CRBNは、植物からヒトまで保存されている442アミノ酸のタンパク質であり、ヒト3番染色体のp26.3短腕に位置し、分子量は51 kDaである。ヒトでは、CRBN遺伝子は、常染色体劣性遺伝非症候群性精神遅滞(ARNSMR)の候補遺伝子として同定されている。CRBNは、精巣、脾臓、前立腺、肝臓、膵臓、胎盤、腎臓、肺、骨格筋、卵巣、小腸、末梢血白血球、結腸、脳部、及び網膜で広く発現されるが、脳組織(網膜を含む)及び精巣での発現は他の組織よりも著しく高い。
CRBNは、抗腫瘍薬および免疫調節薬の重要な標的として、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病などの血液疾患領域での悪性腫瘍、ハンセン病結節性紅斑などの皮膚疾患、及び全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患には明確な治療効果があることが確認された。ドマイド類薬物には多くの副作用、特に末梢神経障害がある。臨床治療効果を向上させ、臨床副作用を低下させ、患者の長期使用に有利になるために、催奇形性作用がなく、より少ない末梢神経障害、より強い免疫調節作用、より高い抗腫瘍活性のCRBN調節薬を開発する必要がある。
本発明は、式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供し、
ここで、
nは、0、1、2及び3から選択され、
R1は、H、ハロゲン、OH、NH2、CN、C3-6シクロアルキル、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシルから選択され、前記NH2、C3-6シクロアルキル、C16アルキル及びC1-6アルコキシルは、1、2又は3つのRaで任意に置換され、
環Aは、5~6員ヘテロアリール、フェニル、C4-6シクロアルキル、及び4~7員ヘテロシクロアルキルから選択され、
R
aはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH
2、C
1-10アルキルアミノ、C
1-10アルコキシル、-C(=O)O-C
1-10アルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキルアミノ、C
4-7シクロアルキルアミノ、C
4-7シクロアルキルメチルアミノから選択され、ただし、前記NH
2、C
1-10アルキルアミノ、C
1-10アルコキシル、-C(=O)O-C
1-10アルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキルアミノ、C
4-7シクロアルキルアミノ、C
4-7シクロアルキルメチルアミノは1、2又は3つのRで任意に置換され、
Rはそれぞれ独立してF、Cl、Br、I、OH、NH
2、Me、
から選択され、
前記5~6員ヘテロアリール、4~7員ヘテロシクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキル、4~10員ヘテロシクロアルキルアミノは、それぞれ1、2、3又は4つの独立して-NH-、-O-、-S-、
およびNから選択されるヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本発明は、式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を提供し、
ここで、
nは、0、1、2、3から選択され、
R
1は、H、ハロゲン、OH、NH
2及びC
1-6アルキルから選択され、ただし、C
1-6アルキルは1、2又は3つのR
aで任意に置換され、
環Aは、5~6員ヘテロアリール、フェニル、C
4-6シクロアルキル及び4~7員ヘテロシクロアルキルから選択され、
R
aは、F、Cl、Br、I、OH、NH
2から選択され、
前記5~6員ヘテロアリール、4~7員ヘテロシクロアルキルは、それぞれ1、2、3又は4つの独立して-NH-、-O-、-S-およびNから選択されるヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記Raは、F、Cl、Br、I、OH、NH2、C1-6アルキルアミノ、C1-6アルコキシル、-C(=O)O-C1-6アルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、4~7員ヘテロシクロアルキルアミノ、C4-7シクロアルキルアミノ、C4-7シクロアルキルメチルアミノから選択され、ただし、前記NH2、C1-6アルキルアミノ、C1-6アルコキシル、-C(=O)O-C1-6アルキル、4~7員ヘテロシクロアルキル、C4-7シクロアルキルアミノ、4~7員ヘテロシクロアルキルアミノ、C4-7シクロアルキルメチルアミノは、1、2又は3つのRで任意に置換される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記Raは、F、Cl、Br、I、OH、NH2、C1-3アルキルアミノ、C1-3アルコキシル、-C(=O)O-C1-4アルキル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、3-アザビシクロ[3,1,0]ヘキシル、チオモルホリン-1,1-ジオキシド、シクロヘキシルアミノ、ピペリジニルアミノ、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピラニルアミノ、およびシクロヘキシルメチルアミノから選択され、ただし、前記NH2、C1-3アルキルアミノ、C1-3アルコキシル、-C(=O)O-C1-4アルキル、テトラヒドロピロリル、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、3-アザビシクロ[3,1,0]ヘキシル、チオモルホリン-1,1-ジオキシド、シクロヘキシルアミノ、ピペリジニルアミノ、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピラニルアミノ、およびシクロヘキシルメチルアミノは、1、2又は3つのRで任意に置換される。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R
aは、
から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R1は、H、NH2、CN、C3-6シクロアルキル、C1-3アルキル及びC1-3アルコキシルから選択され、ただし、前記NH2、C3-6シクロアルキル、C1-3アルキル及びC1-3アルコキシルは、1、2又は3つのRaで置換されてもよく、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R1は、H、F、Cl、Br、I、OH、NH2、C1-3アルキルから選択され、ただし、C1-3アルキルは1、2又は3つのRaで置換されてもよく、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R1は、F、Cl、Br、I、OH、NH2、C1-3アルキルから選択され、ただし、C1-3アルキルは1、2又は3つのRaで置換されてもよく、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R1は、H、F、Cl、Br、I、OH、NH2およびMeから選択され、ただし、Meは1、2又は3つのRaで置換されてもよく、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R1は、F、Cl、Br、I、OH、NH2およびMeから選択され、Meは1、2又は3つのRaで置換されてもよく、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の形態において、R
1は、H、Me、CN、
から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R1はH、Meから選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記R1はMeから選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記環Aは、フェニル、ピリジル、ピロリル、
ピラゾリル、1,3-ジオキソラニル、モルホリニル、オキサゾリルシクロブチル、オキサシクロヘプチル、フラニル、テトラヒドロフラニル、および1,4-オキサアザシクロヘプチルから選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の形態において、環Aは、フェニル、ピリジル、ピロリル、ピラゾリル、1,3-ジオキソラニル、フラニル、およびテトラヒドロフラニルから選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記環Aは、フェニル、1,3-ジオキソラニル、モルホリニル、オキサゾリルシクロブチル、オキサシクロヘプチル、および1,4-オキサアザシクロヘプチルから選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記環Aは、フェニル、ピリジル、1,3-ジオキソラニル、モルホリニル、オキサゾリルシクロブチル、オキサシクロヘプチル、テトラヒドロフラニル、および1,4-オキサアザシクロヘプチルから選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記環Aは、フェニル、ピリジル、1,3-ジオキソラニル、およびテトラヒドロフラニルから選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記構造単位
は、
から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記構造単位
は、
から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記構造単位
は、
から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記構造単位
は、
から選択され、他の変数は本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様は前記変数の任意の組み合わせからなるものである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記化合物又はその薬学的に許容される塩は、
から選択され、
ここで、n、R
1および環Aは本発明で定義される通りである。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記化合物又はその薬学的に許容される塩は、
から選択され、
ここで、n、R
1、環A、構造単位
は本発明で定義される通りである。
本発明はさらに下記の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
本発明の幾つかの実施の態様において、前記化合物又はその薬学的に許容される塩は、
から選択される。
本発明はさらに治療有効量の前記化合物又はその薬学的に許容される塩を有効成分及び薬学的に許容されるキャリアとして含む医薬組成物を提供する。
本発明はさらにCRBNタンパクに関連する疾患を治療するための薬物の調製における前記化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明はさらにCRBNタンパクに関連する疾患を治療するための薬物の調製における前記組成物の使用を提供する。
定義と説明
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語及び連語は以下の意味を有する。一つの特定の用語又は連語は、特別に定義されていない限り、不確定又は不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、相応の商品又はその有効成分を指す。
本明細書で用いられる用語「薬学的に許容される」は、それらの化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対するもので、これらは信頼できる医学的判断の範囲内にあり、ヒト及び動物の組織と接触して使用することに適し、過剰な毒性、刺激性、アレルギー反応又は他の問題又は合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に合う。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩を指し、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸又は塩基とで製造される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物の中性の形態と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミン又はマグネシウムの塩又は類似の塩を含む。本発明の化合物に比較的に塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物の中性の形態と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の例には、無機酸塩及び有機酸塩、更にアミノ酸(例えばアルギニン等)の塩、及びグルクロン酸のような有機酸の塩を含み、前記無機酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸等を含み、前記有機酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホ
ン酸、クエン酸、酒石酸やメタンスルホン酸等の類似の酸を含む。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性及び酸性の官能基を含有するため、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に転換することができる。
本発明の薬学的に許容される塩は、酸基又は塩基性基を含む母体化合物から通常の方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の製造方法は、水又は有機溶媒或いは両者の混合物において、遊離酸又は塩基の形態のこれらの化合物を化学量論の適切な塩基又は酸と反応させて製造する。
本発明の化合物は、特定の幾何又は立体異性体の形態が存在してもよい。本発明は、全てのこのような化合物を想定し、シス及びトランス異性体、(-)-及び(+)-エナンチオマー、(R)-及び(S)-エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、及びそのラセミ混合物並びに他の混合物、例えばエナンチオマー又はジアステレオマーを多く含有する混合物を含み、全てのこれらの混合物は本発明の範囲内に含まれる。アルキル等の置換基に他の不斉炭素原子が存在してもよい。全てのこれらの異性体及びこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
別途に説明しない限り、用語「エナンチオマー」又は「光学異性体」とは互いに鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、用語「ジアステレオマー」とは分子が二つ又は複数のキラル中心を有し、かつ分子同士は非鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、「(+)」は右旋を、「(-)」は左旋を、「(±)」はラセミを表す。
別途に説明しない限り、楔形実線結合(
)及び楔形点線結合(
)で一つの立体中心の絶対配置を、棒状実線結合(
)及び棒状点線結合(
)で立体中心の相対配置を、波線(
)で楔形実線結合(
)又は楔形点線結合(
)を、或いは波線(
)で棒状実線結合(
)及び棒状点線結合(
)を表す。
別途に説明しない限り、ある基が1つの又は複数の連結可能なサイトを有する場合、この基の任意の1つ又は複数のサイトは化学結合により他の基と連結することができる。前記サイトと他の基とが連結された化学結合は直線実線結合(
)、直線点線結合(
)、又は波線(
)で表すことができる。例えば、-OCH
3における直線実線結合は、この基における酸素原子を介して他の基と連結することを表す。
における直線点線結合は、この基における窒素原子の両端を介して他の基と連結することを表す。
の波線は、このフェニル基における1と2位の炭素原子を介して他の基と連結することを表す。
本発明の化合物は、特定のものが存在してもよい。別途に説明しない限り、用語「互変異性体」又は「互変異性体の形態」とは、室温において、異なる官能基の異性体が動的平衡にあり、かつ快速に互いに変換できることを指す。互変異性体は可能であれば(例えば、溶液において)、互変異性体の化学的平衡に達することが可能である。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピー互変異性体(prototropic tautomer)とも呼ばれる)は、プロトンの移動による相互変換、例えばケトン-エノール異性化やイミン-エナミン異性化を含む。原子価互変異性体(valence tautomer)は、一部の結合電子の再構成による相互変換を含む。中では、ケトン-エノール互変異性化の具体的な実例は、ペンタン-2,4-ジオンと4-ヒドロキシ-3-ペンテン-2-オンの二つの互変異性体の間の相互変換である。
別途に説明しない限り、用語「一つの異性体を豊富に含む」、「異性体が豊富に含まれる」、「一つのエナンチオマーを豊富に含む」又は「エナンチオマーが豊富に含まれる」とは、それにおける一つの異性体又はエナンチオマーの含有量が100%未満で、かつ当該異性体又はエナンチオマーの含有量は60%以上、又は70%以上、又は80%以上、又は90%以上、又は95%以上、又は96%以上、又は97%以上、又は98%以上、又は99%以上、又は99.5%以上、又は99.6%以上、又は99.7%以上、又は99.8%以上、又は99.9%以上である。
別途に説明しない限り、用語「異性体の過剰量」又は「エナンチオマーの過剰量」とは、二つの異性体又は二つのエナンチオマーの間の相対百分率の差の値である。例えば、その一方の異性体又はエナンチオマーの含有量が90%で、もう一方の異性体又はエナンチオマーの含有量が10%である場合、異性体又はエナンチオマーの過剰量(ee値)は80%である。
光学活性な(R)-及び(S)-異性体並びにD及びL異性体は、キラル合成又はキラル試薬又は他の通常の技術を用いて調製することができる。本発明のある化合物の一つのエナンチオマーを得るには、不斉合成又はキラル補助剤を有する誘導作用によって調製することができるが、その中で、得られたジアステレオマー混合物を分離し、かつ補助基を分解させて純粋な所要のエナンチオマーを提供する。或いは、分子に塩基性官能基(例えばアミノ基)又は酸性官能基(例えばカルボキシ基)が含まれる場合、適切な光学活性な酸又は塩基とジアステレオマーの塩を形成させ、更に本分野で公知の通常の方法によってジアステレオマーの分割を行った後、回収して単離されたエナンチオマーを得る。また、エナンチオマーとジアステレオマーの分離は、通常、クロマトグラフィー法によって行われ、前記クロマトグラフィー法はキラル固定相を使用し、かつ任意に化学誘導法(例えばアミンからカルバミン酸塩を生成させる)と併用する。
本発明の化合物は、当該化合物を構成する一つ又は複数の原子に、非天然の比率の原子同位元素が含まれてもよい。例えば、三重水素(3H)、ヨウ素-125(125I)又はC-14(14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。また、例えば、水素を重水素で置換して重水素化薬物を形成することができ、重水素と炭素からなる結合は水素と炭素からなる結合よりも強固で、未重水素化薬物と比べ、重水素化薬物は毒性・副作用の低下、薬物の安定性の増加、治療効果の増強、薬物の生物半減期の延長等のメリットがある。本発明の化合物の全ての同位元素の構成の変換は、放射性の有無を問わず、いずれも本発明の範囲内に含まれる。「任意」又は「任意に」とは、後述する事象又は状況は可能であるが、必ずしも発生しないことを意味し、その説明は前記事象又は状況が発生する場合及び前記事件又は状況が発生しない場合を含む。
用語「置換される」とは、特定の原子における任意の一つ又は複数の水素原子が置換基で置換されることで、特定の原子の原子価状態が正常でかつ置換後の化合物が安定していれば、重水素及び水素の変形体を含んでもよい。置換基がオキソ(即ち=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。酸素置換は、芳香族基に生じない。用語「任意に置換される」とは、置換されていてもよく、置換されていなくてもよいことを指し、別途に定義しない限り、置換基の種類と数は化学的実現できれば任意である。
変量(例えばR)のいずれかが化合物の組成又は構造で1回以上現れる場合、その定義はいずれの場合においても独立である。そのため、例えば、一つの基が0~2個のRで置換された場合、前記基は任意に2個以下のRで置換され、かついずれの場合においてもRが独立の選択肢を有する。また、置換基及び/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせでのみに安定した化合物になる場合のみ許容される。
連結基の数が0の場合、例えば-(CRR)0-は、当該連結基が単結合であることを意味する。
一つの置換基がない場合、当該置換基が存在しないことを表し、例えばA-XにおけるXがない場合、当該構造が実際にAとなることを表す。挙げられた置換基に対してその中のどの原子が置換された基に連結されたかを明示しない場合、その置換基はいずれかの原子を通じて結合され、例えば、ピリジルを置換基とする場合、ピリジル上のいずれかの炭素原子を通じて置換された基に連結されることができる。
別途に定義しない限り、環上の原子数は一般的に環の員数と定義され、例えば、「5~7員環」とは、5~7個の原子に囲まれた「環」を指す。
別途に定義しない限り、「C1-6アルキル」という用語は、1~6個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を指す。前記C1-6アルキルは、C1-5、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C6及びC5アルキルなどを含み、一価
(例えば、メチル)、二価(例えば、メチレン)、又は多価(例えば、メチン)であり得る。C1-6アルキルの例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチルを含む)、ペンチル(n-ペンチル、イソペンチル及びネオペンチルを含む)、ヘキシルなどが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-4アルキル」という用語は、1~4個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を指す。前記C1-4アルキルは、C1-2、C1-3及びC2-3アルキルなどを含み、一価(例えば、メチル)、二価(例えば、メチレン)、又は多価(例えば、メチン)であり得る。C1-4アルキルの例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチルを含む)などが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-3アルキル」という用語は、1~3個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を指す。前記C1-3アルキルはC1-2及びC2-3アルキルなどを含み、一価(例えば、メチル)、二価(例えば、メチレン)、又は多価(例えば、メチン)であり得る。C1-3アルキルの例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)などが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-10アルキルアミノ」という用語は、アミノを介して分子の他の部分に連結する1~6個の炭素原子を含むアルキルを指す。前記C1-6アルキルアミノは、C1-10アルコキシルを含み、C1-9、C1-8、C1-7、C1-6、C1-5、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C6、C5、C4及びC2アルキルアミノなどを含む。C1-6アルキルアミノの例には、-NHCH3、-N(CH3)2、-NHCH2CH3、-N(CH3)CH2CH3、-N(CH2CH3)(CH2CH3)、-NHCH2CH2CH3、-NHCH2(CH3)2、-NHCH2CH2CH2CH3などが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-6アルキルアミノ」という用語は、アミノを介して分子の他の部分に連結する1~6個の炭素原子を含むアルキルを指す。前記C1-6アルキルアミノは、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C6、C5、C4、C3及びC2アルキルアミノなどを含む。C1-6アルキルアミノの例には、-NHCH3、-N(CH3)2、-NHCH2CH3、-N(CH3)CH2CH3、-N(CH2CH3)(CH2CH3)、-NHCH2CH2CH3、-NHCH2(CH3)2、-NHCH2CH2CH2CH3などが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-3アルキルアミノ」という用語は、アミノを介して分子の他の部分に連結する1~3個の炭素原子を含むアルキルを指す。前記C1-3アルキルアミノは、C1-2、C3及びC2アルキルアミノなどを含む。C1-3アルキルアミノの例には、-NHCH3、-N(CH3)2、-NHCH2CH3、-N(CH3)C
