JP7091806B2 - 粉体回収装置 - Google Patents

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本発明は、粉体回収装置に関し、さらに詳しくは、粉体中に含まれる異物を除去して粉体を回収する粉体回収装置に関する。
従来の粉体回収装置として、粉体を貯留するホッパーと、ホッパーから供給される粉体中に含まれる異物を除去して粉体を回収する振動ふるい機と、を備えるものが一般に知られている(例えば、特許文献1及び2等参照)。
特開平06-339922号公報 特開2008-284789号公報
ここで、上述の種の粉体回収装置として、例えば、図7に示すように、ホッパー111の出口部115と振動ふるい機112の入口部122とをフレキシブルダクト140で接続し、ホッパー111の出口部115内に粉体pの流路を絞る流量調整弁116を設けてなる粉体回収装置110が提案されている。この粉体回収装置110では、振動ふるい機112は、粉体pの通過を許容する網体123を備えるとともに、網体123の振動によりホッパー111から網体123上の中央側に供給される粉体pを網体123上の外周側に向かって移送させる。そして、粉体pが外周側に向かって移送される際に網体123を通過したものが良品粉体pとして回収されるとともに、網体123を通過せずに外周側まで移送されたものが異物qとして粉体p中から除去される。なお、上記ホッパー111には、粉体詰まりの防止のため、ホッパー111に打撃を与えるノッカーや振動を与えるバイブレータ等のブリッジ防止機構146が取り付けられている。
しかし、上記提案された粉体回収装置110では、振動ふるい機112への粉体供給量が多すぎると、ふるい効率が悪化する。その理由は、振動ふるい機112の網体123上に一度に多量の粉体pが供給されると、粉体pが網体123を通過せずに異物qとともに異物回収側に流れ出るためである。一方、流量制御弁116を絞ったり、ホッパー111の出口部115やフレキシブルダクト140の径を小さくしたりして粉体供給量を減らすと、一旦は少量排出されることとなるが、粉体pの流動性のため、ある程度供給されると、ホッパー111やフレキシブルダクト140内で粉体pがブリッジして供給が止まったり脈動したりする。そのため、供給量が安定せず、ふるい効率が低下する。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、振動ふるい機に対して粉体を安定的に少量供給することができる粉体回収装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、粉体を貯留するホッパーと、前記ホッパーから供給される粉体中に含まれる異物を除去して粉体を回収する振動ふるい機と、を備える粉体回収装置であって、前記ホッパーの出口部と前記振動ふるい機の入口部とは、フレキシブルダクトで接続されており、前記フレキシブルダクト又は前記振動ふるい機の入口部には、粉体の流路を絞る第1絞り部が設けられていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1絞り部は、前記フレキシブルダクトの前記振動ふるい機の入口部との接続端側に配置されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記ホッパーの出口部には、粉体の流路を絞る第2絞り部が設けられており、前記第1絞り部で絞られた粉体の流路の開口面積は、前記第2絞り部で絞られた粉体の流路の開口面積よりも小さいことを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、前記振動ふるい機は、粉体の通過を許容する網体を備えるとともに、前記網体の振動により前記ホッパーから前記網体上の中央側に供給される粉体を前記網体上の外周側に向かって移送させることを要旨とする。
