JP7060961B2 - インプリント装置、インプリント方法および物品製造方法 - Google Patents

インプリント装置、インプリント方法および物品製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7060961B2
JP7060961B2 JP2018000771A JP2018000771A JP7060961B2 JP 7060961 B2 JP7060961 B2 JP 7060961B2 JP 2018000771 A JP2018000771 A JP 2018000771A JP 2018000771 A JP2018000771 A JP 2018000771A JP 7060961 B2 JP7060961 B2 JP 7060961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
deformation amount
deformation
shot
imprint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018000771A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019121694A (ja
Inventor
敦之 日下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2018000771A priority Critical patent/JP7060961B2/ja
Priority to US16/235,086 priority patent/US11442358B2/en
Priority to KR1020190000592A priority patent/KR102468188B1/ko
Publication of JP2019121694A publication Critical patent/JP2019121694A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7060961B2 publication Critical patent/JP7060961B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/0002Lithographic processes using patterning methods other than those involving the exposure to radiation, e.g. by stamping
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C59/00Surface shaping of articles, e.g. embossing; Apparatus therefor
    • B29C59/02Surface shaping of articles, e.g. embossing; Apparatus therefor by mechanical means, e.g. pressing

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

本発明は、インプリント装置、インプリント方法および物品製造方法に関する。
インプリント装置では、基板のショット領域の上に配置されたインプリント材に型のパターン領域を接触させ該インプリント材を硬化させることによって基板のショット領域の上にインプリント材の硬化物からなるパターンが形成される。インプリント装置は、ショット領域と型のパターン領域との重ね合わせ誤差を低減するために、型の側面に対して力を加えることによって型のパターン領域を変形させる変形機構を備えうる(特許文献1参照)。
特開2013-125817号公報
基板には、複数のショット領域が配置され、該複数のショット領域の形状(大きさを含む)は、互いに異なりうる。したがって、変形機構による型のパターン領域の変形量は、ショット領域ごとに異なりうる。
本発明者は、型に加えられる力と型のパターン領域の変形量との間にヒステリシスが存在することを発見した。このヒステリシスは、型の変形量が、現時点で型に加えられている力のほか、過去に加えられた力に依存する現象である。ヒステリシスが存在すると、インプリント対象のショット領域の形状に応じて型のパターン領域の形状を変更しながら複数のショット領域に対して順次にインプリントを行う場合において、相応の重ね合わせ誤差が発生しうる。つまり、ヒステリシスが存在すると、ショット領域と型のパターン領域との重ね合わせ精度が低下しうる。
本発明は、上記の発見を契機としてなされたものであり、基板のショット領域と型のパターン領域との重ね合わせ精度を向上させるために有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面は、インプリント材に型のパターン領域を接触させ該インプリント材を硬化させることによって基板の複数のショット領域の上にパターンを形成するインプリント装置に係り、前記インプリント装置は、前記パターン領域を変形させる変形機構を備え、前記変形機構は、前記型の側面に力を加えるアクチュエータを含み、各ショット領域について、前記アクチュエータによって前記型に第1変形量を与える第1処理が実行された後に、インプリント材と前記パターン領域とが接触し、かつショット領域と前記パターン領域との重ね合わせ誤差が低減されるように前記アクチュエータによって前記型に第2変形量を与えた状態で該インプリント材を硬化させる第2処理が実行され、前記第1変形量と前記第2変形量との大小関係は、前記複数のショット領域において同じである。
本発明によれば、基板のショット領域と型のパターン領域との重ね合わせ精度を向上させるために有利な技術が提供される。
本発明の一実施形態のインプリント装置の構成を示す図。 変形機構の構成例を示す図。 基板における複数のショット領域の配列例を示す図。 比較例1を示す図。 比較例2を示す図。 第1実施形態を示す図。 第2実施形態を示す図。 第3実施形態を示す図。 第4実施形態を示す図。 第5実施形態を示す図。 第6実施形態を示す図。 第7実施形態を示す図。 第8実施形態を示す図。 一実施形態の物品製造方法を示す図。
以下、添付図面を参照しながら本発明をその例示的な実施形態を通して説明する。
図1には、本発明の一実施形態のインプリント装置100の構成が示されている。インプリント装置100は、インプリント処理によって基板Sの上にインプリント材IMの硬化物からなるパターンを形成するように構成される。インプリント処理は、接触処理、アライメント処理、硬化処理、分離処理を含みうる。接触処理は、基板Sのショット領域の上のインプリント材IMに型Mのパターン領域Pを接触させる処理である。アライメント処理は、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとのアライメントを行う処理である。インプリント処理におけるアライメント処理は、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとの重ね合わせ誤差が低減されるように型Mのパターン領域Pを変形させる変形処理を含む場合がある。硬化処理は、インプリント材IMを硬化させる処理である。分離処理は、インプリント材IMの硬化物からなるパターンと型Mのパターン領域Pとを分離する処理である。
