JP7099158B2 - 模擬素子及び抵抗素子の不良検査方法 - Google Patents

模擬素子及び抵抗素子の不良検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、抵抗素子の不良を模擬する模擬素子及び抵抗素子の不良検査方法に関する。
半導体集積回路(IC)等では抵抗素子として、シリコン基板上に絶縁層が設けられ、絶縁層上に薄膜の抵抗層が設けられた抵抗素子が知られている(特許文献1参照。)。特許文献1に記載された抵抗素子では、抵抗層の上面側で抵抗層の両端に2つの電極が接続され、2つの電極にボンディングワイヤがそれぞれ接合される。このため、チップサイズが大きくなると共に、2本のボンディングワイヤが必要となる。
そこで、抵抗層の上面側で抵抗層の一端が1つの電極に接続され、抵抗層の他端が中継配線を介して半導体基板にオーミック接続された構造で、縦方向に電流を流す縦型の抵抗素子が考えられる。縦型の抵抗素子とすることで、横型の抵抗素子よりもチップサイズを削減できると共に、電極に接続するボンディングワイヤの本数を低減することができる。
縦型の抵抗素子の実装では、抵抗層の上面側の電極の一部を露出させてパッドを構成し、パッドにボンディングワイヤが接合される。パッドは、ボンディングワイヤの径や材質に応じてボンディングに対する強度を確保する必要がある。ボンディングに対する強度を確保するために、パッドを構成する金属配線や、パッド直下の酸化膜を厚くすると、表面の段差が大きくなる。このため、フォトレジストによる加工プロセスにおいて、微細化や高精度化を阻害する要因となり、金属配線や酸化膜の膜厚を厚くすることには限界がある。
ところで、ワイヤボンディング時には、パッドと半導体基板の間に存在する酸化膜にクラックが生じ、パッドと半導体基板の間がショートする可能性がある。パッドと半導体基板の間がショートした場合、完全な低抵抗にはならず、ショットキーダイオードが抵抗層に並列に接続された状態となる。このため、実装後の通常動作試験では異常検出が困難となる可能性が高く、スクリーニング試験の不良検出精度を高める必要がある。
特開平8-306861号公報
上記課題に鑑み、本発明は、縦型の抵抗素子における実装後のスクリーニング試験の不良検出精度を向上させることができる、抵抗素子の不良を模擬する模擬素子及び抵抗素子の不良検査方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、(a)半導体基板と、(b)半導体基板上に設けられた下層絶縁膜と、(c)下層絶縁膜上に設けられた第1抵抗層と、(d)第1抵抗層を被覆する層間絶縁膜と、(e)第1抵抗層に接続されて層間絶縁膜上に配置され、半導体基板にショットキー接触される延長部を有する第1パッド形成電極と、(f)第1抵抗層に接続され、且つ半導体基板にオーミック接続される中継配線と、(g)半導体基板下に設けられた対向電極とを備え、検査対象となる抵抗素子に対応構造として含まれる第1パッド形成電極直下の下層絶縁膜及び層間絶縁膜の不良を模擬する模擬素子であることを要旨とする。
本発明の他の態様は、(a)半導体基板上の下層絶縁膜、下層絶縁膜上の第1抵抗層、第1抵抗層を被覆する層間絶縁膜、第1抵抗層に接続されて層間絶縁膜上に配置され半導体基板にショットキー接触される延長部を有する第1パッド形成電極、第1抵抗層に接続され、且つ半導体基板にオーミック接続される中継配線、半導体基板下に設けられた対向電極を備える模擬素子を用いて、第1パッド形成電極と対向電極間で電気的特性を測定するステップと、(b)模擬素子が模擬した、検査対象となる抵抗素子の電気的特性を測定するステップと、(c)模擬素子及び抵抗素子のそれぞれの電気的特性の測定結果に基づき、抵抗素子に含まれる、第1パッド形成電極直下の下層絶縁膜及び層間絶縁膜に対応する構造の不良を検査するステップとを含む抵抗素子の不良検査方法であることを要旨とする。
本発明によれば、縦型の抵抗素子における実装後のスクリーニング試験の不良検出精度を向上させることができる、抵抗素子の不良を模擬する模擬素子及び抵抗素子の不良検査方法を提供することができる。
本発明の実施形態係る模擬素子が模擬対象とする抵抗素子の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態係る模擬素子が模擬対象とする抵抗素子の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る模擬素子の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る模擬素子の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る模擬素子のI-V測定結果を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る模擬素子のインピーダンス測定の概略図である。 本発明の実施形態に係る模擬素子のインピーダンス測定結果を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る模擬素子の製造方法の一例を説明するための工程断面図である。 本発明の実施形態に係る模擬素子の製造方法の一例を説明するための図8に引き続く工程断面図である。 本発明の実施形態に係る模擬素子の製造方法の一例を説明するための図9に引き続く工程断面図である。 本発明の実施形態に係る模擬素子の製造方法の一例を説明するための図10に引き続く工程断面図である。 本発明の実施形態に係る模擬素子の製造方法の一例を説明するための図11に引き続く工程断面図である。 本発明の実施形態に係る模擬素子の製造方法の一例を説明するための図12に引き続く工程断面図である。 本発明の実施形態に係る模擬素子の製造方法の一例を説明するための図13に引き続く工程断面図である。 本発明の実施形態に係る模擬素子の製造方法の一例を説明するための図14に引き続く工程断面図である。 本発明の実施形態に係る模擬素子の製造方法の一例を説明するための図15に引き続く工程断面図である。 本発明の実施形態に係る模擬素子の製造方法の一例を説明するための図16に引き続く工程断面図である。 本発明の実施形態に係る模擬素子の製造方法の一例を説明するための図17に引き続く工程断面図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る抵抗素子の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る模擬素子の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る模擬素子の一例を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付し、重複する説明を省略する。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は実際のものとは異なる場合がある。また、図面相互間においても寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。
