JP2019146707A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】減圧装置内部及び減圧経路内の水滴を効率的に排出することで衛生性を保つと共に、減圧装置の性能低下を抑制する加熱調理器を提供すること。【解決手段】本体1と、本体1に収納される鍋状容器5と、鍋状容器5の内部を減圧する減圧装置13とを有する加熱調理器100において、減圧装置13と鍋状容器5の内部との間に、減圧経路を開閉する減圧経路切替弁11が配置され、減圧経路切替弁11は第1大気連通経路16aを介して大気と連通する構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、減圧沸騰機能を備えた加熱調理器に関するものである。
従来、減圧装置により鍋状容器内の空気を鍋状容器外に排気し、被調理物を沸騰調理する加熱調理器が知られている。
このような加熱調理器では、減圧装置と鍋状容器との間の減圧経路に開閉手段を備え、鍋状容器内を減圧する前に、開閉手段を閉状態として所定時間減圧装置を駆動することで、減圧装置内部に残っている水滴を外部に排出するようにして減圧装置内部及び減圧経路内への水滴の蓄積を抑制していた(特許文献1を参照)。
特開2009−28088号公報
従来の加熱調理器では、例えば特許文献1に記載された加熱調理器のように、減圧経路が閉塞した状態で減圧装置を駆動し、減圧装置内部及び減圧経路内の水滴を排出していたため、減圧装置を流通する空気量が少なく、減圧装置内部及び減圧経路内の水滴の排出が不十分となっていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、減圧装置内部及び減圧経路内の水滴を効率的に排出することで衛生性を保つと共に、減圧装置の性能低下を抑制する加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、本体と、前記本体に収納される鍋状容器と、前記鍋状容器の内部を減圧する減圧装置と、前記減圧装置が接続され前記鍋状容器の内部と大気とを連通する減圧経路と、前記鍋状容器の内部と大気とを連通する大気連通経路と、を備え、前記減圧装置と前記鍋状容器の内部との間には前記減圧経路を開閉する減圧経路切替弁が配置され、前記減圧経路切替弁は前記大気連通経路を介して大気と連通するものである。
本発明に係る加熱調理器によれば、減圧装置と鍋状容器の内部との間に減圧経路を開閉する減圧経路切替弁が配置され、減圧経路切替弁は大気連通経路を介して大気と連通するので、減圧装置内部及び減圧経路内の水滴を効率的に排出することで衛生性を保つと共に、減圧装置の性能低下を抑制する加熱調理器を提供することができる。
実施の形態1に係る加熱調理器100の構成を示した断面図である。 実施の形態1に係る制御装置の概略図である。 実施の形態1に係る制御装置のブロック図である。 実施の形態1に係る各運転モードの減圧経路の接続関係と空気の流れを示した説明図である。 実施の形態1に係る加熱調理器100の各運転モードを説明するタイムチャートである。
以下、実施の形態に係る加熱調理器100について、図面を用いて説明する。
なお、以下で説明する構成や制御内容等は一例であり、そのような構成や制御内容等に限定されない。
また、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。
また、重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
実施の形態1.
実施の形態1に係る加熱調理器100を以下説明する。
<加熱調理器100の構成>
図1は、実施の形態1に係る加熱調理器100の構成を示した断面図である。
図1に示す加熱調理器100は、内部に鍋状容器5を収納する本体1を有している。本体1は、鍋状容器5を格納する容器カバー2と、鍋状容器5を上部から密閉する本体1に対して開閉自在に構成された外蓋9とを有している。
鍋状容器5は、容器カバー2内に着脱自在に内装されている。
鍋状容器5の外周面には、取っ手部6が取り付けられている。
取っ手部6が容器カバー2の上端に当接することで鍋状容器5は支持されている。
容器カバー2の外周面には、電磁誘導加熱用の加熱部3が配置されている。加熱部3は、スパイラル状に旋回して配置され、高周波電流が供給される。
鍋状容器5は、加熱部3への通電により誘導電流を受けて発熱する。
容器カバー2の底部中央には、開口が形成されており、この開口内には鍋底温度センサ4が配置されている。鍋底温度センサ4は、鍋底温度センサ4と本体1の底板との間に配置された圧縮バネ4aにて支持されている。鍋底温度センサ4は圧縮バネ4aの付勢によって鍋状容器5の底部に圧着され、鍋状容器5の温度を測定する。
