JP2020050327A - ステアリングシステムおよびそれを備えた車両 - Google Patents

ステアリングシステムおよびそれを備えた車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2020050327A
JP2020050327A JP2019040354A JP2019040354A JP2020050327A JP 2020050327 A JP2020050327 A JP 2020050327A JP 2019040354 A JP2019040354 A JP 2019040354A JP 2019040354 A JP2019040354 A JP 2019040354A JP 2020050327 A JP2020050327 A JP 2020050327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
angle
vehicle
auxiliary
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019040354A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7202930B2 (ja
Inventor
教雄 石原
Norio Ishihara
教雄 石原
貴志 伊東
Takashi Ito
貴志 伊東
正人 安部
Masato Abe
正人 安部
狩野 芳郎
Yoshiro Kano
芳郎 狩野
山門 誠
Makoto Yamakado
山門  誠
満憲 石橋
Mitsunori Ishibashi
満憲 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to CN201980019636.1A priority Critical patent/CN111867921B/zh
Priority to EP19770509.8A priority patent/EP3770040B1/en
Priority to PCT/JP2019/010105 priority patent/WO2019181663A1/ja
Publication of JP2020050327A publication Critical patent/JP2020050327A/ja
Priority to US17/025,176 priority patent/US11459029B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP7202930B2 publication Critical patent/JP7202930B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • B62D6/008Control of feed-back to the steering input member, e.g. simulating road feel in steer-by-wire applications
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D9/00Steering deflectable wheels not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D17/00Means on vehicles for adjusting camber, castor, or toe-in
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/001Mechanical components or aspects of steer-by-wire systems, not otherwise provided for in this maingroup
    • B62D5/005Mechanical components or aspects of steer-by-wire systems, not otherwise provided for in this maingroup means for generating torque on steering wheel or input member, e.g. feedback
    • B62D5/006Mechanical components or aspects of steer-by-wire systems, not otherwise provided for in this maingroup means for generating torque on steering wheel or input member, e.g. feedback power actuated
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • B62D6/002Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits computing target steering angles for front or rear wheels
    • B62D6/003Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits computing target steering angles for front or rear wheels in order to control vehicle yaw movement, i.e. around a vertical axis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0418Electric motor acting on road wheel carriers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/18Steering knuckles; King pins

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

【課題】構造が簡単でかつ安全性を確保した機械的な機構を備えながら、車両速度と操舵指示角に合わせて左右前輪の角度を制御でき、ハンドル操作自動運転装置からの操舵指令に対する車両の応答性を向上させることができるステアリングシステムを提供する。【解決手段】このステアリングシステム100は、機械的に連動し、左右の前輪9を足回りフレーム部品6の角度変更によって操舵させる第1のステアリング装置11と、第2のステアリング装置150とを備える。第2のステアリング装置150は、補助転舵用アクチュエータ5を駆動することで足回りフレーム部品6に対する車輪9の角度を変える。第2のステアリング装置150の補助転舵制御部151は、操舵指示角と車両速度に基づき、車両運動の数値モデルにより求まる操舵角と、実際の操舵角との差分となる操舵角だけ転舵させるように制御する。【選択図】図1

Description

この発明は、通常のステアリング装置に対して、±数度以下の補助的な転舵を加える機構を付加し、運転者のハンドル操作に対する車両の応答性を向上させるステアリングシステムおよびそれを備えた車両に関する。
従来の一般的なステアリング装置は、ハンドルの回転に機械的に連動する足回りフレーム部品の角度を変更させ、前輪の操舵を行うものであるが、運転者のハンドル操作に対して車両が進行方向を変える応答性が今一つ低い。このような応答性を向上させる技術として、特許文献1,2が提案されている。
特許文献1は、前輪が操舵される車両の挙動を制御する車両用挙動制御装置において、ドライバの意思を車両の挙動に反映させるだけではなく、車両姿勢の安定感や乗り心地が一層向上するように車両挙動を制御する装置である。
同文献における操舵装置は、ステアリングホイールの回転を前輪に伝達する操舵装置であって、ステアリングホイール側機構とこれと機械的に分離されている前輪を操舵する車輪側機構を備える。
前記ステアリングホイール側機構には、ステアリングホイールの回転操舵角を検出する第1舵角センサが設けられ、前記車輪側機構には前輪の操舵に対応する操舵角を検出する第2舵角センサを備える。前記第1舵角センサの出力と第2舵角センサの出力とから操舵速度を算出し、車両において生じた転舵が、ドライバが意思をもって行ったステアリング操作に対応する操舵であるか、或いは外乱による前輪の転舵に対応する操舵であるかを、上記第1及び第2舵角センサの出力に基づいて判断し、この判断結果に基づいて操舵速度を決定する。
特許文献2には、1つのホイール内において、モータを2個使用し、車輪のトー角とキャンバー角の両方を調整することが記載されている。
特許6270251号明細書 独国特許出願公開第102012206337号明細書
特許文献1のようなステアバイワイヤシステムを用いた構成では、走行中に電源が失陥した場合など、車両の操作ができなくなることが考えられ、安全性に課題がある。
また、特許文献2等の補助的な転舵機能を備えた機構では、車輪のトー角やキャンバー角を自由に変更することを目的としているため、複雑な構成となっている。特許文献2の場合は、モータを2個使っているため、モータ個数の増大によるコスト増が生じるだけでなく、1つの車輪内でトー角とキャンバー角の両方を制御するために、複雑で大きな機構になる。
この発明は、上記課題を解消するものであり、その目的は、構造が簡単でかつ安全性を確保した機械的な機構を備えながら、車両速度と操舵指示角に合わせて左右前輪の角度を制御でき、ハンドル操作や自動運転装置からの操舵指令に対する車両の応答性を向上させることができるステアリングシステムおよび車両を提供することである。
この発明のステアリングシステム100は、車両101の前輪となる左右の車輪9,9が機械的に連動し、ハンドル200の回転または電気信号による操舵指示角δに従い車両101の前輪となる左右の車輪9,9を、これら左右の車輪9,9が設置される懸架装置12の左右の足回りフレーム部品6,6の角度変更によって操舵する第1のステアリング装置11と、
前記左右の車輪9,9に対してそれぞれ設けられた補助転舵用アクチュエータ5,5を駆動することで前記足回りフレーム部品6,6に対する車輪9,9の角度を変えて前記左右の車輪9,9を個別に転舵させる第2のステアリング装置150と、
前記車両101の車両速度Vおよび操舵指示角δを含む車両情報を検出する車両情報検出部110と、
を備えたステアリングシステム100であって、
前記第2のステアリング装置150は、前記操舵指示角δと前記車両速度Vの情報に基づき車両運動の数値モデルMにより求まる前記前輪の操舵角δと、前記第1のステアリング装置11で操舵される実際の前輪9,9の操舵角δとの差分となる操舵角δだけ転舵させるように前記補助転舵用アクチュエータ5を制御する補助転舵制御部151を有する、ことを特徴とする。
この構成によると、第1のステアリング装置11により、操舵指示角δに従い左右の足回りフレーム部品6,6が機械的に連動して角度変更し、前輪である左右の車輪9,9が足回りフレーム部品6,6と共に操舵される。例えば、運転者によるハンドル200の回転に機械的に連動して、左右の足回りフレーム部品6が角度変更し、足回りフレーム部品6,6と共に前輪となる車輪9,9が操舵される。この操舵は、一般的な車両の操舵と同じである。この第1のステアリング装置11による操舵角δに対して、第2のステアリング装置150による転舵が、補助転舵制御部151による制御によって加えられる。
この場合に、第2のステアリング装置150では、操舵指示角δと車両速度Vの情報に基づき、車両運動の数値モデルM、つまり動力学モデルにより応答最良の操舵角(理想の操舵角)として求まる操舵角δと、第1のステアリング装置11で操舵される実際の車輪9,9の操舵角δとの差分となる操舵角δだけ転舵させるように補助転舵用アクチュエータ5を制御する。すなわち、旋回時に、操舵指示角δと走行速度に応じて、車両の動力学モデルに基づく適切なタイヤ角になるように、第2のステアリング装置150によって補正する。そのため、ハンドル操作や自動運転装置からの操舵指令に対する応答性を改善することが出来る。
第2のステアリング装置150は、上記のように通常のハンドル操作による操舵を補正するものであるため、最大転舵角は、例えば±数度(±2〜±5)に制限された構成でよい。そのため、従来のステアバイシステムと異なり、電源の失陥等で補助転舵用アクチュエータ5を正しく動作させることができなくなった場合でも、車両101の走行方向への影響は小さく、安全性が確保される。第2のステアリング装置150は、±数度以下の角度の転舵を加えるものであり、その補助転舵用アクチュエータ5も一つで済むため、従来のトー角とキャンバー角との両方を調整する機構に比べて、簡単な構造で済む。また、±数度以下の転舵角度の補正であるため、運転者に危険を感じせることなく、前記ハンドル操作に対する応答性の改善が行える。
このように、構造が簡単でかつ安全性を確保した機構を用いながら、車両速度Vと操舵指示角δに合わせて左右輪9,9の転舵角度を制御し、運転者のハンドル操作または自動運転装置からの操舵指令に対する車両101の応答性を向上させることが可能となる。
この発明のステアリングシステム100において、前記第2のステアリング装置150の前記補助転舵制御部151により前記追加転舵の操舵角δを求めて転舵させる制御に、2輪モデルを用いた、次の式(14)を用いてもよい。
Figure 2020050327
ここで、
δ:差分となる追加転舵の操舵角
δ:操舵指示角
V:車両速度
β=0:舵角に対する横滑り角βが0となる時の車両速度
n:操舵指示角の前輪の操舵角との比(ギアレシオ)
ζ:減衰率
ω:固有振動数(車両の固有振動数)
α,α,α:パラメータ
:後輪1輪あたりのタイヤコーナリングパワー
:車両重心と後輪車軸の距離
l:前輪車軸と後輪車軸の距離(l+l
I:車両のヨー慣性モーメント
s:ラプラス変換における複素変数
上記式(14)を用いると、発明の詳細な説明欄で詳しく説明するように、操舵指示角δと車両速度Vの情報に基づき、車両運動の数値モデルにより求まる前輪の理想の操舵角δと、前記第1のステアリング装置11で操舵される実際の車輪9,9の操舵角δとの差分となる追加転舵の操舵角δ、つまり補助的に加える操舵角δを適切に求めることができる。そのため、運転者のハンドル操作に対する車両の応答性の向上が良好に得られる。
この発明のステアリングシステム100において、前記第2のステアリング装置150の前記補助転舵制御部151により前記追加転舵の操舵角δhbを求めて転舵させる制御に、次式(27)を用いてもよい。
Figure 2020050327

