JP7079656B2 - 車両システムおよびそれを備えた車両 - Google Patents
車両システムおよびそれを備えた車両 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7079656B2 JP7079656B2 JP2018097101A JP2018097101A JP7079656B2 JP 7079656 B2 JP7079656 B2 JP 7079656B2 JP 2018097101 A JP2018097101 A JP 2018097101A JP 2018097101 A JP2018097101 A JP 2018097101A JP 7079656 B2 JP7079656 B2 JP 7079656B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- vehicle
- wheel
- vehicle system
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/72—Electric energy management in electromobility
Landscapes
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Description
車両のジオメトリには、(1) 左右輪の切れ角度が同じである「パラレルジオメトリ」、(2) 旋回中心を1か所にするために旋回内輪車輪角度を旋回外輪車輪角度よりも大きく切る「アッカーマンジオメトリ」が知られている。
特許文献1には、車両の四輪に制動力を別々に付与して、車両の挙動の安定化を図る車両挙動安定化制御について開示されている。
特許文献2のように、ヨーモーメントを制御して車両の旋回制御を行う技術についても知られている。また、車両の操舵角などに応じて、車両のヨーモーメントをフィードフォワード制御およびフィードバック制御する技術について開示されている。
また、高速域では、レーンチェンジまたは危険回避等で急ハンドルを切った場合に、前輪のみの操舵では、大きなヨーが発生して横滑りしてしまうといった課題があった。
操舵指令装置200,200Aが出力する操舵量の指令に従い車両100の左右の前輪9F,9Fを操舵する第1のステアリング装置11と、
前記左右の前輪9F,9Fを支持する支持部材にそれぞれ設けられた操舵用アクチュエータ5の駆動により前記左右の前輪9F,9Fを個別に操舵する第2のステアリング装置150と、
車速およびステアリング角度を含む車両情報を検出する車両情報検出部110と、
左右の後輪9R,9Rを独立に駆動する左右独立駆動装置162,162Aと、を備え、
少なくとも前記車速およびステアリング角度のいずれか一方の情報に応じて、前記左右の前輪9F,9Fの角度を調整するように前記各操舵用アクチュエータ5を制御すると共に前記左右の後輪9R,9Rを個別に駆動または回生制動するように前記左右独立駆動装置162,162Aを制御する制御装置CUを備えた。
制御装置CUは、車速およびステアリング角度のいずれか一方または両方と、他の変数も含めて各制御対象を制御してもよい。
その他第2のステアリング装置150等に異常が発生した場合、運転者のハンドル操作によって第1のステアリング装置11を作動させて車両100を確実に停止できる状態まで移動させることができ、安全性の向上を図れる。
前記各前輪9Fを支持するハブベアリング15を有するハブユニット本体2と、
懸架装置12の前記支持部材である足回りフレーム部品6に設けられ、前記ハブユニット本体2を上下方向に延びる転舵軸心A回りに回転自在に支持するユニット支持部材3と、
前記ハブユニット本体2を前記転舵軸心A回りに回転駆動する前記操舵用アクチュエータ5と、を備えるものであってもよい。
前記インホイールモータ162aは、前記車両100のブレーキロータ21aの内径よりも半径方向内方にステータ173が配置されたものであってよい。この場合、ブレーキロータ21a内にインホイールモータ162aを設置するスペースを確保してこのインホイールモータ162aをコンパクトに収めることができる。
前記定められた条件は、設計等によって任意に定める条件であって、例えば、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方等により適切な条件を求めて定められる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図18と共に説明する。
図1は、この実施形態に係る車両システムSSを搭載した自動車等の車両100の概念構成を概略示す図である。車両100は、前輪となる左右の車輪9F,9Fと、後輪となる左右の車輪9R,9Rとを有する4輪車両であり、駆動方式は前輪駆動である。この前輪駆動の駆動源として、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関ENG、または図示外の電動モータ、または両者を組み合わせたハイブリッド型の駆動源が適用される。
