JP2008073309A - 調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】短時間で食材に調味材を十分に浸透させることのできる調理器を提供することにある。
【解決手段】下側容器2と蓋体3とは液密的に係合し、内部に密閉された調理空間4が形成されている。調理空間4内には調味液9とともに食材10が収容されており、調理空間4はバキュームポンプ6および大気開放弁7に連通している。制御装置8によって、バキュームポンプ6の作動および大気開放弁7の切換えが制御されることにより、調理空間4内の空気が吸引されて負圧が発生する減圧状態と、調理空間4内に大気が導入される増圧状態とが、交互にそれぞれ複数回繰り返され、食材10内部の空気等が放出され、調味液9が食材10の内部に浸透する。調理中の3回目の減圧状態の継続時間は、1回目および2回目の減圧状態の継続時間よりも長く設定され、調理時間が経過した後においても、食材10中から空気等を十分放出させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】下側容器2と蓋体3とは液密的に係合し、内部に密閉された調理空間4が形成されている。調理空間4内には調味液9とともに食材10が収容されており、調理空間4はバキュームポンプ6および大気開放弁7に連通している。制御装置8によって、バキュームポンプ6の作動および大気開放弁7の切換えが制御されることにより、調理空間4内の空気が吸引されて負圧が発生する減圧状態と、調理空間4内に大気が導入される増圧状態とが、交互にそれぞれ複数回繰り返され、食材10内部の空気等が放出され、調味液9が食材10の内部に浸透する。調理中の3回目の減圧状態の継続時間は、1回目および2回目の減圧状態の継続時間よりも長く設定され、調理時間が経過した後においても、食材10中から空気等を十分放出させることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、食材に調味材を浸透させるための調理器に関する。
調味液に浸した食材に調味液を浸透させるために、食材を収容した密閉空間内の空気を、真空ポンプによって吸引する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。これは、食材が調味液に浸された空間内を大気圧より減圧させて、食材中に含まれる空気あるいは水分を放出させることにより、代わりに、食材中に調味液が浸透しやすくなり、短時間で調理を完了させることができるものである。
実開昭61−182278号公報
この従来技術においては、食材への調味液の浸透をいっそう増大させるために、食材を収容した空間を減圧した後に再び増圧し、この減圧と増圧のパターンを複数回繰り返すことが考えられる。すなわち、上述したように、収容空間を減圧することにより、食材中の空気および水分を放出させた後、空間を増圧することにより、調味液を食材中に押し込むわけである。
しかしながら、減圧および増圧のパターンを複数回繰り返すことにより、調理初期に比べ、所定の調理時間経過後には食材中への浸透効果が低下して飽和状態となり、それまでと同様の減圧および増圧のパターンを行っても、十分な浸透効果が得られない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、短時間で食材に調味材を十分に浸透させることのできる調理器を提供することにある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、短時間で食材に調味材を十分に浸透させることのできる調理器を提供することにある。
本発明による加熱調理器は、調理空間内に調味材とともに食材を収容した後、減圧手段により調理空間内において負圧を発生させる減圧状態と、増圧手段により減圧状態から再び昇圧させる増圧状態とを交互に複数回繰り返すことにより、食材に調味材を浸透させる調理を施し、2回目以降の減圧状態のうち、少なくとも1回は、その継続時間をそれ以前に設けられた減圧状態の継続時間よりも長くするところに特徴を有している。
2回目以降の減圧状態のうち、少なくとも1回は、その継続時間をそれ以前に設けられた減圧状態の継続時間よりも長くすることにより、食材への浸透効果が低下していても、食材中の空気あるいは水分を、内部まで搾り出すように放出させることができる。また、調理全体の減圧状態の継続時間を長くすることがないため、調理時間がむやみに長くなることを防ぐことができる。
<実施形態1>
図1および図4に基づいて、本発明の実施形態1による調理器1について説明する。図1に示すように、調理器1の下側容器2には、その上端の開口部を塞ぐように蓋体3が取り外し可能に取り付けられている。平板状の蓋体3の外周縁には、シール部材(図示せず)が設けられており、シール部材が下側容器2の開口部に係合することで、双方は液密的に取り付けられている。これにより、下側容器2の内部には、外部から遮断、密閉された調理空間4が形成される。尚、下側容器2と蓋体3とを包括したものは、本発明の調理容器に該当する。
