JP7110792B2 - 銀イオン交換ゼオライトの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、芳香族製造触媒として有用性の期待される銀イオン交換ゼオライトの製造方法に関するものであり、特に大型設備でゼオライトの循環型銀イオン交換を行うに当たり、充填したゼオライトに対して均一に銀を担持することが可能な銀イオン交換ゼオライトの製造方法に関するものである。
中細孔ゼオライトは入口径がおよそ0.5nmのミクロ孔を有し、この細孔径に近接した分子径を持つ分子の有効な反応場となる。そのため、炭化水素の転化反応における高選択性触媒として有用である。中細孔ゼオライトで代表的なMFI型ゼオライトを触媒として用いた例として、トルエンの不均化(例えば、特許文献1参照。)、キシレンの異性化(例えば、特許文献2参照。)、脂肪族炭化水素の芳香族化(例えば、特許文献3参照。)などが挙げられる。
これらの触媒で課題となるのが、ゼオライトの酸点上のコーク析出である。通常は空気中でコークを燃焼させることで触媒の再生を図るが、その際に副生する水によってゼオライト骨格からの脱アルミニウムが進行し、酸点が消失し触媒の失活に繋がる。
ゼオライトの脱アルミニウムを抑制する一つの方法として、添加金属による酸点の保護がある。例えば、ゼオライトへ銀を含有させ酸点を保護することで、ゼオライトの耐熱性および耐水熱性を向上させる方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。よって、イオン交換サイトへ銀を交換させたゼオライトは脱アルミニウムに対する耐性が向上するため、炭化水素転化反応における長寿命な触媒して期待される。
銀イオン交換ゼオライトの製造方法としては、銀アンミン錯イオンを含む溶液を用いてpH4~9でイオン交換する手法(例えば、特許文献4参照。)や、対カチオンがナトリウム、カルシウム、カリウム又はリチウムからなる群から選ばれるカチオンであるゼオライトAを用いてイオン交換を行う手法(例えば、特許文献5参照。)、浸漬液のpHを7以下に保つように酸を追加し、一定のpHを1時間保持したのちに洗浄して加熱乾燥する手法(例えば、特許文献6参照。)などが知られている。
特許第4014279号公報 特許第2598127号公報 特許第2905947号公報 特許第4961102号公報 特許第3978060号公報 特許第2808033号公報
Physical Chemistry Chemical Physics 第17巻、15637頁(2015年)
特許文献4に提案の方法は、銀アンミン錯イオンを用いることでゼオライトの結晶破壊を抑制したままイオン交換が可能であることの提案がなされている。しかし、アンモニア水を多量に用い、またゼオライト成形体を一度粉砕しイオン交換後に再度成形するステップが必要であるなど、作業の安全性および工程の煩雑さに課題を有するものである。さらに、攪拌式のイオン交換であるため、ろ過によるゼオライトの損失が懸念される。
特許文献5に提案の方法は、対カチオンがナトリウム、カルシウム、カリウム又はリチウムからなる群から選ばれるカチオンであるゼオライトAを使用する製造方法であり、H型ゼオライトを用いたイオン交換については何ら提案はなされていない。対カチオンをアルカリ金属またはアルカリ土類金属とする方法はイオン交換効率を向上させるために常用される手法であり、さらにH型ゼオライトからも容易にイオン交換が可能となれば、製造方法としての汎用性向上が可能になる。しかし、攪拌式のイオン交換であるため、ろ過によるゼオライトの損失が懸念される。
特許文献6に提案の方法は、浸漬液のpHを7以下に保つことを主な特徴とした製造方法であり、大型設備での製造における品質の安定性については何ら提案はなされていない。通常、産業的に用いられる触媒はトンスケールの製造量を求められることもあり、大型設備でイオン交換を行う必要がある。そのような場合に品質(例えばイオン交換率)の安定なゼオライトの製造方法が必要となる。また、攪拌式のイオン交換であるため、ろ過によるゼオライトの損失が懸念される。
本発明者らは、上記の課題を解決するため鋭意検討を行った結果、銀イオン交換を循環型装置で実施するにあたり、特定の条件下でイオン交換処理を行うことにより、ゼオライト全量に対して安定したイオン交換率を示す銀イオン交換ゼオライトとなることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記(1)~(5)の工程を経ることを特徴とする銀イオン交換ゼオライトの製造方法に関するものである。
