JP2014125603A - アクリル系樹脂組成物、アクリル系粘着剤、電子デバイス用粘着剤、それを用いた電子デバイス、ならびにアクリル系樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

アクリル系樹脂組成物、アクリル系粘着剤、電子デバイス用粘着剤、それを用いた電子デバイス、ならびにアクリル系樹脂組成物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014125603A
JP2014125603A JP2012285209A JP2012285209A JP2014125603A JP 2014125603 A JP2014125603 A JP 2014125603A JP 2012285209 A JP2012285209 A JP 2012285209A JP 2012285209 A JP2012285209 A JP 2012285209A JP 2014125603 A JP2014125603 A JP 2014125603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylic resin
meth
resin composition
acrylate
acrylic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012285209A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoya Mitsuya
直也 三ツ谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2012285209A priority Critical patent/JP2014125603A/ja
Publication of JP2014125603A publication Critical patent/JP2014125603A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】粘着剤とした際に、低い表面抵抗率および体積抵抗率を示すアクリル系樹脂組成物の提供すること。
【解決手段】
水酸基含有モノマーを60重量%以上含有する重合成分[I]を重合してなるアクリル系樹脂(A)、および第3級アルコール(B)を含有してなることを特徴とするアクリル系樹脂組成物
【選択図】なし

Description

本発明は、アクリル系樹脂組成物、アクリル系粘着剤、電子デバイス用粘着剤、それを用いた電子デバイス、ならびにアクリル系樹脂組成物の製造方法に関するものである。
近年、画像表示方式のトレンドとしてタッチパネル式のものが注目されており、特に静電容量方式のタッチパネルが普及している。このような静電容量方式のタッチパネルでは、透明部材を貼り合わせる目的に加えて、絶縁層として粘着剤層(粘着剤による層)が使用されている。
静電容量方式のタッチパネルは、タッチパネルを指などで触れた際、その位置の出力信号が変化し、その信号の変化量がある閾値を超えた場合にセンシングする仕組みになっているためセンサーと指の間にある材料の電気抵抗が高いと動作不良や反応が遅くなることがある。
しかしながら、従来の粘着剤層が使用された静電容量方式のタッチパネルにおいては、粘着剤層に起因すると考えられる誤作動が発生する場合があり、特に外部からの信号変化を感度よく読み取ることができない場合に動作不良が発生する場合があった。
また、タッチパネルに限らず、電子ペーパーにおけるツイストボール型などの表示方式においても、上記のような誤作動が発生する場合や反応が遅くなる場合があった。
そこで、静電容量方式のタッチパネルや電子ペーパーなどの電気信号によって表示を制御しているデバイスにおける部材を貼り合わせるために使用されても、信号の誤作動や遅延の発生を防止することができる電子デバイス用粘着剤を求めて研究が行なわれてきた。
ここで、電気特性に影響を与えないことが求められる上記用途にアクリル系の粘着剤の使用を検討する場合には、一般的にアクリル系樹脂は電気抵抗率が高いものであるために、表面低効率や体積低効率等の電気抵抗率を下げる必要があるところ、電気抵抗率を下げる効果を期待し、水酸基が多く導入されたアクリル系樹脂(例えば、特許文献1参照。)を該用途に適用することが考えられる。
特開2009−132909号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の技術では一定の低い電気抵抗率を示すものの、かかる技術を用いて近年の更に高いレベルでの電気特性に対する要求をクリアーするためには不十分なものであった。
そこで、更に電気抵抗率を下げるためにアクリル系樹脂中の水酸基含有割合を更に上昇させる方法も考えられるが、アクリル系樹脂の重合時に一般的に用いられる酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、トルエンなどの非親水性溶媒中で、非常に多量の水酸基含有モノマーを重合させると、重合中に凝集が起こったり、アクリル系樹脂が重合できたとしても樹脂と溶媒の相溶性が低いため、白濁や分離がおこってしまうという不都合が生じてしまうものであった。
また、メタノールなどのアルコール溶剤を用いることで凝集などを防ぎ、均一な樹脂溶液を得る手法も考えられるが、アクリル系樹脂の架橋剤として一般的によく用いられるイソシアネート架橋剤やキレート架橋剤を使用する場合、該アルコールの反応性が高いと、アクリル系樹脂の有する官能基の代わりに溶剤のアルコールが反応してしまい架橋反応が阻害されてしまい、ゲル分率が上がらず粘着剤としての物性を担保できないといった問題がおこってしまうものであった。
そこで、本発明ではこのような背景下において、粘着剤とした際に、低い表面抵抗率および低い体積抵抗率を示すアクリル系樹脂組成物の提供を目的とする。
しかるに本発明者は、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、非常に多くの水酸基を含有するアクリル系樹脂と、一般的にアクリル系樹脂の重合の際には使用しない反応性の低い第3級アルコールとを含有する組成物が、特には非常に多くの水酸基含有モノマーを該第3級アルコールの存在下で重合して得られるアクリル系樹脂組成物が、粘着剤とした際に低い表面抵抗率および体積抵抗率を示すことを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の要旨は、水酸基含有モノマーを60重量%以上含有する重合成分[I]を重合してなるアクリル系樹脂(A)および第3級アルコール(B)を含有してなることを特徴とするアクリル系樹脂組成物、および水酸基含有モノマーを60重量%以上含有する重合成分[I]を第3級アルコール(B)の存在下で重合してなることを特徴とするアクリル系樹脂組成物の製造方法に関するものである。
更には、本発明は、上記アクリル系樹脂組成物を用いてなるアクリル系粘着剤、電子デバイス用粘着剤、それを用いた電子デバイス、ならびにアクリル系樹脂組成物の製造方法に関するものである。
本発明のアクリル系樹脂組成物は、第3級アルコールを含有するために均一な樹脂溶液を得ることができ、充分に低い体積抵抗率や表面抵抗率を示す粘着剤を製造することできる。また、第3級アルコールはイソシアネート基との反応性も極めて低いために、アクリル系樹脂の架橋剤として広く使用されるイソシアネート系架橋剤やキレート架橋剤を使用することも可能である。
以下、本発明を詳細に説明するが、これらは望ましい実施態様の一例を示すものである。
なお、本発明において、(メタ)アクリルとはアクリルあるいはメタクリルを、(メタ)アクリロイルとはアクリロイルあるいはメタクリロイルを、(メタ)アクリレートとはアクリレートあるいはメタクリレートをそれぞれ意味するものである。
<アクリル系樹脂(A)>
