JP7091761B2 - 設置装置および設置方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水中にカメラを設置する際に用いられるカメラの設置装置および設置方法に関する。特に、本発明は、魚を養殖するための生簀の中にカメラを設置する際に用いられるカメラの設置装置および設置方法に関する。
生簀の中で養殖中の魚の育成状況を観察する際に、生簀の中にカメラを設置することがある。生簀の中を回遊する魚を撮影するためには、生簀の中央底部から上方に向けてカメラを設置することが望ましい。魚を入れる前の養殖前段階であれば、魚に影響を与えることなく、生簀の中央底部にカメラを設置することができる。一方、魚を入れた後の養殖中段階では、水中ドローンなどの自動機を用いたり、ダイバーが潜水したりすることによって、生簀の中央底部にカメラを設置する必要がある。
単一のカメラを用いて複数の生簀を順番に観察するためには、生簀の中央底部にカメラを容易に設置でき、観察終了後に速やかに回収することが望ましい。水中ドローンを用いる場合、水中ドローンに接続されるケーブルや、水中ドローンそのものが魚にストレスを与える可能性があるという問題点があった。また、ダイバーによってカメラを設置・回収する場合、生簀の数が多くなると、ダイバーへの負担が増大したり、観察可能な生簀の数が限られてしまったりといった問題点があった。
特許文献1には、水中を観察するために用いる水中撮像装置について開示されている。特許文献1の装置は、リールから巻き出されるケーブルの先端に、撮像素子とその視野範囲を照らす照明装置を備えた撮像カメラが設けられる。
特開2000-147642号公報
特許文献1の装置によれば、養殖中段階であっても、ダイバーが生簀の中に潜ったり、水中ドローンを用いたりすることなく、水中にカメラを設置できる。しかしながら、特許文献1の装置は、水中カメラを生簀の底部中央に設置する際に、ケーブルが魚群を横断することになるため、魚に余計なストレスを与え、魚の育成に悪影響を及ぼす可能性があるという問題点があった。
本発明の目的は、上述した課題を解決するために、生簀で養殖中の魚に影響を与えることなく、生簀の底部にカメラを設置できる設置装置を提供することにある。
本発明の一態様の設置装置は、上面に窓部を有し、内部にカメラが収容される筐体と、筐体の上方の視座から見た位置関係が多角形の頂点に位置するように筐体に設置される少なくとも三つの接続部と、カメラの設置対象の生簀の開口の大きさに合わせた位置に錘が配置され、少なくとも三つの接続部のそれぞれに接続される少なくとも三本のロープと、を備える。
本発明の一態様の設置方法は、上面に窓部を有し、内部にカメラが収容される筐体を、支持枠によって水中に支持される生簀の底部に設置する設置方法であって、カメラの設置対象の生簀の開口の大きさに合わせた位置に錘が配置され、少なくとも三つの接続部のそれぞれに接続される少なくとも三本のロープが、筐体の上方の視座から見た位置関係が多角形の頂点に位置するように筐体に接続された状態で、筐体および錘を生簀の中に投入し、支持枠を支点として張った状態のロープを、支持枠に等間隔で設けられた少なくとも三箇所の固定部に順番に固定していく。
本発明によれば、生簀で養殖中の魚に影響を与えることなく、生簀の底部にカメラを設置できる設置装置を提供することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る設置装置を用いて生簀の中央底部にカメラを設置した一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体の上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置を用いてカメラを生簀の中央底部に設置した状態の上面図である。 図4のA-A’切断線で生簀を切断した際の断面部分の模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体を生簀の中央底部に設置するための設置工程1について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体を生簀の中央底部に設置するための設置工程1における筐体および錘の位置について説明するための生簀の上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体を生簀の中央底部に設置するための設置工程2について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体を生簀の中央底部に設置するための設置工程2における筐体および錘の位置について説明するための生簀の上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体を生簀の中央底部に設置するための設置工程3について説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体を生簀の中央底部に設置するための設置工程3における筐体および錘の位置について説明するための生簀の上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体を生簀の中央底部から回収するための回収工程1における筐体および錘の位置について説明するための生簀の上