JP7093540B2 - 自然薯栽培器及び自然薯栽培システム - Google Patents

自然薯栽培器及び自然薯栽培システム Download PDF

Info

Publication number
JP7093540B2
JP7093540B2 JP2018077071A JP2018077071A JP7093540B2 JP 7093540 B2 JP7093540 B2 JP 7093540B2 JP 2018077071 A JP2018077071 A JP 2018077071A JP 2018077071 A JP2018077071 A JP 2018077071A JP 7093540 B2 JP7093540 B2 JP 7093540B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
natural
natural yam
growing
yam
grower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018077071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018174933A (ja
Inventor
桂志 奥村
Original Assignee
株式会社奥村鉄工所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社奥村鉄工所 filed Critical 株式会社奥村鉄工所
Publication of JP2018174933A publication Critical patent/JP2018174933A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7093540B2 publication Critical patent/JP7093540B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

本発明は、自然薯の栽培に要する労力を軽減することができる自然薯の栽培装置に関する。
従来、用土に下端が埋設されたパイプを垂直方向に保持して1列又は複数列に配設し、パイプ内の上端部まで用土を充填し、用土に自然薯の種芋を植え付けて適宜施肥と注水を行いながら育成させ、成長した蔓をパイプ間あるいはパイプの近傍に立設された支柱又は支柱に張架された誘導ネットに這わせ、収穫時にはパイプを用土から抜き取りパイプの一端を水流圧による押圧して用土と生育した自然薯をパイプから取り出すようにした自然薯栽培器がある(例えば、特許文献1参照)。
特開20014-076039号公報
ところが、上記従来の自然薯栽培器は、パイプを垂直方向に保持して1列又は複数列配置している。したがって、装置の高さが高くなり、取扱いがし難くなるため作業性が悪いという問題がある。また、自然薯は、自然の状態では、蔓や親芋に対し土中で斜めに成長するという特性もあるのに対し、上記自然薯栽培器では、自然薯を垂直方法に成長させるようになっている。したがって、自然薯の成長にも悪影響を与えるという問題もある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、作業性を向上させ、しかも自然薯の成長を促進可能とする自然薯栽培器及び自然薯栽培システムを提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
[適用例1]
自然薯栽培器(200,300)において、自然薯(5)の種芋(6)及び吸収根(7)を育成するための土壌(12)を蓄積するための容器(210)と、前記容器(210)に設けられた開口部(220)と、前記開口部(220)に、水平方向に対して所定の角度で取り付けられ、内部に自然薯(5)の新生芋(8)を育成するための土壌(12)を蓄積するための育成部(230)と、前記育成部(230)の内部を所定の広さの空間に分ける仕切部(240)と、を備え、前記仕切部(240)は、少なくとも2つの板状部材(242,247)から構成されており、前記板状部材(242,247)は、所定の前記板状部材(242)の水平方向に対してなす角度が、他の前記板状部材(247)の水平方向に対してなす角度と異なることを要旨とする。
このような自然薯栽培器では、種芋及び吸収根が容器で育成され、自然薯の栽培の際に成長して長く伸張していく新生芋が育成部で育成される。つまり、育成部は仕切部によって所定の広さの空間に分けられているため、複数の自然薯を栽培できるとともに、長くて形状のよい新生芋を栽培することができる。
