JP7091996B2 - 粘接着剤組成物、及びそれを用いてなる粘接着剤、粘接着シート、ならびに積層体 - Google Patents

粘接着剤組成物、及びそれを用いてなる粘接着剤、粘接着シート、ならびに積層体 Download PDF

Info

Publication number
JP7091996B2
JP7091996B2 JP2018205084A JP2018205084A JP7091996B2 JP 7091996 B2 JP7091996 B2 JP 7091996B2 JP 2018205084 A JP2018205084 A JP 2018205084A JP 2018205084 A JP2018205084 A JP 2018205084A JP 7091996 B2 JP7091996 B2 JP 7091996B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
meth
acrylic resin
curing
epoxy compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018205084A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020070345A (ja
Inventor
直也 三ツ谷
昌平 布谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2018205084A priority Critical patent/JP7091996B2/ja
Publication of JP2020070345A publication Critical patent/JP2020070345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7091996B2 publication Critical patent/JP7091996B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

本発明は、粘接着剤組成物に関し、更に詳しくは、常態下では粘着性を有し、被着体に貼着後、加熱により硬化して強固に接着する粘接着剤組成物に関する。また、本発明は、上記粘接着剤組成物が架橋されてなる、タック感が良好で、金属やプラスチックフィルム等の部材への転写性にも優れた粘接着剤に関する。更に、本発明は、上記粘接着剤からなる粘接着剤層を有する粘接着シート、あるいは、上記粘接着剤からなる粘接着剤層と他の部材とが積層され、その貼合面の保持力と剪断強度に優れた積層体に関する。
従来、エポキシ系化合物を用いた液状の接着剤が、金属やプラスチックの接着用途に用いられている。また最近では、常態下では粘着性を有し、被着体に貼着後は加熱により硬化して強固に接着するといった、粘着剤と接着剤の両方の性質を併せ持つ粘接着剤として、アクリル系樹脂とエポキシ樹脂を用いた熱硬化型感圧接着性組成物も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、上記特許文献1において、具体的に検証されているアクリル系樹脂のガラス転移温度は低く、これらは熱硬化後の剪断強度に劣るものである。
一方、ガラス転移温度の高いアクリル系樹脂とエポキシ系化合物を用いた熱硬化性樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開平4-189884号公報 特開2017-31301号公報
しかしながら、上記特許文献2に開示の熱硬化性樹脂組成物からなる粘接着剤は、硬化後の剪断強度には優れるものの、アクリル系樹脂に対するエポキシ系化合物の含有量が少ないため、熱硬化前の粘接着剤層のタックが低く、高温でラミネートしなければ部材(被着体)に貼合できず、作業性に劣るものである。
また、これらの粘接着剤において、単純にエポキシ系化合物の量を増やした場合、タック性は得られるものの、共重合成分としてメタクリレートモノマー含有量の多いアクリル系樹脂を用いているため、硬化前の粘接着剤においては、部材への転写性に劣るという問題がある。
ここで、「転写性」とは、粘接着剤層を離型フィルム上に形成した後、接着する部材面に貼合し、密着させた後、離型フィルムを剥離する際、粘接着剤層が部材に転写できなかったり泣き別れたりすることなく綺麗に部材に転写できる性能をいう。また、上記「泣き別れ」とは、所望の界面において剥離させることができず、所望の界面以外の界面において剥離が生じてしまう現象をいう。
そこで、本発明は、このような背景下において、硬化前の粘接着剤の保持力や転写性に優れ、硬化後の剪断強度にも優れた粘接着剤を形成する粘接着剤組成物を提供しようとするものである。
しかるに、本発明者らはかかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、アクリル系樹脂とエポキシ系化合物とアクリル系樹脂の架橋剤を含有する粘接着剤組成物において、アクリロイル基を有するモノマーを特定の割合以上含み、ガラス転移温度が0℃以上と高めであるアクリル系樹脂を用い、エポキシ系化合物を多めに含有させることにより、硬化前の保持力及び転写性に優れ、硬化後の剪断強度にも優れる粘接着剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、アクリル系樹脂(A)、エポキシ系化合物(B)及び上記アクリル系樹脂(A)の架橋剤(C)(但し、エポキシ系化合物(B)を除く)を含有する粘接着剤組成物であって、上記アクリル系樹脂(A)が、アクリロイル基を有するモノマー(a1)を重合成分全体に対して33重量%以上含有する重合成分の重合体であり、かつ、ガラス転移温度が0℃以上であり、上記エポキシ系化合物(B)の含有量が、上記アクリル系樹脂(A)100重量部に対して40~250重量部である粘接着剤組成物を第1の要旨とする。
また、本発明は、上記第1の要旨である粘接着剤組成物が架橋されてなる粘接着剤を第2の要旨とする。
更に、本発明は、上記第2の要旨である粘接着剤からなる粘接着剤層を有する粘接着シートを第3の要旨とし、同じく上記第2の要旨である粘接着剤からなる粘接着剤層と他の部材とが積層されている積層体を第4の要旨とする。
なお、本発明において、「硬化」とは加熱によるエポキシ系化合物の硬化を表し、アクリル系樹脂と架橋剤との反応は、単に「架橋」と表すこととする。
本発明の粘接着剤組成物を用いて得られる粘接着剤は、硬化前の状態において転写性と保持力に優れ、硬化後の状態において高い剪断強度を発現する、という優れた特徴を有している。したがって、本発明の粘接着剤組成物は、種々の用途、例えば、建材用、車載部品用、電子部品用、半導体製造工程用、部材封止用、航空部品用、スポーツ用品用等の粘接着用途に好適に用いることができる。
より詳しく述べると、従来、硬化後の剪断強度を高めるためにガラス転移温度の高いアクリル系樹脂を用い、硬化前の粘接着剤層のタックを付与するために所定のエポキシ系化合物を用い、保持力を向上させるためにアクリル系樹脂の架橋剤を用いたものは、転写性に劣るとの問題があった。これに対し、本発明では、メタクリロイル基を有するモノマーではなく、アクリロイル基を有するモノマー(a1)を一定の割合以上含有する重合成分の重合体であってガラス転移温度が0℃以上と高い、特殊なアクリル系樹脂(A)を用いることにより上記の問題を解消し、粘接着剤層を部材にスムーズに転写できるようにした。また、従来、少量で含有されていたエポキシ系化合物(B)を比較的多く含有させることにより、保持力及び硬化後の剪断強度の大幅な向上を実現したのである。
