JP6969787B2 - 線材からなるネット部材、及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は線材を用いて形成したネット部材とその製造方法に関する。より具体的には、作業場所において、任意の広さ(大きさ)に製造可能であって、かつ目開きの大きさも自在に調整できるネット部材とその製造方法に関する。
従前においても、金網を始めとする各種のネット部材は、土木・建築分野、農業分野、漁業分野などの様々な分野で使用されている。しかし従前において提供されているネット部材は、工場で製造されることから、その大きさ(幅や長さ)は一定の種類に限られていた。またネットの目開きも市販されているものの中から選択する他はなかった。
かかるネット部材の内、特に金網については、従前において溶接金網、ひし形金網、クリンプ金網、亀甲金網、織金網、ロッククリンプ金網、エキスパンドメタル、パンチングメタルなどの様々な金網が提供されているが、いずれも工場で製造されることから、提供できる金網の幅や長さは一定の限界があった。
そして当該金網については、従前において特許文献1(特開2016−121432号公報)が提案されている。この特許文献1では、より多くの土砂や客土を長期に亘り保持・確保し得る厚金網として、螺旋状に折曲した複数の列線を各折曲部で順次連結してなると共に、列線進行方向における端面視で各列線の描く螺旋形状が非扁平の厚金網であって、前記列線における金網表面側に臨む上線と、前記列線における金網裏面側に臨む下線の少なくとも一方に曲げ部分が設けられている厚金網を提案している。
また特許文献2(特開平10−212553号公報)では、金属素線からなる縦線と横線の交差部分を溶接して製造した金網を開示している。そしてこの文献には、高Mn鋼を用いた溶接金網の素材は、溶接性の点で問題があるので手作業による配筋及び結束が行われ、施工に多大の経費を要していたことを開示している。
特開2016−121432号公報 特開平10−212553号公報
上記のとおり、従来提供されている金網は、製造時に特定された目開きの大きさであり、使用者が任意の大きさに調整することができなかった。また縦横の金属素線を交差部分において溶接したとしても、その作業が煩雑であった。
そこで本発明は、ネット(網)の目開きを任意の大きさにすることができ、且つネット(網)の全体の広さも任意に調整することができる、ネット部材とその製造方法を提供することを課題の1つとする。
また、ネット部材の内、特に金網については、対象物からの遮蔽、分粒・分級やコンクリートや成型樹脂中に設ける補強部材などの用途で使用されているのが一般的である。しかしながら、このような用途で使用されている金網は、農業用シートや幕などを支持し、一定の形状に保持するための支持部材として使用するには、経済性、指示部材の質量、目開きの大きさや、成形の容易性などにおいていまだ課題を有するものとなっていた。
そこで本発明は、シート部材や幕部材などを一定の形状に支持することのできるネット部材とその製造方法を提供することを課題の1つとする。
上記課題の少なくとも何れかを解決するべく、本発明では施設場所などで、針金や紐などの線材を用いて作成することのできるネット部材とその製造方法を提供する。
即ち本発明では、前記課題の少なくとも何れかを解決するために、複数の縦線部材と、複数の横線部材とを交差させ、当該交差部分における縦線部材と横線部材とを、線材からなる結束線部材で周回させて閉塞して束ねるか、又はコーキング剤を含む樹脂部材によって接合してなるネット部材を提供する。
かかるネット部材においては、前記交差部分に存在する縦線部材と横線部材とは、それぞれ2本以上であり、相互に重ね合って存在するように形成することができる。
また本発明では、前記課題の少なくとも何れかを解決するために、線材からなるネット部材の製造方法であって、第1の縦線部材を延伸させる第1縦線部材延伸工程と、第1の線部材上に第1の横線部材を重ね合わせて延伸させる第1横線部材延伸工程と、第1の横線部材上に、第2の縦線部材を重ね合わせて延伸させる第2縦線部材延伸工程と、第2の縦線部材上に、第2の横線部材を重ね合わせて延伸させる第2横線部材延伸工程と、各縦線部材と各横線部材との交差部分を、一体化する交差部分接合工程とからなる、ネット部材の製造方法を提供する。
上記本発明にかかるネット部材は、複数の縦線部材と、複数の横線部材とを交差させ、当該交差部分における縦線部材と横線部材とを、線材からなる結束線部材で周回させて閉塞して束ねるか、又はコーキング剤を含む樹脂部材によって接合してなることから、ネット(網)の目開きを任意の大きさにすることができ、且つネット(網)の全体の広さも任意に調整することができる。