この車両システムSSは、車両100の前輪の操舵を行うステアリングシステム101と、左右の後輪を独立に駆動する左右独立駆動装置162と、ECU130とを備える。ステアリングシステム101は、車両100の操舵を行うための第1,第2のステアリング装置11,150と、車両情報検出部110とを備える。
第1のステアリング装置11は、ハンドル200等の操舵指令装置に対する運転者の操作により車両100の前輪となる左右の車輪9F,9Fを転舵させる装置であり、この実施形態では前輪操舵形式とされている。
車両100の前輪となる左右の車輪9F,9Fが機械的に連動し、前記操舵指令装置が出力する操舵量の指令に従い車両100の前輪となる左右の車輪9F,9Fを、これら左右の車輪9F,9Fが設置される懸架装置12の左右の足回りフレーム部品であるナックル6,6の角度変更によって操舵する第1のステアリング装置11と、
左右の車輪9F,9Fを支持する支持部材であるナックル6,6にそれぞれ設けられた操舵補助用アクチュエータ5(図2)を駆動することで前記足回りフレーム部品であるナックル6,6に対する車輪9F,9Fの角度を変えて左右の車輪9F,9Fを個別に操舵させる第2のステアリング装置150と、
後述する車両情報検出部110と、を備える。
ECU130は、車両100の全体の協調制御または統括制御を行う制御装置であり、VCUとも称される。
第1のステアリング装置11は、運転者によるハンドル200に対する入力に応じて、車両100の前輪となる左右の車輪9F,9Fを連動して操舵するシステムであり、ステアリングシャフト32、ラックアンドピニオン(図示せず)、タイロッド14等、周知の機械的な構成を備える。運転者がハンドル200に対して回転入力を行うと、ステアリングシャフト32も連動して回転する。ステアリングシャフト32が回転すると、ラックアンドピニオンによってステアリングシャフト32と連結されているタイロッド14が車幅方向に移動することで、車輪9Fの向きが変わり、左右の車輪9F,9Fを連動して操舵することが可能である。
図1および図9に示すように、第2のステアリング装置150は、左右の車輪9F,9Fを独立して操舵可能である。この第2のステアリング装置150の機構部150aとして右輪ハブユニット1Rおよび左輪ハブユニット1Lを備える。これら右輪ハブユニット1Rおよび左輪ハブユニット1Lは、タイヤハウジング105内に設けられた操舵用アクチュエータ5(図2)により車輪9F,9Fの操舵を行う。
第2のステアリング装置150の機構部150aは、前述のように右輪ハブユニット1Rおよび左輪ハブユニット1Lを備えるが、これら右輪ハブユニット1Rおよび左輪ハブユニット1Lは、いずれも図2に示す操舵機能付ハブユニット1として構成されている。
同図2に示すように、このハブユニット1は、ハブユニット本体2と、ユニット支持部材3と、回転許容支持部品4と、操舵用アクチュエータ5とを備える。足回りフレーム部品であるナックル6に一体にユニット支持部材3が設けられている。
図3および図4に示すように、ハブユニット本体2とアクチュエータ本体7とはジョイント部8により連結されている。通常、このジョイント部8は、防水、防塵のために図示外のブーツが取り付けられている。
図2に示すように、ハブユニット本体2は、車輪9Fの支持用のハブベアリング15と、アウターリング16と、後述の操舵力受け部であるアーム部17(図4)とを備える。
図8に示すように、ハブベアリング15は、内輪18と、外輪19と、これら内外輪18,19間に介在したボール等の転動体20とを有し、車体側の部材と車輪9F(図2)とを繋ぐ役目をしている。
図3に示すように、各車輪9Fには、車両を制動するブレーキ装置であるブレーキ21が設けられている。ブレーキ21は、ブレーキロータ21aと、ブレーキキャリパ21bとを有する。ブレーキキャリパ21bは、アウターリング16または外輪19に一体にアーム状に突出して形成された上下二箇所のブレーキキャリパ取付部22(図6)に取付けられる。
図8に示すように、各回転許容支持部品4は転がり軸受から成る。この例では、転がり軸受として、テーパころ軸受が適用されている。転がり軸受は、取付軸部16bの外周に嵌合された内輪4aと、ユニット支持部材3に嵌合された外輪4bと、内外輪4a,4b間に介在する複数の転動体4cとを有する。
図4に示すように、操舵用アクチュエータ5は、ハブユニット本体2を転舵軸心A(図2)回りに回転駆動させるアクチュエータ本体7を有する。