H2CH3、-NHCH2CH2CH3、-NHCH2(CH3)2などが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-10アルコキシル」という用語は、1つの酸素原子を介して分子の他の部分に連結する1~10個の炭素原子を含むアルキルを指す。前記C1-10アルコキシルは、C1-9、C1-8、C1-7、C1-6、C1-5、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C6、C5、C4及びC3アルコキシルなどを含む。C1-10アルコキシルの例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(ノルマルプロポキシおよびイソプロポキシを含む)、ブトキシ(n-ブトキシ、イソブトキシ、s-ブトキシ、t-ブトキシを含む)、ペントキシ(n-ペントキシ、イソペントキシおよびネオペントキシを含む)、ヘキシルオキシなどが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-6アルコキシル」という用語は、1つの酸素原子を介して分子の他の部分に連結する1~6個の炭素原子を含むアルキルを指す。前記C1-6アルコキシルは、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C6、C5、C4及びC3アルコキシルなどを含む。C1-6アルコキシルの例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(ノルマルプロポキシおよびイソプロポキシを含む)、ブトキシ(n-ブトキシ、イソブトキシ、s-ブトキシ、t-ブトキシを含む)、ペントキシ(n-ペントキシ、イソペントキシおよびネオペントキシを含む)、ヘキシルオキシなどが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C2-4アルコキシル」という用語は、1つの酸素原子を介して分子の他の部分に連結する2~4個の炭素原子を含むアルキルを指す。前記C2-4アルコキシルは、C2-3、C2-4、C2、C4及びC3アルコキシルなどを含む。C2-4アルコキシルの例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(ノルマルプロポキシおよびイソプロポキシを含む)、ブトキシ(n-ブトキシ、イソブトキシ、s-ブトキシ、t-ブトキシを含む)、ペントキシ(n-ペントキシ、イソペントキシおよびネオペントキシを含む)、ヘキシルオキシなどが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1-3アルコキシル」という用語は、1つの酸素原子を介して分子の他の部分に連結する1~3個の炭素原子を含むアルキルを指す。前記C1-3アルコキシルは、C1-2、C2-3、C3及びC2アルコキシルなどを含む。C1-3アルコキシルの例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(ノルマルプロポキシおよびイソプロポキシを含む)などが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「ハロゲン化」又は「ハロゲン」という用語自身又は他の置換基の一部として、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子を指す。
別途に定義しない限り、「C3-6シクロアルキル」は、単環式及び二環系である3~6個の炭素原子からなる飽和環状炭化水素基を指し、前記C3-6シクロアルキルは、C3-5及びC5-6シクロアルキルなどを含み、一価、二価、又は多価であり得る。C3-6シクロアルキルの例には、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C4-6シクロアルキル」は、単環式及び二環系である4~6個の炭素原子からなる飽和環状炭素水素基を指し、ここで、二環系は、スピロ環、縮合環及び架橋環を含み、前記C4-6シクロアルキルは、C4-5及びC5-6シクロアルキルなどを含み、一価、二価又は多価であり得る。C3-6シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが含まれるが、これ
らに限定されない。
別途に定義しない限り、「4~10員ヘテロシクロアルキル」という用語自身或いはもう一つの用語と合わせたものは、それぞれ4~10個の環原子からなる飽和環状基を表し、その1、2、3、又は4つの環原子は、それぞれ独立してO、S、及びNから選択されるヘテロ原子であり、残りは炭素原子であり、ここで、窒素原子は任意に四級化され、窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意に酸化(即ち、NO及びS(O)p、pは1又は2である)されることができる。それは単環、二環系、および三環系を含み、ここで、二環と三環系はスピロ環、縮合環及び架橋環を含む。また、当該「4~10員ヘテロシクロアルキル」について、ヘテロ原子はヘテロシクロアルキルの分子の他の部分との連結位置を占めてもよい。前記4~10員ヘテロシクロアルキルは、4~8員、4~6員、4~7員、4~9員、4員、5員、および6員ヘテロシクロアルキルなどを含む。4~10員ヘテロシクロアルキルの例には、ピロリジル、ピラゾリニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロチエニル(テトラヒドロチエン-2-イル及びテトラヒドロチエン-3-イル等を含む)、テトラヒドロフリル(テトラヒドロフラン-2-イル等を含む)、テトラヒドロピラニル、ピペリジル(1-ピペリジル、2-ピペリジル及び3-ピペリジル等を含む)、ピペラジル(1-ピペラジル及び2-ピペラジル等を含む)、モルホリル(3-モルホリル及び4-モルホリル等を含む)、ジオキサニル、ジチアニル、イソオキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、1,2-オキサジニル、1,2-チアジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ホモピペラジル、ホモピペリジニル又はジオキセパニルが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「4~7員ヘテロシクロアルキル」という用語自身或いはもう一つの用語と合わせたものは、それぞれ4~7個の環原子からなる飽和環状基を表し、1、2、3又は4個の環原子は独立してO、SおよびNから選択されるヘテロ原子であり、残りは炭素原子であり、ここで、窒素原子は任意に四級化され、窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意に酸化(即ち、NO及びS(O)p、pは1又は2である)されることができる。それは単環および二環系を含み、ここで、二環系はスピロ環、縮合環及び架橋環を含む。また、前記「4~7員ヘテロシクロアルキル」について、ヘテロ原子はヘテロシクロアルキルの分子の他の部分との連結位置を占めてもよい。前記4~7員ヘテロシクロアルキルは、4~5員、4~6員、5~6員、5~7員、4員、5員、および6員ヘテロシクロアルキルなどを含む。4~7員ヘテロシクロアルキルの例には、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジル、ピラゾリニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロチエニル(テトラヒドロチエン-2-イル及びテトラヒドロチエン-3-イル等を含む)、テトラヒドロフリル(テトラヒドロフラン-2-イル等を含む)、テトラヒドロピラニル、ピペリジル(1-ピペリジル、2-ピペリジル及び3-ピペリジル等を含む)、ピペラジル(1-ピペラジル及び2-ピペラジル等を含む)、モルホリル(3-モルホリル及び4-モルホリル等を含む)、ジオキサニル、ジチアニル、イソオキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、1,2-オキサジニル、1,2-チアジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ホモピペラジル、ホモピペリジニル又はジオキセパニルなどが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、本発明では、「5~6員ヘテロアリール環」と「5~6員ヘテロ」という用語は互換的に使用でき、用語「5~6員ヘテロアリール」は共役π電子系を持つ5~6個の環原子からなる単環基を表し、その1、2、3、又は4つの環原子は、独立してO、S及びNのヘテロ原子から選択され、残りは炭素原子である。ここで、窒素原子は任意に四級化され、窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意に酸化(即ち、NO及びS(O)p、pは1又は2である)されることができる。前記5~6員ヘテロアリールはヘテロ原子又は炭素原子を介して分子の他の部分に連結することができる。前記5~6員ヘテロアリールはヘテロ分子又は炭素原子を介して分子の他の部分との連結される。前記5~10
員ヘテロアリールは、5員及び6員ヘテロアリールを含む。前記5~6員ヘテロアリールの例には、ピロリル(N-ピロリル、2-ピロリル及び3-ピロリル等を含む)、ピラゾリル(2-ピラゾリル及び3-ピラゾリル等を含む)、イミダゾリル(N-イミダゾリル、2-イミダゾリル、4-イミダゾリル及び5-イミダゾリル等を含む)、オキサゾリル(2-オキサゾリル、4-オキサゾリル及び5-オキサゾリル等を含む)、トリアゾリル(1H-1,2,3-トリアゾリル、2H-1,2,3-トリアゾリル、1H-1,2,4-トリアゾリル及び4H-1,2,4-トリアゾリル等を含む)、テトラゾリル、イソオキサゾリル(3-イソキサゾリル、4-イソキサゾリル及び5-イソキサゾリル等を含む)、チアゾリル(2-チアゾリル、4-チアゾリル及び5-チアゾリル等を含む)、フラニル(2-フラニル及び3-フラニル等を含む)、チエニル(2-チエニル及び3-チエニル等を含む)、ピリジル(2-ピリジル、3-ピリジル及び4-ピリジル等を含む)、ピラジニル、ピリミジニル(2-ピリミジニル及び4-ピリミジニル等を含む)が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、Cn-n+m又はCn-Cn+mはn~n+m個の炭素の任意の一つの具体的な様態を含み、例えば、C1-12はC1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、C11、及びC12を含み、n~n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、例えば、C1-12はC1-3、C1-6、C1-9、C3-6、C3-9、C3-12、C6-9、C6-12、及びC9-12等を含む。同様に、n員~n+m員は環における原子数がn~n+m個であることを表し、例えば、3~12員環は3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、及び12員環を含み、n~n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、例えば、3~12員環は3~6員環、3~9員環、5~6員環、5~7員環、6~7員環、6~8員環、及び6~10員環等を含む。
用語「脱離基」とは別の官能基又は原子で置換反応(例えば求核置換反応)を通じて置換された官能基又は原子を指す。例えば、代表的な脱離基は、トリフルオロメタンスルホン酸エステル、塩素、臭素、ヨウ素、例えばメタンスルホン酸エステル、トルエンスルホン酸エステル、p-ブロモベンゼンスルホン酸エステル、p-トルエンスルホン酸エステル等のスルホン酸エステル、例えばアセチルオキシ、トリフルオロアセチルオキシ等のアシルオキシを含む。
用語「保護基」は「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」又は「メルカプト保護基」を含むが、これらに限定されない。用語「アミノ保護基」とはアミノ基の窒素の位置における副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なアミノ保護基は、ホルミル、アルカノイル(例えば、アセチル、トリクロロアセチル又はトリフルオロアセチル)ようなアシル、t-ブトキシカルボニル(Boc)のようなアルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)及び9-フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)のようなアリールメトキシカルボニル、ベンジル(Bn)、トリフェニルメチル(Tr)、1、1-ビス(4’-メトキシフェニル)メチルのようなアリールメチル、トリメチルシリル(TMS)及びt-ブチルジメチルシリル(TBS)のようなシリル等を含むが、これらに限定されない。用語「ヒドロキシ保護基」とはヒドロキシ基の副反応の防止に適する保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基は、メチル、エチル及びt-ブチルのようなアルキル、アルカノイル(例えばアセチル)のようなアシル、ベンジル(Bn)、p-メトキシベンジル(PMB)、9-フルオレニルメチル(Fm)及びジフェニルメチル(DPM)のようなアリールメチル、トリメチルシリル(TMS)及びt-ブチルジメチルシリル(TBS)のようなシリル等を含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物は当業者に熟知の様々な合成方法によって製造するができ、以下に挙げられた具体的な実施形態、それと他の化学合成方法と合わせた実施形態及び当業者に熟知
の同等の代替方法を含み、好適な実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明に使用される溶媒は市販品として入手可能である。本発明は下記略号を使用する:aqは水を表し;HATUはO-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N、N’、N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを表し;EDCはN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩を表し;m-CPBAは3-クロロペルオキシ安息香酸を表し;eqは当量、等量を表し;CDIはカルボニルジイミダゾールを表し;DCMはジクロロメタンを表し;PEは石油エーテルを表し;DIADはアゾジカルボン酸ジイソプロピルを表し;DMFはN,N-ジメチルホルムアミドを表し;DMSOはジメチルスルホキシドを表し;EtOAcは酢酸エチルを表し;EtOHはエタノールを表し;MeOHはメタノールを表し;CBzはベンジルオキシカルボニルを表し、アミン保護基であり;BOCはt-ブトキシカルボニルを表し、アミン保護基の一種であり;HOAcは酢酸を表し;NaCNBH3はシアノ水素化ホウ素ナトリウムを表し;r.t.は室温を表し;O/Nは一晩を表し;THFはテトラヒドロフランを表し;BoC2Oはジ-tert-ブチルジカルボナートを表し;TFAはトリフルオロ酢酸を表し;DIPEAはジイソプロピルエチルアミンを表し;SOCl2は塩化チオニルを表し;CS2は二硫化炭素を表し;TsOHはp-トルエンスルホン酸を表し;NFSIはN-フルオロ-N-(ベンゼンスルホニル)ベンゼンスルホンイミドを表し;NCSは1-クロロピロリジン-2,5-ジオンを表し;n-Bu4NFはフッ化テトラ-n-ブチルアンモニウムを表し;iPrOHは2-プロパノールを表し;mpは融点を表し;LDAはリチウムジイソプロピルアミドを表し;Mはmol/Lを表す。
化合物は本分野の従来の命名原則又はChemDraw<登録商標>ソフトによって名付けられ、市販化合物はメーカーのカタログの名称が使用される。
本発明の化合物は、多発性骨髄腫細胞MM.1SにおけるIKZF3タンパク質のレベルに対して顕著な低下作用を示す。本発明の化合物は、リンパ腫細胞株OCI-LY10、DOHH2およびMinoにおいて優れた細胞増殖阻害作用を示す。げっ歯類動物マウスにおいて、本発明の化合物の薬物動態性質はより優れている。本発明の化合物WX002は、ヒトリンパ腫OCI-LY10のインビボ薬物動態モデルに対して顕著な腫瘍縮小作用を示す。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明を限定するものではない。本明細書は本発明を詳細に説明し、その具体的な実施例も開示し、本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、本発明の具体的な実施例に様々な変更及び改善を加えることができることは、当業者には明らかである。
実施例1:WX001
ステップ1:中間体WX001-2の合成
室温で、WX001-1(11g、79.64mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解し、そしてジイソプロピルエチルアミン(36.03g、278.74mmol、48.55mL)を加えた。反応混合物を0℃まで冷却した後、クロロメチルエーテル(10.7g、132.90mmol、10.09mL)を加え、反応混合物を室温まで昇温して2時間攪拌反応させた。反応終了後、水(100mL)を加えて希釈し、分液してから有機相を収集し、水相をジクロロメタンで(50mL×2)抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して減圧で濃縮して残留物を得、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=100/0~9/1、体積比)、中間体WX001-2を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:6.72(d,J=8.4Hz,1H)、6.63(d,J=2.4Hz,1H)、6.50(dd,J=2.4,8.5Hz,1H)、5.93(s,2H)、5.09(s,2H)、3.49(s,3H)。
ステップ2:中間体WX001-3の合成
室温で、中間体WX001-2(2.5g、13.72mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、窒素の保護下で反応混合物を-60℃まで冷却した後、n-ブチルリチウム(2.5M、5.49mL)を加え、反応混合物を-60℃で10分間攪拌反応させた後、2-クロロ-N-メトキシ-N-メチルアセトアミド(2.27g、16.47mmol)を加え、反応混合物を室温まで昇温して続いて2時間攪拌反応させた。反応終了後、水(100mL)を加え、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮して中間体WX001-3を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:6.84(d,J=8.4Hz,1H)、6.64(d,J=7.6Hz,1H)、6.05(s,2H)、5.17(s,2H)、4.65(s,2H)、3.50(s,3H)。
ステップ3:中間体WX001-4の合成
室温で、中間体WX001-3(3g、11.60mmol)に塩酸/酢酸エチル(4M、40mL)を加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応混合物をそのまま減圧で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=100/0-4/1、体積比)、中間体WX001-4を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:11.23(s,1H)、7.01(d,J=8.4Hz,1H)、6.47(d,J=8.8Hz,1H)、6.09(s,2H)、4.77(s,2H)。
ステップ4:中間体WX001-5の合成
室温で、中間体WX001-4(800mg、3.73mmol)をアセトニトリル(40mL)に溶解し、そして炭酸カリウム(1.03g、7.46mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応混合物を濾過し、ろ液を減圧で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=100/0-4/1、体積比)、中間体WX001-5を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.06(d,J=8.8Hz,1H)、6.53(d,J=8.8Hz,1H)、6.13(s,2H)、4.63(s,2H)。
ステップ5:中間体WX001-6の合成
室温で、中間体WX001-5(260mg、1.46mmol)をトルエン(10mL)に溶解し、そしてエチル(トリフェニルホスフィン)アセテート(762.69mg、2.19mmol)を加え、窒素の保護下で反応混合物を120℃に加熱して48時間攪拌反応させた。反応終了後、反応混合物を減圧で濃縮し、得られた残留物にメチル―t-ブチルエーテル(10mL)を加え、室温で30分間攪拌した後、濾過し、ケーキを捨て、得られたろ液を減圧で溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=100/0~9/1、体積比)、中間体WX001-6を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.54(s,1H)、6.94(d,J=8.8Hz,1H)、6.83(d,J=8.8Hz,1H)、6.03(s,2H)、4.22(q,J=7.2Hz,2H)、3.76(s,2H)、1.29(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ6:化合物WX001の合成
室温で、中間体WX003-1(170mg、684.85μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、そしてtert-ブタノールカリウム(76.85mg、684.85μmol)を加え、さらにアクリルアミド(48.68mg、684.85μmol)のテトラヒドロフラン(0.5mL)溶液を滴下し、窒素の保護下で反応混合物を室温で0.5時間攪拌反応させた。反応終了後、水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮して残留物を得た。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=100/0-1/4、体積比)、化合物WX001を得た。MS-ESI m/z:274.0 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.89(s,1H)、7.86(s,1H)、7.07(d,J=8.4Hz,1H)、6.96(d,J=8.8Hz,1H)、6.08-5.98(m,2H)、4.05(dd,J=4.8,12.8Hz,1H)、2.85-2.71(m,1H)、2.69-2.53(m,1H)、2.27(dq,J=4.5,13.0Hz,1H)、2.12-2.02(m,1H)。
実施例2:WX002
ステップ1:中間体WX002-2の合成
室温で、WX002-1(5g、34.68mmol)をジクロロメタン(70mL)に溶解し、そしてN-ヨードスクシンイミド(7.80g、34.68mmol)とp-トルエンスルホン酸(1.98g、10.40mmol)を順に加え、反応混合物を室温で30分間攪拌反応させた。反応終了後、水(50mL)を加えて希釈し、分液してから有機相を収集し、水相をジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、目標中間体WX002-2を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.96(d,J=8.4Hz,1H)、7.76(dd,J=3.2,8.4Hz,2H)、7.58(t,J=7.7Hz,1H)、7.46-7.37(m,1H)、7.32-7.24(m,1H)、4.95(s,1H)。
ステップ2:中間体WX002-3の合成
室温で、中間体WX002-2(9g、33.33mmol)をアセトニトリル(150mL)に溶解し、そして炭酸カリウム(9.21g、66.65mmol)とエチル‐4-ブロモクロトネート(6.43g、33.33mmol、4.60mL)を順に加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を濾過し、ろ液を収集し、ケーキを酢酸エチル(30mL×2)で洗浄した。ろ液と洗浄液を合わせ、減圧で溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0-20/1、体積比)、目標中間体WX002-3を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.17(d,J=8.4Hz,1H)、7.81(d,J=8.8Hz,1H)、7.75(d,J=8.0Hz,1H)、7.57(ddd,J=1.2,7.0,8.5Hz,1H)、7.42(ddd,J=1.1,6.9,8.1Hz,1H)、7.19-7.10(m,2H)、6.46(td,J=2.1,15.7Hz,1H)、4.90(dd,J=2.0,3.6Hz,2H)、4.25(q,J=7.2Hz,2H)、1.33(t,J=7.1Hz,3H)。
ステップ3:中間体WX002-4の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX002-3(3g、7.85mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、そして炭酸ナトリウム(2.08g、19.62mmol)、酢酸パラジウム(88.11mg、392.47μmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド)(2.40g、8.63mmol)、およびギ酸ナトリウム(533.82mg、7.85mmol)を順に加え、反応混合物を80℃に加熱して2時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、水(100mL)と酢酸エチル(100mL)を加えて希釈し、分液してから有機相を収集し、水相を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、半飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~20/1、体積比)、中間体WX002-4を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.25(d,J=8.4Hz,1H)、7.97(d,J=8.4Hz,1H)、7.80-7.72(m,2H)、7.69-7.64(m,1H)、7.60(dt,J=1.3,7.7Hz,1H)、7.53-7.46(m,1H)、4.24(q,J=7.1Hz,2H)、4.09(s,2H)、1.28(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ4:化合物WX002の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX002-4(1.4g、5.51mmol)を溶剤テトラヒドロフラン(70mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(391.34mg、5.51mmol)とtert-ブタノールカリウム(617.81mg、5.51mmol)を順に加え、反応混合物を室温で3時間攪拌反応させた。反応終了後、水(100mL)と酢酸エチル(30mL)を加えて希釈し、分液してから有機相を収集し、水相を酢酸エチルで抽出した(30mL×2)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~2/3、体積比)した後、さらに分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、化合物WX002を得た。MS-ESI m/z:280.0 [M+H]
+.
