JP2024068754A - 作業車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】圃場に合った自動走行を実行する作業車両を提供すること。【解決手段】実施形態の一態様に係る作業車両は、走行車体と、走行車体に設けられた作業機と、走行車体に設けられたハンドルと、走行車体の位置、および、走行車体の方位に関する情報を検出する位置検出装置と、走行車体の走行モードが自動走行モードである場合、ハンドルを駆動するモータと、走行モードが自動走行モードである場合、位置検出装置によって検出される情報に基づいて、モータを制御する制御装置とを備える。制御装置は、走行モードが自動走行モードである場合、走行車体の走行レベルを複数のレベルの中から設定可能であり、複数のレベルには、複数のパラメータがそれぞれ紐付けられ、複数のパラメータは、ハンドルの操作量、走行車体の方位ずれに関する感度、および、走行車体の位置ずれに関する感度を含む。【選択図】図6
Description
本発明は、作業車両に関する。
従来、作業者の操作によらず走行する自動走行を実行可能な苗移植機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、圃場の状態は、圃場に応じて異なることがあり、自動走行によって走行する場合、圃場に合った自動走行を実行できないおそれがあり、改善の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、圃場に合った自動走行を実行する作業車両を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態の一態様に係る作業車両は、走行車体と、走行車体に設けられた作業機と、走行車体に設けられたハンドルと、走行車体の位置、および、走行車体の方位に関する情報を検出する位置検出装置と、走行車体の走行モードが自動走行モードである場合、ハンドルを駆動するモータと、走行モードが自動走行モードである場合、位置検出装置によって検出される情報に基づいて、モータを制御する制御装置とを備える。制御装置は、走行モードが自動走行モードである場合、走行車体の走行レベルを複数のレベルの中から設定可能であり、複数のレベルには、複数のパラメータがそれぞれ紐付けられ、複数のパラメータは、ハンドルの操作量、走行車体の方位ずれに関する感度、および、走行車体の位置ずれに関する感度を含む。
実施形態の一態様によれば、作業車両は、圃場に合った自動走行を実行することができる。
まず、図1および図2を参照して実施形態に係る作業車両1の概要について説明する。図1は、作業車両1を示す側面図である。図2は、作業車両1を示す平面図である。
なお、以下の説明では、前後方向とは、作業車両1の直進時における進行方向であり、進行方向の前方側を「前」、後方側を「後」と規定する。作業車両1の進行方向とは、直進時において、操縦席41からハンドル35(ステアリング装置)に向かう方向である(図1および図2参照)。
左右方向とは、前後方向に対して水平に直交する方向であり、「前」側へ向けて左右を規定する。すなわち、操縦者(作業者ともいう。)が操縦席41に着席して前方を向いた状態で、左手側が「左」、右手側が「右」である。
上下方向とは、鉛直方向である。前後方向、左右方向および上下方向は互いに直交する。各方向は説明の便宜上定義したものであり、これらの方向によって本発明が限定されるものではない。
実施形態では、作業車両1を、作業機として苗植付部4を備え、圃場に苗を受け付ける乗用型の苗移植機1として説明する。図1および図2に示すように、苗移植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク機構3を介して、圃場に苗を植え付ける昇降可能な苗植付部4を備える。
走行車体2の後部上側には施肥装置5の本体部分が配置される。なお、作業車両1が苗移植機1ではない場合、種子を供給する播種装置などを作業装置として備える場合がある。
走行車体2は、車輪であり駆動輪である、左右の前輪10および後輪11を備える四輪駆動車両である。走行車体2の車体骨格を構成するメインフレーム15の前側には、苗植付部4などに駆動力を伝達するミッションケース13と、エンジン30から供給される駆動力、すなわち、エンジン30で発生した回転をミッションケース13に出力する油圧式の無段変速装置14とが設けられる。
無段変速装置14は、いわゆるHST(Hydro Static Transmission)と呼ばれる静油圧式の無段変速機である。以下では、無段変速装置がHST14である場合を説明する。
ミッションケース13内には、高速モードでの路上走行時や、低速モードでの苗の植え付け時などにおける走行車体2の走行モードを切り替える副変速機構16が設けられる。ミッションケース13の左右側方には、前輪ファイナルケース10aが設けられ、左右の前輪ファイナルケース10aの操向方向を変更可能な前輪支持部からそれぞれ外向きに突出する左右の前車軸10bに前輪10が取り付けられる。
また、メインフレーム15の後部側には、横方向に設けられた後部フレーム22(図2参照)の左右両側に後輪ギヤケース11aが取付けられ、後輪ギヤケース11aからそれぞれ外向きに突出する左右の後車軸11bに後輪11がそれぞれ取り付けられる。
また、後部フレーム22の上部には、昇降リンク機構3を支持する左右のリンク支持フレーム23が上方に向けて突設される。左右のリンク支持フレーム23の下部側で、かつ、左右の間には、左右一対のロワリンクアーム24が設けられる。左右のロワリンクアーム24の左右の間に、油圧により作動する昇降シリンダ25が設けられる。
昇降シリンダ25の上方には、アッパリンクアーム26が設けられ、平行リンク機構である昇降リンク機構3が構成される。なお、それぞれ一端が走行車体2側に連結された、左右のロワリンクアーム24と、昇降シリンダ25と、アッパリンクアーム26の他端側とは、苗植付部4の前部に装着される。
また、メインフレーム15上には、エンジン30が搭載される。エンジン30の回転動力が、ベルト伝動装置21およびHST14を介してミッションケース13に伝達される。ミッションケース13に伝達された回転動力は、ミッションケース13内の副変速機構16により変速された後、走行動力と外部取り出し動力に分けられる。
また、エンジン30の回転動力は、図示しない油圧ポンプに伝達される。油圧ポンプで発生した油圧は、HST14や、ハンドル35のパワーステアリング機構88(図3参照)や、昇降シリンダ25などに供給される。
ミッションケース13に伝達された回転動力から取り出される外部取り出し動力は、走行車体2の後部に設けられた植付クラッチケース27に伝達され、植付クラッチケース27から植付伝動軸67によって苗植付部4に伝達される。
一方、ミッションケース13の後部には、左右のドライブシャフト42が設けられる。エンジン30からの回転動力は、ミッションケース13およびドライブシャフト42を介して左右の後輪ギヤケース11aに伝動される。
なお、左右のドライブシャフト42よりも伝動方向上手側には、左右のドライブシャフト42に対する動力伝達を入切するサイドクラッチ44(図3参照)が配置される。図1に示すように、操縦席41の前側下部であり、かつ、左右一側には、左右のサイドクラッチ44を入切操作するサイドクラッチペダル43aが設けられる。
