JP2019011198A - エレベータ制御装置およびエレベータ制御方法 - Google Patents

エレベータ制御装置およびエレベータ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各階のエレベータ待機者の待ち時間の総和を短縮する。【解決手段】エレベータ制御装置40は、エレベータの扉付近が撮像された画像を解析し、画像中の人物を認識する解析手段と、解析手段による解析の結果に基づいて、上記人物の行先階に関する情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された行先階に関する情報に基づいて、その人の行先と行先階が符合するかどうかを予測し、その行先が上か下かを判断する予測手段と、取得手段によって取得された行先階に関する情報と予測手段による予測に基づいて、その行先方向に向かうと予測された最も多くの人々が待つ階の方向に、エレベータカゴを優先的に向かわせる運行計画を生成する生成手段と、を備える。【選択図】 図4

Description

本発明は、エレベータ制御装置およびエレベータ制御方法に関する。
従来、エレベータの階間交通量を測定し、これを記録してエレベータの運行制御や管理に役立てることが行われている。特許文献1には、エレベータ乗降部においてエレベータを待っている人(以下、「待機者」という。)の待ち時間を短縮するための技術が開示されている。この技術は、曜日別、時間帯別に何階から何階へ何人のエレベータ利用者が移動したかという記録をとり、その規則性を見出し、エレベータの運行制御に用いるものである。
特開2012−239085号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、実際にどの階に何人の待機者がいるのかを考慮してエレベータの運行制御を行うものではない。そのため、過去のパターンとは異なる利用者数が発生した場合に、適切な制御が行えず、待機者の総待ち時間が増大してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、各階のエレベータの待機者の待ち時間の総和を短縮することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係るエレベータ制御装置の一態様は、エレベータの扉付近が撮像された画像を解析し、前記画像中の人物を認識する解析手段と、前記解析手段による解析の結果に基づいて、前記人物の行先階に関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記行先階に関する情報に基づいて、その人の行先と行先階が符合するかどうかを予測し、その行先が上か下かを判断する予測手段と、前記取得手段によって取得された前記行先階に関する情報と前記予測手段による予測に基づいて、その行先方向に向かうと予測された最も多くの人々が待つ階の方向に、エレベータカゴを優先的に向かわせる運行計画を生成する生成手段と、を備える。
本発明によれば、各階のエレベータの待機者の待ち時間の総和を短縮することができる。
第一の実施形態のエレベータ制御システムの一例を示す構成図である。 エレベータ制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施形態のエレベータ制御処理の手順を示すフローチャートである。 第一の実施形態における動作を説明する図である。 比較例の動作を説明する図である。 第二の実施形態のエレベータ制御システムの一例を示す構成図である。 第二の実施形態のエレベータ制御処理の手順を示すフローチャートである。 第三の実施形態のエレベータ制御処理の手順を示すフローチャートである。 第一、第二、第三の実施形態の昇降制御装置による運行計画の生成手続きを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(第一の実施形態)
図1は、本実施形態におけるエレベータ制御システム10の一例を示す構成図である。
エレベータ制御システム10は、複数のエレベータ20a、20bと、複数の撮像装置30と、エレベータ制御装置40と、記録装置50と、を備える。また、エレベータ制御装置40は、ネットワークビデオレコーダー(NVR)41と、昇降制御装置42と、を備える。エレベータ20a、20bおよび撮像装置30は、建物100内に設置される。なお、本実施形態では、エレベータ制御システム10が2台のエレベータ20a、20bを備える場合について説明するが、3台以上であってもよい。
エレベータ20aは、エレベータカゴ21aを備える。エレベータカゴ21aは、人を乗せ昇降可能な箱状の構造体であり、昇降装置22aによって昇降される。昇降装置22aは、エレベータカゴ21aを支持するワイヤー、滑車およびモーターを含んで構成される。同様に、エレベータ20bは、エレベータカゴ21bおよび昇降装置22bを備える。昇降装置22a、22bは、それぞれエレベータ制御装置40によって駆動制御され、エレベータカゴ21a、21bを昇降させる。
さらに、エレベータ20a、20bは、エレベータカゴ21a、21bが停車可能な建物100の各階101〜105にそれぞれ設けられたエレベータ乗降部23と、エレベータ乗降部23付近に設置された呼びボタン24と、を備える。呼びボタン24は、エレベータ乗降部23においてエレベータカゴ21a、21bを待っている待機者が、自分の行きたい階の方向を指し示すためのボタンである。
呼びボタン24の押された方向(上または下)を示す情報は、不図示の屋内配線により、昇降制御装置42へ伝達される。図1に示す呼びボタン24において、黒塗りのボタンは、その方向のボタンが押された状態、白抜きのボタンは、ボタンが押されていない状態を示す。なお、エレベータカゴ21a、21b内には、それぞれ乗車人物が行きたい階を指し示すための行き先ボタン(不図示)が設けられており、行き先ボタンが押された階の情報も屋内配線により昇降制御装置42へ伝達される。
撮像装置30は、各階のエレベータ扉付近であるエレベータ乗降部23にいる待機者を撮像可能なカメラである。図1では、乗降階102に待機者P1およびP4が待機しており、乗降階103に待機者P4およびP5が待機しており、乗降階104に待機者P3およびP6が待機している場合を示している。ここで、待機者P1〜P6の胸部分に記載している白抜きの矢印は、各待機者P1〜P6がそれぞれ行きたい階の方向を示している。
本実施形態では、撮像装置30が、複数のエレベータ乗降部23の周辺にそれぞれ設けられ、エレベータ乗降部23毎に待機者を撮像する場合について説明する。ただし、撮像装置30の設置台数は図1に示す数に限定されるものではなく、各階に1台ずつ撮像装置30を設置し、1台の撮像装置30が同じ階の複数のエレベータ乗降部23を撮像するように構成されていてもよい。各撮像装置30は、エレベータ制御装置40を構成するNVR41と接続されており、撮像した画像(映像)をNVR41に送信する。
エレベータ制御装置40は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などにより構成することができる。エレベータ制御装置40は、例えばLAN(Local Area Network)により昇降装置22a、22bや撮像装置30、記録装置50と接続されている。なお、装置間の物理的な接続形態は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
