JP7066359B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、X線CT装置に関わるものである。
フォトンカウンティング検出器を用いるX線CT装置では、X線フォトンを計数し、X線のエネルギーを検出することが可能であるため、低被曝化及び物質弁別が可能である。しかし、フォトンカウンティング検出器は、X線量を検出する積分型のX線検出器と比較してダイナミックレンジが狭いため、被検体の透過距離の差異による検出器への入射X線量の幅に対応できず、計測精度が低下する問題がある。
例えば、フォトンカウンティング検出器に入射するX線量が多い場合、すなわち複数のX線フォトンが非常に短い時間間隔でフォトンカウンティング検出器に入射する場合は、複数のX線フォトンが弁別できずに1つのX線フォトンとして検出される数え落としが発生する。また、X線フォトンのエネルギーについても、短い時間間隔でX線が入射すると、正しいエネルギーの値よりもエネルギーが大きく検出されてしまう。
一方、フォトンカウンティング検出器に入射するX線量が少ない場合も、フォトン揺らぎの影響で、X線の計測精度が低下してしまう。
一般的な手法として、被検体の大きさ及び組成に対して自動でX線量を調整する自動露出機構もある。しかし、上述したフォトンカウンティング検出器のダイナミックレンジが狭いために、自動露出機構をフォトンカウンティング検出器を用いるX線CT装置に適用したとしても、上述の問題が発生し、全チャネルでX線フォトンを精度良く計測できない。
特開平2-121635号公報
発明が解決しようとする課題は、高精度なX線計測を可能とさせることにある。
本実施形態に係るX線CT装置は、X線管と、X線検出器と、推定部と、決定部とを含む。X線管は、X線を照射する。X線検出器は、被検体を透過したX線を検出する。推定部は、前記被検体の体型情報に基づいて、所定の投影角度において前記X線検出器の各チャネルに入射するX線の入射X線強度を推定する。決定部は、前記入射X線強度と当該入射X線強度に関する閾値範囲とに基づいて、前記X線管から照射されるX線の複数の照射X線強度を決定する。
第1の実施形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係るX線CT装置1の動作を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る管電流の決定方法の一例を示す図。 第1の実施形態に係るX線強度指定信号の決定処理を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る管電流を1回転ごとに切り替える場合のサイノグラムの一例を示す図。 第1の実施形態に係る管電流を複数のビューごとに切り替える場合のサイノグラムの一例を示す図。 第1の実施形態に係る再構成画像としてCT値画像を生成する場合の画像再構成処理を示すフローチャート。 重み計算で用いる重み係数の一例を示す図。 第1の実施形態に係る再構成画像として物質密度画像を生成する場合の画像再構成処理を示すフローチャート。 第2の実施形態に係るX線強度指定信号の決定処理を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る管電流の決定方法の一例を示す図。 第3の実施形態に係るX線CT装置の動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係わるX線CT(Computed Tomography)装置について説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。
以下、一実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、一実施形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図である。図1に示すX線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを有する。なお、本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をY軸方向とそれぞれ定義するものとする。
例えば、架台装置10及び寝台装置30はCT検査室に設置され、コンソール装置40はCT検査室に隣接する制御室に設置される。なお、コンソール装置40は、必ずしも制御室に設置されなくてもよい。例えば、コンソール装置40は、架台装置10及び寝台装置30とともに同一の部屋に設置されてもよい。いずれにしても架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とは互いに通信可能に有線または無線で接続されている。
架台装置10は、被検体PをX線CT撮影するための構成を有するスキャン装置である。架台装置10は、X線管11と、X線検出器12と、回転フレーム13と、X線高電圧装置14と、制御装置15と、ウェッジ16と、コリメータ17と、データ収集装置18(DAS(Data Acquisition System)18ともいう)とを含む。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加及びフィラメント電流の供給により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射する真空管である。熱電子がターゲットに衝突することによりX線が発生される。X線管11で発生したX線は、例えばコリメータ17を介してコーンビーム形に成形され、被検体Pに照射される。
X線検出器12は、X線管11から照射され、被検体Pを通過したX線を光子単位で検出し、当該X線量に対応した電気信号をDAS18へと出力する。X線検出器12は、例えば、X線管11の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。X線検出器12は、例えば、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(列方向、row方向)に複数配列された列構造を有する。
X線検出器12は、具体的には、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。
シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。シンチレータは、入射X線を当該入射X線の強度に応じた個数の光子に変換する。
グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。
光センサアレイは、シンチレータから受けた光を増幅して電気信号に変換し、当該入射X線のエネルギーに応じた波高値を有する出力信号(エネルギー信号)を生成する機能を有し、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。
