JP7102768B2 - 表示装置用積層体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置用積層体の製造方法に関する。
車載用画像表示装置の表面を覆うカバー部材として用いられる積層体(以下、表示装置用積層体ともいう)に関し、画像表示を見やすくするための反射防止機能を付与するとともに、画像表示装置の意匠性を向上させるデザインを付与するための光学フィルムをガラス基板上に貼り付けたもの(特許文献1)や、前記光学フィルムをインサート成形により透明樹脂基板と一体化したもの(特許文献2)が知られている。
特開2003-66226号公報 特開2017-217773号公報
コストの観点からは、特許文献1のようにガラス基板を用いるよりも、特許文献2のように樹脂基板を用いることが好ましい。
しかし、特許文献2のようなインサート成形で製造したカバー部材を、液晶表示装置(LDL)等の偏光板を備えた表示装置に用いた場合、偏光特性を有するサングラス(偏光サングラス)を介して画面を見ると、虹ムラが発生して視認性が低下する問題があった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、偏光サングラスを介して画面を見た際の虹ムラの発生を抑制できる表示装置用積層体を、低コストに製造することができる製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究した結果、特許文献2のように光学フィルムをインサート成形により透明樹脂基板と一体化した場合、点状のゲートから面状に広がるように樹脂が流動するため面内位相差(以下、リタデーションともいう)が発生することを見出した。また、樹脂の流動性及び方向性にバラつきがあるため、場所ごとの面内位相差にバラつきが生じ、その結果、偏光サングラスを介して目視したときに強度と方向が不均一で不快感の強い虹ムラが発生することを見出した。本発明は、これらの知見に基づいてなされたものであり、以下の[1]を提供する。
[1]溶融押出機から押し出されたポリカーボネート系樹脂組成物を含むシート状樹脂と、離型シート上に機能層及び接着層を含む転写層を有する転写シートとを貼り合わせる工程を有する、表示装置用積層体の製造方法。
本発明によれば、偏光サングラスを介して画面を見た際の虹ムラの発生を抑制できる表示装置用積層体を、低コストに製造することができる。
本発明の一実施形態の概略説明図である。 本発明の一実施形態に用いる転写シートの断面模式図(図3の転写シートのA-A断面図)である。 多面付け転写シートの概略説明図である。
<表示装置用積層体の製造方法>
本発明の表示装置用積層体の製造方法は、溶融押出機から押し出されたポリカーボネート系樹脂組成物を含むシート状樹脂(以下、ポリカーボネートシートともいう)と、離型シート上に機能層及び接着層を含む転写層を有する転写シートとを貼り合わせる工程を有するものである。
表示装置用積層体を製造する具体的な工程は限定されないが、本実施形態では、下記の工程(a)~(c)を有する製造方法について説明する。
(a)溶融押出成形によりポリカーボネートシートを得る工程
(b)ポリカーボネートシートを加熱する工程
(c)ポリカーボネートシートと転写シートを貼り合わせる工程
(d)表示装置用積層体に転写される閉領域を含む領域を切り出す工程
(e)離型シートを剥離する工程
[(a)溶融押出成形によりポリカーボネートシートを得る工程]
まず、溶融押出成形によりポリカーボネートシートを得る。ポリカーボネートシートは他の樹脂シートに比べて耐衝撃性に優れ、透明性が高く、耐熱性や耐候性にも優れるという特性を有する。その他、加工性が高く、軽量であるという特性も有する。
溶融押出成形は、従来公知の方法で行えばよい。例えば、図1に示すように、ポリカーボネート系樹脂組成物を加熱溶融し、溶融押出機20のダイスから押出した後、冷却ロールで圧延し、ガイドロールを経て、引き取りロールで引き取りながら冷却固化することで得られる。
ポリカーボネート系樹脂は、公知の材料を用いればよく、必要に応じて、添加剤、例えば脂肪酸エステル系等の離型剤、リン酸エステル系、フェノール系等の熱安定剤、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、アセトフェノン系、サリチル酸エステル系等の紫外線吸収剤、多価アルコール系、アンモニウム塩等のアニオン系等の帯電防止剤、増白剤、着色剤、難燃剤を配合してもよい。
ポリカーボネート系樹脂を含む組成物は、紫外線吸収剤(以下、UVA)の含有量が2質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることがより好ましく、0.5質量%以下であることが更に好ましく、UVAを含まないことが最も好ましい。