また、以下の説明における上下等の方向の定義は、単に説明の便宜上の選択であって、本発明の技術的思想を限定するものではない。例えば、対象を90°回転して観察すれば上下は左右に変換して読まれ、180°回転して観察すれば上下は反転して読まれることは勿論である。同様に「表」「裏」の関係も180°回転すれば、反転した用語が定義される。
(実施形態)
<抵抗素子>
初めに、本発明の実施形態に係る模擬素子が模擬対象とする、本発明の実施形態に係る抵抗素子(被対象素子)を説明する。本発明の実施形態に係る抵抗素子は、図1に示すように、第1導電型(n型)の半導体基板1と、半導体基板1上に配置された下層絶縁膜(2a,2b)と、下層絶縁膜(2a,2b)上に配置された薄膜の第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bを備える。本発明の実施形態に係る抵抗素子は、例えば絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)を主半導体素子として、この主半導体素子のゲート抵抗として適用される。図1の断面図上では、下層絶縁膜(2a,2b)として異なる符号を付しているが、下層絶縁膜(2a,2b)は紙面の奥等で連続する一体の部材であってもかまわない。
半導体基板1の厚さは例えば250μm~450μm程度である。半導体基板1としては、例えばシリコン(Si)基板等が使用可能である。半導体基板1の上部には、半導体基板1よりも高濃度で第1導電型(n型)のコンタクト領域(中央コンタクト領域)10、コンタクト領域(第1周辺コンタクト領域)11、及びコンタクト領域(第2周辺コンタクト領域)12が設けられている。なお、第2導電型(p型)の半導体基板1を使用して、半導体基板1の上部に半導体基板1よりも高濃度で第2導電型(p型)の半導体領域を、中央コンタクト領域、第1周辺コンタクト領域、及び第2周辺コンタクト領域として設けてもよい。
下層絶縁膜(2a,2b)は、例えば、600nm~1000nm程度の厚さのフィールド絶縁膜である。下層絶縁膜(2a,2b)としては、シリコン酸化膜(SiO膜)、シリコン窒化膜(Si膜)又はこれらの複合膜が使用可能である。下層絶縁膜(2a,2b)としては、テトラエトキシシラン(TEOS)等の有機ケイ素系化合物のガスを用いた化学気相成長(CVD)法等による絶縁膜等であってもよい。下層絶縁膜(2a,2b)を厚くすることで寄生容量を低減することができる。
第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bの厚さは例えば400nm~600nm程度であり、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bのシート抵抗は例えば100Ω/□~200Ω/□程度である。第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bの抵抗値は、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bの厚さ、幅(図1の奥行き方向)及び長さ(図1の左右方向)並びに第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bの材料を調整することにより制御可能である。第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bとしては、例えばn型のドープド・ポリシリコン(DOPOS)が使用可能である。n型のDOPOSは、多結晶シリコン(ポリシリコン)に燐(P)や硼素(B)等の不純物元素をイオン注入で添加することや、ドーピングガスを用いて気相から不純物元素を添加しながら多結晶シリコンをCVD法により堆積することで形成可能である。DOPOSを第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bに用いる場合は、ポリシリコン中に添加する不純物元素の添加量を調整することによっても、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bの抵抗値を制御することが可能である。
第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bの温度係数は0であるか、又は第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bが負の温度係数を有することが好ましい。これにより、高温動作時の抵抗値の上昇を抑制することができる。例えば、本発明の実施形態に係る抵抗素子をIGBTのゲート抵抗に適用した場合には、IGBTのオン時のロスを抑制することができる。DOPOSの温度係数は、ポリシリコンに不純物をイオン注入するときのドーズ量を調整すること等で制御可能である。例えば、ドーズ量を7.0×1015cm-2以下程度とすれば、DOPOSの温度係数を0ppm/℃以下程度にできる。なお、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bの温度係数は0ppm/℃以下に必ずしも限定されず、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bが正の温度係数を有していてもよい。
第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bはDOPOSに限定されず、窒化タンタル(TaNx)等の遷移金属の窒化物の膜や、クロム(Cr)-ニッケル(Ni)-マンガン(Mn)の順に積層された高融点金属膜の積層膜であってもよい。第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bは、銀パラジウム(AgPd)や酸化ルテニウム(RuO)等の薄膜を使用してもよい。なお、図1に示した構造とは変わるが、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bを半導体表面に形成したp型拡散層又はn型拡散層で実現することも可能である。
下層絶縁膜(2a,2b)、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bを被覆するように層間絶縁膜4が配置されている。層間絶縁膜4の厚さは例えば1000nm~2000nm程度である。層間絶縁膜4としては、「NSG膜」と称される不純物を含まないシリコン酸化膜(SiO膜)、燐を添加したシリコン酸化膜(PSG膜)、ホウ素を添加したシリコン酸化膜(BSG膜)等が使用可能である。更に、燐及びホウ素を添加したシリコン酸化膜(BPSG膜)又はシリコン窒化膜(Si膜)の単層膜又はこれらのうちの複数種を選択して組み合わせた複合膜等も層間絶縁膜4として採用可能である。例えば、層間絶縁膜4は、500nm~800nm程度のNSG膜と、400nm~800nm程度のPSG膜を積層した複合膜で構成できる。NSG膜は抵抗バラツキを抑制する機能を有する。また、PSG膜はワイヤボンディングの強度を確保する機能を有する。
