場照明装置53は、乗場照明53Lを乗場の特定の場所に照射することで乗場の特定の場所を照らすことができる。乗場照明装置53は、乗場の特定の場所に乗場照明53Lを当てることができる乗場の天井といった場所に設置されている。
 乗場報知装置制御部は、カメラ52で撮った映像を加工して、モニター51に映し出すことができる。乗場報知装置制御部は、カメラ52で撮影した映像の中に写っている複数の利用者70の中から、現在位置情報に基づいて、特定の利用者70を把握することができる。
 なお、現在位置情報は、管理装置10から送信される特定の利用者70の現在位置を示す情報である。このため、現在位置情報は、カメラ52で撮影した映像内の複数の利用者70の中から特定の利用者を特定できうる分解能を有している。
 乗場報知装置制御部は、カメラ52で撮影した映像で特定の利用者70を識別できるように、映像内に映されている特定の利用者70にマーキング51Mを付すように映像を加工することができる。乗場報知装置制御部は、加工した映像をモニター51に映し出すことができる。モニター51に映し出された映像を見た者は、特定の利用者70を把握することができる。
 乗場報知装置制御部は、現在位置情報の示す位置に対して乗場照明装置53から照射される乗場照明53Lを当てることができる。即ち、乗場報知装置50は、現在位置にいる特定の利用者70に乗場照明装置53から照射される乗場照明53Lを当てることができる。これによって、特定の利用者70は、乗場照明53Lによって照らされる。図5には、かご102内と乗場とを上から見たときの概略図が示されており、特定の利用者70に乗場照明53Lが当たっている状態が示されている。
 乗場報知装置50は、モニター51、カメラ52、及び乗場照明装置53の他に、例えば、投影機、又はアナウンス手段を有することもできる。また、複数の報知手段をあわせて有することもできる。乗場報知装置50がアナウンス手段を有する場合には、例えば、特定の利用者70の乗場内の立ち位置、性別、及び風貌といった特徴を音声アナウンスによって報知することができる。その場合には、音声アナウンスをスピーカーから発することで報知することができる。スピーカーとしては、音声を発する方向を特定の方向に制限した指向性スピーカーを用いることができる。
 本実施の形態では、前述した通り、ビーコンによって各情報端末60は、情報端末60自身の現在の位置を把握している。しかし、ビーコンの信号を受信して各情報端末60が現在位置を把握することに限らず、各情報端末60が相互に通信し合い各情報端末60がそれぞれの相対的な位置を把握することで各情報端末60が現在位置を把握してもよい。更には、カメラ52で撮影した複数の利用者70の外見に基づいて、その利用者70が携帯する情報端末60現在位置情報を把握してもよい。
 この場合、各利用者70の属性情報から得られる情報と、カメラ52で撮影した利用者70の外見から得られる情報とが一致した場合に、カメラ52の映像から特定の利用者70が携帯する情報端末60の現在位置を把握することができる。例えば、乗場報知装置制御部が特定の利用者70が松葉杖を利用している男性であることを属性情報から把握する。この場合に、乗場報知装置制御部は、カメラ52で撮影した映像の中で松葉杖を利用している男性を探し出し、その男性の現在位置情報を把握することができる。このように画像による個人認証技術から得られる情報と属性情報とを照合することで、利用者70の携帯する情報端末60の現在位置情報を把握してもよい。
 なお、上記では、乗場報知装置制御部が利用者70を特定していたが、管理装置10にカメラ52で撮影した映像を与えることで、管理装置10が撮影された映像を用いた個人認証技術から得られる情報と属性情報とを照合することで、利用者70を特定してもよい。なお、利用者70の属性情報については、後に説明する。
 図6は、図1のかご内報知装置55の使用状態を示す概略図である。かご内報知装置55は、かご102内に設置されている。かご内報知装置55は、管理装置10と通信可能に接続されている。
 かご内報知装置55は、かご内照明装置56と図示しないかご内報知装置制御部とを有している。かご内照明装置56は、かご内照明56Lを照射することができる。かご内照明装置56は、かご内照明56Lをかご102内の特定の場所に照射することでかご102内の特定の場所を照らすことができる。かご内報知装置制御部は、管理装置10から現在位置情報を受信することができる。かご内報知装置制御部は、現在位置情報の示す位置にかご内照明装置56から照射されるかご内照明56Lを当てることができる。
 即ち、かご内報知装置55は、現在位置にいるはずの特定の利用者70にかご内照明56Lを当てて、照らすことができる。図6には、かご102内を上から見たときの概略図が示されており、特定の利用者70にかご内照明56Lが当たっている状態が示されている。
 かご内報知装置55は、かご内照明装置56の他に、例えば、投影機、アナウンス手段、又は乗場報知装置50と同様の手段を有することもできる。また、複数の報知手段をあわせて有することもできる。かご内報知装置55がアナウンス手段を有する場合には、例えば、特定の利用者70のかご102内の立ち位置、性別、及び風貌といった特徴を音声アナウンスによって報知することができる。その場合には、音声アナウンスをスピーカーから発することで報知することができる。スピーカーとしては、音声を発する方向を特定の方向に制限した指向性スピーカーを用いることができる。
 このように、管理装置10、乗場報知装置50、及びかご内報知装置55は、報知機能207を担っている。
 情報端末60にインストールされたエレベーター利用者誘導用プログラムが起動されると、端末制御部61に以下の通りの処理をさせることができる。以下に説明する端末制御部61が実施する処理は、情報端末60で起動されたエレベーター利用者誘導用プログラムが端末制御部61に実施させる処理である。即ち、エレベーター利用者誘導用プログラムは、以下の処理をする機能を端末制御部61に実現させる。
 端末制御部61は、メインメニューとして、属性情報を入力する処理を行うか、又はエレベーター101を利用する処理を行うかを選択できる選択画面を端末表示部62に表示する。
 利用者70により属性情報を入力する処理を行うことが選択されると、端末制御部61は、属性情報入力画面を表示する。利用者70は、属性情報入力画面に沿って属性を入力し、保存ボタンを押す。これにより、端末制御部61は、入力された属性情報を端末記憶部63に記録する。利用者70は、メインメニューから再度属性情報を入力する処理を行うことを選択し、新たな属性情報を入力し保存することで、属性情報を更新することができる。
 利用者70は、属性情報として、利用者70自身が、階段等利用可能者71であるか、エレベーター優先利用者72であるかを示すエレベーター優先利用情報を入力する。階段等利用可能者71とは、エレベーター101以外の階段やエスカレーターといった設備で移動が可能な利用者70である。エレベーター優先利用者72とは、エレベーター101に乗車して階の移動をする必要がある利用者70である。
 利用者70は属性情報として、例えば、移動補助具の利用の有無、ベビーカー利用の有無、同行している乳幼児の有無、妊娠の有無、階段等利用が困難な身体条件の有無、及び健康状態を入力してもよい。端末制御部61が、入力された属性情報から、利用者70が階段等利用可能者71であるか、エレベーター優先利用者72であるかを判断してもよい。移動補助具とは、車椅子、歩行器、又は杖といった器具である。
 利用者70により、エレベーター101を利用する処理を行うことが選択されると、端末制御部61は、エレベーター101を利用する際の情報として、行先階情報を入力することができる画面を端末表示部62に表示する。利用者70が行先階情報を入力し、決定ボタンを押すことで、端末制御部61は、入力された行先階情報を端末記憶部63に記憶する。
 行先階情報とは、利用者70がこれから向かう行先階である。情報端末60は、行先階認識機能208と属性認識機能209とを担っている。
 端末制御部61は、行先階情報を記憶すると共に、利用者ID、現在位置情報、行先階情報、属性情報、及び評価ポイントをエレベーター利用情報として管理装置10に送信する。なお、情報端末60の現在位置は、前述の通り、情報端末60自身が把握しているが、例えば、現在階を利用者70が情報端末60に入力してもよい。これにより、端末制御部61は、入力された現在階を現在位置情報の一部として記憶してもよい。
 同時に、端末制御部61は、少なくとも現在位置情報と行先階情報とをエレベーター管理装置110に送信する。エレベーター管理装置110は、受信した現在位置情報と行先階情報とに基づいて、エレベーター101の運行を制御する。
 利用者IDは、情報端末60に個別に設けられた固有のIDである。エレベーター利用者誘導システム1では、情報端末60に個別に設けられたIDが、その情報端末60を有している利用者70のIDである利用者IDとして把握される。利用者IDは、利用者70が把握する必要はなく、エレベーター利用者誘導システム1が把握していればよい。
 評価ポイントは、利用者70が過去にエレベーター利用者誘導システム1の誘導にどの程度従ってきたかを示す指標となるポイントである。評価ポイントについては、後に説明する。
 次に、エレベーター利用者誘導システム1の情報端末60を用いた利用方法について説明する。
 図7は、図1のエレベーター利用者誘導システム1の動作フローを示すフローチャートである。以下に、図7に基づいて、エレベーター利用者誘導システム1の動作フローを説明する。
 <誘導開始>
 エレベーター利用者誘導システム1が準備されると、エレベーター利用者誘導システム1は、起動後、誘導開始状態となる。