外蓋9には、鍋状容器5の上部を覆う内蓋7が取り付けられている。内蓋7の周縁部にはシール材である蓋パッキン8が環状に取り付けられている。蓋パッキン8が鍋状容器5のフランジ部および内蓋7との間に配置されることで、鍋状容器5内の密閉性を得ることができる。
内蓋7には、内蓋通気孔10が形成されている。内蓋通気孔10は、経路パッキン12を介して第1減圧経路14aと第1大気連通経路16aの両方に連通するよう構成される。内蓋通気孔10は、第1減圧経路14aを介して減圧経路切替弁11に接続される。減圧経路切替弁11は、第2減圧経路14bを介して減圧装置13の吸気口と接続される。減圧装置13の吐出口は、第3減圧経路14cを介して第1外気通気孔15aに接続される。
なお、図1では排気用の第1外気通気孔15aは、外蓋9に配置されているが、本体1の底部、外蓋9のヒンジ部などに配置してもよい。第1外気通気孔15aは、下部方向に向かって開口することで、減圧装置13への水分や異物の侵入を防ぎ、故障リスクを抑制することができる。
また、減圧経路切替弁11は、第1大気連通経路16aを介して第2外気通気孔15bに接続される。
内蓋通気孔10は、大気連通経路開閉弁17と第2大気連通経路16bとを介して第3外気通気孔15cと接続される。
減圧経路切替弁11は、減圧装置13に対し、第1大気連通経路16aと第1減圧経路14aとを択一的に切り替えることが可能な3方弁である。
また、大気連通経路開閉弁17は、内蓋通気孔10と第2大気連通経路16bとの連通状態を制御する2方弁である。
外蓋9には、鍋状容器5内の温度や圧力を検出する蓋センサ22が取り付けられている。
また、外蓋9には、鍋状容器5内の蒸気を排出する蒸気排出弁18が設けられている。蒸気排出弁18は、中空形状のカートリッジ19に取り付けられている。カートリッジ19には蒸気排出弁18と連通する蒸気排出口20が形成されている。また、カートリッジ19はカートリッジパッキン21を介して外蓋9に取り付けられている。
本体1の外周面には、操作表示部23が設けられている。操作表示部には加熱操作を行う際の運転メニューや入力スイッチ類が配置される。また、運転状況や設定情報を表示する表示装置も兼ねている。
<制御装置の構成>
次に図2、図3を用いて実施の形態1に係る加熱調理器100の制御装置について説明する。
図2は、実施の形態1に係る制御装置の概略図である。
図3は、実施の形態1に係る制御装置のブロック図である。
図2、図3において、制御部31は、例えばマイクロコンピュータからなる制御手段である。この制御部31は、予めROMやフラッシュメモリなどからなる記憶手段(図示せず)に格納記憶した制御シーケンスにしたがって、加熱や保温に関わる一連の加熱動作を行なう機能を有している。また、加熱部3の加熱量を可変制御するために、制御部31の出力側には、加熱部3に供給する高周波電流を可変調節するインバーター部32が接続される。
制御部31の入力側には、操作表示部23、鍋底温度センサ4、蓋センサ22が接続されている。これらの各情報と、制御部31に内蔵する計時手段(図示せず)の時間管理に基づき、インバーター部32を制御し加熱部3の出力および通電率を適切に調節して、加熱や保温時に鍋状容器5を電磁誘導加熱する構成となっている。
操作表示部23は、加熱、保温、予約、時計および切などの加熱動作に関わる複数のスイッチからなる操作機能を有している。また、操作表示部23には、時計の時刻や予約加熱の予約時刻のみならず、例えばLCDなどで各種加熱メニューや加熱行程などを表示する表示機能を有している。
制御部31は、加熱部3に対する制御とは別に、減圧装置13や減圧経路切替弁11、大気連通経路開閉弁17の動作を制御する。制御部31は、内蔵する計時手段(図示せず)の時間管理により、減圧経路切替弁11及び大気連通経路開閉弁17の開閉タイミングと、減圧装置13の駆動タイミングをそれぞれ制御する機能を有している。こうして、制御部31からの信号を受けて、加熱部3、減圧装置13、減圧経路切替弁11、大気連通経路開閉弁17などが駆動するようになっている。
<加熱動作>
次に、実施の形態1に係る加熱調理器100の加熱動作について説明する。
はじめに、ユーザが任意のメニューを作る肉、魚、野菜、調味料、水等の材料を鍋状容器5内に入れる。その後、鍋状容器5の取っ手部6を把持して鍋状容器5を容器カバー2に載置し、外蓋9を閉めると、内蓋7の蓋パッキン8が鍋状容器5のフランジ部に圧接されて密閉シールされる。次にユーザが操作表示部23にてメニューを選択し、スイッチをオンして調理が開始される。図1では操作表示部23が本体1に設置されているが、外蓋9側に設置されていてもよい。また、操作表示部23は、スマートフォン等、本体以外の場所に提示し操作してもよい。