上記式(27)を用いて追加転舵の操舵角δhbを演算し、左右それぞれの第2のステアリング装置150を微小な角度で制御することで、タイヤの操縦安定性能を効果的に利用できる。
この発明のステアリングシステム100において、前記補助転舵制御部151は、前記車両運動の数値モデルにより求まる前記前輪の左右それぞれの操舵角δと、前記第1のステアリング装置11で操舵される実際の前輪の左右それぞれの操舵角δとのそれぞれの差分となる追加転舵の個別の操舵角(δ2L、δ2R)だけ転舵させるように前記補助転舵用アクチュエータ5,5を制御してもよい。この場合、車両の旋回時に、例えば、左右の操舵角を微妙に変化させることで車両の走行特性を変化させ、それぞれの車輪9,9に掛かる荷重を変化させるなど、細かな制御が可能となり、さらなる車両運動性能の改善が期待できる。
この発明のステアリングシステム100において、前記第2のステアリング装置150は、車輪取付用のハブベアリング15を有するハブユニット本体2と、前記足回りフレーム部品6と連結されまたは足回りフレーム部品6の一部として構成されたユニット支持部材3とを備え、
前記ハブユニット本体2は、上下方向に延びる補助転舵軸心A回りに回転自在に回転許容支持部品4を介して前記ユニット支持部材3に支持され、前記補助転舵用アクチュエータ5の駆動により前記補助転舵軸心A回りに回転させられる補助転舵機能付ハブユニットであってもよい。
第2のステアリング装置150を上記構成とすることで、既存の車両の基本構造を変更することなく、簡単な構造で、ハブユニット本体2に取付けられた車輪9,9のトー角度を自由に調整することができる。
この発明のステアリングシステム100において、前記第2のステアリング装置150は、車輪取付用のハブベアリング15を有するハブユニット本体2、および前記足回りフレーム部品6と連結されまたは足回りフレーム部品6の一部として構成されて前記ハブユニット本体2を前記足回りフレーム部品6に対して角度変更可能に支持するユニット支持部材3を有する機構部150aと、前記補助転舵制御部151、およびこの補助転舵制御部151が出力するモータ指令信号に応じた駆動電流を出力して前記補助転舵用アクチュエータ5を駆動するモータ制御装置170,175を有する制御装置部150bとを備える構成であってもよい。
第2のステアリング装置150を上記のような機構部150aと制御装置部150bとを備える構成とすることで、構造が簡単でかつ安全性を確保した機械的な機構を用いながら、車両速度Vと操舵指示角δに合わせて左右輪の角度を別々に制御し、運転者のハンドル操作に対する車両の応答性を向上させることが、簡素な構成で実現できる。
この発明のステアリングシステム100において、前記第2のステアリング装置150の前記補助転舵用アクチュエータ5が逆入力防止機構25bを備えていてもよい。
前記逆入力防止機構25bを備えていると、制御系に異常が発生した場合、瞬時に補助転舵用アクチュエータ5の制御を停止するだけで、路面からの逆入力を防止することでハブユニットのふらつきを抑え、運転者のハンドル操作によって車両を確実に停止できる状態まで移動させることができ、安全を確保することができる。前記逆入力防止機構25bは、前記補助転舵用アクチュエータ5の動作を伝える機構に台形ネジを用いることなどで、簡単に構成することができる。
この発明の車両は、この発明の上記いずれかの構成のステアリングシステム100を装備した車両である。
この構成の車両によると、ステアリングシステム100に構造が簡単でかつ安全性を確保した機械的な機構を用いて、車両速度Vと操舵指示角δに合わせて左右前輪の転舵角度を制御し、運転者のハンドル操作や自動運転装置からの操舵指令に対する車両101の応答性を向上させることができる。
この発明のステアリングシステムは、車両の前輪となる左右の車輪が機械的に連動し、ハンドルの回転または電気信号による操舵指示角に従い車両の前輪となる左右の車輪を、これら左右の車輪が設置される懸架装置の左右の足回りフレーム部品の角度変更によって操舵する第1のステアリング装置と、前記左右の車輪に対してそれぞれ設けられた補助転舵用アクチュエータを駆動することで前記足回りフレーム部品に対する車輪の角度を変えて前記左右の車輪を個別に転舵させる第2のステアリング装置と、前記車両の車両速度および操舵指示角を含む車両情報を検出する車両情報検出部と、を備えたステアリングシステムであって、前記第2のステアリング装置は、前記操舵指示角と前記車両速度の情報に基づき車両運動の数値モデルにより求まる前記前輪の操舵角と、前記第1のステアリング装置で操舵される実際の前輪の操舵角との差分となる追加転舵の操舵角δだけ転舵させるように前記補助転舵用アクチュエータを制御する補助転舵制御部を有するため、構造が簡単でかつ安全性を確保した機械的な機構を用いながら、車両速度と操舵指示角に合わせて左右輪の角度を別々に制御し、運転者のハンドル操作や自動運転装置からの操舵指令に対する車両の応答性を向上させることができる。
この発明の車両は、この発明のステアリングシステムを備えるため、運転者のハンドル操作や自動運転装置からの操舵指令に対する車両の応答性を向上させることができる。
この発明一実施形態に係るステアリングシステムおよびこのシステムを搭載した車両の概念構成を概略示す説明図である。 同ステアリングシステムの概念構成を示すブロック図である。 同ステアリングシステムの補助転舵制御部の概念構成を示すブロック図である。 同車両の4輪モデルの説明図である。 同4輪モデルを変換した2輪モデルの説明図である。 同ステアリングシステムにおける補助転舵の制御を行った場合と行わない場合とにつき車両のヨー角速度と横加速の変化を示すグラフである。 同ステアリングシステムにおける第2のステアリング装置の機構部およびその周辺の構成を示す縦断面図である。 同第2のステアリング装置の機構部等の構成を示す水平断面図である。 同第2のステアリング装置の機構部等の異なる動作状態を示す水平断面図である。 同第2のステアリング装置の機構部の外観を示す斜視図である。 同第2のステアリング装置の機構部の分解正面図である。 同第2のステアリング装置の機構部の側面図である。 同第2のステアリング装置の機構部の平面図である。 図12のXIV - XIV 線断面図である。 車両軌跡および横加速度の解析結果を示す図である。 左タイヤ角度および右タイヤ角度の解析結果を示す図である。
この発明の一実施形態を図1ないし図16と共に説明する。
図1は、この実施形態に係るステアリングシステム100を搭載した自動車等の車両101の概念構成を概略示す図である。車両101は、前輪となる左右の車輪9,9と、後輪となる左右の車輪9,9とを有する4輪車両であり、駆動方式は、前輪駆動、後輪駆動、4輪駆動のいずれであってもよい。
このステアリングシステム100は、車両101の操舵を行うためのシステムであり、第1のステアリング装置11と、第2のステアリング装置150と、車両情報検出部110とを備える。
<第1のステアリング装置11の構成>
第1のステアリング装置11は、ハンドル200に機械的に連動し、ハンドル角である操舵指示角に従い前輪となる左右の車輪9,9を、これら左右の車輪9,9が設置される左右の足回りフレーム部品6,6の角度変更によって操舵する装置である。足回りフレーム部品6,6は、この実施形態ではナックルである。
第1のステアリング装置11は、ハンドル200が取付けられたステアリングシャフト32、ラックアンドピニオン(図示せず)、タイロッド14等、周知の機械的な構成を備える。運転者がハンドル200に対して回転入力を行うと、ステアリングシャフト32も連動して回転する。ステアリングシャフト32が回転すると、ラックアンドピニオンによってステアリングシャフト32と連結されているタイロッド14が車幅方向に移動することで、懸架装置12の足回りフレーム部品6と共に、この足回りフレーム部品6に設置された車輪9の向きが変わり、左右の車輪9,9を連動して操舵することが可能である。
<第2のステアリング装置150の概略構成>
第2のステアリング装置150は、車両101の状態に応じた制御によって補助的な転舵を行う装置であり、機械構造部分である機構部150aと、この機構部150aを制御する制御装置部150bとを有する。