 <新規利用者判定工程>
 ステップS01では、新規利用者判定工程が実施される。新規利用者判定工程は、管理装置10がエレベーター101の乗車を待つ新規の利用者70が存在するか否かを判定する工程である。新規利用者判定工程は、各情報端末60から管理装置10に送信されたエレベーター利用情報に基づいて判定される。
 管理装置10は、情報端末60からエレベーター利用情報を受信することで、新規の利用者70が出現したことを把握する。管理装置10は、エレベーター利用情報を受信すると新規の利用者70が存在すると判断して、ステップS01の新規利用者判定工程の判定結果を「Yes」とする。その後、処理はステップS02へ進む。
 管理装置10は、エレベーター利用情報を新たに受信していなければ、新規の利用者70が存在していないと判断して、ステップS01の新規利用者判定工程の判定結果を「No」とする。その後、処理はステップS12へ進む。
 端末制御部61は、利用者70が行先階を入力し確定、保存又は送信ボタンを押した後に行先階情報を含むエレベーター利用情報を管理装置10に対して送信する。従って、管理装置10がエレベーター利用情報を受信したことは、エレベーター101を使って行先階に向かいたいと新規の利用者70が出現したことを意味している。
 <優先順位判定工程>
 ステップS02では、優先順位判定工程が実施される。優先順位判定工程では、まずステップS03の乗車優先順位判定工程が実施され、次いでステップS04の降車優先順位判定工程が実施される。
 <乗車優先順位判定工程>
 ステップS03では、ステップS02の優先順位判定工程のうちの乗車優先順位判定工程が実施される。乗車優先順位判定工程において、管理装置10は、各利用者70のかご102に乗車する際の優先順位である乗車優先順位の判定を実施する。
 ステップS03の乗車優先順位判定工程は、ステップS01の新規利用者判定工程の判定結果が「Yes」の場合に実施される。
 乗車優先順位判定工程の結果に基づいて、管理装置10は、各利用者70に対して、報知情報を決定し付与する。管理装置10は、各利用者70のそれぞれについての報知情報を時系列に記録する。その後、処理は、ステップS04に進む。
 <降車優先順位判定工程>
 ステップS04では、ステップS02の優先順位判定工程のうちの降車優先順位判定工程が実施される。この降車優先順位判定工程において、管理装置10は、かご102に乗車している各利用者70についてかご102から降車すべき優先順位である降車優先順位の判定を実施する。
 降車優先順位判定工程の結果に基づいて、管理装置10は、各利用者70に対して、報知情報を決定し付与する。管理装置10は、各利用者70のそれぞれについて報知情報を時系列に記録する。その後、処理は、ステップS10に進む。
 乗車優先順位判定工程、及び降車優先順位判定工程が終了すると優先順位判定工程が終了する。乗車優先順位判定工程、及び降車優先順位判定工程での優先順位の決定方法は、後に説明する。
 <報知対象者存否判定工程>
 ステップS10では、報知対象者存否判定工程が実施される。この報知対象者存否判定工程において、管理装置10は、報知対象者が存在するか否かを判定する。
 報知対象者が存在する場合には、ステップS10の報知対象者存否判定工程の判定結果が「Yes」となり、処理は、ステップS14へ進む。
 報知対象者が存在しない場合には、ステップS10の報知対象者存否判定工程の判定結果が「No」となり、処理は、ステップS12へ進む。
 報知対象者とは、乗車優先順位判定工程、及び降車優先順位判定工程を実施したことによって新たに報知情報が付与された利用者70である。管理装置10は、利用者70に対して新規に報知情報が付与された場合、又は利用者70に対して前回付与された報知情報の内容と異なる内容の報知情報が付与された場合に、その利用者70に対して新たに報知情報が付与されたと把握する。
 管理装置10は、各利用者70に対して付与した報知情報が時系列に記録された情報に基づいた報知情報に変更があった利用者70を抽出することができる。即ち、管理装置10は、新たに報知情報が付与された利用者70を報知対象者として把握する。
 <報知工程>
 ステップS11では、報知工程が実施される。この報知工程において、管理装置10は、報知対象者に対して、最新の報知情報を報知する。
 管理装置10は、報知情報を付与する利用者70の利用者IDに紐付けられた情報端末60に対して、報知情報を送信する。端末制御部61は、受信した報知情報を端末表示部62に表示する。これにより、最新の報知情報を報知対象者に報知することができる。その後、処理は、ステップS12へ進む。
 なお、端末制御部61は、報知情報を端末表示部62に表示することに替えて、又は報知情報を端末表示部62に表示することとともに、アラーム音、振動を発生させてもよい。
 図8は、図7の報知工程において乗車優先順位を報知する情報端末60の状態を示す概略図である。図9は、図7の報知工程において降車優先順位を報知する情報端末60の状態を示す概略図である。
 図8の左の図では、「階段等利用にご協力お願いいたします」というメッセージが端末表示部62に表示されている状態が示されている。端末表示部62に表示されるメッセージは適宜変更することができる。例えば、メッセージは、図8の右の図のように変更することができる。
 更に、XX階以下の乗場で乗車を控えるような依頼、XX階以下の階からXX階以上の階までの乗車を控えるような依頼、といったメッセージとしてもよい。また、更に、表示されるメッセージがエレベーター利用者誘導システム1に基づいたメッセージであることを利用者70が把握できないメッセージとしてもよい。
 例えば、「待ち時間が長くなっています。お急ぎの場合は階段等をご利用ください。」、又は「非常に混雑しています。お急ぎの場合は階段等をご利用ください。」といったメッセージでもよい。また、「最近、運動不足ですね。少し階段を使ってみませんか?」といったメッセージでもよい。報知に関するメッセージについては、後に説明する。
 図9の左の図では、「降車にご協力お願いいたします」というメッセージが端末表示部62に表示されている状態が示されている。端末表示部62に表示されるメッセージは適宜変更することができる。例えば、メッセージは、図9の右の図のように変更することができる。
 メッセージは、利用者70の過去の行動の実績から、利用者70が好むような報知にしてもよい。例えば、利用者70の過去の行動で階段等利用をせずに、2回目、3回目に到着したかご102へ乗車している場合には、階段への迂回、又はエスカレーターへの迂回といった行動を促すメッセージによる報知は行わない。その代わりに、エレベーターを見送るといった行動を促すメッセージによる報知、例えば、2回目以降のかご102への乗車を依頼するメッセージによる報知を行うこととしてもよい。
 メッセージは、報知情報そのものでもよい。即ち、報知情報としてのメッセージが管理装置10から各報知機能207を持った機器に送信されてもよい。上記の例で言えば、報知情報は、「降車にご協力お願いいたします」というメッセージそのものである。又は、報知情報として、例えば、乗車抑止であることがわかる情報でもよい。この場合、例えば、各端末制御部61が報知情報に基づくメッセージを作成して表示する。
 管理装置10は、乗場に存在する報知対象者に対して、対応する乗場の乗場報知装置50を用いて報知情報を報知することができる。
 管理装置10は、報知対象者である利用者70の現在位置情報から、報知対象者がどの階の乗場にいるかを把握することができる。管理装置10は、報知対象者が乗場にいる場合に、報知対象者の現在位置情報を対応する乗場の乗場報知装置50に送信する。
 現在位置情報は、乗場に複数存在する利用者70の一人ひとりを識別できる程度の精度を有している。乗場報知装置50は、受信した利用者70の現在位置情報に基づいて、カメラ52で撮影した映像上の報知対象者を画像認識で特定する。
 乗場報知装置50は、映像上の報知対象者に対して、映像上にマーキング51Mを付した映像を作成し、モニター51に映し出す。これにより、報知対象者に対する報知情報の報知が実施されたこととなる。更にマーキング51Mが付された映像に、必要なメッセージを付すこともできる。
 乗場報知装置50は、報知対象者である利用者70の現在位置に乗場照明53Lを当てることができる。これにより、報知対象者に対する報知情報の報知が実施されたこととなる。また、乗場報知装置50がアナウンス手段を有している場合には、音声アナウンスを例えば、音声を発する方向を特定の方向に制限した指向性スピーカーから報知対象者である利用者70に向けて発することで報知対象者に対する報知情報の報知が実施されたこととなる。
 管理装置10は、かご102の内部に存在する報知対象者に対して、かご内報知装置55を用いて報知情報を報知することができる。
 管理装置10は、報知対象者がかご102内にいる場合に、報知対象者である利用者70の現在位置情報をかご内報知装置55に送信する。
 かご内報知装置55は、報知対象者の現在位置にかご内照明56Lを当てることができる。これにより、報知対象者に対する報知情報の報知が実施されたこととなる。また、かご内報知装置55がアナウンス手段を有している場合には、音声アナウンスを例えば、音声を発する方向を特定の方向に制限した指向性スピーカーから報知対象者である利用者70に向けて発することで報知対象者に対する報知情報の報知が実施されたこととなる。図7に戻り説明を続ける。
 <誘導実績評価工程>
 ステップS12では、誘導実績評価工程が実施される。この誘導実績評価工程において、管理装置10は、報知対象者が報知情報に従って行動したか否かを評価する。ステップS12の誘導実績評価工程は、後に説明する。
