JP7074859B2 - 疎水性相互作用クロマトグラフィーによる軽鎖誤対合抗体変種の枯渇の方法 - Google Patents
疎水性相互作用クロマトグラフィーによる軽鎖誤対合抗体変種の枯渇の方法 Download PDFInfo
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Description
本発明は、CrossMab多重特異性抗体とその誤対合抗体変種とを含む溶液中で、多重特異性CrossMab抗体をその軽鎖誤対合変種から分離するための、疎水性相互作用クロマトグラフィーの使用に関する。軽鎖誤対合変種には、多重特異性CrossMab抗体の1本または複数本の軽鎖が間違った重鎖と対合している抗体変種が含まれる。従って、本発明の方法は、多重特異性CrossMab抗体を1つまたは複数のその誤対合変種から分離することを含む。本発明の疎水性相互作用クロマトグラフィー法は、必要な多重特異性CrossMab抗体のあらゆる純度、例えば、治療用途および/または診断用途において使用するために前記方法によって得られる多重特異性CrossMab抗体を含む薬学的組成物に必要な多重特異性CrossMab抗体のあらゆる純度を実現するように単独で用いられてもよく、当技術分野において公知の標準的な精製とさらに組み合わされてもよい。
操作されたタンパク質、例えば、2種類以上の抗原に結合することができる多重特異性抗体は、細胞融合、化学的コンジュゲーション、または組換えDNA法を用いて作製することができる。多種多様な組換え多重特異性抗体形式、例えば、融合による四価二重特異性抗体、例えば、IgG抗体形式と単鎖ドメインの融合による四価二重特異性抗体が開発されている(例えば、Coloma, M.J., et. al., Nature Biotech. 15 (1997) 159-163(非特許文献1); WO2001/077342(特許文献1);およびMorrison, S.L., Nature Biotech. 25 (2007) 1233-1234(非特許文献2)を参照されたい)。
(i)前記粒子が、直径が50μm以下、好ましくは45μm以下、より好ましくは34μm~40μmの平均サイズを有し、前記リガンドがブチル基である;
(ii)前記粒子が、直径が35μm~60μm、好ましくは35μm~50μm、より好ましくは35μm~45μm、最も好ましくは40μmの平均サイズを有し、前記リガンドがフェニル基である;または
(iii)前記粒子が、直径が35μm~100μm、好ましくは60μm~70μm、最も好ましくは65μmの平均サイズを有し、前記リガンドがポリプロピレングリコール基である、
方法に関する。
(i)前記粒子が、直径が50μm以下、好ましくは45μm以下、より好ましくは34μm~40μmの平均サイズを有し、前記リガンドがブチル基である;
(ii)前記粒子が、直径が35μm~60μm、好ましくは35μm~50μm、より好ましくは35μm~45μm、最も好ましくは40μmの平均サイズを有し、前記リガンドがフェニル基である;または
(iii)前記粒子が、直径が35μm~100μm、好ましくは60μm~70μm、最も好ましくは65μmの平均サイズを有し、前記リガンドがポリプロピレングリコール(PPG)基である、
方法に関する。
(a)第1の抗原に特異的に結合する第1の抗原結合領域であって、第1の抗原に特異的に結合する抗体の軽鎖および重鎖を含む、第1の抗原結合領域と、
(b)第2の抗原に特異的に結合する第2の抗原結合領域であって、第2の抗原に特異的に結合する抗体の軽鎖および重鎖を含む、第2の抗原結合領域と
を含む多重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域において、
(i)定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、ならびに/または
(ii)定常ドメインVLおよびVHが相互交換されている、
多重特異性抗体でもよい。
(i)前記粒子が、直径が50μm以下、好ましくは45μm以下、より好ましくは34μm~40μmの平均サイズを有し、前記リガンドがブチル基である;
(ii)前記粒子が、直径が35μm~60μm、好ましくは35μm~50μm、より好ましくは35μm~45μm、最も好ましくは40μmの平均サイズを有し、前記リガンドがフェニル基である;または
(iii)前記粒子が、直径が35μm~100μm、好ましくは60μm~70μm、最も好ましくは65μmの平均サイズを有し、前記リガンドがポリプロピレングリコール基である、
使用にも関する。
(i)前記粒子が、直径が50μm以下、好ましくは45μm以下、より好ましくは34μm~40μmの平均サイズを有し、前記リガンドがブチル基である;
(ii)前記粒子が、直径が35μm~60μm、好ましくは35μm~50μm、より好ましくは35μm~45μm、最も好ましくは40μmの平均サイズを有し、前記リガンドがフェニル基である、
使用にも関する。
[本発明1001]
疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)媒体を用いることによって、多重特異性CrossMab抗体をその誤対合変種から分離するための方法であって、
該媒体が、リガンドで置換された粒子のマトリックスを含み、
(i)該粒子が、直径が50μm以下、好ましくは45μm以下、より好ましくは34μm~40μmの平均サイズを有し、該リガンドがブチル基である;
(ii)該粒子が、直径が35μm~60μm、好ましくは35μm~50μm、より好ましくは35μm~45μm、最も好ましくは40μmの平均サイズを有し、該リガンドがフェニル基である;または