本発明の粉体回収装置によると、ホッパーの出口部と振動ふるい機の入口部とは、フレキシブルダクトで接続されており、フレキシブルダクト又は振動ふるい機の入口部には、粉体の流路を絞る第1絞り部が設けられている。これにより、ホッパーから振動ふるい機に粉体を少量供給するときに、振動ふるい機の振動が第1絞り部に伝達されることで、ホッパーやフレキシブルダクト内での粉体の詰まりが抑制される。よって、振動ふるい機に対して粉体を安定的に少量供給でき、粉体のふるい効率を向上させることができる。
また、前記第1絞り部が、前記フレキシブルダクトの前記振動ふるい機の入口部との接続端側に配置されている場合は、振動ふるい機の振動によりフレキシブルダクトが変形を伴って振動するため、第1絞り部が効果的に振動されて粉体の詰まりが更に確実に抑制される。さらに、フレキシブルダクト内に粉体が貯められることで、ホッパーからの粉体供給が脈動しても、その脈動がフレキシブルダクトから振動ふるい機への粉体供給に影響することが抑制される。
また、前記ホッパーの出口部に、第2絞り部が設けられており、前記第1絞り部で絞られた粉体の流路の開口面積が、前記第2絞り部で絞られた粉体の流路の開口面積よりも小さい場合は、フレキシブルダクト内に粉体が適当な量で貯められるため、ホッパーからの粉体供給の脈動の影響がより確実に抑制される。
さらに、前記振動ふるい機が、網体を備えるとともに、前記網体の振動により前記ホッパーから前記網体上の中央側に供給される粉体を前記網体上の外周側に向かって移送させる場合は、粉体が外周側に向かって移送される際に網体を通過したものが良品粉体として回収されるとともに、網体を通過せずに外周側まで移送されたものが異物として粉体中から除去される。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係る粉体回収装置を備える粉体リサイクル設備の概略図である。 上記粉体回収装置の縦断面図である。 図2の要部拡大図である。 実施例に係るオリフィス(第1絞り部)の一部を破断した斜視図である。 実施例に係る振動ふるい機の作用説明図である。 他の形態の粉体回収装置を説明するための説明図であり、(a)はオリフィスがフレキシブルダクトの接続端側以外に配置される形態を示し、(b)はオリフィスが振動ふるい機の入口部に配置される形態を示す。 提案された粉体回収装置の縦断面図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
<粉体回収装置>
本実施形態に係る粉体回収装置(10)は、粉体(p)を貯留するホッパー(11)と、ホッパーから供給される粉体中に含まれる異物(q)を除去して粉体を回収する振動ふるい機(12)と、を備える(例えば、図2参照)。そして、ホッパーの出口部(15)と振動ふるい機の入口部(22)とは、フレキシブルダクト(40)で接続されており、フレキシブルダクト(40)又は振動ふるい機の入口部(22)には、粉体(p)の流路を絞る第1絞り部(42)が設けられている(例えば、図3及び図6等参照)。
なお、上記粉体(p)の種類、大きさ、形状等は特に問わない。この粉体としては、例えば、発泡剤(膨張剤)、吸放湿性剤、消臭剤、芳香剤、防虫剤、抗菌剤等が挙げられる。また、上記異物(q)の種類、大きさ、形状等は特に問わない。この異物としては、例えば、固化した粉体や繊維屑等が挙げられる。また、上記フレキシブルダクト(40)は、柔軟性を有する限り、その材質、形状、大きさ等は特に問わない。さらに、上記第1絞り部(42)の構造、形状、大きさ等は特に問わない。
本実施形態に係る粉体回収装置(10)としては、例えば、上記第1絞り部(42)は、フレキシブルダクト(40)の振動ふるい機(12)の入口部(22)との接続端側に配置されている形態(例えば、図3等参照)が挙げられる。この場合、上記ホッパー(11)の出口部(15)には、粉体(p)の流路を絞る第2絞り部(16)が設けられており、第1絞り部(42)で絞られた粉体の流路の開口面積(s1)は、第2絞り部(16)で絞られた粉体の流路の開口面積(s2)よりも小さいことが好ましい。なお、上記第2絞り部(16)の構造、形状、大きさ等は特に問わない。