図3に示すように、アクチュエータ本体7は、モータ26と、モータ26の回転を減速する減速機27と、この減速機27の正逆の回転出力を直動出力部25aの往復直線動作に変換する直動機構25とを備える。モータ26は、例えば永久磁石型同期モータとされるが、直流モータであっても、誘導モータであってもよい。
図9に示すように、車両情報検出部110は、車両情報を検出しECU130へ出力する。車両情報検出部110は、車速検出部111、操舵角検出部112、車高検出部113、実ヨーレート検出部114、実横加速度検出部115、アクセルペダルセンサ116、およびブレーキペダルセンサ117を備える。
操舵角検出部112は、例えば第1のステアリング装置11が備えるモータ部に取り付けられたレゾルバ等のセンサ(図示せず)の出力に基づいてステアリング角度(操舵角)を検出し、ECU130へ操舵角情報(単に「ステアリング角度」または「車輪角度」とも言う)を出力する。
実横加速度検出部115は、例えば車両100(図1)に取り付けられたジャイロセンサ等のセンサの出力に基づいて、実横加速度を検出し、ECU130へ実横加速度情報を出力する。
またECU130はトルク指令生成手段130aを備え、このトルク指令生成手段130aは、取得したアクセル指令値およびブレーキ指令値に従ってトルク指令を生成し、このトルク指令を定められた規則に従って内燃機関ENG(図1)、左右独立駆動装置162に分配して出力する。内燃機関ENG(図1)に対するトルク指令は図示外の内燃機関制御手段に伝達され、同内燃機関制御手段によるバルブ開度制御等に用いられる。左右独立駆動装置162に対するトルク指令は、制御部162b(図14)に伝達されこの制御部162b(図14)により左右の後輪を個別に駆動または回生制動可能である。
第2のステアリング装置150の制御部150bは、ECU130から、車速情報(車速)、操舵角情報(ステアリング角度)、車高情報、実ヨーレート情報、実横加速度情報、アクセル指令値、およびブレーキ指令値を含む車両情報を取得し、取得した車両情報に基づいて、補助操舵制御部151が右輪用のアクチュエータ駆動制御部31R、左輪用のアクチュエータ駆動制御部31Lを制御することで、右輪ハブユニット1R、および左輪ハブユニット1Lが備えるモータ26を駆動し、左右の車輪を独立して操舵可能である。
制御部150bは、例えば専用のECUとして設けられるが、メインのECU130の一部として設けてもよい。
図10に示すように、第2のステアリング装置150により操舵可能な前輪の作動範囲を±θfmaxとする。また、図11に示すように、車速によって前輪の補正舵角係数(切り増し係数)αθfを決定する。この前輪の補正舵角係数αθfを使って、前輪の補正舵角量θfは次式で表現され、制御部150b(図9)は、車速によって車輪角度の補正舵角量を決定する。
θf=αθf・θfmax
低速度域(0~VLFkm/h以下)では前輪の補正舵角係数αθfを「1.0」とし、VLFkm/hから車速の上昇に合わせ徐々に補正舵角係数αθfを減少させ、高速度域(VHFkm/h以上)では「A」とする。係数A、車速VLFkm/h、VHFkm/hは、車両情報によって異なる値であり、例えば、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方により定められる。
図12および図13に示すように、左右独立駆動装置162は、左右の後輪の駆動・回生トルクを左右別々に制御し、車両の横滑りなどを抑制して安定してスムーズに操作するための装置である。この左右独立駆動装置162は、インホイールモータ162aと、このインホイールモータ162aを制御する制御部162b(後述する)とを有する。
インホイールモータ162aは、車輪用軸受163と、モータを兼用する発電機である電動発電機164とを備える。このインホイールモータ162aは、後輪となる左右の車輪9R,9R(図1)に駆動力を補助的に与えるものとして小型のインホイールモータを採用しているが、左右の車輪9R,9R(図1)を別々に駆動制御できるものであれば、後述するオンボード式でもよい。
車輪用軸受163は、固定輪である外輪165と、複列の転動体166と、回転輪であるハブ輪167とを有する。外輪165とハブ輪167との間の軸受空間には、グリースが封入されている。外輪165は、複列の軌道面が形成された外輪本体165aと、この外輪本体165aのアウトボード側の外周面に設けられた外輪外周体165bとを有し、この例では、これら外輪本体165aと外輪外周体165bとは同一材料から一体形成されている。
大径円筒部170aには、複数のねじ孔165baに対応する複数のボルト孔が形成されている。各ボルト孔は、各ボルト171の雄ねじを通す貫通孔と、この貫通孔に連通する座繰り孔とを有する。大径円筒部170aの各ボルト孔にボルト171が挿入され、同ボルト171が外輪外周体165bのねじ孔165baに着脱可能に螺合されている。