(iii)該粒子が、直径が35μm~100μm、好ましくは60μm~70μm、最も好ましくは65μmの平均サイズを有し、該リガンドがポリプロピレングリコール基である、
方法。
[本発明1002]
多重特異性CrossMab抗体をその誤対合変種から分離するための方法であって、
該CrossMab抗体とその誤対合変種とを含む溶液を疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)工程に供し、それによって、該誤対合変種が枯渇された該CrossMab抗体を入手することを含み、
該HIC工程において用いられるクロマトグラフィー媒体が、リガンドで置換された粒子のマトリックスを含み、
(i)該粒子が、直径が50μm以下、好ましくは45μm以下、より好ましくは34μm~40μmの平均サイズを有し、該リガンドがブチル基である;
(ii)該粒子が、直径が35μm~60μm、好ましくは35μm~50μm、より好ましくは35μm~45μm、最も好ましくは40μmの平均サイズを有し、該リガンドがフェニル基である;または
(iii)該粒子が、直径が35μm~100μm、好ましくは60μm~70μm、最も好ましくは65μmの平均サイズを有し、該リガンドがポリプロピレングリコール(PPG)基である、
方法。
[本発明1003]
多重特異性CrossMab抗体をその誤対合変種から分離するための疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)媒体の使用であって、
該HIC媒体が、リガンドで置換された粒子のマトリックスを含み、
(i)該粒子が、直径が50μm以下、好ましくは45μm以下、より好ましくは34μm~40μmの平均サイズを有し、該リガンドがブチル基である;
(ii)該粒子が、直径が35μm~60μm、好ましくは35μm~50μm、より好ましくは35μm~45μm、最も好ましくは40μmの平均サイズを有し、該リガンドがフェニル基である;または
(iii)該粒子が、直径が35μm~100μm、好ましくは60μm~70μm、最も好ましくは65μmの平均サイズを有し、該リガンドがポリプロピレングリコール(PPG)基である、
使用。
[本発明1004]
多重特異性CrossMab抗体をその誤対合変種から分離するための疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)媒体の使用であって、
該CrossMab抗体とその誤対合変種とを含む溶液をHICに供し、それによって、該誤対合変種が枯渇された該CrossMab抗体を入手することを含み、
該HIC媒体が、リガンドで置換された粒子のマトリックスを含み、
(i)該粒子が、直径が50μm以下、好ましくは45μm以下、より好ましくは34μm~40μmの平均サイズを有し、該リガンドがブチル基である;
(ii)該粒子が、直径が35μm~60μm、好ましくは35μm~50μm、より好ましくは35μm~45μm、最も好ましくは40μmの平均サイズを有し、該リガンドがフェニル基である;または
(iii)該粒子が、直径が35μm~100μm、好ましくは60μm~70μm、最も好ましくは65μmの平均サイズを有し、該リガンドがポリプロピレングリコール(PPG)基である、
使用。
[本発明1005]
抗体のFab領域の少なくとも1つが、重鎖および軽鎖の可変ドメインおよび/または定常ドメインが交換されているFab領域であり、但し、異なる結合特異性のFab領域において同じ交換が行われておらず、同じ結合特異性を有するFab領域において同じ交換が行われている、本発明1001もしくは1002の多重特異性CrossMab抗体を分離するための方法または本発明1003もしくは1004の多重特異性CrossMab抗体をその誤対合変種から分離するための疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)媒体の使用。
[本発明1006]
HIC媒体が、Butyl Sepharose(登録商標)HP、Capto Butyl ImpRes、Capto Phenyl ImpRes、およびToyopearl(登録商標)PPG-600Mからなる群より選択される、本発明1001もしくは1002の方法または本発明1003もしくは1004の使用。
[本発明1007]
多重特異性CrossMab抗体が、
(a)第1の抗原に特異的に結合する第1の抗原結合領域であって、第1の抗原に特異的に結合する抗体の軽鎖および重鎖を含む、第1の抗原結合領域と、
(b)第2の抗原に特異的に結合する第2の抗原結合領域であって、第2の抗原に特異的に結合する抗体の軽鎖および重鎖を含む、第2の抗原結合領域と
を含む多重特異性抗体であり、
第2の抗原結合領域において、
(i)定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、ならびに/または
(ii)定常ドメインVLおよびVHが相互交換されている、
本発明1001、1002、1005、もしくは1006のいずれかの方法または本発明1003~1006のいずれかの使用。
[本発明1008]
多重特異性抗体が二重特異性二価抗体、二重特異性三価抗体、または二重特異性四価抗体である、本発明1007の方法または使用。
[本発明1009]
多重特異性抗体が、第1の抗原について二価であり、かつ第2の抗原について二価である、本発明1008の方法または使用。
[本発明1010]
抗体が、
(a)第1の抗原結合領域のうちの2つと、
(b)第2の抗原結合領域のうちの2つと
を含み、
該第2の抗原結合領域のそれぞれが、ペプチドコネクターを介して該第1の抗原結合領域のうちの1つの重鎖のC末端またはN末端に融合されている、
本発明1009の方法または使用。
[本発明1011]
