JP7068612B2 - 苗移植機 - Google Patents
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Description
前記走行車体の後部に取付けられ、前記圃場へ苗を植付可能な苗植付部と、
衛星測位システムを利用して前記走行車体の位置情報を取得する位置情報取得装置と、
表示部及び操作キーを有する操作モニタと、
前記走行車輪の回転数を検出する回転数検出センサと、
前記回転数検出センサの検出情報に基づき理論走行距離を算出し、前記位置情報取得手段の位置情報に基づき実走行距離を算出し、算出された前記理論走行距離及び前記実走行距離から植付スリップ率を算出する苗移植機制御部とを備え、
苗移植機制御部は、算出した前記植付スリップ率を前記表示部に表示可能としたことを特徴とする苗移植機によって達成される。
本発明によれば、表示部により苗植付時のスリップの状況を作業者に報知することで、苗の植付間隔と異なる植付株間で植付作業を行うことを防止することができる。加えて、音ではなく表示部で報知する構成としたことで、作業者に不快感を与えず、走行車体のスリップの状況を良好に報知することができる。
本発明のこの好ましい実施態様によれば、前記植付スリップ率が所定値以上の場合、前記変速手段により車速を減速するように構成したことにより、自動減速することで、設定した株間と異なる株間で植付作業を行うことを防止することができる。
前記操縦部に固定された基部から立ち上がるようにして延びる二股状のフレーム部の上端部に前記位置情報取得装置を支持するアンテナフレームを備え、
前記アンテナフレームの基部から上端部に至る中途部であって、かつ、前記ハンドルの上方に前記操作モニタが取り付けられている。この本発明のさらに好ましい実施態様によれば、作業者が操作モニタを確認する際、目線の移動距離を短くして、前方の確認をし易くし、作業の安全性を高めることができる。
前記フロントカバーは、上部が前記操縦部に固定された固定フードとなっており、
下部が前記操縦部に開閉可能に取り付けられた開閉フードとなっており、
前記固定フードに前照灯が設けられている。本発明のさらに好ましい実施態様によれば、開閉可能な開閉フードを軽量化でき、フロントカバーの開閉を迅速かつ容易に行うことができるため、作業効率が向上する。
前記走行車体の前端に、前記走行車体の前方からの乗車を補助する前方乗降ステップが設けられ、
さらに、前記前方乗降ステップは、水平姿勢と収納姿勢とを切り替え可能に構成されている。
本発明のこのさらに好ましい実施態様によれば、前方乗降ステップにより走行車体の前方からの乗降が容易となり、利便性が向上するとともに、足場の悪い圃場における作業効率が向上する。また、前方乗降ステップがウェイトの役割も果たすので、機体後方が重い苗移植機の走行安定性を向上させることができる。
後述する苗移植機制御部C1と電気的に接続されており、苗移植機制御部C1から制御信号を取得することで作動が制御可能となっている。これにより、苗移植機制御部C1によって、走行車体2の車速が制御可能に構成されている。また、動力伝達装置25は、エンジン22からの出力がベルト式動力伝達機構25bと油圧式無段変速機25aとを介して伝達されるミッションケース25cを有している。
フロントカバー61は、その上部が操縦部6に固定された固定フード61aにより構成され、下部が操縦部6に開閉可能に取り付けられた開閉フード61bにより構成されている。フロントカバー61は、開閉フード61bの閉状態において、固定フード61a及び開閉フード61aが隙間なく嵌合して一体となるように構成されている。また、図6に示されるように、開閉フード61aを上方へ回動することにより、容易かつ迅速に開閉できるようになっており、これにより、操縦部6内部に配設された各種の操作装置のメンテナンスに行うことを容易とし、エンジン用燃料の燃料タンクへの迅速な給油が可能となっている。固定フード61aには、前照灯65が設けられている。このように、フロント固定フード61aに前照灯65を設けた構成により、開閉可能な開閉フード61bを軽量化でき、フロントカバー61の開閉を迅速かつ容易に行うことができるため、作業効率が向上する。また、図示されていないが、アンテナフレーム7には、開閉フード61bを開けたときに引っ掛けて係止可能なフックが設けられており、このフックによって、開閉フード61bを開状態で固定できるようになっている。
