JP7104820B2 - ヒーターを有するモニタリングカメラ - Google Patents

ヒーターを有するモニタリングカメラ Download PDF

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Description

本明細書で開示する実施形態はモニタリングカメラの分野に関する。特に、本明細書の実施形態は、モニタリングカメラの窓とハウジングの両方を加熱するように構成されるヒーターを備えるモニタリングカメラに関する。
モニタリングカメラは、商用ならびに個人用設置のために益々一般的になっている。最も分かり易い用途において、モニタリングカメラの目的は、アルゴリズムまたはオペレータが、通常外の何かが起こるか否かを推測することを可能にするために、カメラが撮像するシーン内で起こるイベントを識別することである。推測は、モニタリングカメラからのライブストリームにおいてリアルタイムに実施することができる、または、推測は、記録された素材に基づく可能性がある。別の用途は、公共輸送用の車両などの車両上にまた車両内にモニタリングカメラを配置することである。そのような用途において、モニタリングカメラは、車両内のまた車両の周りの状況をオペレータが理解するのを助けるために使用することができ、事故または望ましくない他のイベントが起こることになる不運なイベントにおいて、状況を明確にするために、記録されたビデオ素材を使用することができる。
用途によらず、モニタリングカメラによって収集される素材の有用性についての必要条件は、カメラが遮られないことであり、屋外環境に配置されるカメラの場合、これは、対処すべき問題である。埃などの空中に浮遊する汚染物質は、経時的に視界を徐々に遮る場合があるが、通常の状況を考慮すると、これらの議題の影響は、適切なサービス間隔を確保する手段によって対処することができる。個人がカメラにペンキを噴霧する場合などの器物損壊(vandalism)は、視界の急速な劣化をもたらし、そのような活動があった場合、カメラシステムは、問題を修復することができるようにオペレータに警告することができる。器物損壊は、対処することが難しい場合があるが、モニタリングカメラまたはモニタリングカメラを収容するハウジングは、衝撃の形態の少なくとも或る量の器物損壊に耐える構造上の保護を有することができる。遮り(obstruction)についてのより頻繁に再発する理由は天候である。寒冷温度において、雪および氷は、モニタリングカメラの視界を遮断する物質の急速な蓄積を生成する可能性がある。カメラの屋外ハウジング用の耐衝撃窓組み立て体を有するモニタリングカメラは、出願人自身の出願、欧州特許出願公開第19162804.9号(未公開)に開示されている。しかしながら、モニタリングカメラを囲む周囲温度は、モニタリングカメラの電気部品の動作に影響を及ぼす場合もある。例えば、電気部品の一部は、周囲温度が高過ぎるまたは低過ぎると、全く動作しないまたは少なくとも準最適に動作する場合がある。
本明細書で開示する実施形態は、ヒーターを備える改良型モニタリングカメラを提供することを目標にしており、そのヒーターは、寒冷環境においてカメラの動作中に使用することができる。
上記で述べたことを考慮して、本発明の目的は、上記で論じた問題の少なくとも一部を軽減するモニタリングカメラを提供することである。さらなる目的は、低温で、例えば、低周囲温度で、改善された機能を有するモニタリングカメラを提供することである。
上記目的および同様に以下の説明から明らかになる他の目的のうちの少なくとも1つの目的を達成するために、本発明によるモニタリングカメラが提供される。好ましい実施形態は説明から明らかになるであろう。
第1の態様によれば、カメラ窓に熱を供給するために配置されたヒーターを備える加熱配置構成(heating arrangement)を有するモニタリングカメラが提供される。
モニタリングカメラは、第1の接触表面および第2の接触表面を有する熱伝導性部材を備える。第1の接触表面は、カメラのハウジングと接触して配置され、第2の接触表面は、熱伝導性部材における局所温度が局所温度閾値より低いとき、加熱配置構成の接触表面と接触して配置され、それにより、加熱配置構成によって供給される熱をハウジングに伝達するために配置される。
さらに、モニタリングカメラは、ハウジングのすぐ近くに配置された第1の接触表面および加熱配置構成の接触表面のすぐ近くに配置された第2の接触表面を有する熱絶縁性部材を備える。
熱伝導性部材および熱絶縁性部材からの少なくとも一方の部材は、熱伝導性部材および熱絶縁性部材における局所温度が、ヒーターの動作中に、局所温度閾値を超えて増加すると、加熱配置構成の接触表面に垂直な方向に、その伸長部を変化させて、
熱絶縁性部材の第1の接触表面とハウジングとの間、及び、熱絶縁性部材の第2の接触表面と加熱配置構成の接触表面との間の接触を可能にし、
熱伝導性部材の第1の接触表面とハウジングとの間、及び、熱伝導性部材の第2の接触表面と加熱配置構成の接触表面との間の接触を無効にし、それにより、加熱配置構成からハウジングを熱絶縁する
ように構成される。
モニタリングカメラの上記配置構成によって、ヒーターは、ヒーターが動作中であるとき、熱をカメラ窓に常に供給することになる。カメラ窓の加熱は、寒い天候において生成される雪および氷の考えられる蓄積を溶解させることになり、モニタリングカメラの視野が改善されることになる。
ヒーターは、起動されると、熱伝導性部材がハウジングと加熱配置構成の両方に接触しているため、ハウジングをやはり加熱することになる。熱伝導性部材における局所温度は、ハウジングがどれだけの期間加熱されることになるかについて決定することになるが、ハウジングは、ヒーターがオンである限り、かつ、局所温度が局所温度閾値より低い限り、加熱されることになる。
モニタリングカメラの上記配置構成に関する利点は、熱伝導性部材における局所温度に応じて、ヒーターがカメラ窓を加熱することになるだけである、または、ヒーターがカメラ窓およびカメラハウジングを組み合わせて加熱することになるということである。