本発明で用いられるアクリル系樹脂(A)は、水酸基含有モノマー(a1)を必須成分として含有する重合成分[I]を重合して得られるものであり、更に必要に応じて(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(a2)や、(a1)以外のその他の官能基含有モノマー(a3)、その他の共重合可能なエチレン性不飽和モノマー(a4)を共重合成分として含んでもよいものである。
上記水酸基含有モノマー(a1)としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート等のアルキル基の炭素数が1〜16(好ましくは1〜12)の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のカプロラクトン変性モノマー、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のオキシアルキレン変性モノマー、その他、2−アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタル酸、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等の1級水酸基含有モノマー;2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の2級水酸基含有モノマー;2,2−ジメチル2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の3級水酸基含有モノマーが挙げられる。
また、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリエチレングリコール誘導体、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリプロピレングリコール誘導体、ポリ(エチレングリコール−プロピレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−テトラメチレングリコール)モノ(メタ)アクリレート、ポリ(プロピレングリコール−テトラメチレングリコール)モノ(メタ)アクリレート等のオキシアルキレン変性モノマーを用いてもよい。
上記水酸基含有モノマー(a1)の中でも、イソシアネート基との反応性が後述の第3級アルコールよりも高い点で1級水酸基含有モノマー、2級水酸基含有モノマーが好ましく、特に好ましくは1級水酸基含有モノマー、更に好ましくは2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミドである。
なお、本発明で使用する水酸基含有モノマー(a1)としては、不純物であるジ(メタ)アクリレートの含有割合が、0.5%以下のものを用いることも好ましく、更に0.2%以下、殊には0.1%以下である。
かかる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(a2)としては、アルキル基の炭素数が、通常1〜20、特には1〜12、更には1〜8、殊には4〜8であることが好ましく、具体的には、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、iso−オクチルアクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、iso−ステアリルアクリレート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等の脂環族の(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を併せて用いることができる。
かかる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(a2)の中でも、共重合性、粘着物性、取り扱いやすさ及び原料入手しやすさの点で、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートが好ましく用いられ、更に好ましくは反応性が高く共重合性に優れる点でn−ブチル(メタ)アクリレートが用いられる。
上記(a1)以外の官能基含有モノマー(a3)(以下、「官能基含有モノマー(a3)」と記すことがある。)としては、例えば、カルボキシル基含有モノマー、グリシジル基含有モノマー、窒素含有モノマー、リン酸基含有モノマー、スルホン酸基含有モノマー等が挙げられ、単独又は2種以上併用して用いられる。
上記カルボキシル基含有モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、アクリルアミドN−グリコール酸、ケイ皮酸、(メタ)アクリル酸のミカエル付加物(例えば、アクリル酸ダイマー、メタクリル酸ダイマー、アクリル酸トリマー、メタクリル酸トリマー、アクリル酸テトラマー、メタクリル酸テトラマー等)、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルジカルボン酸モノエステル(例えば、2−アクリロイルオキシエチルコハク酸モノエステル、2−メタクリロイルオキシエチルコハク酸モノエステル、2−アクリロイルオキシエチルフタル酸モノエステル、2−メタクリロイルオキシエチルフタル酸モノエステル、2−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸モノエステル、2−メタクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸モノエステル等)等が挙げられる。
上記グリシジル基含有モノマーとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル等が挙げられる。
上記窒素原子含有モノマーとしては、例えば、アミド基含有モノマーやアミノ基含有モノマーが挙げられる。
上記アミド基含有モノマーとしては、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−(n−ブトキシアルキル)アクリルアミド、N−(n−ブトキシアルキル)メタクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、アクリルアミド−3−メチルブチルメチルアミン、ジメチルアミノアルキルアクリルアミド、ジメチルアミノアルキルメタクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルフォリン等が挙げられる。
上記アミノ基含有モノマーとしては、例えば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記リン酸基含有モノマーとしては、例えば、2−(メタ)アクリロイロキシエチルアシッドホスフェート、ビス(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)アシッドホスフェート等が挙げられる。
上記スルホン酸基含有モノマーとしては、例えば、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸あるいはその塩等が挙げられる。
かかる官能基含有モノマー(a3)の中でも、凝集力や保持力を高くでき耐久性が向上する点で、窒素含有モノマーが好ましく、共重合性に優れる点で特に好ましくはアミド基含有モノマー、アミノ基含有モノマーであり、更に好ましくは、メタクリルアミド、N−(n−ブトキシアルキル)アクリルアミド、N−(n−ブトキシアルキル)メタクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、アクリルアミド−3−メチルブチルメチルアミン、ジメチルアミノアルキルアクリルアミド、ジメチルアミノアルキルメタクリルアミド、アクリロイルモルフォリン、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートである。
