JP7074587B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
特許文献1には、タイヤサイド部の剛性向上を目的とした空気入りタイヤが開示されている。この空気入りタイヤでは、タイヤサイド部に、タイヤ周方向に隣接する複数の突起が設けられている。
特許第6186334号公報
特許文献1の空気入りタイヤでは、タイヤ周方向の長さが同じ突起を複数設けただけであるため、タイヤサイド部のタイヤ周方向とタイヤ径方向の剛性向上について改良の余地がある。
本発明は、タイヤサイド部のタイヤ周方向とタイヤ径方向の剛性をバランス良く向上した空気入りタイヤを提供することを課題とする。
本発明の一態様は、タイヤサイド部の表面から突出し、タイヤ周方向に間隔をあけて設けられた複数の第1突起と、前記タイヤサイド部の表面から突出し、前記第1突起に対してタイヤ周方向に交互に位置するように隣接して設けられた複数の第2突起とを備え、前記第1突起のタイヤ周方向の長さは、前記第2突起のタイヤ周方向の長さよりも長く、前記第1突起は、タイヤ周方向の両側に第1部分を有し、前記第2突起は、タイヤ周方向の両側に前記第1部分とタイヤ径方向に隣接する第2部分を有し、個々の前記第1突起と個々の前記第2突起とは、タイヤ軸を挟んでタイヤ径方向にそれぞれ対向しており、前記第1突起と前記第2突起を全て合わせた総突起面積は、前記第1突起及び前記第2突起のうちのタイヤ径方向の最外端と最内端の間からなる突起形成領域の面積の50~90%の範囲に設定されている、空気入りタイヤを提供する。
タイヤサイド部のタイヤ周方向とタイヤ径方向の剛性は、突起のタイヤ周方向の長さが長くなるに従って高くなる。従って、タイヤサイド部において、第1突起の形成部分の剛性は、第2突起の形成部分の剛性よりも高い。また、タイヤ径方向において、高剛性の第1突起同士を対向させるのではなく、第1突起と、第1突起よりも剛性が低い第2突起とを対向させているため、タイヤの回転時の剛性バランスを向上できる。
本発明の空気入りタイヤでは、タイヤ周方向の長さが異なる第1突起と第2突起がタイヤ径方向に対向して配置されているため、タイヤサイド部のタイヤ周方向とタイヤ径方向の剛性をバランス良く向上できるうえ、タイヤのデザイン性を向上できる。また、第1突起と第2突起は、タイヤ径方向に隣接する第1部分と第2部分を備えるため、タイヤサイド部の表面の露出面積を少なくでき、車両がオフロードを走行した際、石等によるタイヤサイド部の外傷を抑制できる。
本発明の実施形態に係るタイヤを軸方向から見た側面図。 図1のタイヤの子午線断面図。 図1の一部拡大図。 図3のIV-IV線断面図。 図3のV-V線断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係るゴム製の空気入りタイヤ(以下、タイヤという)10を示す。このタイヤ10は、トレッド部11、一対のタイヤサイド部12、及び一対のビード部13を備える。
トレッド部11は、タイヤ径方向TRの外面側に定められたパターン形状の溝11aを有し、路面に接地する踏面を構成する。タイヤサイド部12は、トレッド部11のタイヤ幅方向TWの両側にそれぞれ連続し、タイヤ径方向TRの内側に延びている。ビード部13は、タイヤサイド部12のタイヤ径方向TRの内側(トレッド部11の反対側)に連続し、タイヤ径方向TRの内側に延びている。ビード部13の内側端は、図示しないホイールのリムに組み付けられる。一対のタイヤサイド部12はタイヤ幅方向TWに対向し、一対のビード部13はタイヤ幅方向TWに対向している。
舗装されていないオフロードを車両が走行する場合、トラクション不足等によりタイヤ10が空転し、鋭利な石等によってタイヤサイド部12の表面12aが損傷する虞がある。そこで、本実施形態では、タイヤサイド部12の外傷を抑制しつつ、タイヤサイド部12の剛性とデザイン性を向上するために、タイヤサイド部12に、タイヤ周方向TCの長さが異なる2種類の突起15,16を設けている。
突起15,16は、図1及び図3に2本の一点鎖線で示す定められた突起形成領域Rに形成されている。図2を参照すると、突起15,16(突起形成領域R)は、タイヤサイド部12において、溝底ラインAと最大幅部Bとの間に形成されている。溝底ラインAとは、タイヤ幅方向TWにおけるトレッド部11の中心線(赤道線)に対して概ね直交し、トレッド部11に形成した溝11aの底を通るタイヤ幅方向TWの線(面)である。最大幅部Bとは、タイヤ幅方向TWにおけるタイヤサイド部12の最も突出した部分である。
