JP7105547B2 - 上質系非塗工紙 - Google Patents

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Description

本発明は上質系非塗工紙に関する。より詳しくは、嵩高でありながら、表面強度、こわさに優れ、かつオフセット及びインクジェット印刷適性に優れた上質系非塗工紙を提供する。特に書籍用紙として使用した際の改装性、手肉感及び、オフセット印刷時のブラン離れに優れ、長時間読書していても目が疲れない書籍用紙である。
近年、出版物においては、印刷物の低コスト化、紙の軽量化が求められており、書籍においても、紙の低密度化が図られている。また、オンデマンド印刷による出版物の印刷も増えてきており、用紙に求められる印刷適性としては、ブラン離れや表面強度等のオフセット、グラビア印刷適性だけでなく、インクジェット印刷適性や湿式電子写真方式等の印刷適性も求められるケースが増えてきている(特許文献1)。オフセット印刷適性の一つにブラン離れがあるが、ブラン離れは文庫や書籍などの非画線部の多い印刷物を印刷する際に重要とされる項目であり、紙の吸液性が高すぎると、湿し水を吸った紙とブランが張りついてしまう現象である。
ところで、出版物の中でも、文庫本やコミックス、文芸本等の書籍は、持ち歩く場合が多く、特に軽量な紙が求められている。紙の軽量化技術としては、嵩高剤の使用や、嵩の出やすい機械パルプを使用することが一般的であり、特定の樹種の嵩高中質印刷用紙に関する技術(特許文献2)があった。
また、一般的に書籍は、出版社から取次店を通じて書店に並ぶという委託制度をもとに流通しており、書店で販売できなかった書籍の一部は返本される。返本された書籍は、小口面が退色していることが多く、研磨機を用いた「改装」と呼ばれる小口面の研磨加工が施されるため、研磨加工の際の小口面の紙同士のくっつきが少なく、改装性に優れた紙が求められている。改装性に優れた書籍用紙に関する技術としては、スチレン-ブタジエン系ラテックス及び澱粉を含有し、特定の繊維長のパルプに関する技術(特許文献3)があった。
さらに、書籍は短時間にぱらぱらと紙面を見る新聞や雑誌とは異なり、長時間にわたって紙面を見続ける場合が多く、目が疲れるという問題がある。また、読書に適した照明が配置された机だけでなく、移動途中の電車内や屋外、病院の待合室、寝室など照明の条件が異なる場所で読書をする場合も多く、長時間の読書でも目が疲れない紙や印刷物が求められている。色と目の疲れの関係性に関については、ノート用紙の色相と目の疲れに関する技術があった(特許文献4)。
特開2015-190087号公報 特開2009-102797号公報 特開2016-094678号公報 特開2001-295200号公報
しかし一般に知られている従来の技術では、下記のような課題が発生する。
特許文献1は、嵩の出やすい機械パルプを使用する技術に関する発明であった。また、特許文献2は、古紙パルプを含有する中質系の書籍用紙を想定した技術であり、古紙の使用による白色度の低下の懸念などがあり、また、読書時の目の疲れにくさ等の課題は認識されていなかった。
特許文献3は、改装性には着目しているものの古紙を含有する中質書籍用紙を想定した技術であり、さらに、インクジェット印刷適性や目の疲れにくさなどの課題を有していなかった。
特許文献4は、製造方法が明らかではなく、また、古紙を含有する紙に関する技術であった。
このような状況に鑑み、本発明の課題は、上質系非塗工紙において、嵩高でありながら、表面強度、こわさに優れ、かつオフセット及びインクジェット印刷適性に優れた上質系非塗工紙を提供することである。特に書籍用紙として使用した際の改装性、手肉感及び、オフセット印刷時のブラン離れに優れ、長時間読書していても目が疲れにくい書籍用紙を提供することにある。