なお、本発明の粘接着剤組成物の中でも、特に、上記アクリル系樹脂(A)が、更に、水酸基含有モノマー及びカルボキシ基含有モノマーから選ばれる少なくとも1種のモノマーを含む官能基含有モノマーを重合成分として含有する重合成分の重合体であるものは、とりわけ、硬化前の粘接着剤層の保持力及び硬化後の粘接着剤層の剪断強度に優れたものとなり、好適である。
また、本発明の粘接着剤組成物の中でも、特に、上記エポキシ系化合物(B)が25℃で液状のエポキシ系化合物であるものは、とりわけ、硬化前の粘接着剤層の粘着力、保持力、タック等のバランスに優れたものとなり、好適である。
さらに、本発明の粘接着剤組成物の中でも、特に、上記エポキシ系化合物(B)と反応する硬化剤(D)を含有するものは、とりわけ、粘接着剤とした際に効率よく硬化させることができ、好適である。
そして、本発明の粘接着剤の中でも、特に、100~250℃の加熱により硬化されるものは、とりわけ、硬化時間や粘接着剤層の品質保持等の管理がしやすく、好適である。
また、本発明の粘接着剤の中でも、特に、硬化前の剪断強度(MPa)に対する、硬化後の剪断強度(MPa)の比が、10以上であるものは、とりわけ、硬化前の粘着物性及び硬化後の接着強度のバランスが良好となることから、好適である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
なお、本発明において、「アクリロイル基を有するモノマー」とは、一般式「CH2=CH2-CO-」で表される基を有するモノマーを、「(メタ)アクリル」とはアクリルあるいはメタクリルを、「(メタ)アクリロイル」とはアクリロイルあるいはメタクリロイルを、「(メタ)アクリレート」とはアクリレートあるいはメタクリレートをそれぞれ意味するものである。
また、「アクリル系樹脂」とは、少なくとも1種の(メタ)アクリレート系モノマーを含む重合成分を重合して得られる樹脂である。
そして、本発明において、「ガラス転移温度」とは、示差走査熱量計(TAインスツルメント社製、DSC Q2000)を用いて測定される値である。なお、測定温度範囲は-85℃~200℃、温度上昇速度は5℃/分である。
本発明の粘接着剤組成物は、アクリル系樹脂(A)、エポキシ系化合物(B)及びアクリル系樹脂(A)の架橋剤(C)を含むものである。以下、上記(A)、(B)、(C)を順に説明する。
<アクリル系樹脂(A)>
上記アクリル系樹脂(A)としては、(メタ)アクリル系モノマーを主成分とし、必要に応じて、他の各種の重合性モノマーを含有する重合成分を重合してなるアクリル系樹脂があげられる。
なお、「主成分とする」とは、重合成分全体に対して通常40重量%以上、好ましくは50重量%以上、更に好ましくは60重量%以上含有することを意味する。
上記(メタ)アクリル系モノマーとしては、(メタ)アクリル酸またはその誘導体、(メタ)アクリルアミドまたはその誘導体等が挙げられる。
上記(メタ)アクリル酸の誘導体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、2-メチル-2-ニトロプロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、s-ブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、n-ペンチル(メタ)アクリレート、t-ペンチル(メタ)アクリレート、3-ペンチル(メタ)アクリレート、2,2-ジメチルブチル(メタ)アクリレート、n-ヘキシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、4-メチル-2-プロピルペンチル(メタ)アクリレート、n-オクタデシル(メタ)アクリレート等のアルキル基含有(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、上記(メタ)アクリル酸の誘導体の他の例として、例えば、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリレート等のシクロアルキル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート等のアラルキル(メタ)アクリレート;ビフェニルオキシエチル(メタ)アクリレート等のビフェニルオキシ構造含有(メタ)アクリレート;2-イソボルニル(メタ)アクリレート、2-ノルボルニルメチル(メタ)アクリレート、5-ノルボルネン-2-イル-メチル(メタ)アクリレート、3-メチル-2-ノルボルニルメチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレ-ト、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレ-ト、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレ-ト、等の多環式(メタ)アクリレート;2-メトキシエチル(メタ)アクリレート、2-エトキシエチル(メタ)アクリレート、2-メトキシメトキシエチル(メタ)アクリレート、3-メトキシブチル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、アルキルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のアルコキシ基またはフェノキシ基含有(メタ)アクリレート;等が挙げられる。
更に、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6-ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8-ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、10-ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、12-ヒドロキシラウリル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートや、[4-(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル]メチルアクリレート、シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートグリシジルエーテル等のエポキシ基含有(メタ)アクリレート;2,2,2-トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,2-トリフルオロエチルエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、ヘプタデカフルオロデシル(メタ)アクリレート、3-クロロ-2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のハロゲン含有(メタ)アクリレート;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;3-オキセタニルメチル(メタ)アクリレート、3-メチル-オキセタニルメチル(メタ)アクリレート、3-エチル-オキセタニルメチル(メタ)アクリレート、3-ブチル-オキセタニルメチル(メタ)アクリレート、3-ヘキシル-オキセタニルメチル(メタ)アクリレート等のオキセタン基含有(メタ)アクリレート;等が挙げられる。
