JP7093092B2 - 滑り止め具用のセンタースタッド、滑り止め具および滑り止め具キット - Google Patents

滑り止め具用のセンタースタッド、滑り止め具および滑り止め具キット Download PDF

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Description

本発明は、無限軌道輌に備えられるゴムクローラ(ゴム履帯)に着脱自在に装着されて氷雪面や泥路等での滑りを抑える滑り止め具に関するものである。
キャリアダンプやキャリアトラクタ等の無限軌道輌に備えられるゴムクローラは、ループ状の帯体に突設されたラグの路面をグリップする力が弱く、雪上の作業等において滑りやすいという技術的課題があるため、氷雪面等に食い込むスタッドが設けられた滑り止め具をゴムクローラに着脱自在に装着することにより、氷雪面等での滑りを抑えるという技術が従来から種々提案されている。
例えば、特許文献1に開示された滑り止め具は、上面側(接地面側)にスタッドが突設された主プレートと、鉤プレートの下面にフック付きチェーンが接合された一対のサイドフックと、主プレートとサイドフックを締結するボルト等によって構成されている。主プレートの上面には一対のナットが溶接されており、主プレートの下面には丸鋼からなる一対の脚部が溶接されている。また、鉤プレートの上部には一対の貫通孔が穿設されており、フック付きチェーンは鉤プレートの下面に溶接されている。
このように構成された滑り止め具をゴムクローラに装着する場合、まず、主プレートをゴムクローラのラグ上に載置して、下面側に溶接した2本の脚部をラグに隣接する2条の凹条部に収納した後、これに前後してゴムクローラの幅方向両端にサイドフックのフックをそれぞれ掛止し、一対のサイドフックの鉤プレートを主プレートの端面に対向させる。しかる後、鉤プレートの貫通孔にボルトを挿入し、このボルトを主プレート上のナットに螺入することにより、主プレートと一対のサイドフックとをボルトによって締結すれば、滑り止め具をゴムクローラに装着することができる。
登録実用新案第3143792号公報
特許文献1に記載された滑り止め具によれば、分割された主プレートとサイドフックをボルトで締結することでゴムクローラに容易に装着することができ、この装着状態において、主プレートの裏面側に溶接された2本の脚部と鉤プレートの下面に接合されたフック付きチェーンとがゴムクローラの2条の凹条部に収納されるため、主プレートのずれ動きを防止することができる。しかしながら、スタッドが突設された主プレートの上面側(接地面側)にナットが溶接され、このナットに締結されたボルトが主プレートより上部に位置し、チェーンの一部がゴムクローラの凹条部から突出してしまう。このため、例えば走行中にナットに締結されたボルトの頭部が摩耗したり、ボルトのねじ山が土石等に触れて損傷したりする可能性が高くなり、その結果としてねじ機能が損なわれて取り外しが困難になるおそれがある。また、ゴムローラの凹条部から突出しているチェーンの一部が路面に接触してしまい、チェーンが損傷してしまうおそれもある。よって、走行時における路面に対する負荷が大きくなり、車体の振動が大きくなったりすること等から、車体やゴムクローラ及びチェーンの損傷の可能性が高くなり、車体への負荷が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、車体への負荷を小さくでき、長期間の使用に耐え得る滑り止め具を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の滑り止め具用のセンタースタッドは、ループ状の帯体に凹条部を介して凸条のラグが多数設けられているゴムクローラに対して着脱自在に装着され前記ラグ上に載置されるセンタープレートと、前記帯体の幅方向両端部に掛止めされて前記センタープレートに連結される一対のサイドフックとを備えた滑り止め具用のセンタースタッドであって、前記センタープレートと、このセンタープレートの表面側に突設されたスタッドと、前記センタープレートの裏面側に取り付けられ前記凹条部内に収納される一対の長尺状のリブと、を有し、前記一対のリブの長手方向の端部に前記サイドフックが連結されることを特徴としている。
このように構成された滑り止め具用のセンタースタッドでは、表面側にスタッドが突設されたセンタープレートの裏面側に一対の長尺状のリブが設けられており、これらリブをゴムクローラのラグに隣接する2条の凹条部に収納した状態で、一対のリブの長手方向の端部にサイドフックが連結されるようになっているため、スタッド以外の部分への負荷を小さくできるから、長期間の使用に耐えることができる。
この場合(2)において、前記リブは、長尺状のナット部材であり、前記サイドフックに設けられた貫通孔にボルトを挿通して前記ナット部材のねじ孔に螺合することで、前記サイドフックが連結されるとすると、ナット部材をゴムクローラのラグに隣接する2条の凹条部に収納した状態で、ボルトがサイドフックの受け部に穿設された貫通孔を挿通してナット部材のねじ孔に螺合させることができる。
この場合(3)において、ナット部材がねじ孔加工されたものであると、センタープレートに対してナット部材を容易かつ確実に固定することができる。
