JP2008044711A - エレベータシステム、及びその運用方法 - Google Patents

エレベータシステム、及びその運用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のエレベータを複数の利用者が同時に利用しようとした際に、各エレベータを効率良く運用する。
【解決手段】ビデオカメラ32は、待機状態にある複数の利用者を撮影する。利用者特定用コンピュータ30は、ビデオカメラ32の画像から各利用者の顔画像を抽出し、各顔画像を基に各利用者を特定する。また、利用者特定用コンピュータ30は、各利用者の行き先階を判断し、各行き先階に応じた各エレベータ12の運用パターンを決定する。さらに、利用者特定用コンピュータ30は、スピーカ34に音声信号を入力し、決定した運用パターンに従って待機状態にある各利用者に利用すべき各エレベータ12、13を案内する。この案内によって各利用者に利用する各エレベータ12、13を区別させ、各エレベータ12、13を効率良く運用する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数台のエレベータと、前記各エレベータを制御するエレベータ制御部とからなるエレベータシステム、及びその運用方法に関する。
エレベータを利用しようとする際には、通常、エレベータ扉の近傍に設けられたかご呼びボタンを押圧してエレベータかごを呼ぶ。そして、エレベータかごに搭乗した後、内部に設けられた行き先ボタンを押圧して行き先階を指定することにより、所望の階層に移動する。こうしたエレベータでは、利用者の利便性や移動効率を向上させる種々の方法が提案されている。
例えば、特許文献1では、指紋やID番号などによって利用者を特定し、かご内に設けられたタッチパネルに移動する可能性の高い行き先階のみを表示することにより、行き先階の指定を容易に行えるようにしている。また、特許文献2では、エレベータ乗り場に設けられたカメラによって利用者の顔を検出し、この検出によってかご呼びボタンを押すことなくエレベータかごを呼べるようにしている。さらに、特許文献2では、利用者毎に予め行き先階を登録しておき、顔認証によって利用者を特定することにより、行き先ボタンを押すことなく行き先階を指定できるようにしている。
特開2005−231885号公報 特開2005−306584号公報
高層ビルなどの大型な建築物では、複数の人が同時にエレベータを利用しようとすることが多い。このため、大型な建築物では、1箇所のエレベータ乗り場に複数台のエレベータを設置し、輸送量の増加を図っている。ところが、このような場合、早く到着した1台のエレベータに利用者が集中してしまうなど、各エレベータを効率的に運用することができないという問題が生じる。例えば、複数の利用者が1階から上階に移動しようとした場合、上層階の利用者は、低層階の利用者に合わせて何度も停止しなければならないため、上層階の利用者に不快感を与えてしまう。また、こうした問題は、特許文献1や2に記載された方法で各利用者の利便性を図ったとしても解消し得るものではない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであって、複数のエレベータを複数の利用者が同時に利用しようとした際に、各エレベータを効率良く運用することができるエレベータシステム、及びその運用方法を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明のエレベータシステムは、複数台のエレベータと、前記各エレベータを制御するエレベータ制御部と、利用者を特定するための特定情報を前記各エレベータを待機する複数の前記利用者から取得可能な特定情報取得手段と、取得した前記各特定情報に基いて前記各利用者のそれぞれの行き先階を判断する判断手段と、前記判断手段が判断した前記各利用者の前記行き先階に応じて前記各エレベータの運用パターンを決定する運用パターン決定手段と、前記運用パターン決定手段が決定した前記運用パターンに従って前記各利用者のそれぞれに利用すべき前記各エレベータを案内する案内手段とを有することを特徴とする。また、この際、前記エレベータ制御部は、前記運用パターン決定手段が決定した前記運用パターンに従って前記各エレベータを制御する。
なお、前記各利用者の利用階と前記特定情報とを対応付けて記録した特定情報データベースを有し、前記判断手段は、取得された前記特定情報と前記特定情報データベースに記録された前記特定情報とを照合させて前記利用者の前記利用階を導出し、導出した前記利用階を前記利用者の前記行き先階として判断することが好ましい。