また、本発明においては、通常一般的に用いられるカルボキシル基含有モノマー等の酸性基含有モノマーは、ITOやその他の電極を腐食する観点からは用いない方が好ましい。
その他の共重合性モノマー(a4)としては、例えば、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシ化o−フェニル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、スチレン、α−メチルスチレン等の芳香環含有モノマー;2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、2−ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2−ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、オクトキシポリエチレングリコール-ポリプロピレングリコール-モノ(メタ)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ステアロキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のエーテル鎖含有(メタ)アクリル酸エステルモノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アルキルビニルエーテル、ビニルトルエン、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、イタコン酸ジアルキルエステル、フマル酸ジアルキルエステル、アリルアルコール、アクリルクロライド、メチルビニルケトン、N−アクリルアミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルアリルビニルケトン等を用いることができる。
また、高分子量化を目的とする場合、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン等のエチレン性不飽和基を二つ以上有する化合物等を併用することもできる。
上記水酸基含有モノマー(a1)の含有量は、重合成分[I]全体に対して、60重量%以上であることが必要であり、好ましくは60〜100重量%、特に好ましくは65〜99.9重量%、更に好ましくは70〜99重量%である。
上記水酸基含有モノマー(a1)の含有量が少なすぎると、電気抵抗が高くなり好ましくない。
上記(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(a2)の含有量は、重合成分[I]全体に対して0〜40重量%であることが好ましく、特に好ましくは0.1〜35重量%、更に好ましくは1〜30重量%である。
上記(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(a2)の含有量が多すぎると、電気抵抗が高くなる傾向がある。
上記官能基含有モノマー(a3)の含有量は、重合成分[I]全体に対して、0〜10重量%であることが好ましく、特に好ましくは0〜5重量%、更に好ましくは0〜3重量%である。
上記官能基含有モノマー(a3)の含有量が多すぎると、樹脂溶液の保存安定性や重合時の安定性が低くなる傾向がある。
上記その他の共重合性モノマー(a4)の含有量は、重合成分[I]全体に対して、0〜10重量%であることが好ましく、特に好ましくは0〜5重量%、更に好ましくは0〜3重量%である。
上記その他の共重合性モノマー(a4)の含有量が多すぎると、重合時の安定性や樹脂溶液の保存安定性が低下する傾向がある。
かくして、上記水酸基含有モノマー(a1)、必要に応じて(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(a2)や、(a1)以外のその他の官能基含有モノマー(a3)、その他の共重合可能なエチレン性不飽和モノマー(a4)を重合することによりアクリル系樹脂(A)が製造されるものである。
アクリル系樹脂(A)の重量平均分子量については、通常5万〜200万、好ましくは15万〜150万、特に好ましくは20万〜100万である。重量平均分子量が小さすぎると、耐久性能が低下する傾向があり、大きすぎると樹脂溶液の粘度が高くなり製造が難しくなる傾向となる。
また、アクリル系樹脂(A)の分散度(重量平均分子量/数平均分子量)は、例えば7以下であることが好ましく、特には5.5以下が好ましく、更には4.5以下が好ましく、殊には3.5以下が好ましい。かかる分散度が高すぎると粘着剤層の凝集力が低下し保持力の低下や高温、湿熱条件での耐久性が低下する傾向にある。なお、分散度の下限は、製造の限界の点から、通常1.1である。
更に、アクリル系樹脂(A)のガラス転移温度は、−80〜0℃、特には−70〜−5℃、更には−60〜−10℃であることが好ましく、ガラス転移温度が高すぎるとタックが不足する傾向があり、低すぎると耐熱性に低下する傾向がある。
尚、上記の重量平均分子量は、標準ポリスチレン分子量換算による重量平均分子量であり、高速液体クロマトグラフィー(日本Waters社製、「Waters 2695(本体)」と「Waters 2414(検出器)」)に、カラム:Shodex GPC KF−806L(排除限界分子量:2×107、分離範囲:100〜2×107、理論段数:10,000段/本、充填剤材質:スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、充填剤粒径:10μm)の3本直列を用いることにより測定されるものであり、数平均分子量も同様の方法を用いることができる。また分散度は重量平均分子量と数平均分子量より求められる。
また測定に際してポリマーを誘導体化してもよいし溶離液の種類を適宜変更してもよく、ガラス転移温度は下記のFoxの式より算出されるものである。
Figure 2014125603
Tg:共重合体のガラス転移温度(K)
Tga:モノマーAのホモポリマーのガラス転移温度(K) Wa:モノマーAの重量分率
Tgb:モノマーBのホモポリマーのガラス転移温度(K) Wb:モノマーBの重量分率
Tgn:モノマーNのホモポリマーのガラス転移温度(K) Wn:モノマーNの重量分率
(Wa+Wb+・・・+Wn=1)
<第3級アルコール(B)>
本発明で用いられる第3級アルコールとしては、例えば、炭素数4〜12、好ましくは4〜8の第3級アルキルアルコールが挙げられ、具体的には、2-メチル−2−プロパノール(tert−ブタノール)、2-メチル−2−ブタノール(tert−プロパノール)、2-メチル−2−ペンタノール、2−メチル−2−ヘキサノール、2−メチル−2ヘプタノール等の第3級アルキルアルコール;
2−シクロ−2−プロパノール、2−メチル−1-シクロー2−プロパノール等の第3級脂環式アルコール;
2−フェニル−2−プロパノール、2-メチル−1−フェニル−2−プロパノール等の第3級芳香族アルコール;
等が挙げられる。
これらの中でも、第3級アルキルアルコールが好ましく、乾燥時の揮発性に優れる点で、特に好ましくは2−メチル−2−プロパノールである。
上記第3級アルコール(B)の分子量としては、500以下が好ましく、特に好ましくは300以下、更に好ましくは74〜150である。
かかる分子量が高すぎると乾燥時に揮発しにくい傾向がある。
上記第3級アルコール(B)の沸点としては、50〜300℃が好ましく、特に好ましくは60〜200℃、更に好ましくは60〜150℃である。
かかる沸点が高すぎると乾燥時に溶剤が多く残りやすい傾向があり、低すぎると塗工時に塗膜表面が皮張りする傾向がある。