UVAにより、積層体に高い耐候性を付与することができるが、溶融押出成形されるポリカーボネート系樹脂にUVAを含む場合、蒸発したUVAが溶融押出成形機のダイスに付着してポリカーボネートシートに傷をもたらす要因となり得る。
UVAを、ポリカーボネート系樹脂ではなく、転写層の機能層と接着層の少なくとも何れかに含有させることで、積層体に耐候性を付与しつつ、上記の傷の発生を回避することができる。機能層及び/又は接着層のUVAの含有量は、0.5質量%以上であることが好ましく、3質量%以上であることがより好ましい。上限は特に限定されないが、15質量%以上では効果に相違が見られないため、15質量%以下とすることが好ましい。
UVAをポリカーボネート系樹脂に添加する場合、UVA添加による効果(耐候性)は、ランバートベールの法則に則って、下層ほど強くなる。ポリカーボネート系樹脂の最表面でも十分な効果を得るためには、UVAの濃度を上げる必要があるが、そのレベルまで濃度を上げると樹脂が黄変するため好ましくない。UVAを、ポリカーボネート系樹脂ではなく、転写層の機能層と接着層の少なくとも何れかに含有させることで、ポリカーボネート系樹脂の黄変を抑えつつ、ポリカーボネート系樹脂の最表面にも耐候性を付与することができる。これにより、紫外線が殆どポリカーボネート系樹脂に当たらないようになり、耐候性を高めることができる。
光安定剤(HALS)を併用することで、更に耐候性を高めることができる。HALSは高いラジカル捕捉力を有することから、転写層にUVAを添加すると同時に、ポリカーボネート系樹脂にHALSを添加した場合、仮に僅かな紫外線がポリカーボネート系樹脂に当たったとしても、ラジカルはHALSに捕捉される。これにより紫外線のポリカーボネート系樹脂への影響を抑えることができる。
(a)工程によって得られるポリカーボネートシート11の、波長589nmにおける面内中央部のリタデーション値(以下、Reともいう)は、300nm以下であることが好ましく、200nm以下であることがより好ましい。
ここで、リタデーション値は、プラスチックフィルムの面内において最も屈折率が大きい方向(遅相軸方向)の屈折率(nx)と、遅相軸方向と直交する方向(進相軸方向)の屈折率(ny)と、プラスチックフィルムの厚み(d)(nm)とにより、以下の式(1)によって表されるものである。
Re=(nx-ny)×d ・・・(1)
上記リタデーション値は、例えば、王子計測機器株式会社製KOBRA-WRによって測定することができる。
ポリカーボネートシートを作成する過程で、樹脂冷却時の収縮に合わせテンションをかけないようにすることでReを上記の範囲とすることができる。例えば、MD方向のテンションの調整は成形ロールと引き取りロールのドロー比を調整して行うことができ、TD方向のテンションの調整はシステムの保温により行うことができる。
(a)工程によって得られるポリカーボネートシート11の厚さは、特に限定されるものではないが、0.5mm以上であることが好ましく、1mm以上であることがより好ましく、5mm以下であることが好ましく、3mm以下であることがより好ましい。
他の実施形態として、溶融押出機から、異なる2種以上の樹脂組成物を共押出して、シート状樹脂を得ることもできる。
この場合、異なる2種以上の樹脂組成物には、ポリカーボネート系樹脂組成物の他に、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル系樹脂組成物を含むことが好ましい。
ポリカーボネートシート11の層構成を、ポリカーボネート系樹脂組成物層の表層にアクリル系樹脂組成物層を有する層構成とすることにより、ポリカーボネートシート11の表面の硬度を高めることができる。
また、ポリカーボネート系樹脂組成物層は屈折率が高いため、ポリカーボネートシート11と転写シート12を貼り合わせた際、後述する機能層121との屈折率差により干渉ムラが発生するが、屈折率が低めのアクリル系樹脂組成物層を介する構成とすることで、この干渉ムラを抑制することができる。さらには、アクリル系樹脂組成物は光学異方性が小さいので、Reが大きくなることを抑止しやすくできるという効果や、アクリル系樹脂組成物等の他の樹脂で両面を共押する事で耐カールが向上するという効果も得られる。
ポリカーボネート系樹脂組成物層の両表層にアクリル系樹脂組成物層を有する層構成が好ましく、このとき、耐カールの面からは、両表層を同じ厚みとすることが好ましい。
[(b)ポリカーボネートシートを加熱する工程]
次に、溶融押出成形後のポリカーボネートシート11を、ヒーター30a、30bを用いて加熱する。