左右のサイドクラッチペダル43aのうち、旋回内側のサイドクラッチペダル43aを踏み込んでサイドクラッチ44を切状態にしてからハンドル35を操作して旋回走行すると、旋回内側の後輪11の駆動回転を完全に遮断することができる。
走行車体2の前側上部には、各部の操作を行う操縦パネル38を上部に配置されたボンネット39が設けられる。操縦パネル38には、モニタ86(図3参照)などが設けられる。
また、ボンネット39には、走行車体2を操舵するハンドル35、HST14や苗植付部4を操作する変速操作レバー36、副変速機構16を操作する副変速操作レバー37などが設けられる。
また、ボンネット39の前側には、開閉可能なフロントカバー40が設けられる。フロントカバー40の内部には、燃料タンクやバッテリ、ハンドル35の操舵に左右の前輪10および左右の前輪ファイナルケース10aの下部側を回動させる連動機構が設けられる。前輪10は、例えば、ハンドル35の操舵に応じて転舵する操舵輪である。
ボンネット39よりも後側で、かつ、エンジン30の上方位置には、エンジン30の上部および側部を覆うエンジンカバー30aが設けられ、エンジンカバー30aの上部には操縦者が着席する操縦席41が設けられる。
操縦席41の後側であって、メインフレーム15の後端側には、施肥装置5が設けられる。施肥装置5の駆動力は、左右の後輪ギヤケース11aの左右一側から施肥装置5に臨むように設けられる、施肥伝動機構によって伝達される。
エンジンカバー30aおよびボンネット39の下部における左右両側は、略水平なフロアステップ33が形成される。フロアステップ33は、図2に示すように、一部格子状であり、たとえば、フロアステップ33を歩く操縦者の靴などについた泥が落ちても、落ちた泥などが圃場に落下する。
また、フロアステップ33の後方には、図2に示すように、リヤステップ330が連接される。リヤステップ330の表面には、作業時に足が滑りにくくなるように、たとえば、複数の突起パターンが形成された滑り止め加工が施されることが好ましい。
また、走行車体2の前側であり、かつ、左右両側には、苗枠支柱51に複数の予備苗載せ台52を上下方向に間隔を空けて配置する予備苗枠50がそれぞれ設けられ、苗植付部4に補充される苗や肥料袋などの作業資材が載置可能となっている。
また、昇降リンク機構3の後端部には、圃場に植え付ける苗を積載する苗タンク53が、左右方向に摺動させる摺動機構と共に装着されている。苗タンク53には、上下方向に長い苗仕切フェンス54が左右方向に所定間隔を空けてそれぞれ配置される。苗タンク53の下方には、積載された苗を掻き取って圃場に植え付ける苗植付装置55が配置される。
苗植付装置55は、苗仕切フェンス54により区切られた植付作業条数と同数、すなわち、8条同時に植え付けるものであり、植付伝動ケース56が苗タンク53の下方に間隔を空けて4つ配置され、植付伝動ケース56の左右両側に回転しながら植込杆58により苗を取って圃場に植え付ける植付ロータリ57がそれぞれ装着される。
施肥装置5は、肥料が貯留される施肥ホッパ70が、苗植付部4の作業条数と同数(図2に示す例では、8条分)に仕切られている。なお、8条分の施肥ホッパ70は、左右方向に長いため肥料の投入や着脱の利便性が低下するので、4条ずつに仕切られたものを左右にそれぞれ並べる、いわゆるサイド施肥構造であってもよい。
施肥ホッパ70の下部には、肥料を設定量ずつ供給する繰出装置71が1条ごとに設けられる。繰出装置71の下方には、肥料を移動させる搬送風が通過する通風ダクト72が左右方向に設けられる。繰出装置71の下方には、苗植付部4の苗植付位置の近傍に肥料を案内する施肥ホース73が設けられる。また、通風ダクト72の一側端部には、ブロア用電動モータ76により作動して搬送風を発生するブロア74が設けられる。
図1および図2に示すように、苗植付部4の下方には、圃場面に接地して滑走するセンターフロート62Cと、左右2つずつのサイドフロート62L、62Rとが、軸まわりに回動自在に設けられる。なお、センターフロート62Cおよび左右のサイドフロート62L、62Rを総称してフロート62という場合がある。
また、苗植付部4の下方において、フロート62よりも前側には、圃場面の凹凸を整地する整地ロータ63が設けられる。など、整地ロータ63には、左右他側の後輪ギヤケース11aからロータ伝動シャフト63aを介して駆動力が伝達される。
また、図1に示すように、苗植付部4の左右両側には、左右いずれか一方が圃場面に接地して、次の作業条(次工程)における走行の目安とする溝を形成する線引きマーカ65がそれぞれ設けられる。左右の線引きマーカ65は、左右一側が接地すると他側が上方に離間し、旋回時に苗植付部4を上昇させたときには左右両側共に上方に離間し、旋回後に苗植付部4が下降すると、左右一側が上方に離間して他側が接地する。
また、図1および図2に示すように、走行車体2の左右中央部であり、かつ、ボンネット39の前方には、上下方向に長いセンターマスコット66が設けられる。センターマスコット66を左右の線引きマーカ65により圃場に形成された溝に合わせることにより、直前の作業条の作業位置に合わせた走行が可能になり、作業精度の向上や、非作業の発生防止を図ることができる。
なお、圃場の土質によっては、左右の線引きマーカ65により形成されたガイド線がすぐに埋もれてしまい、直進の目安が消えてしまうことがある。このような場合には、左右の線引きマーカ65よりも前側に設けられた左右のサイドマーカ19を用いるとよい。すなわち、左右のサイドマーカ19を外側方向に移動させ、植え付けられた苗の上方にサイドマーカ19を位置させることで、前の作業条の苗の植え付けに合わせた植付作業が可能になる。
また、図1に示すように、苗移植機1は、位置検出装置150を備える。位置検出装置150は、苗移植機1の現在の位置、および方位を検出する。すなわち、位置検出装置150は、走行車体2の位置、および、走行車体2の方位に関する情報を検出する。位置検出装置150は、例えば、方位センサや、GPS(Global Positioning System)やGNSS(Global Navigation Satellite System)などの測位手段を含む。位置検出装置150は、複数の装置によって構成されてもよい。位置検出装置150は、カメラや、超音波センサを含んでもよく、圃場における旋回位置を取得し、旋回位置までの距離を検出してもよい。
例えば、位置検出装置150は、測位手段から測位情報を受け取り、受け取った測位情報に基づいて走行車体2の現在の位置情報、および方位情報を作成し、現在の位置、および方位を検出する。位置検出装置150は、たとえば、取付ステー59に取り付けられ、走行車体2の上方に配置される。
位置検出装置150による位置情報に基づいて作成される、直進制御用プログラムと、旋回制御用プログラムとは、互いに別の場所に格納される。直進制御用プログラムは、たとえば、位置検出装置150内の直進制御用ECU(Electronic Control Unit)100aに格納され、旋回制御用プログラムは、たとえば、ボンネット39に収容された旋回制御用ECU100bに格納される。なお、直進制御用ECU100aおよび旋回制御用ECU100bは、後述する制御装置100(図3参照)に含まれる。直進制御用ECU100aおよび旋回制御用ECU100bは、同一のECUに格納されてもよい。
次に、図3を参照して苗移植機1の制御系について説明する。図3は、苗移植機1の制御装置100を中心とした制御系を示すブロック図である。苗移植機1は、電子制御によって各部を制御することが可能なものであり、各部を制御する制御装置(以下、コントローラという。)100を備える。
コントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)などを有する処理部や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの記憶部、さらには入出力部が設けられ、これらは、互いに接続されて互いに信号の受け渡しが可能である。記憶部には、苗移植機1を制御するコンピュータプログラムなどが格納される。コントローラ100は、記憶部に格納されたコンピュータプログラムなどを読み出すことで、各機能を発揮させる。
コントローラ100には、たとえば、アクチュエータ類として、スロットルモータ80、油圧制御弁81、82、植付クラッチ作動ソレノイド83、サイドクラッチ作動ソレノイド84、HSTモータ85、線引きマーカ昇降モータ87、ステアリングモータ95、デフロック切替モータ96などが接続される。
スロットルモータ80は、エンジン30の吸気量を調節するスロットルを作動させることにより、エンジン30の出力軸の回転数を増減させる。油圧制御弁81は、昇降シリンダ25の伸縮動作を制御する。油圧制御弁82は、パワーステアリング機構88を制御する。パワーステアリング機構88は、走行車体2の操舵輪である前輪10の向きを変更する。植付クラッチ作動ソレノイド83は、植付クラッチ27aを作動させる。
サイドクラッチ作動ソレノイド84は、後輪11(図1参照)への動力伝達状態を切り替えるサイドクラッチ44を作動させる。なお、サイドクラッチ44は、左右の後輪11にそれぞれ設けられ、サイドクラッチ作動ソレノイド84は、各サイドクラッチ44に対応して2つ設けられる。
HSTモータ85は、HST14のトラニオンの回動角度を変更することで、HST14の斜板の傾斜角を変更する。ステアリングモータ95は、自動旋回制御が行われる場合に、前輪10(図1参照)の操舵量(舵角)を調整するステアリング装置であるハンドル35を駆動するモータである。ステアリングモータ95は、ハンドル35を回動させる。線引きマーカ昇降モータ87は、線引きマーカ65を昇降させる。
デフロック切替モータ96は、左右の走行車輪、具体的には、左右の前輪10を同じ回転速度で回転させるデファレンシャルロック機構97(以下、デフロック機構と称する。)の作動、および作動停止を切り替えるモータである。デフロック機構97が入り状態になることで、左右の走行車輪が同じ回転速度で回転する。
コントローラ100には、検出装置である、回転数センサ90、操舵量センサ91、傾斜センサ92などが接続される。回転数センサ90は、左右の後輪11に対応して2つ設けられ、左右の後輪11の回転数をそれぞれ検出する。なお、回転数センサ90は、左右の前輪10の回転数を検出してもよい。
操舵量センサ91は、ステアリング装置であるハンドル35の操作位置、すなわち、前輪10の操舵量(舵角)を検出する。操舵量センサ91は、例えば、ピットマンアームに連結する軸上に設けられる。なお、操舵量は、ハンドル35が予め設定された直進位置になった場合の値を基準値として、左右方向それぞれに検出される。
また、コントローラ100には、操作信号として、変速操作レバー36、副変速操作レバー37、自律走行切替スイッチ46、植付部昇降スイッチ47、自動直進切替スイッチ45、および、自動旋回切替スイッチ48などから信号が入力される。
自律走行切替スイッチ46は、自律走行を実行するか否かを切り替えるスイッチである。具体的には、自律走行切替スイッチ46は、走行モードを、手動走行モード、または自律走行モード(自動走行モード)に切り替えるスイッチである。手動走行モードは、作業者の手動操作によって走行するモードである。自律走行モードは、作業者の手動操作によらずに自動走行するモードである。
例えば、自律走行切替スイッチ46が「ON」である場合、走行モードが自律走行モードに設定される。自律走行切替スイッチ46が「OFF」である場合、走行モードが手動走行モードに設定される。自律走行切替スイッチ46が「ON」にされると、自動直進切替スイッチ45、および自動旋回切替スイッチ48が「ON」になる。すなわち、走行モードが自律走行モードになると、なお、自動直進切替スイッチ45、および自動旋回切替スイッチ48は、いったん「ON」になった場合であっても、操縦者の操作によって「OFF」に変更可能である。
植付部昇降スイッチ47は、苗植付部4を昇降させるか否かを切り替えるスイッチである。植付部昇降スイッチ47は、「上昇」、および「降下」位置に変更される。
植付部昇降スイッチ47が「上昇」位置にある場合には、苗植付部4は、所定の非作業位置まで上昇し、苗植付装置55が停止する非作業状態となる。植付部昇降スイッチ47が「降下」位置にある場合には、苗植付部4は、所定の作業位置まで降下し、苗植付装置55が作動する作業状態となる。すなわち、植付部昇降スイッチ47は、苗植付部4の作業状態を検知するスイッチである。なお、苗植付部4の作業状態を検知するスイッチが別途設けられてもよい。
自動直進切替スイッチ45は、自動直進の実行を可能とするか否かを切り替えるスイッチである。自動直進切替スイッチ45が「ON」にされている場合には、後述する走行アシスト機能が有効となり、自動直進を実行可能となる。自動直進切替スイッチ45が「OFF」にされている場合には、走行アシスト機能が無効となり、自動直進を実行不能となる。
自動旋回切替スイッチ48は、自動旋回の実行を可能とするか否かを切り替えるスイッチである。自動旋回切替スイッチ48が「ON」にされている場合には、後述する旋回アシスト機能が有効となり、自動旋回を実行可能となる。自動旋回切替スイッチ48が「OFF」にされている場合には、旋回アシスト機能が無効となり、自動旋回を実行不能となる。自動旋回切替スイッチ48が「OFF」にされている場合には、自動旋回を実行する条件が成立している場合であっても、自動旋回は実行されない。
コントローラ100は、自律走行切替スイッチ46、自動直進切替スイッチ45、および、自動旋回切替スイッチ48の操作に応じて、走行モードを手動走行モードと、自律走行モードとに切り替える。
また、コントローラ100には、位置検出装置150から走行車体2の現在の位置情報などが入力される。コントローラ100は、走行車体2が自動で走行しながら作業を行う自律走行モードを実行する。
また、コントローラ100には、遠隔操作装置170(以下、「リモコン」と称する。)から各種情報が入力される。例えば、コントローラ100は、受信機180(図1参照)を介して、リモコン170から各種情報が入力される。受信機180は、例えば、取付ステー59(図1参照)に取り付けられ、走行車体2の前方側の上方に配置される。なお、受信機180は、複数設けられてもよい。取付ステー59は、走行車体2に取り付けられる。
リモコン170は、苗移植機1を遠隔操作可能である。リモコン170は、スマートフォンなどの端末装置であってもよい。リモコン170は、作業者の操作に応じた制御信号を送信する。リモコン170は、Wi-fi(登録商標)や、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などの近距離無線通信によってコントローラ100と通信可能に接続されるが、これに限られず、近距離無線通信に加えて、あるいは代えて通信ネットワークなどを介して通信可能に接続されてもよい。