機構部150aは、補助転舵の対象となる車輪9,9毎に設けられる機構であり、車両101のタイヤハウジング105内に設けられて補助転舵用アクチュエータ5の駆動により車輪9を個別に、前記足回りフレーム部品6に対して転舵させる。機構部150aは、図1および図7に示すように、ハブベアリング15を有するハブユニット本体2、および前記足回りフレーム部品6と連結されまたは足回りフレーム部品6の一部として構成されてハブユニット本体2を足回りフレーム部品6に対して角度変更可能に支持するユニット支持部材3を有する補助転舵機能付のハブユニットとして構成される。補助転舵用アクチュエータ5は、その駆動源となるモータ26に路面からの外力が入る逆入力を阻止する逆入力防止機構25b(図8参照)を備える。
第2のステアリング装置150は、上記のように補助転舵機能付のハブユニットとして構成されるが、このハブユニット内に車輪9の回転軸とは異なる1つの補助転舵軸心Aを持つ。また、ハブユニット内の補助転舵用アクチュエータ5によって前記補助転舵軸心Aを中心として転舵させる。左右の車輪9,9を独立して転舵可能である。
機構部150aの詳細は、後に図7〜図14と共に説明する。
図1において、制御装置部150bは、車両情報検出部110により検出された車両101の状態を表す車両情報に基づいて、補助転舵用アクチュエータ5を制御する補助転舵制御部151を有する。
<車両情報検出部110>
車両情報検出部110は、車両101の状態を検出する手段であり、各種のセンサ類の群を称している。車両情報検出部110の検出した車両情報は、メインのECU130を介して第2のステアリング装置150の補助転舵制御部151に転送される。
図2に示すように、車両情報検出部110として、この実施形態では、車両101(図1)の走行速度である車両速度を検出する車速検出部111と、ハンドル200の回転角である操舵指示角を検出する操舵指示角検出部112とが設けられている。
車速検出部111は、例えば車両が備えるトランスミッションの内部に取り付けたスピードセンサ等のセンサ(図示せず)の出力に基づいて、この車両の車両速度を検出し、ECU130へ出力する。
操舵指示角検出部112は、例えば第1のステアリング装置11が備えるモータ部に取り付けられたレゾルバ等のセンサ(図示せず)の出力に基づいて操舵角を検出し、ECU130へ出力する。
<ECU130>
ECU130は、車両101(図1)の全体の協調制御または統括制御を行う制御装置であり、VCUとも称される。前記補助転舵制御部151は、前記ECU130の一部として設けられていてもよいが、この例では前記ECU130とは別の専用のECUとして設けられている。
<制御装置部150b>
図2に示すように、制御装置部150bは、前記補助転舵制御部151、およびこの補助転舵制御部151が出力するモータ指令信号に応じた駆動電流を出力して右輪および左輪のハブユニット1R,1Lにおける補助転舵用のアクチュエータ5,5を駆動する右輪用および左輪用のモータ制御装置170,175を有する。
<補助転舵制御部151>
図3に示すように、補助転舵制御部151は、操舵指示角δと車両速度Vの情報に基づき車両運動の数値モデルMにより求まる車輪の操舵角δと、第1のステアリング装置11(図2)で操舵される実際の車輪9の操舵角δとの差分となる追加転舵の操舵角δだけ転舵させるように前記左右輪の補助転舵用アクチュエータ5,5を制御する手段である。
補助転舵制御部151は、前記車両運動の数値モデルMから前記差分となる追加転舵の操舵角δを換算する差分演算部151aaを有する補助転舵角演算部151aと、この補助転舵角演算部151aが演算した操舵角δを前記モータ指令信号として出力する制御指令出力部151bとを有する。
補助転舵制御部151は、前記数値モデルMを用いた操舵指示角δと車両速度Vの情報に基づく制御において、操舵の応答性を改善する制御に次の式(14)を用い、前輪タイヤを効果的に利用する制御に式(27)を用いる。式(14)、式(27)は前記数値モデルMを用いて導き出された数式である。補助転舵制御部151は、前記数値モデルM自体は有しておらず、式(14)、式(27)を備える。
Figure 2020050327
ここで、式(14)の各符号は次のように定義される。
δ:差分となる追加転舵の操舵角
δ:操舵指示角
V:車両速度
β=0:舵角に対する横滑り角βが0となる時の車両速度
n:操舵指示角と前輪の操舵角との比
ζ:減衰率
ω:有振動数(車両の固有振動数)
α,α,α:パラメータ
:後輪1輪あたりのタイヤコーナリングパワー
:車両重心と後輪車軸の距離
l:前輪車軸と後輪車軸の距離(l+l
I:車両のヨー慣性モーメント
s:ラプラス変換における複素変数
<操舵の応答性を改善する制御>
上記の式(14)により求めた前記差分となる操舵角δだけ転舵させるように補助転舵用アクチュエータ5を制御する。これにより、構造が簡単でかつ安全性を確保した機械的な機構を用いて、車両速度Vと操舵指示角δに合わせて左右輪の角度を制御し、運転者のハンドル操作に対する車両の応答性を向上させることができる。
前記式(14)の求め方、および式(14)を用いることで応答性が向上する理由を以下に説明する。
車両101の重心Gを原点とし車両に固定した座標系について、図4の4輪モデルを参考に横方向の運動は式(1)で示される。また、コーナリングフォースYf1、Yf2、Yr1、Yr2は、重心G周りのヨーイングモーメントとして働くため、車両101の重心Gを通る鉛直軸回りのヨーイング運動は式(2)で示される。
これらの式(1)、(2)が、請求項で言う車両運動の数値モデルの一例である。
Figure 2020050327
ここで、記号は次のように定義される。
m:車両の慣性質量
V:車両速度
Yf1、Yf2、Yr1、Yr2:各輪のコーナリングフォース
δ:前輪の操舵角
r:車両のヨー角速度
β:車両重心の横すべり角
βf1、βf2、βr1、βr2:各輪の横すべり角
I:車両のヨー慣性モーメント
f:車両重心と前輪車軸の距離
:車両重心と後輪車軸の距離
ここで、簡易的に解くために、図5の前後2輪モデルで検討する。左右輪9,9のコーナリングフォース、横すべり角β(βf1、βf2、βr1、βr2)は、式(3)、(4)により2輪モデルに換算する。
Figure 2020050327
式(3)、(4)を加味して、式(1)、(2)は式(5)、(6)に書き換えられる。
これらの式(5)、(6)が、請求項で言う車両運動の数値モデルの他の一例である。なお、2輪モデルとした場合、左右輪9,9の数値モデルから求まる操舵角δは同じ値となり、追加転舵の操舵角δも左右輪同じとなる。
Figure 2020050327
式(5)、(6)について、β(s)、r(s)、δ(s)、δh(s)を、車両重心の横すべり角β、ヨー角速度r、前輪の操舵角δ、操舵指示角δhのラプラス変換とすると、式(7)、式(8)を得る。ここで、K、Kは、前輪、後輪1輪あたりのタイヤコーナリングパワーを示す。
Figure 2020050327
これら式(7)、式(8)をβ(s)、r(s)に関して解くと式(9)、(10)を得る。ここでωは操舵に対する車両応答の固有振動数、ζは操舵に対する車両応答の減衰率を示す。また、Gδ β(0)は横すべり角ゲイン定数で、前輪の操舵角δに対する横すべり角βの値を示す。Gδ (0)は、ヨー角速度ゲイン定数で、前輪の操舵角δに対するヨー角速度rの値を示す。
Figure 2020050327
また、横加速度y・・は、βが小さいと仮定することで、式(11)で示すことができる。
Figure 2020050327
式(11)をラプラス変換し、式(9)、(10)を代入して、式(12)が得られる。Gδ y・・(0)は横加速度ゲイン定数で、前輪の操舵角δに対する横角速度y・・の値を示す。
Figure 2020050327
式(9)、(10)、(12)より、操舵の応答性を改善する前輪の操舵角の制御則を式(13)に示す。このとき、α、α、αの各パラメータは、それぞれ減衰率ζ、固有振動数ω、横加速度y・・に対応しており、α、α、αの値を小さいと仮定すると、式(13)の下式が導かれる。α、α、αの各パラメータを適切に変更することで、横すべり角β、ヨー角速度r、横加速度y・・の応答を同時に改善することができる。