図7は、図3の苗移植機1のサイドステップ周辺の要部拡大図である。
図7に示されるように、苗移植機1の走行車体2の両側には、それぞれ、走行車体2のフロアステップ26と略同一の高さ位置に補助ステップ91が設けられ、補助ステップ91よりも下方にサイドステップ92が設けられている。走行車体2には、補助ステップ91が取り付けられる取付フレーム93が設けられており、補助ステップ91は、補助ステップ取付部材91aを用いて、取付フレーム93に取り付けられている。さらに、サイドステップ92もまた、サイドステップ取付部材92aを用いて、取付フレーム93に取り付けられている。このようにして、補助ステップ91を取り付ける取付フレーム93にサイドステップ92を組み付けることで、サイドステップ92の専用組付け部材が不要となりコストダウンが図られる。
図9に示されるように、操作モニタ72は、各種情報を画面に表示可能な表示部である第1表示部72aと、第2表示部72bを備えている。第1表示部72aには、例えば、苗植付部4が作業状態にあるか否か等の作業情報、苗移植部4の苗切れや施肥装置5の肥料切れ等の警告情報が表示可能となっている。第2表示部72bには、走行車体2のスリップが発生しているか、またその度合いを示す植付スリップ率を示す植付スリップデータの表示が可能となっており、また、後述する操作キー84の入力操作により表示を切り替え、苗植付部昇降機構3、植付クラッチ4a、苗植付部4、施肥装置5等の各種機構の制御量の設定が可能な設定画面が表示可能となっている。なお、操作モニタ72の設定画面については後述する。
なお、以下のフローチャートにおいて、苗移植機1の位置情報はGPS装置71により所定の時間間隔で計測されて時刻の情報とともにメモリ104に記憶されており、後輪24の回転数は、適宜、時刻の情報とともにメモリ104に記憶されているものとする。
苗移植機1は、操作モニタ72の操作キー84の所定の操作を受け付けて、操作モニタ制御部C2から制御根命令を苗移植機制御部C1に送信し、苗移植機1の苗移植部4や施肥装置5の各種設定が可能となっている。
図13に上部に示した表Y1~Y4は、各階層における操作モニタ72の操作キー84の操作と、命令、機能を纏めたものであり、ダイヤル押K1は、ジョグダイヤルスイッチ84Jの押下、L入力K2は、第2スイッチ84Lの押下、R入力K3は、第3スイッチ84Rの押下、戻るK4は、第1スイッチ84Bの押下、戻る(長押し)K5は、第1スイッチ84Bの長押し操作、にそれぞれ対応している。下表は、各画面と、操作キー84の操作による遷移先を纏めたものである。操作モニタ72の画面遷移は、図13に示されるように、第1層G´(1)をホーム画面とし、第2層G´(2)をメインメニューとし、第3層G´(3)をサブメニューに構成し、ホーム画面において、植付スリップデータと設定画面の表示を切り替え可能に構成し、メインメニューにおいて、設定を行いたい各種機構を作業者が選択可能に構成し、サブメニューにおいて、メインメニューにおいて選択された機構の設定値を変更できるように構成できる。
操作モニタ72の画面遷移は、作業性を向上させるため、操作モニタ42の第1階層G´(1)のホーム画面が表示されているときに、ジョグダイヤルスイッチ84Jを押しながら回すことで、第2、第3階層G´(2)、G´(3)を飛ばして、第4階層G´(4)の任意の設定項目の数値を変更することができる。これにより、良く使う機能の設定をすばやく変更することができる。さらに、第1階層G´(1)のホーム画面から、第4階層G´(4)への画面の遷移先は、作業者が設定できるように構成されており、これにより、作業者のニーズに応じた画面遷移が可能となっている。このようにして、操作モニタ72は、操作キー84の操作により、植付スリップデータの表示画面から設定画面に遷移して、設定画面表示状態において、操作キー84の操作により、操作モニタ制御部C2から制御命令を苗移植機制御部C1に送信し、苗移植機1の苗移植部4や施肥装置5の各種設定が可能となっている。
