JP2000245293A - 生簀装置 - Google Patents

生簀装置

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JP2000245293A
JP2000245293A JP11047903A JP4790399A JP2000245293A JP 2000245293 A JP2000245293 A JP 2000245293A JP 11047903 A JP11047903 A JP 11047903A JP 4790399 A JP4790399 A JP 4790399A JP 2000245293 A JP2000245293 A JP 2000245293A
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cage
fish
floating
float
fish cage
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JP11047903A
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Suenori Tsujimoto
末則 辻本
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生簀の構造が簡単軽量で潮通しが良く、海面
上から海底の水位域で設置・移動・浮上・沈降が自在に
操作可能で、移動する時は生簀の大部分を海面上に浮上
させ生簀にかかる水の抵抗を少なくして、漁船で曵航し
迅速に移動して不測の事態を回避し、経済性と利便性に
優れた生簀装置を提供することにある。 【解決手段】 浮沈体5の中空部5aと生簀本体2の中
空部5aに連通孔を設け、海上のエアコンプレッサー1
5lと各中空部5aをエアホース15hで接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚や貝類などを養
殖するための生簀装置に関し、中空部を備えた生簀の下
方に中空部を備えた浮沈体を配置し双方の中空部内の空
気量を海上の漁船などに設けた空気給排装置を制御して
生簀の浮上・沈降・係留・定置・移動・保守点検・給餌
・水揚げなどの業務を簡便に実施できるようにした生簀
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、魚貝類の養殖は主に時化
・台風の影響が少なく潮流の弱い島陰の内海で長年行わ
れて来たその結果魚の排泄物・残餌等の堆積物が腐敗し
て水質の悪化を招き赤潮が頻繁に発生するようになり、
近年度々ニュースなどで報道されるほどその被害は深刻
であり、従来の波静かで水質の良好な養殖海域は不足し
限界にきている。この様な被害を回避し生産性を高める
ため水質の優れた沖合に生簀を敷設し、その成果が認め
られるようになった。しかしながら、沖合の海面に浮揺
状態で設置されている生簀は時化・台風の強大な波力を
直接受けることになり従来の生簀に比べて大幅に機材と
構造及びアンカー・アンカーロープ等の部材の強度を増
さなければならず厚大化し、堅固な構築物でこれに対処
している、また設置・撤収に伴う危険性と身体的負荷の
大きい水中作業が増え、コストとリスクが増加し、その
経営基盤を弱体化し経営を困難にしており、施設費、作
業費、管理費などのコストを抑え、より生産性と利便性
の高い養殖装置が求められている。生簀の移動は多くの
費用と時間を要するため突発的に来る赤潮・油の漂着な
どに迅速に対応できず無防備であるといえ、これを回避
するため移動・設置の簡便な生簀装置の開発が現実的課
題となっている。活魚として価値の高いタイ・ヒラメは
本来海底を好む魚種であるにも関わらず現状の生簀では
止むをえず海表で養殖しており肥培管理の面で改善の余
地が残り魚種の特性に合った生簀装置の開発が待たれて
いるところである。生簀内の魚を水揚げするには、沖合
の生簀から漁船の生簀へ移して港へ運び、さらに港で陸
送用生簀に積み替えるので多大の労力と時間を要ししか
も活魚の鮮度を落とすなど不利益をもたらしている。従
来の生簀はその生簀装置の大部分を海中に水没させて設
置しているため、定常的に行うことが必要である漁網の
点検補修・漁網についた付着物の除去を非効率的でリス
クを伴う潜水作業に依存している、これを船上から実施
可能にして安全性と作業性の向上が不可欠である。沖合
の海面に設置した生簀は、生簀自体と海上を航行する船
舶にとって非常に危険な存在となっている。特に夜間・
浮標灯もなく暗黒の海における浮体物は船舶にとって脅
威であり、生簀にとっては船舶・流木などが衝突接触し
て生簀が破壊されたり生簀網が破れたりして養魚が逃走
しその被害は甚大であり最も大きなテーマであるといえ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は従来のこれらの問題を解消する手段として、
生簀の構造が簡単軽量で潮通しが良く、海面上から海底
の水位域で設置・移動・浮上・沈降が自在に操作可能