上記第3級アルコール(B)の配合量としては、アクリル系樹脂(A)100重量部に対して、10〜500重量部が好ましく、特に好ましくは50〜400重量部、更に好ましくは50〜200重量部である。
かかる配合量が多すぎると、第3級アルコールをアクリル系樹脂(A)の重合時に使用する場合にアクリル系樹脂の分子量が上がりにくくなる傾向があり、少なすぎると重合時の安定性が低下したり、保存安定性が低下する傾向がある。
本発明のアクリル系樹脂組成物は、上記アクリル系樹脂(A)と第3級アルコール(B)を含有するものであるが、第3級アルコール(B)は、製造されたアクリル系樹脂(A)に別途配合されるものであってもよいし、アクリル系樹脂(A)の製造時に配合されるものであってもよいし、製造時と製造中の両方に配合されたものであってもよい。
これらの中でも、重合時の安定性の点で、アクリル系樹脂(A)の製造時に配合されるものであることが好ましく、更に詳しくは、アクリル系樹脂(A)を構成する重合成分[I]の重合を、第3級アルコールの存在下で行なうことが特に好ましい。
以下、アクリル系樹脂(A)を構成する重合成分[I]の重合を、第3級アルコールの存在下で行ない、アクリル系樹脂組成物を製造する方法について説明する。
かかるアクリル系樹脂組成物の製造方法は、上述した水酸基含有モノマー(a1)を必須成分として含有し、更に必要に応じて(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(a2)や、官能基含有モノマー(a3)、その他の共重合可能なエチレン性不飽和モノマー(a4)を共重合成分として含んだ重合成分[I]を、第3級アルコール(B)の存在下で、重合(単独重合又は共重合)すればよく、重合にあたっては重合開始剤を用いることが好ましい。
上記重合方法としては、例えば、溶液ラジカル重合、懸濁重合、塊状重合、乳化重合などの従来公知の方法により行なうことができるが、安全に、安定的に、任意のモノマー組成でアクリル系樹脂組成物を製造できる点で溶液ラジカル重合が好ましい。
上記重合開始剤としては、例えば、通常のラジカル重合開始剤である2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス(メチルプロピオン酸)等のアゾ系開始剤、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロリルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物等が挙げられ、使用するモノマーに合わせて適宜選択して用いることができる。これらの重合開始剤は、単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
かかる重合開始剤の配合量は、重合成分[I]100重量部に対して、0.0001〜10重量部であることが好ましく、特には0.001〜5重量部、更には0.01〜2であることが好ましい。かかる配合量が多すぎると分子量が下がる傾向や重合時の発熱が激しくなり制御しづらくなる傾向となる傾向があり、少なすぎると反応速度が低下し、反応時間が長くなったり、反応が停止する傾向がある。
また、重合溶媒については、第3級アルコール(B)以外の有機溶媒、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等を本発明の効果を損なわない範囲で使用してもよいが、第1級アルコールおよび第2級アルコールについては、後述の架橋剤(C)と反応してしまい、アクリル系樹脂(A)の架橋が阻害され、粘着物性や耐久性が低下することとなるため使用しないことが好ましい。
上記第3級アルコール(B)以外のその他有機溶媒を併用する場合には、第3級アルコール(B)100重量部に対して0〜300重量部で使用することが好ましく、特に好ましくは5〜200重量部、更に好ましくは10〜100重量部である。
上記第3級アルコール(B)以外のその他有機溶媒の使用量が多すぎると重合安定性が低下する傾向がある。
上記重合条件としては、例えば、有機溶媒中に、重合成分[I]、重合開始剤を混合あるいは滴下し、還流状態あるいは50〜98℃で0.1〜20時間重合反応を行なえばよい。
かくして本発明のアクリル系樹脂組成物が得られるものである。
本発明のアクリル系樹脂組成物は、更に、架橋剤(C)を含有することが好ましく、架橋剤(C)により架橋され、アクリル系粘着剤となるものである。
かかる架橋剤(C)としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、メラミン系架橋剤、アルデヒド系架橋剤、アミン系架橋剤、金属キレート系架橋剤等の化学架橋を形成する架橋剤、多官能アクリレート系架橋剤等の物理架橋を形成する架橋剤が挙げられる。
これらの中でも、水酸基と反応する架橋剤が好ましく、特に好ましくはイソシアネート系架橋剤、金属キレート系架橋剤、基材との密着性を向上させる点やアクリル系樹脂(A)との反応性の点で、更に好ましくはイソシアネート系架橋剤である。
上記イソシアネート系架橋剤としては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、水素化トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、およびこれらのポリイソシアネート化合物とトリメチロールプロパン等のポリオール化合物とのアダクト体、これらポリイソシアネート化合物のビュレット体やイソシアヌレート体等が挙げられる。
上記金属キレート系架橋剤としては、例えば、アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシウム、パナジウム、クロム、ジルコニウム等の多価金属のアセチルアセトンやアセトアセチルエステル配位化合物等が挙げられる。
これらの架橋剤(C)は、単独で使用しても良いし、2種以上を併用してもよい。
上記架橋剤(C)の含有量は、アクリル系樹脂(A)100重量部に対して、0.01〜20重量部であることが好ましく、更に好ましくは0.02〜15重量部、特に好ましくは0.03〜10重量部である。架橋剤(C)が少なすぎると、凝集力が低下し、充分な耐久性が得られない傾向がみられ、多すぎると柔軟性、および粘着力が低下し剥離が起こりやすくなるため、電子部材との密着性が低下する傾向がみられる。
さらに、本発明のアクリル系樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において、帯電防止剤、その他のアクリル系粘着剤、その他の粘着剤、ウレタン樹脂、ロジン、ロジンエステル、水添ロジンエステル、フェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂等の粘着付与剤、着色剤、充填剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、機能性色素等の各種添加剤や、紫外線あるいは放射線照射により呈色あるいは変色を起こすような化合物を配合することができる。また、上記添加剤の他にも、アクリル系樹脂組成物の構成成分の製造原料等に含まれる不純物等が少量含有されたものであってもよい。これら添加量は所望する物性が得られるように適宜設定すればよい。
上記アクリル系粘着剤は、アクリル系樹脂組成物からなる粘着剤層と基材とを含有する粘着シートとして用いることが好ましい。
次に、上記アクリル系樹脂組成物を基材上に塗布、乾燥し、加熱により硬化し、粘着シートを作製する方法について説明する。