なお、X線検出器12は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。
回転フレーム13は、X線発生部とX線検出器12とを回転軸回りに回転可能に支持する。具体的には、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを対向支持し、後述する制御装置15によってX線管11とX線検出器12とを回転させる円環状のフレームである。回転フレーム13は、アルミニウム等の金属により形成された固定フレーム(図示せず)に回転可能に支持される。詳しくは、回転フレーム13は、ベアリングを介して固定フレームの縁部に接続されている。回転フレーム13は、制御装置15の駆動機構からの動力を受けて回転軸Z回りに一定の角速度で回転する。
なお、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12に加えて、X線高電圧装置14やDAS18を更に備えて支持する。このような回転フレーム13は、撮影空間をなす開口(ボア)19が形成された略円筒形状の筐体に収容されている。開口はFOVに略一致する。開口の中心軸は、回転フレーム13の回転軸Zに一致する。なお、DAS18が生成した検出データは、例えば発光ダイオード(LED)を有する送信機から光通信によって架台装置の非回転部分(例えば固定フレーム)に設けられた、フォトダイオードを有する受信機(図示せず)に送信され、コンソール装置40へと転送される。なお、回転フレームから架台装置の非回転部分への検出データの送信方法は、前述の光通信に限らず、非接触型のデータ伝送であれば如何なる方式を採用しても構わない。
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧及びX線管11に供給するフィラメント電流を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管11が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。なお、X線高電圧装置14は、後述する回転フレーム13に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(図示しない)側に設けられても構わない。
制御装置15は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。処理回路は、ハードウェア資源として、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリとを有する。また、制御装置15は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)により実現されてもよい。制御装置15は、コンソール装置40からの指令に従い、X線高電圧装置14及びDAS18等を制御する。当該プロセッサは、当該メモリに保存されたプログラムを読み出して実現することで上記制御を実現する。
また、制御装置15は、コンソール装置40若しくは架台装置10に取り付けられた入力インターフェースからの入力信号を受けて、架台装置10及び寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。例えば、制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や、架台装置10をチルトさせる制御、及び寝台装置30及び天板33を動作させる制御を行う。なお、架台装置10をチルトさせる制御は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェースによって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって実現される。また、制御装置15は架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられても構わない。なお、制御装置15は、当該メモリにプログラムを保存する代わりに、当該プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、当該プロセッサは、当該回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで上記制御を実現する。
ウェッジ16は、X線管11から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ16(ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter))は、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
コリメータ17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。
DAS18は、X線検出器12からエネルギー信号を読み出し、読み出したエネルギー信号に基づいて、X線検出器12により検出されたX線のカウントを示すデジタルデータ(以下、カウントデータともいう)を、複数のエネルギー帯域(エネルギー・ビン)ごとに生成する。カウントデータは、生成元の検出器画素のチャンネル番号、列番号、収集されたビュー(投影角度ともいう)を示すビュー番号、及びエネルギー・ビン番号により識別されたカウント値のデータのセットである。DAS18は、例えば、カウントデータを生成可能な回路素子を搭載したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現される。カウントデータは、コンソール装置40へと転送される。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを備えている。
基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。
寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を天板33の長軸方向に移動するモータあるいはアクチュエータである。寝台駆動装置32は、コンソール装置40による制御、または制御装置15による制御に従い、天板33を移動する。例えば、寝台駆動装置32は、天板33に載置された被検体Pの体軸が回転フレーム13の開口の中心軸に一致するよう、天板33を被検体Pに対して直交方向に移動する。また、寝台駆動装置32は、架台装置10を用いて実行されるX線CT撮影に応じて、天板33を被検体Pの体軸方向に沿って移動してもよい。寝台駆動装置32は、制御装置15からの駆動信号のデューティ比等に応じた回転速度で駆動することにより動力を発生する。寝台駆動装置32は、例えば、ダイレクトドライブモータやサーボモータ等のモータにより実現される。
支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向に移動してもよい。
コンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44とを有する。メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44との間のデータ通信は、バス(BUS)を介して行われる。
メモリ41は、種々の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等の記憶装置である。メモリ41は、例えば、投影データや再構成画像データを記憶する。メモリ41は、HDDやSSD等以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体や、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。また、メモリ41の保存領域は、X線CT装置1内にあってもよいし、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。例えば、メモリ41は、CT画像や表示画像のデータを記憶する。また、メモリ41は、本実施形態に係る制御プログラムを記憶する。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42としては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。
入力インターフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。例えば、入力インターフェース43は、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等を操作者から受け付ける。入力インターフェース43としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜、使用可能となっている。なお、本実施形態において、入力インターフェース43は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路44へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース43の例に含まれる。
処理回路44は、入力インターフェース43から出力される入力操作の電気信号に応じてX線CT装置1全体の動作を制御する。例えば、処理回路44は、ハードウェア資源として、CPUやMPU、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。処理回路44は、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、システム制御機能441、前処理機能442、再構成処理機能443、画像処理機能444、スキャン制御機能445、表示制御機能446、強度推定機能447及び強度決定機能448を実行する。なお、各機能441~448は単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能441~448を実現するものとしても構わない。また、再構成処理機能443、画像処理機能444、強度推定機能447及び強度決定機能448はそれぞれ、特許請求の範囲に記載の再構成部、取得部、推定部及び決定部の一例である。
システム制御機能441は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各機能を制御する。具体的には、システム制御機能441は、メモリ41に記憶されている制御プログラムを読み出して処理回路44内のメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従ってX線CT装置1の各部を制御する。例えば、処理回路44は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各機能を制御する。
前処理機能442は、DAS18から出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施したデータを生成する。なお、前処理前のデータ(検出データ)及び前処理後のデータを総称して投影データと称する場合もある。
再構成処理機能443は、前処理機能442にて生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法(FBP法:Filtered Back Projection)や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。
画像処理機能444は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、再構成処理機能443によって生成されたCT画像データを公知の方法により、任意断面の断層画像データや3次元画像データに変換する。
スキャン制御機能445は、X線高電圧装置14に高電圧を供給させて、X線管11にX線を照射させるなど、X線スキャンに関する各種動作を制御する。例えば、スキャン制御機能445は、スキャン範囲、撮影条件等を決定するための被検体Pの2次元の位置決め画像データを取得する。なお、位置決め画像データはスキャノ画像データやスカウト画像データと呼ばれる場合もある。
表示制御機能446は、各機能441~445による処理途中又は処理結果の情報を表示するようにディスプレイ42を制御する。
なお、コンソール装置40は、単一のコンソールにて複数の機能を実行するものとして説明したが、複数の機能を別々のコンソールが実行することにしても構わない。例えば、前処理機能442、再構成処理機能443等の処理回路44の機能を分散して有しても構わない。
次に図2を参照しながら、第1の実施形態に係るX線CT装置1の動作の流れを説明する。
図2は、第1の実施形態に係るX線CT装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS201では、X線CT装置1が、被検体Pの体型情報からX線減弱情報を取得する。X線減弱情報を得る一例としては、X線管11とX線検出器12とを回転させてスキャンする以前に、被検体Pの位置決めを目的として撮影する、1方向以上からのX線透視画像である位置決め画像を用いることができる。例えば、直交する2方向からの位置決め画像を用いて、被検体Pの形状を楕円であると仮定し、撮影対象断面の形状が決定される。決定された撮影対象断面の形状からX線減弱情報が決定されればよい。このとき、被検体Pの組成は水であると仮定する。画像処理機能444を実行することで、処理回路44は、位置決め画像から体型情報を取得すればよい。強度推定機能447を実行することで、処理回路44が、体型情報に基づいてX線減弱情報を取得する。