層間絶縁膜4上には、一対の第1パッド形成電極(第1表面電極)5a及び第2パッド形成電極(第2表面電極)5b並びに中継配線5cが配置されている。第1パッド形成電極5aは下層絶縁膜2aの上方に位置し、第1パッド形成電極5aの端部の水平位置が抵抗層3aの一端と深さ方向において重複する。第2パッド形成電極5bは下層絶縁膜2bの上方に位置し、第2パッド形成電極5bの端部の水平位置が抵抗層3bの一端と深さ方向において重複する。中継配線5cは、一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5bに挟まれるように、下層絶縁膜2aの上方から下層絶縁膜2bの上方に亘って、断面構造がT字型に近い構造で配置されている。
第1パッド形成電極5aはコンタクト領域6aを介して抵抗層3aの一端に接続されている。抵抗層3aの他端には、コンタクト領域6bを介して中継配線5cの一端(第1端部)である抵抗層接続端子が接続されている。第2パッド形成電極5bは、コンタクト領域6cを介して抵抗層3bの一端に接続されている。抵抗層3bの他端には、コンタクト領域6dを介して中継配線5cの別の一端(第2端部)である抵抗層接続端子が接続されている。T字型を中継配線5cの中央端(第3端部)である基板接続端子は、コンタクト領域6eを介して半導体基板1の上部に設けられた中央コンタクト領域10に低接触抵抗でオーミック接続されている。半導体基板1の裏面には対向電極(裏面電極)9が設けられている。即ち、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bが中継配線5cを介して半導体基板1に直列接続され、互いに対向する第1パッド形成電極5aと対向電極9との間、及び互いに対向する第2パッド形成電極5bと対向電極9との間を抵抗体とする縦型の抵抗素子を実現している。
一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5b並びに中継配線5cの厚さは例えば3μm程度である。一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5b並びに中継配線5cは、例えば100nm~130nm程度のバリアメタルとしてのチタン/窒化チタン(Ti/TiN)、3μm程度のアルミニウム-シリコン(Al-Si)、35nm~55nm程度の反射防止膜としてのTiN/Tiの積層膜で構成できる。Al-Siの代わりに、Alや、Al-Cu-Si、Al-Cu等のAl合金等を使用してもよい。一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5bはそれぞれ出力用(実装用)の電極パッドを構成する。一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5bには、アルミニウム(Al)等の金属からなる直径200μm~400μm程度のボンディングワイヤ21,22(図2参照)が接続される。
更に、層間絶縁膜4上にはガードリング層5dが配置されていてもよい。ガードリング層5dは、一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5b並びに中継配線5cと同じ材料からなる。ガードリング層5dは、例えば、本発明の実施形態に係る抵抗素子を構成するチップの外周部分にリング状に配置されている。ガードリング層5dは、コンタクト領域6f,6gを介して半導体基板1の上部に設けられた第1周辺コンタクト領域11及び第2周辺コンタクト領域12にオーミック接続されている。
図示を省略するが、ガードリング層5dの内部側の領域には、第1周辺コンタクト領域11及び第2周辺コンタクト領域12に囲まれるように、主半導体素子であるIGBTを構成するn型やp型の半導体領域等の活性領域が存在してもよい。ただし、チップの設計仕様に従い、ガードリング層5dの内部側の領域に主半導体素子を構成するn型やp型の半導体領域等が必ずしも存在する必要はない。例えば主半導体素子は別チップに構成されていてもよい。同一チップ内に主半導体素子が存在する場合は、ガードリング層5dは、主半導体素子の耐圧を向上させる機能を有する。
なお、図1の断面図上では、「第1周辺コンタクト領域11」及び「第2周辺コンタクト領域12」として異なる符号が付されている。しかし、第1周辺コンタクト領域11及び第2周辺コンタクト領域12は、必ずしも独立した領域である必要はなく、紙面の奥等で連続するリング状の拡散領域で構わない。
一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5b、中継配線5c並びにガードリング層5d上には、保護膜(パッシベーション膜)7が配置されている。保護膜7は、チップの側面からの水分の侵入を防止する機能を有する。保護膜7としては、例えばTEOSを原料ガスとして堆積したTEOS膜、Si膜、ポリイミド膜を順に積層した複合膜で構成できる。保護膜7には第1窓部7a及び第2窓部7bが設けられている。第1窓部7a及び第2窓部7bから露出する一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5bの部分がボンディングワイヤ21,22(図2参照)を接合可能な実装用のパッド領域となる。
図2に、本発明の実施形態に係る抵抗素子の平面図を示す。図2のA-A方向から見た断面図が図1に対応する。図2では、一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5bが第1窓部7a及び第2窓部7bで露出した実装用のパッド領域に接合されたボンディングワイヤ21,22も示している。
本発明の実施形態に係る抵抗素子は、例えば、図2に示したような、一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5b並びに中継配線5cが並ぶ方向を長手方向とする矩形形状の平面パターンを有する。本発明の実施形態に係る抵抗素子のチップサイズは例えば2.8mm×2.5mm程度である。図2に示すように、左側に配置した第1パッド形成電極5aは長さL1、幅W1の矩形の平面パターンであり、右側に配置した第2パッド形成電極5bも第1パッド形成電極5aと相似形をなしている。第1パッド形成電極5aと第2パッド形成電極5bは間隔S1で互いに平行に配置されている。例えば、一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5bの長さL1は2.0mm程度であり、幅W1は0.9mm程度であり、間隔S1は0.5mm以上程度である。図2に示すように、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3b及び中継配線5cも例えば図3の上下方向を長手方向とする矩形の平面パターンを有する。