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体を生簀の中央底部から回収するための回収工程1について説明するための生簀の上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体を生簀の中央底部から回収するための回収工程2における筐体および錘の位置について説明するための生簀の上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体を生簀の中央底部から回収するための回収工程2について説明するための生簀の上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体を生簀の中央底部から回収するための回収工程3における筐体および錘の位置について説明するための生簀の上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体を生簀の中央底部から回収するための回収工程3について説明するための生簀の上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体を生簀の中央底部から回収するための回収工程4における筐体および錘の位置について説明するための生簀の上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置が備える筐体を生簀の中央底部から回収するための回収工程4について説明するための生簀の上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る設置装置の適用例について説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る設置装置を用いて生簀の中央底部にカメラを設置した一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る設置装置が備える筐体の上面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る設置装置について図面を参照しながら説明する。図1は、カメラを収容させた筐体11を生簀100の中央底部に配置した状態を示す模式図である。図2は、設置装置10の構成の一例を示す模式図である。図3は、設置装置10の筐体11を上方から見た上面図である。図4は、カメラを入れた筐体11を生簀100の中央底部に配置した状態を上方から見た上面図である。図5は、図4のA-A’切断線で生簀100を切断した際の断面部分の模式図である。
生簀100は、養殖対象の魚を飼育するための設備である。生簀100は、側面と底面とによって囲まれ、上面が開放されている。通常、生簀100の側面や底面は網状である。生簀100は、海や湖、沼、池など、養殖対象の魚に適した水域に設置される。
図1の例では、生簀100の上部には、円形の支持枠110が構成される。生簀100は、生簀100の側部および底部を支持枠110によって吊るした構造を有する。生簀100の内部は、側面と底面とを網で囲われた円柱状の立体形状である。
支持枠110には、三箇所の固定部120が設定される。以下においては、三箇所の固定部120を、第1固定部120-1、第2固定部120-2、および第3固定部120-3と区別する。支持枠110を上面から見た際に、第1固定部120-1、第2固定部120-2、および第3固定部120-3は、正三角形の頂点の位置に設定される。なお、第1固定部120-1、第2固定部120-2、および第3固定部120-3の位置は、筐体11を生簀100の中央底部に配置できさえすれば、厳密に正三角形の頂点の位置ではなくてもよい。
図2のように、本実施形態の設置装置10は、筐体11、撮像窓12、繋環13、ロープ14、および錘15を備える。図2において、繋環13、ロープ14、および錘15の末尾にハイフンに続けて記した数字は、個体を区別するための符号である。なお、繋環13、ロープ14、および錘15の個体を区別しないときは、末尾の符号を省略する。
筐体11は、カメラを内部に収容するための容器である。筐体11の上面には、撮像窓12が形成される。カメラは、レンズを上方に向けた状態で筐体11の内部に配置される。本実施形態においては、水中撮影を行うため、筐体11は、生簀の水深に応じた水圧に耐えられる防水構造にすることが好ましい。なお、カメラ自体が防水構造である場合は、筐体11が防水構造ではなくてもよい。また、カメラ自体が防水構造である場合は、筐体11の上面が開口していてもよい。
また、筐体11には、カメラを外部に通信可能に接続するための通信ケーブル(図示しない)を接続する。また、筐体11には、カメラに電源を供給するための電源ケーブル(図示しない)を接続してもよい。例えば、筐体11に接続される通信ケーブルや電源ケーブルなどのケーブルは、生簀100の内部の魚に影響が及ばないように、いずれかのロープ14に沿って配置することが好ましい。また、例えば、筐体11に接続されるケーブルは、いずれかのロープ14の内部に組み込んでもよい。例えば、通信ケーブルを外部のモニタに接続すれば、生簀100の中央底面に配置されたカメラによって撮像される画像をモニタで確認できる。
