JP2022118848A - 作業車両 - Google Patents

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直岐 堀田
Naoki Hotta
秀平 飛田
Shuhei Hida
学 高橋
Manabu Takahashi
哲 加藤
Satoru Kato
光 小佐野
Hikari Osano
修平 川上
Shuhei Kawakami
和之 藤本
Kazuyuki Fujimoto
悠未 吉田
Yumi Yoshida
一生 池田
Kazuo Ikeda
佳菜子 山田
Kanako Yamada
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Abstract

【課題】自律走行を適切に実行する作業車両を提供すること。【解決手段】実施形態の一態様に係る作業車両は、走行車体と、走行車体に取り付けられた作業機と、走行車体の周囲の障害物を検出する障害物検出装置と、走行車体を自律走行させる制御装置とを備える。制御装置は、走行車体を遠隔操作可能な遠隔操作装置の位置情報と、障害物の位置情報とに基づいて、自律走行中の走行車体の走行を制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、作業車両に関する。
従来、操作装置を直進位置に保持し、走行車体を自動直進走行させる作業車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-24541号公報
自律走行中、走行車体の進行方向に障害物がある場合には、走行車体を停止させることで、安全性を向上させることができる。
しかし、障害物が検出された場合であっても、自律走行を継続させることが望ましい場合もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、走行車体の周囲の状況に応じて自律走行を適切に実行する作業車両を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態の一態様に係る作業車両(1)は、走行車体(2)と、走行車体(2)に取り付けられた作業機(4)と、走行車体(2)の周囲の障害物を検出する障害物検出装置(160)と、走行車体(2)を自律走行させる制御装置(100)とを備える。制御装置(100)は、走行車体(2)を遠隔操作可能な遠隔操作装置(170)の位置情報と、障害物の位置情報とに基づいて、自律走行中の走行車体(2)の走行を制御する。
実施形態の一態様によれば、作業車両は、自律走行を適切に実行することができる。
図1は、作業車両を示す側面図である。 図2は、作業車両を示す平面図である。 図3は、苗移植機の制御装置を中心とした制御系を示すブロック図である。 図4は、苗移植機の圃場における自律走行の説明図である。 図5は、実施形態に係る自律走行処理を説明するフローチャートである。 図6は、変形例に係る苗移植機を示す平面図である。 図7は、変形例に係る苗移植機を示す側面図である。
(作業車両の概要)
まず、図1および図2を参照して第1実施形態に係る作業車両1の概要について説明する。図1は、作業車両1を示す側面図である。図2は、作業車両1を示す平面図である。なお、図1、および図2においては、一部の構成が省略されている。
なお、以下の説明では、前後方向とは、作業車両1の直進時における進行方向であり、進行方向の前方側を「前」、後方側を「後」と規定する。作業車両1の進行方向とは、直進時において、操縦席41からハンドル35に向かう方向である(図1および図2参照)。
左右方向とは、前後方向に対して水平に直交する方向であり、「前」側へ向けて左右を規定する。すなわち、操縦者(作業者ともいう)が操縦席41に着席して前方を向いた状態で、左手側が「左」、右手側が「右」である。
上下方向とは、鉛直方向である。前後方向、左右方向および上下方向は互いに直交する。各方向は説明の便宜上定義したものであり、これらの方向によって本発明が限定されるものではない。
実施形態では、作業車両1を、作業機として苗植付部4を備え、圃場に苗を受け付ける乗用型の苗移植機1として説明する。図1および図2に示すように、苗移植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク機構3を介して、圃場に苗を植え付ける昇降可能な苗植付部4を備える。
走行車体2の後部上側には施肥装置5の本体部分が配置される。なお、作業車両1が苗移植機1ではない場合、種子を供給する播種装置などを作業機として備える場合がある。
走行車体2は、車輪であり駆動輪である、左右の前輪10および後輪11を備える四輪駆動車両である。走行車体2の車体骨格を構成するメインフレーム15の前側には、苗植付部4などに駆動力を伝達するミッションケース13と、エンジン30から供給される駆動力、すなわち、エンジン30で発生した回転をミッションケース13に出力する油圧式の無段変速装置14とが設けられる。
無段変速装置14は、いわゆるHST(Hydro Static Transmission)と呼ばれる静油圧式の無段変速機である。以下では、無段変速装置がHST14である場合を説明する。
ミッションケース13内には、高速モードでの路上走行時や、低速モードでの苗の植え付け時などにおける走行車体2の走行モードを切り替える副変速機構16が設けられる。ミッションケース13の左右側方には、前輪ファイナルケース10aが設けられ、左右の前輪ファイナルケース10aの操向方向を変更可能な前輪支持部からそれぞれ外向きに突出する左右の前車軸10bに前輪10が取り付けられる。
また、メインフレーム15の後部側には、横方向に設けられた後部フレーム22(図2参照)の左右両側に後輪ギヤケース11aが取付けられ、後輪ギヤケース11aからそれぞれ外向きに突出する左右の後車軸11bに後輪11がそれぞれ取り付けられる。