図1および図4に基づいて、本発明の実施形態1による調理器1について説明する。図1に示すように、調理器1の下側容器2には、その上端の開口部を塞ぐように蓋体3が取り外し可能に取り付けられている。平板状の蓋体3の外周縁には、シール部材(図示せず)が設けられており、シール部材が下側容器2の開口部に係合することで、双方は液密的に取り付けられている。これにより、下側容器2の内部には、外部から遮断、密閉された調理空間4が形成される。尚、下側容器2と蓋体3とを包括したものは、本発明の調理容器に該当する。
蓋体3には、容器側管路5aの一端が液密的に取り付けられている。容器側管路5aは蓋体3を貫通することにより、調理空間4内に連通している。容器側管路5aの他端には接続コネクタ5bが連結されており、接続コネクタ5bを介して容器側管路5aには減圧管路5cと、増圧管路5dとが連結されている。尚、容器側管路5a、接続コネクタ5b、減圧管路5cおよび増圧管路5dにより、空気通路5が形成されている。
減圧管路5cの端部にはバキュームポンプ6が接続されている。バキュームポンプ6は本発明の減圧手段に該当し、これに限定されるものではないが、通常のプランジャポンプが使用されている。バキュームポンプ6は、減圧管路5c、接続コネクタ5bおよび容器側管路5aを介して調理空間4内と接続され、調理空間4内の空気を吸引して調理空間4内を負圧(大気圧未満の圧力)にすることが可能となっている。一方、増圧管路5dの端部には大気開放弁7が接続されている。大気開放弁7は本発明の増圧手段に該当し、2ポジションの電磁弁が使用されている。大気開放弁7は、電磁コイルに対し通電が行われていない非作動時において増圧管路5dの端部を閉じる第1位置にあり、電磁コイルに通電されて作動することにより、増圧管路5d、接続コネクタ5bおよび容器側管路5aを介して調理空間4内に大気を導入(調理空間4内を大気に開放)して、調理空間4内を昇圧させる第2位置に切換わる。なお、図1においては、第1位置にある大気開放弁7が示されている。バキュームポンプ6および大気開放弁7には、制御装置8が電気的に接続されており、バキュームポンプ6の作動および大気開放弁7の切換えを、それぞれ制御している。
次に、調理器1による調理方法について説明する。まず、下側容器2内には調味材を含んだ水溶液である調味液9が張られ、更に、調味液9に浸るように食材10が収容された後、蓋体3を被せて密閉された調理空間4を形成する(図1示)。調理が開始すると制御装置8は、最初にバキュームポンプ6を停止状態にしたまま、大気開放弁7を駆動して第2位置へと切換え、調理空間4内に大気を導入して増圧状態とする(図2においてa1にて示す)。
その後、大気開放弁7を非作動にして第1位置へと切換えるとともに、バキュームポンプ6を駆動して調理空間4内の空気を吸引し、調理空間4内に負圧を発生させて減圧状態とする(図2においてdにて示す)。減圧状態は、これに限定されるものではないが、例えば約1分間程度継続され、これにより、食材10中の空気あるいは水分が外部へと放出される。
その後、再び、バキュームポンプ6を停止状態にするとともに、大気開放弁7を駆動して第2位置へと切換え、調理空間4内を再び昇圧させて増圧状態とし(図2においてa2にて示す)、調味液9を食材10内へと浸透させる。大気開放弁7は第2位置へ瞬時に切換えられ、流入する大気は一切絞られることなく、調理空間4内に一気に導入される。したがって、図2に示すように、大気開放弁7を開放することによる調理空間4内の昇圧勾配(図2において、昇圧開始点から昇圧終了点までをむすんだ直線の勾配)は、バキュームポンプ6を作動させることによる調理空間4内の減圧勾配(図2において、減圧開始点から減圧終了点までをむすんだ直線の勾配)よりも急となっている。
また、増圧状態は、調理空間4内に大気が流入した後、瞬時に終了し、減圧状態へと切り換えられる。その後、バキュームポンプ6の作動および大気開放弁7の切換えを制御して、減圧状態および増圧状態を交互に繰り返すことにより、食材10中に調味液9が十分に浸透して調理が完了する。
図2に示すように、本実施形態において3回目の減圧状態の継続時間td3は、1回目および2回目の減圧状態の継続時間td1、td2に比べて長く設定されており、調理時間が経過して食材10への調味液9の浸透効果が低下していても、食材10中の空気あるいは水分を、内部まで搾り出すように放出させることができ、調味液9の食材10への浸透も向上させることができる。ここで、3回目の減圧状態の継続時間td3を、1回目および2回目の減圧状態の継続時間td1、td2に対して変化させる代わりに、3回目の減圧状態による減圧後の調理空間4内の最低圧力(図2においてP3にて示す)を、1回目および2回目の減圧状態による減圧後の調理空間4内の最低圧力(図2において各々P1、P2にて示す)に比べて低くなるように制御してもよい。調理空間4内の減圧後の最低圧力を変化させるためには、バキュームポンプ6の作動速度を変化させる、または、調理空間4に吸引能力の互いに異なる複数のバキュームポンプ6を接続して、調理空間4に接続されるバキュームポンプ6を、選択的に切換えることで行ってもよいし、あるいは、上述したように、減圧状態の継続時間を変化させることでも実施可能である。
