JP7083513B2 - 揚送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技媒体の揚送装置に関するものである。
従来、遊技媒体の揚送装置としては、遊技媒体の研磨と揚送とを同時に行うものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の揚送装置は、遊技媒体の一例である遊技球と、粒状の研磨材と、を混合しながら揚送するように構成されている。そして、この揚送装置は、研磨材を分離して回収することにより、研磨材の流出を抑制している。
特開2013-236830号公報
上述のような揚送装置では、遊技媒体と研磨材との分離を促進することによって、研磨材の流出をさらに抑制することが期待されている。
本発明の目的は、研磨材の流出を抑制できる揚送装置を提供することである。
上記課題を解決する揚送装置は、遊技媒体と研磨材とが混合された状態にて揚送される揚送部と、前記揚送部によって揚送された前記遊技媒体及び前記研磨材が流入可能であって、前記遊技媒体と前記研磨材とを分離する分離部と、を備え、前記分離部には、前記揚送部から流入した前記遊技媒体及び前記研磨材に向けて気体を吹き付ける吹付口が設けられており、前記分離部は、取付け及び取外し可能に構成された底部材を有し、前記底部材は、前記分離部に取り付けられた状態において、前記分離部の底面を形成し、当該底面には、前記遊技媒体は通過不能であるが、前記研磨材は通過可能に構成された分離孔が開口しており、前記底部材には、第1底部材と、第2底部材と、があり、前記第1底部材には、前記遊技媒体のうち第1遊技媒体は通過不能であるが、前記研磨材は通過可能な1又は複数の分離孔が形成され、前記第2底部材には、前記遊技媒体のうち第2遊技媒体は通過不能であるが、前記研磨材は通過可能な1又は複数の分離孔が形成されていることを要旨とする。
上記揚送装置について、前記分離部の底面は、傾斜面であり、前記吹付口は、前記底部材のうち前記遊技媒体の流下方向における上流側縁部の上方において、前記分離部の底面の傾斜方向と交差する方向に沿って延びるように設けられているとよい。
上記揚送装置について、静電気を除去する静電気除去手段を備えるとよい。
上記揚送装置について、前記分離孔から空気を吸引する吸引機構を備えるとよい。
本発明によれば、研磨材の流出を抑制できる。
島設備の正面図。 揚送装置の正面図。 揚送装置の平面図。 揚送装置の右側面図。 図2に示すV-V線矢視断面図。 図5に示すVI-VI線矢視断面図。 図5に示すVII-VII線矢視断面図。 揚送装置の平面図。 遊技球用底部材(上流側底部材)の平面図。 遊技メダル用底部材(上流側底部材)の平面図。 シャッター機構の正面図。 図11に示すXII-XII線矢視断面図。 底板を部分的に破断して示すシャッター機構の平面図。
以下、遊技機を設置するための島設備の一実施形態について説明する。
図1に示すように、遊技システム10は、複数の島設備11を備える。島設備11は、遊技機12を設置するための設備(所謂、遊技島)である。本実施形態において、島設備11に設置される遊技機12は、パチンコ遊技機及びスロットマシンのうち何れか一方である。島設備11には、複数の遊技機12が水平方向に沿って並ぶように固定される。以下、遊技機12が並ぶ方向を島設備11の幅方向D1と示し、鉛直方向を島設備11の高さ方向D2と示し、幅方向D1及び高さ方向D2と直交する方向(図1の紙面と直交する方向)を島設備11の奥行方向D3と示す。図1には、島設備11の一例として、パチンコ遊技機を設置した状態が図示されている。
パチンコ遊技機について説明する。パチンコ遊技機では、遊技媒体Bとして遊技球Bpが用いられる。パチンコ遊技機は、遊技領域が区画された遊技盤と、発射ハンドルと、図柄を変動させる変動ゲームを表示可能な表示装置と、遊技領域に開口する入賞口への遊技球Bpの入球を検知する各種のセンサーと、当該センサーによる検知結果に基づいて、各種制御を行う遊技制御装置と、を有する。パチンコ遊技機は、発射ハンドルの操作に応じて発射された遊技球Bpが始動入賞口へ入球すると大当り抽選を行い、当該大当り抽選において大当りに当選すると、変動ゲームにて大当り図柄を導出した後に大当り遊技を付与するように構成されている。大当り遊技では、大入賞口が開放される。パチンコ遊技機は、島設備11から供給される遊技球Bpを貯留する貯留部と、入賞口又はアウト口に入球した遊技球Bpを排出する排出部と、を有する。
スロットマシンについて説明する。スロットマシンでは、遊技媒体Bとして遊技メダルBmが用いられる。スロットマシンは、スタートレバーと、複数のリールと、複数のリールと各別に対応するストップボタンと、各種制御を行う遊技制御装置と、を有する。スロットマシンは、遊技メダルBmをベットした状態にてスタートレバーが操作されると、役抽選を行うとともに、複数のリールの回転を開始させることで変動ゲームを開始する。スロットマシンは、役抽選の結果と、ストップボタンの操作と、に基づいて複数のリールを停止させるとともに、有効ライン上に表示された図柄の組み合わせが役を構成するものであるとき、当該役に対応する賞を遊技者に付与する。賞には、遊技メダルBmの払い出しが含まれる。スロットマシンは、島設備11から供給される遊技メダルBmを貯留する貯留部と、当該貯留部から溢れた遊技メダルBmを排出する排出部と、を有する。
遊技球Bp及び遊技メダルBmについて説明する。
遊技球Bpは、金属(鋼など)からなり、且つ、均一な材質からなる球体である。一例として、遊技球Bpは、直径が11mmであり、5.4g以上5.7g以下の質量を有する。遊技メダルBmは、金属(ステンレスや真鍮など)などからなる円盤状である。一例として、遊技メダルBmは、直径が25mmであり、且つ厚さが1.6mmであるか、直径が30mmであり、且つ厚さが1.7mmである。遊技メダルBmの直径は、厚さよりも大きい。