また、この場合(4)において、ねじ孔はナット部材の全長に亘って貫通するように設けられていても良いが、ねじ孔がナット部材の端面から軸線方向の内部途中まで刻設されていると、ねじ孔が全長に亘って貫通されているナットに比べて、ナット部材全体の機械的強度を高めることができると共に、ねじ孔加工が容易になってコストダウンを図ることができる。
この場合(5)において、センタープレートに取付孔が穿設されており、スタッドがこの取付孔に下端部を埋め込んだ状態でセンタープレートに溶接されていると、溶接時の位置決めが容易になるだけでなく、スタッドの取付強度を高めることができ、また、センタープレートの取付孔の位置を変更するだけで、スタッドを位置合わせするための治具を用いることなく、スタッドの取付位置を変更できるので、顧客の要望に応じたカスタマイズが容易にできる。
また、本発明の滑り止め具(8)は、サイドフックは、一対の受け部を有する連結板を備え、凹条部に収納可能なチェーンを介して連結板にフックが連結されていると、滑り止め具用のセンタースタッドをゴムクローラに装着した際にチェーンをゴムクローラの凹条部に収納できるため、滑り止め具の損傷を防止することができる。
この場合(9)において、チェーンを介して連結板に連結され凹条部に収納可能な一対の棒状体を有しており、チェーンが連結板に形成された受け部の側面と、一対の棒状体の一端部とのそれぞれに溶接され、一対の棒状体の他端部がフックに溶接されていると、滑り止め具用のセンタースタッドをゴムクローラに装着した際に、サイドフックの一対の棒状体をゴムクローラの凹条部に収納できるため、サイドフックの損傷を防止することができる。
また、本発明の滑り止め具キット(10)は、上記したいずれかの滑り止め具と、ボルトを回転操作する取付治具とを備え、このボルトが六角穴付きボルトであることを特徴としている。
本発明の滑り止め具によれば、長期間の使用に耐えることができる。
本発明の第1の実施形態例に係る滑り止め具をゴムクローラに装着した状態を示す斜視図である。 該滑り止め具の分解斜視図である。 該滑り止め具に備えられるセンタープレートの側面図である。 該センタープレートの正面図である。 該センタープレートの平面図である。 図5のVI-VI線に沿う断面図である。 該滑り止め具に備えられるサイドフックの側面図である。 該サイドフックの正面図である。 該サイドフックの平面図である。 該サイドフックに備えられる連結板の正面図である。 該滑り止め具に使用される取付治具の説明図である。 該滑り止め具をゴムクローラに装着する状態を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態例に係る滑り止め具をゴムクローラに装着した状態を示す斜視図である。 該滑り止め具の分解斜視図である。 該滑り止め具の側面図である。 本発明の第3の実施形態例に係る滑り止め具をゴムクローラに装着した状態を示す斜視図である。 該滑り止め具の分解斜視図である。 該滑り止め具の側面図である。 本発明の第4の実施形態例に係る滑り止め具をゴムクローラに装着した状態を示す斜視図である。
<第1の実施形態例>
発明の実施の形態について図面を参照して説明すると、図1に示すように、本発明の第1の実施形態例に係る滑り止め具1は、キャリアダンプやキャリアトラクタ等の無限軌道輌に備えられるゴムクローラ2に着脱自在に装着されて、雪路や泥路等でのゴムクローラ2の滑りを抑えるものである。ここで、ゴムクローラ2はループ状に形成されたゴム帯体2aの表面に凸条のラグ2bを多数列設して構成されており、各ラグ2bの間には凹条部2cが形成されている。
図2に示すように、この滑り止め具1は、センタープレート5の表面側に複数のスタッド3を突設すると共に、センタープレート5の裏面側に2本のナット部材4を固設して構成されるセンタースタッドと、左右一対のサイドフック6とに3分割されており、センタープレート5に固設されたナット部材4とサイドフック6はそれぞれ2本(合計で4本)のボルト7によって連結されるようになっている。
センタープレート5は高張力鋼からなる平面視矩形状の板材であり、ゴムクローラ2のラグ2bに載置されるようになっている。図3~図6に示すように、このセンタープレート5の任意箇所には複数の取付孔5aが穿設されており、耐摩耗鋼からなるスタッド3は取付孔5aに下端部を埋め込んだ状態でセンタープレート5に溶接されている。
ナット部材4は長尺状の六角鋼の両端部にねじ孔4aを加工したものであり、これらねじ孔4aはナット部材4の端面から軸線方向の内部途中まで刻設されている。ナット部材4はセンタープレート5の相対する2つの長辺裏面側にそれぞれ溶接されており、これらナット部材4はセンタープレート5の変形を防止するリブとして機能する。なお、センタープレート5をゴムクローラ2のラグ2bに載置したとき、一対のナット部材4はラグ2bに隣接する凹条部2c内に収納されるようになっている。