上記第1絞り部(42)で絞られた流路の開口面積(s1)と第2絞り部(16)で絞られた流路の開口面積(s2)との比(s1/s2)としては、例えば、0.1~0.7(好ましくは0.25~0.5)が挙げられる。また、上記開口面積(s1)としては、例えば、80~700mm2(好ましくは180~310mm2)が挙げられる。さらに、上記開口面積(s2)としては、例えば、250~3200mm2(好ましくは350~1250mm2)が挙げられる。
本実施形態に係る粉体回収装置(10)としては、例えば、上記振動ふるい機(12)は、粉体(p)の通過を許容する網体(23)を備えるとともに、網体の振動によりホッパー(11)から網体上の中央側に供給される粉体を網体上の外周側に向かって移送させる形態(例えば、図5等参照)が挙げられる。
<粉体リサイクル設備>
本実施形態に係る粉体リサイクル設備(1)は、不織布(r)上に粉体(p)を散布する粉体散布装置(2)と、粉体散布装置で粉体の散布中に不織布上から零れる粉体を回収して輸送する輸送機器(3)と、輸送機器により粉体が輸送される上述の実施形態に係る粉体回収装置(10)と、を備える(例えば、図1等参照)。これにより、輸送機器により、粉体散布装置で排出される異物を含んだ粉体が粉体回収装置に輸送され、粉体回収装置により、異物が除去された粉体が回収される。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例では、本発明に係る「粉体」として、樹脂製で平均粒径が20~200μmの粉体を例示する。
(1)粉体リサイクル設備の構成
本実施例に係る粉体リサイクル設備1は、図1に示すように、不織布r上に粉体pを散布する粉体散布装置2と、粉体散布装置2で粉体pの散布中に不織布r上から零れる粉体pを回収して輸送する輸送機器3と、輸送機器3により粉体pが輸送される後述の粉体回収装置10と、を備えている。
上記粉体散布装置2は、不織布rを搬送する搬送部6と、搬送部6の上方に配置される散布機7と、粉体を収容した容器8(例えば、ドラム缶等)から粉体を散布機7内に輸送する輸送機器9と、を備えている。この搬送部6は、搬送方向に沿って並設されるローラコンベア6a及びベルトコンベア6bを備えている。また、散布機7は、粉体pを貯留するホッパー7aを備えている。このホッパー7aの下部には、搬送部6で搬送される不織布rの横幅にわたって開口する散布口7bが形成されている。また、輸送機器9は、散布機7のホッパー7aの上方に配置される箱状の本体9aと、本体9aに連絡管9bを介して接続されるブロア9cと、容器8内に配置されて連絡管9dを介して本体9aに接続される吸引ノズル9eと、を備えている。そして、輸送機器9は、ブロア9cの作用により容器8内から吸引ノズル9eで吸引された粉体pを連絡管9d及び本体9aを介して散布機7のホッパー7a内に輸送する。
上記輸送機器3は、後述の粉体回収装置10のホッパー11の上方に配置される箱状の本体3aと、本体3aに連絡管3bを介して接続されるブロア3cと、連絡管3dを介して本体3aに接続される回収シュート3eと、を備えている。この回収シュート3eは、粉体散布装置2で粉体pの散布中に不織布rの側方から零れる粉体pとともに不織布rから離脱する異物q(例えば、繊維屑等)を回収するように搬送部6の下方に配置されている。そして、輸送機器3は、ブロア3cの作用により回収シュート3e内から吸引された粉体p及び異物qを連絡管3d及び本体3aを介して後述の粉体回収装置10のホッパー11内に輸送する。
(2)粉体回収装置の構成
本実施例に係る粉体回収装置10は、図2に示すように、粉体pを貯留するホッパー11と、ホッパー11から供給される粉体p中に含まれる異物qを除去して粉体pを回収する振動ふるい機12と、を備えている。そして、ホッパー11の後述の出口部15と振動ふるい機12の後述の入口部22とは、フレキシブルダクト40で接続されている。