抗体がIgG抗体であり、前記第1の抗原結合領域の重鎖がCH2ドメインおよびCH3ドメインを含み、前記第2の抗原結合領域のそれぞれが、ペプチドコネクターを介して該第1の抗原結合領域のうちの1つの重鎖のC末端に融合されている、本発明1010の方法または使用。
[本発明1012]
抗体が、
a)第1の抗原に特異的に結合しかつ2つのFab領域を含む抗体の、2本の軽鎖および2本の重鎖、
b)第2の抗原に特異的に結合する抗体の、2つのさらなるFab領域であって、該さらなるFab領域が、両方ともペプチドコネクターを介してa)の重鎖のC末端またはN末端に融合されている、2つのさらなるFab領域
を含み、
該Fab領域では、以下の改変が行われている:
i)a)の両方のFab領域において、もしくはb)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されている、ならびに/もしくは定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、
ii)a)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されており、かつ定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されており、b)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されているか、もしくは定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、
iii)a)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されているか、もしくは定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されており、b)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されており、かつ定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、
iv)a)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されており、b)の両方のFab領域において、定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、または
v)a)の両方のFab領域において、定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されており、b)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されている、
本発明1009の方法または使用。
[本発明1013]
多重特異性CrossMab抗体およびその誤対合変種がHIC媒体から別々に溶出され、それによって、疎水性に基づいて、溶液中にある多重特異性CrossMab抗体をその誤対合変種から分離する、本発明1001、1002、1005、もしくは1006~1012のいずれかの方法または本発明1003~1012のいずれかの使用。
[本発明1014]
マトリックスがポリマーマトリックスまたはアガロースベースのマトリックスであり、好ましくは、マトリックスが4~6%アガロースを含む、本発明1001、1002、もしくは1005~1013のいずれかの方法または本発明1003~1013のいずれかの使用。
[本発明1015]
置換リガンドの密度が、HIC媒体1mlあたり9~50μmolである、本発明1001、1002、もしくは1005~1014のいずれかの方法または本発明1003~1014のいずれかの使用。
[本発明1016]
HIC媒体の動的結合能力が、媒体1mLあたりウシ血清アルブミン19~39mgである、本発明1001、1002、もしくは1005~1015のいずれかの方法または本発明1003~1015のいずれかの使用。
[本発明1017]
方法が、HIC工程の前および/または後に1つまたは複数のさらなる精製工程をさらに含む、本発明1001、1002、もしくは1005~1016のいずれかの方法または本発明1003~1016のいずれかの使用。
[本発明1018]
前記誤対合変種が多重特異性CrossMab抗体の変種であり、ここで、1本または複数本の軽鎖が非相補的重鎖と対合している、本発明1001、1002、もしくは1005~1017のいずれかの方法または本発明1003~1017のいずれかの使用。
CrossMab抗体
本発明は、特定のHIC媒体を用いて、いわゆる「CrossMab」抗体をその誤対合軽鎖変種から精製することに関する。CrossMab抗体は、多重特異性抗体の少なくとも1つの抗原結合領域(Fab)のFab内にある重鎖ドメインと軽鎖ドメインが交換することで軽鎖とそのコグネイト重鎖とが正しく会合する多重特異性(すなわち、少なくとも二重特異性の)抗体であって、少なくとも2つのFab領域において誤対合が回避されるように、このような交換が少なくとも1つの他のFab領域においては行われない、多重特異性抗体である。従って、二重特異性CrossMab抗体の場合、二重特異性抗体の半分のFab領域内にある重鎖ドメインと軽鎖ドメインが交換するのに対して、もう半分は変化しないか、または異なる交換を有することで軽鎖とそのコグネイト重鎖は正しく会合することができる。「Fab領域」および「Fab断片」(または場合によっては「Fab」のみ)という用語は同じものを意味し、本明細書において同義で用いられる。
a)完全長抗体によって形成された1つのコア抗体であって、完全長抗体が2つのFab領域を含み、第1のFab領域が第1の抗原に特異的に結合し、第2のFab領域が第2の抗原に特異的に結合する、コア抗体
を含む二価抗体であって、