図7~図10に示すように、一方のサイドフック6は、複数、例えば3つの環状体で構成される2組のチェーン8を介して連結された連結板9および補助板10と、補助板10に接合されたフック11とによって構成されており、他方のサイドフック6も同様に構成されている。なお、各チェーン8を構成する環状体は、ゴムクローラ2の使用時に擦れて摩耗するおそれが高い部分であることから、これら環状体の個数は少ないほど好ましく、チェーンとしての可動域を確保、すなわち両端の環状体の向きを変更することなく高さを調整することが可能な最小個数である3つとしている。
連結板9は中央部が括れた逆凹状に形成されており、中央の凹部を挟んで下方へ突出する一対の受け部9aにはそれぞれ円形の貫通孔9bが穿設されている。また、両受け部9aの側面には位置決め突起9cが形成されており、これら位置決め突起9cに1つの環状体の端部を嵌め込んだ状態で、チェーン8は連結板9の受け部9aの側面に溶接されている(図7参照)。
補助板10は連結板9と大きさや構成を同じくする共通部品としているため、ここでは重複する構成の説明を省略するが、もう1つの環状体の端部を位置決め突起10cに嵌め込んだ状態で、チェーン8は補助板10の受け部10aの側面に溶接されている。また、補助板10の凹部を挟んで下方へ突出する一対の受け部10aにはそれぞれ円形の治具挿通孔10bが穿設されており、これら治具挿通孔10bは連結板9の貫通孔9bと同一線上で対向している。
フック11は丸鋼を略U字状に折曲げ加工したものであり、このフック11の一端部は補助板10の両受け部10aの下面に溶接されている。フック11の中間部には横梁11aが溶接されており、この横梁11aと補助板10によってフック11の変形が防止されている。フック11は2条の凹条部2c内に収納された状態でゴムクローラ2の幅方向側縁部に掛止され、この状態でセンタープレート5の短辺側端面にサイドフック6の連結板9が対向するようになっている。
ボルト7は六角穴付きボルトであり、その頭部には六角穴7aが設けられている。ボルト7のねじ軸部は連結板9の貫通孔9bよりも小径であるが、ボルト7の頭部は貫通孔9bよりも大径に設定されている。後述するように、ボルト7はスプリングワッシャ13と貫通孔9bを挿通してナット部材4のねじ孔4aに螺合されるが、その際、図11に示すような取付治具12を用いてボルト7の締結/解除が行われるようになっている。この取付治具12は略T字状に形成されており、ボルト7の六角穴7aに合致する六角棒レンチを有している。なお、取付治具12は、2本の六角棒レンチをT字状に交叉させたものからなり、一方の長尺部分12aは他方の短尺部分12bの中央部に対して偏心した位置に連結されている。
次に、このように構成された滑り止め具1をゴムクローラ2に装着する作業手順について説明する。
まず、ゴムクローラ2のラグ2b上にセンタースタッドの構成部材であるセンタープレート5を載置し、センタープレート5の裏面に設けられた一対のナット部材4をラグ2bに隣接する2条の凹条部2c内に収納する。次に、ゴムクローラ2の幅方向における両側縁部にサイドフック6のフック11をそれぞれ掛止し、これらサイドフック6の連結板9をセンタープレート5の短辺側端面に対向させる。なお、これらセンタースタッドと2組のサイドフック6の取り付け順序は特に限定されず、例えば、一方のサイドフック6をセンタースタッドのナット部材4にボルト締めした状態で、このサイドフック6のフック11をゴムクローラ2の奥側(幅方向内側)の側縁部に掛止すると共に、ゴムクローラ2のラグ2b上にセンタープレート5を載置した後、ゴムクローラ2の外側の側縁部に別のサイドフック6のフック11を掛止するようにしても良い。
しかる後、ねじ軸部にスプリングワッシャ13を嵌めた状態でボルト7を連結板9の貫通孔9bに挿入し、このボルト7をナット部材4のねじ孔4aに螺合してセンタースタッド(センタープレート5)と一対のサイドフック6を計4本のボルト7で連結すれば、滑り止め具1をゴムクローラ2に装着することができる。その際、図12に示すように、まず、取付治具12の長尺部分12aを補助板10の治具挿通孔10bに挿入してボルト7の六角穴7aに係合し、この状態で取付治具12の短尺部分12bを手回ししてボルト7をある程度だけ締め付け、しかる後に取付治具12の短尺部分12bを治具挿通孔10bに挿入してボルト7の六角穴7aに係合し、この状態で取付治具12の長尺部分12aを手回ししてボルト7を強固に締め付けると、ボルト7を簡単かつ確実に締結することができる。以下、同様の手順を繰り返してゴムクローラ2の複数個所に滑り止め具1を所定間隔をおいて装着することにより、滑り止め具1の装着作業が完了する。
なお、滑り止め具1をゴムクローラ2から脱着する場合は、図12に示すように、取付治具12を補助板10の治具挿通孔10bに挿入してボルト7を上記と逆向きに回転することにより、ボルト7をナット部材4のねじ孔4aから取り外せば、センタープレート5とサイドフック6が分離状態となるため、滑り止め具1をゴムクローラ2から脱着することができる。
以上説明したように、本第1の実施形態例に係る滑り止め具1は、表面側にスタッド3が突設されたセンタープレート5の裏面側に一対の長尺状のナット部材4が設けられており、これらナット部材4をゴムクローラ2のラグ2bに隣接する2条の凹条部2cに収納した状態で、ボルト7がサイドフック6の連結板9に穿設された貫通孔9bを挿通してナット部材4のねじ孔4aに螺合されるようになっているため、走行中にボルト7、特に六角穴7aが土石等に触れて損傷してしまうことを防止でき、ゴムクローラ2への着脱作業を長期に亘って容易に行うことができる。