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.95(s,1H)、8.18(d,J=8.6Hz,1H)、8.06(d,J=8.2Hz,1H)、8.01(s,1H)、7.90-7.84(m,1H)、7.82-7.77(m,1H)、7.62-7.56(m,1H)、7.55-7.49(m,1H)、4.68(dd,J=4.6,12.2Hz,1H)、2.89-2.82(m,1H)、2.71-2.58(m,1H)、2.48-2.36(m,1H)、2.35-2.22(m,1H)。
実施例3:WX003の塩酸塩
ステップ1:中間体WX003-2の合成
室温と窒素の保護下で、WX003-1(9.5g、65.45mmol)と2-ブロモ酢酸‐tert-ブチル(14.04g、71.99mmol、10.64mL)をN,N-ジメチルホルムアミド(100mL)に溶解し、そして炭酸カリウム(9.05g、65.45mmol)をバッチでゆっくりと添加し、反応混合物を60℃に加熱して12時間攪拌反応させ、そして反応系を30℃まで降温し、水素ナトリウム(2.62g、65.45mmol、純度:60%)をバッチでゆっくりと添加し、再び60℃に加熱して続いて2時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、水(100mL)を加えてクエンチングさせ、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、半飽和食塩水(150mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:酢酸エチル)、中間体WX003-2を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.81(dd,J=1.6,4.3Hz,1H)、8.10-8.03(m,2H)、7.48(dd,J=2.8,9.2Hz,1H)、7.38(dd,J=4.3,8.3Hz,1H)、7.03(d,J=2.8Hz,1H)、4.67(s,2H)、1.52(s,9H)。
ステップ2:中間体WX003-3の合成
室温で、中間体WX003-2(5g、16.91mmol)に塩酸酢酸エチル溶液(4M、50mL)を加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で溶剤を除去し、目標中間体WX003-3を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:9.08(dd,J=1.4,5.3Hz,1H)、8.93(d,J=8.4Hz,1H)、8.33(d,J=9.2Hz,1H)、7.96(dd,J=5.1,8.4Hz,1H)、7.80(dd,J=2.7,9.2Hz,1H)、7.70(d,J=2.4Hz,1H)、4.91(s,2H)。
ステップ3:中間体WX003-4の合成
室温と窒素の保護下で、第1の反応フラスコで、中間体WX003-3(3.5g、1
4.60mmol)をアセトニトリル(35mL)に加え、0℃に冷却した後、トリエチルアミン(2.96g、29.21mmol、4.07mL)とカルボニルジイミダゾール(4.74g、29.21mmol)を順に加え、反応混合物を室温に昇温して2時間攪拌反応させた。室温で、もう1つの反応フラスコで、マロン酸モノエチルカリウム(4.97g、29.21mmol)をアセトニトリル(70mL)に加え、そしてトリエチルアミン(5.47g、54.04mmol、7.52mL)と塩化マグネシウム(3.75g、39.43mmol)を順に加え、反応混合物を室温で2時間攪拌反応させた。最後に、0℃で、二番目の反応フラスコにおける反応混合物を一番目の反応フラスコに滴下し、反応混合物をゆっくりと室温に昇温して続いて10時間攪拌反応させた。反応終了後、水(180mL)を加えてクエンチング反応させ、酢酸エチル(60mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、半飽和食塩水(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1、体積比)、中間体WX003-4を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.83-8.77(m,1H)、8.07-8.00(m,2H)、7.44-7.34(m,2H)、7.03(d,J=2.8Hz,1H)、4.79(s,2H)、4.28-4.15(m,2H)、3.67(s,2H)、1.36-1.21(m,3H)。
ステップ4:中間体WX003-5の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX003-4(1.5g、5.49mmol)をトルエン(3mL)に溶解し、さらにポリリン酸(2mL)を加え、反応混合物を110℃に加熱して0.5時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を氷水(80mL)に入れてクエンチングさせ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpHを7~8に調節し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~1/1、体積比)、中間体WX003-5を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.76(dd,J=1.6,4.3Hz,1H)、8.44(d,J=8.5Hz,1H)、7.87(d,J=9.2Hz,1H)、7.74-7.68(m,1H)、7.66(s,1H)、7.33(dd,J=4.0,8.4Hz,1H)、4.05(q,J=7.2Hz,2H)、3.88(s,2H)、1.08(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ5:化合物WX003の合成
室温で、中間体WX003-5(60.00mg、206.84μmol)をテトラヒドロフラン(3.5mL)に溶解し、アクリルアミド(14.70mg、206.84μmol)を加え、0℃に冷却した後、tert-ブタノールカリウム(23.21mg、206.84μmol)を加え、反応混合物を0℃で1時間攪拌反応させた。反応終了後、水(50mL)を加えてクエンチング反応させ、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、半飽和食塩水(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX003の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:281.0 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.96(s,1H)、9.14-9.03(m,2H)、8.30(d,J=9.2Hz,1H)、8.25(s,1H)、8.15(d,J=9.2Hz,1H)、7.90(dd,J=4.9,8.4Hz,1H)、4.75(dd,J=4.4,12.8Hz,1H)、2.94-2.78(m,2H)、2.71-2.60(m,1H)、2.35-2.23(m,1H)。
実施例4:WX004
ステップ1:中間体WX004-2の合成
室温で、WX004-1(0.5g、3.37mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、-78℃に冷却し、そして三臭化ホウ素(1.69g、6.75mmol、650.34μL)を加え、反応混合物を0℃にゆっくりと昇温して0℃で4時間攪拌反応させた。反応終了後、ジクロロメタン(50mL)を加えて希釈し、さらに1M水酸化ナトリウム水溶液(20mL)にゆっくりと入れ、1M塩酸水溶液でpHを6~7に調節し、分液し、有機相を収集した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=100/0-9/1、体積比)、中間体WX004-2を得た。MS-ESI m/z:133.1[M-H]-。
ステップ2:中間体WX004-3の合成
室温で、中間体WX004-2(0.2g、1.49mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、そしてN-ヨードスクシンイミド(335.46mg、1.49mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(80mL)を加えてクエンチング反応させ、酢酸エチル(80mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物を分取クロマトグラフィープレートにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=3/1、体積比)、中間体WX004-3を得た。MS-ESI m/z:259.0 [M-H]-。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.65(d,J=2.0Hz,1H)、7.36(d,J=8.8Hz,1H)、6.98(d,J=8.8Hz,1H)、6.61(dd,J=0.8,2.0Hz,1H)、5.20(s,1H)。
ステップ3:中間体WX004-4の合成
室温で、中間体WX004-3(0.2g、769.15μmol、純度:88%)をアセトニトリル(4mL)に溶解し、そして炭酸カリウム(159.46mg、1.15
mmol)とエチル‐4-ブロモクロトネート(178.17mg、922.98μmol)を順に加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、水(50mL)を加え、酢酸エチル(80mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物を分取クロマトグラフィープレートにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=3/1、体積比)、中間体WX004-4を得た。MS-ESI m/z:373.0 [M+H]+. 1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.67(d,J=2.4Hz,1H)、7.40(d,J=8.8Hz,1H)、7.10(td,J=4.0,15.6Hz,1H)、6.82(d,J=9.2Hz,1H)、6.70(dd,J=0.8,2.0Hz,1H)、6.39(td,J=2.0,15.6Hz,1H)、4.78(dd,J=2.2,3.8Hz,2H)、4.24(q,J=7.2Hz,2H)、1.32(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ4:中間体WX004-5の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX004-4(0.16g、429.93μmol、純度:82%)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、そして酢酸パラジウム(9.65mg、42.99μmol)、炭酸ナトリウム(113.92mg、1.07mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(131.43mg、472.92μmol)、およびギ酸ナトリウム(29.24mg、429.93μmol)を順に加え、反応混合物を80℃に加熱して80℃で12時間攪拌反応させた。反応終了後、水(50mL)を加えてクエンチング反応させ、酢酸エチル(80mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、半飽和食塩水(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物を分取クロマトグラフィープレートにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=3/1、体積比)、中間体WX004-5を得た。MS-ESI m/z:245.1 [M+H]+。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.71(d,J=2.0Hz,1H)、7.70(s,1H)、7.42(q,J=9.0Hz,2H)、7.03(d,J=2.4Hz,1H)、4.19(q,J=7.0Hz,2H)、3.85(s,2H)、1.24(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ5:化合物WX004の合成
室温で、中間体WX004-5(0.08g、327.54μmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(23.28mg、327.54μmol)とtert-ブタノールカリウム(36.75mg、327.54μmol)を順に加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、水(20mL)を加えてクエンチング反応させ、酢酸エチル(80mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、化合物WX004を得た。MS-ESI m/z:270.0 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.99(s,1H)、8.10(d,J=2.4Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.56(q,J=9.0Hz,2H)、7.07(d,J=1.6Hz,1H)、4.35(dd,J=5.0,12.6Hz,1H)、2.90-2.78(m,1H)、2.72-2.58(m,1H)、2.38-2.24(m,1H)、2.22-2.12(m,1H)。
実施例5:WX005
ステップ1:中間体WX005-2の合成
室温と窒素の保護下で、化合物WX005-1(30.00g、241.67mmol)、および3-ブロモプロプ-1-エン(35.08g、290.00mmol)をアセトン(300mL)に溶解し、炭酸カリウム(66.80g、483.34mmol)を加え、反応混合物を65℃に加熱して12時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、反応混合物を濾過し、ケーキを捨て、ろ液を減圧で溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~100/1、体積比)、中間体WX005-2を得た。MS-ESI m/z:165.0 [M+H]+。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:6.92-6.78(m,4H)、6.13-6.00(m,1H)、5.41(dq,J=1.6,17.2Hz,1H)、5.28(dq,J=1.4,10.2Hz,1H)、4.51(t,J=1.6Hz,1H)、4.50(t,J=1.4Hz,1H)、3.78(s,3H)。
ステップ2:中間体WX005-3の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX005-2(33.00g、196.63mmol、純度:97.84%)をシングルネックフラスコに加え、反応混合物を180℃に加熱して6時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=100/1~10/1、体積比)、中間体WX005-3を得た。MS-ESI m/z:165.0 [M+H]+。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:6.79-6.73(m,1H)、6.72-6.64(m,2H)、6.11-5.92(m,1H)、5.23-5.17(m,1H)、5.16-5.13(m,1H)、4.63(s,1H)、3.77(
s,3H)、3.39(d,J=6.0Hz,2H)。
ステップ3:中間体WX005-4の合成
室温で、中間体WX005-3(5.00g、28.86mmol、純度:94.77%)をジメチルアセトアミド(3mL)と水(0.5mL)に加え、塩化パラジウム(102.35mg、577.16μmol)と酢酸ナトリウム(4.73g、57.72mmol)を加え、反応混合物を真空にし、酸素で数回置換した。反応混合物を25℃と酸素(15psi)保護で1時間攪拌反応させた。3つのバッチを合わせて処理した。反応終了後、反応混合物を水(200mL)に加え、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=20/1~10/1、体積比)、中間体WX005-4を得た。MS-ESI m/z:163.0 [M+H]+。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.29(d,J=9.2Hz,1H)、6.96(d,J=2.8Hz,1H)、6.81(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、6.32(s,1H)、3.84(s,3H)、2.44(d,J=0.8Hz,3H)。
ステップ4:中間体WX005-5の合成
-78℃と窒素の保護下で、中間体WX005-4(4.22g、25.42mmol、純度:97.69%)をジクロロメタン(40mL)に溶解し、三臭化ホウ素(19.10g、76.26mmol、7.35mL)のジクロロメタン(10mL)溶液をゆっくりと加え、反応混合物を25℃に昇温して5時間攪拌反応させた。反応終了後、反応混合物を水(100mL)に入れ、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=20/1~8/1、体積比)、中間体WX005-5を得た。MS-ESI m/z:148.9 [M+H]+。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.24(d,J=8.4Hz,1H)、6.89(d,J=2.4Hz,1H)、6.71(dd,J=2.4,8.8Hz,1H)、6.28(s,1H)、4.80(s,1H)、2.43(d,J=0.8Hz,3H)。
ステップ5:中間体WX005-6の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX005-5(3.08g、20.48mmol、純度:98.53%)をN,N-ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、炭酸カリウム(5.66g、40.97mmol)を加え、反応混合物を0℃で0.5時間攪拌反応させ、2-ブロモエチルアセテート(3.42g、20.48mmol、2.27mL)を加え、反応混合物を25℃で窒素の保護下で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応混合物を水(100mL)に加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=20/1~10/1、体積比)、中間体WX005-6を得た。MS-ESI m/z:235.1 [M+H]+。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.30(d,J=9.2Hz,1H)、6.95(d,J=2.4Hz,1H)、6.86(dd,J=2.4,8.8Hz,1H)、6.31(s,1H)、4.64(s,2H)、4.28(q,J=7.0Hz,2H)、2.43(d,J=0.8Hz,3H)、1.31(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ6:中間体WX005-7の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX005-6(2.10g、8.67mmol、純度:96.74%)をテトラヒドロフラン(20mL)、エタノール(10mL)、および水(5mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(346.91mg、8.67mmol)を加え、反応混合物を25℃で12時間攪拌反応させた。反応混合物を減圧でテトラヒドロフランとエタノールを除去し、反応混合物を水(100mL)に加えた。さらに2M希塩酸(10mL)を加えてpHを2~3に調節し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、中間体WX005-7を得た。MS-ESI m/z:207.1 [M+H]+。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.32(d,J=8.8Hz,1H)、6.98(d,J=2.8Hz,1H)、6.86(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、6.33(s,1H)、4.70(s,2H)、2.44(d,J=0.8Hz,3H)。
ステップ7:中間体WX005-8の合成
10℃と窒素の保護下で、マロン酸モノエチルカリウム(3.29g、19.31mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解し、トリエチルアミン(3.14g、31.06mmol、4.32mL)と塩化マグネシウム(2.16g、22.66mmol)の混合物を上記の反応液に加え、反応混合物を25℃に昇温して2時間攪拌反応させた。0℃と窒素の保護下で、中間体WX005-7(1.77g、8.39mmol、純度:97.79%)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、N,N’-カルボニルジイミダゾール(1.36g、8.39mmol)とトリエチルアミン(849.43mg、8.39mmol、1.17mL)を加え、反応混合物を25℃に昇温して2時間攪拌反応させた。0℃と窒素の保護下で、反応混合物を上記の溶液に滴下し、反応混合物を25℃に昇温して10時間攪拌反応させた。反応終了後、反応混合物を氷水(100mL)に加え、酢酸エチル(60mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=10/1~5/1、体積比)、中間体WX005-8を得た。MS-ESI m/z:277.0 [M+H]+。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.31(d,J=8.8Hz,1H)、6.91(d,J=2.8Hz,1H)、6.81(dd,J=2.8,8.8Hz,1H)、6.32(t,J=0.8Hz,1H)、4.66(s,2H)、4.20(q,J=7.0Hz,2H)、3.66(s,2H)、2.44(d,J=1.2Hz,3H)、1.26(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ8:中間体WX005-9の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX005-8(0.821g、2.44mmol、純度:82.04%)をトルエン(10mL)に溶解し、ポリリン酸(0.300g)を加え、反応混合物を110℃に加熱して1時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、反応混合物を水(30mL)に加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、得られた残留物得られた残留物を超臨界流体クロマトグラフィー(分離条件:カラム:ChiralPak AD-3 150 x 4.6mm I.D.,3um;移動相:A:二酸化炭素、B:エタノール(0.05% ジエチルアミン);流速:2.5mL/min;カラム温度:40℃;波長:220nm)により分離し、保持時間が2.087 minであるサンプルを収集し、中間体WX005-
9を得た。MS-ESI m/z:259.1 [M+H]+。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.68(s,1H)、7.34(q,J=9.0Hz,2H)、6.66(s,1H)、4.21(q,J=7.0Hz,2H)、3.83(d,J=0.8Hz,2H)、2.52(d,J=0.8Hz,3H)、1.27(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ9:WX005の合成
0℃と窒素の保護下で、中間体WX005-9(0.200g、745.58μmol、純度:96.28%)のN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)溶液中にtert-ブタノールカリウム(83.66mg、745.58μmol)を加え、そしてアクリルアミド(52.99mg、745.58μmol)を加え、反応混合物を0℃と窒素の保護下で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応混合物に水(50mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX005を得た。MS-ESI m/z:284.1
[M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.95(s,1H)、7.94(s,1H)、7.47(d,J=9.2Hz,1H)、7.43(d,J=8.8Hz,1H)、6.69(s,1H)、4.29(dd,J=4.8,12.4Hz,1H)、2.89-2.77(m,1H)、2.69-2.58(m,1H)、2.49(s,3H)、2.36-2.23(m,1H)、2.20-2.09(m,1H)。
実施例6:WX006
ステップ1:中間体WX006-2の合成
室温と窒素の保護下で、化合物WX006-1(4.48g、23.70mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、水素ナトリウム(948.12mg、23.70mmol、純度:60%)を加え、そしてブロモアセトアルデヒドジエチルアセタール(4.67g、23.70mmol、3.57mL)を加え、反応混合物を
100℃に加熱して16時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、氷水(50mL)に入れ、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=20/1~10/1、体積比)、中間体WX006-2を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.15(t,J=8.4Hz,1H)、6.69(dd,J=1.2,8.4Hz,1H)、6.48(dd,J=1.0,8.2Hz,1H)、5.65(s,1H)、4.89(t,J=5.2Hz,1H)、4.05(d,J=5.2Hz,2H)、3.86-3.77(m,2H)、3.75-3.66(m,2H)、1.27(t,J=7.0Hz,6H)。
ステップ2:中間体WX006-3の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX006-2(2.22g、7.27mmol)をトルエン(10mL)に溶解し、そしてポリリン酸(1.00g)を加え、反応混合物を120℃に加熱して0.4時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に室温まで冷却し、水(40mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、食塩水(60mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=20/1~10/1、体積比)、中間体WX006-3を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.61(d,J=2.0Hz,1H)、7.41(d,J=8.4Hz,1H)、6.99(d,J=8.4Hz,1H)、6.78(d,J=2.0Hz,1H)、5.49(s,1H)。
ステップ3:中間体WX006-4の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX006-3(739.00mg、3.47mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、そして炭酸カリウム(958.91mg、6.94mmol)とエチル‐4-ブロモクロトネート(1.34g、6.94mmol、956.65 uL)を加え、反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応終了後、水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(60mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=100/1~50/1、体積比)、中間体WX006-4を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.65(d,J=2.0Hz,1H)、7.46(d,J=8.8Hz,1H)、7.12(dt,J=3.9,15.6Hz,1H)、6.88(d,J=8.8Hz,1H)、6.79(d,J=2.4Hz,1H)、6.35(dt,J=2.0,15.6Hz,1H)、4.83(dd,J=2.2,3.8Hz,2H)、4.24(q,J=7.2Hz,2H)、1.32(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ4:中間体WX006-5の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX006-4(940.00mg、2.89mmol
)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、そして炭酸ナトリウム(766.03mg、7.23mmol)、ギ酸ナトリウム(196.61mg、2.89mmol)、酢酸パラジウム(32.45mg、144.55μmol)、およびテトラブチルアンモニウムクロリド(883.78mg、3.18mmol )を順に加え、反応混合物を80℃に加熱して14時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩
水(60mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=100/1~50/1、体積比)、中間体WX006-5を得た。MS-ESI m/z:245.0 [M+H]+。
ステップ5:化合物WX006の合成
0℃と窒素の保護下で、中間体WX006-5(43.00mg、166.97μmol、純度:94.84%)と中間体WX006-5(20.75mg、69.87μmol、純度:82.23%)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に加え、そしてtert-ブタノールカリウム(26.58mg、236.84μmol)を加え、0℃で0.5時間攪拌反応させた後、アクリルアミド(16.83mg、236.84μmol)を上記の反応液に加え、反応混合物を0℃と窒素の保護下で続けて1時間攪拌反応させた。反応終了後、水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(60mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX006を得た。MS-ESI m/z:270.1 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.98(s,1H)、8.02(d,J=2.0Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.61-7.57(m,1H)、7.55-7.51(m,1H)、7.05(d,J=2.0Hz,1H)、4.25(dd,J=4.8,12.8Hz,1H)、2.89-2.80(m,1H)、2.68-2.60(m,1H)、2.45-2.31(m,1H)、2.18-2.09(m,1H)。
実施例7:WX007
ステップ1:中間体WX007-2の合成
室温と窒素の保護下で、WX007-1(20g、135.89mmol)をテトラヒドロフラン(300mL)に加え、0℃まで降温し、水素ナトリウム(6.79g、16
9.87mmol、純度:60%)をバッチで加え、反応混合物を15℃に昇温して1時間攪拌反応させ、5℃まで降温し、ベンゼンスルホニルクロリド(30.00g、169.87mmol、21.74mL)をゆっくりと滴下し、反応混合物を15℃に戻して1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を飽和塩化アンモニウム溶液(200mL)に入れ、酢酸エチルで抽出した(100mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留物を50mLメタノールで室温で30分間攪拌した後に濾過し、固体を収集し、減圧で濃縮して中間体WX007-2を得た。1HNMR(400MHz,CDCl3)δ:7.90(d,J=8.8Hz,1H)、7.87-7.83(m,2H)、7.58-7.49(m,2H)、7.47-7.38(m,2H)、6.98(d,J=2.4Hz,1H)、6.94(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、6.60(d,J=3.6Hz,1H)、3.82(s,3H)。
ステップ2:中間体WX007-3の合成
室温で、中間体WX007-2(5g、17.40mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解し、-30℃まで降温し、三臭化ホウ素(5.67g、22.62mmol、2.18mL)のジクロロメタン溶液(20mL)を滴下し、反応混合物を15℃に戻して3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を300mL氷水に入れ、ジクロロメタンで抽出した(200mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~7/3、体積比)、中間体WX007-3を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.90-7.79(m,3H)、7.58-7.49(m,2H)、7.43(t,J=7.6Hz,2H)、6.93(d,J=2.4Hz,1H)、6.85(dd,J=2.4,8.8Hz,1H)、6.56(d,J=3.6Hz,1H)、4.81(s,1H)。
ステップ3:中間体WX007-4の合成
0℃と窒素の保護下で、中間体WX007-3(3.2g、11.71mmol)をトルエン(150mL)に溶解し、遮光でt-ブチルアミン(85.64mg、1.17mmol、123.04μL)、N-ヨードスクシンイミド(2.63g、11.71mmol)を順に加え、反応混合物を0℃で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(200mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(200mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~5/1、体積比)、中間体WX007-4を得た。
ステップ4:中間体WX007-5の合成
室温で、中間体WX007-4(2.5g、6.26mmol)をアセトニトリル(40mL)に溶解し、そして炭酸カリウム(2.60g、18.79mmol)、エチル‐4-ブロモクロトネート(3.45g、12.52mmol、2.47mL)を加え、反応混合物を35℃に加熱して18時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま濾過し、ケーキを酢酸エチルで洗浄し(20mL×2)、母液を収集し、減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~5/1、体積比)、中間体WX007-5を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.88(d,J=8.8Hz,1H)、7.85-7.80(m,2H)、7.60(d,J=3.6Hz,1H)、7.57-7.50(m,1H)、7.47-7.38(m,2H)、7.06(td,J=4.0,15.