Figure 2020050327
式(13)より、第2のステアリング装置150を用いて行う追加転舵の操舵角δを決める制御則は式(14)で表せられる。
Figure 2020050327
α,α,αの各パラメータを変更することで操舵応答性を調整できる。図6に、0.5[Hz]のサイン操舵で2.5[m]のレーンチェンジを行ったときのヨー角速度rと横加速度y・・の解析結果を示す。ここでは、α=-0.2,α=0.2,α=1に設定している。黒色で示す曲線のデータが制御あり、グレーで示す曲線のデータが制御なしの結果である。制御を入れることでヨー角速度及び横加速度の立ち上がりが速くなっており,操舵の応答が改善されたことがわかる。
なお、この例は、2輪モデルを用いた制御式を用いたため、左右の車輪9,9の操舵角が同じとなるが、4輪モデルを用いた場合、一般に左右の車輪9,9に対して異なる値(δ2L、δ2R)となる。その場合、左右の車輪をそれぞれ異なる値で追加転舵を行うようにしても、また異なる左右の値から統一した一つの追加転舵の操舵角δを求め、その操舵角δで左右両方の車輪9,9の追加転舵を行うようにしてもよい。
更に、ハンドル角と走行速度の情報により、以下の式によって、左右独立に補助転舵機能付ハブユニットを操作することで、極低速時のアッカーマンステアから中高速でのタイヤ荷重移動領域でのタイヤの効果的な利用までを統一的に実現する。
<前輪タイヤを効果的に利用する制御>
Figure 2020050327
Figure 2020050327
Figure 2020050327
Figure 2020050327
Figure 2020050327
Figure 2020050327
パラメータαを適切に変更することで,極低速でのアッカーマンステア条件を満足しながら、中高速での加速度による荷重移動に応じた横滑り角が実現する。
図15,16に、車速40 [km/h]、ランプステップ 0.5[s]、120 [deg]で操舵した場合の旋回軌跡および横加速度の解析結果を示す。
ここでは、α=0.5
に設定した解析結果を示した。実線のデータが制御あり,点線のデータが制御なしの結果である。制御により、旋回時に荷重が増加する外輪が切り増され、荷重が減少する内輪が切り戻され、結果として旋回半径が小さくなることがわかる。
<作用、効果>
操舵の応答の改善のシミュレーション例の結果を説明したが、上記構成のステアリングシステムによると、次の利点が得られる。
走行中に左右の車輪9,9に装備された第2のステアリング装置150を用いて、車両速度Vと操舵指示角δの情報にもとづいて、上記式(14)を用いて追加転舵の操舵角δを演算し、左右の第2のステアリング装置150を微小な角度で制御することで、運転者に危険を感じさせることなく、運転者のハンドル操作に対して車両の応答性の改善することができる。
ここで、2輪モデルを用いた制御式を用いると、左右の車輪9,9の操舵角が同じとなるが、簡易な制御式でコストをかけずに車両の応答を改善することができる。また、4輪モデルを用いると、例えば、左右の操舵角を微妙に変化させることで車両の走行特性を変化させ、それぞれの車輪9,9(内輪、外輪)に掛かる荷重を変化させるなど、細かな制御が可能となり、さらなる車両運動性能の改善が期待できる。
また、上記式(27)を用いて追加転舵の操舵角δhbを演算し、左右それぞれの第2のステアリング装置150を微小な角度で制御することで、タイヤの性能を効果的に利用できる。
第2のステアリング装置150となる補助転舵機能付のハブユニットは、車輪9の回転軸とは異なる補助転舵軸心Aをこのハブユニット内に持ち、図14に示すように、ハブベアリング部は、アウターリング16の上下に設けた取付軸部16b,16bで補助転舵軸心Aの回りに回転可能に保持されている。また、図7に示すように、ハブユニット1に配置された補助転舵用アクチュエータ5によって、この補助転舵軸心Aを中心として回転作動させることが可能である。この機構により、既存の車両の基本構造を変更することなく簡単な構造で、ハブユニット1に取り付けられた車輪9,9のトー角度を自由に調整することができる。
また、図8に示すように、補助転舵用アクチュエータ5は逆入力防止機能25bを備え、かつ補助転舵機能付のハブユニット1の最大転舵角は修正動作に必要な±数度に制限されているので、図3(B)に示すモータ制御装置170,175のいずれか一方の電源が失陥してしまった場合、もう片方のモータ制御装置170,175の制御を停止することで、ハブユニットの転舵角は固定され、運転者は安全にハンドルを使って、路肩など安全な場所に車両を移動させることができる。したがってシステム失陥時の安全対策のための機構を省略または簡略化できる。
<第2のステアリング装置150の具体的構成例>
図1および図9に示すように、第2のステアリング装置150は、左右の車輪9,9を独立して転舵可能である。この第2のステアリング装置150の補助転舵機能付ハブユニットとなる機構部150aとして右輪ハブユニット1R(図2)および左輪ハブユニット1L(図2)を備える。これら右輪ハブユニット1Rおよび左輪ハブユニット1Lは、タイヤハウジング105内に設けられた補助転舵用アクチュエータ5(図7)により車輪9,9の転舵を行う。
第2のステアリング装置150の補助転舵機能付ハブユニットとなる機構部150aは、前述のように右輪ハブユニット1Rおよび左輪ハブユニット1Lを備えるが、これら右輪ハブユニット1Rおよび左輪ハブユニット1Lは、いずれも図7に示す補助転舵機能付ハブユニット1として構成されている。
同図7に示すように、このハブユニット1は、ハブユニット本体2と、ユニット支持部材3と、回転許容支持部品4と、補助転舵用アクチュエータ5とを備える。足回りフレーム部品6であるナックルに一体にユニット支持部材3が設けられている。
図11に示すように、このユニット支持部材3のインボード側に、補助転舵用アクチュエータ5のアクチュエータ本体7が設けられ、ユニット支持部材3のアウトボード側に、ハブユニット本体2が設けられる。ハブユニット1(図7)を車両に搭載した状態で、車両の車幅方向外側をアウトボード側といい、車両の車幅方向中央側をインボード側という。
図8および図10に示すように、ハブユニット本体2とアクチュエータ本体7とはジョイント部8により連結されている。通常、このジョイント部8は、防水、防塵のために図示外のブーツが取り付けられている。
図7に示すように、ハブユニット本体2は、上下方向に延びる補助転舵軸心A回りに回転自在なように、上下二箇所で回転許容支持部品4,4を介してユニット支持部材3に支持されている。補助転舵軸心Aは、車輪9の回転軸心Oとは異なる軸心であり、第1ステアリング装置操舵を行うキングピン軸とも異なっている。通常の車両は、車両走行の直進安定性の向上を目的としてキングピン角度が10〜20度で設定されているが、この実施形態のハブユニット1は、前記キングピン角度とは別の角度(軸)の転舵軸を有する。車輪9は、ホイール9aとタイヤ9bとを備える。
図1に示すように、この実施形態のハブユニット1(図7)は、第1のステアリング装置11による前輪となる左右の車輪9,9の操舵に付加して左右輪個別に±数度以下の角度(約±5deg)を転舵させる機構として、懸架装置12の足回りフレーム部品6に一体に設けられる。第1のステアリング装置11は、ラックアンドピニオン式とされるが、どのタイプのステアリング装置でも構わない。懸架装置12は、例えば、ショックアブソーバを足回りフレーム部品6に直接固定するストラット式サスペンション機構を適用しているが、マルチリンク式サスペンション機構、その他のサスペンション機構を適用してもよい。
<ハブユニット本体2について>
図7に示すように、ハブユニット本体2は、車輪9の支持用のハブベアリング15と、アウターリング16と、後述の操舵力受け部であるアーム部17(図10)とを備える。
図14に示すように、ハブベアリング15は、内輪18と、外輪19と、これら内外輪18,19間に介在したボール等の転動体20とを有し、車体側の部材と車輪9(図7)とを繋ぐ役目をしている。