図12に示すように、ブレーキ21は、ディスク状のブレーキロータ21aと、ブレーキキャリパ(図示せず)とを備える摩擦ブレーキである。ブレーキロータ21aは、平板状部21aaと、外周部21abとを有する。平板状部21aaは、ハブフランジ168に重なる環状で且つ平板状の部材である。外周部21abは、平板状部21aaの外周縁部からインボード側に円筒状に延びる円筒状部と、この円筒状部のインボード側端から外径側に平板状に延びる平板部とを有する。
前記ブレーキキャリパは、ナックル6に取付けられ、前記平板部を挟み付ける摩擦パッド(図示せず)を有する。前記ブレーキキャリパは、油圧式および機械式のいずれであってもよく、また電動モータ式であってもよい。
図12および図13に示すように、この例の電動発電機164は、車輪の回転で発電を行い、給電されることによって車輪を回転駆動可能な走行補助用の電動発電機である。電動発電機164は、ロータ172がステータ173の半径方向外方に位置するアウターロータ型である。つまりステータ173は外輪165の外周に位置し、ロータ172はステータ173の外周に位置する。また、電動発電機164は、ロータ172がハブ輪167に取付けられたダイレクトドライブ形式である。
図12に示すように、回転ケース172aのインボード側の内周面と、車体取付フランジ170aaの外周面との間には、電動発電機164および車輪用軸受163内部への水および異物の侵入を防ぐ環状のシール部材176が配置されている。
このインホイールモータ162aには、回転検出器177が設けられている。この回転検出器177は、走行補助用の電動発電機164の回転を制御するために、外輪165に対するハブ輪167の回転角度または回転速度を検出する。回転検出器177は、被検出部177aと、この被検出部177aを検出するセンサ部177bとを有する。
図14に示すように、左右独立駆動装置162の制御部162bは、ECU130から、車速およびステアリング角度を含む車両情報を取得し、取得した車速およびステアリング角度に応じて、駆動制御部178が右後輪用のモータ制御装置179R、左後輪用のモータ制御装置179Lを制御することで、右後輪用のインホイールモータ162a、および左後輪用のインホイールモータ162が備える電動発電機164(図12)を駆動し、左右の後輪を個別に駆動または回生制動可能である。
図14に示すように、左右独立駆動装置162の異常としては、モータ制御装置179R、179Lの異常、例えば、与えられた電流指令信号に対して所望の駆動電流が出力されない等の異常、または前記バッテリの異常等が挙げられる。前記駆動電流はモータ電流を検出する図示外の電流検出手段等から取得可能である。
図15は、低速左旋回時の車両システムの動作を概略示す概念図である。
左右の前輪9F,9Fは、第2のステアリング装置150によって、矢印Y1のように切り増し操作が行われる。また、後輪9R,9Rは旋回外輪側が正駆動、旋回内輪側を逆駆動(回生制動)とすることにより、前輪9Fのみで操舵する場合より最小回転半径を小さくできる。
左右の前輪9F,9Fは、第2のステアリング装置150によって、矢印Y2のように切り増し操作が行われる。また、後輪9R,9Rは旋回外輪側が正駆動、旋回内輪側を逆駆動(回生制動)とすることで旋回力を大きくし、旋回し易くする。
このとき、後輪9Rに横滑りが発生した場合、スピンする方向とは逆向きに旋回トルクが作用するように後輪9Rの駆動方向を変更する。つまり、後輪9R,9Rの旋回内輪側を正駆動、後輪9R,9Rの旋回外輪側を逆駆動とすることにより、横滑りを抑えることが可能となるため、車線変更などでの車両の走行安定性を向上することが可能となる。
補助操舵制御部151は、前記車速およびステアリング角度に応じて、左右の前輪の角度を調整する制御に加えて以下の図17に示すように左右の前輪を独立して操舵する制御を行ってもよい。前記車速およびステアリング角度に応じた制御と、図17に示す制御とを、運転者の操作または車両状況等に応じて切替えてもよいし、並行して実行してもよい。
補助操舵制御部151は、規範横加速度計算部152、右輪タイヤ角度計算部153、左輪タイヤ角度計算部154、右輪路面摩擦係数計算部155、目標ヨーレート計算部156、左輪路面摩擦係数計算部157、目標ヨーレート補正部158、目標左右輪タイヤ角度計算部159、右輪指令値計算部160、および左輪指令値計算部161を備える。
右輪路面摩擦係数計算部155および左輪路面摩擦係数計算部157は、ECU130から取得する実横加速度情報および規範横加速度計算部152から入力される規範横加速度情報に基づいて、路面摩擦係数の計算を行う。具体的には、右輪路面摩擦係数計算部155および左輪路面摩擦係数計算部157は、規範横加速度計算部152から規範横加速度情報が入力されると、右輪タイヤ角度計算部153および左輪タイヤ角度計算部154からタイヤ角度情報を取得する。右輪路面摩擦係数計算部155および左輪路面摩擦係数計算部157は、前記マップ(図18)に基づいて、実横加速度/規範横加速度とタイヤ角度とから、路面摩擦係数を算出する。右輪路面摩擦係数計算部155および左輪路面摩擦係数計算部157は、算出した右輪の路面摩擦係数である右輪路面摩擦係数情報と、左輪の路面摩擦係数である左輪路面摩擦係数情報とを、目標ヨーレート補正部158に出力する。