 ステップS12の誘導実績評価工程が実施され、終了すると利用者70への誘導が終了する。ステップS12の誘導実績評価工程の後は、再び誘導開始のフローに従って誘導が実施される。
 なお、利用者70が行先階に到着したとき、情報端末60の行先階情報、及び利用者テーブルの該当するデータは削除される。また、利用者70が現在階の乗場からかご102に乗車せず乗場、及び階段といった代替手段のいずれからも離れた場合にも行先階情報、及び利用者テーブルの該当するデータは削除される。利用者テーブルについては、後に説明をする。
 次に、乗車優先順位判定工程について説明する。図10は、図7に示すステップS03の乗車優先順位判定工程のフローを示すフローチャートである。
 <行先階情報受信日時取得工程>
 ステップS031では、行先階情報受信日時取得工程が実施される。この行先階情報受信日時取得工程において、管理装置10は、行先階情報を受信した受信日時を示す受信日時情報を記録する。ステップS031の行先階情報受信日時取得工程は、乗車優先順位判定工程において最初に実施される工程である。
 ステップS031の行先階情報受信日時取得工程は、図7に示すステップS01の新規利用者判定工程の判定結果が「Yes」の場合に実施される。
 管理装置10は、エレベーター利用情報に含まれる行先階情報を受信すると、行先階情報を受信した日時を受信日時情報として記録する。その後、処理は、ステップS032へ進む。
 <行先階情報取得工程>
 ステップS032では、行先階情報取得工程が実施される。この行先階情報取得工程において、管理装置10は、受信した行先階情報を記録する。
 管理装置10は、ステップS031の利用情報受信日時取得工程で記録した受信日時情報と、ステップS032の行先階情報取得工程で記録した行先階情報とを対応する利用者IDに紐付けて利用者テーブルの一部として記録する。更に、利用者70の現在位置情報に基づいて管理装置10は、利用者70がエレベーター101を待っている階である現在階を把握する。
 管理装置10は、把握した現在階を現在階情報として、行先階情報と紐付けて利用者テーブルの一部として記録する。その後、処理は、ステップS033へ進む。また、このように、管理装置10は、行先階情報判別機能204を担っている。
 利用者テーブルは、各利用者70において、利用者ID、属性情報、現在階情報、行先階情報、待ち時間情報、及び各情報端末60に対するエレベーター101への乗車優先順位及び降車優先順位から構成されているデータである。
 待ち時間情報は、各利用者70の待ち時間を示す情報である。待ち時間は、情報端末60がエレベーター利用情報を受信してからの利用者70が現在階に留まっている時間である。管理装置10は、受信日時情報と現在時刻とに基づいて各利用者70の待ち時間を計算し、利用者テーブルの各利用者70の待ち時間を更新する。
 <階段等利用可能判定工程>
 ステップS033では、階段等利用可能判定工程が実施される。この階段等利用可能判定工程において、管理装置10は、属性情報に基づいて利用者70が階段等利用可能者71かエレベーター優先利用者72かのいずれかであるかを判定する。
 管理装置10は、利用者70が階段等利用可能者71であると判断した場合、ステップS033の階段等利用可能判定工程の判定結果を「Yes」とする。その後、処理は、ステップS034へ進む。
 管理装置10は、利用者70がエレベーター優先利用者72であると判断した場合、ステップS033の階段等利用可能判定工程の判定結果を「No」とする。その後、処理は、ステップS038へ進む。
 <移動区間他者有無判定工程>
 ステップS034では、移動区間他者有無判定工程が実施される。この移動区間他者有無判定工程において、管理装置10は、現在階から行先階までにエレベーター101を待っている他の利用者70の状況に基づいて判定する。
 管理装置10は、利用者データに基づいて階段等利用可能者である利用者70の現在階から行先階までの間にエレベーター優先利用者72が存在するか否かの判定を実施する。管理装置10は、エレベーター優先利用者72が存在すると判断した場合、ステップS034の移動区間他者有無判定工程の判定結果を「Yes」とする。その後、処理は、ステップS035へ進む。
 管理装置10は、エレベーター優先利用者72が存在しないと判断した場合、ステップS034の移動区間他者有無判定工程の判定結果を「No」とする。その後、処理は、ステップS038へ進む。
 <行先方向判定工程>
 ステップS035では、行先方向判定工程が実施される。この行先方向判定工程において、管理装置10は、利用者70の行先方向に関する状況に基づいて判定する。
 管理装置10は、利用者70の行先方向とステップS033の移動区間他者有無判定工程で存在すると判定されたエレベーター優先利用者72との行先方向とを比較する。利用者70の行先方向とエレベーター優先利用者72の行先方向とが同一であると判断した場合、ステップS035の行先方向判定工程の判定結果を「Yes」とする。その後、処理は、ステップS036へ進む。
 管理装置10は、利用者70の行先方向とエレベーター優先利用者72の行先方向とが同一でないと判断した場合、ステップS035の行先方向判定工程の判定結果を「No」とする。その後、処理は、ステップS038へ進む。
 <待ち時間判定工程>
 ステップS036では、待ち時間判定工程が実施される。この待ち時間判定工程において、管理装置10は、利用者70の待ち時間に関する状況を判定する。
 管理装置10は、ステップS034の移動区間他者有無判定工程、及びステップS035の行先方向判定工程のそれぞれの判定結果が「Yes」であったエレベーター優先利用者72の待ち時間と利用者70の待ち時間とを比較する。管理装置10は、エレベーター優先利用者72の待ち時間の方が利用者70の待ち時間より長いと判断した場合、ステップS036の待ち時間判定工程の判定結果を「Yes」とする。その後、処理は、ステップS037へ進む。
 管理装置10は、エレベーター優先利用者72の待ち時間の方が利用者70の待ち時間より短いと判断した場合、ステップS036の待ち時間判定工程の判定結果を「No」とする。その後、処理は、ステップS038へ進む。
 <乗車抑止工程>
 ステップS037では、乗車抑止工程が実施される。この乗車抑止工程において、管理装置10は、利用者70の乗車優先順位を乗車抑止であること、即ち、利用者70に対していかご102への乗車を控えさせることを決定する。
 管理装置10は、乗車抑止であると決定された利用者70に対して、乗車抑止情報を含む報知情報を付与する。管理装置10は、各利用者70に対する過去の報知情報から最新の報知情報までを時系列に記録する。
 <乗車優先順位付与工程>
 ステップS038では、乗車優先順位付与工程が実施される。この乗車優先順位付与工程において、管理装置10は、利用者70に乗車優先順位を付与する。
 管理装置10は、利用者70に、同じ階で同じ方向のエレベーター101を待っている他の利用者70の中で最も低い優先順位を付与する。乗車優先順位付与工程では、報知情報は付与されない。管理装置10は、利用者70の利用者IDに紐づけて乗車優先順位を利用者テーブルの一部として記録する。
 乗車優先順位判定工程は、ステップS037の乗車抑止工程、あるいはステップS038の乗車優先順位付与工程が実施され終了する。従って、管理装置10は、報知情報決定機能205、及び乗車優先順位判定機能202を担っている。
 図11は、図10の乗車優先順位判定工程が実施された具体例を示す概略図である。図11に示される通り各情報端末60からエレベーター利用情報が送信されたものとする。図11に基づいて乗車優先順位の判定を説明する。
 最初に、1階から5階に向かう上りかご102への乗車優先順位の判定について説明する。なお、以下、利用者70の携帯する情報端末60の利用者IDがXXXの場合、その利用者70を利用者70XXXと表記する。
 まず、待ち時間の一番多い利用者ID001の情報端末60を有する利用者70(利用者70001)について、検討する。利用者70001は、2階から5階への上り方向のかご102を待っている。
 従って、上りかご102を利用する利用者70のうち、利用者70001と同一階から乗車し、同一行先方向の利用者70の群の中での乗車優先順位の付与について説明する。具体的には、2階から5階への上り方向へ移動する利用者70について検討する。
 利用者70001は、階段等利用可能者71である。図11では、車椅子を利用するエレベーター優先利用者72である利用者70002と利用者70004とが、2階から5階へ行くかご102を待っている状況である。
 しかし、利用者70002と利用者70004とは、利用者70001よりも待ち時間が少ないため、利用者70001は、2階で待っている上り方向に行く利用者70の中で、優先順位が1位となる。
 次に、2階での上り方向のかご102の待ち時間の多い利用者70002は、車椅子を利用しており階段等利用可能者71ではない。従って、優先順位は、利用者70001の次の優先順位である2位となる。
 次に、2階での上り方向のかご102の待ち時間が3番目に多い利用者70003は、階段等利用可能者71である。また、利用者70003が2階から5階に行く間には、利用者70003よりも先に上り方向のかご102を4階で待っている利用者70009がいる。更に、利用者70009は、待ち時間が長く、かつ車椅子を利用している。従って、利用者70003には、優先順位はつかず、「乗車抑止対象」となる。
 次に、2階での上り方向のかご102の待ち時間の多い利用者70004は、車椅子を利用しており階段等利用可能者71ではない。従って、優先順位は、利用者70002の次の優先順位である3位となる。以上で、2階から5階に行く利用者70についての検討が終了する。