上記配置構成に関するさらなる利点は、熱伝導性部材における局所温度が、局所温度閾値に達しそれを通過すると、熱伝導性部材および熱絶縁性部材の少なくとも一方が、加熱配置構成に向かう方向に、その伸長部を変化させることになり、それにより、熱絶縁性部材と加熱配置構成との間の熱接触が無効にされ、熱絶縁性部材と加熱配置構成との間の絶縁性接触が可能にされるということである。それにより、ハウジングは加熱配置構成から絶縁され、熱は、カメラ窓に供給されるだけである。
例えば、ヒーターを、0℃のまたは0℃未満の周囲温度で起動することができ、ハウジングの加熱は、熱伝導性部材における局所温度が約20℃になるまで継続することができ、約20℃になると、熱伝導性部材および熱絶縁性部材の少なくとも一方は、加熱配置構成に向かう方向に、その伸長部を変化させことになり、それにより、熱伝導性部材と加熱配置構成との間の熱接触が無効にされ、熱絶縁性部材と加熱配置構成との間の絶縁性接触が可能にされる。
幾つかの実施形態において、熱伝導性部材は中空フレームであり、熱絶縁性部材は、中空の熱伝導性部材の1つまたは複数の内側表面および/または1つまたは複数の外側表面に取り付けられた1つまたは複数の熱絶縁性要素として構成される。
本開示で使用するときの、表現「中空フレーム(hollow frame)」は、内側開口を囲む外周部を有するプレート、シート、またはディスクとして理解されるべきである。外周部は、時として縁取り部(edging)と呼ばれる。そのため、中空フレームは、内側開口を囲む縁取り部を備えることができる。内側開口は中央開口であるとすることができる。中空フレームは、内側開口がそうであるように、矩形、円形、または卵形を有することができる。
代替的にまた幾つかの実施形態において、熱絶縁性部材は中空フレームであり、熱伝導性部材は、中空の熱絶縁性部材の1つまたは複数の内側表面および/または1つまたは複数の外側表面に取り付けられた1つまたは複数の熱伝導性要素として構成される。
本明細書で開示する幾つかの実施形態において、熱伝導性部材および熱絶縁性部材の一方は外側中空フレームであり、熱伝導性部材および熱絶縁性部材の他方は、外側中空フレーム内に取り付けられた内側中空フレームである。
熱伝導性部材の厚さは、局所閾値温度において、熱絶縁性部材の厚さと同じまたはほぼ同じであるとすることができる。厚さは、加熱配置構成の接触表面に垂直な方向に採取することができる。
幾つかの実施形態において、局所閾値温度は、10℃~30℃の範囲内にある。例えば、局所閾値温度は20℃であるとすることができる。
熱伝導性部材はアルミニウムから作ることができる。さらに、熱絶縁性部材はプラスチックから作ることができる。
1つまたは複数の実施形態において、加熱配置構成は、熱伝導性ホルダーを備え、熱伝導性ホルダーは、外側ヒーター保持プレートと内側ヒーター保持プレートとの間にヒーターを保持するように構成され、また、ヒーターの動作中に、カメラ窓の周辺部に熱を供給するために、ヒーターをカメラ窓と熱接触状態に保持するように構成される。
そのような実施形態において、付勢式弾性部材は、内側ヒーター保持プレートと、ハウジングの内側表面に固定して配置された固定プレートとの間に配置することができる。付勢式弾性部材は、内側ヒーター保持プレートをカメラ窓に向かって押すことによって、カメラ窓に向かってヒーターを付勢するように構成される。
モニタリングカメラは、ハウジングに熱接続されたプリント回路基板(PCB)上に配置された中央処理ユニット(CPU)をさらに備えることができる。さらに、CPUは、ハウジングがヒーターに熱接続されヒーターによって加熱されると、加熱されるように構成することができる。PCBがハウジングに熱接続されるため、また、CPUがPCB上に配置されるため、CPUは、ハウジングが加熱されると、加熱されることになる。これは、低い周囲温度であって、その温度では、CPUは、オンされることが可能であるために、CPU動作温度閾値を超える局所温度までが加熱される必要がある、低い周囲温度において有利である。
幾つかの実施形態において、CPUは、その温度が、より低いCPU動作温度閾値を超えると、動作のためにオンされることが可能であるとすることができる。より低いCPU動作温度閾値は、-40℃~-20℃の範囲内にあるとすることができる。例えば、より低いCPU動作閾値温度は-30℃であるとすることができる。そのため、非常に低い周囲温度で、例えば、-40℃未満で、CPUは、CPUがオンされることが可能になる前に、-30℃を超える局所温度まで加熱される必要がある。
幾つかの実施形態において、カメラ窓は、複合窓であり、複合窓は、カメラレンズの最も近くに配置された透明プレートとして構成される内側窓と、保護窓として構成され、かつ、内側窓に平行な平面上で、内側窓の外側で、内側窓のすぐ近くに配置された外側窓とを備える。
代替的にまた幾つかの実施形態において、加熱配置構成は、透明プレートとして構成される内側窓を備える。そのような実施形態において、カメラ窓は、保護窓として構成され、かつ、内側窓に平行な平面上で、内側窓の外側で、内側窓のすぐ近くに配置された外側窓である。
内側窓はガラスなどの透明材料で作ることができる。外側窓はポリカーボネートなどの透明材料で作ることができる。
実施形態は、ここで、例としてまた添付概略的な図面を参照してより詳細に述べられるであろう。図面において、同じ参照符号は同様な要素のために使用されることになる。
幾つかの実施形態による、モニタリングカメラの斜視図である。 幾つかの実施形態による、モニタリングカメラおよび拡大されたその前部分の側面断面図であり、ハウジングは加熱配置構成と熱接触している。 幾つかの実施形態による、モニタリングカメラおよび拡大されたその前部分の側面断面図であり、ハウジングは加熱配置構成から絶縁されている。 幾つかの実施形態による、モニタリングカメラの前部分の部品の幾つかの分解斜視図である。 幾つかの実施形態による、熱伝導性部材および熱絶縁性部材の概略平面図である。 幾つかの実施形態による、熱伝導性部材および熱絶縁性部材の概略平面図である。 幾つかの実施形態による、熱伝導性部材および熱絶縁性部材の概略平面図である。 幾つかの実施形態による、熱伝導性部材および熱絶縁性部材の概略平面図である。 幾つかの実施形態による、熱伝導性部材および熱絶縁性部材の概略平面図である。 幾つかの実施形態による、熱伝導性部材および熱絶縁性部材の概略平面図である。