6Hz,1H)、6.81(d,J=9.2Hz,1H)、6.61(d,J=4.0Hz,1H)、6.34(td,J=2.4,15.8Hz,1H)、4.73(dd,J=2.0,4.0Hz,2H)、4.20(q,J=6.8Hz,2H)、1.29(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ5:中間体WX007-6の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX007-5(2.1g、4.11mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(35mL)に溶解し、そして炭酸ナトリウム(1.09g、10.27mmol)、ギ酸ナトリウム(279.31mg、4.11mmol)、酢酸パラジウム(46.10mg、205.35μmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(1.26g、4.52mmol)を順に加え、反応混合物を80℃に昇温して8時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、水(100mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(50mL×3)。有機相を合わせ、順に半飽和食塩水洗浄(50mL×2)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~5/1、体積比)、中間体WX007-6を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.98(d,J=9.2Hz,1H)、7.90-7.86(m,2H)、7.71-7.67(m,2H)、7.56-7.50(m,1H)、7.48-7.39(m,3H)、6.96(d,J=4.0Hz,1H)、4.18(q,J=7.2Hz,2H)、3.83(d,J=0.8Hz,2H)、1.22(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ6:中間体WX007-7の合成
室温で、中間体WX007-6(1.2g、3.13mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)とメタノール(100mL)の混合溶液に溶解し、そして塩化アンモニウム(58.60mg、1.10mmol)とマグネシウム屑(2.66g、109.54mmol)を加え、反応混合物を80℃に加熱して3時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留物を飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)と酢酸エチル(100mL)を加えて希釈し、分液してから有機相を収集し、水相を酢酸エチルで抽出した(50mL×2)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮して残留物を得た。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~5/1、体積比)、中間体WX007-7を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.37(s,1H)、7.68(s,1H)、7.35(d,J=8.8Hz,1H)、7.30(d,J=9.2Hz,1H)、7.26(d,J=3.2Hz,1H)、6.80-6.77(m,1H)、3.95(s,2H)、3.74(s,3H)。
ステップ7:化合物WX007の合成
室温で、中間体WX007-7(210mg、916.11μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(65.11mg、916.11μmol)とtert-ブタノールカリウム(102.80mg、916.11μmol)を順に加え、反応混合物を15℃で2時間攪拌反応させ、tert-ブタノールカリウム(50mg)を追加し、続けて1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(20mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=5/1~1/1、体積比)、得られた粗生成物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリ
ル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX007を得た。MS-ESI m/z:269.0 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:11.30(s,1H)、10.97(s,1H)、7.81(s,1H)、7.39(t,J=2.8Hz,1H)、7.33(q,J=8.8Hz,2H)、6.48(s,1H)、4.29(dd,J=5.2,12.0Hz,1H)、2.89-2.79(m,1H)、2.69-2.56(m,1H)、2.36-2.24(m,1H)、2.20-2.11(m,1H)。
実施例8:WX008の塩酸塩
ステップ1:中間体WX008-2の合成
室温と窒素の保護下で、WX008-1(12.5g、71.76mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(125mL)に溶解し、そしてN-ブロモスクシンイミド(13.28g、74.63mmol)をバッチで加え、反応混合物を15℃で0.5時間攪拌反応させた。反応終了後、2つのバッチを合わせて処理し、反応液を氷水(500mL)にゆっくりと加え、濾過し、ケーキを減圧で濃縮して溶剤を除去し、中間体WX008-2()を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.04(s,1H)、7.95(d,J=8.8Hz,1H)、7.62(d,J=8.8Hz,1H)、7.27-7.23(m,1H)、7.22-7.20(m,1H)、7.10(d,J=2.8Hz,1H)、3.91(s,3H)。
ステップ2:中間体WX008-3の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX008-2(15g、59.27mmol)をアセトニトリル(350mL)に溶解し、そしてエチル‐4-ブロモクロトネート(16.78g、65.19mmol、11.99mL)と炭酸カリウム(16.38g、118.53mmol)を順に加え、反応混合物を15℃で12時間攪拌反応させた。反応終了後
、2つのバッチを合わせて処理し、反応液を濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~30/1、体積比)、中間体WX008-3を得た。
ステップ3:中間体WX008-4の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX008-3(3.6g、9.86mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(45mL)に溶解し、そして酢酸パラジウム(110.65mg、492.86μmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(3.01g、10.84mmol)、ギ酸ナトリウム(670.38mg、9.86μmol)、および炭酸ナトリウム(2.61g、24.64mmol)を順に加え、反応混合物を80℃に加熱して2時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、反応液を水(50mL)にゆっくりと入れ、酢酸エチルで抽出し(50mL×3)、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~30/1、体積比)、中間体WX008-4を得た。
ステップ4:中間体WX008-5の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX008-4(0.5g、1.76mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、そして-40℃で三臭化ホウ素(881.17mg、3.52mmol、338.91μL)を滴下し、反応混合物を20℃に戻して1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を氷水(50mL)に入れ、酢酸エチルで抽出した(50mL×5)、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=20/1~15/1、体積比)、中間体WX008-5を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.14(d,J=9.2Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.59(q,J=8.8Hz,2H)、7.31(d,J=2.8Hz,1H)、7.19(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、5.22(s,1H)、4.22(q,J=7.2Hz,2H)、4.04(s,2H)、1.28(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ5:中間体WX008-6の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX008-5(0.2g、739.98μmol)、2-(ジメチルアミノ)エタノール(131.92mg、1.48mmol)、およびトリフェニルホスフィン(388.17mg、1.48mmol)をテトラヒドロフラン(6mL)に溶解し、0℃に降温し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(299.26mg、1.48mmol)のテトラヒドロフラン(0.2mL)溶液を滴下し、反応混合物を50℃に加熱して6時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=4/1~1/1、体積比)、中間体WX008-6を得た。
ステップ6:化合物WX008の合成
室温で、中間体WX008-6(130mg、380.79μmol)をテトラヒドロフラン(2.5mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(27.07mg、380.79μmol)とtert-ブタノールカリウム(380.79μL、1M)のテトラヒドロフラン溶液を順に加え、反応混合物を15℃で1時間攪拌反応させた。反応終了後、2M塩酸を加えてpH=5~6に調節し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留
物を2回の分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)および(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX008の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:367.1 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、MeOD_d
4)δ:8.10(d,J=8.8Hz,1H)、7.81(s,1H)、7.74(d,J=9.2Hz,1H)、7.66(d,J=9.2Hz,1H)、7.53(d,J=2.4Hz,1H)、7.35(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.58(dd,J=5.4,10.6Hz,1H)、4.49(t,J=4.8Hz,2H)、3.67(t,J=4.8Hz,2H)、3.02(s,6H)、2.93-2.83(m,1H)、2.78-2.70(m,1H)、2.52-2.37(m,2H)。
実施例9:WX009
ステップ1:中間体WX009-2の合成
室温と窒素の保護下で、化合物WX009-1(2.5g、11.01mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、tert-ブタノールカリウム(1.85g、16.52mmol)をバッチで上記の溶液に加え、そしてヨウ化メチル(17.19g、121.11mmol、7.54mL)を上記の反応液に滴下し、反応混合物を20℃で2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に酢酸エチル(100mL)、脱イオン水(100mL)を加え、有機相を分離し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=5:1、体積比)、中間体WX009-2を得た。MS-ESI m/z:240.8 [M+H]+
,242.8 [M+H+2]+。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.94(s,1H)、7.31(d,J=8.8Hz,1H)、7.16(d,J=8.8Hz,1H)、4.06(s,3H)、3.96(s,3H)。
ステップ2:中間体WX009-3の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX009-2(1.2g、4.98mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解し、三臭化ホウ素(3.74g、14.93mmol、
1.44mL)を加え、反応混合物を20℃で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(20mL)を加えて、ジクロロメタン(100mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、中間体WX009-3を得た。MS-ESI m/z:226.9
[M+H]+
,228.9 [M+H+2]+。
ステップ3:中間体WX009-4の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX009-3(0.15g、660.63μmol)、エチル‐4-ブロモクロトネート(191.29mg、990.94μmol)、炭酸カリウム(136.96mg、990.94μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機相を分離し、飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1:1、体積比)、中間体WX009-4を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.96(s,1H)、7.29(d,J=9.2Hz,1H)、7.14-7.09(m,2H)、6.38-6.28(m,1H)、4.83-4.76(m,2H)、4.24(q,J=14.4Hz,2H)、4.07(s,3H)、1.32(t,J=6.8Hz,3H)。
ステップ4:中間体WX009-5の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX009-4(0.1g、294.83μmol)、酢酸パラジウム(13.24mg、58.97μmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(98.32mg、353.79μmol)、ギ酸ナトリウム(40.10mg、589.65μmol)、炭酸ナトリウム(62.50mg、589.65μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解し、反応混合物を80℃で2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機相を分離し、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=3:1、体積比)、中間体WX009-5を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.07(s,1H)、7.67(s,1H)、7.46(d,J=9.6Hz,1H)、7.18(d,J=4.0Hz,1H)、4.12(q,J=14.0Hz,2H)、4.04(s,3H)、3.81(d,J=0.8Hz,2H)、1.18(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ5:WX009の合成
窒素の保護下で、中間体WX009-5(0.06g、232.31μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、tert-ブタノールカリウム(26.07mg、232.31μmol)を加え、アクリルアミド(16.51mg、232.31μmol)を加え、反応混合物を0~5℃で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機相を分離し、飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX009を得た。MS-ESI m/z:284.0 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.98(s,1H)、8.07(s,1H)、7.99(s,1H)、7.68(d,J=8.8Hz,1H)、7.57(d,J=9.2Hz,1H)、4.37(d
d,J=4.6,12.2Hz,1H)、4.11(s,3H)、2.85-2.75(m,1H)、2.65-2.50(m,1H)、2.35-2.31(m,1H)、2.24-2.15(m,1H)。
実施例10:WX010
ステップ1:中間体WX010-2の合成
室温と窒素の保護下で、トリフェニルホスファイト(96.85g、312.13mmol、82.07mL)をジクロロメタン(1000mL)に溶解し、-78℃に冷却した後、液体臭素(54.41g、340.50mmol、17.55mL)を一滴ずつ加え、さらにトリエチルアミン(368.88mmol、51.34mL)を一滴ずつ加えた。反応混合物を30分間攪拌反応させ、そして化合物WX010-1(50g、283.75mmol)を加え、反応混合物を室温に戻して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(1500mL)に入れ、ジクロロメタンで抽出した(1000mL×3)。有機相を合わせ、順に飽和食塩水洗浄(1000mL×3)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0、体積比)、中間体WX010-2を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:7.48(d,J=8.8Hz,1H)、6.75(dd,J=2.2,8.6Hz,1H)、6.67(d,J=2.4Hz,1H)、6.30(t,J=4.8Hz,1H)、3.82(s,3H)、2.82(t,J=7.8Hz,2H)、2.41-2.28(m,2H)。
ステップ2:中間体WX010-3の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX010-2(119.5g、499.77mmol)をトルエン(5mL)に溶解し、0℃まで冷却した後、2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ‐p-ベンゾキノン(124.67g、549.19mmol)を加え、反応混合物
を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を飽和亜硫酸水溶液(1000mL)に加え、酢酸エチルで抽出した(500mL×3)。有機相を合わせ、順に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500mL×3)、飽和食塩水(500mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0、体積比)、中間体WX010-3を得た。1HNMR(399MHz、CDCl3)δ:8.13(d,J=9.2Hz,1H)、7.68(d,J=8.4Hz,1H)、7.60(dd,J=1.0,7.4Hz,1H)、7.25(d,J=2.4Hz,1H)、7.23(dd,J=2.8,6.4Hz,1H)、7.11(d,J=2.8Hz,1H)、3.92(s,3H)。
ステップ3:中間体WX010-4の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX010-3(24g、101.23mmol)をジクロロメタン(350mL)に溶解し、0℃まで冷却し、三臭化ホウ素(30.43g、121.47mmol、11.70mL)を一滴ずつ加え、反応混合物を室温に戻して3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を氷水(1000mL)に入れてクエンチングさせ、ジクロロメタンで抽出した(500mL×3)。有機相を合わせ、順に飽和食塩水洗浄(500mL×3)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去し、中間体WX010-4を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.17(d,J=9.2Hz,1H)、7.64(t,J=8.2Hz,2H)、7.27(t,J=7.8Hz,1H)、7.21(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、7.16(d,J=2.4Hz,1H)。
ステップ4:中間体WX010-5の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX010-4(6.5g、29.14mmol)をメタンスルホン酸(87.75g、913.06mmol、65.00mL)に溶解し、そして4-クロロアセチル酢酸エチル(7.19g、43.71mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を氷水(500mL)に入れ、酢酸エチル(400mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(400mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去し、中間体WX010-5を得た。
ステップ5:中間体WX010-6の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX010-5(9.4g、29.05mmol)を水酸化ナトリウム(2M、94.00mL)の水溶液に溶解し、反応混合物を80℃に昇温して2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(500mL)を入れて希釈し、そしてメチル―t-ブチルエーテル(300mL)で抽出した。有機相を捨て、水相を12M濃塩酸でpH値を5に調節し、酢酸エチル(500mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(300mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去し、中間体WX010-6を得た。
ステップ6:中間体WX010-7の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX010-6(8.8g、28.84mmol、)をエタノール(63mL)に溶解し、さらに濃硫酸(2.57g、25.68mmol、1.40mL、純度:98%)を加え、反応混合物を80℃に昇温して2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を減圧で濃縮して溶剤を除去し、水(300mL)を加え、酢酸
エチル(200mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(200mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~10/1、体積比)、中間体WX010-7を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.22(t,J=8.0Hz,2H)、7.81(t,J=3.6Hz,2H)、7.74(d,J=9.2Hz,1H)、7.41(t,J=8.0Hz,1H)、4.22(q,J=7.2Hz,2H)、4.06(s,2H)、1.26(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ7:中間体WX010-8の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX010-7(0.5g、1.50mmol)を水(0.5mL)と1,4-ジオキサン(5mL)に溶解し、そしてメトキシメチルトリフルオロボレートカリウム塩(456.11mg、3.00mmol)、炭酸セシウム(1.47g、4.50mmol)、2-ビスシクロヘキシルホスフィン-2,6-ジイソプロポキシ-1,1-ビフェニル(140.06mg、300.14 umol)、酢酸パラジウム(33.69mg、150.07 umol)を順に加え、反応混合物を100℃に加熱して12時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、反応液に水(100mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(50mL×3)。有機相を合わせ、順に飽和食塩水で洗浄し(50mL×3)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=50/0~40/1、体積比)、中間体WX010-8を得た。1HNMR(399MHz、CDCl3)δ:8.23(d,J=8.0Hz,1H)、8.05(d,J=9.2Hz,1H)、7.77(s,1H)、7.71(d,J=9.6Hz,1H)、7.55(t,J=7.4Hz,1H)、7.50(d,J=6.0Hz,1H)、4.96(s,2H)、4.22(q,J=6.8Hz,2H)、4.08(s,2H)、3.47(s,3H)、1.26(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ8:WX010の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX010-8(100mg、335.20μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(23.83mg、335.20μmol)、tert-ブタノールカリウム(37.61mg、335.20μmol)を順に加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(30mL×3)。有機相を合わせ、順に半飽和食塩水で洗浄し(30mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX010を得た。MS-ESI m/z:341.1 [M+H
2O+H]
+。
1HNMR(400MHz、CDCl
3)δ:8.21(s,1H)、8.10(d,J=9.2Hz,1H)、7.99(d,J=8.0Hz,1H)、7.73(d,J=9.6Hz,1H)、7.67(s,1H)、7.62-7.47(m,2H)、5.04-4.87(m,2H)、4.53(dd,J=6.0,8.0Hz,1H)、3.47(s,3H)、2.87-2.68(m,2H)、2.59-2.39(m,2H)。
実施例11:WX011
ステップ1:中間体WX011-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX010-7(2.8g、8.40mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、そしてリン酸カリウム(1.96g、9.24mmol)、カリウムビニルトリフルオロボレート(1.35g、10.08mmol)、[1,1-ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン]二塩化パラジウムジクロロメタン(686.30mg、840.40μmol)を順に加え、反応混合物を80℃に昇温して80℃で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を水(200mL)に入れ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(100mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~50/1、体積比)、中間体WX011-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.20(d,J=8.0Hz,1H)、8.04(d,J=9.2Hz,1H)、7.77(s,1H)、7.69(d,J=9.2Hz,1H)、7.62(d,J=6.8Hz,1H)、7.57(d,J=8.0Hz,1H)、7.55-7.47(m,1H)、5.79(dd,J=1.6,17.2Hz,1H)、5.52(dd,J=1.2,10.8Hz,1H)、4.23(q,J=7.0Hz,2H)、4.08(s,2H)、1.27(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ2:中間体WX011-2の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX011-1(1g、3.57mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(253.56mg、3.57mmol)、tert-ブタノールカリウム(400.30mg、3.57mmol)を順に加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を水(200mL)に入れ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、順に飽和食塩水(100mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をメタノール(20mL)に加え、固体が析出し、濾過し、固体を収集し、減圧で濃縮して溶剤を除去し、中間体WX011
-2を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.09(d,J=9.2Hz,2H)、7.96(d,J=8.0Hz,1H)、7.71(d,J=9.2Hz,1H)、7.67(s,1H)、7.64(d,J=7.2Hz,1H)、7.58(t,J=6.6Hz,1H)、7.52(dd,J=9.8,16.2Hz,1H)、5.80(dd,J=1.2,17.2Hz,1H)、5.54(dd,J=1.2,10.8Hz,1H)、4.55(dd,J=5.6,8.4Hz,1H)、2.85-2.73(m,2H)、2.58-2.44(m,2H)。
ステップ3:中間体WX011-3の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX011-2(0.4g、1.31mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)と水(1mL)に溶解し、0℃に降温した後、過ヨウ素酸ナトリウム(560.43mg、2.62mmol)とオスミウム酸カリウム二水和物(96.54mg、262.01μmol)を加え、反応混合物を0℃で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(100mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(50mL×3)。有機相を合わせ、順に飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(50mL×3)と飽和食塩水(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=2/1~1/1、体積比)、中間体WX011-3を得た。MS-ESI m/z:308.0 [M+H]+。
ステップ4:WX011の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX011-3(120mg、390.50μmol)を1,2-ジクロロエタン(2mL)に溶解し、そしてモルホリン(34.02mg、390.50μmol)を加え、反応混合物を室温で10分間攪拌反応させ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(165.53mg、781.00μmol)を加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(30mL×3)。有機相を合わせ、順に飽和食塩水で洗浄し(30mL×2)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX011を得た。MS-ESI m/z:379.1 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、CDCl
3)δ:8.35(d,J=9.6Hz,1H)、8.04(s,1H)、7.96(d,J=8.4Hz,1H)、7.72(d,J=9.2Hz,1H)、7.67(s,1H)、7.52(t,J=7.8Hz,1H)、7.46(d,J=7.2Hz,1H)、4.54(t,J=6.8Hz,1H)、3.95(s,2H)、3.70(t,J=4.6Hz,4H)、2.87-2.75(m,2H)、2.57-2.41(m,6H)。
実施例12:WX012
ステップ1:中間体WX012-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX003-1(20g、137.78mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(200mL)に溶解し、さらにN-ヨードスクシンイミド(31.00g、137.78mmol)を加え、反応混合物を室温で4時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(200mL)を加え、酢酸エチル(100mL)を加えて希釈し、分液して有機相を収集し、水相を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、順に半飽和食塩水で洗浄し(150mL×3)、飽和食塩水(150mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して残留物を得た。得られた残留物にジクロロメタン(50mL)を加えて室温で0.5時間攪拌し、濾過し、固体を減圧で濃縮して溶剤を除去し、中間体WX012-1を得た。
ステップ2:中間体WX012-2の合成
20℃お窒素の保護下で、中間体WX012-1(17g、62.72mmol)をアセトニトリル(170mL)に溶解し、そして炭酸カリウム(43.34g、313.59mmol)とエチル‐4-ブロモクロトネート(15.34g、59.58mmol)を加え、反応混合物を20℃で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(300mL)を加え、酢酸エチル(200mL)を加えて希釈し、分液して有機相を収集し、水相を酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、有機相を順に飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~1/1、体積比)、中間体WX012-2を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:8.78(dd,J=1.6,4.2Hz,1H)、8.39(d,J=8.0Hz,1H)、8.08(d,J=9.2Hz,1H)、7.66(d,J=9.2Hz,1H)、7.61(dd,J=4.
2,8.6Hz,1H)、7.09(dt,J=3.6,16.0Hz,1H)、6.33(dt,J=2.2,16.0Hz,1H)、5.08(dd,J=2.2,3.4Hz,2H)、4.16(q,J=7.2Hz,2H)、1.23(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ3:中間体WX012-3の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX012-2(7.3g、19.05mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(80mL)に溶解し、そして炭酸ナトリウム(5.05g、47.63mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(5.82g、20.96mmol)、ギ酸ナトリウム(1.30g、19.05mmol)、および酢酸パラジウム(213.86mg、952.55μmol)を加え、反応混合物を70℃に昇温して2時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、合わせて処理した。反応液に半飽和食塩水(200mL)と酢酸エチル(100mL)を加え、分液して有機相を収集し、水相を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~7/3、体積比)、中間体WX012-3を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.93(dd,J=1.8,4.2Hz,1H)、8.60(d,J=8.0Hz,1H)、8.03(d,J=9.2Hz,1H)、7.89(d,J=9.2Hz,1H)、7.83(s,1H)、7.50(dd,J=4.4,8.4Hz,1H)、4.22(q,J=7.6Hz,2H)、4.05(s,2H)、1.25(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ4:中間体WX012-4の合成
室温で、中間体WX012-3(5.6g、21.94mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解し、さらにm-クロロペルオキシ安息香酸(5.21g、24.13mmol、純度:80%)を加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのままカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:ジクロロメタン/メタノール=1/0~15/1、体積比)、中間体WX012-4を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:8.61(d,J=6.0Hz,1H)、8.55(d,J=9.6Hz,1H)、8.22(s,1H)、8.09(d,J=9.6Hz,2H)、7.58(dd,J=6.0,8.4Hz,1H)、4.18(s,2H)、4.13(q,J=7.0Hz,2H)、1.17(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ5:中間体WX012-5の合成
20℃と窒素の保護下で、中間体WX012-4(500mg、1.84mmol)を四塩化炭素(5mL)に溶解し、N,N-ジメチルエタノールアミン(164.30mg、1.84mmol)とN,N-ジイソプロピルエチルアミン(476.43mg、3.69mmol)を加え、そして反応液に亜リン酸ジエチル(509.10mg、3.69mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液を滴下し、反応混合物を40℃に昇温して12時間攪拌反応させた。N,N-ジメチルエタノールアミン(82.15mg、921.60μmol)と亜リン酸ジエチル(509.10mg、3.69mmol)を追加し、反応混合物を80℃に昇温して12時間攪拌反応させた。亜リン酸ジエチル(509.10mg、3.69mmol)を追加し、反応混合物を80℃に昇温して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応混合物を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH4HCO3)、中間体WX012-5を得た。1HNMR(400MHz、CHCl3)δ:8
.44(d,J=8.8Hz,1H)、7.81-7.72(m,3H)、7.04(d,J=9.2Hz,1H)、4.74(t,J=5.4Hz,2H)、4.21(q,J=7.2Hz,2H)、3.99(s,2H)、3.07(t,J=5.2Hz,2H)、2.58(s,6H)、1.25(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ6:WX012の合成
20℃と窒素の保護下で、中間体WX012-5(65mg、189.84μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(13.49mg、189.84μmol)とtert-ブタノールカリウム(1M、189.84μL)のテトラヒドロフラン溶液を順に加え、反応混合物を20℃で3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に2Nの希塩酸水溶液を滴下してpH=6~7に調節し、濾過し、ろ液を収集した。得られたろ液を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、さらに分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX012を得た。MS-ESI m/z:368.2 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.93(s,1H)、8.49(d,J=8. 8Hz,1H)、8.04(s,1H)、7.93(d,J=9.2Hz,1H)、7.70(d,J=8.8Hz,1H)、7.05(d,J=8.8Hz,1H)、4.64(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、4.57-4.46(m,2H)、2.93-2.80(m,1H)、2.70(t,J=6.0Hz,2H)、2.66-2.58(m,1H)、2.45-2.38(m,1H)、2.34-2.27(m,1H)、2.24(s,6H)。
実施例13:WX013
ステップ1:中間体WX013-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX012-4(500mg、1.84mmol)を四塩化炭素(5mL)に溶解し、N-(2-ヒドロキシエチル)モルホリン(483.55mg、3.69mmol)とN,N-ジイソプロピルエチルアミン(952.88mg、7.37mmol)を加え、そして反応液に亜リン酸ジエチル(1.02g、7.37mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液を滴下し、反応混合物を80℃に昇温して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH4HCO3)、中間体WX013-1を得た。1HNMR(400MHz、CHCl3)δ:8.44(d,J=9.2Hz,1H)、7.87-7.72(m,3H)