また、前記特定情報取得手段は、前記特定情報として前記利用者の顔画像を取得するカメラであることが好ましい。さらに、前記カメラは、前記特定情報取得手段として機能するとともに、エレベータ乗り場の防犯カメラとして機能することが好適である。
なお、複数台のエレベータと、前記各エレベータを制御するエレベータ制御部とを備えた本発明のエレベータシステムの運用方法は、利用者を特定するための特定情報を前記各エレベータを待機する複数の前記利用者から取得するステップと、取得した前記各特定情報に基いて前記各利用者のそれぞれの行き先階を判断するステップと、判断した前記各利用者の前記行き先階に応じて前記各エレベータの運用パターンを決定するステップと、決定した前記運用パターンに従って前記各利用者のそれぞれに利用すべき前記各エレベータを案内するステップとを有することを特徴とする。
本発明では、利用者を特定するための特定情報を各エレベータを待機する複数の利用者から取得し、取得した各特定情報に基いて各利用者のそれぞれの行き先階を判断し、判断した各利用者の行き先階に応じて各エレベータの運用パターンを決定し、決定した運用パターンに従って各利用者のそれぞれに利用すべき各エレベータを案内するようにした。このように、行き先階に応じて利用するエレベータを各利用者に区別させることで、複数の利用者が同時に利用しようとした際にも各エレベータを効率良く運用することができる。
図1は、多層階の建築物に用いられるエレベータシステム10の構成を概略的に示すブロック図である。エレベータシステム10は、複数台(本例では2台)のエレベータ12、13と、これらの各エレベータ12、13を統括的に制御するエレベータ制御部14と、各エレベータ12、13の利用者を特定する利用者特定部16とからなる。
各エレベータ12、13は、利用者が搭乗する箱状のエレベータかご20と、建築物に形成された昇降路内でエレベータかご20を昇降移動させる駆動部22と、エレベータ乗り場と昇降路とを区切るエレベータ扉24と、利用者がエレベータかご20を呼ぶ際に押圧するかご呼びボタン26とを備えている。駆動部22には、例えば、エレベータかご20を吊るすワイヤを滑車を介して巻き上げる巻き上げ機や、エレベータかご20を直接昇降させる油圧ジャッキなど、エレベータ12、13の方式に応じたものが適宜選定される。なお、エレベータ扉24とかご呼びボタン26とは、建築物の各階に設置される。従って、図1では、エレベータ扉24とかご呼びボタン26とを1つずつ図示しているが、各エレベータ12、13は、建築物の階数に応じた数だけエレベータ扉24とかご呼びボタン26とを有している。
エレベータ制御部14には、各エレベータ12、13の駆動部22とエレベータ扉24とかご呼びボタン26とが接続されている。また、エレベータ制御部14には、エレベータかご20内に設けれた行き先ボタン(図示は省略)が接続されている。エレベータ制御部14は、かご呼びボタン26が押圧されたことに応じて駆動部22に指示を送り、かご呼びボタン26が押圧された階にエレベータかご20を移動させる。また、エレベータ制御部14は、行き先ボタンが押圧されたことに応じて駆動部22に指示を送り、行き先ボタンによって指定された階にエレベータかご20を移動させる。さらに、エレベータ制御部14は、エレベータかご20の移動に合わせてエレベータ扉24に指示を送り、エレベータ扉24の開閉を制御する。
利用者特定部16は、利用者特定用コンピュータ30と、ビデオカメラ(特定情報取得手段)32と、スピーカ(案内手段)34と、分配器36と、レコーダ38とで構成されている。利用者特定用コンピュータ30は、エレベータ制御部14と相互通信可能に接続されている。ビデオカメラ32とスピーカ34とは、図2に示すように、各階のエレベータ乗り場40に設置される。ビデオカメラ32は、かご呼びボタン26を押圧した待機状態の利用者を撮影する。スピーカ34は、待機状態の利用者に音声案内をする際に用いられる。また、ビデオカメラ32は、複数の利用者がエレベータ乗り場40にいる際にも、各利用者を撮影できるように画角が合わせられている。
ビデオカメラ32は、分配器36に接続されている。スピーカ34は、利用者特定用コンピュータ30に接続されている。分配器36は、ビデオカメラ32から入力された映像信号を2つに分け、一方を利用者特定用コンピュータ30に、他方をレコーダ38に入力する。レコーダ38は、分配器36を介して入力されたビデオカメラ32の映像信号を記録する。これにより、ビデオカメラ32は、エレベータ乗り場40の防犯カメラとして機能する。なお、レコーダ38には、例えば、ビデオテープレコーダやDVDレコーダ、ハードディスクレコーダなどの周知の記録装置を用いればよい。
また、ビデオカメラ32とスピーカ34とは、建築物の各階のエレベータ乗り場40に設置されている。このため、ビデオカメラ32とスピーカ34と分配器36とレコーダ38とは、建築物の階数に応じた数だけエレベータシステム10に設けられる。