図1では両面から加熱をしているが、ポリカーボネートシート11の片面から加熱してもよい。カール防止の観点からは両面から加熱することが好ましい。また、ポリカーボネートシートを加熱する工程は、溶融押出成形後にインラインで行うこともできるし(図1参照)、オフラインで行ってもよい。生産性の観点からはインラインにより行うことが好ましい。
[(c)ポリカーボネートシートと転写シートを貼り合わせる工程]
次に、ポリカーボネートシート11と転写シート12とを貼り合わせる。この方法によれば、インサート成形により転写シートと透明樹脂基板と一体化する従来の方法に比べて、Reが小さく、且つ、Reの方向にムラのない積層体を得ることができる。
貼り合わせ方法は、公知のラミネート法を用いることができる。
ラミネート法の例示としては、ポリカーボネートシート11に有機溶剤可溶性の接着剤を塗り、転写シート12を貼り合せ、熱風で接着剤の溶剤を蒸発乾燥させ密着させるいわゆるドライミネート法、ポリカーボネートシート11に固形状の接着剤を熱で溶かして塗り、転写シート12を貼り合せ、一体化させるいわゆる熱転写法、ポリカーボネートシート11の表面に、押出し機から溶融樹脂をフィルム状に押出しすると同時に転写シート12を貼り合せるいわゆる押出しラミネート法がある。
例えば、熱転写法の場合、ポリカーボネートシート11と転写シート12を、一緒に、一対の熱転写ロール間を通過させて貼り合わせを行うことができる。具体的には、図1に示すように、給紙ロール41a、41bの巻取体から転写シート12を巻き出し、ポリカーボネートシート11の表面と転写シート12の接着層122と対向するように熱転写ロール42a、42bによって、加熱加圧することで積層して貼り付けを行うことができる。
熱転写ロールの周速を、ライン速度と同期させテンションフリーとすることでRe変化を抑制する事ができる。熱転写ロールの圧力は、特に限定されるものではないが、1.0MPa以上程度であれば転写シート12とポリカーボネートシート11とを十分に密着させことができる。熱転写ロールの加熱温度は、特に限定されるものではないが、90℃以上150℃以下であることが好ましい。この熱転写ロールにおける加熱によっても、更にポリカーボネートシート11の内部応力が解放されて複屈折や位相差値が低減し、後の白濁を抑制することができる。
なお、転写シート12は、ポリカーボネートシート11の一方の面のみへ貼り合わせても良いが、ポリカーボネートシート11の両面へ貼り合わせることが好ましい。
ポリカーボネートシート11の片面に熱転写を行った場合、ポリカーボネートシート11にカールが生じやすくなるが、ポリカーボネートシート11の両面に熱転写を行い、両面に均等に熱をかけることでポリカーボネートシート11にカールが生じる問題を回避することができる。
また、ポリカーボネートシート11の両面に同時に転写シート12の貼り合わせを行うことで、上下の機能層の位置合わせを容易に行うことができる。特に機能層がパターンを有する場合には、両面の位置合わせを安価に且つ精度よく行うことが出来る。
(転写シート12)
図2に示すように、本発明で用いる転写シート12は、機能層121と接着層122を含む転写層123を有する。
機能層121としては、光学機能層や印刷層が挙げられる。なお、機能層はパターンを有しても良い。
光学機能層としては、ハードコート層(HC)、アンチグレア層(AG)、反射防止層(LR)、低反射アンチグレア層(AG/LR)、帯電防止層等が挙げられる。
転写シート12は、機能層121を有する閉領域とその他の領域からなる構成とすることができる。具体的には、例えば、図3に示すように、長尺状のシートに多数の複数の閉領域(X1~X6)とその他の領域(Y)からなる、いわゆる多面付けの構成とすることができる。この場合、複数の閉領域(X1~X6)がそれぞれ機能層を有するため、転写シート12とポリカーボネートシート11を貼り合わせた後に、各閉領域を含む領域を切り出すことで、効率よく表示装置用積層体を製造することができる。
図2に示すように、転写シート12は、離型シート124上に機能層121及び接着層122を含む転写層123を有する。
(離型シート124)
図2に示すように、離型シート124は、例えば、支持体125と樹脂層126とから構成することができる。離型シート124は、支持体125もしくは樹脂層126の単層であってもよいし、支持体及び樹脂層以外の層を有する3層以上の構成であってもよい。
また、図示しないが、離型シートは、転写層側の面に離型層を有することが好ましい。
(支持体125)
支持体125としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体などのビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチルなどのアクリル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ナイロン6又はナイロン66などで代表されるポリアミド系樹脂などの樹脂からなるプラスチックフィルムが挙げられる。