本発明者らは、上記課題について鋭意研究を行った結果、パルプ100重量%のうち化学パルプが100重量%であり、原紙上にクリア塗工層を有する、密度が0.75g/cm未満の上質系非塗工紙において、クリア塗工層がラテックスと澱粉を含有し、前記ラテックスと澱粉の比率がラテックス:澱粉=10:90~99:1とすることで、上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、これに限定されるものではないが、本発明は以下の内容を包含する。
(1)パルプ100重量%のうち化学パルプが100重量%であり、原紙上にクリア塗工層を有する、密度が0.75g/cm未満の上質系非塗工紙において、クリア塗工層がラテックスと澱粉を含有し、前記ラテックスと澱粉の比率がラテックス:澱粉=10:90~99:1である上質系非塗工紙。
(2)パルプ100重量%に対し、嵩高剤を1.0重量%以下含有する(1)記載の上質系非塗工紙。
(3)パルプ100重量%に対し、内添サイズ剤を0.01重量%以上3.0重量%以下含有する、(1)または(2)のいずれかに記載の上質系非塗工紙。
(4)ステキヒトサイズ度が1秒以上100秒以下である(1)~(3)のいずれかに記載の上質系非塗工紙。
(5)JIS P8143に準じて測定した横(CD)方向の剛度(クラーク式)が、10以上である(1)~(4)のいずれかに記載の上質系非塗工紙。
(6)JIS P8143に準じて測定した縦(MD)方向の剛度(クラーク式)が、40以上である(1)~(5)のいずれかに記載の上質系非塗工紙。
(7)JIS P8150による紫外線を含む光源によるL値がそれぞれ、L値が90~98、a値が―5~0、b値が10~15である、(1)~(6)のいずれかに記載の上質系非塗工紙。
(8)インクジェットおよび/またはオフセット用印刷用紙である(1)~(7)のいずれかに記載の上質系非塗工紙。
(9)書籍用紙である(1)~(8)のいずれかに記載の上質系非塗工紙
(10)澱粉とラテックスを混合する工程と、ゲートロールコーターによって片面0.1g/m以上3.0g/m以下のクリア塗工層を設ける工程と、カレンダー処理を施す工程を有する、(1)~(9)のいずれかに記載の上質系非塗工紙の製造方法。
本発明によれば、嵩高でありながら、表面強度、こわさに優れ、かつオフセット及びインクジェット印刷適性に優れた上質系非塗工紙を提供することが出来る。特に書籍用紙として使用した際の改装性、手肉感及び、オフセット印刷時のブラン離れに優れ、長時間読書していても目が疲れにくい書籍用紙を提供することができる。
上質系非塗工紙
本発明に用いる紙料は、パルプ100重量%に対し、化学パルプが100重量%である。使用するパルプ原料としては、広葉樹クラフトパルプ(LKP)、針葉樹クラフトパルプ(NKP)など、印刷用紙の抄紙原料として一般的に使用される化学パルプを好適に使用することができ、晒、未晒のパルプを使用することができ、適宜、これらの1種類または2種類以上を配合して使用されるが、白色度の点から、漂白工程を経た晒化学パルプを使用することが好ましい。本発明の上質系非塗工紙は、化学パルプ100重量%から成るため、白色度や耐色性に優れる。また、化学パルプは古紙パルプや機械パルプと比較して白色度が高いため、色相調節のための着色剤を添加した際の発色が良い。
本発明の紙料には、本発明の効果を阻害しない範囲で、種々の内添薬品を添加してよい。内添薬品としては、これに制限されるものではないが、ポリアクリルアミド系高分子、ポリビニルアルコール系高分子、酸化澱粉、エステル化澱粉、カチオン化澱粉、その他各種変性澱粉、スチレン―ブタジエン共重合体、ラテックス、酢酸ビニルなどの接着剤;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体;尿素・ホルマリン樹脂、メラミン・ホルマリン樹脂などの内添紙力増強剤;ロジン系サイズ剤、AKD系サイズ剤、ASA系サイズ剤、石油系サイズ剤、中性ロジンサイズ剤などの内添サイズ剤;硫酸バンド、歩留向上剤、紫外線防止剤、退色防止剤、濾水性向上剤、凝結剤、pH調整剤、スライムコントロール剤、着色料(染料、顔料)および蛍光染料などを添加してもよい。本発明の上質系非塗工紙は、抄紙時のマシンのロール汚れの防止やオフセット印刷時のブラン離れと、インクジェット印刷時の吸液性を両立させる為に、吸液性をコントロールする薬剤を含有することが好ましく、吸液性をコントロールする薬剤としてはサイズ剤が好ましい。さらに好ましくは、自己定着性を有し、低添加量で効果を発現するAKDサイズ剤である。サイズ剤の含有量はパルプ100重量%に対し、0.01重量%以上3.0重量%以下が好ましく、0.05重量%以上1.5重量%以下がより好ましく、さらに好ましくは0.1重量%以上0.5重量%以下である。前記範囲でサイズ剤を含有することで、製造時のマシンの汚れが低減され、また、印刷時のブラン離れが良好になる。