中継配線5cの矩形形状の平面パターンは、チップの中心C1を通る直線L2上に設けられている。そして、第1抵抗層3a、第2抵抗層3b、第1パッド形成電極5a、第2パッド形成電極5b、中継配線5cは、平面パターン上、チップの中心C1を通る直線L2に対して線対称となるように設けられている。即ち、第1抵抗層3a、第2抵抗層3b、第1パッド形成電極5a、第2パッド形成電極5b、中継配線5cの平面パターンは、チップの中心C1に対して2回回転対称となる。これにより、本発明の実施形態に係る抵抗素子の実装時に180°回転して使用してもよく、組み立て作業が容易となる。
図1に示すように、半導体基板1の下面には対向電極9が配置されている。対向電極9は、例えば金(Au)からなる単層膜や、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、金(Au)の順で積層された金属膜で構成できる。対向電極9の最外層は、はんだ付け可能な材料で構成できる。対向電極9は金属板(図示省略)等にはんだ付け等により固定される。
本発明の実施形態に係る抵抗素子では、図1に示すように、T字型の中継配線5cの両端をなす抵抗層接続端子が第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bに接続された構造を基礎としている。そして、T字型の中継配線5cの中央側の端子である基板接続端子が、半導体基板1に設けられた中央コンタクト領域10に低接触抵抗でオーミック接続されて、縦型の抵抗素子を構成している。このため、第1抵抗層3aに接続される第1パッド形成電極5aで構成される実装用のパッド領域が第1抵抗層3aに1つ割り当てられ、第2抵抗層3bに接続される第2パッド形成電極5bで構成される実装用のパッド領域が第2抵抗層3bに1つ割り当てられる。したがって、本発明の実施形態に係る抵抗素子によれば、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bの1つ当たりのボンディングワイヤの本数が1本となり、横型の抵抗素子と比較してボンディングワイヤの本数を低減することができる。更に、横型の抵抗素子と比較して、上面側の実装用のパッド領域の占有面積を削減できるので、チップサイズを縮小することができる。
一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5bでそれぞれ構成される実装用のパッド領域にボンディングワイヤ21,22を接合したときに、パッドと半導体基板1の間に存在する下層絶縁膜(2a,2b)及び層間絶縁膜4にクラックが生じる可能性がある。下層絶縁膜(2a,2b)及び層間絶縁膜4にクラックが生じると、パッドと半導体基板1の間がショートする可能性がある。パッドと半導体基板1の間がショートした場合、完全な低抵抗にはならず、ショットキーダイオードが第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bに並列に接続された状態となる。このため、実装後の通常動作試験では異常検出が困難となる可能性が高く、スクリーニング試験が必要であり、且つその不良検出精度を高める必要がある。そこで、スクリーニング試験の不良検出精度を高めるために、本発明の実施形態では、図1及び図2に示した抵抗素子において、パッドと半導体基板1の間がショートした不良状態を模擬する模擬素子(不具合サンプル)を提供する。
<模擬素子>
本発明の実施形態に係る模擬素子は、図1及び図2に示した検査対象となる抵抗素子に対応構造として含まれる第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5b直下の下層絶縁膜(2a,2b)及び層間絶縁膜4の不良を模擬する。本発明の実施形態に係る模擬素子は、図3に示すように、半導体基板1と、半導体基板1上に配置された下層絶縁膜(2a,2b)と、下層絶縁膜(2a,2b)上に配置された薄膜の第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bを備える。半導体基板1、下層絶縁膜(2a,2b)、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bの構成は、図1及び図2に示した抵抗素子と同様であるので、重複した説明は省略する。
半導体基板1の上部にn型の中央コンタクト領域10が設けられている点は、図1及び図2に示した抵抗素子と共通する。しかし、半導体基板1の上部に、ガードリング層5dに接続されるn型の第1周辺コンタクト領域11及び第2周辺コンタクト領域12が設けられていない点は、図1及び図2に示した抵抗素子と異なる。
下層絶縁膜(2a,2b)、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bを被覆するように層間絶縁膜4が配置されている。層間絶縁膜4上には、一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5b並びに中継配線5cが配置されている。層間絶縁膜4、第1パッド形成電極5a、第2パッド形成電極5b及び中継配線5cの構成は、図1及び図2に示した抵抗素子と同様である。
即ち、第1パッド形成電極5aは下層絶縁膜2aの上方に位置し、第1パッド形成電極5aの端部の水平位置が第1抵抗層3aの一端と深さ方向において重複する。第2パッド形成電極5bは下層絶縁膜2bの上方に位置し、第2パッド形成電極5bの端部の水平位置が第2抵抗層3bの一端と深さ方向において重複する。中継配線5cは、一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5bに挟まれるように、下層絶縁膜2aの上方から下層絶縁膜2bの上方に亘って、ほぼT字型に類似な断面構造をなして配置されている。
第1パッド形成電極5aはコンタクト領域6aを介して第1抵抗層3aの一端に接続されている。第1抵抗層3aの他端には、コンタクト領域6bを介してT字型の中継配線5cの左端(第1端部)である抵抗層接続端子が接続されている。第2パッド形成電極5bは、コンタクト領域6cを介して第2抵抗層3bの一端に接続されている。第2抵抗層3bの他端には、コンタクト領域6dを介してT字型の中継配線5cの右端(第2端部)である抵抗層接続端子が接続されている。T字型の中継配線5cの中央端(第3端部)である基板接続端子は、コンタクト領域6eを介して半導体基板1に低接触抵抗でオーミック接続されている。半導体基板1の裏面には対向電極9が設けられている。即ち、第1抵抗層3aが中継配線5cを介して半導体基板1に直列接続されて、第1パッド形成電極5aと対向電極9との間を抵抗体とする縦型の抵抗素子を実現している。同様に、第2抵抗層3bが中継配線5cを介して半導体基板1に直列接続されて、第2パッド形成電極5bと対向電極9との間を抵抗体とする縦型の抵抗素子を実現している。