[適用例2]
また、適用例1に記載の自然薯栽培器(1,100,200,300)において、前記仕切部(40,240)は、前記育成部(30,230)の鉛直方向に前記育成部(30,230)の内部を所定の広さの空間に分けることを要旨とする。
このような自然薯栽培器であれば、育成部の内部が鉛直方向に複数の空間に分けられているため、複数の自然薯を自然薯栽培器に対して水平方向に並べて栽培することができる。つまり、一つの自然薯栽培器で、複数の自然薯を効率よく栽培することができる。
このような自然薯栽培器であれば、育成部の内部に板状部材が備えられているため、自然薯を栽培すると新生芋が板状部材に沿って伸長することができ、長くて形状のよい新生芋を栽培することができる。
このような自然薯栽培器であれば、仕切部の複数の板状部材における各々のなす角度が異なるため、仕切部によって分けられた育成部の内部の空間が各々異なるものにすることができるとともに、新生芋が伸長するための空間の入口の大きさが異なるものにすることができる。したがって、このような自然薯栽培器によれば、複数の自然薯を栽培するときに、種芋の大きさに応じて、適した大きさの空間で栽培することができるため、長くて形状のよい新生芋を栽培することができる。
[適用例
適用例1又は適用例2に記載の複数の前記自然薯栽培器(200,300)と、前記容器(10)および前記育成部(30)が鉛直方向に並ぶように前記複数の自然薯栽培器(200,300)を固定するための固定部(450)とを備えたことを要旨する自然薯栽培システム(400)である。
このような自然薯栽培システムでは、容器および育成部が鉛直方向に並ぶように複数の自然薯栽培器が並べられている。したがって、複数の自然薯栽培器を並べたときに、自然薯栽培器の設置面積が少なくて済むので、多数の自然薯栽培器を面積効率よく配置でき、ひいては少ない面積で多くの自然薯を栽培することができる。
自然薯栽培器1の概略の構成を示す図であり、(a)は上面図であり、(b)は断面図である。 自生栽培の場合の自然薯5の育ち方を説明するための図である。 自然薯栽培器100の概略の構成を示す断面図である。 自然薯栽培器200の概略の構成を示す断面図と、自然薯栽培器300の概略の構成を示す断面図である。 自然薯栽培システム400の概略の構成を示す外観図である。 自然薯栽培器500の概略の構成を示す外観図である。 自然薯栽培器600の概略の構成を示す外観図である。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
(自然薯栽培器1の構成)
図1に基づき、自然薯栽培器1の構成について説明する。図1は、自然薯栽培器1の概略の構成を示す図であり、(a)は上面図であり、(b)は断面図である。
図1に示すように、自然薯栽培器1は、容器10、開口部20、育成部30及び仕切部40を備えている。
容器10は、自然薯5の栽培の種芋6及び吸収根7を育成するための土壌12を蓄積するものであり、段ボールなどの紙製の材料や、プラスチック、塩化ビニル、発泡スチロールなどの樹脂、ステンレスなどの金属、あるいは紙などの自然素材で形成された、上下に開口面が形成された略直方体状の部材であり、下側の開口面が開口部20を構成する。
本実施形態では、容器10の大きさは、平面の縦横の寸法が約930[mm]×約600[mm]、深さが約200[mm]である。
容器10に蓄積される土壌12は、鹿沼土に肥料を混ぜたものなどの他に、いわゆる土ではないが、食物等の栽培に用いられる腐葉土など自然薯5の栽培のための養分が多く含まれている栽培用の用土を含む。
育成部30は、鉛直方向の三面が板状の側壁部によって囲まれ、水平方向に対して所定の角度をなす下側の傾斜面が板状の下傾斜面部37によって形成され、二面に開口面が形成された箱状の部材であり、内部に自然薯5の新生芋8を育成するための土壌12を蓄積するものである。具体的には、段ボールなどの紙製の材料や、プラスチック、塩化ビニル、発泡スチロールなどの樹脂製の材料を箱状にした部材の内部に土壌12を入れて満たしたものである。また、自然薯栽培器1における容器10と育成部30とは、一体成型されているものである。
育成部30の開口面のうちの一つは、容器10の開口部20の底面外側に取り付けられる部分である。なお、この容器10に取り付けられる開口面の大きさは、容器10の開口部20と略同じ大きさである。また、水平方向に対して所定の角度をなす育成部30の上側の傾斜面である上傾斜面32は、開口面となっており、土壌12が露出することとなる。開口部20の底面外側に、水平方向に対して所定の角度で取り付けられ、内部に自然薯5の新生芋8を育成するための土壌12を蓄積する部分である。