リモコン170は、複数設けられてもよい。すなわち、コントローラ100は、複数のリモコン170から、各リモコン170の位置情報を取得可能であってもよい。
ここで、苗移植機1による、圃場における自律走行(自動走行)について説明する。コントローラ100は、前輪10(図1参照)の操舵量をフィードバックしながらステアリングモータ95(図3参照)を制御してハンドル35(図3参照)を操作する自律走行モード(自動走行モード)を有する。自律走行モードは、自動直進モードと、自動旋回モードとを含む。
自動直進モードは、走行車体2が予め設定された直進経路に沿うように、ステアリングモータ95が制御され、直進するモードである。自動直進モードでは、苗植付部4によって圃場に苗を植え付けつつ、走行車体2が操縦者の操作によらず直進する。すなわち、走行車体2を自動直進させつつ、圃場に苗を移植する走行アシスト機能が有効となり、走行アシスト機能が実行される。
自動旋回モードは、走行車体2が所定の植付終了位置に到達すると、苗植付部4による苗の植え付けを停止し、走行車体2が予め設定された旋回経路に沿うように、ステアリングモータ95が制御され、旋回するモードである。所定の植付終了位置は、例えば、作業を行った工程の走行距離や、作業を行った工程に関する位置情報などによって設定される。
自動旋回モードでは、例えば、苗植付部4が上昇し、非作業状態にされ、走行車体2が操縦者の操作によらず自動旋回する。すなわち、苗植付部4による苗の植え付けを行わずに、走行車体2を旋回させる旋回アシスト機能が有効となり、旋回アシスト機能が実行される。
走行モードが自律走行モードである場合、コントローラ100は、走行車体2の方位ずれに関する感度、および、走行車体2の位置ずれに関する感度に基づいて、ハンドル35の操作位置の変更を開始する。
走行モードが自律走行モードである場合、コントローラ100は、走行車体2の方位ずれに関する感度に基づいて、設定方位に対して、走行車体2の方位がずれているか否か判定する。そして、コントローラ100は、設定方位に対して、走行車体2の方位がずれていると判定した場合、ハンドル35の操作位置の変更を開始する。コントローラ100は、走行車体2の方位が、設定方位となるように、ステアリングモータ95を制御し、ハンドル35を操作する。
具体的には、走行モードが自律走行モードである場合、コントローラ100は、走行車体2の方位が、設定方位から所定方位以上ずれた場合に、設定方位に対して、走行車体2の方位がずれていると判定し、ハンドル35の操作位置の変更を開始する。
設定方位は、予め設定された直進経路における方位、または、予め設定された旋回経路における方位である。たとえば、走行モードが自動直進モードである場合、設定方位は、予め設定された直進経路における方位である。走行モードが自動旋回モードである場合、設定方位は、予め設定された旋回経路における方位である。なお、所定方位は、後述する走行レベルに対して設定される。
また、走行モードが自律走行モードである場合、コントローラ100は、走行車体2の位置ずれに関する感度に基づいて、設定位置に対して、走行車体2の幅方向における位置がずれているか否か判定する。そして、コントローラ100は、設定位置に対して、走行車体2の幅方向における位置がずれていると判定した場合、ハンドル35の操作位置の変更を開始する。コントローラ100は、走行車体2の位置が、設定位置となるように、ステアリングモータ95を制御し、ハンドル35を操作する。
具体的には、走行モードが自律走行モードである場合、コントローラ100は、走行車体2の幅方向の位置が、設定位置から所定量以上ずれた場合に、設定位置に対して、走行車体2の位置がずれていると判定し、ハンドル35の操作位置の変更を開始する。
設定位置は、予め設定された直進経路上の位置、または、予め設定された旋回経路上の位置である。たとえば、走行モードが自動直進モードである場合、設定位置は、予め設定された直進経路上の位置である。走行モードが自動旋回モードである場合、設定位置は、予め設定された旋回経路上の位置である。なお、所定量は、後述する走行レベルに対して設定される。
なお、図4に示すように、圃場の3辺La~Lcを操縦者の操作によって走行するティーチング走行がされることで、自律走行モードが実行される作業領域が設定される。図4は、実施形態に係るティーチング走行による作業領域の設定方法を示す図である。
例えば、作業領域設定ボタン(不図示)が操作されて、走行を開始すると、走行車体2の位置情報が辺Laの始点として記録され、走行中における走行車体2の位置情報が記録される。そして、ハンドル35が操縦者によって所定旋回角度以上回動されると、辺Laの終点が記録され、辺Laが設定される。また、辺Lbの始点における走行車体2の位置情報が記録される。所定旋回角度は、予め設定された値であり、走行車体2が畔に沿って旋回したと判定可能な角度である。
さらに、走行車体2が直進した後、ハンドル35が操縦者によって所定旋回角度以上回動されると、辺Lbの終点が記録され、辺Lbが設定される。また、辺Lcの始点における走行車体2の位置情報が記録される。
走行車体2が直進した後に、作業領域設定ボタンが操作されると、走行車体2の位置情報が、辺Lcの終点として記録され、辺Lcが設定される。3つの辺La~Lcが設定されることで、作業領域が設定される。なお、ティーチング走行では、走行車体2の直進走行時に、苗植付部4によって苗が圃場に植え付けられる。ティーチング走行は、圃場の外周に沿って植え付け作業が行われる外周工程である。作業領域は、走行車体2が往復する往復工程によって、圃場に苗が植え付けられる領域である。
作業領域が設定された圃場では、自律走行モードが実行可能となる。例えば、圃場において、辺La、または辺Lcに平行な直進走行経路に沿って自動直進が可能となる。また、辺Lb側の畔付近における旋回時に、自動旋回が可能となる。ティーチング走行において走行されなかった、圃場の辺、すなわち辺Lbと向かい合う側の畔付近における旋回時には、リモコン操作による旋回が可能である。なお、ティーチング走行において走行されなかった、圃場の辺の畦付近における旋回時に、自動旋回が実行されてもよい。
また、ティーチング走行が終了し、作業領域が設定された場合であっても、走行モードが手動走行モードである場合には、苗移植機1は、操縦者の操作によって走行し、圃場に苗を移植することができる。
走行モードが手動走行モードであり、操縦者の操作によって苗移植機1が走行している場合に、自動直進切替スイッチ45が「ON」にされると、苗移植機1は、自動直進を実行する。すなわち、苗移植機1は、走行モードが手動走行モードであっても、走行アシスト機能を実行可能となる。
また、走行モードが手動走行モードであり、操縦者の操作によって苗移植機1が走行している場合に、自動旋回切替スイッチ48が「ON」にされると、苗移植機1は、自動旋回を実行可能となる。すなわち、苗移植機1は、走行モードが手動走行モードであっても、旋回アシスト機能を実行可能となる。
コントローラ100は、走行モードが自律走行モードである場合、走行車体2の走行レベルを複数のレベルの中から設定可能である。コントローラ100は、作業者による操縦パネル38、および、リモコン170などの操作に基づいて、走行車体2の走行レベルを設定する。走行レベルは、自律走行モードの実行中における走行車体2の走行状態、具体的には、ハンドル35の制御レベルである。
