JP2017171102A - 車体前部の構造 - Google Patents

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正史 梅田
Masashi Umeda
正史 梅田
秀紀 竹内
Hidenori Takeuchi
秀紀 竹内
建志 篠田
Kenji Shinoda
建志 篠田
清水 大輔
Daisuke Shimizu
大輔 清水
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Abstract

【課題】ストラット支持部に入力する荷重の形態に拘わらず剛性を確保する。
【解決手段】ストラットタワー7(ストラット支持部)とダッシュクロスメンバ11を補強部材16で連結し、ストラット支持部の剛性を高め、補強部材16を介してストラットタワー7に入力する荷重をダッシュクロスメンバ11に分散させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体前部の構造に関する。
車体構造として、左右にサイドメンバが車体の前後方向に延びて配され、サイドメンバにはクロスメンバが掛け渡されてはしご状に形成されている。車体の前部にエンジンルーム(駆動源が収容される部位)を有する車両では、エンジンルームに、サスペンション装置(ショックアブソーバ)の上部が支持されるストラット支持部(ストラットタワー)が備えられている。左右のストラット支持部の位置が相対的にずれると、操縦安定性が低下することになるので、左右のストラット支持部に亘り、艤装品であるタワーバーを接続することが考えられている。
左右のストラット支持部に亘りタワーバーを設けることで、左右のストラット支持部の左右間のピッチの剛性を高めて操縦安定性を向上させることができる。一方、タワーバーを設けるだけでは、左右のストラット支持部の上下、前後方向での相対移動による捩れに対しては補強の効果が低いため、左右のストラット支持部とダッシュパネルとの間にタワーバーを接続することが提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の技術を適用することで、ストラット支持部に入力した荷重をダッシュパネルに分散して車体の後方に伝えることができ、上下および前後方向の捩じれに対しての剛性も確保することができる。しかしながら、ストラット支持部に入力した荷重がダッシュパネルに集中するため、荷重を車体後方に確実に伝えるためには、ダッシュパネル自体を補強しなければならず、車体の軽量化やコストを考えると左右のストラット部のピッチの剛性、上下、前後方向の捩れに対する剛性の確保には限界があるのが実情であった。
また、ダッシュパネル上部の部位は、歩行者保護のため比較的変形し易い構造とされているが、特許文献1のようにダッシュパネル上部近傍を補強してしまうと歩行者保護の性能に悪影響を及ぼしてしまう虞があり、歩行者保護との両立が難しい。
特許第5358257号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、ストラット支持部に入力する荷重の形態に拘わらず剛性を確保して荷重を的確に骨格部材に分散することができる車体前部の構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の車体前部の構造は、車両の幅方向左右両側で前後方向に延設される一対のサイドメンバと、車室と車室前方の領域とを仕切るダッシュパネルと、前記ダッシュパネルの左右前方に設けられ、サスペンション装置のショックアブソーバを支える左右一対のストラット支持部と、車幅方向に延設され、前記ダッシュパネルに接合されるとともに両端部が前記サイドメンバに連結されるダッシュクロスメンバと、長尺状に形成されて、一端が前記ストラット支持部に連結され、他端が前記ダッシュクロスメンバに連結される一対の補強部材と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、ショックアブソーバを支える左右一対のストラット支持部とサイドメンバ間を連結するダッシュクロスメンバとを補強部材で接続したので、左右のストラット支持部間が骨格部材であるダッシュクロスメンバによって繋がれた状態となり、ストラット支持部自体の剛性が向上されると共に、左右のストラット支持部のピッチ間剛性および上下、前後方向での捩れに対する剛性が向上する。また、補強部材を介してストラット支持部に入力される荷重を左右のサイドメンバ間を繋ぐダッシュクロスメンバに的確に分散させることができる。