遊技球Bpは、水平方向に対して第1角度で傾斜する傾斜面に載置されたとき、重力によって傾斜方向へ転がるように移動(以下、転動という)する。また、遊技メダルBmは、水平方向に対して第2角度で傾斜する傾斜面に載置されたとき、重力によって傾斜方向へ滑るように移動(以下、滑動という)する。一般的に、遊技メダルBmと傾斜面との摩擦を無視できないことから、第2角度は、第1角度よりも大きくなる。以下の説明において、「特定角度」と示す場合、傾斜面に載置された遊技球Bpが転動可能であり、且つ、遊技メダルBmが滑動可能である角度を意味する。また、傾斜面を下るように遊技球Bpが転動すること、及び、傾斜面を下るように遊技メダルBmが滑動することを纏めて「流下」と示す。以下の説明では、遊技球Bp及び遊技メダルBmを区別しないとき、遊技媒体Bと示す。
島設備11は、遊技媒体Bを揚送する揚送装置20を備える。揚送装置20は、遊技球Bp及び遊技メダルBmの何れも揚送可能に構成される。一例として、揚送装置20は、島設備11の幅方向D1における中央(略中央)に配置されている。揚送装置20の詳細は後述する。島設備11は、揚送装置20によって揚送された遊技媒体Bが流入する上島内樋21を備える。上島内樋21は、左右方向の外側に向かって下るように、特定角度以上の角度で傾斜する。上島内樋21に流入した遊技媒体Bは、幅方向D1の左右外側に向かって流下する(矢印Y1参照)。上島内樋21を流下する遊技媒体Bは、各遊技機12の貯留部に供給される(矢印Y2参照)。
島設備11は、複数の遊技機12から排出される遊技媒体Bを受ける下島内樋23を備える。下島内樋23は、左右方向の内側に向かって下るように、特定角度以上の角度で傾斜する。各遊技機12の排出部から排出される遊技媒体Bは、下島内樋23に流入する(矢印Y3参照)。下島内樋23に流入した遊技媒体Bは、幅方向D1の内側に向かって流下する(矢印Y4参照)。そして、下島内樋23を流下する遊技媒体Bは、揚送装置20によって取り込まれ、島設備11の上部へ再び揚送される(矢印Y5参照)。
島設備11は、遊技媒体Bを貯留する下島内タンク25,25を備える。下島内タンク25,25には、島設備11における余剰の遊技媒体B、及び別の島設備11から供給される遊技媒体Bが貯留される。下島内タンク25,25には、それぞれシャッター(不図示)が備えられており、当該シャッターが開くと、下島内タンク25に貯留されている遊技媒体Bが下島内樋23に流入する。島設備11は、遊技媒体Bを計数し、当該計数した遊技媒体Bを島設備11に返却する計数装置26を備える。島設備11は、計数装置26によって計数された遊技媒体Bが下島内樋23に流入する構成であってもよく、下島内タンク25,25に流入する構成であってもよい。
揚送装置20について説明する。
図2~図4に示すように、揚送装置20は、遊技媒体Bと研磨材Kとを攪拌しながら揚送することによって、遊技媒体Bの研磨と揚送とを同時に行う研磨揚送装置として構成される。例えば、研磨材Kは、ポリカーボネートの粒状樹脂である。揚送装置20の幅方向Dwは、幅方向D1に一致し、高さ方向Dhは、高さ方向D2に一致し、奥行方向Ddは、奥行方向D3に一致する。これに限らず、揚送装置20の方向Dw,Dh,Ddは、それぞれ方向D1~D3に一致していなくてもよい。揚送装置20を正面から見たとき、左方向及び右方向は、幅方向Dwに沿った方向であり、上方向及び下方向は、高さ方向Dhに沿った方向であり、前方向及び後方向は、奥行方向Ddに沿った方向である。
揚送装置20は、遊技場の床面に固定されたベース28と、ベース28に立設された支柱29と、支柱29に支持された上部構造部30と、を有する。揚送装置20は、下島内樋23を流下する遊技媒体Bを取り込んで揚送する揚送部31を備える。揚送部31は、緩やかに湾曲しながら上方向に向かって延在する揚送通路部材32を有する。揚送通路部材32の下端側の部分には、取込口31aが形成されている。揚送通路部材32は、取込口31aから取り込んだ遊技媒体Bを上方向に向かって案内する揚送通路32aを形成する。揚送通路32aは、通路の一例であり、揚送通路部材32は、通路を形成する通路部の一例である。
揚送部31は、揚送通路32a内に収容されたスクリュー部材33と、スクリュー部材33を回転させるモーター34と、を有する。スクリュー部材33は、モーター34と接続される接続部33aと、当該接続部33aから螺旋状に延びる部分であるスクリュー35と、を有する。スクリュー部材33は、基端部側となる接続部33aが揚送装置20(揚送通路部材32)の上端部側に位置するように配置される。スクリュー部材33(スクリュー35)の先端部は、固定されていない自由端である。
図2に示すように、スクリュー35は、軸を有さない螺旋コイル状である、スクリュー35の螺旋ピッチPは、遊技球Bpの直径よりも大きく、且つ、遊技メダルBmの直径よりも大きい。スクリュー35の外周面35aと、揚送通路部材32の内周面32b(揚送通路32aの内面)との離間距離は、遊技球Bpの直径よりも短く、且つ、遊技メダルBmの厚さよりも短い。スクリュー35の先端部35bにある先端面35cと、揚送通路32aの下端壁面32cとの離間距離は、遊技球Bpの直径よりも短く、且つ、遊技メダルBmの厚さよりも短い。
揚送装置20において、揚送通路32a内に取り込まれた遊技媒体Bは、揚送通路32a内にて粒状樹脂と混合され、スクリュー35の回転によって攪拌されながら、上部構造部30へ揚送される(矢印Y5参照)。このように、揚送部31は、遊技媒体Bと研磨材Kとが混合された状態にて揚送するように構成されている。スクリュー35の先端部35bは、遊技媒体Bの搬送方向におけるスクリュー部材33の上流側端部となり、接続部33aは、遊技媒体Bの搬送方向におけるスクリュー部材33の下流側端部となる。そして、取込口31aは、揚送通路部材32のうち、遊技媒体Bの搬送方向におけるスクリュー部材33の上流側端部(先端部35b)から下流側へ離間した位置に形成されている。
図3に示すように、上部構造部30は、幅方向Dwに沿って延びる四角箱状の筐体39を有する。揚送装置20は、揚送部31によって揚送された遊技媒体Bと研磨材Kとを分離する分離部36を有する。分離部36は、上部構造部30に設けられている。揚送通路部材32の上端部は、上部構造部30の分離部36内まで延在しており、揚送通路32aが分離部36内に開口している。詳しくは後述するが、分離部36では、研磨材Kと、遊技媒体Bから掻き落とされた汚れと、が遊技媒体Bから分離される(矢印Y6a参照)。