特にこのネット部材は、これを構成する複数の縦線部材と複数の横線部材として針金などの金属を使用した金網として形成した場合には、保形強度を高めることができ、シート部材や幕部材などを一定の形状に支持することのできるネット部材とすることができる。
そして線材からなるネット部材の製造方法であって、第1の縦線部材を延伸させる第1縦線部材延伸工程と、第1の線部材上に第1の横線部材を重ね合わせて延伸させる第1横線部材延伸工程と、第1の横線部材上に、第2の縦線部材を重ね合わせて延伸させる第2縦線部材延伸工程と、第2の縦線部材上に、第2の横線部材を重ね合わせて延伸させる第2横線部材延伸工程と、各縦線部材と各横線部材との交差部分を、一体化する交差部分接合工程とからなるネット部材の製造方法によれば、製造するネット部材のネット(網)の目開きやネット(網)の全体の広さを任意に調整することができる。更に当該製造方法によれば、設置する場所において針金を引き回すことで、任意の目開き、広さのネットを製造することができる。
本実施の形態に係るネット部材を製造する施設を示す斜視図 第1の実施の形態に係るネット部材の製造工程における交差部分の拡大図 第2の実施の形態に係るネット部材の製造工程における交差部分の拡大図 第3の実施の形態に係るネット部材の製造工程における交差部分の拡大図 第4の実施の形態に係るネット部材の製造工程における交差部分の拡大図 第5の実施の形態に係るネット部材の製造工程における交差部分の拡大図 本実施の形態に係るネット部材の使用例を示す斜視図
以下では、図面を参照しながら本実施の形態に係るネット部材10の製造方法と、製造したネット部材10を具体的に説明する。図1は本実施の形態に係るネット部材10を製造する施設を示す斜視図であり、図2〜6は幾つかの実施の形態に係るネット部材10の製造工程における交差部分50の拡大図であり、図7は本実施の形態に係るネット部材10の使用例を示す斜視図である。
本実施の形態に係るネット部材10は、図1に示すような施設で製造することができる。即ち、当該施設は、対向状態に配置した掛具20を2組用いて形成しており、対向配置した掛具20の組み合わせ同士は、相互に交差するように配置している。
当該掛具20は、本実施の形態では直線状の板部材21に、所定間隔で線材11を引掛けるための突起部22を設けており、当該突起部22同士の間隔が、作成するネット部材10の目開きの大きさとなる。よって、当該突起部22を複数設け、作成するネット部材10の目開きに応じて、任意に選択して使用することもできる。また、作成するネット部材10として、一定の領域において目開きを異ならせる場合には、任意の領域において使用する突起部22同士の間隔を異ならせることもできる。なお、当該ネット部材10を製造するためには、必ずしも当該掛け具を必要とするものではなく、少なくとも線材11を保持することのできる構成を伴う限りにおいて、杭や壁面などの様々な部材や構造体を使用することができる。
そして本実施の形態では、上記のように設置した2組の対向する掛具20(具体的には、各突起部22)同士に、線材11を張り巡らせる。即ち、対向する掛具20同士に設けられた突起部22に線材11を引掛けると共に折り返し、これを繰り返して縦線部材30と横線部材40とを張り巡らせることができる。その際、縦線部材30と横線部材40とは交差状に配置されることになるが、当該交差部分50においては当該縦線部材30と横線部材40とが相互に重なり合うように設ける。そして当該交差部分50において、縦線部材30と横線部材40とは、それぞれ複数本の線材11となるように、各線材11を張り巡らせることが望ましい。
上記掛具同士に張り巡らせる縦線部材30と横線部材40は、金属製の線材11を使用することにより、ネット部材10として金網を製造することができる。その際、使用する金属線材11の材質や太さは特に制限なく使用することができるが、市場における調達の容易性や費用等を考慮すれば針金やワイヤーを使用するのが望ましい。また、当該縦線部材30と横線部材40は金属製の線材11に限ることなく使用することができ、例えばポリアミド系合成繊維紐などの樹脂製の紐や、麻紐や革紐などの天然素材からなる紐を使用することもできる。更に紐に限らずチェーンであっても良く、また形成するネット部材10の大きさ次第では鉄筋を使用することもできる。