撮像窓12は、筐体の上方に配置される窓部である。撮像窓12を通して、筐体11の内部から外部を見ることができる。筐体11に収容されるカメラのレンズは、撮像窓12に向けて配置される。なお、カメラ自体が防水構造である場合、撮像窓12の部分を開放させたり、筐体11の上面を開口させてレンズを露出させたりしてもよい。
繋環13(接続部とも呼ぶ)は、筐体11の側面に設置される環状の部分である。繋環13には、ロープ14の一端が結び付けられる。繋環13は、筐体11の側面から異なる三方向に向けて設置する。本実施形態においては、図3のように、上方から見て、三つの繋環13(繋環13-1~3)が、正三角形の頂点の位置関係になるように設置される。なお、繋環13の形状については、特に限定を加えないが、ロープ14の一端を結び付けやすい形状にするのが好ましい。また、筐体11の側面の異なる三方にロープ14の一端を挟む部分や引っかける部分を形成させてもよい。
ロープ14は、一端が繋環13に結び付けられる綱状部材である。ロープ14は、ロープ14の他端が生簀の外部に届くのに十分な長さを有する。ロープ14の中ほどには、錘15が接続される。ロープ14は、繋環13から錘15までの部分(以下、第1部分141と呼ぶ)と、錘15から先の部分(以下、第2部分142と呼ぶ)とに区別される。ロープ14の材質については、特に限定を加えないが、海水および淡水の中で使用されても劣化しにくい素材を用いることが好ましい。
図4のように、ロープ14の第1部分141の長さは、生簀100の内径の半分程度の長さに設定される。言い換えると、第1部分141の長さは、生簀100の半径に合わせた長さに設定する。第1部分141の長さは、生簀100の大きさに合わせて調整可能に構成することが好ましい。
図4のように、筐体11を水中に設置すると、三つの錘15が生簀100の側面の近傍の底面に分散して配置される。このとき、ロープ14の第1部分141に弛みがないことが好ましいが、現実には弛みが発生する。また、生簀100の側部に錘15を近づけることが好ましいが、生簀100の側部に錘15を接触させる必要はない。
図5のように、ロープ14の第2部分142は、生簀100の支持枠110の固定部120に固定される。生簀100の中央底部に筐体11を位置させるためには、ロープ14がピンと張った状態で固定部120に固定する。例えば、ロープ14は結び付けたり、引っかけたり、挟み込んだりすることによって固定部120に固定される。ただし、固定部120にロープ14を固定する際には、そのロープ14に接続された錘15が持ち上げられない程度に、ロープ14を張ることが好ましい。なお、固定部120にロープ14を固定する際の方法については、特に限定を加えない。
錘15は、ロープ14の中ほどに接続される。ロープ14に錘15を接続する位置は、生簀100の半径に合わせて、任意に変更可能であることが好ましい。錘15は、水中に沈めた際に、水流によって動かない程度の重さにする。また、錘15は、海水および淡水のいずれであっても、変質しにくいものを用いることが好ましい。
また、錘15は、水流によって流されにくいよう形状にすることが好ましい。例えば、錘15は、球体や錐体、柱体、紡錘体などの回転体の立体形状に構成できる。例えば、錘15は、複数の突出部が形成された消波ブロックのような立体形状に構成してもよい。例えば、網状の袋に複数の塊を詰め込んだものを錘15として用いてもよい。なお、錘15の形状には、限定を加えず、水中に沈める際の落下しやすさや、水中に沈んでいるときの安定性など、目的に応じて選択すればよい。
以上が、設置装置10の構成についての説明である。
(設置方法)
次に、設置装置10を用いて、生簀100の中央底部にカメラを設置する方法について図面を参照しながら説明する。図6~図11は、生簀100の中央底部にカメラを設置するときの手順について説明するための模式図である。
なお、図6~図11のいくつかの図面には、カメラが設置される様子を分かりやすく表現するために、作業者を模した人形を図示している。図6~図11には図示していないが、実際の生簀100の支持枠110の近傍には、作業者が作業するための足場が形成されている。図6~図11の例では、作業者は、カメラによって撮像された画像を映し出すモニタを持ちながら作業できる。
〔設置工程1〕
図6は、カメラを収容させた筐体11を生簀100の中央底部に設置するための設置工程1について説明するための模式図である。図7は、設置工程1における筐体11および錘15の位置について説明するための生簀100の上面図である。図7においては、ロープ14を省略している。
まず、錘15-1が接続されたロープ14-1を第1固定部120-1に固定する。この段階では、ロープ14-2およびロープ14-3は、第1固定部120-1には固定させない。ロープ14-1は、第1固定部120-1の近傍の生簀100の底面に錘15-1が位置する長さになるように張った状態で第1固定部120-1に固定される。
次に、第1固定部120-1の近傍から、筐体11および錘15を生簀100の中に投入する。このとき、生簀100の中で養殖中の魚に影響が及びにくいように、生簀100の内側の側面に沿ってゆっくりと筐体11および錘15を沈めていくことが好ましい。図6および図7に図示すように、筐体11および錘15は、第1固定部120-1の近傍の生簀100の底面に到達する。なお、ロープ14-2およびロープ14-3は、水中に落とさない。
次に、設置工程2に移るため、支持枠110を支点として張った状態でロープ14-2およびロープ14-3を第2固定部120-2の位置に移動させる。
