JP5122241B2 - バケット及びこれを用いたブロック回収方法 - Google Patents
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(1)広く行われているように、潜水士が目的物を玉掛して起重機船で引き上げる。例えば、港湾・漁港の防波堤においては、波力を低減させるために消波ブロックを設けている場合が多い。消波ブロックは、設計以上の波が襲来すると破損・飛散することがあり、その場合には一度消波ブロックを撤去して、再度消波ブロックを据え付ける必要がある。この消波ブロックを撤去する際には、ダイバーによって玉掛を行い、クレーンもしくは起重機船で引き上げることが可能である。防波堤の設置水深は、10m〜15m以内であることが多い。
(2)特許文献1に開示されているように、開閉操作される3本の爪をもつグラブバケットにより4本脚の消波ブロックを掴み、吊り上げる。
(3)特許文献2に開示されているように、伸縮操作される網状チェーンを用いて4本脚又は直方体のブロックを包み込み、吊り上げる。
・水深に関する問題:水深が10mを超えると潜水病の恐れがあり、潜水自体が困難な作業である上に、複雑かつ大掛かりな玉掛作業を行うことは不可能となる。
・作業性に関する問題:ダイバーの安全性確保のためにダイバーが浮上したことを確認してブロックの引き上げを行うので、作業時間がかかる。基本的にダイバーにとって危険を伴う作業である。
・水中視界の問題:水深が10mを超えると視界が狭くなる場合が多く、50m程度ではほとんど暗闇に近い。このため玉掛作業は困難を極める。
・海流・潮流に関する問題:海中では、潮の満ち引きによる潮流と、短時間では一定流速である海流の二つの流れが合わさった流れが生じている。一定以上の流れが存在する場合には、ダイバーは、ブロック綱を辿って真っ直ぐ下へ降下することができず、作業待ちとなることがあり、作業性が悪い。
本発明による、ブロック綱を取り付けられ水底に設置されたブロック(21)を回収するためのバケット(1)は、ブロック綱を取り付けられ水底に設置されたブロック(21)を回収するためのバケット(1)であって、バケット本体(2,3)と、前記バケット本体に対し平面視にて放射状に取り付けられ、該バケット本体の下方に前記ブロックが位置する場合に該ブロックをその周囲から包み込むように掴むべく操作される複数の把持アーム(4)と、
前記ブロックに一端が取り付けられている前記ブロック綱の他端を、下から上へ通すために前記バケット本体を上下方向に貫通するガイド孔(2a,3a)とを備えたことを特徴とする。
上記バケットにおけるガイド孔(2a,3a)が、平面視にて前記バケット本体の略中央に位置することが好適である。
上記バケットには、前記バケット本体を貫通する前記ガイド孔が一対設けられており、該一対のガイド孔は上下方向に離隔して平面視にて略同位置に貫通しており、前記ブロック綱(22)が双方のガイド孔(2a,3a)に通されることが好適である。
上記バケットにおける前記複数の把持アーム(4)の各々は、基端部が前記バケット本体の外周縁に対し回動可能に取り付けられると共に該バケット本体から平面視にて放射状に延びつつ先端部に向かって内向きに湾曲した形状を有し、かつ各把持アームの両側縁には羽根部が形成されていることが好適である。
下フレーム3の上面中央領域には、箱状の下シーブケース7bが取り付けられ、後述する複数の下シーブを収容している。下シーブケース7bの上面は開放されている。
図2において、上シーブケース7aと下シーブケース7bの間の隙間に見える4本のワイヤのうち、両側の2本は開閉ワイヤー8の一部であり、中央の2本はブロック綱22である。開閉ワイヤー8の一端は、上フレーム2の下面に固定され、他端は、水上のクレーン(図示せず)に連結されている。上シーブ及び下シーブは、円盤状で外周に溝が形成されており、動滑車を構成する。
送り出し操作では、開閉ワイヤー8の他端を開放すると、下フレーム3の自重で下フレーム3が下がる。これにより、上シーブ6a等と下シーブ6g等は互いに遠ざかる。すなわち、送り出し操作により上フレーム2と下フレーム3の間隔が長くなる。これは、図2の状態であり、把持アーム4及びアームロッド5が回動して開いた状態となる。
潮流がなければ、ブロックの真上にバケット1を位置させることができれば、ブロック綱を1つのガイド孔のみに通しても、2つのガイド孔の双方に通してもほとんど同じ効果である。
しかしながら、潮流の影響が大きい場合など、バケット1の位置がブロック21の真上からずれてしまうことがある。このような場合、図16(a)〜(c)に示すようにブロック綱22は、鉛直ではなくやや傾いた状態になっている。ブロック綱22の鉛直方向からの偏心距離をdで示している。このような状態でバケット1を下降させると、バケット1の自重によってブロック綱22は折れ曲がる。この折れ曲がる度合いは、バケット1の重量やブロック綱22の傾斜度及び緊張度によって変わる。
2 上フレーム
2a ガイド孔
3 下フレーム
4 把持アーム
5 アームロッド
6a、6b、6c 上シーブ