また、この滑り止め具1は、3分割されたセンタースタッドと一対のサイドフック6とをボルト7で連結するようになっているため、センタースタッドとして長さ寸法の異なる複数種類のセンタープレート5を準備しておけば、幅寸法を異にする各種ゴムクローラ2に適用することができる。しかも、センタースタッドに対して両側のサイドフック6が取り外し可能となっているため、いずれか一方のサイドフック6が損傷した場合でも、当該サイドフック6のみを交換すれば良く、部分修理に容易に対応できて長期間の使用が可能となる。
また、本第1の実施形態例に係る滑り止め具1では、サイドフック6の連結板9がゴムクローラ2の凹条部2cに収納される一対の受け部9aを有しており、これら受け部9aにボルト挿通用の貫通孔9bが穿設されていると共に、フック付きチェーン8の一端部が受け部9aの側面に溶接されているため、連結板9の受け部9aをゴムクローラ2の凹条部2c内に安定した姿勢で収納することができる。
また、本第1の実施形態例に係る滑り止め具1では、サイドフック6がチェーン8を介して連結板9に連結された補助板10を有しており、この補助板10に連結板9の貫通孔9bに対向する治具挿通孔10bが穿設されているため、六角穴付きボルト7を用いてセンタープレート5とサイドフック6を連結する際に、六角棒レンチのような取付治具(専用治具)12を車体の外側から補助板10の治具挿通孔10bを通してボルト7の六角穴7aに嵌め込むことにより、ボルト7の締め付け/取り外しを容易に行うことができる。
しかも、六角穴付きボルト7は頭部の端面に六角穴7aを有しているため、走行中に六角穴付きボルト7の頭部が土石等に触れて摩耗したとしても、取付治具12に係合する六角穴7aが損傷することはなく、車体とゴムクローラ2間の狭い空間内であると共に連結板9と補助板10間の狭い空間内でも、車体の外側から取付治具12を六角穴7aに容易に係合させることができる。さらに、連結板9と補助板10は大きさや構成を同じくする共通部品であるため、滑り止め具1の製造工程を簡略化することができる。
また、本実施形態例に係る滑り止め具1では、ナット部材4が長尺状の角形鋼材(例えば六角鋼材)の両端部にねじ孔4aを加工したものからなるため、センタープレート5に対してナット部材4を容易かつ確実に固定することができる。しかも、これらねじ孔4aがナット部材4の端面から軸線方向の内部途中まで刻設されているため、ねじ孔4aがナット部材4の一方の端面から他方の端面までの全体に亘って刻設されている場合に比べ、ねじ孔加工を容易に行えてコストダウンが図れると共に、ナット部材4全体の機械的強度を高めることができる。
また、本第1の実施形態例に係る滑り止め具1では、センタープレート5に複数の取付孔5aが穿設されており、これら取付孔5aに下端部を埋め込んだ状態でスタッド3がセンタープレート5に溶接されているため、スタッド3をセンタープレート5の所定箇所に位置決めした状態で容易に溶接することができると共に、スタッド3の取付強度を高めることができる。しかも、スタッド3は耐摩耗鋼板を溶断加工や切削加工したものであるため、必要とされる強度を確保することができると共に、オーダーメイドに簡単に対向することができる。なお、スタッド3の形状や個数あるいは取付位置はセンタープレート5の寸法や形状等に応じて適宜設定可能である。
<第2の実施形態例>
次に、本発明の第2の実施形態例について、図13~図15を参照して説明する。なお、本第2の実施形態例において、上記第1の実施形態例と同一の構成には同一の符号を付しその説明を割愛する。
本第2の実施形態例が上記第1の実施形態例と大きく異なる点は、スタッド3および一対のフック11の形状である。まず、スタッド3はセンタープレート5の表面側に、例えば計3つが突設した構成となっており、これら各スタッド3は、センタープレート5に設けられた計3つの取付孔5aに下端部を埋め込んだ状態で、このセンタープレート5の表面側から突出する部分が、例えば側面視略二等辺三角形状の形状になるように形成されている。なお、スタッド3の個数や形状は、装着するゴムクローラ2の形状や顧客の要望によるカスタマイズ等に応じて、適宜変更することができる。
2本のナット部材4は、長尺状の円柱鋼の両端部にねじ孔4aを加工したものであり、図13に示すように、これら2本のナット部材4をゴム帯体2aの隣接する凹条部2cに収納させた際に、これら2本のナット部材4、チェーン8及び棒状体11bのそれぞれを凹条部2cに収納することができる最大幅、すなわち最大の間隔をあけてセンタープレート5の裏面側に溶接されている。これら各ナット部材4は、センタープレート5の長辺に沿った長さ寸法に等しい長さ寸法とされている。
一対のサイドフック6の各連結板9の両受け部9aの側面には下方に向けて外側に傾斜した傾斜部9dが形成され、これら各傾斜部9dの下端側に位置決め突起9cが形成され、これら位置決め突起9cに1つの環状体の端部を嵌め込んだ状態で、チェーン8は連結板9の傾斜部9dに溶接されている(図14参照)。