 次に、2階での上り方向のかご102の待ち時間の多い利用者70005は、階段等利用可能者71である。利用者70005は、2階から4階に行く予定である。ここで、利用者70005よりも先に上り方向のかご102を4階で待っている利用者70009とは、同一のかご102には乗車しない。従って、優先順位は、利用者70004の次の優先順位である4位となる。
 次に、2階での待ち時間の多い利用者70006は、階段等利用可能者71である。しかし、利用者70006は、2階から1階に向かう下り方向のかご102を待っている。下り方向のかご102を待っている利用者70は、他の階にもいない。従って、利用者70006の優先順位は、1位である。
 上記の通り、2階でかご102を待つ利用者70の優先順位をそれぞれ決定する。順次、他の階でかご102を待つ利用者70のそれぞれについても優先順位を決定する。
 次に、ステップS04の降車優先順位判定工程について説明する。図12は、図7に示すステップS04の降車優先順位判定工程のフローを示すフローチャートである。
 <階段等利用可能判定工程>
 ステップS041では、階段等利用可能判定工程が実施される。この階段等利用可能判定工程において、管理装置10は、利用者テーブルに基づいてかご102内に階段等利用可能者71が存在するか否かを判定する。ステップS041の階段等利用可能判定工程は、ステップS04の降車優先順位判定工程において最初に実施される工程である。
 管理装置10は、かご102内に階段等利用可能者71が存在する判断した場合、ステップS041の階段等利用可能判定工程の判定結果を「Yes」とする。その後、処理は、ステップS042へ進む。
 管理装置10は、かご102内に階段等利用可能者71が存在しない判断した場合、ステップS041の階段等利用可能判定工程の判定結果を「No」とする。そして、降車優先順位判定は、終了する。
 <行先階取得工程>
 ステップS042では、行先階取得工程が実施される。この行先階取得工程において、管理装置10は、利用者テーブルに基づいて、利用者70の現在階と行先階とを取得する。その後、処理は、ステップS043へ進む。
 <行先状況判定工程>
 ステップS043では、行先状況判定工程が実施される。この行先状況判定工程は、かご102が今後到着しうる階でエレベーター101を待っているエレベーター優先利用者72が存在するかどうかを判定する。
 管理装置10は、ステップS042の行先階取得工程で取得した現在階と行先階とに基づいて、エレベーター優先利用者72の現在階が、かご102の移動先に存在するか否かを判断する。管理装置10は、かご102の移動先方向を示す移動先情報としてかご102の移動先方向をエレベーター運行情報に基づいて把握することができる。
 管理装置10は、かご102が今後通過しうる階にエレベーター優先利用者72が存在すると判断した場合、ステップS043の行先状況判定工程の判定結果を「Yes」とする。その後、処理は、ステップS044へ進む。
 管理装置10は、かご102が今後通過しうる階にエレベーター優先利用者72が存在しない判断した場合、ステップS043の行先状況判定工程の判定結果を「No」とする。そして、降車優先順位判定工程は、終了する。
 <かご内利用者行先階比較工程>
 ステップS044では、のかご内利用者行先階比較工程が実施される。このかご内利用者行先階比較工程では、管理装置10は、かご102内の階段等利用可能者71のそれぞれの行先階と、ステップS042の行先階取得工程で取得したエレベーター優先利用者72の現在階とを比較する。
 管理装置10は、利用者テーブルに基づいて、かご102内の階段等利用可能者71のそれぞれの行先階が、ステップS042の行先階取得工程で取得したエレベーター優先利用者72の現在階よりも先の階である階段等利用可能者71を全て抽出する。その後、処理は、ステップS045へ進む。
 <かご内利用者降車階比較工程>
 ステップS045では、かご内利用者降車階比較工程が実施される。このかご内利用者降車階比較工程では、ステップS044のかご内利用者行先階比較工程で抽出されたかご102内の階段等利用可能者71のそれぞれにおいて、行先階を比較する。
 管理装置10は、ステップS044のかご内利用者行先階比較工程で抽出されたかご102内の階段等利用可能者71のそれぞれにおいて、行先階が現在のかご102が存在している階に最も近い階である利用者70から順に高い降車優先順位を付与する。即ち、高い降車優先順位を付与された利用者70は、優先的にかご102から降車する降車誘導対象となる。また、管理装置10は、利用者IDに紐づけて降車優先順位を利用者テーブルの一部として記録する。
 管理装置10は、降車誘導対象であると決定された利用者70に対して、かご102からの降車を促す降車誘導情報を含む報知情報が付与される。あわせて、管理装置10は、各利用者70について、最新の報知情報から過去の報知情報に至るまで時系列に記録する。
 降車優先順位判定工程は、ステップS044のかご内利用者降車階比較工程が実施され終了されると終了する。また、ステップS041の階段等利用可能判定工程の判定結果及び、ステップS043の行先状況判定工程の判定結果が「No」の場合、降車優先順位の付与はされない。また、報知情報も付与されない。
 これにより、降車優先順位判定工程は、終了する。従って、管理装置10は、降車優先順位判定機能203、及び報知情報決定機能205を担っている。
 図13は、図12の降車優先順位判定工程が実施された具体例を示す概略図である。図13に示されるかご内102の各利用者70を具体例として、降車優先順位の判定を説明する。ここでは、かご102が2階に停車中であって、車椅子を利用するエレベーター優先利用者72が5階に向かうために3階の乗場に現れたこととする。
 まず、ステップS041の階段等利用可能判定工程について、利用者70001、利用者70003、利用者70004、及び利用者70005が階段等利用可能者71として把握される。一方、利用者70002は、エレベーター優先利用者72であるため、降車優先順位の判定から除外される。
 次に、上記にある通り、エレベーター優先利用者72の5階とする行先階情報と現在位置情報から、管理装置10は、エレベーター優先利用者72の現在階が3階、行先階が5階であることを把握する。
 次に、かご102は、1階から2階への上り方向に移動中であったため、ステップS043の行先状況判定工程の判定結果は「Yes」となる。次に、利用者70001が3階で降車することから、ステップS044のかご内利用者行先階比較工程の処理により、管理装置10は、利用者70003、利用者70004、及び利用者70005を抽出する。
 次に、残りの移動階を比較するステップS045のかご内利用者降車階比較工程の処理を実施すると、降車優先順位が高い利用者70は、順に利用者70003、利用者70004、利用者70005となる。
 次に、誘導実績評価工程について説明する。図14は、図7に示すステップS12の誘導実績評価工程のフローを示すフローチャートである。
 <誘導内容取得工程>
 ステップS121では、誘導内容取得工程が実施される。この誘導内容取得工程において、管理装置10は、利用者70に付与した誘導内容を把握する。その後、処理は、ステップS122へ進む。ステップS121の誘導内容取得工程は、ステップS12の誘導実績評価工程の中の最初に実施される工程である。
 誘導内容とは、取るべき行動の内容である。取るべき行動とは、利用者70に取って欲しい行動であり、乗車の抑止、又は降車といった内容となる。具体的には、階段への迂回、エスカレーターへの迂回、途中階での降車、エレベーター101の乗車見送り、かご102入口を空ける、かご102内で空間が空くように詰める、かご102内の空き空間に応じてエレベーター優先利用者72を先にかご102内へ乗車させるといった行動である。
 ステップS121の誘導内容取得工程は、図7に示すステップS11の報知工程の後に実施される。
 <報知情報取得工程>
 ステップS122では、報知情報取得工程が実施される。この報知情報取得工程において、管理装置10は、利用者70に対する報知情報を把握する。その後、処理は、ステップS123へ進む。
 報知情報とは、誘導内容を示すテキスト、絵、動画、音声などのうち少なくとも一つを含む情報である。エレベーター利用者誘導システム1は、報知内容を含んだ報知情報を利用者70に報知することで、利用者70に誘導内容に沿った行動を取らせることを目的としている。
 具体的には、報知情報としては、例えば「待ち時間が長くなる可能性が高いです。」、又は「混雑しています。」といった情報である。このような報知情報を利用者70に報知することで、エレベーター利用者誘導システム1は、待ち時間が長いことを利用者70に連想させ、利用者70の混雑自体の忌避感情を利用して利用者70にエレベーター101の利用を回避する行動を取らせることを目的としている。
 また、「運動不足です。」、「乗車順をお譲りください。」、又は「待ち時間が5分を超えたエレベーター優先利用者がいます。」といったメッセージを報知することもできる。これによっても、エレベーター利用者誘導システム1は、利用者70にエレベーター101の利用を回避する行動を取らせることを目的としている。
 <かご位置利用者位置取得工程>
 ステップS123では、かご位置利用者位置取得工程が実施される。このかご位置利用者位置取得工程において、管理装置10は、かご102の現在位置と、報知情報を報知した利用者70の現在位置を把握する。