また、後部フレーム22の上部には、昇降リンク機構3を支持する左右のリンク支持フレーム23が上方に向けて突設される。左右のリンク支持フレーム23の下部側で、かつ、左右の間には、左右一対のロワリンクアーム24が設けられる。左右のロワリンクアーム24の左右の間に、油圧により作動する昇降シリンダ25が設けられる。
昇降シリンダ25の上方には、アッパリンクアーム26が設けられ、平行リンク機構である昇降リンク機構3が構成される。なお、それぞれ一端が走行車体2側に連結された、左右のロワリンクアーム24と、昇降シリンダ25と、アッパリンクアーム26の他端側とは、苗植付部4の前部に装着される。
また、メインフレーム15上には、エンジン30が搭載される。エンジン30の回転動力が、ベルト伝動装置21およびHST14を介してミッションケース13に伝達される。ミッションケース13に伝達された回転動力は、ミッションケース13内の副変速機構16により変速された後、走行動力と外部取り出し動力に分けられる。
また、エンジン30の回転動力は、図示しない油圧ポンプに伝達される。油圧ポンプで発生した油圧は、HST14や、ハンドル35のパワーステアリング機構88(図3参照)や、昇降シリンダ25などに供給される。
ミッションケース13に伝達された回転動力から取り出される外部取り出し動力は、走行車体2の後部に設けられた植付クラッチケース27に伝達され、植付クラッチケース27から植付伝動軸67によって苗植付部4に伝達される。
一方、ミッションケース13の後部には、左右のドライブシャフト42が設けられる。エンジン30からの回転動力は、ミッションケース13およびドライブシャフト42を介して左右の後輪ギヤケース11aに伝動される。
なお、左右のドライブシャフト42よりも伝動方向上手側には、左右のドライブシャフト42に対する動力伝達を入切するサイドクラッチ44(図3参照)が配置される。図1に示すように、操縦席41の前側下部であり、かつ、左右一側には、左右のサイドクラッチ44を入切操作するサイドクラッチペダル43aが設けられる。
左右のサイドクラッチペダル43aのうち、旋回内側のサイドクラッチペダル43aを踏み込んでサイドクラッチ44を切状態にしてからハンドル35を操作して旋回走行すると、旋回内側の後輪11の駆動回転を完全に遮断することができる。
走行車体2の前側上部には、各部の操作を行う操縦パネル38を上部に配置されたボンネット39が設けられる。操縦パネル38には、モニタ86(図3参照)などが設けられる。
また、ボンネット39には、走行車体2を操舵するハンドル35、HST14や苗植付部4を操作する変速操作レバー36、副変速機構16を操作する副変速操作レバー37などが設けられる。
また、ボンネット39の前側には、開閉可能なフロントカバー40が設けられる。フロントカバー40の内部には、燃料タンクやバッテリ、ハンドル35の操舵に左右の前輪10および左右の前輪ファイナルケース10aの下部側を回動させる連動機構が設けられる。前輪10は、例えば、ハンドル35の操舵に応じて転舵する操舵輪である。
ボンネット39よりも後側で、かつ、エンジン30の上方位置には、エンジン30の上部および側部を覆うエンジンカバー30aが設けられ、エンジンカバー30aの上部には操縦者が着席する操縦席41が設けられる。
操縦席41の後側であって、メインフレーム15の後端側には、施肥装置5が設けられる。施肥装置5の駆動力は、左右の後輪ギヤケース11aの左右一側から施肥装置5に臨むように設けられる、施肥伝動機構によって伝達される。
エンジンカバー30aおよびボンネット39の下部における左右両側は、略水平なフロアステップ33が形成される。フロアステップ33は、図2に示すように、一部格子状であり、たとえば、フロアステップ33を歩く操縦者の靴などについた泥が落ちても、落ちた泥などが圃場に落下する。
また、フロアステップ33の後方には、図2に示すように、リヤステップ330が連接される。リヤステップ330の表面には、作業時に足が滑りにくくなるように、たとえば、複数の突起パターンが形成された滑り止め加工が施されることが好ましい。
また、走行車体2の前側であり、かつ、左右両側には、苗枠支柱51に複数の予備苗載せ台52を上下方向に間隔を空けて配置する予備苗枠50がそれぞれ設けられ、苗植付部4に補充される苗や肥料袋などの作業資材が載置可能となっている。
また、昇降リンク機構3の後端部には、圃場に植え付ける苗を積載する苗タンク53が、左右方向に摺動させる摺動機構と共に装着されている。苗タンク53には、上下方向に長い苗仕切フェンス54を左右方向に所定間隔を空けてそれぞれ配置される。苗タンク53の下方には、積載された苗を掻き取って圃場に植え付ける苗植付装置55が配置される。
苗植付装置55は、苗仕切フェンス54により区切られた植付作業条数と同数、すなわち、8条同時に植え付けるものであり、植付伝動ケース56が苗タンク53の下方に間隔を空けて4つ配置され、植付伝動ケース56の左右両側に回転しながら植込杆58により苗を取って圃場に植え付ける植付ロータリ57がそれぞれ装着される。
施肥装置5は、肥料が貯留される施肥ホッパ70が、苗植付部4の作業条数と同数(図2に示す例では、8条分)に仕切られている。なお、8条分の施肥ホッパ70は、左右方向に長いため肥料の投入や着脱の利便性が低下するので、4条ずつに仕切られたものを左右にそれぞれ並べる、いわゆるサイド施肥構造であってもよい。
施肥ホッパ70の下部には、肥料を設定量ずつ供給する繰出装置71が1条ごとに設けられる。繰出装置71の下方には、肥料を移動させる搬送風が通過する通風ダクト72が左右方向に設けられる。繰出装置71の下方には、苗植付部4の苗植付位置の近傍に肥料を案内する施肥ホース73が設けられる。また、通風ダクト72の一側端部には、ブロア用電動モータ76により作動して搬送風を発生するブロア74が設けられる。
図1および図2に示すように、苗植付部4の下方には、圃場面に接地して滑走するセンターフロート62Cと、左右2つずつのサイドフロート62L、62Rとが、軸まわりに回動自在に設けられる。なお、センターフロート62Cおよび左右のサイドフロート62L、62Rを総称してフロート62という場合がある。
