JP2005237247A - 生簀、該生簀の製造方法、並びに該生簀を用いた養殖方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
軽量でありながら剛性・形状保持性に優れ、かつ、運搬時に、容易に折り畳むことができる養殖用生簀を提供すること。
【解決手段】
未硬化状熱硬化性樹脂が含浸された長繊維の外周を固化した熱可塑性樹脂によって被覆した繊維強化合成樹脂製線状物の中間体を編網後、縮結可能に熱硬化処理した網状体2を、縮結させて側面網体部3に用いた生簀Aを提供する。本発明に係る生簀Aは、編網後、網目を閉じた状態で縮結可能に熱硬化処理を行い、次いで、生簀Aの組み立て時に、縮結するため、容易に折りたたむことが可能となる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、水生生物の養殖に用いられる生簀と該生簀の製造方法及び該生簀を用いた養殖方法に関する。より詳細には、繊維強化合成樹脂製の網状体を用いた生簀と該生簀の製造方法及び該生簀を用いた養殖方法に関する。
一般的に、水生生物の養殖は、水中に養殖用網を張り、養殖したい水生生物をその網の中にいれて行う。養殖網としては、主に、金属製のものと合成繊維製のものが用いられている。
そのうち、合成繊維製の養殖網としては、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維等の合成繊維を編網したものが一般に利用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2には、合成繊維製の養殖網に用いられる部材として、長繊維束からなる芯材と、芯材の外周面を被覆する熱可塑性樹脂からなる養殖網用索状素材が記載されている。この文献には、まず、索状素材を編網して編み目を広げ略方形形状にし、次いで熱硬化処理を行って、形状保持性を有する網を製造することが記載されている。
特開2003−250381号公報 実開平1−147277号公報
合成繊維製の養殖網は、軽量であるという利点があるものの、著しく剛性に欠け、充分な形状保持性を持たないという課題があった。また、金属線材と比較して剛性に欠けるため、生簀の形態保持性に欠ける問題を有していた。
特許文献2に記載された考案についても、一定の形状保持性を有するものの、この考案に係る索状素材で製造された養殖網は折り畳むことができないため、運搬時等に嵩張り、また網上げ等の網の管理作業等に不便であるという課題があった。
そこで、本発明は、軽量でありながら剛性・形状保持性に優れ、かつ、運搬時に、容易に折り畳むことができる養殖用生簀を提供することを主な目的とする。
上記の技術的課題を解決するために、本発明では、以下の手段を提供する。
まず、未硬化状熱硬化性樹脂が含浸された長繊維の外周を固化した熱可塑性樹脂によって被覆した繊維強化合成樹脂製線状物の中間体を編網後、縮結可能に熱硬化処理した網状体を、縮結させて側面網体部に用いた生簀を提供する。
なお、本発明において、「縮結(いせ)」とは、編網した網状体の網目を、目的に応じて適当な大きさに開くことをいう。
本発明では、編網後、網目を閉じた状態で縮結可能に熱硬化処理を行い、次いで、生簀の組み立て時に、縮結する点で従来と大きく異なる。熱硬化処理後も縮結可能であるため、縮結の程度を調節することにより、網目の大きさを自由に調節することができる。
また、縮結を緩めることにより、側面網体部を生簀内側に倒れ込ませることができるため、生簀をコンパクトに折り畳むことができる。そのため、生簀の組み立て後運搬する際や生簀を水中から引き上げる際等、生簀の収納時・運搬時の労力を大幅に軽減できる。
次に、本発明では、未硬化状熱硬化性樹脂が含浸された長繊維の外周を固化した熱可塑性樹脂によって被覆した繊維強化合成樹脂製線状物の中間体を編網後、網目が略方形状になるように引き伸ばした後に熱硬化処理して形成した網状体を、敷面部材に用いた生簀を提供する。
