JP2006187465A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Hiroshi Enomoto
宏 榎本
Masayuki Taniguchi
雅之 谷口
Hiroaki Sekiyama
博明 関山
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Abstract

【課題】外枠に対する遊技盤取付枠又は前面枠のガタツキが大きい場合であっても閉塞状態にあると正しい検知を確実に行うことができるパチンコ遊技機を提供すること。
【解決手段】パチンコ遊技機は、外枠1の一側に設けた蝶番6,9に遊技盤取付枠2及び前面枠3を枢着し、外枠1に対して遊技盤取付枠2が開閉自在でしかも遊技盤取付枠2に対して前面枠3が開閉自在である。検知スイッチ16は、前面枠3の裏面に配設され外枠1に対する遊技盤取付枠2の開閉及び外枠1に対する前面枠3の開閉の双方を検知するための1個の検知スイッチ16である。検知スイッチ16は、外枠1の他端部の鉛直プレート14に対して押動釦部18が略垂直方向から当接し得る。スイッチカバー21、コイルばね(スプリング)23及びストッパーは、検知スイッチ16をその前進位置で後退可能に保持する。
【選択図】図2

Description

本発明は、パチンコ遊技機、詳しくは、遊技盤取付枠及び前面枠の双方の開放を検知するための検知スイッチを備えるパチンコ遊技機に関する。
従来から、パチンコ遊技機には、遊技盤の裏面側に予め配された正規のROMを不正なROMと取替えるなどの不正行為を防止するために、遊技盤取付枠及び前面枠が開放されたことをホール側が知り得るようにするための検知スイッチが設けられており、遊技盤取付枠の開放と前面枠の開放の双方を1個のみで検知する検知スイッチを外枠の前面に設けるとともにこの検知スイッチを作動させる触子を前面枠の裏面に設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、遊技盤取付枠の開放を検知するために、リミットスイッチのレバーが外枠の内面と当接し得るようリミットスイッチを遊技盤取付枠の裏面に設け、さらに、このリミットスイッチに板ばねを組み合わせることによりリミットスイッチの配置作業の容易化及び遊技盤取付枠の開閉作業時の衝撃からの保護を図るようにしたパチンコ遊技機が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−52144号公報(図5、図9、図10) 特開2002−102495号公報([0013]、図4、図5、図6)
しかし、上記特許文献1に記載の発明によると、外枠に対する遊技盤取付枠又は前面枠のガタツキが大きい場合、遊技盤取付枠又は前面枠が閉塞状態であるにもかかわらず前面枠裏面の触子が検知スイッチを作動せず、遊技盤取付枠又は前面枠が開放状態であると誤った検知を行うおそれがある。
また、上記特許文献2に記載の発明は、リミットスイッチを収容したケースを、外枠の内面による押動と板ばねの付勢力によって左右に揺動し得るよう構成されている([0013]参照)。ここで、リミットスイッチの揺動可能な角度は、レバーが外部から押下力を受けて正常に作動できる範囲内に制限される。このため、外枠に対する遊技盤取付枠の多少のガタツキに対しては誤検知を防止することができるが、ガタツキが大きい場合には、遊技盤取付枠等の閉塞時に、リミットスイッチのレバーが外枠の内面と当接しないため外部から押下力を受けることができず、リミットスイッチがこの閉塞状態を検知しないで、閉塞状態にあるにもかかわらず開放状態であると誤った検知を行うおそれがある。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、外枠に対する遊技盤取付枠又は前面枠のガタツキが大きい場合であっても閉塞状態にあると正しい検知を確実に行うことができるパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
本発明のパチンコ遊技機は、外枠の一側に設けた蝶番に遊技盤取付枠及び前面枠を枢着し、前記外枠に対して前記遊技盤取付枠が開閉自在でしかも該遊技盤取付枠に対して前記前面枠が開閉自在であり、かつ、前記前面枠の裏面に配設され前記外枠に対する前記遊技盤取付枠の開閉及び前記外枠に対する前記前面枠の開閉の双方を検知するための1個の検知スイッチであって、前記外枠の他端部の前面側に対して当該検知スイッチの押動釦部が略垂直方向から当接し得る検知スイッチを備えるパチンコ遊技機であって、前記検知スイッチをその前進位置で後退可能に保持する弾性保持手段を設けたことを特徴とする。