また、調理中の減圧状態の総時間は、食材10の種類に応じて変化させることができる。すなわち、図2に示すように、食材10が調味液9が比較的浸透しやすい茄子の断片等である場合、減圧状態および増圧状態を、調理時間全体においてそれぞれ3〜4回程度繰り返して、調理中の減圧状態の総時間(td1+td2+td3)を比較的短くしても、食材10中に調味液9を十分に浸透させることができる。これに対して、図4に示すように、食材10が調味液9が浸透し難い鶏肉の断片等である場合、減圧状態および増圧状態を、それぞれ8〜9回程度繰り返して、調理中の減圧状態の総時間(td8〜td15の総和)を食材10が茄子の場合に比べて長くして、食材10中に調味液9を同程度浸透させるようにする。この場合においても、食材10が茄子である場合と同様に、4回目以降の減圧状態の継続時間(td11〜td15の各々)は、1回目〜3回目の減圧状態の継続時間(td8〜td10の各々)に比べて長く設定されている(図4示)。
また、図3に示すように、食材10が調味液9の浸透性が中間程度である大根の断片等である場合、減圧状態および増圧状態を、それぞれ4〜5回程度繰り返して、調理中の減圧状態の総時間(td4+td5+td6+td7)を食材10が茄子の場合と鶏肉の場合との中間値にし、食材10中に調味液9を同程度浸透させるようにする。この場合においても、食材10が茄子である場合と同様に、4回目の減圧状態の継続時間td7は、1回目〜3回目の減圧状態の継続時間(td4〜td6の各々)に比べて長く設定されている。
また、食材10の種類に応じて、調理中の減圧状態の総時間を変化させる代わりに、調理中の減圧による調理空間4内の最低圧力を変化させるように制御してもよい。すなわち、食材10が調味液9が比較的浸透しやすい茄子の断片等である場合、減圧状態による減圧後の調理空間4内の最低圧力P3を比較的高めにし、これに対して、食材10が調味液9が浸透し難い鶏肉の断片等である場合、減圧状態による減圧後の調理空間4内の最低圧力(図4においてP5にて示す)を食材10が茄子の場合よりも低めに設定し、また、食材10が調味液9の浸透性が中間程度である大根の断片等である場合、減圧状態による減圧後の調理空間4内の最低圧力(図3においてP4にて示す)を、食材10が茄子である場合と鶏肉である場合との間の値(P5とP3との間の値)に設定する。また、更に、食材10の種類に応じて、調理中の減圧状態の総時間を変化させることに加えて、減圧状態による減圧後の調理空間4内の最低圧力を変化させるようにしてもよい。
本実施形態によれば、調理時間中において2回目以降の減圧状態のうち、いずれかの継続時間をそれ以前に設けられた減圧状態の継続時間よりも長くする、あるいは2回目以降の減圧状態による減圧後の調理空間4内の最低圧力を、それ以前に設けられた減圧状態による減圧後の調理空間4内の最低圧力に比べて低くすることにより、調理時間の経過により食材10への浸透効果が低下していても、食材10中の空気あるいは水分を、内部まで搾り出すように放出させることができる。また、調理全体の減圧状態の継続時間を長くすることがないため、調理時間がむやみに長くなることを防ぐことができる。
また、調理空間4内の減圧状態と増圧状態とを繰り返すことにより、食材10の内部まで調味液9が浸透するとともに、食材10の旨味が調味液9に染み出し、あたかも長時間に込んだ場合と同様の調理効果を得ることができる。また、調理時間を短縮することが可能であるため、加熱による栄養素の破壊を抑制することもできる。また、バキュームポンプ6の作動時間を調整して、調理空間4内の減圧後の圧力を制御しているため、吸引能力の大きいバキュームポンプ6を使用する必要がなく、小型で低コストの調理器1にすることができる。
また、調理空間4内は、大気開放弁7を駆動して一気に大気に開放することにより増圧状態とされ、大気開放弁7を開放することによる調理空間4内の昇圧勾配は、バキュームポンプ6を作動させることによる調理空間4内の減圧勾配よりも急となっている。このため、調理空間4内の急激な昇圧により、食材10に対して調味液9を勢いよく押し込み、調味液9を十分に浸透させることができる。また、大気開放弁7の開放により、調理空間4内を昇圧させるため、コンプレッサ等の特別な圧力源を必要とせず、低コストの調理器1にすることができる。
また、食材10の種類に応じて、調理中の減圧状態の総時間あるいは減圧後の調理空間4内の最低圧力を変化させることにより、食材10の種類による調味液9の浸透性によって、減圧状態の最適な継続時間あるいは減圧後の調理空間4内の最低圧力を設定することができる。これにより、それぞれ調理時間をむやみに長くすることなく、食材10へ調味液9を浸透させることができる。
<実施形態2>