この結果、左右のストラット支持部の相対変位が抑制され、車両の操縦安定性の向上を図ることができる。また、エンジン等の駆動源の後方に補強部材が配置されるので、車両の衝突時に補強部材で駆動源の後退を抑制することができるので衝突性能を向上させることができる。従って、ストラット支持部に入力する荷重の形態に拘わらず剛性を確保して荷重を的確に骨格部材に分散することが可能になる。
そして、請求項2に係る本発明の車体前部の構造は、請求項1に記載の車体前部の構造において、前記車両のフロアの車幅方向中央部において、上方に突出して車両前後方向に延びるトンネル状に形成されたバックボーンを備え、前記ダッシュクロスメンバは、前記ダッシュパネルを介して前記バックボーンの前端部に連結されていることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、ストラット支持部に入力された荷重をダッシュクロスメンバから車両前後方向に延びるバックボーンに効率よく伝達することができるので、ストラット支持部の剛性をより確実に向上させることができる。また、衝突時においては、サイドメンバ1に入力された衝突荷重をストラット支持部から補強部材を介して的確にバックボーンへ分散して車両後方へ伝達することができるので、衝突エネルギーの吸収効率をより一層向上させることができる。
また、請求項3に係る本発明の車体前部の構造は、請求項2に記載の車体前部の構造において、前記バックボーンは、断面が車幅方向に延びる上面部と上面部の車幅方向両端から下方へ延びる側面部からなるトンネル状に形成され、前記ダッシュクロスメンバは、前記バックボーンの形状に合わせて車幅方向に延びる中間部と、同中間部の車幅方向両端から下方に延びる立設部とを含んで構成され、前記補強部材の前記他端は、前記ダッシュクロスメンバの前記中間部の車幅方向両端部に接合されていることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、補強部材がダッシュクロスメンバの車幅方向に延びる中間部に連結されているので、中間部を介してストラット支持部に入力される荷重を反対側のストラット支持部、及び、サイドメンバへ的確に分散して伝達することができる。また、中間部の両端部がバックボーンの稜線に対応した位置となるので、バックボーンの比較的強度の高い稜線(上面部と側面部との稜線)の部位に荷重を伝達することができる。
また、請求項4に係る本発明の車体前部の構造は、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の車体前部の構造において、前記サイドメンバの車幅方向外側の上部位置に前後方向に延びて配されるアッパーフレームを備え、前記ストラット支持部は、車幅方向に延設されるとともに車幅方向外側の端部が前記アッパーフレームに接合される上壁部と、前記上壁部に連続して車幅方向内側で上下方向に延びて下端が前記サイドメンバに接合される縦壁部とを有し、前記補強部材は、前記一端が前記ストラット支持部の前記上壁部と前記縦壁部との境界部分に接合されていることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、ストラット支持部の最も剛性の低い部位が補強部材で支持されるので、ストラット支持部の剛性を効率よく確実に向上させることができる。また、衝突時に車両前方から入力される衝突荷重を、上下に分散させた状態でダッシュクロスメンバへ伝達することができるので、衝突エネルギーの吸収効率を向上させることができる。
また、請求項5に係る本発明の車体前部の構造は、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の車体前部の構造において、前記補強部材は、車両の前後方向に延びて前記ストラット支持部に接合される一端部位と、車幅方向に延びて前記ダッシュクロスメンバに接合される他端部位と、前記一端部位から他端部位に向かって次第に車体の幅方向内側へ向くよう湾曲され、前記一端部位と前記他端部位とを曲線状に繋ぐ連結部位とを含んで構成されることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、ストラット支持部に入力する荷重をダッシュクロスメンバの全長に沿って(長手方向に沿って)効率よくダッシュクロスメンバへ伝達することができる。また、補強部材とダッシュクロスメンバとの接合部等に応力が集中するのを抑制することができる。