目標ヨーレート補正部158は、右輪路面摩擦係数計算部155および左輪路面摩擦係数計算部157から、右輪路面摩擦係数情報および左輪路面摩擦係数情報が入力されると、目標ヨーレート計算部156から目標ヨーレート情報を取得し、右輪路面摩擦係数情報および左輪路面摩擦係数情報で表される路面摩擦係数に応じて目標ヨーレートの補正を行う。目標ヨーレート補正部158は、補正後の目標ヨーレートを補正後ヨーレート情報として目標左右輪タイヤ角度計算部159へ出力する。
目標左右輪タイヤ角度計算部159は、計算した左右輪それぞれの目標タイヤ角度を目標タイヤ角度情報として、右輪指令値計算部160および左輪指令値計算部161へ出力する。
具体的には、図9および図17に示すように、各アクチュエータ駆動制御部31R,31Lは、右輪指令値計算部160および左輪指令値計算部161から右輪転舵量情報および左輪転舵量情報が入力されると、現在の右輪ハブユニット1R、および左輪ハブユニット1Lの転舵角を表す各モータ26の位置情報を取得し、右輪転舵量情報および左輪転舵量情報に基づいてモータ26の目標位置を決定し、各モータ26へ流す電流の制御を行う。
以上説明した車両システムSSによれば、第1のステアリング装置11は、操舵指令装置が出力する操舵量の指令に従い左右の前輪9F,9Fを操舵する。制御装置CUは、車速およびステアリング角度に応じて、左右の前輪9F,9Fの角度を調整するように各操舵用アクチュエータ5を制御すると共に左右の後輪9R,9Rを個別に駆動または回生制動するように左右独立駆動装置162を制御する。運転者のハンドル操作等による車両運動の挙動につき、前輪9F,9Fを第2のステアリング装置150で左右別々に修正操舵し、さらに後輪9R,9Rの駆動力または回生制動力を制御することで、車両100の姿勢制御を適切に行うことが可能となる。
・その他第2のステアリング装置等に異常が発生した場合、運転者のハンドル操作によって第1のステアリング装置11を作動させて車両を確実に停止できる状態まで移動させることができ、安全性の向上を図れる。
以下の説明においては、各実施の形態で先行して説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、特に記載のない限り先行して説明している形態と同様とする。同一の構成から同一の作用効果を奏する。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図20に示すように、左右独立駆動装置162Aは、二モータ式オンボードモータ162c,162cを有するものであってもよい。この例は、二つのモータ162c,162cが車両の車体に搭載されたものである。
自動の操舵指令装置200Aは、例えば道路上の白線および障害物を認識し、操舵指令を生成して出力する。自動の操舵指令装置200Aは、車両の自動運転を行う装置の一部であっても、手動運転による操舵の支援を行う装置であってもよい。
Claims (10)
- 操舵指令装置が出力する操舵量の指令に従い車両の左右の前輪を操舵する第1のステアリング装置と、
前記左右の前輪を支持する支持部材にそれぞれ設けられた操舵用アクチュエータの駆動により前記左右の前輪を個別に操舵する第2のステアリング装置と、
車速およびステアリング角度を含む車両情報を検出する車両情報検出部と、
左右の後輪を独立に駆動する左右独立駆動装置と、を備え、
少なくとも前記車速およびステアリング角度のいずれか一方の情報に応じて、前記左右の前輪の角度を調整するように前記各操舵用アクチュエータを制御すると共に前記左右の後輪を個別に駆動または回生制動するように前記左右独立駆動装置を制御する制御装置を備えた車両システム。 - 請求項1に記載の車両システムにおいて、前記第2のステアリング装置は、
前記各前輪を支持するハブベアリングを有するハブユニット本体と、
懸架装置の前記支持部材である足回りフレーム部品に設けられ、前記ハブユニット本体を上下方向に延びる転舵軸心回りに回転自在に支持するユニット支持部材と、
前記ハブユニット本体を前記転舵軸心回りに回転駆動する前記操舵用アクチュエータと、を備える車両システム。 - 請求項1または請求項2に記載の車両システムにおいて、前記制御装置は、与えられた操舵角指令信号に応じた電流指令信号を出力する補助操舵制御部と、この補助操舵制御部から入力された電流指令信号に応じた電流を出力して前記操舵用アクチュエータを駆動制御するアクチュエータ駆動制御部とを有する車両システム。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両システムにおいて、前記操舵用アクチュエータは、前記前輪からの逆入力を防止する逆入力防止機構を備える車両システム。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両システムにおいて、前記左右独立駆動装置は、インホイールモータを有する車両システム。