次に、図5に基づいて、実施形態2による調理器11について説明する。尚、図5において、実施形態1と同様の構成には同じ符号を使用している。本実施形態による調理器11においては、蓋体3の下面に食材10を下方に押圧するためのプレス装置12が取り付けてある。プレス装置12は、本発明の食材押圧手段に該当し、押圧スプリング13とプレスメンバ14とを備えている。プレスメンバ14は、食材10に上方より被せられるプレート部14aと、プレート部14aから上方へと延びたスプリングガイド14bとにより形成されている。押圧スプリング13にはプレスメンバ14のスプリングガイド14bが挿通され、蓋体3を下側容器2に取り付けた状態で、押圧スプリング13の上端は蓋体3の下面に当接し、下端はプレート部14aの上面に係止している。押圧スプリング13からの付勢力を受けて、プレスメンバ14は食材10を下方に押圧し、これにより食材10は、調味液9に十分に浸ることができる。その他の構成は、実施形態1による調理器1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
次に、図5に基づいて、実施形態2による調理器11について説明する。尚、図5において、実施形態1と同様の構成には同じ符号を使用している。本実施形態による調理器11においては、蓋体3の下面に食材10を下方に押圧するためのプレス装置12が取り付けてある。プレス装置12は、本発明の食材押圧手段に該当し、押圧スプリング13とプレスメンバ14とを備えている。プレスメンバ14は、食材10に上方より被せられるプレート部14aと、プレート部14aから上方へと延びたスプリングガイド14bとにより形成されている。押圧スプリング13にはプレスメンバ14のスプリングガイド14bが挿通され、蓋体3を下側容器2に取り付けた状態で、押圧スプリング13の上端は蓋体3の下面に当接し、下端はプレート部14aの上面に係止している。押圧スプリング13からの付勢力を受けて、プレスメンバ14は食材10を下方に押圧し、これにより食材10は、調味液9に十分に浸ることができる。その他の構成は、実施形態1による調理器1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態によれば、食材10が調味液9によく浸るように、食材10を押圧するプレス装置12を備えたことにより、調理中の調味液9の食材10への浸透がより向上し、調理時間をいっそう短縮できる。特に、本実施形態を食材10が茄子等の比較的重量の少ないものである場合に適用すれば、調味液9の浸透が足りない調理初期においても、食材10が調味液9上に浮くことがなく、その効果が大きい。
<実施形態3>
次に、図6乃至図8に基づいて、実施形態3による調理器21について説明する。本実施形態は、実施形態1による調理器1と同様の構成をレンジ22内に設けたものである。レンジ22は通常のレンジと同様のものであり、図6に示すように、箱型のレンジ庫23を備え、レンジ庫23の下部には、マイクロ波発生用のマグネトロン24と、マグネトロン24と接続され、発生したマイクロ波を伝送する導波管25と、導波管25に取り付けられ、マイクロ波をレンジ庫23内に放射するマイクロ波アンテナ26とが設けられ、レンジ庫23内を下方から加熱することができるようになっている。なお、マグネトロン24、導波管25およびマイクロ波アンテナ26は、本発明の調理空間加熱手段に該当する。
次に、図6乃至図8に基づいて、実施形態3による調理器21について説明する。本実施形態は、実施形態1による調理器1と同様の構成をレンジ22内に設けたものである。レンジ22は通常のレンジと同様のものであり、図6に示すように、箱型のレンジ庫23を備え、レンジ庫23の下部には、マイクロ波発生用のマグネトロン24と、マグネトロン24と接続され、発生したマイクロ波を伝送する導波管25と、導波管25に取り付けられ、マイクロ波をレンジ庫23内に放射するマイクロ波アンテナ26とが設けられ、レンジ庫23内を下方から加熱することができるようになっている。なお、マグネトロン24、導波管25およびマイクロ波アンテナ26は、本発明の調理空間加熱手段に該当する。
レンジ庫23内の床面には、実施形態1と同様に、食材(図示せず)が浸された調味液27が収容された下側容器28が載置され、下側容器28には蓋体29が液密的に取り付けられることにより、内部には密閉された調理空間30が形成されている。蓋体29には空気通路31の一端が取り付けられており、空気通路31はレンジ庫23の側壁を貫通している。空気通路31の他端には、レンジ庫23外にあるバキュームポンプ32および大気開放弁33が接続され、これらは空気通路31を介して調理空間30と連通している。また、レンジ庫23内の天井面には赤外線温度センサ34が取り付けられており、これにより、調理空間30内の温度が検出可能となっている。赤外線温度センサ34は、本発明の調理空間測温手段に該当する。
バキュームポンプ32および大気開放弁33には、制御装置35が電気的に接続されており、バキュームポンプ32の作動および大気開放弁33の切換えを、それぞれ制御している。また、制御装置35にはマグネトロン24および赤外線温度センサ34が接続されており、制御装置35は赤外線温度センサ34による検出値に基づいて、マグネトロン24をリニア制御して調理空間30内の温度を制御する。なお、制御装置35は本発明の温度制御手段に該当する。
次に、調理器21による調理方法について説明する。実施形態1と同様に、調理が開始すると制御装置35はバキュームポンプ32の作動および大気開放弁33の切換えを制御して、調理空間30内において、減圧状態と増圧状態とをそれぞれ複数回繰り返して、食材に調味液27を浸透させていく(図7示)。これについては、実施形態1の場合と同様であるため、詳細な説明は省略する。