また、請求項6に係る本発明の車体前部の構造は、請求項5に記載の車体前部の構造において、前記補強部材の前記他端は、同補強部材の稜線が前記ダッシュクロスメンバの車幅方向に延びる稜線に連続するよう合致した状態で前記ダッシュクロスメンバに接合されていることを特徴とする。
請求項6に係る本発明では、ストラット支持部からの荷重をより確実にダッシュクロスメンバへ伝達することができる。
本発明の車体前部の構造は、ストラット支持部に入力する荷重の形態に拘わらず剛性を確保して荷重を的確に骨格部材に分散することが可能になる。
本発明の一実施例に係る車体前部の構造を説明する斜視図である。 本発明の一実施例に係る車体前部の構造を説明する平面図である。 本発明の一実施例に係る車体前部の構造を説明する分解斜視図である。 ストラットタワーの分解斜視図である。 図1中のV−V線矢視図である。 図1中のVI−VI線矢視図である。 衝突時の荷重の入力を説明する車体前部を下側から見た斜視図である。
図1には本発明の一実施例に係る車体前部の構造を説明するためにエンジンルームを前方側から見た状況、図2には本発明の一実施例に係る車体前部の構造を説明するためにエンジンルーム上から見た状況、図3には本発明の一実施例に係る車体前部の構造の要部の構成部品を分解して示した状況を示してある。
また、図4にはストラットタワーの構成部品を分解して示した状況、図5にはショックアブソーバの支持を説明するためのストラットタワーの断面(図1中のV−V線矢視)を示してある。図6には補強部材の断面(図1中のVI−VI線矢視)を示してある。そして、図7には荷重の入力の状況を説明するために車体前部を下側から見た状況を示してある。
図1から図3に示すように、車体の下部の幅方向両側部には、車体の前後方向に延びる骨格部材であるサイドメンバ1が左右一対で配されている。左右一対のサイドメンバ1は、その前端部が車体の幅方向に延びるフロントエンドクロスメンバ4に接続されている。また、左右のフロントピラー2にはアッパーフレーム3がそれぞれ結合され、アッパーフレーム3は車体の前後方向に延びて、サイドメンバ1の外側の幅方向両側部に一対で配されている。
一方、フロントピラー2同士は、車幅方向に延びるカウルトップパネル5で連結され、カウルトップパネル5の下方には、車室Sと車室Sの前方の領域R(ここではエンジンルーム)とを仕切るダッシュパネル6が配置されている。ダッシュパネル6の左右前方には、サスペンション装置のショックアブソーバ(ストラット)を支持するストラットタワー7(ストラット支持部)が左右一対で設けられている。ストラットタワー7は、ダッシュパネル6に対して前後方向に間隔を設けた位置でサイドメンバ1とアッパーフレーム3との間に配置されている。ストラットタワー7は、車体の幅方向外側がアッパーフレーム3に接合され、車体の幅方向内側がサイドメンバ1に接合されている。
主に、図1、図4、図5に示すように、ストラットタワー7は、車体の幅方向に延びてショックアブソーバ(ストラット)の上端が支えられる上壁部8と、上壁部8に連続して車体の幅方向の内側で上下方向に延びる縦壁となる縦壁部9とを有している。上壁部8はアウタ部材8aとインナ部材8bとが接合されて車体の前後方向の前後に、車幅方向に延びる閉断面が形成されている。縦壁部9は、アウタ部材9aとインナ部材9bとが接合され、車体の前後方向の前後に、上壁部8の閉断面と連続して上下方向に延びる閉断面が形成されている。
そして、ストラットタワー7の上壁部8の車体の幅方向外側の端部がアッパーフレーム3に接合され、ストラットタワー7の縦壁部9の下部がサイドメンバ1に接合されている。
図5に示すように、ストラットタワー7の上壁部8の内側(下側)には、支持部材21が上下方向に揺動自在に支持され、支持部材21にはショックアブソーバの上部が取り付けられる。路面からの荷重がショックアブソーバを介してストラットタワー7の上壁部8に入力され、上壁部8に入力された荷重はサイドメンバ1、及び、アッパーフレーム3に分散して入力されるよう構成されている。
図3に示すように、ダッシュパネル6の下部は、車室Sのフロア31に連結されている。フロア31の幅方向中央部には、上方に突出して車両前後方向に延設されるトンネル状の形成されたバックボーン32が設けられている。バックボーン32は、断面が車幅方向に延びる上面部33と、上面部33の車幅方向両端から下方へ延びる側面部34とを有する台形状に形成されている。