上記基材としては、例えば、ポリエチレンナフタート、ポリエチレンテレフタレート、ボリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体等のポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化エチレン等のポリフッ化エチレン樹脂;ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロン等のビニル重合体;三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース系樹脂;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂;ポリスチレン;ポリカーボネート;ポリアリレート;ポリイミド等の合成樹脂シート,アルミニウム、銅、鉄の金属箔,上質紙、グラシン紙等の紙,硝子繊維、天然繊維、合成繊維等からなる織物や不織布、及びこれらにITOなどの金属を蒸着させたものが挙げられる。これらの基材は、単層体として又は2種以上が積層された複層体として用いることができる。
なお、上記基材を溶剤等や乾燥の際の熱、活性エネルギー線の照射等により劣化させる可能性がある場合などには、まずシリコーン等を塗布し離型性をもたせたセパレーターに塗ってから上記基材に貼合することが好ましい。
また、基材レスの両面粘着シートにする際には、セパレーターに塗布し、セパレーターで貼合すればよい。好ましいセパレーターとしてはポリエステル系樹脂が挙げられ、特に好ましくはポリエチレンテレフタラートにシリコーン処理をしたものである。
上記アクリル系樹脂組成物の塗布に際しては、アクリル系樹脂組成物を溶剤に希釈して塗布することが好ましく、希釈濃度としては、加熱残分濃度として、好ましくは5〜90重量%、特に好ましくは10〜60重量%、更には20〜50重量%である。また、上記溶剤としては、アクリル系樹脂組成物を溶解させるものであれば特に限定されることなく、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等のエステル系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤、メタノール、エタノール、プロピルアルコール等のアルコール系溶剤を用いることができる。これらの中でも、溶解性、乾燥性、価格等の点から酢酸エチル、メチルエチルケトンが好適に用いられる。
上記アクリル系樹脂組成物の基材への塗布に関しては、ロールコーティング、ダイコーティング、グラビアコーティング、コンマコーティング、スクリーン印刷等の慣用の方法により行なわれる。
また、粘着シートの粘着剤層の厚み(乾燥後膜厚)は、通常、3〜500μmであることが好ましく、特には5〜300μmであることが好ましく、更には10〜250μmで
あることが好ましい。
上記乾燥条件については、乾燥温度が、通常50℃〜250℃、好ましくは60℃〜150℃、更に好ましくは65℃〜120℃、殊に好ましくは70℃〜95℃であり、乾燥時間は、通常10秒〜10分である。
なお、架橋剤(C)を用いる場合には、上記方法を用いて粘着シートを製造した後にエージング処理を施すことが好ましい。かかるエージング処理は、粘着物性のバランスをとるために行なうものであり、エージングの条件としては、温度は通常室温〜70℃、時間は通常1日〜30日であり、具体的には、例えば23℃で1日〜20日間、好ましくは、23℃で3〜10日間、40℃で1日〜7日間等の条件で行なえばよい。
また、本発明においては、上記粘着剤からなる粘着剤層を光学部材(特には電子デバイス用光学部材)上に積層形成することにより、粘着剤層付き光学部材を得ることもできる。
かかる光学部材としては、ITO電極膜やポリチオフェン等の有機系導電幕等の透明電極膜、偏光板、位相差板、楕円偏光板、光学補償フィルム、輝度向上フィルム、電磁波シールドフィルム、近赤外線吸収フィルム、AR(アンチリフレクション)フィルム等が挙げられる。これらの中でも、透明電極膜であるときが本発明の効果を顕著に発揮でき、電気抵抗が低く感度がいい点で好ましく、特に好ましくはITO(インジウムチンオキサイド)電極膜である。
ここで、アクリル系樹脂組成物が、酸性基を含有しない場合には、特に腐食が起こりにくく好ましく、「酸性基を含有しない」とは、具体的には、アクリル系樹脂組成物の酸価が10mgKOH/g以下であることが好ましく、特に好ましくは1mgKOH/g以下、更に好ましくは0.1mgKOH/g以下である。
上記粘着剤層付き光学部材には、粘着剤層の光学部材面とは逆の面に、さらに離型シートを設けることが好ましく、実用に供する際には、上記離型シートを剥離してから粘着剤層と被着体を貼合することとなる。かかる離型シートとしては、シリコン系の離型シートを用いることが好ましい。
上記離型シートが貼合された粘着剤層付き光学部材を作製するに際して、アクリル系樹脂組成物を硬化/架橋させる方法については、〔1〕光学部材上に、アクリル系樹脂組成物を塗布、乾燥した後、離型シートを貼合し、加熱処理を行なう方法、〔2〕離型シート上に、アクリル系樹脂組成物を塗布、乾燥した後、光学部材を貼合し、加熱処理を行なう方法、〔3〕光学部材上にアクリル系樹脂組成物を塗布、乾燥し、さらに加熱処理を行なった後、離型シートを貼合する方法、〔4〕離型シート上にアクリル系樹脂組成物を塗布、乾燥し、さらに加熱処理を行なった後、光学部材を貼合する方法等により製造することできる。これらの中でも、〔4〕の方法が、光学部材に熱がかからず、かつ光学部材への密着性にも優れる点で好ましい。
上記乾燥工程における乾燥条件については、乾燥温度が、通常50℃〜250℃、好ましくは60℃〜150℃、更に好ましくは65℃〜120℃、殊に好ましくは70℃〜95℃であり、乾燥時間は、通常10秒〜10分であるが、低温で長い時間乾燥するほうが有機溶剤をきっちりと揮発させ除去でき、かつ単官能性モノマーを揮発させずに粘着剤層中にとどまらせることが可能となる点で好ましい。また、経済性、生産効率性を考慮すると、乾燥時間は短い方が好ましい。
なお、アクリル系樹脂組成物に架橋剤(C)を用いる場合には、上記方法を用いて粘着剤層付き光学部材を製造した後にエージング処理を施すことが好ましい。かかるエージング処理は、粘着物性のバランスをとるために行なうものであり、エージングの条件としては、温度は通常室温〜70℃、時間は通常1日〜30日であり、具体的には、例えば23℃で1日〜20日間、好ましくは、23℃で3〜10日間、40℃で1日〜7日間等の条件で行なえばよい。
ここまで、一旦離型シートが貼合された粘着剤層付き光学部材を製造した後に、かかる上記離型シートを剥離してから粘着剤層と被着体(その他光学部材)を貼合する粘着剤の使用方法について説明したが、本発明においては、上記アクリル系樹脂組成物を用いて両面粘着シートを作製することも好ましく、かかる両面粘着シートを用いて光学部材どうしを貼合する方法を用いてもよい。
かかる両面粘着シートとしては、上記アクリル系粘着剤を用いて公知一般の構成の両面粘着シートを適用すればよいが、特には透明性に優れ、構成する厚みに対しての粘着力が高い点で基材レス両面粘着シートとすることが好ましい。かかる基材レス両面粘着シートは、離型シート上に上記アクリル系粘着剤からなる粘着剤層を形成した後、該粘着剤層の離型シートのない側に、更に別の離型シートを貼合することにより得ることができる。使用方法は、一方の離型シートを剥がして被着体に貼合した後、他方の離型シートを剥がして被着体に貼合すればよい。
上記粘着シート、粘着剤層付き光学部材の粘着剤層、および両面粘着シートの粘着剤層のゲル分率については、耐久性能と粘着力の点から30〜98%であることが好ましく、特には40〜95%が好ましく、殊には60〜90%であることが好ましい。ゲル分率が低すぎると凝集力が不足することに起因する耐久性不足になる傾向がある。また、ゲル分率が高すぎると凝集力の上昇により粘着力が低下してしまう傾向がある。
なお、粘着シート、光学部材用粘着剤及び両面粘着シートのゲル分率を上記範囲に調整するにあたっては、例えば、架橋剤の種類と量を調整すること等により達成される。