そして以上の様にして施設に張り巡らせた縦線部材30と横線部材40とは、そのままでは自由に動いてしまい、ネット部材10として安定した形状を保持することが困難である。そこで本実施の形態では、前記縦線部材30と横線部材40との交差部分50を接合して、ネット部材10の形状、特に開口部(網目)の形状や大きさ(目開き)を固定している。
かかる交差部分50における縦線部材30と横線部材40との接合は、コーキング剤や接着剤などの樹脂材料を用いて接合する他、両線部材を、線材11からなる結束線部材51で束ねることによって接合することもできる。更に両線部材同士を連結するための連結部材(図示せず)を別途用意し、当該連結部材によって、交差部分50で重なり合う縦線部材30と横線部材40とを連結、一体化することができる。
特に両線部材を結束線部材51で束ねて一体化する際には、当該結束線部材51は一定の引張強度を有する限りにおいて、様々な線材11を使用することができる。例えば金属製である他、樹脂製、或いは天然素材からなる線材11(紐やチェーンを含む)を用いることができる。ただし引張強度や対候性などを考慮すれば針金やワイヤーを用いることが望ましい。かかる結束線部材51は、重なり合って交差する縦線部材30と横線部材40とを縫うようにして周回させて閉塞することが望ましいことから、当該結合線材11として針金を用いる場合には、変形自在な太さの針金であることが望ましい。
以上の様にして結束線部材51等によって縦線部材30と横線部材40とを、その交差部分50で連結することにより、当該ネット部材10はその全体形状や網目形状が確定し、ネットとして使用可能になる。
次に、図2〜6を参照しながら、幾つかの実施の形態に係るネット部材10の製造における両線部材の交差状態を説明する。以下の実施の形態に係るネット部材10の製造に際しては、前記図1に示したような施設において各線材11を張り巡らせることができる。また、以下の実施の形態に係る工程図において、新たに設置した線部材は斜線で示している。
図2は第1の実施の形態に係るネット部材10を製造する際の両線部材同士の交差状態を示す工程図である。まず図2(A)に示すように第1の縦線部材31を張り巡らす。その後、図2(B)に示すように、第1の横線部材41を前記第1の縦線部材31の上に2本張り巡らせ、更に図2(C)に示すように、当該第1の横線部材41の上に、前記第1の縦線部材31を挟み込むようにして第2の縦線部材32を張り巡らせる。そして図2(D)に示すように、当該第2の縦線部材32の上に、前記2本の第1の横線部材41同士の間に存在するようにして1本の第2の横線部材42を張り巡らす。このように両線部材を張り巡らすことにより、縦線部材30と横線部材40とは交互に4層に積層した状態となる。
そして前記のように交差部分50において積層させた各線部材を縫うようにして結束線部材51を周回させ、当該結束線部材51を捩るなどによって閉じることにより、当該交差部分50における縦線部材30と横線部材40を束ねることができる(図2(E1))。特に本実施の形態では、図2(E2)の右側面図、図2(E3)の底側面図に示すように、結束線部材51は、最も上側に存在する第2の横線部材40の上を通り、第1の横線部材40の下を通り、第2の縦線部材30の上を通り、第1の縦線部材30の下を通るようにして周回させている。このように周回させた結束線部材51は、上下方向から見た波形の湾曲形状と左右側方から見た波形の湾曲形状とが上下反転した形状となる。これにより交差部分50における縦線部材30と横線部材40との結合一体化を実現することができ、各線部材の引抜きを阻止することができる。
なおこの実施の形態において、上記の記載における縦線部材30と横線部材40とを入れ替えてネット部材10を形成することもできる。
図3は第2の実施の形態に係るネット部材10を製造する際の両線部材同士の交差状態を示す(A)正面図、(B)右側面図、(C)底面図、(D)結束状態を示す正面図である。特にこの実施の形態に係るネット部材10は、縦線部材30と横線部材40との交差部分50は、それぞれ2本の線部材を交差させて形成しており、即ち当該交差部分50が井桁(特に井筒)形状であって、2本の縦線部材30と2本の横線部材40とは、それぞれが2本の線部材で他方の線部材を挟み込むように張り巡らせている。