図3は、利用者特定用コンピュータ30の構成を概略的に説明するブロック図である。利用者特定用コンピュータ30は、周知のパーソナルコンピュータやワークステーションなどであり、CPU50と、メモリ51と、HDD52と、モニタ53と、入力デバイス54と、ネットワークインタフェース55と、顔画像抽出部56とを有している。また、これらの各部は、バス57を介して互いに接続されている。
HDD52には、エレベータシステム10に応じた種々のプログラムが記録されている。CPU50は、HDD52から各プログラムを読み出してメモリ51に展開し、各プログラムを逐次処理することによって利用者特定用コンピュータ30を統括的に制御する。
また、HDD52には、顔画像データベース52aと、運用パターンデータベース52bとが構築されている。顔画像データベース52aには、各エレベータ12、13を頻繁に利用する人の顔画像と利用階、及び氏名などの個人情報などが対応付けられて記録されている。なお、各エレベータ12、13を頻繁に利用する人としては、例えば、建築物内に職場や自宅がある人などが挙げられる。また、利用階とは、例えば、職場がある居所階や自宅がある居住階などである。
運用パターンデータベース52bには、状況毎に応じた各エレベータ12、13の運用パターンが記録されている。CPU50は、例えば、複数の利用者が同時に各エレベータ12、13を利用しようとした際などに、運用パターンデータベース52bから最も適切な運用パターンを読み出し、読み出した運用パターンをエレベータ制御部14に送る。エレベータ制御部14は、その運用パターンに基いて各エレベータ12、13を制御する。
モニタ53は、CPU50による各プログラムの処理に応じて種々の操作画面を表示する。なお、モニタ53には、例えば、液晶ディスプレイやCRTディスプレイなどの周知の表示装置を用いればよい。入力デバイス54は、例えば、マウスやキーボードなどであり、建築物の管理者などが利用者特定用コンピュータ30に操作指示を入力する際に用いられる。管理者は、例えば、顔画像データベース52aに記録したい新たな人が表れた際などに、モニタ53を見ながら入力デバイス54を介して各情報を入力し、顔画像データベース52aの更新などを行なう。
ネットワークインタフェース55は、例えば、建築物内のLANやインターネットなどのネットワークに利用者特定用コンピュータ30を接続する。分配器36から出力されたビデオカメラ32の映像信号などは、このネットワークインタフェース55を介して利用者特定用コンピュータ30に入力される。なお、エレベータ制御部14と利用者特定用コンピュータ30とは、各エレベータ12、13などと同一の建築物内に設けられるものでもよいし、他の建築物などに設けられた後、ネットワークを介して接続されるものでもよい。
顔画像抽出部56は、周知のパターンマッチング技術を用いてビデオカメラ32が撮影した画像から利用者の顔画像を抽出し、抽出した顔画像をCPU50に送る。顔画像抽出部56から顔画像を受信したCPU50は、顔画像データベース52aを参照し、受信した顔画像と顔画像データベース52aに記録された顔画像とを照合させる。このように、利用者特定用コンピュータ30は、予め記録された顔画像と、ビデオカメラ32によって得られた顔画像とを照合させることによって、各エレベータ12、13の利用者を特定する。
次に、図4に示すフローチャートを参照しながら、1階にA〜Dの4人の利用者が待機している場合を例に、上記構成によるエレベータシステム10の作用について説明する。利用者A〜Dによって1階のかご呼びボタン26が押圧されると、その押圧がエレベータ制御部14に検知される。かご呼びボタン26の押圧を検知したエレベータ制御部14は、1階に利用者がいることを利用者特定用コンピュータ30に通知する。
エレベータ制御部14からの通知を受け取った利用者特定用コンピュータ30のCPU50は、ビデオカメラ32の画像を顔画像抽出部56に入力する。ビデオカメラ32の画像を受信した顔画像抽出部56は、画像から各利用者A〜Dの顔画像を抽出し、抽出した各顔画像をCPU50に送る。顔画像抽出部56から顔画像を受け取ったCPU50は、HDD52の顔画像データベース52aにアクセスし、抽出された各顔画像と、顔画像データベース52aに予め記録された顔画像とを照合させて各利用者A〜Dを特定する。
各利用者A〜Dを特定したCPU50は、顔画像データベース52aの対応関係から各利用者A〜Dの利用階、及び氏名などの情報を導出する。各利用者A〜Dの情報を導出したCPU50は、各利用者A〜Dの利用階がそれぞれの行き先階であると判断する。各行き先階を判断したCPU50は、運用パターンデータベース52bにアクセスし、判断した各行き先階に応じて各利用者A〜Dを移動させる最も効率的な運用パターンを決定する。