可変重鎖ドメイン(VH)と可変軽鎖ドメイン(VL)が相互交換されるように、
-第1の抗原に特異的に結合するFab断片、または
-第2の抗原に特異的に結合するFab断片
がドメインクロスオーバーを含む、二価抗体である。
(a)前記第1の抗原結合領域のうちの2つと、
(b)前記第2の抗原結合領域のうちの2つと
を含んでもよく、前記第2の抗原結合領域のそれぞれが、ペプチドコネクターを介して前記第1の抗原結合領域のうちの1つの重鎖のC末端またはN末端に融合されている。この抗体は、例えば、IgG抗体でもよく、前記第1の抗原結合領域の重鎖はCH2およびCH3ドメインを含み、前記第2の抗原結合領域はそれぞれ、ペプチドコネクターを介して前記第1の抗原結合領域のうちの1つの重鎖のC末端と融合されている。
a)第1の抗原に特異的に結合し、2つのFab領域を含む抗体の2本の軽鎖および2本の重鎖、
b)第2の抗原に特異的に結合する抗体の2つのさらなるFab領域であって、両方ともペプチドコネクターを介してa)の重鎖のC末端またはN末端に融合されている、2つのさらなるFab領域
を含み、Fab領域では、以下の改変が行われる:
i)a)の両方のFab領域において、またはb)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されている、および/もしくは定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、
ii)a)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されており、かつ定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されており、b)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されているか、もしくは定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、
iii)a)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されているか、もしくは定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されており、b)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されており、かつ定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、
iv)a)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されており、b)の両方のFab領域において、定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、または
v)a)の両方のFab領域において、定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されており、b)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されている。
a)完全長抗体によって形成された1つのコア抗体であって、完全長抗体が2つのFab領域を含み、両方のFab領域が第1の抗原に特異的に結合するか、または第1のFab領域が第1の抗原に特異的に結合し、第2のFab領域が第2の抗原に特異的に結合する、コア抗体と、
b)コア抗体の重鎖のC末端またはN末端のいずれかにおいて融合され、第2の抗原に特異的に結合する1つのさらなるFab領域と
を含む三価抗体であって、
但し、a)のFab領域が両方とも第1の抗原に特異的に結合するか、またはさらなるFab領域が第3の抗原に特異的に結合し、但し、a)のFab領域が、第1の抗原に特異的に結合する第1のFab領域と、第2の抗原に特異的に結合する第2のFab領域とを含み、
i)
-可変重鎖ドメイン(VH)と可変軽鎖ドメイン(VL)が相互交換されるように、第1の抗原に特異的に結合するFab領域、第2の抗原に特異的に結合するFab領域、および/または第3の抗原に特異的に結合するFab領域が、ドメインクロスオーバーを含み、但し、異なる抗原に特異的に結合するFab領域では同じ交換が行われておらず、但し、同じ抗原に特異的に結合するFab領域では同じ交換が行われている、
三価抗体である。
a)完全長抗体によって形成された1つのコア抗体であって、完全長抗体が2つのFab領域を含み、両方のFab領域が第1の抗原に特異的に結合するか、または第1のFab領域が第1の抗原に特異的に結合し、かつ第2のFab領域が第2の抗原に特異的に結合する、コア抗体と、
b)コア抗体の重鎖のC末端またはN末端のいずれかにおいて融合され、第2の抗原および/または第3の抗原に特異的に結合する2つのさらなるFab領域と
を含む四価抗体であって、
但し、a)のFab領域が両方とも第1の抗原に特異的に結合するか、またはさらなるFab領域が第3の抗原および/または第4の抗原に特異的に結合し、但し、a)のFab領域が、第1の抗原に特異的に結合する第1のFab領域と、第2の抗原に特異的に結合する第2のFab領域とを含み、
可変重鎖ドメイン(VH)と可変軽鎖ドメイン(VL)が相互交換されるように、
-第1の抗原に特異的に結合するFab領域、第2の抗原に特異的に結合するFab領域、第3の抗原に特異的に結合するFab領域、および/または
-第4の抗原に特異的に結合するFab領域が、ドメインクロスオーバーを含み、
但し、異なる抗原に特異的に結合するFab領域では同じ交換が行われておらず、同じ抗原に特異的に結合するFab領域では同じ交換が行われている、
四価抗体である。