たとえば、走行レベルは、図5に示すようにモニタ86に画像P1として表示される。図5は、走行レベルを示す画像P1の一例である。たとえば、画像P1には、走行レベルを示す複数のゲージQ1と、現在の走行レベルQ2とが表示される。走行レベルは、複数のレベルの中から設定される。走行レベルは、たとえば、5つのレベルの中から設定される。
各レベルには、複数のパラメータがそれぞれ紐付けられる。複数のパラメータは、ハンドル35の操作量、走行車体2の方位ずれに関する感度、および、走行車体2の位置ずれに関する感度が含まれる。複数のパラメータは、ハンドル35の操作量、および、走行車体2の方位ずれに関する感度であってもよい。複数のパラメータは、ハンドル35の操作量、および、走行車体2の位置ずれに関する感度であってもよい。
各レベルと、複数のパラメータとの関係は、たとえば、図6に示すように設定される。図6は、各レベルと、複数のパラメータとの関係を示す図である。複数のレベルのうち、レベル「3」が標準レベルとして設定される。すなわち、複数のパラメータは、標準レベルにおける値を基準に設定される。なお、各レベルと、複数のパラメータとは、コントローラ100の記憶部にデータとして記憶される。
ハンドル35の操作量は、レベルが大きくなるほど、大きくなる。ハンドル35の操作量は、1回のハンドル35の操作におけるハンドル35の回動量である。すなわち、レベルが大きくなるほど、1回のハンドル35の操作におけるハンドル35の回動量が大きくなる。たとえば、レベルが「4」のハンドル35の回動量は、標準レベル「3」におけるハンドル35の回動量よりも大きい。標準レベルのハンドル35の操作量は、予め設定された値である。標準レベル以外のレベルのハンドル35の操作量は、予め設定された値を基準に設定される。なお、図6における標準レベル以外のレベルのハンドル35の操作量の値は、一例であり、これに限られることはない。
走行車体2の方位ずれに関する感度は、レベルが大きくなるにつれて、すなわち、ハンドル35操作量が大きくなるにつれて、大きくなる。走行車体2の方位ずれに関する感度は、レベルが大きくなるほど、敏感になる。走行車体2の方位ずれに関する感度が敏感とは、方位ずれが早期に判定されることを意味する。具体的には、走行車体2の方位ずれに関する感度が敏感になるほど、上述した所定方位が小さくなる。たとえば、レベルが「4」の所定方位は、標準レベル「3」における所定方位よりも小さい。たとえば、レベルが「4」の所定方位は、標準レベル「3」における所定方位に、図6のレベル「4」における走行車体2の方位ずれに関する感度の値の逆数が乗算されて設定される。
なお、走行車体2の方位ずれに関する感度は、異なるレベルにおいて、同じ感度に設定されてもよい。たとえば、レベル「2」とレベル「3」における走行車体2の方位ずれに関する感度は、同じ感度である。また、レベル「4」とレベル「5」における走行車体2の方位ずれに関する感度は、同じ感度である。
走行車体2の位置ずれに関する感度は、標準レベルにおける感度が最も大きい。すなわち、走行車体2の位置ずれに関する感度は、標準レベルにおける感度が最も敏感である。走行車体2の位置ずれに関する感度が敏感とは、位置ずれが早期に判定されることを意味する。複数のレベルのうち、標準レベルに隣接するレベルの走行車体2の位置ずれに関する感度は、標準レベルにおける走行車体2の位置ずれに関する感度よりも小さい。すなわち、複数のレベルのうち、標準レベルに隣接するレベルの走行車体2の位置ずれに関する感度は、標準レベルにおける走行車体2の位置ずれに関する感度よりも鈍感である。
具体的には、レベル「2」、および、レベル「4」における走行車体2の位置ずれに関する感度は、標準レベルにおける走行車体2の位置ずれに関する感度よりも鈍感である。レベル「2」、および、レベル「4」における走行車体2の位置ずれに関する感度は、等しい。なお、レベル「2」、および、レベル「4」における走行車体2の位置ずれに関する感度は、異なる感度であってもよい。
また、レベル「1」における走行車体2の位置ずれに関する感度は、レベル「2」における走行車体2の位置ずれに関する感度よりも鈍感である。さらに、レベル「5」における走行車体2の位置ずれに関する感度は、レベル「4」における車体の位置ずれに関する感度よりも敏感である。
走行車体2の位置ずれに関する感度が、鈍感になるほど、上述した所定量が大きくなる。たとえば、レベル「2」、および、レベル「4」の所定量は、標準レベル「3」における所定量よりも大きい。レベル「2」、および、レベル「4」の所定量は、標準レベル「3」における所定量に、図6のレベル「2」、および、レベル「4」における走行車体2の位置ずれに関する感度の値の逆数が乗算されて設定される。
次に、実施形態に係る自律走行モードにおける走行レベルの設定処理について、図7のフローチャートを参照し説明する。図7は、実施形態に係る走行レベルの設定処理を説明するフローチャートである。
コントローラ100は、走行車体2の走行レベルに関する操作を受け付ける(S100)。コントローラ100は、作業者よる操縦パネル38、または、リモコン170の操作によって、走行車体2の走行レベルに関する操作を受け付ける。
コントローラ100は、受け付けた操作に基づいて、走行レベルを設定する(S101)。コントローラ100は、複数のレベルの中から、受け付けた操作に基づいて、走行車体2の走行レベルを設定する。
これにより、走行モードが自律走行モードとなり、走行車体2が自動直進、または、自動旋回する場合、設定された走行レベルに紐付けられた複数のパラメータに基づいて、自動直進、または、自動旋回が実行される。
苗移植機は、走行車体2と、苗植付部4と、ハンドル35と、位置検出装置150と、ステアリングモータ95と、コントローラ100とを備える。苗植付部4は、走行車体2に設けられる。ハンドル35は、走行車体2に設けられる。位置検出装置150は、走行車体2の位置、および、走行車体2の方位に関する情報を検出する。ステアリングモータ95は、走行車体2の走行モードが自動走行モードである場合、ハンドル35を駆動する。コントローラ100は、走行モードが自律走行モードである場合、位置検出装置150によって検出される情報に基づいて、ステアリングモータ95を制御する。コントローラ100は、走行モードが自律走行モードである場合、走行車体2の走行レベルを複数のレベルの中から設定可能である。複数のレベルには、複数のパラメータがそれぞれ紐付けられる。複数のパラメータは、ハンドル35の操作量、走行車体2の方位ずれに関する感度、および、走行車体2の位置ずれに関する感度を含む。
これにより、圃場の状態に合った走行レベルが複数のレベルの中から設定されることで、苗移植機1は、自律走行モードによって走行する場合に、圃場に合った自動走行を実行することができる。すなわち、苗移植機1は、自律走行モードによって走行した場合の植え付け作業を精度よく行うことができる。
走行車体2の方位ずれに関する感度は、ハンドル35の操作量が大きくなるレベルとなるにつれて、大きくなる。
これにより、苗移植機1は、自律走行モードによって走行し、走行車体2の方位が所定方位からずれた場合に、方位のずれを素早く収束させることができる。
複数のレベルのうち、標準レベルに隣接するレベルの走行車体2の位置ずれに関する感度は、標準レベルにおける走行車体2の位置ずれに関する感度よりも小さい。