図5~図7に示すように、揚送装置20は、遊技媒体Bを貯留する上島内タンク38,38を有する。上島内タンク38,38は、上部構造部30を構成する筐体39の内部空間を、奥行方向Ddに沿って延びる2つの隔壁39bによって区画することで形成されている。上島内タンク38,38は、少なくとも一部が上方向に向かって開口することによって、遊技媒体Bの流入口38aを形成している(図5参照)。分離部36を通過した遊技媒体Bは、それぞれ流入口38aから上島内タンク38に流入する(矢印Y6b,Y7a参照)。
上島内タンク38,38の下端部には、それぞれ幅方向Dwの左右側方に向かって開口する流出口38bが形成されている(図5参照)。各上島内タンク38,38の流出口38bには、上島内樋21がそれぞれ接続されている。上島内タンク38,38に流入した遊技媒体Bは、流出口38bから各上島内樋21へ供給される(矢印Y7b参照)。また、上島内タンク38,38には、それぞれ奥行方向Ddの前後側方へ向かって開口する供給口38cが形成されている(図5参照)。
揚送装置20は、下島内タンク25,25へ送り出す遊技媒体Bを集合するための集合部40を備える。集合部40は、上部構造部30を構成する筐体39の内部空間を区画することによって、幅方向Dwにおける上島内タンク38,38の間の形成されている。本実施形態において、集合部40には、上島内タンク38,38から溢れ出る遊技媒体B(以下、単にオーバーフローした遊技媒体Bと示す)の他、他の島設備11から供給される遊技媒体Bが流入する。
図5及び図7に示すように、集合部40は、案内管41を有する。案内管41は、オーバーフローした遊技媒体Bを下方向に向かって案内するオーバーフロー通路41aを形成する。案内管41は、一例として、所定の可撓性を有するホース材である。案内管41の上端部は、開放されており、オーバーフロー通路41aが上方向に向かって開口している。案内管41には、当該案内管41の一部を奥行方向Ddに沿って貫通する開口部43が形成されている。案内管41の下端は、封止部材42によって封止されている。
図7に示すように、揚送装置20は、上島内タンク38,38を区画する隔壁39bの上端部を乗り越えて溢れ出るようにオーバーフローした遊技媒体Bを、案内管41の上端部(オーバーフロー通路41a)に案内するオーバーフロー案内樋46を有する。オーバーフロー案内樋46は、案内管41の上端部が開口する部分へ向けて、特定角度以上の角度で傾斜する。オーバーフローした遊技媒体Bは、オーバーフロー案内樋46によって案内管41の上端部に案内されるとともに、オーバーフロー通路41aへ流入する(矢印Y8a,Y8b参照)。オーバーフロー通路41aへ流入した遊技媒体Bは、開口部43を通ってオーバーフロー通路41aの外へと流出する。
揚送装置20は、奥行方向Ddのうち前方向に隣り合う他の島設備11から送り出される遊技媒体Bを受け入れる第1受入部50と、奥行方向Ddのうち後方向に隣り合う他の島設備11から送り出される遊技媒体Bを受け入れる第2受入部60と、を有する。揚送装置20は、上島内タンク38に形成された供給口38cから、前方向に隣り合う他の島設備11へ遊技媒体Bを送り出す第1送出部69Aと、上島内タンク38に形成された供給口38cから、後方向に隣り合う他の島設備11へ遊技媒体Bを送り出す第2送出部69Bと、を有する。送出部69A,69Bは、それぞれシャッター機構80を備える。シャッター機構80の詳細については後述する。
第1受入部50は、前方向に隣り合う他の島設備11が備える揚送装置20の第2送出部と、島渡樋49Aによって接続されている。第2受入部60は、後方向に隣り合う他の島設備11が備える揚送装置20の第1送出部と、島渡樋49Aによって接続されている。第1送出部69Aは、前方向に隣り合う他の島設備11が備える揚送装置20の第2受入部と、島渡樋49Bによって接続されている。第2送出部69Bは、後方向に隣り合う他の島設備11が備える揚送装置20の第1受入部と、島渡樋49Bによって接続されている。このように、揚送装置20は、隣り合う島設備11の間で、島渡樋49A,49Bを介した遊技媒体Bの受け渡しを可能に構成されている。島渡樋49A,49Bは、それぞれ特定角度以上の角度にて傾斜する。島渡樋49A,49Bは、通路の一例である島渡通路TSを形成する通路部の一例である。
第1受入部50について説明する。
図5~図7に示すように、第1受入部50には、第1受入空間50aが形成されている。第1受入空間50aは、筐体39のうち前方向に面する側壁39aと、当該側壁39aの後方に対向する隔壁39cと、左方向に面する側壁39aと、当該側壁39aの右方に対向する隔壁39bと、底板51と、天板52と、によって、左側の上島内タンク38内の空間の一部を区画することにより形成されている。筐体39のうち前方向に面する側壁39aには、奥行方向Ddに貫通する第1受入口50bが形成されている。第1受入口50bは、第1受入空間50aと外部とを連通する。第1受入口50bには、島渡樋49Aが接続されている。隔壁39bには、当該隔壁39bを幅方向Dwに貫通する貫通孔54が形成されている。貫通孔54は、第1受入空間50aと、集合部40の内部空間と、を遊技媒体Bが通過できるように連通する。
他の島設備11から送り出された遊技媒体Bは、第1受入口50bから第1受入空間50aへ流入し、底板51へ向かって落下する(矢印Y9a参照)。そして、底板51へ向かって落下した遊技媒体Bは、底板51上に積み上がるとともに、貫通孔54を通って集合部40へと流出する(矢印Y9b参照)。
第2受入部60について説明する。
図5~図7に示すように、第2受入部60は、筐体39の右後角部分において、右側の上島内タンク38内の空間の一部を区画することによって、第2受入空間60aを形成している。筐体39のうち後方向に面する側壁39aには、奥行方向Ddに貫通する第2受入口60bが形成されている。第2受入口60bは、第2受入空間60aと外部とを連通する。第2受入口60bには、島渡樋49Aが接続されている。