インプリント材としては、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられうる。電磁波は、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される光、例えば、赤外線、可視光線、紫外線などでありうる。硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物でありうる。これらのうち、光の照射により硬化する光硬化性組成物は、少なくとも重合性化合物と光重合開始剤とを含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を更に含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。インプリント材は、液滴状、或いは複数の液滴が繋がってできた島状又は膜状となって基板上に配置されうる。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下でありうる。基板の材料としては、例えば、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂等が用いられうる。必要に応じて、基板の表面に、基板とは別の材料からなる部材が設けられてもよい。基板は、例えば、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスである。
本明細書および添付図面では、基板Sの表面に平行な方向をXY平面とするXYZ座標系において方向を示す。XYZ座標系におけるX軸、Y軸、Z軸にそれぞれ平行な方向をX方向、Y方向、Z方向とし、X軸周りの回転、Y軸周りの回転、Z軸周りの回転をそれぞれθX、θY、θZとする。X軸、Y軸、Z軸に関する制御または駆動は、それぞれX軸に平行な方向、Y軸に平行な方向、Z軸に平行な方向に関する制御または駆動を意味する。また、θX軸、θY軸、θZ軸に関する制御または駆動は、それぞれX軸に平行な軸の周りの回転、Y軸に平行な軸の周りの回転、Z軸に平行な軸の周りの回転に関する制御または駆動を意味する。また、位置は、X軸、Y軸、Z軸の座標に基づいて特定されうる情報であり、姿勢は、θX軸、θY軸、θZ軸の値で特定されうる情報である。位置決めは、位置および/または姿勢を制御することを意味する。位置合わせ(アライメント処理)は、基板および型の少なくとも一方の位置および/または姿勢の制御を含みうる。
インプリント装置100は、基板Sを保持し駆動する基板駆動機構SDM、基板駆動機構SDMを支持するベースフレームBF、型Mを保持し駆動する型駆動機構MDM、および、型駆動機構MDMを支持する構造体STを備えうる。基板駆動機構SDMは、基板Sを保持する基板チャックSCを含む基板ステージSSと、基板ステージSAを位置決めすることによって基板Sを位置決めする基板位置決め機構SAとを含みうる。型駆動機構MDMは、型Mを保持する型チャックMCと、型チャックMCを位置決めすることによって型Mを位置決めする型位置決め機構MAとを含みうる。型駆動機構MDMは、接触工程および/または分離工程において型Mに加えられる力を検出するロードセルLCを含んでもよい。型駆動機構MDMは、更に、接触処理において、型Mのパターン領域Pが基板Sに向かって凸形状になるように型Mのパターン領域Pを変形させるようにパターン領域Pの反対側の面に圧力を加える圧力機構を備えうる。
基板駆動機構SDMおよび型駆動機構MDMは、基板Sと型Mとの相対位置が変更されるように基板Sおよび型Mの少なくとも一方を駆動する駆動機構DMを構成する。駆動機構DMによる相対位置の変更は、基板Sの上のインプリント材に対する型Mのパターン領域Pの接触、および、硬化したインプリント材(硬化物のパターン)からの型の分離のための駆動を含む。換言すると、駆動機構DMによる相対位置の変更は、接触処理および分離処理が行われるように基板Sと型Mとの相対位置を変更することを含む。基板駆動機構SDMは、基板Sを複数の軸(例えば、X軸、Y軸、θZ軸の3軸、好ましくは、X軸、Y軸、Z軸、θX軸、θY軸、θZ軸の6軸)について駆動するように構成されうる。型駆動機構MDMは、型Mを複数の軸(例えば、Z軸、θX軸、θY軸の3軸、好ましくは、X軸、Y軸、Z軸、θX軸、θY軸、θZ軸の6軸)について駆動するように構成されうる。
インプリント装置100は、更に、型Mのパターン領域Pを変形させる変形機構MAGを備えうる。変形機構MAGは、XY平面に平行な面内におけるパターン領域Pの形状(大きさを含む)が変更されるようにパターン領域Pを変形させうる。変形機構MAGは、例えば、型Mの4つの側面に力を加えることによってパターン領域Pを変形させうる。
インプリント装置100は、更に、ディスペンサDSPを備えうる。ただし、ディスペンサDSPは、インプリント装置100の外部装置として構成されてもよい。ディスペンサDSPは、基板Sのショット領域にインプリント材IMを配置する。基板Sのショット領域へのインプリント材IMの配置は、基板駆動機構SDMによって基板Sが駆動されている状態で、該駆動と同期してディスペンサDSPがインプリント材IMを吐出することによってなされうる。ここで、ディスペンサDSPが基板Sの上の1つのショット領域にインプリント材IMを配置する度に接触処理、アライメント処理、硬化処理および分離処理が実行されうる。あるいは、ディスペンサDSPが基板Sの上の複数のショット領域にインプリント材IMを配置した後に、該複数のショット領域の各々に対して接触処理、アライメント処理、硬化処理および分離処理が実行されてもよい。
インプリント装置100は、更に、硬化部CUを備えうる。硬化部CUは、基板Sの上のインプリント材IMに型Mのパターン領域Pが接触した状態でインプリント材IMに硬化用のエネルギーを照射することによってインプリント材IMを硬化させる。これによって、インプリント材IMの硬化物からなるパターンが基板Sの上に形成される。
インプリント装置100は、更に、基板Sのショット領域のマークSMKの位置、型MのマークMMKの位置、基板Sのショット領域のマークSMKと型MのマークMMKとの相対位置等を検出(計測)するアライメントスコープ(計測器)ASを備えうる。インプリント装置100は、更に、基板Sのショット領域のマークSMKの位置を検出(計測)するオフアクシススコープOASを備えうる。
インプリント装置100は、更に、制御部CNTを備えうる。制御部CNTは、駆動機構DM、変形機構MAG、ディスペンサDSP、硬化部CU、アライメントスコープAS、オフアクシススコープOASを制御しうる。制御部CNTは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Arrayの略。)などのPLD(Programmable Logic Deviceの略。)、又は、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略。)、又は、プログラムが組み込まれた汎用コンピュータ、又は、これらの全部または一部の組み合わせによって構成されうる。
制御部CNTは、アライメントスコープASによって検出される結果、例えば、基板Sのショット領域のマークSMKの位置に基づいて当該ショット領域の形状を演算することができる。また、制御部CNTは、アライメントスコープASによって検出される結果、例えば、型MのマークMMKの位置に基づいて型Mのパターン領域Pの形状を演算することができる。制御部CNTは、このようにして得られたショット領域の形状とパターン領域Pの形状とに基づいて、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとの重ね合わせ誤差を演算しうる。あるいは、制御部CNTは、アライメントスコープASによって検出される結果、例えば、基板SのマークSMKと型MのマークMMKとの相対位置に基づいて、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとの重ね合わせ誤差を演算しうる。換言すると、制御部CNTは、アライメントスコープASの出力に基づいて、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとの重ね合わせ誤差(ショット領域の形状とパターン領域の形状との差)を演算しうる。重ね合わせ誤差は、例えば、倍率成分、および、歪み成分(例えば、ひし形、台形等の成分、または、より高次の成分)を含みうる。