一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5b並びに中継配線5c上には、保護膜(パッシベーション膜)7が配置されている。保護膜7には第1窓部7a及び第2窓部7bがそれぞれ設けられている。第1窓部7a及び第2窓部7bからそれぞれ露出する一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5bの部分がそれぞれボンディングワイヤを接続可能な実装用のパッド領域となる。半導体基板1の下面には対向電極9が配置されている。
本発明の実施形態に係る模擬素子では、第1パッド形成電極5aが、第1パッド形成電極5aの延長部(不良模擬配線)5eに、一体構造で接続されている(換言すれば、第1パッド形成電極5aを延長した延長部5eを設けている)点が、図1及び図2に示した抵抗素子と異なる。第1パッド形成電極5aの延長部5eは、コンタクト領域6fを介して半導体基板1にショットキー接触されている。即ち、第1パッド形成電極5aが延長部5eを介して半導体基板1にショットキー接触することにより、第1パッド形成電極5aと半導体基板1の間がショートしてショットキー接触した状態が模擬できる。即ち、ワイヤボンディング時に第1パッド形成電極5a直下の下層絶縁膜2a及び層間絶縁膜4にクラックが生じ、第1パッド形成電極5aと半導体基板1の間がショートした状態が、延長部5eが半導体基板1にショットキー接触した状態に対応する。なお、コンタクト領域6fのサイズや個数を調整することにより、ショットキー接触面積を適宜調整可能である。
同様に、第2パッド形成電極5bが、第2パッド形成電極5bの延長部(不良模擬配線)5fに接続されている(換言すれば、第2パッド形成電極5bを延長した延長部5fを設けている)点が、図1及び図2に示した抵抗素子と異なる。第2パッド形成電極5bの延長部5fは、コンタクト領域6gを介して半導体基板1にショットキー接触されている。第2パッド形成電極5bが延長部5fを介して半導体基板1にショットキー接触することにより、第2パッド形成電極5bと半導体基板1の間がショートした状態が模擬できる。即ち、ワイヤボンディング時に第2パッド形成電極5b直下の下層絶縁膜2b及び層間絶縁膜4にクラックが生じた場合に、第2パッド形成電極5bと半導体基板1の間がショートしてショットキー接触した状態に対応する。なお、コンタクト領域6gのサイズや個数を調整することにより、ショットキー接触面積を適宜調整可能である。
図4に、本発明の実施形態に係る模擬素子の平面図を示す。図4のA-A方向から見た断面図が図3に対応する。図4では、一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5bでそれぞれ構成される実装用のパッド領域にボンディングワイヤ21,22が接合された状態を模式的に示しているが、後述する本発明の実施形態に係る抵抗素子の不良検査方法(電気的特性の測定)の際にはボンディングワイヤ21,22を接合しなくてよい。
本発明の実施形態に係る模擬素子の平面パターンは、図2に示した抵抗素子と基本的には同様の構成である。しかし、ガードリング層5dの一部が分断されている点が、図2に示した抵抗素子と異なる。ガードリング層5dの分断された箇所に、一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5bの凸部で構成される延長部5e,5fが配置されている。延長部5e,5fの形状や配置位置は特に限定されないが、ボンディングワイヤ21,22の接合位置の近傍に配置されることが好ましい。
<抵抗素子の不良検出方法>
本発明の実施形態に係る模擬素子を用いた、本発明の実施形態に係る抵抗素子の不良検査方法(スクリーニング方法)の一例を説明する。まず、本発明の実施形態に係る模擬素子を用いて、図3に示した第1パッド形成電極5aと対向電極9との間、又は第2パッド形成電極5bと対向電極9との間で電気的特性を測定する。一方、本発明の実施形態に係る抵抗素子を用いて、図1に示した第1パッド形成電極5aと対向電極9との間、又は第2パッド形成電極5bと対向電極9との間で電気的特性を測定する。そして、本発明の実施形態に係る模擬素子の測定結果と、本発明の実施形態に係る抵抗素子の測定結果に基づき、本発明の実施形態に係る抵抗素子の不良を検査する。即ち、本発明の実施形態に係る模擬素子が、本発明の実施形態に係る抵抗素子の不良を模擬しているため、本発明の実施形態に係る模擬素子の測定結果は、本発明の実施形態に係る抵抗素子が不良の場合の測定結果と類似する。したがって、本発明の実施形態に係る模擬素子の測定結果との相関に基づき、本発明の実施形態に係る抵抗素子の不良を高精度に検出可能となる。
本発明の実施形態に係る模擬素子及び抵抗素子の電気的特性として、例えばI-V特性を測定することにより、本発明の実施形態に係る抵抗素子の不良を検査してもよい。図5は、本発明の実施形態に係る抵抗素子が良品及び不良品の場合のそれぞれのI-V特性の測定結果を示す。本発明の実施形態に係る模擬素子の測定結果が、本発明の実施形態に係る抵抗素子の不良品の場合の測定結果と同様のプロファイルとなるように本発明の実施形態に係る模擬素子を構成することができる。
また、本発明の実施形態に係る模擬素子及び抵抗素子の電気的特性として、例えばインピーダンスを測定することにより、本発明の実施形態に係る抵抗素子の不良を検査してもよい。本発明の実施形態に係る模擬素子及び抵抗素子は、例えば、図6に示すように、u相、v相、w相で構成される3相モータを駆動するインバータモジュール100に適用可能である。インバータモジュール100は、u相を駆動する電力用の半導体素子TR1,TR2,TR3,TR4、v相を駆動する電力用の半導体素子TR5,TR6,TR7,TR8、w相を駆動する電力用の半導体素子TR9,TR10,TR11,TR12を備える。半導体素子TR1~TR12には還流ダイオード(図示省略)がそれぞれ接続されている。半導体素子TR1~TR12のそれぞれにはIGBTが使用可能で、スイッチング動作時の発振現象を抑制するために、IGBTのそれぞれのゲート電極にはゲート抵抗R1~R12が接続されている。