また、苗植付部4の下方において、フロート62よりも前側には、圃場面の凹凸を整地する整地ロータ63が設けられる。など、整地ロータ63には、左右他側の後輪ギヤケース11aからロータ伝動シャフト63aを介して駆動力が伝達される。
また、図1に示すように、苗植付部4の左右両側には、左右いずれか一方が圃場面に接地して、次の作業条(次工程)における走行の目安とする溝を形成する線引きマーカ65がそれぞれ設けられる。左右の線引きマーカ65は、左右一側が接地すると他側が上方に離間し、旋回時に苗植付部4を上昇させたときには左右両側共に上方に離間し、旋回後に苗植付部4が下降すると、左右一側が上方に離間して他側が接地する。
また、図1および図2に示すように、走行車体2の左右中央部であり、かつ、ボンネット39の前方には、上下方向に長いセンターマスコット66が設けられる。センターマスコット66を左右の線引きマーカ65により圃場に形成された溝に合わせることにより、直前の作業条の作業位置に合わせた走行が可能になり、作業精度の向上や、非作業の発生防止を図ることができる。
なお、圃場の土質によっては、左右の線引きマーカ65により形成されたガイド線がすぐに埋もれてしまい、直進の目安が消えてしまうことがある。このような場合には、左右の線引きマーカ65よりも前側に設けられた左右のサイドマーカ19を用いるとよい。すなわち、左右のサイドマーカ19を外側方向に移動させ、植え付けられた苗の上方にサイドマーカ19を位置させることで、前の作業条の苗の植え付けに合わせた植付作業が可能になる。
また、図1に示すように、苗移植機1は、位置取得装置150を備える。位置取得装置150は、苗移植機1の現在の位置、および方位を取得する。位置取得装置150は、例えば、方位センサや、GPS(Global Positioning System)やGNSS(Global Navigation Satellite System)などの測位手段を含む。位置取得装置150は、複数の装置によって構成されてもよい。位置取得装置150は、カメラや、超音波センサを含んでもよく、圃場における旋回位置を取得し、旋回位置までの距離を検出してもよい。
例えば、位置取得装置150は、測位手段から測位情報を受け取り、受け取った測位情報に基づいて走行車体2の現在の位置情報、および方位情報を作成し、現在の位置、および方位を取得する。位置取得装置150は、たとえば、取付ステー59に取り付けられ、走行車体2の上方に配置される。
位置取得装置150による位置情報に基づいて作成される、直進制御用プログラムと、旋回制御用プログラムとは、互いに別の場所に格納される。直進制御用プログラムは、たとえば、位置取得装置150内の直進制御用ECU(Electronic Control Unit)100aに格納され、旋回制御用プログラムは、たとえば、ボンネット39に収容された旋回制御用ECU100bに格納される。なお、直進制御用ECU100aおよび旋回制御用ECU100bは、後述する制御装置100(図3参照)に含まれる。直進制御用ECU100aおよび旋回制御用ECU100bは、同一のECUに格納されてもよい。
(苗移植機の制御系)
次に、図3を参照して苗移植機1の制御系について説明する。図3は、苗移植機1の制御装置100を中心とした制御系を示すブロック図である。苗移植機1は、電子制御によって各部を制御することが可能なものであり、各部を制御する制御装置(以下、コントローラという。)100を備える。
コントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)などを有する処理部や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの記憶部、さらには入出力部が設けられ、これらは、互いに接続されて互いに信号の受け渡しが可能である。記憶部には、苗移植機1を制御するコンピュータプログラムなどが格納される。コントローラ100は、記憶部に格納されたコンピュータプログラムなどを読み出すことで、各機能を発揮させる。
コントローラ100には、たとえば、アクチュエータ類として、スロットルモータ80、油圧制御弁81,82、植付クラッチ作動ソレノイド83、サイドクラッチ作動ソレノイド84、HSTモータ85、線引きマーカ昇降モータ87、ステアリングモータ95、デフロック切替モータ96などが接続される。
スロットルモータ80は、エンジン30の吸気量を調節するスロットルを作動させることにより、エンジン30の出力軸の回転数を増減させる。油圧制御弁81は、昇降シリンダ25の伸縮動作を制御する。油圧制御弁82は、パワーステアリング機構88を制御する。植付クラッチ作動ソレノイド83は、植付クラッチ27aを作動させる。
サイドクラッチ作動ソレノイド84は、後輪11(図1参照)への動力伝達状態を切り替えるサイドクラッチ44を作動させる。なお、サイドクラッチ44は、左右の後輪11にそれぞれ設けられ、サイドクラッチ作動ソレノイド84は、各サイドクラッチ44に対応して2つ設けられる。
HSTモータ85は、HST14のトラニオンの回動角度を変更することで、HST14の斜板の傾斜角を変更する。ステアリングモータ95は、自動旋回制御が行われる場合に、前輪10(図1参照)の操舵量(舵角)を調整するハンドル35を駆動するモータである。ステアリングモータ95は、ハンドル35を回動させる。線引きマーカ昇降モータ87は、線引きマーカ65を昇降させる。
デフロック切替モータ96は、左右の走行車輪、具体的には、左右の前輪10を同じ回転速度で回転させるデファレンシャルロック機構97(以下、デフロック機構と称する。)の作動、および作動停止を切り替えるモータである。デフロック機構97が入り状態になることで、左右の走行車輪が同じ回転速度で回転する。
コントローラ100には、回転数センサ90、操舵量センサ91、傾斜センサ92などが接続される。回転数センサ90は、左右の後輪11に対応して2つ設けられ、左右の後輪11の回転数をそれぞれ検出する。なお、回転数センサ90は、左右の前輪10の回転数を検出してもよい。
