JP7055018B2 - 低粘度のラムノリピッド濃縮組成物 - Google Patents

低粘度のラムノリピッド濃縮組成物 Download PDF

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Description

本発明の主題は、ラムノリピッド濃縮組成物および該組成物の製造方法である。
背景技術
ラムノリピッドは、界面活性を有する糖脂質であり、所定の微生物の代謝産物である。ラムノリピッドは、例えば強力な起泡性のような独特の界面活性特性を有し、非常に様々な技術的用途のために関心が持たれている。ラムノリピッドは、野生株を用いても、遺伝子工学的に改変された微生物によっても製造することができる。ラムノリピッドの発酵的製造方法および後処理方法は、先行技術において、例えば米国特許出願公開第20130130319号明細書(US20130130319)において詳細に記載されている。
化粧用製剤(例えばシャンプー、手洗い剤)、家庭用洗浄剤および食器洗い剤に加えられる界面活性剤は、そのような製品の製造元で配管系およびポンプを介した加工を保証するために、通常の加工温度で液体形で存在せねばならない。この場合に、簡単かつ確実な移送を確保するために、粘度は低いことが望ましい。この場合に同時に、それにもかかわらず、低い含水量を有する環境に優しい製剤を製造し得るために、できるだけ高い界面活性剤濃度が望まれている。同時に、水での希釈に際しての粘度降下は、できるだけ低く保たれるべきである。それというのも、例えばシャンプー、手洗い剤および洗剤のような製剤化された最終製品は、利用者にとってより取り扱いやすくするために、十分な粘度を有するべきであるからである。
文献からは、これらの用途に対応するラムノリピッドを含有する組成物は知られていない。
文献から公知でありかつ市販されている製品形は、種々の方法によって多かれ少なかれ純粋な形で単離された固体(例えば乾燥による溶剤の除去)、低い水性濃度および中程度の水性濃度で販売される純粋な製品(例えば25質量%以下)、または1種以上の主成分が発酵に由来する植物油もしくは植物油の分解生成物である液状製品である。従って、これらの液状製品は、油相中のラムノリピッド溶液であり、相応の製品は、それらの起泡性が非常に悪いにすぎないという決定的な欠点を有し、そのため本来の界面活性剤的用途について関心が持たれない。
更に、独国特許出願公開第4237334号明細書(DE4237334A1)から、ラムノリピッドの精製と濃縮のための特に簡単な方法によって得ることができる高濃縮された製品形が知られている。この場合に、ラムノリピッドは、pH=3に酸性化することによって発酵ブロスから沈殿され、相応のラムノリピッド固体は、遠心分離によって濃縮され得る。この場合に、30質量%から40質量%までの高いラムノリピッド固体含量および非常に高い粘度を有する固体懸濁物またはペーストが得られる。
Abdel-Mawgoudらは、Appl Biochem Biotechnol.2009 May;157(2):329-45において、同様の方法を記載している。
こうして得られた固体分散物は、例えばシャンプーおよび家庭用洗浄剤のための製剤の製造のような工業的な大規模な再加工のために適していない。それというのも、該分散物は、通常使用されるポンプでの移送のためには、その高い粘度およびその不均質性に基づき適していないからである。
独国特許出願公開第102012221519号明細書(DE102012221519A1)は、優れた起泡特性を有するラムノリピッドを得る方法であって、pH値7および約50質量%の濃度を有するラムノリピッド水溶液が得られる方法を記載している。この製品形の一つの欠点は、希釈に際しての不所望な非常に大きな粘度降下である。更なる欠点は、中性において低減される微生物学的安定性である。
本発明の課題は、ラムノリピッドを含有する高濃縮されかつ低粘度の組成物を提供することであった。更に、これらの組成物は、できるだけ低いイオン強度を有するべきであり、水での希釈による粘度変化ができるだけ少ないことが望ましい。
発明の詳細な説明