図2には、変形機構MAGの構成例が示されている。変形機構MAGは、型Mの4つの側面MSに力を加えることによって型Mのパターン領域Pを変形させうる。変形機構MAGによって制御可能なパターン領域Pの形状(大きさを含む)の成分は、例えば、倍率成分、および、歪み成分(例えば、ひし形、台形等の成分、または、より高次の成分)を含みうる。変形機構MAGは、複数のユニット20を含みうる。各ユニット20は、型Mの側面MSに接触する接触部21と、接触部21を駆動するアクチュエータ22とを含みうる。アクチュエータ22は、例えば、ピエゾ素子を含みうるが、他の素子を含んでもよい。
図3には、基板Sにおける複数のショット領域SRの配列例が示されている。図3中に示された番号は、複数のショット領域SRを相互に識別するために与えられた番号(ショット番号)である。複数のショット領域SRに対するインプリント処理は、予め決定された順番に従って実行されうる。
以下、図4~図13を参照しながら基板Sの複数のショット領域のそれぞれに対してインプリント処理を実行する基板処理について説明する。図4~図13において、「変形量」は、変形機構MAGの1つのユニット20のアクチュエータ22によって型Mのパターン領域Pに対して与えられる変形量でありうる。型Mのパターン領域Pの形状(大きさを含む)は、変形機構MAGの複数のユニット20のアクチュエータ22によって型Mに加えられる力の合成によって決定されうる。制御部CNTは、変形機構MAGの複数のユニット20のアクチュエータ22に対して、型Mのパターン領域Pの形状を制御するための指令値を与える。
図4~図13において、第(i-1)ショット領域、第iショット領域および第(i+1)ショット領域は、基板Sのショット領域であり、第(i-1)ショット領域、第iショット領域、第(i+1)ショット領域の順にインプリント処理がなされる。「目標変形量」は、制御部CNTが変形機構MAGの1つのユニット20のアクチュエータ22に与える指令値である(あるいは、その指令値に対応する操作量)。準備処理は、あるショット領域に対するインプリント処理が終了した後に、次のインプリント処理のための準備を行う処理である。準備処理は、例えば、次にインプリント処理を行うべきショット領域に対してディスペンサDSPによってインプリント材IMを配置する処理、および、次にインプリント処理を行うべきショット領域を型Mの下に配置する処理を含みうる。図4~図13に示された処理は、制御部CNTによって制御される。
インプリント装置100では、各ショット領域について、第1処理が実行された後に第2処理(硬化処理)が実行される。第1処理では、各アクチュエータ22によって型Mに第1変形量が与えられる。第2処理では、ショット領域の上のインプリント材とパターン領域Pとが接触し、かつ該ショット領域とパターン領域Pとの重ね合わせ誤差が低減されるように各アクチュエータ22によって型Mに第2変形量が与えられた状態でインプリント材を硬化させる。第1処理は、準備処理の一部において実施され、第2処理(硬化処理)は、インプリント処理の一部において実施される。
図4~図13において、第iショット領域のための目標変形量が第(i-1)ショット領域のための目標変形量より大きく、第(i+1)ショット領域のための目標変形量が第iショット領域のための目標変形量より小さい。
図4には、比較例1が示されている。比較例1では、各ショット領域のための目標変形量がインプリント処理の実行前に決定されている。比較例1では、第iショット領域のための準備処理において、第(i-1)ショット領域のための目標変形量から第iショット領域のための目標変形量に変更される。ここで、第iショット領域のための準備処理は、第(i-1)ショット領域に対するインプリント処理と第iショット領域に対するインプリント処理との間の期間に実施される。また、比較例1では、第(i+1)ショット領域のための準備処理において、第iショット領域のための目標変形量から第(i+1)ショット領域のための目標変形量に変更される。ここで、第(i+1)ショット領域のための準備処理は、第iショット領域に対するインプリント処理と第(i+1)ショット領域に対するインプリント処理との間の期間に実施される。
比較例1においては、準備処理の中の第1処理において型Mのパターン領域Pに与えられる変形量(第1変形量)とインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)において型Mのパターン領域Pに与えられる変形量(第2変形量)との大小関係が一定ではない。より具体的には、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる変形量(第1変形量)がインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる変形量(第2変形量)より大きい場合と、小さい場合とがある。アクチュエータ22によってパターン領域Pに与える変形量を目標変形量に向かって大きくしてゆく場合と、該変形量を目標変形量に向かって小さくしてゆく場合とでは、パターン領域Pに実際に与えられる変形量が異なりうる。つまり、型Mに加えられる力と型Mのパターン領域Pの変形量との間には、ヒステリシスが存在する。ヒステリシスは、例えば、型Mと型チャックMCとの間に摩擦、型Mの機械的特性、変形機構MAGの機械的特性(アクチュエータや接触部のヒステリシス)等によって発生しうる。
ヒステリシスが存在すると、型Mのパターン領域Pを目標変形量に対して忠実な変形量で変形させることが難しい。よって、ヒステリシスが存在すると、基板Sのショット領域を目標形状に制御することが難しく、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとの重ね合わせ誤差を低減することが難しい。
図5には、比較例2が示されている。比較例2では、各ショット領域に対するインプリント処理の中のアライメント処理においてアライメントスコープASを用いて重ね合わせ誤差が計測され、この計測に基づいて制御部CNTによって目標駆動量が決定される。つまり、比較例2では、第iショット領域に対するインプリント処理の中のアライメント処理において、第(i-1)ショット領域のための目標変形量から第iショット領域のための目標変形量に変更される。また、比較例2では、第(i+1)ショット領域に対するインプリント処理の中のアライメント処理において、第iショット領域のための目標変形量から第(i+1)ショット領域のための目標変形量に変更される。
比較例2においても、準備処理の中の第1処理において型Mのパターン領域Pに与えられる変形量(第1変形量)とインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)において型Mのパターン領域Pに与えられる変形量(第2変形量)との大小関係が一定ではない。より具体的には、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる変形量(第1変形量)がインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる変形量(第2変形量)より大きい場合と、小さい場合とがある。したがって、比較例2においてもヒステリシスの問題が起こり、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとの重ね合わせ誤差を低減することが難しい。