(1)流通循環型筒状充填装置にゼオライトを充填長さA(cm)で充填する工程。
(2)20℃~60℃の温度下で、濃度B(mol/L)の硝酸銀水溶液を、該流通循環型筒状充填装置下部より流通線速度C(cm/min)で流通循環させる工程。
(3)流通循環時間D(min)がD≧(3×A)/(B×C)を満足するものであり、該流通循環時間Dの後、硝酸銀水溶液を該流通循環型筒状充填装置より排出する工程。
(4)純水による洗浄を繰り返し、洗浄液のpHが6~7.5となるまで継続する工程。
(5)(4)工程の後のゼオライトを100℃~150℃の温度下で、12時間~24時間乾燥した後、500℃~600℃で6時間~12時間焼成を行う工程。
以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明の銀イオン交換ゼオライトの製造方法は、前記(1)~(5)の工程を経るものであり、これらの工程を経ることにより、得られる銀イオン交換ゼオライトはその銀イオン交換率がほぼ一定となり、効率的に品質に優れる銀イオン交換ゼオライトを製造するものであり、特に流通循環型筒状充填装置に充填長さA(cm)に充填したゼオライトの上部25%に位置するゼオライトと下部25%に位置するゼオライトの銀イオン交換率の差が3%以内となる優れた銀担持の均一性(安定性)を示す銀イオン交換ゼオライトの製造方法とすることが好ましい。
本発明の銀イオン交換ゼオライトの製造方法は、循環型筒状充填装置にゼオライトを充填し、イオン交換溶液である硝酸銀水溶液を下部から流通させる循環方式である。攪拌式と異なりイオン交換後のろ過工程が不要のため、ゼオライトの損失を抑えることができる。しかし、循環方式であることにより、通常、初期は下部に充填されたゼオライトから優先的に銀イオン交換が進行するため、上部には低濃度のイオン交換液のみが流通する。上部に十分な濃度のイオン交換液が到達するのは、下部のゼオライトのイオン交換が平衡に達した後である。したがって、その段階に至るまでの時間を把握しないままイオン交換を終了すれば、上部と下部の銀担持量に勾配が生じたままとなり、結果として製品の銀イオン交換率にばらつきがでる恐れがある。
そこで、本発明はゼオライトの銀イオン交換の際の各工程を最適化することにより、効率よく銀が均一に担持された銀イオン交換ゼオライトを製造するものである。
本発明における(1)工程は、流通循環型筒状充填装置にゼオライトを充填する工程である。その際の流通循環型筒状充填装置は、イオン交換溶液を循環できる筒状充填装置であれば如何なるものであってもよく、その材質としては、イオン交換を阻害しないものであれば如何なるものであってもよく、例えばガラス製またはステンレス製を挙げることができる。また、その際のゼオライトの充填量、つまり、充填長さA(cm)は、より優れた銀担持の均一性が得られることから、20cm~300cmの範囲であることが好ましく、特に30cm~250cmの範囲であることが好ましい。
本発明における(2)工程は、イオン交換溶液である硝酸銀水溶液を流通循環型充填装置の下部より導入し、上部より抜出し、流通循環を行いゼオライトの銀イオン交換を行う工程である。その際の硝酸銀水溶液は、効率的な銀イオン交換を維持することが可能となることから20℃~60℃の範囲であり、25~45℃の範囲がより好ましい。また、光による銀の還元を避けるため、暗所での循環が好ましい。そして、安定的な銀イオン交換が達成されることから流通循環型充填装置の下部より導入を行うものである。硝酸銀水溶液の濃度B(mol/L)は効率的な銀イオン交換が可能となることから0.10~0.50mol/Lが好ましく、さらに0.10~0.40mol/Lであることが好ましい。そして、前記ゼオライトに対する硝酸銀水溶液の容積比は、好ましくは1:1~5:1の範囲である。また、流通線速度C(cm/min)は割れ、粉化等、ゼオライトの形状が損なわれることがないことから5~40cm/minが好ましく、特に5~30cm/minであることが好ましい。