で、移動する時は生簀の大部分を海面上に浮上させ生簀
にかかる水の抵抗を少なくして、漁船で曵航し迅速に移
動して不測の事態を回避し、経済性と利便性に優れた生
簀装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 中空部を備える生簀本体の下方に配置した浮沈体
の中空部と前記生簀本体の中空部に外部と連通させる連
通孔を設け、前記各々の中空部を海上に備えた空気給排
制御装置と連結材で接続し、前記生簀本体と前記浮沈体
との係合を保ちながら浮上・沈降・近接・離反自在に前
記空気給排制御装置を操作して前記浮沈体を浮上させた
状態では浮沈体がフロートの機能を果たし、前記浮沈体
を着底させた状態では浮沈体がアンカーとして機能し前
記生簀本体を係留し定置させるようにした生簀装置 2) 生簀本体の下方に配置した浮沈体を生簀本体の下
部に備えた受部に近接させ、生簀本体の中空部及び浮沈
体の中空部に空気を給気して浮力を増し生簀本体の大部
分を海面上に浮上させたり、前記生簀本体の中空部及び
前記浮沈体の中空部内空気を排気して浮力を減じ、前記
生簀本体と前記浮沈体を離反・沈降するようにした前記
1)記載の生簀装置 3) 受部を備えた生簀本体の下方に昇降自在な浮沈体
を配置し、同浮沈体に所要長さの連結材の一端を取り付
け、同連結材を前記生簀本体に備えた滑車に巻回して下
方に垂らし、前記連結材のもう一端に重錘を取付けた前
記1)又は2)記載の生簀装置 4) 生簀本体とアンカーを索材で連結し生簀本体の浮
上及び沈降の際に生簀の敷設位置が変わらないようにし
た前記1)〜3)いずれかに記載の生簀装置 5) 赤潮の発生、油の漂流事故などの生簀設置水域に
おける異常事態発生時には、生簀本体と生簀本体の下方
に配置した浮沈体及びアンカー連結部材間に付設した着
脱部材を解放して、生簀を素早く移動可能であることを
特徴にした前記4)記載の生簀装置 6) 生簀本体に開閉自在に扉を設け、揺動自在にフロ
ートを生簀本体あるいは扉に設け、生簀本体を沈降させ
るとフロートの浮力が作用して扉を閉じ、生簀本体が浮
上するとフロートの浮力が減少して扉及びフロートの重
力で扉が開くようにした前記1)〜5)いずれかに記載
の生簀装置 7) 中空部を備えた生簀本体及び中空部を備えた浮沈
体の沈降速度が早すぎる場合又は浮上速度が遅すぎる場
合には、前記生簀本体及び浮沈体の中空部内に空気を給
気して浮力を増し、前記生簀本体及び浮沈体の沈降する
速度が遅すぎる場合又は浮上する速度が早すぎる場合に
は前記生簀本体及び浮沈体の中空部の空気を排気して浮
力を減じ、生簀本体及び浮沈体の沈降・浮上する速度を
制御する速度制御手段を設けた前記1)〜6)いずれか
に記載の生簀装置 8) 生簀の中央に立設した柱の上端と下端の円周方向
の上下に配置した環状中空体の間と前記柱の上下両端部
間に漁網を張設包囲した前記1)〜7)いずれか記載の
生簀装置にある。
【0005】
【作用】本発明の生簀装置を所定の場所に設置するに
は、水中又は水上に生簀本体を位置させ、空気給排制御
装置によって浮沈体の中空部に空気を圧送すると、中空
部内の水は外部に排出される。浮沈体の中空部が空気で
満たされることによって、その浮力により生簀本体の下
方の浮沈体が浮上する。上昇した浮沈体は生簀本体下部
と係合し、生簀本体を浮上させる。浮上した生簀本体を
漁船などで曵航して、所定の位置に達したならば、空気
給排制御装置によって浮沈体及び生簀本体の中空部から
空気を排気する。空気が排気され中空部の圧力が外部の
水圧より低くなることによって浮沈体下部の連通孔より
水が中空部に入っていく。中空部が水で満たされると、
浮沈体自体の重みによって浮沈体が下降し、生簀本体は
下降する浮沈体に引かれることによって水中を下降して
行く。浮沈体が着底すると、着底の衝撃が浮沈体に加わ
るが、浮沈体と生簀本体は連結材で連結しているので、
着底の衝撃を生簀本体は受けない。また、着底の衝撃が
生簀本体に伝っても、生簀本体が上下動することによ
り、衝撃は吸収されるので、生簀本体が衝撃によって損
傷したり、破損するような力を受けたりすることはな
い。この生簀本体で魚の点検等を行うには、空気給排制
御装置によって浮沈体及び生簀本体の中空部に空気を圧
送する。中空部中の空気の圧力が外部の水圧より高くな
ると、それに応じて中空部内の水が連通孔より外部に排
出され、浮力によって浮沈体が上昇し、生簀本体の下部
に係合して生簀本体が浮上する。浮上して水上に位置さ
せて魚の収穫・生簀の点検を行ったり、あるいは、この
状態で船などで港へ生簀本体を移動させて魚の収穫・生
簀の点検を行ってもよい。生簀本体の下方に配置した浮
沈体を生簀本体の下部に備えた受部に近接させたもの
は、必要に応じて生簀本体及び浮沈体の中空部に空気を
給気して浮力を増し生簀本体の大部分を海面上に浮上さ
せることができ、また、必要に応じて生簀本体及び浮沈
体の中空部内空気を排気して浮力を減じ、浮沈体の重さ
によって浮沈体を生簀本体の受部から離反させ、さらに
浮沈体の重さによって浮沈体及び生簀本体を沈降させ
る。受部を備えた生簀本体の下方に昇降自在な浮沈体を