- 請求項5に記載の車両システムにおいて、前記インホイールモータは、前記車両のブレーキロータの内径よりも半径方向内方にステータが配置された車両システム。
- 請求項5または請求項6に記載の車両システムにおいて、前記インホイールモータは、ロータがステータの半径方向外方に位置するアウターロータ型である車両システム。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両システムにおいて、前記左右独立駆動装置は、2モータ式オンボードモータを有する車両システム。
- 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の車両システムにおいて、前記制御装置は、定められた条件に従って前記第2のステアリング装置および前記左右独立駆動装置の少なくともいずれか一方の異常を判定する判定手段を有し、前記制御装置は、前記判定手段により前記第2のステアリング装置および前記左右独立駆動装置の少なくともいずれか一方の異常を判定したとき、前記各操舵用アクチュエータおよび前記左右独立駆動装置の制御を中断する車両システム。
- 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の車両システムを備えた車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018097101A JP7079656B2 (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | 車両システムおよびそれを備えた車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018097101A JP7079656B2 (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | 車両システムおよびそれを備えた車両 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019202571A JP2019202571A (ja) | 2019-11-28 |
JP7079656B2 true JP7079656B2 (ja) | 2022-06-02 |
Family
ID=68726001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018097101A Active JP7079656B2 (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | 車両システムおよびそれを備えた車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7079656B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021084596A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 日野自動車株式会社 | 操舵制御装置 |
WO2021145270A1 (ja) * | 2020-01-14 | 2021-07-22 | 株式会社デンソー | 車両の駆動制御装置 |
JP7234962B2 (ja) * | 2020-02-11 | 2023-03-08 | トヨタ自動車株式会社 | 転舵装置およびそれが設けられたステアリングシステム |
CN111764232B (zh) * | 2020-05-22 | 2024-02-20 | 卓木城 | 一种预制防水卷材滩涂机 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012121391A (ja) | 2010-12-07 | 2012-06-28 | Ntn Corp | ステアリング装置 |
JP2016111779A (ja) | 2014-12-04 | 2016-06-20 | 日産自動車株式会社 | 車両駆動力制御装置 |
JP2017128151A (ja) | 2016-01-18 | 2017-07-27 | Ntn株式会社 | 車輪軸受装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01190587A (ja) * | 1987-09-26 | 1989-07-31 | Mazda Motor Corp | 車輪のトー角制御装置 |