上記ゲル分率は、架橋度(硬化度合い)の目安となるもので、例えば、以下の方法にて算出される。すなわち、基材となる高分子シート(例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム等)に粘着剤層が形成されてなる粘着シート(セパレーターを設けていないもの)を200メッシュのSUS製金網で包み、メタノール中に23℃×24時間浸漬し、金網中に残存した不溶解の粘着剤成分の重量百分率をゲル分率とする。ただし、基材の重量は差し引いておく。
上記粘着シート、粘着剤層付き光学部材、両面粘着シートにおける粘着剤層の厚みは、通常、5〜3000μmであることが好ましく、特には50〜1000μmであることが好ましく、更には100〜500μmがあることが好ましい。
かかる粘着剤層の厚みが薄すぎると粘着力が低下しウキやハガレなどの耐久性が低下する傾向があり、厚すぎると電気抵抗が高くなり誤作動を起こしたり駆動電圧を高くする必要があるため消費電力が高くなってしまう傾向がある。
また、厚膜の粘着剤層を得ることが必要な用途においては、100μm以上の膜厚で塗工することが好ましく、特に好ましくは110μm以上、更に好ましくは140μm以上であり、乾燥後に得られる粘着剤層の膜厚で、50μm以上であることが好ましく、特に好ましくは80μm以上、更に好ましくは100μm以上である。
かかる膜厚の上限としては、塗工時の膜厚で通常3000μmであり、乾燥後の膜厚で通常2000μmである。
また、特に衝撃吸収や空気層等の空隙を埋めるための用途に用いる場合には、乾燥後の粘着剤層の膜厚が100μm以上であることが好ましく、特に好ましくは120μm以上であり、上限としては通常2000μmである。
本発明の粘着剤層の粘着力は、被着体の材料等に応じて適宜決定されるが、例えば、ガラス基板、ポリカーボネート板、ポリメチルメタクリレート板、ITO層を蒸着したPETシートに貼着する場合には、3N/25mm〜500N/25mmの粘着力を有することが好ましく、更には5N/25mm〜100N/25mmが好ましい。
なお、上記粘着力は、つぎのようにして算出される。厚み38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)シート上に厚み25μmの粘着剤層が形成された粘着剤層付きPETを、幅25mm幅に裁断し、離型シートを剥離して、粘着剤層側を上記被着体に25mm×100mmの上記粘着シートを23℃、相対湿度50%の雰囲気下で2kgゴムローラー2往復で加圧貼付し、同雰囲気下で30分放置した後、常温で剥離速度300mm/minで180度剥離強度(N/25mm)を測定した。
本発明における電子デバイスとしては、例えば、静電容量方式タッチパネル、静電容量検知型デバイス、電子ペーパー用構成部材等が挙げられ、本発明の粘着剤は、高誘電率低体積抵抗率を示すことが可能であり、更には透明性に優れるため、特には上記電子デバイスを構成する部材を貼り合わせる用途に好ましく用いられる。
以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、例中、「部」、「%」とあるのは、重量基準を意味する。
まず、下記のようにして各種アクリル系樹脂を調製した。なお、アクリル系樹脂の重量平均分子量、分散度、ガラス転移温度の測定に関しては、前述の方法にしたがって測定した。
なお、粘度の測定に関しては、JIS K5400(1990)の4.5.3回転粘度計法に準じて測定した。
[実施例1]
〔アクリル系樹脂組成物(1)の製造〕
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口及び温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに、2−メチル−2−プロパノール(tert−ブタノール)(B−1)を100部、メチルエチルケトンを33部仕込み、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.05部を加え、攪拌しながら昇温し、還流温度下で、2−ヒドロキシエチルアクリレート(a1)70部、アクリル酸ノルマルブチル(a2)30部を2時間にわたって滴下した。重合途中にメチルエチルケトン5部にAIBN0.05部を溶解させた重合開始剤液を逐次追加しながら、還流温度下で7時間重合させた後、2−メチル−2−プロパノールで希釈し、アクリル系樹脂(A−1)(ガラス転移温度−29℃)を含むアクリル系樹脂組成物(1)(アクリル系樹脂(A−1)の固形分39%、粘度2700mPa・s(25℃))を得た。
[実施例2]
〔アクリル系樹脂組成物(2)の製造〕
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口及び温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに、2−メチル−2−プロパノール(tert−ブタノール)(B−1)を100部、メチルエチルケトンを33部仕込み、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.05部を加え、攪拌しながら昇温し、還流温度下で、2−ヒドロキシエチルアクリレート(a1)100部、を2時間にわたって滴下した。重合途中にメチルエチルケトン5部にAIBN0.05部を溶解させた重合開始剤液を逐次追加しながら、還流温度下で7時間重合させた後、2−メチル−2−プロパノールで希釈し、アクリル系樹脂(A−2)(ガラス転移温度−15℃)を含むアクリル系樹脂組成物(2)(アクリル系樹脂(A−2)の固形分30%、粘度3350mPa・s(25℃))を得た。
[比較例1]
〔アクリル系樹脂組成物(1’)の製造〕
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口及び温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに、酢酸エチルを100部、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.004部を加え、攪拌しながら昇温し、還流温度下で、2−ヒドロキシエチルアクリレート(a1)30部、n−ブチルアクリレート(a2)70部を2時間にわたって滴下した。そのまま還流温度下で3.5時間反応させた後、酢酸エチルで希釈し、アクリル系樹脂(A’−1)(ガラス転移温度−45℃)を含むアクリル系樹脂組成物(1’)(アクリル系樹脂(A’−1)の固形分35%、粘度8900mPa・s(25℃))を得た。
[比較例2]
〔アクリル系樹脂組成物(2’)の製造〕
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口及び温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに、酢酸エチルを100部、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.004部を加え、攪拌しながら昇温し、還流温度下で、2−ヒドロキシエチルアクリレート(a1)40部、n−ブチルアクリレート(a−2)60部を2時間にわたって滴下した。そのまま還流温度で3.5時間反応させた後、酢酸エチルで希釈し、アクリル系樹脂(A’−2)(ガラス転移温度41℃)を含むアクリル系樹脂組成物(2’)(アクリル系樹脂(A’−2)の固形分30%、粘度3850mPa・s(25℃))を得た。
[比較例3]
〔アクリル系樹脂組成物(3’)の製造〕
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口及び温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに、酢酸エチルを150部仕込み、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.05部を加え、攪拌しながら昇温し、還流温度下で、2−ヒドロキシエチルアクリレート(a1)100部、を2時間にわたって滴下した。重合が進むにつれて白濁・凝集しゲル化した。