また、前記(メタ)アクリルアミドの誘導体としては、例えば、N-メチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミド、N-イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-ヘキシル(メタ)アクリルアミド等のN-アルキル基含有(メタ)アクリルアミド誘導体;N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N-ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N-メチロール-N-プロパン(メタ)アクリルアミド等のN-ヒドロキシアルキル基含有(メタ)アクリルアミド誘導体;アミノメチル(メタ)アクリルアミド、アミノエチル(メタ)アクリルアミド等のN-アミノアルキル基含有(メタ)アクリルアミド誘導体;N-メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N-エトキシメチル(メタ)アクリルアミド等のN-アルコキシ基含有(メタ)アクリルアミド誘導体;メルカプトメチル(メタ)アクリルアミド、メルカプトエチル(メタ)アクリルアミド等のN-メルカプトアルキル基含有(メタ)アクリルアミド誘導体;N-アクリロイルモルホリン、N-アクリロイルピペリジン、N-メタクリロイルピペリジン、N-アクリロイルピロリジン等の複素環含有(メタ)アクリルアミド誘導体:等が挙げられる。
これらの(メタ)アクリル系モノマーは、単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。そして、中でも、(メタ)アクリル酸のアルキルエステルであるモノマーが好適に用いられるのであり、特に、炭素数1~20のアルキル(メタ)アクリレートが好ましい。更には、炭素数が1~12のものが好ましく、1~8のものがより好ましく、特には1~4のものが好ましい。炭素数が小さい方が、後述するエポキシ系化合物(B)との相溶性に優れるからである。
そして、本発明においては、これらの(メタ)アクリル系モノマーのうち、アクリロイル基を有するモノマー(a1)を、アクリル系樹脂(A)の重合成分全体に対して33重量%以上含有させることが必要であり、好ましくは35~100重量%、より好ましくは50~100重量%である。上記アクリロイル基を有するモノマー(a1)の含有割合を多くすることにより、硬化前の粘着特性を損なうことなく、粘接着剤層形成後の転写性が優れたものとなり、取り扱い性が良好となる。
本発明において、このようなアクリロイル基を有するモノマー(a1)としては、前述の、各種の(メタ)アクリル系モノマーのうち、アクリル酸またはその誘導体、アクリルアミドまたはその誘導体等の、アクリロイル基を含有するモノマーを選択して用いることができる。
上記アクリロイル基を有するモノマー(a1)として、例えばアクリル酸誘導体を用いる場合、ガラス転移温度が高く、硬化後の剪断強度が高くなる傾向がある点、アクリル系樹脂の分子量を高めやすい点でホモポリマーとした際のガラス転移温度が0℃以上のモノマーが好ましく、重合性の点でメチルアクリレートを含むことが好適である。
そして、ガラス転移温度が高く、硬化後の剪断強度が高くなる傾向がある点、後述する架橋剤(C)との反応性等を考慮すると、2-ヒドロキシエチルアクリレート、4-ヒドロキシブチルアクリレート等の、ヒドロキシアルキルアクリレート等、水酸基を含有するものを含むことが好適である。また、上記水酸基を含有するものと同様の理由から、アクリル酸を使用することも好適である。
また、上記アクリロイル基を有するモノマー(a1)として、例えばアクリルアミド誘導体を用いる場合、ガラス転移点が高く、エポキシ系化合物(B)との相溶性に優れている点で、ジアルキルアクリルアミドやN-アクリロイルモルホリンを含むことが好適である。
更に、上記アクリロイル基を有するモノマー(a1)の中でも、ホモポリマーとしたときのガラス転移温度が0℃以上のアクリロイル基含有モノマーを多く用いることが、得られるアクリル系樹脂(A)のガラス転移温度を高く維持することができ、好適である。
本発明において、アクリル系樹脂(A)に用いることのできる、(メタ)アクリル系モノマー以外の重合性モノマー(以下、「その他の重合性モノマー」という)としては、例えば、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、グルタコン酸、イタコン酸、アクリルアミドN-グリコール酸、ケイ皮酸等の不飽和カルボン酸;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステルモノマー;スチレン、α-メチルスチレン等の芳香環を含有するモノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アルキルビニルエーテル、ビニルトルエン、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、イタコン酸ジアルキルエステル、フマル酸ジアルキルエステル、アリルアルコール、アクリルクロライド、メチルビニルケトン、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルアリルビニルケトン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明においては、(メタ)アクリロイル基の有無に関わらず、官能基含有モノマーを含有することが好ましく、かかる官能基含有モノマーは、水酸基含有モノマー及びカルボキシ基含有モノマーから選ばれる少なくとも1種のモノマーを含む官能基含有モノマーであることが好ましい。中でも、(メタ)アクリロイル基を含有する官能基含有モノマーが好ましく、更にアクリロイル基を有する官能基含有モノマーが好ましい。
そして、かかる官能基含有モノマーの含有量は、アクリル系樹脂(A)における重合成分全体に対して0.1~30重量%であることが好ましく、1~25重量%であることがより好ましく、3~20重量%であることがとりわけ好ましい。上記官能基含有モノマーが少なすぎると、粘接着剤としたときの凝集力が低下する傾向になり、逆に多すぎると、粘接着剤の保存安定性が低下したり、ポットライフが短くなったりする傾向がある。
上記アクリル系樹脂(A)の重合方法としては、溶液ラジカル重合、懸濁重合、塊状重合、乳化重合等の従来公知の方法を用いることができる。例えば、有機溶媒中に、適宜選択してなる重合成分、重合開始剤を混合あるいは滴下し、所定の重合条件にて重合する方法等があり、中でも、溶液ラジカル重合、塊状重合が好ましく、安定にアクリル系樹脂が得られる点で、溶液ラジカル重合が特に好ましい。
上記重合反応に用いられる有機溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の脂肪族アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類等が挙げられる。これらの有機溶媒は、単独でもしくは2種以上併用することができる。