驚くべきことに、ラムノリピッドを含有する特に高濃縮されかつ同時に低粘度の組成物は、高濃縮されかつ高粘度の酸性のラムノリピッド固体懸濁物/ペーストの部分的な中和によって得られることが判明した。これらの組成物は、驚くべきことに、水での希釈に際して、完全に中和された組成物よりも低い粘度降下を示す。中和のために、無機塩基および有機塩基を使用することができる。
従って、本発明の主題は、高濃度のラムノリピッドを含有する水性組成物である。
本発明の更なる主題は、高濃度のラムノリピッドを含有する水性組成物の製造方法である。
本発明の利点は、ラムノリピッドを含有する組成物のイオン強度を小さく保つことができることである。これによって、最後の最終製剤化のpH値および塩含有量を後から調整するに際し、製剤化業者に相応するフィレキシビリティーが許容される。
本発明の更なる利点は、該組成物が高められた微生物学的安定性を示すことである。
本発明の更なる利点は、該組成物がより容易に希釈可能であることである。
本発明のもう一つの利点は、該組成物が他の界面活性剤と良好に混和可能であることである。
本発明のもう一つの利点は、該組成物が、界面活性剤濃縮製剤(「濃縮物」)の製剤化を可能にすることである。
本発明の更なる利点は、該組成物が、その高い濃度に基づいて低減された起泡傾向を示し、従って輸送および移送が容易になることである。
本発明のもう一つの利点は、該組成物が、例えば油のような疎水性成分を容易に混加可能であることである。
本発明の更なる利点は、該組成物が高い貯蔵安定性を示すことである。
本発明のもう一つの利点は、該組成物が、水での希釈に際して極端な粘度の変化を経ないことである。
本発明の更なる利点は、該組成物が、その配管内での製造および輸送に際してより少ない汚染しか生じず、更により容易な精製を可能とすることである。
本発明のもう一つの利点は、該組成物がその輸送のために、より低い輸送のための所要エネルギーしか必要としないことである。
特許の保護が請求されているのは、全組成物に対する質量%で、
30質量%~70質量%の、有利には35質量%~60質量%の、特に有利には40質量%~50質量%の少なくとも1種のラムノリピッドと、
30質量%~70質量%の、有利には40質量%~65質量%の、特に有利には50質量%~60質量%の水と、
を含有する組成物であって、該組成物の25℃でのpH値が、5.5から7.0未満まで、有利には5.6から6.2まで、特に有利には5.6から6.0までであることを特徴とする組成物である。
本発明との関連において、概念「ラムノリピッド」には、ラムノリピッドと、そのプロトン化された形だけでなく、特にその塩も同時に含まれる。
本発明との関連において、概念「ラムノリピッド」とは、特に、一般式(I)
Figure 0007055018000001
[式中、
mは、2、1または0であり、
nは、1または0であり、
1およびR2は、互いに独立して、2~24の、有利には5~13の炭素原子を有する同一または異なる有機基、特に場合により分岐した、場合により置換された、特にヒドロキシ置換された、場合により不飽和の、特に場合により一不飽和、二不飽和もしくは三不飽和のアルキル基、有利にはペンテニル、ヘプテニル、ノネニル、ウンデセニルおよびトリデセニルならびに(CH2o-CH3(oは、1~23、有利には4~12である)から選択されるアルキル基である]の化合物およびそれらの塩からなる混合物を意味する。
nが1である場合に、2つのラムノース単位の間のグリコシド結合は、有利にはα配置である。脂肪酸の光学活性炭素原子は、有利にはR-エナンチオマーとして存在する(例えば(R)-3-{(R)-3-[2-O-(α-L-ラムノピラノシル)-α-L-ラムノピラノシル]オキシデカノイル}オキシデカノエート)。
本発明との関連において、概念「ジラムノリピッド」とは、nが1である場合の、一般式(I)の化合物またはそれらの塩を表す。
本発明との関連において、概念「モノラムノリピッド」とは、nが0である場合の、一般式(I)の化合物またはそれらの塩を表す。
独特なラムノリピッドは、以下の命名法に従って短縮される:
「ジラムノリピッド-CXCY」とは、一般式(I)で示され、基R1およびR2が(CH2o-CH3(oはX-4である)であり、かつ残りの基R1またはR2が(CH2o-CH3(oはY-4である)であるジラムノリピッドを表す。
「モノラムノリピッド-CXCY」とは、一般式(I)で示され、基R1およびR2が(CH2o-CH3(oはX-4である)であり、かつ残りの基R1またはR2が(CH2o-CH3(oはY-4である)であるモノラムノリピッドを表す。
従って、使用される命名法は、「CXCY」と「CYCX」とを区別しない。
mが0であるラムノリピッドの場合には、相応してモノラムノリピッド-CXまたはジラムノリピッド-CXが使用される。
上述の係数Xおよび/またはYの1つが「:Z」と一緒に表される場合に、それは、その都度の基R1および/またはR2が、X-3個またはY-3個の炭素原子を有し、Z個の二重結合を有する非分岐で非置換の炭化水素基であることを意味する。
本発明との関連における「pH値」は、相応の組成物について25℃で5分間の撹拌後にISO 4319(1977)により較正されたpH電極を用いて測定される値として定義されている。
全ての記載のパーセント(%)は、他のことが記載されていない限りは、質量パーセントである。
本発明との関連におけるラムノリピッドの含有量の測定のためには、ラムノリピッドのアニオンの質量だけが考慮され、従って「一般式(I)から1つの水素を差し引いた」質量が考慮される。
本発明との関連におけるラムノリピッドの含有量の測定のためには、全てのラムノリピッドは、酸性化によってプロトン化された形(一般式(I)を参照)へと変換され、HPLCによって定量化される。
本発明による製剤中に含まれるラムノリピッドは、示されるpH値に基づいて少なくとも部分的に塩として存在する。
本発明によれば有利な組成物において、含まれるラムノリピッドの塩のカチオンは、有利にはLi+、Na+、K+、Mg2+、Ca2+、Al3+、NH4 +、第一級アンモニウムイオン、第二級アンモニウムイオン、第三級アンモニウムイオンおよび第四級アンモニウムイオンを含む群、有利にはそれらからなる群から選択される。
適切なアンモニウムイオンの代表例は、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウム、テトラブチルアンモニウムおよび[(2-ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウム](コリン)ならびに2-アミノエタノール(エタノールアミン、MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、2,2’,2’’-ニトリロトリエタノール(トリエタノールアミン、TEA)、1-アミノプロパン-2-オール(モノイソプロパノールアミン)、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、1,4-ジエチレンジアミン(ピペラジン)、アミノエチルピペラジンおよびアミノエチルエタノールアミンのカチオンである。
本発明によれば、上述のカチオンの混合物が、含まれるラムノリピッドの塩のカチオンとして存在してもよい。
特に有利なカチオンは、Na+、K+、NH4 +およびトリエタノールアンモニウムカチオンを含む、有利にはそれらからなる群から選択される。
上述のカチオンの全量は、組成物中に含まれるH+およびH3+を含まない全てのカチオンの、有利には70質量%~99質量%を、特に有利には80質量%~90質量%を成す。
本発明による有利な組成物は、組成物中に含まれるOH-を含まない全てのアニオンに対する質量%で、50質量%~99質量%の、有利には70質量%~95質量%の、特に有利には85質量%~90質量%のラムノリピッドのアニオンを含む。
本発明による特に有利な組成物においては、全乾燥分は、全乾燥分に対する質量%で、40質量%~98質量%の、有利には50質量%~95質量%の、特に有利には60質量%~90質量%のラムノリピッドを含有する。
本発明との関連における概念「全乾燥分」とは、本発明による組成物の部分であって、本発明による組成物から(もちろん水以外に)25℃および1barで液状の成分を除去した後に残っている部分を表す。