これにより、苗移植機1は、走行レベルが標準レベルとは異なるレベルに設定され、自律走行モードによって走行し、走行予定経路、たとえば、直進走行経路からずれた場合に、過剰にずれが修正されることを抑制し、走行予定経路に対するずれを早期に収束させることができる。
苗移植機1は、以下の構成などであってもよい。
苗移植機1において、コントローラ100は、走行車体2のタイヤの種類に応じて、複数のパラメータの少なくとも一部を変更してもよい。走行車体2のタイヤの種類は、作業者による操縦パネル38、または、リモコン170の操作によって設定される。タイヤの種類は、前輪10の種類、および、後輪11の種類を含む。たとえば、コントローラ100は、走行車体2のタイヤの種類に応じて、ハンドル35の操作量を変更する。コントローラ100は、走行車体2のタイヤの種類に応じて走行車体2の方位ずれに関する感度を変更してもよい。コントローラ100は、走行車体2のタイヤの種類に応じて走行車体2の位置ずれに関する感度を変更してもよい。
たとえば、コントローラ100は、前輪10(操舵輪)のグリップ力を考慮して、ハンドル35の操作量を変更する。前輪10のグリップ力、すなわち、接地圧力が大きいほど、ハンドル35の操作に対する前輪10の操舵量(舵角)の変化が過敏になる。そのため、グリップ力が大きい前輪10が走行車体2に取り付けられた場合、コントローラ100は、ハンドル35の操作量が小さくなるように、ハンドル35の操作量を変更する。また、グリップ力が小さい前輪10が走行車体2に取り付けられた場合、コントローラ100は、ハンドル35の操作量が大きくなるように、ハンドル35の操作量を変更する。
また、たとえば、コントローラ100は、後輪11の接地面積を考慮して、ハンドル35の操作量を変更する。後輪11の接地面積が大きいほど、ハンドル35の操作に対する走行車体2の進行方向の変化が過敏になる。そのため、たとえば、ラグの枚数が多い後輪11、または、リムが太い後輪11が走行車体2に取り付けられた場合、コントローラ100は、ハンドル35の操作量が小さくなるように、ハンドル35の操作量を変更する。なお、コントローラ100は、前輪10の接地面積を考慮して、ハンドル35の操作量を変更してもよい。
たとえば、コントローラ100は、タイヤの種類に応じた補正係数を、各レベルに紐付けられたハンドル35の操作量に乗算する。コントローラ100は、タイヤの種類に応じたハンドル35の操作量を、各レベルに紐付けて記憶してもよい。
これにより、苗移植機1は、走行モードが自律走行モードによって走行する場合、タイヤの種類に応じて、各レベルに紐付けられた複数のパラメータの少なくとも一部を変更することができる。そのため、苗移植機1は、圃場に合った自律走行を実行することができる。苗移植機1は、安定した自律走行を実現できる。
また、苗移植機1において、コントローラ100は、走行車体2のタイヤ、たとえば、前輪10に対するタイヤカバーの有無に応じて、複数のパラメータの少なくとも一部を変更してもよい。タイヤカバーの有無は、作業者による操縦パネル38、または、リモコン170の操作によって設定される。たとえば、コントローラ100は、タイヤカバーの有無に応じて、ハンドル35の操作量を変更する。コントローラ100は、タイヤカバーの有無に応じて、走行車体2の方位ずれに関する感度を変更してもよい。コントローラ100は、タイヤカバーの有無に応じて、走行車体2の位置ずれに関する感度を変更してもよい。
タイヤカバーが前輪10に取り付けられている場合に、泥抜けが低下するため、ハンドル35の操作に対する前輪10の操舵量の変化が過敏になる。そのため、タイヤカバーが前輪10に取り付けられている場合、コントローラ100は、タイヤカバーが前輪10に取り付けられていない場合よりも、ハンドル35の操作量を小さくする。たとえば、タイヤカバーが前輪10に取り付けられている場合、コントローラ100は、タイヤカバーが前輪10に取り付けられていない場合よりも、走行車体2の方位ずれに関する感度を鈍感にしてもよい。
これにより、苗移植機1は、走行モードが自律走行モードによって走行する場合、タイヤカバーの有無に応じて、各レベルに紐付けられた複数のパラメータの少なくとも一部を変更することができる。そのため、苗移植機1は、圃場に合った自律走行を実行することができる。
また、苗移植機1において、コントローラ100は、走行モードが自動旋回モードの状態で、走行車体2が自動旋回しており、かつ、実ハンドル角速度が、目標ハンドル角速度よりも小さい場合、エンジン30の回転数を増加させる。コントローラ100は、操舵量センサ91によって検出されるハンドル35の操作位置の変化に基づいて実ハンド角速度を算出する。目標ハンドル角速度は、予め設定される。目標ハンドル角速度は、作業者による操縦パネル38、または、リモコン170の操作によって設定されてもよい。エンジン30の回転数が増加することで、パワーステアリング機構88(調整機構)に供給される油圧が増加する。
これにより、苗移植機1は、自動旋回を精度よく実行することができる。
苗移植機1は、図8に示すように、苗タンク53をスプリング200によって持ち上げるように付勢してもよい。図8は、苗移植機1の一部の構成を示す図である。
これにより、苗移植機1は、苗タンク53に苗が満載にされた場合に、構成部品のたわみを低減することができ、苗植付装置55による苗取り量の精度を向上させることができる。
苗移植機1は、図9に示すように、3つの整地ロータ63A~63Cを設け、各整地ロータ63A~63Cをそれぞれ回転させるモータを設けてもよい。図9は、苗移植機1の3つの整地ロータ63A~63Cの配置を示す図である。3つの整地ロータ63A~63Cは、センターフロート62Cと、左右2つずつのサイドフロート62L、62Rの前方に配置される。苗移植機1は、枕地に苗を植え付ける場合、外側の整地ロータ63B、または、整地ロータ63Cの回転速度を増加させる。たとえば、苗移植機1は、外側の整地ロータ63B、または、整地ロータ63Cの回転速度を、内側の整地ロータ63Aの回転速度よりも大きくする。
これにより、苗移植機1は、外側の枕地の高さを低くすることができ、枕地の高さを揃えることができる。
苗移植機1は、植え付けが行われた隣接条側の整地ロータ63B、または、整地ロータ63Cの回転速度を減少させてもよい。
これにより、苗移植機1は、隣接条の苗が、整地ロータ63B、または、整地ロータ63Cによって発生する水流によって倒れることを抑制することができる。
苗移植機1は、リモコン170の「苗つぎ」作業用の組み合わせでボタンが押された場合、前進終了後に、苗植付部4を上昇させてもよい。これにより、苗移植機1は、操作回数を少なくすることができる。
苗移植機1は、リモコン170の「苗レール伸ばす」作業用の組み合わせでボタンが押された場合、苗レールを伸ばした後に、苗植付部4を上昇させてもよい。これにより、苗移植機1は、操作回数を少なくすることができる。
苗移植機1は、リモコン170の「苗レール伸ばす」作業用の組み合わせでボタンが押された場合、苗レールを伸ばすと同時に、苗植付部4を上昇させてもよい。これにより、苗移植機1は、1つの指示で複数同時の操作を行うことが可能となり、作動時間を短くすることができる。
苗移植機1は、自律走行モードによって走行している場合、現在のパス番号を保持する。そして、苗移植機1は、自律走行モードによって走行している場合に、停止し、その後、自律走行を再開する場合、保持したパス番号に基づいて制御を行う。パス番号は、苗移植機1の走行経路を示す。
これにより、苗移植機1は、自律走行中に停止した後に自律走行を再開した場合、停止前の自律走行を継続することができる。