以下、図6~図13を参照しながら、ヒステリシスによる影響(重ね合わせ誤差の悪化)を低減するために有利な第1~第8実施形態について説明する。以下の実施形態では、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる第1変形量とインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる第2変形量との大小関係が複数のショット領域において同じである。これにより、ヒステリシスによる影響(重ね合わせ誤差の悪化)が低減される。
図6には、第1実施形態が示されている。第1実施形態では、複数のショット領域のそれぞれのための目標変形量は、インプリント処理の実行前に予め取得した複数のショット領域の形状情報に基づいて決定されている。形状情報は、例えば、アライメントスコープASによって基板Sの各ショット領域のマークSMKの位置を検出することによって決定されうる。また、形状情報は、例えばインプリント処理の実行前に予め外部計測器で計測した結果を用いてもよい。さらに、インプリント処理の結果を外部計測器で計測した結果を形状情報とすることができる。第1実施形態では、第1処理においてアクチュエータ22によって型Mのパターン領域Pに与えられる第1変形量が、複数のショット領域についての第2処理(硬化処理)において型Mのパターン領域Pに与えられる第2変形量の最大値よりも大きく設定される。換言すると、第1実施形態では、第1変形量を一定のプリセット量とし、そのプリセット量が複数のショット領域についての第2処理(硬化処理)において型Mのパターン領域Pに与える第2変形量の最大値よりも大きく設定される。
ここで、複数のショット領域についての第2処理(硬化処理)において型Mのパターン領域Pに与えられる第2変形量の最大値は、過去(例えば、前のロット、前の基板、同種の型を使ったロット)の処理結果等に基づいて決定されうる。また、該最大値に対してマージンを加えて第1変形量(プリセット量)を決定することができる。
これにより、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる第1変形量とインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる第2変形量との大小関係が複数のショット領域において同じになる。したがって、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる変形量(第1変形量)がインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる変形量(第2変形量)より常に大きくなる。これにより、型Mのパターン領域Pを目標変形量に対してより正確な変形量で変形させることができる。よって、基板Sのショット領域を安定して目標形状に制御することができ、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとの重ね合わせ誤差を低減することができる。
図7には、第2実施形態が示されている。第2実施形態では、複数のショット領域のそれぞれのための目標変形量は、インプリント処理の実行前に予め取得した複数のショット領域の形状情報に基づいて決定されている。形状情報は、例えば、アライメントスコープASによって基板Sの各ショット領域のマークSMKの位置を検出することによって取得されうる。第2実施形態では、第1処理においてアクチュエータ22によって型Mのパターン領域Pに与えられる第1変形量が、複数のショット領域についての第2処理(硬化処理)において型Mのパターン領域Pに与えられる第2変形量の最小値よりも小さく設定される。換言すると、第2実施形態では、第1変形量を一定のプリセット量とし、そのプリセット量が複数のショット領域についての第2処理(硬化処理)において型Mのパターン領域Pに与える第2変形量の最小値よりも小さく設定される。
これにより、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる第1変形量とインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる第2変形量との大小関係が複数のショット領域において同じになる。したがって、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる変形量(第1変形量)がインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる変形量(第2変形量)より常に小さくなる。これにより、型Mのパターン領域Pを目標変形量に対してより正確な変形量で変形させることができる。よって、基板Sのショット領域を安定して目標形状に制御することができ、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとの重ね合わせ誤差を低減することができる。
ここで、複数のショット領域についての第2処理(硬化処理)において型Mのパターン領域Pに与えられる第2変形量の最小値は、過去(例えば、前のロット、前の基板、同種の型を使ったロット)の処理結果等に基づいて決定されうる。また、該最小値からマージンを減じて第1変形量(プリセット量)を決定することができる。
図8には、第3実施形態が示されている。第3実施形態では、複数のショット領域のそれぞれのための目標変形量は、インプリント処理の実行前に予め取得した複数のショット領域の形状情報に基づいて決定されている。形状情報は、例えば、アライメントスコープASによって基板Sの各ショット領域のマークSMKの位置を検出することによって取得されうる。第3実施形態では、第1処理でアクチュエータ22によって型Mのパターン領域Pに与えられる第1変形量と第1処理に続く第2処理(硬化処理)で型Mのパターン領域Pに与えられる第2変形量との差分が複数のショット領域において正の一定値とされる。換言すると、第3実施形態では、前記差分が正の一定のオフセット値とされる。
これにより、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる第1変形量とインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる第2変形量との大小関係が複数のショット領域において同じになる。したがって、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる変形量(第1変形量)がインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる変形量(第2変形量)より常に大きくなる。これにより、型Mのパターン領域Pを目標変形量に対してより正確な変形量で変形させることができる。よって、基板Sのショット領域を安定して目標形状に制御することができ、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとの重ね合わせ誤差を低減することができる。
図9には、第4実施形態が示されている。第4実施形態では、複数のショット領域のそれぞれのための目標変形量は、インプリント処理の実行前に予め取得した複数のショット領域の形状情報に基づいて決定されている。形状情報は、例えば、アライメントスコープASによって基板Sの各ショット領域のマークSMKの位置を検出することによって取得されうる。第4実施形態では、第1処理でアクチュエータ22によって型Mのパターン領域Pに与えられる第1変形量と第1処理に続く第2処理(硬化処理)で型Mのパターン領域Pに与えられる第2変形量との差分が複数のショット領域において負の一定値とされる。換言すると、第4実施形態では、前記差分が負の一定のオフセット値とされる。