操舵量センサ91は、ハンドル35の操舵量、すなわち、前輪10の操舵量(舵角)を検出する。操舵量センサ91は、例えば、ピットマンアームに連結する軸上に設けられる。なお、操舵量は、ハンドル35が予め設定された直進位置になった場合の値を基準値として、左右方向それぞれに検出される。操舵量センサ91は、複数設けられてもよい。なお、操舵量センサ91は、複数箇所に設けられてもよい。複数の操舵量センサ91によって前輪10の操舵量を検出することで、検出精度を高めることができる。傾斜センサ92は、走行車体2の傾きである傾斜角を検出する。
また、コントローラ100には、操作信号として、変速操作レバー36、副変速操作レバー37、モード切替スイッチ46、植付部昇降スイッチ47、自動旋回切替スイッチ48、線引きマーカ自動昇降スイッチ49などから信号が入力される。
モード切替スイッチ46は、自律走行を実行するか否かを切り替えるスイッチである。具体的には、モード切替スイッチ46は、走行モードを自律走行モード、または手動走行モードに切り替えるスイッチである。
植付部昇降スイッチ47は、苗植付部4を昇降させるか否かを切り替えるスイッチである。植付部昇降スイッチ47は、「上昇」、および「降下」位置に変更される。
植付部昇降スイッチ47が「上昇」位置にある場合には、苗植付部4は、所定の非作業位置まで上昇し、苗植付装置55が停止する非作業状態となる。植付部昇降スイッチ47が「降下」位置にある場合には、苗植付部4は、所定の作業位置まで降下し、苗植付装置55が作動する作業状態となる。すなわち、植付部昇降スイッチ47は、苗植付部4の作業状態を検知するスイッチである。なお、苗植付部4の作業状態を検知するスイッチが別途設けられてもよい。
線引きマーカ自動昇降スイッチ49は、ハンドル35の操舵量、すなわち、前輪10の操舵量に連動して線引きマーカ65を自動的に昇降させるか否かを切り替えるスイッチである。線引きマーカ自動昇降スイッチ49が「ON」の場合には、操舵量に連動して線引きマーカ65を自動的に昇降させる制御が実行される。一方、線引きマーカ自動昇降スイッチ49が「OFF」の場合には、操舵量に連動して線引きマーカ65を自動的に昇降させる制御は、実行されない。
自動旋回切替スイッチ48は、自動旋回の実行を可能とするか否かを切り替えるスイッチである。自動旋回切替スイッチ48が「ON」にされている場合には、自動旋回を実行可能となる。自動旋回切替スイッチ48が「OFF」にされている場合には、自動旋回を実行不能となる。自動旋回切替スイッチ48が「OFF」にされている場合には、自動旋回を実行する条件が成立している場合であっても、自動旋回は実行されない。
また、コントローラ100には、位置取得装置150から走行車体2の現在の位置情報などが入力される。コントローラ100は、走行車体2が自動で走行しながら作業を行う自律走行モードを実行する。
また、コントローラ100には、障害物検出装置160から、障害物に関する情報が入力される。障害物検出装置160は、例えば、レーザー検知器や、超音波検知器である。障害物検出装置160は、カメラによって撮影した画像から障害物に関する情報を取得してもよい。障害物検出装置160は、走行車体2の周囲に存在する障害物を検出する。例えば、障害物検出装置160は、走行車体2の進行方向に存在する障害物を検出する。
障害物に関する情報には、障害物の有無の情報、および走行車体2に対する障害物の位置情報が含まれる。障害物の位置情報には、走行車体2と障害物との距離情報、および走行車体2に対する障害物の方位情報が含まれる。障害物検出装置160は、走行車体2と障害物の距離、および走行車体2に対する障害物の方位を計測する。
なお、コントローラ100は、障害物検出装置160から入力される情報に基づいて、走行車体2と障害物の距離、および走行車体2に対する障害物の方位を計測してもよい。
また、コントローラ100には、遠隔操作装置170(以下、「リモコン」と称する。)から各種情報が入力される。例えば、コントローラ100は、受信機180(図1参照)を介して、リモコン170から各種情報が入力される。受信機180は、例えば、取付ステー59(図1参照)に取り付けられ、走行車体2の前方側の上方に配置される。なお、受信機180は、複数設けられてもよい。
リモコン170は、苗移植機1を遠隔操作可能である。リモコン170は、スマートフォンなどの端末装置であってもよい。リモコン170は、作業者の操作に応じた制御信号を送信する。リモコン170は、Wi-fi(登録商標)や、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などの近距離無線通信によってコントローラ100と通信可能に接続されるが、これに限られず、近距離無線通信に加えて、あるいは代えて通信ネットワークなどを介して通信可能に接続されてもよい。
リモコン170は、例えば、方位センサや、GPSやGNSSなどの測位手段を含む。リモコン170は、リモコン170の位置情報をコントローラ100に送信する。
コントローラ100は、リモコン170の位置情報、および走行車体2の位置情報に基づいて、リモコン170と走行車体2との距離、および走行車体2に対するリモコン170の方位を算出する。
リモコン170は、複数設けられてもよい。すなわち、コントローラ100は、複数のリモコン170から、各リモコン170の位置情報を取得可能であってもよい。
(自律走行モード)
ここで、図4を参照して、苗移植機1による、圃場における自動旋回を含む自律走行(自動走行)について説明する。図4は、苗移植機1の圃場における自律走行の説明図である。コントローラ100(図3参照)は、前輪10(図1参照)の操舵量をフィードバックしながらステアリングモータ95(図3参照)を制御してハンドル35(図3参照)を操作する自律走行モードを有する。自律走行モードは、自動直進モードと、自動旋回モードとを含む。