一方、制御装置35は調理開始とともにマグネトロン24を常時作動させて、レンジ庫23内にある下側容器28を加熱していき、調理空間30内の温度を上昇させていく。制御装置35は、調理空間30内において、減圧状態と増圧状態とを繰り返しながら、赤外線温度センサ34による検出値に基づいて、調理空間30内の温度が一定(本実施形態においては85℃)になるようにマグネトロン24の作動を制御する(図7において、fにて示す)。詳細に説明すれば、制御装置35は、図8に示すように、調理空間30内の温度が、調味液27が加熱されて発生する飽和水蒸気圧が、減圧状態における調理空間30内の目標圧力である0.6気圧となる温度を超えないように(約85℃に)、マグネトロン24を制御する。
本実施形態によれば、調理空間30内において、減圧状態と増圧状態とを繰り返しながら、調理空間30内を加熱することにより、よりいっそう食材への調味液27の浸透を促進できる。また、調理空間30内の温度が、調味液27が加熱されて発生する飽和水蒸気圧が、減圧状態における調理空間30内の目標圧力となる温度を超えないように制御することにより、調味液27の加熱による水蒸気の発生があっても、調理空間30内の圧力が上昇しすぎることなく、調理空間30内を適正な減圧状態にすることが可能である。
<実施形態4>
次に、図9乃至図11に基づいて、実施形態4による調理器41について説明する。図9に示すように、本実施形態においては、レンジ42の下面に、取付ブラケット43を介して実施形態1と同様の下側容器44が取り付けられている。レンジ42は通常のもので、前方に扉42aを備えている。下側容器44は、取付ブラケット43に対して、前後方向(図9において左右方向)に抜き差し可能に取り付けられており、実施形態1と同様に蓋体45が被せられることにより、内部に密閉された調理空間(図示せず)が形成されている。
次に、図9乃至図11に基づいて、実施形態4による調理器41について説明する。図9に示すように、本実施形態においては、レンジ42の下面に、取付ブラケット43を介して実施形態1と同様の下側容器44が取り付けられている。レンジ42は通常のもので、前方に扉42aを備えている。下側容器44は、取付ブラケット43に対して、前後方向(図9において左右方向)に抜き差し可能に取り付けられており、実施形態1と同様に蓋体45が被せられることにより、内部に密閉された調理空間(図示せず)が形成されている。
取付ブラケット43の下端には、加熱ヒータ46および冷却用ペルチェ素子47が取り付けられており、それぞれ下側容器44内の調理空間を加熱あるいは冷却可能とされている。加熱ヒータ46および冷却用ペルチェ素子47は、それぞれ本発明の調理空間加熱手段および調理空間冷却手段に該当する。また、取付ブラケット43の後端にはアダプタ48が固定されており、これには空気通路49を介して、実施形態1と同様のバキュームポンプ50および大気開放弁51が接続されている。蓋体45が装着された下側容器44が取付ブラケット43に取り付けられて、最後部まで移動させられることにより、アダプタ48が下側容器44と係合し、調理空間がバキュームポンプ50および大気開放弁51と連通する。更に、取付ブラケット43の後端部にはサーミスタによる温度センサ52が取り付けられている。これは、下側容器44が取付ブラケット43の最後部まで移動させられることにより下側容器44と当接して、調理空間内の温度を検出することができる。
バキュームポンプ50および大気開放弁51には、制御装置53が電気的に接続されており、バキュームポンプ50の作動および大気開放弁51の切換えを、それぞれ制御している。また、制御装置53には加熱ヒータ46および冷却用ペルチェ素子47が接続されており、それぞれの作動を制御可能とされている。更に、制御装置53には温度センサ52が電気的に接続されている。なお、制御装置53は本発明の温度制御手段に該当する。
次に、調理器41による調理方法について説明する。実施形態1と同様に、調理が開始すると、制御装置53はバキュームポンプ50の作動および大気開放弁51の切換えを制御して、調理空間内において、減圧状態と増圧状態とをそれぞれ複数回繰り返して、調理空間内の食材に調味液を浸透させていく(図10示)。これについては、実施形態1の場合と同様であるため、詳細な説明は省略する。
一方、制御装置53は調理開始とともに加熱ヒータ46を作動させて、下側容器44を下方から加熱していき、減圧状態と増圧状態とを繰り返しながら、調理空間内の温度を上昇させていく(図10において、h1にて示す)。制御装置53は、加熱ヒータ46によって調味液が加熱されて発生する水蒸気量と、調理空間内を目標圧力に減圧するために必要な空気の吸引量との和が、バキュームポンプ50による調理空間内の空気の吸引量能力を下回るように、加熱ヒータ46を制御する。
例示して説明すれば、図11(それぞれの線図は、バキュームポンプ50の能力が大小の場合における、加熱ヒータ46の出力値に対して、水蒸気および空気の吸引により調理空間内を減圧可能な圧力値を示している)に示されたポンプ能力線図に基づいて、例えばバキュームポンプ50の吸引能力が小さい場合、調理空間内を減圧後の目標圧力である0.6気圧にするために、加熱ヒータ46の出力をA以下に制御している。また、バキュームポンプ50の吸引能力が大きい場合、調理空間内を減圧後の目標圧力である0.6気圧にするために、加熱ヒータ46の出力をB以下に制御している。