、7.02(d,J=9.2Hz,1H)、4.65(t,J=5.8Hz,2H)、4.21(q,J=7.2Hz,2H)、4.03-3.97(m,2H)、3.76(t,J=4.6Hz,4H)、2.88(t,J=6.0Hz,2H)、2.63(t,J=4.4Hz,4H)、1.25(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ2:WX013の合成
20℃と窒素の保護下で、中間体WX013-1(97mg、252.32μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(17.93mg、252.32μmol)とtert-ブタノールカリウム(28.31mg、1M、252.32μL)のテトラヒドロフラン溶液を順に加え、反応混合物を20℃で3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に2Nの希塩酸水溶液を滴下してpHを6~7に調節し、濾過し、ろ液を収集した。得られたろ液を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX013を得た。MS-ESI m/z:410.1 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.93(s,1H)、8.50(d,J=9.2Hz,1H)、8.05(s,1H)、7.93(d,J=8.8Hz,1H)、7.70(d,J=9.2Hz,1H)、7.06(d,J=9.2Hz,1H)、4.64(dd,J=4.6,12.6Hz,1H)、4.58-4.52(m,2H)、3.57(t,J=4.4Hz,4H)、2.91-2.80(m,1H)、2.76(t,J=5.6Hz,2H)、2.69-2.64(m,1H)、2.63-2.58(m,1H)、2.57-2.52(m,2H)、2.45-2.38(m,1H)、2.37-2.31(m,1H)、2.30-2.22(m,1H)。
実施例14:WX014
ステップ1:中間体WX014-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX012-4(500mg、1.84mmol)を四塩化炭素(5mL)に溶解し、1-ヒドロキシプロピルピロリジン(476.28mg、3.69mmol)とN,N-ジイソプロピルエチルアミン(952.86mg、7.37mmol)を加え、そして反応液に亜リン酸ジエチル(1.02g、7.37mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液を滴下し、反応混合物を80℃に昇温して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を
分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.225% FA)、中間体WX014-1を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:8.45(d,J=8.8Hz,1H)、8.16-8.07(m,1H)、7.94(d,J=9.2Hz,1H)、7.69(d,J=9.2Hz,1H)、7.10(d,J=8.8Hz,1H)、4.48(t,J=6.2Hz,2H)、4.17-4.07(m,4H)、3.03-2.87(m,6H)、2.15-2.02(m,2H)、1.90-1.75(m,4H)、1.16(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ2:WX014の合成
20℃と窒素の保護下で、中間体WX014-1(42mg、109.82μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(7.81mg、109.82μmol)とtert-ブタノールカリウム(1M、109.82μL)のテトラヒドロフラン溶液を順に加え、反応混合物を20℃で3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に2Nの希塩酸水溶液を滴下してpHを6~7に調節し、濾過し、ろ液を収集した。得られたろ液を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX014を得た。MS-ESI
m/z:408.1 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.93(s,1H)、8.49(d,J=8.8Hz,1H)、8.04(s,1H)、7.93(d,J=9.2Hz,1H)、7.70(d,J=8.8Hz,1H)、7.05(d,J=8.8Hz,1H)、4.64(dd,J=5.0,12.2Hz,1H)、4.45(t,J=6.0Hz,2H)、2.91-2.80(m,1H)、2.69-2.64(m,1H)、2.63-2.53(m,4H)、2.47-2.44(m,2H)、2.43-2.36(m,1H)、2.31-2.22(m,1H)、2.05-1.92(m,2H)、1.72-1.66(m,4H)。
実施例15:WX015
ステップ1:中間体WX015-2の合成
20℃と窒素の保護下で、濃硫酸(220.80g、2.21mol、120mL、純度:98%)を氷水(40mL)に滴下し、そして化合物WX015-1(10g、44
.83mmol)を加え、最後に5~10℃で4-クロロアセチル酢酸エチル(7.38g、44.83mmol)を滴下し、反応混合物を20℃で16時間攪拌反応させた。反応混合物を50℃に昇温して続けて16時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、氷水(1000mL)に入れ、固体が析出し、濾過し、ろ液を捨て、固体を収集した。固体にトルエン(400mL×2)を加え、減圧で濃縮して溶剤を除去し、中間体WX015-2を得た。
ステップ2:中間体WX015-3の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX015-2(14.5g、44.81mmol)を水酸化ナトリウム(8.70g、217.52mmol)の水(150mL)溶液に溶解し、反応混合物を80℃に昇温して5時間攪拌反応させた。反応終了後、ジクロロメタン(150mL)を加えて希釈し、分液してから有機相を収集し、水相をジクロロメタン(150mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。水相を2M希塩酸でpHを4に調節し、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去し、中間体WX015-3を得た。
ステップ3:中間体WX015-4の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX015-3(11.3g、37.03mmol)をエタノール(300mL)に溶解し、そして濃硫酸(2.08g、20.78mmol、1.13mL、純度:98%)を加え、反応混合物を80℃に昇温して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を減圧で濃縮して溶剤を除去し、水(150mL)を加え、さらに酢酸エチル(150mL)を加えて希釈し、分液し、有機相を収集し、水相を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~32/1、体積比)、中間体WX015-4を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:8.35(d,J=2.0Hz,1H)、8.09(t,J=4.4Hz,2H)、7.86(s,2H)、7.73(dd,J=2.0,8.8Hz,1H)、4.09-4.18(m,4H)、1.18(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ4:中間体WX015-5の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX015-4(5g、15.01mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(80mL)に溶解し、そしてヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム(1.16g、3.15mmol)、炭酸ナトリウム(1.59g、15.01mmol)、酢酸パラジウム(336.92mg、1.50mmol)を順に加え、反応混合物を140℃に加熱して8時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、反応液に水(300mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(100mL×5)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~9/1、体積比)、中間体WX015-5を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.32(d,J=1.2Hz,1H)、8.30(d,J=8.8Hz,1H)、7.84(s,1H)、7.77(s,2H)、7.72(dd,J=1.8,8.6Hz,1H)、4.23(q,J=7.0Hz,2H)、4.05(s,2H)、1.27(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ5:WX015の合成
20℃で、中間体WX015-5(1.1g、3.94mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(279.94mg、3.94mmol)とtert-ブタノールカリウム(441.95mg、3.94mmol)を順に加え、反応混合物を20℃で2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(100mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(30mL×3)。有機相を合わせ、順に半飽和食塩水で洗浄(20mL×2)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を5mLメタノールで室温で5分間攪拌し、固体が析出し、濾過し、固体を収集し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX015を得た。MS-ESI m/z:305.0 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.96(s,1H)、8.70(d,J=1.2Hz,1H)、8.36(d,J=8.4Hz,1H)、8.13(s,1H)、8.02(d,J=9.2Hz,1H)、7.98(d,J=8.8Hz,1H)、7.87(dd,J=1.6,8.8Hz,1H)、4.72(dd,J=4.2,12.6Hz,1H)、2.94-2.80(m,1H)、2.71-2.61(m,1H)、2.47-2.38(m,1H)、2.35-2.24(m,1H)。
実施例16:WX016
ステップ1:中間体WX016-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX015-4(2g、6.00mmol)をジオキサン(35mL)に溶解し、そしてtert-ブチルカルバメート(1.05g、9.00mmol)、4,5-ビスジフェニルホスフィン-9,9-ジメチルキサンテン(521.00mg、900.42μmol)、炭酸セシウム(4.89g、15.01mmol)、および酢酸パラジウム(202.15mg、900.42μmol)を順に加え、反応混合物を80℃にゆっくりと昇温して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(80mL)と酢酸エチル(80mL)を加えて希釈し、分液して有機相を収集し、水相を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液濃縮を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~9/1、体積比)、中間体WX016-1を得た。
ステップ2:WX016の合成
20℃と窒素の保護下で、中間体WX016-1(200mg、541.40μmol)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(38.48mg、541.40μmol)とtert-ブタノールカリウム(60.75mg、541.40μmol)を順に加え、反応混合物を20℃で4時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(15mL)と2-メチルテトラヒドロフラン(10mL)を加えて希釈し、分液して有機相を収集し、水相を2-メチルテトラヒドロフラン(15mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、ろ液濃縮を減圧で溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)により分離し、目標化合物WX016を得た。MS-ESI m/z:417.1 [M+Na]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.94(s,1H)、9.54(s,1H)、8.24(s,1H)、8.06(d,J=9.6Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.71(s,2H)、7.55(dd,J=2.0,8.8Hz,1H)、4.63(dd,J=4.6,12.2Hz,1H)、2.93-2.80(m,1H)、2.70-2.55(m,1H)、2.45-2.36(m,1H)、2.30-2.20(m,1H)、1.52(s,9H)。
実施例17:WX017の塩酸塩
ステップ1:中間体WX017-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX015-4(5g、15.01mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、そして[1,1-ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン]二塩化パラジウム、ジクロロメタン(1.23g、1.50mmol)、リン酸カリウム(3.50g、16.51mmol)、カリウムビニルトリフルオロボレート(2.41g、18.01mmol)を順に加え、反応混合物を80℃に加熱して12時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、反応液に水(200mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(100mL×3)。有機相を合わせ、順に半飽和食塩水で洗浄し(100mL×3)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~9/1、体積比)、中間体WX017-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.19(d,J=8.8Hz,1H)、7.89(d,J=0.8Hz,1H)、7.76(s,1H)、7.73(dd,J
=1.6,6.8Hz,1H)、7.01(d,J=5.2Hz,1H)、7.64(d,J=8.8Hz,1H)、6.91(dd,J=10.8,17.6Hz,1H)、5.89(d,J=17.6Hz,1H)、5.35(d,J=10.8Hz,1H)、4.24(q,J=7.2Hz,2H)、4.07(s,2H)、1.27(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ2:中間体WX017-2の合成
室温で、中間体WX017-1(2g、7.13mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(506.79mg、7.13mmol)とtert-ブタノールカリウム(800.07mg、7.13mmol)を順に加え、反応混合物を室温で2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(100mL)を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mL×3)。有機相を合わせ、順に半飽和食塩水で洗浄し(30mL×3)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を10mLメタノールで室温で10分間攪拌し、薄黄色の固体が析出し、濾過し、固体を収集し、減圧で濃縮し、中間体WX017-2を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:10.98(s,1H)、8.13(d,J=8.4Hz,1H)、8.05(s,1H)、8.02(s,1H)、7.84(d,J=9.2Hz,1H)、7.81-7.75(m,2H)、6.92(dd,J=11.0,17.8Hz,1H)、5.98(d,J=17.6Hz,1H)、5.35(d,J=11.2Hz,1H)、4.67(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、2.96-2.82(m,1H)、2.69-2.59(m,1H)、2.44-2.35(m,1H)、2.33-2.20(m,1H)。
ステップ3:中間体WX017-3の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX017-2(400mg、1.31mmol)をテトラヒドロフラン(6mL)と水(2mL)に溶解し、0℃に降温し、過ヨウ素酸ナトリウム(560.43mg、2.62mmol)とオスミウム酸カリウム二水和物(96.54mg、262.01μmol)を加え、反応混合物をゆっくりと室温に戻して1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(20mL)とN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出した(20mL×3)。有機相を合わせ、順に飽和亜硫酸ナトリウム溶液で洗浄し(20mL×3)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=4/1~1/1、体積比)、得られた粗生成物を1mLメタノールで室温で5分間攪拌し、濾過し、固体を収集し、減圧で濃縮し、中間体WX017-3を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:10.93(s,1H)、10.17(s,1H)、8.71(s,1H)、8.37(d,J=8.8Hz,1H)、8.14-8.08(m,2H)、8.00-7.97(m,2H)、4.73(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、2.69-2.62(m,1H)、2.47-2.38(m,1H)、2.37-2.25(m,2H)。
ステップ4:WX017の合成
室温で、中間体WX017-3(60mg、195.25μmol)を1,2-ジクロロエタン(1mL)に溶解し、そしてモルホリン(17.01mg、195.25μmol)を加え、反応混合物を室温で10分間攪拌した後に酢酸水素化ホウ素ナトリウム(82.76mg、390.50μmol)を加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)
、目標化合物WX017の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:379.1 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:11.38(s,1H)、10.95(s,1H)、8.31-8.21(m,2H)、8.06(s,1H)、7.91-7.85(m,3H)、4.71(dd,J=4.4,12.4Hz,1H)、4.51(s,2H)、3.93(d,J=12.0Hz,2H)、3.81(t,J=12.0Hz,2H)、3.31-3.22(m,2H)、3.22-3.07(m,2H)、2.96-2.83(m,1H)、2.69-2.58(m,1H)、2.46-2.37(m,1H)、2.33-2.21(m,1H)。
実施例18:WX018
ステップ1:中間体WX018-1の合成
室温で、中間体WX015-4(5g、15.01mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、そしてリン酸カリウム(3.19g、15.01mmol)、[1,1-ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン]二塩化パラジウム、ジクロロメタン(1.23g、1.50mmol)、(E)-1-エトキシエテン-2-ホウ酸ピナコールエステル(3.86g、19.51mmol)を順に加え、反応混合物を80℃に加熱して12時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、反応液に水(100mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(100mL×3)。有機相を合わせ、順に半飽和食塩水で洗浄し(50mL×3)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して残留物を得た。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~19/1、体積比)、中間体WX018-1を得た。MS-ESI m/z:325.2 [M+H]+。
ステップ2:中間体WX018-2の合成
0℃で、中間体WX018-1(200mg、616.58μmol)をクロロホルム
(2mL)に溶解し、そしてエタノール(28.40mg、616.58μmol、36.05μL)、水(616.58μmol、11.11μL)、および塩化オキサリル(78.26mg、616.58μmol、53.97μL)を順に加え、反応混合物を室温に戻して1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(10mL)を加え、飽和炭酸水素ナトリウムでpHを6~7に調節し、ジクロロメタンで抽出した(5mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、中間体WX018-2のジクロロメタン溶液を得た。
ステップ3:中間体WX018-3の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX018-2(0.04M、15mL)のジクロロメタン溶液にモルホリン(78.41mg、900.00μmol)を加え、反応混合物を室温で10分間攪拌反応させた後、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(254.33mg、1.20mmol)を加え、反応混合物を室温で続けて4時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=7/3~3/7、体積比)、中間体WX018-3を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.17(d,J=8.4Hz,1H)、7.76(d,J=6.0Hz,2H)、7.68(d,J=9.2Hz,1H)、7.63(d,J=8.8Hz,1H)、7.45(dd,J=1.8,8.6Hz,1H)、4.23(q,J=7.2Hz,2H)、4.06(s,2H)、3.79(t,J=4.6Hz,4H)、3.08-2.95(m,2H)、2.81-2.70(m,2H)、2.67-2.55(m,4H)、1.27(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ4:WX018の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX018-3(100mg、272.16μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(19.34mg、272.16μmol)とtert-ブタノールカリウム(30.54mg、272.16μmol)を順に加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に2M希塩酸を滴下してpHを6~7に調節し、濾過し、ろ液を収集した。得られたろ液を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX018を得た。MS-ESI m/z:393.1 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.96(s,1H)、8.08(d,J=8.4Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.87(s,1H)、7.78(d,J=9.2Hz,1H)、7.74(d,J=8.8Hz,1H)、7.48(dd,J=1.4,8.6Hz,1H)、4.65(dd,J=4.2,11.8Hz,1H)、3.58(t,J=4.4Hz,4H)、2.92(t,J=5.8Hz,2H)、2.89-2.82(m,1H)、2.69-2.64(m,1H)、2.63-2.55(m,2H)、2.48-2.42(m,4H)、2.41-2.22(m,2H)。
実施例19:WX019
ステップ1:中間体WX019-1の合成
19℃で、濃硫酸(110.40g、1.10 mol、60mL、純度:98%)を氷水(20mL)に滴下し、そして化合物WX008-1(5g、28.70mmol)を加え、最後に5~10℃で、4-クロロアセチル酢酸エチル(5.20g、31.57mmol)を滴下し、反応混合物を19℃に戻して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を氷水(200mL)に入れ、薄黄色の固体が析出し、濾過し、固体を収集し、得られた固体を2-メチルテトラヒドロフラン(500mL)と水(200mL)で希釈し、分液してから有機相を収集し、水相を2-メチルテトラヒドロフランで抽出した(300mL×4)。有機相を合わせ、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を50mLメチル―t-ブチルエーテルで室温で15分間攪拌し、濾過し、固体を収集し、減圧で濃縮して溶剤を除去し、中間体WX019-1を得た。
ステップ2:中間体WX019-2の合成
室温で、水酸化ナトリウム(1.60g、40.04mmol)を水(20mL)に溶解し、そして中間体WX019-1(1g、3.64mmol)を加え、反応混合物を80℃に加熱して12時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、水(100mL)を加え、酢酸エチルで抽出し(50mL)、有機相を除去し、水相を濃塩酸(12M)でpHを5~6に調節し、固体が析出し、酢酸エチルで抽出した(50mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去し、中間体WX019-2を得た。
ステップ3:中間体WX008-4の合成
室温で、中間体WX019-2(0.9g、3.51mmol)をエタノール(10mL)に溶解し、そして濃硫酸(368.00mg、3.68mmol、0.2mL、純度:98%)を加え、反応混合物を80℃に加熱して3時間攪拌反応させた。反応終了後、
反応液をそのまま減圧で濃縮してほとんどのエタノールを除去し、得られた残留物を酢酸エチル(30mL)と水(50mL)で希釈し、分液してから有機相を収集し、水相を酢酸エチルで抽出した(30mL×2)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0-9/1、体積比)、中間体WX008-4を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.04(d,J=9.2Hz,1H)、7.64(s,1H)、7.56-7.49(m,2H)、7.20(d,J=2.8Hz,1H)、7.15(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.12(q,J=7.0Hz,2H)、3.94(s,2H)、3.84(s,3H)、1.16(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ4:WX019の合成
15℃で、中間体WX008-4(200mg、703.47μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(50.00mg、703.47μmol)、tert-ブタノールカリウム(78.94mg、703.47μmol)を順に加え、反応混合物を15℃で3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(20mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、さらに分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX019を得た。MS-ESI m/z:310.0 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.94(s,1H)、8.08(d,J=8.8Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.85-7.70(m,2H)、7.50(d,J=1.6Hz,1H)、7.23(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.63(dd,J=4.0,12.0Hz,1H)、3.89(s,3H)、3.01-2.82(m,1H)、2.70-2.56(m,2H)、2.33-2.19(m,1H)。
実施例20:WX020の塩酸塩
ステップ1:中間体WX008-5の合成
15℃と窒素の保護下で、中間体WX008-4(5g、17.59mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解し、-60℃に降温し、三臭化ホウ素(11.88g、47.43mmol、4.57mL)を加え、反応混合物を15℃に戻して2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を氷水(200mL)に入れ、ジクロロメタンで抽出した(50mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧
で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0-4/1、体積比)、中間体WX008-5を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.14(d,J=9.2Hz,1H)、7.75(s,1H)、7.59(q,J=8.8Hz,2H)、7.36-7.25(m,1H)、7.19(dd,J=2.0,8.8Hz,1H)、4.25(q,J=7.2Hz,2H)、4.06(s,2H)、1.28(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ2:中間体WX020-1の合成
0℃と窒素の保護下で、中間体WX008-5(0.5g、1.85mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、そしてトリフェニルホスフィン(630.79mg、2.40mmol)、2-モルホリンエタノール(266.93mg、2.03mmol)を順に加え、0℃に降温し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(486.30mg、2.40mmol、467.59μL)を滴下し、反応混合物を室温に戻して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=4/1~0/1、体積比)、中間体WX020-1を得た。MS-ESI m/z:384.2 [M+H]+
。
ステップ3:WX020の合成
20℃で、中間体WX020-1(500mg、678.08μmol、純度:52%)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(92.6mg、1.30mmol)とtert-ブタノールカリウム(1M、1.30mL)のテトラヒドロフラン溶液を順に加え、反応混合を20℃で2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを滴下してpHを5~6に調節し、そのまま減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、さらに分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX020の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:409.2 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:11.26(s,1H)、10.95(s,1H)、8.12(d,J=8.4Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.78(s,2H)、7.60(d,J=2.4Hz,1H)、7.30(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.64(dd,J=4.2,12.2Hz,1H)、4.57(t,J=4.6Hz,2H)、3.97(d,J=11.6Hz,2H)、3.84(t,J=11.8Hz,2H)、3.62(s,2H)、3.53(d,J=12.0Hz,2H)、3.31-3.16(m,2H)、2.94-2.81(m,1H)、2.70-2.58(m,1H)、2.45-2.35(m,1H)、2.34-2.20(m,1H)。
実施例21:WX021の塩酸塩
ステップ1:中間体WX021-1の合成
0℃と窒素の保護下で、中間体WX008-5(0.5g、1.85mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、そしてトリフェニルホスフィン(630.79mg、2.40mmol)、N-(2-ヒドロキシエチル)-ピロリジン(234.38mg、2.04mmol)を順に加え、0℃に降温し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(486.30mg、2.40mmol、467.59μL)を滴下し、反応混合物を室温に戻して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=4/1~0/1、体積比)、中間体WX021-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.15(d,J=8.8Hz,1H)、7.75(s,1H)、7.63(s,2H)、7.34(d,J=2.8Hz,1H)、7.30(dd,J=2.4,8.8Hz,1H)、4.27(t,J=6.0Hz,2H)、4.23(q,J=7.2Hz,2H)、4.06(s,2H)、3.01(t,J=6.0Hz,2H)、2.81-2.62(m,4H)、1.89-1.84(m,4H)、1.28(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ2:WX021の合成
20℃で、中間体WX021-1(250mg、680.39μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(48.36mg、680.39μmol)とtert-ブタノールカリウム(1M、680.39μL)のテトラヒドロフラン溶液を順に加え、反応混合物を20℃で2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを滴下してpHを5~6に調節し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、得られた残留物をさらに分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX021の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:393.2 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.95(s,1H)、10.76(s,1H)、8.12(d,J=8.8Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.78(s,2H)、7.59(d,J=2.4Hz,1H)、7.30(dd,J=2.8,9.2Hz,1H)、4.64(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、4.49(t,J=4.8Hz,2H)、3.70-3.56(m,4H)、3.21-3.08(m,2H)、2.95-2.81(m,1H)、2.70-2.58(m,1H)、2.45-2.31(m,1H)、2.30-2.21(m,1H)、2.10-1.83(m,4H)。
実施例22:WX022の塩酸塩
ステップ1:中間体WX022-1の合成
0℃と窒素の保護下で、中間体WX008-5(0.5g、1.85mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、そしてトリフェニルホスフィン(630.79mg、2.40mmol)、1-ヒドロキシエチル-4-メチルピペラジン(293.48mg、2.04mmol)を順に加え、0℃に降温し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(486.30mg、2.40mmol、467.59μL)を滴下し、反応混合物をゆっくりと室温に戻して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/1~0/1からメタノール/ジクロロメタン=1/9、体積比)、中間体WX022-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.12(d,J=9.2Hz,1H)、7.72(s,1H)、7.60(s,2H)、7.30(d,J=2.4Hz,1H)、7.25(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、4.24(t,J=6.0Hz,2H)、4.20(q,J=7.2Hz,2H)、4.03(s,2H)、2.89(t,J=5.8Hz,2H)、2.78-2.40(m,8H)、2.31(s,3H)、1.25(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ2:WX022の合成
室温で、中間体WX022-1(400mg、1.01mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(71.71mg、1.01mmol)とtert-ブタノールカリウム(113.21mg、1.01mmol)を順に加え、反応混合物を室温で2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを滴下してpHを5~6に調節し、減圧で濃縮して残留物を得た。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、さらに分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX022の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:422.2 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:11.91(s,1H)、10.95(s,1H)、8.11(d,J=8.8Hz,1H)、7.98(s,1H)、7.78(s,2H)、7.59(d,J=2.4Hz,1H)、7.32(dd,J=2.8,9.2Hz,1H)、4.64(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、4.57(t,J=4.0Hz,2H)、3.85-3.58(m,10H)、2.95-2.86(m,1H)、2.84(s,3H)、2.68-2.58(m,1
H)、2.46-2.32(m,1H)、2.31-2.20(m,1H)。
実施例23:WX023の塩酸塩
ステップ1:中間体WX023-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX008-5(0.5g、1.85mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、そして3-ジメチルアミノ-1-プロパノール(209.94mg、2.04mmol)とトリフェニルホスフィン(630.81mg、2.40mmol)を順に加え、0℃に降温してアゾジカルボン酸ジイソプロピル(486.32mg、2.40mmol、467.61μL)を滴下し、反応混合物をゆっくりと室温に戻して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/1~0/1、次にメタノール/ジクロロメタン=1/9、体積比)、中間体WX023-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.13(d,J=8.8Hz,1H)、7.73(s,1H)、7.61(s,2H)、7.32(d,J=2.8Hz,1H)、7.25(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.22(d,J=7.2Hz,2H)、4.16(t,J=6.6Hz,2H)、4.04(s,2H)、2.54(t,J=7.2Hz,2H)、2.30(s,6H)、2.10-2.00(m,2H)、1.26(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ2:WX023の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX023-1(200mg、562.70μmol)を乾燥テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、アクリルアミド(40.00mg、562.70μmol)とtert-ブタノールカリウム(63.14mg、562.70μmol)を順に加え、反応混合物を室温で2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを滴下してpHを5~6に調節し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、さらに分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX023の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:381.2 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.94(s,1H)、10.33(s,1H)、8.10(d,J=8.8Hz,1H)、7.97(s,1H)、7.76(s,2H)、7.52(d,J=2.4Hz,1H)、7.23(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.64(dd,J=4.0,11.6Hz,1H)、4.20(t,J=5.8Hz,2H)、3.31-3.22(m,2H)、2.95-2.83(m,1H)、2.81(s,3H)、2.