実施形態は、ここで、添付図面を参照して以降でより完全に述べられるであろう。詳細な説明および特定の例が、本発明の好ましい実施形態を示しながら、例証としてのみ示され、なぜならば、本発明の範囲内の種々の変更および修正が、この詳細な説明から当業者に明らかになるからであることが理解されるべきである。
したがって、本発明が、述べるデバイスの特定の構成部品または述べる方法の特定のステップに限定されず、なぜならば、そのようなデバイスおよび方法が変動する場合があるからであることが理解される。本明細書で使用される用語が特定の実施形態のみを述べるためのものであり、制限的であることを意図されないことも理解される。本明細書および添付特許請求項で使用するとき、冠詞「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」、および「前記(said)」が、文脈が別段に明確に指示しない限り、要素の1つまたは複数が存在することを意味することを意図されることが留意されなければならない。そのため、例えば、「或るオブジェクト(an object)」または「そのオブジェクト(the object)」に対する参照は、幾つかのオブジェクトおよび同様なものを含むことができる。さらに、語「備える(comprising)」は、他の要素またはステップを排除しない。
図1は、幾つかの実施形態による、モニタリングカメラ100の斜視図である。モニタリングカメラ100は、図1に示すようにボックス状形態を有することができるが、モニタリングカメラが屋外モニタリング用途のために任意の他の適切な形状を有することができることが理解されるべきである。図1に示すように、モニタリングカメラ100は、カバー上部101、カバー下部102、およびカバー前部103を備える。カバー上部101、カバー下部102、およびカバー前部103は、時として、外側カバー、カメラハウジング、あるいは、単にカバーまたはハウジング101、102、103と呼ばれる。カバー上部101、カバー下部102、およびカバー前部103は、アルミニウムなどの熱伝導性材料で作ることができ、それらは、ハウジングを形成するために熱接続することができる。例えば、カバー上部101、カバー下部102、およびカバー前部103は、アルミニウムダイカストで作ることができる。モニタリングカメラ100は、ハウジングにおいてカメラ窓104、111をさらに備える。カメラ窓104、111は、ハウジングに配置され、例えば置き換え可能に配置され、ハウジングの透明部を形成する外側窓104を備えることができる。例えば、外側窓104は、カバー上部101とカバー前部103との間に配置することができる。外側窓104は、弾性透明材料、例えば、ポリカーボネートなどの透明材料からプレートまたはディスクとして作ることができる。材料が弾性であるため、外側窓104は、外部衝撃に抵抗することができる保護窓として機能することができる。幾つかの実施形態において、カメラ窓104、111は、複合窓であり、外側窓104に加えて、内側窓111を備えることもできる。以下で述べることになる図2参照を参照されたい。幾つかの実施形態において、内側窓111は、ガラスなどの透明材料から、プレート、シート、またはディスクとして作られる。ここで、考えられる実施形態の詳細について、出願人の保留中の出願、欧州特許出願公開第19162804.9号(未公開)に対して参照を行うことができる。
プレートまたはシートが矩形プレートまたはシートであるとすることができること、および、ディスクが円形ディスクまたは卵形ディスクであるとすることができることが理解されるべきである。
モニタリングカメラ100の幾つかの実施形態は、ここで、図2~4を参照してより詳細に述べられる。モニタリングカメラ100は、カメラ窓104、111に熱を供給するために配置されたヒーター112を備える加熱配置構成111、112、113、114、115を有する。さらに、モニタリングカメラ100の加熱配置構成111、112、113、114、115は、カメラ窓104、111に熱を供給することに加えて、ハウジング101、102、103に熱を供給するように構成することができる。以下の説明において、加熱配置構成111、112、113、114、115からカバー上部101に熱を供給することによってハウジング101、102、103がどのように加熱されるかが述べられることになる。これが例として与えられるだけであること、および、ハウジング101、102、103が、代替的にまたは付加的に、加熱配置構成111、112、113、114、115からカバー下部102および/またはカバー前部103に熱を供給することによって加熱することができることが理解されるべきである。したがって、本開示は、カバー上部101に熱を供給することによってハウジング101、102、103が加熱される実施形態に限定されるべきでない。代わりに、説明は、カバー下部102またはカバー前部103に熱を供給することによってハウジング101、102、103が加熱される実施形態にやはり適用可能である。図2は、幾つかの実施形態による、モニタリングカメラ100および拡大されたその前部分の側面断面図であり、ハウジング101、102、103、例えばカバー上部101は加熱配置構成111、112、113、114、115と熱接触している。ハウジング101、102、103が加熱配置構成と熱接触している状態は、開始位置またはハウジング加熱位置と呼ぶことができる。以下でより詳細に述べるように、加熱配置構成111、112、113、114、115が、例えば0℃のまたはそれ未満の周囲温度で熱を供給し始めると、供給される熱は、加熱配置構成からカバー上部101に伝導されることになる。それにより、加熱配置構成111、112、113、114、115は、カメラ窓104、111およびカバー上部101を共に加熱することになる。カバー上部101は、他のカバー部分に熱接続され、したがって、加熱配置構成111、112、113、114、115からカバー上部101に熱が伝導すると、ハウジング101、102、103全体が加熱されることになる。