苗移植機1は、走行モードが自律走行モードから手動走行モードに変更されて、走行車体2の方位が、予め設定された解除方位以上ずれた場合、保持したパス番号を破棄する。
これにより、苗移植機1は、たとえば、自律走行モードによって走行している場合に停止し、手動走行モードによって移動した後に、自律走行モードが再開される場合に、移動後の場所から、移動後の場所に適した自律走行モードを開始することができる。
苗移植機1は、自律走行モードによって走行し、一時停止した場合、自律走行の再開を受け付けた際に走行する開始パス(走行経路)をリモコン170や、タブレットによって選択可能であってもよい。
これにより、苗移植機1は、たとえば、自律走行モードによって走行している場合に停止し、手動走行モードによって移動した後に、自律走行モードが再開される場合に、移動後の場所から、移動後の場所に適した自律走行モードを開始することができる。
苗移植機1は、たとえば、図10に示すように、リモコン170や、タブレットの画像P2上に、開始パスを表示させるための開始パス確認ボタンS1を表示させる。図10は、リモコン170や、タブレットに表示される画像P2の一例を示す図である。開始パス確認ボタンS1は、走行モードが自律走行モードであり、かつ、走行車体2が一時停止している場合にのみ、操作可能である。
また、開始パス確認ボタンS1がタップされ、現在の開始パスを保持していない場合、走行車体2の位置と、走行車体2の方位とから、最適なパスが探索されて、探索されたパスが開始パスとして設定される。
また、開始パス確認ボタンS1がタップされ、現在の開始パスを保持している場合、または、最適なパスが探索されて、開始パスが設定された場合、開始パスが、強調表示される。
また、画面上に表示されるパスのうち、1つが作業者によって選択されてタップされた場合、タップされたバスは、開始パスの強調表示とは異なる色によって強調表示される。また、開始パスは、タップされたパスに変更されてもよい。この場合、開始パス変更ボタンS2がタップされることで、開始パスを、タップされたパスに変更するか否かを問うダイヤログがポップ表示される。
また、開始パスが保持されていない場合、走行車体2の方位と、走行車体2の位置とに基づいて、最適なパスが探索されて、探索されたパスに追従して自律走行が実行されてもよい。開始パスが保持されている場合、開始パスに追従して自律走行が実行されてもよい。
走行モードが、手動走行モードなどから、自律走行モードに変更された場合、開始パス確認ボタンS1がタップされると、最適なパスが探索されてもよい。
苗移植機1が自律走行モードによって走行している場合に、リモコン170によって特定の操作が行われた場合、通常のパス探索が行われず、旋回用のパス探索が行われる。また、旋回用のパス探索によって有効なパスが見つからない場合、旋回不能であることが、作業者に報知される。
苗移植機1は、図11、および、図12に示すように、シート210を圃場に敷設することで、作物の植え付けを行ってもよい。図11は、変形例に係る苗移植機1の後方斜視図である。図12は、シート210を引き出す構成を説明する概略図である。
シート210は、生分解性シートであり、種籾が植え込まれる。種籾は、所定の植え付け間隔を空けてシートに設けられる。シート210は、酸素供給材、肥料、および、除草剤を含む。シートが分解されることで、種籾、酸素供給材が圃場に供給される。シート210は、複数の孔が形成されてもよい。シート210に孔が形成されることで、シート210が圃場に敷設された場合に、孔を通った泥がシート210の上方に乗り、アンカーとして機能する。
苗移植機1は、搬送部211のローラが回転することで、シート210が巻かれたホルダ部212からシート210を引き出す。搬送部211は、駆動ローラ211Aと、フリーローラ211Bとを含む。駆動ローラは211A、たとえば、モータによって回転される。フリーローラ211Bは、たとえば、バネなどによって、駆動ローラ211A側に付勢される。なお、駆動ローラ211Aが、たとえば、バネなどによって、シート210側に付勢されてもよい。なお、シート210は、搬送部211に設けられたカッターなどのカット部211Cによって切断可能である。カット部211Cは、苗植付部4の駆動が停止する場合、および、苗植付部4が非作業位置になる場合に作動して、シート210を切断する。
苗移植機1は、ホルダ部212から引き出したシート210を敷設部213によって、圃場に敷設する。敷設部213は、敷設ローラ213Aを含む。敷設ローラ213Aには、たとえば、歯車部213Bが設けられる。歯車部213Bは、敷設ローラ213Aから外側に突出する複数の突起である。歯車部213Bによって、シート210の一部が圃場に押し込まれ、シート210が安定する。また、敷設ローラ213Aの側面には、複数の孔が形成されてもよい。複数の孔が形成されることで、敷設ローラ213Aに対するシート210離れが向上される。苗移植機1は、敷設部213の回転によって、ホルダ部212からシート210を引き出してもよい。また、苗移植機1は、シート210を圃場に打ち込むクランク式の打込部を有してもよい。
苗移植機1は、図13に示すように、搬送部211と、敷設部213とをチェンケース214によって接続し、駆動ローラ211Aと、敷設ローラ213Aとをチェーンによって同期させてもよい。なお、敷設部213は、下方側に付勢される。図13は、変形例に係る苗移植機1の搬送部211、および、敷設部213を示す斜視図である。
苗移植機1は、圃場の畦などにいる人と通話できるように、マイク、および、スピーカがモニタ86の周囲に設けられてもよい。苗移植機1は、マイク、および、スピーカによって、たとえば、リモコン170、および、携帯端末などに通信可能となるように構成される。
苗移植機1は、図14に示すように、植込杆58内の圧力を低減するように設けられた通気溝230を塞がないように、ブッシュ231の座面に切欠231aを設けてもよい。図14は、変形例に係る苗移植機1の植込杆58の構成を示す断面図である。これにより、苗移植機1は、グリスの連れ出しを低減し、耐久性を向上させることができる。
苗移植機1は、図15に示すように、植込杆58内のブッシュ231において、ロッド232との近接部形状を曲面231bにしてもよい。図15は、変形例に係る植込杆58のブッシュ231の構成を示す図である。これにより、苗移植機1は、植込杆58内におけるグリスの対流を促進させることができる。
苗移植機1は、不等速ジョイントの変速を用いて、植込杆58をクイック動作させてもよい。
苗の植え付けは、図16に示すように、ドローン240によって行われてもよい。ドローン240には、下方に延びるように植付部241が設けられる。図16は、変形例に係るドローン240の斜視図である。ドローン240は、植付部241の着地とともに、植え込みを行う。ドローン240によって、圃場の欠株が生じた箇所に苗を植え付けることができる。
苗移植機1は、苗タンク53から苗が取られる苗取り位置をカメラによって撮影してもよい。カメラは、苗取り位置よりも上方に設けられる。苗移植機1は、カメラによって撮影された画像に基づいて、苗取り不良が検出された場合には、走行を停止し、植え付けを行う。たとえば、苗移植機1は、欠株が検出された場合に、走行を停止し、欠株が生じた箇所に植え付けを行う。カメラは、たとえば、赤外線カメラである。