コントローラ100は、自律走行モードである場合には、走行車体2を自律走行させる。コントローラ100は、自律走行時には、ハンドル35を制御することによって、走行車体2の進行方向を制御する。また、コントローラ100は、自律走行時には、例えば、エンジン30の回転数を制御することによって、走行車体2の速度を制御する。なお、コントローラ100は、自律走行時には、ブレーキ操作を行うことで、走行車体2の速度を制御してもよい。
図4に示すように、自律走行モードにおいては、苗移植機1は、圃場において、予定走行経路に沿って直進および旋回を繰り返しながら苗の植え付け作業を自動で行う。なお、コントローラ100は、上記したように、走行車体2の上方に配置された位置取得装置150によって苗移植機1の現在の位置情報や、旋回位置に関する情報を取得する。
苗移植機1は、圃場における所定の作業エリア内を往復しながら、苗の植付を行う。この場合、直進走行については、コントローラ100が自動直進モードを実行することにより、設定された直進走行経路L1に沿って自律走行を行う。また、旋回走行については、コントローラ100が自動旋回モードを実行することにより、旋回走行経路L2に沿った自動旋回が実行される。
直進走行経路L1は、走行基準となる基準線L0に対して平行である。基準線L0は、苗の植え付け方向にあわせて、圃場において設定される。コントローラ100は、直進走行の開始位置および終了位置をそれぞれ基準始点(A点)および基準終点(B点)として取得し、A点およびB点を結ぶ線分を基準線L0として記憶する。
コントローラ100は、苗移植機1の旋回中において、ハンドル35の操舵量が所定の操舵量になるようにステアリングモータ95を制御する。この場合、コントローラ100は、位置取得装置150が取得した位置情報に関わらず処理を実行する。所定の操舵量は、予め設定された値である。所定の操舵量は、苗移植機1の種類などによって設定される。所定の操舵量は、自動旋回から自動直進への受け渡しがスムーズに行われるように設定される。
自動旋回後の苗移植機1の位置が、次工程の自動直進の直進走行経路L1からずれている場合には、自動旋回後に、次工程の自動直進の直進走行経路L1に合うように調整が行われ、走行車体2のぶれが大きくなる。また、例えば、次工程の自動直進の直進走行経路L1に合うように、作業者がハンドル35を操作し、条合わせを行わなければならず、作業者の負荷が大きくなる。また、苗移植機1の走行姿勢が崩れずおそれがある。このような点に鑑み、所定の操舵量は、自動旋回から自動直進への受け渡しがスムーズに行われるように設定される。
なお、コントローラ100は、苗移植機1の旋回中において、位置取得装置150が取得した位置情報に基づいて、設定された旋回走行経路L2上のいずれか所望の位置に苗移植機1が到達するようステアリングモータ95を制御してもよい。また、コントローラ100は、上記した2つの自動旋回モードを組み合わせて自動旋回を行ってもよい。
コントローラ100は、自動旋回によって旋回した後に、次工程の自動直進による植え付け開始位置に苗移植機1が到達するようにステアリングモータ95を制御する。
コントローラ100は、自律走行を実行する場合に、操舵量センサ91によって検出されたハンドル35の操舵量に基づいてステアリングモータ95を制御する。具体的には、コントローラ100は、操舵量センサ91によって検出されたハンドル35の操舵量と、基準値とを比較し、比較結果に基づいてステアリングモータ95を制御する。
(自律走行処理)
次に、実施形態に係る自律走行処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。図5は、実施形態に係る自律走行処理を説明するフローチャートである。なお、ここでは、走行車体2が自律走行を行っており、例えば、自動直進している。
コントローラ100は、障害物検出装置160から障害物に関する情報を取得する(S100)。コントローラ100は、リモコン170からリモコン170の位置情報を取得し(S101)、リモコン170と走行車体2との距離、および走行車体2に対するリモコン170の方位を算出する(S102)。
コントローラ100は、障害物が検出されたか否かを判定する(S103)。コントローラ100は、障害物が検出されない場合には(S103:No)、今回の処理を終了する。すなわち、コントローラ100は、障害物が検出されない場合には、走行車体2の自律走行を継続する。
コントローラ100は、障害物が検出された場合には(S103:Yes)、障害物の位置とリモコン170の位置とが等しいか否かを判定する(S104)。
具体的には、コントローラ100は、走行車体2と障害物との距離と、走行車体2とリモコン170との距離とが等しく、かつ走行車体2に対する障害物の方位と、走行車体2に対するリモコン170の方位とが等しいか否かを判定する。
なお、障害物の位置とリモコン170の位置とが等しいとは、障害物の位置と、リモコン170の位置とが略等しい状態を含む。具体的には、障害物の位置とリモコン170の位置とが等しいとは、障害物が作業者であり、作業者がリモコン170を有している状態を含む。すなわち、コントローラ100は、作業者が障害物として検出され、検出された作業者がリモコン170を有しているか否かを判定する。
コントローラ100は、障害物の位置とリモコン170の位置とが等しい場合には(S104:Yes)、今回の処理を終了する。すなわち、コントローラ100は、障害物の位置と、リモコン170の位置とが等しい場合には、走行車体2の自律走行を継続する。
コントローラ100は、障害物の位置とリモコン170の位置とが等しくない場合には(S104:No)、自律走行を中止し、走行車体2を停止させる(S105)。なお、コントローラ100は、苗植付部4による作業を停止させてもよい。
次に、実施形態に係る苗移植機1(作業車両)の効果について説明する。