NVR41は、撮像装置30によって撮像された画像(映像)を取得し、記録することができる。また、NVR41は、取得された画像を解析し、画像中の人物を待機者として認識する機能を有する。より具体的には、NVR41は、待機者の顔画像を解析して待機者の顔を認識し、個人を特定する機能を有する。昇降制御装置42は、NVR41から画像の解析結果を取得し、取得した画像解析結果に基づいてエレベータ20a、20bの運行計画を生成する。また、昇降制御装置42は、生成された運行計画に従って、昇降装置22a、22bを駆動制御する。
記録装置50は、実際にエレベータを利用した人物(エレベータ利用者)のエレベータの利用履歴や利用階に関する登録情報を含む行先階に関する情報を記録する装置である。ここで、利用履歴は、エレベータ利用者がエレベータを利用した際の、乗車階、降車階および日時の少なくとも1つを含む。また、エレベータ利用者の行先階である利用階に関する登録情報は、勤務する階に関する情報等を指す、例えば、自分の席のある、いわゆる居室の階等である。セキュリティ向上のため、セキュリティカードを発行している企業などでは、入室時にセキュリティカードをセンサにかざすことによって入室が可能になる。この場合にその階に勤務する人の情報に関するデータベースとセンサから読み取ったセキュリティカードの情報を照合して、事前に登録された人であれば入口を開錠する。勤務する人は、居室のある階だけでなく業務上必要な階は他も事前に登録する。例えば、製造業であれば実験や製造のための設備のある階等である。また、製造業でなくとも勤務する会社の占める階が複数にまたがる際に関係する部門の居室のある階に出入りする必要があれば事前登録する。他にも事例は様々な形があるが、このような情報をまとめて利用階に関する登録情報と定義する。記録装置50は、実際にエレベータを利用した人物(エレベータ利用者)のエレベータの利用履歴や勤務先などの利用階に関する登録情報を、エレベータ利用者の特徴を示す情報と対応付けて記録する。つまり、NVR41は、各階においてエレベータカゴ21a、21bに乗った乗車人物と、各階においてエレベータカゴ21a、21bから降りた降車人物とをそれぞれ特定する。そして、NVR41は、特定された人物の特徴を示す情報と利用履歴や利用階に関する登録情報とを対応付けて記録装置50へ送信する機能を有する。
本実施形態では、エレベータ制御装置40は、撮像装置30により各階のエレベータ乗降部23が撮像された画像を解析し、待機者の顔認識結果から個人を特定する。また、エレベータ制御装置40は、記録装置50に記録されている利用履歴や利用階に関する登録情報を参照して待機者が行きたい階と符合する方向を予測する。さらに、エレベータ制御装置40は、各階について上の階へ行きたい待機者の人数と、下の階へ行きたい待機者の人数とをそれぞれ予測する。
そして、エレベータ制御装置40は、予測した結果をもとに、待機者の総待ち時間を、本実施形態が実施されない場合よりも短縮するようエレベータの運行計画を生成し、エレベータの運行を制御する。ここで、総待ち時間とは、各階のすべての待機者の待ち時間の総和である。具体的には、エレベータ制御装置40は、複数のエレベータカゴのうち、所定のエレベータカゴを待機者が最も多い階へ優先的に向かわせるよう運行計画を生成する。このとき、エレベータ制御装置40は、複数のエレベータカゴのうち、最速で到着可能なエレベータカゴを、待機者が最も多い階へ優先的に向かわせるよう運行計画を生成する。
図2は、エレベータ制御装置40のハードウェア構成を示す図である。
エレベータ制御装置40は、CPU401と、ROM402と、RAM43と、外部メモリ44と、通信I/F45と、システムバス46とを備える。
CPU401は、エレベータ制御装置40における動作を統括的に制御するものであり、システムバス46を介して、各構成部(42〜45)を制御する。ROM402は、CPU401が処理を実行するために必要なプログラムを記憶する不揮発性メモリである。なお、上記プログラムは、外部メモリ44や着脱可能な記憶媒体(不図示)に記憶されていてもよい。RAM43は、CPU401の主メモリ、ワークエリアとして機能する。すなわち、CPU401は、処理の実行に際してROM402から必要なプログラムをRAM43にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種の機能動作を実現する。
外部メモリ44は、CPU401がプログラムを用いた処理を行う際に必要な各種データや各種情報を記憶している。また、外部メモリ44には、CPU401がプログラムを用いた処理を行うことにより得られる各種データや各種情報が記憶される。通信I/F45は、外部装置と通信するためのインタフェースである。通信I/F45は、例えばLANインタフェースである。システムバス46は、CPU401、ROM402、RAM43、外部メモリ44および通信I/F45を通信可能に接続する。
次に、エレベータ制御装置40の動作について、図3を参照しながら説明する。図3に示す処理は、例えば撮像装置30の電源が投入された時点で開始される。ただし、図3の処理の開始タイミングは、上記のタイミングに限らない。エレベータ制御装置40は、CPU401が必要なプログラムを読み出して実行することにより、図3に示す処理を実現することができる。以降、アルファベットSはフローチャートにおけるステップを意味するものとする。
まずS1において、NVR41は、撮像装置30により撮像された各階のエレベータ乗降部23周辺の画像を取得し、取得した画像を記録する。なお、各撮像装置30は、撮像した画像をNVR41へ所定周期で送信し続ける。そのため、S1以下のフローでは、NVR41は、各階のエレベータ乗降部23周辺の画像を記録し続ける。
S2において、NVR41は、S1において取得された画像を解析し、画像中の人体を検知する。NVR41は、例えば画像内の人体と背景とを判別することで、画像中の人体を検知する。例えば、「人間は映像内では静止していない」という性質を利用し、一定の時間間隔で撮像された画像からそれぞれ物体の輪郭を検出し、画像間における輪郭のずれを抽出することで人体と背景の判別を行うことができる。なお、人体検知方法は、上記の方法に限定されるものではなく、予め記憶された照合パターン辞書等を用いたパターン処理等、画像から人体を検知可能な方法であれば適宜適用可能である。
そして、NVR41は、人体検知処理により画像中の人体が検知されなかった場合にはS1に戻って画像取得を継続し、画像中の人体を検知した場合にはS3に移行する。S3では、NVR41は、人体検知処理により検知した人体の数を待機者の数としてカウントし、記録装置50へ記録するとともに、昇降制御装置42へ待機者の数を伝達する。
なお、この場合、撮像装置30の視野外で待機している待機者についてはカウントすることができない。そこで、撮像装置30の視野外の待機者数を予測するために、視野内でカウントできる最大人数に達するまでの時間から、現在のエレベータ乗降部23における待機者数を予測する機能を設けてもよい。
S4では、NVR41は、記録された画像を解析し、待機者の個人を特定する。個人を特定する方法として、例えば、画像中の顔領域から顔画像特徴量を抽出し、予め記録された情報と照合することで顔認識を行う方法を用いることができる。ここで、顔画像特徴量は、人物の特徴を示す情報であり、例えば顔画像中の両眼の距離や口の大きさから計算される、人の顔それぞれに特有の数値を含む。また、画像から顔領域を抽出する方法には、テンプレートマッチングによる方法、輝度の勾配情報を用いる方法等、任意の方法を用いることができる。なお、個人を特定する方法は、顔認識に限定されるものではなく、別の画像解析処理を用いてもよい。
S5では、NVR41は、S4において抽出された顔画像特徴量を記録装置50へ記録し、S6に移行する。S6では、NVR41は、S5において記録した顔画像特徴量を、それ以前に記録装置50に記録されていた顔画像特徴量と照合し、S7に移行する。S7では、NVR41は、S6における照合の結果、過去に同じ顔画像特徴量を有する待機者が記録装置50に記録されているか否か、つまり、S4において特定された待機者が過去にエレベータを利用した履歴(利用履歴)があるか否かを判定する。そして、エレベータの利用履歴がある場合にはS8に移行し、エレベータの利用履歴がない場合にはS10に移行する。
S8では、NVR41は、記録装置50から、照合された待機者の利用履歴を取得し、昇降制御装置42へ送信してS9に移行する。S9では、昇降制御装置42は、S8において取得された利用履歴に基づいて、検知された待機者の降車可能性を予測する。具体的には、昇降制御装置42は、検知された待機者の利用履歴から、以前に降車した頻度が高い階を特定し、当該待機者はその階で降車する可能性が高いと予測する。
例えば、様々な会社が各階ごとに雑居するオフィスビルでは、エレベータを利用する人の乗車階と降車階とはほぼ固定されていることが多い。各会社の従業員は、朝の出社時に一階からエレベータに乗車し、自分のオフィスの階で降車する。帰社時には自分のオフィスの階で乗車し、一階で降車する。つまり、自分のオフィスの階と一階とで乗降車する頻度が非常に高い。したがって、上記の性質を利用すれば、利用履歴や利用階に関する登録情報から降車可能性のある階を予測することができる。
S10では、昇降制御装置42は、検知した待機者の降車可能性に基づいて行先階の方向を予測し、上の階に向かう待機者の数(上向き待機者数)と下の階に向かう待機者の数(下向き待機者数)とを予測する。行き先予測に際し、昇降制御装置42は、呼びボタン24の押下された方向と、S9において予測された降車可能性のある階の方向とを比較する。そして、両者が一致する場合は、S9における予測が正しいと判断し、降車可能性のあると予測された階の方向を、待機者が行きたい階の方向として予測する。一方、上記比較の結果、両者に相違ある場合は、呼びボタン24の押下された方向を優先させて待機者が行きたい階の方向として予測する。
例えば、ある待機者が三階で乗車した場合、上の四階で降りる履歴が90%、下の二階で降りる履歴が10%であったとする。この場合、NVR41が三階で当該待機者を検知した場合、昇降制御装置42は、当該待機者の降車可能性のある階を上の四階と予測する。しかし、このとき三階において下向きの呼びボタン24のみが押されている場合、呼びボタン24の情報を優先し、当該待機者は下の二階に行きたいものと予測し、下の階に行きたい待機者としてカウントする。
なお、S7において過去の利用履歴が無いと判定された待機者については、呼びボタン24の情報をもとに行き先予測を行う。このとき、呼びボタン24の上下ボタンがともに押下されている場合は、当該待機者の上下に行く確率をそれぞれ50%とする。上下に行く確率が50%である場合、上向き待機者数と下向き待機者数との両方がカウントされるようにしてもよいし、両方カウントされないようにしてもよい。このS10までの処理により、昇降制御装置42は、検知したすべての待機者について行先階の方向を予測し、上向き待機者数および下向き待機者数を予測したことになる。
S11では、昇降制御装置42は、S10における待機者の行き先予測の結果に基づいて、エレベータの運行計画を生成する。昇降制御装置42は、各階の待機者の待ち時間の総和が最も短くなるように、エレベータカゴ21a、21bのうちどのエレベータカゴをどの階に向かわせるかといった運行計画を生成する。
本実施形態では、昇降制御装置42は、S10において予測した各階の待機者数に基づいて、上向き待機者のグループおよび下向き待機者のグループのうち、人数が最も多い人数最多グループがいる階(人数最多階)を予測する。そして、昇降制御装置42は、その人数最多階にエレベータカゴ21aおよび21bのいずれか一方を優先的に向かわせるよう運行計画を生成する。このとき、昇降制御装置42は、エレベータカゴ21a、21bのうち、人数最多階に最速で到着可能なエレベータカゴを、人数最多階に優先的に向かわせると判断する。
S11では、昇降制御装置42は、人数最多階の待機者を乗車させるために、エレベータカゴ21aまたは21bを、人数最多グループに属する待機者が行きたい方向に移動するエレベータカゴとして、人数最多階に向かわせるという運行計画を生成する。そして、昇降制御装置42は、生成された運行計画に従って昇降装置22a、22bを駆動制御し、エレベータカゴ21a、21bを昇降させる。
S12では、昇降制御装置42は、エレベータカゴを人数最多階に停車する。S13では、NVR41は、エレベータカゴが人数最多階に停車した後の人数最多階のエレベータ乗降部23周辺の撮像画像を解析し、当該エレベータ昇降部23周辺に残っている待機者を特定する。つまり、このS13では、NVR41は、人数最多階における上記の人数最多グループに属する待機者がエレベータカゴに乗車した後に、人数最多階のエレベータ昇降部23周辺に残っている待機者を特定する。
S14では、NVR41は、人数最多階にエレベータカゴが停車する前後におけるエレベータ乗降部23の撮像画像の解析結果を比較し、エレベータカゴに実際に乗った乗車人物を特定する。つまり、NVR41は、S4において特定された待機者(S5において記録した待機者)と、S13において特定された待機者とを比較し、エレベータカゴの停車後にエレベータ昇降部23周辺からいなくなった待機者を乗車人物として特定する。そして、S15では、NVR41は、S13において特定された乗車人物の乗車日時および乗車階を、当該乗車人物の顔画像特徴量と対応付けて、利用履歴として記録装置50へ記録する。
S16では、昇降制御装置42は、人数最多階においてエレベータカゴに乗った待機者を、当該待機者の向かう階で降車させるためのエレベータの運行計画を生成する。つまり、昇降制御装置42は、乗車人物がエレベータカゴ内の行き先ボタンによって指定した階にエレベータカゴ21aまたは21bを向かわせるという運行計画を生成する。そして、昇降制御装置42は、生成された運行計画に従って昇降装置22a、22bを駆動制御し、エレベータカゴ21a、21bを昇降させる。
S17では、昇降制御装置42は、S16における制御により昇降開始したエレベータカゴが、次に何階で停車するかをNVR41へ通知する。S18では、NVR41は、S17において昇降制御装置42から通知された停車予定階のエレベータ乗降部23周辺の撮像画像を解析し、停車予定階のエレベータ昇降部23周辺で待機している待機者を特定する。つまり、このS18では、NVR41は、通知された停車予定階にエレベータカゴが到着して乗車人物が降りてくる前に、停車予定階のエレベータ乗降部23周辺にいる待機者を特定する。
S19では、昇降制御装置42は、エレベータカゴを停車予定階に停車する。S20では、NVR41は、エレベータカゴが停車予定階に停車した後の停車予定階(停車階)のエレベータ乗降部23周辺の撮像画像を解析し、当該エレベータ昇降部23周辺にいる人物を特定する。つまり、このS20では、NVR41は、停車階において上記の人数最多グループに属する待機者の少なくとも一部がエレベータカゴから降車した後に、停車階のエレベータ昇降部23周辺にいる人物を特定する。