ここで所定の角度とは、図3に示すように、自生地栽培をした場合に自然薯5の新生芋8が伸張しやすい角度を基本とし、容器10を設置する場合の設置しやすさ等を考慮して決定される角度である。なお、本実施形態では、所定の角度は、水平方向に対して15度とする。
仕切部40は、下傾斜面部37と同様に所定の角度をなす板状の部材であり、育成部30の内部を仕切って複数の空間に分けるものである。この仕切部40は、第1板状部材42と第2板状部材47とで構成されており、これらの第1板状部材42と第2板状部材47とによって、育成部30の内部空間を3つに分けることができる。
また、第1板状部材42と第2板状部材47は、水平方向に対して所定の角度をなすように、育成部30の鉛直方向の側面の内側に固定されている。なお、本実施形態では、所定の角度は、水平方向に対して15度とする。さらに、育成部30の上傾斜面32と第1板状部材42との距離と、第1板状部材42と第2板状部材47との距離と、第2板状部材47と下傾斜面部37との距離とが、同じとなるように構成されている。
(自然薯栽培器1による栽培方法)
次に、図1に基づき、自然薯栽培器1を用いた自然薯5の栽培方法について説明する。図1に示すように、容器10の内部および育成部30の内部に適量の土壌12を充填する。なお、育成部30の内部に土壌12を充填した後に、3つの自然薯5の芽の部分の各々が、育成部30の上傾斜面32と第1板状部材42との間、第1板状部材42と第2板状部材47との間、第2板状部材47と育成部30の下傾斜面部37との間に、位置するように土壌12に横たえて埋め込み、土壌12を容器10の内部に満たしていく。
このようにすると、容器10の養分の多い土壌12に種芋6が埋設されるとともに、種芋6の周囲に吸収根7が埋設されるため、土壌12から養分が吸収され、吸収された養分が新生芋8に供給される。また、新生芋8は、仕切部40に沿って確実に育成部30の内部に成長していくことができる。
(自生栽培した場合の自然薯5の育ち方)
ここで、図2に基づき、自生地栽培をした場合の自然薯5の育ち方について説明する。図2は、自生栽培の場合の自然薯5の育ち方を説明するための図である。
図2に示すように、自然薯5は、空気中の蔓や葉の分と土壌中の根の部分とで栽培される。また、土壌中には、芽9があり、芽9から種芋6、吸収根7及び新生芋8が伸びている。このうち種芋6及び新生芋8は、茎の一部であって、養分を吸収しない。むしろ、養分があると、芋が分岐したり腐ったりする場合がある。
これに対し、吸収根7は、芽9から8~10本出て養分を吸収し、主に新生芋8に養分を供給し、新生芋8の成長を促す。また、吸収根7は、いわゆる浅根性を有しており、地表近くを広がるように伸びる。したがって、図2に示すように、種芋6及び吸収根7を土壌の浅い部分に埋設し、新生芋8が土壌の深い部分で成長するようにして、新生芋8を育成する。
(自然薯栽培器1の特徴)
以上のような自然薯栽培器1では、種芋6及び吸収根7が容器10で育成され、新生芋8が育成部30で栽培される。つまり、自然薯5の栽培の際に成長して長く伸長していく新生芋8が育成部30で育成されるため、長くて形状のよい新生芋8を栽培することができる。
また、育成部30の内側においては、板状部材の仕切部40を備えている。したがって、自然薯5の栽培の際に長く伸長していく新生芋8が仕切部40に沿って育成されるため、長くて形状のより新生芋8を栽培することができる。
さらに、育成部30の内側においては、仕切部40の第1板状部材42および第2板状部材47とのよって、3つの空間が形成されている。つまり、3つの新生芋8が長く伸長することができる空間が確保されていることとなる。したがって、各空間に一つの自然薯5を栽培することができるため、一つの自然薯栽培器1によって複数の自然薯5を栽培することができる。
そして、自然薯栽培器1は、鉛直方向に深くなるように構成されているため、鉛直方向の下側の土壌12は、外気温の影響を受けにくいこととなる。したがって、このような自然薯栽培器1であれば、新生芋8が成長する方向の土壌において、冬は土壌の温度が下がりにくく、夏は太陽光による温度が上昇することを防ぐことができるため、新生芋8の成長を促進することができる。
また更に、自然薯栽培器1は、上傾斜面32において土壌12が露出しているため、育成部30において土壌12が露出していない構造のものに比べ、育成部30の内部における換気が効率的にされることとなる。したがって、このような自然薯栽培器1であれば、容器10の内部および育成部30の内部における土壌12の湿度および温度が適切に保たれ易くなるため、種芋6に対する環境を好適にすることができるとともに、新生芋8の成長を促進することができる。