本発明の上質系非塗工紙は、嵩高剤を含有する。嵩高剤の含有量は、パルプ100重量%に対し1.0重量%以下であり、好ましくは0.9重量%以下であり、さらに好ましくは0.8重量%以下であり、より好ましくは0.7重量%未満である。嵩高剤の含有量が1.0重量%以下であると、機械パルプなどの嵩の出やすいパルプを使用しなくても比較的嵩の高い上質系非塗工紙を得ることができ、さらに、書籍として使用した時の手肉感や、こわさに優れる。嵩高剤の含有量が1.0重量%より多いと、多繊維の疎水化が進行して繊維間結合が進まないため、製造時の湿紙強度や製品の層間剥離強度が低下する恐れがあり、添加量が少ないほどそれらの強度低下を抑えることができる。一方で、嵩高剤の添加量が少なすぎると嵩高効果が低くなるため、下限は0.1重量%以上が好ましい。
本発明の上質系非塗工紙には、填料を内填することができるが、内填される填料は、特に限定されるものではなく、公知の填料の中から適宜選択して使用できる。このような填料としては、例えば、タルク、カオリン、クレー、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウムなどの炭酸カルシウム、二酸化チタン、シリカ、およびプラスチックピグメントなどの有機填料などを挙げることが出来るが、好ましくは炭酸カルシウムである。本発明の上質系非塗工紙に炭酸カルシウムを内添填料として用いると、不透明性、印刷適性などの印刷品質を向上させる効果があるため好ましい。炭酸カルシウムの中でも特に軽質炭酸カルシウムは、比散乱係数が高く、高い不透明性が付与されるためより好ましい。上質系非塗工紙に印刷を行う場合、特に書籍用紙として使用する場合には、両面印刷を行うことが多く、印刷後の裏抜けを防止するためにも、不透明性が重要な品質項目となる。
本発明の上質系非塗工紙では、紙中灰分の下限は紙の絶乾重量に対し、5重量%以上45重量%以下が好ましく、10重量%以上43重量%以下がさらに好ましく、より好ましくは13重量%以上40重量%である。また、不透明度の観点から、紙中灰分が20重量%以上であると、顔料塗工紙と同等程度の不透明度が得られるためより好ましい。紙中灰分が5重量%未満では、得られるクリア塗工値の不透明度や平滑性が不十分になる場合がある。また、紙中灰分が45重量%より高いと、紙中填料によって繊維間の結合が阻害され、紙の腰が不足する恐れがある。紙腰の不足は、加工適性の悪化、書籍として加工した時のめくり適性の悪化、手肉感の悪化といった問題が生じる。
抄紙工程
本発明においては、上記のように調成された紙料が適宜希釈され、必要に応じてスクリーンやクリーナーで紙料から異物を除去した後に、抄紙機のヘッドボックスから抄紙ワイヤー上に噴射される。本発明は種々の抄紙機、例えば長網式、円網式、短網式、ツインワイヤー式抄紙機などによって製造される。ツインワイヤー抄紙機としては、ギャップフォーマー、オントップフォーマーなどが挙げられる。抄紙後のプレス線圧は、本発明の密度となる範囲内で適宜用いられるが、本発明の嵩高効果を得るためにはプレス線圧は低い事か好ましい。
また、抄紙法は、中性抄紙でも酸性抄紙でもよいが、中性抄紙であることが好ましい。具体的には、本発明においては、抄紙時の紙料pHが5.0~9.0であることが好ましく、6.0~8.0であることがより好ましい。
表面処理工程