突起15,16は、タイヤサイド部12の表面12aからタイヤ幅方向TWの外側へ突出している。図4を参照すると、突起15,16の外周部は、タイヤサイド部12の表面12aに接する曲率で面取りされている。タイヤサイド部12の表面12aから第1突起15の表面15aまでの厚みt1と、タイヤサイド部12の表面12aから第2突起16の表面16aまでの厚みt2とは、同一である。但し、第1突起15と第2突起16の厚みt1,t2は異なっていてもよい。
図1に示すように、第1突起15は、タイヤ周方向TCに定められた間隔をあけて設けられている。第2突起16は、第1突起15に対してタイヤ周方向TCに交互に位置するように、第1突起15に隣接して設けられている。本実施形態では、第1突起15と第2突起16が3個ずつ設けられている。個々の第1突起15と個々の第2突起16とは、タイヤ軸Oを挟んでタイヤ径方向TRに対向するように配置されている(三等配)。タイヤ軸Oとは、タイヤサイド部12の中心を通り、タイヤ幅方向TWに延びる軸線である。
具体的には、第1突起15Aは、隣接した第2突起16B,16Cとは異なる第2突起16Aとタイヤ径方向TRに対向している。第1突起15Bは、隣接した第2突起16A,16Cとは異なる第2突起16Bとタイヤ径方向TRに対向している。第1突起15Cは、隣接した第2突起16A,16Bとは異なる第2突起16Cとタイヤ径方向TRに対向している。つまり、対向する第1突起15と第2突起16を1組とし、複数組の突起15,16をタイヤ周方向TCに並べて設けている。
次に、第1突起15と第2突起16の具体的構成を説明する。
図1及び図3に示すように、突起15,16は、タイヤサイド部12の剛性向上のために、タイヤサイド部12の突起形成領域Rに形成されている。タイヤ径方向TRにおいて、突起15,16のうちの最外端は突起形成領域Rの外周部上に位置し、突起15,16のうちの最内端は突起形成領域Rの内周部上に位置している。言い換えれば、突起形成領域Rの外径は突起15,16のうちの最外端に位置し、突起形成領域Rの内径は突起15,16のうちの最内端に位置している。
突起15,16は、タイヤ周方向TCの長さL1,L2がタイヤ10の接地長よりも長く形成されている。第1突起15は、基部15b、一対の円弧部15c、及び一対の収縮部15dを備える。第2突起16は、基部16b、及び一対の収縮部16cを備える。また、過度の剛性向上によるトレッド部11の接地性の低下を防ぐために、第1突起15と第2突起16にはスリット15g,16fが設けられている。なお、タイヤサイド部12の剛性とスリット15g,16fの関係については、後で詳述する。
第1突起15の基部15bは、タイヤ周方向TCにおける第1突起15の中央に位置している。基部15bは、タイヤ径方向TRの内側へ等脚台形状に突出する部分を有する。
基部15bのタイヤ径方向TRの幅は、他の部分(円弧部15c及び収縮部15d)の幅よりも大きい。基部15bのタイヤ径方向TRの内側端は、突起15,16のうちの最内端であり、突起形成領域Rの内周部上に位置している。
円弧部15cは、基部15bの両端にそれぞれ連続し、タイヤ周方向TCの外側へ延びている。円弧部15cのタイヤ径方向TRの幅は一様であり、突起形成領域Rの外周部と内周部に対して間隔をあけて位置している。
収縮部15dは、円弧部15cのタイヤ周方向TCの外端にそれぞれ連続し、タイヤ周方向TCの外側へ延びている。収縮部15dのタイヤ径方向TRの幅は、タイヤ周方向TCの内側(円弧部15c)から外側へ向かうに従って次第に狭くなっている。より具体的には、タイヤ径方向TRの内側に位置する収縮部15dの内辺15eは、流曲線状に湾曲し、全体としてタイヤ径方向TRの外側へ傾斜している。収縮部15dのタイヤ周方向TCの外端は、突起15,16のうちの最外端であり、突起形成領域Rの外周部上に位置している。
第2突起16の基部16bは、タイヤ周方向TCにおける第2突起16の中央に位置している。基部16bのタイヤ径方向TRの幅は一様であり、突起形成領域Rの外周部と内周部に対して間隔をあけて位置している。より具体的には、基部16bの幅は、第1突起15の基部15bの幅よりも狭く、第1突起15の円弧部15cの幅よりも広い。