これにより、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる第1変形量とインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる第2変形量との大小関係が複数のショット領域において同じになる。したがって、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる変形量(第1変形量)がインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる変形量(第2変形量)より常に小さくなる。これにより、型Mのパターン領域Pを目標変形量に対してより正確な変形量で変形させることができる。よって、基板Sのショット領域を安定して目標形状に制御することができ、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとの重ね合わせ誤差を低減することができる。
図10には、第5実施形態が示されている。第5実施形態では、各ショット領域に対するインプリント処理の中のアライメント処理においてアライメントスコープASを用いて重ね合わせ誤差が計測され、この計測に基づいて制御部CNTによって目標駆動量が決定される。また、インプリント処理とインプリント処理との間の準備処理(第1処理)では、型Mのパターン領域Pの変形量である第1変形量が一定のプリセット量に設定される。つまり、第5実施形態では、第iショット領域に対するインプリント処理の中のアライメント処理において、プリセット量(第1変形量)から第iショット領域のための目標変形量(第2変形量)に変更される。また、第5実施形態では、第(i+1)ショット領域に対するインプリント処理の中のアライメント処理において、プリセット量(第1変形量)から第(i+1)ショット領域のための目標変形量(第2変形量)に変更される。
また、第5実施形態では、第1処理でアクチュエータ22によってパターン領域Pに与えられる第1変形量(プリセット量)が、複数のショット領域について第2処理(硬化処理)でパターン領域Pに与えられる第2変形量の最大値よりも大きく設定される。換言すると、第5実施形態では、第1変形量を一定のプリセット量とし、そのプリセット量が複数のショット領域についての第2処理(硬化処理)において型Mのパターン領域Pに与える第2変形量の最大値よりも大きく設定される。
ここで、複数のショット領域についての第2処理(硬化処理)において型Mのパターン領域Pに与えられる第2変形量の最大値は、過去(例えば、前のロット、前の基板、同種の型を使ったロット)の処理結果等に基づいて決定されうる。また、該最大値に対してマージンを加えて第1変形量(プリセット量)を決定することができる。
第5実施形態においても、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる第1変形量とインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる第2変形量との大小関係が複数のショット領域において同じになる。したがって、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる変形量(第1変形量)がインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる変形量(第2変形量)より常に大きくなる。これにより、型Mのパターン領域Pを目標変形量に対してより正確な変形量で変形させることができる。よって、基板Sのショット領域を安定して目標形状に制御することができ、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとの重ね合わせ誤差を低減することができる。
図11には、第6実施形態が示されている。第6実施形態では、各ショット領域に対するインプリント処理の中のアライメント処理においてアライメントスコープASを用いて重ね合わせ誤差が計測され、この計測に基づいて制御部CNTによって目標変形量が決定される。また、インプリント処理とインプリント処理との間の準備処理(第1処理)では、型Mのパターン領域Pの変形量である第1変形量が一定のプリセット量に設定される。つまり、第6実施形態では、第iショット領域に対するインプリント処理の中のアライメント処理において、プリセット量(第1変形量)から第iショット領域のための目標変形量(第2変形量)に変更される。また、第5実施形態では、第(i+1)ショット領域に対するインプリント処理の中のアライメント処理において、プリセット量(第1変形量)から第(i+1)ショット領域のための目標変形量(第2変形量)に変更される。
また、第6実施形態では、第1処理でアクチュエータ22によってパターン領域Pに与えられる第1変形量(プリセット量)が、複数のショット領域について第2処理(硬化処理)でパターン領域Pに与えられる第2変形量の最小値よりも小さく設定される。換言すると、第6実施形態では、第1変形量を一定のプリセット量とし、そのプリセット量が複数のショット領域について第2処理(硬化処理)で型Mのパターン領域Pに与える第2変形量の最小値よりも小さく設定される。ここで、複数のショット領域についての第2処理(硬化処理)において型Mのパターン領域Pに与えられる第2変形量の最小値は、過去(例えば、前のロット、前の基板、同種の型を使ったロット)の処理結果等に基づいて決定されうる。また、該最小値からマージンを減じて第1変形量(プリセット量)を決定することができる。
第6実施形態においても、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる第1変形量とインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる第2変形量との大小関係が複数のショット領域において同じになる。したがって、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる変形量(第1変形量)がインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる変形量(第2変形量)より常に小さくなる。これにより、型Mのパターン領域Pを目標変形量に対してより正確な変形量で変形させることができる。よって、基板Sのショット領域を安定して目標形状に制御することができ、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとの重ね合わせ誤差を低減することができる。
図12には、第7実施形態が示されている。第7実施形態では、複数のショット領域のそれぞれのための暫定目標変形量は、インプリント処理の実行前に予め取得した複数のショット領域の形状情報に基づいて決定されている。形状情報は、過去(例えば、前のロット、前の基板)の処理結果等に基づいて取得されうる。あるいは、形状情報は、アライメントスコープASによって基板Sの各ショット領域のマークSMKの位置を検出することによって取得されうる。第7実施形態では、第1処理でアクチュエータ22によって型Mのパターン領域Pに与えられる第1変形量と第1処理に続く第2処理(硬化処理)で型Mのパターン領域Pに与えられる暫定目標変形量との差分が複数のショット領域において正の一定値とされる。換言すると、第7実施形態では、前記差分が正の一定のオフセット値とされる。
また、第7実施形態では、各ショット領域に対するインプリント処理の中のアライメント処理においてアライメントスコープASを用いて重ね合わせ誤差が計測され、この計測に基づいて制御部CNTによって目標変形量が決定される。