また、被検体PのX線減弱情報を得る別例としては、被検体Pの撮像断面を体軸方向にずらしながら撮影している場合に、すでに撮影済みの近傍の断面情報、または近傍の断面から外挿等により予測した情報が用いられてもよい。また、撮影対象の断面を時系列で撮影する場合には、1時刻前までに撮影済みの断面の情報を用いて、X線減弱情報が得られてもよい。また、非常に低線量のスキャンでCT値再構成を行った結果を用いて、X線減弱情報が得られてもよい。
ステップS202では、強度推定機能447を実行することで、処理回路44は、被検体PのX線減弱情報に基づいて、入射X線強度をビュー及びチャネルごとに推定し、入射X線強度の推定値を得る。入射X線強度は、X線管11からX線をあるX線強度(以下、照射X線強度という)で照射した場合にX線検出器12の各チャネルに入射するX線の強度である。入射X線強度の推定値としては、例えばX線のフォトン数や、X線フォトンのエネルギーの総和が挙げられる。以下では、入射X線強度の推定値は、X線のフォトン数である場合を例に説明する。
また以下では、X線管11からの照射X線強度の変更は、管電流の値を変更することにより行われる場合について説明するが、X線強度を変更可能であれば、例えば管電圧の値を変更するなど、どのような方法を用いてもよい。
ステップS203では、強度決定機能448を実行することで、処理回路44は、ステップS202で算出した、入射X線強度の推定値と予め定めたX線強度の閾値範囲とに基づいて、スキャン時に用いる複数の照射X線強度の組み合わせを示すX線強度指定信号を生成する。ここでは、X線強度指定信号は、複数の管電流の値の組合せを示す。
ステップS204では、システム制御機能441を実行することで、処理回路44は、生成されたX線強度指定信号に基づいて、スキャン制御機能445を介してX線管11から照射する照射X線強度を変化させつつ、投影データを取得する。これにより、複数のX線強度でそれぞれ投影データが取得される。
以下では、X線強度指定信号で指定された管電流の値が、ビューごとに2つであるとして説明する。なお、3つ以上の管電流の値が指定された場合も、同様に処理可能である。
投影データの取得方法の一例としては、X線管11とX線検出器12とが被検体Pの周囲を1回転する間、1以上のビューごとに第1の管電流と第2の管電流とを切り替える方法が挙げられる。つまり、1回転目は第1の管電流の値に基づいてX線を照射し、2回転目は第2の管電流の値に基づいてX線を照射して投影データが取得されればよい。
投影データの取得方法の別例としては、X線管11とX線検出器12とを2対用い、一方では第1の管電流の値に基づいてX線を照射し、他方では第2の管電流の値に基づいてX線を照射して投影データが取得されればよい。
投影データの取得方法のさらなる別例としては、時間的に隣接する2以上のビューに対してX線強度指定信号が生成された場合に、1以上のビューごとに第1の管電流と第2の管電流とを切り替えてX線を照射することで、投影データが取得されればよい。
ステップS205では、再構成処理機能443を実行することで、処理回路44は、ステップS204で取得された投影データを用いて画像の再構成処理を行い、再構成画像を生成する。具体的には、入射X線強度と閾値範囲とに基づいた画素ごとの重みを、投影データに付与して再構成処理を行い、再構成画像を生成する。再構成画像は、被検体の組成や形状を表す断層画像であり、例えばX線減弱率に基づいたCT値画像、または被検体を構成する物質ごとの密度分布情報を示した物質密度画像である。
次に、第1の実施形態に係る管電流の具体的な決定方法の一例について図3を参照して説明する。
図3の上図は、X線管11と被検体PとX線検出器12との位置関係を示す図である。図3の下図は、2つの管電流(第1の管電流及び第2の管電流)に関する、チャネル方向に対する入射フォトン数を示す図である。
X線管11から照射されるX線のスペクトル(エネルギーごとのフォトン数)は、X線管のターゲットの角度や部材、金属フィルタの素材や厚さにより定まり、管電流の値を変化させるとスペクトルの形状を維持したまま、フォトン数が管電流に比例して増減する。つまり、管電流を決定すれば、X線管から照射されるX線のスペクトルは一意に決定される。X線管11からX線検出器12の各チャネルにX線が到達する過程での被検体PによるX線減弱率は、被検体PのX線減弱情報から計算できる。よって、X線管11から照射されるX線スペクトルにX線減弱率を作用させることで、X線検出器12の各チャネルに入射するX線のスペクトル、すなわち推定値を推定できる。
図3の下図に示すように、例えば、第1の管電流でX線を被検体Pに向けて照射した場合、X線が被検体Pの中央部分を透過するほど被検体Pに吸収されるため、X線検出器12へ入射するX線のフォトン数(以下、入射フォトン数ともいう)は少なくなる。一方、第1の管電流の値を半分とした第2の管電流でX線を被検体Pに向けて照射した場合は、X線検出器12への入射フォトン数は、第1の管電流の場合の約半数になると推定できる。
さらに本実施形態では、強度決定機能448により処理回路44が、X線検出器12の各チャネルでの入射X線強度の推定値が、所定の閾値範囲(図3中、TH1~TH2の範囲)に収まるように、管電流の値の組合せを決定する。閾値範囲は、X線検出器12におけるX線の測定精度を一定の水準以上に保持できるX線強度(ここではフォトン数)の範囲であり、予め設定されるものとする。全チャネルについて共通の閾値範囲が設定される。
閾値範囲の決定方法の一例としては、X線検出器12で検出される入射X線のフォトン数(検出フォトン数)から得られる、入射フォトン数の推定値のばらつき(分散)が、所定値以下となるように決定されればよい。具体的には、「入射フォトン数の推定値の標準偏差/入射フォトン数の推定値」を計算し、計算結果が所定値以下となる範囲が閾値範囲と決定されればよい。なお、所定値は、再構成画像の画質に影響する値(パラメタ)であり、例えば、事前に再構成画像の画質とノイズ量との関係を考慮して決定すればよい。
ここで、図3の例では、第1の管電流でX線を照射した場合の入射フォトン数は、被検体Pの中央部分を透過するX線が入射するチャネルでは閾値範囲内である。一方、入射フォトン数が被検体Pの周辺部を透過したX線が入射するチャネル及び被検体Pを透過しないX線が入射するチャネルにおいては、入射フォトン数が閾値範囲を上回っている。逆に、第2の管電流でX線を照射した場合の入射フォトン数は、被検体Pの中央部分を透過するX線が入射するチャネルでは、入射フォトン数が閾値範囲を下回っている。一方、入射フォトン数が被検体Pの周辺部を透過したX線が入射するチャネル及び被検体Pを透過しないX線が入射するチャネルにおいては、入射フォトン数が閾値範囲内である。
よって、第1の管電流と第2の管電流とを組み合わせると、X線が被検体Pの周辺部分を透過するチャネル及び被検体を透過しないチャネルでは「第2の管電流」を、X線が被検体Pの中央部分を透過するチャネルでは「第1の管電流」をそれぞれ選択することで、全てのチャネルで入射フォトン数が閾値範囲内となる。つまり、第1の管電流と第2の管電流とは、強度決定機能448により決定される管電流の組み合わせの要件を満たし、第1の管電流の値及び第2の管電流の値がX線強度指定信号として出力される。