本発明の実施形態に係る模擬素子及び抵抗素子は、一対のゲート抵抗R1,R2、一対のゲート抵抗R3,R4、一対のゲート抵抗R5,R6、一対のゲート抵抗R7,R8、一対のゲート抵抗R9,R10、一対のゲート抵抗R11,R12としてそれぞれ適用可能である。例えば、図1及び図3に示した第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bが、ゲート抵抗R1,R2にそれぞれ対応する。ゲート抵抗R1,R2が半導体素子TR1,TR2のゲート電極に接続される一方の端子側が、図1及び図3に示した一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5b側の端子に対応する。また、ゲート抵抗R1,R2が半導体素子TR1,TR2のゲート電極に接続されるのと反対側となる他方の端子が、図1及び図3に示した対向電極9側の端子に対応する。
図6に示したインバータモジュール100において、例えば、一対のゲート抵抗R1,R2と半導体素子TR1,TR2の組、一対のゲート抵抗R3,R4と半導体素子TR3,TR4の組、一対のゲート抵抗R5,R6と半導体素子TR5,TR6の組、一対のゲート抵抗R7,R8と半導体素子TR7,TR8の組、一対のゲート抵抗R9,R10と半導体素子TR9,TR10の組、一対のゲート抵抗R11,R12と半導体素子TR11,TR12の組の合計6箇所でインピーダンス測定を行う。
例えば一対のゲート抵抗R1,R2と半導体素子TR1,TR2の組において、一対のゲート抵抗R1,R2が1つの抵抗チップ(R1,R2)に集積され、且つ半導体素子TR1,TR2が1つのIGBTチップ(TR1,TR2)に集積された場合、抵抗チップ(R1,R2)とIGBTチップ(TR1,TR2)を基板に実装する。そして、抵抗チップ(R1,R2)ととIGBTチップ(TR1,TR2)をワイヤ配線で接続し、抵抗チップ(R1,R2)裏面の端子N1とIGBTチップ(TR1,TR2)裏面の端子N2間のインピーダンスをインピーダンス測定器101により測定し、インピーダンスの振幅電圧依存性でパッドのリーク有無を判断する。例えば、振幅電圧[V]を2条件以上で変えて測定し、測定値の差を用いてスクリーニングしてもよい。例えば、振幅電圧5[V]以下(例えば4V)と10[V]以上(例えば20V)の2条件でインピーダンスを測定してもよい。
図7は、本発明の実施形態に係る抵抗素子が良品及び不良品の場合のそれぞれのインピーダンスの変化ΔZ[%]を示す曲線である。本発明の実施形態に係る模擬素子の測定結果が、本発明の実施形態に係る抵抗素子の不良品の場合の測定結果と同様のプロファイルとなるように本発明の実施形態に係る模擬素子を構成することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る模擬素子によれば、本発明の実施形態に係る抵抗素子におけるワイヤボンディングによる破壊を模擬(再現)することができる。このため、本発明の実施形態に係る抵抗素子のワイヤボンディング後(実装後)のスクリーニング試験の不良検出精度を高めることができる。
<模擬素子の製造方法>
次に、図8~図18を参照しながら、本発明の実施形態に係る模擬素子の製造方法の一例を説明する。なお、以下に述べる模擬素子の製造方法や例示的に示した数値及び材料等は一例であり、特許請求の範囲に記載した趣旨の範囲であれば、この変形例を含めて、これ以外の種々の製造方法により実現可能であることは勿論である。
まず、n型のシリコン基板等の半導体基板1を用意する。図8に示すように、減圧化学気相成長(LPCVD)法等により、半導体基板1上にTEOS膜等の下層絶縁膜2を堆積する。なお、下層絶縁膜2は、熱酸化法により熱酸化膜を形成した後、CVD法等により熱酸化膜上に絶縁膜を堆積して、熱酸化膜及び堆積した絶縁膜を積層した複合膜で形成してもよい。引き続き、下層絶縁膜2上にフォトリソグラフィ技術でフォトレジスト膜をパターニングする。パターニングされたフォトレジスト膜をエッチングマスクとして用いて、反応性イオンエッチング(RIE)等のドライエッチング等により、下層絶縁膜2の一部を選択的に除去する。その後、フォトレジスト膜を除去する。この結果、図9に示すように、半導体基板1上の一部に下層絶縁膜(2a,2b)が形成される。なお、図1及び図2に示した抵抗素子の製造工程も、図8及び図9に示した製造工程と同様である。図10では「下層絶縁膜(2a,2b)」として異なる符号を付しているが、下層絶縁膜(2a,2b)は紙面の奥等で連続していてよく、図10の断面図は、連続した下層絶縁膜の中央部に設けられた開口部を示している。
次に、半導体基板1及び下層絶縁膜(2a,2b)上にフォトリソグラフィ技術でフォトレジスト膜をパターニングする。パターニングされたフォトレジスト膜をイオン注入用マスクとして用いて、燐(P)イオン等のn型を呈する不純物イオンを選択的に注入する。その後、イオン注入用マスクとして用いたフォトレジスト膜を除去してから、不純物イオンを熱処理により活性化させる。この結果、図10に示すように、半導体基板1の上部にn型の中央コンタクト領域10が形成される。なお、紙面の奥に位置するので図示を省略しているが、図4に示したようにn型の半導体領域が半導体基板1の周辺部に、中央コンタクト領域10と同時に形成される。図1に示した抵抗素子の製造工程では、図10に対応する製造工程においてn型の第1周辺コンタクト領域11及び第2周辺コンタクト領域12を連続したリング状の領域として半導体基板1の周辺部に同時に形成されるので、図10の断面にも現れる。
次に、CVD法等により、半導体基板1及び下層絶縁膜(2a,2b)上にノンドープのポリシリコン層を形成する。そして、ポリシリコン層に燐(P)等のn型不純物をイオン注入する。例えば燐(P)を加速電圧80keV、ドーズ量6.0×1015cm-2以下程度でイオン注入する。その後、注入されたイオンを熱処理により活性化させ、図11に示すように、n型不純物が高濃度に添加されたDOPOS層3を全面に形成する。引き続き、DOPOS層3上にフォトリソグラフィ技術でフォトレジスト膜をパターニングする。パターニングされたフォトレジスト膜をエッチングマスクとして用いて、RIE法等により、DOPOS層3の一部を選択的に除去する。その後、フォトレジスト膜を除去する。この結果、図12に示すように、下層絶縁膜(2a,2b)上に第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bがそれぞれ形成される。なお、図1及び図2に示した抵抗素子の製造工程も、図11及び図12に示した製造工程と同様である。
次に、図13に示すように、下層絶縁膜(2a,2b)、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bを被覆するように、層間絶縁膜4を堆積する。例えば、CVD法等によりNSG膜及びPSG膜を順に堆積し、NSG膜及びPSG膜を積層した複合膜で層間絶縁膜4を形成することができる。引き続き、層間絶縁膜4上にフォトリソグラフィ技術でフォトレジスト膜をパターニングする。パターニングされたフォトレジスト膜をエッチングマスクとして用いて、RIE法等により、層間絶縁膜4の一部を選択的に除去する。その後、フォトレジスト膜を除去する。この結果、図14に示すように、層間絶縁膜4に第1コンタクトホール4a、第2コンタクトホール4b、第3コンタクトホール4c、第4コンタクトホール4d及び第5コンタクトホール4eを開孔する。このとき同時に層間絶縁膜4には、第6コンタクトホール4f及び第7コンタクトホール4g等も開孔される。なお、図1及び図2に示した抵抗素子の製造工程も、図13及び図14に示した製造工程と同様である。