本発明のパチンコ遊技機において、検知スイッチは、遊技盤取付枠又は前面枠の開放時には弾性保持手段により前進位置に保持され、遊技盤取付枠又は前面枠の閉塞時には前進位置から後退した位置に保持される。この後退量は、従来のリミットスイッチのように揺動角度による制限を受けることがなく、任意に設定可能である。このため、遊技盤取付枠又は前面枠を閉塞したとき、外枠に対する遊技盤取付枠又は前面枠のガタツキが大きい場合であっても検知スイッチの押動釦部は外枠の前面側と当接し得るようになり、閉塞状態であるとの正しい検知を確実に行うことができるようになる。
ここで、前記弾性保持手段は、前記検知スイッチのケースに設けられたスイッチカバーと、該スイッチカバーと前記前面枠裏面との間に配設され、前記スイッチカバーを介して前記検知スイッチを前進方向へ付勢するスプリングとを備える。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図、図2は、同パチンコ遊技機において外枠に対して遊技盤取付枠を開放しかつ遊技盤取付枠に対して前面枠を開放した状態を表した概略斜視図、図3は、外枠に対する遊技盤取付枠又は前面枠のガタツキが小さい場合における検知スイッチと外枠の前面側との係合関係を説明するための断面図、図4は、外枠に対する遊技盤取付枠又は前面枠のガタツキが大きい場合における検知スイッチと外枠の前面側との係合関係を説明するための断面図、図5は、検知スイッチのオン状態及びオフ状態を説明するための概念図をそれぞれ示す。
図1及び図2において、1は外枠、2は遊技盤取付枠、3は前面枠を表す。
遊技盤取付枠2及び前面枠3は外枠1の左端部に設けた蝶番6,9に枢着されており、遊技盤取付枠2は外枠1に対して開閉自在であり、前面枠3は遊技盤取付枠2に対して開閉自在である。
外枠1の前面の右上端部に、外枠1の内側に突出して鉛直プレート14が固着されている。遊技盤取付枠2の右上端部には、遊技盤取付枠2の開閉時に遊技盤取付枠2が鉛直プレート14と干渉しないための凹部15が形成されており、遊技盤取付枠2は、その閉塞時、外枠1の内側に位置する。
前面枠3の裏面に、遊技盤取付枠2の開閉及び前面枠3の開閉の双方を検出するための1個の検知スイッチ16が配設されている。この検知スイッチ16は、図5に示すように、ケース17と、このケース17の前面開口部に前進位置が規制されて挿通された押動釦部18と、この押動釦部18に突出方向の付勢力を常時与えるばね部材19と、図示しない電気的接点とを基本的構成要素として備え、図5(A)に示すように、押動釦部18が外力によりばね部材19の付勢力に抗して後退したとき、電気的接点が閉じてオン状態となり、図5(B)に示すように、外力が解放され押動釦部18がばね部材19によって前進位置にあるとき、電気的接点が開いてオフ状態となるよう動作する。押動釦部18は、外枠1の鉛直プレート14と対応する位置に、鉛直プレート14に対して略垂直方向から当接し得るよう設けられており、外枠1に対して前面枠3が閉塞状態にあるとき、押動釦部18は、鉛直プレート14から押下力を受け、ばね部材19の付勢力に抗して後退しており、検知スイッチ16はオン状態に維持される。一方、外枠1に対して遊技盤取付枠2又は前面枠3が開放状態にあるとき、押動釦部18は、鉛直プレート14から離れており、ばね部材19の付勢力により前進位置にあり、検知スイッチ16はオフ状態に維持される。
図3及び図4に示すように、検知スイッチ16のケース17にスイッチカバー21が設けられている。前面枠3の裏面に複数のリブ22が突設されている。各リブ22にコイルばね(スプリング)23が外嵌されており、各コイルばね23は、前面枠3の裏面とスイッチカバー21の裏面との間で圧縮状態とされ、スイッチカバー21を介して検知スイッチ16を前進方向へ付勢している。スイッチカバー21は、図示されないストッパーによって前進方向への移動が制限されており、スイッチカバー21がストッパーと係合しているとき、検知スイッチ16は前進位置にある。
外枠1に対する遊技盤取付枠2又は前面枠3のガタツキが小さく、前面枠3の裏面から外枠1の前面までの距離が短い場合、図3に示すように、検知スイッチ16の押動釦部18が鉛直プレート14との当接により後退して検知スイッチ16がオン状態に維持されるばかりでなく、検知スイッチ16自体がコイルばね23の付勢力に抗して大きく後退するようになる。
一方、外枠1に対する遊技盤取付枠2又は前面枠3のガタツキが大きく、前面枠3の裏面から外枠1の前面までの距離が長い場合、図4に示すように、検知スイッチ16の押動釦部18が鉛直プレート14との当接により後退して検知スイッチ16がオン状態に維持されるが、検知スイッチ16自体の後退量は減少するようになる。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ遊技機は、外枠1の一側に設けた蝶番6,9に遊技盤取付枠2及び前面枠3を枢着し、外枠1に対して遊技盤取付枠2が開閉自在でしかも遊技盤取付枠2に対して前面枠3が開閉自在であり、かつ、前面枠3の裏面に配設され外枠1に対する遊技盤取付枠2の開閉及び外枠1に対する前面枠3の開閉の双方を検知するための1個の検知スイッチ16であって、外枠1の他端部の前面側(鉛直プレート14)に対して検知スイッチ16の押動釦部18が略垂直方向から当接し得る検知スイッチ16を備えるパチンコ遊技機であって、検知スイッチ16をその前進位置で後退可能に保持する弾性保持手段(スイッチカバー21、コイルばね(スプリング)23、ストッパー)を設けている。