〔設置工程2〕
図8は、生簀100の中央底部にカメラを設置するための設置工程2について説明するための模式図である。図9は、設置工程2における筐体11および錘15の位置について説明するための生簀100の上面図である。
設置工程1の後、ロープ14-2およびロープ14-3を第2固定部120-2の位置に移動させると、錘15-2および錘15-3は、第2固定部120-2の近傍の生簀100の底面に到達する。一方、筐体11は、第1固定部120-1と第2固定部120-2との中間あたりに移動する。なお、ロープ14-2およびロープ14-3は、支持枠110を支点として張った状態であるものとする。
ここで、錘15-2が接続されたロープ14-2を第2固定部120-2に固定する。この段階では、ロープ14-3は、第2固定部120-2には固定させない。ロープ14-2は、第2固定部120-2の近傍の生簀100の底面に錘15-2が位置する長さになるように張った状態で第2固定部120-2に固定される。
次に、設置工程3に移るため、支持枠110を支点として張った状態でロープ14-3を第3固定部120-3の位置に移動させる。
〔設置工程3〕
図10は、生簀100の中央底部にカメラを設置するための設置工程3について説明するための模式図である。図11は、設置工程3における筐体11および錘15の位置について説明するための生簀100の上面図である。
設置工程2の後、ロープ14-3を第3固定部120-3の位置に移動させると、錘15-3は、第3固定部120-3の近傍の生簀100の底面に到達する。一方、筐体11は、生簀100の中央底部に移動する。なお、ロープ14-3は、支持枠110を支点として張った状態であるものとする。
ここで、錘15-3が接続されたロープ14-3を第3固定部120-3に固定する。ロープ14-3は、第3固定部120-3の近傍の生簀100の底面に錘15-3が位置する長さになるように張った状態で第3固定部120-3に固定される。
この段階で、生簀100の中央底部にカメラが設置された状態になる。作業者は、モニタを通じて、生簀100の中央底部から上方に向けて、生簀100の内部の状態を観察できる。例えば、作業者は、魚の数を数えたり、魚の大きさを調べたり、生簀100の内部における異常の有無を調べたりすることができる。作業者は、第3固定部120-3の近傍でモニタをチェックするため、カメラに接続されるケーブルがロープ14-3と併せて移動させることが好ましい。例えば、カメラに接続されるケーブルは、ロープ14-3の内部に構成してもよい。
以上が、設置装置10を用いたカメラの設置方法についての説明である。なお、図6~図11を用いた説明においては、生簀100を上方から見て反時計回りにロープ14を固定していく例を示したが、生簀100の上方から見て時計回りにロープ14を固定していってもよい。
(回収方法)
次に、設置装置10を用いて、生簀100の中央底部に設置されたカメラを回収する方法について図面を参照しながら説明する。図12~図19は、生簀100の中央底部に設置されたカメラを回収する手順について説明するための模式図である。
なお、図12~図19のいくつかの図面には、カメラが回収される様子を分かりやすく表現するために、作業者を模した人形を図示している。図12~図19には図示していないが、実際の生簀100の支持枠110の近傍には、作業者が作業するための足場が形成されている。図12~図19の例では、作業者は、カメラによって撮像された画像を映し出すモニタを持ちながら作業できる。
〔回収工程1〕
図12は、生簀100の中央底部に設置されたカメラを回収するための回収工程1について説明するための模式図である。図13は、回収工程1における筐体11および錘15の位置について説明するための生簀100の上面図である。
まず、第3固定部120-3に固定されていたロープ14-3を取り外す。
次に、回収工程2に移るため、支持枠110を支点として張った状態でロープ14-3を第1固定部120-1の位置に移動させる。
〔回収工程2〕
図14は、生簀100の中央底部に設置されたカメラを回収するための回収工程2について説明するための模式図である。図15は、回収工程2における筐体11および錘15の位置について説明するための生簀100の上面図である。
回収工程1の後、第1固定部120-1の位置にロープ14-3を移動させると、錘15-3は、第1固定部120-1の近傍の生簀100の底面に到達する。このとき、第1固定部120-1の近傍の生簀100の底面には、錘15-1および錘15-3が位置する。なお、ロープ14-3は、支持枠110を支点として張った状態であるものとする。
ここで、第1固定部120-1に固定されていたロープ14-1を取り外す。
次に、回収工程2に移るため、支持枠110を支点として張った状態でロープ14-1およびロープ14-3を第2固定部120-2の位置に移動させる。
〔回収工程3〕
図16は、生簀100の中央底部に設置されたカメラを回収するための回収工程3について説明するための模式図である。図17は、回収工程3における筐体11および錘15の位置について説明するための生簀100の上面図である。
回収工程2の後、ロープ14-1およびロープ14-3を第2固定部120-2の位置に移動させると、錘15-1および錘15-3は、第2固定部120-2の近傍の生簀100の底面に到達する。このとき、全ての錘15(錘15-1~3)が、第2固定部120-2の近傍の生簀100の底面に位置する。なお、ロープ14-1およびロープ14-3は、支持枠110を支点として張った状態であるものとする。