[第2実施形態]
図3に基づき、自然薯栽培器100について説明する。図3は、自然薯栽培器100の概略の構成を示す断面図である。
なお、第2実施形態では、ビニルシート150を除けば、第1実施形態の自然薯栽培器1と同じであるため、同じ部材については、同じ符号を付して説明を省略する。また、容器10、育成部30、および仕切部40は、第1実施形態の自然薯栽培器1における各々と同じ素材で形成されている。
図3に示すように、自然薯栽培器100における容器10の開口部20の近傍には、開口部20の略全体を覆う適度な厚さのビニルシート150が設けられている。このビニルシート150は、ビニルシート150の上方にて育成される自然薯5の育成芋8が伸長すると、育成芋8によって孔が形成されるような厚さのものである。
このような自然薯栽培器100によれば、容器10の上方から水が供給されると、水分や土壌12の養分が溶けた水分等がビニルシート150の下方に浸透し難くなっている。そのため、自然薯栽培器100は、水分等がビニルシート150の上方に滞留し、ビニルシート150の上方に位置する吸収根7により吸収され易い構造になっている。つまり、このような自然薯栽培器100であれば、ビニルシート150が設けられていない第1実施形態の自然薯栽培器1に比べ、吸収根7により水分等が吸収され易いため、新生芋8の成長を促進させることができる。
[第3実施形態]
図4(a)に基づき、自然薯栽培器200について説明する。図4(a)は、自然薯栽培器200の概略の構成を示す断面図である。
なお、第3実施形態では、容器210、育成部230、および仕切部240を除けば、第1実施形態の自然薯栽培器1と同じであるため、同じ部材については、同じ符号を付して説明を省略する。また、容器210、育成部230、および仕切部240は、第1実施形態における容器10、育成部30、および仕切部40と同じ素材で形成されている。
図4(a)に示すように、容器210は、上下に開口面が形成され断面形状が略台形を成すような形状の部材であり、下側の開口面が開口部220を形成する。また、育成部230において、上傾斜面232は水平方向に対して20度(θ1)を成し、下傾斜面部237は水平方向に対して10度(θ4)を成すように形成されている。さらに、仕切部240において、第1板状部材242は水平方向に対して20度(θ2)を成し、第2板状部材247は水平方向に対して15度(θ3)を成すように形成されている。
このような自然薯栽培器200であれば、仕切部における板状部材の角度が一定のもので形成されているものに比べて、板状部材と育成部の側面との間を広くなるように形成することができる。そのため、このような自然薯栽培器200で自然薯5を栽培すると、吸収根7の伸びるスペースを十分に確保することができるため、吸収根7の張りが良くなるとともに、新生芋8の成長を促進することができる。
[第4実施形態]
図4(b)に基づき、自然薯栽培器300について説明する。図4(b)は、自然薯栽培器300の概略の構成を示す断面図である。
なお、第4実施形態では、ビニルシート350を除けば、第3実施形態の自然薯栽培器200と同じであるため、同じ部材については、同じ符号を付して説明を省略する。また、容器10、育成部230、および仕切部240は、第3実施形態の自然薯栽培器200における各々と同じ素材で形成されている。
図4(b)に示すように、自然薯栽培器300における容器210の開口部220の近傍には、開口部220の略全体を覆う適度な厚さのビニルシート350が設けられている。このビニルシート350は、上述の第2実施形態におけるビニルシート150と同様のもので、ビニルシート350の上方にて育成される自然薯5の育成芋8が伸長すると、育成芋8によって孔が形成されるような厚さのものである。
このような自然薯栽培器300であれば、上述の第2実施形態と同様に、容器10の上方から水が供給されると、水分や土壌12の養分が溶けた水分等がビニルシート350の下方に浸透し難くなっている。そのため、このような自然薯栽培器100であれば、ビニルシート350が設けられていない第3実施形態の自然薯栽培器200に比べ、ビニルシート350の上方に滞留する水分等が吸収根7により吸収され易いため、新生芋8の成長を促進させることができる。
[第5実施形態]
図5に基づき、自然薯栽培システム400について説明する。図5は、自然薯栽培システム400の概略の構成を示す外観図である。
(固定部450の構成)