側面網体部と異なり、敷面部材は、生簀の型崩れを防止する観点から、剛性の高い部材が必要な場合がある。そこで、上記の通り、編網後、熱硬化前に、網目が正方形ないし菱形等の所望の略方形状を形成するように予め拘束した状態で熱硬化させることにより、網目が略方形状に保持された網状体を、敷面部材として用いることができる。
その他、上記発明に加えて、本発明に係る生簀に、側面網体部に立体形状を保持させる補強部材を取り付けることもできる。補強部材を用いることにより、水流の影響を受けても、立体形状を保持しやすくすることができる。また、生簀が大きい場合でも、生簀の立体形状を保持しやすくなる。
次に、本発明では、未硬化状熱硬化性樹脂が含浸された長繊維の外周を固化した熱可塑性樹脂によって被覆した繊維強化合成樹脂製線状物の中間体を編網後、縮結可能に熱硬化処理した網状体をさせて側面網体部を形成する工程、を含む生簀の製造方法を提供する。
前記の通り、編網後、網目を開かず縮結可能に熱硬化処理を施し、熱硬化処理後に縮結して網目を開き、側面網体部に用いる網状体を製造することにより、折り畳み可能な生簀を製造することができる。
最後に、本発明では、本発明に係る生簀を用いて、水生生物を養殖する方法を提供する。本発明に係る生簀は、水生生物によって、生簀の大きさ・形状、網目の大きさ・形状を適宜設定することができるため、海水中・淡水中を問わず、様々な種類の水生生物の養殖に利用できる。
本発明によって奏される効果は、以下の通りである。
本発明に係る生簀は、腐食・磨耗が少なく、耐久性を持つ。また、充分な剛性・形状保持性を持つ。従って、長期間使用できる。
本発明に係る生簀は、軽量で組み立てやすく、また、折り畳み可能である。そのため、操作性や持ち運びにも優れる。
以下、本発明を実施するための好適な形態について、添付図面を参照にしながら説明する。
図1は、本発明に係る繊維強化合成樹脂製線状物の中間体1の断面模式図である。
図1に示すとおり、繊維強化合成樹脂製線状物の中間体1は、未硬化状熱硬化性樹脂11が含浸された長繊維12の外周を、固化した熱可塑性樹脂13で被覆した構成を有する。
長繊維12に含浸する未硬化状熱硬化性樹脂11は、加熱によって硬化し、硬化後の性能安定性に優れたものを用いる。例えば、不飽和アルキド若しくはエポキシアクリレートと、架橋性モノマー等の架橋性物質と、ジアシルパーオキサイド等の重合開始剤と、を含有する熱硬化性樹脂を用いることができる。
繊維強化合成樹脂製線状物の中間体1は、加熱前は未硬化状態であるため、柔軟性を持ち、編網しやすい。それに対し、加熱処理後は、未硬化状熱硬化性樹脂11が硬化するため、繊維強化合成樹脂製線状物としての弾性回復性・剛性・形状保持性を獲得する。従って、編網工程後加熱処理を施すことにより、充分な剛性・形状保持性・弾性回復性を有した生簀を製造することができる。
長繊維12の太さ・材質等は、作成する生簀の目的・用途等に応じて任意に選択できる。例えば、ポリオレフィン繊維、ポリエステル繊維等の合成繊維、ガラス繊維等の無機繊維、金属繊維等から適宜選択可能である。また、繊維強化合成樹脂製線状物の中間体および線状物の芯を構成する長繊維12の本数についても、作成する生簀の目的・用途等に応じて決めることができる。
熱可塑性樹脂13は、編網しやすい柔軟性を持ち、かつ、前記未硬化状熱硬化性樹脂14中の架橋性物質等によって浸透されにくい性質を持つものが望ましい。例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂等を用いることができる。その他、磨耗しにくい材質のものを選定することにより、網状体の耐久性を高めることができる。
図2は、網状体2の一部外観模式図である。
網状体2は、前記繊維強化合成樹脂製線状物の中間体1を無結節網として編網後、縮結可能に熱硬化処理を行い、熱硬化処理後に矢印X方向に縮結して網目が開けるように製造する。網目21の形状は、正方形状、菱形形状等、目的・用途に応じて適宜選択できる。