加熱部3には、インバーター部32から高周波電流が供給され、高周波磁界が発生し、加熱部3と磁気結合した鍋状容器5の対向面が励磁され、鍋状容器5の底面に渦電流が誘起される。この渦電流と、鍋状容器5の持つ抵抗によりジュール熱が生じ、鍋状容器5の底面が発熱して加熱が行われる。
大気連通経路開閉弁17が閉じた状態で鍋状容器5内の内容物が加温され、蒸気が発生すると、蒸気は、蒸気排出弁18を押しのけて鍋状容器5外へ放出される。蒸気排出弁18は、鍋内が低圧となると、自重にて密閉が得られるよう構成される。蒸気排出弁18を押しのけた蒸気は、カートリッジ19を介して蒸気排出口20から外部へと排出される。
実施の形態1に係る加熱調理器100は、100℃未満の温度にて沸騰を維持する減圧温度維持運転を含む加熱工程を備えている。減圧温度維持運転では、鍋状容器5内を所定温度に維持し、かつ、鍋状容器5内を所定温度における飽和蒸気圧まで減圧装置13を駆動して減圧することで沸騰させる。減圧することにより100℃未満であっても沸騰するため、常圧にて同温度で維持された場合よりも対流が促される。すると、内容物が均一に加熱されて熱伝達が向上し調理時間が短縮されるだけでなく、時間短縮により食材からの脱水が抑制され、食材のおいしさが向上する。また、鍋状容器5内の空間部が100℃未満の蒸気で満たされることで、煮汁から食材が露出した部分まで加熱されやすくなり、少ない煮汁でも均一な仕上がりを実現できる。これにより、余分な煮汁を投入する必要がない。さらに、沸騰による気泡の発生によって調味料や油分の撹拌が促され、食材の口触りや味が良くなる効果もある。
減圧温度維持運転では、鍋状容器5内が一定温度に維持されるよう、鍋底温度センサ4や蓋センサ22の検知温度に応じて加熱部3を制御する。調理メニューによる加熱工程は、減圧温度維持運転のみにて加熱調理してもよいし、さらに低い温度帯での加熱工程や、高温での加熱工程を組み合わせてもよい。
実施の形態1に係る加熱調理器100は、鍋状容器5内を減圧状態で沸騰させる調理メニューだけでなく、大気圧よりも低く、かつ、所定温度における飽和蒸気圧よりも高い圧力で加熱状態を維持する調理メニューや、減圧状態から大気圧状態に変化させることで味の染み込み効果を得る調理メニューなども備える。
<運転モード>
実施の形態1に係る減圧装置13は、上記のように鍋状容器5内が沸騰状態のときに駆動されるため減圧装置13内に水分が浸入し、性能低下につながる可能性がある。また、鍋状容器5内が沸騰しない場合であっても、圧力変化による飛び跳ねなどで減圧経路14a、14b、14c内に水分等が浸入し、減圧装置13の性能の低下につながる可能性がある。
しかし、実施の形態1に係る加熱調理器100は、減圧経路の構成、減圧装置13の運転制御、減圧経路切替弁11及び大気連通経路開閉弁17の切替制御により、減圧経路14a、14b、14cや減圧装置13内の水分を効率的に排出することができる。このため、減圧装置13の性能の低下や水分の入り込みによるカビ、菌の繁殖、サビの発生を抑制することができる。
そこで、以下に減圧経路切替弁11及び大気連通経路開閉弁17の切替制御の違いによる各運転モードA、B、C、Dについてそれぞれ説明する。
図4は、実施の形態1に係る各運転モードの減圧経路の接続関係と空気の流れを示した説明図である。
(運転モードA)
運転モードAでは、減圧経路切替弁11により減圧装置13と第2外気通気孔15bとが連通され、内蓋通気孔10と減圧装置13とは連通しない。一方、大気連通経路開閉弁17は開状態となっており、内蓋通気孔10と第3外気通気孔15cが連通している。
運転モードAは、加熱調理器100を使用していないとき、及び、加熱調理開始時の状態である。減圧装置13の流入口及び吐出口は大気と連通しているため、減圧装置13内部の弁や部品が乾燥状態に維持され、保管時に劣化が進みにくい。また、加熱調理前の鍋状容器5内は大気と連通し、外蓋9の開閉時に蓋内外の圧力差がないため、材料を投入した後に外蓋9を閉める際の開閉がスムーズになる。
(運転モードB)
運転モードBでは、減圧経路切替弁11により減圧装置13と内蓋通気孔10とが連通し、減圧装置13と第2外気通気孔15bとは連通しない。一方、大気連通経路開閉弁17は閉状態となっている。
運転モードBでは、鍋状容器5内が密閉状態となり、減圧装置13の駆動により鍋状容器5内が減圧される。