そして、ダッシュパネル6の下部には、バックボーン32の形状に合わせて幅方向中央部が上方に凹んだ凹部35が形成されている。ダッシュパネル6の下端部の車体の前方側(エンジンルーム側)の面には、断面がハット型にされてダッシュパネル6の面と共に閉断面を形成するダッシュクロスメンバ11が配されている。ダッシュクロスメンバ11は、ダッシュパネル6の凹部35(バックボーン)の形状に合わせて車体の幅方向の中央部分が上方に突出した形状とされている。
つまり、バックボーン32の前端部には、ダッシュパネル6を介してダッシュクロスメンバ11が連結されている。ダッシュクロスメンバ11は、詳しくは、バックボーン32の形状(台形状)に合わせて車両の幅方向に延びる中間部12と、中間部12の両端部から下方向に延びる一対の立設部13と、立設部13の下端から車体の幅方向外側に延びてサイドメンバ1に接合される一対の接合部14とで構成されている。
ダッシュクロスメンバ11の接合部14がサイドメンバ1にそれぞれ接合されることで、左右のサイドメンバ1をダッシュクロスメンバ11で連結した状態になっている。つまり、ダッシュクロスメンバ11は、左右のサイドメンバ1間を繋ぐ骨格部材として機能している。
ストラットタワー7の車室側の部位と、ダッシュクロスメンバ11の中間部12とは、閉断面形状の長尺部材で形成された補強部材16で連結されている。具体的には、補強部材16の一端部位17がストラットタワー7の上壁部8の車室側の端部である縦壁部9との境界部分に接合され、他端部位18がダッシュクロスメンバ11の中間部12の両端部に接合されて、ストラットタワー7とダッシュクロスメンバ11の両者が連結されている。
つまり、左右のストラットタワー7間を左右のサイドメンバ1間を繋げる骨格部材であるダッシュクロスメンバ11と補強部材16を介して繋げると共に、ストラットタワー7をダッシュクロスメンバ11後方のバックボーンに連結した構成としている。しかも、ストラットタワー7の最も剛性の低い車幅方向内側の上端部の部位を補強部材16によってダッシュクロスメンバ11に支持させた構造としている。
これにより、ストラットタワー7の倒れを抑制してストラットタワー7自体の剛性を確保すると共に、左右ストラットタワー7の左右ピッチ間での剛性および上下、前後方向で相対変位による捩じれに対する剛性を高めることができる。従って左右のストラットタワー7間の相対変位をより確実に抑制することができ車両の操縦安定性を向上させることができる。
また、ダッシュクロスメンバ11がサイドメンバ1とフロア31のバックボーン32に連結されているので、ストラットタワー7に作用する入力をバックボーン32と反対側のサイドメンバ1にも分散して伝達することができる。しかも、補強部材16の他端部位18がダッシュクロスメンバ11の中間部12の両端部、つまりバックボーン32の稜線(上面部33と側面部34との稜線)に対応する位置に接合されるので、荷重をバックボーン32の最も強度の高い部位に伝達することができる。
このように、ストラットタワー7に入力される荷重を、補強部材16、及び、ダッシュクロスメンバ11を介して、反対側のストラットタワー7だけでなく、反対側のサイドメンバ1やバックボーン32へも分散して伝達させることができるので、荷重を効率よく複数の部材で受けることができるので特定の箇所に応力が集中することを抑制することができる。
主に、図3、図6に示すように、補強部材16は、閉断面形状の長尺部材とされている。即ち、補強部材16は、L字型断面のインナ部材16aと、L字型断面でインナ部材16aの縁辺に接合されるアウタ部材16bとで形成されている。
補強部材16のストラットタワー7に接合される端部(一端)には、車体の前後方向に延びる一端部位17が形成され、補強部材16のダッシュクロスメンバ11の中間部12に接合される端部(他端)には、車体の幅方向に延びる他端部位18が形成されている。そして、一端部位17と他端部位18との間は、一端部位17から他端部位18へ向けて次第に車体の幅方向内側へ向くよう湾曲形成され、一端部位17と他端部位18とを曲線状に繋ぐ連結部位19とされている。補強部材16は、一端部位17、連結部位19、他端部位18で連続した長尺部材となっている。
つまり、閉断面形状で長尺部材の補強部材16が、ストラットタワー7側から後方に延びてダッシュクロスメンバ11の中間部12(ダッシュクロスメンバ11の長手方向:車両の幅方向)に沿うように湾曲し、補強部材16の稜線(他端部位18のインナ部材16aの上面と側面との稜線)と、ダッシュクロスメンバ11の中間部12の車幅方向に延びる稜線(中間部12の上面と前面との稜線)が連続するよう合致した状態で接合される。