収縮部16cは、基部16bのタイヤ周方向TCの両端にそれぞれ連続し、タイヤ周方向TCの外側へ延びている。収縮部16cのタイヤ径方向TRの幅は、タイヤ周方向TCの内側(基部16b)から外端へ向かうに従って次第に狭くなっている。より具体的には、タイヤ径方向TRの外側に位置する収縮部16cの外辺16dは、タイヤ径方向TRの内側に向けて湾曲(傾斜)している。
第1突起15の収縮部15dの一部と、第2突起16の収縮部16cの一部とは、タイヤ径方向TRに隣接し、タイヤ周方向TCに重複している。以下では、第1突起15において、第2突起16とタイヤ径方向TRに隣接する一部を第1隣接部(第1部分)15fといい、第2突起16において、第1突起15とタイヤ径方向TRに隣接する一部を第2隣接部(第2部分)16eという。
図3に最も明瞭に示すように、第1隣接部15fは、タイヤ軸O(図3では図示せず)から第2突起16の収縮部16c(第2隣接部16e)の外端を通る仮想線VL1から、第1突起15の収縮部15dの外端までの範囲内に位置する部分である。第2隣接部16eは、タイヤ軸Oから第1突起15の収縮部15d(第1隣接部15f)の外端を通る仮想線VL2から、第2突起16の収縮部16cの外端までの範囲内に位置する部分である。第1隣接部15fは、第2隣接部16eに対してタイヤ径方向TRの外側に配置されている。
図4を参照すると、第1隣接部15fと第2隣接部16eは、定められた間隔Dをあけて配置されている。つまり、第1隣接部15fと第2隣接部16eの間には、定められた間隔Dの溝17が形成されている。溝17の底は、タイヤサイド部12の表面12aである。溝17の幅(間隔D)は、5mm以上30mm以下の範囲で設定され、より好ましくは10mm以上20mm以下の範囲で設定される。溝17を5mm未満の狭い幅に設定すると、突起15,16によるタイヤサイド部12の剛性が過度になり、トレッド部11の接地性が悪くなるためである。溝17を30mmよりも広い幅に設定すると、隣接部15f,16e間から露出するタイヤサイド部12の表面12aが、石等によって損傷する可能性が高くなるためである。これらの問題を最小限に抑えるために、第1隣接部15fと第2隣接部16eの間隔Dは、上記した適正範囲に設定することが好ましい。
タイヤ径方向TRにおいて、第1隣接部15fと第2隣接部16eを合わせた幅は、最も幅広の部分である第1突起15の基部15bの幅に対して、50~90%の範囲に設定されている。タイヤ周方向TCにおいて、第1隣接部15fの外端から第2隣接部16eの先端までの距離は、第2突起16の長さL2に対して、40~70%の範囲に設定されている。これらの適正範囲で第1隣接部15fと第2隣接部16eを形成することで、石等によるタイヤサイド部12の外傷を抑制する。
図1及び図3に示すように、第1突起15のタイヤ周方向TCの長さL1は、第2突起16のタイヤ周方向TCの長さL2よりも長い。第1突起15の長さL1は、一対の第1隣接部15fの外端のうちの一方から他方までのタイヤ周方向TCの距離である。第2突起16の長さL2は、一対の第2隣接部16eの外端のうちの一方から他方までのタイヤ周方向TCの距離である。
第1突起15の長さL1は、タイヤ周長の20~40%の範囲に設定されている。第2突起16の長さL2は、第1突起15の長さL1よりも短いことを前提とし、タイヤ周長の10~20%の範囲に設定されている。そして、第1突起15及び第2突起16を全て合わせた総突起面積は、突起形成領域Rの面積の50~90%の範囲を占めるように設定されている。
このように形成した突起15,16の長さL1,L2はいずれも、タイヤ10のタイヤ周方向TCの接地長よりも長い。接地長とは、車両の走行時、実際に路面と接地しているトレッド部11のタイヤ周方向TCとタイヤ幅方向TWの長さを意味する。突起15,16の長さL1,L2を角度で言い換えると、突起15,16を形成する角度範囲は、タイヤ周方向TCの接地長に対応する接地角(概ね30度を超える。)よりも広い。なお、タイヤ径、空気圧及び車両重量によって、タイヤ接地長の厳密な長さは変わるが、タイヤ接地角の厳密な角度は概ね同じである。