ここで、第2固定部120-2に固定されていたロープ14-2を取り外す。このとき、全ての固定部120からロープ14が取り外された状態になる。
〔回収工程4〕
図18は、生簀100の中央底部に設置されたカメラを回収するための回収工程4について説明するための模式図である。図19は、回収工程4における筐体11および錘15の位置について説明するための生簀100の上面図である。
全ての固定部120からロープ14が取り外された状態で、全てのロープ14を引き上げて、全ての錘15(錘15-1~3)を生簀100の底面から引き上げる。その結果、生簀100の中央底部から第2固定部120-2の近傍の底面に向けて、筐体11が近づいてくる。この作業は、養殖中の魚に影響が及びにくいようにゆっくりと行うことが好ましい。
第2固定部120-2の近傍の底面に筐体11が到達してから、ロープ14を引き上げ続ければ、筐体11を生簀100の中から引き上げることができる。この作業は、養殖中の魚に影響が及びにくいようにゆっくりと行うことが好ましい。
以上が、設置装置10を用いたカメラの回収方法についての説明である。なお、図12~図19を用いた説明においては、生簀100を上方から見て反時計回りにロープ14を取り外していく例を示したが、生簀100の上方から見て時計回りにロープ14を取り外していってもよい。
〔適用例〕
ここで、本実施形態の設置装置10の適用例について図面を参照しながら説明する。図20は、支持枠210が四角形の生簀200に設置装置10を用いる例である。
図20の例では、生簀200は、四角形の支持枠210によって網状の側部および底部を吊るした構造を有する。生簀200の内部は、側面と底面とを網で囲われた四角柱状の立体形状であり、上面が開放されている。
支持枠210には、四つの頂点のうち、三箇所に固定部220が設定される。図20の例では、三箇所の固定部220を、第1固定部220-1、第2固定部220-2、および第3固定部220-3と区別する。支持枠210を上面から見た際に、第1固定部220-1、第2固定部220-2、および第3固定部220-3は、第2固定部220-2の角を直角とする直角三角形の頂点の位置関係になる。なお、第1固定部220-1、第2固定部220-2、および第3固定部220-3の位置は、筐体11を生簀200の中央底部に配置できさえすれば、厳密に図20に示す位置ではなくてもよい。
四角形の支持枠210の場合も、第1固定部220-1にロープ14-1を、第2固定部220-2にロープ14-2を、第3固定部220-3にロープ14-3を順番に固定していくことによって、生簀200の中央底部に筐体11を設置できる。
また、生簀200の中央底部に筐体11が設置された状態で、第3固定部220-3からロープ14-3を、第1固定部220-1からロープ14-1を、第2固定部220-2からロープ14-2を順番に取り外していくことによって筐体11を回収できる。
本実施形態の設置装置10を用いれば、支持枠110が円形の生簀100のみならず、支持枠210が四角形の生簀200においても、中央底部にカメラを設置できる。また、本実施形態の設置装置10を用いれば、上方から見て五角形や六角形などの任意の多角形の生簀の中央底部にカメラを設置できる。
また、本実施形態の設置装置10は、生簀のみならず、水族館などに設置される大型の水槽の中央底部にもカメラを設置できる。
以上のように、本実施形態の設置装置は、筐体と、少なくとも三つの接続部と、少なくとも三本のロープと、少なくとも三つの錘とを備える。筐体は、上面に窓部を有し、内部にカメラが収容される。少なくとも三つの接続部は、筐体の上方の視座から見た位置関係が多角形の頂点に位置するように筐体に設置される。少なくとも三本のロープは、カメラの設置対象の生簀の開口の大きさに合わせた位置に錘が配置され、少なくとも三つの接続部のそれぞれに接続される。少なくとも三つの錘は、少なくとも三本のロープのそれぞれの中ほどに接続される。
例えば、三つの接続部は、筐体の上方の視座から見た位置関係が三角形の頂点に位置するように設置される。より好ましくは、三つの接続部は、筐体の上方の視座から見た位置関係が正三角形の頂点に位置するように設置される。
例えば、筐体と錘との間隔が、カメラの設置対象の生簀の開口の大きさに合わせた位置になるように設置される。例えば、筐体と錘との間隔が、カメラの設置対象の生簀の半径に合わせて設定される。
例えば、生簀の底面において内部の気密性が保たれる耐水構造を有する。
例えば、本実施形態の設置装置によってカメラが設置される生簀は、筐体の側面に設置された少なくとも三つの繋環(接続部)に接続されたロープのそれぞれが固定される少なくとも三つの固定部が形成された支持枠を有する。また、本実施形態の設置装置によってカメラが設置される生簀は、支持枠によって水中に支持される網状の側部および底部を有する。例えば、支持枠に形成される少なくとも三つの固定部は、支持枠の上方の視座から見た位置関係が三角形の頂点になるように設定される。
本実施形態の設置装置を用いれば、ロープのそれぞれが固定される少なくとも三つの固定部が形成された支持枠と、支持枠によって水中に支持される網状の側部および底部とを有する生簀の底面にカメラを設置するために使用される。例えば、本実施形態の設置装置は、支持枠に形成される少なくとも三つの固定部が、支持枠の上方の視座からの互いの位置関係が三角形の頂点に位置するように配置された生簀の底面にカメラを設置するために使用される。