本発明における(3)工程は、所定時間の間硝酸銀水溶液を循環し、その後該硝酸銀水溶液を排出することにより、ゼオライトの銀イオン交換を完結する工程である。その際の流通循環時間D(min)は、D≧(3×A)/(B×C)を満足するものである。ここで、D<(3×A)/(B×C)である場合、流通循環型充填装置の上部において銀イオン交換が不安定となり、均一な銀イオン交換ゼオライトを製造することが困難となる。そして、より効率よく均一な銀イオン交換ゼオライトを製造することが可能となるDの具体例としては、例えば3min~3000minを挙げることができ、その際のDはD≧(3×A)/(B×C)を満足するものである。
本発明における(4)工程は、純水による洗浄を繰り返し、イオン交換により発生する硝酸等の副生物を除去する工程であり、洗浄液のpHが6~7.5となるまで洗浄を継続するものである。
本発明における(5)工程は、(4)工程の後のゼオライトを乾燥・焼成する工程であり、循環型筒状充填装置内で行うことが可能であれば該装置内で実施してもよいが、該装置より取り出し別途行うことが現実的である。その際の乾燥条件としては、100℃~150℃で12時間~24時間で行うものである。該乾燥の後、銀イオンをより高分散したゼオライトとするために、500℃~600℃で6時間~12時間焼成するものであり、520℃~580℃、8時間~12時間の範囲とすることがより好ましい。これら条件を満足することにより性能に優れる銀イオン交換ゼオライトを効率よく製造することが可能となる。
本発明におけるゼオライトとしては、ゼオライトと称される範疇に属するものであれば制限はなく、中でもイオン交換の効率に劣るとされる対カチオンとしてプロトンを有するプロトン型ゼオライトであっても効率的な銀イオン交換が可能となる。また、ゼオライトの酸量としては0.05~0.85mmol/gが好ましく、さらに好ましくは0.05~0.55mmol/gのものである。酸量の測定としては、一般的に酸量の測定方法として知られている方法を用い測定することが可能であり、例えばアンモニア-TPD法(アンモニア昇温脱離法による固体酸性質測定,触媒,vol.42,p.218(2000)参照。)に準じた方法により測定することができる。具体的には、室温でゼオライトにアンモニアを飽和吸着させ、100℃に加熱して測定雰囲気中に残存するアンモニアの除去を行った後、昇温速度10℃/分で700℃までの昇温過程で測定されるアンモニアのピークの内、強酸点を示す高温側で脱離するアンモニア量をもって固体酸量とする方法を挙げることができる。
該ゼオライトの形状等に制限はなく、中でもイオン交換液循環時の圧損を抑制し、効率的な銀イオン交換が可能となることから、ゼオライト成形体であることが好ましい。その際のバインダーとしては、十分な成形性およびゼオライト成形体の破壊強度、および触媒とした際の副反応抑制の観点よりシリカバインダーが好ましい。
また、該ゼオライトとしては、芳香族化合物を選択的に、かつ、長時間にわたって安定的に製造することが可能な芳香族製造触媒として有用な銀イオン交換ゼオライトとなることから、例えばMFI型ゼオライトであることが好ましく、更に好ましくは、下記(i)~(iv)に示す特性を満足するMFI型ゼオライトを挙げることができる。なお、MFI型ゼオライトとしては、国際ゼオライト学会で定義される構造コードMFIに属するアルミノシリケート化合物を示すものである。
(i)メソ細孔分布曲線がピークを有するものであり、該ピークの半値幅(hw)がhw≦20nm、該ピークの極大値(μ)が10nm≦μ≦20nmであり、該ピークに相当するメソ細孔のメソ細孔容積(pv)が0.05ml/g≦pvであるメソ細孔群を有する。
(ii)回折角を2θとした粉末X線回折測定において0.1~3度の範囲にピークを有さない。
(iii)平均粒子径(PD)がPD≦100nmである。
(iv)細孔径0.3nmから0.8nmの範囲の微分細孔容積値(dV/d(d))-ミクロ細孔の分布曲線が、極大値を有するものであり、最も微分細孔容積値(dV/d(d))の大きい値を示す細孔径が0.4~0.5nmの範囲にある。
ここでミクロ細孔とは、IUPACで定義されたミクロ細孔であり、これは細孔直径が2nm以下の細孔を示す。また、メソ細孔とは、IUPACで定義されたメソ細孔であり、これは細孔直径が2~50nmの細孔を示すものである。そして、ミクロ細孔およびメソ細孔は、液体窒素温度における一般的な窒素吸着法により測定することができる。また、窒素吸着法で得られた測定結果を解析することにより、ミクロ細孔およびメソ細孔の細孔容積の値、および細孔分布曲線を得ることができる。その解析には、例えば以下の方法を使用することができる。