苗移植機1は、走行車体2と、苗植付部4と、障害物検出装置160と、コントローラ100とを備える。苗植付部4は、走行車体2に取り付けられる。障害物検出装置160は、走行車体2の周囲の障害物を検出する。コントローラ100は、走行車体2を自律走行させる。コントローラ100は、走行車体2を遠隔操作可能なリモコン170の位置情報と、障害物の位置情報とに基づいて、自律走行中の走行車体2の走行を制御する。
これにより、苗移植機1は、障害物が検出された場合であっても、リモコン170の位置と障害物の位置に応じて自律走行を適切に制御することができる。
コントローラ100は、リモコン170の位置と、障害物の位置とが等しい場合には、自律走行を継続する。
これにより、例えば、障害物が、走行車体2を遠隔操作可能なリモコン170を有する作業者である場合には、苗移植機1は、自律走行を継続する。リモコン170を有する作業者は、自律走行中の走行車体2が近づいてきた場合には、リモコン170による操作によって、走行車体2を停止させることができる。そのため、リモコン170を有する作業者が障害物として検出された場合であっても、苗移植機1は、直ぐに走行車体2を停止させずに、自律走行による作業を継続する。従って、苗移植機1は、自律走行による作業を継続し、作業性を向上させることができる。
(変形例)
変形例に係る苗移植機1のコントローラ100は、リモコン170の位置と、障害物の位置とが等しく、かつリモコン170、および障害物が自律走行による未作業領域外にある場合には、自律走行を継続してもよい。また、変形例に係る苗移植機1のコントローラ100は、リモコン170の位置と、障害物の位置とが等しく、かつリモコン170、および障害物が自律走行による未作業領域内にある場合には、自律走行を停止し、走行車体2を停止させてもよい。
未作業領域とは、これから自律走行によって作業を実行する領域である。未作業領域は、例えば、苗が移植されていない領域であり、自律走行によって苗を移植する圃場の領域である。
未作業領域外とは、既に苗が移植された領域、および自律走行によって走行しない圃場の領域を含む。例えば、未作業領域は、枕地を含む。
変形例に係る苗移植機1は、リモコン170を有する作業者が未作業領域にいる場合には、リモコン170を有する作業者が障害物として検出されると、自律走行を中止し、走行車体2を停止させる。そのため、変形例に係る苗移植機1は、作業者の安全性を向上させることができる。また、リモコン170を有する作業者が未作業領域外にいる場合には、自律走行を継続しても、作業者の安全性が確保されているため、変形例に係る苗移植機1は、自律走行を継続し、自律走行による作業を継続する。そのため、変形例に係る苗移植機1は、自律走行による作業性を向上させることができる。
また、変形例に係る苗移植機1のコントローラ100は、リモコン170の位置と、障害物の位置とが等しく、かつリモコン170、および障害物の距離が、畔までの距離よりも長い場合には、自律走行を継続してもよい。リモコン170、および障害物が圃場の外にある場合には、変形例に係る苗移植機1は、自律走行による作業を継続することによって、自律走行による作業性を向上させることができる。変形例に係る苗移植機1は、例えば、障害物検出装置160によって畔を検出する。変形例に係る苗移植機1は、圃場の形状、すなわち畔の形状に対応する位置情報と、走行車体2の位置情報とに基づいて、畔までの距離を算出してもよい。なお、変形例に係る苗移植機1は、障害物検出装置160とは別に、畔を検出する畔検出装置を備えてもよい。
また、変形例に係る苗移植機1は、リモコン170の位置と、障害物の位置とが等しく、リモコン170、および障害物の距離が、畔までの距離よりも長く、かつ走行車体2が旋回領域に到達した場合には、自律走行を停止し、リモコン170による畔寄せ走行に移行してもよい。なお、変形例に係る苗移植機1は、リモコン170の位置と、障害物の位置とが等しく、リモコン170、および障害物の距離が、畔までの距離よりも長く、かつ走行車体2が旋回領域に到達した場合に、リモコン170による旋回操作が行われると、次工程への旋回を開始する。
変形例に係る苗移植機1は、リモコン170による畔寄せ走行を行う場合には、走行車体2を減速させる。これにより、変形例に係る苗移植機1は、リモコン170の操作によって走行車体2を畔に近づける作業の安全性を向上させることができる。
また、変形例に係る苗移植機1は、リモコン170による畔寄せ走行を行う場合には、リモコン170の操作によって走行車体2を停止させる位置を設定する。すなわち、変形例に係る苗移植機1は、畔寄せ走行を行う場合に、リモコン170の操作によって走行車体2の停止位置が決定される。これにより、作業者は、リモコン170によって走行車体2を停止させる位置を調整できる。
また、変形例に係る苗移植機1は、リモコン170による畔寄せ走行を行う場合に、走行車体2と畔との距離が予め設定された所定接近距離以下になると、アラートによって報知する。変形例に係る苗移植機1は、リモコン170による畔寄せ走行を行う場合に、走行車体2と畔との距離が予め設定された所定接近距離以下になると、走行車体2を停止させてもよい。これにより、変形例に係る苗移植機1は、リモコン170の操作によって走行車体2を畔に近づける作業の安全性を向上させることができる。
また、変形例に係る苗移植機1は、リモコン170による畔寄せ走行を行い、走行車体2が停止すると、リモコン170による操作に基づいてモータを駆動し、予備苗枠50を回動させて、予備苗載せ台52を展開してもよい。これにより、作業者は、例えば、苗の補充作業を容易に行うことができる。
また、変形例に係る苗移植機1は、リモコン170による畔寄せ走行を行い、走行車体2の停止によるエンジン30の自動停止を、リモコン170による操作に基づいて切り替えてもよい。すなわち、変形例に係る苗移植機1は、リモコン170による畔寄せ走行におけるエンジン30の自動停止制御を実行するか否かをリモコン170の操作によって変更可能であってもよい。