S21では、NVR41は、停車階にエレベータカゴが停車する前後におけるエレベータ乗降部23の撮像画像の解析結果を比較し、エレベータカゴから実際に降りた降車人物を特定する。つまり、NVR41は、S18において特定された人物と、S20において特定された人物とを比較し、停車階のエレベータ昇降部23周辺に新たに出現した人物を降車人物として特定する。そして、S22では、NVR41は、S21において特定された降車人物の降車日時および降車階を、当該降車人物の顔画像特徴量と対応付けて、利用履歴として記録装置50へ記録する。
なお、S11において人数最多階に向かわせると判断されなかった残りエレベータカゴは、上向き待機者のグループおよび下向き待機者のグループのうち、人数が最も多いグループ以外の残りの待機者を昇降させるエレベータカゴとして割り当てられる。そして、昇降制御装置42は、その残りのエレベータカゴについて、残りの待機者を昇降させるための運行計画を生成する。このとき、上記残りのエレベータカゴが複数台存在する場合には、残りの待機者のグループの中で最も人数の多いグループがいる階に、残りのエレベータカゴのうちの1台を優先的に向かわせるような運行計画を生成してもよい。
以下、本実施形態における動作について、図4を参照しながら詳細に説明する。
ここで、図4の各階101〜105は、建物100の一階から五階にそれぞれ対応しているものとする。待機者P1〜P3の数および向かう方向、ならびに呼びボタン24の状態は、図1と同じであるものとする。また、待機者P1〜P6は、過去に建物100のエレベータを利用したことがあり、待機者P1〜P6特有の顔画像特徴量は記録装置50へ記録されているとする。
この場合、NVR41は、画像解析処理により待機者P1〜P6の顔認識を行い、その結果を昇降制御装置42に送信する。昇降制御装置42は、待機者P1〜P6の顔認識結果をもとに、記録装置50に記録された待機者P1〜P6の利用履歴を取得し、取得した利用履歴に基づいて、待機者P1〜P6の行きたい階の方向を予測する。また、昇降制御装置42は、各階101〜105について、上の階へ行きたい人物の人数である上向き待機者数と、下の階へ行きたい人物の人数である下向き待機者数とをそれぞれ予測する。
例えば、四階部分104の待機者P3およびP6のうち、待機者P3は、四階部分104と五階部分105とを利用する回数が多いという履歴があるものとする。すると、昇降制御装置42は、四階部分104で待機している待機者P3は、上向きのエレベータに乗車する可能性が高いと予測する。つまり、昇降制御装置42は、四階部分104に、上向き待機者が5人いると予測する。
昇降制御装置42は、各階の上向き待機者数および下向き待機者数を予測すると、次に、待機者P1〜P6の総待ち時間を、本実施形態が実施されない場合よりも短縮するようなエレベータの運行計画を生成する。このとき昇降制御装置42が生成した運行計画を、図4の黒丸201〜206と矢印211〜218とで表す。ここで、黒丸201は、エレベータカゴ21aの停車階、黒丸202〜206は、エレベータカゴ21bの停車階を示す。また、矢印211および212は、エレベータカゴ21aの移動の軌跡、矢印213〜218は、エレベータカゴ21bの移動の軌跡を示す。
この図4に示す例では、同一階で行先方向が同じであるグループに属する待機者数は、四階部分104の待機者P3のグループが5人と最も多い。この待機者P3のグループに属する各人の待ち時間が増加すると、待機者の総待ち時間が大幅に増加してしまう。そこで、昇降制御装置42は、待機者P3のグループに重点を置き、最優先でエレベータカゴを向かわせるよう運行計画を生成する。
このとき、エレベータカゴ21a、21bがいずれも一階で待機中であるとすると、昇降制御装置42は、エレベータカゴ21aを、待機者P3が待機している四階へ、上向き移動のカゴとして優先的に向かわせると判断する。そして、昇降制御装置42は、エレベータカゴ21aを、一階から四階へ上昇させ(軌跡211)、四階で停車させ(停車201)、待機者P3を乗せて上の階へ上昇させる(軌跡212)という運行計画を生成する。
また、昇降制御装置42は、待機者P3以外の残りの待機者を昇降させるために、エレベータカゴ21bを割り当て、エレベータカゴ21bの運行計画を生成する。この場合、まず、昇降制御装置42は、残りの待機者のうち上向き待機者に着目し、上向き待機者がいるもっとも下の階にエレベータカゴ21bを向かわせ、そこからエレベータカゴ21bを上昇させながら上向き待機者を乗せていくよう運行計画を生成する。次に、昇降制御装置42は、下向き待機者がいる最も上の階にエレベータカゴ21bを移動し、そこからエレベータカゴ21bを下降させながら下向き待機者を乗せていくよう運行計画を生成する。つまり、昇降制御装置42は、エレベータカゴ21bを、軌跡213→停車202→軌跡214→停車203→軌跡215→停車204→軌跡216→停車205→軌跡217→停車206→軌跡218のように運行させるよう運行計画を生成する。
これにより、待機者P1〜P6の待ち時間の総和を本実施形態が実施されない場合よりも短縮するようエレベータ20a、20bを制御することができる。
例えば、エレベータカゴ21aの階間の移動時間をtm(秒)、各階での停車時間をts(秒)とすると、運行開始時点でのエレベータカゴ21aの位置が一階である場合、待機者P3の乗車までの総待ち時間TP3は次式で表される。
P3=3×tm(秒)×5(人) ………(1)
つまり、待機者がエレベータカゴ21aに乗るための総待ち時間Taは、次式で表される。
Ta=TP3=15×tm ………(2)
また、エレベータカゴ21bの階間の移動時間および各階での停車時間が、エレベータカゴ21aと同じであり、運行開始時点でのエレベータカゴ21aの位置が一階である場合、待機者P1の乗車までの総待ち時間TP1は次式で表される。
P1=1×tm(秒)×1(人) ………(3)
同様に、待機者P2の総待ち時間TP2、待機者P6の総待ち時間TP6、待機者P5の総待ち時間TP5、待機者P4の総待ち時間TP4は、それぞれ以下の式で表される。
P2=(2×tm(秒)+1×ts(秒))×1(人) ………(4)
P6=(3×tm(秒)+2×ts(秒))×1(人) ………(5)
P5=(4×tm(秒)+3×ts(秒))×1(人) ………(6)
P4=(5×tm(秒)+4×ts(秒))×1(人) ………(7)
よって、待機者がエレベータカゴ21bに乗るための総待ち時間Tbは、次式で表される。
Tb=TP1+TP2+TP6+TP5+TP4=15×tm+10×ts ………(8)
つまり、図4に示す待機者P1〜P6の総待ち時間Tは、次式で表される。
T=Ta+Tb=30×tm+10×ts ………(9)
ここで、階間の移動時間tmを10秒、各階での停車時間tsを30秒とすると、待機者P1〜P6の総待ち時間Tは、600秒と計算される。
このように、昇降制御装置42は、第一のエレベータカゴ21aが方向別の待機者が最も多い階に最初に向かうように運行計画を生成する。図4の例では、四階部分104に上向き待機者が5人おり、方向別の待機者が最も多い。第二のエレベータカゴ21bは、第一のエレベータ21aが向かった階を除く階について、順番に向かう運行計画を生成する。また、第2のエレベータカゴ21bは、方向別の待機者が最も多い階において逆方向(図4の例では下方向)に向かう待機者を載せるために、方向別の待機者が最も多かった階にも停止する。
第一のエレベータ21aのカゴ内が空になると、昇降制御装置42は顔認識情報に基づいて再び待機者の予測を行って、改めて第一のエレベータ21aが方向別の待機者が最も多い階に向かうように運行計画を生成する。第二のエレベータカゴ21bは、第一のエレベータ21aが向かった階を除く階について、順番に向かう運行計画を生成する。
もし第三のエレベータカゴがある場合には、第一のエレベータカゴ21aと同様に、方向別の待機者が最も多い階に向かうように運行計画を生成する。もし第一のエレベータカゴ21aの運行計画生成とタイミングが一致した場合には、方向別の待機者の数が二番目に多い階に向かうように運行計画を生成する。
さらに多くのエレベータカゴがある場合にも同様である。
図9のフローチャートを用いて説明する。昇降制御装置42による運行計画の生成手続きを示すフローチャートである。運行計画はエレベータカゴが空の時に生成される。エレベータカゴに乗客がいる場合、エレベータカゴは一人以上の乗客の指示に従って運行される。
S81で各階に待機者がいる場合にはS82へ進む。いない場合には終了する。
S82で方向別最多の待機人数がいる階を予測する。
S83で第一のエレベータカゴを、方向別最多待機人数階を行先階として向かわせる。
S84で第二のエレベータカゴも乗客が乗っていない場合、第二の行先階から方向別最多待機人数階を除く。
S85でエレベータカゴを運行する。
S86で第一のエレベータカゴが空かどうか判定し、空でなければS85に戻り運行を継続する。空ならばS81に戻り、待機者の有無を確認する。
なお、運行計画は随時更新するようにするとよい。例えば、方向別の待機者が最も多い行先階において、それらの待機者を載せ、その後、それらの待機者が全てエレベータから降りたときに、そのときの各階における待機者の状況に応じて、運行計画を更新するようにしてもよい。また、方向別の待機者が最も多い階において、その最も多い待機者の数が待機者全員の内の所定の割合(例えば30パーセント)を超えている場合に、図9に示す処理を実行するようにしてもよい。
代替案として、予測手段によって予測された人数が最も多い階へ送られる複数のエレベータカゴについてのみ待ち時間を短縮するという利点を達成することができる。したがって、エレベータカゴのいくつかは、個別に(リクエストされた階に停まりながら、上昇してそして下降する)連続的なループを完了することによって従来の方法で運行することが可能である。要求がなく、検出された人がいなければ、エレベータカゴは静止していることに留意されたい。
例えば、図9のS82に従って第1のエレベータカゴ21aが運行され、第2のエレベータカゴ21bは図9のS83ではなく連続的なループに従って運行される。したがって、第2のエレベータカゴ21bは、連続ループを実行するように構成される。最下階から、第2のエレベータカゴ21bが現在置かれている階以上の階の更なる乗客又は上昇する要求がなくなるまで、第2のエレベータカゴ21bは上昇する。次に第2のエレベータカゴ21bは、下降要求とともに最上階に行き、第2のエレベータカゴ21bが現在駐留している場所より下の階に更なる乗客又は降下する要求がなくなるまで下降する。
次に、第2のエレベータカゴ21bが現在置かれている階以上の階の更なる乗客又は上昇する要求がなくなるまで、第2のエレベータカゴ21bは上昇する。以降、第2のエレベータカゴ21bは、前述の下降と上昇とを繰り返す。
この配置の利点は、第2のエレベータカゴ21bが、全ての階が最終的に妥当な時間内に供給されることを保証し、エレベータカゴが最大のグループの人にのみサービスすることに限定されず、そして、不当に長い時間待たなければならない人々のグループが無いことである。
3つ以上のエレベータカゴがある場合には、前述の連続的なループかS83のいずれかに従って運行するように、第3のエレベータカゴを設けることができる。S83を実行する第3のエレベータカゴは、検出された最大の人数のグループに向かい、空になるまでそれを続ける。
4つのエレベータカゴを有する構成では、2つのエレベータカゴがそれぞれ従来のエレベータカゴの運行方法として連続ループを実行する間に、図9のS82およびS83を実行するエレベータカゴを2台(21a、21b)で構成することが可能である。各エレベータカゴには、最大グループまたは連続ループのいずれかを担当する役割が割り当てられているので、ロジックは単純で一貫性している。
さらなる利点として、この配置は階の1つで非常に多数の人々が待っている状況で、非常に長い時間乗客が待機することがないことを確実にする。
図5は、比較例として、単純に一方のエレベータカゴ21aを上向き移動のカゴ、他方のエレベータカゴ21bを下向き移動のカゴに割り当てた場合のエレベータカゴ21a、21bの軌跡を示す図である。この図5において、待機者P1〜P6および呼びボタンの状態は、図4に示す例と同様であるものとする。
この比較例では、図1に示す各階のエレベータ乗降部23周辺を撮像する撮像装置30は設置されておらず、NVRによる画像解析処理(顔認識処理)や利用履歴の参照は行われない。この比較例では、昇降制御装置は、呼びボタンの情報をもとに、各階に上または下に行きたい待機者がいるか否かのみを判定し、その判定結果に基づいてエレベータの運行計画を生成する。
図5に示す例では、二階〜四階においてそれぞれ上下の呼びボタンが押下されているため、昇降制御装置は、二階〜四階にそれぞれ少なくとも1人以上の待機者がいると判定することができる。ただし、昇降制御装置は、どの階に何人の待機者がいるかについては検知することはできない。
この場合、昇降制御装置は、上向き移動のカゴとして割り当てられたエレベータカゴ21aについては、上向き待機者P1、P2、P3の順にエレベータカゴ21aに乗せていくよう運行計画を生成する。つまり、昇降制御装置は、エレベータカゴ21aを、軌跡231→停車221→軌跡232→停車222→軌跡233→停車223→軌跡234のように運行させるよう運行計画を生成する。
一方、昇降制御装置は、下向き移動のカゴとして割り当てられたエレベータカゴ21bについては、下向き待機者P6、P5、P4の順にエレベータカゴ21bに乗せていくよう運行計画を生成する。つまり、昇降制御装置は、エレベータカゴ21bを、軌跡235→停車224→軌跡236→停車225→軌跡237→停車226→軌跡238のように運行させるよう運行計画を生成する。
ここで、エレベータカゴ21a、21bの階間の移動時間をtm(秒)、各階での停車時間をts(秒)とすると、運行開始時点でのエレベータカゴ21aの位置が一階である場合、待機者P1の乗車までの総待ち時間TP1は次式で表される。
P1=1×tm(秒)×1(人) ………(10)
同様に、待機者P2の総待ち時間TP2、待機者P3の総待ち時間TP3は、それぞれ以下の式で表される。
P2=(2×tm(秒)+1×ts(秒))×1(人) ………(11)
P3=(3×tm(秒)+2×ts(秒))×5(人) ………(12)
つまり、上向き待機者がエレベータカゴ21aに乗るための総待ち時間Taは、次式で表される。
Ta=TP1+TP2+TP3=18×tm+11×ts ………(13)
また、運行開始時点でのエレベータカゴ21bの位置が一階である場合、待機者P6の乗車までの総待ち時間TP6は次式で表される。
P6=3×tm(秒)×1(人) ………(14)
同様に、待機者P5の総待ち時間TP5、待機者P4の総待ち時間TP4は、それぞれ以下の式で表される。
P5=(4×tm(秒)+1×ts(秒))×1(人) ………(15)
P4=(5×tm(秒)+2×ts(秒))×1(人) ………(16)
よって、下向き待機者がエレベータカゴ21bに乗るための総待ち時間Tbは、次式で表される。
Tb=TP6+TP5+TP4=12×tm+3×ts ………(17)