なお、図3は、全てのチャネルで入射フォトン数が閾値範囲内に含まれる例であるが、一部のチャネルにおいて入射フォトン数が閾値範囲内に含まれることを、管電流の組み合わせの決定の条件としても良い。例えば、X線が被検体Pを透過しないチャネルを条件から除いても良い。また、条件を満たす必要のあるチャネル数の全てのチャネル数に対する割合(例えば、全チャネル数のうちの80%のチャネル)を予め指定しておき、当該割合を満たすことを管電流の組合せの決定の条件としても良い。
次に、強度決定機能448によるX線強度指定信号の決定処理について図4のフローチャートと図3とを参照して説明する。
ここでは、まず、1つのビューの中で管電流の組合せを決定する処理を説明する。
なお、任意の管電流(A)に対して入射フォトン数(B)を計算したあと、別の管電流(C)に対応する入射フォトン数(D)を推定する推定処理としては、入射フォトン数(B)に管電流の比(C/A)を乗算することで、入射フォトン数(D)を得れば良い。
ステップS401では、強度推定機能447を実行することで、処理回路44は、被検体PのX線減弱情報からX線検出器12のチャネルの中で最も入射フォトン数が小さくなるチャネルを決定する。当該チャネルをCH1とする(図3のCH1)。
ステップS402では、強度決定機能448を実行することで、処理回路44は、CH1における入射フォトン数が閾値範囲の下限「TH1」となるように第1の管電流の値を決定する。例えば、上述の管電流の推定処理により、第1の管電流の値を決定すればよい。
ステップS403では、強度推定機能447を実行することで、処理回路44は、X線検出器12において第1の管電流による入射フォトン数が閾値範囲を超えるチャネルが存在するかどうかを判定する。具体的には、強度推定機能447を実行する処理回路44が、第1の管電流に対応する入射フォトン数が閾値範囲の上限「TH2」を超えるチャネルがあるかどうかを判定する。入射フォトン数が「TH2」を超えるチャネルが存在しなければ、全チャネルにおいて入射フォトン数がTH1~TH2の閾値範囲内であることを示すので、管電流を追加で決定する必要はなく、X線強度指定信号の決定処理を終了する。一方、入射フォトン数が「TH2」を超えるチャネルが存在すれば、ステップS404に処理が進む。
ステップS404では、強度推定機能447を実行することで、処理回路44は、入射フォトン数が「TH2」を超えるチャネルの中で最小の値となるチャネルを「CH2」と決定する(図3のCH2)。
ステップS405では、強度決定機能448を実行することで、処理回路44は、CH2における入射フォトン数が「TH1」となるように第2の管電流の値を決定する。例えば、上述の入射フォトン数の推定処理に基づいて、第2の管電流の値を決定すればよい。
ステップS406では、強度決定機能448を実行することで、処理回路44は、決定すべき残りの管電流が存在するかどうかを判定する。具体的には、例えば、直近で決定された管電流に対応する入射フォトン数が「TH2」を超えるチャネルが存在すれば、決定すべき残りの管電流が存在すると判定すればよい。決定すべき残りの管電流が存在すれば、ステップS404からステップS406の処理を繰り返し、必要に応じて管電流の値を追加していけばよい。決定すべき残りの管電流がなければ、ステップS407に処理が進む。
ステップS407では、強度決定機能448を実行することで、処理回路44は、決定した複数の管電流の値の組合せをX線強度指定信号として決定する。図4に示した強度決定機能の処理により、入射X線強度(入射フォトン数)が各チャネルで共通の閾値範囲内となるように、照射X線強度を決定することができる。

X線強度指定信号は、被検体Pに対するX線管11とX線検出器12との位置関係ごと、つまりビューごとに生成されても良いし、2以上のビューごとに決定されても良い。X線強度指定信号を2以上のビューごとに決定する場合は、ステップS401及びステップS404におけるチャネルの選択を、1つのビューの中のチャネルに限定するのではなく、2以上のビューの中のチャネルの中から行うようにすればよい。このようにすることで、X線強度指定信号を、2以上のビューに対して1つ生成することができる。また、管電流を1ビューごとに切り替えることに限らず、収集単位とスペクトルが分離可能であれば、1ビュー内で複数の管電流を切り替えてもよい。
なお、上述のステップS402及びステップS405における管電流の値の決定処理に限らず、予め管電流の値の候補をいくつか用意しておき、当該候補の中から入射フォトン数が閾値範囲となる管電流を順次選択して決定してもよい。
次に、管電流を1回転ごとに切り替えてX線を被検体Pに照射して投影データを取得する場合のサイノグラムの一例を図5に示す。
サイノグラムは、投影データの収集時における、各ビューにおける検出器の出力データを示す。ここでは、サイノグラムにおける白の領域が第1の管電流の供給のもとで収集した出力データを示し、黒の領域が第2の管電流の供給のもとで収集した出力データを示す。
図5(a)に示すように、スキャンの1回転目は第1の管電流の供給のもとでX線を照射させることにより投影データを収集する。図5(b)に示すように、スキャンの2回転目は第2の管電流の供給のもとでX線を照射させることにより、投影データを収集すればよい。
次に、管電流を複数のビューごとに切り替えてX線を被検体Pに照射して投影データを取得する場合のサイノグラムの一例を図6に示す。
図6に示すように、最初のビュー601については、第1の管電流の供給のもとで投影データを取得し、次のビュー602については、第2の管電流の供給のもとで投影データを取得する。X線強度指定信号は、第1の管電流と第2の管電流とを1回切り替えるビュー数603、図6の例では2ビューごとに決定されればよい。
次に、再構成処理機能443により、再構成画像としてCT値画像を生成する場合の画像再構成処理について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。
画像再構成にあたっては、予めパイルアップによる数え落とし等の影響によるフォトンの検出数を補正するため、例えばメモリ41に、X線検出器12での検出フォトン数に基づきX線検出器12への入射フォトン数を計算するためのテーブルを保持しておく。当該テーブルは、X線検出器12への入射フォトン数が推定可能な条件での実測値に基づいて作成すればよい。また、被検体Pがない場合のX線検出器12への入射フォトン数を、設定する管電流の値に応じて算出するための、単位管電流あたりの入射フォトン数の情報を、メモリ41などに予め保持しておく。
ステップS701では、再構成処理機能443を実行することで、処理回路44は、投影データのサイノグラムのビュー及びチャネルごとに、検出した全エネルギーのフォトンを加算した総フォトン数yを計算する。但し、iはビュー及びチャネルに対応付いたインデックスである。
ステップS702では、再構成処理機能443を実行することで、処理回路44は、検出フォトン数からX線検出器12への入射フォトン数を計算するためのテーブルを用いて、検出器へ入射した入射フォトン数xを推定する。