特に、本発明は、細胞、細胞株、および細胞培養物の産物からの多重特異性CrossMab抗体、例えば、二重特異性CrossMab抗体の分離および/または精製を包含する。このような産物は、典型的には、細胞用条件培地ならびに/または溶解およびホモジナイズされた細胞および細胞培養物(例えば、細胞用条件培地中にある、ホモジナイズされた細胞および細胞成分)を含む。本発明の方法は、関心対象の分子を発現する、トランスジェニック宿主細胞、宿主細胞株、および宿主細胞培養物から産物を処理するのに特に適している。
どの上流精製工程の後でも、多重特異性CrossMab抗体とその誤対合変種とを含む溶液がローディング緩衝液に懸濁され、HIC媒体に供される。
(a)ローディング緩衝液の存在下で、多重特異性CrossMab抗体とその誤対合変種とを含む溶液をHIC媒体に供する工程であって、多重特異性CrossMab抗体とその誤対合変種とが前記HIC媒体に結合する、工程;
(b)任意で、洗浄緩衝液の存在下でHIC媒体を洗浄する工程であって、洗浄時には、多重特異性CrossMab抗体とその誤対合変種とが結合したままの状態である、工程;および
(c)疎水性に基づいて多重特異性CrossMab抗体とその誤対合変種との分離を可能にする溶出条件を利用して、溶出緩衝液の存在下で、HIC媒体から多重特異性CrossMab抗体とその誤対合変種とを選択的に溶出する工程
を含む。
(i)直径が約50μm以下、好ましくは約45μm以下、より好ましくは約34μm~約40μmであり、前記リガンドがブチル基である;
(ii)直径が約35μm~約60μm、好ましくは約35μm~約50μm、より好ましくは約35μm~約45μm、最も好ましくは約40μmであり、前記リガンドがフェニル基である;または
(iii)直径が約35μm~約100μm、好ましくは約60μm~70μm、最も好ましくは約65μmであり、前記リガンドがポリプロピレングリコール基である。
(i)直径が約50μm以下、好ましくは約45μm以下、より好ましくは約34μm~約40μmであり、前記リガンドがブチル基である;
(ii)直径が約35μm~約60μm、好ましくは約35μm~約50μm、より好ましくは約35μm~約45μm、最も好ましくは約40μmであり、前記リガンドがフェニル基である。
(a)約34μmの平均粒径を有し、リガンドとしてブチル基を有し、架橋アガロースマトリックスを含むHIC媒体。好ましくは、前記媒体は約50μmol/ml媒体のリガンド密度を有する。好ましくは、前記HIC媒体は約39mg BSA/ml媒体の結合能力を有する。最も好ましくは、前記媒体は「Butyl Sepharose HP」(GE Healthcare)である。この媒体のさらなる仕様を表1に列挙した。
(b)約40μmの平均粒径を有し、リガンドとしてブチル基を有し、架橋アガロースマトリックスを含むHIC媒体。好ましくは、前記HIC媒体は約37mg BSA/ml媒体のリガンド密度を有する。最も好ましくは、前記媒体は「Capto Butyl ImpRes」(GE Healthcare)である。この媒体のさらなる仕様を表1に列挙した。
(c)約40μmの平均粒径を有し、リガンドとしてフェニル基を有し、架橋アガロースマトリックスを含むHIC媒体。好ましくは、前記媒体は約9μmol/ml媒体のリガンド密度を有する。好ましくは、前記HIC媒体は約19mg BSA/ml媒体の結合能力を有する。最も好ましくは、前記媒体は「Capto Phenyl ImpRes」(GE Healthcare)である。この媒体のさらなる仕様を表1に列挙した。
(a)以下:
(i)デスレセプター5(DR5)に特異的な少なくとも1つの抗原結合領域と、
(ii)線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に特異的な少なくとも1つの抗原結合領域と
を含む、二重特異性CrossMab抗体であって、
DR5に特異的な抗原結合領域が、WO2014/161845A1のSEQ ID NO.:7のアミノ酸配列を含む可変重鎖と、WO2014/161845A1のSEQ ID NO.:8のアミノ酸配列を含む可変軽鎖とを含み、
FAPに特異的な抗原結合領域が、WO2014/161845A1のSEQ ID NO.:15のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、WO2014/161845A1のSEQ ID NO.:16のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域とを含む、
二重特異性CrossMab抗体、および
(b)5%未満のその誤対合変種、好ましくは2%未満のその誤対合変種、より好ましくは1%未満のその誤対合変種
を含む、薬学的組成物にも関する。
組換えDNA技法
多重特異性CrossMab抗体を生成するために、Sambrook, J. et al., Molecular cloning: A laboratory manual; Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y., 1989に記載のように標準的な方法を用いてDNAを操作した。分子生物学試薬を製造業者の説明書に従って使用した。特に、四価二重特異性抗DR5/抗FAP抗体であるRO6874813-000(DR5FAP)をWO2014/161845に従って生成し(本明細書において上記で示される特定のVH鎖およびVL鎖についての言及を参照されたい)、四価二重特異性抗pTau-PS422抗体(2+2形式;抗pTau/抗トランスフェリンレセプター(TfR))を生成した。
四価二重特異性抗DR5/抗FAP二重特異性抗体および四価二重特異性抗pTau-PS422抗体を、例えば、Schaefer et al, PNAS USA 108(2011), 11187-11192に記載のようにCrossMabおよびノブインホール(KiH)技術に従って設計した。