 管理装置10は、エレベーター管理装置110から、エレベーター101の運行状況を常に受信している。従って、管理装置10は、かご102の現在位置を把握することができる。管理装置10は、情報端末60からの現在位置情報に基づいて、利用者70の現在位置を把握することができる。その後、処理は、ステップS124へ進む。
 <行動評価工程>
 ステップS124では、行動評価工程が実施される。この行動評価工程において、管理装置10は、利用者70の現在位置、かご102の現在位置、及び、報知情報に基づいて、報知対象者の行動が誘導内容と一致しているか否かの判定をする。
 管理装置10は、利用者70の現在位置が報知情報から予想される利用者70の存在する位置と一致したと判断した場合に、ステップS124の行動評価工程の評価結果を「Yes」とする。その後、処理は、ステップS125へ進む。
 管理装置10は、利用者70の現在位置が報知情報から予想される利用者70の存在する位置と一致しないと判断した場合に、ステップS124の行動評価工程の評価結果を「No」とする。その後、処理は、ステップS126へ進む。
 乗車抑止情報を含んだ報知情報を報知された利用者70の行動評価について説明する。まず、利用者70は報知情報に基づいて到着したかご102に乗車せずに、次に到着するかご102を待っている場合を説明する。
 利用者70は、かご102に乗車するために現在階においてかご102を待っている。管理装置10は、利用者70の現在位置情報から、利用者70が現在階の乗場に留まっていることを把握できる。また、管理装置10は、エレベーター運行情報から、かご102が現在階に停車後、現在階から移動したことを把握する。
 一方、管理装置10は、報知情報に基づいて、かご102が現在階から移動しても、利用者70が現在階に留まっていることを予想する。管理装置10は、利用者70の現在位置が報知情報から予想される利用者70の存在する位置と一致したと判断することができる。従って、管理装置10は、ステップS124の行動評価工程の評価結果を「Yes」とする。
 次に、利用者70が到着したかご102に乗車してしまった場合について、説明する。管理装置10は、報知情報の内容から、現在階に初めて到着したかご102には、利用者70は存在し得ないと予想することができる。一方、利用者70は、現在階に初めて到着したかご102に乗車した。情報端末60からの利用者70の現在位置情報に基づいて、管理装置10は、利用者70がかご102内に存在していることを把握する。
 管理装置10は、利用者70が存在していると把握したかご102が、エレベーター運行情報に基づいて、現在階に初回に到着したかご102であることを把握する。管理装置10は、利用者70の現在位置が報知情報から予想される利用者70の存在する位置と一致しないと判断する。従って、管理装置10は、ステップS124の行動評価工程の評価結果を「No」とする。
 次に、利用者70が報知情報を確認した後にエレベーター101への乗車をせず、階段で移動した場合について、説明する。管理装置10は、報知情報の内容から、利用者70は、現在階の乗場、あるいは現在階に初めて到着したかご102内には利用者70は存在し得ないと予想することができる。一方、利用者70は、現在階の乗場を離れ階段を利用した。
 情報端末60からの利用者70の現在位置情報に基づいて、管理装置10は、利用者70が階段を利用していることを把握する。従って、管理装置10は、利用者70が報知情報に従っていないと判断する。管理装置10は、利用者70の現在位置が報知情報から予想される利用者70の存在する位置と一致したと判断することができる。従って、管理装置10は、ステップS124の行動評価工程の評価結果を「Yes」とする。
 <誘導成立工程>
 ステップS125では、誘導成立工程が実施される。この誘導成立工程において、管理装置10は、利用者70が報知情報に従って行動したことの後処理を実施する。
 管理装置10は、ステップS124の行動評価工程の評価結果が「Yes」となったことから、利用者70に対して、正の評価ポイントを付与する。管理装置10は、正の評価ポイントを情報端末60に送信する。その後、処理は、ステップS127へ進む。
 <誘導不成立工程>
 ステップS126では、誘導不成立工程が実施される。この誘導不成立工程において、管理装置10は、利用者70が報知情報に従って行動しなかったことの後処理を実施する。
 管理装置10は、ステップS124の行動評価工程の評価結果が「No」となったことから、利用者70に対して、負の評価ポイントを付与する。管理装置10は、負の評価ポイントを情報端末60に送信する。その後、処理は、ステップS127へ進む。
 <実績記録工程>
 ステップS127では、実績記録工程が実施される。この実績記録工程において、情報端末60は、得られた評価ポイントを付加して属性の一部として記録する。
 情報端末60は、受信した評価ポイントを自己の評価ポイントに付加して属性の一部として記録する。情報端末60は、評価ポイントが付与された旨を端末表示部62に表示して、利用者70に伝えることができる。
 情報端末60に記録された評価ポイントは、物品、又はサービスに交換できるポイント、販売店といった店で利用できるポイント、物品購入の際の割引、人事評価の引き上げ、マナー評価の引き上げ、次回のエレベーター101利用時の優先順位判定に優先度合いの引き上げといったことに寄与できるポイントとしてもよい。
 更には、評価ポイントに基づいて、与信評価の引き上げ、賃貸住宅家賃の割引、スコアリングサービスにおけるスコア加点、ゲーム内アイテムの付与、及び減税がなされてもよい。また、評価ポイント獲得ランキングといったランキングを実施してもよい。
 更に、評価ポイントをお礼として他者に贈呈することができてもよい。更には、評価ポイントとは別に、お礼メッセージを情報端末60に表示してもよい。お礼メッセージとしては、例えば「階段など利用にご協力ありがとうございました。」といったメッセージでもよい。
 また、「乗車できました。大変助かります。」といった、例えば乗車を譲ってもらった利用者70に準じたメッセージでもよい。なお、利用者70のそれぞれの評価ポイントは、管理装置10、例えば管理装置10が有するサーバーによって管理されてもよい。
 ステップS127の実績記録工程が終了することで、誘導実績評価工程は、終了する。
 実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1によれば、利用者70が個別に携帯する複数の情報端末60のそれぞれと通信可能な管理装置10を備えている。また、管理装置10は、利用者70の属性を示す属性情報と、利用者70の現在位置を示す現在位置情報と、利用者70の行先階を示す行先階情報と、を含むエレベーター利用情報を各情報端末60から受信可能である。また、管理装置10は、情報端末60から受信したエレベーター利用情報に基づいて、報知情報を報知する利用者70を報知対象者として決定し、管理装置10は、報知対象者が乗場にいる場合に、かご102への乗車を控えることを促す乗車抑止情報を含む報知情報を報知対象者に報知する。また、報知対象者がかご102内にいる場合に、かご102から降車することを促す降車誘導情報を含む報知情報を報知対象者に報知する。これにより、エレベーター利用者誘導システム1は、報知対象者に対して報知情報を報知することができる。従って、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。
 実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1によれば、報知対象者は、各情報端末60から新たに受信したエレベーター利用情報に基づいて、新たな報知情報が付与された利用者70である。これにより、新たな報知情報が付与されてた利用者のみに報知情報が報知される。従って、報知情報が報知された利用者は、その都度新たな報知情報を確認することができる。よって、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。また、これにより、新たな報知情報が付与されない利用者70には、何ら報知されない。従って、利用者70は、報知情報の報知により敏感に反応し、報知情報を確認する可能性が高くなる。よって、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。
 実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1によれば、管理装置10は、各情報端末60から受信したエレベーター利用情報に基づいて、かご102への乗車を行うときの各利用者70の優先順位を乗車優先順位として求める。また、管理装置10は、乗車優先順位に基づいて、乗車抑止情報を含む報知情報を利用者70に付与する。これにより、エレベーター利用者誘導システム1は、各利用者70の状況に応じて乗車優先順位を決定することができる。そして、エレベーター利用者誘導システム1は、その優先順位に従って乗車抑止情報を含む報知情報を利用者70に対して報知することができる。従って、報知情報は、各利用者70の状況を反映しているため、報知情報を報知された利用者70にとって、納得感を伴った報知情報である場合が多くなる。よって、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。