ミクロ細孔については、Saito-Foley法(AIChE Journal、1991年、37巻、頁429~436)で吸着過程を解析する。例えば、細孔直径が2nm以下に相当する範囲の窒素ガス脱着量を積算するとミクロ細孔の全細孔容積の値を得ることができる。また、最初に、縦軸が単位質量当りの窒素脱着量V(mL/g)、横軸がミクロ細孔直径d(nm)とする累積曲線を得てから、縦軸をミクロ細孔からの窒素ガス脱着量のミクロ細孔直径値での微分値(dV/d(d))とする微分細孔容積値(dV/d(d))-ミクロ細孔の分布曲線とすることにより、ミクロ細孔直径における単位質量当りの窒素脱着量の増加分のピークを得ることができる。
メソ細孔については、Barret-Joyner-Halenda法(Journal of the American Chemical Society、1951年、頁373~380)で脱着過程を解析する。例えば、細孔直径が2nm以上50nm以下に相当する範囲の窒素ガス脱着量を積算するとメソ細孔の全細孔容積の値を得ることができる。
また、最初に、縦軸が単位質量当りの窒素脱着量V(mL/g)、横軸がメソ細孔直径D(nm)とする累積曲線を得てから、縦軸をメソ細孔からの窒素ガス脱着量のメソ細孔直径値での微分値(d(V)/d(D))とすると、メソ細孔直径における単位質量当りの窒素脱着量の増加分のピークを得ることができる。
そして、PDは、例えば外表面積から以下の式(1)を用いて算出して求めることができる。
PD=6/S(1/2.29×10+0.18×10-6) (1)
(ここで、Sは外表面積(m/g)を示すものである。)
また、式(1)における外表面積(S(m/g))は、液体窒素温度における一般的な窒素吸着法を用い、t-plot法から求めることができる。例えば、tを吸着量の厚みとするときに、tについて0.6~1nmの範囲の測定点を直線近似し、得られた回帰直線の傾きから外表面積を求める方法である。
ゼオライトの粒子径を測定する別の方法としては、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)の写真から任意の粒子を10個以上選んで、その表面積平均直径を求める方法を挙げることができる。
該MFI型ゼオライトは、イオン交換サイトがゼオライト内部に集中するという特色を持つ。そのため一般的なゼオライトに比べてイオン交換が進行しにくい。しかし、本願はそのようなMFI型ゼオライトであっても効率的に銀イオン交換ゼオライトを製造することが可能となる。
本発明により製造される銀イオン交換ゼオライトは、例えば化学工業における触媒、運輸産業における触媒、等としてその有用性が期待されるものである。
本発明は、芳香族製造触媒として有用性の期待される銀イオン交換ゼオライトの製造方法に関するものであり、特に大型設備でゼオライトの循環型銀イオン交換を行うに当たり、充填したゼオライトに対して均一に銀を担持することが可能な銀イオン交換ゼオライトの製造方法に関するものである。
以下に、本発明を実施例により具体的に説明する。
なお、実施例により用いたMFI型ゼオライトは以下の方法により測定・定義した。
~細孔分布、細孔直径、及び外表面積の測定~
ゼオライトの細孔分布、及び、細孔直径は窒素吸着測定により測定した。
窒素吸着測定には、一般的な窒素吸着装置((商品名)BELSOAP-max、日本ベル社製)を用い、吸着側は相対圧(P/P)0.025間隔で測定した。脱着側は、相対圧0.05間隔で測定した。外表面積は、t-plot法により、吸着層の厚み(t=0.6~1.0nm)の範囲を直線近似して求めた。細孔分布曲線の解析には日本ベル社製のBELMaster(ver.2.3.1)を用いた。
窒素吸着測定の吸着過程をSaito-Foley法(AIChE Journal、1991年、37巻、頁429~436)により解析し、横軸が細孔ミクロ直径の常数、縦軸が窒素ガスの脱着量の微分値であるミクロ細孔の細孔分布曲線を得た。
そして、窒素吸着測定の脱着過程をBarret-Joyner-Halenda法(Journal of the American Chemical Society、1951年、頁373~380)にて解析し、横軸が細孔直径の常数、縦軸が窒素ガスの脱着量の微分値であるメソ細孔の細孔分布曲線を得た。メソ細孔の全細孔容積は、2nm以上50nm以下の範囲の窒素ガス脱着量を積算することにより求めた。