これらの有機溶媒の中でも、重合反応のしやすさや連鎖移動の効果や粘接着剤組成物の塗工時の乾燥のしやすさ、安全上の点から、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類が好ましく、特には、酢酸エチルを含むことが好ましい。
また、かかるラジカル重合に用いられる重合開始剤としては、例えば、通常のラジカル重合開始剤である2,2'-アゾビスイソブチロニトリル、2,2'-アゾビス-2-メチルブチロニトリル、4,4'-アゾビス(4-シアノ吉草酸)、2,2'-アゾビス(メチルプロピオン酸)等のアゾ系開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物等が挙げられ、使用するモノマーに合わせて適宜選択して用いることができる。これらの重合開始剤は、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
このようにして、本発明で用いられるアクリル系樹脂(A)が得られる。
上記アクリル系樹脂(A)の重量平均分子量(Mw)は、10万~150万であることが好ましく、特に好ましくは15万~100万、更に好ましくは20万~80万である。かかる重量平均分子量が小さすぎると、得られる粘接着剤層の靱性や凝集力が低下する傾向があり、転写性や保持力、硬化後の剪断強度が低下する傾向がある。また、かかる重量平均分子量が大きすぎると、粘度が高くなりすぎて重合時にスケーリングが多くなったり、エポキシ系化合物(B)との相溶性が低下したり、ハンドリング性が低下したりする傾向がある。
また、アクリル系樹脂(A)の分散度[重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)]は、10以下であることが好ましく、特に好ましくは7以下、更に好ましくは5.5以下である。かかる分散度が高すぎると凝集力が低下する傾向がある。なお、分散度の下限は通常1である。
上記のアクリル系樹脂(A)の重量平均分子量は、標準ポリスチレン分子量換算による重量平均分子量であり、高速液体クロマトグラフィー(日本Waters社製、「Waters 2695(本体)」と「Waters 2414(検出器)」)に、カラム:Shodex GPC KF-806L(排除限界分子量:2×107、分離範囲:100~2×107、理論段数:10,000段/本、充填剤材質:スチレン-ジビニルベンゼン共重合体、充填剤粒径:10μm)を3本直列に接続して用いることにより測定されるものであり、数平均分子量も同様の方法で測定することができる。また分散度は、上記重量平均分子量と数平均分子量の測定値より求めることができる。
上記アクリル系樹脂(A)のガラス転移温度(Tg)は、0℃以上であることが必要である。中でも、好ましくは10~250℃、特に好ましくは15~200℃、更に好ましくは20~180℃である。かかるガラス転移温度が低すぎると、硬化後の剪断強度が低下する傾向にあり、高すぎると硬化前のタックが低くなる傾向がある。
上記アクリル系樹脂(A)の屈折率は、通常1.440~1.600である。かかる屈折率は積層する部材の屈折率差を小さくすることが、部材界面での光損失が小さくなり好ましい。
なお、上記屈折率は、薄膜にしたアクリル系樹脂(A)を、屈折率測定装置(アタゴ社製「アッベ屈折計1T」)を用いてNaD線、23℃で測定した値である。
<エポキシ系化合物(B)>
本発明で用いられるエポキシ系化合物(B)としては、単官能エポキシ系化合物、エポキシ基を2つ以上有する多官能エポキシ系化合物が挙げられる。これらの化合物は、単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。そして、硬化後の剪断強度が高くなる傾向がある点で、エポキシ基を2つ以上有するエポキシ系化合物を含むことが好ましい。
上記単官能エポキシ系化合物としては、アルキルグリシジルエーテル、アルコキシグリシジルエーテル、フェノールグリシジルエーテル、EO(エチレンオキサイド)変性フェノールグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル等が挙げられる。
また、上記多官能エポキシ系化合物のうち、2官能エポキシ系化合物としては、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ジグリシジルテレフタラート、ジグリシジル-o-フタレート、ジグリシジルレソルシノールエーテル、ビスフェノールA型ジグリシジル化合物及びその水添物、ビスフェノールF型ジグリシジル化合物及びその水添物、ビフェニル型ジグリシジル化合物及びその誘導体等が挙げられる。
更に、グリセロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、イソシアヌル酸トリグリシジル及びその誘導体、ペンタエリスリトールトリグリシジルエーテル等の3官能エポキシ系化合物;
ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、ジグリセロールテトラグリシジルエーテル、ジトリメチロールプロパンテトラグリシジルエーテル等の4官能エポキシ系化合物;
ポリグリセロールペンタグリシジルエーテル、ペンタエリストールペンタグリシジルエーテル、ジペンタエリストールペンタグリシジルエーテル等の5官能エポキシ系化合物;
ソルビトールヘキサグリシジルエーテル:ジペンタエリストールヘキサグリシジルエーテル等の6官能エポキシ系化合物;
ポリグリシジルエーテル、フェノールノボラック型エポキシ系化合物、クレゾールノボラック型エポキシ系化合物等の、他の多官能エポキシ系化合物;
等が挙げられる。
これらの中でも、特に、2官能以上のエポキシ系化合物が好ましく、3官能以上のエポキシ系化合物が更に好ましい。
上記エポキシ系化合物(B)は、硬化前の粘接着剤層の粘着力、保持力、タック等のバランスに優れる点で、25℃で液状であるエポキシ系化合物を含むことが好ましい。
そして、上記エポキシ系化合物(B)として、液状のエポキシ系化合物を用いる場合、その粘度は、100~30000mPa・s/25℃であることが好ましく、中でも、120~15000mPa・s/25℃であることがより好ましい。上記粘度が高すぎると、粘接着剤層とした際のタックが低下する傾向にあり、低すぎると粘接着剤層とした際の凝集力が低下する傾向にある。
また、上記エポキシ系化合物(B)の重量平均分子量(前述の測定方法による、以下同じ)は、150~50000が好ましく、250~30000が更に好ましく、300~10000が特に好ましい。分子量が低すぎると、高温で揮発したり白煙が発生したりする傾向にあり、高すぎるとアクリル系樹脂との相溶性が低下する傾向にある。
更に、上記エポキシ系化合物(B)の含有量は、前記アクリル系樹脂(A)100重量部に対して40~250重量部であることが必要であり、中でも、50~200重量部であることが好ましく、更には60~160重量部であることがより好ましい。アクリル系樹脂(A)に対するエポキシ系化合物(B)の含有割合が少なすぎると、粘接着剤のタックが低下してハンドリング性が低下したり、部材を貼り合わせて硬化する際に密着性が低下したりする傾向にあり、多すぎると粘接着剤の保持力が低下する傾向にある。
<アクリル系樹脂(A)の架橋剤(C)>