第2受入空間60aは、右側の上島内タンク38の後方において、右方から左方に向かって延びるとともに、左側の端部から折れ曲がって前方に向かって延びる。また、第2受入空間60aの底面61は、第2受入口60bの下方に位置する部分から左方に向かって下り、さらに左側の端部から前方に向かって下っている。底面61は、特定角度以上の角度にて傾斜する。そして、右側の上島内タンク38を区画する隔壁39bには、幅方向Dwに貫通する貫通孔62が形成されている。貫通孔62は、第2受入空間60aと、集合部40の内部空間と、を遊技媒体Bが通過できるように連通する。他の島設備11から送り出された遊技媒体Bは、第2受入口60bから第2受入空間60aへ流入し、底面61へ向かって落下する(矢印Y10a参照)。底面61に落下した遊技媒体Bは、底面61を流下し、貫通孔62を通って集合部40へと流出する(矢印Y10b参照)。
図2及び図4~図7示すように、揚送装置20は、集合部40にて集合された遊技媒体Bを下島内タンク25,25に分配する分配部70を有する。分配部70は、幅方向Dwに沿って並ぶ2つの分配ホース71,71を備える。分配部70は、幅方向Dwに沿って並ぶ2つの接続ボックス74,74を備える。分配部70は、下島内タンク25,25に各別に繋がる2つの分配樋79,79を備える。左側の接続ボックス74は、左側の分配ホース71と、左側の分配樋79と、を接続する。右側の接続ボックス74は、右側の分配ホース71と、右側の分配樋79と、を接続する。
即ち、左側の分配ホース71は、その上端部が上部構造部30に固定されている一方、その下端部が左側の接続ボックス74に接続されている。右側の分配ホース71は、その上端部が上部構造部30に固定されている一方、その下端部が右側の接続ボックス74に接続されている。分配ホース71,71は、集合部40の内部空間と、接続ボックス74,74の内部空間と、を連通する分配通路72をそれぞれに形成している。分配通路72,72は、それぞれ集合部40における内部空間の底面40bに開口する。なお、集合部40の底面40bは、周縁部から分配通路72,72の開口部に向かって傾斜している。なお、底面40bの傾斜角度は、特定角度以上の角度である。
集合部40に流入した遊技媒体Bは、各分配通路72,72に流入する(矢印Y11参照)。分配通路72,72に流入した遊技媒体Bは、それぞれ接続ボックス74に落下するように流入する(矢印Y12参照)。接続ボックス74,74に流入した遊技媒体Bは、それぞれ分配樋79,79を流下し、最終的に下島内タンク25,25へ流入する(矢印Y14参照)。
次に、分離部36について詳しく説明する。
図7及び図8に示すように、幅方向Dwにおける分離部36の中央には、揚送通路32aが上方へ向かって開口している。分離部36は、平面視において、揚送通路32aの開口部を幅方向Dwに挟むように配設された2つの上流側底部材90,90と、当該上流側底部材90,90をさらに幅方向Dwに挟むように配設された2つの下流側底部材92,92と、を有する。下流側底部材92,92は、上流側底部材90,90よりも下方に位置する。揚送通路32aの開口部の右側にある上流側底部材90及び下流側底部材92は、幅方向Dwにおける右外側に向かうほど下るように傾斜する。揚送通路32aの開口部の左側にある上流側底部材90及び下流側底部材92は、幅方向Dwにおける左外側に向かうほど下るように傾斜する。上流側底部材90,90及び下流側底部材92,92は、それぞれ特定角度以上の角度で傾斜する。
上流側底部材90,90は、分離部36に対して任意に取り付け、及び取り外しが可能に構成されている。下流側底部材92,92は、筐体39に固定されているが、取り外し可能であってもよい。分離部36は、上流側底部材90,90をそれぞれ保持するための保持部91,91を備える。保持部91,91は、筐体39に設けられている。上流側底部材90,90は、例えば、ネジやボルトなどの固定部材(不図示)を用いて、それぞれ保持部91から取り外しが可能な状態にて取り付けられている。このように、上流側底部材90,90は、分離部36に取り付けられた状態において、分離部36の底面(底の部分)を形成するとともに、当該底面は、所定方向(本実施形態では幅方向Dw)へ傾斜する傾斜面になっているといえる。
図9及び図10に示すように、分離部36に取り付け可能な上流側底部材90,90には、遊技球Bpを揚送するときに用いる第1底部材としての遊技球用底部材90Aと、遊技メダルBmを揚送するときに用いる第2底部材としての遊技メダル用底部材90Bと、がある。遊技球用底部材90A及び遊技メダル用底部材90Bは、何れも金属などの導電性を有する材料製であり、保持部91,91を介して接地されている。つまり、本実施形態において、導電性を有する分離部36の底面は、静電気を除去する静電気除去手段としても機能する。
図9に示すように、遊技球用底部材90Aには、第1遊技媒体の一例である遊技球Bpは通過不能であるが、研磨材Kは通過可能な複数の分離孔Hpが形成されている。この複数の分離孔Hpは、幅方向Dwに沿った長さが遊技球Bpの直径よりも長く、且つ、幅方向Dwと高さ方向Dh(垂直方向)とに直交する奥行方向Ddに沿った長さが遊技球Bpの直径よりも短い。複数の分離孔Hpは、スリット状である。複数の分離孔Hpは、揚送通路32a側に配置される端部に開口し、当該端部から幅方向Dwにおける反対側の端部へ向けて延びる。つまり、複数の分離孔Hpは、遊技球Bpの流下方向に沿って延びる。
図10に示すように、遊技メダル用底部材90Bには、第2遊技媒体の一例である遊技メダルBmは通過不能であるが、研磨材Kは通過可能な複数の分離孔Hmが形成されている。複数の分離孔Hmは、幅方向Dwに沿った長さ、及び、幅方向Dwと高さ方向Dh(垂直方向)とに直交する方向に沿った長さが何れも遊技メダルBmの直径よりも短い。複数の分離孔Hmは、丸孔である。このように、分離孔Hには、遊技球Bp用の分離孔Hpと、遊技メダルBm用の分離孔Hmと、がある。なお、複数の分離孔Hmの直径は、遊技球Bpの直径より大きくてもよく、小さくてもよい。