次に、図15に示すように、真空蒸着法又はスパッタリング法等により、コンタクトホール4a~4gを埋め込むように、層間絶縁膜4上に金属膜5を堆積する。金属膜5は、例えば、CVD法等により、Ti/TiN、Al-Si、TiN/Tiを順に堆積して形成することができる。引き続き、金属膜5上にフォトリソグラフィ技術でフォトレジスト膜をパターニングする。パターニングされたフォトレジスト膜をエッチングマスクとして用いて、金属膜5の一部を選択的に除去する。この結果、図16に示すように、層間絶縁膜4上に、第1パッド形成電極5a、第2パッド形成電極5b、中継配線5c、延長部5e,5fが形成される。なお、図16には現れないが、図4に示した延長部5e,5fでリング状が分断された平面パターンのガードリング層5dも形成される。
このとき、第1コンタクトホール4aを介して第1パッド形成電極5aを第1抵抗層3aに接続するコンタクト領域6a、第2コンタクトホール4bを介して第1パッド形成電極5aを中継配線5cに接続するコンタクト領域6bが形成される。また、第5コンタクトホール4eを介して中継配線5cを半導体基板1に接続するコンタクト領域6も形成される。更に第3コンタクトホール4cを介して第2パッド形成電極5bを第2抵抗層3bに接続するコンタクト領域6c、第4コンタクトホール4dを介して第2パッド形成電極5bを中継配線5cに接続するコンタクト領域6dも形成される。更に、第6コンタクトホール4f及び第7コンタクトホール4gを介して、延長部5e,5fを半導体基板1に接続するコンタクト領域6f,6gも形成される。なお、図1及び図2に示した抵抗素子の製造工程は、図15に示した製造工程と同様であるが、図16に示した製造工程において、層間絶縁膜4上に一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5b並びに中継配線5c及びリング状のガードリング層5dを形成する一方で、延長部5e,5fを形成しない点が異なる。
次に、図17に示すように、第1パッド形成電極5a、第2パッド形成電極5b、中継配線5c、延長部5e,5f及びガードリング層5d上に保護膜7を形成する。例えば、プラズマCVD法等によりTEOS膜及びSi膜を順次堆積し、ポリイミド膜を塗布することで、TEOS膜、Si膜及びポリイミド膜からなる保護膜7が形成される。引き続き、保護膜7上にフォトリソグラフィ技術でフォトレジスト膜をパターニングする。パターニングされたフォトレジスト膜をエッチングマスクとして用いて、保護膜7の一部を選択的に除去する。この結果、図18に示すように、保護膜7に第1窓部7a及び第2窓部7bが形成され、第1窓部7a及び第2窓部7bで露出する一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5bが実装用のパッド領域となる。なお、図1及び図2に示した抵抗素子の製造工程も、図17及び図18に示した製造工程と同様である。
次に、化学的機械研磨(CMP)等により半導体基板1の下面を研磨し、半導体基板1の厚さを350μm程度に薄くする。その後、真空蒸着法又はスパッタリング法等により、半導体基板1の下面に対向電極9を形成する。なお、図1に示した抵抗素子と同様の素子が1枚のウェハにマトリクス状のチップ領域として多数形成され且つチップ領域の一部に図3に示した模擬素子が形成されており、ダイシングにより、これらのチップ領域は図1に示した抵抗素子のチップ及び図3に示した模擬素子のチップに分離される。
本発明の実施形態に係る模擬素子の製造方法によれば、図1及び図2に示した抵抗素子に対して製造方法を大幅に変更することなく、図1及び図2に示した抵抗素子の不良を模擬した模擬素子を容易に製造可能となる。
(第1変形例)
本発明の実施形態の第1変形例に係る抵抗素子は、図19の断面図上では、半導体基板1に第1周辺コンタクト領域11及び第2周辺コンタクト領域12が示されていない点が、図1に示した抵抗素子と異なる。更に、一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5bからそれぞれ延長形成された延長部5e,5fが定義されている点が、図1に示した抵抗素子と異なる。
即ち、第1変形例に係る抵抗素子は、延長部5e,5fと半導体基板1とを電気的に接続するコンタクト領域6f,6gが無い点のみが、図3に示した本発明の実施形態に係る模擬素子と異なる。図19の構造は、コンタクト領域6f,6gを形成しないだけで、製造方法を大幅に変更することなく、図3に示した本発明の実施形態に係る模擬素子と機能的に等価な模擬素子を容易に作製可能となる。
(第2変形例)
本発明の実施形態の第2変形例に係る模擬素子は、図20に示すように、半導体基板1として、n型不純物を高濃度で添加したシリコン基板等の低比抵抗の基板を使用した点が、図3に示した本発明の実施形態に係る模擬素子と異なる。半導体基板1の抵抗成分は、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bの抵抗成分に対して無視できるレベルまで小さいことが好ましい。即ち、半導体基板1の抵抗成分は、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bの抵抗成分に対して1/100以下程度であることが好ましい。半導体基板1の比抵抗は、例えば2mΩ・cm~60mΩ・cm程度としてもよい。なお、半導体基板1としては、p型不純物を高濃度で添加したシリコン基板や、シリコン以外の半導体基板を使用してもよい。半導体基板1の上部には、半導体基板1と反対導電型(p型)の第1周辺コンタクト領域13及び第2周辺コンタクト領域14が設けられている。
T字型を中継配線5cの中央端(第3端部)である基板接続端子は、コンタクト領域6eを介して半導体基板1に低接触抵抗でオーミック接続されている。延長部5eは、コンタクト領域6fを介して半導体基板1に設けられたp型の第1周辺コンタクト領域13にショットキー接触されている。延長部5fは、コンタクト領域6gを介して半導体基板1に設けられたp型の第2周辺コンタクト領域14にショットキー接触されている。
実施形態の第2変形例に係る模擬素子では、半導体基板1に低比抵抗の基板を用い、半導体基板1の上部に半導体基板1と反対導電型の第1周辺コンタクト領域13及び第2周辺コンタクト領域14を設け、延長部5e,5fを第1周辺コンタクト領域13及び第2周辺コンタクト領域14とショットキー接触することができる。
(第3変形例)