本実施形態の設置装置を用いれば、上面に窓部を有し、内部にカメラが収容される筐体を、支持枠によって水中に支持される生簀の底部に設置できる。まず、カメラの設置対象の生簀の開口の大きさに合わせた位置に錘を配置した少なくとも三本のロープを、筐体の上方の視座から見た位置関係が多角形の頂点に位置するように筐体に接続する。それぞれのロープは、少なくとも三つの接続部のそれぞれに接続した状態にする。この状態で、筐体および錘を生簀の中に投入する。そして、支持枠を支点として張った状態のロープを、支持枠に等間隔で設けられた少なくとも三箇所の固定部に順番に固定していく。
上述の手順で設置された筐体は、少なくとも三箇所の固定部に固定されたロープを順番に取り外していき、取り外した全てのロープを引き上げることによって回収される。
以上のように、本実施形態によれば、ドローンなどの水中進行機具を用いたり、ダイバーの力を借りたりせずに、生簀や水槽の中央底部に容易にカメラを設置できる。そのため、高価な水中ドローンを購入したり、ダイバーを手配したりする必要がなくなるため、魚の養殖に掛かる費用を低減できる。
本実施形態によれば、生簀の周縁部から中央部まで底部を滑らせながら、カメラを収容する筐体を移動させることができるので、ロープやケーブルが魚の回遊コースを横切ることがなく、魚にストレスを与えにくい。また、本実施形態によれば、カメラを収容した筐体を三方に向けて引っ張ることによって、筐体の表裏が確定するため、カメラのレンズを確実に上方に向けることができる。
すなわち、本実施形態の設置装置によれば、生簀の中で養殖中の魚に影響を与えることなく、生簀の底部にカメラを設置できる。
例えば、以下のように構成すれば、生簀の中央底部に自動的にカメラを設置するシステムを構築できる。
支持枠に沿って、モノレールのように移動可能な移動体を三体準備する。それらの移動体は、図示しない制御装置によって制御され、支持枠に沿って移動する。それらの移動体を支持枠の第1固定部の近傍に配備し、それぞれの移動体に異なるロープを固定する。それぞれの移動体には、錘を生簀の中に沈めた際にロープが張った状態になるようにロープを固定する。そして、カメラを収容した筐体および錘を生簀の中に沈める。
まず、第1の移動体を第1固定部に停止させ、第2の移動体および第3の移動体を第2固定部までゆっくりと移動させる。第2の移動体および第3の移動体が第2固定部に到着した段階で、第2の移動体を第2固定部に停止させ、第3の移動体を第3固定部までゆっくりと移動させる。第3の移動体が第3の固定部に到着した段階で、第3の移動体を第3の固定部で停止させる。その結果、生簀の中央底部にカメラが設置される。
生簀の中央底部に設置した筐体および錘を回収する際には、まず、第3の移動体を第1固定部までゆっくりと移動させる。第3の移動体が第1固定部に到着したら、第1の移動体および第3の移動体を第2固定部までゆっくりと移動させる。第1の移動体および第3の移動体が第3固定部に到着すると、第3固定部の近傍に全ての錘が集まった状態になる。そして、全てのロープをゆっくりと巻き上げれば、水中に設置された筐体および錘を回収できる。
以上のように、生簀の中央底部に自動的にカメラを設置するシステムを構築できる。なお、上述のシステムは、本実施形態の設置装置の使用方法の一例であって、本実施形態の設置装置の使用方法を限定するものではない。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態の設置装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の設置装置は、生簀の開口形状に合わせて繋環が設置された筐体を有する。
図21は、カメラを収容させた筐体21を生簀200の中央底部に配置した状態を示す模式図である。図22は、設置装置20の筐体21を上方から見た上面図である。
図21の例では、上部に四角形の支持枠210が構成される生簀200の中央底部に筐体21を設置する。生簀200は、網状の側部および底部を支持枠210によって吊るした構造を有する。生簀200の内部は、側面と底面とを網で囲われた四角柱状の立体形状であり、上面が開放されている。
支持枠210の四つの頂点の位置に固定部220が設定される。図21の例では、四箇所の固定部220を、第1固定部220-1、第2固定部220-2、第3固定部220-3、および第4固定部220-4と区別する。支持枠210を上面から見た際に、第1固定部220-1、第2固定部220-2、第3固定部220-3、および第4固定部220-4は、互いに四角形の頂点の位置関係になる。なお、第1固定部220-1、第2固定部220-2、第3固定部220-3、および第4固定部220-4の位置は、筐体21を生簀200の中央底部に配置できさえすれば、厳密に図21に示す位置ではなくてもよい。
図21のように、本実施形態の設置装置20は、筐体21、撮像窓22、繋環23、ロープ24、および錘25を備える。図21において、繋環23、ロープ24、および錘25の末尾にハイフンに続けて記した数字は、それぞれを区別するための符号である。なお、繋環23、ロープ24、および錘25の個体を区別しないときは、末尾の符号を省略する。また、筐体21、本実施形態の設置装置20の構成に関して、第1の実施形態の設置装置10の構成と同様の箇所については詳細な説明を省略し、相違する点について説明する。