上記ホッパー11は、漏斗状の本体14と、本体14の下部に設けられる円筒状の出口部15と、を備えている。この本体14には、上記輸送機器3の連絡管3dの一端側が接続されている。また、出口部15には、粉体pの流路を絞る流量調整弁16(本発明に係る「第2絞り部」として例示する。)が設けられている。この流量調整弁16は、出口部15の粉体の流路の開口量を調整可能である。なお、本実施例では、上記流量調整弁16として、周知の粉体用の流量調整弁を採用するものとして詳説を省略する。
上記振動ふるい機12は、ふるい枠18と、ふるい枠18をスプリング19で支持する支持体20と、を備えている。このふるい枠18の上部には、透明又は半透明の蓋体21が設けられている。この蓋体21の上部には、円筒状の入口部22が設けられている。この振動ふるい機12の入口部22は、ホッパー11の出口部15よりも下方に配置されている。また、入口部22と出口部15との軸芯は、略一致している。さらに、ふるい枠18内には、粉体pの通過を許容する網目を有する平面円形状の網体23が設けられている。この網体23は、その中央側が出口部22と対向するように水平配置されている。また、ふるい枠18の外周側の網体23の直上の部位には、異物回収用の連絡管24の一端側が接続されている。この連絡管24の他端側は、異物回収容器25に接続されている。また、ふるい枠18の外周側の網体23よりも下方の部位には、粉体回収用の連絡管26の一端側が接続されている。この連絡管26の他端側は、粉体回収容器27に接続されている。
上記ふるい枠18の底面側には、回転軸31を垂直軸回りに回転自在に支持する支持部32が設けられている。この回転軸31は、プーリ機構33を介して駆動モータ34の駆動により回転される。また、回転軸31の上部及び下部のそれぞれには、ウェイト35が設けられている。そして、各ウェイト35を持つ回転軸31の回転により、ふるい枠18とともに網体23が所定形態で振動される。この網体23の振動によって、ホッパー11から網体23上の中央側に供給される粉体pは、図5中に破線で示すように、網体23上の外周側に向かって渦巻き状に移送される。
上記フレキシブルダクト40は、図3に示すように、柔軟性を有する透明又は半透明の樹脂により円筒状に形成されている。このフレキシブルダクト40の上端側は、その内部にホッパー11の出口部15が挿入されて出口部15に対して固定バンド41aで固定されている。また、フレキシブルダクト40の下端側は、その内部に振動ふるい機12の入口部22が挿入されて入口部22に対して固定バンド41bで固定されている。そして、フレキシブルダクト40により、振動ふるい機12の振動(特に、振動ふるい機12の駆動初期の大きな振動)がホッパー11側に伝達されることが抑制される。
上記フレキシブルダクト40内には、図3及び図4に示すように、粉体pの流路を所定の開口量に絞るオリフィス42(本発明に係る「第1絞り部」として例示する。)が接着等により取り付けられている。このオリフィス42は、フレキシブルダクト40の振動ふるい機12の入口部22との接続端側に配置されている。また、オリフィス42には、下方に向かって縮径するテーパ面43が形成されている。このテーパ面43は、水平方向に対して所定の傾斜角θ(安息角を越える角度;例えば、30~50度)で傾斜している。また、オリフィス42には、テーパ面43の下端に連なる円形の開口44が形成されている。そして、オリフィス42で絞られた粉体pの流路の開口面積s1(例えば、180mm2)は、流量調整弁16で絞られた粉体pの流路の開口面積s2(例えば、350mm2)よりも小さい値に設定されている。
(3)粉体リサイクル設備の作用
次に、上記構成の粉体リサイクル設備1の作用について説明する。図1に示すように、粉体散布装置2では、輸送機器9により容器8内の粉体pが散布機7のホッパー7a内へ輸送される。そして、搬送部6上で搬送される不織布r上に散布機7により粉体pが散布される。このとき、不織布r上から零れる粉体p及び不織布rから離脱する異物qは、輸送機器3により回収シュート3eで回収されて粉体回収装置10のホッパー11内へ輸送される。