第7実施形態においても、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる第1変形量とインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる第2変形量との大小関係が複数のショット領域において同じになる。したがって、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる変形量(第1変形量)がインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる変形量(第2変形量)より常に大きくなる。これにより、型Mのパターン領域Pを目標変形量に対してより正確な変形量で変形せせることができる。よって、基板Sのショット領域を安定して目標形状に制御することができ、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとの重ね合わせ誤差を低減することができる。
図13には、第8実施形態が示されている。第8実施形態では、複数のショット領域のそれぞれのための暫定目標変形量は、インプリント処理の実行前に予め取得した複数のショット領域の形状情報に基づいて決定されている。第8実施形態では、第1処理でアクチュエータ22によって型Mのパターン領域Pに与えられる第1変形量と第1処理に続く第2処理(硬化処理)で型Mのパターン領域Pに与えられる暫定目標変形量との差分が複数のショット領域において負の一定値とされる。換言すると、第8実施形態では、前記差分が負の一定のオフセット値とされる。
また、第8実施形態では、各ショット領域に対するインプリント処理の中のアライメント処理においてアライメントスコープASを用いて重ね合わせ誤差が計測され、この計測に基づいて制御部CNTによって目標変形量が決定される。
第8実施形態においても、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる第1変形量とインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる第2変形量との大小関係が複数のショット領域において同じになる。したがって、準備処理の中の第1処理においてパターン領域Pに与えられる変形量(第1変形量)がインプリント処理の中の第2処理(硬化処理)においてパターン領域Pに与えられる変形量(第2変形量)より常に小さくなる。これにより、型Mのパターン領域Pを目標変形量に対してより正確な変形量で変形せることができる。よって、基板Sのショット領域を安定して目標形状に制御することができ、基板Sのショット領域と型Mのパターン領域Pとの重ね合わせ誤差を低減することができる。
インプリント装置を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、インプリント装置によって基板にパターンを形成し、該パターンが形成された基板を処理し、該処理が行われた基板から物品を製造する物品製造方法について説明する。図14(a)に示すように、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコンウエハ等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図14(b)に示すように、インプリント用の型4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図14(c)に示すように、インプリント材3zが付与された基板1と型4zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材3zは型4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型4zを介して照射すると、インプリント材3zは硬化する。
図14(d)に示すように、インプリント材3zを硬化させた後、型4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凸部が硬化物の凹部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zに型4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図14(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図14(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
100:インプリント装置、S:基板、M:型、MAG:変形機構、20:ユニット、21:接触部、22:アクチュエータ

Claims (16)

  1. インプリント材に型のパターン領域を接触させ該インプリント材を硬化させることによって基板の複数のショット領域の上にパターンを形成するインプリント装置であって、
    前記パターン領域を変形させる変形機構を備え、前記変形機構は、前記型の側面に力を加えるアクチュエータを含み、
    各ショット領域について、前記アクチュエータによって前記型に第1変形量を与える第1処理が実行された後に、インプリント材と前記パターン領域とが接触し、かつショット領域と前記パターン領域との重ね合わせ誤差が低減されるように前記アクチュエータによって前記型に第2変形量を与えた状態で該インプリント材を硬化させる第2処理が実行され、
    前記第1変形量と前記第2変形量との大小関係は、前記複数のショット領域において同じである、
    ことを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記第1変形量は、前記複数のショット領域において同じである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記第1変形量は、前記複数のショット領域のそれぞれの処理における前記第2変形量より大きい、
    ことを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。
  4. 前記第1変形量は、前記複数のショット領域のそれぞれの処理における前記第2変形量より小さい、
    ことを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。
  5. 前記第1変形量と前記複数のショット領域のそれぞれの処理における前記第2変形量との差分が一定になるように、前記第1変形量が前記複数のショット領域のそれぞれについて決定される、
    ことを特徴とする請求項に記載のインプリント装置。
  6. 前記複数のショット領域のそれぞれと前記パターン領域との重ね合わせ誤差を計測するための計測器を更に備え、
    前記第2変形量は、前記計測器による計測に基づいて決定される、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  7. 前記複数のショット領域のそれぞれと前記パターン領域との重ね合わせ誤差を計測するための計測器を更に備え、
    前記第1変形量は、予め取得した前記複数のショット領域の形状情報に基づいて決定され、
    前記第2変形量は、前記計測器による計測に基づいて決定される、
    ことを特徴とする請求項5に記載のインプリント装置。
  8. 前記第2処理において、インプリント材と前記パターン領域とが接触した状態でショット領域と前記パターン領域との重ね合わせ誤差が低減されるように前記第2変形量が前記アクチュエータによって前記型に加えられる、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  9. 前記重ね合わせ誤差は、倍率成分を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  10. 前記重ね合わせ誤差は、歪み成分を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  11. インプリント材に型のパターン領域を接触させ該インプリント材を硬化させることによって基板の複数のショット領域の上にパターンを形成するインプリント装置であって、