繋環23(接続部とも呼ぶ)は、筐体21の側面に設置される環状の部分である。繋環23は、筐体21の側面から異なる四方向に向けて設置する。本実施形態においては、図22のように、四つの繋環23(繋環23-1~4)は、上方から見て、正方形の頂点の位置関係になるように設置される。繋環23には、ロープ24の一端が結び付けられる。なお、繋環23の形状については、特に限定を加えないが、ロープ24の一端を結び付けやすい形状にするのが好ましい。また、筐体21の側面の異なる四方にロープ24の一端を挟む部分や引っかける部分を形成させてもよい。
以上が、設置装置20の構成についての説明である。
〔設置方法〕
次に、設置装置20を用いて、生簀200の中央底部にカメラを設置する方法について図面を参照しながら説明する。
まず、錘25-1が接続されたロープ24-1を第1固定部220-1に固定する。この段階では、ロープ24-2、ロープ24-3、およびロープ24-4は、第1固定部220-1には固定させない。
次に、第1固定部220-1の近傍から、筐体21および錘25を生簀200の中に投入する。このとき、生簀200の中で養殖中の魚に影響が及びにくいように、生簀200の内側の側面に沿ってゆっくりと筐体21および錘25を沈めていくことが好ましい。
次に、筐体21および錘25が第1固定部220-1の近傍の生簀200の底面に到達すると、ロープ24-2、ロープ24-3およびロープ24-4を第2固定部220-2の位置に移動させる。
ロープ24-2、ロープ24-3、およびロープ24-4を第2固定部220-2の位置に移動させた段階で、錘25-2、錘25-3、および錘25-4は、第2固定部220-2の近傍の生簀200の底面に到達する。一方、筐体21は、第1固定部220-1の近傍の底面に位置している。
ここで、錘25-2が接続されたロープ24-2を第2固定部220-2に固定する。この段階では、ロープ24-3およびロープ24-4は、第2固定部220-2には固定させない。
次に、ロープ14-3およびロープ24-4を第3固定部220-3の位置に移動させる。
ロープ24-3およびロープ24-4を第3固定部220-3に移動させた段階で、錘25-3および錘25-4は、第3固定部220-3の近傍の生簀200の底面に到達する。一方、筐体21は、生簀200の中央底部に移動する。
ここで、錘25-3が接続されたロープ24-3を第3固定部220-3に固定する。この段階では、ロープ24-4は、第3固定部220-3には固定させない。
次に、ロープ24-4を第4固定部220-4の位置に移動させる。
ロープ24-4を第4固定部220-4に移動させた段階で、錘25-4は、第4固定部220-4の近傍の生簀200の底面に到達する。一方、筐体21は、生簀200の中央底部に位置するままである。
このとき、作業者は、モニタを通じて、生簀200の中央底部から上方に向けて、生簀200の内部の状態を観察できる。例えば、作業者は、魚の数を数えたり、魚の大きさを調べたり、生簀200の内部における異常の有無を調べたりすることができる。作業者は、第4固定部220-4の近傍でモニタをチェックするため、カメラに接続されるケーブルがロープ24-4と併せて移動させることが好ましい。例えば、カメラに接続されるケーブルは、ロープ24-4の内部に構成してもよい。
以上が、設置装置20を用いたカメラの設置方法についての説明である。なお、図21の例では、生簀200を上方から見て反時計回りにロープ24を固定していくことになるが、生簀200の上方から見て時計回りにロープ24を固定していってもよい。
〔回収方法〕
次に、本実施形態の設置装置20を用いて、生簀200の中央底部に設置されたカメラを回収する方法について図面を参照しながら説明する。
まず、第4固定部220-4に固定されていたロープ24-4を取り外す。
次に、ロープ24-4を第1固定部220-1の位置に移動させる。
ロープ24-4を第1固定部220-1の位置に移動させると、錘25-4は、第1固定部220-1の近傍の生簀200の底面に到達する。このとき、第1固定部220-1の近傍の生簀200の底面には、錘25-1および錘25-4が位置する。
ここで、第1固定部220-1に固定されていたロープ24-1を取り外す。
次に、ロープ24-1およびロープ24-4を第2固定部220-2の位置に移動させる。
ロープ24-1およびロープ24-4を第2固定部220-2の位置に移動させると、錘25-1および錘25-4は、第2固定部220-2の近傍の生簀200の底面に到達する。このとき、第2固定部220-2の近傍の生簀200の底面には、錘25-1、錘25-2、および錘25-4が位置する。
ここで、第2固定部220-2に固定されていたロープ24-2を取り外す。
次に、ロープ24-1、ロープ24-2、およびロープ24-4を第3固定部220-3の位置に移動させる。
ロープ24-1、ロープ24-2、およびロープ24-4を第3固定部220-3の位置に移動させると、錘25-1、錘25-2、および錘25-4は、第3固定部220-3の近傍の生簀200の底面に到達する。このとき、第3固定部220-3の近傍の生簀200の底面には、全ての錘25(錘25-1、錘25-2、錘25-3、および錘25-4)が位置する。