本発明においては、表面強度向上や耐水性付与、印刷適性などを付与するために、前記で得られた原紙に表面処理液を塗工し、クリア塗工層を設けてもよい。表面処理液に使用する接着剤の種類は特に限定しないが、生澱粉、酸化澱粉、エステル化澱粉、カチオン化澱粉、アセチル化したタピオカ澱粉を原料として製紙工場内で熱化学変性あるいは酵素変性によって生成される自家変性澱粉などの澱粉、アルデヒド化澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉などの変性澱粉を含むのが好ましい。カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、セルロースナノファイバーなどのセルロース誘導体、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、カルボキシル変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル化ポリビニルアルコールなどの変性アルコール、ラテックス、スチレン-ブタジエン系共重合体、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル系共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリル酸エステルなどを併用することも可能である。前記表面処理液には、表面強度と小口研磨時のくっつきを防止する点から、少なくともラテックスを含有することが好ましく、さらに好ましくは、スチレン―ブタジエン系ラテックス(SBR)が好ましい。前記ラテックスの光学相関法で測定した平均粒子径は、70nm以上、200nm以下であることが好ましく、さらに好ましくは75nm以上、150nm以下である。200nmより平均粒子径が大きいラテックスを使用すると、得られた紙の表面強度が低くなってしまう恐れがある。また、使用するラテックスのガラス転移温度(Tg)は、表面強度と加熱ロールでのべたつきを両立する観点から、-50~10℃が好ましく、更に好ましくは-30~5℃である。本発明のラテックスの平均粒子径及びTgは、それぞれ光学相関法、動的光散乱法などによって測定することができる。
さらに前記表面処理液には、ラテックスと澱粉を併用することが好ましく、ラテックスと澱粉を混合する場合の混合比率は、ラテックス:澱粉=10:90~99:1が好ましい。ラテックス単独で使用した場合、コストが高くなってしまうため、澱粉と併用することが好ましいが、ラテックスの混合比率を高くすることで、本発明の研磨時の小口面のくっつき防止効果がより高くなる。一方で、ラテックスの混合比率が高すぎると、製造時のアフタードライヤの汚れやインクジェット印刷時の吸水性の低下等が発生するため、さらに好ましくは15:85~50:50であり、より好ましくは、20:50~40:60である。スチレン-ブタジエン系ラテックスは、少量であっても表面強度と改装性の改善効果を得ることができる。
小口面のくっつき防止効果に関するメカニズムは明らかではないが、以下のような仮説が考えられる。澱粉とラテックスを混合した際の研磨時の小口面くっつき防止効果は、澱粉の保水性や、ラテックスと澱粉の吸湿性の差に依存している可能性が考えられる。澱粉は固形分濃度が高いとゲル化を起こしやすい性質があり、乾燥過程において塗工層中でゲル化が発生していると考えられる。澱粉を多く含むような保水性の高い表面処理液を使用した場合、塗工から乾燥までの工程間での原紙への表面処理液の浸透が少なく、紙のごく表面にしか表面処理液が存在しない状態となる。そのため、紙層内部の繊維は表面処理剤によってコーティングされていないため毛羽立ちが発生しやすく、より繊維が絡みやすい状態となってしまう。
また、小口面の研磨に供される書籍はいずれも、書店の店頭に長く陳列されたものであり、その間に吸湿が起こっていると想定される。そのため、より吸湿性の高い澱粉を多く使用した場合、水分を含んだクリア塗工層が軟化し、研磨時のねっぱりが発生し易い状態となっていると想定される。