ステップS703では、再構成処理機能443を実行することで、処理回路44は、単位管電流あたりの入射フォトン数の情報を用いて、設定した管電流の値から被検体Pがない場合のX線検出器12への入射フォトン数rを計算する。xとrとを用いて、対象のビュー及びチャネルにおけるX線の透過経路上の被検体PのX線減弱係数mを式(1)から算出する。
Figure 0007066359000001
ステップS704では、再構成処理機能443を実行することで、処理回路44は、各ビュー及びチャネルのフォトン数の情報の信頼度に応じて、再構成画像の生成における各ビュー及びチャネルの情報の影響度を制御するための重みを計算する。この重みは、総フォトン数yから推定した検出器への入射フォトン数xが、閾値範囲に近いほど、大きい値となるような重みとする。
ステップS705では、再構成処理機能443を実行することで、処理回路44は、例えば逐次近似再構成法により、再構成画像を生成する。このとき、ビュー及びチャネルごとの情報を用いた更新量を、重み付けにより制御する。例えば、代数的逐次近似法(ART法:Algebraic Reconstruction Technique)を用いて、式(2)の更新式により再構成画像を生成する。
Figure 0007066359000002
ここで、f (k+1)はk+1回目の更新における再構成画像の画素jの値を示している。再構成画像の初期値、すなわちf (0)は任意の値を設定でき、例えば0(ゼロ)とすればよい。wは、重み係数である。Nは、インデックスiで指定されるビュー及びチャネルに対応するX線ビームが透過する再構成画像上の画素の集合で、li,nはそのX線ビームが画素nを透過する距離である。
投影データの取得を、X線管11とX線検出器12とを被検体Pの周囲で2回転させた場合、またはX線管11とX線検出器12とを2対用いた場合には、被検体Pに対するX線管11とX線検出器12との位置(ビュー)ごとに、2つの投影データが取得される。
投影データを合成した後に、FBP法により再構成することもできる。例えば、X線減弱係数のサイノグラムを次の式により計算する。
Figure 0007066359000003
ただし、sは、インデックスiで指定されるビュー及びチャネルのX線管11とX線検出器12の位置と同一位置における、別回転または別のX線検出器の投影データにおけるビュー及びチャネルのインデックスである。そして、m’をFBP法により再構成する。以上でCT値画像を生成する場合の画像再構成処理を終了する。
次に、ステップS704に示す重み計算で用いる重み係数の一例について図8を参照して説明する。
図8は、横軸が入射フォトン数xを示し、縦軸が重み係数wを示すグラフである。本実施形態では、重み係数wは、0(ゼロ)から1までの間の実数とする。横軸の「TH1」から「TH2」までの範囲は、図3に示した閾値範囲である。このように重み付けることで、再構成処理機能443を実行する処理回路44が、重みが大きいほど投影データが画像に影響を与えるように画像再構成を行い、再構成画像を生成する。言い換えれば、閾値範囲に収まる入射フォトン数となる管電流の供給のもとで収集した投影データが優先して用いられるように重み付けし、画像再構成を行い、再構成画像を生成する。
これによって、全てのチャネルにおいて画像再構成処理に用いることができ、再構成画像の画質劣化を低減できる。
なお、重み係数wについては、例えばメモリ41が、図8に示すグラフ、図8のグラフに対応する関数、または入射フォトン数xと重みwとを対応付けたテーブルを保持しておき、処理回路44がメモリ41から重み付けの計算の際に重み係数wのグラフ、関数またはテーブルを読み出して画像再構成処理を行えばよい。
次に、再構成画像として物質密度画像を生成する場合の画像再構成処理について図9のフローチャートを参照して説明する。
ここでは、被検体Pが、予め定めた複数の基準物質の組合せから成ると仮定して、基準物質ごとの物質密度画像を生成する。以下では、基準物質が2つの場合を想定し、例えば、物質1は水であり、物質2はヨウ素(ヨード)である。
ステップS901では、物質密度推定に用いるX線フォトンのエネルギー帯を2つ定義し(ビン1、ビン2とする)、投影データのサイノグラムのビュー及びチャネルごとに、ビン1及びビン2のエネルギーを持つ検出フォトン数を計算する。ビン1とビン2とは自由に定義できるが、基準物質のK吸収端のエネルギーを挟むように設定するのが好ましい。例えば、基準物質にヨードが含まれていれば、ヨードのK吸収端は33keVであるから、ビン1を20keV~30keV、ビン2を35keV~60keVと設定する。
まず、投影データのサイノグラムのビュー及びチャネルごとに、物質の透過距離を推定する。物質の透過距離の推定には、例えば、A-tableベースの方法を用いることができる。ビン1の検出フォトン数をyi,1、ビン2の検出フォトン数をyi,2とする。また、被検体Pがない場合のX線検出器12の入射フォトン数をビン1とビン2とについて、それぞれri,1、ri,2とする。A-tableベースの方法では、それぞれのビンのX線減弱係数が式(4)を用いて計算される。
Figure 0007066359000004
なお、事前にキャリブレーション用のファントムを用いて、物質1の透過距離と物質2の透過距離との組合せを変えて、mi,1及びmi,2を計測し、(mi,1,mi,2)から(物質1の透過距離,物質2の透過距離)を算出する予測器(線形予測器またはテーブル)を生成しておく。
ステップS902では、ビンごとのX線減弱係数を計算する。
ステップS903では、物質ごとの透過距離を推定する。具体的には、検出された(mi,1,mi,2)から物質1と物質2とのそれぞれの透過距離を算出し、物質1と物質2との透過距離をそれぞれd1,i、d2,iと表記する。
ステップS904では、ステップS701と同様に、再構成処理機能443を実行することで、処理回路44は、検出した全エネルギーのフォトンを加算したフォトン数を計算する。
ステップS905では、ステップS702と同様に、再構成処理機能443を実行することで、処理回路44は、X線検出器12に入射したフォトン数を推定する。
ステップS906では、ステップS704と同様に、再構成処理機能443を実行することで、処理回路44は、再構成画像の生成における各ビュー及びチャネルの情報の影響度を制御するための重みを計算する。
ステップS907では、再構成処理機能443を実行することで、処理回路44は、投影データにおける物質ごとの透過距離について画像再構成処理することで、断層における物質密度画像を生成する。画像再構成処理は、ステップS705と同様に、逐次近似法を用いることができる。例えば、ART法を用いて、式(5)により物質密度画像を生成する。
Figure 0007066359000005
ここでは、g1,j (k+1)及びg2,j (k+1)はそれぞれ、k+1回目の更新における物質1の密度画像の画素jの値及び物質2の密度画像の画素jの値を示す。