図3は、幾つかの実施形態による、モニタリングカメラ100および拡大されたその前部分の断面図であり、ハウジング101、102、103、例えば、カバー上部101は加熱配置構成111、112、113、114、115から絶縁されている。ハウジング101、102、103が加熱配置構成111、112、113、114、115から絶縁されている状態は、カバー絶縁位置と呼ぶことができる。以下でより詳細に述べるように、加熱配置構成111、112、113、114、115が、或る時間の間、熱を供給されており、かつ、カバー上部101と加熱配置構成111、112、113、114、115との間の移行エリアにおいて局所閾値温度を超える局所温度に達っすると、カバー上部101にそれ以上熱を供給しないために、カバー上部101は、加熱配置構成111、112、113、114、115から絶縁されることになる。それにより、加熱配置構成111、112、113、114、115は、カメラ窓104、111を加熱することになるだけである。そのため、全ての利用可能なヒーター電力は、カメラ窓の霜を取り除くために使用することができ、それにより、明瞭な視界をより迅速に得ることができる。
モニタリングカメラ100は、第1の接触表面201-1および第2の接触表面201-2を有する熱伝導性部材201を備える。第1の接触表面201-1は、モニタリングカメラ100のハウジング101、102、103、例えば、カバー上部101と接触して配置され、第2の接触表面201-2は、熱伝導性部材201における局所温度が局所温度閾値より低いときに、加熱配置構成111、112、113、114、115の接触表面115-1と接触して配置され、それにより、加熱配置構成111、112、113、114、115によって供給される熱をハウジング101、102、103、例えば、カバー上部101に伝達するために配置される。
さらに、モニタリングカメラ100は、ハウジング101、102、103、例えば、カバー上部101のすぐ近くに配置された第1の接触表面202-1および加熱配置構成111、112、113、114、115の接触表面115-1のすぐ近くに配置された第2の接触表面202-2を有する熱絶縁性部材202を備える。
熱伝導性部材201および熱絶縁性部材202からの少なくとも一方の部材は、熱伝導性部材201および熱絶縁性部材202における局所温度が、ヒーター112の動作中に、局所温度閾値を超えて増加すると、加熱配置構成111、112、113、114、115の接触表面115-1に垂直な方向に、その伸長部を変化させて、
熱絶縁性部材202の第1の接触表面202-1とハウジング101、102、103、例えば、カバー上部101との間、及び、熱絶縁性部材202の第2の接触表面202-2と加熱配置構成111、112、113、114、115の接触表面115-1との間の接触を可能にし、
熱伝導性部材201の第1の接触表面201-1とカバー上部101との間、及び、熱伝導性部材201の第2の接触表面201-2と加熱配置構成111、112、113、114、115の接触表面115-1との間の接触を無効にし、それにより、加熱配置構成111、112、113、114、115からハウジング101、102、103、例えば、カバー上部101を熱絶縁するように構成される。
熱伝導性部材201および熱絶縁性部材202における局所温度が局所温度閾値より低いときに、熱伝導性部材201が、ハウジング101、102、103、例えば、カバー上部101およびヒーター112と熱接触している、熱伝導性部材201および熱絶縁性部材202の配置構成によって、ヒーター112は、熱伝導性部材201および熱絶縁性部材202における局所温度が局所温度閾値より低い限り、ハウジング101、102、103と組み合わせてカメラ窓104、111を加熱することができる。これは、ハウジング101、102、103、例えば、カバー上部101が加熱される限り、カバー上部101から、ハウジング101、102、103の他の部分に、また、ハウジング101、102、103と熱接触して配置された他の部品、例えば、電気部品に熱がやはり伝達されることになることを意味する。これは、中央処理ユニット(CPU)などの1つまたは複数の電気部品が、オンされることができるために、動作温度閾値を超える温度まで加熱される必要がある非常に寒い環境において特に有利である。しかしながら、熱伝導性部材201および熱絶縁性部材202における局所温度が局所温度閾値に達すると、電気部品の加熱は必要とされず、熱絶縁性部材202が、ハウジング101、102、103、例えば、カバー上部101およびヒーター112と接触し、それにより、ハウジング101、102、103をヒーター112から絶縁することになる。
例えば、-40℃の周囲温度においてなど、低温環境において、一部の電気部品、例えばCPUは、その動作温度閾値より低い、例えば、-30℃未満の温度を有することになり、したがって、オンされることが可能でないことになる。したがって、電気部品、例えばCPUを起動することができるために、CPUが動作温度閾値を超える温度に達するまで、CPUを加熱するためにヒーター112を起動することが必要である。そのため、ヒーター112が-40℃以下でオンされると、ヒーター112は、カメラ窓104、111を加熱することに加えて、ハウジング101、102、103からCPUへのエネルギー伝達によって、電気部品、例えばCPUをやはり加熱することになる。ヒーター112は、熱伝導性部材201および熱絶縁性部材202における局所温度が局所温度閾値を超える、例えば、20℃を超えるまで、ハウジング101、102、103、したがってCPUを加熱し続けることになる。熱伝導性部材201および熱絶縁性部材202における局所温度が局所温度閾値、例えば、20℃に達すると、熱伝導性部材201および熱絶縁性部材202の一方は、その伸長部を変化させ、それにより、熱伝導性部材201ではなく、熱絶縁性部材202が、ハウジング101、102、103、例えば、カバー上部101と接触し、それにより、ハウジング101、102、103はヒーター112から熱絶縁されることになり、ヒーター112は、オンされている限り、カメラ窓104、11を加熱することになるだけである。