また、サイズ性を高める目的で、スチレン系サイズ剤、オレフィン系サイズ剤、アクリレート系サイズ剤、スチレン-アクリル系サイズ剤、カチオン性サイズ剤などの表面サイズ剤を併用することも可能である。表面サイズ剤を併用する場合、表面処理剤中の固形分濃度で0.005以上1重量%以下が好ましく、0.01以上0.5重量%以下がさらに好ましく、より好ましくは0.015以上0.1以下である。表面サイズ剤は、内添サイズ剤と比較して少量で摩擦の低減やサイズ性の発現に効果的であるため、前記の添加量で十分な効果を得ることができる。
さらに、本発明において表面処理を行う場合、必要に応じて分散剤、増粘剤、保水材、消泡剤、耐水化剤、着色剤、導電剤等、通常の表面処理剤に配合される各種助剤を適宜使用される。本発明の上質系非塗工紙は、黄色系の着色剤を含有するため、長時間の読書を行って
表面処理剤の塗布量は、要求される表面強度などにより適宜決定されるので特に限定はないが、通常は両面で0.1g/m以上3.0g/m以下の範囲である。0.1g/m以上2.0g/m以下が好ましく、0.15g/m以上1.5g/m以下がより好ましい。塗布量が多くなると塗工層中の水分の絶対量が多くなることにより、乾燥負荷が増大し、乾燥不良が発生しやすくなる。そのため、塗工層のねっぱりが増大し、小口面断裁時にくっつきが発生しやすくなる。
表面処理剤を塗布する装置は特に限定はなく、2ロールサイズプレス、ポンド式サイズプレス、ゲートロールコーター、ロットメタリングサイズプレスや、ブレードコーター、スプレーコーター、カーテンコーターなどの公知の塗工機によって塗布することができるが、本発明の上質系非塗工紙は、低塗工量で本発明の効果を得ることができ、ゲートロールコーターは低塗工量の塗工に適した塗工方式であるため、ゲートロールコーターが好ましい。本発明の上質系非塗工紙を書籍用紙に使用した場合、塗工量が多くなると、塗工層由来の重量や紙厚が増加してしまう事がある。また、重量が増加してしまうと、文庫本自体が重くなってしまい、読書の際に保持する手が疲れやすくなり、さらに、紙厚が増加してしまうとトラックなどの積載時に積載できる本の数量が少なくなってしまう事がある。
得られた上質系非塗工紙は、公知公用の仕上げ装置、例えばスーパーカレンダー、グロスカレンダー、ソフトカレンダー、高温ソフトニップカレンダーなどに通紙して製品仕上げを行ってもよいし、本発明の密度の範囲とするために未処理もしくはバイパスしてもよいが、本発明の上質系非塗工紙は、紙厚の低下が少ない状態で表面の平滑性を付与することができるため、高温ソフトニップカレンダーまたはソフトカレンダーで処理することが好ましい。
本発明で得られた上質系非塗工紙は、顔料塗工用原紙として使用してもよい。
坪量
本発明の上質系非塗工紙は、JIS P 8124に準じて測定した坪量が40g/m以上150g/m以下が好ましく、より好ましくは45g/m以上140g/m以下である。本発明の技術は、坪量が低くても高い剛度が得られるため、特に坪量の低い紙に好適である。
紙厚
本発明の上質系非塗工紙は、JIS P 8118に準じて測定した紙厚(50kPa)が、90μm以上である。
密度
本発明の上質系非塗工紙は、JIS P 8118に準じて測定した紙の密度が、0.75g/cm未満であることが好ましく、さらに好ましくは0.70g/m以下である。紙の密度は、低ければ低いほど本発明の断裁時の小口面のくっつきが少なくなるため下限は特に設けないが、書籍用紙に求められる平滑性を維持するためには、0.50g/cmより高い事が好ましい。
剛度
本発明の上質系非塗工紙は、JIS-P8143に準じて測定した剛度(クラーク式)が、縦(MD:マシン流れ)方向の剛度が40以上210以下が好ましく、さらに好ましくは50以上200以下である。また、横(CD:マシン幅)方向の剛度は10以上100以下が好ましく、さらに好ましくは15以上90以下である。剛度が前記範囲より低い場合、文庫本としたときに紙が柔らかすぎたり、静電気でページ同士が張りついてしまうため、めくりにくくなってしまったり、平版印刷や電子写真方式での印刷時に重送が発生してしまう事がある。一方、剛度が前記範囲より高い場合、本の見開き時に、ページ両端の紙がそろいにくく、さらに、紙が立ちあがってしまうため読みにくい。また、CD方向の剛度が10より低いと、本を開いた時に手肉感がなくページがへたってしまうため、本を開いた状態で保持しにくく、MD方向の剛度が40より低いと印刷時の走行性が悪化する恐れがある。