また、一対のサイドフック6それぞれのフック11は、平板状の板鋼を略L字状に折曲げ加工したものであり、このフック11の基端側には六角鋼で形成された一対の棒状体11bが取り付けられている。これら一対の棒状体11bは、ゴムクローラ2の凹条部2cに収納可能な形状に形成されている。そして、フック11の基端側の片には、棒状体11bの一端部が嵌合可能な形状の嵌合凹部11cが形成されている。これら嵌合凹部11cは、フック11の基端側の片の一側面に連続した形状とされており、棒状体11bの断面形状に対応した略六角形状に形成されている。これら嵌合凹部11cには、棒状体11bの一側面を上方に向けた状態として、棒状体11bの一端部が嵌合されて取り付けられている。
そして、これら各棒状体11bの他端側の上方であって外側に面した一側面には、チェーン8の他端側の環状体の端部が溶接されて取り付けられている。そして、図13に示すように、フック11は各棒状体11bを2条の凹条部2cに収納された状態でゴムクローラ2の幅方向側縁部に先端側の片が掛止され、この状態でセンタープレート5の短辺側端面にサイドフック6の連結板9が対向するようになっている。なお、これら連結板9は、図13に示すように、センタープレート5の短辺側端面よりも外側に突出した状態とされてナット部材4の端面にボルト7にて固定されている。
センタープレート5と一対のサイドフック6の各連結板9との間には、必要に応じ、複数、例えば2枚のスペーサ部材14を介在させる構成となっている。各スペーサ部材14は、連結板9から位置決め突起9cを取り除きスペーサとして機能し得る形状であって、連結板9より厚さ寸法が小さな平板状に形成されており、連結板9に重ねた際に、連結板9の貫通孔9bに貫通する貫通孔14aが穿設されている。
さらに、各サイドフック6の各棒状体11bと、各ナット部材4のねじ孔4aにねじ止めされたボルト7とは、例えば六角レンチ等の治具をセンタープレート5の短辺側の端面に対して垂直にボルト7の六角穴7aに嵌合できるように、図15に示すように、センタープレート5の短辺側の端面側から臨んだ状態で、少なくとも未使用のゴムクローラ2に装着した状態においては重なり合わない位置関係となるように構成されている。なお、ゴムクローラ2の使用にてラグ2bが摩耗し、棒状体11bとボルト7とが重なり合う位置関係になった場合においては、例えばボールエンドタイプの六角レンチ等の治具を用いることで、ボルト7を装着したり取り外したりできる。
以上説明したように、本第2の実施形態例に係る滑り止め具1は、図13に示すように、センタースタッドのナット部材4をゴム帯体2aの隣接する凹条部2cに収納させ、各ナット部材4の端面にサイドフック6の連結板9をボルト7にて固定した際に、ゴム帯体2aの隣接する凹条部2c間のラグ2bが、連結板9の受け部9aに収納され、センタープレート5の裏面側がゴム帯体2aのラグ2bの先端面に接触して載置する構成となっている。またこのとき、各サイドフック6のチェーン8及び棒状体11bのそれぞれもゴム帯体2aの隣接する凹条部2c内に収納される。そして、これらサイドフック6の各棒状体11bがゴム帯体2aの凹条部2cに収納されることによって、これらサイドフック6のフック11もまたゴム帯体2aのラグ2bの先端面より下方に位置している。
以上の結果、滑り止め具1をゴム帯体2aに取り付けた状態においては、図13及び図15に示すように、センタープレート5、各スタッド3及び連結板9のみがゴム帯体2aのラグ2bの先端面より上方に突出する形状となる。したがって、滑り止め具1の使用時においては、走行時にセンタープレート5、スタッド3および連結板9のみが地面に接触するようにできるから、滑り止め具1の使用時における、例えばセンタースタッドのナット部材4やボルト7等の損傷を確実に防止できるとともに、走行時における振動に伴う車体の損傷を最小限に抑えることができるから、スタッドタイプの滑り止めチェーンにおいて、ゴムクローラ2及び車体に対する負荷を極めて低くできる。
また、各サイドフック6の各棒状体11bと各ナット部材4の少なくともねじ孔4aとが、センタープレート5の短辺側端面側から臨んだ状態で重なり合わない位置関係となっている。このことから、例えばサイドフック6の棒状体11b等に干渉することなく、ゴム帯体2aの側方から、六角レンチ等の治具を用いてボルト7の六角穴7aに嵌合させ、ボルト7を各ナット部材4のねじ孔4aにねじ止めしたり取り外したりできる。したがって、ゴム帯体2aに滑り止め具1を取り付ける際におけるセンタースタッドに対するサイドフック6の取り付け作業を容易にできると同時に、ゴム帯体2aから滑り止め具1を取り外す際におけるセンタースタッドに対するサイドフック6の取り外し作業を容易にできる。
また、センタープレート5と一対のサイドフック6の各連結板9との間に、必要に応じてスペーサ部材14を介在させる構成としている。このため、経時劣化していないゴム帯体2aに滑り止め具1を取り付ける際に、例えば2枚のスペーサ部材14を介在させることによって隙間なく滑り止め具1を取り付けることができるようにセンタープレート5の大きさを設定しておく。この結果、例えば使用によりゴム帯体2aのラグ2bの高さが摩耗にて低くなり、装着時におけるセンタープレート5の高さ位置が下がり、チェーン8の張力が減少して撓んでしまう場合に、このスペーサ部材14を必要に応じて取り除くことによって、滑り止め具1全体の長さを短くでき、チェーン8の張力を調整できるから、使用にてラグ2bが低くなったゴム帯体2aであっても、隙間なく確実に滑り止め具1をゴム帯体2aに取り付けることができる。したがって、ゴム帯体2aの摩耗や経時劣化等による寸法の変化があっても、滑り止め具1を確実にゴム帯体2aに取り付けることができるので、利用者の使い勝手を向上できる。