図4は、幾つかの実施形態による、モニタリングカメラ100の前部分の部品の幾つかの分解斜視図である。
本開示で使用するときの表現「モニタリングカメラ100の前部分(front part of the monitaring camera 100)」は、モニタリングカメラ100によってモニタリングされるシーンに向きかつモニタリングカメラ100の後部分と比較してシーンにより近いモニタリングカメラ100の部分として理解されるべきである。
モニタリングカメラ100はヒーター112を備える加熱配置構成111、112、113、114、115を有する。1つまたは複数の実施形態において、加熱配置構成111、112、113、114、115は、熱伝導性ホルダー115を備えることができ、熱伝導性ホルダー115は、外側ヒーター保持プレート113と内側ヒーター保持プレート114との間にヒーター112を保持するように構成され、また、ヒーター112の動作中に、カメラ窓104、111の周辺部に熱を供給するために、ヒーター112をカメラ窓104、111と熱接触状態に保持するように構成される。
さらに、加熱配置構成111、112、113、114、115は、内側窓111、外側ヒーター保持プレート113、内側ヒーター保持プレート114、およびホルダー115からの1つまたは複数を備えることができる。そのため、図に示す実施形態が、内側窓111、ヒーター112、外側ヒーター保持プレート113、内側ヒーター保持プレート114、およびホルダー115を示す場合でも、加熱配置構成がヒーター112のみを備えることができることが理解されるべきである。ヒーター112はモニタリングカメラ100全体内で単一のヒーターであるとすることができる。代替的に、ヒーター112はモニタリングカメラ100に含まれる複数のヒーターからの1つのヒーターであるとすることができるが、ヒーター112は、外側窓104だけを加熱するために配置される、また、ハウジング101、102、103を加熱することと組み合わせて外側窓104を加熱するために配置される1つだけのヒーター、すなわち単一のヒーターである。以下でより詳細に述べるように、ハウジング101、102、103を加熱することによって、熱は、モニタリングカメラ100に含まれる、中央処理ユニットなどの1つまたは複数の電気部品にやはり伝導されることになり、それにより、1つまたは複数の電気部品がやはり加熱されることになる。電気部品の加熱は、電気部品における温度がその動作閾値温度より低いときの非常に低い周囲温度において極めて重要であるとすることができる。
ヒーター112は中空フレームとして構成することができる。そのため、ヒーター112は、中空形状を有するプレート、シート、またはディスクであるとすることができる。上記で述べたように、本開示で使用するときの表現「中空フレーム(hollow frame)」によって、内側開口および内側開口を囲む外周部を有するプレート、シート、またはディスクとして作られることが意味される。上記でやはり述べたように、外周部は、時として縁取り部と呼ばれる。
ヒーター112は、モニタリングカメラ100内に搭載されるように構成され、それにより、その縁取り部またはその縁取り部の少なくとも一部はカメラ窓104、111の周辺部を囲む。例えば、ヒーター112は、その縁取り部の内側部がカメラ窓104、111の中央部を囲むように、また、その縁取り部の外側部がカメラ窓104、111の周辺部にオーバーラップするように搭載することができる。
幾つかの実施形態において、ヒーター112の縁取り部は、外側窓104の周辺部にオーバーラップし、内側窓111の周辺部を囲む。例えば、縁取り部またはその一部は、内側窓111の外側縁を囲みながら、外側窓104の外側縁にオーバーラップすることができる。これは、図2および図3に概略的に示される。
外側ヒーター保持プレート113および内側ヒーター保持プレート114は、中空フレームとして構成することができ、また、アルミニウムで作ることができる。幾つかの実施形態において、ヒーター115は、内側ヒーター保持プレート114と外側ヒーター保持プレート113との間に保持される。幾つかの実施形態において、ホルダーヒーター115は、内側窓111、ヒーター112、外側ヒーター保持プレート113、および内側ヒーター保持プレート114を保持するように、例えば一体に保持するように構成される。幾つかの実施形態において、外側ヒーター保持プレート113は、内側窓111を保持するようにまたは内側窓111に取り付けられるように構成される内側フランジまたはリム113aを備える。内側フランジまたはリム113aは、外側ヒーター保持プレート113の平面に対して角度が付けられる。例えば、内側リムまたはフランジ113aと外側ヒーター保持プレート113との間の角度は約90度であるとすることができる。さらに、内側フランジまたはリム113aは、外側ヒーター保持プレート113の内周に沿ってまたは外側ヒーター保持プレート113の内周の一部に沿って延在することができる。
ホルダー115は、高い熱伝導率を有するプラスチック材料で作ることができる。例えば、熱伝導率は熱絶縁性材料より高い。それにより、ホルダー115は、ヒーター112によって供給される熱を伝導することが可能である。ホルダー115は、内側窓111を保持するようにまたは内側窓111に取り付けられるように構成される内側フランジまたはリム115aを有する中空フレームとして構成することができる。内側フランジまたはリム115aは、ホルダー115の平面に対して角度が付けられる。例えば、内側リムまたはフランジ115aとホルダー115との間の角度は約90度であるとすることができる。さらに、内側フランジまたはリム115aは、ホルダー115の内周に沿ってまたはホルダーヒーター115の内周の一部に沿って延在することができる。