なお、ポット苗を圃場に移植する苗移植機1においては、カメラは、突き出し位置よりも上方に設けられる。カメラは、突き出し位置を撮影する。これにより、苗移植機1は、泥などの跳ね上がりによる撮影不良を抑制することができる。
苗移植機1は、欠株が生じた場合、走行車体2の停止状態と、走行車体2の走行状態との切り替えをドグクラッチによって行う。
苗移植機1は、植込杆58の爪の間の導通状態によって、欠株を検出してもよい。苗移植機1は、苗タンク53から苗を掻き取った後の植込杆58のガイド間の通電状態によって、欠株を検出してもよい。
ポット苗を圃場に移植する苗移植機1は、ベース部の金属プレートと苗押さえ間の導通状態によって、欠株を検出してもよい。ポット苗を圃場に移植する苗移植機1は、金属プレートの苗たたきの導通状態によって、欠株を検出してもよい。
たとえば、苗移植機1は、欠株が検出された場合、欠株位置から植え付けまでの距離相当となる後輪11の駆動パルス数を算出し、算出した駆動パルス数に合わせて副変速機構16を切り替えて駆動し、その後、走行を停止する。そして、苗移植機1は、植え付けを行う。
苗移植機1は、図17、および、図18に示すように、前輪10の駆動軸の中間にフリーホイル機構250を設けてもよい。図17は、変形例に係る苗移植機1の前輪10側の構成を示す図である。図18は、変形例に係る苗移植機1のフリーホイル機構250を説明する分解図である。苗移植機1は、スリップが検出された側の前輪10において、フリーホイル機構250を有効とし、スリップが検出された側の前輪10をフリーにする。苗移植機1は、スリップの発生の有無によってフリーホイル機構250を切り替える。これにより、たとえば、圃場がぬかるんでいる場合には、苗移植機1は、フリーホイル機構250を有効、および、無効に切り替えることで、ポンピングブレーキのように機能させることできる。
なお、苗移植機1は、後輪11の駆動軸部にフリーホイル機構を設けてもよい。フリーホイル機構は、ミッションケース13内に設けられる。フリーホイル機構は、後輪ギヤケース11a内に設けられてもよい。
苗移植機1は、前輪アクスルを後方に回動可能であってもよい。前輪アクスルは、スプリングによって前側に付勢される。これにより、苗移植機1は、旋回の内輪側のホイルベースを短くすることができ、沈み込むことで旋回性を向上させることができる。
苗移植機1は、前輪アクスルにおけるトランスミッションの取り付けフランジ部を長穴にしてもよい。
苗移植機1は、変速操作レバー36と、副変速操作レバー37とに係動するカムポジションをポテンショメータによって読み取り、対応する株間情報を取得してもよい。
苗移植機1は、入力された苗枚数が選択可能範囲であるか否かを判定してもよい。苗移植機1は、入力された苗枚数が選択可能範囲ではない場合、エラーを報知する。苗移植機1は、設定された通りに苗が消費されていない場合、使用する苗枚数から、消費された苗の分を減算した値が、圃場に植えられるように、苗取り量を調整する。
苗移植機1は、苗取り量が入力された場合、必要となる苗枚数を算出し、たとえば、モニタ86に表示してもよい。
苗移植機1は、苗枚数が入力された場合、入力された苗枚数に応じて株間を調整してもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 苗移植機(作業車両)
2 走行車体
4 苗植付部(作業機)
10 前輪
11 後輪
35 ハンドル
88 パワーステアリング機構(調整機構)
95 ステアリングモータ(モータ)
100 コントローラ(制御装置)
150 位置検出装置
2 走行車体
4 苗植付部(作業機)
10 前輪
11 後輪
35 ハンドル
88 パワーステアリング機構(調整機構)
95 ステアリングモータ(モータ)
100 コントローラ(制御装置)
150 位置検出装置
Claims (6)
- 走行車体と、
前記走行車体に設けられた作業機と、
前記走行車体に設けられたハンドルと、
前記走行車体の位置、および、前記走行車体の方位に関する情報を検出する位置検出装置と、
前記走行車体の走行モードが自動走行モードである場合、前記ハンドルを駆動するモータと、
前記走行モードが前記自動走行モードである場合、前記位置検出装置によって検出される情報に基づいて、前記モータを制御する制御装置と
を備え、
前記制御装置は、
前記走行モードが前記自動走行モードである場合、前記走行車体の走行レベルを複数のレベルの中から設定可能であり、
前記複数のレベルには、複数のパラメータがそれぞれ紐付けられ、
前記複数のパラメータは、前記ハンドルの操作量、前記走行車体の方位ずれに関する感度、および、前記走行車体の位置ずれに関する感度を含む、作業車両。 - 前記走行車体の方位ずれに関する感度は、前記ハンドルの操作量が大きくなるレベルとなるにつれて、大きくなる、請求項1に記載の作業車両。
- 前記複数のレベルのうち、標準レベルに隣接するレベルの前記走行車体の位置ずれに関する感度は、前記標準レベルにおける前記走行車体の位置ずれに関する感度よりも小さい、請求項1に記載の作業車両。
- 前記制御装置は、前記走行車体のタイヤの種類に応じて、前記複数のパラメータの少なくとも一部を変更する、請求項1~3のいずれか1つに記載の作業車両。
- 前記制御装置は、前記走行車体のタイヤに対するタイヤカバーの有無に応じて、前記複数のパラメータの少なくとも一部を変更する、請求項1~3のいずれか1つに記載の作業車両。
- エンジンと、
前記エンジンによって発生する回転が伝達されて発生する油圧によって、前記走行車体の操舵輪の向きを変更する調整機構と
を備え、
前記制御装置は、前記走行モードが自動旋回モードの状態で、前記走行車体が旋回しており、かつ、実ハンドル角速度が、目標ハンドル角速度よりも小さい場合、前記エンジンの回転数を増加させる、請求項1~3のいずれか1つに記載の作業車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022179326A JP2024068754A (ja) | 2022-11-09 | 2022-11-09 | 作業車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022179326A JP2024068754A (ja) | 2022-11-09 | 2022-11-09 | 作業車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2024068754A true JP2024068754A (ja) | 2024-05-21 |
Family
ID=91094012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022179326A Pending JP2024068754A (ja) | 2022-11-09 | 2022-11-09 | 作業車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024068754A (ja) |
-
2022
- 2022-11-09 JP JP2022179326A patent/JP2024068754A/ja active Pending
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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