図7及び図8に示すように、分離部36は、上流側底部材90,90のうち遊技媒体Bの流下方向における上流側縁部の上方に、それぞれ吹付部の一例である吹付ノズル96を備える。吹付ノズル96は、奥行方向Ddに沿って延びる。吹付ノズル96の下面には、揚送部31(揚送通路32a)から流入した遊技媒体B及び研磨材Kに向けて気体(本実施形態では空気)を吹き付ける複数の吹付口97が形成されている。複数の吹付口97は、奥行方向Ddに沿って並ぶ。つまり、吹付口97は、分離部36の底面の傾斜方向と交差する方向に沿って延びるように設けられている。
揚送装置20は、エアコンプレッサーなどの気体供給装置(不図示)を備え、当該気体供給装置を動作させることにより、複数の吹付口97から気体が上流側底部材90に向けて吹き付けられる(矢印Y6c参照)。つまり、分離部36には、揚送部31から流入した遊技媒体B及び研磨材Kに向けて気体を吹き付ける吹付口97が設けられているといえる。
分離部36は、上流側底部材90,90に振動を発生する振動発生部の一例である振動モーター98を備える。振動モーター98が動作すると、分離部36のうち少なくとも上流側底部材90,90が振動する。振動モーター98は、上流側底部材90,90に取り付けられていてもよく、振動伝達部材(不図示)を介して上流側底部材90,90に振動を伝達する構成であってもよい。このように、分離部36の底面は、振動モーター98によって振動可能に構成されている。本実施形態の一例において、振動モーター98が発生する振動は、上流側底部材90,90のうち、遊技媒体Bの流下方向における下流側端部に伝達される。
そして、スクリュー部材33の回転によって搬送された遊技媒体B及び研磨材Kは、揚送通路部材32の揚送通路32aの開口部から、分離部36の内部に流入する。したがって、本実施形態の分離部36は、流入部の一例を構成する。分離部36へ流入した遊技媒体B及び研磨材Kは、幅方向Dwにおける左右に分かれ、上流側底部材90,90の上へと流下する。上流側底部材90,90において、遊技媒体Bは、複数の分離孔Hから落下することなく幅方向Dwにおける左右外側へ向けて流下し、下流側底部材92,92へと到達する。そして、遊技媒体Bは、下流側底部材92,92上を流下し、上島内タンク38,38へと流入する(矢印Y7a参照)。
一方、上流側底部材90,90において、研磨材Kは、分離孔Hから落下する(矢印Y6aに示す)。なお、分離孔Hから落下し、回収された研磨材Kは、洗浄部(不図示)によって洗浄される。洗浄後の研磨材Kは、スクリュー部材33の上流側端部へと搬送され、揚送通路32aに供給される。つまり、遊技媒体Bの研磨に再び供給される。ここで洗浄部にて用いられる洗浄液には、添加剤として静電気抑制剤(帯電防止剤)が含まれている。つまり、研磨材Kを洗浄するときの洗浄剤に含まれる静電気抑制剤は、静電気除去手段の一例となる。
また、吹付ノズル96の各吹付口97からは、上流側底部材90,90に流入した遊技媒体B及び研磨材Kに対して気体が吹き付けられる。また、振動モーター98の動作によって、上流側底部材90,90が振動する。このため、遊技媒体Bと混在する研磨材Kを下方向へ向かって振るい落とし、遊技媒体Bから分離し易くなる。また、スクリュー部材33の回転によって遊技媒体Bから除去された汚れを分離し易くすることもできる。
次に、第1送出部69A及び第2送出部69Bが備えるシャッター機構80について説明する。なお、送出部69A,69Bに設けられたシャッター機構80は、同じ構成である。シャッター機構80は、通路内における遊技媒体の流通を制御する流通制御機構の一例である。
図11~図13に示すように、シャッター機構80は、上下方向に沿って延びる四角箱状のフレーム81と、モーター83と、モーター83によって変位される流通制御部材の一例であるシャッター85と、シャッター85の変位を案内する案内部89と、を備える。以下、シャッター機構80について詳しく説明する。
フレーム81は、ネジやボルトなどの固定部材(不図示)を用いて、島渡樋49B又は筐体39に対して固定されている。フレーム81のうち上側の部分には、当該フレーム81を奥行方向Ddに沿って貫通する通過孔81aが形成されている。つまり、フレーム81の上側部分は、通過孔81aを有し、当該通過孔81aを遊技媒体Bが通過可能なゲート部82を構成する。
ゲート部82は、奥行方向Ddに沿って延びる底板82aと、幅方向Dwにおける底板82aの両端部にそれぞれ立設された側壁82b,82bと、を有する。側壁82b,82bは、幅方向Dwにおいて互いに対向し、通過孔81aの側壁面を形成する。底板82aは、通過孔81aの底面を形成する。つまり、底板82aは、通路の一例である島渡通路TSの底面TSaの一部を形成する。上島内タンク38の供給口38cから流出する遊技媒体Bは、島渡樋49Bを流下するに際して、ゲート部82を通過可能である。
底板82aには、当該底板82aを高さ方向Dhに沿って貫通する複数の第1挿通孔82cが形成されている。複数の第1挿通孔82cは、幅方向Dwに沿って並んでいる。本実施形態の第1挿通孔82cは、8つあり、何れも丸孔である。第1挿通孔82cの直径は、遊技球Bpの直径よりも小さく、且つ、遊技メダルBmの直径よりも小さい。つまり、複数の第1挿通孔82cは、遊技媒体Bが通過不能な大きさである。
シャッター85は、幅方向Dwに沿って延びる四角箱状のベース部86と、当該ベース部86の上面から上方へ向かって延びるように、丸棒状である複数のシャッターピン87が立設されている。複数のシャッターピン87は、幅方向Dw(島渡通路TSの幅方向)に沿って並ぶ。本実施形態の一例において、複数のシャッターピン87は、10本あり、何れも棒状である部分(棒状部)である。幅方向Dwに沿った複数のシャッターピン87の間隔は、遊技球Bpの直径よりも狭く、且つ、遊技メダルBmの直径よりも狭い。複数のシャッターピン87は、その先端部が基端部に比して細い。そして、複数のシャッターピン87の先端部は、何れも円錐形状である。つまり、複数のシャッターピン87は、何れも先鋭形状である。