さらに、モニタリングカメラ100は弾性部材121および固定プレート122を備える。実施形態によれば、弾性部材121は、内側ヒーター保持プレート114と固定プレート122との間で付勢されそこに配置され、固定プレート122は、ハウジング101、102、103の内側表面、例えば、カバー上部101の内側表面に固定して配置される。固定プレート122は、ハウジング101、102、103の上部分、例えば、カバー上部101またはカバー前部103の上部分に取り付けられるように構成される第1の部分122aを備えることができる。さらに、固定プレート122は、ハウジング101、102、103の下部分、例えば、カバー下部102またはカバー前部103の下部分に取り付けられるように構成される第2の部分122bを備えることができる。固定プレート122の第1および第2の部分122a、122bは、固定プレート122の平面から或る角度で延在するフランジまたはリムとして構成することができる。付勢式弾性部材121は、内側ヒーター保持プレート114をカメラ窓104、111に向かって押すことによって、カメラ窓104、111に向かってヒーター112を付勢するように構成される。
モニタリングカメラ100は、知られている部品を備える従来の撮像組み立て体をさらに備える。撮像組み立て体は、通常の方法で機能し、したがって、本開示において詳細に述べられないであろう。撮像組み立て体は、画像センサ142に関連するレンズ141を備える。カメラ窓104、111の外のシーンの画像は、撮像組み立て体によって取り込まれ、有線でまたは無線で(図示せず)、プリント回路基板(PCB)151およびPCB151上に搭載された中央処理ユニット(CPU)152に送信されることになる。PCB151はカバー上部101に熱接続される。幾つかの実施形態において、PCB151は、カバー下部102を介して、ハウジング101、102、103、例えば、カバー上部101に熱接続される。
モニタリングカメラ100は、カバー下部102上に配置され、PCB151をカバー下部102に接続するように構成される熱伝導性部材153をさらに備えることができる。さらに、CPU152は、ハウジング101、102、103、例えば、カバー上部101が、ヒーター112に熱接続されヒーター112によって加熱されると、加熱されるように構成することができる。
例えば、ハウジング101、102、103が加熱されると、したがって、同様にカバー下部102が加熱されると、熱伝導性部材153は、カバー下部102からPCB151に熱を伝導することになる。こうして、熱伝導性部材153は、PCB151をカバー下部102に熱接続するように構成される。熱伝導性部材153はシートとして構成することができる。
幾つかの実施形態において、CPU152は、その温度が、より低いCPU動作閾値温度を超えると、動作のためにオンされることが可能であるとすることができる。より低いCPU動作閾値温度は、―40℃~―20℃の範囲内にあるとすることができる。例えば、より低いCPU動作閾値温度は―30℃であるとすることができる。そのような実施形態において、CPU152は、動作のためにオンされることが可能になる前に、CPU動作温度閾値を超える温度まで加熱される必要がある。
CPU152は、例えば、-30℃~+80℃の動作温度範囲を有する。そのため、この動作温度範囲外で、CPU152は機能しないことになる、または、CPU152は準最適に機能することになる。CPU152が動作することができない場合、または、CPU152が不十分に動作する場合、モニタリングカメラ100は、満足のいくように動作することができないことになる。したがって、非常に寒冷な温度において、例えば、-30℃未満で、CPU152は、その温度がCPU動作温度閾値を超えるように加熱される必要がある。CPU動作温度範囲が上記で例示されたものである場合、CPU動作温度閾値を-30℃に設定することができる。
幾つかの実施形態において、カメラ窓104、111は、複合窓であり、複合窓は、カメラレンズの最も近くに配置された透明プレートとして構成される内側窓111と、保護窓として構成され、かつ、内側窓111に平行な平面上で、内側窓111の外側で、内側窓111のすぐ近くに配置された外側窓104とを備える。
代替的にまた幾つかの実施形態において、加熱配置構成111、112、113、114、115は、透明プレートとして構成される内側窓111を備える。そのような実施形態において、カメラ窓104、111は、保護窓として構成され、かつ、内側窓111に平行な平面上で、内側窓111の外側で、内側窓111のすぐ近くに配置された外側窓104である。
内側窓111はガラスなどの透明材料で作ることができる。外側窓104はポリカーボネートなどの透明材料で作ることができる。
外側窓104および内側窓111が、窓平面全体にわたって互いのすぐ近くに配置されるため、また、ガラスがポリカーボネートより高い熱伝導率を有するため、内側窓111に供給される熱は、外側窓104に伝達されることになる。外側窓104が加熱されると、外側窓104に付着した考えられる氷および雪は溶解することになり、付着した氷および雪がモニタリングカメラ100の視野を遮断することなく、モニタリングカメラ100はシーンの画像を取り込むことができる。
図5~10は、幾つかの実施形態による、熱伝導性部材201および熱絶縁性部材202の概略平面図である。熱伝導性部材201の熱伝導率は、熱絶縁性部材202の熱伝導率より高い。
幾つかの実施形態において、図5および図6を参照されたい、熱伝導性部材201は中空フレームであり、熱絶縁性部材は、中空の熱伝導性部材201の1つまたは複数の内側表面201-iおよび/または1つまたは複数の外側表面201-oに取り付けられた1つまたは複数の熱絶縁性要素202a、202b、202cとして構成される。