このため、補強部材16とダッシュクロスメンバ11との接合部(他端部位18)に応力が集中することなく、スムーズに、かつ、確実に荷重を伝達することができる。よって、前方からストラットタワー7に入力する荷重が、ダッシュクロスメンバ11の中間部12の全長に沿って(長手方向に沿って)効率よく伝達されて反対側の補強部材16から反対側のストラットタワー7に伝達されるだけでなく、ダッシュクロスメンバ11を介してバックボーン32と反対側のサイドメンバ1にも分散される。
連結部位19を湾曲形状とすることで一端部位17、及び、他端部位18とが滑らかに繋がる構成とすることで、補強部材16とストラットタワー7およびダッシュクロスメンバ11(中間部12)との接合箇所に応力が集中するのを抑制することができる。
尚、補強部材16の一端部位17の形状として、ストラットタワー7の上壁部8の上面を覆う形状にすることも可能である。上壁部8を補強部材16の一端部位17で覆うことにより、ストラットタワー7の上壁部8の剛性を一層向上させることができる。
上述したように、補強部材16でストラットタワー7(ストラット支持部)の上部を骨格部材であるダッシュクロスメンバ11に連結したので、ストラットタワー7自体の剛性とともに左右のストラットタワー7間の剛性を高めることができる。また、補強部材16を介してストラットタワー7に入力する荷重をダッシュクロスメンバ11からサイドメンバ1とバックボーン32に分散させることができる。
このように、本実施例の車体前部構造によれば、ストラットタワー7に入力する荷重の形態に拘わらず左右のストラットタワー7間の左右ピッチ間の剛性や、上下、前後方向の捩れ等(上下、前後の相対移動)に対する剛性が向上される上、ストラットタワー7に入力される荷重を的確に分散することができる。
この結果、溶接で接合できる補強の部材である補強部材16を追加するだけの簡易な構造で、車両の操縦安定性を向上させることができる。更に、本実施例の車体前部構造では、車両の衝突時における衝突性能を向上させる効果を得ることができる。
図7に基づいて上記構成の車体前部の構造における前方からの荷重入力時(前面衝突時)の荷重の分散の状況を具体的に説明する。
前面衝突等により車体の前方から荷重の入力があると(矢印[1])、荷重はサイドメンバ1に伝わり後方に分散される。サイドメンバ1に伝わった荷重は、ダッシュクロスメンバ11に伝わってバックボーン32に分散される(矢印[2])。また、サイドメンバ1に伝わった荷重は、サイドシル10に分散される(矢印[3])。
一方、車体の前方から入力があると(矢印[4])、荷重はアッパーフレーム3からストラットタワー7に分散される(矢印[5])。ストラットタワー7に伝わった荷重は補強部材16に伝わってダッシュクロスメンバ11の中間部12に分散され(矢印[6])、バックボーン32に分散される。
従って、車体の前方からの荷重の入力は、サイドメンバ1からダッシュクロスメンバ11に伝わってバックボーン32に分散されると共に、アッパーフレーム3からストラットタワー7、補強部材16、ダッシュクロスメンバ11に伝わってバックボーン32に分散される。このため、補強部材16を衝突時のエネルギー吸収構造としての働きを持たせることができ、エンジンの後方の領域でのエネルギー吸収効率を高めることができる。
また、例えば、本実施例のようにストラットタワー7がダッシュパネル6から間隔を設けて配置される場合、衝突荷重が前方から入力されるとサイドメンバ1がダッシュパネル6の前方で上下方向に折れてしまう可能性があるが、補強部材16がダッシュクロスメンバ11の中間部12から立設部13に沿ってサイドメンバ1につながり、ストラットタワー7の縦壁部9がサイドメンバ1につながっているので、ストラットタワー7の補強部材16が設けられた構造部材と、ストラットタワー7の縦壁部9からサイドメンバ1の構造部材とが、車体の幅方向の両側に上下に平行に配される状態になる。
このため、衝突時の入力が上下の構造部材で受け持たれ、サイドメンバ1の上下の折れを防止することができる。更に、衝突によりエンジンが後退してきた場合に、補強部材16によってエンジンの後退を抑えて車室S側へのエンジンの侵入を抑制することができる。