本発明の実施形態の第3変形例に係る模擬素子は、図21に示すように下層絶縁膜(2a,2b)上に第1抵抗層3aと離間して、電位的に浮遊(フローティング)状態にある第1補助膜3cが配置されている点が、図3に示した本発明の実施形態に係る模擬素子と異なる。同様に、下層絶縁膜(2a,2b)上に第2抵抗層3bと離間して、電位的に浮遊状態にある第2補助膜3dが配置されている点も、図3に示した本発明の実施形態に係る模擬素子と異なる。なお、図示を省略するが、第3変形例に係る模擬素子による不良の模擬対象となる抵抗素子としては、図1に示した抵抗素子に、図21に示した第1補助膜3c及び第2補助膜3dを配置した構造とすればよい。
第1補助膜3cは、第1パッド形成電極5aの下方の位置に第1抵抗層3aと離間して配置される。第2補助膜3dは、第2パッド形成電極5bの下方の位置に第2抵抗層3bと離間して配置される。第1補助膜3c及び第2補助膜3dは、n型のDOPOS等の第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bと同じ材料からなり、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bと同じ厚さを有する。第1補助膜3c及び第2補助膜3dは、例えば矩形形状の平面パターンを有する。第3変形例に係る模擬素子の他の構成は、図3に示した模擬素子と同様であるので、重複した説明を省略する。
第3変形例に係る模擬素子では、浮遊状態の第1補助膜3c及び第2補助膜3dを配置することにより、下層絶縁膜2a,bの厚さを厚くする場合と同様に、一対の第1パッド形成電極5a及び第2パッド形成電極5bの下方の寄生容量を低減することができる。これにより、高周波動作時のインピーダンス低下に対する全抵抗の低減を抑制し、発振現象を抑制することができる。
第3変形例に係る模擬素子の製造方法は、図12に示した手順において、DOPOS層3を選択的に除去することにより、第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bを形成するのと同時に第1補助膜3c及び第2補助膜3dを形成すればよい。第3変形例に係る模擬素子の製造方法の他の手順は、本発明の実施形態に係る模擬素子の製造方法と同様であるので、重複した説明を省略する。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態に係る抵抗素子及び模擬素子として、図1及び図3に示すように1チップに2つの第1抵抗層3a及び第2抵抗層3bを設けた構造をそれぞれ例示したが、1チップに1つの抵抗層のみを設けてもよい。例えば、図1及び図3に示した抵抗素子の右側の下層絶縁膜2b、第2抵抗層3b、第2パッド形成電極5bを含む構造を設けなくてもよい。また、本発明の実施形態に係る抵抗素子及び模擬素子として、1チップに3つ以上の抵抗層を設けてもよい。
また、本発明の実施形態に係る抵抗素子及び模擬素子を、図6に示すようにゲート抵抗R1~R12として適用する場合を例示したが、ゲート抵抗R1~R12への適用に限定されるものではない。本発明の実施形態に係る抵抗素子及び模擬素子は、各種ICの抵抗素子として適用可能である。
1…半導体基板
2…絶縁膜
2a,2b…下層絶縁膜
3…DOPOS層
3a…第1抵抗層
3b…第2抵抗層
3c,3d…補助膜
4…層間絶縁膜
4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g…コンタクトホール
5…金属膜
5a…第1パッド形成電極
5b…第2パッド形成電極
5c…中継配線
5d…ガードリング層
5e,5f…延長部
6,6a,6b,6c,6d,6e,6f,6g…コンタクト領域
7…保護膜
9…対向電極
10…中央コンタクト領域
11,13…第1周辺コンタクト領域
12,14…第2周辺コンタクト領域
21,22…ボンディングワイヤ
100…インバータモジュール

Claims (7)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に設けられた下層絶縁膜と、
    前記下層絶縁膜上に設けられた第1抵抗層と、
    前記第1抵抗層を被覆する層間絶縁膜と、
    前記第1抵抗層に接続されて前記層間絶縁膜上に配置され、前記半導体基板にショットキー接触される延長部を有する第1パッド形成電極と、
    前記第1抵抗層に接続され、且つ前記半導体基板にオーミック接続される中継配線と、
    前記半導体基板下に設けられた対向電極と、
    を備え、検査対象となる抵抗素子に対応構造として含まれる前記第1パッド形成電極直下の前記下層絶縁膜及び前記層間絶縁膜の不良を模擬することを特徴とする模擬素子。
  2. 前記中継配線がオーミック接続される前記半導体基板の上部に、前記半導体基板よりも高濃度で前記半導体基板と同一導電型のコンタクト領域が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の模擬素子。
  3. 前記第1パッド形成電極の前記延長部がショットキー接触される前記半導体基板の上部に、前記半導体基板とは反対導電型のコンタクト領域が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の模擬素子。
  4. 前記下層絶縁膜上に設けられ、前記層間絶縁膜で被覆される第2抵抗層と、
    前記中継配線の他端及び前記第2抵抗層に接続されて前記層間絶縁膜上に配置され、前記半導体基板にショットキー接触される延長部を有する第2パッド形成電極と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の模擬素子。
  5. 半導体基板上の下層絶縁膜、前記下層絶縁膜上の第1抵抗層、前記第1抵抗層を被覆する層間絶縁膜、前記第1抵抗層に接続されて前記層間絶縁膜上に配置され前記半導体基板にショットキー接触される延長部を有する第1パッド形成電極、前記第1抵抗層に接続され、且つ前記半導体基板にオーミック接続される中継配線、前記半導体基板下に設けられた対向電極を備える模擬素子を用いて、前記第1パッド形成電極と前記対向電極間で電気的特性を測定するステップと、
    前記模擬素子が模擬した、検査対象となる抵抗素子の電気的特性を測定するステップと、
    前記模擬素子及び前記抵抗素子のそれぞれの電気的特性の測定結果に基づき、前記抵抗素子に含まれる、前記第1パッド形成電極直下の前記下層絶縁膜及び前記層間絶縁膜に対応する構造の不良を検査するステップ
    とを含むことを特徴とする抵抗素子の不良検査方法。
  6. 前記電気的特性を測定するステップは、インピーダンス測定を行うことを特徴とする請求項5に記載の抵抗素子の不良検査方法。
  7. 前記電気的特性を測定するステップは、I-V測定を行うことを特徴とする請求項5に記載の抵抗素子の不良検査方法。
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