この場合網状体2の一例として無結節網を例示しているが、本発明の目的が達せられるならば、例えば結節網、ラッセル網等いかなる方法によっても網状体を作製することは可能である。
図3は、本発明に係る生簀Aの実施形態の一例を示した外観斜視模式図である。なお、本図では、網状体2の一部を省略して記載しているが、生簀Aの各面に存在する網状体2は、各面の全体にわたって存在するものとする(以下の図面でも同様とする)。
図3では、生簀Aは略直方体形状に形成されており、四面ある側面網体部3は、本発明に係る無結節の網状体2で構成されている。生簀Aの敷面部4には、底枠41が固定されている。
側面網体部3は、複数の網状体2を、ポリプロピレンロープ等を用いてかがり留めし、連結させて形成することができる。図3では、生簀Aの各側縁31でかがり留めにし、連結して側面網体部3を形成している。
側面網体部3は、連続した一体の網状体2を用いて構成させることもできる。側面網体部3に、連続した一体の網状体2を用いることにより、生簀Aの側面部材を1枚にすることができるため、網状体2の生産性を向上させることができる。また、側面網体部3を構成する網状体2が深さ方向に伸縮可能なため、生簀Aを水中に設置したのち、敷面部4を構成する敷面部材の一部をたくし上げることが可能となり、養殖している水生生物の出し入れを容易に行うことができるようになる利点がある。なお、網状体2の形状・枚数は、生簀Aの形状等により、適宜選択することができ、上記実施形態に限定されない。
底枠41は、側面網体部3の下縁32に取り付ける。底枠41の取り付けは、例えば、プロピレンロープ42等を用いて、底枠41と側面網体部3の下縁32を結びつけることにより行う。結び目の個数・場所は、任意に設定することができる。生簀Aの敷面部4に底枠41を取り付けることにより、敷面部4の形状を固定することができる。
また、底枠41は、生簀Aの側面網体部3の網目21の形状を一定に保持させる機能も持つ。側面網体部3の網状体2は軽量であり、また、折り畳まれやすいため、生簀Aの下方向に一定の力が加えられていないと、形状を長期間保持しにくい。底枠41自体の重さにより、又は、底枠41に錘を取り付けることにより、生簀Aの下方向に一定の力を加えることができ、側面網体部3の網目21の形状を一定に保持しやすくなる。
底枠41を構成する部材の形状・材質は、特に限定されないが、例えば、繊維強化熱硬化性樹脂製パイプ、金属パイプ等を用いることができる。底枠41の用途・目的にあわせて、適宜、各種部材を選定することができ、また、一体の部材を用いたり、複数の部材を組んで形成したりしてもよい。
図4は、本発明に係る生簀Aの別の実施形態の一例を示した外観斜視模式図である。
図4では、生簀Aは略直方体形状に形成され、側面網体部3と敷面部4はそれぞれ網状体2、2’で構成されている。側面網体部3の下縁32同士が接する下面角部33には、それぞれ、錘5が取り付けられている。側面網体部3の開口部を形成する上縁34同士が接する上面角部35には、それぞれ、係留ロープ6が取り付けられている。
側面網体部3の網状体2は、前記と同様、縮結可能に熱硬化処理した網状体2で構成されている。網状体2は網目21の大きさをある程度自由に調節できるため、網目21をある程度閉じた状態にして、側面網体部を生簀Aの内側方向に倒れ込ませることができる。
一方、敷面部4の網状体2’は、編網後、網目21が所望の格子を形成するように予め拘束した状態で熱硬化処理を行うため、網目21の変形がなく面状剛性が高い。そのため、敷面部4が伸縮・変形しにくく、生簀Aの型崩れを防止できる。従って、敷面部4を網状体2’で形成することにより、生簀Aを水中に設置した場合や折り畳んだ場合に、生簀Aを一定の形状のまま保持することができる。なお、前記拘束には、テンターや型枠等を用いることができる。
