JP7104554B2 - 携帯型端末の保持構造 - Google Patents
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Description
この種の保持構造として、例えば下記特許文献1に示されるような、本体カバーの頂壁に、携帯型端末が平置きされた状態で収容される凹部が形成され、この凹部を開放可能に覆う透明リッドが配設された構成が知られている。
また、携帯型端末の上部の画面を、外部に露呈させた状態で運転者に向けることが可能になることから、停車時に、例えば、携帯型端末の画面を覆う扉等を開く操作を行わず即座に、画面を操作することもできる。
また、携帯型端末が、受部、支持部、および保持部で支持されるので、携帯型端末の上部を外部に露呈させたとしても、携帯型端末を安定して固定することができる。
以上の作用効果が、例えば、携帯型端末の画面を開閉する扉等を用いず、基板部、受部、支持部、および保持部を備える比較的簡易な構成によって奏されることから、複雑な機構部分を排除することが可能になり、破損しにくくすることができる。
また、支持部が上支持部を備えるので、差込孔に差し込まれた携帯型端末の上部の背面を、上支持部により支持した状態で、この背面の反対側に位置する画面を操作することが可能になり、画面の操作時に、携帯型端末が、この保持構造に対してぐらつくのを抑制することができる。
また、上支持部が、基板部の上面において、差込孔にこの差込孔の前方から連なる部分に配設されているので、携帯型端末を、その背面を上支持部の後面に摺接させながら、差込孔に差し込むことが可能になり、画面を運転者に向けた状態で携帯型端末を差込孔に容易に差し込むことができる。
また、保持部が、上支持部の後面との間で、差込孔に差し込まれた携帯型端末の上部を前後方向に挟む挟持部を備えるので、携帯型端末の上部が、前後方向に変位するのを抑制することが可能になり、車両が例えば段差を通過したとき等、差込孔に差し込まれた携帯型端末に大きな加速度が加えられても、携帯型端末の上部が、前後方向に揺動して上支持部の後面に衝突するのを抑制することができる。
携帯型端末Wの保持構造1は、鞍乗り型車両のハンドル部Hに装着されて用いられ、携帯型端末Wを、画面を運転者に向けた状態で着脱可能に保持する。保持構造1は、ハンドル部Hに、このハンドル部Hのハンドル軸O回りの回転操作に追従するように取付けられる。
以下、鞍乗り型車両の走行方向を前側といい、その逆向きを後側という。保持構造1は、携帯型端末Wを、画面を運転者側の後方に向けた状態で着脱可能に保持する。
保持構造1は、基板部12と、受部13と、支持部14と、保持部15と、を備える。
保持部15は、横保持部18と、面保持部19と、挟持部20と、を備える。横保持部18および面保持部19は、基板部12の下方に配設され、挟持部20は、基板部12の上方に配設されている。
なお、挟持部20は、1つ配設されてもよく、差込孔11に差し込まれた携帯型端末Wの上部を左右方向に挟み込まなくてもよい。また、挟持部20として、左右方向に延びる帯状に形成されていて、差込孔11に差し込まれた携帯型端末Wの上部を、左右方向の全長にわたって一体に、上支持部17の後面との間で前後方向に挟む構成を採用してもよい。
ここで、上支持部17には、第1支持軸25が挿入された挿入孔17aが形成されている。挿入孔17aは、上支持部17の下部に形成されている。第1支持軸25は、上支持部17を前後方向に貫いて配設され、挟持部20は、第1支持軸25の後端部に配設されている。上支持部17の後面における挿入孔17aの開口周縁部は、挟持部20の外周面に、中心軸線O1に沿う方向で対向している。これにより、挟持部20の外周面は、上支持部17の後面における挿入孔17aの開口周縁部との間で、差込孔11に差し込まれた携帯型端末Wの上部を前後方向に挟むことができる。