配置し、同浮沈体に所要長さの連結材の一端を取り付
け、連結材を生簀本体に備えた滑車に巻回して下方に垂
らし、連結材のもう一端に重錘を取り付けたものは、滑
車が連結材を折り返す位置を変えるようにして連結材を
張った状態で上下動することによって生簀本体が衝撃を
受けないようにする。生簀本体とアンカーを索材で連結
し生簀本体の浮上及び沈降の際に生簀の敷設位置が変わ
らないようにしたものは、まずアンカーを水の流れを考
慮した所定の位置に沈め、生簀本体とアンカーを連結す
る索材の長さを調整して生簀本体を所定の位置に沈降さ
せる。生簀本体と浮沈体及び生簀本体とアンカー連結部
材間に着脱部材を付設したものは、赤潮の発生、油の漂
流事故などの生簀設置水域における異常事態発生時に着
脱部材を解放して、生簀を素早く移動可能にする。生簀
本体に開閉自在に扉を設け、揺動自在にフロートを生簀
本体あるいは扉に設けたものは、生簀本体を沈降させる
とフロートの浮力が作用して扉を閉じ、生簀本体が浮上
するとフロートの浮力がなくなりフロートと扉の重力で
扉が開くようにする。速度制御手段を設けたものは、生
簀本体に取り付けたフロートの空気量を調整し、浮力を
調整することによって、生簀が沈降・浮上する速度を制
御する。生簀の中央に立設した柱の上端と下端の円周方
向に上下に配置した環状中空体の間と柱の上下両端部間
に漁網を張設包囲したものは、環状中空体で生簀を安定
させるようにし、環状中空体を支持するようにする。
【0006】
【発明の実施の形態】生簀としては、浮上させて移動し
ても問題ないものであれば、どのようなものでもかまわ
ず、軽量で強度のあるものが好ましい。浮沈体は、中空
部に空気をほぼ満たした状態で生簀を浮上させる浮力と
なるよう、中空部の大きさを決めるのが好ましく、かつ
中空部に海水を満たした場合に適度な速度で沈降するも
のが好ましい。空気給排制御装置は、給気と排気を一体
で行うものでも別体のものを組合せて用いてもよい。浮
沈体の材質としては、コンクリート・樹脂・金属などが
あり、適度な重さと中空部の気密性及び適度な強度があ
ればどのようなものでもよい。ブイに取付けた給餌ホー
スの端には、自動で餌を送る給餌装置を設けるのが好ま
しい。速度制御手段としては、沈降する際の水流を検知
するもの、水圧の変化を検知するもの、経過時間に対し
て速度を制御するものなどがあり、安価で耐久性がある
ものが好ましい。
【0007】
【実施例】本発明の各実施例について図面を参照して具
体的に説明する。 実施例1(図1〜6参照) 図1〜6に示す実施例1は、海中で用いるもので中空部
を備える生簀本体の下方に浮沈体を設け、浮沈体と生簀
本体をロープ及びホース兼用ロープで連結し、浮沈体に
連通孔を設け、浮沈体の中空部に空気を給気・排気する
空気給排制御装置を設け、浮沈体の受部を設け、生簀本
体にアンカーをロープで連結し、生簀本体に扉を開閉自
在に設け、扉にフロートを取り付け、生簀本体にフロー
トを取り付け、フロートの空気量を制御する速度制御手
段を設け、生簀の中央に立設した柱の上端と下端の円周
方向の上下に配置した環状中空体の間と柱の上下両端部
間に漁網を張設包囲した生簀装置の例である。図1は実
施例1の生簀装置の生簀本体及び浮沈体を浮上させた状
態を示す説明図である。図2は、実施例1の生簀装置の
生簀本体及び浮沈体を浮上させた状態の断面図である。
図3は実施例1の生簀装置の生簀本体を沈めた状態の断
面図である。図4は実施例1の生簀装置の平面図であ
る。図5は実施例1の生簀装置の生簀本体を沈めた状態
の説明図である。図6は実施例1の生簀装置の操作船の
説明図である。図中、1は生簀装置、2は生簀本体、2
aは柱として用いたセンターポール、2bは抗張材、2
cは環状中空体及び中空部として用いた上部フロート、
2dは環状中空体及び中空部として用いた下部フロー
ト、2eは魚網、2fは緩衝ゴム、3は出入口ドア、3
aはドア兼用足場、3bはローラー、3cはドア開閉用
フロート、3dは出入口ドア枠、4はシャックル、5は
浮沈体、5aは中空部、5bは連通孔、5cは給排孔、
6はアンカー、7はアンカーロープ、8はホース兼用ロ
ープ、9は滑車、10は水圧センサー、11は餌吐出
口、12は給排水気孔、13はスリングロープ、15は
操作船、15aは船体、15bは船倉、15cはコンベ
ヤ、15dは加圧塔、15eは注水管、15fは水圧セ
ンサーコード、15gは給餌ホース、15hはエアホー
ス、15iは生簀浮沈操作パネル、15jはCPU、1
5kはソレノイドバルブ、15lはエアコンプレッサ
ー、15mはエンジン、15nはポンプ、15qは吸水
口、16はホース係留ブイ、17は給餌船、aは空気、
sは海面、hは人である。実施例1では、図1〜6に示
すように港より船で生簀を曵航して設置を行うものであ
る。生簀本体2は、まず中央にセンターポール2aを設
ける。センターポール2aは内部が中空になっており、
上端部分を閉じている。センターポール2a下端には緩
衝ゴムを設ける。次に図4に示すように環状の上部フロ
ート2cをセンターポール2aの上端より少し下方に、
環状の中空部分に貫通させるようにして位置させ、セン