1)プロテインAアフィニティクロマトグラフィー:
抗DR5/抗FAP二重特異性抗体とそのLCDR5誤対合変種とを含む溶液を、濾過滅菌済みの培養上清からプロテインA-Sepharoseカラム(MabSelectSure-Sepharose(商標)(GE Healthcare, Sweden)を用いたアフィニティクロマトグラフィーによって精製した。
抗DR5/抗FAP二重特異性抗体とそのLCDR5誤対合変種を含むプロテインA溶出液を、HIC媒体に供した。表1に示したように以下の実施例では様々なHIC媒体を使用した。例えば、Butyl Sepharose HPは、無電荷の化学的に安定したエーテル結合を介して脂肪族ブチル基で改変された、高度に架橋された34μmアガロースビーズをベースとしている。Capto PhenylおよびCapto Butyl ImpRes媒体は、速い流速を可能にするハイフロー(high-flow)アガロースマトリックスをベースとしている。Capto PhenylおよびCapto Butyl ImpRes媒体には40μmのビーズサイズが用いられ、これにより、もっと大きなビーズサイズに基づいたHIC媒体と比較して高い分離度が可能になる。Butyl Sepharose HP、Capto Phenyl、およびCapto Butyl ImpRes媒体の疎水性特徴は、異なるモデルタンパク質、例えば、α-キモトリプシノゲンまたはリゾチームを用いた選択性試験によって分析することができる。GE Healthcare Life Sciencesのデータシート(データファイル29-0319-25 AB)により提供されるように、Butyl Sepharose HPおよびCapto Butyl ImpRes媒体を用いたモデルタンパク質α-キモトリプシノゲンの保持時間は似ていた。3種類全てのHIC媒体を考慮すると、GE Healthcare Life Sciencesのデータシート(データファイル29-0319-25AB)に従ってこれらの保持時間によって求めた他のHIC媒体と比較した相対疎水性は、似ていることが示された。
サイズ排除クロマトグラフィー:
TSKgel(登録商標)G3000SWxl(Tosoh, Germany)を、抗DR5/抗FAP抗体およびそのLCDR5誤対合変種を特徴付けるための分析方法として使用した。それに関して、表2は、本発明に関して適用され得る緩衝液、流速、およびロードなどのパラメータを示す。
TSKgel(登録商標)エーテル-5PWを用いて、抗DR5/抗FAP抗体およびそのLCDR5誤対合変種を分析した。表3は、本発明に関して適用され得る緩衝液、勾配、およびロードなどのパラメータを示す。
サイズ排除クロマトグラフィー-多角度静的光散乱(SEC-MALS)
サイズ排除クロマトグラフィー-多角度静的光散乱(SEC-MALS)を用いて、抗DR5/抗FAP二重特異性抗体およびそのLCDR5誤対合変種の質量を測定した。
SDS-ゲルキャピラリー電気泳動(CE-SDS)を用いて、抗DR5/抗FAP抗体とそのLCDR5誤対合変種との分離、および/または抗pTau/抗TfRとLCanti-TfRとの分離を確かめた。
抗DR5/抗FAP二重特異性抗体およびそのLCDR5誤対合変種の構造を特徴付けるための別の分析方法としてエレクトロスプレーイオン化質量分析法(ESI-MS)を使用した。表4は、本発明に関して適用され得る試料処理のパラメータを示す。
抗DR5/抗FAP二重特異性抗体を発現させ、前記のようにプロテインAアフィニティクロマトグラフィーを用いて培養上清から精製し、抗DR5/抗FAP抗体とそのLCDR5誤対合変種とを含む溶液を、pH5.5の負の硫酸アンモニウム勾配があるButyl Sepharose HP HIC媒体に供した。
実施例1に記載のように抗DR5/抗FAP抗体を発現させ、精製した。抗DR5/抗FAP抗体とそのLCDR5誤対合変種とを含む溶液を、pH5.5の負の硫酸アンモニウム勾配があるCapto Butyl Impres HIC媒体に供した。
実施例1に記載のように抗DR5/抗FAP抗体を発現させ、精製した。抗DR5/抗FAP抗体とそのLCDR5誤対合変種とを含む溶液を、pH5.5の負の硫酸アンモニウム勾配があるCapto Butyl HIC媒体またはCapto Phenyl ImpRes HIC媒体に供した。
実施例1に記載のように抗DR5/抗FAP抗体を発現させ、精製した。抗DR5/抗FAP抗体とそのLCDR5誤対合変種とを含む溶液を、pH5.5の負の硫酸アンモニウム勾配があるCapto ButylおよびCapto Phenyl Impresを用いてHIC媒体に供した。
実施例1に記載のように抗DR5/抗FAP抗体を発現させ、精製した。抗DR5/抗FAP抗体とそのLCDR5誤対合変種とを含む溶液を、pH5.5の負の硫酸アンモニウム勾配があるButyl Sepharose HPまたはToyopearl PPG 600 Mを用いてHIC媒体に供した。
実施例5と同じ条件下で、Butyl Sepharose HPおよびToyopearl Butyl 650を用いた、抗DR5/抗FAP抗体の、そのLCDR5誤対合変種からの分離を比較した(図11A~B)。Butyl Sepharose HP HIC分離のSE-HPLCおよびHIC-HPLCの全プール体積では、出発物質と比較してLCDR5誤対合変種は低減したのに対して、Toyopearl PPG 600 M HIC分離のSE-HPLCおよびHIC-HPLCの全プール体積では、LCDR5誤対合変種はわずかにしか低減しなかったことが分かった(表15)。