このハブベアリング15は、図示の例では、外輪19が固定輪、内輪18が回転輪となり、転動体20が複列とされたアンギュラ玉軸受とされている。内輪18は、ハブフランジ18aaを有しアウトボード側の軌道面を構成するハブ輪部18aと、インボード側の軌道面を構成する内輪部18bとを有する。図7に示すように、ハブフランジ18aaに、車輪9のホイール9aがブレーキロータ21aと重なり状態でボルト固定されている。内輪18は、回転軸心O回りに回転する。
図14に示すように、アウターリング16は、外輪19の外周面に嵌合された円環部16aと、この円環部16aの外周から上下に突出して設けられたトラニオン軸状の取付軸部16b,16bとを有する。各取付軸部16bは、補助転舵軸心Aに同軸に設けられる。
図8に示すように、ブレーキ21は、ブレーキロータ21aと、ブレーキキャリパ21bとを有する。ブレーキキャリパ21bは、外輪19に一体にアーム状に突出して形成された上下二箇所のブレーキキャリパ取付部22(図12)に取付けられる。
<回転許容支持部品およびユニット支持部材について>
図14に示すように、各回転許容支持部品4は転がり軸受から成る。この例では、転がり軸受として、テーパころ軸受が適用されている。転がり軸受は、取付軸部16bの外周に嵌合された内輪4aと、ユニット支持部材3に嵌合された外輪4bと、内外輪4a,4b間に介在する複数の転動体4cとを有する。
ユニット支持部材3は、ユニット支持部材本体3Aと、ユニット支持部材結合体3Bとを有する。ユニット支持部材本体3Aのアウトボード側端に、略リング形状のユニット支持部材結合体3Bが着脱自在に固定されている。ユニット支持部材結合体3Bのインボード側側面のうち上下の部分には、部分的な凹球面状の嵌合孔形成部3aがそれぞれ形成されている。
図13および図14に示すように、ユニット支持部材本体3Aのアウトボード側端のうち上下の部分には、部分的な凹球面状の嵌合孔形成部3Aaがそれぞれ形成されている。図10に示すように、ユニット支持部材本体3Aのアウトボード側端にユニット支持部材結合体3Bが固定され、各上下の部分につき、嵌合孔形成部3a,3Aa(図13)が互いに組み合わされることにより、全周に連なる嵌合孔が形成される。この嵌合孔に外輪4bが嵌合されている。なお図10において、ユニット支持部材3を一点鎖線で表す。
図14に示すように、アウターリング16における各取付軸部16bには、雌ねじ部が径方向に延びるように形成され、この雌ねじ部に螺合するボルト23が設けられている。内輪4aの端面に円板状の押圧部材24を介在させ、前記雌ねじ部に螺合するボルト23により、内輪4aの端面に押圧力を付与することで、各回転許容支持部品4にそれぞれ予圧を与えている。これにより各回転許容支持部品4の剛性を高め得る。車両の重量がこのハブユニット1に作用した場合でも初期予圧が抜けないように設定される。なお、回転許容支持部品4の転がり軸受は、テーパころ軸受に限るものではなく、最大負荷等の使用条件によってはアンギュラ玉軸受を用いることも可能である。その場合も、上記と同様に予圧を与えることができる。
図8に示すように、アーム部17は、ハブベアリング15の外輪19に操舵力を与える作用点となる部位であり、円環部16aの外周の一部または外輪19の外周の一部に一体に突出する。このアーム部17は、ジョイント部8を介して、補助転舵用アクチュエータ5の直動出力部25aに回転自在に連結されている。これにより、補助転舵用アクチュエータ5の直動出力部25aが進退することで、ハブユニット本体2が補助転舵軸心A(図7)回りに回転、つまり転舵させられる。
<補助転舵用アクチュエータ5について>
図10に示すように、補助転舵用アクチュエータ5は、ハブユニット本体2を補助転舵軸心A(図7)回りに回転駆動させるアクチュエータ本体7を有する。
図8に示すように、アクチュエータ本体7は、モータ26と、モータ26の回転を減速する減速機27と、この減速機27の正逆の回転出力を直動出力部25aの往復直線動作に変換する直動機構25とを備える。モータ26は、例えば永久磁石型同期モータとされるが、直流モータであっても、誘導モータであってもよい。
減速機27は、ベルト伝達機構等の巻き掛け式伝達機構またはギヤ列等を用いることができ、図8の例ではベルト伝達機構が用いられている。減速機27は、ドライブプーリ27aと、ドリブンプーリ27bと、ベルト27cとを有する。モータ26のモータ軸にドライブプーリ27aが結合され、直動機構25にドリブンプーリ27bが設けられている。このドリブンプーリ27bは、前記モータ軸に平行に配置されている。モータ26の駆動力は、ドライブプーリ27aからベルト27cを介してドリブンプーリ27bに伝達される。前記各ドライブプーリ27aとドリブンプーリ27bとベルト27cとで、巻き掛け式の減速機27が構成される。
直動機構25は、滑りねじまたはボールねじ等の送りねじ機構、またはラック・ピニオン機構等を用いることができ、この例では逆入力防止機構25bを兼ねる送りねじ機構として、台形ねじの滑りねじを用いた送りねじ機構が用いられている。直動機構25は、逆入力防止機構25bとして、前記台形ねじの滑りねじを用いた送りねじ機構を備えるため、タイヤ9bからの逆入力の防止効果を高め得る。モータ26、減速機27および直動機構25を備えたアクチュエータ本体7は、準組立品として組み立てられてケース6bにボルト等により着脱自在に取り付けられる。なおモータ26の駆動力を、減速機を介さず直接直動機構25へ伝達する機構も可能である。また、前記逆入力防止機構25bは、ウォームギヤ等とし、直動機構25にボールねじ等の逆入力阻止機能を持たない構成を採用してもよい。
ケース6bは、ユニット支持部材3の一部として、ユニット支持部材本体3Aに一体に形成されている。ケース6bは、有底筒状に形成され、モータ26を支持するモータ収容部と、直動機構25を支持する直動機構収容部が設けられている。前記モータ収容部には、モータ26をケース内所定位置に支持する嵌合孔が形成されている。前記直動機構収容部には、直動機構25をケース内所定位置に支持する嵌合孔、および、直動出力部25aの進退を許す貫通孔等が形成されている。
図10に示すように、ユニット支持部材本体3Aは、前記ケース6b、ショックアブソーバの取り付け部となるショックアブソーバ取り付け部6c、および第1のステアリング装置11(図8)の結合部となるステアリング装置結合部6dを有する。これらショックアブソーバ取り付け部6cおよびステアリング装置結合部6dも、ユニット支持部材本体3Aに一体に形成されている。ユニット支持部材本体3Aの外表面部における上部に、ショックアブソーバ取り付け部6cが突出するように形成されている。ユニット支持部材本体3Aの外表面部における側面部には、ステアリング装置結合部6dが突出するように形成されている。
ユニット支持部材3が前記ナックルに一体である例を示したが、別部品として製作したユニット支持部材を前記ナックルに一体的に固定してもよい。
なお、前記実施形態は、第1のステアリング装置11における操舵指示角δを指令する手段がハンドル200である場合につき説明したが、操舵指示角δを指示する手段は、自動運転装置(図示せず)であってもよい。また、第1のステアリング装置11は、前輪となる左右の車輪9,9が機械的に連動する構造であればよく、ハンドル200の操作で転舵用のアクチュエータ(図示せず)を駆動するステアバイワイヤシステムであってもよい。
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2…ハブユニット本体、3…ユニット支持部材、5…補助転舵用アクチュエータ、6…足回りフレーム部品、9…車輪、11…第1のステアリング装置、12…懸架装置、15…ハブベアリング、25b…逆入力防止機構、100…ステアリングシステム、101…車両、105…タイヤハウジング、110…車両情報検出部、150…第2のステアリング装置、150a…機構部、150b…制御装置部、151…補助転舵制御部、151a…補助転舵角演算部、151b…制御指令出力部、170,175…モータ制御装置、200…ハンドル