79(s,3H)、2.70-2.58(m,1H)、2.45-2.32(m,1H)、2.31-2.16(m,3H)。
実施例24:WX024の塩酸塩
ステップ1:中間体WX024-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX008-5(0.5g、1.85mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、そしてトリフェニルホスフィン(630.79mg、2.40mmol)、3-(4-モルホリン)-1-プロパノール(349.21mg、2.40mmol)を順に加え、0℃に降温してアゾジカルボン酸ジイソプロピル(486.30mg、2.40mmol、467.59μL)を滴下し、反応混合物を室温に戻して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=3/2~1/4、体積比)、中間体WX024-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.13(d,J=9.2Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.62(s,2H)、7.31(d,J=2.8Hz,1H)、7.24(dd,J=2.8,9.2Hz,1H)、4.22(q,J=7.4Hz,2H)、4.17(d,J=6.4Hz,2H)、4.04(s,2H)、3.75(t,J=4.6Hz,4H)、2.59(t,J=7.2Hz,2H)、2.54-2.45(m,4H)、2.11-2.00(m,2H)、1.26(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ2:WX024の合成
20℃で、中間体WX024-1(350mg、880.58μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(62.59mg、880.58μmol)とtert-ブタノールカリウム(98.81mg、880.58μmol)を順に加え、反応混合物を20℃で2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを滴下してpHを5~6に調節し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM
NH
4HCO
3)、さらに分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX024の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:423.1 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:11.09(s,1H)、10.94(s,1H)、8.10(d,J=9.2Hz,1H)、7.97(s,1H)、7.76(s,2H)、7.53(d,J=2.4Hz,1H)、7.23(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.64(dd,J=4.
2,11.8Hz,1H)、4.21(t,J=6.0Hz,2H)、3.97(d,J=10.4Hz,2H)、3.83(t,J=11.6Hz,2H)、3.52-3.46(m,2H)、3.35-3.25(m,2H)、3.16-3.03(m,2H)、2.93-2.81(m,1H)、2.69-2.57(m,1H)、2.43-2.22(m,4H)。
実施例25:WX025
ステップ1:中間体WX025-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX008-5(0.5g、1.85mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、そしてトリフェニルホスフィン(630.79mg、2.40mmol)、4-(2-ヒドロキシエチル)チオモルホリン-1,1-ジオキシド(464.22mg、2.59mmol)を順に加え、0℃に降温し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(486.30mg、2.40mmol、467.59μL)を滴下し、反応混合物を室温に戻して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=3/2~3/7、体積比)、中間体WX025-1を得た。
ステップ2:WX025の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX025-1(650mg、1.51mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(107.07mg、1.51mmol)とtert-ブタノールカリウム(169.03mg、1.51mmol)を順に加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを滴下してpHを5~6に調節し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、さらに分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX025を得た。MS-ESI m/z:457.1 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.95(s,1H)、8.11(d,J=8.4Hz,1H)、7.98(s,1H)、7.78(s,2H)、7.58(d,J=2.4Hz,1H)、7.31(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、4.64(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、4.57-4.49(m,2H)、3.88-3.75(m,4H)、3.74-3.64(m,6H)、2.94-2.81(m,1H)、2.70-2.58(m,1H)、2.45
-2.35(m,1H)、2.31-2.20(m,1H)。
実施例26:WX026の塩酸塩
ステップ1:中間体WX026-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX008-5(0.5g、1.85mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、そしてトリフェニルホスフィン(630.79mg、2.40mmol)、1-(3-ヒドロキシプロピル)-4-メチルピペラジン(409.84mg、2.59mmol)を順に加え、0℃に降温し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(486.30mg、2.40mmol、467.59μL)を滴下し、反応混合物を室温に戻して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/1~0/1からジクロロメタン/メタノール=9/1、体積比)、中間体WX026-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.13(d,J=9.2Hz,1H)、7.73(s,1H)、7.61(s,2H)、7.30(d,J=2.4Hz,1H)、7.24(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、4.22(q,J=7.0Hz,2H)、4.15(t,J=6.4Hz,2H)、4.04(s,2H)、2.60(t,J=7.4Hz,3H)、2.59-2.40(m,7H)、2.32(s,3H)、2.11-2.01(m,2H)、1.26(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ2:WX026の合成
室温で、中間体WX026-1(400mg、974.41μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(69.26mg、974.41μmol)とtert-ブタノールカリウム(109.34mg、974.41μmol)を順に加え、反応混合物を室温で2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを滴下してpHを5~6に調節し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、さらに分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX026の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:436.1 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:11.94(s,1H)、10.94(s,1H)、8.10(d,J=8.8Hz,1H)、7.97(s,1H)、7.75(s,2H)、7.53(d,J=2.4Hz,1H)、7.24(dd,J=2.4,8.8Hz,1H)、4.64(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、4.22(t,J=5.8Hz,2H)、3.90-3.61(m,6H)、3.47-3.35(m,4H)、2.96-2.87(m,1H)、2.
85(s,3H)、2.70-2.57(m,1H)、2.46-2.19(m,4H)。
実施例27:WX027
ステップ1:中間体WX027-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX008-5(1g、3.70mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、そしてトリフェニルホスフィン(1.26g、4.81mmol)、4-(3-ヒドロキシプロピル)チオモルホリン-1,1-ジオキシド(1.00g、5.18mmol)を順に加え、0℃に降温し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(972.60mg、4.81mmol、935.19μL)を滴下し、反応混合物を室温に戻して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=4/1~2/3、体積比)、得られた化合物をさらに分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、留出物を減圧で濃縮してアセトニトリルを除去し、飽和炭酸ナトリウム溶液でpHを6~7に調節し、酢酸エチルで抽出した(50mL×2)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮し、中間体WX027-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.14(d,J=9.2Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.62(s,2H)、7.29(d,J=2.8Hz,1H)、7.23(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、4.22(q,J=7.0Hz,2H)、4.16(t,J=6.0Hz,2H)、4.04(s,2H)、313-3.02(m,8H)、2.77(t,J=7.0Hz,2H)、2.05-1.99(m,2H)、1.26(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ2:WX027の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX027-1(200mg、448.91μmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(31.91mg、448.91μmol)とtert-ブタノールカリウム(50.37mg、448.91μmol)を順に加え、反応混合物を室温で15時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを加えてpHを5~6に調節し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX027を得た。MS-ESI m/z:4
71.2 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.93(s,1H)、8.07(d,J=8.4Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.79-7.70(m,2H)、7.50(d,J=2.4Hz,1H)、7.22(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、4.62(dd,J=4.6,11.8Hz,1H)、4.15(t,J=6.2Hz,2H)、3.13-3.04(m,4H)、2.98-2.89(m,4H)、2.88-2.80(m,1H)、2.72-2.63(m,3H)、2.43-2.34(m,1H)、2.29-2.21(m,1H)、2.01-1.89(m,2H)。
実施例28:WX028の塩酸塩
ステップ1:中間体WX028-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX008-5(1g、3.70mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、そしてトリフェニルホスフィン(1.26g、4.81mmol)、3-(1-ピロリジニル)-1-プロパノール(525.82mg、4.07mmol)を順に加え、0℃に降温し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(972.60mg、4.81mmol、935.19μL)を滴下し、反応混合物を室温に戻して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/1~1/2、ジクロロメタン/メタノール=20/1、体積比)、中間体WX028-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.13(d,J=8.8Hz,1H)、7.73(s,1H)、7.61(s,2H)、7.31(d,J=2.4Hz,1H)、7.24(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.22(q,J=6.8Hz,2H)、4.18(t,J=6.6Hz,2H)、4.04(s,2H)、2.74(t,J=7.4Hz,2H)、2.69-2.57(m,4H)、2.21-2.09(m,2H)、1.90-1.78(m,4H)、1.26(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ2:WX028の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX028-1(460mg、1.21mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(85.71mg、1.21mmol)とtert-ブタノールカリウム(135.31mg、1.21mmol)を順に加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に2M希塩酸を滴下してpH値を6~7に調節した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、さらに分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX028の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:406.9 [M+
H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.93(s,1H)、10.78(s,1H)、8.10(d,J=9.2Hz,1H)、7.97(s,1H)、7.76(s,2H)、7.53(d,J=2.8Hz,1H)、7.23(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、4.64(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、4.21(t,J=6.0Hz,2H)、3.64-3.51(m,2H)、3.33-3.27(m,2H)、3.11-2.97(m,2H)、2.93-2.81(m,1H)、2.70-2.57(m,1H)、2.47-2.31(m,1H)、2.30-2.17(m,3H)、2.08-1.95(m,2H)、1.94-1.83(m,2H)。
実施例29:WX029
ステップ1:中間体WX029-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX008-5(6g、22.20mmol)とN-Boc-N-メチルアミノエタノール(5.06g、28.86mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(8.73g、33.30mmol)を加え、0℃に降温し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(6.73g、33.30mmol、6.47mL)を滴下し、反応混合物を室温に昇温して12時間攪拌反応させた。反応終了後、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~4/1、体積比)、中間体WX029-1を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:8.05(d,J=8.8Hz,1H)、8.00(s,1H)、7.73(s,2H)、7.53(d,J=2.4Hz,1H)、7.25(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.26-4.18(m,2H)、4.12(q,J=7.2Hz,2H)、4.10(s,2H)、3.60(t,J=4.8Hz,2H)、2.91(d,J =12.4Hz,3H)、1.35(s,9H)、1.17(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ2:中間体WX049の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX029-1(4.1g、9.57mmol)をテトラヒドロフラン(80mL)に溶解し、0℃に降温し、アクリルアミド(646.12mg、9.09mmol)とtert-ブタノールカリウム(8.30mL、1M)のテトラヒドロフラン溶液を加え、反応混合物を室温に戻して1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(100mL)を加え、そして酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、有機相を順に飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮して溶剤を除去して残留物を得た。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~2/3、体積比)、中間体WX049を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:10.94(s,1H)、8.09(d,J=8.8Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.75(s,2H)、7.53(d,J=2.4Hz,1H)、7.21(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.63(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、4.27-4.17(m,2H)、3.67-3.55(m,2H)、2.94-2.86(m,3H)、2.71-2.53(m,2H)、2.42-2.20(m,2H)、1.36(s,9H)。
ステップ3:中間体WX029-2の合成
室温で、中間体WX049(4.4g、9.72mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、塩酸酢酸エチル(100mL、4 M)を加え、反応混合物を室温で2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を濾過した。ケーキを収集し、減圧で濃縮して溶剤を除去し、中間体WX029-2の塩酸塩を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:10.93(s,1H)、8.95(s,2H)、8.14(d,J=9.2Hz,1H)、7.98(s,1H)、7.78(s,2H)、7.58(d,J=2.4Hz,1H)、7.28(dd,J=2.4,8.8Hz,1H)、4.64(dd,J=4.4,11.6Hz,1H)、4.39(t,J=5.0Hz,2H)、3.40(t,J=5.0Hz,2H)、2.92-2.83(m,1H)、2.66(s,3H)、2.62-2.58(m,1H)、2.46-2.32(m,1H)、2.31-2.22(m,1H)。
ステップ4:WX029の合成
室温で、中間体WX029-2(100mg、257.17μmol、塩酸塩)を1,2-ジクロロエタン(4mL)に溶解し、シクロヘキサノン(25.24mg、257.17 umol、26.65μL)、酢酸ナトリウム(105.48mg、1.29mmol)を加え、反応混合物を50℃に昇温して30分間攪拌反応させ、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(109.01mg、514.35μmol)を加え、反応混合物を50℃に昇温して12時間攪拌反応させた。酢酸水素化ホウ素ナトリウム(109.01mg、514.35μmol)を追加し、反応混合物を75℃に昇温して2時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離した(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)。目標化合物WX029を得た。MS-ESI m/z:435.1 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.94(s,1H)、8.13(d,J=8.8Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.78(s,2H)、7.59(d,J=2.8Hz,1H)、7.28(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、4.64(dd,J=4.4,11.6Hz,1H)、4.59-4.49(m,2H)、3.78-3.63(m,1H)、3.33-3.25(m,1H)、2.93-2.85(m,1H)、2.84-2.79(m,3H)、2.69-2.58(m,2H)、2.44-2.22(m,2H)、2.16-2.02(m,2H)、1.89-1.78(m,2H)、1.68-1.57(m,1H)、1.53-1.40(m,2H)、1.36-1.24(m,2H)、1.21-1.05(m,1H)。
実施例30:WX030の塩酸塩
室温で、中間体WX029-2(100mg、257.17μmol、塩酸塩)を1,2-ジクロロエタン(4mL)に溶解し、シクロヘキシルホルムアルデヒド(57.69mg、514.35μmol)、酢酸ナトリウム(21.10mg、257.17μmol)を加え、反応混合物を室温で30分間攪拌反応させ、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(109.01mg、514.35μmol)を加え、反応混合物を室温で続けて1時間攪拌反応させた。反応終了後、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX030の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:449.1 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.94(s,1H)、10.19(s,1H)、8.13(d,J=9.2Hz,1H)、7.98(s,1H)、7.78(s,2H)、7.59(d,J=2.4Hz,1H)、7.26(dd,J=2.8,9.2Hz,1H)、4.65(dd,J=4.2,11.8Hz,1H)、4.60-4.48(m,2H)、3.67-3.51(m,2H)、3.19-3.08(m,1H)、3.01-2.94(m,1H)、2.93-2.81(m,4H)、2.69-2.59(m,1H)、2.46-2.34(m,1H)、2.31-2.22(m,1H)、1.97-1.78(m,3H)、1.75-1.55(m,3H)、1.34-1.06(m,3H)、1.04-0.85(m,2H)。
実施例31:WX031
ステップ1:中間体WX031-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX012-4(4g、14.75mmol)を四塩化炭素(40mL)に溶解し、N-Boc-エタノールアミン(4.75g、29.49mmol、4.57mL)とN,N-ジイソプロピルエチルアミン(7.62g、58.98mmol)を加え、そして反応液に亜リン酸ジエチル(8.15g、58.98mmol)のアセトニトリル(40mL)溶液を滴下し、反応混合物を80℃に昇温して12時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、反応液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0-5/1、体積比)、中間体WX031-1を得た。MS-ESI m/z:415.2 [M+H]+。
ステップ2:WX031の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX031-1(100mg、241.28μmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、0℃に降温し、アクリルアミド(15.43mg、217.15μmol)とtert-ブタノールカリウム(1M、217.15μL)のテトラヒドロフラン溶液を順に加え、反応混合物を20℃に戻して2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を水(15mL)に入れ、2-メチルテトラヒドロフラン(10mL)を加えて希釈し、分液して有機相を収集し、水相を2-メチルテトラヒドロフラン(15mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX031を得た。MS-ESI m/z:440.1 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.93(s,1H)、8.51(d,J=9.2Hz,1H)、8.05(s,1H)、7.94(d,J=9.2Hz,1H)、7.70(d,J=8.8Hz,1H)、7.04(d,J=9.2Hz,2H)、4.64(dd,J=4.4,12.6Hz,1H)、4.41(t,J=5.6Hz,2H)、3.42-3.38(m,2H)、2.91-2.79(m,1H)、2.69-2.59(m,1H)、2.45-2.35(m,1H)、2.34-2.21(m,1H)、1.38(s,9H)。
実施例32:WX032
ステップ1:中間体WX032-1の合成
20℃と窒素の保護下で、中間体WX012-4(500mg、1.84mmol)を四塩化炭素(5mL)に溶解し、N-ヒドロキシエチルピロリジン(424.57mg、3.69mmol)とN,N-ジイソプロピルエチルアミン(952.86mg、7.37mmol)を加え、そして反応液に亜リン酸ジエチル(1.02g、7.37mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液を滴下し、反応混合物を80℃に昇温して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:0.2% FA)、中間体WX032-1を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:8.50(d,J=9.2Hz,1H)、8.15-8.08(m,1H)、7.97(d,J=8.8Hz,1H)、7.72(d,J=9.2Hz,1H)、7.17(d,J=9.2Hz,1H)、4.70(t,J=4.8Hz,2H)、4.16-4.08(m,4H)、4.02-3.97(m,2H)、3.80-3.71(m,2H)、1.96-1.87(m,4H)、1.20-1.16(m,5H)。
ステップ2:WX032の合成
20℃と窒素の保護下で、中間体WX032-1(70mg、190.00μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(13.50mg、190.00μmol)とtert-ブタノールカリウム(1M、190.00μL)のテトラヒドロフラン溶液を順に加え、反応混合物を20℃で3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に2Nの希塩酸水溶液を滴下してpHを6~7に調節し、濾過し、ろ液を収集した。得られたろ液を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX032を得た。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.93(s,1H)、8.51(d,J=9.2Hz,1H)、8.05(s,1H)、7.94(d,J=9.2Hz,1H)、7.71(d,J=9.2Hz,1H)、7.07(d,J=8.8Hz,1H)、4.64(dd,J=4.0,12.0Hz,1H)、4.59-4.52(m,2H)、3.00-2.79(m,3H)、2.72-2.58(m,5H)、2.46-2.21(m,2H)、1.76-1.66(m,4H)。
実施例33:WX033
ステップ1:中間体WX033-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX010-7(1g、3.00mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、そしてリン酸カリウム(637.10mg、3.00mmol)、(E)-1-エトキシエテン-2-ホウ酸ピナコールエステル(772.82mg、3.90mmol)、[1,1-ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン]二塩化パラジウム、ジクロロメタン(245.11mg、300.14μmol)を順に加え、反応混合物を80℃に昇温して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を水(200mL)に入れ、酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、半飽和食塩水で(150mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~50/1、体積比)、中間体WX033-1を得た。MS-ESI m/z:325.1 [M+H]+
。
ステップ2:中間体WX033-2の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX033-1(0.7g、2.16mmol)をクロロホルム(7mL)に溶解し、0℃に降温し、そしてエタノール(99.42mg、2.16mmol、126.16μL)、水(2.16mmol、38.88μL)、塩化オキサリル(273.91mg、2.16mmol、188.90μL)を順に加え、反応混合物を室温に戻して1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(20mL)を加えて、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpHを7に調節し、ジクロロメタン(10mL×3
)で抽出した。有機相を合わせ、順に飽和食塩水(20mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液(30mL)をそのまま次のステップの反応に用い、中間体WX033-2のジクロロメタン溶液を得た。
ステップ3:中間体WX033-3の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX033-2(0.07M、30mL)のジクロロメタン溶液にモルホリン(365.90mg、4.20mmol)を加え、反応混合物を室温で10分間攪拌反応させた。そしてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(890.15mg、4.20mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(100mL)を加え、ジクロロメタンで抽出した(50mL×3)。有機相を合わせ、順に飽和食塩水(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=20/1~0/1、体積比)、得られた残留物をさらに分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH4HCO3)、中間体WX033-3を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:8.04(s,1H)、8.01(t,J=7.4Hz,2H)、7.82(d,J=9.2Hz,1H)、7.51(t,J=7.8Hz,1H)、7.42(d,J=6.8Hz,1H)、4.23-4.06(m,4H)、3.61(t,J=4.4Hz,4H)、3.27(t,J=7.8Hz,2H)、2.62(t,J=7.8Hz,2H)、2.53-2.49(m,4H)、1.18(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ4:WX033の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX033-3(120mg、326.59μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(23.21mg、326.59μmol)、tert-ブタノールカリウム(36.65mg、326.59μmol)を順に加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(30mL×3)。有機相を合わせ、順に飽和食塩水で洗浄し(30mL×2)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX033を得た。MS-ESI m/z:393.2 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.95(s,1H)、8.06(d,J=7.6Hz,1H)、8.03-7.97(m,2H)、7.83(d,J=9.2Hz,1H)、7.50(t,J=7.8Hz,1H)、7.42(d,J=6.8Hz,1H)、4.68(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、3.61(t,J=4.4Hz,4H)、3.31-3.23(m,5H)、2.93-2.84(m,1H)、2.69-2.60(m,3H)、2.47-2.35(m,2H)、2.31-2.22(m,1H)。
実施例34:WX034
ステップ1:中間体WX034-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX010-7(5g、15.01mmol)をメタノール(25mL)とトルエン(25mL)に溶解し、そして炭酸セシウム(7.33g、22.51mmol)、2-ジ―t-ブチルホスフィン-2,4,6-トリイソプロピルビフェニル(382.36mg、900.42μmol)、酢酸パラジウム(101.08mg、450.21μmol)を順に加え、反応混合物を80℃に昇温して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(200mL)を加え、酢酸エチルで抽出し(150mL)、有機相を捨てた。水相を濃塩酸(12M)でpHを5に調節し、そして水相を酢酸エチルで抽出し(150mL×3)、有機相を合わせ、順に飽和食塩水(150mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。中間体WX034-1を得た。MS-ESI m/z:257.1 [M+H]+
。
ステップ2:中間体WX034-2の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX034-1(2.8g、10.93mmol)をエタノール(28mL)に溶解し、そして濃硫酸(1.07g、10.93mmol、582.43μL、純度:98%)を加え、反応混合物を80℃に昇温して3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=49/1~19/1、体積比)、中間体WX034-2を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.25(d,J=9.2Hz,1H)、7.81(d,J=8.4Hz,1H)、7.76(s,1H)、7.64(d,J=9.2Hz,1H)、7.50(t,J=8.2Hz,1H)、6.87(d,J=7.6Hz,1H)、4.24(q,J=7.2Hz,2H)、4.07(s,2H)、4.03(s,3H)、1.27(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ3:WX034の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX034-2(60mg、211.04μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(15.00mg、211.04μmol)、tert-ブタノールカリウム(23.68mg、211.04μmol)を順に加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(30mL×3)。有機相を合わせ、順に半飽和食塩水で洗浄し(30mL×3)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾
過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.04% HCl)、目標化合物WX034を得た。MS-ESI m/z:310.1 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.95(s,1H)、8.15(d,J=9.6Hz,1H)、8.00(s,1H)、7.78-7.70(m,2H)、7.51(t,J=8.0Hz,1H)、7.02(d,J=8.0Hz,1H)、4.65(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、4.00(s,3H)、2.98-2.82(m,1H)、2.68-2.59(m,1H)、2.46-2.33(m,1H)、2.31-2.20(m,1H)。
実施例35:WX035
ステップ1:中間体WX035-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX034-2(2g、7.03mmol)をジクロロメタン(40mL)に溶解し、-78℃に降温した後、三臭化ホウ素(2.11g、8.44mmol、813.39μL)を一滴ずつ滴下し、反応混合物を室温に戻して2時間攪拌反応させた。そして反応混合物を-78℃に冷却し、三臭化ホウ素(1.76g、7.03mmol、677.83μL)を一滴ずつ滴下し、反応混合物を室温に戻して2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を氷水(200mL)に入れ、ジクロロメタン(150mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(150mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=9/1~4/1、体積比)、中間体WX035-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.14(d,J=9.2Hz,1H)、7.80(d,J=8.4Hz,1H)、7.76(s,1H)、7.63(d,J=9.2Hz,1H)、7.39(t,J=7.8Hz,1H)、6.81(d,J=7.6Hz,1H)、5.49(s,1H)、4.24(q,J=7.0Hz,2H)、4.07(s,2H)、1.27(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ2:中間体WX035-2の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX035-1(300mg、1.11mmol)をテ
トラヒドロフラン(3mL)に溶解し、そしてトリフェニルホスフィン(378.47mg、1.44mmol)、N-(2-ヒドロキシエチル)モルホリン(189.28mg、1.44mmol)を順に加え、0℃に降温し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(291.78mg、1.44mmol、280.56μL)を滴下し、反応混合物を室温に戻して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(100mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(50mL×3)。有機相を合わせ、順に飽和食塩水(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=10/1~0/1、体積比)、中間体WX035-2を得た。MS-ESI m/z:384.3 [M+H]+。
ステップ3:WX035の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX035-2(400mg、1.04mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(74.15mg、1.04mmol)、tert-ブタノールカリウム(117.06mg、1.04mmol)を順に加え、反応混合物を室温で3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(30mL×3)。有機相を合わせ、順に半飽和食塩水で洗浄し(30mL×2)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX035を得た。MS-ESI m/z:409.2 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.95(s,1H)、8.16(d,J=9.2Hz,1H)、8.00(s,1H)、7.76(d,J=9.2Hz,1H)、7.73(d,J=8.0Hz,1H)、7.49(t,J=8.2Hz,1H)、7.03(d,J=8.0Hz,1H)、4.64(dd,J=4.2,11.8Hz,1H)、4.31(t,J=5.8Hz,2H)、3.60(t,J=4.6Hz,4H)、2.93-2.83(m,3H)、2.68-2.61(m,1H)、2.58-2.55(m,3H)、2.46-2.34(m,2H)、2.30-2.22(m,1H)。
実施例36:WX036
ステップ1:中間体WX036-1の合成
20℃で、中間体WX007-7(1g、4.36mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解し、そして1-(2-クロロエチル)ピロリジン(1.48g、8.72mmol)と炭酸カリウム(2.23g、16.14mmol)を加え、反応混合物を20℃で12時間攪拌反応させた。1-(2-クロロエチル)ピロリジン(741.96mg、4.36mmol)と炭酸カリウム(1.12g、8.07mmol)を追加
し、反応混合物を20℃で16時間攪拌反応させた。1-(2-クロロエチル)ピロリジン(741.96mg、4.36mmol)と炭酸カリウム(1.12g、8.07mmol)を追加し、反応混合物を20℃で36時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を半飽和食塩水(50mL)に入れ、酢酸エチル(50mL)を加えて希釈し、分液して有機相を収集し、水相を酢酸エチルで(50mL×3)抽出した。有機相を合わせ、順に半飽和食塩水で(80mL×3)で洗浄し、飽和食塩水(80mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、得られた粗生成物をさらに分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH4HCO3)、中間体WX036-1を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:7.85(s,1H)7.44(d,J=4.9Hz,1H)7.42(d,J=8.8Hz,1H)7.34(d,J=9.2Hz,1H)6.55(d,J=3.2Hz,1H)4.33(t,J=6.8Hz,2H)3.93(s,2H)3.64(s,3H)2.79(t,J=6.6Hz,2H)、2.48-2.42(m,4H)1.68-1.61(m,4H)。
ステップ2:WX036の合成
0℃と窒素の保護下で、中間体WX036-1(49mg、150.13μmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解し、アクリルアミド(10.67mg、150.13μmol)とtert-ブタノールカリウム(1M、150.13μL)のテトラヒドロフラン溶液を順に加え、反応混合物を20℃で3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(2mL)を加え、酢酸エチル(2mL)を加えて希釈し、分液して有機相を収集し、水相を酢酸エチルで(3mL×3)抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去して残留物を得た。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX036を得た。MS-ESI m/z:366.1 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.97(s,1H)、7.83(s,1H)、7.45(s,1H)、7.42(d,J=5.2Hz,1H)、7.35(d,J=9.2Hz,1H)、6.45(d,J=3.2Hz,1H)、4.33(t,J=6.8Hz,2H)、4.28(dd,J=5.2,12.0Hz,1H)、2.89-2.82(m,1H)、2.79(t,J=6.6Hz,2H)、2.64-2.55(m,1H)、2.48-2.43(m,4H)、2.36-2.24(m,1H)、2.19-2.09(m,1H)、1.67-1.62(m,4H)。
実施例37:WX037
ステップ1:中間体WX037-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX015-4(500mg、1.50mmol)を1,4-ジオキサン(15mL)に溶解し、そしてシクロプロピルトリフルオロホウ酸カリウム(444.14mg、3.00mmol)、テトラトリフェニルホスフィンパラジウム(86.71mg、75.04μmol)、炭酸ナトリウム(556.71mg、5.25mmol)を順に加え、反応混合物を110℃に加熱して12時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、濾過し、ろ液を収集し、減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~19/1、体積比)、得られた化合物さらに分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、減圧で濃縮してほとんどのアセトニトリルを除去し、酢酸エチルで抽出した(20mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去し、中間体WX037-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.12(d,J=8.8Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.68-7.59(m,3H)、7.30(dd,J=1.8,8.6Hz,1H)、4.22(q,J=7.0Hz,2H)、4.05(s,2H)、2.14-2.05(m,1H)、1.27(t,J=7.2Hz,3H)、1.10-0.99(m,2H)、0.87-0.75(m,2H)。
ステップ2:WX037の合成
室温で、中間体WX037-1(150mg、509.61μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(36.22mg、509.61μmol)とtert-ブタノールカリウム(57.18mg、509.61μmol)を順に加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(20mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮して残留物を得て、得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX037を得た。MS-ESI m/z:320.2 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.95(s,1H)、8.04(d,J=8.8Hz,1H)、7.97(s,1H)、7.82-7.66(m,3H)、7.29(dd,J=1.6,8.8Hz,1H)、4.63(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、2.94-2.82(m,1H)、2.70-2.59(m,1H)、2.43-2.34(m,1H)、2.30-2.20(m,1H)、2.14-2.05(m,1H)、1.06-0.97(m,2H)、0.82-0.75(m,2H)。
実施例38:WX038
ステップ1:中間体WX038-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX015-4(500mg、1.50mmol)を水(0.5mL)と1,4-ジオキサン(5mL)に溶解し、そしてメトキシメチルトリフルオロホウ酸カリウム塩(456.11mg、3.00mmol)、酢酸パラジウム(33.69mg、150.07μmol)、炭酸セシウム(1.47g、4.50mmol)、2-ビスシクロヘキシルホスフィン-2,6-ジイソプロポキシ-1,1-ビフェニル(140.06mg、300.14μmol)を順に加え、反応混合物を100℃に加熱して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(30mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/0~19/1、体積比)、中間体WX038-1を得た。1HNMR(400MHz,CDCl3)δ:8.22(d,J=8.4Hz,1H)、7.91(s,1H)、7.77(s,1H)、7.73(d,J=9.2Hz,1H)、7.65(d,J=9.2Hz,1H)、7.57(dd,J=1.4,8.6Hz,1H)、4.66(s,2H)、4.23(q,J=7.0Hz,2H)、4.08(s,2H)、3.45(s,3H)、1.27(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ2:WX038の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX038-1(130mg、435.76μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(30.97mg、435.76μmol)とtert-ブタノールカリウム(48.90mg、435.76μmol)を順に加え、反応混合物を室温で2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(20mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX038を得た。MS-ESI m/z:324.0 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、CDCl
3)δ:8.11(s,1H)、7.98(d,J=8.4Hz,1H)、7.94(s,1H)、7.84-7.53(m,4H)、4.66(s,2H)、4.57-4.46(m,1H)、3.46(s,3H)、2.92-2.72(m,2H)、2.61-2.38(m,2H)。
実施例39:WX039
ステップ1:中間体WX039-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX008-5(0.5g、1.85mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、そしてトリフェニルホスフィン(630.79mg、2.40mmol)、1-アセチル-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン(414
.19mg、2.40mmol)、4Åモレキュラーシーブ(0.2g)を順に加え、0℃に降温し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(486.30mg、2.40mmol、467.59μL)を滴下し、反応混合物をゆっくりと室温に戻して12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=1/1~0/1からメタノール/ジクロロメタン=1/9、体積比)、中間体WX039-1を得た。MS-ESI m/z:425.2 [M+H]+。
ステップ2:WX039の合成
室温で、中間体WX039-1(200mg、365.62μmol)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(33.49mg、471.17μmol)とtert-ブタノールカリウム(1M、471.17μL)のテトラヒドロフラン溶液を加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを滴下してpHを6~7に調節し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM
NH
4HCO
3)、目標化合物WX039を得た。MS-ESI m/z:450.2
[M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.93(s,1H)、8.08(d,J=9.2Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.75(s,2H)、7.53(d,J=2.4Hz,1H)、7.22(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.63(dd,J=4.4,11.6Hz,1H)、4.23(t,J=5.6Hz,2H)、3.50-3.39(m,5H)、2.93-2.83(m,1H)、2.80(t,J=5.4Hz,2H)、2.69-2.54(m,2H)、2.46-2.22(m,4H)、1.99(s,3H)。
実施例40:WX040
ステップ1:中間体WX040-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX008-5(3g、11.10mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、そしてトリフェニルホスフィン(3.78g、14.43mmol)、2-ブロモエタノール(1.80g、14.43mmol、1.02mL)を順に加え、0℃に降温し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.92g、14.43mmol、2.81mL)を滴下し、反応混合物をゆっくりと室温に戻して12時
間攪拌反応させた。反応混合物を40℃に昇温して3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=9/1~4/1、体積比)、中間体WX040-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.18(d,J=9.2Hz,1H)、7.77(s,1H)、7.68-7.61(m,2H)、7.34-7.28(m,2H)、4.46(t,J=6.2Hz,2H)、4.24(q,J=7.0Hz,2H)、4.06(s,2H)、3.74(t,J=6.4Hz,2H)、1.28(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ2:中間体WX040-2の合成
室温で、中間体WX040-1(300mg、795.27μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、そして炭酸カリウム(384.69mg、2.78mmol)、ヨウ化カリウム(66.01mg、397.64μmol)、4-ヒドロキシピペリジン(160.88mg、1.59mmol)を順に加え、反応混合物を室温で2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま濾過し、ろ液を収集し、得られたろ液をそのまま分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、中間体WX040-2の塩酸塩を得た。1HNMR(400MHz、D2O)δ:7.86-7.71(m,1H)、7.65(s,1H)、7.53(s,2H)、7.27(s,1H)、7.12(d,J=8.8Hz,1H)、4.38-4.27(m,2H)、4.22-4.05(m,3H)、4.00-3.82(m,3H)、3.66(d,J=12.8Hz,1H)、3.57-3.42(m,3H)、3.38-3.27(m,1H)、3.10(t,J=12.2Hz,1H)、2.16(d,J=13.6Hz,1H)、2.05-1.85(m,2H)、1.82-1.67(m,1H)、1.16(t,J=7.0Hz,3H)。
ステップ3:WX040の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX040-2(260mg、599.18μmol、塩酸塩)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(42.59mg、599.18μmol)とtert-ブタノールカリウム(134.47mg、1.20mmol)を順に加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に直接1M希塩酸を加えてpHを6~7に調節し、得られた溶液をそのまま分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX040を得た。MS-ESI m/z:423.2 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.94(s,1H)、8.08(d,J=8.8Hz,1H)、8.01-7.90(m,1H)、7.75(s,2H)、7.54(d,J=2.4Hz,1H)、7.23(dd,J=2.2,9.0Hz,1H)、4.63(dd,J=4.6,11.4Hz,2H)、4.24(s,2H)、3.62-3.43(m,1H)、2.96-2.79(m,4H)、2.71-2.58(m,1H)、2.44-2.17(m,5H)、1.83-1.68(m,2H)、1.52-1.37(m,2H)。
実施例41:WX041
ステップ1:中間体WX041-1の合成
室温で、中間体WX040-1(230mg、609.71μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、そして炭酸カリウム(379.21mg、2.74mmol)、ヨウ化カリウム(50.61mg、304.86μmol)、4-メチル-4-ヒドロキシピペリジン(184.91mg、1.22mmol、塩酸塩)を順に加え、反応混合物を室温で3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま濾過し、ろ液を収集し、得られたろ液をそのまま分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、中間体WX041-1の塩酸塩を得た。
ステップ2:WX041の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX041-1(180mg、401.83μmol、塩酸塩)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(28.56mg、401.83μmol)とtert-ブタノールカリウム(90.18mg、803.66μmol)を順に加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に2M希塩酸を滴下してpHを6~7に調節し、得られた溶液をそのまま分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX041を得た。MS-ESI m/z:437.1 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz,CDCl
3)δ:8.12(s,1H)、7.89(d,J=9.2Hz,1H)、7.70-7.59(m,3H)、7.37-7.28(m,2H)、4.56-4.43(m,1H)、4.26(t,J=5.8Hz,2H)、2.93(t,J=5.6Hz,2H)、2.84-2.70(m,4H)、2.64-2.40(m,4H)、1.80-1.66(m,4H)、1.28(s,3H)。
実施例42:WX042
ステップ1:中間体WX042-1の合成
室温で、中間体WX040-1(500mg、1.33mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(165.28mg、1.38mmol、塩酸塩)と炭酸カリウム(824.34mg、5.96mmol)を順に加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(100mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(150mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=5/1~1/1、体積比)、中間体WX042-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.11(d,J=9.2Hz,1H)、7.72(s,1H)、7.60(s,2H)、7.29(s,1H)、7.23(d,J=8.8Hz,1H)、4.23-4.17(m,2H)、4.11(q,J=7.2Hz,4H)、4.02(s,2H)、3.29-3.17(m,2H)、2.67-2.58(m,2H)、1.47-1.37(m,3H)、0.95-0.78(m,2H)、0.49-0.36(m,1H)、0.06(s,1H)。
ステップ2:WX042の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX042-1(0.1330g、350.51μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(24.91mg、350.51μmol)とtert-ブタノールカリウム(39.33mg、350.51μmol)を順に加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に希塩酸(2M)を加えてpH値を5~6に調節した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX042を得た。MS-ESI m/z:404.9 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、CDCl
3)δ:8.12(s,1H)、7.88(d,J=8.8Hz,1H)、7.67-7.63(m,2H)、7.32(d,J=2.4Hz,1H)、7.26-7.24(m,1H)、4.49(dd,J=5.2,8.8Hz,1H)、4.19(t,J=6.0Hz,2H)、3.14(d,J=8.8Hz,2H)、2.95(t,J=6.0Hz,2H)、2.84-2.71(m,2H)、2.57-2.38(m,4H)、1.44-1.34(m,2H)、0.78-0.69(m,1H)、0.43-0.34(m,1H)。
実施例43:WX043
ステップ1:中間体WX043-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX040-1(0.5g、1.33mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、そしてヨウ化カリウム(110.01mg、662.73μmol)、1-メタンスルホニルピペラジン(435.35mg、2.65mmol)を順に加え、反応混合物を室温で12時間反応攪拌させた。反応終了後、反応液に水(100mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(50mL×3)。有機相を合わせ、順に飽和食塩水で洗浄し(50mL×3)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=20/1~1/1、体積比)、中間体WX043-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ :8.15(d,J=9.2Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.62(s,2H)、7.30(d,J=2.4Hz,1H)、7.26-7.23(m,1H)、4.25(t,J=6.0Hz,2H)、4.22(q,J=7.6Hz,2H)、4.04(s,2H)、3.30(t,J=5.0Hz,4H)、2.95(t,J=5.4Hz,2H)、2.79(s,3H)、2.76(t,J=8.8Hz,4H)、1.26(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ2:WX043の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX043-1(0.3g、651.41μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(46.30mg、651.41μmol)、tert-ブタノールカリウム(73.10mg、651.41μmol)を順に加え、反応混合物を室温で1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を濃塩酸(12M)でpHを6~7に調節した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX043を得た。MS-ESI m/z:486.1 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.89(s,1H)、8.03(d,J=9.2Hz,1H)、7.91(s,1H)、7.70(s,2H)、7.48(d,J=2.4Hz,1H)、7.18(dd,J=2.8,9.2Hz,1H)、4.58(dd,J=4.2,12.2Hz,1H)、4.18(t,J=5.8Hz,2H)、3.08(t,J=5.0Hz,4H)、2.82(s,3H)、2.79(t,J=5.6Hz,2H)、2.58(t,J=4.8Hz,4H)、2.38-2.19(m,2H)、1.22-1.01(m,2H)。
実施例44:WX044
ステップ1:中間体WX044-1の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX008-5(1.5g、5.55mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、そしてトリフェニルホスフィン(1.89g、7.21mmol)、N-Boc-エタノールアミン(1.16g、7.21mmol、1.12mL)を順に加え、0℃に降温し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.46g、7.21mmol、1.40mL)を滴下し、反応混合物をゆっくりと室温に戻して4時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=9/1~4/1、体積比)、中間体WX044-1を得た。1HNMR(400MHz、CDCl3)δ:8.15(d,J=9.2Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.62(s,2H)、7.29(d,J=2.4Hz,1H)、7.24(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、4.22(q,J=7.0Hz,2H)、4.19-4.13(m,2H)、4.04(s,2H)、3.69-3.57(m,2H)、1.47(s,9H)、1.26(t,J=7.2Hz,3H)。