    前記パターン領域を変形させる変形機構を備え、前記変形機構は、前記型に力を加えるアクチュエータを含み、
    各ショット領域について、前記アクチュエータによって前記型に第1変形量を与える第1処理が実行された後に、インプリント材と前記パターン領域とが接触し、かつショット領域と前記パターン領域との重ね合わせ誤差が低減されるように前記アクチュエータによって前記型に第2変形量を与えた状態で該インプリント材を硬化させる第2処理が実行され、
    前記第1変形量と前記第2変形量との大小関係は、前記複数のショット領域において同じであ
    前記第1変形量は、前記複数のショット領域のそれぞれの処理における前記第2変形量より小さい、
    ことを特徴とするインプリント装置。
  12. インプリント材に型のパターン領域を接触させ該インプリント材を硬化させることによって基板の複数のショット領域の上にパターンを形成するインプリント装置であって、
    前記複数のショット領域のそれぞれと前記パターン領域との重ね合わせ誤差を計測するための計測器と、
    前記パターン領域を変形させる変形機構と、を備え、前記変形機構は、前記型に力を加えるアクチュエータを含み、
    各ショット領域について、前記アクチュエータによって前記型に第1変形量を与える第1処理が実行された後に、インプリント材と前記パターン領域とが接触し、かつショット領域と前記パターン領域との重ね合わせ誤差が低減されるように前記アクチュエータによって前記型に第2変形量を与えた状態で該インプリント材を硬化させる第2処理が実行され、
    前記第1変形量と前記第2変形量との大小関係は、前記複数のショット領域において同じであ
    前記第2変形量は、前記計測器による計測に基づいて決定される、
    ことを特徴とするインプリント装置。
  13. インプリント材に型のパターン領域を接触させ該インプリント材を硬化させることによって基板の複数のショット領域の上にパターンを形成するインプリント装置であって、
    前記複数のショット領域のそれぞれと前記パターン領域との重ね合わせ誤差を計測するための計測器と、
    前記パターン領域を変形させる変形機構と、を備え、前記変形機構は、前記型に力を加えるアクチュエータを含み、
    各ショット領域について、前記アクチュエータによって前記型に第1変形量を与える第1処理が実行された後に、インプリント材と前記パターン領域とが接触し、かつショット領域と前記パターン領域との重ね合わせ誤差が低減されるように前記アクチュエータによって前記型に第2変形量を与えた状態で該インプリント材を硬化させる第2処理が実行され、
    前記第1変形量と前記第2変形量との大小関係は、前記複数のショット領域において同じであ
    前記第1変形量と前記複数のショット領域のそれぞれの処理における前記第2変形量との差分が一定になるように、前記第1変形量が前記複数のショット領域のそれぞれについて決定され、
    前記第1変形量は、予め取得した前記複数のショット領域の形状情報に基づいて決定され、
    前記第2変形量は、前記計測器による計測に基づいて決定される、
    ことを特徴とするインプリント装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載のインプリント装置を用いて基板の上にパターンを形成する工程と、
    前記工程において前記パターンが形成された基板の処理を行う工程と、
    を含み、前記処理が行われた前記基板から物品を製造することを特徴とする物品製造方法。
  15. インプリント材に型のパターン領域を接触させ該インプリント材を硬化させることによって基板の複数のショット領域の上にパターンを形成するインプリント方法であって、
    各ショット領域について、アクチュエータによって前記型の側面に力を与えることによって前記型に第1変形量を加える第1処理と、前記第1処理の後に、インプリント材と前記パターン領域とが接触し、かつショット領域と前記パターン領域との重ね合わせ誤差が低減されるように前記アクチュエータによって前記型の側面に力を与えることによって第2変形量を前記型に与えた状態で該インプリント材を硬化させる第2処理とを含み、
    前記第1変形量と前記第2変形量との大小関係は、前記複数のショット領域において同じである、
    ことを特徴とするインプリント方法。
  16. 請求項15に記載のインプリント方法によって基板の上にパターンを形成する工程と、
    前記工程において前記パターンが形成された基板の処理を行う工程と、
    を含み、前記処理が行われた前記基板から物品を製造することを特徴とする物品製造方法。
JP2018000771A 2018-01-05 2018-01-05 インプリント装置、インプリント方法および物品製造方法 Active JP7060961B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018000771A JP7060961B2 (ja) 2018-01-05 2018-01-05 インプリント装置、インプリント方法および物品製造方法
US16/235,086 US11442358B2 (en) 2018-01-05 2018-12-28 Imprint apparatus, imprint method, and article manufacturing method
KR1020190000592A KR102468188B1 (ko) 2018-01-05 2019-01-03 임프린트 장치, 임프린트 방법, 및 물품 제조 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018000771A JP7060961B2 (ja) 2018-01-05 2018-01-05 インプリント装置、インプリント方法および物品製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019121694A JP2019121694A (ja) 2019-07-22
JP7060961B2 true JP7060961B2 (ja) 2022-04-27

Family

ID=67140677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018000771A Active JP7060961B2 (ja) 2018-01-05 2018-01-05 インプリント装置、インプリント方法および物品製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11442358B2 (ja)
JP (1) JP7060961B2 (ja)
KR (1) KR102468188B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022030811A (ja) * 2020-08-07 2022-02-18 キヤノン株式会社 インプリント装置、インプリント方法、および物品製造方法
JP2022117092A (ja) * 2021-01-29 2022-08-10 キヤノン株式会社 インプリント方法、インプリント装置、および物品の製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009536591A (ja) 2006-05-11 2009-10-15 モレキュラー・インプリンツ・インコーポレーテッド 厚さが変化するテンプレート