Claims (8)

  1. 車両の前輪となる左右の車輪が機械的に連動し、ハンドルの回転または電気信号による操舵指示角に従い車両の前輪となる左右の車輪を、これら左右の車輪が設置される懸架装置の左右の足回りフレーム部品の角度変更によって操舵する第1のステアリング装置と、
    前記左右の車輪に対してそれぞれ設けられた補助転舵用アクチュエータを駆動することで前記足回りフレーム部品に対する車輪の角度を変えて前記左右の車輪を個別に転舵させる第2のステアリング装置と、
    前記車両の車両速度および前記操舵指示角を含む車両情報を検出する車両情報検出部と、
    を備えたステアリングシステムであって、
    前記第2のステアリング装置は、前記操舵指示角と前記車両速度の情報に基づき車両運動の数値モデルにより求まる前記前輪の操舵角と、前記第1のステアリング装置で操舵される実際の前輪の操舵角との差分となる追加転舵の操舵角δだけ転舵させるように前記補助転舵用アクチュエータを制御する補助転舵制御部を有する、
    ことを特徴とするステアリングシステム。
  2. 請求項1に記載のステアリングシステムにおいて、前記第2のステアリング装置の前記補助転舵制御部により前記追加転舵の操舵角δを求めて転舵させる制御に、2輪モデルを用いた、次式を用いるステアリングシステム。
    Figure 2020050327
    ここで、
    δ:差分となる追加転舵の操舵角
    δ:操舵指示角
    V:車両速度
    β=0:舵角に対する横滑り角βが0となる時の車両速度
    n:操舵指示角と前輪の操舵角との比
    ζ:減衰率
    ω:固有振動数(車両の固有振動数)
    α,α,α:パラメータ
    :後輪1輪あたりのタイヤコーナリングパワー
    :車両重心と後輪車軸の距離
    l:前輪車軸と後輪車軸の距離(l+l
    I:車両のヨー慣性モーメント
    s:ラプラス変換における複素変数
  3. 請求項1に記載のステアリングシステムにおいて、前記第2のステアリング装置の前記補助転舵制御部により前記追加転舵の操舵角
    を求めて転舵させる制御に、次式を用いるステアリングシステム。
    Figure 2020050327
  4. 請求項1に記載のステアリングシステムにおいて、前記補助転舵制御部は、前記車両運動の数値モデルにより求まる前記前輪の左右それぞれの操舵角と、前記第1のステアリング装置で操舵される実際の前輪の左右それぞれの操舵角とのそれぞれの差分となる追加転舵の個別の操舵角(δ2L、δ2R)だけ転舵させるように前記補助転舵用アクチュエータを制御するステアリングシステム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のステアリングシステムにおいて、前記第2のステアリング装置は、車輪取付用のハブベアリングを有するハブユニット本体と、前記足回りフレーム部品と連結されまたは足回りフレーム部品の一部として構成されたユニット支持部材とを備え、
    前記ハブユニット本体は、上下方向に延びる補助転舵軸心回りに回転自在に回転許容支持部品を介して前記ユニット支持部材に支持され、前記補助転舵用アクチュエータの駆動により前記補助転舵軸心回りに回転させられるステアリングシステム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のステアリングシステムにおいて、前記第2のステアリング装置は、車輪取付用のハブベアリングを有するハブユニット本体、および前記足回りフレーム部品と連結されまたは足回りフレーム部品の一部として構成されて前記ハブユニット本体を前記足回りフレーム部品に対して角度変更可能に支持するユニット支持部材を有する機構部と、前記補助転舵制御部、およびこの補助転舵制御部が出力するモータ指令信号に応じた駆動電流を出力して前記補助転舵用アクチュエータを駆動するモータ制御装置を有する制御装置部とを備える補助転舵機能付ハブユニットであるステアリングシステム。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のステアリングシステムにおいて、前記第2ステアリング装置の前記補助転舵用アクチュエータが逆入力防止機構を備えるステアリングシステム。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のステアリングシステムを装備した車両。
JP2019040354A 2018-03-20 2019-03-06 ステアリングシステムおよびそれを備えた車両 Active JP7202930B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201980019636.1A CN111867921B (zh) 2018-03-20 2019-03-12 操舵系统和具有它的车辆
EP19770509.8A EP3770040B1 (en) 2018-03-20 2019-03-12 Steering system and vehicle equipped with same
PCT/JP2019/010105 WO2019181663A1 (ja) 2018-03-20 2019-03-12 ステアリングシステムおよびそれを備えた車両
US17/025,176 US11459029B2 (en) 2018-03-20 2020-09-18 Steering system and vehicle equipped with same