複数のシャッターピン87のうち、幅方向Dwにおける両端のシャッターピン87(以下、第1シャッターピン87と示す)は、他のシャッターピン87(以下、第2シャッターピン87と示す)に比して長い。つまり、ベース部86を基準としたとき、両端のシャッターピン87の先端は、他のシャッターピン87の先端よりも高い位置にある。また、両端のシャッターピン87は、他のシャッターピン87に比して直径が大きい(つまり太い)。本実施形態において、両端のシャッターピン87は、第1棒状部の一例となり、他のシャッターピン87は、第2棒状部の一例となる。
図11に示すように、シャッター85は、モーター83によって、第1位置PAと、第2位置PBと、の間で変位可能である。第1位置PAは、第2シャッターピン87の先端側の一部が第1挿通孔82cからそれぞれ島渡通路TS内に突出し、島渡通路TS内における遊技媒体Bの流通を規制する位置である。第2位置PBは、第2シャッターピン87が第1挿通孔82cからそれぞれ島渡通路TS内に突出せず、島渡通路TS内における遊技媒体Bの流通を許容する位置である。シャッター85が第1位置PAにあるとき、第1挿通孔82cには、それぞれ1の第2シャッターピン87が挿通された状態となる。なお、平面視において、第1シャッターピン87は、それぞれ側壁82bを挟んで島渡通路TSの反対側(外側)に位置する。
第1挿通孔82cの直径は、第2シャッターピン87の直径よりも十分に大きい。このため、シャッター85の変位に伴って、第2シャッターピン87が第1挿通孔82cの縁部に接触することが抑制される。その反面、第2シャッターピン87と第1挿通孔82cの縁部との離間距離(クリアランス)が大きくなることから、当該部分から、研磨材K、塵、ゴミ、及び遊技媒体Bから掻き落とされた汚れ等といった異物が落下する可能性がある。
案内部89は、フレーム81のうちゲート部82の下側に設けられている。案内部89は、奥行方向Ddと直交する平面状である第1側壁89aと、第1側壁89aのうち幅方向Dwにおける両端部から、シャッター85が配設されている側に向かって延びる第2側壁89b,89bと、を有する。モーター83が動作すると、シャッター85は、ベース部86が第1側壁89a及び第2側壁89bの内面に沿うように移動する。
つまり、シャッター85は、側壁89a,89bのうちベース部86側の内面である案内面89cに沿って変位する。案内面89cは、島渡通路TSの底面TSaと交差する方向に沿って延びる。そして、本実施形態の案内部89は、天井を備えていない。つまり、案内部89は、第1側壁89a及び第2側壁89bのうち、島渡通路TS側の端部となる上端部89dが開放されていることにより、シャッター85の少なくとも一部が通過可能に構成される。
そして、本実施形態のシャッター機構80は、異物からシャッター機構80の構成部品を保護するための保護部の一例である保護板100を備える。保護板100は、底板82aと、案内部89のうち島渡通路TS側の上端部89dと、の間に配設されている。保護板100は、幅方向Dwに沿って延びる四角板状の部材である。保護板100は、高さ方向Dhと直交する平面状である。
保護板100には、当該保護板100を高さ方向Dhに沿って貫通するように、複数の第2挿通孔101が形成されている。複数の第2挿通孔101は、幅方向Dwに沿って並んでいる。複数の第2挿通孔101は、丸孔であり、その直径は、何れのシャッターピン87の直径よりも小さい。複数の第2挿通孔101の直径は、遊技球Bpの直径よりも小さく、且つ、遊技メダルBmの直径よりも小さい。
複数の第2挿通孔101の直径は、複数の第1挿通孔82cの直径よりも小さい。そして、複数の第2挿通孔101には、それぞれ1のシャッターピン87が挿通されている。したがって、各シャッターピン87と第2挿通孔101の縁部との隙間は、シャッターピン87と第1挿通孔82cの縁部との隙間に比して小さい。よって、仮に、第1挿通孔82cから異物が落下してきたとしても、当該異物は、シャッターピン87と第2挿通孔101の縁部との隙間から、保護板100よりも下方へと落下することが抑制される。
ここで、第1挿通孔82cから落下した異物が、案内部89の案内面89cと、ベース部86との間に入り込んでしまった場合には、ベース部86の変位の妨げとなり、シャッター85の変位が適正に行われない可能性がある。本実施形態によれば、保護板100によって、異物がベース部86のある部分へと進入することが抑制される。よって、異物の干渉を抑制できる。また、保護板100は、シャッターピン87が第2挿通孔101に挿通されているだけであって、他の部材に対して固定されていない。したがって、シャッター85が変位するときに、シャッターピン87と保護板100とが接触し、シャッター85の変位の妨げとなってしまうことが抑制される。また、両端にある第1シャッターピン87は、第2シャッターピン87に比して長いことから、保護板100が高さ方向Dhに沿って揺れ動いたとしても容易に外れないようにできる。
本実施形態の作用と効果について説明する。
(1)本実施形態によれば、吹付口97から気体が吹き付けられることから、遊技媒体Bと研磨材Kとの分離が促進され、研磨材Kを分離孔Hから回収し易くなる。したがって、遊技媒体Bの研磨と揚送とを同時に行うことができる揚送装置20において、研磨材Kの流出を抑制できる。
(2)本実施形態によれば、吹付口97は、分離部36の底面の傾斜方向と交差する方向に沿って延びるように設けられていることから、気体の吹き付けムラを抑制し、研磨材Kの分離が偏って促進されてしまうことが抑制される。
(3)本実施形態によれば、分離部36において静電気を除去できることから研磨材Kの分離をさらに促進できる。
(4)本実施形態によれば、上流側底部材90,90は、導電性を有する材料製である。このため、簡便な構成にて、静電気を除去できる。