JP2015002344A (ja) 2013-06-18 2015-01-05 キヤノン株式会社 インプリント装置、インプリント方法および物品の製造方法
JP2016192543A (ja) 2015-03-30 2016-11-10 キヤノン株式会社 インプリント装置、および物品の製造方法
JP2015149315A5 (ja) 2014-02-04 2017-03-09

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6847433B2 (en) * 2001-06-01 2005-01-25 Agere Systems, Inc. Holder, system, and process for improving overlay in lithography
JP5662741B2 (ja) * 2009-09-30 2015-02-04 キヤノン株式会社 インプリント装置および物品の製造方法
JP5669466B2 (ja) * 2010-07-12 2015-02-12 キヤノン株式会社 保持装置、インプリント装置及び物品の製造方法
JP5686779B2 (ja) * 2011-10-14 2015-03-18 キヤノン株式会社 インプリント装置、それを用いた物品の製造方法
JP2013098291A (ja) 2011-10-31 2013-05-20 Canon Inc インプリント装置およびインプリント方法、それを用いた物品の製造方法
JP2013125817A (ja) 2011-12-14 2013-06-24 Canon Inc インプリント装置およびインプリント方法、それを用いた物品の製造方法
JP5824379B2 (ja) * 2012-02-07 2015-11-25 キヤノン株式会社 インプリント装置、インプリント方法、及び物品の製造方法
JP6304934B2 (ja) * 2012-05-08 2018-04-04 キヤノン株式会社 インプリント装置および物品の製造方法
JP2014110368A (ja) 2012-12-04 2014-06-12 Fujifilm Corp ナノインプリント方法およびそれを用いたパターン化基板の製造方法
JP6294686B2 (ja) 2014-02-04 2018-03-14 キヤノン株式会社 インプリント装置、インプリント方法及び物品の製造方法
JP6506521B2 (ja) * 2014-09-17 2019-04-24 キヤノン株式会社 インプリント方法、インプリント装置、および物品の製造方法
JP6138189B2 (ja) * 2015-04-08 2017-05-31 キヤノン株式会社 インプリント装置および物品の製造方法
JP6553926B2 (ja) 2015-04-09 2019-07-31 キヤノン株式会社 インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法
JP2016225542A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 キヤノン株式会社 インプリント装置、インプリント方法、および、物品の製造方法
JP6381721B2 (ja) 2017-03-30 2018-08-29 キヤノン株式会社 インプリント方法、インプリント装置及びデバイス製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009536591A (ja) 2006-05-11 2009-10-15 モレキュラー・インプリンツ・インコーポレーテッド 厚さが変化するテンプレート
JP2015002344A (ja) 2013-06-18 2015-01-05 キヤノン株式会社 インプリント装置、インプリント方法および物品の製造方法
JP2015149315A5 (ja) 2014-02-04 2017-03-09
JP2016192543A (ja) 2015-03-30 2016-11-10 キヤノン株式会社 インプリント装置、および物品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR102468188B1 (ko) 2022-11-18
US20190212645A1 (en) 2019-07-11
US11442358B2 (en) 2022-09-13
KR20190083988A (ko) 2019-07-15
JP2019121694A (ja) 2019-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102393173B1 (ko) 임프린트 장치, 임프린트 방법 및 물품 제조 방법
JP7132739B2 (ja) インプリント装置、インプリント方法および物品製造方法
JP7060961B2 (ja) インプリント装置、インプリント方法および物品製造方法
JP2021176200A (ja) インプリント装置および物品製造方法
JP2018137361A (ja) インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法
JP2022030811A (ja) インプリント装置、インプリント方法、および物品製造方法
JP7317575B2 (ja) インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法
JP6983091B2 (ja) インプリント装置、および、物品の製造方法
JP6978877B2 (ja) インプリント装置および物品製造方法
JP7148284B2 (ja) インプリント装置及び物品の製造方法
JP6827755B2 (ja) インプリント装置及び物品の製造方法
WO2017213133A1 (ja) 位置合わせ方法、インプリント装置、プログラム、および物品の製造方法
JP2022014357A (ja) インプリント装置、その制御方法、および物品の製造方法
JP7254564B2 (ja) インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法
JP7421278B2 (ja) インプリント装置、および物品製造方法
JP7328804B2 (ja) インプリント装置、インプリント方法および物品製造方法
JP2018190845A (ja) インプリント装置および物品製造方法
JP2018018944A (ja) インプリント方法、および物品の製造方法
JP2019212841A (ja) インプリント装置、インプリント方法および物品製造方法
JP2021044339A (ja) モールド、インプリント装置、物品の製造方法、インプリント方法
JP2024077312A (ja) インプリント装置、インプリント方法、および、物品の製造方法
JP2023070981A (ja) インプリント装置、及び物品の製造方法
JP2017224812A (ja) 位置合わせ方法、インプリント装置、プログラム、および物品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201214

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20210103

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220415

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7060961

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151