抗pTau-PS422抗体を発現させ、前記のようにプロテインAアフィニティクロマトグラフィーを用いて培養上清から精製した。抗pTau-PS422抗体とそのLCTau-PS422誤対合変種とを含む溶液を、pH5.7の負の硫酸アンモニウム勾配があるButyl Sepharose HP HIC媒体に供した。
実施例7のように、抗pTau-PS422抗体を発現させ、前記のようにプロテインAアフィニティクロマトグラフィーを用いて培養上清から精製した。抗pTau-PS422抗体とそのLCTau-PS422誤対合変種とを含む溶液を、pH5.7の負の硫酸アンモニウム勾配があるCapto Butyl ImpRes HIC媒体に供した。
実施例1に記載のように抗pTau-PS422抗体を発現させ、精製した。抗pTau-PS422抗体とそのLCTau-PS422誤対合変種とを含む溶液を、pH5.5の負の硫酸アンモニウム勾配があるCapto Phenyl ImpRes HIC媒体に供した。
Claims (18)
- 疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)媒体を用いることによって、多重特異性CrossMab抗体をその誤対合変種から分離するための方法であって、
該媒体が、リガンドで置換された粒子のマトリックスを含み、
(i)該粒子が、直径が50μm以下、好ましくは45μm以下、より好ましくは34μm~40μmの平均サイズを有し、該リガンドがブチル基である;
(ii)該粒子が、直径が35μm~60μm、好ましくは35μm~50μm、より好ましくは35μm~45μm、最も好ましくは40μmの平均サイズを有し、該リガンドがフェニル基である;または
(iii)該粒子が、直径が35μm~100μm、好ましくは60μm~70μm、最も好ましくは65μmの平均サイズを有し、該リガンドがポリプロピレングリコール基である、
方法。 - 多重特異性CrossMab抗体をその誤対合変種から分離するための方法であって、
該CrossMab抗体とその誤対合変種とを含む溶液を疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)工程に供し、それによって、該誤対合変種が枯渇された該CrossMab抗体を入手することを含み、
該HIC工程において用いられるクロマトグラフィー媒体が、リガンドで置換された粒子のマトリックスを含み、
(i)該粒子が、直径が50μm以下、好ましくは45μm以下、より好ましくは34μm~40μmの平均サイズを有し、該リガンドがブチル基である;
(ii)該粒子が、直径が35μm~60μm、好ましくは35μm~50μm、より好ましくは35μm~45μm、最も好ましくは40μmの平均サイズを有し、該リガンドがフェニル基である;または
(iii)該粒子が、直径が35μm~100μm、好ましくは60μm~70μm、最も好ましくは65μmの平均サイズを有し、該リガンドがポリプロピレングリコール(PPG)基である、
方法。 - 多重特異性CrossMab抗体をその誤対合変種から分離するための疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)媒体の使用であって、
該HIC媒体が、リガンドで置換された粒子のマトリックスを含み、
(i)該粒子が、直径が50μm以下、好ましくは45μm以下、より好ましくは34μm~40μmの平均サイズを有し、該リガンドがブチル基である;
(ii)該粒子が、直径が35μm~60μm、好ましくは35μm~50μm、より好ましくは35μm~45μm、最も好ましくは40μmの平均サイズを有し、該リガンドがフェニル基である;または
(iii)該粒子が、直径が35μm~100μm、好ましくは60μm~70μm、最も好ましくは65μmの平均サイズを有し、該リガンドがポリプロピレングリコール(PPG)基である、
使用。 - 多重特異性CrossMab抗体をその誤対合変種から分離するための疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)媒体の使用であって、
該CrossMab抗体とその誤対合変種とを含む溶液をHICに供し、それによって、該誤対合変種が枯渇された該CrossMab抗体を入手することを含み、
該HIC媒体が、リガンドで置換された粒子のマトリックスを含み、
(i)該粒子が、直径が50μm以下、好ましくは45μm以下、より好ましくは34μm~40μmの平均サイズを有し、該リガンドがブチル基である;
(ii)該粒子が、直径が35μm~60μm、好ましくは35μm~50μm、より好ましくは35μm~45μm、最も好ましくは40μmの平均サイズを有し、該リガンドがフェニル基である;または
(iii)該粒子が、直径が35μm~100μm、好ましくは60μm~70μm、最も好ましくは65μmの平均サイズを有し、該リガンドがポリプロピレングリコール(PPG)基である、
使用。 - 抗体のFab領域の少なくとも1つが、重鎖および軽鎖の可変ドメインおよび/または定常ドメインの交換が行われているFab領域であり、但し、異なる結合特異性のFab領域において該重鎖および軽鎖の可変ドメインおよび/または定常ドメインの交換が行われておらず、同じ結合特異性を有するFab領域において該重鎖および軽鎖の可変ドメインおよび/または定常ドメインの交換が行われている、請求項1もしくは2記載の多重特異性CrossMab抗体を分離するための方法または請求項3もしくは4記載の多重特異性CrossMab抗体をその誤対合変種から分離するための疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)媒体の使用。
- HIC媒体が、Butyl Sepharose(登録商標)HP、Capto Butyl ImpRes、Capto Phenyl ImpRes、およびToyopearl(登録商標)PPG-600Mからなる群より選択される、請求項1もしくは2記載の方法または請求項3もしくは4記載の使用。