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018053064 2018-03-20
JP2018053064 2018-03-20
JP2018178253 2018-09-25
JP2018178253 2018-09-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020050327A true JP2020050327A (ja) 2020-04-02
JP7202930B2 JP7202930B2 (ja) 2023-01-12

Family

ID=69995620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019040354A Active JP7202930B2 (ja) 2018-03-20 2019-03-06 ステアリングシステムおよびそれを備えた車両

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11459029B2 (ja)
EP (1) EP3770040B1 (ja)
JP (1) JP7202930B2 (ja)
CN (1) CN111867921B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6909071B2 (ja) * 2017-06-23 2021-07-28 Ntn株式会社 補助転舵機能付ハブユニットおよび車両
JP7244994B2 (ja) * 2018-03-27 2023-03-23 Ntn株式会社 操舵機能付ハブユニット、操舵システム、および操舵機能付ハブユニットを備えた車両
JP7320468B2 (ja) * 2020-03-10 2023-08-03 Ntn株式会社 操舵機能付ハブユニットおよびこれを備えた車両
CN112172914B (zh) * 2020-12-03 2021-02-12 山东悍沃农业装备有限公司 一种用于电动拖拉机的动力转向控制机构及其使用方法
US11970231B2 (en) * 2021-05-13 2024-04-30 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Causing a difference between steering angles of front wheels or rear wheels of a vehicle in a park mode
CN113479263B (zh) * 2021-06-29 2022-06-21 江苏大学 结合无人驾驶的车辆外倾角和前束角协同控制系统及方法
US11724739B2 (en) * 2021-07-22 2023-08-15 GM Global Technology Operations LLC Vehicle actuation commands to affect transient handling
CN114987604B (zh) * 2022-06-07 2023-04-04 南京航空航天大学 一种多源耦合滑板底盘系统及其多目标集成控制方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011016429A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Nissan Motor Co Ltd 車両用制御装置
JP2012111463A (ja) * 2010-11-29 2012-06-14 Ntn Corp ステアバイワイヤ式操舵装置およびそれを備えた車両
JP2015117005A (ja) * 2013-11-18 2015-06-25 Ntn株式会社 ステアリング装置
JP2016118241A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 株式会社ショーワ アクチュエータ、及び車両用転舵装置