以上より、一対の挟持部20の双方が、左右方向に弾性変位可能に配設され、携帯型端末Wの上部に左右方向に付勢された状態で当接する。
ハンドルH2の左右方向の両端部は、運転者が握るグリップ部Gとなっている。連結部H3は、上方に向かうに従い漸次、前方に向けて延びている。
以上より、ハンドル部Hのハンドル軸O回りのハンドル操作に追従して、本体部23は、受部13、下支持部16、横保持部18、および弾性片21とともに、ハンドル軸O回りに回転する。
以上の構成において、保持構造1は、ハンドル部Hのうち、ハンドルH2のグリップ部Gを除く全域を覆っており、例えば電気配線を覆い隠すこと等ができる。
そして、携帯型端末Wの下部が差込孔11に差し込まれると、挟持部20の外周面は、上支持部17の後面における挿入孔17aの開口周縁部との間で、携帯型端末Wの上部を前後方向に挟み、かつこの携帯型端末Wの上部の側面に左右方向に付勢された状態で当接する。
また、携帯型端末Wの上部の画面を、外部に露呈させた状態で運転者に向けることが可能になることから、停車時に、例えば、携帯型端末Wの画面を覆う扉等を開く操作を行わず即座に、画面を操作することもできる。
また、携帯型端末Wが、受部13、支持部14、および保持部15で支持されるので、携帯型端末Wの上部を外部に露呈させたとしても、携帯型端末Wを安定して固定することができる。
また、上支持部17が、基板部12の上面において、差込孔11にこの差込孔11の前方から連なる部分に配設されているので、携帯型端末Wを、その背面を上支持部17の後面に摺接させながら、差込孔11に差し込むことが可能になり、画面を運転者に向けた状態で携帯型端末Wを差込孔11に容易に差し込むことができる。
また、挟持部20が、前記中心軸線O1回りに回転可能に配設されているので、携帯型端末Wを、一対の挟持部20同士の間に差し込む際に、挟持部20の外周面に当接させることで、挟持部20を前記中心軸線O1回りに回転させることが可能になり、携帯型端末Wを、一対の挟持部20同士の間に引っ掛かり少なく円滑に差し込むことができる。
また、頂壁が基板部12とされた有頂筒状の本体部23を備えるので、携帯型端末Wの保持構造1を、鞍乗り型車両の意匠性を阻害することなく、ハンドル部Hに安定して装着することができる。
また、保持部15は、例えば、上支持部17の後面に設けられ、携帯型端末Wを携帯型端末Wの上方から支持することで、携帯型端末Wの差込孔11からの抜けを規制する突起を備えてもよいし、また、上支持部17の後面に設けられた滑り止め用の粗面部等を備えてもよい。
また、挟持部20が、前記中心軸線O1回りに回転可能に配設された構成を示したが、前記中心軸線O1回りに回転不能に配設されてもよい。
また、挟持部20は、差込孔11に差し込まれる携帯型端末Wの筐体を形成する材質の硬さ以上の硬さの材質で形成されてもよい。
また、前記実施形態では、一対の横保持部18の双方が、弾性変形可能に形成された構成を示したが、いずれか一方のみを弾性変形可能に形成してもよいし、いずれも弾性変形可能に形成しなくてもよい。
また、前記実施形態では、面保持部19として、弾性片21が下支持部16に配設され、突き当て片22が基板部12に配設された構成を示したが、例えば、弾性片21が基板部12に配設され、突き当て片22が下支持部16に配設された構成を採用してもよく、また、突き当て片22を有さず、弾性片21を一対備える構成を採用してもよい。
また、鞍乗り型車両がレンタサイクルの場合、携帯型端末Wを支持部14に支持させたときに、電子決済でレンタル料を支払うことが可能となるデバイスを支持部14に配設してもよい。
また、前記実施形態では、保持構造1として、ハンドル部Hのうち、ハンドルH2のグリップ部Gを除く全域を覆うカバーを示したが、これに限らず例えば、本体部23、ハンドルカバー31、および連結部カバー32等を有さず、差込孔11が形成された基板部12、受部13、支持部14、および保持部15のみを有する構成を採用してもよい。