変形例に係る苗移植機1のコントローラ100は、リモコン170と走行車体2との距離が予め設定された通知距離以下になると、走行車体2の接近を知らせるためのアラートがリモコン170から報知されるように、リモコン170に警告信号を送信してもよい。すなわち、苗移植機1、およびリモコン170は、双方向における通信を実行する。変形例に係るコントローラ100は、走行車体2の接近を報知させることができ、リモコン170を有する作業者の安全性を向上させることができる。
変形例に係る苗移植機1のコントローラ100は、基準線L0を記憶するためのティーチング動作時においては、リモコン170を有する作業者を障害物として検出しなくてもよい。また、変形例に係るコントローラ100は、畔からの苗や、薬剤の補給時には、リモコン170と有する作業者を障害物として検出しなくてもよい。
変形例に係る苗移植機1は、走行車体2から、予め設定される所定距離内においてのみ障害物を検出してもよい。また、変形例に係る苗移植機1は、走行車体2の進行方向に対して、予め設定される所定の角度範囲内においてのみ障害物を検出してもよい。これにより、苗色機は、自律走行において接触するおそれがある障害物のみを検出し、作業性を向上させることができる。
変形例に係る苗移植機1は、リモコン170からビーコンを送信し、送信されたビーコンに基づいて上記自律走行処理を行ってもよい。これにより、リモコン170と苗移植機1とのペアリングを行わずに、自律走行処理を実行できる。
変形例に係る苗移植機1は、図6、および図7に示すように、ガード装置190を備えてもよい。図6は、変形例に係る苗移植機1を示す平面図である。図7は、変形例に係る苗移植機1を示す側面図である。
ガード装置190は、例えば、走行車体2の前端に設けられる。ガード装置190は、走行車体2の前端から前方に突出するように設けられる。ガード装置190は、前後方向に伸縮可能であり、かつ走行車体2に対して回動可能となるように、走行車体2に取り付けられる。ガード装置190は、ガード装置190に障害物、例えば、人が接触すると、図7に示すように、接触による衝撃を緩和するように、収縮し、かつ上方に向けて回動する。これにより、変形例に係る苗移植機1は、作業者の安全性を向上させることができる。また、変形例に係る苗移植機1は、障害物に接触することによる苗移植機1の破損を低減することができる。
なお、ガード装置190には、リミットスイッチが設けられてもよい。変形例に係る苗移植機1は、ガード装置190に障害物が接触し、リミットスイッチがONになると、走行車体2を停止させる。これにより、変形例に係る苗移植機1は、作業者の安全性を向上させることができる。また、変形例に係る苗移植機1は、障害物に接触することによる苗移植機1の破損を低減することができる。また、ガード装置190は、走行車体2の側方に設けられてもよく、走行車体2の後方に設けられてもよい。また、ガード装置190は、複数設けられてもよい。例えば、ガード装置190は、走行車体2の前方、および走行車体2の後方に設けられてもよい。
変形例に係る苗移植機1は、自動旋回を行う場合には、旋回中の車速と角速度変化を1秒毎に測定し、瞬間の旋回半径を算出してもよい。そして、変形例に係る苗移植機1は、算出し旋回半径に基づいてハンドル35の操舵量を制御してもよい。
例えば、苗移植機1が、8条同時植え付けを行う場合、目標旋回半径は、2400mmに設定される。そのため、苗移植機1は、瞬間の旋回半径が2400mmに近づくようにハンドル35の操舵量を制御する。例えば、コントローラ100は、PID制御によってハンドル35の操舵量を制御する。例えば、ハンドル35の制御量uは、瞬間の旋回半径をrとし、式(1)によって算出される。
u=0.15×|2400-r|・・・(1)
またコントローラ100は、瞬間の旋回半径が2300mm以下の場合、ハンドル35の操舵量を15度戻し、100mm毎に15度戻してもよい。また、コントローラ100は、瞬間の旋回半径が2500mm以上の場合、ハンドル35の操舵量を15度足し、100mm毎に15度足してもよい。これにより、変形例に係る苗移植機1は、自動旋回後の条合わせの精度を向上させることができる。
また、コントローラ100は、車速が0.3m/s以下の場合には、上記するハンドル35の操舵量の制御をせずに、ハンドル35の操舵量を規定値としてもよい。これにより、変形例に係る苗移植機1は、低速時の旋回精度を向上させることができる。
また、コントローラ100は、角速度1rad/s以下の場合には、上記するハンドル35の操舵量の制御をせずに、ハンドル35の操舵量を規定値としてもよい。
また、コントローラ100は、走行車体2が自動旋回のために前進を開始してから1秒後に上記するハンドル35の操舵量の制御を開始してもよい。これにより、変形例に係る苗移植機1は、車速が安定した後に、上記するハンドル35の操舵量の制御を開始し、旋回精度を向上させることができる。
なお、自動旋回におけるハンドル35の戻し始め角度は、角速度に置き換えられてもよい。また、自動旋回におけるハンドル35の操舵量は、舵角は、-30度~+30度の範囲で実行される。
また、コントローラ100は、自動旋回において、畔に対して90度を超えた時点から上記するハンドル35の操舵量の制御を開始してもよい。これにより、変形例に係る苗移植機1は、旋回半径が大きくなることを抑制し、畔への乗り上げを抑制し、安全性を向上させることができる。
また、コントローラ100は、自動旋回において、畔に対して90度旋回した時点で、上記するハンドル35の操舵量の制御を1回行い、その後、1秒毎(または車速の1秒の移動平均)の瞬間の旋回半径に応じて上記するハンドル35の操舵量を制御してもよい。これにより、変形例に係る苗移植機1は、旋回精度を向上させることができる。
変形例に係る苗移植機1は、自律走行中に、走行車体2が作業領域から逸脱する場合、または自律走行中に、既に苗が移植された領域に進入する場合に、アラートを出し、報知してもよい。例えば、変形例に係る苗移植機1は、警報を鳴らしたり、警告灯を点灯したりすることで、報知する。これにより、苗移植機1は、作業者の安全性を向上させることができる。