そして、メソ細孔からの窒素ガス脱着量のメソ細孔直径値での微分値(d(V/m)/d(D))のピークの内、最大のピークをガウス関数の強度近似で解析し、そのガウス関数の中心値(μ)から標準偏差の2倍(2σ)の範囲(=μ±2σ)内の直径を有するメソ細孔を均一メソ細孔と定義した。均一メソ細孔の細孔容積は、中心値(μ)を基準として±2σの範囲の窒素ガス脱着量を積算して求めた。
~平均粒子径の測定~
外表面積から前記の式(1)を用いて平均粒子径を算出した。式(1)中、Sは外表面積(m/g)であり、PDは平均粒子径(m)である。式(1)における外表面積(S(m/g))は、液体窒素温度における窒素吸着法によりt-plot法から求めた。
~SiO/Alモル比の測定~
ゼオライトのSiO/Alモル比は、MFI型ゼオライトをフッ酸と硝酸の混合水溶液で溶解し、これを一般的なICP装置((商品名)OPTIMA3300DV,PerkinElmer社製)による誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP-AES)で測定し、求めた。
~凝集径の測定~
凝集径として、動的散乱法によって凝集粒子径の体積平均径(D50)を測定した。測定には(商品名)マイクロトラックHRA(Model9320-x100)(日機装製)を用いた。測定において粒子屈折率は1.66、粒子の設定は透明非球状粒子、溶媒の液体屈折率は1.33とした。
~粉末X線回折の測定~
X線回折測定装置(スペクトリス社製、(商品名)X’pert PRO MPD)を用い、管電圧45kV、管電流40mAとしてCuKα1を用いて、大気中において測定した。0.04~5度の範囲を0.08度/ステップ、200秒/ステップで分析した。また、ダイレクトビームの吸収率で補正したバックグラウンドを除去している。
ピークの有無の確認は目視で行うことができるほか、ピークサーチプログラムを利用してもよい。ピークサーチプログラムは、一般的なプログラムが利用できる。例えば、横軸が2θ(度)、縦軸が強度(a.u.)の測定結果をSAVITSKY&GOLAYの式とSliding Polynomialフィルターで平滑化した後、2次微分を行ったときに、3点以上連続する負の値がある場合、ピークが存在すると判断した。
~酸量の測定方法~
酸量の測定は一般的なNH-TPD装置((商品名)BELCAT II、マイクロトラック・ベル株式会社製)とガス分析装置((商品名)BELMass、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いた。試料は顆粒状にしたのち、セルに入れ、ヘリウム雰囲気下で10℃/分で500℃まで昇温し、1時間保持した。その後100℃まで降温し、0.2%アンモニアガスを30分間導入した。10℃/分で600℃まで昇温し、脱離するアンモニアをガス分析装置で分析した。弱酸由来の脱離量を除いた残りの脱離量から試料の酸量を算出した。
~銀担持量の定量方法~
銀担持量の測定はICP装置((商品名)Optima 8300 パーキンエルマー株式会社製)を用いた。試料を100mlポリメスフラスコに精秤した後、フッ酸、硝酸および超純水を添加し一晩静置溶解させた。メスアップ後、試料を分取しICP-AESを測定し、検量線から銀担持量を算出した。
調製例1(原料ゼオライトの調製)
特開2013-227203号に記載の方法により、MFI型ゼオライトの製造を行った。
テトラプロピルアンモニウム(以降、TPAと略記する場合がある。)水酸化物と水酸化ナトリウムの水溶液に不定形アルミノシリケートゲルを添加して懸濁させた。得られた懸濁液にMFI型ゼオライトを種晶として加え原料組成物とした。その際の種晶の添加量は、原料組成物中のAlとSiOの重量に対して、0.7重量%とした。
該原料組成物の組成は以下のとおりである。
SiO/Alモル比=48、TPA/Siモル比=0.05、Na/Siモル比=0.16、OH/Siモル比=0.21、HO/Siモル比=10
得られた原料組成物をステンレス製オートクレーブに密閉し、115℃で攪拌しながら4日間結晶化させ、スラリー状混合液を得た。結晶化後のスラリー状混合液を遠心沈降機で固液分離した後、十分量の純水で固体粒子を洗浄し、110℃で乾燥して乾燥粉末を得た。得られた乾燥粉末を1mol/Lの塩酸中に分散し、ろ過、乾燥させた。空気下、550℃で1時間焼成後、600℃、50%の水蒸気で2時間のスチーム処理を含む焼成処理を行った。得られた粉末を1mol/Lの塩酸中に分散し、ろ過、洗浄し、MFI型ゼオライトを得た。