また、ステップS705と同様に、ビュー及びチャネルごとの物質透過距離を、被検体Pに対するX線管11とX線検出器12との位置関係が同一のデータの加重和で計算したのち、式(6)に示すようにFBP法により再構成することもできる。
Figure 0007066359000006
以上に示した第1の実施形態によれば、ビュー及びチャネルごとに、例えば入射フォトン数で表される入射X線強度の推定値を計算し、当該推定値に基づき、入射フォトン数が検出器におけるX線の測定精度を一定の水準以上に保持できる閾値範囲となるような、管電流の値の組合せを決定する。当該管電流の値の組合せに基づいて投影データを収集し、入射フォトン数が当該閾値範囲となる管電流の値により収集した投影データが用いられるよう重み付けして画像再構成処理を行い、再構成画像を生成する。
これによって、1つの管電流の値により収集した投影データでは数え落としが発生しうるようなX線が被検体を透過しないX線検出器の端部のチャネルにおいても、適切な入射フォトン数による投影データを収集することができる。よって、見かけ上のダイナミックレンジを広くでき、高精度なX線計測ができる。
さらに、数え落としが発生する、またはフォトンノイズが多いといったフォトンの検出精度が低い投影データの影響を少なくし、ノイズが少ない再構成画像を生成できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、測定精度を高めたい被検体P上の対象位置を指定し、対象位置に基づいて投影データを取得する際のX線強度を制御する点が第1の実施形態とは異なる。なお測定精度とは、ここでは、画素値の絶対的な値の正確さ、ばらつき(ノイズ)の少なさを示す。
第2の実施形態に係るX線CT装置1の構成は、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態に係るX線CT装置1は、表示制御機能446により、位置決め画像に基づく被検体Pの断層画像をディスプレイ42に表示させる。ユーザは、ディスプレイに表示された被検体Pの断層画像上でユーザが対象位置を指定し、入力インターフェース43がユーザにより指定された当該対象位置に関する位置情報を受け取る。
第2の実施形態に係るX線強度指定信号の決定処理について図10を参照して説明する。
図10は、第2の実施形態に係るX線強度指定信号の決定処理を示すフローチャートである。
ステップS1001では、強度推定機能447を実行することで、処理回路44が、ユーザが指定した対象位置に基づく位置情報に対応するチャネルを指定する。以下、指定されたチャネルを指定チャネル(指定CH)と呼ぶ。
ステップS1002では、強度決定機能448を実行することで、処理回路44が、指定CHにおける入射フォトン数がTH3からTH4までの範囲内となるように、第1の管電流を決定する。TH3及びTH4は、TH1とTH2とで規定される閾値範囲の間に包含される範囲であってかつTH1とTH2との閾値範囲よりも狭い範囲である。第1の管電流は、例えば、入射フォトン数が(TH3+TH4)/2となるような値に決定されれば良い。
ステップS1003では、強度決定機能448を実行することで、処理回路44が、入射フォトン数がTH2を上回るチャネルが存在するかどうかを判定する。入射フォトン数がTH2を上回るチャネルが存在する場合、ステップS1003に進み、入射フォトン数がTH2を上回るチャネルが存在しない場合、ステップS1006に進む。
ステップS1004では、強度推定機能447を実行することで、処理回路44は、入射フォトン数が「TH2」を超えるチャネルの中で最小の値となるチャネルを「CH3」と決定する。
ステップS1005では、強度決定機能448を実行することで、処理回路44が、特定したチャネルCH3の入射フォトン数が「TH1」となる第2の管電流の値を決定する。その後、ステップS1003に戻り、入射フォトン数がTH2を上回るチャネルがなくなるまで処理を繰り返す。
ステップS1006では、強度決定機能448を実行することで、処理回路44が、入射フォトン数が「TH1」を下回るチャネルが存在するかどうかを判定する。入射フォトン数がTH1を下回るチャネルが存在する場合、ステップS1007に進み、入射フォトン数がTH1を下回るチャネルが存在しない場合、ステップS1009に進む。
ステップS1007では、強度決定機能448を実行することで、処理回路44が、入射フォトン数が「TH1」となるチャネル「CH4」を決定する。
ステップS1008では、強度決定機能448を実行することで、処理回路44が、チャネル「CH4」において、入射フォトン数が「TH2」となるように第3の管電流を決定する。その後、ステップS1006に戻り、入射フォトン数が「TH1」を下回るチャネルがなくなるまで処理を繰り返す。
ステップS1009では、強度決定機能448を実行することで、処理回路44は、決定した複数の管電流の値の組合せをX線強度指定信号として決定する。以上で、第2の実施形態に係るX線強度指定信号の決定処理を終了する。
次に、第2の実施形態に係る管電流の具体的な決定方法について、図11を参照して説明する。
図11は、2つの管電流に関するチャネル方向に対する入射フォトン数を示す図である。
まず、ユーザが指定した被検体Pの対象位置に対応する指定CHにおいて、入射フォトン数が閾値範囲(TH3~TH4)に含まれるように、第1の管電流が決定される。
また、図11では、第1の管電流がTH2を超えるチャネルが存在する。よって、第1の管電流が「TH2」を超えるチャネルの中で最小の入射フォトン数となるチャネル(すなわち、入射フォトン数がTH2と同数)「CH3」において、入射フォトン数が「TH1」となるように第2の管電流が決定される。
一方、図11では、第1の管電流がTH1を下回るチャネルも存在する。よって、第1の管電流が「TH1」を下回るチャネルの中で最大の入射フォトン数となるチャネル(すなわち、入射フォトン数がTH1と同数)「CH4」において、入射フォトン数が「TH2」となるように第3の管電流が決定される。
なお、画像再構成処理においては、図10で決定したX線強度指定信号を用いて再構成画像を生成すれば良い。
以上に示した第2の実施形態によれば、ユーザにより指定された被検体上の対象位置について、当該対象位置の位置情報に応じた指定チャネルに基づいて管電流の組み合わせを決定し、投影データを取得する照射X線強度を制御することで、ユーザが指定した位置の再構成画像の精度を高めることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、実際に第1の管電流の供給のもとでX線を照射した場合に取得した投影データを用いて入射フォトン数の推定値を計算する。これにより、X線減弱情報を用いるよりも推定精度が高まり、追加して決定する管電流をより好適な値にすることができる。
第3の実施形態に係るX線CT装置1の構成は、第1の実施形態と同様である。
第3の実施形態に係るX線CT装置1の動作について図12のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1201では、ステップS201と同様に、X線CT装置1が、被検体PのX線減弱情報を取得する。