加熱ヒータ46を作動させることにより、所定時間だけ調理空間内を加熱した後、制御装置53は加熱ヒータ46の作動を停止するとともに、冷却用ペルチェ素子47を駆動して調理空間内を冷却する(図10において、cにて示す)。制御装置53は、所定時間だけ調理空間内を冷却すると、冷却用ペルチェ素子47の作動を停止するとともに、加熱ヒータ46を作動して調理空間内を再び加熱する(図10において、h2にて示す)。このように、調理空間内において、減圧状態と増圧状態とを繰り返しながら、調理空間内を冷却あるいは加熱を繰り返して調理を完了する。なお、本実施形態においては、温度センサ52による検出値に基づいて、加熱ヒータ46あるいは冷却用ペルチェ素子47の作動を制御してもよい。
本実施形態によれば、調理空間内において、減圧状態と増圧状態とを繰り返しながら、調理空間内を加熱することにより、よりいっそう食材への調味液の浸透を促進できる。また、調味液が加熱されて発生する水蒸気量と、調理空間内を減圧するために必要な空気の吸引量との和が、バキュームポンプ50による調理空間内の空気の吸引量能力を下回るように、加熱ヒータ46からの加熱出力を制御することにより、調味液の加熱による水蒸気の発生があっても、調理空間内の圧力が上昇しすぎることなく、調理空間内を適正な減圧状態にすることが可能である。また、調理中に調理空間内を冷却する冷却用ペルチェ素子47を備えることにより、よりいっそう食材への調味液の浸透を促進できる。特に、食材として豆類を使用した場合、冷却により食材に調味液の染み込みが増大する。また、食材に対する加熱と冷却を繰り返すことにより、更に、調味液の浸透が増大する。
<実施形態5>
次に、図12に基づいて、実施形態5による調理器61について説明する。尚、図12において、実施形態1あるいは実施形態2と同様の構成には、同じ符号を使用している。本実施形態による調理器61は、実施形態2による調理器11を形成していたプレスメンバ14を、電磁アクチュエータ62により上下動可能にしたものである。実施形態2と同様に、プレスメンバ14は押圧スプリング13とともにプレス装置12を形成しており、食材10に上方より被せられるプレート部14aと、プレート部14aから上方へと延びたスプリングガイド14bとにより形成されている。電磁アクチュエータ62のプランジャ62aは蓋体3を下方に貫通し、スプリングガイド14bの上端と連結されている。蓋体3におけるプランジャ62aの貫通部には真空パッキン63が取り付けられ、プランジャ62aが蓋体3の貫通部に対して液密的に移動可能となるように形成されている。電磁アクチュエータ62およびプレスメンバ14は、本発明の食材振動手段に該当する。
次に、図12に基づいて、実施形態5による調理器61について説明する。尚、図12において、実施形態1あるいは実施形態2と同様の構成には、同じ符号を使用している。本実施形態による調理器61は、実施形態2による調理器11を形成していたプレスメンバ14を、電磁アクチュエータ62により上下動可能にしたものである。実施形態2と同様に、プレスメンバ14は押圧スプリング13とともにプレス装置12を形成しており、食材10に上方より被せられるプレート部14aと、プレート部14aから上方へと延びたスプリングガイド14bとにより形成されている。電磁アクチュエータ62のプランジャ62aは蓋体3を下方に貫通し、スプリングガイド14bの上端と連結されている。蓋体3におけるプランジャ62aの貫通部には真空パッキン63が取り付けられ、プランジャ62aが蓋体3の貫通部に対して液密的に移動可能となるように形成されている。電磁アクチュエータ62およびプレスメンバ14は、本発明の食材振動手段に該当する。
電磁アクチュエータ62は制御装置64と電気的に接続され、制御装置64により制御されてプランジャ62aが上下動する。電磁アクチュエータ62が作動することにより、食材10を上方より押圧しているプレスメンバ14は、蓋体3に対して上下動して調理空間4内の食材10を押圧して振動させる。本実施形態においても、制御装置64にはバキュームポンプ6および大気開放弁7が電気的に接続されており、制御装置64はバキュームポンプ6の作動および大気開放弁7の切換えを、それぞれ制御している。その他の構成については実施形態2による調理器11と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態によれば、減圧状態と増圧状態とを繰り返しながら、プレスメンバ14が調理空間4内の食材10を振動させる。これにより、食材10が調味液9中でかき混ぜられ、食材10に対する押しもみ効果により、食材10内の空気あるいは水分の放出をよりいっそう進行させ、食材への調味液9の浸透を促進させることができる。
<実施形態6>