また、変形例に係る苗移植機1は、自律走行において経路を逸脱した場合に、逸脱後、近接する経路から自律走行を再開してもよい。この場合、自律走行を再開した経路が、本来の次工程の経路とは異なる場合、変形例に係る苗移植機1は、アラートを出し、自律走行を中止してもよい。
また、変形例に係る苗移植機1は、自律走行を再開し、未作業の領域が残る場合に、アラートを出し、自律走行を中止してもよい。また、変形例に係る苗移植機1は、モニタ86に、未作業の領域を表示させてもよい。これにより、作業者は、モニタ86を見ながら、手動操作によって苗の植え付けを容易に行うことができる。また、変形例に係る苗移植機1は、モニタ86に未作業の領域を表示させた後に、既に苗が移植された領域を走行車体2が走行する場合に、アラートを出してもよい。これにより、苗移植機1は、既に苗が移植された領域に走行車体2が進入することを抑制することができる。
また、変形例に係る苗移植機1は、畔や、既に苗が植え付けされた領域と、走行車体2との距離に応じてアラートの方法を変更してもよい。例えば、変形例に係る苗移植機1は、距離が短くなると、警報のインターバルが短くしたり、モニタ86への警告表示を大きくしたりする。
また、変形例に係る苗移植機1は、他の作業車両によって得られた位置座標データを利用してもよい。例えば、他の作業車両によって得られた位置座標データは、データが生成された時間情報に紐付けられている。苗移植機1は、時間情報と共に取得した位置座標データを、最寄り基準点(電子基準点)の時間変化に応じて、補正して使用する。例えば、苗移植機1は、取得した最寄り基準点と、他の作業車両によって得られた位置座標データの基準点との相対距離を維持するように、作業を行う。これにより、苗移植機1は、例えば、再度のティーチングを実行せずに、過去に生成されたデータに基づいた作業を精度よく実行できる。
なお、基準点は複数であってもよい。例えば、基準点は2つであってもよい。この場合、初期取得された時点での位置座標と、2つの基準点との相対距離比が維持される。相対距離は、基準点同士の移動割合によって補正される。例えば、基準点同士が同一方向に動いた場合には相対距離は変化しない。また、差がある場合には、差がある距離比に応じて重み付けを行う。これにより、苗移植機1は、過去に生成されたデータに基づいた作業をさらに精度よく実行できる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 苗移植機(作業車両)
2 走行車体
4 苗植付部(作業機)
100 コントローラ(制御装置)
160 障害物検出装置
170 リモコン(遠隔操作装置)

Claims (10)

  1. 走行車体と、
    前記走行車体に取り付けられた作業機と、
    前記走行車体の周囲の障害物を検出する障害物検出装置と、
    前記走行車体を自律走行させる制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記走行車体を遠隔操作可能な遠隔操作装置の位置情報と、前記障害物の位置情報とに基づいて、自律走行中の前記走行車体の走行を制御する
    ことを特徴とする作業車両。
  2. 前記制御装置は、前記遠隔操作装置の位置と、前記障害物の位置とが等しい場合には、前記自律走行を継続する
    ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記制御装置は、前記遠隔操作装置の位置と、前記障害物の位置とが等しく、かつ前記遠隔操作装置、および前記障害物が前記自律走行による未作業領域外にある場合には、前記自律走行を継続する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両。
  4. 前記制御装置は、前記遠隔操作装置の位置と、前記障害物の位置とが等しく、かつ前記障害物が前記自律走行による未作業領域にある場合には、前記自律走行を停止し、前記走行車体を停止させる
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の作業車両。
  5. 前記制御装置は、前記遠隔操作装置の位置と、前記障害物の位置とが等しく、かつ前記遠隔操作装置、および前記障害物までの距離が畦までの距離よりも長い場合には、前記自律走行を継続する
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の作業車両。
  6. 前記制御装置は、前記遠隔操作装置の位置と、前記障害物の位置とが等しく、前記遠隔操作装置、および前記障害物までの距離が畦までの距離よりも長く、前記走行車体が旋回領域に到達し、かつ前記自律走行によって次工程への旋回を行わない場合には、前記自律走行を停止し、前記遠隔操作装置による畔寄せ走行に移行する
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の作業車両。
  7. 前記制御装置は、前記畔寄せ走行に移行すると、前記走行車体を減速させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の作業車両。
  8. 前記制御装置は、前記畔寄せ走行に移行すると、前記遠隔操作装置の操作に基づいて前記走行車体を停止させる
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の作業車両。
  9. 前記制御装置は、前記畔寄せ走行に移行し、かつ前記畔までの距離が所定接近距離以下になると、アラートによって報知する
    ことを特徴とする請求項6~8のいずれか1つに記載の作業車両。
  10. 前記制御装置は、前記畔寄せ走行に移行し、かつ前記畔までの距離が所定接近距離以下になると、前記走行車体を停止させる
    ことを特徴とする請求項6~9のいずれか1つに記載の作業車両。
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