 実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1によれば、管理装置10は、各情報端末60から受信したエレベーター利用情報を、各情報端末60からエレベーター利用情報を受信した日時を示す受信日時情報に紐付けることにより利用者テーブルを生成する。また、管理装置10は、利用者テーブルに基づいて、乗車優先順位を求める。これにより、エレベーター利用者誘導システム1は、各利用者70の待ち時間を考慮した優先順位の判定が可能である。従って、報知情報を報知された利用者70は、報知情報に対して納得感を得ることができる場合が多くなる。よって、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。
 実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1によれば、管理装置10は、各情報端末60から受信したエレベーター利用情報に基づいて、かご102からの降車を行うときの各利用者70の優先順位を降車優先順位として求める。また、管理装置10は、降車優先順位に基づいて、降車誘導情報を含む報知情報を利用者70に付与する。これにより、エレベーター利用者誘導システム1は、かご102内の利用者に対しても、優先順位に基づいた報知情報の報知をすることができる。従って、全利用者70について優先順位を決定しているため、報知情報を報知された利用者70は、報知情報に対して納得感を得ることができる場合が多くなる。よって、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。
 実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1によれば、属性情報は、利用者70がエレベーターを優先的に利用する必要があるエレベーター優先利用者72であるか否かを示すエレベーター優先利用情報を含んでいる。また、管理装置10は、エレベーター優先利用情報に基づいて、エレベーター優先利用者72以外の利用者70の中から報知対象者を決定する。これにより、エレベーター優先利用者72には、報知情報は報知されない、従って、エレベーター優先利用者72は安心してエレベーター101を利用することができる。また、これにより、報知情報を報知される利用者70は、エレベーター優先利用者72以外の利用者である。従って、利用者70は、報知された報知情報について納得感を得ることができる場合が多くなる。よって、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。
 実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1によれば、かご102に設けられたかご内利用者認識装置40と、複数の階のそれぞれのエレベーター101の乗場に設けられた複数の乗場利用者認識装置20と、を更に備えている。また、各情報端末60は、かご内利用者認識装置40、及び各乗場利用者認識装置20の少なくともいずれかからの信号を受信することにより、各情報端末60の現在の位置を把握する。また、現在位置情報は、利用者70の携帯する情報端末60が把握している現在の位置を示す情報である。これにより、利用者70は、利用者70自身の位置を情報端末60に入力する必要がない。従って、利用者70は、手軽に情報端末60を使ってエレベーター101を利用することができる。
 実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1によれば、管理装置10は、報知対象者に対して報知情報を報知した後、かご102の現在位置と報知対象者である利用者70の現在位置情報とに基づいて、報知対象者の行動評価を行る。また、管理装置10は、報知対象者が携帯する情報端末60へ、行動評価に応じた評価ポイントを送信する。従って、評価ポイントの付与は、報知情報を報知された利用者70が報知情報に従った行動を取る誘因となる。よって、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。
 実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1によれば、報知情報は、報知対象者が携帯する情報端末60に対して送信され、報知情報が情報端末60に表示されることで報知される。これにより、利用者70は、報知情報が自分宛てに発せられたことを知ることができる。よって、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。
 実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1によれば、エレベーター利用者誘導システム1は、エレベーター101の各乗場に設けられた複数の乗場報知装置50を更に備えている。各乗場報知装置50は、対応する乗場に配置されたモニター51と、対応する乗場の全域を撮影することができるカメラ52と、対応する乗場の特定の場所を照らすことができる乗場照明装置53と、を有している。また、管理装置10が報知情報を報知対象者に報知する場合には、カメラ52で撮った映像を報知対象者が特定できるように加工した映像をモニター51に映し出すと共に、乗場照明装置53によって乗場にいる報知対象者を照らす。これにより、利用者70は、報知情報が自分宛てに発せられたことを知ることができる。また、他の利用者も、利用者70に報知情報が発せられたことを知ることができる。よって、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。
 実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1によれば、エレベーター利用者誘導システム1は、1つのかご102に対して、1つのかご102内に設けられたかご内報知装置55を更に備えている。また、各かご内報知装置55は、対応するかご102内の特定の場所を照らすことができるかご内照明装置56と、を有している。また、管理装置10が報知情報を報知対象者に報知する場合には、かご内照明装置56によってかご102内にいる報知対象者を照らす。これにより、利用者70は、報知情報が自分宛てに発せられたことを知ることができる。また、他の利用者も、利用者70に報知情報が発せられたことを知ることができる。よって、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。
 実施の形態1によるエレベーター利用者誘導用プログラムによれば、エレベーター利用者誘導システム1と通信する機能と、情報端末60の現在位置を把握する機能と、利用者70の属性を属性情報として保持する機能と、を端末制御部61に実現させる。また、利用者70がエレベーター101に乗車して向かう階である行先階情報を取得する機能と、エレベーター利用者誘導システム1から送信された報知情報を利用者70に報知する機能と、を端末制御部61に実現させる。これにより、利用者70の携帯する情報端末60が報知情報を受け取ることができる。従って、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。
 実施の形態1による情報端末60によれば、エレベーター利用者誘導用プログラムがインストールされている。これにより、利用者70の携帯する情報端末60が報知情報を受け取ることができる。従って、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。
 実施の形態1によるエレベーター利用者誘導方法によれば、エレベーター利用者誘導システム1は、エレベーター利用情報を各利用者70の携帯する情報端末から受信する。また、このとき、エレベーター利用情報に基づいて、報知情報を報知する報知対象者を決定し、報知対象者の存否を判断する報知対象者存否判定工程と、報知対象者に報知情報を報知する報知工程と、を備える。また、報知情報は、かご102への乗車を控えることを促す乗車抑止情報を含む報知情報、又はかご102から降車することを促す降車誘導情報を含む報知情報である。また、報知工程では、報知対象者に対して、対応する報知情報を報知する。これにより、エレベーター利用者誘導システム1は、報知対象者に対して報知情報を報知することができる。従って、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。また、これにより、報知情報が各利用者70の属性情報を反映しているため、利用者70は、報知された報知情報について納得感を得ることができる場合が多くなる。よって、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。
 実施の形態1によるエレベーター利用者誘導方法によれば、報知対象者存否判定工程の前に、エレベーター利用情報、かごの現在位置情報、かごの移動先方向情報の少なくとも1つに基づいて、各利用者70に新規の報知情報を付与する優先順位判定工程を備える。また、報知対象者存否判定工程では、優先順位判定工程で、報知情報が新たに付与された利用者70を報知対象者として把握する。従って、報知情報が報知された利用者は、その都度新たな報知情報を確認することができる。よって、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。また、これにより、新たな報知情報が付与されない利用者70には、何ら報知されない。従って、利用者70は、報知情報の報知をより自分事と捉えるようなるため、報知情報を確認する可能性が高くなる。よって、エレベーター101の利用者70に対しての誘導効果を高めることができる。
 なお、実施の形態1の管理装置10によれば、利用者70の待ち時間が長い順に高い乗車優先順位を付すようにしている。しかし、これに限られたものではない。例えば、エレベーター101の乗場において、利用者70の立ち位置に基づいて乗車優先順位を付してもよい。又は、例えば、利用者70の現在階と行先階との間である移動階数に応じて、乗車優先順位を付してもよい。この場合、例えば移動階数の多い利用者70に対してより高い乗車優先順位を付してもよい。