上記で述べたように、本開示で使用するときの、表現「中空フレーム」は、内側開口を囲む外周部を有するプレート、シート、またはディスクとして理解されるべきである。外周部は、時として縁取り部と呼ばれる。そのため、中空フレームは、内側開口を囲む縁取り部を備えることができる。内側開口は中央開口であるとすることができる。中空フレームは、内側開口がそうであるように、矩形、円形、または卵形を有することができる。
代替的にまた幾つかの実施形態において、熱絶縁性部材202は中空フレームであり、熱伝導性部材201は、中空の熱絶縁性部材202の1つまたは複数の内側表面202-iおよび/または1つまたは複数の外側表面202-oに取り付けられた1つまたは複数の熱伝導性要素201a、201b、201cとして構成される。そのような実施形態は図7および図8に例示される。
本明細書で開示される幾つかの実施形態において、熱伝導性部材201および熱絶縁性部材202の一方は外側中空フレームであり、熱伝導性部材201および熱絶縁性部材202の他方は、外側中空フレーム内に取り付けられた内側中空フレームである。図9は、熱伝導性部材201が外側中空フレームであり、熱絶縁性部材202が内側中空フレームである実施形態を概略的に示し、図10は、熱絶縁性部材202が外側中空フレームであり、熱伝導性部材201が内側中空フレームである実施形態を概略的に示す。
熱伝導性部材201の厚さは、局所閾値温度において、熱絶縁性部材202の厚さと同じまたはほぼ同じであるとすることができる。厚さは、加熱配置構成111、112、113、114、115の接触表面115-1に垂直な方向に採取することができる。
幾つかの実施形態において、局所閾値温度は10℃~30℃の範囲内にある。例えば、局所閾値温度は20℃であるとすることができる。
熱伝導性部材201はアルミニウムから作ることができる。さらに、熱絶縁性部材202はプラスチックから作ることができる。
熱伝導性部材および熱絶縁性部材についての材料の適切な選択によって、上記で述べた伸長部の相対的変化が得られるような熱膨張係数を材料が有することを確実にすることができる。上記で述べた例において、熱伝導性部材はアルミニウムで作られ、一方、熱絶縁性部材はプラスチックで作られる。当業者によって認識されるように、他の材料を使用することもできる。熱伝導性部材および熱絶縁性部材について選択された材料の熱膨張係数の知識によって、それぞれの部分の寸法を計算することができ、それにより、低温で、例えば、20℃の局所温度閾値未満で、熱伝導性部材がヒーターとハウジングとの間の接触を確立することが確実にされる。局所温度閾値を超えるより高い温度で、熱絶縁性部材が熱伝導性部材より伸長し、したがって、ヒーターとハウジングとの間の接触を無効にすることも確実にすることができる。こうして、加熱配置構成は、局所温度閾値に達するとハウジングの加熱が自動的に停止することになる点で自己調節式になる。窓の加熱は、その後、窓上の全ての雪または氷が溶解するまで継続することができる。この霜取りは、周囲温度が0℃未満である限り、または、窓の局所温度が、窓温度閾値を超えて、氷および雪が、或る時間の間、蓄積しないことを確実にするのに十分に高く上昇するまで継続することができる。代替的にまたは付加的に、カメラによって取り込まれる画像の画像解析は、窓上に氷が存在するか否かを判定するために使用することができる。窓を通した視界が所定の程度まで遮断されると、周囲温度によらず、ヒーターをオンすることができ、視界がもう一度明瞭になると、ヒーターをオフすることができる。画像解析は、窓の外側または内側の露を見出す方法を提供することもできる。ヒーターは、そのような場合、周囲温度および局所窓温度が氷形成するのに十分低くなくても、露を除去するためにオンすることができる。再び、視界が明瞭であると画像解析が判定すると、ヒーターをオフすることができる。露形成の場合、熱伝導性部材および熱絶縁性部材における局所温度は、多くの事例において、局所温度閾値を既に超えている場合があり、それにより、ハウジングを加熱することに関してエネルギーが浪費される必要はない。他の事例において、局所温度は、局所温度閾値を超えてすぐに上昇し、それにより、ハウジングの加熱がすぐに停止することを確実にし、全てのヒーター電力は、窓上の露除去のために利用可能にされる。
20℃の局所温度閾値が上記例で述べられたが、加熱を必要とする電気部品の配置、それらの電気部品の動作温度、およびハウジングの熱伝導特性に応じて、局所温度閾値が異なる場合があることが理解されるべきである。

Claims (15)

  1. カメラ窓(104、111)に熱を供給するために配置されたヒーター(112)を備える加熱配置構成(111、112、113、114、115)を有するモニタリングカメラ(100)であって、
    - 第1の接触表面(201-1)および第2の接触表面(201-2)を有する熱伝導性部材(201)であって、前記第1の接触表面(201-1)は、カメラ(100)のハウジング(101、102、103)と接触して配置され、前記第2の接触表面(201-2)は、熱伝導性部材(201)における局所温度が局所温度閾値より低いときに、前記加熱配置構成(111、112、113、114、115)の接触表面(115-1)と接触して配置され、それにより、前記加熱配置構成(111、112、113、114、115)によって供給される熱を前記ハウジング(101、102、103)に伝達するために配置される、熱伝導性部材(201)と、
    - 前記ハウジング(101、102、103)のすぐ近くに配置された第1の接触表面(202-1)および前記加熱配置構成(111、112、113、114、115)の前記接触表面(115-1)のすぐ近くに配置された第2の接触表面(202-2)を有する熱絶縁性部材(202)とを備え、
    - 前記熱伝導性部材(201)および前記熱絶縁性部材(202)からの少なくとも一方の部材は、前記熱伝導性部材(201)および前記熱絶縁性部材(202)における前記局所温度が、前記ヒーター(112)の動作中に、前記局所温度閾値を超えて増加すると、前記加熱配置構成(111、112、113、114、115)の前記接触表面(115-1)に垂直な方向に、前記少なくとも一方の部材の伸長部を変化させて、