図5に示すように、固定部450は、基部452、座部454及び支柱456を備えている。基部452は、固定部450の土台となる部分であり、スチールなどの金属の板材を平面形状が長方形になるように組み合わせて、溶接やボルトなどで接合した部材である。また、基部452の4隅には、自然薯栽培システム400を移動できるようにするための車輪452aが取り付けられている。
座部454は、自然薯栽培器を外側に傾けた状態で載置するための部材であり、スチールなどの金属の板材を平面形状が長方形で、育成部30の底面が載置できる大きさになるように組み合わせて、溶接やボルトなどで接合した部材である。
支柱456は、基部452と座部454とを結合するための、スチールなどの金属の板材であり、基部452の長手方向の板材と座部454の短手方向の板材とを溶接やボルトで接合して、座部454を基部452に対して支えている。また、支柱456は、座部454を、外側が低い所定の角度となるように固定してある。
(固定部450の使用方法)
以上のような構成の固定部450に、複数(本実施形態では2個)の自然薯栽培器1を鉛直方向に上下二段となるように並べて座部454に載置して固定する。また、下側の自然薯栽培器1の育成部30の上方に、上側の自然薯栽培器1の容器10および育成部30が配置するように固定される。
このような自然薯栽培システム400であれば、2個の自然薯栽培器1が上下二段となるように固定される。したがって、複数の固定部450を利用すれば、多数の自然薯栽培器1を面積効率よく配置でき、ひいては少ない面積で多くの自然薯を栽培することができる。
[その他の実施形態]
(1)上記実施形態においては、容器10、210と育成部30、230とは一体成型されているものとしていたが、容器10、210と育成部30、230とが別々の部材であって、組み付けて合体させるような構成のものであってもよい。例えば、図6に示すように、上記実施形態とは異なる実施形態である自然薯栽培器500としては、容器510、育成部530、支柱556、固定具560とで構成されてものであってもよい。この自然薯栽培器500における容器510と育成部530とは、各々が別の部材であり、固定具560(例えば、ボルトとナットであってもよい。)で組み付け固定されている。また、育成部530は、直方体の箱状のものであり、支柱556によって、水平方向に対して所定の角度をなすような構成である。更に、育成部530は、直方体の箱状のものであればよく、例えば、家庭菜園に利用される市販のプランターを利用することもできる。
(2)上記実施形態においては、育成部30、230における上傾斜面32、232は開口面で土壌12が露出するような構造であったが、開口面でなく板状部材にて覆われている構造であってもよい。また、上傾斜面32、232を覆う板状部材は、育成部30、230と一体的に成形されているものであってもよいが、育成部に対して着脱可能な構造であってもよい。
(3)上記実施形態において、容器10、210を段ボールなどの紙製の材料、プラスチック、塩化ビニル、発泡スチロールなどを略直方体の箱状としていたが、塩化ビニルの袋(排水用の穴を穿ったものでもよい)や目の細かい網状の袋、あるいは、発泡スチロールに土壌などを蓄積して容器としてもよい。
(4)上記実施形態では、育成部30、230を箱状等の部材であるとしたが、育成部30,230の一部に開口となる切欠きが形成され土壌12が露出した構造の筒状のものであってもよいし、断面形状が凹状で土壌12が露出した構造の箱状のものであってもよい。
(5)上記実施形態では、育成部30、230は、プラスチックなどの樹脂製の材料で形成されているとしたが、袋や袋に穴を穿って水捌けを良くしたものあるいは網状の袋に土壌12を充填したものを、所定の角度となるように板状のもので支えるようにしてもよい。
(6)上記第1、2実施形態では、仕切部40の第1板状部材42および第2板状部材47は、育成部30に対して固定されているものとしたが、固定されずに所定の角度をなすように設けられていてもよい。
(7)上記第3、4実施形態では、仕切部240の第1板状部材242および第2板状部材247は、育成部230に対して各々が所定の角度をなすように固定されているものとしたが、各々の角度を調整可能な機構で設けられていてもよい。このような仕切部の構
造を有する自然薯栽培器であれば、自然薯5の種芋6等の大きさに応じて、育成部230の内部における仕切部240によって形成される空間の大きさを適切に調整することができるため、長くて形状のよい新生芋8を栽培することができる。