錘5の取り付け位置・個数は、特に限定されないが、例えば、図4のように、側面網体部3の下縁32同士が接する角部33に取り付けることができる。本発明に係る生簀Aは、軽量であるため、錘5を取り付けることにより、生簀Aを水中の適当な位置に固定したり、水底に生簀Aを定着させたりすることができる。また、錘5は、生簀Aの立体形状を保持する機能も有する。
係留ロープ6は、生簀Aを水中の所定位置に固定したり、水上に引き上げたりする機能を持ち、例えば、ポリプロピレンロープ等を用いて、側面網体部3の上縁34に位置するポリプロピレンロープ等に結びつけることにより構成することができる。なお、係留ロープ6の設置箇所・設置個数は、側面網体部3の上縁34近傍であれば、特に限定されない。
図5は、本発明に係る生簀Aの別の一例を示した外観斜視模式図である。
図5のように、生簀Aの立体形状をより安定させるため、側面網体部3の所定箇所に補強部材7を取り付けてもよい。例えば、側面網体部3に補強部材7を一つ又は複数取り付けることにより、生簀Aが大きい場合は、特に、生簀Aの立体形状を長期間保持できる。補強部材7は、例えば、金属管、FRP管、棒等を用いることができる。
その他、本発明に係る生簀Aでは、網状体2等、生簀Aを構成する各部材に、防汚加工等の付加処理を施すこともできる。
図6、図7は、生簀Aの製造工程を示した模式図である。図6は、編網後加熱硬化処理した網状体2であって、縮結する前の状態を、図7は、図6の網状体2を図6中の上下方向矢印Yに縮結することにより、網目21が略菱形形状に開かれた状態を、それぞれ示している。
本発明に係る生簀Aの製造方法は、(1)編網して網状体2を形成する工程、(2)網状体2を縮結可能に加熱処理して硬化させる工程、(3)網状体2を縮結して張設する工程、を含む。図6及び図7は、前記(3)の工程を示している。
前記(1)の工程において、編網は、編網機を用いて行うことができる(図示しない)。結び目は、例えば、無結節網のほか、結節網、ラッセル網等、生簀Aの目的・用途等に応じて、適宜選択できる。編網後、工程(2)に移り、加熱処理して、網状体2を加熱硬化させ、剛性を持たせる。工程(2)が終了した段階で、生簀Aの設置箇所まで運搬し、生簀Aを設置する際に次の工程(3)を行ってもよい。
工程(3)は、図6に示した編網・加熱硬化後の網状体2を、図7に示したとおりに、縮結する工程である。網状体2を広げ、網目21を開き、所定の立体形状を保持させ、生簀Aを形成させる。本発明における縮結率は、20〜50%が好適である。なお、「縮結率」とは、網目21の開きの程度を示すもので、下記の式(「数1」)で求める。なお、下記式中、「l」は、完全に閉じた状態の網目の長さ(図6参照)を、「m」は、所望の大きさに開いた状態の網目の長さ(図7参照)をいう。
図8は、本発明に係る生簀Aを用いて水生生物の養殖を行う場合を示した模式図である。
図8に示すとおり、生簀Aを水中に固定し、生簀A内に養殖魚8等水生生物を入れる。養殖する水生生物により、生簀Aの形状・大きさ等を適宜設定する。
実施例1では、図4とほぼ同様の構成を持つ生簀Aの組み立て・設置を行った。なお、本発明に係る生簀A及び生簀Aの製造方法は、この実施例に限定されない。
本発明に係る中間体1として、1,100デシテックス/1本を13本無撚合糸した14,300総デシテックスの高強力ポリエステル長繊維12に、三井化学製H2000HVと中村化学製NKエステル3Gを混合し触媒を加えた未硬化状熱硬化性樹脂11を含浸させ、それを日本ユニカー製NUCG5350とDFDJ0588を混合したポリエチレン系熱可塑性樹脂13で被覆したものを用いた。中間体1の直径は、2mmのものを用いた。
側面網体部3を構成する網状体2は、以下のように作製した。まず、101×4本の中間体1を、目合い半目50mmの無結節網になるように、連続的に編網した。次に、幅1.4mの縦引き熱処理機に、編網した中間体1を縮結しない状態のまま通して、乾熱110℃で加熱し、未硬化状熱硬化性樹脂12を硬化させて、網状体2を作製した。この網状体2は、網の交点が自在に動き縮結が可能なものであった。側面網体部3を構成する網状体2は、長さ56m分、作製した。