具体的には2本の縦線部材30と2本の横線部材40を井桁形状に組んで、その周りを結束線部材51で縫うようにして周回させてから、当該結束線部材51に遊びや余長が無いように引き絞る。これにより、線部材同士が重なって狭まる部分(交差部分50)に結束線部材51が入り込むため、隣り合う3線(「縦線部材30−横線部材40−縦線部材30」又は「横線部材40−縦線部材30−横線部材40」)は、図3(D)に示すように、他の1本の線部材を支点として、結束線部材51に対して垂直方向に力が加わる。そして縦線部材30と横線部材40からなる井桁の中心から見れば、広さ方向の縦横方向共に対称となるため、相互に力を作用させることとなり、結束線部材51が破断しない限りは、井桁形状の中心を維持することができ、金属線材11の抜けや移動を阻止することができる。
なおこの実施の形態においても、上記の記載における縦線部材30と横線部材40とを入れ替えてネット部材10を形成することもできる。
図4は第3の実施の形態に係るネット部材10を製造する際の両線部材同士の交差状態を示す工程図である。特にこの実施の形態に係るネット部材10は、縦線部材30と横線部材40との交差部分50は、それぞれ4本の線部材を交差させて形成している。このように4本の線部材同士を積層させて交差部分50を構成する場合には、前記結束線部を周回させる際には、線部材を捻って(湾曲させて)行うことが必要となる。
より具体的には、この実施の形態に係るネット部材10の製造に際しては、先ず図4(A)に示すように2本の第1の縦線部材31を張り巡らせる。そしてこの第1の縦線部材31の上に、2本の第1の横線部材41を張り巡らせ(図4(B))、その上に、2本の第2の縦線部材32を、何れかの第2の縦線部材32が、前記2本の第1の縦線部材31間に存在するように張り巡らす(図4(C))。そして当該第2の縦線部材32の上に、第2の横線部材42を2本張り巡らせる(図4(D))。この時、2本の第2の横線部材42の内、何れかの第2の横線部材42は、前記1の横線部材41間に存在するように配置する。これによって縦線部材30と横線部材40とが2本ずつ交互に積層した4層構造となる。
そしてこのように積層させた縦線部材30と横線部材40とを結束線部材51で束ねることになるが、その際には当該結束線部材51は、隣り合う線部材同士を交互に縫うように周回させることが望ましい。そこで本実施の形態では、図4(E1)の正面図に示すように、前記第2の縦線部材32を、前記第1の縦線部材31とX字状に交差するように湾曲させ、また前記第2の横線部材42を、前記第1の横線部材41とX字状に交差するように湾曲させている。このように第2の縦線部材32と横線部材42を湾曲させることで、図4(E2)の平面端面図、図4(E3)の底面端面図、図4(E4)の右側面端面図、図4(E5)の左側面端面図に示すように、結束線部材51は隣り合う線材11同士を縫うようにして周回(巻きまわし)することができ、これにより全ての線部材を強固に連結することができる。
なおこの実施の形態においても、上記の記載における縦線部材30と横線部材40とを入れ替えてネット部材10を形成することもできる。
図5は第4の実施の形態に係るネット部材10を製造する際の両線部材同士の交差状態を示す工程図である。特にこの実施の形態に係るネット部材10は、縦線部材30と横線部材40との交差部分50は、それぞれ5本の線部材を交差させて形成している。
即ち、最初に図5(A)に示すように3本の第1の縦線部材31を張り巡らす。その後、図5(B)に示すように2本の第1の横線部材41を前記第1の縦線部材31の上に張り巡らせ、更に図5(C)に示すように、当該第1の横線部材41の上に、前記3本の第1の縦線部材31における各線部材同士の間に夫々1本の第2の縦線部材32が存在するようにして2本の第2の縦線部材32を張り巡らせる。そして図5(D)に示すように当該第2の縦線部材32の上に、3本の第2の横線部材41を張り巡らせる。この時、3本の第2の横線部材42は、各線部材同士の間に前記第1の横線部材41がそれぞれ1本ずつ存在するように張り巡らせる。このように両線部材を張り巡らすことにより、縦線部材30と横線部材40とは交互に4層に積層した状態となる。
そして前記のように交差部分50において積層させた各線部材は、図5(E1)の正面図に示すように、隣り合う線部材同士を縫うようにして結束線部材51を周回させ、当該結束線部材51を捩るなどによって閉じることにより、当該交差部分50における縦線部材30と横線部材40を束ねることができる。この時、当該交差部分50における結束線部材51の湾曲状態は、図5(E2)の平面端面図、図5(E3)の底面端面図、図5(E4)の右側面端面図、図5(E5)の左側面端面図に示すように、隣り合う線部材同士を縫うように湾曲して存在し、これにより各線部材を強固に結束して、線部材の抜けや移動を阻止することができる。