次に、図13に基づいて、実施形態6による調理器71について説明する。尚、図13において、実施形態1と同様の構成には同じ符号を使用している。本実施形態による調理器71は、実施形態1による調理器1を形成していた下側容器2の下に、一対のソレノイドアクチュエータ72を配置したものである。それぞれのソレノイドアクチュエータ72はピストン72aを備えており、各ピストン72aは下側容器2の下面に当接している。ソレノイドアクチュエータ72は制御装置73と電気的に接続され、制御装置73により制御されてピストン72aが上下動する。ピストン72aは作動することにより、下側容器2を上下方向に振動させ、調理空間4内の食材10を振動させる。なお、ソレノイドアクチュエータ72は本発明の食材振動手段に該当する。
次に、図13に基づいて、実施形態6による調理器71について説明する。尚、図13において、実施形態1と同様の構成には同じ符号を使用している。本実施形態による調理器71は、実施形態1による調理器1を形成していた下側容器2の下に、一対のソレノイドアクチュエータ72を配置したものである。それぞれのソレノイドアクチュエータ72はピストン72aを備えており、各ピストン72aは下側容器2の下面に当接している。ソレノイドアクチュエータ72は制御装置73と電気的に接続され、制御装置73により制御されてピストン72aが上下動する。ピストン72aは作動することにより、下側容器2を上下方向に振動させ、調理空間4内の食材10を振動させる。なお、ソレノイドアクチュエータ72は本発明の食材振動手段に該当する。
また、下側容器2が振動可能なように、蓋体3に取り付けられた容器側管路5aは、それぞれ蓋体3および接続コネクタ5bと接続する一対のチューブ5a1、5a2と、これらを接続するフレキシブルホース5a3とで形成されている。本実施形態においても、制御装置73にはバキュームポンプ6および大気開放弁7が電気的に接続されており、制御装置73はバキュームポンプ6の作動および大気開放弁7の切換えを、それぞれ制御している。
一対のソレノイドアクチュエータ72は、調理空間4内の食材10に振動を与えることができるのであれば、互いに同期して作動してもよいし、交互に作動してもよい。その他の構成については実施形態1による調理器1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
一対のソレノイドアクチュエータ72は、調理空間4内の食材10に振動を与えることができるのであれば、互いに同期して作動してもよいし、交互に作動してもよい。その他の構成については実施形態1による調理器1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
<その他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
調理空間内には必ずしも水溶液状の調味液を入れる必要はなく、塩等の調味料をそのまま入れてもよい。
調理空間内の減圧状態の継続時間および減圧後の圧力については、様々なパターンが可能であるが、本発明は調理時間が経過するにつれて、減圧状態の継続時間を徐々に長くする、あるいは減圧後の圧力を徐々に低くする場合、または調理時間の中頃において、減圧状態の継続時間を長くする、あるいは減圧後の圧力を低くする場合等、あらゆるパターンを含んでいる。すなわち、本発明は、調理中の2回目以降の減圧状態のうち、少なくとも1回の継続時間をそれ以前に設けられた減圧状態の継続時間よりも長くする、あるいは、2回目以降の減圧状態のうち、少なくとも1回においては、調理空間内の減圧後の圧力を、それよりも以前に設けられた減圧状態における減圧後の圧力よりも低くするものであれば、あらゆるバリエーションを含むものである。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
調理空間内には必ずしも水溶液状の調味液を入れる必要はなく、塩等の調味料をそのまま入れてもよい。
調理空間内の減圧状態の継続時間および減圧後の圧力については、様々なパターンが可能であるが、本発明は調理時間が経過するにつれて、減圧状態の継続時間を徐々に長くする、あるいは減圧後の圧力を徐々に低くする場合、または調理時間の中頃において、減圧状態の継続時間を長くする、あるいは減圧後の圧力を低くする場合等、あらゆるパターンを含んでいる。すなわち、本発明は、調理中の2回目以降の減圧状態のうち、少なくとも1回の継続時間をそれ以前に設けられた減圧状態の継続時間よりも長くする、あるいは、2回目以降の減圧状態のうち、少なくとも1回においては、調理空間内の減圧後の圧力を、それよりも以前に設けられた減圧状態における減圧後の圧力よりも低くするものであれば、あらゆるバリエーションを含むものである。
調理空間内において、減圧状態および増圧状態とを繰り返しながら加熱あるいは冷却する調理方法はあらゆる温度パターンが考えられ、調理中に冷却のみを行う場合、または加熱と自然冷却とを行う場合等、加熱および冷却についてのあらゆるパターンの調理方法が含まれる。
減圧後に調理空間内を昇圧させる場合、バキュームポンプを作動させたまま大気開放弁を開放状態にしてもよい。
大気開放弁の代わりにコンプレッサを接続し、増圧状態において調理空間内に正圧(大気圧を超える圧力)を導入してもよい。
本発明による調理器の用途は、調味液の浸透効果を利用した煮物調理だけでなく、漬物料理、あるいはあく抜き等のあらゆる調理に適用可能である。