(8)上記実施形態において、3本の自然薯5を並べて栽培していたが、栽培する自然薯5の数は、これに限定されるものではなく、開口部220の長手方向の長さに応じて、4本以上の自然薯5を並べて栽培してもよい。例えば、図7に示すように、上記実施形態に比べ大きいサイズの自然薯栽培器600であれば、容器610の長手方向および短手方向に複数の自然薯5を並べて栽培することができる。
(9)上記第5実施形態の自然薯栽培システム400では、2個の自然薯栽培器1が上下二段となるように固定されていたが、3個以上の自然薯栽培器1が多段で固定される構造の固定部としてもよい。
(10)上記実施形態において、自然薯栽培器に充填される土壌12は、1種類のものであったが、複数の種類のものであってもよい。例えば、土壌としては、鹿沼土に肥料を混ぜたものや、食物等の栽培に用いられる腐葉土などが考えられる。上記実施形態の自然薯栽培器に対して、このような複数種類の土壌を利用した栽培方法としては、容器に充填される土壌と、育成部に充填される土壌との種類を変える方法が考えられる。ここで、育成部に充填される土壌は、容器に充填される土壌に比べて、含まれている養分が少ないものとする。これは、育成部で育成される新生芋は、茎の一部で養分を吸収しないものであり、養分があると分岐したり腐ったりする場合があるためである。
(11)上記実施形態においては、自然薯を栽培するための自然薯栽培器の実施形態を記載したが、本発明の実施形態としての栽培器は、自然薯だけでなく栽培方法が同じであれば、長芋などの山芋類の栽培にも適用可能であるため、自然薯としては長芋など栽培方法が同じ山芋類も含まれることを意味するものとする。
1,100,200,300,500,600…自然薯栽培器、400…自然薯栽培システム、5…自然薯、6…種芋、7…吸収根、8…新生芋、9…芽、10,210,510…容器、12…土壌、20,220…開口部、30,230,530…育成部、32,232…上傾斜面、37,237…下傾斜面部、40,240…仕切部、42,242…第1板状部材、47,247…第2板状部材、150,350…ビニルシート、450…
固定部、452… 基部、452a… 車輪、454… 座部、456,556… 支柱、
560…固定具。

Claims (3)

  1. 自然薯の種芋及び吸収根を育成するための土壌を蓄積するための容器と、
    前記容器に設けられた開口部と、
    前記開口部に、水平方向に対して所定の角度で取り付けられ、内部に自然薯の新生芋を育成するための土壌を蓄積するための育成部と、
    前記育成部の内部を所定の広さの空間に分ける仕切部と、
    を備え
    前記仕切部は、少なくとも2つの板状部材から構成されており、
    前記板状部材は、所定の前記板状部材の水平方向に対してなす角度が、他の前記板状部材の水平方向に対してなす角度と異なる
    ことを特徴とする自然薯栽培器。
  2. 請求項1に記載の自然薯栽培器において、
    前記仕切部は、前記育成部の鉛直方向に前記育成部の内部を所定の広さの空間に分けることを特徴とする自然薯栽培器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の、複数の前記自然薯栽培器と、前記容器および前記育成部が鉛直方向に並ぶように前記複数の自然薯栽培器を固定するための固定部とを備えたことを特徴とする自然薯栽培システム。
JP2018077071A 2017-04-12 2018-04-12 自然薯栽培器及び自然薯栽培システム Active JP7093540B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017078692 2017-04-12
JP2017078692 2017-04-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018174933A JP2018174933A (ja) 2018-11-15
JP7093540B2 true JP7093540B2 (ja) 2022-06-30

Family

ID=64279708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018077071A Active JP7093540B2 (ja) 2017-04-12 2018-04-12 自然薯栽培器及び自然薯栽培システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7093540B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109511346A (zh) * 2019-01-02 2019-03-26 海南省农业科学院粮食作物研究所 一种沙地高效生产迷你甘薯的方法
