JP7067391B2 - 前部車体構造およびそれに用いる補強部材 - Google Patents
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Description
上記構成によれば、上述の重合接合により、貫通孔周縁部の補強と、ペダルブラケットの支持剛性とを、さらに高めることができる。
上記構成によれば、第1稜線部と第2稜線部とを枝分かれ形成したので、エンジンルームを狭くすることなく、上記各稜線部にてダッシュパネル側の補強を行なうことができる。
上記構成によれば、第3稜線部により補強部材それ自体の剛性向上を図ることができる。
図面は前部車体構造およびそれに用いる補強部材を示し、図1は当該前部車体構造を示す斜視図、図2は図1の平面図、図3は図2のA-A線矢視に沿う正面図、図4は車両左側の構造を示す側面図、図5は車室側から前方を見た状態で示す正面図である。
図4に示すように、上記ダッシュパネル3の下部後端には、車室2の床面を形成するフロアパネル4を連設すると共に、図2に示すように、該フロアパネル4の車幅方向中央には、車室2内に突出して、車両の前後方向に延びるトンネル部5を、一体または一体的に形成している。
このサイドシル6は、サイドシルインナ7とサイドシルアウタ(図示せず)とを接合固定して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面を有する車体強度部材である。
図3に示すように、該エプロンレインフォースメント18は、断面略門形状の門形部18aと、当該門形部18aの下部から車幅方向の内外に突出するフランジ部18b,18cとを有する車体強度部材である。
図1~図4に示すように、エプロンレインフォースメント18と、その車幅方向内側かつ下方に位置するフロントサイドフレーム15との間には、フロントサスペンションタワー21が設けられている。
ここで、図3に示すように、上述のエプロンレインフォースメント18の左右一対のフランジ部18b,18cは、フロントサスペンションタワー21の対向部に固定されている。
図1、図3に示すように、ダッシュパネル3の下部には、その前面に接合固定されて車幅方向の全幅にわたって延びるダッシュクロスメンバ25が設けられている。このダッシュクロスメンバ25は上記トンネル対応部3cの直上部に位置する門形部25aと、該門形部25aの下端から車幅方向左右に延び、ダッシュパネル3の下部と略平行な左右の水平部25b,25cと、を一体形成したものである。
図1、図3に示すように、上述のダッシュクロスメンバ25の門形部25a上部におけるダッシュパネル3の前面には、車両正面視で略馬蹄形状のダッシュパネル補強部材27が設けられている。
この貫通孔3d近傍においてダッシュパネル3の車室2内側にはペダルブラケットとしてのベースブラケット31が取付けられている。
同様に、クラッチペダル35も、ペダルアーム39と、該ペダルアーム39をペダル支持ブラケット34に枢支するペダル軸40と、ペダルアーム39の下端に一体的に設けられた踏面部41と、を備えている。
図1、図3、図4、図5に示すように、上記貫通孔3dと上記ペダルブラケットとしてのベースブラケット31との間の貫通孔3d周縁部におけるエンジンルーム1側には、フロントサスペンションタワー21と上記ダッシュパネル3とを車両前後方向に接続する補強部材50が連結固定されている。
図6は前部車体構造に用いる補強部材50の側面図、図7は同補強部材50の斜視図である。
また上記上壁50bは補強部材50の前後方向中途部から後方かつ車幅方向外方に延びている(上壁後部50g参照)。
上述の上壁後部50g、連結部50h、後上ビード50dの後端には、ダッシュパネル3の前面に沿うフランジ部50iが一体形成されている。
図7に示すように、補強部材50の前上ビード50cと後上ビード50dとが交差する交差部50nと、前下ビード50eと後下ビード50fとが交差する交差部50pとが設けられている。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
この構成によれば、上述の重合接合により、貫通孔3d周縁部の補強と、ペダルブラケット(ベースブラケット31)の支持剛性とを、さらに高めることができる。
因に、稜線を真っ直ぐに延ばす一般的な構造を採用した場合には、エンジンルームの空間が狭くなるので、好ましくない。このため、補強部材50の前後方向中途部から上記第1および第2の稜線部X1,X2に枝分かれする構造を採用したものである。
この構成によれば、第3稜線部X3により補強部材50それ自体の剛性向上を図ることができる。
この発明のペダルブラケットは、本実施例のベースブラケット31に対応し、以下同様に、
補強部材のダッシュパネル側の接合部は、フランジ部50iに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
2…車室
3…ダッシュパネル
3d…貫通孔
21…フロントサスペンションタワー
30…ステアリングシャフト
31…ベースブラケット(ペダルブラケット)
50…補強部材
50i…フランジ部(接合部)
X1…第1稜線部
X2…第2稜線部
X3…第3稜線部
Claims (5)
- エンジンルームと車室とを車両前後方向に仕切るダッシュパネルが設けられ、
上記ダッシュパネルには、ステアリングシャフトを車室側からエンジンルーム側に向けて貫通させる貫通孔が開口形成された前部車体構造であって、
上記貫通孔近傍の車室内側にはペダルブラケットが取付けられ、
上記貫通孔と上記ペダルブラケットとの間の貫通孔周縁部におけるエンジンルーム側には、フロントサスペンションタワーと上記ダッシュパネルとを車両前後方向に接続する補強部材が連結固定され、
上記補強部材は、上記フロントサスペンションタワーの下部に連結固定されることを特徴とする
前部車体構造。 - 上記ペダルブラケットの下部と、上記補強部材と、上記ダッシュパネルとの三者が重合接合された
請求項1に記載の前部車体構造。 - フロントサスペンションタワーとダッシュパネルとを車両前後方向に接続する補強部材であって、当該補強部材のダッシュパネル側の接合部は、ダッシュパネルに開口形成されたステアリングシャフトの貫通孔に沿って湾曲した湾曲形状に形成された
前部車体構造に用いる補強部材。 - 上記補強部材には、当該補強部材の前後方向中途部から後方かつ車幅方向外方に延びる第1稜線部と、後方かつ車幅方向内方に延びる第2稜線部とが一体に枝分かれ形成された
請求項3に記載の前部車体構造に用いる補強部材。 - 上記補強部材には、上記第1稜線部と上記第2稜線部の基部から下方に延びる第3稜線部が一体形成された
請求項4に記載の前部車体構造に用いる補強部材。
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