ここで、第3固定部220-3に固定されていたロープ24-3を取り外す。このとき、全ての固定部220からロープ24が取り外された状態になる。
全ての固定部220からロープ24が取り外された状態で、ロープ24を引き上げて、全ての錘25(錘25-1、錘25-2、錘25-3、および錘25-4)を生簀200の底面から引き上げる。その結果、生簀200の中央底部から第3固定部220-3の近傍の底面に向けて、筐体21が近づいてくる。この作業は、養殖中の魚に影響が及びにくいようにゆっくりと行うことが好ましい。
第3固定部220-3の近傍の底面に筐体21が到達してから、ロープ24を引き上げ続ければ、筐体21を生簀200の中から引き上げることができる。この作業は、養殖中の魚に影響が及びにくいようにゆっくりと行うことが好ましい。
以上が、設置装置20を用いたカメラの回収方法についての説明である。なお、図21の例では、生簀200を上方から見て反時計回りにロープ24を取り外していく例を示したが、生簀200の上方から見て時計回りにロープ24を取り外していってもよい。
以上のように、本実施形態の設置装置の筐体には、生簀の開口形状に合わせて四つの繋環を構成する。第1の実施形態の設置装置を用いても、開口形状が四角形の生簀の中央底部にカメラを設置することはできる。しかし、ロープの弛み具合や張り具合によっては、筐体の位置が生簀の中央底部からずれてしまうこともある。そのため、本実施形態では、より確実に筐体を生簀の中央底部に設置するために、生簀の開口形状に合わせて、四つの固定部にロープを固定する。
以上のように、本実施形態の設置装置は、生簀の開口形状に合わせて構成された繋環(接続部)を有するため、より確実に生簀の中央底部にカメラを設置できる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
10、20 設置装置
11、21 筐体
12、22 撮像窓
13、23 繋環
14、24 ロープ
15、25 錘
100、200 生簀
110、210 支持枠
120、220 固定部

Claims (10)

  1. 側面と底面とを網で囲まれ、支持枠によって吊るされた生簀の底面上に、カメラを設置する設置装置であって、
    上面に窓部を有し、内部にカメラが収容される筐体と、
    前記筐体の上方の視座から見た位置関係が多角形の頂点に位置するように前記筐体に設置される少なくとも三つの接続部と、
    前記接続部に接続されるロープと、
    前記ロープの中ほどに接続され、接続位置を変更可能な錘と、を備え
    前記ロープは、前記接続部のそれぞれに設けられ、
    前記錘は、
    前記生簀の側面の内側に沿って底面上まで前記ロープが配置され、かつ前記生簀の上部の支持枠に設けられた少なくとも三箇所の固定部のうちいずれかに前記ロープが固定された状態において、前記生簀の開口の大きさに合わせて、前記生簀の底面上に配置される設置装置。
  2. 三つの前記接続部が、
    前記筐体の上方の視座から見た位置関係が三角形の頂点に位置するように設置される請求項1に記載の設置装置。
  3. 三つの前記接続部が、
    前記筐体の上方の視座から見た位置関係が正三角形の頂点に位置するように設置される請求項1または2に記載の設置装置。
  4. 前記筐体と前記錘との間隔が、カメラの設置対象の生簀の開口の大きさに合わせた位置になるように設置される請求項1乃至3のいずれか一項に記載の設置装置。
  5. 前記筐体と前記錘との間隔が、カメラの設置対象の生簀の半径に合わせて設定される請求項1乃至4のいずれか一項に記載の設置装置。
  6. 前記筐体は、前記生簀の底面において内部の気密性が保たれる耐水構造を有する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の設置装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の設置装置が備える少なくとも三つの前記ロープのそれぞれが固定される少なくとも三つの固定部が形成された支持枠と、
    前記支持枠によって水中に支持される網状の側部および底部によって構成される生簀。
  8. 前記支持枠に形成される少なくとも三つの前記固定部は、前記支持枠の上方の視座から見た位置関係が三角形の頂点になるように設定される請求項7に記載の生簀。
  9. 上面に窓部を有し、内部にカメラが収容される筐体を、支持枠によって水中に支持される生簀の底部に設置する設置方法であって、
    カメラの設置対象の生簀の開口の大きさに合わせた位置に錘が配置され、少なくとも三つの接続部のそれぞれに接続される少なくとも三本のロープが、前記筐体の上方の視座から見た位置関係が多角形の頂点に位置するように前記筐体に接続された状態で、前記筐体および前記錘を前記生簀の中に投入し、
    前記支持枠を支点として張った状態の前記ロープを、前記支持枠に等間隔で設けられた少なくとも三箇所の固定部に順番に固定していく設置方法。
  10. 請求項9の設置方法によって設置された前記筐体の回収方法であって、
    少なくとも三箇所の前記固定部に固定された前記ロープを順番に取り外していき、
    取り外した全ての前記ロープを引き上げる回収方法。
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