(5)本実施形態によれば、分離部36の少なくとも一部が振動されることから、遊技媒体Bと研磨材Kとの分離が促進され、研磨材Kを分離孔Hから回収し易くなる。したがって、遊技媒体Bの研磨と揚送とを同時に行うことができる揚送装置20において、研磨材Kの流出を抑制できる。
(6)本実施形態によれば、分離孔Hが開口する底面(上流側底部材90,90)が振動することから、研磨材Kを効率的に分離できる。
(7)本実施形態によれば、遊技球用底部材90Aと遊技メダル用底部材90Bとを交換することによって、遊技球Bpと遊技メダルBmとの何れであっても、各遊技媒体Bから研磨材Kを分離できる。したがって、複数の種類の遊技媒体Bにおいて、揚送装置20を兼用できる。
(8)本実施形態によれば、遊技球用底部材90Aを組み付けることにより、遊技球Bpを落下させることなく、研磨材Kを効率よく分離できる。
(9)本実施形態によれば、遊技メダル用底部材90Bを組み付けることにより、遊技メダルBmを落下させることなく、研磨材Kを効率よく分離できる。
(10)本実施形態によれば、保護板100に形成された第2挿通孔101は、底板82aに形成された第1挿通孔82cに比して小さい。つまり、第1挿通孔82cが相対的に大きいため、当該第1挿通孔82cとシャッター85(流通制御部材)との干渉が抑制される。そして、仮に、第1挿通孔82cから異物が落下したとしても、保護板100によって、異物が案内部89の内部へとさらに落下してしまうことが抑制される。特に、第2挿通孔101が相対的に小さいため、第2挿通孔101とシャッター85(シャッターピン87)との隙間についても小さくできる。このため、異物の落下をさらに抑制できる。よって、異物の干渉を抑制できる。
(11)本実施形態によれば、遊技媒体Bは、第1挿通孔82cを通過できないことから、遊技媒体Bの落下を効果的に抑制できる。
(12)本実施形態によれば、シャッター85は、複数のシャッターピン87によって構成される。このため、シャッター85の先端部を構成するシャッターピン87は、遊技媒体Bを掻き分けるように変位するため、島渡通路TSの閉鎖及び開放を容易に行うことができるようになる。
(13)本実施形態によれば、保護板100は、板状であって、且つ、固定されていないことから、異物の干渉を抑制しつつも、シャッター85の変位を妨げてしまうことを抑制できる。
(14)本実施形態によれば、島渡通路TSの幅方向に沿って並ぶ複数のシャッターピン87によって、シャッター85が構成されている。したがって、島渡通路TS内の遊技媒体Bを容易に掻き分けながら、シャッター85を島渡通路TS内に突出させ、当該島渡通路TSを閉鎖することができる。したがって、通路を閉鎖するときの負荷を軽減できる。
(15)本実施形態によれば、シャッターピン87の先端部が基端部よりも細いため、シャッター85が島渡通路TS内に進入するときに、当該通路内の遊技媒体Bを、さらに容易に掻き分けることができる。
(16)本実施形態によれば、複数のシャッターピン87の間隔は、遊技球Bpの直径、及び遊技メダルBmの直径の何れよりも狭い。したがって、遊技媒体Bの流通をより確実に規制できる。
(17)本実施形態によれば、複数のシャッターピン87は、先鋭形状であるから、シャッター85が島渡通路TS内に進入するときに、当該通路内の遊技媒体Bを、さらに容易に掻き分けることができる。
(18)本実施形態によれば、遊技媒体Bの取込口31aは、揚送通路部材32のうち、遊技媒体Bの搬送方向におけるスクリュー部材33の上流側端部(スクリュー35の先端部35b)から下流側へ離間した位置に形成されている。したがって、遊技媒体Bの形状に依存して、遊技媒体Bがスクリュー部材33の上流側端部に巻き込まれてしまうことを抑制できる。したがって、複数種類の遊技媒体Bにおいて、揚送装置20を兼用できる。なお、遊技媒体Bの形状に依存した巻き込みとは、例えば、遊技メダルBmは、円盤状であることから、スクリュー35の先端部35bの進行方向上に広がるように配置されてしまうことにより発生し易い(図2参照)。
(19)本実施形態によれば、スクリュー部材33の上流側端部(スクリュー35の先端部35b)が自由端であるため、遊技媒体Bが当該遊技媒体Bの形状に依存して巻き込まれ易くなる。しかしながら、遊技媒体Bの取込口31aがスクリュー部材33の上流側端部から下流側へ離間した位置に形成されているから、遊技媒体Bの巻き込みを抑制できる。
(20)本実施形態によれば、スクリュー部材33(スクリュー35)の外周面と、揚送通路32aの内面との離間距離は、遊技球Bpの直径及び遊技メダルBmの厚さよりも狭いから、その隙間に遊技球Bp及び遊技メダルBmの何れも入り込み難くなる。したがって、遊技球Bp及び遊技メダルBmにおいて、揚送装置20を兼用できる。
(21)本実施形態によれば、スクリュー部材33のうち、スクリュー35(螺旋状に延びる部分)のピッチが遊技球Bpの直径、及び遊技メダルBmの直径よりも長いことから、これら2種類の遊技媒体Bの搬送が可能になる。したがって、遊技球Bp及び遊技メダルBmにおいて、揚送装置20を兼用できる。
(22)本実施形態によれば、島設備11として、上述したような効果を発揮できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・分離部36は、静電気除去手段として、分離部36の底面に向かって垂れ下がるように設けられた金属製の鎖などの導電性部材を備えてもよい。本変更例によれば、静電気の除去をしつつ、導電性部材の下端部と遊技媒体Bとが接触することによって、遊技媒体Bが積み重なることを抑制できる。
・分離部36は、静電気除去手段として、静電気を中和するイオンを発生するイオン発生装置を備えてもよい。本変更例によれば、非接触にて静電気を除去できることから、静電気を除去しつつも、新たに汚れや異物が付着してしまうことを抑制できる。
・分離部36は、分離孔Hから空気を吸引する吸引機構を備えてもよい。本変更例によれば、分離孔Hから空気を吸い込めることから、研磨材Kの分離をさらに促進できる。