前記アクリル系樹脂(A)の架橋剤として用いられる架橋剤(C)(以下、単に「架橋剤(C)」という)としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、アジリジン系架橋剤、メラミン系架橋剤、アルデヒド系架橋剤、金属キレート系架橋剤が挙げられる。なお、上記エポキシ系化合物(B)として用いられるものは除く。
上記イソシアネート系架橋剤としては、例えば、2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート等のトリレンジイソシアネート系化合物;1,3-キシリレンジイソシアネート、1,4-キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等のキシリレンジイソシアネート系化合物;1,5-ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート等の芳香族イソシアネート系化合物;ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、及びこれらのイソシアネート系化合物とトリメチロールプロパン等のポリオール化合物とのアダクト体、これらポリイソシアネート化合物のビュレット体やイソシアヌレート体等が挙げられる。
また、上記アジリジン系架橋剤としては、例えば、テトラメチロールメタン-トリ-β-アジリジニルプロピオネート、トリメチロールプロパン-トリ-β-アジリジニルプロピオネート、N,N'-ジフェニルメタン-4,4'-ビス(1-アジリジンカルボキシアミド)、N,N'-ヘキサメチレン-1,6-ビス(1-アジリジンカルボキシアミド)等が挙げられる。
更に、上記メラミン系架橋剤としては、例えば、へキサメトキシメチルメラミン、ヘキサエトキシメチルメラミン、ヘキサプロポキシメチルメラミン、ヘキサブトキシメチルメラミン、ヘキサペンチルオキシメチルメラミン、ヘキサヘキシルオキシメチルメラミン、メラミン樹脂等が挙げられる。
また、上記アルデヒド系架橋剤としては、例えば、グリオキザール、マロンジアルデヒド、スクシンジアルデヒド、マレインジアルデヒド、グルタルジアルデヒド、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド等が挙げられる。
そして、上記金属キレート系架橋剤としては、例えば、アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシウム、パナジウム、クロム、ジルコニウム等の多価金属のアセチルアセトンやアセトアセチルエステル配位化合物等が挙げられる。
上記架橋剤(C)は、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。そして、上記架橋剤(C)の中でも、特に、基材との密着性を向上させる点やアクリル系樹脂(A)との反応性の点で、イソシアネート系架橋剤が好適に用いられ、その中でも、特に、粘接着剤とした時の保持力や粘着物性に優れる点で、トリレンジイソシアネート系架橋剤や、ヘキサメチレンジイソシアネート系架橋剤が好適に用いられる。
上記架橋剤(C)の含有量は、アクリル系樹脂(A)100重量部に対して0.1~30重量部であることが好ましく、より好ましくは1~25重量部、特に好ましくは2.5~20重量部である。上記架橋剤(C)のアクリル系樹脂(A)に対する含有割合が上記の範囲内であると、粘接着剤とした際の保持力や転写性にとりわけ優れている傾向がある。
本発明のアクリル系粘接着剤組成物は、上記必須成分であるアクリル系樹脂(A)、エポキシ系化合物(B)及び架橋剤(C)を含有するものであるが、これらとともに、更に、上記エポキシ系化合物(B)と反応する硬化剤(D)(以下、単に「硬化剤(D)」という」を含有することが、粘接着剤とした際に効率よく硬化できる点で好ましい。
<硬化剤(D)>
上記硬化剤(D)としては、例えば、アミン類、ポリアミド類、イミダゾール類、ポリメルカプタン硬化剤、酸無水物類が挙げられる。これらは、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。そして、上記硬化剤(D)の中でも、特に、粘接着剤とした際の保存安定性や硬化時の剪断強度に優れる点で、アミン化合物であるジシアンジアミドや有機酸ヒドラジドが好ましく、有機酸ヒドラジドの中でも、とりわけ、アジピン酸ヒドラジドが硬化速度や硬化後の剪断強度に優れる点で好ましい。
上記硬化剤(D)は、液体であっても固体であっても差し支えないが、粘接着剤とした時の保存安定性の点、粘接着剤組成物のポットライフの点で、固体であることが好ましく、更には、塗膜が平滑性となり硬化する際に部材との接着面積が増加し硬化後の剪断強度が高くなる点で、粉体の状態で分散含有されていることが好ましい。硬化剤(D)として粉体を用いる場合、粉体の粒径は、粘接着剤層を形成する際の膜厚に対し、その膜厚の1.2倍以下となるように設定することが好ましく、1倍以下であることが更に好ましい。
上記硬化剤(D)を用いる場合、その含有量は、前記エポキシ系化合物(B)100重量部に対して10~100重量部であることが好ましく、中でも、15~80重量部であることがより好ましく、25~50重量部であることが最も好ましい。上記硬化剤(D)の、エポキシ系化合物(B)に対する含有割合が上記の範囲よりも少なすぎると、硬化速度が遅くなったり、硬化温度が高くなったりする傾向があり、多すぎると、塗工時に筋が発生したり、粘接着剤組成物のポットライフが短くなったりする傾向がある。
本発明の粘接着剤組成物には、任意成分として、上記硬化剤(D)以外にも、本発明の効果を損なわない範囲において、各種の任意成分を配合することができる。以下、それらの任意成分について説明する。
<その他の任意成分>
その他の任意成分としては、例えば、カーボンや金属等の導電剤;金属粒子やガラス粒子等の無機フィラー;ウレタン樹脂、ロジン、ロジンエステル、水添ロジンエステル、フェノール樹脂、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、スチレン系樹脂等の粘着付与剤;充填剤;酸化防止剤;紫外線吸収剤;シランカップリング剤;イオン性化合物、過酸化物、ウレタン化触媒等の架橋促進剤;アセチルアセトン等の架橋遅延剤;等の各種添加剤が挙げられる。
また、上記添加剤の他にも、アクリル系粘接着剤組成物の構成成分の製造原料等に含まれる不純物等が少量含有されたものであってもよい。
本発明の粘接着剤組成物は、上記アクリル系樹脂(A)、エポキシ系化合物(B)、架橋剤(C)及び、必要に応じて硬化剤(D)及びその他の任意成分を混合することにより得ることができる。
これらの成分の混合方法については、特に限定されるものではなく、各成分を一括で混合する方法や、任意の成分を混合した後、残りの成分を一括または順次混合する方法等、種々の方法を採用することができる。
本発明の粘接着剤組成物は、アクリル系樹脂(A)を架橋剤(C)で架橋させることにより粘接着剤とすることができ、この粘接着剤からなる粘接着剤層をプラスチックフィルム等の基材に積層形成することにより、粘接着シートを得ることができる。
そして、上記粘接着シートは、中でも、粘接着剤層の両面にセパレータ(剥離シート)を積層した基材レス両面シートであることが、取り扱いやすい点で好適である。
上記粘接着シートの製造方法としては、例えば、セパレータや基材上に、粘接着剤組成物を塗布、乾燥した後、セパレータ(セパレータに塗布した場合は剥離力の異なるセパレータ)を貼合し、常温(加温しない状態)または加温状態でのエージングの少なくとも一方による処理を行なう方法が挙げられる。