ターポール2aから、上部フロート2cに向って放射状
に抗張材2bを張り渡し、上部フロート2cを支持す
る。次に、図2,3,4に示すように環状の下部フロー
ト2dをセンターポール2aの下端より少し上方に、環
状の中空部分に貫通させるようにして位置させ、センタ
ーポール2aから、下部フロート2dに向って放射状に
複数の抗張材2bを張り渡し、下部フロート2dを支持
する。次に、放射状に上部フロート,センターポールに
取り付けた複数の抗張材2bの上面に円錐状に魚網2e
を取り付け、次に放射状に下部フロート,センターポー
ルに取り付けた複数の抗張材2bの下面に円錐状に魚網
2eを取り付け、上部フロートと下部フロートの間に円
筒状に魚網2eを取り付ける。この取り付けた魚網2e
内の空間で魚を養殖する。次に、図2に示すように下部
フロート2dに近い魚網2eの一部に出入口ドア枠3d
を設け、出入口ドア枠3dの下端を軸にして内側に向っ
て倒れるよう開くドア兼用足場3aを設ける。次にドア
兼用足場3aと出入口ドア枠3dの下部をローラー3b
でドア兼用足場3aの開閉に支障がないよう連結する。
ローラー3bには、ドア開閉用フロート3cを取り付け
る。次にフロート3c下部の4箇所にシャックル4を取
り付ける。シャックル4の先端にスリングロープ13を
取り付け、その先端に滑車9を取り付ける。次に生簀本
体2の下方に浮沈体5を設ける。浮沈体5は下面が平面
状の円錐体で、上部には大きな凹部が設けられている。
浮沈体5の下面の外縁部には、下方に向って鋭くなった
爪部5dを複数設ける。浮沈体5の内部には中空部5a
を設ける。次に浮沈体5の下面中央に連通孔5bを設け
て外部と中空部5aを連通させる。次に、浮沈体の上部
に中空部と外部を連通させる給排孔5cを設ける。浮沈
体の上部の3箇所にはアンカーロープ7を取り付ける。
さらに浮沈体の上部にホース兼用ロープ8を取り付け
る。アンカーロープ7及びホース兼用ロープ8は滑車9
に掛けて浮沈体に取り付けていない一端を下方に垂ら
し、アンカーロープ7及びホース兼用ロープ8を引く
と、浮沈体5が生簀本体2に近づくようにする。次に、
生簀本体2の内部に水圧センサー10を取り付け、水圧
センサー10に接続した水圧センサーコード15fを生
簀本体から外部に向かうようにする。次に、給餌ホース
15gを生簀本体2の内部に突入させ、給餌ホース15
gの突入させた端を餌吐出口11とする。次にエアホー
ス15hを生簀本体2に突入させ、下部フロートに連結
して、連結した端を給排水気孔12とする。次に生簀本
体2の沈降・浮上を操作する操作船15を設ける。操作
船15は船体15aのエンジン15mにエアコンプレッ
サー15lを接続し、給気と排気の量を制御するソレノ
イドバルブ15kを取り付け、ソレノイドバルブ15k
を制御するためのCPU15jを設け、CPU15jに
操作信号を送る生簀浮沈操作パネル15iを設け、エア
コンプレッサー15lの給気口・排気口の取り出し口に
エアホース15hを接続し、CPU15jに水圧センサ
ーコード15fを接続する。エンジン15mにはさらに
ポンプ15nを取り付ける。船体15aの下部には吸水
口15qを設けて、吸水口15qからポンプ15nに海
水を送れるよう配管する。次に船倉15bから上方に送
るコンベヤ15cを設け、コンベヤ15cの上端に送ら
れた物は、上端から下方に向かうよう配管し、その配管
の途中に注水管15eの一端を取り付け、注水管15e
のもう一端をポンプ15nの吐出口に取り付ける。本実
施例1では、このように軽量簡単な生簀構造となってい
る。本実施例1の生簀装置1を用いて魚の養殖を行うに
は、まず浮沈体5を下面の連通孔5bが海面と接するよ
うにして、操作船15の生簀浮沈操作パネル15iを操
作してCPU15jに信号を送り、エンジン15mの駆
動によって作動したエアコンプレッサー15lからの空
気を所定の圧力にしてホース兼用ロープ8を通し通気孔
5cより浮沈体5の中空部5aに送る。中空部5aが空
気で満たされたならば、その圧力を保つようにし、浮沈
体を浮かせ、その上に生簀本体2を位置させる。この
時、生簀本体2のセンターポール2aの下端の緩衝ゴム
2fが浮沈体5の上部の凹みに係合するようにする。さ
らに、操作船15の生簀浮沈操作パネル15iを操作し
て、エアコンプレッサー15lの空気を下部フロート2
dに送り生簀本体2に浮力を持たせる。この状態では、
生簀本体2は海上に浮いた状態になっているので操作船
15と索引ロープでつなぐことによって容易に曵航でき
る。このようにして生簀本体2を設置する場所まで移動
させる。生簀本体2を設置する場所まで移動させたなら
ば、図1,4に示すように浮沈体5に一端を取り付けて
滑車9で折り返したアンカーロープ7のもう一端にアン
カー6を取り付け、生簀本体2を設置する場所を囲む四
方のうちの三方にアンカー6が着底するように沈降させ
る。残りの一方には上部にローラーを取り付けたアンカ
ー6を2つ沈める。このアンカー6の上部のローラー
で、浮沈体に一端を取り付け滑車9で下方に折り返した
ホース兼用ロープ8を上方に折り返す。上方に折り返し