(運転モードC)
運転モードCでは、減圧経路切替弁11により減圧装置13と第2外気通気孔15bとが連通し、内蓋通気孔10と減圧装置13とは連通しない。一方、大気連通経路開閉弁17は閉状態となっている。
運転モードCは、鍋状容器5内が密閉状態となり、また、減圧装置13が外気と連通される。よって、鍋状容器5内の圧力を減圧状態としたまま、減圧装置13を駆動し、減圧装置13内に蓄積した水滴を第1外気通気孔15aより排出することができる。
(運転モードD)
運転モードDでは、減圧経路切替弁11により減圧装置13と内蓋通気孔10とが連通し、減圧装置13と第2外気通気孔15bとは連通しない。一方、大気連通経路開閉弁17は開状態となっており、内蓋通気孔10と第3外気通気孔15cが連通している。
運転モードDは、すべての減圧経路14a、14b、14cが大気と連通している。また、減圧装置13を駆動することで第3外気通気孔15cから流入した外気が鍋状容器5内を流通し、第1外気通気孔15aから排気される流路が形成される。
よって、外気が各減圧経路14a、14b、14cや鍋状容器5内を流通する状態となっているため、各減圧経路14a、14b、14cや鍋状容器5内が乾燥され、衛生状態を保つのに効果的である。
<各運転モードの切り替え>
実施の形態1に係る加熱調理器100を加熱運転する際の各運転モードA、B、C、Dの切り替えについて説明する。
図5は、実施の形態1に係る加熱調理器100の各運転モードを説明するタイムチャートである。
加熱調理器100が停止状態にあるとき、運転モードAとなっている。減圧装置13は停止しており、鍋状容器5内は大気圧である。
次に操作表示部23の調理開始ボタンが押下されると、制御部31は初期運転を実施する。初期運転は、運転モードAにて減圧装置13を所定時間駆動する。減圧装置13を運転することで、前回の加熱調理にて残存した水滴を第1外気通気孔15aから排出することができる。この時、加熱部3も運転され加熱が開始される。鍋状容器5内は大気圧である。
次に制御部31は、減圧温度維持運転を実施する。そして、制御部31は運転モードAから運転モードBに運転状態を移行させる。
運転モードBにおいて減圧装置13を駆動して鍋状容器5内を減圧する。
運転モードBでは鍋状容器5の内圧が被調理物の飽和蒸気圧付近に達すると被調理物が沸騰する。
運転モードBの減圧温度維持運転では、被調理物の沸騰を維持する圧力を保つため、断続的に減圧装置13を駆動するように制御してもよい。
運転モードBの減圧温度維持運転では、被調理物から蒸気が多く発生する場合、減圧装置13内に蒸気が入り込み、性能が低下することがある。
また、運転モードBにおいて長時間に及ぶ減圧温度維持運転を実行する場合、調理経過に伴い減圧装置13の性能が低下し、沸騰状態が変化することがある。
このような状態を回避するため、減圧温度維持運転で制御部31は運転モードBから一時的に運転モードCに切り替えて所定時間、減圧装置13を駆動する。
すると、鍋状容器5内の圧力を減圧状態としたまま、減圧装置13は第2外気通気孔15bより大気を吸い込み、減圧装置13内に蓄積した水滴を第1外気通気孔15aより排出することができる。なお、運転モードCを排水運転と定義する。
この運転モードBと運転モードCとの切り替えは、減圧装置13を駆動したまま減圧経路切替弁11を駆動することで行うことができる。
このように、減圧温度維持運転中に減圧装置13内の水分を排出することで減圧能力を維持し、安定した加熱調理を実現することができる。
次に制御部31は減圧温度維持運転を終了する終了運転を実施する。終了運転は、鍋状容器5内を大気圧に戻すため運転モードAに切り替えられる。すると、鍋状容器5内の圧力が大気圧よりも低い状態において空気が第2外気通気孔15bから第2大気連通経路16bを介して内蓋通気孔10より鍋状容器5内に流入する。これにより、鍋状容器5内の圧力が最高で大気圧まで昇圧される。
そして、制御部31は終了運転後、乾燥運転を実施する。乾燥運転では、運転モードDにて所定時間、減圧装置13を駆動する。すると、すべての減圧経路14a、14b、14c及び鍋状容器5内に外気が流通するため、各減圧経路14a、14b、14c及び鍋状容器5内が乾燥され衛生状態を保つことができる。運転モードDは加熱調理の開始前や、乾燥専用のモードとして設定し、加熱調理器100のメンテナンスを行ってもよい。
なお、内蓋通気孔10の鍋状容器5内に対向する位置に、第1減圧経路14aの水分が鍋状容器5内に入らないよう保持するトラップ(図示せず)を備えてもよい。これにより、被調理物に余分な水分が入らず、例えば、一部がふやけたり、煮汁が薄まったりすることなく食材をおいしく仕上げることができる。また、第1減圧経路14aに異物や汚れが付着していた場合に、これを被調理物に戻すことがないため衛生的である。