例えば、顔画像データベース52aとの照合によって、利用者Aの行き先階が15階、利用者Bの行き先階が17階、利用者Cの行き先階が3階、利用者Dの行き先階が5階と判断されたとする。このような場合、CPU50は、利用者Aと利用者B、及び利用者Cと利用者Dのように、4人の各利用者A〜Dを2つのグループに分け、各グループに1台ずつ各エレベータ12、13を割り当てる運用パターンを選択する。
運用パターンを決定したCPU50は、1階のスピーカ34に音声信号を入力し、決定した運用パターンに従って待機状態にある各利用者A〜Dに利用すべき各エレベータ12、13を案内する。各利用者A〜Dへの案内は、例えば、取得した情報を基に各利用者A〜Dの氏名を呼び、利用者Aと利用者Bに一方のエレベータ12の利用を促し、利用者Cと利用者Dに他方のエレベータ13の利用を促すことによって行なわれる。なお、各利用者A〜Dへの案内は、氏名の呼び出しに限ることなく、例えば、各エレベータ12、13の行き先階を音声案内するようにしてもよい。
各利用者A〜Dへの案内を行ったCPU50は、決定した運用パターンをエレベータ制御部14に送る。運用パターンを受け取ったエレベータ制御部14は、その運用パターンに基いて各駆動部22に指示を送り、各エレベータかご20を1階に移動させる。なお、エレベータ制御部14に運用パターンを送り、各エレベータ12、13を駆動させるタイミングは、各利用者A〜Dへの案内を行った後に限ることなく、案内を行う前でもよいし、案内と同時に行うようにしてもよい。
利用者C、Dと分けられた利用者A、Bは、利用者C、Dに合わせて低層階で停止することなく、所望の行き先階まで移動することができる。このように、各利用者A〜Dに案内を行い、利用する各エレベータ12、13を区別させることによって、各利用者A〜Dに不快感を与えることなく効率よく各エレベータ12、13を運用することができる。また、各利用者を効率よく移動させ、各エレベータかご20の無駄な昇降移動を防止することで、消費電力の低減を図ることもできる。
なお、上記実施形態では、各利用者の利用時間の短縮を図る利用時間短縮化優先モードについて説明したが、この他に、各利用者の利用時間の短縮化よりも省エネ化を優先した省エネ化優先モードなどの運用パターンを用意しておき、これらを建築物の管理者などに選択させるようにしてもよい。省エネ化優先モードでは、例えば、複数台のエレベータの内、可動させるエレベータを選択し、同時に運転するエレベータの台数を制限することにより、省エネ化を図る。
また、使用する時間帯に応じて、利用時間短縮化優先モードと省エネ化優先モード、及び通常の一般的な運転モードなどを自動的に選択するようにしてもよい。例えば、出勤時間帯や昼食時間帯、退社時間帯などには、利用時間短縮化優先モードを選択し、それ以外の日中時間は通常運転モードを選択し、深夜の時間帯には省エネ化優先モードを選択する。また、日中の出入が頻繁に行われる時間帯のみに利用時間短縮化優先モードを選択し、それ以外に省エネ化優先モードまたは通常運転モードを選択する。さらには、上記モード切り換えを時間帯で行う代わりに、または加えて、利用者特定部16により単位時間当たりの利用者数を検出し、この数に応じてモードを選択するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、顔画像データベース52aの作成及び更新を建築物の管理者が行うようにしているが、自動作成及び自動更新としてもよい。この場合には、例えば、顔画像データベース52aにない顔画像が抽出された際に、利用階で降りたことに応じて顔画像を再び撮影し、その顔画像を利用階とともに記録する。そして、この顔画像と利用階との組み合わせが所定階数、例えば3回検出されたことによって、その顔画像と利用階とを顔画像データベース52aに新たに登録する。但し、この際には、顔画像と利用階との登録のみになるので、案内を行う場合には、氏名などを呼ぶことなく、利用階のみを音声案内する。
なお、上記実施形態では、2台のエレベータ12、13を有するエレベータシステム10を示したが、本発明は、これに限ることなく、3台以上のエレベータを有するエレベータシステムに適用してもよい。また、本発明は、例えば、建築物の入口を有する階(エントランスホール)のみに限定して適用し、その他の階からの利用については、通常運転モードで各エレベータを運用するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ビデオカメラ32を特定情報取得手段として機能させるとともに、分配器36とレコーダ38とを設けることによってビデオカメラ32を防犯カメラとしても機能させるようにしているが、これに限ることなく、特定情報取得手段としてのカメラと防犯カメラとを個別に設けるようにしてもよいし、特定情報取得手段としての機能だけを持たせるようにしてもよい。しかしながら、近年では、セキュリティ対策の観点からエレベータ乗り場に防犯カメラを設置することが多い。このため、上記のように防犯カメラと兼用させることによって、多機能かつコストパフォーマンスの高いエレベータシステムを構築することができる。