ここで、2本のナット部材4を、これら2本のナット部材4、チェーン8及び棒状体11bのそれぞれが凹条部2cに収納される最大の間隔をあけてセンタープレート5の裏面側に溶接していることにより、ゴムクローラ2の使用に伴うラグ2bの先端側が削れ、ラグ2bの先端側の幅が広くなった場合においても、これら2本のナット部材4、チェーン8及び棒状体11bのそれぞれを凹条部2cに収納させた状態として滑り止め具1をゴムクローラ2に装着できる。
また同時に、2本のチェーン8でラグ2bを挟むようにサイドフック6をゴムクローラ2に取り付け、これらチェーン8及び棒状体11bのそれぞれを凹条部2cに収納可能な最大の間隔をあけて取り付けられていることから、これらチェーン8の張力にて走行時のサイドフック6のずれを防止でき、滑り止め具1からゴムクローラ2への衝撃に対応することができる。
また、各サイドフック6のフック11を、平板状の板鋼を略L字状に折曲げ加工して形成していることにより、ゴムクローラ2と車体との間の隙間が狭い車体であっても、これらサイドフック6のフック11の板厚分のスペースさえあれば、これらサイドフック6をしっかりとゴムクローラ2のゴム帯体2aの幅方向の端部に掛止させて取り付けることができる。
なお、上記第2の実施形態例に係る滑り止め具1では、センタースタッドの各ナット部材4の端面とサイドフック6の連結板9との間に計2枚のスペーサ部材14を介在しておき、ゴムクローラ2のゴム帯体2aの幅寸法が摩耗して短くなった場合に、必要に応じてスペーサ部材14を取り除くようにしたが、さらに薄い別のスペーサ部材に交換するようにしても良い。
<第3の実施形態例>
次に、本発明の第3の実施形態例について、図16~図18を参照して説明する。なお、第3の実施形態例において、上記第1及び第2の実施形態例と同一の構成には同一の符号を付しその説明を割愛する。
本第3の実施形態例が上記第2の実施形態例と大きく異なる点は、センタースタッドのセンタープレート5の長さ、及び各サイドフック6の連結板9の形状である。まず、センタープレート5は、長辺に沿った長さ寸法が、ナット部材4の長さ寸法にサイドフック6の連結板9およびスペーサ15の厚さ寸法の2倍を足した寸法とされている。そして、これら各ナット部材4は、図17に示すように、センタープレート5の両短辺側の端面から
連結板9の厚さ寸法ほど内側にずらした位置、すなわちセンタープレート5の裏面側の長辺に沿った中心位置に固設されている。
連結板9は、受け部9aを有する分割させた一対の連結片9eにて構成されている。これら一対の連結片9eは、図17に示すように、左右対称な形状であって、それぞれ1つずつ受け部9aが形成されている。また、これら連結片9eの互いに向かい合う側の側面には、下方に向けて外側に傾斜した傾斜面部9fが形成されている。これら各連結片9eの傾斜面部9fは、図16に示すように、これら連結片9eをセンタースタッドのナット部材4の端面に固定した状態で、これら各ナット部材4をゴム帯体2aの隣接する凹条部2cに収納させ、これら各ナット部材4の端面にサイドフック6の各連結片9eをボルト7にて固定した際に、ゴム帯体2aの隣接する2条の凹条部2cの向かい合う側面に載置し、これら2条の凹条部2c間のラグ2bが、これら連結片9eの傾斜面部9f間の隙間に収納される範囲で、これら傾斜面部9f間が可能な限り広げられた構成とされている。
またこの状態で、これら傾斜面部9fは、ラグ2bに隣接する凹条部2cに収納され、かつセンタープレート5の裏面側がゴム帯体2aのラグ2bの先端面に接触して載置可能となる形状となっている。さらに、各連結板9を構成する一対の連結片9eは、図16に示すように、センタースタッドの各ナット部材4のねじ孔4aにボルト7を挿通してナット部材4のねじ孔4aにボルト7を螺合した際に、センタープレート5の裏面側に収納され、このセンタープレート5の短辺側の端面より外側に突出しない構成となっている。また、センタースタッドの各ナット部材4と連結板9の各連結片9eとの間には、例えば2枚のスペーサ15を介在させてボルト7にて固定された構成となっている。なお、これらスペーサ15は、スペーサ部材14と同様の機能を有している。
そして、各サイドフック6の各棒状体11bと、各ナット部材4のねじ孔4aにねじ止めされたボルト7の六角穴7aとは、例えば六角レンチ等の治具をセンタープレート5の短辺側の端面に対して垂直にボルト7の六角穴7aに嵌合できるように、図18に示すように、センタープレート5の短辺側の端面側から臨んだ状態で重なり合わない位置関係となるように構成されている。