つまり、図5に示す待機者P1〜P6の総待ち時間Tは、次式で表される。
T=Ta+Tb=30×tm+14×ts ………(18)
ここで、階間の移動時間tmを10秒、各階での停車時間tsを30秒とすると、待機者P1〜P6の総待ち時間Tは、720秒と計算される。
上記(9)式の結果である600秒と、上記(18)式の結果である720秒とを比較すると、上記(9)式の結果の方が120秒短い。この結果からもわかるように、画像解析(顔認識)により待機者の個人を特定し、個人の利用履歴を取得して待機者の行き先予測をすることで、エレベータカゴを適切に制御することができ、各階での待機者の待ち時間の総和を短縮させることができる。
なお、各階のエレベータ乗降部23に撮像装置30を設置し、画像解析(人体検知)により各階の待機者の人数を数え、これをエレベータ制御に用いることも考えられる。しかしながら、この場合、各階の待機者数がわかるだけで、各階の待機者について、上の階に行きたい待機者と下の階に行きたい待機者とを判別することはできない。そのため、この場合には、単に待機者数が最も多い階へ所定のエレベータカゴを優先的に向かわせるといった制御を行うことしかできない。
例えば、図4において、三階部分103の上向き待機者P2が3人、下向き待機者P5が4人あり、四階部分104については図4のとおり上向き待機者P3が5人、下向き待機者P6が1人ある場合について考える。この場合、待機者P1〜P6の総待ち時間短縮のためには、人数最多グループである待機者P3がいる四階部分104に、上向き移動のエレベータカゴを向かわせるべきである。しかしながら、三階部分103の待機者数は合計で7人、四階部分104の待機者数は合計で6人であるため、単に待機者数のみを考慮した場合、エレベータカゴは待機者数が7人である三階部分103に向かわせてしまう。したがって、結果として待機者P1〜P6の総待ち時間が増加してしまう。
これに対して、本実施形態におけるエレベータ制御装置40は、各階のエレベータ乗降部23が撮像された画像を解析し、画像中の人物を待機者として認識する。このとき、エレベータ制御装置40は、画像解析により待機者の顔を認識し、個人を特定する。そして、エレベータ制御装置40は、画像解析結果をもとに、待機者のエレベータの利用履歴を取得し、取得された利用履歴に基づいて、エレベータの運行計画を生成し、エレベータを駆動制御する。
具体的には、エレベータ制御装置40は、取得された利用履歴に基づいて、待機者の行きたい階の方向を予測し、各階について、上の階へ行きたい待機者のグループおよび下の階へ行きたい待機者のグループの人数をそれぞれ予測する。そして、エレベータ制御装置40は、複数のエレベータカゴのうち、所定のエレベータカゴを予測されたグループ人数が最も多い階へ優先的に向かわせるよう運行計画を生成する。
このように、画像解析(顔認識)と利用履歴の参照とにより、どの階に、どちらの方向へ向かう可能性が高い待機者が何人いるかを検知することができる。つまり、本実施形態におけるエレベータ制御装置40は、各階の待機者数をカウントするだけでなく、上の階に行きたい待機者と下の階に行きたい待機者とを判別し、上向き待機者数と下向き待機者数とをそれぞれカウントする。そのため、各階のエレベータの待機者の待ち時間の総和を短縮するような適切なエレベータカゴの制御が可能となる。
例えば図4に示すように、四階部分104に待機者P3が5人いる場合には、この待機者P3を優先的にエレベータカゴに乗せるようなエレベータ制御を行うことができる。また、前述したように、このとき三階部分103に上向き待機者P2が3人、下向き待機者P5が4人存在する場合であっても、人数最多グループである待機者P3のグループを適切に判別し、エレベータカゴを優先的に向かわせる制御を行うことができる。その結果、待機者の総待ち時間を適切に短縮することができる。
また、このとき、待機者P3が待機する階へ優先的に向かわせるエレベータカゴは、複数のエレベータカゴのうち、待機者P3が待機する階に最速で到着可能なエレベータカゴとすれば、より適切に待機者の総待ち時間を短縮することができる。
また、エレベータ制御装置40は、各階においてエレベータカゴに乗った乗車人物と、各階においてエレベータカゴから降りた降車人物とをそれぞれ特定することができる。そして、エレベータ制御装置40は、特定された人物の乗車階および降車階を、当該人物の利用履歴として記録装置50へ記録することができる。このように、実際にエレベータを利用した人物を特定し、どの階からどの階までエレベータを利用したかを関連付けて記録することで、次にその人物がエレベータを利用する際の行き先予測を高精度で行うことができる。
なお、本実施形態では、エレベータ制御装置40が画像解析により乗車人物および降車人物を特定し、特定された人物の利用履歴を記録装置50へ記録する場合について説明した。しかしながら、例えば、エレベータ制御装置40の管理者が、エレベータ利用者の利用履歴を記録装置50へ記録可能な構成であってもよい。
本実施形態では、エレベータ制御装置40は、各階すべてについて、上下の方向ごとの待機者の人数について予測した結果をもとに、総待ち時間を本実施形態が実施されない場合よりも短縮するようエレベータの運行計画を生成し、エレベータの運行を制御していた。エレベータ制御装置40は、複数のエレベータカゴのうち、所定のエレベータカゴを待機者が最も多い階へ優先的に向かわせるよう運行計画を生成していた。エレベータ制御装置40は、最速で到着可能なエレベータカゴを、待機者が最も多い階へ優先的に向かわせるよう運行計画を生成していた。
しかしながら、エレベータ制御装置40が所定のエレベータカゴを向かわせるのは必ずしも、待機者が最も多い階でなくてもよい。例えば高層ビルの最上階が展望階になっており、直行エレベータが別途あり、待機者が最も多いフロアは展望階である場合に、直行エレベータのある展望階に向かう必要は必ずしもない。このような場合には展望階を除いて運行計画を生成するので、最多階ではなく、例えば次に人数の多い階に優先的に所定のエレベータカゴを向かわせるよう、運行計画を生成する。
また、入室制限が格別厳しい階や利用がほとんど無い階などがある建物の場合には、その階について必ずしも待機者の人数と方向の予測をしなくてよい。
例えば、役員階や企業の入っていない無人階等である。例えば、役員はセキュリティチェックのかかる別個の役員用エレベータがある場合には、この階の予測は不要になる。また、現在は無人階であるが次に入る企業のための工事中である場合等、工事作業を行う人は別個の貨物用エレベータを使用する場合に、この階の予測は不要になる。このように予測を行う階は全てである必要はないので、その場合には予測不要な階を除く複数のフロアについて予測を行い、運行計画を生成する。
乗車人物および降車人物の特定に際し、エレベータ制御装置は、エレベータカゴの停車階のエレベータ乗降部が撮像された画像を解析する。つまり、エレベータ制御装置40は、停車階においてエレベータカゴが停車する前にエレベータ乗降部に存在し、エレベータカゴが停車した後にエレベータ乗降部からいなくなった人物は、エレベータカゴに乗り込んだ乗車人物であると判断する。
また、エレベータ制御装置40は、停車階においてエレベータカゴが停車する前にはエレベータ乗降部におらず、エレベータカゴが停車した後にエレベータ乗降部に現れた人物は、エレベータカゴから降りてきた降車人物であると判断する。このように、乗車人物および降車人物を適切に特定し、利用履歴を適切に記録することができる。
(第二の実施形態)