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5143400A (en) * 1989-08-10 1992-09-01 Michelin Recherche Et Technique Active toe adjustment apparatus
KR0154036B1 (ko) * 1993-08-06 1998-10-15 전성원 자동차 바퀴의 위치 보정장치 및 그 보정방법
JPH11198844A (ja) * 1998-01-19 1999-07-27 Nissan Motor Co Ltd 操舵力制御装置
US20020022915A1 (en) * 1999-12-15 2002-02-21 Chen Hsien Heng Motor vehicle with supplemental rear steering having open and closed loop modes
JP4322450B2 (ja) * 2001-09-04 2009-09-02 三菱電機株式会社 電動式パワーステアリング制御装置
EP1361087B1 (en) * 2002-05-08 2014-08-06 Mando Corporation Active toe angle adjustment mechanism
US20050023179A1 (en) 2003-07-31 2005-02-03 Albritton Charles Wade Fragile-product cage for vacuum packaging appliances
US20070029748A1 (en) * 2003-10-14 2007-02-08 Bishop Innovation Limited Steering system
JP4285310B2 (ja) * 2004-04-16 2009-06-24 トヨタ自動車株式会社 車両の操舵装置
WO2006027875A1 (ja) * 2004-08-06 2006-03-16 National University Corporation Tokyo University Of Agriculture And Technology 前輪操舵制御装置
JP2006056374A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Toyota Motor Corp 車両操舵装置および車両操舵方法
DE102004053726A1 (de) * 2004-11-06 2006-05-11 Zf Friedrichshafen Ag Fahrzeug mit einer lenkbaren Fahrzeugachse
US7789784B2 (en) * 2005-02-14 2010-09-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering device
JP4839793B2 (ja) * 2005-11-19 2011-12-21 日産自動車株式会社 車両用操舵制御装置
US8200392B2 (en) * 2006-05-10 2012-06-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicular steering control device
JP2008168744A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Fuji Heavy Ind Ltd 左右独立操舵装置
EP1975041B1 (en) * 2007-03-27 2013-10-16 Honda Motor Co., Ltd. Steering system
DE102009012857B4 (de) * 2008-03-31 2016-05-19 Advics Co., Ltd. Lenksteuervorrichtung für ein Fahrzeug
JP5421019B2 (ja) * 2009-08-03 2014-02-19 トヨタ自動車株式会社 車両の走行支援装置
JP2011201452A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の操舵装置
JP5506529B2 (ja) * 2010-05-13 2014-05-28 Ntn株式会社 ステアバイワイヤ式操舵装置
JP5816019B2 (ja) * 2011-07-29 2015-11-17 Ntn株式会社 冗長機能付きステアバイワイヤ式操舵装置の制御装置
ITBO20120004A1 (it) * 2012-01-05 2013-07-06 Ferrari Spa Metodo di controllo degli angoli di convergenza e campanatura delle sospensioni posteriori attive di una vettura
JP5919900B2 (ja) 2012-03-08 2016-05-18 日産自動車株式会社 ステアリング装置
JP5826680B2 (ja) * 2012-03-09 2015-12-02 Ntn株式会社 ステアバイワイヤ式操舵機構の制御装置
DE102012206337B4 (de) 2012-04-18 2020-01-23 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Vorrichtung einer Radaufhängung eines zweispurigen Fahrzeugs
EP2861444B1 (en) * 2012-06-14 2017-01-11 Skf B.V Vehicle system for active wheel angle adjustment
JP5527382B2 (ja) * 2012-10-12 2014-06-18 トヨタ自動車株式会社 走行支援システム及び制御装置
US20160096550A1 (en) * 2014-04-09 2016-04-07 Matthew W. Dames Agricultural vehicle with toe angle adjustment
JP6382597B2 (ja) * 2014-06-27 2018-08-29 Ntn株式会社 車両
US9919736B2 (en) * 2016-03-30 2018-03-20 Nissan North America, Inc. Vehicle adaptive steering control apparatus
JP6270251B1 (ja) 2016-09-21 2018-01-31 マツダ株式会社 車両用挙動制御装置
JP6611378B2 (ja) * 2018-01-24 2019-11-27 本田技研工業株式会社 転舵機構及び車両

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011016429A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Nissan Motor Co Ltd 車両用制御装置
JP2012111463A (ja) * 2010-11-29 2012-06-14 Ntn Corp ステアバイワイヤ式操舵装置およびそれを備えた車両
JP2015117005A (ja) * 2013-11-18 2015-06-25 Ntn株式会社 ステアリング装置
JP2016118241A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 株式会社ショーワ アクチュエータ、及び車両用転舵装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN111867921B (zh) 2023-04-07
US20210001921A1 (en) 2021-01-07
EP3770040A1 (en) 2021-01-27
US11459029B2 (en) 2022-10-04
CN111867921A (zh) 2020-10-30
EP3770040A4 (en) 2021-12-29
EP3770040B1 (en) 2024-02-14
JP7202930B2 (ja) 2023-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7202930B2 (ja) ステアリングシステムおよびそれを備えた車両
US20210009193A1 (en) Steering system and vehicle equipped with same
JP7116566B2 (ja) ステアリングシステムおよびこれを備えた車両
JP7244994B2 (ja) 操舵機能付ハブユニット、操舵システム、および操舵機能付ハブユニットを備えた車両
WO2019189101A1 (ja) ステアリングシステムおよびこれを備えた車両
JP2019171905A (ja) ステアリングシステムおよびこれを備えた車両
JP6567633B2 (ja) 転舵機能付ハブユニットおよびこれを備えた車両
WO2019065781A1 (ja) 転舵機能付ハブユニットおよびこれを備えた車両
WO2019189095A1 (ja) ステアリングシステムおよびこれを備えた車両
WO2019189096A1 (ja) ステアリングシステムおよびこれを備えた車両
WO2019181663A1 (ja) ステアリングシステムおよびそれを備えた車両
WO2019065778A1 (ja) 転舵機能付ハブユニットおよびこれを備えた車両
JP7118682B2 (ja) ステアリングシステムおよびこれを備えた車両
JP7320348B2 (ja) ステアリングシステムおよびこれを備えた車両
JP2019059364A (ja) ステアリングシステム
WO2019189104A1 (ja) ステアリングシステムおよびこれを備えた車両
WO2019189094A1 (ja) ステアリングシステムおよびこれを備えた車両
JP7049864B2 (ja) 転舵機能付きハブユニット、転舵システム、および転舵機能付きハブユニットを備えた車両
JP2019171907A (ja) ステアリングシステムおよびこれを備えた車両
JP7296332B2 (ja) 操舵機能付ハブユニットおよびこれを備えた車両
JP6720393B2 (ja) 転舵軸付ハブベアリングおよび転舵機能付ハブユニット
JP6899464B2 (ja) 転舵軸付ハブベアリングおよびこれを備えた車両
JP2020097256A (ja) 操舵機能付ハブユニットおよび操舵システム並びにこれを備えた車両
WO2019059086A1 (ja) ステアリングシステム

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20210106

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20210225

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7202930

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150