これらのプラスチックフィルムの中では、耐熱性、寸法安定性に優れ、転写時の位置合わせの適性に優れる2軸延伸ポリエステルフィルムが好適である。
支持体の厚みは、成形性、形状追従性、取り扱いの観点から、12~150μmであることが好ましく、25~100μmであることがより好ましい。
また、支持体125の表面には、樹脂層126等との接着性を高めるために、コロナ放電処理、酸化処理等の物理的な処理や、アンカー剤又はプライマーと呼ばれる塗料の塗布を予め行ってもよい。
(樹脂層126)
樹脂層126には、転写層にマット形状を付与するために、マット剤を含有させたり、あるいは、凹凸形状を形成することができる。
樹脂層126の厚みは特に限定されないが、1~15μmであることが好ましく、2~12μmであることがより好ましい。
転写層に粒子を含有させてマット形状を付与する場合、粒子形状に基づくマット形状を付与する観点から、樹脂層中の粒子の含有量は1~20質量%であることが好ましく、5~15%質量であることがより好ましい。
(転写層123)
転写層123は、ポリカーボネートシート11に転写される層であり、機能層121と接着層122を含む。なお、機能層121にはUVAが含まれることが好ましい。
前記のように、機能層121は、光学機能層であることが好ましく、光学機能層としては、ハードコート層(HC)、アンチグレア層(AG)、反射防止層(LR)、低反射アンチグレア層(AG/LR)、帯電防止層、防汚層、印刷層等が挙げられる。
(ハードコート層)
ハードコート層は、硬化性樹脂組成物の硬化物を含む層である。ハードコート層は、転写層が転写シートから被転写物へと転写された後、摩耗や光、薬品等から加飾成形品を保護する役割を有する。
ハードコート層は硬化性樹脂組成物の硬化物を主成分として含むことが好ましい。主成分とは、ハードコート層を構成する全固形分の50質量%以上を意味し、該割合は70質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがよりさらに好ましい。
硬化性樹脂組成物の硬化物は、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が挙げられ、これらの中でも電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が好ましい。
また、ハードコート層は熱可塑性樹脂を含有してもよいが、耐擦傷性を向上する観点から、その量は微量であることが好ましい。具体的には、ハードコート層中の熱可塑性樹脂の含有量は5質量%未満であることが好ましく、1質量%未満であることがより好ましく、0.1質量%未満であることがさらに好ましく、0質量%であることがよりさらに好ましい。
ハードコート層は、塗布液を調整し、離型シート上に、グラビアコート法、ロールコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法により塗布、乾燥し、必要に応じて電離放射線を照射して硬化することにより形成できる。
(アンチグレア層)
アンチグレア層は、層表面の微凹凸による表面拡散、あるいは層内部に分散する異屈折率微粒子による内部拡散、或いは表面及び内部拡散させることにより、画像表示装置における表示画面のギラツキやチラツキ感を防止する機能を有する。
アンチグレア層としては、従来公知のもの、例えば無機粒子、好ましくはシリカ粒子を含む層、あるいは外光を乱反射する微細な凹凸表面を有する層などが挙げられる。
アンチグレア層は、例えばアクリレートやアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ジエン系樹脂、ポリエステル系樹脂及びシリコーン系樹脂などの硬化型樹脂中に、通常平均粒子径が30μm以下、好ましくは0.5~15μm程度のシリカ粒子を、樹脂100質量部に対して1~20質量部程度分散してなる硬化性組成物をグラビアコート、リバースロールコート、ダイコートなどで、乾燥後の厚さが1~30μm程度となるように、塗布乾燥し、必要に応じて熱、紫外線又は電子線の照射で硬化することにより形成できる。なお、前記ハードコート層中に微粒子を添加する事でハードコート性とアンチグレア性を共有させても良い。
(反射防止層)
反射防止層は、太陽や蛍光灯などからの外光が、画像表示装置の表面の反射率を抑えることで、画像のコントラストがよくなり、その結果、画像の視認性を向上させる機能を有する。
反射防止層は、透明な誘電体層を一層以上積層した構成を有している。該誘電体層のうち最外層の屈折率をその直下の層よりも低屈折率となるように構成し、かつ該誘電体層の光学的厚み(屈折率×幾何学的厚み)を反射防止すべき光の波長の1/4とするのがよい。かかる構成により各層界面からの反射光を干渉により減少させることができる。
反射防止層の代表的な層構成としては、(1)直下の層/〔低屈折率層〕、(2)直下の層/〔高屈折率層/低屈折率層〕、(3)直下の層/〔低屈折率層/高屈折率層/低屈折率層〕、(4)直下の層/〔高屈折率層/中屈折率層/低屈折率層〕等が挙げられる。なお、ここで〔〕内が反射防止層の構成である。
〔低屈折率層〕
低屈折率層は、ウェット法で形成したものと、ドライ法で形成したものとに大別できる。
ウェット法としては、金属アルコキシド等を用いてゾルゲル法により形成する手法、フッ素樹脂のような低屈折率の樹脂を塗布して形成する手法、バインダー樹脂組成物にシリカ、フッ化マグネシウム(MgF2)等の低屈折率粒子を含有させた低屈折率層形成用塗布液を塗布して形成する手法が挙げられる。ドライ法としては、低屈折率粒子の中から所望の屈折率を有する材料を選び、該材料を用いて、物理気相成長法又は化学気相成長法により形成する手法が挙げられる。
ウェット法は生産効率の点で優れている。また、ドライ法により形成した低屈折率層は、離型性基材から剥離しにくく転写法に適用しにくい一方で、ウェット法により形成した低屈折率層は、転写法に適用しやすい点で好適である。
また、ウェット法の中でも、バインダー樹脂組成物に低屈折率粒子を含有させた低屈折率層形成用塗布液を用いて形成する手法が好ましい。
〔高屈折率層〕
高屈折率層は、ウェット法で形成したものと、ドライ法で形成したものとに大別できる。
ウェット法としては、金属アルコキシド等を用いてゾルゲル法により形成する手法、フッ素樹脂のような高屈折率の樹脂を塗布して形成する手法、バインダー樹脂組成物に硫化亜鉛、ジルコニア等の高屈折無機粒子を含有させた高屈折率層形成用塗布液を塗布して形成する手法が挙げられる。ドライ法としては、高屈折率粒子の中から所望の屈折率を有する材料を選び、該材料を用いて、物理気相成長法又は化学気相成長法により形成する手法が挙げられる。
ウェット法は生産効率の点で優れている。また、ドライ法により形成した高屈折率層は、離型性基材から剥離しにくく転写法に適用しにくい一方で、ウェット法により形成した高屈折率層は、転写法に適用しやすい点で好適である。
また、ウェット法の中でも、バインダー樹脂組成物に高屈折率粒子を含有させた高屈折率層形成用塗布液を用いて形成する手法が好ましい。
(防汚層)
反射防止膜層及びアンチグレア層の上に、必要に応じて防汚層を設けることができる。この防汚層は、通常撥水性、撥油性のコート層であって、シロキサン系化合物、フッ素化アルキルシリル化合物などが適用でき、撥水性塗料として用いられるフッ素系やシリコーン系樹脂を含む塗料を好適に用いることができる。例えば、フルオロシリケート系撥水性塗料が好ましく用いられる。
該防汚層は、前記塗料を従来公知の方法、例えばバーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法などを用いて、反射防止層及び/又はアンチグレア層上にコーティングし、塗膜を形成させ、乾燥処理することにより、形成することができる。なお、防汚層の下層に低分子量の防汚剤を添加しておき、経時的に表面に移行させるようにしても良い。殊に、移行速度を遅くして、転写後に防汚層が出来るようにする事が転写シート及び転写条件の安定化のために好ましい。
該防汚層を設けることにより、得られる光学用部材は、表面の滑り性がよくなるとともに、汚れにくくなる。
(印刷層)
転写層123は、さらに印刷層を有していてもよい。印刷層は、加飾成形品に所望の意匠性を付与する役割を有する。
印刷層のパターンは任意であり、例えば、木目、石目、布目、砂目、円、四角形、多角形、幾何学模様、文字、ベタ印刷等が挙げられる。
印刷層は、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、セルロース系樹脂等のバインダー樹脂と、顔料及び/又は染料とを含むことが好ましい。
印刷層の厚みは、意匠性の観点から0.5~40μmが好ましく、1~30μmがより好ましい。
印刷層は、塗布液を調整し、離型シート上に、グラビアコート法、ロールコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法により塗布、乾燥し、必要に応じて加熱したり、電離放射線を照射する等により硬化して形成できる。
(接着層122)
接着層122は、ポリカーボネートシート11と、転写層との接着性を良好にして、転写作業を良好にする役割を有する。
なお、接着層122とポリカーボネートシート11との接着性が良好な場合は、接着層を設けなくてもよい。
接着層122は、ポリカーボネートシート11に適した感熱性又は感圧性の樹脂を使用することが好ましく、ポリカーボネート系樹脂と親和性のあるアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを使用することが好ましい。
前記のように、接着層にUVAを配合することが好ましく、その他、赤外線吸収剤等の添加剤を配合してもよい。
接着層122の厚みは、特に限定されないが0.1~20μmであることが好ましく、1~10μmであることがより好ましい。
接着層122は、塗布液を調整し、離型シート上に、グラビアコート法、ロールコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法により塗布、乾燥し、必要に応じて電離放射線を照射して硬化することにより形成できる。
(アンカー層)
樹脂層126と接着層122との間にアンカー層を形成することができる。アンカー層は、接着性の向上や、接着層122に含まれる低分子量成分の樹脂層126への移行による機能低下(例えば、ハードコート性の低下等)を抑制する等のために必要に応じて設けられる層である。
アンカー層は、塗布液を調整し、離型シート上に、グラビアコート法、ロールコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法により塗布、乾燥し、必要に応じて電離放射線を照射して硬化することにより形成できる。
[(d)表示装置用積層体に転写される閉領域を含む領域を切り出す工程]
本発明では、耐衝撃性に優れたポリカーボネートシート11を使用しているため、転写シート123を貼り付けたポリカーボネートシート11の閉領域を打ち抜き加工で簡単に切り出すことができる。
切り出しの具体的手法として、打ち抜き刃物での打ち抜きの他、炭酸ガスレーザーでの切り出し等が考えられる。打ち抜きは、衝撃に弱い樹脂シートを用いた場合には採用できないが、本発明で用いるポリカーボネートシート11は耐衝撃性に優れるため、簡便な装置でライン速度も速くできる打ち抜きを採用することができる。例えば、ポリカーボネートシート11を、表面が打ち抜き刃物の刃先で切断される軟質層からなる表面軟質の受け台に載せて打ち抜き刃物で裁断することができる。打ち抜き刃物は、例えば、打ち抜き対象とする領域に沿う閉ループ状であって炭素鋼を焼き入れしてなる鋭角の刃先を有するものを使用することができる。
ポリカーボネートシート11は、加工性に優れる一方で傷がつきやすい傾向があるが、閉領域の打ち抜きを離型シート124が付いた状態で行うことで、ポリカーボネートシート11への傷の発生を回避することができる。
[(e)離型シートを剥離する工程]
離型シート124を剥離することによってポリカーボネートシート11に転写層123が付いた表示装置用積層体を得ることができる。離型シート124を剥離する方法は特に限定されるものではないが、例えば、ニップロールを介して排紙ロールへ離型シート124を巻き取ることにより、連続的に剥離することができる。
以下、実施例、比較例を示して、本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではない。
<転写シートの製造>
《転写シート1》
1.版の作製
厚み200μmの銅メッキ層を有するシリンダーを準備した。該シリンダーの全面を、機能層を有する閉領域(本実施例では、凹凸部)となる複数の箇所が抜き加工されたマスクで覆った。
次いで、ガラスビーズを用いたブラスト加工により、マスクで覆われていない箇所に凹凸を形成した。該凹凸を反転して得られた凹凸の最大高さ粗さRzは1.5μm、算術平均粗さRaは0.5μmであった。
次いで、マスクを外し、シリンダーの表面を硬質メッキ処理(クロムメッキ)して、機能層を有する閉領域(凹凸部)及びその他の領域(平滑部)と相補的な形状を備えた版を得た。
2.離型シートの作製
厚み75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、下記樹脂層形成用インキを塗布、乾燥し、厚み5.0μmの未硬化の樹脂層を形成した。
[樹脂層形成用インキ]
・紫外線硬化性樹脂組成物溶液
(共栄社化学社製、商品名:DCD-01-60ME 樹脂組成物40質量%、メチルエチルケトン溶液 光重合開始剤含有)
次いで、上記「1」で作製した版を用いて、未硬化の樹脂層を賦形すると同時に、ポリエチレンテレフタレートフィルム側から紫外線を照射して賦形した樹脂層を硬化し、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に賦形された樹脂層を備えた積層体を得た。
次いで、下記処方の離型層形成用インキをポリエチレンテレフタレートフィルム上に賦形された樹脂層を備えた積層体上に塗布、乾燥し、厚み0.5μmの離型層を形成し、離型シートAを得た。
[離型層形成用インキ]
・アクリルポリオール 70質量部
(綜研化学社製、商品名:サーモラックSU100A)
・イソシアネート 25質量部
(三井化学社製、商品名:タケネートD-110N)
・酢酸エチル 161質量部
・メチルイソブチルケトン 56質量部
3.転写層の形成
上記「2」で得られた離型シートAの全面に、下記処方の保護層形成用インキを乾燥後の付着量が6.5g/m(6.0μm)となるように塗布、乾燥して塗膜を形成した後、フュージョンUVランプシステムを用いて光源をHバルブ、搬送速度20m/min、出力40%の条件で照射し、保護層を半硬化させた。このときの積算光量を、アイグラフィックス社製の照度計(商品名:UVPF-A1)により測定したところ、15mJ/mであった。
[保護層形成用インキ1]
・ウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂組成物 70質量部
(大日精化社製、商品名:セイカビームHT-X)
(固形分35質量%、トルエン/酢酸エチル混合溶剤)
・ウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂組成物 30質量部
(大日精化社製、商品名:セイカビームEXF-HT-1)
(固形分40質量%、トルエン/メチルエチルケトン混合溶剤)
次いで、保護層上に下記処方のアンカー層形成用インキを乾燥後の付着量が3.0g/mとなるように塗布し、塗膜を形成した後、40℃で72時間乾燥し、硬化させ、厚み2μmのアンカー層を形成した。
[アンカー層用インキ]
・アクリルポリオール 100質量部
(大日精化工業社製、商品名:TM-VMAC、固形分25%)
(トルエン/酢酸エチル/メチルエチルケトン混合溶剤)
・キサンメチレンジイソシアネート 10質量部
(大日精化工業社製、商品名:PTC-RC3)
(固形分75%、溶剤:酢酸エチル)
次いで、アンカー層上に下記処方の接着剤層用塗工液を乾燥後の付着量が2.5g/mとなるように塗布し、塗膜を形成した。該塗膜を乾燥し、厚み2μmの接着剤層を形成し、転写シート1を得た。
[接着剤層用塗工液]
・アクリル系樹脂 100質量部
(大日精化工業社製、商品名:TM-R600、固形分20%)
(酢酸エチル/酢酸-n-プロピル/メチルエチルケトン混合溶剤)
・メチルエチルケトン 40質量部
・ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤 1.28質量部
(BASF社製 商品名:Tinuvin479)
《転写シート2》
ポリエチレンテレフタレートからなる基材フィルム(厚さ50μm)に、下記ハードコート層形成用組成物Aを厚みが3μmとなるように塗工して塗膜を形成し、該塗膜を電子線照射10Mradにて硬化させることにより、基材フィルム上に厚み3μmのハードコート層を形成した。
次いで、当該ハードコート層の表面にコロナ放電処理をした。その後、熱融着樹脂(アクリル樹脂)をグラビアリバース法によって塗工して厚さ4μmの接着層を形成した。斯して、基材フィルム上に、ハードコート層及び接着層がこの順に積層された転写シート2を得た。
[ハードコート層形成用の樹脂組成物A]
多官能のウレタンアクリレート(分子量約1,000)60質量部
多官能のカプロラクトン変性ウレタンアクリレート(分子量数千程度)40質量部
ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤:0.7質量部
ヒンダードアミン系光安定剤:4.2質量部
非反応性シリコーン化合物:0.3質量部
耐傷無機粒子:2重量部
<表示装置用積層体の製造>
[実施例1]
ポリカーボネート系樹脂を溶融押出機から押し出し速度10m/min、成型ロール及び引き取りロールとのドロー比を95%として、厚さ2mmのポリカーボネートシートを得た。その後、得られたポリカーボネートシート(Re=53.5nm)をヒーターによりポリカーボネートシートの両面から加熱温度345℃のヒーターで加熱を行い、シートの温度が130℃になるまで加熱した。
その後、加熱されたポリカーボネートシートの片面に転写シート1の接着層側が対向するように積層し、熱ロールでラミネートした。閉領域に合わせて打ち抜き刃で切断し、離型シートを剥離して凹凸のあるハードコート層側から紫外線照射(大気中 800mJ/cm)し、完全硬化させ表示装置用積層体を得た。
[実施例2]
溶融押出機から、ポリカーボネート系樹脂とPMMAを共押出し、ドロー比を90%として、3層構造(PMMA層厚さ0.2mm/PC層厚さ1.6mm/PMMA層厚さ0.2mm)のシート(Re=26.9nm)を得た以外は、実施例1と同様にして、表示装置用積層体を得た。