得られたMFI型ゼオライトは、平均粒子径は38nm、SiO/Alモル比は55、メソ細孔の全細孔容積0.45ml/gであった。また、ミクロ細孔分布曲線は、細孔径0.4125nmに最も大きい微分細孔容積値を有する極大値を持つものであった。そして、メソ細孔分布曲線における均一メソ細孔のピークの半値幅は16nm、中心値は15nmであった。また、その均一メソ細孔の細孔容積は0.40ml/gであり、メソ細孔の全細孔容積に占める均一メソ細孔の細孔容積の割合は89%であった。また、得られたMFI型ゼオライトの粉末X線回折では、0.1~3度の範囲にピークは存在せず、メソ細孔が不規則に連結していることが示された。
また得られたMFI型ゼオライトの酸量は、0.23mmol/gであった。
調製例2
調製例1で得られたMFI型ゼオライト100重量部に対して、シリカ(日産化学工業社製、(商品名)スノーテックスN-30G)43重量部、セルロース4重量部、純水21重量部を加え混練した。そして、混練物を直径1.5mm、長さ1.0~7.0mm(平均長さ3.5mm)の円柱状の成形体とした。これを100℃で1晩乾燥した。
実施例1
調製例2により得られたMFI型ゼオライト成形体14gを、内径9.5mmの硼珪酸ガラス管に充填した。充填長さは30cmであった。別途、硝酸銀1.8gを純水30mlに溶解させ0.35mol/Lの硝酸銀水溶液を調製した。耐薬品性ポリオレフィンホースを用いて循環ポンプとガラス管下部を接続し、暗所にて硝酸銀水溶液を30分間循環させた。このときの流通線速度は14cm/minであった。硝酸銀水溶液をすべて抜き出した後、同じ流通線速度で純水30mlを1時間循環したのち、洗浄液をすべて抜き出してpHを測定した。その後、pHが6~7.5の範囲に収まるまで繰り返し洗浄を行った。洗浄後、ゼオライトをガラス管の上部25%と下部25%に分けて磁性皿に採取し、10℃/minの昇温速度で110℃まで昇温し14時間乾燥させた。続けて2℃/minの昇温速度で550℃まで昇温し、6時間焼成することにより銀イオン交換ゼオライトを得た。
この例における(3×A)/(B×C)は18であり、流通循環時間Dの値を下回った。そして上部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率は71.5%、下部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率は71.5%であった。上部と下部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率の差は0%であり、均一な銀イオン交換を達成した銀イオン交換ゼオライトが得られた。
実施例2
ガラス管にMFI型ゼオライト成形体27gを長さ70cmまで充填し、硝酸銀4.1gと純水200mlから調製した0.12mol/Lの硝酸銀水溶液を流通線速度29cm/minで120分循環した以外は、実施例1と同様の方法により銀イオン交換ゼオライトを得た。
この例における(3×A)/(B×C)は60であり、流通循環時間Dの値を下回った。そして上部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率は80.4%、下部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率は81.1%だった。上部と下部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率の差は0.7%であり、均一な銀イオン交換を達成した銀イオン交換ゼオライトが得られた。
実施例3
ガラス管にMFI型ゼオライト成形体99gを長さ220cmまで充填し、硝酸銀14.4gと純水300mlから調製した0.35mol/Lの硝酸銀水溶液を流通線速度14cm/minで300分循環した以外は、実施例1と同様の方法により銀イオン交換ゼオライトを得た。
この例における(3×A)/(B×C)は135であり、流通循環時間Dの値を下回った。そして上部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率は70.1%、下部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率は70.1%だった。上部と下部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率の差は0%であり、均一な銀イオン交換を達成した銀イオン交換ゼオライトが得られた。