以上、上記説明のように、本発明の車体前部の構造によれば、簡単な構成で、左右のストラットタワー7のピッチ間剛性および上下、前後方向での相対変位による捩れ等に対する剛性を向上させると共に、ストラットタワー7に入力された荷重を車体の骨格部材に的確に分散させることができる。このため、荷重の形態に拘わらずストラットタワー7周りの剛性を確保して車両の操縦安定性を向上させることができる。また、車両の衝突時に衝突荷重を的確に車体後方へ分散させることができるので、衝突性能を向上させることが可能になる。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
本発明は、車体前部の構造の産業分野で利用することができる。
1 サイドメンバ
2 フロントピラー
3 アッパーフレーム
4 フロントエンドクロスメンバ
5 カウルトップパネル
6 ダッシュパネル
7 ストラットタワー(ストラット支持部)
8 上壁部
9 縦壁部
10 サイドシル
11 ダッシュクロスメンバ
12 中間部
13 立設部
14 接合部
16 補強部材
17 一端部位
18 他端部位
21 支持部材
31 フロア
32 バックボーン
33 上面部
34 側面部
35 凹部


Claims (6)

  1. 車両の幅方向左右両側で前後方向に延設される一対のサイドメンバと、
    車室と車室前方の領域とを仕切るダッシュパネルと、
    前記ダッシュパネルの左右前方に設けられ、サスペンション装置のショックアブソーバを支える左右一対のストラット支持部と、
    車幅方向に延設され、前記ダッシュパネルに接合されるとともに両端部が前記サイドメンバに連結されるダッシュクロスメンバと、
    長尺状に形成されて、一端が前記ストラット支持部に連結され、他端が前記ダッシュクロスメンバに連結される一対の補強部材と、を備えた
    ことを特徴とする車体前部の構造。
  2. 請求項1に記載の車体前部の構造において、
    前記車両のフロアの車幅方向中央部において、上方に突出して車両前後方向に延びるトンネル状に形成されたバックボーンを備え、
    前記ダッシュクロスメンバは、
    前記ダッシュパネルを介して前記バックボーンの前端部に連結されている
    ことを特徴とする車体前部の構造。
  3. 請求項2に記載の車体前部の構造において、
    前記バックボーンは、
    断面が車幅方向に延びる上面部と上面部の車幅方向両端から下方へ延びる側面部からなるトンネル状に形成され、
    前記ダッシュクロスメンバは、
    前記バックボーンの形状に合わせて車幅方向に延びる中間部と、同中間部の車幅方向両端から下方に延びる立設部とを含んで構成され、
    前記補強部材の前記他端は、前記ダッシュクロスメンバの前記中間部の車幅方向両端部に接合されている
    ことを特徴とする車体前部の構造。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載の車体前部の構造において、
    前記サイドメンバの車幅方向外側の上部位置に前後方向に延びて配されるアッパーフレームを備え、
    前記ストラット支持部は、
    車幅方向に延設されるとともに車幅方向外側の端部が前記アッパーフレームに接合される上壁部と、前記上壁部に連続して車幅方向内側で上下方向に延びて下端が前記サイドメンバに接合される縦壁部とを有し、
    前記補強部材は、
    前記一端が前記ストラット支持部の前記上壁部と前記縦壁部との境界部分に接合されている
    ことを特徴とする車体前部の構造。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の車体前部の構造において、
    前記補強部材は、
    車両の前後方向に延びて前記ストラット支持部に接合される一端部位と、
    車幅方向に延びて前記ダッシュクロスメンバに接合される他端部位と、
    前記一端部位から他端部位に向かって次第に車体の幅方向内側へ向くよう湾曲され、前記一端部位と前記他端部位とを曲線状に繋ぐ連結部位と
    を含んで構成される
    ことを特徴とする車体前部の構造。
  6. 請求項5に記載の車体前部の構造において、
    前記補強部材の前記他端は、同補強部材の稜線が前記ダッシュクロスメンバの車幅方向に延びる稜線に連続するよう合致した状態で前記ダッシュクロスメンバに接合されている
    ことを特徴とする車体前部の構造。

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