JP3146627U - トランク取手 - Google Patents

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Abstract

【課題】取手部の握り部と収納体の外表面との間に手の指を容易に挿入できるようにすること。
【解決手段】キャビネット、コンテナ等の収納体40に取り付ける取手であり、取付本体部11と取手部20とからなる。取手部20は略輪状のもので、その回動部21にはコイルスプリングが巻回され、このスプリングの一方端は取付本体部側に、その他方端は回動部側に固定され、これにより取手部20の握り部23が収納体側に常に付勢され、常に倒れた状態を維持する。取手部20の延長部22の一方又は両方に対応する取付本体部側に突出部25を設け、この突出部25に延長部22が当接することにより、取手部20の握り部23が収納体40の外表面41に接触しない。コイルスプリングの一方端部を押し潰し且つ折曲して取付本体部11の上辺部15に設けられた切欠部16に係合させた。
【選択図】図3

Description

本考案は、トランク、キャビネット、コンテナ等の収納体、更には自動販売機等の引き出し部等に取り付け、取手或は引手として使用することができるコイルスプリング付きのトランク取手の改良に関するものである。
従来から一般に使用されているバネ付きトランク取手の構成は、各種収納体等に螺子で固定される取付本体部と、この取付本体部に回動自在に取り付けられる略輪状の取手部から構成され、この取手部にコイルスプリングが介装されて常に取手部の握り部が取付本体部側に付勢されているものである。
より詳しくは、取手部が、取付本体部に回動自在に取り付けられる回動部と回動部の両端から延長する延長部とこれら両延長部を連結する握り部とからなり、回動部にはコイルスプリングが巻回され、コイルスプリングの一方端が取付本体部側に固定され、その他方端が回動部側に固定され、これにより取手部の握り部が取付本体部側に常に付勢され、取付本体部側に倒れた状態を維持するものである。
このような構成により、取手部は、スプリングの作用により常に取付本体部の側、換言すると収納体の側に倒れた状態を維持するため、取手部ががたつかず、それ故騒音も生じず、邪魔になることもないのである。
しかしながら、上記従来のバネ付きトランク取手においては、そのバネの作用により取手部の握り部が収納体の側に付勢され、倒れた状態を維持するために、この握り部が収納体の外表面に接触してしまう、或は極めて近接してしまうという問題があった。
即ち、このバネは結構強い反発力を有しているために、使用者がいざその握り部を握ろうとして、握り部と収納体との間に手の指先を挿入しようとすると、スムースにその指先が挿入できないという問題があった。
また、従来のバネ付きトランク取手においては、そのコイルスプリングの一方端は、取付本体部の上辺部にその先端を折曲して引っ掛けていただけの構成であったため、スプリングの端部切断面は鋭利な状態となっているために、使用者がその指先にケガをするということもあり、更には、取付部を勢いよく回動させたりすることにより、この折曲した端部が取付本体部の上辺部から外れてしまうという事故もあった。
そこで、本考案においては、バネ付きのトランク取手において、その取手部の握り部と収納体の外表面との間に手の指が容易に挿入できるようにすることをその第1の課題としている。
また、取付本体部の上辺部に引っ掛けるコイルスプリングの一方端側の構成を改良して、その端部が上辺部から外れないようにすること、またその端部によって指先が傷付けられないようにすることも本考案の課題である。
上記課題を解決するために、本考案の第1のものは、トランク、キャビネット、コンテナ等の収納体に取り付ける取手であって、収納体に固定する取付本体部と、この取付本体部に回動自在に取り付けられる略輪状の取手部とからなり、取手部は、取付本体部に回動自在に取り付けられる回動部と回動部の両端から延長する延長部とこれら両延長部を連結する握り部とからなり、回動部にはコイルスプリングが巻回され、コイルスプリングの一方端は取付本体部側に固定され、その他方端は回動部側に固定され、これにより取手部の握り部が取付本体部側に常に付勢され、取付本体部側に倒れた状態を維持するトランク取手において、取手部の延長部の一方又は両方に対応する取付本体部側に突出部を設け、この突出部に延長部が当接することにより、取手部の握り部が取付本体部及び収納体の外表面に接触しないようにしたことを特徴とするトランク取手である。
本考案の第2のものは、上記第1の考案において、コイルスプリングの一方端部を押し潰し且つ折曲して、取付本体部の上辺部に設けられた切欠部に係合させたことを特徴とするトランク取手である。
ここで、取付本体部の上辺部というのは、取手部の握り部と反対側に位置する取付本体部の側縁部を意味するものである。従って、取付部の握り部は、コイルスプリングの付勢力により常に取付本体部の下方側に倒れた状態を維持することとなる。
本考案の第1のものにおいては、取手部の両延長部の一方又は両方に対応する取付本体部側に突出部を形成しているために、延長部がこの突出部に当接することにより、取手部の握り部が取付本体部及び収納体の外表面と接触することがなく、即ち、取付部の握り部と収納体の外表面との間に隙間ができることとなるのである。
従って、使用者は、この隙間に手の指を容易に挿入させることができ、取手部の握り部を起こして容易に握ることができることとなるのである。
尚、この握り部と収納体の外表面との隙間は、必ずしも指が挿入できる大きさでなくともよく、その指先の一部が少し挿入でき、引っ掛かる程度で十分なものである。
本考案の第2のものにおいては、まず、スプリングの一方端を押し潰すことにより、その切断面の角部を鈍角とすることにより、指先のケガ防止となり、しかも、その端部を折曲して、取付本体部の上辺部に設けた切欠部と係合させることにより、取付部を多少乱暴に取り扱っても、その端部が取付本体部の上辺部から離脱することもなくなる。
図1は本考案のトランク取手の実施形態に係る正面図である。
図2は本考案のトランク取手の実施形態に係る背面図である。
このトランク取手10は、正面視略矩形形状の取付本体部11と、この取付本体部11に回動自在に取り付けられる取手部20とからなる。
取手部20は、この図から明らかなように、略台形形状の輪状のものからなり、取付本体部11の下方に位置し、その両端に開口部12、12を有する突条部13内に配置する回動部21と、この回動部21の両端から下方に延長する延長部22、22と、この延長部同士を連結する握り部23とから構成されている。
上記回動部21には、コイルスプリング30が巻回されており、そのコイルスプリング30の一方端部31は、取付本体部11の上辺部15に固定され、その他方端部32は取手部20の回動部21の側に固定されている。
このコイルスプリング30の付勢力により、取手部20の握り部23が取付本体部11の側に付勢され、取付本体部11の側に倒れた状態を維持できる。
突条部13の両端の開口部12、12のそれぞれの外側上方には、膨出部17、17が設けられている。これにより、この膨出部17、17の下端縁部18、18に取手部20の延長部22、22を起立させると、この延長部22、22が前記下端縁部18、18に当接して、取手部20が略直角に起立した状態で、それ以上上方には回動することができない。
即ち、取手部20は、略水平の状態から略直角の状態までの略90度の範囲内で回動することができる。
図中、19が螺子挿通孔を示し、この螺子挿通孔19を介して取付本体部11を各種の収納体に螺着することができる。
図中、14がコイルスプリング30の一方端部の延長部33を案内する突状部を示し、この突状部14の背面の窪みを利用して、コイルスプリング30の延長部33を案内し、その窪みの内部に納めることができ、取付本体部11を収納体に螺着する際に何ら問題を生じないように構成している。
コイルスプリング30の一方端部31は、図には明瞭に現れていないが、押し潰され、折曲されて、取付本体部11の上辺部15に設けられた切欠部16に適合させ、係合されている。
そして、本考案の特徴部分である突出部25が、取手部20のそれぞれの延長部22に対応する取付本体部11の側に形成されている。
後の図3において説明するが、これらの突出部25、25によって、取手部20の握り部23は、取付本体部11が取付られる収納体の外表面と接触することがなく、所定の間隔を維持した状態に置かれるのである。
図3は、その(A)が上記実施形態に係るトランク取手を少し上方に起立させた状態の斜視図であり、その(B)が取手部が倒れた状態の側面図である。
図3(B)から解る通り、取手部20は、コイルスプリングの付勢力により、その取手部20に何ら力を加えない状態で、この図の状態となる。
即ち、本考案に係るトランク取手10の場合には、突出部25が取付本体部11に形成されている関係上、取手部20の延長部22にこの突出部25が当接することによって、取手部20の握り部23が収納部40の外表面41と所定の間隔Cを保つのである。
従って、使用者は、このトランク取手10の握り部23を握ろうと、手の指先をこの間隔Cに少し入れることができ、これにより容易に握り部23を上方に起こして、容易に握ることができるものとなるのである。
従来においては、例えば自動販売機等の収納部を引き出そうとする際に、この間隔
Cが極めて小さかったために、指先が入らず、販売機に飲料等を補充する操作者は、例えば紐等をこの握り部に挿通させて、この握り部を起立させていたという現実があった。取り分けこのような操作者は、通常は軍手を嵌めている関係上、指先は太くなり、上記間隔に指を入れることが極めて困難なものであった。
本考案は、このような問題を解決することができたものである。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案においては以下の通り設計変更可能である。
取付本体部及び取手部の形状や大きさ等は自由に設計することができる。
取手部の回動部に巻装されたコイルスプリングの位置も自由であり、従って、スプリングの延長部の位置も、上記実施形態では、取付本体部の略中央部に設けられていたが、これを右又は左の一方の側に寄った位置に設けることも自由である。
膨出部17の形状も、取手部の回動部又は延長部が起立した際に適切に当接する部分が設けられていればよく、その形状は自由に設計することができる。
取付本体部及び取手部は、いずれも金属製であり、スチール又はステンレススチールを用いることもできる。
尚、上記実施形態では、取手部は、完全な輪状のものでなく、その回動部は連続しておらず、コイルスプリングの部分で分離したものを使用している。
以上、本考案は、その特徴的構成により、取手部の握り部を収納体の外表面に接触させず、所定の間隔を維持できるために、使用者が手の指先を容易に挿入することができ、また、取手部を起立する際にも、指先を傷付けず、スプリングの一端が取付本体部から外れてしまうこともない極めて大きな効果を発揮するトランク取手を提供することができた。
本考案のトランク取手の実施形態に係る正面図である。 本考案のトランク取手の実施形態に係る背面図である。 本考案のトランク取手の上記実施形態を示し、その(A)がトランク取手を少し上方に起立させた状態の斜視図、その(B)が取手部が倒れた状態の側面図である。
符号の説明
10 トランク取手
11 取付本体部
12 開口部
13 突条部
14 突状部
15 上辺部
16 切欠部
17 膨出部
18 下端縁部
20 取手部
21 回動部
22 延長部
23 握り部
25 突出部
30 コイルスプリング
31 一方端部(コイルスプリングの)

Claims (2)

  1. トランク、キャビネット、コンテナ等の収納体に取り付ける取手であって、収納体に固定する取付本体部(11)と、この取付本体部(11)に回動自在に取り付けられる略輪状の取手部(20)とからなり、取手部(20)は、取付本体部(11)に回動自在に取り付けられる回動部(21)と回動部(21)の両端から延長する延長部(22, 22)とこれら両延長部(22, 22)を連結する握り部(23)とからなり、回動部(21)にはコイルスプリング(30)が巻回され、コイルスプリング(30)の一方端は取付本体部(11)側に固定され、その他方端は回動部(21)側に固定され、これにより取手部(20)の握り部(23)が取付本体部(11)側に常に付勢され、取付本体部(11)側に倒れた状態を維持するトランク取手において、
    取手部(20)の延長部(22, 22))の一方又は両方に対応する取付本体部(11)側に突出部(25)を設け、この突出部(25)に延長部(22, 22)が当接することにより、取手部(20)の握り部(23)が取付本体部(11)及び収納体の外表面に接触しないようにしたことを特徴とするトランク取手。
  2. コイルスプリング(30)の一方端部(31)を押し潰し且つ折曲して、取付本体部(11)の上辺部(15)に設けられた切欠部(16)に係合させたことを特徴とする請求項1に記載のトランク取手。
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CN115279074A (zh) * 2022-06-24 2022-11-01 中国电子科技集团公司第十研究所 一种设备用的阻尼式折叠把手及安装方法

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