JP2006062505A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用サスペンション装置 |
-
2018
- 2018-05-21 JP JP2018097101A patent/JP7079656B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012121391A (ja) | 2010-12-07 | 2012-06-28 | Ntn Corp | ステアリング装置 |
JP2016111779A (ja) | 2014-12-04 | 2016-06-20 | 日産自動車株式会社 | 車両駆動力制御装置 |
JP2017128151A (ja) | 2016-01-18 | 2017-07-27 | Ntn株式会社 | 車輪軸受装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019202571A (ja) | 2019-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7079656B2 (ja) | 車両システムおよびそれを備えた車両 | |
WO2012073358A1 (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JP7224110B2 (ja) | ステアリングシステムおよびこれを備えた車両 | |
JP7068882B2 (ja) | ステアリングシステムおよびこれを備えた車両 | |
JP7116566B2 (ja) | ステアリングシステムおよびこれを備えた車両 | |
JP2020050327A (ja) | ステアリングシステムおよびそれを備えた車両 | |
JP2019171905A (ja) | ステアリングシステムおよびこれを備えた車両 | |
JP2013256254A (ja) | 左右独立駆動車の一輪ロック時制御装置 | |
JP7017964B2 (ja) | ステアリングシステムおよびこれを備えた車両 | |
WO2019189095A1 (ja) | ステアリングシステムおよびこれを備えた車両 | |
WO2020067166A1 (ja) | 操舵機能付ハブユニットおよびこれを備えた車両 | |
JP6990079B2 (ja) | ステアリングシステム | |
JP6967478B2 (ja) | ステアリングシステムおよびこれを備えた車両 | |
JP6990078B2 (ja) | 転舵機能付ハブユニットおよびこれを備えた車両 | |
JP7320348B2 (ja) | ステアリングシステムおよびこれを備えた車両 | |
JP7049864B2 (ja) | 転舵機能付きハブユニット、転舵システム、および転舵機能付きハブユニットを備えた車両 | |
JP7118682B2 (ja) | ステアリングシステムおよびこれを備えた車両 | |
WO2019189094A1 (ja) | ステアリングシステムおよびこれを備えた車両 | |
JP7060984B2 (ja) | 転舵機能付ハブユニットおよびこれを備えた車両 | |
WO2019181663A1 (ja) | ステアリングシステムおよびそれを備えた車両 | |
JP2006182050A (ja) | 4輪独立駆動車の制駆動力制御装置 | |
JP2019171907A (ja) | ステアリングシステムおよびこれを備えた車両 | |
JP7296332B2 (ja) | 操舵機能付ハブユニットおよびこれを備えた車両 | |
JPH01298905A (ja) | 電気自動車 | |
WO2019059086A1 (ja) | ステアリングシステム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20210106 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20210208 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210309 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220426 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220523 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7079656 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |