JP7097231B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
以下、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器について説明する。図1は、本実施の形態1に係る加熱調理器100の構成の一例を示す模式断面図である。加熱調理器100は、本体1と、本体1に開閉自在に係止された外蓋2とを備えている。
本体1の内側には、容器収納部3が内装固着されている。容器収納部3には、有底筒状で上面が開口した鍋状の容器4が着脱自在に収納されている。容器4内には、被加熱物である食材等の内容物が収容される。容器収納部3の外壁には、加熱装置5が設けられている。加熱装置5は、例えば、容器収納部3にスパイラル状に旋回された加熱コイル5aであり、高周波電流が供給されることにより発生する磁界で容器4を誘導加熱する。加熱装置5の加熱動作は、制御装置50によって制御される。なお、加熱装置5として、この例に限られず、電流が供給されることによって熱を発生するヒータ等が用いられてもよい。
図2は、図1の加熱調理器100の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、制御装置50には、蒸気排出弁12、減圧ポンプ20、電磁弁21、温度センサ6、蓋センサ23および操作表示装置25、ならびに、加熱コイル5aに高周波電流を供給するインバータ部30が電気的に接続されている。
次に、上記構成を有する加熱調理器100の動作について説明する。例えば、加熱調理器である炊飯器では、一般に、米の糊化温度以下(35℃~65℃)で水を吸水させる吸水工程が、米を糊化させる高温沸騰工程よりも前に設けられている。これにより、吸水後に昇温して沸騰状態を維持することで、容器内での対流が促進されるため、水分を十分に含んだおいしい仕上がりを得ることができる。また、吸水工程では、米に含まれるデンプン分解酵素が働くため、甘味を増やして食味を向上させることもできる。
本実施の形態1に係る加熱調理器100の基本動作について、図1および図2を参照しながら説明する。ここでは、加熱装置5として加熱コイル5aが用いられる場合を例にとって説明する。
図6は、図3の制御装置50による処理の流れの一例を示すフローチャートである。制御装置50にメニューに応じた調理シーケンスが与えられると、調理が開始され、昇温工程が行われる。ステップS1において、圧力制御部57は、電磁弁21および蒸気排出弁12をともに「閉」とする。次に、ステップS10において、加熱制御部56は、加熱装置5を制御して加熱処理を開始する。また、ステップS20において、圧力制御部57は、予め設定された減圧開始時間に到達したか否かを判断する。
昇温工程は、容器4内の内容物が沸騰するまで昇温する工程である。調理開始後、加熱制御部56は、温度センサ6で計測された容器4の温度が第1の設定温度T1[℃]となるように加熱装置5を駆動し、容器4の加熱を開始する。なお、調理開始時において、電磁弁21は「開」とされており、調理が開始されると、電磁弁21は「閉」とされる。また、調理が開始されると、蒸気排出弁12も「閉」とされる。
温調工程は、容器4内の内容物の温度が第1の設定温度T1を維持するように、温度を調整する工程である。内容物の温度が第1の設定温度T1に到達し、工程が温調工程に移行すると、加熱制御部56は、内容物の温度が第1の設定温度T1を維持するように加熱装置5を制御する。すなわち、加熱制御部56は、温度センサ6で計測された容器4の温度が設定温度Tを含む一定の温度範囲内に収まるように加熱装置5を制御する。なお、ここでは、「第1の設定温度T1を含む一定の温度範囲内に収まる」ことが「第1の設定温度T1を維持する」ことを意味するものとする。温調工程の時間が設定時間に到達すると、調理制御が終了する。
ここで、昇温工程に要する昇温工程時間は、設定温度、加熱速度および容器4内の内容物の量等の設定条件によって変動する。例えば、昇温工程時間は、設定温度が高い場合、加熱速度が遅い場合、あるいは、容器4内の内容物の量が多い場合に長くなる。一方、減圧開始時間は、内容物の温度が設定温度に到達すると同時に容器4内の圧力が設定圧力となるようにするための、昇温工程が開始されてから減圧が開始されるまでの時間である。そのため、減圧開始時間は、設定温度等の設定条件に応じて決定される必要がある。以下では、設定温度、加熱速度および容器4内の内容物の量のそれぞれの設定条件を変更することによって昇温工程時間が長くなった場合の減圧開始時間について説明する。
図8は、設定温度が第2の設定温度T2である場合の、容器4の温度[℃]および容器4内の圧力[atm]と、加熱装置5、減圧ポンプ20、電磁弁21および蒸気排出弁12それぞれの動作タイミングとの関係の一例を示すタイミングチャートである。図8に示す例において、第2の設定温度T2は、図7に示す第1の設定温度T1よりも高く設定されている。なお、加熱装置5の出力に基づく加熱速度および容器4内の内容物の量は、図7の例と同等であるものとする。
図9は、加熱速度が遅い場合の、容器4の温度[℃]および容器4内の圧力[atm]と、加熱装置5、減圧ポンプ20、電磁弁21および蒸気排出弁12それぞれの動作タイミングとの関係の一例を示すタイミングチャートである。図9に示す例において、加熱速度は、加熱装置5の出力が図7の例よりも低く設定されることにより、遅く設定されている。なお、第1の設定温度T1および容器4内の内容物の量は、図7の例と同等であるものとする。