減圧後に調理空間内を昇圧させる場合、バキュームポンプを作動させたまま大気開放弁を開放状態にしてもよい。
大気開放弁の代わりにコンプレッサを接続し、増圧状態において調理空間内に正圧(大気圧を超える圧力)を導入してもよい。
本発明による調理器の用途は、調味液の浸透効果を利用した煮物調理だけでなく、漬物料理、あるいはあく抜き等のあらゆる調理に適用可能である。
図面中、1、11、21、41、61、71は調理器、2、28、44は下側容器、3、29、45は蓋体、4、30は調理空間、6、32、50はバキュームポンプ(減圧手段)、7、33、51は大気開放弁(増圧手段)、8、35、53、64、73は制御装置(温度制御手段)、9、27は調味液、10は食材、12はプレス装置(食材押圧手段)、13は押圧スプリング、14はプレスメンバ(食材振動手段)、24はマグネトロン(調理空間加熱手段)、34は赤外線温度センサ(調理空間測温手段)、46は加熱ヒータ(調理空間加熱手段)、47は冷却用ペルチェ素子(調理空間冷却手段)、52はサーミスタによる温度センサ(調理空間測温手段)、62は電磁アクチュエータ(食材振動手段)、72はソレノイドアクチュエータ(食材振動手段)を示している。
Claims (9)
- 密閉された調理空間を具備した調理容器と、
前記調理空間と接続され、該調理空間内の空気を吸引して負圧にすることが可能な減圧手段と、
前記調理空間内を昇圧可能な増圧手段とを備え、
前記調理空間内に調味材とともに食材を収容した後、前記減圧手段により前記調理空間内において負圧を発生させる減圧状態と、前記増圧手段により減圧状態から再び昇圧させる増圧状態とを交互に複数回繰り返すことにより、食材に調味材を浸透させる調理を施し、
2回目以降の減圧状態のうち、少なくとも1回は、その継続時間をそれ以前に設けられた減圧状態の継続時間よりも長くすることを特徴とする調理器。 - 密閉された調理空間を具備した調理容器と、
前記調理空間と接続され、該調理空間内の空気を吸引して負圧にすることが可能な減圧手段と、
前記調理空間内を昇圧可能な増圧手段とを備え、
前記調理空間内に調味材とともに食材を収容した後、前記減圧手段により前記調理空間内において負圧を発生させる減圧状態と、前記増圧手段により減圧状態から再び昇圧させる増圧状態とを交互に複数回繰り返すことにより、食材に調味材を浸透させる調理を施し、
2回目以降の減圧状態のうち、少なくとも1回においては、前記調理空間内の減圧後の圧力を、それよりも以前に設けられた減圧状態における減圧後の圧力よりも、低くすることを特徴とする調理器。 - 前記増圧手段により前記調理空間内を昇圧する時の昇圧勾配は、前記減圧手段により前記調理空間内を減圧する時の減圧勾配よりも急であることを特徴とする請求項1または2記載の調理器。
- 食材の種類に応じて、調理中の減圧状態の総時間および減圧状態による前記調理空間内の最低圧力のうち、少なくともいずれかを変化させることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の調理器。
- 食材が調味材に接触するように、食材を押圧する食材押圧手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の調理器。
- 調味材は水溶液状の調味液であって、
調理中の前記調理空間内を加熱する調理空間加熱手段と、
前記調理空間内の温度を検出する調理空間測温手段と、
前記調理空間測温手段による検出値に基づいて、前記調理空間内の温度が、前記調理空間加熱手段によって調味液が加熱されて発生する飽和水蒸気圧が、減圧状態における前記調理空間内の目標圧力となる温度を超えないように、前記調理空間加熱手段を制御する温度制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれかに記載の調理器。 - 調味材は水溶液状の調味液であって、
調理中の前記調理空間内を加熱する調理空間加熱手段と、
前記調理空間加熱手段によって、調味液が加熱されて発生する水蒸気量と、前記調理空間内を減圧するために必要な空気の吸引量との和が、前記減圧手段による前記調理空間内の空気の吸引量能力を下回るように、前記調理空間加熱手段を制御する温度制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれかに記載の調理器。 - 調理中に前記調理空間内を冷却する調理空間冷却手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7のうちのいずれかに記載の調理器。
- 調理中に前記調理空間内の食材を振動させる食材振動手段を備えることを特徴とする請求項1乃至8のうちのいずれかに記載の調理器。
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- 2006-09-22 JP JP2006257184A patent/JP2008073309A/ja active Pending
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