不透明度
本発明の上質系非塗工紙は、ISO2471に準じて測定したISO不透明度が、80以上であることが好ましく、さらに好ましくは85以上である。ISO不透明度が80未満であると、印刷時に裏抜けが発生し、製本した際に読みにくい本になってしまう。
色相
本発明の上質系非塗工紙は、JIS P8150による紫外線を含む光源によるL値がそれぞれ、L90以上98以下、a-5以上0以下、b10以上15以下であることが好ましく、より好ましくはL92以上97以下、a-3以上-1以下、b11以上14以下である。上記範囲であると、クリーム系で、目に優しい自然な風合い上質系塗工紙を得ることができる。また、書籍用紙として利用した際に、長時間読書をしていても目が疲れにくい書籍用紙を得ることができる。
ステキヒトサイズ度
本発明の上質系非塗工紙は、JIS P8155に準じて測定したステキヒトサイズ度が100秒以下であることが好ましく、さらに好ましくは5秒以上80以下である。ステキヒトサイズ度が前記範囲であると、オフセット印刷時のブラン離れとインクジェット印刷時の吸液性を両立することができるため好ましい。
以下に実施例を示しながら本発明について説明するが、この実施例は本発明の範囲を限定する者ではない。なお、本明細書の説明において、濃度や%は(固形分)重量%であり、数値範囲はその端点を含むものとして記載される。
<評価方法>
紙質測定方法
・坪量:JIS P 8124に準じて測定した。
・紙厚、密度: JIS P 8118に準じて測定した。
・灰分: ISO1762-1974に準じて測定した。
・ISO不透明度: ISO2471に準じて測定した。
・ISO白色度:JIS P8148に準じて、村上色彩(株)製色差計CMS-35SPXにて測定した。
・色相:JIS P8150に準じて紫外線を含む光源で測定した。
・王研式平滑度:JIS P 8155に準じて測定した。
・ステキヒトサイズ度:JIS P 8155に準じて測定した。
・剛度(クラーク式):JIS-P8143に準じて縦方向の剛度を測定した。
手肉感の評価方法
上質系非塗工紙サンプルをA6判(文庫本サイズ)で200枚、ソフトカバー、無線とじで製本サンプルを作成した。左手で閉じ部を保持し、右手で紙を20回さばいた際の紙の張り(手肉感)について、張りがなく紙がへたってしまいうまくさばけないものを「×」、張りはややないが問題なくページをさばけるものを「△」、張りがありさばいている途中に各ページがへたらないものを「○」として手肉感を評価した。
改装性の評価方法
上質系非塗工紙サンプルをA6判(文庫本サイズ)で200枚、ソフトカバー、無線とじで製本サンプルを作成した。ベルト研磨機(NIPPO社製)に製本サンプルを4冊セットし標準使用法に従い小口面の研磨を往復2回行った。小口面を研磨した製本サンプルについて、本を開くと複数ページが研磨部で強くくっついてほぐれにくいものを「×」、本を開くと複数ページが研磨部でくっついているがほぐれ易いものを「△」、本を開くと研磨部のくっつきがほぐれるもの、あるいは研磨部にくっつきのないものを「○」として小口面くっつきを評価した。
目の疲れの評価方法
A4に断裁した紙に、レーザープリンタで10pt 明朝体 黒で4000字の文章を印刷し、3回読んだ際の目の疲れ具合を評価した。紙と字コントラストが強く目が疲れやすいものを「×」、目が疲れにくいものを「○」とした。
マシンの汚れの評価方法
製造時のマシンの汚れ具合を確認し、マシンに汚れがでたものを「×」、汚れがでなかったものを「○」とした。
(実施例1)