たホース兼用ロープ8の操作船に取り付けた端近くをホ
ース係留ブイ16に取り付ける。また、水圧センサーコ
ード15f、給餌ホース15g、エアホース15hも操
作船に取り付けた端近くをホース係留ブイ16に取り付
ける。この状態で生簀本体2を沈降させる場所を決めた
ならば、生簀浮沈操作パネル15iを操作して、エアコ
ンプレッサー15lによって排気を行う。すると浮沈体
5の中空部5a内の空気が通気孔5cより排気される。
これによって中空部5a内の圧力が下がることにより、
浮沈体5の下面の連通孔5bから中空部5a内に海水が
入ってくる。海水は、浮沈体5の中空部5aの圧力に対
応した分の海水が入ってくる。これによって浮沈体5の
浮力が小さくなる。よって海中を徐々に沈降して行く。
アンカーロープ7は所定の長さになっているので、浮沈
体5が沈降すると、滑車9も下方に引かれる。これによ
って生簀本体2も徐々に沈降して行く。この時、生簀本
体2の内部に設けた水圧センサー10によって、水圧の
情報が信号として水圧センサーコード15fを伝達して
CPU15jに瞬時に伝えられる。CPU15jでは、
一定時間毎の水圧の変化から、生簀本体2の沈降速度を
計算している。CPU15jには、生簀浮沈操作パネル
15iによって、あらかじめ生簀本体2を沈降させる速
度が入力されている。生簀本体2が沈降する速度があら
かじめ設定された速度より速いならば、CPUの命令に
よってエアコンプレッサー15lから下部フロート2d
へ空気を送って、生簀本体2の浮力を大きくして、沈降
する速度を遅くする。また、生簀本体2が沈降する速度
があらかじめ設定された速度より遅いならば、CPUの
命令によってエアコンプレッサー15lによって下部フ
ロートから空気を排気し、生簀本体2の浮力を小さくし
て、沈降する速度を速くする。このようにして生簀本体
2はあらかじめ設定された沈降速度で沈降して行く。さ
らに生簀本体2及び浮沈体5が沈降して、浮沈体5が着
底したならば、着底の衝撃で浮沈体が上下動する。しか
し、生簀本体2と浮沈体は固定していないので、衝撃を
受けて生簀本体2が損傷を受けたり、破損することはな
い。浮沈体の上下動によってアンカーロープ7,ホース
兼用ロープ8が下方に引かれ、また緩むことにより、生
簀本体2は上下動するが、生簀本体2と浮沈体5は、ア
ンカーロープ7,ホース兼用ロープ8でつながっている
だけなので生簀本体2の多少の上下動は、何かに当った
りしないため、特に問題がない。また、生簀本体にアン
カーロープ7,ホース兼用ロープ8以外で取り付けられ
ている水圧センサーコード15f、給餌ホース15g、
エアホース15hは、すべてホースもしくはコードなの
で、生簀本体2が上下動しても破損、損傷は生じない。
このようにして、図5に示すように生簀本体2を海中に
設置して魚を養殖する。このように本実施例1の生簀装
置では生簀本体を海面上から海底までのあらゆる深さに
設置できるので、魚種の特性に合った水位域で養殖でき
るので養魚の肥培効率を高めることができる。この生簀
本体2で養殖している魚に餌を与えるには、操作船15
をホース係留ブイ16に後部を近づけて停留させ、ホー
ス係留ブイ16に端部近くを取り付けた給餌ホース15
gを操作船の加圧塔15dに接続し、操作船15のコン
ベヤ15cを作動させる。コンベヤ15cとともにエン
ジン15mの駆動によってポンプ15mを作動させる。
コンベヤ15cによって船倉15bに貯えられている魚
の餌が上方に運ばれ、コンベヤ上端から加圧塔15dの
上端に向って斜め下方に移動する。ポンプ15mは吸水
口15qから海水を取り込み、昇圧して、注水管15e
より、加圧塔15dに向かう餌の配管内に噴出する。よ
って餌は昇圧された海水とともに加圧塔15dを降下
し、給餌ホース15gに送られる。給餌ホース15gに
送られた餌は生簀本体2内に位置する給餌ホース15g
の先端の餌吐出口11より海水とともに噴出する。海水
とともに圧送することにより途中で詰まるようなことが
なく、また、生簀本体2内にまんべんなく行きわたるよ
うにできる。このように餌を与えるための給餌ホース1
5gの一端の近くをホース係留ブイ16によって海上に
位置させることによって、給餌作業を楽で簡単に行うこ
とができる。この生簀本体で養殖している魚の状態の点
検、生簀本体の点検、又は魚の収穫を行うには、生簀本
体を海上に浮上させる。まず、操作船15をホース係留
ブイ16に後部を近接させて停留させて、ホース兼用ロ
ープ8、水圧センサーコード15f、給餌ホース15
g、エアホース15hを操作船15のそれぞれのホー
ス、コードに接続する。この状態で生簀浮沈操作パネル
15iを操作してエアコンプレッサー15lによって浮
沈体5の中空部5aに空気を圧送し浮沈体5の浮力を大
きくして浮沈体5を上昇させる。さらに浮沈体5が上昇
すると、浮沈体5の上部中央の凹んだ部分に生簀本体2
の下部の緩衝ゴム2fが当たるようにして、浮沈体5が
生簀本体2と確実に係合する。さらに浮沈体5が上昇す
ると、浮沈体5が生簀本体2と一体として上昇してい
く。このとき、生簀本体2の水圧センサー10によって
下降時と同様に一定時間毎の水圧の変化より下降速度を