2 走行車体
3 植付部昇降機構
4 苗植付部
5 施肥装置
6 操縦部
7 アンテナフレーム
8 予備苗枠
21 メインフレーム
22 エンジン
23 前輪
24 後輪
24a 後輪回転センサ
25 動力伝達装置
25a 油圧式無段変速機
25b ベルト式動力伝達機構
25c ミッションケース
25d 前輪ファイナルケース
25e 後輪ギヤケース
26 フロアステップ
26a 前方乗降ステップ
27 リアステップ
28 エンジンカバー
29 操縦席
31 昇降リンク装置
32 平行リンク機構
33 リンクベースフレーム
34 油圧昇降シリンダ
41 苗植付装置
41a ロータリケース
41b 植込杆
42 苗載置台
42a 苗載せ面
43 フロート
44 植付伝動ケース
45 線引きマーカ
46 前板ガード
47 サイドマーカ
51 貯留ホッパ
52 繰出し装置
53 施肥ホース
54 ブロア
61 フロントカバー
62 ハンドル
62a ハンドルポテンショメータ
63 変速操作レバー
64 副変速レバー
65 前照灯
71 GPS装置
72 操作モニタ
80 傾斜センサ
81 報知装置
82 通信コントローラ
83 無線通信部
84 操作キー
91 補助ステップ
92 サイドステップ
C1 苗移植機制御部
C2 操作モニタ制御部
Claims (4)
- 走行車輪を備えて圃場を走行する走行車体と、
前記走行車体の後部に取付けられ、前記圃場へ苗を植付可能な苗植付部と、
衛星測位システムを利用して前記走行車体の位置情報を取得する位置情報取得装置と、
表示部及び操作キーを有する操作モニタと、
前記走行車輪の回転数を検出する回転数検出センサと、
前記回転数検出センサの検出情報に基づき理論走行距離を算出し、前記位置情報取得手段の位置情報に基づき実走行距離を算出し、算出された前記理論走行距離及び前記実走行距離から植付スリップ率を算出する苗移植機制御部とを備え、
苗移植機制御部は、算出した前記植付スリップ率を前記表示部に表示可能とし、
また、前記走行車体の前側中央部に、前記走行車輪を操舵操作するハンドルが配設された操縦部を備え、
前記操縦部に固定された基部から立ち上がるようにして延びる二股状のフレーム部の上端部に前記位置情報取得装置を支持するアンテナフレームを備え、
前記操作モニタは、前記アンテナフレームの基部から上端部に至る途中に位置する中途部において、前記フレーム部の間に架け渡されるようにして前記ハンドルの上方に配設され、かつ、その頂部に鋭角に形成された突出部を備え、
前記突出部は、前記操縦部の操縦席に正面を向いて着座した作業者の目線の先に位置するように構成されたことを特徴とする苗移植機。 - 前記走行車体の車速を制御可能な変速手段を備え、
前記苗移植機制御部は、算出した前記植付スリップ率が所定値以上の場合、前記変速手段により車速を減速することを特徴とする請求項1に記載の苗移植機。 - 前記操縦部の前部に開閉可能なフロントカバーが設けられ、
前記フロントカバーは、上部が前記操縦部に固定された固定フードとなっており、
下部が前記操縦部に開閉可能に取り付けられた開閉フードとなっており、
前記固定フードに前照灯が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の苗移植機。 - 前記操縦部及び前記アンテナフレームの左右幅が、前記走行車体のフロアステップの左右幅よりも狭く設けられ、
前記走行車体の前端に、前記走行車体の前方からの乗車を補助する前方乗降ステップが設けられ、
さらに、前記前方乗降ステップは、水平姿勢と収納姿勢とを切り替え可能に構成されたことを特徴とする請求項3に記載の苗移植機。
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