敷面部4の構成部材4’は、以下のように作製した。中間体1を、前記と同じ目合いで編網し、網目21が略正方形状になるように格子を引き延ばして、幅2m、長さ10mの型枠に拘束した。次に、型枠に拘束した状態を保ちながら湿熱110℃の雰囲気の熱処理機中に通して硬化させ、一節2本の破断強度が1,500Nで大きさが2m×10mの網状体2’を5枚作成した。次に、作成した5枚の網状体2’を、敷面部4の大きさが10m×10mになるよう幅方向に並列し、互いに接する側辺同士を、ポリプロピレンロープを用いてかがり留めし、敷面部4の構成部材4’を作製した。
次に、上記のように作製した側面網体部3を構成する網状体2を縮結して、幅(深さ)が7mとなるようにし、一辺の長さが10mの側面網体部3を構成した。そして、側面網体部3を構成する網状体2及び敷面部4の構成部材4’を、それぞれ、ポリプロピレンロープを用いてかがり留めし、10m×10m×深さ7mの生簀Aを組み立てた。
生簀Aの浮上防止のため、敷面部4と側面網体部3を連結した部位と同一の箇所に、鉛製の錘5を取り付けた。また、生簀Aの側面網体部3の上縁34には、ポリプロプレンロープをかがり留めして、係留ロープ6を形成した。
上記のように組み立てた生簀Aを、クレーンを用いて吊り下げ、水中の所定箇所に設置した。その結果、本発明に係る生簀Aを設置することができた。
本発明に係る生簀及び本発明に係る生簀の製造方法は、水生生物の養殖に用いることができ、産業上有用である。
本発明に係る養殖方法は、同じ設備を長期間利用できる利点を持ち、産業上有用である。
本発明に係る繊維強化合成樹脂製線状物の中間体1の断面模式図。 網状体2の外観模式図。 本発明に係る生簀Aの一例を示した外観斜視模式図。 本発明に係る生簀Aの別の一例を示した外観斜視模式図。 本発明に係る生簀Aの別の一例を示した外観斜視模式図。 生簀Aの製造工程を示した模式図であって、縮結する前の網状体2を示した図。 生簀Aの製造工程を示した模式図であって、縮結した後の網状体2を示した図。 本発明に係る生簀Aを用いて水生生物8の養殖を行う場合を示した模式図。
符号の説明
1 繊維強化合成樹脂製線状物の中間体
11 長繊維
12 未硬化状熱硬化性樹脂
2 網状体
3 側面網体部
4 敷面部
5 錘
6 係留ロープ
7 補強部材
A 生簀

Claims (6)

  1. 未硬化状熱硬化性樹脂が含浸された長繊維の外周を固化した熱可塑性樹脂によって被覆した繊維強化合成樹脂製線状物の中間体を編網後、縮結可能に熱硬化処理した網状体を、縮結させて側面網体部に用いた生簀。
  2. 未硬化状熱硬化性樹脂が含浸された長繊維の外周を固化した熱可塑性樹脂によって被覆した繊維強化合成樹脂製線状物の中間体を編網後、網目が略方形状になるように引き伸ばした後に熱硬化処理して形成した網状体を、敷面部材に用いた請求項1記載の生簀。
  3. 前記側面網体部は、連続した一体の網状体で構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載された生簀。
  4. 前記側面網体部に立体形状を保持させる補強部材を取り付けることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された生簀。
  5. 未硬化状熱硬化性樹脂が含浸された長繊維の外周を固化した熱可塑性樹脂によって被覆した繊維強化合成樹脂製線状物の中間体を編網後、縮結可能に熱硬化処理した網状体を縮結させて側面網体部を形成する工程、を含む生簀の製造方法。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか一項記載の生簀を用いて、水生生物を養殖する方法。
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