[比較例4]
〔アクリル系樹脂組成物(4’)の製造〕
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口及び温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに、アセトンを180部仕込み、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.05部を加え、攪拌しながら昇温し、還流温度下で、2−ヒドロキシエチルアクリレート(a1)100部、を2時間にわたって滴下した。重合が進むにつれて白濁・凝集しゲル化した。
[比較例5]
〔アクリル系樹脂組成物(5’)の製造〕
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口及び温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに、メメチルエチルケトンを100部仕込み、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.05部を加え、攪拌しながら昇温し、還流温度下で、2−ヒドロキシエチルアクリレート(a1)100部、を2時間にわたって滴下した。重合が進むにつれて白濁・凝集しゲル化した。
上記のようにして製造したアクリル系樹脂組成物(1)、(2)、(1’)、(2’)100部に、トリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネート付加物の55%酢酸エチル溶液(日本ポリウレタン社製、「コロネートL−55E」)0.3部を配合した後、ポリエチレン系軽離型シートに、乾燥後の厚みが25μmとなるように塗布し、90℃で3分間乾燥し、粘着剤層を形成させ、得られた粘着剤層をポリエチレン系重剥離(厚み38μm)上に転写した。
次いで、23℃×50%R.H.の条件下で10日間エージングさせて両面セパレーター付粘着剤層を得た
このようにして得られた両面セパレーター付粘着剤層を用いて、表面抵抗率、体積抵抗率を下記に示す各方法に従って測定・評価した。
[表面抵抗率]
上記両面セパレーター付粘着剤層を23℃×50%RH雰囲気下で24時間放置した後、5cm×5cmにカットし、体積抵抗率測定装置(三菱化学アナリテック株式会社製、装置名「Hiresta−UP MCP-HT450」)を用い、一方の軽剥離PETを剥がし電極を押し付けて、表面抵抗率を測定した。
(評価基準)
◎ … 1.0E+10未満
○ … 1.0E+10以上5.0E+10未満
△ … 5.0E+10以上1.0E+11未満
× … 1.0E+11以上
[体積抵抗率]
上記両面セパレーター付粘着剤層を23℃×50%RH雰囲気下で24時間放置した後、5cm×5cmにカットし、体積抵抗率測定装置(三菱化学アナリテック株式会社製、装置名「Hiresta−UP MCP-HT450」)を用い、一方の軽剥離PETを剥がし装置付属の金属板に粘着剤を貼り合わせ、次いで他方の後重剥離PETを剥がし電極と貼り合せ、体積抵抗率を測定した。
(評価基準)
◎ … 1.0E+10未満
○ … 1.0E+10以上5.0E+10未満
△ … 5.0E+10以上1.0E+11未満
× … 1.0E+11以上
Figure 2014125603
実施例1および2においては、水酸基を多く含有するアクリル系樹脂を重合時に白濁・ゲル化することなく製造できる。更にかかるアクリル系樹脂組成物は第3級アルコールを使用しているためアクリル系樹脂中の水酸基と架橋剤との架橋反応が阻害されることなくゲル分率を上昇させることができ、得られる粘着剤層は表面抵抗率と体積抵抗率の低い抵抗率を示すものであることがわかる。
一方、比較例1および2のアクリル系樹脂組成物から得られる粘着剤(層)は、体積抵抗率についてはある程度低い値を示すものの水酸基含有量が不足しているため表面抵抗率の値が高いものであることがわかる。
また、比較例3〜5では、アクリル系樹脂組成物が第3級アルコールを含有しないものであるために、白濁や凝集ゲル化がおこり製造が困難となるものである。
本発明の粘着剤は、低体積抵抗率を示すことが可能であり、効率よく架橋反応がおこるため保持力や凝集力が向上し耐久性に優れるものであるために、静電容量方式タッチパネル、静電容量検知型デバイス、電子ペーパー用構成部材を構成する部材を貼り合わせる用途等に有用である。


Claims (9)

  1. 水酸基含有モノマー(a1)を60重量%以上含有する重合成分[I]を重合してなるアクリル系樹脂(A)、および第3級アルコール(B)を含有してなることを特徴とするアクリル系樹脂組成物。
  2. 重合成分[I]が酸性基含有モノマーを含有しないことを特徴とする請求項1記載のアクリル系樹脂組成物。
  3. 第1級アルコールおよび第2級アルコールを含有しないことを特徴とする請求項1または2記載のアクリル系樹脂組成物。
  4. 架橋剤(C)を含有してなることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のアクリル系樹脂組成物。
  5. 架橋剤(C)が、水酸基と反応する架橋剤であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のアクリル系樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5いずれか記載のアクリル系樹脂組成物が架橋剤(C)により架橋されてなることを特徴とするアクリル系粘着剤。
  7. 請求項6記載のアクリル系粘着剤を用いてなることを特徴とする電子デバイス用粘着剤。
  8. 請求項7記載の電子デバイス用粘着剤を用いてなることを特徴とする電子デバイス。
  9. 水酸基含有モノマーを60重量%以上含有する重合成分[I]を第3級アルコール(B)の存在下で重合してなることを特徴とするアクリル系樹脂組成物の製造方法。
JP2012285209A 2012-12-27 2012-12-27 アクリル系樹脂組成物、アクリル系粘着剤、電子デバイス用粘着剤、それを用いた電子デバイス、ならびにアクリル系樹脂組成物の製造方法 Pending JP2014125603A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012285209A JP2014125603A (ja) 2012-12-27 2012-12-27 アクリル系樹脂組成物、アクリル系粘着剤、電子デバイス用粘着剤、それを用いた電子デバイス、ならびにアクリル系樹脂組成物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012285209A JP2014125603A (ja) 2012-12-27 2012-12-27 アクリル系樹脂組成物、アクリル系粘着剤、電子デバイス用粘着剤、それを用いた電子デバイス、ならびにアクリル系樹脂組成物の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014125603A true JP2014125603A (ja) 2014-07-07

Family

ID=51405367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012285209A Pending JP2014125603A (ja) 2012-12-27 2012-12-27 アクリル系樹脂組成物、アクリル系粘着剤、電子デバイス用粘着剤、それを用いた電子デバイス、ならびにアクリル系樹脂組成物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014125603A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016050239A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 光学的に透明な接着剤及び光学積層体