以上説明したように、本第3の実施形態例に係る滑り止め具1は、図16に示すように、センタースタッドのナット部材4をゴム帯体2aの隣接する凹条部2cに収納させ、各ナット部材4の端面にサイドフック6の各連結片9eをボルト7にて固定した際に、ゴム帯体2aの隣接する凹条部2c間のラグ2bが、これら連結片9eの互いに向かい合う傾斜面部9f間の隙間に収納され、センタープレート5の裏面側がゴム帯体2aのラグ2bの先端面に接触して載置する構成となっている。またこのとき、各サイドフック6のチェーン8及び棒状体11bのそれぞれもゴム帯体2aの隣接する凹条部2c内に収納される。そして、これらサイドフック6の各棒状体11bがゴム帯体2aの凹条部2cに収納されることによって、これらサイドフック6のフック11もまたゴム帯体2aのラグ2bの先端面より下方に位置している。
以上の結果、滑り止め具1をゴム帯体2aに取り付けた状態においては、図16及び図18に示すように、センタープレート5および各スタッド3のみがゴム帯体2aのラグ2bの先端面より上方に突出する形状となる。したがって、滑り止め具1の使用時においては、走行時にセンタープレート5及びスタッド3のみが地面に接触するようにできるから、滑り止め具1の使用時における、例えばセンタースタッドのナット部材4やサイドフック6の連結片9e、ボルト7等の損傷を確実に防止できるとともに、走行時における振動に伴う車体の損傷を最小限に抑えることができるから、スタッドタイプの滑り止めチェーンにおいて、ゴムクローラ2及び車体に対する負荷を極めて低くでき、滑り止め具1をゴム帯体2aに取り付けた際における美感を向上できる。
また、センタースタッドの各ナット部材4の端面にサイドフック6の各連結片9eをボルト7にて固定した際に、センタープレート5の裏面側に各連結片9eが収納され、かつセンタープレート5の短辺側の端面より外側に各連結片9eが突出しない構成となっている。このことから、滑り止め具1をゴム帯体2aに取り付けた状態においては、センタープレート5の裏面と連結片9eの上面がぴったりと面接触して位置合わせされるため、センタープレート5の裏面によって各連結片9eの回転を防止できる。
またこのとき、図16及び図18に示すように、センタープレート5の短辺側の端面から各サイドフック6の連結片9eが突出せずボルト7のみが突出する構造となる。よって、滑り止め具1の使用時においては、走行時に各サイドフック6の各連結片9eが直接地面に接触しなくなるから、滑り止め具1の使用時における各サイドフック6の各連結片9eの損傷を確実に防止できる。同時に、センタープレート5の短辺側の端面から各サイドフック6の連結片9eが突出しないため、滑り止め具1をゴム帯体2aに取り付けた際の美感を向上できる。
また、例えばゴムクローラメーカーの違い等により、ゴムクローラ2のラグ2bの形状に応じて滑り止め具1の各ナット部材4のセンタープレート5に対する取付間隔(二つのねじ孔4a間の距離)を変更したセンタースタッドであっても、連結板9を分割して一対の連結片9eとしているため、チェーン8の曲りにて各サイドフック6の連結片を各ナット部材4に連結できる。したがって、ナット部材4の取付間隔が異なるセンタースタッドであっても、同一のサイドフック6を用いることができるので、サイドフック6の汎用性を高めることができる。
なお、上記第3の実施形態例では、センタースタッドのセンタープレート5を長くしセンタープレート5の短辺側の端面から各サイドフック6の連結片9eが突出しないようになっているが、センタープレート5の長さをさらに長くしてセンタープレート5の短辺側の端面から各ボルト7が突出しないようにし、これら各ボルト7をもセンタープレート5の裏面側に収納させる構成として、これらボルト7の走行時の損傷を防止するようにしても良い。
<第4の実施形態例>
次に、本発明の第4の実施形態例について、図19を参照して説明する。なお、第4の実施形態例において、上記第1ないし第3の実施形態例と同一の構成には同一の符号を付しその説明を割愛する。
本第4の実施形態例が上記第3の実施形態例と大きく異なる点は、各サイドフック6の連結片9eとフック11との連結形状である。そして、各サイドフック6の連結片9eとフック11とはチェーン8を介して連結されている。具体的に、各フック11の基端側には、チェーン8の一端側の環状体の端部が溶接されて取り付けられている。これらチェーン8の他端側の環状体の端部は、各連結片9eの位置決め突起9cに嵌め込んだ状態で溶接されて取り付けられている。これらチェーン8は、例えば計5つの環状体が直線状に連結されて構成されており、ゴムクローラ2の凹条部2cに収納可能な形状に形成されている。
以上説明したように、本第4の実施形態例に係る滑り止め具1は、図19に示すように、センタースタッドのナット部材4をゴム帯体2aの隣接する凹条部2cに収納させ、各ナット部材4の端面にサイドフック6の各連結片9eをボルト7にて固定した際に、各サイドフック6のチェーン8がゴム帯体2aの隣接する凹条部2c内に収納され、これら各サイドフック6のフック11がゴム帯体2aのラグ2bの先端面より下方に位置する構成とされている。