LBKP90部、NBKP10部を混合したパルプスラリーに、炭酸カルシウム、サイズ剤がそれぞれパルプ100重量%に対し、38重量%、0.5重量%、0.08重量%となるように添加し、紙料を調成した。その後、上記紙料をヘッドボックスからツインワイヤー型の抄紙ワイヤー上に紙料を噴出して抄紙し、プレスパートで搾水、プレドライヤーで乾燥し、抄紙速度650m/minで原紙を抄造した。得られた原紙に、バインダーとして酸化澱粉とスチレン-ブタジエン系ラテックス及び水を、酸化澱粉:スチレン-ブタジエン系ラテックス(A&L社製、PB9501、平均粒子径83nm、Tg-15℃)=67:33となるように混合し、さらに黄色染料を300g/t(紙)となるように添加した水溶液(クリア塗工液)を、ゲートロールコーターを用いて、両面の塗工量が2.4g/m(固形分)となるように均等に塗工、乾燥して上質系非塗工紙を得た。紙質の測定値、評価結果は表1に示す。
(実施例2)
坪量68g/m、紙厚109μmとした以外は、実施例1と同様に上質系非塗工紙を得た。
(実施例3)
パルプ100重量%に対し、炭酸カルシウムを16重量%、嵩高剤を0.6重量%とし、クリア塗工液の酸化澱粉:スチレン-ブタジエン系ラテックス=84:16、黄色染料が80g/tとなるように両面に2.4g/m(固形分)塗工した以外は実施例1と同様に上質系非塗工紙を得た。
(実施例4)
坪量80g/mとした以外は、実施例3と同様に上質系非塗工紙を得た。
(実施例5)
クリア塗工液にサイズ剤をバインダー100重量%に対し1.25重量%となるように添加し、両面の塗工量を1.6g/mとなるように塗工した以外は、実施例1と同様に上質系非塗工紙を得た。
(比較例1)
クリア塗工層のバインダーを酸化澱粉のみとした以外は実施例1と同様に上質系非塗工紙を得た。
(比較例2)
クリア塗工層のバインダーをスチレン-ブタジエン系ラテックスのみとした以外は実施例1と同様に上質系非塗工紙を得た。
(比較例3)
紙料に嵩高剤を添加せず、クリア塗工層のバインダーを酸化澱粉のみとし、坪量を87g/mとした以外は実施例4と同様に上質系非塗工紙を得た。
(比較例4)
紙料に嵩高剤をパルプ100重量%に対し1.50重量%添加し、坪量を80g/mとした以外は比較例3と同様に上質系非塗工紙を得た。
(比較例5)
パルプスラリーが、パルプ100重量%に対し、NBKP8重量%、GP40重量%、TMP52重量%とし、内添サイズ剤、黄色染料を含有しない以外は比較例1と同様に上質系非塗工紙を得た。
Figure 0007105547000001

Claims (7)

  1. 原紙上にクリア塗工層を有する、密度が0.62g/cm以上0.75g/cm未満の上質系非塗工書籍用紙であって、
    原紙を構成するパルプ100重量%のうち化学パルプが100重量%であり、原紙が、パルプ100重量%に対して0.01重量%以上3.0重量%以下の内添サイズ剤を含有し、クリア塗工層が少なくともラテックスと澱粉を含有し、ラテックス:澱粉の重量比が10:90~99:1であり、
    JISP8150に基づいて紫外線を含む光源によって測定したL値が90~98、ステキヒトサイズ度が5~100秒である、上記書籍用紙。
  2. パルプ100重量%に対し、嵩高剤を1.0重量%以下含有する、請求項または2に記載の書籍用紙。
  3. JIS P8143に準じて測定した剛度(クラーク式)が、横(CD)方向で10以上、縦(MD)方向で40以上である、請求項1または2に記載の書籍用紙。
  4. JISP8150に基づいて紫外線を含む光源によって測定したa値が-5~0、b値が10~15である、請求項1~のいずれかに記載の書籍用紙。
  5. オフセット印刷用またはインクジェット印刷用である、請求項1~のいずれかに記載の書籍用紙。
  6. 前記化学パルプとして、針葉樹晒クラフトパルプおよび広葉樹晒クラフトパルプを含む、請求項1~のいずれかに記載の書籍用紙。
  7. 請求項1~のいずれかに記載の書籍用紙を製造する方法であって、
    澱粉とラテックスを混合してクリア塗工液を調製する工程と、
    ゲートロールコーターによってクリア塗工液を原紙上に塗工して片面0.1g/m以上3.0g/m以下のクリア塗工層を原紙上に設ける工程と、
    を有する、上記方法。
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