ここで、タイヤサイド部12の剛性は、形成する突起15,16の体積、つまりタイヤ周方向TCの長さL1,L2、タイヤ径方向TRの幅、及びタイヤ幅方向TWの厚みt1,t2によって変わり、これらが大きくなるに従って高くなる。前述のように、本実施形態の突起15,16の厚みt1,t2は同一であり、突起15,16の幅は全体として概ね一様である。従って、タイヤサイド部12において、第1突起15の形成部分の剛性は、第2突起16の形成部分の剛性よりも高い。但し、長さL2を上記範囲で形成した第2突起16は、従来(特許第6186334号公報)のタイヤの突起と比較すると長い。よって、本実施形態のタイヤ10では、従来のタイヤと比較して、タイヤサイド部12のタイヤ周方向TCとタイヤ径方向TRの剛性を効果的に向上できる。
本実施形態のタイヤ10では、タイヤ周方向TCの長さが長い第1突起15と短い第2突起16とが交互に配置されている。よって、タイヤサイド部12のタイヤ周方向TCとタイヤ径方向TRの剛性をバランス良く向上できるうえ、タイヤ10のデザイン性も向上できる。
第1突起15と第2突起16をタイヤ径方向TRに対向して配置しているため、この点でもタイヤサイド部12の剛性をバランス良く向上できる。詳しくは、タイヤ径方向TRにおいて、第1突起15同士を対向させ、第2突起16同士を対向させた場合、走行時のタイヤ径方向TRの剛性は、高い状態と低い状態とが繰り返されるため、剛性バランスが良いとは言えない。しかし、本実施形態では、高剛性の第1突起15と、第1突起15よりも低剛性の第2突起16が対向しているため、タイヤ径方向TRの剛性は、全周において概ね一様である。よって、タイヤ10の回転時の剛性バランスを効果的に向上できる。
第1突起15と第2突起16は、タイヤ径方向TRに隣接する第1隣接部15fと第2隣接部16eを備える。しかも、第1突起15及び第2突起16を全て合わせた総突起面積は、定められた突起形成領域Rの面積の50~90%の範囲に設定されている。そのため、タイヤサイド部12の表面12aの露出面積を少なくできる。よって、車両がオフロードを走行した際、石等によるタイヤサイド部12の表面12aの損傷を効果的に抑制できる。
しかも、突起15,16の隣接部15f,16eは先細形状に形成され、第1隣接部15fが第2隣接部16eに対してタイヤ径方向TRの外側に配置されている。そのため、トレッド部11側の剛性を効果的に向上しつつ、タイヤサイド部12のデザイン性を効果的に向上できる。
以上のように、タイヤ接地長よりも長い第1突起15と第2突起16をタイヤサイド部12に設けた場合、タイヤサイド部12の剛性を効果的に向上できる。しかし、タイヤサイド部12の剛性を過度に向上した場合、路面に対するトレッド部11の接地性が悪くなる虞がある。そこで、本実施形態では、スリット15g,16fによって、第1突起15と第2突起16を機能上分割し、トレッド部11の接地性を確保している。
図5を参照すると、第1突起15のスリット15gと第2突起16のスリット16fとは、表面15a,16aから底までの深さが、突起15,16の厚みt1,t2よりも浅い溝からなる。例えば、突起15,16の厚みt1,t2は1.5mmであり、スリット15g,16fの深さは1.0mmである。なお、タイヤサイド部12のタイヤ幅方向TWの厚みは約10mmであり、突起15,16の厚みt1,t2は、タイヤサイド部12の厚みに対して5~50%の範囲に設定され、より好ましくは10~30%の範囲に設定されている。
図1及び図3を参照すると、第1突起15のスリット15gは、基部15bのタイヤ周方向TCの両側にそれぞれ設けられ、第1突起15をタイヤ周方向TCに3分割している。円弧部15cは、スリット15gを介して基部15bに連続している。スリット15gは、タイヤ径方向TRへ直線状に延び、円弧部15cの内辺から外辺にかけて貫通している。
第2突起16のスリット16fは、タイヤサイド部12と同心の円弧状に形成されており、第2突起16をタイヤ径方向TRに2分割している。スリット16fは、タイヤ径方向TRにおける第2突起16の中央を通るように、一対の外辺16dのうちの一方から他方にかけて貫通している。