・吹付口97から吹き付ける気体は、空気であることに限らず、窒素ガスなどであってもよい。また、揚送装置20は、吹付口97から吹き付ける気体を加熱する加熱機構を備えてもよい。
・振動モーター98によって、分離部36の全体が振動する構成であってもよく、分離部36の側壁が振動する構成であってもよい。
・分離部36は、上流側底部材90を備えておればよく、下流側底部材92を備えない構成であってもよい。また、分離部36は、1つの上流側底部材90を備えてもよく、3つ以上の上流側底部材90を備えてもよい。下流側底部材92は、分離孔Hを備えて上流側底部材90と同様に構成されていてもよい。
・上流側底部材90(90A,90B)における分離孔Hの数、及び分離孔Hの形状を変更してもよい。例えば、分離孔Hは、1つでもよい。分離孔Hの形状は、四角形でもよく、楕円形でもよい。
・シャッター機構80は、通路の一例である島渡通路TSにおける遊技媒体Bの流通を制御するために設けられたが、これに限らず、他の通路に設けてもよい。例えば、シャッター機構80は、上島内タンク38の流出口38bを通路とし、当該流出口38bを開閉するために設けてもよく、下島内タンク25からの遊技媒体Bの流出を制御するために設けてもよい。
・シャッターピン87は、9本未満であってもよく、11本以上であってもよい。
・シャッターピン87の形状を変更してもよい。シャッターピン87は、四角棒状であってもよく、四角板状であってもよい。
・第1シャッターピン87を省略してもよい。つまり、シャッター機構80は、全てのシャッターピン87について、同じ形状、同じ長さ、及び同じ太さであってもよい。
・シャッター85が第1位置PAに位置するとき、第2シャッターピン87に比して長い第1シャッターピン87の一部又は全部について、島渡通路TSを一例とする通路内に突出するように構成してもよい。本変更例によれば、シャッター85が島渡通路TS内に進入するときに、シャッターピン87の長さに応じて、遊技媒体Bと接触するタイミングを異ならせることができる。したがって、通路内の遊技媒体Bを、さらに容易に掻き分けることができる。
・シャッター85が第1位置PAに位置するとき、第2シャッターピン87に比して太い第1シャッターピン87の一部又は全部について、島渡通路TSを一例とする通路内に突出するように構成してもよい。本変更例によれば、シャッター85が島渡通路TSを一例とする通路内に進入するときに、シャッターピン87の太さに応じて、遊技媒体Bの掻き分け量を異ならせることができる。したがって、通路内の遊技媒体Bを、さらに容易に掻き分けることができる。
・シャッター85が第1位置PAに位置するとき、シャッター85の全体が島渡通路TS内に突出する構成であってもよい。
・揚送装置20は、複数種類の遊技媒体Bで兼用可能な構成であったが、これに限らず、1種類の遊技媒体Bに専用の構成であってもよい。また、上流側底部材90,90は、交換不能な構成であってもよい。
・揚送装置20は、分離部36に吹付口97を備えない構成であってもよく、振動モーター98を備えない構成であってもよい。
・遊技媒体Bを移動させる構成として、通路の底面を特定角度以上の角度に傾斜させることに限らない。例えば、通路の底面にベルトコンベアを設け、遊技媒体Bを移動させる構成であってもよい。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(1)前記静電気除去手段は、静電気を中和するイオンを発生するイオン発生装置である。
(2)前記静電気除去手段は、導電性を有する前記分離部の底面である。
(3)前記静電気除去手段は、前記分離部の底面に向かって垂れ下がるように設けられた導電性部材である。
(4)前記静電気除去手段は、前記研磨材を洗浄するときの洗浄剤に含まれる静電気抑制剤である。
(5)前記遊技媒体は、遊技メダルである。
(6)前記遊技媒体は、遊技球である。
10…遊技システム、11…島設備、12…遊技機、31…揚送部、36…分離部、80…シャッター機構、82a…底板、82c…第1挿通孔、83…モーター、85…シャッター、87…シャッターピン、89…案内部、89c…案内面、90(90A,90B)…上流側底部材、96…吹付ノズル、97…吹付口、98…振動モーター、100…保護板、101…第2挿通孔、B…遊技媒体、Bm…遊技メダル、Bp…遊技球、H(Hp,Hm)…分離孔、K…研磨材、PA…第1位置、PB…第2位置、TS…島渡通路、TSa…底面。

Claims (4)

  1. 遊技媒体と研磨材とが混合された状態にて揚送される揚送部と、
    前記揚送部によって揚送された前記遊技媒体及び前記研磨材が流入可能であって、前記遊技媒体と前記研磨材とを分離する分離部と、を備え、
    記分離部には、前記揚送部から流入した前記遊技媒体及び前記研磨材に向けて気体を吹き付ける吹付口が設けられており、
    前記分離部は、取付け及び取外し可能に構成された底部材を有し、
    前記底部材は、前記分離部に取り付けられた状態において、前記分離部の底面を形成し、当該底面には、前記遊技媒体は通過不能であるが、前記研磨材は通過可能に構成された分離孔が開口しており、
    前記底部材には、第1底部材と、第2底部材と、があり、
    前記第1底部材には、前記遊技媒体のうち第1遊技媒体は通過不能であるが、前記研磨材は通過可能な1又は複数の分離孔が形成され、
    前記第2底部材には、前記遊技媒体のうち第2遊技媒体は通過不能であるが、前記研磨材は通過可能な1又は複数の分離孔が形成されていることを特徴とする揚送装置。
  2. 前記分離部の底面は、傾斜面であり、
    前記吹付口は、前記底部材のうち前記遊技媒体の流下方向における上流側縁部の上方において、前記分離部の底面の傾斜方向と交差する方向に沿って延びるように設けられている請求項1に記載の揚送装置。
  3. 静電気を除去する静電気除去手段を備える請求項1又は請求項2に記載の揚送装置。
  4. 前記分離孔から空気を吸引する吸引機構を備える請求項1~請求項3のうち何れか一項に記載の揚送装置。
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