    前記熱絶縁性部材(202)の前記第1の接触表面(202-1)と前記ハウジング(101、102、103)との間、及び、前記熱絶縁性部材(202)の前記第2の接触表面(202-2)と前記加熱配置構成(111、112、113、114、115)の前記接触表面(115-1)との間の接触を可能にし、
    前記熱伝導性部材(201)の前記第1の接触表面(201-1)と前記ハウジング(101、102、103)との間、及び、前記熱伝導性部材(201)の前記第2の接触表面(201-2)と前記加熱配置構成(111、112、113、114、115)の前記接触表面(115-1)との間の接触を無効にし、それにより、前記加熱配置構成(111、112、113、114、115)から前記ハウジング(101、102、103)を熱絶縁する
    ように構成される、モニタリングカメラ(100)。
  2. 前記熱伝導性部材(201)は中空フレームであり、前記熱絶縁性部材(202)は、前記中空の熱伝導性部材(201)の1つまたは複数の内側表面(201i)および/または1つまたは複数の外側表面(201o)に取り付けられた1つまたは複数の熱絶縁性要素(202a、202b、202c)として構成される、請求項1に記載のモニタリングカメラ(100)。
  3. 前記熱絶縁性部材(202)は中空フレームであり、前記熱伝導性部材(201)は、前記中空の熱絶縁性部材(202)の1つまたは複数の内側表面(202i)および/または1つまたは複数の外側表面(202o)に取り付けられた1つまたは複数の熱伝導性要素(201a、201b、201c)として構成される、請求項1に記載のモニタリングカメラ(100)。
  4. 前記熱伝導性部材(201)および前記熱絶縁性部材(202)の一方は外側中空フレームであり、前記熱伝導性部材(201)および前記熱絶縁性部材(202)の他方は、前記外側中空フレーム内に取り付けられた内側中空フレームである、請求項1~3のいずれか一項に記載のモニタリングカメラ(100)。
  5. 前記熱伝導性部材(201)の厚さは、局所閾値温度において、前記熱絶縁性部材(202)の厚さと同じまたはほぼ同じであり、前記厚さは、前記加熱配置構成(111、112、113、114、115)の前記接触表面(115-1)に垂直な方向に採取される、請求項1~4のいずれか一項に記載のモニタリングカメラ(100)。
  6. 局所閾値温度は、10℃~30℃の範囲内、例えば、20℃である、請求項1~5のいずれか一項に記載のモニタリングカメラ(100)。
  7. 前記熱伝導性部材(201)はアルミニウムから作られる、請求項1~6のいずれか一項に記載のモニタリングカメラ(100)。
  8. 前記熱絶縁性部材(202)はプラスチックから作られる、請求項1~7のいずれか一項に記載のモニタリングカメラ(100)。
  9. 前記加熱配置構成(111、112、113、114、115)は、
    - 熱伝導性ホルダー(115)を備え、前記熱伝導性ホルダー(115)は、外側ヒーター保持プレート(113)と内側ヒーター保持プレート(114)との間に前記ヒーター(112)を保持するように構成され、また、前記ヒーター(112)の動作中に、前記カメラ窓(104、11)の周辺部に熱を供給するために、前記ヒーター(112)を前記カメラ窓(104、11)と熱接触状態に保持するように構成される、請求項1~8のいずれか一項に記載のモニタリングカメラ(100)。
  10. 前記内側ヒーター保持プレート(114)と、前記ハウジング(101、102、103)の内側表面に固定して配置された固定プレート(122)との間に配置された付勢式弾性部材(121)をさらに備え、前記付勢式弾性部材(121)は、前記内側ヒーター保持プレート(114)を前記カメラ窓(104、111)に向かって押すことによって、前記カメラ窓(104、111)に向かって前記ヒーター(112)を付勢するように構成される、請求項9に記載のモニタリングカメラ(100)。
  11. - 前記ハウジング(101、102、103)に熱接続されたプリント回路基板PCB(151)上に配置された中央処理ユニットCPU(152)をさらに備え、前記CPU(152)は、前記ハウジング(101、102、103)が、前記ヒーター(112)に熱接続されかつ前記ヒーター(112)によって加熱されると、加熱されるように構成される、請求項1~10のいずれか一項に記載のモニタリングカメラ(100)。
  12. 前記CPU(152)は、前記CPU(152)の温度が、より低いCPU動作閾値温度を超えると、動作のためにオンされることが可能であり、前記より低いCPU動作閾値温度は、-40℃~-20℃の範囲内、例えば-30℃である、請求項11に記載のモニタリングカメラ(100)。
  13. 前記カメラ窓(104、111)は、複合窓であり、前記複合窓は、
    - カメラレンズ(141)の最も近くに配置された透明プレートとして構成される内側窓(111)と、
    - 保護窓として構成され、かつ、前記内側窓(111)に平行な平面上で、前記内側窓(111)の外側で、前記内側窓(111)のすぐ近くに配置された外側窓(104)と
    を備える、請求項1~12のいずれか一項に記載のモニタリングカメラ(100)。
  14. 前記加熱配置構成(111、112、113、114、115)は、透明プレートとして構成される内側窓(111)を備え、前記カメラ窓(104、111)は、保護窓(104)として構成され、かつ、前記内側窓(111)に平行な平面上で、前記内側窓(111)の外側で、前記内側窓(111)のすぐ近くに配置された外側窓(104)である、請求項1~12のいずれか一項に記載のモニタリングカメラ(100)。
  15. 前記内側窓(111)はガラスなどの透明材料で作られ、前記外側窓(104)はポリカーボネートなどの透明材料で作られる、請求項13または14に記載のモニタリングカメラ(100)。
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