[実施例3]
加熱されたポリカーボネートシートの片面に転写シート1の接着層側が対向するように積層し、他方の面に転写シート2の接着層側が対向するように積層し、熱ロールでラミネートして両面に転写した以外は、実施例1と同様に積層体を得た。
[比較例1:インサート成形]
転写シートを、可動型と固定型との間にセットし、クランプによって固定した。そして、転写シートをセットした後に、キャビティ内に透明でポリカーボネート系樹脂組成物を充填した。ポリカーボネート系樹脂組成物をキャビティに充填して転写シートと一体化させ、表示装置用積層体を得た。
得られた表示装置用積層体を、液晶表示素子の両面に偏光子を備えた液晶表示装置上に配置して画像を映した状態で、偏光サングラスをかけて目視確認した際の虹ムラの有無(表1中、「外観」と表記)を確認した。評価結果を表1に示す。
評価のポイントは、虹ムラの強さ(虹ムラが弱ければ良好)、及び、虹ムラの方向性(虹ムラが生じても虹ムラに方向性があれば良好。虹ムラの方向性がランダムであれば不良)として、虹ムラが苦にならないものを2点、どちらとも言えないものを1点、虹ムラが苦になるものを0点として、20人の被験者が評価した。20人の評価の平均点を算出し、下記基準によりランク付けした。結果を表1に示す。
<評価基準>
AA:平均点が1.7以上
A:平均点が1.4以上1.7未満
B:平均点が1.0以上1.4未満
C:平均点が1.0未満
Figure 0007102768000001
表1に示すように、実施例1~3では、虹ムラの発生を抑制できる表示装置用積層体が得られた。
本発明は、車載用画像表示装置の表面を覆うカバー部材の製造に好適に用いることができる。
本発明で製造される表示装置用積層体は、カバー部材と表示素子との間に偏光素子を有する場合に優れた効果を奏する。
本発明で製造される表示装置用積層体を好適に用いることができる表示装置として、液晶、有機EL、マイクロEL等を例示することができる。
11 ポリカーボネートシート(ポリカーボネート系樹脂組成物を含むシート状樹脂)
12 転写シート
121 機能層(光学機能層)
122 接着層
123 転写層
124 離型シート
125 支持体
126 樹脂層
20 溶融押出機
30a、30b ヒーター
41a、41b 給紙ロール
42a、42b 熱転写ロール

Claims (11)

  1. 溶融押出機から押し出されたポリカーボネート系樹脂組成物を含むシート状樹脂と、離型シート上に機能層及び接着層を含む転写層を有する転写シートとを貼り合わせる工程を有してなり、
    前記転写シートが長尺状であり、前記長尺状の転写シートは、面内に、前記機能層を有する閉領域と、前記閉領域を囲むその他の領域とを有し、
    前記閉領域における、前記転写層の前記離型シート側の形状が凹凸であり、前記その他の領域における、前記転写層の前記離型シート側の形状が平滑であり、
    前記閉領域が、前記長尺状の転写シートの長さ方向及び幅方向にそれぞれ複数配置されてなる、表示装置用積層体の製造方法。
  2. 前記シート状樹脂と、前記転写シートとを、一緒に、一対の熱転写ロール間を通過させて前記貼り合わせを行う、請求項1に記載の表示装置用積層体の製造方法。
  3. 前記機能層が光学機能層である、請求項1又は2に記載の表示装置用積層体の製造方法。
  4. 前記光学機能層に反射防止層及び/又はアンチグレア層を含む、請求項3に記載の表示装置用積層体の製造方法。
  5. 前記機能層と前記接着層の少なくとも何れかに紫外線吸収剤を含む、請求項1~4の何れかに記載の表示装置用積層体の製造方法。
  6. 前記ポリカーボネート系樹脂組成物中の紫外線吸収剤の含有量が2質量%以下である、請求項5に記載の表示装置用積層体の製造方法。
  7. 前記転写シートを、前記シート状樹脂の両面に貼り合わせる、請求項1~6の何れかに記載の表示装置用積層体の製造方法。
  8. 前記貼り合わせる工程の後に、前記閉領域を含む領域を切り出す工程を有する、請求項請求項1~の何れかに記載の表示装置用積層体の製造方法。
  9. 前記切り出す工程の後に、前記離型シートを剥離する工程を有する、請求項に記載の表示装置用積層体の製造方法。
  10. 前記シート状樹脂が、溶融押出機から異なる2種以上の樹脂組成物を共押出してなるシート状樹脂である、請求項1~の何れかに記載の表示装置用積層体の製造方法。
  11. 前記異なる2種以上の樹脂組成物が、アクリル系樹脂組成物を含む、請求項10に記載の表示装置用積層体の製造方法。
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