また、上記実施形態では、顔画像を特定情報として取得するビデオカメラ32を特定情報取得手段にしているが、特定情報取得手段は、これに限定されるものではない。特定情報取得手段には、上記の他に、例えば、各利用者の声を特定情報として取得するマイク、各利用者の指紋を特定情報として取得する指紋スキャナ、各利用者の目の虹彩を特定情報として取得する虹彩カメラ、各利用者に予め付与されたIDカードを読み取ってID番号を特定情報として取得するカードリーダ、特定情報としてのパスワードを各利用者に入力させるテンキー、などを用いることができる。
さらに、上記実施形態では、音声によって各利用者に案内を行うスピーカ34を案内手段として示しているが、案内手段は、これに限ることなく、例えば、文字や映像などを表示することによって各利用者に案内を行う周知の表示装置などを用いてもよい。
エレベータシステムの構成を概略的に示すブロック図である。 エレベータ乗り場の構成を概略的に示す説明図である。 利用者特定用コンピュータの構成を概略的に説明するブロック図である。 エレベータシステムの動作を概略的に示すフローチャートである。
符号の説明
10 エレベータシステム
12、13 エレベータ
14 エレベータ制御部
16 利用者特定部
30 利用者特定用コンピュータ
32 ビデオカメラ(特定情報取得手段)
34 スピーカ(案内手段)
50 CPU(判断手段、運用パターン決定手段)
52a 顔画像データベース(特定情報データベース)

Claims (6)

  1. 複数台のエレベータと、前記各エレベータを制御するエレベータ制御部とからなるエレベータシステムにおいて、
    利用者を特定するための特定情報を前記各エレベータを待機する複数の前記利用者から取得可能な特定情報取得手段と、
    取得した前記各特定情報に基いて前記各利用者のそれぞれの行き先階を判断する判断手段と、
    前記判断手段が判断した前記各利用者の前記行き先階に応じて前記各エレベータの運用パターンを決定する運用パターン決定手段と、
    前記運用パターン決定手段が決定した前記運用パターンに従って前記各利用者のそれぞれに利用すべき前記各エレベータを案内する案内手段とを有することを特徴とするエレベータシステム。
  2. 前記エレベータ制御部は、前記運用パターン決定手段が決定した前記運用パターンに従って前記各エレベータを制御することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  3. 前記各利用者の利用階と前記特定情報とを対応付けて記録した特定情報データベースを有し、
    前記判断手段は、取得された前記特定情報と前記特定情報データベースに記録された前記特定情報とを照合させて前記利用者の前記利用階を導出し、導出した前記利用階を前記利用者の前記行き先階として判断することを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータシステム。
  4. 前記特定情報取得手段は、前記特定情報として前記利用者の顔画像を取得するカメラであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のエレベータシステム。
  5. 前記カメラは、前記特定情報取得手段として機能するとともに、エレベータ乗り場の防犯カメラとして機能することを特徴とする請求項4記載のエレベータシステム。
  6. 複数台のエレベータと、前記各エレベータを制御するエレベータ制御部とからなるエレベータシステムの運用方法において、
    利用者を特定するための特定情報を前記各エレベータを待機する複数の前記利用者から取得するステップと、
    取得した前記各特定情報に基いて前記各利用者のそれぞれの行き先階を判断するステップと、
    判断した前記各利用者の前記行き先階に応じて前記各エレベータの運用パターンを決定するステップと、
    決定した前記運用パターンに従って前記各利用者のそれぞれに利用すべき前記各エレベータを案内するステップとを有することを特徴とする運用方法。
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