ステップ2:WX044の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX044-1(2g、4.84mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、そしてアクリルアミド(343.82mg、4.84mmol)とtert-ブタノールカリウム(1M、4.84mL)のテトラヒドロフラン溶液を順に加え、反応混合物を室温で2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチルで抽出した(20mL×3)。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、ろ液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル=4/1~1/1、体積比)、得られた粗生成物を5mLメタノールで室温で15分間攪拌し、白い固体が析出し、濾過し、固体を収集し、減圧で濃縮して溶剤を除去し、目標化合物WX044を得た。MS-ESI m/z:338.9 [M-Boc+H]
+
。
1HNMR(400MHz、CDCl
3)δ:8.18(s,1H)、7.89(d,J=8.8Hz,1H)、7.68-7.62(m,3H)、7.32(d,J=2.4Hz,1H)、7.25(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、5.07(s,1H)、4.48(dd,J=5.2,8.8Hz,1H)、4.17(t,J=5.0Hz,2H)、3.67-3.55(m,2H)、2.88-2.70(m,2H)、2.57-2.39(m,2H)、1.47(s,9H)。
実施例45:WX045の塩酸塩
ステップ1:中間体WX045-1の合成
室温で、中間体WX044(800mg、1.81mmol、純度:99.07%)を塩酸/酢酸エチル(4M、10mL)に溶解し、反応混合物を室温で2時間攪拌反応させ、白い固体が析出した。反応終了後、反応液をそのまま濾過し、固体を収集し、減圧で濃縮して溶剤を除去し、中間体WX045-1の塩酸塩を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:10.93(s,1H)、8.35(s,3H)、8.14(d,J=9.2Hz,1H)、7.98(s,1H)、7.85-7.73(m,2H)、7.57(d,J=2.4Hz,1H)、7.28(dd,J=2.8,8.8Hz,1H)、4.65(dd,J=4.6,12.2Hz,1H)、4.34(t,J=5.2Hz,2H)、3.34-3.23(m,2H)、2.94-2.82(m,1H)、2.69-2.57(m,1H)、2.46-2.33(m,1H)、2.32-2.21(m,1H)。
ステップ2:WX045の合成
室温で、中間体WX045-1(100mg、266.80μmol、塩酸塩)を1,2-ジクロロエタン(3mL)に溶解し、そして1-アセチルピペリジン-4-ケトン(37.66mg、266.80μmol)、酢酸ナトリウム(43.77mg、533.60μmol)を順に加え、反応混合物を室温で10分間攪拌反応させた後、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(113.09mg、533.60μmol)を加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX045の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:464.1 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.94(s,1H)、9.50(s,2H)、8.13(d,J=8.8Hz,1H)、7.98(s,1H)、7.83-7.74(m,2H)、7.58(d,J=2.4Hz,1H)、7.30(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.65(dd,J=4.4,11.6Hz,1H)、4.52-4.39(m,3H)、3.92(d,J=13.6Hz,1H)、3.49-3.33(m,3H)、3.06(t,J=12.6Hz,1H)、2.95-2.82(m,1H)、2.69-2.54(m,2H)、2.44-2.32(m,1H)、2.31-2.21(m,1H)、2.13(t,J=14.4Hz,2H)、2.01(s,3H)、1.68-1.54(m,1H)、1.53-1.39(m,1H)。
実施例46:WX046の塩酸塩
室温と窒素の保護下で、中間体WX045-1(0.1g、266.80μmol、塩酸塩)を1,2-ジクロロエタン(3mL)に溶解し、そして1-メチル-4-ピペリドン(30.19mg、266.80μmol)と酢酸ナトリウム(43.77mg、533.59μmol)を順に加え、反応混合物を室温で10分間攪拌し、そしてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(113.09mg、533.59μmol)を加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX046の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:436.1 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.94(s,1H)、10.61(s,1H)、9.54(s,2H)、8.13(d,J=8.8Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.85-7.73(m,2H)、7.58(d,J=2.8Hz,1H)、7.30(dd,J=2.8,9.2Hz,1H)、4.64(dd,J=4.6,11.8Hz,1H)、4.44(t,J=5.0Hz,2H)、3.58-3.44(m,4H)、3.08-2.95(m,2H)、2.91-2.82(m,1H)、2.79-2.62(m,4H)、2.45-2.18(m,5H)、2.12-1.95(m,2H)。
実施例47:WX047
室温と窒素の保護下で、中間体WX045-1(0.18g、480.23μmol、塩酸塩)を1,2-ジクロロエタン(3mL)に溶解し、そしてN-t-ブトキシカルボニル-4-ピペリドン(95.68mg、480.23μmol)と酢酸ナトリウム(78.79mg、960.47μmol)を順に加え、反応混合物を室温で10分間攪拌反応させた後、さらにトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(203.56mg、960.47μmol)を加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX047を得た。MS-ESI m/z:522.2 [M+H]
+
。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.93(s,1H)、8.08(d,J=9.2Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.80-7.68(m,2H)、7.51(d,J=2.8Hz,1H)、7.23(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.63(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、4.14(t,J=5.8Hz,2H)、3.83(d,J=13.2Hz,2H)、2.97(t,J=5.6Hz,2H)、2.93-2.74(m,3H)、2.70-2.52(m,3H)、2.46-2.31(m,1H)、2.30-2.18(m,1H)、1.84-1.75(m,2H)、1.39(s,9H)、1.19-1.05(m,2H)。
実施例48:WX048の塩酸塩
室温と窒素の保護下で、中間体WX045-1(0.1g、266.80μmol、塩酸塩)を1,2-ジクロロエタン(3mL)に溶解し、そして1-メタンスルホニル-4-ピペリドン(47.28mg、266.80μmol)と酢酸ナトリウム(43.77mg、533.60μmol)を順に加え、反応混合物を室温で10分間攪拌反応させた後、さらにトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(113.09mg、533.60μmol)を加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX048の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:500.0 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.94(s,1H)、9.20(s,2H)、8.14(d,J=9.2Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.85-7.72(m,2H)、7.59(d,J=2.4Hz,1H)、7.30(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、4.64(dd,J=4.2,11.8Hz,1H)、4.43(t,J=4.6Hz,2H)、3.67(d,J=12.0Hz,2H)、3.47(s,2H)、3.30-3.23(m,1H)、2.91(s,3H)、2.90-2.84(m,1H)、2.83-2.76(m,2H)、2.66-2.59(m,1H)、2.46-2.38(m,1H)、2.31-2.24(m,1H)、2.19(d,J=11.2Hz,2H)、1.76-1.60(m,2H)。
実施例49:WX049
室温と窒素の保護下で、中間体WX029-1(0.3g、700.15μmol)をテトラヒドロフラン(8mL)に溶解し、0℃に降温し、アクリルアミド(49.77mg、700.15μmol)とtert-ブタノールカリウム(700.15μL、1M)のテトラヒドロフラン溶液を加え、反応混合物を室温に戻して1時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液に水(10mL)を加え、そして酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、順に飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX049を得た。MS-ESI m/z:475.0 [M+Na]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.94(s,1H)、8.09(d,J=8.8Hz,1H)、7.97(s,1H)、7.75(s,2H)、7.54(d,J=2.8Hz,1H)、7.22(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.63(dd,J=4.4,12.4Hz,1H)、4.27-4.18(m,2H)、3.66-3.56(m,2H)、2.94-2.88(m,3H)、2.88-2.83(m,1H)、2.68-2.59(m,1H)、2.46-2.31(m,1H)、2.29-2.22(m,1H)、1.38(s,9H)。
実施例50:WX050の塩酸塩
室温で、中間体WX045-1(100mg、266.80μmol、塩酸塩)を1,2-ジクロロエタン(3mL)に溶解し、そしてテトラヒドロピロン(26.71mg、266.80μmol、24.51μL)、酢酸ナトリウム(43.77mg、533.60μmol)を順に加え、反応混合物を室温で10分間攪拌反応した後、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(113.09mg、533.60μmol)を加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX050の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:423.1 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.94(s,1H)、9.18(s,2H)、8.14(d,J=9.2Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.83-7.75(m,2H)、7.59(d,J=2.4Hz,1H)、7.30(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.64(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、4.43(t,J=4.4Hz,2H)、3.94(dd,J=4.0,11.2Hz,2H)、3.51-3.36(m,4H)、3.31-3.26(m,1H)、2.97-2.81(m,1H)、2.71-2.58(m,1H)、2.45-2.35(m,1H)、2.31-2.22(m,1H)、2.07-1.97(m,2H)、1.77-1.58(m,2H)。
実施例51:WX051の塩酸塩
室温で、中間体WX045-1(100mg、266.80μmol、塩酸塩)を1,2-ジクロロエタン(3mL)に溶解し、そしてシクロヘキサノン(26.18mg、266.80μmol、27.65μL)、酢酸ナトリウム(43.77mg、533.60μmol)を順に加え、反応混合物を室温で10分間攪拌反応させた後、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(113.09mg、533.60μmol)を加え、反応混合物を室温で12時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液をそのまま減圧で濃縮して溶剤を除去し、得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX051の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:421.1 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.94(s,1H)、8.88(s,2H)、8.14(d,J=9.2Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.84-7.75(m,2H)、7.58(d,J=2.4Hz,1H)、7.29(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.64(dd,J=4.4,11.6Hz,1H)、4.41(t,J=4.8Hz,2H)、3.51-3.39(m,2H)、3.20-3.04(m,1H)、2.96-2.80(m,1H)、2.73-2.58(m,1H)、2.45-2.35(m,1H)、2.30-2.22(m,1H)、2.15-2.04(m,2H)、1.86-1.74(m,2H)、1.68-1.57(m,1H)、1.44-1.19(m,4H)、1.18-1.04(m,1H)。
実施例52:WX052
室温と窒素の保護下で、中間体WX029-2(150mg、385.76μmol、塩酸塩)を1,2-ジクロロエタン(5mL)に溶解し、N-t-ブトキシカルボニル-4-ピペリドン(76.86mg、385.76μmol)と酢酸ナトリウム(31.64mg、385.76μmol)を加え、反応混合物を50℃に昇温して0.5時間攪拌反応させた。そして酢酸水素化ホウ素ナトリウム(163.52mg、771.52μmol)を加え、反応混合物を50℃で続けて4時間攪拌反応させた。酢酸ナトリウム(31.64mg、385.76μmol)を追加し、反応混合物を70℃に昇温して12時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、反応液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX052を得た。MS-ESI m/z:536.2 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.93(s,1H)、8.07(d,J=8.8Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.77-7.71(m,2H)、7.51(d,J=2.4Hz,1H)、7.20(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、4.63(dd,J=4.4,12.0Hz,1H)、4.15(t,J=6.0Hz,2H)、3.97(d,J=12.8Hz,2H)、2.93-2.80(m,3H)、2.78-2.63(m,2H)、2.62-2.56(m,1H)、2.43-2.37(m,1H)、2.36-2.30(m,1H)、2.29(s,3H)、2.28-2.21(m,1H)、1.76-1.65(m,2H)、1.38(s,9H)、1.34-1.21(m,2H)。
実施例53:WX053の塩酸塩
室温と窒素の保護下で、中間体WX029-2(100mg、257.17μmol、塩酸塩)を1,2-ジクロロエタン(4mL)に溶解し、1-メタンスルホニル-4-ピペリドン(45.58mg、257.17μmol)と酢酸ナトリウム(21.10mg、257.17μmol)を加え、反応混合物を50℃に昇温して0.5時間攪拌反応させた。そして酢酸水素化ホウ素ナトリウム(109.01mg、514.35μmol)を加え、反応混合物を50℃で続けて4時間攪拌反応させた。酢酸ナトリウム(21.10mg、257.17μmol)を追加し、反応混合物を70℃に昇温して12時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、反応液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX053の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:514.2 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:11.12(s,1H)、10.94(s,1H)、8.12(d,J=8.8Hz,1H)、7.98(s,1H)、7.78(s,2H)、7.60(d,J=2.8Hz,1H)、7.30(dd,J=2.8,9.2Hz,1H)、4.64(dd,J=4.2,12.2Hz,1H)、4.60-4.51(m,2H)、3.78-3.65(m,3H)、2.92(s,3H)、2.90-2.76(m,6H)、2.68-2.58(m,1H)、2.49-2.35(m,2H)、2.34-2.13(m,4H)、1.88-1.72(m,2H)。
実施例54:WX054の塩酸塩
0℃と窒素の保護下で、中間体WX052(100mg、186.70μmol)を塩酸酢酸エチル(4M、21.05mL)に溶解し、反応混合物を20℃で2時間攪拌反応させた。反応終了後、濾過し、得られたケーキを減圧で濃縮して溶剤を除去し、目標化合物WX054の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:436.2 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:11.25(s,1H)、10.94(s,1H)、9.21(d,J=10.0Hz,1H)、9.08(d,J=10.8Hz,1H)、8.12(d,J=8.4Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.78(s,2H)、7.60(d,J=2.4Hz,1H)、7.30(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、4.69-4.50(m,3H)、3.72-3.55(m,2H)、3.42-3.38(m,2H)、3.03-2.88(m,3H)、2.84(d,J=4.4Hz,3H)、2.70-2.58(m,1H)、2.52-2.54(m,1H)、2.47-2.21(m,4H)、2.12-1.95(m,2H)。
実施例55:WX055
室温で、中間体WX029-2(100mg、257.17μmol、塩酸塩)を1,2-ジクロロエタン(4mL)に溶解し、テトラヒドロピラン-4-ケトン(51.49mg、514.35 umol、47.24μL)、酢酸ナトリウム(21.10mg、257.17μmol)を加え、反応混合物を50℃に昇温して30分間攪拌反応させ、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(109.01mg、514.35μmol)を加え、反応混合物を50℃で2時間攪拌反応させた。酢酸水素化ホウ素ナトリウム(109.01mg、514.35μmol)を追加し、反応混合物を75℃に昇温して2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を室温に冷却した。減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)、目標化合物WX055を得た。MS-ESI m/z:436.9 [M+H]
+。
1HNMR(400MHz、DMSO_d
6)δ:10.94(s,1H)、8.08(d,J=8.8Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.75(d,J=1.6Hz,2H)、7.52(d,J=2.4Hz,1H)、7.21(dd,J=2.6,9.0Hz,1H)、4.63(dd,J=4.6,12.2Hz,1H)、4.17(t,J=6.2Hz,2H)、3.89(dd,J=4.0,10.8Hz,2H)、3.32-3.25(m,2H)、2.92-2.82(m,3H)、2.70-2.58(m,2H)、2.45-2.36(m,1H)、2.32(s,3H)、2.29-2.22(m,1H)、1.72-1.63(m,2H)、1.52-1.38(m,2H)。
実施例56:WX056の塩酸塩
室温で、中間体WX029-2(100mg、257.17μmol、塩酸塩)を1,2-ジクロロエタン(4mL)に溶解し、1-メチル-4-ピペリドン(58.20mg、514.35μmol)、酢酸ナトリウム(21.10mg、257.17μmol)を加え、反応混合物を50℃に加熱して30分間攪拌反応させ、酢酸水素化ホウ素ナトリウム(109.01mg、514.35μmol)を加え、反応混合物を50℃で2時間攪拌反応させた。酢酸水素化ホウ素ナトリウム(109.01mg、514.35μmol)を追加し、反応混合物を75℃に加熱して2時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)、目標化合物WX056の塩酸塩を得た。MS-ESI m/z:449.9 [M+H]
+。
1HNMR
(400MHz、DMSO_d
6)δ:11.50(s,1H)、11.14(s,1H)、10.96(s,1H)、8.14(d,J=8.4Hz,1H)、8.01(s,1H)、7.80(s,2H)、7.62(d,J=2.4Hz,1H)、7.33(dd,J=2.4,9.2Hz,1H)、4.67(dd,J=4.6,12.2Hz,1H)、4.63-4.58(m,2H)、3.70-3.52(m,5H)、3.13-2.99(m,2H)、2.96-2.89(m,1H)、2.87(d,J=4.4Hz,3H)、2.74(d,J=4.4Hz,3H)、2.70-2.59(m,1H)、2.45-2.37(m,2H)、2.36-2.18(m,4H)。
実施例57:WX057
ステップ1:中間体WX057-1の合成
20℃と窒素の保護下で、中間体WX031(300mg、682.66μmol)を塩酸酢酸エチル(4M、20mL)に溶解し、反応混合物を20℃で3時間攪拌反応させた。反応終了後、反応液を濾過し、得られたケーキを減圧で濃縮して溶剤を除去し、中間体WX057-1の塩酸塩を得た。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:10.95(s,1H)、8.58(d,J=8.8Hz,1H)、8.36(s,3H)、8.08(s,1H)、7.98(d,J=8.8Hz,1H)、7.75(d,J=9.2Hz,1H)、7.11(d,J=9.2Hz,1H)、4.70-4.63(m,3H)、3.36-3.23(m,2H)、2.95-2.82(m,1H)、2.71-2.61(m,1H)、2.47-2.38(m,1H)、2.36-2.23(m,1H)。
ステップ2:WX057の合成
室温と窒素の保護下で、中間体WX057-1(165mg、439.06μmol、塩酸塩)を1,2-ジクロロエタン(5mL)に溶解し、N-t-ブトキシカルボニル-4-ピペリドン(87.48mg、439.06μmol)と酢酸ナトリウム(39.89mg、486.23μmol)を加え、反応混合物を50℃に昇温して0.5時間攪拌反応させた。そして酢酸水素化ホウ素ナトリウム(186.11mg、878.11μmol)を加え、反応混合物を50℃に昇温して12時間攪拌反応させた。反応終了後、室温まで冷却し、反応液を減圧で濃縮して溶剤を除去した。得られた残留物を2回の分取HPLCにより分離し(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH4HCO3)、目標化合物WX057を得た。MS-ESI m/z:523.3 [M+H]+。1HNMR(400MHz、DMSO_d6)δ:10.93(s,1H)、8.50(d,J=9.2Hz,1H)、8.05(s,1H)、7.93(d,J=8.8Hz,1H
)、7.69(d,J=8.8Hz,1H)、7.06(d,J=9.2Hz,1H)、4.64(dd,J=4.0,12.4Hz,1H)、4.45(t,J=5.6Hz,2H)、3.82(d,J=12.8Hz,2H)、2.97(t,J=5.8Hz,2H)、2.91-2.71(m,3H)、2.69-2.58(m,2H)、2.48-2.35(m,2H)、2.34-2.20(m,1H)、1.88-1.75(m,2H)、1.39(s,9H)、1.18-1.05(m,2H)。
実験例1:多発性骨髄腫細胞のIKZF3タンパク質レベルの体外測定
実験の目的:
WB法で、化合物が異なる濃度条件下で多発性骨髄腫細胞MM.1SにおけるIKZF3タンパク質レベルに対する調節を研究した。
実験の形態:
1)MM.1S細胞を解凍して2回継代した。
2)MM.1S細胞を6ウェルプレートにウェルあたり1×106個の細胞で接種した後、特定の濃度の試験化合物で処理した。
3)16時間処理した後、培養された細胞サンプルを、氷の上に置いたプロテアーゼ阻害剤の完全なセット(Roche)を有するRIPAバッファー(Sigma-Aldrich)又はNETNバッファー(150mM NaCl、1%NP-40、50mM Tris-HCl、pH=8.0)に溶解し、20分間静置した。
4)15分間遠心(回転速度:17950 rpm)した後、上清を収集してタンパク質の定量測定(Pierce BCAProtein Assay Kit、Thermo)を行った。
5)SDS-PAGEにより同量の20μgタンパク質を分離し、PVDF又はナイロン膜(Invitrogen)に転移した。
6)5%脱脂粉乳を加えた後、一次抗体anti-IKZF3(NBP2-24495、Novμs Biologicals)とanti-Actin(1844-1,Epitomics))の5%BSAにおいて4℃で一晩インキュベートした。
7)最後に、HRP結合二次抗体(Goat-anti-rabbit IgG(sc-2004、Santa Cruz))と1時間反応させた後、化学発光基質(Thermo Scientific)で膜上のバンドを検出した。
実験の結果は図1~3に示される。
結論:
本発明の化合物を100nM、500nM、50nMの濃度で多発性骨髄腫細胞MM.1Sを処理した後、WB検出は、細胞内におけるIKZF3タンパク質レベルが明らかに減少していることを示す。
実験例2:リンパ腫細胞株OCI-LY10、DOHH2およびMinoにおける抗増殖作用の評価
実験の目的:この実験では、試験化合物がびまん性大細胞型B細胞リンパ腫細胞株OCI-LY10とDOHH2、及びマントル細胞リンパ腫細胞株Minoにおいて細胞増殖に対する阻害作用を調べる。
実験の材料:
1.マルチウェルプレート
Greiner CELLSTAR<登録商標>96-ウェルプレート、平底黒板(蓋及び透明底付き)、# 655090。
2.細胞生存率実験で用いられる試薬及び機器
(1)mega CellTiter-Glo 発光法細胞生存率検出キット(Promega-G7573)。
(2)4 EnVision<登録商標>プレートリーダー、PerkinElmer。
実験の形態:
1.細胞培養
腫瘍細胞株を上記の培養条件に従って、37℃、5% CO
2のインキュベーターで培養した。定期的に継代し、対数生長期の細胞を採取してプレーティングした。
2.細胞プレーティング
(1)トリパンブルーで細胞を染色して生細胞をカウントした。
(2)細胞濃度を適当な濃度に調整した。
(3)ように培養プレートの各ウェルに90μL細胞懸濁液を加え、空白の対照ウェルに細胞を含まない培養液を加えた。
(4)プレートを37℃、5% CO
2、及び100%相対湿度のインキュベーターで一晩培養した。
3.化合物貯蔵プレートの調製
化合物の初期濃度の400倍濃度の母液貯蔵プレートを調製し、化合物をDMSOで最高濃度から最低濃度まで段階的に希釈した。毎回使うたびに調製した。
4.10倍化合物作業液の調製及び化合物による細胞処理
(1)化合物初期濃度の10倍濃度の作業液の調製:V字型の96ウェルプレートに76μL細胞培養液を加え、化合物初期濃度の200倍濃度の母液貯蔵プレートから4μL化合物を吸い取り、96ウェルプレートの細胞培養液に入れた。溶媒対照および空白対照に4μL DMSOを加えた。化合物又はDMSOを加えた後にマイクロピペットで吹き混ぜてV字型の96ウェルプレートに78μL細胞培養液を加え、化合物初期濃度の400倍濃度の母液貯蔵プレートから2μL化合物を吸い取り、96ウェルプレートの細胞培養液に加えた。溶媒対照および空白対照に2μL DMSOを加えた。化合物又はDMSOを加えた後にマイクロピペットで吹き混ぜた。
(2)試薬投与:10μLの化合物初期濃度の10倍濃度の作業液を細胞培養プレートに加えた。溶媒対照および空白対照に10μL DMSO-細胞培養液混合液を加えた。
(3)96ウェルセルプレートをインキュベーターに戻して培養したOCI-LY10(5倍希釈、試薬投与して計5日間インキュベートした)、DOHH2(3倍希釈、試薬投与して計4日間インキュベートした)、Mino(3倍希釈、試薬投与して計4日間インキュベートした)。
5.CellTiter-Glo 発光法細胞生存率検出
以下のステップは、Promega CellTiter-Glo 発光法細胞生存率検出キット(Promega-G7573)の取扱説明書に従って行った。
(1)CellTiter-Gloバッファーを溶かして室温になるまで放置した。
(2)CellTiter-Glo基質を室温になるまで放置した。
(3)CellTiter-Glo基質のボトルに10mL CellTiter-Gloバッファーを加えて基質を溶解させ、CellTiter-Glo作業液を調製した。
(4)ゆっくりと渦振動して十分に溶解させた。
(5)細胞培養プレートを取り出して30分間放置し、室温に平衡化した。
(6)各ウェルに50μL(各ウェルにおける細胞培養液の半分の体積に等しい)のCellTiter-Glo作業液を加えた。アルミホイルでセルプレートを包んで遮光した。
(7)培養プレートをオービタルシェーカーで2分間振動して細胞溶解を誘発した。
(8)培養プレートを室温で10分間放置して発光信号を安定させた。
(9)2104 EnVision プレートリーダーで発光信号を検出した。
6.データの分析
次の式により測定化合物の阻害率を計算した(Inhibition rate、IR):IR(%)=(RLU溶媒対照-RLU化合物)/(RLU溶媒対照-RLU空白対照)*100%。Excelで、異なる濃度の化合物の阻害率を計算し、次にGraphPad Prismソフトウェアで阻害曲線図を作成し、最小阻害率、最大阻害率及びIC50を含む関連パラメータを計算した。
実験結果:測定結果を表1に示す。
結論:
本発明の化合物は、リンパ腫細胞株OCI-LY10、DOHH2およびMinoの中でいずれも優れた細胞増殖の阻害作用を示す。
実験例3:化合物のマウスにおける薬物動態評価
実験の目的:
この研究では、C57BLオスマウスを試験動物として選び、LC/MS/MS法を利用して、マウスに経口投与された測定化合物および参照化合物の異なる時点での血漿における薬物濃度を定量的に測定し、試験薬物のマウス体における薬物動態特徴を評価する。
実験の材料:
C57Balb/c(C57)マウス(オス、20-30g、7~10週齢、北京Vital River又は上海Slaccas)。
実験の操作:
測定化合物の透明又は懸濁溶液を強制経口投与によりC57マウス(一晩断食)に投与した。強制経口投与は0 h(投与前)投与にされ、投与後0.5、1、2、4、6、8、24 hに頸静脈から穿刺して採血し、EDTA-K2を添加した抗凝固チューブ(江蘇康健医療用品株式会社)に入れ、混合物を十分渦巻混合して13000rpmで10分間遠心させた。LC-MS/MS法により薬物濃度を測定し、WinNonlin<商標>Version 6.3(Pharsight、Mountain View、CA)薬物動態ソフトウェアで、非コンパートメントモデル線形対数台形法により関連する薬物動態パラメータを計算した。
実験の結果:測定結果を表2に示す。
実験の結果が、WX004、WX007、WX008の塩酸塩、およびWX020の塩酸塩の経口血漿系曝露(AUC0-inf)は比較的に高いことを示す。げっ歯類動物マウスでは、WX004、WX007、WX008の塩酸塩およびWX020の塩酸塩の薬物動態性質は比較的に優れている。
実験例4:ヒトリンパ腫OCI-LY10細胞皮下異種移植腫瘍CB-17 SCIDモデルにおける化合物の体内薬力学的研究
細胞培養:ヒトリンパ腫OCI-LY10細胞(National Cancer Institute)は、RPMI-1640培地に10%牛胎児血清を加え、100 U/mL ペニシリンおよび100μg/mLストレプトマイシン、37℃、5%CO2インキュベータで培養するという培養条件で体外単層培養された。週に2回パンクレリパーゼ-EDTAで定期的な消化処理および継代を行った。細胞飽和度が80%~90%であり、数が要件を満たすと、細胞を収集し、カウントし、接種する。
動物:CB-17 SCIDマウス、雌、6~8週齢、体重18~22グラム。
実験の形態:
0.2mL(10×106細胞)OCI-LY10細胞(マトリゲル、体積比1:1)を各マウスの右背部に皮下接種し、腫瘍平均体積が約139mm3に達した時点でグループ投与を開始した。7日間は1つの投与周期であり、毎日一回投与し、投与間隔は24時間であり、試験化合物を経口投与し、計4周期投与した。試験化合物WX002の投与量は60mg/kgであり、腫瘍体積は週に2回二次元ノギスで測定され、体積は立方ミリメートルで計量され、次の式:V=0.5a×b2で計算し、ここで、aとbはそれぞれ腫瘍の長径と短径である。抗腫瘍効果は、化合物で処理された動物の平均腫瘍増加体積を未処理の動物の平均腫瘍増加体積で割ることによって決定された。
実験の結果:測定結果を表3に示す。
TGI:Tumorgrowth Inhibition(腫瘍増殖阻害率)。TGI(%)=[1-(処理組の投与終了時の平均腫瘍体積-当該処理組の投与時の平均腫瘍体積)/(溶剤対照組の治療終了時の平均腫瘍体積-溶剤対照組の治療開始時の平均腫瘍体積)]×100%。
結論:
本発明の化合物WX002は、ヒトリンパ腫OCI-LY10体内薬力学的モデルに対して顕著な腫瘍縮小作用を示す。
本出願は以下の優先権を主張する:
CN201811044122.5、出願日2018-09-07であり、
CN201811353938.6、出願日2018-11-14であり、
CN201910223413.9、出願日2019-03-22である。