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。
上述した第一の実施形態では、エレベータ乗降部23に設置した撮像装置30による撮像画像に基づいて、エレベータの乗車人物および降車人物を特定する場合について説明した。この第二の実施形態では、エレベータカゴ内にも撮像装置を設置し、エレベータカゴ内に設置した撮像装置による撮像画像も用いて、エレベータの乗車人物および降車人物を特定する場合について説明する。
図6は、本実施形態におけるエレベータ制御システム10´の一例を示す構成図である。この図6において、上述した第一の実施形態と同様の構成を有する部分には図1と同一符号を付し、以下、構成の異なる部分を中心に説明する。
エレベータ制御システム10´は、エレベータカゴ21a、21b内にそれぞれ設置された撮像装置35をさらに備える。撮像装置35は、エレベータカゴ内の利用者を撮像可能なカメラである。撮像装置35は、NVR41と接続されており、撮像した画像(映像)をNVR41へ所定周期で送信し続ける。そして、NVR41は、撮像装置35によって撮像されたエレベータカゴ内の画像を記録し続ける。なお、撮像装置35とNVR41との接続形態は、有線であってもよいし無線であってもよい。
図7は、本実施形態におけるエレベータ制御装置40の動作を説明するフローチャートである。この図7は、図3のS18が削除され、S13およびS14がS31およびS32に変更され、S21がS33に変更されていることを除いては、図3と同様である。したがって、図7において、図3と同一処理を行う部分には図3と同一ステップ番号を付し、以下、処理の異なる部分を中心に説明する。
S31では、NVR41は、エレベータカゴ内の撮像画像を解析し、エレベータカゴに乗車している人物を特定する。つまり、このS31では、NVR41は、人数最多階における上記の人数最多グループに属する待機者がエレベータカゴに乗車した後に、エレベータカゴに乗っている人物を特定する。
S32では、NVR41は、人数最多階においてエレベータカゴに実際に乗車してきた人物を特定する。ここでは、NVR41は、S4において特定された待機者(S5において記録した待機者)と、S31において特定された人物とを比較し、エレベータ昇降部23周辺に存在し、且つエレベータカゴ内にも存在している人物を乗車人物として特定する。
S33では、NVR41は、停車階においてエレベータカゴから実際に降車した人物を特定する。ここでは、NVR41は、S31において特定されたエレベータカゴ内の人物と、S20において特定された停車階のエレベータ乗降部23周辺の人物とを比較する。そして、NVR41は、エレベータカゴ内に存在し、且つエレベータ昇降部23周辺にも存在している人物を降車人物として特定する。
このように、エレベータカゴ内に撮像装置35を設置した場合、乗車階におけるエレベータカゴの停車前のエレベータ乗降部23の撮像画像と、乗車階におけるエレベータカゴの停車後のエレベータカゴ内の撮像画像とに基づいて、乗車人物の特定が可能である。また、降車階におけるエレベータカゴの停車前のエレベータカゴ内の撮像画像と、降車階におけるエレベータカゴの停車後のエレベータ乗降部23の撮像画像とに基づいて、降車人物の特定が可能である。ここで、乗車階におけるエレベータカゴの停車後のエレベータカゴ内の撮像画像と、降車階におけるエレベータカゴの停車前のエレベータカゴ内の撮像画像とは、共通の画像を用いることができる。
これに対して、撮像装置35を設置せず、上述した第一の実施形態のようにエレベータ乗降部23を撮像した画像のみを用いる場合、乗車人物の特定には、乗車階にエレベータカゴが停車する前後のエレベータ乗降部23の撮像画像を用いることになる。また、降車人物の特定には、降車階にエレベータカゴが停車する前後のエレベータ乗降部23の撮像画像を用いることになる。
つまり、エレベータカゴ内に撮像装置35を設置することで、第一の実施形態と比較して少ない画像解析数で乗車人物および降車人物の特定が可能となる。
なお、本実施形態においては、乗車階にエレベータカゴが停車する前後におけるエレベータカゴ内の撮像画像を解析し、乗車人物を特定してもよい。また、降車階にエレベータカゴが停車する前後におけるエレベータカゴ内の撮像画像を解析し、降車人物を特定してもよい。つまり、エレベータカゴの停車階のエレベータ乗降部が撮像された画像、およびエレベータカゴ内が撮像された画像の少なくとも一方を解析することで、乗車人物および降車人物を特定することができる。
(第三の実施形態)
次に、本発明の第三の実施形態について説明する。
上述した第一の実施形態では、エレベータの利用履歴の無い待機者の行き先予測に際し、当該待機者が上下に行く確率をそれぞれ50%とする場合について説明した。この第三の実施形態では、エレベータの利用履歴の無い待機者については、当該待機者の属性情報に応じて、行き先予測を行う場合について説明する。
本実施形態におけるエレベータ制御システムの構成は、図1に示す第一の実施形態のエレベータ制御システム10と同様である。
まず、過去にエレベータの利用履歴の無い待機者の行き先予測の方法について説明する。本実施形態では、建物の各階を利用する人物の属性情報に応じて、待機者の行き先予測を行う。ここで、属性情報とは、例えば人物の性別(男、女)、眼鏡の有無、体型(背の高さ、肥満型、やせ形)、年齢、杖をついている、等の情報である。
オフィスビルでは、様々な会社や店舗が各階ごとに雑居している。各会社や各店舗を利用する人物の属性情報は様々であるが、偏った属性情報を示すことがある。例えば製造会社の設計部には眼鏡をかけた肥満型の男性が多い、ネールショップには女性が多い、老人ホームには老人が多い、等である。本実施形態では、上記の偏りの性質を利用して、エレベータの利用履歴が無い待機者の行き先を予測することで、予測精度を高める。
図8は、本実施形態におけるエレベータ制御装置40の動作を説明するフローチャートである。この図8は、S41〜S43が追加されていることを除いては、図3と同様である。したがって、図8において、図3と同一処理を行う部分には図3と同一ステップ番号を付し、以下、処理の異なる部分を中心に説明する。
S41では、NVR41は、S7において過去にエレベータの利用履歴の無いと判定された待機者について属性情報の解析を行い、属性情報を示す値である属性値を記録装置50へ記録する。属性情報の解析方法としては、例えば、学習用顔画像をデータベースとして、検知した人物の属性情報を解析する方法を用いることができる。
次にS42において、NVR41は、S41において記録した属性値を、それ以前に記録装置50に記録されている属性値と照合する。そして、S41において得られた属性値と同一の属性値を有する待機者の利用履歴を記録装置50から読み出す。例えば、S41における属性情報の解析の結果、待機者が眼鏡をかけていると判断された場合、眼鏡をかけた待機者の利用履歴を記録装置50から読み出す。
なお、S41において得られた属性値と一致する属性値を有する待機者の利用履歴が記録装置50に記録されていない場合、S41において得られた属性値と略同一の属性値を有する待機者の利用履歴を記録装置50から読み出す。ここで、略同一の属性値とは、例えば属性値の類似度が所定値以上であることをいう。
S43では、S42において取得された利用履歴に基づいて、S41において得られた属性値と同じ属性値を有する待機者が、どの階を利用する頻度が高いかを判断し、待機者の降車可能性を予測する。例えば、眼鏡をかけた人物が建物の三階を利用する頻度が高い場合、三階行きの可能性が高いと予測する。