図10は、容器4内の内容物の量が多い場合の、容器4の温度[℃]および容器4内の圧力[atm]と、加熱装置5、減圧ポンプ20、電磁弁21および蒸気排出弁12それぞれの動作タイミングとの関係の一例を示すタイミングチャートである。図10に示す例において、容器4内の内容物の量は、図7の例よりも多く設定されている。なお、第1の設定温度T1および加熱装置5の出力は、図7の例と同等であるものとする。
図11は、設定温度を第2の設定温度T2とし、かつ加熱速度が遅い場合の、容器4の温度[℃]および容器4内の圧力[atm]と、加熱装置5、減圧ポンプ20、電磁弁21および蒸気排出弁12それぞれの動作タイミングとの関係の一例を示すタイミングチャートである。図11に示す例において、第2の設定温度T2は、図7に示す第1の設定温度T1よりも高く設定されている。また、加熱速度は、加熱装置5の出力が図7の例よりも低く設定されることにより、遅く設定されている。なお、容器4内の内容物の量は、図7の例と同等であるものとする。
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2では、昇温工程時間が同等である場合でも、減圧開始時間を変更する点で、実施の形態1と相違する。
図12は、設定温度を第2の設定温度T2とし、かつ加熱速度が速い場合の、容器4の温度[℃]および容器4内の圧力[atm]と、加熱装置5、減圧ポンプ20、電磁弁21および蒸気排出弁12それぞれの動作タイミングとの関係の一例を示すタイミングチャートである。図12に示す例において、第2の設定温度T2は、図7に示す第1の設定温度T1よりも高く設定されている。また、加熱速度は、加熱装置5の出力が図7の例よりも高く設定されることにより、速く設定されている。なお、容器4内の内容物の量は、図7の例と同等であるものとする。
Claims (12)
- 上面に開口部を有し、内容物を収容する容器と、
前記容器を収納する本体と、
前記容器の前記開口部を覆う蓋体と、
前記容器を加熱する加熱装置と、
前記容器内を減圧する減圧装置と、
前記加熱装置および前記減圧装置を制御し、前記容器を加熱して前記内容物の温度を設定温度まで昇温する昇温制御を行う制御装置と
を備え、
前記制御装置は、
前記昇温制御に要する昇温時間または前記設定温度に応じて、前記昇温制御を開始してから前記減圧装置の駆動を開始するまでの減圧開始時間を決定し、
前記昇温制御の際に、前記容器内の圧力が大気圧未満の設定圧力に減圧するように前記減圧装置を制御する
加熱調理器。 - 前記制御装置は、
第1の昇温時間で前記設定温度まで前記昇温制御を行う第1の昇温モードと、
前記第1の昇温時間よりも長い第2の昇温時間で前記昇温制御を行う第2の昇温モードと
を有し、
前記第2の昇温モードにおける第2の減圧開始時間が前記第1の昇温モードにおける第1の減圧開始時間よりも長くなるように、前記減圧開始時間を決定する
請求項1に記載の加熱調理器。 - 前記第1の昇温時間と前記第2の昇温時間との差は、前記第1の昇温モードにおける前記減圧装置の駆動時間と前記第2の昇温モードにおける前記減圧装置の駆動時間との差よりも大きい
請求項2に記載の加熱調理器。 - 前記制御装置は、
前記設定温度が高い場合に前記減圧開始時間が長くなるように、前記減圧開始時間を決定する
請求項1に記載の加熱調理器。 - 前記制御装置は、
前記内容物の温度を前記設定温度まで昇温する際の前記加熱装置による加熱速度が遅い場合に前記減圧開始時間が長くなるように、前記減圧開始時間を決定する
請求項1または4に記載の加熱調理器。 - 前記制御装置は、
前記内容物の量が多い場合に前記減圧開始時間が長くなるように、前記減圧開始時間を決定する
請求項1に記載の加熱調理器。 - 前記制御装置は、
第1の設定温度まで昇温するように、第3の昇温時間で前記昇温制御を行う第3の昇温モードと、
前記第1の設定温度よりも高い第2の設定温度まで昇温するように、第4の昇温時間で前記昇温制御を行う第4の昇温モードと
を有し、
前記第4の昇温モードにおける前記容器の昇温速度が前記第3の昇温モードにおける前記昇温速度よりも速いことによって前記第3の昇温時間と前記第4の昇温時間とが同等となる場合に、前記第4の昇温モードにおける第4の減圧開始時間が前記第3の昇温モードにおける第3の減圧開始時間よりも長くなるように、前記減圧開始時間を決定する
請求項1に記載の加熱調理器。 - 前記第3の昇温時間と前記第4の昇温時間との差は、前記第3の昇温モードにおける前記減圧装置の駆動時間と前記第4の昇温モードにおける前記減圧装置の駆動時間との差よりも小さい
請求項7に記載の加熱調理器。 - 前記第4の昇温モードにおける前記減圧装置の駆動時間は、前記第3の昇温モードにおける前記減圧装置の駆動時間よりも短い
請求項7または8に記載の加熱調理器。 - 前記第1の設定温度および前記第2の設定温度を選択する操作表示装置をさらに備える
請求項7~9のいずれか一項に記載の加熱調理器。 - 前記制御装置は、
前記操作表示装置に対する食材の種類、食材の量または調理方法の少なくとも1つ以上を含む情報に基づき、前記第1の設定温度および前記第2の設定温度を決定する
請求項10に記載の加熱調理器。 - 前記制御装置は、
前記内容物の温度が前記設定温度に到達した際に、前記容器内の圧力が前記設定圧力となるように、前記減圧装置の駆動を制御する
請求項1~11のいずれか一項に記載の加熱調理器。
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