測定し、設定された下降速度との差によって下部フロー
ト2dへの空気量を調整し、生簀本体2の浮力を調整す
ることで生簀本体2の上昇速度を一定の速度にしてい
る。このようにして、生簀本体2が上昇し、ドア兼用足
場3aより水位が図2のように低くなると、ドア兼用足
場3aとドア開閉用フロート3cの重みによってドア兼
用足場3aが内側に倒れこむようにして開く。倒れたド
ア兼用足場3aの上面は足場になっているので、人hが
その上に乗って、生簀本体2の内部に入って、点検作業
や収穫作業を行えばよい。特に、養殖業務で最も大切で
定常的に行うものに漁網の保守・点検があり、従来は潜
水作業であったものが、生簀に設けた自動開閉で出入り
口兼用扉の足場板の上から直接目視でき安全性と能率が
大幅に向上し、また、この足場板の上で養魚の観察、養
魚の水揚げ作業が安易に行えるようになった。また、生
簀本体2をこのように浮上させた状態で港まで曵航して
収穫を行ってもよい。港まで曵航して収穫を行う場合に
は、魚をトラック等の陸送用生簀に直接積み込むことが
できるので、作業時間を短縮し、魚を傷めず魚の鮮度と
作業性が著しく向上する。また、赤潮や高潮、台風、油
の漂流等の異常時には、浮上させた生簀本体及び浮沈体
を曵航して素早くその海域から安全海域に脱出して、そ
の被害を回避することができる。 実施例2(図7〜9参照) 図7〜9に示す実施例2は、浮沈体に取り付ける索材と
ホースを一体にした構造とした生簀装置の例である。図
7は実施例2の生簀装置の生簀本体及び浮沈体を浮上さ
せた状態の断面図である。図8は実施例2の生簀装置の
生簀本体及び浮沈体を沈めた状態の断面図である。図9
は実施例2の生簀装置の生簀本体及び浮沈体を沈めた状
態の説明図である。図中、20は漁船、21はロープ、
22は通気孔である。実施例2では図7〜9に示すよう
に、下部フロート2dの下部に通気孔22を設け、その
通気孔22にホース兼用ロープ8を取り付け、ホース兼
用ロープ8のもう一端を浮沈体5の給排孔5cに取り付
ける。このようにして生簀本体2と浮沈体5をホース兼
用ロープ8で複数箇所つなぐ。このような構成にするこ
とによって、生簀本体2への空気のホースは、エアホー
ス15hのみで済むので、非常に安価である。この生簀
本体2を設置するには、漁船20と生簀本体2をロープ
21でつなぎ、一方では、生簀本体から伸びている水圧
センサーコード15f、給餌ホース15g、エアホース
15hの一部をホース係留ブイ16に取り付けてかつ端
を操作船15の各装置に連結する。次に生簀本体2が浮
上した状態で生簀本体2を所定の位置に移動させ、まず
生簀本体2より所定の距離だけ離れた位置からアンカー
6を沈降させ、アンカー6とホース係留ブイ16はアン
カーロープ7でつなぐ。これによりホース係留ブイ16
は、生簀本体2を沈降させた場合に、生簀本体2の所定
の方向、所定の距離で離れた海上に位置するようにな
り、海中から、各ホース、コードをたぐりよせることな
く給餌や生簀本体の操作を行えるようにし、また、生簀
本体2の沈降させた場所の目印となる。次に漁船20で
ロープ21を引くことによって生簀本体2を移動させ、
所定の位置で生簀本体2を沈降させる。このように生簀
本体2と浮沈体5をホース兼用ロープ8で複数箇所つな
ぎ、コストを抑えてもよい。その他、符号、構成、作
用、使い方は実施例1と同じである。 実施例3(図10〜13参照) 図10〜13に示す実施例3は、浮沈体に所要の長さの
連結材の一端を取り付け、連結材を生簀本体に備えた滑
車に巻回して下方に垂らし、連結材のもう一端に重りを
取り付け、浮沈体及び生簀本体下部の受部を複数設けた
生簀装置の例である。図10は実施例3の生簀装置の生
簀本体及び浮沈体を沈めた状態の断面図である。図11
は実施例3の生簀装置の生簀本体及び浮沈体を浮上させ
た状態の断面図である。図12は実施例3の生簀装置の
説明図である。図13は図10のB−B断面図である。
図中、30は浮沈体、30aは中空部、30bは連通
孔、30cは連通管、30dは爪部、31はエアホー
ス、32は受部、33はセンターポール、34は重錘、
35はロープ、36は滑車、37はエアホース、38は
重錘、39はロープである。実施例3では、図10〜1
3までに示すように、生簀本体2のセンターポール33
を中空とし、その中空部分に重錘34を位置させる。重
錘34の下端には、センターポール33より径が大きい
部分が設けられている。次に重錘34の上端部分に2本
のロープ35を取り付ける。次にセンターポール33の
中空部分の上部に2つの滑車36を設け、ロープ35を
滑車36で折り返す。次に生簀本体2の下面の外周の近
傍に受部32を所定の間隔で複数設ける。次に受部32
と向い合うようにして浮沈体30を6つ設ける。浮沈体
30は内部に中空部30aを設ける。複数の浮沈体のう
ちの一つにはエアホース31をエアーを中空部30aに
連通するようにして設け、さらに、ロープ兼用エアホー
ス31によって送った空気が他の浮沈体の中空部に送れ
るように近い浮沈体同士をエアホース37でつなぐ。次
に滑車36で折り返したロープ35を、受部32の中央