JP2019189876A (ja) * 2019-06-24 2019-10-31 東洋インキScホールディングス株式会社 フィルム用粘着剤および粘着シート
WO2022270460A1 (ja) * 2021-06-21 2022-12-29 積水化学工業株式会社 (メタ)アクリル樹脂組成物、無機微粒子分散スラリー組成物及び無機微粒子分散成形物

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5429660A (en) * 1977-08-08 1979-03-05 Du Pont Hydrophilic contact lens transparent to oxygen
JP2001139966A (ja) * 1999-08-31 2001-05-22 Mitsubishi Rayon Co Ltd ガスハイドレートの生成制御剤およびガスハイドレートの生成制御方法
JP2003529648A (ja) * 2000-03-31 2003-10-07 エイベリ・デニソン・コーポレイション 親水性ポリマー、感圧接着剤及び被覆剤
JP2004027018A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Nippon Carbide Ind Co Inc 粘着剤組成物及び粘着シート
JP2007322524A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Toshiba Corp 画像表示装置
JP2009132909A (ja) * 2007-11-07 2009-06-18 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 光学部材用粘着剤及び光学部材

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5429660A (en) * 1977-08-08 1979-03-05 Du Pont Hydrophilic contact lens transparent to oxygen
JP2001139966A (ja) * 1999-08-31 2001-05-22 Mitsubishi Rayon Co Ltd ガスハイドレートの生成制御剤およびガスハイドレートの生成制御方法
JP2003529648A (ja) * 2000-03-31 2003-10-07 エイベリ・デニソン・コーポレイション 親水性ポリマー、感圧接着剤及び被覆剤
JP2004027018A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Nippon Carbide Ind Co Inc 粘着剤組成物及び粘着シート
JP2007322524A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Toshiba Corp 画像表示装置
JP2009132909A (ja) * 2007-11-07 2009-06-18 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 光学部材用粘着剤及び光学部材

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016050239A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 光学的に透明な接着剤及び光学積層体
TWI673336B (zh) * 2014-08-29 2019-10-01 美商3M新設資產公司 光學清透黏著劑及光學層壓體
JP2019189876A (ja) * 2019-06-24 2019-10-31 東洋インキScホールディングス株式会社 フィルム用粘着剤および粘着シート
WO2022270460A1 (ja) * 2021-06-21 2022-12-29 積水化学工業株式会社 (メタ)アクリル樹脂組成物、無機微粒子分散スラリー組成物及び無機微粒子分散成形物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6456686B2 (ja) 粘着剤層付偏光フィルムおよび画像表示装置
JP6057600B2 (ja) 粘着剤、粘着剤層、および粘着シート
JP6067405B2 (ja) 放射線硬化型粘着剤、放射線硬化型粘着剤層、放射線硬化型粘着シートおよび積層体
WO2016204154A1 (ja) 両面粘着剤層付偏光フィルムおよび画像表示装置
KR101766934B1 (ko) 점착제, 광학 부재용 점착제, 점착제층 부착 광학 부재, 화상 표시장치, 활성 에너지선 및/또는 열경화성 점착제 조성물, 점착제 조성물
KR102133858B1 (ko) 양면 점착제층 딸린 편광 필름, 그의 제조 방법 및 화상 표시 장치
JP5484350B2 (ja) 偏光板用アクリル系粘着剤組成物
TWI677551B (zh) 黏著劑組成物、黏著劑、黏著片、雙面黏著片、透明電極用黏著劑、觸控面板及影像顯示裝置
TW201726849A (zh) 黏著片材、具有黏著劑層之積層體的製造方法、具有黏著劑層之積層體、影像顯示裝置及觸控面板
JP2014173065A (ja) 粘着剤、粘着剤層、粘着シート、及びタッチパネル
TWI814994B (zh) 黏著劑層及黏著片材
WO2011136141A1 (ja) アクリル系樹脂溶液、アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤、粘着シート、光学部材用アクリル系粘着剤、粘着剤層付き光学部材
JP2014043546A (ja) 放射線硬化型粘着剤層及び放射線硬化型粘着シート
JP2016224307A (ja) 両面粘着剤層付偏光フィルムおよび画像表示装置
WO2017216886A1 (ja) 両面粘着剤層付偏光フィルムおよび画像表示装置
JP5904860B2 (ja) アクリル系樹脂組成物、アクリル系粘着剤、粘着シート、両面粘着シート、透明電極用粘着剤、タッチパネル及び画像表示装置、並びに粘着剤層含有積層体の製造方法
JP5721537B2 (ja) 光学部材用アクリル系粘着剤及び粘着剤層付き光学部剤
JP2014125603A (ja) アクリル系樹脂組成物、アクリル系粘着剤、電子デバイス用粘着剤、それを用いた電子デバイス、ならびにアクリル系樹脂組成物の製造方法
JP5999999B2 (ja) 粘着剤、電子デバイス用粘着剤、それを用いた電子デバイス、ならびに粘着剤組成物
JP2018100399A (ja) 粘着剤組成物、およびそれを用いてなる偏光板用粘着剤、粘着剤層付偏光板、ならびに画像表示装置
JP2020076097A (ja) 無溶剤型粘着剤組成物、無溶剤型粘着剤および粘着シート
TWI735646B (zh) 丙烯酸系黏著劑組成物、黏著劑及黏著片
JP6708017B2 (ja) 粘着剤組成物、およびそれを用いてなる粘着剤並びに偏光板用粘着剤
WO2019123892A1 (ja) 無溶剤型アクリル系樹脂組成物、これを用いた無溶剤型アクリル系粘着剤、粘着シートおよび無溶剤型アクリル系樹脂組成物の製造方法
JP2018203958A (ja) 粘着剤組成物、粘着剤及び粘着シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160920

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161108