<効果>
実施の形態1に係る加熱調理器100は、上記のような減圧経路の構成を備え、各運転モードA、B、C、Dによる減圧経路切替弁11及び大気連通経路開閉弁17の切り替え制御を行う。このことにより、各減圧経路14a、14b、14cや減圧装置13内の水分を効率的に排出し、減圧装置13の性能の低下や水分の入り込みによるカビ、菌の繁殖、サビの発生を抑制することができる。また、各減圧経路14a、14b、14cが、第1外気通気孔15a、第2外気通気孔15b、第3外気通気孔15cを介して大気に開放する構成となっているため、各運転モードA、B、C、Dの適切な切り替えにより各減圧経路14a、14b、14c内と減圧装置13内を乾燥させることができる。
1 本体、2 容器カバー、3 加熱部、4 鍋底温度センサ、4a 圧縮バネ、5 鍋状容器、6 取っ手部、7 内蓋、8 蓋パッキン、9 外蓋、10 内蓋通気孔、11 減圧経路切替弁、12 経路パッキン、13 減圧装置、14a 第1減圧経路、14b 第2減圧経路、14c 第3減圧経路、15a 第1外気通気孔、15b 第2外気通気孔、15c 第3外気通気孔、16a 第1大気連通経路、16b 第2大気連通経路、17 大気連通経路開閉弁、18 蒸気排出弁、19 カートリッジ、20 蒸気排出口、21 カートリッジパッキン、22 蓋センサ、23 操作表示部、31 制御部、32 インバーター部、100 加熱調理器。

Claims (8)

  1. 本体と、
    前記本体に収納される鍋状容器と、
    前記鍋状容器の内部を減圧する減圧装置と、
    前記減圧装置が接続され前記鍋状容器の内部と大気とを連通する減圧経路と、
    前記鍋状容器の内部と大気とを連通する大気連通経路と、
    を備え、
    前記減圧装置と前記鍋状容器の内部との間には前記減圧経路を開閉する減圧経路切替弁が配置され、
    前記減圧経路切替弁は前記大気連通経路を介して大気と連通する加熱調理器。
  2. 前記大気連通経路には、該大気連通経路を開閉する大気連通経路開閉弁が配置される請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記大気連通経路は、
    前記減圧経路切替弁と大気とを連通する第1大気連通経路と、
    前記大気連通経路開閉弁と大気とを連通する第2大気連通経路と、
    により構成される請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記減圧経路は、
    前記鍋状容器の内部と前記減圧経路切替弁とを連通する第1減圧経路と、
    前記減圧装置と前記減圧経路切替弁とを連通する第2減圧経路と、
    前記減圧装置と大気とを連通する第3減圧経路と、
    により構成される請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  5. 前記鍋状容器を加熱する加熱部と前記減圧装置とを制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、前記加熱部を制御し前記鍋状容器の内部を所定の温度に維持すると共に、前記減圧装置を駆動し前記鍋状容器の内部を大気圧未満に減圧する減圧温度維持運転を実施する請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 前記制御部は、
    前記減圧温度維持運転中に前記減圧経路切替弁を、前記鍋状容器と前記減圧装置の接続を閉塞し、かつ、前記減圧装置と外気とを連通した状態に切り替え、前記減圧装置を駆動する排水運転を実施する請求項5に記載の加熱調理器。
  7. 前記制御部は、
    前記減圧温度維持運転の後、前記大気連通経路開閉弁を開放し、前記鍋状容器の内部を大気圧に戻す終了運転を実施する請求項5または6に記載の加熱調理器。
  8. 前記制御部は、
    前記減圧温度維持運転の後、前記大気連通経路開閉弁を開放すると共に、前記減圧経路切替弁を、前記鍋状容器の内部と前記減圧装置とを連通し、かつ、前記減圧装置と外気とを閉塞した状態に切り替えて、前記減圧装置を駆動する乾燥運転を実施する請求項5〜7のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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