本発明のパチンコ遊技機において、検知スイッチ16は、遊技盤取付枠2又は前面枠3の開放時には弾性保持手段(スイッチカバー21、コイルばね(スプリング)23、ストッパー)により前進位置に保持され、遊技盤取付枠2又は前面枠3の閉塞時には前進位置から後退した位置に保持される。この後退量は、従来のリミットスイッチのように揺動角度による制限を受けることがなく、任意に設定可能である。このため、遊技盤取付枠2又は前面枠3を閉塞したとき、外枠1に対する遊技盤取付枠2又は前面枠3のガタツキが大きい場合であっても検知スイッチ16の押動釦部18は外枠1の前面側(鉛直プレート14)と当接し得るようになり、閉塞状態であるとの正しい検知を確実に行うことができるようになる。また、検知スイッチ16を保持する弾性保持手段を検知スイッチ16に対して前進位置で後退可能に保持するので、例えば、開放した前面枠3を勢いよく閉めてしまった場合に、衝撃がスイッチカバー21を通じて上下のコイルばね22に均等に伝わるため衝撃を吸収しやすく、検知スイッチ16にかかる負担も少なくなる。また、検知スイッチ16を前面枠3にとりつけることで、検知スイッチ16に接続する配線を前面枠3の電飾関係の配線をまとめることもできるので、前面枠3の外観上もすっきりしたものになる。なお、上記実施形態では、蝶番6,9を外枠1の左端部側に設けたが、その代わりとして外枠1の右端部側に蝶番6,9を設けてもよいことは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 同パチンコ遊技機において外枠に対して遊技盤取付枠を開放しかつ遊技盤取付枠に対して前面枠を開放した状態を表した概略斜視図である。 外枠に対する遊技盤取付枠又は前面枠のガタツキが小さい場合における検知スイッチと外枠の前面側との係合関係を説明するための断面図である。 外枠に対する遊技盤取付枠又は前面枠のガタツキが大きい場合における検知スイッチと外枠の前面側との係合関係を説明するための断面図である。 検知スイッチのオン状態及びオフ状態を説明するための概念図である。
符号の説明
1 外枠
2 遊技盤取付枠
3 前面枠
6,9 蝶番
14 鉛直プレート(外枠他端部の前面側)
16 検知スイッチ
17 ケース
18 押動釦部
21 スイッチカバー(弾性保持手段)
23 スプリング(弾性保持手段)

Claims (2)

  1. 外枠の一側に設けた蝶番に遊技盤取付枠及び前面枠を枢着し、前記外枠に対して前記遊技盤取付枠が開閉自在でしかも該遊技盤取付枠に対して前記前面枠が開閉自在であり、かつ、前記前面枠の裏面に配設され前記外枠に対する前記遊技盤取付枠の開閉及び前記外枠に対する前記前面枠の開閉の双方を検知するための1個の検知スイッチであって、前記外枠の他端部の前面側に対して当該検知スイッチの押動釦部が略垂直方向から当接し得る検知スイッチを備えるパチンコ遊技機であって、
    前記検知スイッチをその前進位置で後退可能に保持する弾性保持手段を設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記弾性保持手段は、前記検知スイッチのケースに設けられたスイッチカバーと、該スイッチカバーと前記前面枠裏面との間に配設され、前記スイッチカバーを介して前記検知スイッチを前進方向へ付勢するスプリングとを備えることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008200337A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2008295953A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Olympia:Kk パチンコ機
JP2010148910A (ja) * 2010-03-02 2010-07-08 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2012086045A (ja) * 2011-12-26 2012-05-10 Fujishoji Co Ltd 遊技機

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