 また、例えば、利用者70の活動量が多い順に乗車優先順位を付してもよい。例えば、商業ビルにおいて、利用者70の活動量が多いということは、その利用者70がビル内の多くの売り場に赴いていると推定できる。従って、活動量の多い利用者70は、商業ビルをより多く利用して頂いていると推測できる。利用者70の活動量は、情報端末60自身の位置情報の変化から算出することができる。
 また、例えば、エレベーター101の累積利用回数、又はエレベーター101を用いた累積移動階数の少ない利用者70に優先順位を付してもよい。この場合、例えば、情報端末60は、エレベーター利用者誘導用プログラムを利用したエレベーター101の利用階数、又は、エレベーター101での移動階数を属性の一部として記録しておく。
 また、ビル100の関連施設での累積購買額が高い順に、利用者70に優先順位を付してもよい。この場合、例えば、端末制御部61は、ビル100の関連施設での購買額を属性の一部として記録しておく。
 例えば、エレベーター利用者誘導用プログラムがビル100の関連施設で購買した際のレシートを読み込むことで、エレベーター利用者誘導用プログラムがビル100の関連施設での購買額を把握してもよい。また、例えば、売り場のレジと、レジに連携しているカメラとからの情報に基づいて、エレベーター利用者誘導用プログラムがビル100の関連施設での購買額を把握してもよい。
 また、利用者70がエレベーター利用者誘導用プログラム内で課金をすることで、エレベーター101のかご102への乗車の優先順位を高めることもできる。更に、課金額の多さに応じて優先順位が高くなるようにしてもよい。この場合、エレベーター利用者誘導用プログラムが課金額を属性情報の一部として記録しておいてもよい。
 また、利用者70は、遠慮度を属性情報として登録することができてもよい。管理装置10は、遠慮度に基づいてエレベーター101のかご102への乗車優先順位を低くすることもできる。遠慮度とは、例えば、大きな荷物を持っている人がいる場合、混雑しているときには階段を利用してもよいと考えている場合といった他の利用者70に対してエレベーター101の利用を遠慮する気持ちを利用者70自身が数値にあらわした指標である。エレベーター利用者誘導システム1は、この遠慮度を属性情報の一部としてもよい。
 また、実施の形態1による情報端末60は、報知情報を端末表示部62に表示している。しかし、報知情報の報知は、これに限られたものではない。例えば、報知情報を、情報端末60が発するアラーム音、又は音声ガイダンスで表現してもよい。
 また、実施の形態1による各報知装置は、モニターによって報知情報を表示している。しかし、報知情報の報知は、これに限られたものではない。例えば、報知装置として、プロジェクターを用いてもよい。
 また、実施の形態1による乗場利用者認識装置20、階段利用者認識装置30、及びかご内利用者認識装置40は、ビーコンによる利用者認識装置を用いている。しかし、利用者認識装置は、これに限られたものではない。例えば、WiFiによる利用者認識装置、又はカメラにより撮影した画像に基づく利用者認識装置、といった利用者70を特定できる装置を利用してもよい。また、かご内利用者認識装置40では、かご102の重量を計測する装置に基づいて、利用者70がかご102に乗車したか否かを判断してもよい。また、UWB、地磁気、RFID、超音波、及びIDカードを用いた認識技術を利用してもよい。
 また、実施の形態1による管理装置10は、利用者70の自己申告によって各情報端末60に入力された属性情報を受信することで、各利用者70の属性情報を把握している。しかし、利用者70の属性情報の把握は、これに限られたものではない。管理装置10は、カメラで利用者70を撮影した画像に対する画像認識、杖、車椅子のタイヤといったものの床面にかかる圧力の検出値に基づいた圧力認識、といったもので利用者70の属性情報を把握してもよい。また、利用者70に事前に配布されたICタブ、認識用のカード、QRコード(登録商標)、パスワードといった暗証番号、貸与車椅子、又は貸与ベビーカーといった情報から、管理装置10は、利用者70の属性情報を把握してもよい。
 また、実施の形態1による各情報端末60は、利用者70の属性情報を記録している。しかし、利用者70の属性情報の記録は、これに限られたものではない。例えば、管理装置10、又はビル100内のサーバーが利用者70の属性情報を記録していてもよい。この場合、管理装置10、又はビル100内に設置された利用者70を特定する装置は、顔認証、虹彩認証、網膜認証、指紋認証、声紋認証、歩容認証といった認証方法を利用して利用者70を認識し、記録されたその利用者70の属性情報を利用してもよい。更に、上記の顔認証、虹彩認証、網膜認証、指紋認証、声紋認証、歩容認証といった認証方法を用いた利用者70を特定する装置と管理装置10とが連携することで、管理装置10が利用者70の属性情報を把握してもよい。
 また、実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1は、利用者70が現れたことで、優先順位の判定を行っている。しかし、優先順位の判定は、これに限られたのもではない。例えば、エレベーター利用者誘導システム1は、エレベーター101が混雑していないときには、優先順位の判定を行わなくてもよい。例えば、エレベーター利用者誘導システム1は、エレベーター101の混雑度合いを判定する混雑判定装置を備えていてもよい。混雑判定装置が混雑状態であると判定したときのみ、エレベーター利用者誘導システム1は、優先順位の判定を実施してもよい。
 また、実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1は、利用者70に対して報知情報を報知している。しかし、報知情報の利用は、これに限られたのもではない。例えば、エレベーター利用者誘導システム1は、エレベーター101の呼びを拒否、消去、及び変更するために、報知情報に基づいた情報をエレベーター管理装置110に送信してもよい。具体的には、乗車抑止対象となった利用者70の行先情報に基づいて作成されたエレベーター101の呼びを消去することで、乗車抑止対象となった利用者70は、エレベーター101を利用することができなくなる。更には、エレベーター利用者誘導システム1は、報知情報に基づいた情報をエレベーター管理装置110に送信することで、エレベーター101の呼びを変更し、例えば、行先階の手前の階でかご102を止め、利用者70に降車を促してもよい。
 また、実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1では、乗車抑止情報、又は降車誘導情報を報知情報としている。しかし、報知情報は、これに限られたのもではない。例えば、管理装置10は、乗車抑止情報、又は降車誘導情報に加えて、他の利用者70の待ち時間、評価ポイントといった情報を送信してもよい。他の利用者70の待ち時間、評価ポイントといった情報を知った利用者70は、自己の行動を、例えば階段での移動をするように変える可能性がある。また、例えば、混雑度合い、待ち時間、エレベーター優先利用者72の待ち時間、利用者70自身の活動量、その他優先順位決定で把握される情報、といった情報を報知情報として報知することで、エレベーター利用者誘導システム1は、利用者70にエレベーター101を用いない移動を促してもよい。
 また、実施の形態1によるエレベーター利用者誘導システム1は、ルール化された乗車優先順位判定工程、及び降車優先順位判定工程にそって優先順位を決定している。しかし、優先順位の決定方法は、これに限られたのもではない。例えば、優先順位の決定方法として、AIを用いて優先順位を決定してもよい。例えば、優先順位を正解データとして与えたAIモデルに、属性、又は待ち時間といった情報を入力して優先順位を決定してもよい。
 また、実施の形態1のエレベーター利用者誘導システム1及び情報端末60の機能は、処理回路によって実現される。図15は、実施の形態1のエレベーター利用者誘導システム1及び情報端末60の機能を実現する処理回路の第1の例を示す構成図である。第1の例の処理回路300は、専用のハードウエアである。
 また、処理回路300は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。
 また、図16は、実施の形態1のエレベーター利用者誘導システム1及び情報端末60の機能を実現する処理回路の第2の例を示す構成図である。第2の例の処理回路310は、プロセッサ311及びメモリ312を備えている。
 処理回路310では、のエレベーター利用者誘導システム1及び情報端末60の機能は、ソフトウエア、ファームウエア、又はソフトウエアとファームウエアとの組み合わせにより実現される。ソフトウエア及びファームウエアは、プログラムとして記述され、メモリ312に格納される。プロセッサ311は、メモリ312に記録されたプログラムを読み出して実行することにより、機能を実現する。
 メモリ312に格納されたプログラムは、上述した各部の手順、又は方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。ここで、メモリ312とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性、又は揮発性の半導体メモリである。また、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等も、メモリ312に該当する。