11 差込孔
12 基板部
13 受部
14 支持部
15 保持部
17 上支持部
20 挟持部
23 本体部
H ハンドル部
H1 ハンドルステム
O1 中心軸線
W 携帯型端末
Claims (6)
- 鞍乗り型車両のハンドル部に装着されて用いられ、携帯型端末を、画面を運転者に向けた状態で着脱可能に保持する携帯型端末の保持構造であって、
表裏面が上下方向を向くとともに、携帯型端末が縦向きに差し込まれる差込孔が形成された基板部と、
前記基板部の下方に配設されるとともに、前記差込孔に差し込まれた携帯型端末を携帯型端末の下方から支持する受部と、
前記差込孔に差し込まれた携帯型端末の背面を、後方を向く後面上で支持する支持部と、
前記差込孔に差し込まれた携帯型端末を着脱可能に保持する保持部と、を備え、
前記受部は、前記差込孔に差し込まれた携帯型端末を、携帯型端末の上部を前記差込孔から上方に突出させた状態で支持し、
前記支持部は、前記基板部の上面から上方に向けて突出するとともに、前記基板部の上面において、前記差込孔にこの差込孔の前方から連なる部分に配設された上支持部を備え、
前記保持部は、前記上支持部の後面との間で、前記差込孔に差し込まれた携帯型端末の上部を前後方向に挟む挟持部と、前記差込孔に差し込まれた携帯型端末の下部を、弾性変形した状態で左右方向の両側から挟み込む横保持部と、を備え、
前記挟持部は、左右方向に間隔をあけて一対配設され、前記差込孔に差し込まれた携帯型端末の上部を左右方向に挟み、
前記上支持部には、前後方向に貫く挿入孔が形成され、
前記挟持部は、前記挿入孔に挿入され、かつ前記上支持部を前後方向に貫く第1支持軸の後端部に配設され、
前記支持部において、前記挿入孔より下方に位置する部分に、前後方向に貫く第2支持軸が取り付けられるとともに、前記第2支持軸の前端部は、前記支持部より前方に突出し、
前記第2支持軸の前端部と、前記第1支持軸の前端部と、が連結片を介して連結され、
前記携帯型端末の背面を、前記上支持部の後面に摺接させながら、前記携帯型端末を一対の前記挟持部同士の間に差し込んだときに、前記携帯型端末の側面が、前記挟持部に当接することで、前記携帯型端末の幅に合わせて、前記挟持部および前記第1支持軸が、前記挿入孔に沿って左右方向の外側に向けて変位しつつ、前記連結片が、前記第2支持軸回りに回転する携帯型端末の保持構造。 - 一対の前記挟持部のうちの少なくとも一方は、左右方向に弾性変位可能に配設され、前記差込孔に差し込まれた携帯型端末の上部に左右方向に付勢された状態で当接する請求項1に記載の携帯型端末の保持構造。
- 前記挟持部は、中心軸線が前記上支持部の後面に直交する方向に延びる軸状に形成され、
前記挟持部の外周面は、前記中心軸線に沿って前記上支持部の後面側に近づくに従い漸次、縮径している請求項1または2に記載の携帯型端末の保持構造。 - 前記挟持部は、中心軸線が前記上支持部の後面に直交する方向に延びる軸状に形成され、前記中心軸線回りに回転可能に配設されている請求項1から3のいずれか1項に記載の携帯型端末の保持構造。
- 前記挟持部は、前記差込孔に差し込まれる携帯型端末の筐体を形成する材質より軟らかい軟材質で形成されている請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯型端末の保持構造。
- 前記ハンドル部のハンドルステムが内側に挿通されるとともに、前記ハンドルステムを上方から覆う有頂筒状の本体部を備え、
前記本体部は、前記基板部を頂壁に有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯型端末の保持構造。
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