図3に示すように、スリット15g,16fを備える突起15,16は、突起面積(突起15,16の形成部分の面積)が広い高剛性領域RA1,RA2と、突起面積が狭い低剛性領域RB1,RB2とに区分けできる。第1高剛性領域(第3領域)RA1は、第1突起15において、基部15bと第1隣接部15fの間、つまり円弧部15cと、第1隣接部15fを除く収縮部15dとを形成した部分である。第2高剛性領域(第4領域)RA2は、第2突起16において、一対の第2隣接部16eの間、つまり基部16bと、第2隣接部16eを除く収縮部16cとを形成した部分である。第1低剛性領域(第2領域)RB1は、第1突起15において、2本のスリット15g間、つまり基部15bを形成した部分である。第2低剛性領域(第1領域)RB2は、第1突起15の端部(仮想線VL2)と第2突起16の端部(仮想線VL1)間、つまり突起15,16の隣接部15f,16eを形成した部分である。
これらは、第1高剛性領域RA1、第1低剛性領域RB1、第1高剛性領域RA1、第2低剛性領域RB2、第2高剛性領域RA2、及び第2低剛性領域RB2の順で、時計回りの向きに隣接している。つまり、第1高剛性領域RA1は、第1低剛性領域RB1と第2低剛性領域RB2の間に位置し、第2高剛性領域RA2は、一対の第2低剛性領域RB2間に位置している。また、高剛性領域RA1,RA2のうちの一方と、低剛性領域RB1,RB2のうちの一方とが、交互に配置されている。
第1高剛性領域RA1の突起面積と第2高剛性領域RA2の突起面積とは、定められた第1の誤差範囲内で同一である。第1低剛性領域RB1の突起面積と第2低剛性領域RB2の突起面積とは、定められた第2の誤差範囲内で同一である。また、高剛性領域RA1,RA2の突起面積は、低剛性領域RB1,RB2の突起面積よりも広い。例えば、タイヤサイズが11R24.5の場合、第1の誤差範囲は、9,000~14,000mmの範囲に設定され、より好ましくは10,000~13,000mmの範囲に設定される。また、第2の誤差範囲は、2,000~6,000mmの範囲に設定され、より好ましくは3,000~5,000mmの範囲に設定される。
タイヤ軸Oを中心とした高剛性領域RA1,RA2の角度範囲θ1,θ2は、タイヤ接地長に対応するタイヤ接地角θ(概ね30度を超える。)よりも小さい。タイヤ軸Oを中心とした低剛性領域RB1,RB2の角度範囲θ3,θ4は、高剛性領域RA1,RA2の角度範囲θ1,θ2よりも小さい。つまり、スリット15gの形成角度位置と隣接部15f,16eの形成角度範囲とは、これらにより形成される高剛性領域RA1,RA2と低剛性領域RB1,RB2が、タイヤ接地角θよりも小さくなるように、形成されている。言い換えれば、第1突起15のタイヤ周方向TCの長さL1がタイヤ10の接地長よりも短くなるように、スリット15gの形成位置と隣接部15f,16eの形成範囲とが設定されている。
本実施形態では、第1高剛性領域RA1の角度範囲θ1は30度に形成され、第1高剛性領域RA1の突起面積は12,000mmに形成されている。第2高剛性領域RA2の角度範囲θ2は22度に形成され、第2高剛性領域RA2の突起面積は11,000mmに形成されている。第1低剛性領域RB1の角度範囲θ3は10度に形成され、第1低剛性領域RB1の突起面積は4,300mmに形成されている。第2低剛性領域RB2の角度範囲θ4は14度に形成され、第2低剛性領域RB2の突起面積は4,000mmに形成されている。
このようにしたタイヤ10では、タイヤ接地長よりもタイヤ周方向TCに長い高剛性部分が無くなるため、タイヤ10のトレッド部11での接地性を確保できる。また、突起面積が大きい高剛性領域RA1又はRA2と、突起面積が小さい低剛性領域RB1又はRB2とが、タイヤ周方向TCに交互に配置されているため、タイヤ接地長内には、高剛性領域RA1又はRA2と低剛性領域RB1又はRB2とが必ず位置する。よって、タイヤ10の接地性を確保しつつ、タイヤ周方向TCとタイヤ径方向TRの剛性をバランス良く向上できる。
以上のように、本実施形態のタイヤ10では、タイヤ接地長よりもタイヤ周方向TCに長い突起15,16をタイヤサイド部12に設ける一方、スリット15gと隣接部15f,16eによって突起15,16を機能的に分割している。よって、タイヤ10全体の剛性とデザイン性を効果的に向上できるうえ、タイヤ10の接地性を確保できる。