ステップS1202では、ステップS202と同様に、強度推定機能447を実行することで、処理回路44は、被検体PのX線減弱情報に基づいて、入射X線強度(第1入射X線強度ともいい、ここでは入射フォトン数)をビュー及びチャネルごとに推定する。
ステップS1203では、ステップS402と同様に、強度決定機能448を実行することで、処理回路44は、入射フォトン数と閾値範囲とに基づいて、第1の管電流(第1照射X線強度)を決定する。
ステップS1204では、システム制御機能441及びスキャン制御機能445により、X線管11とX線検出器12とを1回転させつつ、X線管11から第1の管電流の値でX線を被検体Pへ照射する。X線検出器12の各チャネルに入射するX線に基づいて、投影データが取得される。
ステップS1205では、強度推定機能447及び強度決定機能448を実行することで、処理回路44は、ステップS1204で取得した投影データを参照し、第1の管電流に追加すべき管電流(第2照射X線強度)を決定する。具体的には、強度推定機能447により、取得した投影データに基づいて、第1の管電流の値を用いた場合に各チャネルに入射したフォトン数を計算する。その後、入射フォトン数の計算において、第1の管電流の投影データから計算したフォトンの数に、設定する管電流の値を第1の管電流で除した値を乗じて、追加すべき管電流による入射フォトン数(第2入射X線強度)を計算すればよい。
ステップS1206では、追加して決定した管電流により、新たな投影データを取得する。投影データの取得は、ステップS1204と同様である。
ステップS1207では、ステップS205と同様に、画像再構成を行う。以上で、第3の実施形態に係るX線CT装置1の動作を終了する。
なお、管電流を1以上のビューごとに切り替える場合には、例えば次のような処理を用いればよい。X線強度指定信号を決定するための2以上のビューに対して、第1の管電流を決定する。次に、第1の管電流の供給のもとで1以上のビューで投影データを取得する。取得した投影データに基づいて追加して決定する管電流を決定し、時間的に隣接する1以上のビューの投影データを取得する。この処理をX線強度指定信号を決定するための2以上のビューごとに繰り返す。
以上に示した第3の実施形態によれば、決定された第1の管電流の供給のもとで取得した投影データの値をフィードバックすることで、より好適なX線強度指定信号の生成が可能となる。結果として、よりX線計測の精度を高めることができ、よりノイズの少ない再構成画像を生成できる。
X線CT装置1には、X線管と検出器とが一体として被検体の周囲を回転するRotate/Rotate-Type(第3世代CT)、リング状にアレイされた多数のX線検出素子が固定され、X線管のみが被検体の周囲を回転するStationary/Rotate-Type(第4世代CT)等様々なタイプがあり、いずれのタイプでも本実施形態へ適用可能である。
加えて、実施形態に係る各機能は、当該処理を実行するプログラムをワークステーション等のコンピュータにインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても実現することができる。このとき、コンピュータに当該手法を実行させることのできるプログラムは、磁気ディスク(ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1・・・X線CT装置、10・・・架台装置、11・・・X線管、12・・・X線検出器、13・・・回転フレーム、14・・・X線高電圧装置、15・・・制御装置、16・・・ウェッジ、17・・・コリメータ、18・・・データ収集装置(DAS)、19・・・開口(ボア)、30・・・寝台装置、31・・・基台、32・・・寝台駆動装置、33・・・天板、34・・・支持フレーム、40・・・コンソール装置、41・・・メモリ、42・・・ディスプレイ、43・・・入力インターフェース、44・・・処理回路、441・・・システム制御機能、442・・・前処理機能、443・・・再構成処理機能、444・・・画像処理機能、445・・・スキャン制御機能、446・・・表示制御機能、447・・・強度推定機能、448・・・強度決定機能、601,602・・・ビュー、603・・・ビュー数。

Claims (8)

  1. X線を照射するX線管と、
    被検体を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記被検体の体型情報に基づいて、複数の照射X線強度にそれぞれ対応する複数の入射X線推定強度を推定し、前記複数の入射X線推定強度の各々は、前記X線検出器のビュー及びチャネル毎の入射フォトン数の推定値を表す、推定部と、
    前記複数の入射X線推定強度と許容される値域とに基づいて、前記被検体に対するスキャンに使用する2以上の照射X線強度を決定する決定部と、
    前記2以上の照射X線強度で前記被検体をスキャンすることにより収集された2以上の投影データに基づいて、前記被検体に関する再構成画像を生成する再構成部と、を備え、
    前記再構成部は、前記ビュー及びチャネル毎に、前記推定値が前記値域に近いほど大きい値を有する重みを、前記2以上の投影データに付与する、
    X線CT装置。
  2. 前記推定部は、前記体型情報に基づいて前記被検体のX線減弱情報を取得し、当該X線減弱情報に基づいて前記複数の入射X線推定強度を推定する請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 位置決め画像に基づいて前記体型情報を取得する取得部をさらに具備する請求項1又は請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記2以上の投影データは、前記2以上の照射X線強度が1以上のビューごとに切り替えられることにより取得される請求項1に記載のX線CT装置。
  5. 前記2以上の投影データは、前記X線管と前記X線検出器とが前記被検体を中心として1回転するごとに前記2以上の照射X線強度が切り替えられることにより取得される請求項1に記載のX線CT装置。
  6. 前記決定部は、前記被検体に対し指定された位置に対応する指定チャネルにおける入射X線強度と前記値域とに基づいて、前記2以上の照射X線強度を決定する請求項1から請求項のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  7. 前記決定部は、前記指定チャネルにおける前記推定値が前記値域に包含される範囲であってかつ当該値域よりも狭い範囲に含まれるように、前記複数の照射X線強度を決定する請求項に記載のX線CT装置。
  8. 前記複数の照射X線強度は、それぞれ互いに異なる複数の管電流により規定される請求項1から請求項のいずれか1項に記載のX線CT装置。
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