実施例4
ガラス管にMFI型ゼオライト成形体14gを長さ30cmまで充填し、硝酸銀1.7gと純水30mlから調製した0.35mol/Lの硝酸銀水溶液を流通線速度14cm/minで45分循環した以外は、実施例1と同様の方法により銀イオン交換ゼオライトを得た。
この例における(3×A)/(B×C)は18であり、流通循環時間Dの値を下回った。そして上部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率は69.3%、下部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率は70.1%だった。上部と下部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率の差は0.7%であり、均一な銀イオン交換を達成した銀イオン交換ゼオライトが得られた。
実施例5
ガラス管にMFI型ゼオライト成形体14gを長さ30cmまで充填し、硝酸銀1.7gと純水30mlから調製した0.35mol/Lの硝酸銀水溶液を流通線速度7cm/minで90分循環した以外は、実施例1と同様の方法により銀イオン交換ゼオライトを得た。
この例における(3×A)/(B×C)は37であり、流通循環時間Dの値を下回った。そして上部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率は73.8%、下部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率は73.8%だった。上部と下部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率の差は0%であり、均一な銀イオン交換を達成した銀イオン交換ゼオライトが得られた。
実施例6
ガラス管にMFI型ゼオライト成形体13gを長さ25cmまで充填し、硝酸銀4.1gと純水70mlから調製した0.34mol/Lの硝酸銀水溶液を流通線速度6cm/minで120分循環した以外は、実施例1と同様の方法により銀イオン交換ゼオライトを得た。
この例における(3×A)/(B×C)は37であり、流通循環時間Dの値を下回った。そして上部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率は88.5%、下部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率は88.5%だった。上部と下部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率の差は0%であり、均一な銀イオン交換を達成した銀イオン交換ゼオライトが得られた。
実施例7
ガラス管にMFI型ゼオライト成形体14gを長さ30cmまで充填し、硝酸銀1.8gと純水30mlから調製した0.35mol/Lの硝酸銀水溶液を流通線速度7cm/minで45分循環した以外は、実施例1と同様の方法により銀イオン交換ゼオライトを得た。
この例における(3×A)/(B×C)は37であり、流通循環時間Dの値を下回った。そして上部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率は69.3%、下部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率は70.8%だった。上部と下部の銀イオン交換ゼオライトの銀イオン交換率の差は1.5%であり、均一な銀イオン交換を達成した銀イオン交換ゼオライトが得られた。
比較例1
ガラス管にMFI型ゼオライト成形体13gを長さ25cmまで充填し、硝酸銀0.6gと純水30mlから調製した0.11mol/Lの硝酸銀水溶液を流通線速度7cm/minで10分循環した以外は、実施例1と同様に行った。
この例における(3×A)/(B×C)は100であり、流通循環時間Dの値を上回った。そして上部の銀イオン交換率は33.2%、下部の銀イオン交換率は44.3%だった。よって上部と下部の銀イオン交換率の差は11.1%であり、不均一な銀イオン交換となった。