6d、6e 上シーブ軸
6g、6h、6i、6j 下シーブ
6k、6l 下シーブ軸
7a 上シーブケース
7b 下シーブケース
8 開閉ワイヤー
9 バケット支持ワイヤー
21 ブロック(アンカーブロック)
22 ブロック綱
23 幹綱
26 延長ロープ
51 起重機船
52 クレーン
53 アンカー
54 ウインチ
C1、C2 水中カメラ
Claims (10)
- ブロック綱を取り付けられ水底に設置されたブロック(21)を回収するためのバケット(1)であって、
バケット本体(2,3)と、
前記バケット本体に対し平面視にて放射状に取り付けられ、該バケット本体の下方に前記ブロックが位置する場合に該ブロックをその周囲から包み込むように掴むべく操作される複数の把持アーム(4)と、
前記ブロックに一端が取り付けられている前記ブロック綱の他端を、下から上へ通すために前記バケット本体を上下方向に貫通するガイド孔(2a,3a)とを備えたことを特徴とするバケット。 - 前記ガイド孔(2a,3a)が、平面視にて前記バケット本体の略中央に位置することを特徴とする請求項1に記載のバケット。
- 前記バケット本体を貫通する前記ガイド孔が一対設けられており、該一対のガイド孔は上下方向に離隔して平面視にて略同位置に貫通しており、前記ブロック綱(22)が双方のガイド孔(2a,3a)に通されることを特徴とする請求項1又は2に記載のバケット。
- 前記複数の把持アーム(4)の各々は、基端部が前記バケット本体の外周縁に対し回動可能に取り付けられると共に該バケット本体から平面視にて放射状に延びつつ先端部に向かって内向きに湾曲した形状を有し、かつ各把持アームの両側縁には羽根部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のバケット。
- 前記バケット本体が上下方向に離隔した一対の平板状の上フレーム(2)と下フレーム(3)とを備え、
前記把持アームの開閉機構の一部として、前記上フレーム(2)に対し一体的に取り付けられた複数の上シーブ(6a,6b,6c)と、前記下フレーム(3)に対し一体的に取り付けられた複数の下シーブ(6g,6h,6i,6j)と、前記複数の上シーブと前記複数の下シーブとの間に架け渡されかつ一端が前記上フレームに固定されるとともに他端に対して巻き取り又は送り出しの操作をされることにより該上フレームと該下フレームを互いに近づけ又は遠ざける少なくとも1つの開閉ワイヤー(8)とを備え、
前記一対のガイド孔(2a,3a)が前記上フレーム(2)及び前記下フレーム(3)の略中央にそれぞれ設けられる場合に、前記上シーブ(6a,6b,6c)及び前記下シーブ(6g,6h,6i,6j)が前記ガイド孔の周囲に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のバケット。 - 前記バケット本体に取り付けられた水中カメラをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のバケット。
- 前記水中カメラが前記ブロックと前記バケット本体との位置関係を判断可能な映像を撮影できるように、該水中カメラの撮影方向を調整する調整手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載のバケット。
- 請求項1〜7のいずれかに記載されたバケット(1)を用いることにより、ブロック綱(22)を取り付けられ水底に設置されたブロック(21)を回収する方法であって、
前記ブロックに一端が取り付けられている前記ブロック綱の他端を、前記ガイド孔(2a,3a)に下から上へ通し、該ブロック綱の他端を引張り緊張させた状態で、該ブロック綱全体が略鉛直方向を向くように前記バケットを水平移動させることにより、前記バケット本体を前記ブロックの略真上に位置させた後、該バケット本体を下降させ、前記複数の把持アームを操作して該ブロックを掴むことを特徴とするブロック回収方法。 - 請求項7に記載されたバケット(1)を用いることにより、ブロック綱(22)を取り付けられ水底に設置されたブロック(21)を回収する方法であって、
前記ブロックに一端が取り付けられている前記ブロック綱の他端を、前記ガイド孔(2a,3a)に下から上へ通し、該ブロック綱の他端を引張り緊張させた状態で、前記バケット本体を前記ブロックの略真上に近づけた後、該バケット本体を下降させ、前記複数の把持アームを操作して該ブロックを掴む一連の工程において、
前記バケット本体を下降させる際に、前記調整手段を用いて前記水中カメラの撮影方向を調整し、前記ブロックと前記バケット本体との位置関係を判断可能な映像を撮影し、該映像に基づいて該バケット本体を該ブロックを掴むことが可能な位置まで近づけることを特徴とするブロック回収方法。 - 前記ブロック綱の他端を、クレーンの先端に取り付けたピンローラーに掛けて引張り緊張させることを特徴とする請求項8又は9に記載のブロック回収方法。
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