上記粉体回収装置10では、図2に示すように、ホッパー11内の粉体p(すなわち、異物qを含む粉体p)は、フレキシブルダクト40を介して振動ふるい機12の網体23上の中央側に供給される。この振動ふるい機12への粉体pの供給中に、フレキシブルダクト40内に粉体pが所定量貯められる。さらに、振動ふるい機12の振動がフレキシブルダクト40に伝達されることで、フレキシブルダクト40が径方向への変形を伴って振動する。そのため、オリフィス42も所定の振動数(例えば、50~60Hz)で振動する。これにより、ホッパー11やフレキシブルダクト40内でのブリッジの発生が防止される。
上記網体23上の中央側に供給された粉体pは、網体23の振動により網体23上の外周側に向かって渦巻き状に移送される(図5参照)。このとき、網体23を通過したものが良品粉体pとして粉体回収容器27内に回収される。一方、網体23を通過せずに外周側まで移送されたものが異物qとして異物回収容器25内に回収される。そして、粉体回収容器27内に回収された良品粉体pは、粉体散布装置2で再使用される。
(4)実施例の効果
本実施例の粉体回収装置10によると、ホッパー11の出口部15と振動ふるい機12の入口部22とは、フレキシブルダクト40で接続されており、フレキシブルダクト40には、粉体pの流路を絞るオリフィス42が設けられている。これにより、ホッパー11から振動ふるい機12に粉体pを少量供給するときに、振動ふるい機12の振動がオリフィス42に伝達されることで、ホッパー11やフレキシブルダクト40内での粉体pの詰まりが抑制される。よって、振動ふるい機12に対して粉体pを安定的に少量供給でき、粉体pのふるい効率を向上させることができる。
また、本実施例では、オリフィス42は、フレキシブルダクト40の振動ふるい機12の入口部22との接続端側に配置されている。これにより、振動ふるい機12の振動によりフレキシブルダクト40が変形を伴って振動するため、オリフィス42が効果的に振動されて粉体pの詰まりが更に確実に抑制される。さらに、フレキシブルダクト40内に粉体pが貯められることで、ホッパー11からの粉体供給が脈動しても、その脈動がフレキシブルダクト40から振動ふるい機12への粉体供給に影響することが抑制される。
また、本実施例では、ホッパー11の出口部15には、流量調整弁16が設けられており、オリフィス42で絞られた粉体pの流路の開口面積s1は、流量調整弁16で絞られた粉体pの流路の開口面積s2よりも小さい。これにより、フレキシブルダクト40内に粉体pが適当な量で貯められるため、ホッパー11からの粉体供給の脈動の影響がより確実に抑制される。
さらに、本実施例では、振動ふるい機12は、網体23を備えるとともに、網体23の振動によりホッパー11から網体23上の中央側に供給される粉体pを網体23上の外周側に向かって移送させる。これにより、粉体pが外周側に向かって移送される際に網体23を通過したものが良品粉体pとして回収されるとともに、網体23を通過せずに外周側まで移送されたものが異物qとして粉体p中から除去される。
(5)実験例及び比較例に係る粉体回収装置について
ここで、実験例及び比較例に係る粉体回収装置の試験について説明する。この試験では、実験例の粉体回収装置として粉体回収装置10(図2参照)を採用し、比較例の粉体回収装置として粉体回収装置110(図7参照)を採用した。そして、実験例及び比較例の各粉体回収装置10、110において、誤分級率とともに、ホッパー11やフレキシブルダクト40内でのブリッジの発生の有無を確認した。
その結果、実験例の粉体回収装置10では、網体23上に供給される粉体pの供給量のうちの95~100%が粉体回収側で回収され、0~5%が異物回収側で回収された。すなわち、誤分級率が0~5%であった。さらに、ホッパー11やフレキシブルダクト40内でブリッジの発生が見られなかった。これに対して、比較例の粉体回収装置110では、網体123上に供給される粉体pの供給量のうちの約70%が粉体回収側で回収され、約30%が異物回収側で回収された。すなわち、誤分級率が約30%であった。さらに、ホッパー111やフレキシブルダクト140内でのブリッジの発生が確認された。