なお、S15およびS22において、NVR41は、乗車履歴および降車履歴を記録装置50へ記録する際に、S41において得られた属性値の情報も紐づけて記録する。
以上説明したように、本実施形態におけるエレベータ制御装置40は、待機者の属性情報を取得し、初めてエレベータを利用する待機者については、取得された属性情報と同一または略同一の属性情報を有する人物の利用履歴を用いて行き先予測を行う。したがって、初めてエレベータを利用する待機者についても精度の高い行き先予測を行うことができ、その結果、エレベータの総待ち時間をより適切に短縮することができる。
なお、本実施形態においては、顔認識処理により個人を特定した待機者のうち、初めてエレベータを利用する待機者など、個人の利用履歴が取得できない場合に、同一または略同一の属性情報を有する人物の利用履歴を取得する場合について説明した。しかしながら、個人の利用履歴の有無にかかわらず、解析された属性情報を用いて利用履歴を取得するようにしてもよい。この場合、個人を特定するための顔認識処理は不要となる。
また、本実施形態は、上述した第二の実施形態のようなエレベータカゴ内に撮像装置35を設置したエレベータ制御システム10´にも適用可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10…エレベータ制御システム、20a、20b…エレベータ、21a、21b…エレベータカゴ、22a、22b…昇降装置、23…エレベータ昇降部、24…呼びボタン、30…撮像装置、40…エレベータ制御装置、41…ネットワークビデオレコーダー(NVR)、42…昇降制御装置、50…記録装置

Claims (13)

  1. エレベータの扉付近が撮像された画像を解析し、前記画像中の人物を認識する解析手段と、
    前記解析手段による解析の結果に基づいて、前記人物の行先階に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記行先階に関する情報に基づいて、その人の行先と行先階が符合するかどうかを予測し、その行先が上か下かを判断する予測手段と、
    前記取得手段によって取得された前記行先階に関する情報と前記予測手段による予測に基づいて、その行先方向に向かうと予測された最も多くの人々が待つ階の方向に、エレベータカゴを優先的に向かわせる運行計画を生成する生成手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 前記解析手段は、前記人物の顔を認識して個人を特定し、
    前記取得手段は、前記解析手段により特定された人物の前記行先階に関する情報を取得することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。
  3. 前記解析手段は、前記人物の属性情報を取得し、
    前記取得手段は、前記解析手段により取得された属性情報と同一または略同一の属性情報を有する人物の行先階に関する情報を取得することを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ制御装置。
  4. 前記解析手段は、前記人物の顔を認識して個人を特定するとともに、前記人物の属性情報を取得し、
    前記取得手段は、前記解析手段により特定された人物の前記行先階に関する情報を取得できない場合に、前記解析手段により取得された属性情報と同一または略同一の属性情報を有する人物の行先階に関する情報を取得することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
  5. 複数の階の各々のエレベータの扉付近に待っている複数の人々の映像を解析する解析手段と、
    前記解析手段による解析の結果に基づいて、エレベータを利用する際に前記複数の人々の行先に符合し得る行先階に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された行先階に関する情報に基づいて、その複数の人々の行先と行先階が符合するかどうかを予測し、その行先が上か下かを判断する予測手段と、
    前記取得手段によって取得された前記行先階に関する情報と前記予測手段による予測に基づいて、前記エレベータの運行計画を生成する生成手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータ制御装置。
  6. 前記予測手段は、最も多くの人数が行先としている上階または下階の階を特定し、
    前記生成手段は、最も多くの人数が待つ上階または下階に所定のエレベータカゴが優先的に送られる運行計画を生成する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のエレベータ制御装置。
  7. 前記予測手段は、二番目に多い人数が行先としている上階または下階の階を特定し、
    前記生成手段は、二番目に多い人数が待つ上階または下階に所定のエレベータカゴが優先的に送られる運行計画を生成する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ制御装置。
  8. 複数のエレベータカゴの少なくとも1つがさらに個別に、
    乗客の指示に従って、上がるように要求された階には停まりながら、下階から上階に順番に上昇し、それから、
    乗客の指示に従って、降りるように要求された階には停まりながら、上階から下階に順番に下降するように、
    複数のエレベータカゴを制御する、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
  9. 前記エレベータカゴが空の場合に前記生成手段は運行計画を生成し、
    前記エレベータカゴが空ではない場合に一人以上の乗客の指示に従ってエレベータカゴを制御する、
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置。
  10. 複数のエレベータカゴは複数の階のエレベータ扉の間を動くように構成され、
    前記複数のエレベータカゴは前記エレベータ制御装置によって生成された運行計画に従って運行される、
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のエレベータ制御装置を含むエレベータ制御システム。
  11. エレベータ扉付近を撮像することによって得られた画像を解析し、前記画像における人を認識する、解析工程と、
    前記解析工程における解析の結果に基づいて、認識された人に関連づけられる行先階に関する情報を取得する取得工程と、
    行先階がその人の行先と符合するかどうかを予測し、その行先が上か下かを判断する予測工程と、
    前記取得工程によって取得された前記行先階に関する情報と前記予測工程による予測に基づいて、その行先方向に向かうと予測された最も多くの人々が待つ階の方向に、エレベータカゴを優先的に向かわせる運行計画を生成する生成工程と、
    を有することを特徴とするエレベータ制御方法。
  12. エレベータ制御装置にて実行される際、請求項10に記載の方法に従って、エレベータ制御システムによって実行されることを特徴とする、エレベータ制御システムのプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを記憶する記憶媒体。
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