上記エージング処理は、アクリル系樹脂(A)と架橋剤(C)の化学架橋の反応時間として、粘接着剤の粘着物性のバランスをとるために行うものであり、エージングの条件としては、温度は通常室温(20℃±10℃)~40℃、時間は通常1~30日間であり、具体的には、例えば23℃で1~20日間、40℃で1~7日間等の条件で行えばよい。
上記粘接着剤組成物の塗布に際しては、この粘接着剤組成物を溶剤で希釈して塗布することが好ましく、希釈濃度は、有効成分が、好ましくは5~65重量%、特に好ましくは20~55重量%となる濃度である。また、上記溶剤としては、粘接着剤組成物を溶解させるものであれば特に限定されない。例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等のエステル系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤、メタノール、エタノール、プロピルアルコール等のアルコール系溶剤を用いることができる。これらの中でも、溶解性、乾燥性、価格等の点から酢酸エチルが好適に用いられる。
上記希釈された粘接着剤組成物の粘度は、500~15000mPa・s/25℃が好ましく、1000~10000mPa・s/25℃がより好ましい。粘度が低すぎると比重の重い成分を用いた場合、その成分が沈降しやすくなる傾向がある。
また、上記粘接着剤組成物の塗工方法としては、例えば、ロールコーティング、ダイコーティング、グラビアコーティング、コンマコーティング、スクリーン印刷等の方法が挙げられる。
そして、得られる粘接着シートにおける粘接着剤層の厚みは、5~250μmが好ましく、特には25~200μmが好ましく、更には50~175μmが好ましい。上記粘接着剤層が薄すぎると、厚み精度が低下したり粘接着力が低くなる傾向があり、厚すぎると粘接着シートをロール状にした際に端から粘接着剤層がはみ出したりする傾向がある。
上記方法により製造される粘接着剤層のゲル分率については、基材との密着性、リワーク性、保持力の点から10~90重量%であることが好ましく、特に好ましくは15~70重量%であり、更に好ましくは20~60重量%である。上記粘接着剤層のゲル分率が低すぎると、凝集力が低くなり粘接着剤を硬化させる際に、部材がずれてしまう傾向があり、高すぎると、部材を貼り合わせる際に粘接着剤層と部材界面との充分な密着性が得られず硬化後の剪断強度が低下する傾向がある。
上記ゲル分率は、架橋度(硬化度合い)の目安となるもので、例えば、以下の方法にて算出される。即ち、基材等の表面に粘接着剤層が形成されてなる粘接着シートから粘接着剤をピッキングにより採取し、粘接着剤を200メッシュのSUS製金網で包み、23℃に調整した酢酸エチル中に24時間浸漬することにより、酢酸エチル浸漬前の粘接着剤層の重量に対する、金網中に残存した不溶解の粘接着剤成分の重量百分率をゲル分率とする。
本発明においては、上記粘接着剤層が加熱により硬化され、接着力が上昇することになる。上記加熱条件としては、加熱温度は、好ましくは100~250℃であり、更に好ましくは120~200℃、特に好ましくは130~185℃である。かかる温度が低すぎると硬化時間が長くなり、作業性が低下する傾向があり、高すぎるとエポキシ系化合物が揮発したり発火したりする傾向がある。また、加熱時間は、好ましくは5~180分であり、更に好ましくは30~120分、特に好ましくは45~90分である。かかる時間が短すぎると剪断強度が低下する傾向があり、長すぎると作業性が低下する傾向がある。
そして、硬化前の剪断強度(MPa)に対する、硬化後の剪断強度(MPa)の比が、10以上であることが硬化前の粘着物性と硬化後の剪断強度及び耐久性のバランスが好ましく、更に好ましくは20以上、特に好ましくは100以上である。
本発明の粘接着剤層は、硬化前の状態において転写性と保持力に優れ、硬化後の状態において高い剪断強度を発現する、という優れた特徴を有している。したがって、種々の用途、例えば、建材用、車載部品用、電子部品用、半導体製造工程用、部材封止用、航空部品用、スポーツ用品用等の粘接着用途に好適に用いることができる。
この粘接着剤層を有する粘接着シートは、粘接着剤層の表面に被覆するセパレータを剥離し、目的とする部材面に、この粘接着剤層表面を粘着させるだけで、簡単に粘接着剤層を転写することができるため、非常に作業勝手がよい。
そして、上記粘接着剤層を介して他の部材を積層させてなる積層体は、上記粘接着剤層が硬化前に高い保持力を有し、硬化後に高い剪断強度を発現することから、容易にずれたり剥離したりすることがなく、優れた品質のものとなる。
以下、実施例をあげて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、例中、「部」、「%」とあるのは、重量基準を意味する。
<アクリル系樹脂(A)>
後記の表1に示す7種類のアクリル系樹脂(A-1~3、A'-1~4)を、従来公知の手順にしたがって調製した。なお、アクリル系樹脂(A-1)を例にとってその詳細を具体的に説明する。
[アクリル系樹脂(A-1)の調製]
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口及び温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに、酢酸エチル72部、メチルエチルケトン24部、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を0.036部仕込み、フラスコ加熱して内温が沸点に到達した後、メチルアクリレート(a1)74.5部、メチルメタクリレート20部、2-ヒドロキシエチルアクリレート(a1)5部、アクリル酸(a1)0.5部、酢酸エチル4部、重合開始剤0.036部の混合溶液を2時間にわたって滴下した。
その後反応を継続しながら、重合開始剤(AIBN)を2度追加し、7時間反応させたあと、酢酸エチルにて希釈し、アクリル系樹脂(A)溶液(固形分濃度38.0%、粘度13500mPa・s/25℃、アクリル系樹脂(A):重量平均分子量(Mw)40.2万、分散度(Mn/Mn)3.3)を得た。
Figure 0007091996000001
<エポキシ系化合物(B)>
下記の表2に示す3種類のエポキシ系化合物(B-1~3)を準備した。
Figure 0007091996000002
<架橋剤(C)>
架橋剤(C)として、以下のものを用いた。
(C-1):トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンのアダクト体(東ソー社製、コロネートL55E)
<硬化剤(D)>
硬化剤(D)として、以下のものを用いた。
(D-1):アジピン酸ヒドラジド(三菱ケミカル社製、ADH)
<実施例1~8、比較例1~7>
上記の成分を、後記の表3、表4にしたがって配合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を30~60%の範囲に調整することにより、粘接着剤組成物を得た。
得られた粘接着剤組成物を用いて、以下に示す手順にしたがってサンプル用の粘接着シート[I]を作製した後、その転写性、保持力、硬化後の剪断強度を評価した。各項目の
評価方法と評価基準は、後記のとおりである。