部分より貫通させて通し、浮沈体30の上端部分に取り
付ける。次に、中空部30aと外部が連通するように連
通管30cを設ける。連通管30cの中空部側の端は、
中空部の下端部分に位置させる。本実施例3の生簀装置
では、浮沈体30に空気を送り込むと、浮力によって浮
沈体30が上昇する。上昇した浮沈体30は上部が受部
32に係合して、横方向に動くことなく生簀本体2が上
昇するようにする。また、浮沈体30が上昇するのに伴
って、ロープ35がゆるむので、重錘34が下降する。
よって浮沈体30と生簀本体をつなぐロープがゆるむこ
とによってからまったり、別の部分に引っ掛かったりす
ることがない。また、この生簀本体を下降させる際に
は、浮沈体30が下がると、浮沈体30につながってい
るロープ35が下方に引っ張られるために、重錘34が
上昇するが、重錘34の下端の径を大きくした部分がセ
ンターポール33の下端に引っ掛けるようにして係合し
て、重錘34は、それ以上上昇しない。よって重錘が移
動した後で、浮沈体に引かれるようにして生簀本体が下
降する。また、図12に示すように生簀本体に取り付け
るロープ39,水圧センサーコード15f,給餌ホース
15g,エアホース15hの途中には重錘38を取り付
けている。このようにして、生簀本体が沈んだ状態でも
浮いた状態でもロープ39,水圧センサーコード15
f,給餌ホース15g,エアホース15hがたるんでか
らまったり、生簀本体に引っ掛かったりということがな
いようにしてもよい。また、実施例3では、浮沈体側方
に放射状に広がるようにして設けた爪部30dによっ
て、潮流などによって生簀本体2を横方向に動かそうと
した場合に、爪部30dが土中に差込むようにして係留
力を大きくすることができる。また、実施例3では浮沈
体及び受部を複数設けているので、生簀本体の下面外周
の複数箇所を浮沈体で下方に引いて生簀本体を沈降さ
せ、生簀本体の下面外周の複数箇所を浮沈体で上方に押
し上げるようにして浮上させるので、生簀本体が傾くこ
となく安定して所定の場所に位置でき、かつ生簀本体が
傾くことなく安定して移動できる。その他、符号、構
成、作用、使い方は実施例2と同じである。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、生簀の中央に柱を立
て、柱の上下の外周に配置した環状中空体の間と柱の上
端と下端の全ての間に漁網を張った軽量簡単な構造でし
かも応力の分散が理想的に作用し柔軟性に優れた生簀で
あり、コストとリスクが大きい潜水作業を必要とせず、
海上に備えた空気給排制御装置を操作して簡単に生簀を
海面上に浮上させたり、海中・海底に沈めたり任意の深
さに係留・定置・移動が自在で、次の様な効果が期待で
きる。生簀を海面上から海底までのあらゆる深さに設置
できるので、魚種の特性に合った水位域で養殖できるの
で養魚の肥培効率を高めることができる。生簀を海面上
に浮上させるようにした、生簀を浮上させて用いれば次
のようなメリットがある。養殖海域に赤潮・油の漂流な
ど不測の事態が発生した場合に迅速に対応して安全海域
に避難することができる。生簀内の魚を水揚げする場合
に、養殖海域から生簀を漁船で港へ曵航して生簀から直
接トラックなどの陸送用生簀に積み替え、作業時間を短
縮し、労力と養魚の鮮度の低下を軽減し生産性が向上す
る。養殖業務で最も大切で定常的に行う漁網の保守・点
検があり、従来は潜水作業であったものが、生簀に設け
た自動開閉で出入り口兼用扉の足場板の上から直接目視
でき安全性と能率が大幅に向上し、また、この足場板の
上で養魚の観察、養魚の水揚げ作業が安易に行えるよう
になった。漁網の清掃作業は漁船のエンジン駆動の海水
ポンプによる放水銃で洗浄できるようになり安全で楽に
早く行え労力とコストの軽減に大きく貢献できる。生簀
を海中または海底に沈めて養殖すれば時化・台風の影響
を殆ど受けないで済むといえる、最近の学説によれば、
台風の波及力は最大級の台風でも外洋で海面下30M位
までが、定説であり通常の養殖海域の深さで十分であ
る。また、生簀を海面下に沈めて用いることで、海上を
航行する船舶に対する障害物を排除し海上の安全を高
め、生簀に流木などの漂流物が接触・衝突し破損破網に
よる養魚の逃走を未然に防ぐなど多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の生簀装置の生簀本体及び浮沈体を浮
上させた状態を示す説明図である。
【図2】実施例1の生簀装置の生簀本体及び浮沈体を浮
上させた状態の断面図である。
【図3】実施例1の生簀装置の生簀本体を沈めた状態の
断面図である。
【図4】実施例1の生簀装置の平面図である。
【図5】実施例1の生簀装置の生簀本体を沈めた状態の
説明図である。
【図6】実施例1の生簀装置の操作船の説明図である。
【図7】実施例2の生簀装置の生簀本体及び浮沈体を浮
上させた状態の断面図である。
【図8】実施例2の生簀装置の生簀本体及び浮沈体を沈
めた状態の断面図である。
【図9】実施例2の生簀装置の生簀本体及び浮沈体を沈
めた状態の断面図である。