比較例2
ガラス管にMFI型ゼオライト成形体99gを長さ220cmまで充填し、硝酸銀5.4gと純水300mlから調製した0.11mol/Lの硝酸銀水溶液を流通線速度10cm/minで120分循環した以外は、実施例1と同様に行った。
この例における(3×A)/(B×C)は617であり、流通循環時間Dの値を上回った。そして上部の銀イオン交換率は40.6%、下部の銀イオン交換率は47.9%だった。よって上部と下部の銀イオン交換率の差は7.4%であり、不均一な銀イオン交換となった。
比較例3
ガラス管にMFI型ゼオライト成形体99gを長さ220cmまで充填し、硝酸銀5.4gと純水300mlから調製した0.11mol/Lの硝酸銀水溶液を流通線速度29cm/minで120分循環した以外は、実施例1と同様に行った。
この例における(3×A)/(B×C)は213であり、流通循環時間Dの値を上回った。そして上部の銀イオン交換率は47.9%、下部の銀イオン交換率は51.6%だった。よって上部と下部の銀イオン交換率の差は3.7%であり、不均一な銀イオン交換となった。
Figure 0007110792000001
Figure 0007110792000002
本発明は、芳香族製造触媒として有用性の期待される銀イオン交換ゼオライトの製造方法に関するものであり、特に大型設備でゼオライトの循環型銀イオン交換を行うに当たり、充填したゼオライトに対して均一に銀を担持することが可能な銀イオン交換ゼオライトの製造方法を提供するものであり、工業的にも有用なものである。

Claims (4)

  1. 下記(1)~(5)の工程を経る銀イオン交換ゼオライトの製造方法であり、
    (1)流通循環型筒状充填装置にゼオライトを充填長さA(cm)で充填する工程。
    (2)20℃~60℃の温度下で、濃度B(mol/L)の硝酸銀水溶液を、該流通循環型筒状充填装置下部より流通線速度C(cm/min)で流通循環させる工程。
    (3)流通循環時間DがD≧(3×A)/(B×C)を満足するものであり、該流通循環時間Dの後、硝酸銀水溶液を該流通循環型筒状充填装置より排出する工程。
    (4)純水による洗浄を繰り返し、洗液のpHが6~7.5となるまで継続する工程。
    (5)流通循環型筒状充填装置よりゼオライトを取り出し、100℃~150℃で12時間~24時間乾燥した後、500℃~600℃で6時間~12時間焼成を行う工程。
    ゼオライトが、酸量0.05~0.83mmol/gのMFI型ゼオライトであるとともに、充填長さAが、20cm~300cmの範囲、濃度Bが、0.10~0.50mol/Lの範囲、流通線速度Cが5cm/min~40cm/minの範囲、流通循環時間Dが3~3000minの範囲であり、硝酸銀水溶液の容積がゼオライト容積に対して1:1~5:1であることを特徴とする銀イオン交換ゼオライトの製造方法。
  2. 該流通循環型筒状充填装置の上部25%の銀イオン交換ゼオライトと下部25%の銀イオン交換ゼオライトとの銀イオン交換率の差が3%以内となることを特徴とする請求項1に記載の銀イオン交換ゼオライトの製造方法。
  3. ゼオライトが、下記(i)~(iv)に示す特性を満足するMFI型ゼオライトであることを特徴とする請求項1又は2に記載の銀イオン交換ゼオライトの製造方法。
    (i)メソ細孔分布曲線がピークを有するものであり、該ピークの半値幅(hw)がhw≦20nm、該ピークの中心値(μ)が10nm≦μ≦20nmであり、該ピークに相当するメソ細孔のメソ細孔容積(pv)が0.05ml/g≦pvであるメソ細孔群を有する。
    (ii)回折角を2θとした粉末X線回折測定において0.1~3度の範囲にピークを有さない。
    (iii)平均粒子径(PD)がPD≦100nmである。
    (iv)細孔径0.3nmから0.8nmの範囲の微分細孔容積値(dV /d(d ))-ミクロ細孔の分布曲線が、極大値を有するものであり、最も微分細孔容積値(dV /d(d ))の大きい値を示す細孔径が0.4~0.5nmの範囲にある。
  4. ゼオライトが、ゼオライト成形体であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の銀イオン交換ゼオライトの製造方法。
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