以上より、実験例の粉体回収装置10によると、比較例の粉体回収装置110に比べて、異物回収側に良品粉体pが混入する割合が低下し、ふるい効率を上げられ、材料費低減が可能となる。また設備停止がなくなり、安定して運転できることから、生産性も向上する。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、第1絞り部として流路を所定の開口量に絞るオリフィス42を採用したが、これに限定されず、例えば、流路の開口量を調整可能な流量調整弁を採用してもよい。さらに、上記実施例では、第2絞り部として流路の開口量を調整可能な流量調整弁16を採用したが、これに限定されず、例えば、流路を所定の開口量に絞るオリフィスを採用してもよい。
また、上記実施例では、フレキシブルダクト40の振動ふるい機12の入口部22との接続端側に第1絞り部(オリフィス)42を配置するようにしたが、これに限定されず、例えば、図6(a)中に実線で示すように、フレキシブルダクト40の軸方向の中間側に第1絞り部42を配置したり、図6(a)中に仮想線で示すように、フレキシブルダクト40のホッパー11の出口部15との接続端側に第1絞り部42を配置したりしてもよい。さらに、例えば、図6(b)に示すように、振動ふるい機12の入口部22内に第1絞り部42を配置してもよい。
また、上記実施例では、透明又は半透明の樹脂製で円筒状のフレキシブルダクト40を例示したが、これに限定されず、例えば、非透明のフレキシブルダクト40としてもよい。また、例えば、ゴム又はエラストマ製のフレキシブルダクト40としてもよい。さらに、例えば、蛇腹筒状や角筒状のフレキシブルダクト40としてもよい。
さらに、上記実施例では、網体23上の粉体pを外周側に向かって渦巻き状に移送させる振動ふるい機12を例示したが、これに限定されず、例えば、網体23上の粉体pを外周側に向かって放射状に移送させる振動ふるい機12としてもよい。なお、粉体pの移送形態は、振動ふるい機12の各ウェイト35の回転軸31の軸回りの相対的な角度位置を調整することで変更できる。
さらに、上記実施例では、粉体散布で使用される粉体pを対象とする粉体回収装置10を例示したが、これに限定されず、例えば、粉体散布以外の他の用途(例えば、粉体塗装等)で使用される粉体pを対象とする粉体回収装置10としてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
本発明は、粉体中に含まれる異物を除去して粉体を回収する技術(特に、粉体をリサイクルする技術)として広く利用される。
10;粉体回収装置、11;ホッパー、12;振動ふるい機、15;ホッパーの出口部、16;流量調整弁(第2絞り部)、22;振動ふるい機の入口部、23;網体、40;フレキシブルダクト、42;オリフィス(第1絞り部)、p;粉体、q;異物、s1;オリフィスによる流路の開口面積、s2;流量調整弁による流路の開口面積。

Claims (4)

  1. 粉体を貯留するホッパーと、前記ホッパーから供給される粉体中に含まれる異物を除去して粉体を回収する振動ふるい機と、を備える粉体回収装置であって、
    前記ホッパーの出口部と前記振動ふるい機の入口部とは、フレキシブルダクトで接続されており、
    前記フレキシブルダクトの内周面には、粉体の流路を絞る第1絞り部が取り付けられていることを特徴とする粉体回収装置。
  2. 前記第1絞り部は、前記フレキシブルダクトの内周面において前記振動ふるい機の入口部との接続端側に配置されている請求項1記載の粉体回収装置。
  3. 前記ホッパーの出口部には、粉体の流路を絞る第2絞り部が設けられており、
    前記第1絞り部で絞られた粉体の流路の開口面積は、前記第2絞り部で絞られた粉体の流路の開口面積よりも小さい請求項2記載の粉体回収装置。
  4. 前記振動ふるい機は、粉体の通過を許容する網体を備えるとともに、前記網体の振動により前記ホッパーから前記網体上の中央側に供給される粉体を前記網体上の外周側に向かって移送させる請求項1乃至3のいずれか一項に記載の粉体回収装置。
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