これらの結果を、後記の表3、表4に併せて示す。
<サンプル:粘接着シート[I]の作製>
粘接着剤組成物を、厚み38μmの重剥離シリコンセパレータ(三井東セロ社製 SP PET 03 38BU)に、乾燥後の厚みが50μmとなるようにコンマコータを用いて塗工し、100℃×3分間乾燥した。そして、乾燥した粘接着剤層の表面に、厚み38μmの軽剥離シリコンセパレータ(三井東セロ社製SPPET01 38BU)を貼り合わせて、粘接着シート[I]を作製した(軽剥離シリコンセパレータ/粘接着剤層/
重剥離シリコンセパレータ)。
<転写性>
上記粘接着シート[I]を粘接着剤層の端部を含むように幅25mm、長さ100mm
にカットした後、軽剥離シリコンセパレータを剥離して、厚み100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レルミラーT60)に2kgローラーを用いて貼り合わせた。その後、重剥離シリコンセパレータを剥がした際に、粘接着剤層がPETフィルムにきれいに転写できているかを観察し、下記の基準で評価した。
〇・・・きれいに転写されていた。
△・・・粘接着シートに泣き別れが発生した。
×・・・殆どもしくは全く転写できなかった。
<保持力>
上記粘接着シート[I]の軽剥離シリコンセパレータを剥離し、PETフィルムに転写
した後、25mm×25mmになるよう裁断し、重剥離シリコンセパレータを剥離して、粘接着剤層側を研磨SUS板に貼着し、23℃×50%RHの条件下で30分間静置した後、40℃の条件下にて1kgの荷重をかけて、JIS Z 0237の保持力の測定法に準じてズレを評価した。評価基準は下記の通りである。
○・・・24時間ではズレなし
△・・・24時間でズレあり
×・・・24時間で落下
<硬化後の剪断強度>
上記粘接着シート[I]を25mm×12.5mmにカットし、SUS板に転写した。転写
したSUS板と反対側に同じサイズのSUS板を貼り合わせ、貼り合わせた部分をクリップで止めて140℃で1時間硬化した後、23℃×50%RH条件下でAUTO Graph AG-X Plus(Shimadzu社製)を用い、5mm/minの速度で剪断強度(MPa)を測定した。評価基準は下記の通りである。
◎・・・15MPa以上
〇・・・10MPa以上15MPa未満
△・・・5MPa以上10MPa未満
×・・・5MPa以下
Figure 0007091996000003
Figure 0007091996000004
上記の結果より、実施例1~8品は、いずれも、優れた転写性と保持力を備え硬化後の剪断強度にも優れていることがわかる。
一方、本発明の要件のいずれかを満たしていない比較例1~7品は、転写性、保持力、剪断強度のいずれかの評価が低く、実施例1~8品に比べて性能が大きく劣るものであることがわかる。
本発明の粘接着剤組成物は、硬化前の状態において転写性と保持力に優れ、硬化後の状態において高い剪断強度を発現することから、種々の用途、例えば、建材用、車載部品用、電子部品用、半導体製造工程用、部材封止用、航空部品用、スポーツ用品用の粘接着用途に好適である。

Claims (9)

  1. アクリル系樹脂(A)、エポキシ系化合物(B)及び上記アクリル系樹脂(A)の架橋剤(C)(但し、エポキシ系化合物(B)を除く)を含有する粘接着剤組成物であって、
    上記アクリル系樹脂(A)が、アクリロイル基を有するモノマー(a1)を重合成分全体に対して33重量%以上含有する重合成分の重合体であり、かつ、ガラス転移温度が10~250℃であり、
    上記エポキシ系化合物(B)の含有量が、上記アクリル系樹脂(A)100重量部に対して40~250重量部であることを特徴とする粘接着剤組成物。
  2. 上記アクリル系樹脂(A)が、更に、水酸基含有モノマー及びカルボキシ基含有モノマーから選ばれる少なくとも1種のモノマーを含む官能基含有モノマーを重合成分として含有する重合成分の重合体であることを特徴とする請求項1記載の粘接着剤組成物。
  3. 上記エポキシ系化合物(B)が25℃で液状のエポキシ系化合物であることを特徴とする請求項1または2記載の粘接着剤組成物。
  4. 更に、上記エポキシ系化合物(B)と反応する硬化剤(D)を含有することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の粘接着剤組成物。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の粘接着剤組成物が架橋されてなることを特徴とする粘接着剤。
  6. 100~250℃の加熱により硬化されることを特徴とする請求項5記載の粘接着剤。
  7. 硬化前の剪断強度(MPa)に対する、硬化後の剪断強度(MPa)の比が、10以上であることを特徴とする請求項6記載の粘接着剤。
  8. 請求項5~7のいずれか一項に記載の粘接着剤からなる粘接着剤層を有することを特徴とする粘接着シート。
  9. 請求項5~7のいずれか一項に記載の粘接着剤からなる粘接着剤層と他の部材とが積層されていることを特徴とする積層体。
JP2018205084A 2018-10-31 2018-10-31 粘接着剤組成物、及びそれを用いてなる粘接着剤、粘接着シート、ならびに積層体 Active JP7091996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018205084A JP7091996B2 (ja) 2018-10-31 2018-10-31 粘接着剤組成物、及びそれを用いてなる粘接着剤、粘接着シート、ならびに積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018205084A JP7091996B2 (ja) 2018-10-31 2018-10-31 粘接着剤組成物、及びそれを用いてなる粘接着剤、粘接着シート、ならびに積層体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020070345A JP2020070345A (ja) 2020-05-07
JP7091996B2 true JP7091996B2 (ja) 2022-06-28

Family

ID=70549291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018205084A Active JP7091996B2 (ja) 2018-10-31 2018-10-31 粘接着剤組成物、及びそれを用いてなる粘接着剤、粘接着シート、ならびに積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7091996B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009127042A (ja) 2007-11-28 2009-06-11 Lintec Corp 粘接着剤組成物、粘接着シートおよび半導体装置の製造方法
JP2009161588A (ja) 2007-12-28 2009-07-23 Lintec Corp 粘接着剤組成物、粘接着シートおよび半導体装置の製造方法
JP2009173796A (ja) 2008-01-25 2009-08-06 Lintec Corp 粘接着剤組成物、粘接着シートおよび半導体装置の製造方法