なお、本発明の空気入りタイヤ10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第1突起15と第2突起16の数は4以上設けてもよい。タイヤ径方向TRに隣接する第1隣接部(第1部分)15fと第2隣接部(第2部分)16eの形状は、必要に応じて変更が可能である。第1隣接部(第1部分)は、第2隣接部(第2部分)16eのタイヤ径方向TRの内側に配置してもよい。突起15,16のタイヤ周方向TCの長さL1,L2、タイヤ径方向TRの幅、タイヤ幅方向TWの厚みt1,t2は、必要に応じて変更が可能である。
10…空気入りタイヤ
11…トレッド部
11a…溝
12…タイヤサイド部
12a…表面
13…ビード部
15(15A~15C)…第1突起
15a…表面
15b…基部
15c…円弧部
15d…収縮部
15e…内辺
15f…第1隣接部(第1部分)
15g…スリット
16(16A~16C)…第2突起
16a…表面
16b…基部
16c…収縮部
16d…外辺
16e…第2隣接部(第2部分)
16f…スリット
17…溝
O…タイヤ軸
TW…タイヤ幅方向
TR…タイヤ径方向
TC…タイヤ周方向
L1…第1突起の長さ
L2…第2突起の長さ
R…突起形成領域
RA1…高剛性領域(第3領域)
RA2…高剛性領域(第4領域)
RB1…低剛性領域(第2領域)
RB2…低剛性領域(第1領域)

Claims (6)

  1. タイヤサイド部の表面から突出し、タイヤ周方向に間隔をあけて設けられた複数の第1突起と、
    前記タイヤサイド部の表面から突出し、前記第1突起に対してタイヤ周方向に交互に位置するように隣接して設けられた複数の第2突起と
    を備え、
    前記第1突起のタイヤ周方向の長さは、前記第2突起のタイヤ周方向の長さよりも長く、
    前記第1突起は、タイヤ周方向の両側に第1部分を有し、
    前記第2突起は、タイヤ周方向の両側に前記第1部分とタイヤ径方向に隣接する第2部分を有し、
    個々の前記第1突起と個々の前記第2突起とは、タイヤ軸を挟んでタイヤ径方向にそれぞれ対向しており、
    前記第1突起と前記第2突起を全て合わせた総突起面積は、前記第1突起及び前記第2突起のうちのタイヤ径方向の最外端と最内端の間からなる突起形成領域の面積の50~90%の範囲に設定されている、空気入りタイヤ。
  2. 前記第1部分と前記第2部分は、タイヤ周方向の端に向かうに従って、タイヤ径方向の幅が次第に狭くなっており、
    前記第1部分は、前記第2部分に対してタイヤ径方向の外側に配置されている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第1突起のタイヤ周方向の長さは、タイヤ周長の20~40%の範囲に設定され、 前記第2突起のタイヤ周方向の長さは、タイヤ周長の10~20%の範囲に設定されている、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1突起全体のタイヤ周方向の長さは、タイヤ周方向のタイヤ接地長よりも長く、 前記第1突起にはタイヤ周方向に分割するスリットが形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記スリットの深さは、前記タイヤサイド部の表面から前記第1突起の表面までの前記第1突起の厚みよりも浅い、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第1突起は、2本の前記スリットによってタイヤ周方向に3分割されており、
    前記第1部分と前記第2部分からなる第1領域の突起面積と、前記第1突起のうちの前記2本のスリット間に位置する第2領域の突起面積とは、定められた誤差範囲内で同一であり、
    前記第1突起のうちの前記第1領域と前記第2領域の間に位置する第3領域の突起面積と、前記第2突起のうちの前記第1領域間に位置する第4領域の突起面積とは、定められた誤差範囲内で同一であり、
    前記第1領域及び前記第2領域の突起面積は、前記第3領域及び前記第4領域の突起面積よりも狭く、
    前記第1領域及び前記第2領域のいずれかと前記第3領域及び前記第4領域のいずれかとが、タイヤ周方向に交互に配置されている、請求項4又は5に記載の空気入りタイヤ。
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