- 多重特異性CrossMab抗体が、
(a)第1の抗原に特異的に結合する第1の抗原結合領域であって、第1の抗原に特異的に結合する抗体の軽鎖および重鎖を含む、第1の抗原結合領域と、
(b)第2の抗原に特異的に結合する第2の抗原結合領域であって、第2の抗原に特異的に結合する抗体の軽鎖および重鎖を含む、第2の抗原結合領域と
を含む多重特異性抗体であり、
第2の抗原結合領域において、
(i)定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、ならびに/または
(ii)可変ドメインVLおよびVHが相互交換されている、
請求項1、2、5、もしくは6のいずれか一項記載の方法または請求項3~6のいずれか一項記載の使用。 - 多重特異性抗体が二重特異性二価抗体、二重特異性三価抗体、または二重特異性四価抗体である、請求項7記載の方法または使用。
- 多重特異性抗体が、第1の抗原について二価であり、かつ第2の抗原について二価である、請求項8記載の方法または使用。
- 抗体が、
(a)第1の抗原結合領域のうちの2つと、
(b)第2の抗原結合領域のうちの2つと
を含み、
該第2の抗原結合領域のそれぞれが、ペプチドコネクターを介して該第1の抗原結合領域のうちの1つの重鎖のC末端またはN末端に融合されている、
請求項9記載の方法または使用。 - 抗体がIgG抗体であり、前記第1の抗原結合領域の重鎖がCH2ドメインおよびCH3ドメインを含み、前記第2の抗原結合領域のそれぞれが、ペプチドコネクターを介して該第1の抗原結合領域のうちの1つの重鎖のC末端に融合されている、請求項10記載の方法または使用。
- 抗体が、
a)第1の抗原に特異的に結合しかつ2つのFab領域を含む抗体の、2本の軽鎖および2本の重鎖、
b)第2の抗原に特異的に結合する抗体の、2つのさらなるFab領域であって、該さらなるFab領域が、両方ともペプチドコネクターを介してa)の重鎖のC末端またはN末端に融合されている、2つのさらなるFab領域
を含み、
該Fab領域では、以下の改変が行われている:
i)a)の両方のFab領域において、もしくはb)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されている、ならびに/もしくは定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、
ii)a)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されており、かつ定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されており、b)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されているか、もしくは定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、
iii)a)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されているか、もしくは定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されており、b)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されており、かつ定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、
iv)a)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されており、b)の両方のFab領域において、定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されている、または
v)a)の両方のFab領域において、定常ドメインCLおよびCH1が相互交換されており、b)の両方のFab領域において、可変ドメインVLおよびVHが相互交換されている、
請求項9記載の方法または使用。 - 多重特異性CrossMab抗体およびその誤対合変種がHIC媒体から別々に溶出され、それによって、疎水性に基づいて、溶液中にある多重特異性CrossMab抗体をその誤対合変種から分離する、請求項1、2、5、もしくは6~12のいずれか一項記載の方法または請求項3~12のいずれか一項記載の使用。
- マトリックスがポリマーマトリックスまたはアガロースベースのマトリックスであり、好ましくは、アガロースベースのマトリックスが4~6%アガロースを含む、請求項1、2、もしくは5~13のいずれか一項記載の方法または請求項3~13のいずれか一項記載の使用。
- 置換リガンドの密度が、HIC媒体1mlあたり9~50μmolである、請求項1、2、もしくは5~14のいずれか一項記載の方法または請求項3~14のいずれか一項記載の使用。
- HIC媒体の動的結合能力が、媒体1mLあたりウシ血清アルブミン19~39mgである、請求項1、2、もしくは5~15のいずれか一項記載の方法または請求項3~15のいずれか一項記載の使用。
- 方法が、HIC工程の前および/または後に1つまたは複数のさらなる精製工程をさらに含む、請求項1、2、もしくは5~16のいずれか一項記載の方法または請求項3~16のいずれか一項記載の使用。
- 前記誤対合変種が多重特異性CrossMab抗体の変種であり、ここで、1本または複数本の軽鎖が非相補的重鎖と対合している、請求項1、2、もしくは5~17のいずれか一項記載の方法または請求項3~17のいずれか一項記載の使用。
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