よって、滑り止め具1をゴム帯体2aに取り付けた状態においては、図19に示すように、センタープレート5および各スタッド3のみがゴム帯体2aのラグ2bの先端面より上方に突出する形状となる。したがって、滑り止め具1の使用時には、走行時にセンタープレート5及びスタッド3のみが地面に接触するため、滑り止め具1の使用時における、例えばセンタースタッドのナット部材4やサイドフック6の連結片9e、ボルト7等の損傷を確実に防止できるとともに、走行時における振動に伴う車体の損傷を最小限に抑えることができるから、スタッドタイプの滑り止めチェーンにおいて、ゴムクローラ2及び車体に対する負荷を極めて低くできる。
なお、上記第1~第4の実施形態例においては、センタースタッドのナット部材4の端面にサイドフック6の連結板9をボルト7にて固定する際に、スプリングワッシャ13を介在させてボルト7をナット部材4にねじ止めして固定するようにしているが、例えば、ボルト7の頭部等をナット部材4や連結板9に溶接したり、緩み止め用の接着剤を用いてボルト7をナット部材4にねじ止めして固定したりするようにして、ナット部材4に対するボルト7の緩み止めを行なうこともできる。
1 滑り止め具
2 ゴムクローラ
2a ゴム帯体
2b ラグ
2c 凹条部
3 スタッド
4 ナット部材(リブ)
4a ねじ孔
5 センタープレート
5a 取付孔
6 サイドフック
7 ボルト
7a 六角穴
8 チェーン
9 連結板
9a 受け部
9b 貫通孔
9c 位置決め突起
9d 傾斜部
9e 連結片
9f 傾斜面部
10 補助板
10a 受け部
10b 治具挿通孔
10c 位置決め突起
11 フック
11a 横梁
11b 棒状体
11c 嵌合凹部
12 取付治具
13 スプリングワッシャ
14 スペーサ部材
15 スペーサ

Claims (10)

  1. ループ状の帯体に凹条部を介して凸条のラグが多数設けられているゴムクローラに対して着脱自在に装着され前記ラグ上に載置されるセンタープレートと、前記帯体の幅方向両端部に掛止めされて前記センタープレートに連結される一対のサイドフックとを備えた滑り止め具用のセンタースタッドであって、
    前記センタープレートと、このセンタープレートの表面側に突設されたスタッドと、前記センタープレートの裏面側に取り付けられ前記凹条部内に収納される一対の長尺状のリブと、を有し、前記一対のリブの長手方向の端部に前記サイドフックが連結される
    ことを特徴とする滑り止め具用のセンタースタッド
  2. 前記リブは、長尺状のナット部材であり、
    前記サイドフックに設けられた貫通孔にボルトを挿通して前記ナット部材のねじ孔に螺合することで、前記サイドフックが連結される
    ことを特徴とする請求項1記載の滑り止め具用のセンタースタッド
  3. 前記ナット部材はねじ孔加工されたものである
    ことを特徴とする請求項記載の滑り止め具用のセンタースタッド
  4. 前記ねじ孔は前記ナット部材の端面から軸線方向の内部途中まで刻設されている
    ことを特徴とする請求項記載の滑り止め具用のセンタースタッド。
  5. 前記センタープレートに取付孔が穿設されており、
    前記スタッドは前記取付孔に下端部を埋め込んだ状態で前記センタープレートに溶接されている
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の滑り止め具用のセンタースタッド
  6. ループ状の帯体に凹条部を介して凸条のラグが多数設けられているゴムクローラに対して着脱自在に装着される滑り止め具であって、
    前記ラグ上に載置されるセンタープレートと、前記帯体の幅方向両端部に掛止めされる一対のサイドフックとを備え、
    前記センタープレートには、表面側にスタッドが突設されていると共に、前記凹条部内に収納される一対の長尺状のリブが前記センタープレートの裏面側に設けられており、前記一対のリブの長手方向の端部に前記サイドフックが連結される
    ことを特徴とする滑り止め具。
  7. 前記リブは、長尺状のナット部材であり、
    前記サイドフックは、前記凹条部内に収納される一対の受け部と、これら受け部に接合されたフックとを具備すると共に、一対の前記受け部にそれぞれ貫通孔が設けられており、
    前記貫通孔にボルトを挿通して前記ナット部材のねじ孔に螺合することにより、前記センタープレートと前記サイドフックが連結される
    ことを特徴とする請求項6記載の滑り止め具。
  8. 前記サイドフックは、前記一対の受け部を有する連結板を備え、前記凹条部に収納可能なチェーンを介して前記連結板に前記フックが連結されている
    ことを特徴とする請求項に記載の滑り止め具。
  9. 前記サイドフックは、前記チェーンを介して前記連結板に連結され前記凹条部に収納可能な一対の棒状体を有しており、
    前記チェーンが前記連結板に形成された前記受け部の側面と、前記一対の棒状体の一端部とのそれぞれに溶接され、前記一対の棒状体の他端部が前記フックに溶接されている
    ことを特徴とする請求項に記載の滑り止め具。
  10. 請求項7ないし9のいずれか一項に記載の滑り止め具と、前記ボルトを回転操作する取付治具とを備え、
    前記ボルトが六角穴付きボルトである
    ことを特徴とする滑り止め具キット。
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