JP2011171545A (ja) 2010-02-19 2011-09-01 Furukawa Electric Co Ltd:The ウエハ加工用テープ及びその製造方法
JP2012052083A (ja) 2010-08-06 2012-03-15 Dainippon Printing Co Ltd 粘接着シートおよびそれを用いた接着方法
WO2013157567A1 (ja) 2012-04-17 2013-10-24 リンテック株式会社 接着剤組成物、接着シートおよび半導体装置の製造方法
US20170130396A1 (en) 2014-06-12 2017-05-11 Kordsa Global Endustriyel Iplik Ve Kord Bezi Sanayi Ve Ticaret A.S. Dipping solution for cord fabrics
JP2017125141A (ja) 2016-01-15 2017-07-20 日東電工株式会社 硬化型粘接着シート

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011069020A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Bridgestone Corp 有機繊維コード用接着剤組成物、並びにそれを用いたゴム補強材、タイヤおよび接着方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009127042A (ja) 2007-11-28 2009-06-11 Lintec Corp 粘接着剤組成物、粘接着シートおよび半導体装置の製造方法
JP2009161588A (ja) 2007-12-28 2009-07-23 Lintec Corp 粘接着剤組成物、粘接着シートおよび半導体装置の製造方法
JP2009173796A (ja) 2008-01-25 2009-08-06 Lintec Corp 粘接着剤組成物、粘接着シートおよび半導体装置の製造方法
JP2011171545A (ja) 2010-02-19 2011-09-01 Furukawa Electric Co Ltd:The ウエハ加工用テープ及びその製造方法
JP2012052083A (ja) 2010-08-06 2012-03-15 Dainippon Printing Co Ltd 粘接着シートおよびそれを用いた接着方法
WO2013157567A1 (ja) 2012-04-17 2013-10-24 リンテック株式会社 接着剤組成物、接着シートおよび半導体装置の製造方法
US20170130396A1 (en) 2014-06-12 2017-05-11 Kordsa Global Endustriyel Iplik Ve Kord Bezi Sanayi Ve Ticaret A.S. Dipping solution for cord fabrics
JP2017125141A (ja) 2016-01-15 2017-07-20 日東電工株式会社 硬化型粘接着シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020070345A (ja) 2020-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6996834B2 (ja) マスキングフィルム用粘着剤、マスキング用耐熱粘着フィルム、およびその使用方法
JP6150536B2 (ja) マスキング用粘着フィルム、およびこの粘着フィルムの使用方法
JP5693288B2 (ja) 粘接着剤組成物、粘接着剤層、および粘接着シート
WO2011136141A1 (ja) アクリル系樹脂溶液、アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤、粘着シート、光学部材用アクリル系粘着剤、粘着剤層付き光学部材
JP7074033B2 (ja) 粘接着剤層、粘接着シート及び積層体
JP6257128B2 (ja) 耐熱粘着フィルム用粘着剤組成物、これを架橋させてなる耐熱粘着フィルム用粘着剤、およびこの粘着剤の用途
JP5498870B2 (ja) 耐熱性に優れる粘接着剤組成物、粘接着剤層、および粘接着剤シート
JP2013177577A (ja) 耐熱粘着フィルム用粘着剤組成物、これを架橋させてなる耐熱粘着フィルム用粘着剤、この粘着剤を有するマスキング用耐熱粘着フィルム、およびこの耐熱粘着フィルムの使用方法
JP2011116863A (ja) 光硬化型粘接着剤組成物、光硬化型粘接着剤層、および光硬化型粘接着シート
JP2012007011A (ja) 両面粘接着テープおよびそれを用いた被着体との接合方法
JP7346887B2 (ja) 粘接着剤組成物、粘接着剤、粘接着シート、及び積層体
JP7415414B2 (ja) 粘接着剤組成物、及びそれを用いてなる粘接着剤、粘接着剤シート、ならびに積層体
JP7091996B2 (ja) 粘接着剤組成物、及びそれを用いてなる粘接着剤、粘接着シート、ならびに積層体
JP6226684B2 (ja) 偏光板用粘着剤、粘着剤層付き偏光板、画像表示装置、活性エネルギー線及び/又は熱硬化性偏光板用粘着剤組成物
JP7447565B2 (ja) 粘接着剤組成物、粘接着剤、粘接着シート及び積層体
JP7484557B2 (ja) 粘接着剤組成物、粘接着シート及び積層体
JP7331505B2 (ja) 粘接着剤層、粘接着シート及び積層体
JP7207122B2 (ja) 粘接着剤組成物、粘接着剤、粘接着シート、及び積層体
JP2014125603A (ja) アクリル系樹脂組成物、アクリル系粘着剤、電子デバイス用粘着剤、それを用いた電子デバイス、ならびにアクリル系樹脂組成物の製造方法
JP2022096750A (ja) 粘接着剤組成物、及びそれを用いてなる粘接着剤、粘接着シート、ならびに積層体
JP7413804B2 (ja) 粘接着剤組成物、粘接着剤、粘接着シート、及び積層体
JP2022136666A (ja) 粘接着剤組成物、及びそれを用いてなる粘接着剤、粘接着シート、ならびに積層体
JP2024039980A (ja) 粘接着剤組成物、粘接着剤、粘接着シート及び積層体
JP2024069114A (ja) 曲面部材用粘着剤組成物、これを用いた曲面部材用粘着剤、及び積層体
JP2024069115A (ja) 粘着シート、粘着剤及び粘着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20181031

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20190510

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220401

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20220401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220530

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7091996

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151