なおこの実施の形態においても、上記の記載における縦線部材30と横線部材40とを入れ替えてネット部材10を形成することもできる。
図6は第5の実施の形態に係るネット部材10を製造する際の両線部材同士の交差状態を示す工程図である。特にこの実施の形態に係るネット部材10は、前記第1の実施の形態に係るネット部材10に関連し、線部材として束線(複数本を束ねた線材11)を使用した実施の形態を示している。
本実施の形態に係るネット部材10は、まず図6(A)に示すように第1の縦線部材31を張り巡らす。その後、図6(B)に示すように第1の横線部材41を前記第1の縦線部材31の上に2本張り巡らせ、更に当該第1の横線部材41の上に、前記第1の縦線部材31を挟み込むようにして第2の縦線部材32を張り巡らせる。そして当該第2の縦線部材32の上に、前記2本の第1の横線部材41同士の間に存在するようにして1本の第2の横線部材42を張り巡らす。このように両線部材を張り巡らすことにより、縦線部材30と横線部材40とは交互に4層に積層した状態となる。
そして前記のように交差部分50において積層させた各線部材は、図6(E1)の正面図に示すように、隣り合う線部材同士を縫うようにして結束線部材51を周回させ、当該結束線部材51を捩るなどによって閉じることにより、当該交差部分50における縦線部材30と横線部材40を束ねることができる。この時、当該交差部分50における結束線部材51の湾曲状態は、図6(E2)の平面端面図、図6(E3)の底面端面図、図6(E4)の右側面端面図、図6(E5)の左側面端面図に示すように、隣り合う線部材同士を縫うように湾曲して存在し、これにより各線材11を強固に結束して、線材11の抜けや移動を阻止することができる。特に本実施の形態では、結束線部材51は、各線部材を行使する束線単位で張り巡らせている。なお、本実施の形態では全ての線部材に束線を使用しているが何れかの線部材のみを束線にすることもできる。
なおこの実施の形態においても、上記の記載における縦線部材30と横線部材40とを入れ替えてネット部材10を形成することもできる。
図7は上記のように形成したネット部材10の使用例を示す略図である。即ち、上記のネット部材10は、図7(A)に示すように四角形に形成すると共に、その一片を支柱15で持ち上げて傾斜状に配置したり、或いは図7(B)に示すように、四隅などの任意の個所を支柱15で支持して棚状に配置することができる。このように配置したネット状部材は、その上に農業用シートや遮光幕などを展設して、これを支持するために使用することができる。その他にも、図7に示したように設置した状態において、各種の農作物を栽培するための育成ネットとして使用することもできる。
本発明のネット部材は、金網を始めとする各種ネットとして利用することができ、農業分野に限らず、建築分野、漁業分野などで利用することができる。
10 ネット部材
11 線材
15 支柱
20 掛具
21 板部材
22 突起部
30 縦線部材
31 第1の縦線部材
32 第2の縦線部材
40 横線部材
41 第1の横線部材
42 第2の横線部材
50 交差部分
51 結束線部材

Claims (3)

  1. 複数の縦線部材と、複数の横線部材とを交差させ、当該交差部分における縦線部材と横線部材とを、線材からなる結束線部材で周回させて閉塞して束ねて接合してなり、
    前記交差部分には、それぞれ2本以上の縦線部材と横線部材が存在すると共に、当該縦線部材と横線部材との交差部が複数存在し、
    前記結束線部材は、重なり合って交差する縦線部材と横線部材とを縫うようにして周回させて閉塞しているネット部材。
  2. 前記交差部分における縦線部材と横線部材とを束ねた結束線部材は、上下方向から見た波形の湾曲形状と左右側方から見た波形の湾曲形状とが上下反転した形状となり、交差部分における縦線部材と横線部材とを結合一体化している請求項1に記載のネット部材。
  3. 請求項1または2に記載のネット部材の製造方法であって、
    第1の縦線部材を延伸させる第1縦線部材延伸工程と、
    第1の線部材上に第1の横線部材を重ね合わせて延伸させる第1横線部材延伸工程と、
    第1の横線部材上に、第2の縦線部材を重ね合わせて延伸させる第2縦線部材延伸工程と、
    第2の縦線部材上に、第2の横線部材を重ね合わせて延伸させる第2横線部材延伸工程と、
    各縦線部材と各横線部材との交差部分を、一体化する交差部分接合工程とからなる、ネット部材の製造方法。
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