 なお、上述したエレベーター利用者誘導システム1及び情報端末60の機能について、一部の専用のハードウエアで実現し、一部をソフトウエア、又はファームウエアで実現するようにしてもよい。
 このように、処理回路は、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、又はこれらの組み合わせによって、上述したエレベーター利用者誘導システム1及び情報端末60の機能を実現することができる。
 1 エレベーター利用者誘導システム、10 管理装置、20、20a、20b、20c、20d、20e 乗場利用者認識装置、30、30a、30b、30c、30d、30e 階段利用者認識装置、40 かご内利用者認識装置、50 乗場報知装置、51 モニター、51M マーキング、52 カメラ、53 乗場照明装置、53L 乗場照明、55 かご内報知装置、56 かご内照明装置、56L かご内照明、60 情報端末、61 端末制御部、62 端末表示部、63 端末記憶部、70 利用者、71 階段等利用可能者、72 エレベーター優先利用者、100 ビル、101 エレベーター、102 かご、110 エレベーター管理装置、201 利用者位置認識機能、202 乗車優先順位判定機能、203 降車優先順位判定機能、204 行先階情報判別機能、205 報知情報決定機能、206 通信機能、207 報知機能、208 行先階認識機能、209 属性認識機能、210 かご位置認識機能、211 かご行先認識機能、300 処理回路、310 処理回路、311 プロセッサ、312 メモリ。

Claims (15)

  1.  エレベーター利用者である利用者が個別に携帯する複数の情報端末のそれぞれと通信可能な管理装置
     を備え、
     前記管理装置は、前記利用者の属性を示す属性情報と、前記利用者の現在位置を示す現在位置情報と、前記利用者の行先階を示す行先階情報と、を含むエレベーター利用情報を各前記情報端末から受信可能であり、
     前記管理装置は、各前記情報端末から受信した前記エレベーター利用情報に基づいて、報知情報を報知する前記利用者を報知対象者として決定し、
     前記管理装置は、前記報知対象者が乗場にいる場合に、かごへの乗車を控えることを促す乗車抑止情報を含む前記報知情報を前記報知対象者に報知し、前記報知対象者がかご内にいる場合に、前記かごから降車することを促す降車誘導情報を含む前記報知情報を前記報知対象者に報知する、
    エレベーター利用者誘導システム。
  2.  前記報知対象者は、各前記情報端末から新たに受信した前記エレベーター利用情報に基づいて、新たな前記報知情報が付与された前記利用者である、
     請求項1に記載のエレベーター利用者誘導システム。
  3.  前記管理装置は、各前記情報端末から受信した前記エレベーター利用情報に基づいて、前記かごへの乗車を行うときの各前記利用者の優先順位を乗車優先順位として求め、
     前記管理装置は、前記乗車優先順位に基づいて、前記乗車抑止情報を含む前記報知情報を前記利用者に付与する、
    請求項1又は請求項2に記載のエレベーター利用者誘導システム。
  4.  前記管理装置は、各前記情報端末から受信した前記エレベーター利用情報を、各前記情報端末から前記エレベーター利用情報を受信した日時を示す受信日時情報に紐付けることにより利用者テーブルを生成し、
     前記管理装置は、前記利用者テーブルに基づいて、前記乗車優先順位を求める、
    請求項3に記載のエレベーター利用者誘導システム。
  5.  前記管理装置は、各前記情報端末から受信した前記エレベーター利用情報に基づいて、前記かごからの降車を行うときの各前記利用者の優先順位を降車優先順位として求め、
     前記管理装置は、前記降車優先順位に基づいて、前記降車誘導情報を含む前記報知情報を前記利用者に付与する、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエレベーター利用者誘導システム。
  6.  前記属性情報は、前記利用者がエレベーターを優先的に利用する必要があるエレベーター優先利用者であるか否かを示すエレベーター優先利用情報を含んでおり、
     前記管理装置は、前記エレベーター優先利用情報に基づいて、前記エレベーター優先利用者以外の前記利用者の中から前記報知対象者を決定する、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のエレベーター利用者誘導システム。
  7.  前記かごに設けられたかご内利用者認識装置と、
     複数の階のそれぞれのエレベーターの乗場に設けられた複数の乗場利用者認識装置と、
    を更に備え、
     各前記情報端末は、前記かご内利用者認識装置、及び各前記乗場利用者認識装置の少なくともいずれかからの信号を受信することにより、各前記情報端末の現在の位置を把握し、
     前記現在位置情報は、前記利用者の携帯する前記情報端末が把握している前記現在の位置を示す情報である、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のエレベーター利用者誘導システム。
  8.  前記管理装置は、前記報知対象者に対して前記報知情報を報知した後、前記かごの現在位置と前記報知対象者の前記現在位置情報とに基づいて、前記報知対象者の行動評価を行い、
     前記管理装置は、前記報知対象者が携帯する前記情報端末へ、前記行動評価に応じた評価ポイントを送信する、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のエレベーター利用者誘導システム。
  9.  前記報知情報は、前記報知対象者が携帯する前記情報端末に対して送信され、前記報知情報が前記情報端末に表示されることで報知される、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のエレベーター利用者誘導システム。
  10.  エレベーターの各乗場に設けられた複数の乗場報知装置を更に備え、
     各前記乗場報知装置は、対応する前記乗場に配置されたモニターと、対応する前記乗場の全域を撮影することができるカメラと、対応する前記乗場の特定の場所を照らすことができる乗場照明装置と、を有し、
     前記管理装置が前記報知情報を前記報知対象者に報知する場合には、前記カメラで撮った映像を前記報知対象者が特定できるように加工した前記映像を前記モニターに映し出すと共に、
     前記乗場照明装置によって前記乗場にいる前記報知対象者を照らす、
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のエレベーター利用者誘導システム。
  11.  前記かご内に設けられたかご内報知装置を更に備え、
     各前記かご内報知装置は、対応する前記かご内の特定の場所を照らすことができるかご内照明装置と、を有し、
     前記管理装置が前記報知情報を前記報知対象者に報知する場合には、前記かご内照明装置によって前記かご内にいる前記報知対象者を照らす、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のエレベーター利用者誘導システム。
  12.  端末制御部を備えた情報端末にインストールされるエレベーター利用者誘導用プログラムであって、
     請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のエレベーター利用者誘導システムと通信する機能と、
     前記情報端末の現在位置を把握する機能と、
     利用者の属性を属性情報として保持する機能と、
     前記利用者がエレベーターに乗車して向かう階である行先階情報を取得する機能と、
     前記エレベーター利用者誘導システムから送信された前記報知情報を前記利用者に報知する機能と、
    を前記端末制御部に実現させるためのエレベーター利用者誘導用プログラム。
  13.  請求項12に記載されたエレベーター利用者誘導用プログラムがインストールされた、
    情報端末。
  14.  請求項1から請求項11のいずれか一項に記載されたエレベーター利用者誘導システムを起動させ、
     エレベーター利用者の属性を示す属性情報と、前記利用者の現在の位置を示す現在位置情報と、前記利用者の行先階を示す行先階情報とを含むエレベーター利用情報を各前記利用者の携帯する情報端末から受信したときに、
     前記エレベーター利用情報に基づいて、報知情報を報知する報知対象者を決定し、前記報知対象者の存否を判断する報知対象者存否判定工程と、
     前記報知対象者に前記報知情報を報知する報知工程と、
    を備え、
     前記報知情報は、かごへの乗車を控えることを促す乗車抑止情報を含む前記報知情報、又は前記かごから降車することを促す降車誘導情報を含む前記報知情報であり、
     前記報知工程では、前記報知対象者に対して、対応する前記報知情報を報知する、
    エレベーター利用者誘導方法。
  15.  前記報知対象者存否判定工程の前に、前記エレベーター利用情報、前記かごの現在位置情報、前記かごの移動先方向情報の少なくともいずれかに基づいて、各前記利用者に新規の前記報知情報を付与する優先順位判定工程と、
    を備え、
     前記報知対象者存否判定工程では、前記優先順位判定工程で、前記報知情報が新たに付与された前記利用者を前記報知対象者として把握する、
    請求項14に記載のエレベーター利用者誘導方法。
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