JP7057631B2 - 電子放出素子、電子放出装置、電子放出素子の製造方法、及び、電子放出素子を備える装置 - Google Patents
電子放出素子、電子放出装置、電子放出素子の製造方法、及び、電子放出素子を備える装置 Download PDFInfo
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Description
電子を放出する電子放出電極と、
前記電子放出電極に対向する対向電極と、
前記電子放出電極と前記対向電極との間に形成された電子加速層と、
前記電子放出素子と前記対向電極との間に形成されていて電気的に正温度係数特性(PTC:Positive Temperature Coefficient)を有する誘電体層と、
を備える電子放出素子が提供される。
前記電子放出素子と前記対向電極との間に電圧を印加する電源と、
を備えることを特徴とする電子放出装置が提供される。
電子放出電極から電子が放出される電子放出素子を製造する方法であって、
対向電極を用意するステップと、
前記対向電極の上に電気的に正温度係数特性を有する誘電体層を形成するステップと、
前記誘電体層上に電子加速層を形成するステップと、
前記電子加速層上に前記電子放出電極を形成するステップと、
を有することを特徴とする電子放出素子の製造方法が提供される。
図1は、本発明の第1の実施形態のプレーナ構造の電子放出素子の概略断面図である。図2は、図1の平面図である。
・チタン酸バリウムとして、関東電化工業株式会社が市販する一次粒子の平均直径が25nmの「チタン酸バリウムナノ粒子」を用い、
・有機溶媒として、トルエン、DMF(N,N-ジメチルホルムアミド)を用い、
・塩基性分散剤として、日本ルーブリゾール株式会社が市販するソルスパース24000GRを用い、
・酸性分散剤として、同社ソルスパース26000を用い、
・両基を有する分散剤として、味の素ファインテクノ株式会社が市販するアジスパーPB881を用いた分散溶液から作られる。
図9には、第1の実施形態の電子放出素子1の作成条件において、チタン酸バリウム粒子で構成された誘電体層4の分散と抵抗調整の要となる、酸性タイプの分散剤量(重量比率)と再立上げ時の突入電流との関係が示される。
図10は、本発明の第3の実施の形態の電子放出装置90とその周辺の模式的な構成図である。電子放出装置90は、第1の実施の形態で説明した電子放出素子1と、電子放出素子1の第1電極2と第2電極6との間に電圧を印加する電源7とを備える。
図11は、本発明の第4の実施の形態の電子線硬化装置100の模式的な構成図である。電子線硬化装置100は、第1の実施の形態で説明した電子放出素子1と、電子放出素子1の第1電極2と第2電極6との間に電圧を印加する電源7と、電子放出素子1から放出された電子を加速させる加速電極21とを備えている。
図12は、本発明の第5の実施の形態の自発光デバイスの模式的な構成図である。自発光デバイス31は、第1の実施の形態で説明した電子放出素子1と、電子放出素子1の第1電極2と第2電極6との間に電圧を印加する電源7と、電子放出素子1から放出された電子を受けて発光する発光部36と、発光部36と電子放出素子1との間に電子を加速する電界を形成するための電圧を印加する電源35とを備えている。
図13は、本発明の第6の実施の形態の送風装置の模式的な構成図である。図13に示す送風装置150は、エアーコンディショナーなどに搭載されるものであり、第1の実施の形態で説明した電子放出素子1と、電子放出素子1の第1電極2と第2電極6との間に電圧を印加する電源7とを備える。
2 第1電極
3 絶縁層
4 誘電体層
5 電子加速層
6 第2電極
7 電源
Claims (13)
- 電子を放出する電子放出電極と、
前記電子放出電極に対向する対向電極と、
前記電子放出電極と前記対向電極との間に形成された電子加速層と、
前記電子放出電極と前記対向電極との間に形成されていて電気的に正温度係数特性を有する誘電体層と、
を備える電子放出素子。 - 前記誘電体層は、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛のうち少なくともいずれかを含むセラミックである、請求項1記載の電子放出素子。
- 前記誘電体層は、導電性カーボンとポリエチレン系高分子とを含むポリマーである、請求項1又は2記載の電子放出素子。
- 前記誘電体層は、前記対向電極と前記電子放出電極との対向面と平行な成分を持つように二次元的に分布することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電子放出素子。
- 前記対向面の一部において、前記対向電極と前記誘電体層との間に絶縁層が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電子放出素子。
- 前記電子放出電極と前記対向電極の間に前記絶縁層がある領域の少なくとも一部が電源を供給される部分として利用されることを特徴とする請求項5に記載の電子放出素子。
- 前記電子放出電極と前記対向電極と前記電子加速層と前記誘電体層とによるプレーナ構造とされている、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子放出素子。
- 請求項1乃至7の何れか1項に記載の電子放出素子と、
前記電子放出電極と前記対向電極との間に電圧を印加する電源と、
を備えることを特徴とする電子放出装置。 - 請求項1乃至7の何れか1項に記載の電子放出素子を備えることを特徴とする装置。
- 前記電子放出電極と前記対向電極との間に電圧を印加する電源を更に備えることを特徴とする請求項9に記載の装置。
- 電子放出装置、画像形成装置、電子線硬化装置、自発光デバイス、又は、送風装置である、請求項9又は10に記載の装置。
- 電子放出電極から電子が放出される電子放出素子を製造する方法であって、
対向電極を用意するステップと、
対向電極の上に電気的に正温度係数特性を有する誘電体層を形成するステップと、
前記誘電体層上に電子加速層を形成するステップと、
前記電子加速層上に前記電子放出電極を形成するステップと、
を有することを特徴とする電子放出素子の製造方法。 - 前記対向電極上に所定の開口部を有する絶縁層を形成するステップを、前記誘電体層を形成するステップの前に有し、
前記誘電体層を形成するステップでは、前記対向電極および前記絶縁層を覆うように前記誘電体層を形成することを特徴とする請求項12に記載の電子放出素子の製造方法。
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