CN109744115A (zh) * 2019-03-22 2019-05-14 广西壮族自治区农业科学院 一种快速收获袋料种植淮山薯条的方法
CN109744116A (zh) * 2019-03-25 2019-05-14 江苏徐淮地区徐州农业科学研究所(江苏徐州甘薯研究中心) 一种甘薯苗越冬保苗方法
CN110679420B (zh) * 2019-11-01 2022-04-19 贵州匀药农业科技发展有限公司 一种太子参种植方法
CN111631101B (zh) * 2020-06-04 2022-02-01 京博农化科技有限公司 一种脱毒马铃薯种苗繁育方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003164223A (ja) 2001-11-29 2003-06-10 Casle Kk 自然薯及び山芋類の栽培容器
JP6327347B2 (ja) 2014-08-05 2018-05-23 株式会社村田製作所 スイッチング電源装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02312524A (ja) * 1989-05-29 1990-12-27 Nisshoku Corp 地上空間を利用した根菜類の栽培方法及び栽培装置
JP2516555B2 (ja) * 1993-05-24 1996-07-24 鋭吉 古川 自然生の人工栽培装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003164223A (ja) 2001-11-29 2003-06-10 Casle Kk 自然薯及び山芋類の栽培容器
JP6327347B2 (ja) 2014-08-05 2018-05-23 株式会社村田製作所 スイッチング電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018174933A (ja) 2018-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7093540B2 (ja) 自然薯栽培器及び自然薯栽培システム
TW201605328A (zh) 植物用生長板及方法
JP6899579B2 (ja) 自然薯栽培器及び自然薯栽培システム
JP4948034B2 (ja) トマトの栽培方法とその装置
JP4976510B2 (ja) 節水型の木製プランター
JP7111285B2 (ja) 自然薯栽培器及び自然薯栽培システム
KR101576724B1 (ko) 주머니형 식물 재배기
JP3890532B2 (ja) 多目的緑化盤及び緑化方法
JP3071168B2 (ja) 高設栽培装置
JPH10309130A (ja) 高設栽培装置
KR101014602B1 (ko) 식생기반매트를 이용한 사면녹화 방법
JP3181962U (ja) 計画的効率肥培育樹を可能とする筒管を備えた樹木農園
NL2010815C2 (en) Modular system for arranging plant compositions.
JP4814463B2 (ja) 植物栽培方法および植物栽培具
JP2002051643A (ja) 植栽用ボックス
JP5431913B2 (ja) 植物栽培装置及び植物栽培方法
JP3177994U (ja) 土譲混入容器
JP6473624B2 (ja) 緑化構造及び植栽ルーバー
KR200480429Y1 (ko) 수경재배시설용 베드 지주구조물
NL2007198C2 (en) A plant tray for propagating plants, a tray, and methods.
KR20170068242A (ko) 배수 성능 개선을 위한 육묘 상자
JP5830322B2 (ja) 植物栽培用具及び植物栽培法
JPH06327347A (ja) 自然生の人工栽培装置及び栽培方法
KR102278314B1 (ko) 수목재배지 상의 가림막 설치공법
US20140165465A1 (en) Utility box with interlocking legs and associated method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7093540

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150