【図10】実施例3の生簀装置の生簀本体及び浮沈体を
沈めた状態の断面図である。
【図11】実施例3の生簀装置の生簀本体及び浮沈体を
浮上させた状態の断面図である。
【図12】実施例3の生簀装置の説明図である。
【図13】図10のB−B断面図である。
【符号の説明】
1 生簀装置 2 生簀本体 2a センターポール 2b 抗張材 2c 上部フロート 2d 下部フロート 2e 魚網 2f 緩衝ゴム 3 出入口ドア 3a ドア兼用足場 3b ローラー 3c ドア開閉用フロート 3d 出入口ドア枠 4 シャックル 5 浮沈体 5a 中空部 5b 連通孔 5c 給排孔 5d 爪部 6 アンカー 7 アンカーロープ 8 ホース兼用ロープ 9 滑車 10 水圧センサー 11 餌吐出口 12 給排水気孔 13 スリングロープ 14 欠番 15 操作船 15a 船体 15b 船倉 15c コンベヤ 15d 加圧塔 15e 注水管 15f 水圧センサーコード 15g 給餌ホース 15h エアホース 15i 生簀浮沈操作パネル 15j CPU 15k ソレノイドバルブ 15l エアコンプレッサー 15m エンジン 15n ポンプ 15q 吸水口 16 ホース係留ブイ 17 給餌船 18〜19 欠番 20 漁船 21 ロープ 22 通気孔 23〜29 欠番 30 浮沈体 30a 中空部 30b 連通孔 30c 連通管 30d 爪部 31 エアホース 32 受部 33 センターポール 34 重錘 35 ロープ 36 滑車 37 エアホース 38 重錘 39 ロープ 40 ブイ a 空気 s 海面 h 人

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部を備える生簀本体の下方に配置し
    た浮沈体の中空部と前記生簀本体の中空部に外部と連通
    させる連通孔を設け、前記各々の中空部を海上に備えた
    空気給排制御装置と連結材で接続し、前記生簀本体と前
    記浮沈体との係合を保ちながら浮上・沈降・近接・離反
    自在に前記空気給排制御装置を操作して前記浮沈体を浮
    上させた状態では浮沈体がフロートの機能を果たし、前
    記浮沈体を着底させた状態では浮沈体がアンカーとして
    機能し前記生簀本体を係留し定置させるようにした生簀
    装置。
  2. 【請求項2】 生簀本体の下方に配置した浮沈体を生簀
    本体の下部に備えた受部に近接させ、生簀本体の中空部
    及び浮沈体の中空部に空気を給気して浮力を増し生簀本
    体の大部分を海面上に浮上させたり、前記生簀本体の中
    空部及び前記浮沈体の中空部内空気を排気して浮力を減
    じ、前記生簀本体と前記浮沈体を離反・沈降するように
    した請求項1記載の生簀装置。
  3. 【請求項3】 受部を備えた生簀本体の下方に昇降自在
    な浮沈体を配置し、同浮沈体に所要長さの連結材の一端
    を取り付け、同連結材を前記生簀本体に備えた滑車に巻
    回して下方に垂らし、前記連結材のもう一端に重錘を取
    付けた請求項1又は2記載の生簀装置。
  4. 【請求項4】 生簀本体とアンカーを索材で連結し生簀
    本体の浮上及び沈降の際に生簀の敷設位置が変わらない
    ようにした請求項1〜3いずれかに記載の生簀装置。
  5. 【請求項5】 赤潮の発生、油の漂流事故などの生簀設
    置水域における異常事態発生時には、生簀本体と生簀本
    体の下方に配置した浮沈体及びアンカー連結部材間に付
    設した着脱部材を解放して、生簀を素早く移動可能であ
    ることを特徴にした請求項4記載の生簀装置。
  6. 【請求項6】 生簀本体に開閉自在に扉を設け、揺動自
    在にフロートを生簀本体あるいは扉に設け、生簀本体を
    沈降させるとフロートの浮力が作用して扉を閉じ、生簀
    本体が浮上するとフロートの浮力が減少して扉及びフロ
    ートの重力で扉が開くようにした請求項1〜5いずれか
    に記載の生簀装置。
  7. 【請求項7】 中空部を備えた生簀本体及び中空部を備
    えた浮沈体の沈降速度が早すぎる場合又は浮上速度が遅
    すぎる場合には、前記生簀本体及び浮沈体の中空部内に
    空気を給気して浮力を増し、前記生簀本体及び浮沈体の
    沈降する速度が遅すぎる場合又は浮上する速度が早すぎ
    る場合には前記生簀本体及び浮沈体の中空部の空気を排
    気して浮力を減じ、生簀本体及び浮沈体の沈降・浮上す
    る速度を制御する速度制御手段を設けた請求項1〜6い
    ずれかに記載の生簀装置。
  8. 【請求項8】 生簀の中央に立設した柱の上端と下端の
    円周方向の上下に配置した環状中空体の間と前記柱の上
    下両端部間に漁網を張設包囲した請求項1〜7いずれか
    記載の生簀装置。
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Cited By (4)

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