本発明によれば有利な組成物においては、ラムノリピッドの全量に対する質量%で、少なくとも60質量%の、有利には少なくとも80質量%の、特に有利には少なくとも95質量%のラムノリピッドが溶解された形で存在する。
それは、0.2μmのシリンジフィルタを通した濾過の前と後の全ラムノリピッドのHPLC分析によって測定され、ここで、溶出液中のラムノリピッドの量は、溶解されたラムノリピッドの量に相当する。
本発明によれば、該組成物が、含まれる全てのラムノリピッドの合計に対する質量%で、51質量%~95質量%の、有利には70質量%~90質量%の、特に有利には75質量%~85質量%のジラムノリピッド-C10C10を含むことが有利である。
本発明によれば、該組成物が、含まれる全てのラムノリピッドの合計に対する質量%で、0.5質量%~9質量%の、有利には0.5質量%~3質量%の、特に有利には0.5質量%~2質量%のモノラムノリピッド-C10C10を含むことが有利である。
本発明による有利な組成物は、含まれる全てのジラムノリピッドの、含まれる全てのモノラムノリピッドに対する質量比が、51超:49であり、特に91超:9であり、有利には97超:3であり、特に有利には98超:2であることを特徴とする。
本発明によれば、該組成物が、含まれる全てのラムノリピッドの合計に対する質量%で、0.5質量%~25質量%の、有利には5質量%~15質量%の、特に有利には7質量%~12質量%のジラムノリピッド-C10C12を含むことが有利である。
本発明によれば、該組成物が、含まれる全てのラムノリピッドの合計に対する質量%で、0.1質量%~5質量%の、有利には0.5質量%~3質量%の、特に有利には0.5質量%~2質量%のモノラムノリピッド-C10C12および/または、有利にはおよび0.1質量%~5質量%の、有利には0.5質量%~3質量%の、特に有利には0.5質量%~2質量%のモノラムノリピッド-C10C12:1を含むことが有利である。
本発明による特に有利な組成物は、該組成物が、含まれる全てのラムノリピッドの合計に対する質量%で、
0.5質量%~15質量%の、有利には3質量%~12質量%の、特に有利には5質量%~10質量%のジラムノリピッド-C10C12:1と、
0.5質量%~25質量%の、有利には5質量%~15質量%の、特に有利には7質量%~12質量%のジラムノリピッド-C10C12と、
0.1質量%~5質量%の、有利には0.5質量%~3質量%の、特に有利には0.5質量%~2質量%のモノラムノリピッド-C10C12と、
0.1質量%~5質量%の、有利には0.5質量%~3質量%の、特に有利には0.5質量%~2質量%のモノラムノリピッド-C10C12:1と、
を含むことを特徴とする。
その他に、本発明による組成物が、モノラムノリピッド-CXまたはジラムノリピッド-CXの式のラムノリピッドを少量しか含まないことが有利である。特に、本発明による組成物は、含まれる全てのラムノリピッドの合計に対する質量%で、有利には0質量%~5質量%の、有利には0質量%~3質量%の、特に有利には0質量%~1質量%のジラムノリピッド-C10を含有し、かつ概念「0質量%」とは、検出可能できない量を表すべきである。
本発明による組成物が、脂肪油(20℃で液状のアシルグリセロール類)を本質的に含まず、従って全組成物に対して、特に0.5質量%未満の、特に0.1質量%未満の、特に有利には検出可能できない量の脂肪油を含有することが、本発明によれば有利である。
本発明の更なる主題は、ラムノリピッドの溶液の製造方法であって、
a)全組成物に対する質量%で、30質量%~70質量%の、有利には35質量%~60質量%の、特に有利には40質量%~50質量%の少なくとも1種のラムノリピッドを含有する組成物であって、25℃でpH1~pH5の、有利にはpH2.5~4.0の、特に有利にはpH3.0~pH3.5のpH値を有する組成物を準備するステップと、
b)前記組成物のpH値を、pH5.5~pH7.0未満に、有利にはpH5.6~pH6.2に、特に有利にはpH5.6~pH6.0に調整するステップと、
c)全組成物の含水量を、全組成物に対する質量%で、30質量%~70質量%、有利には40質量%~65質量%、特に有利には50質量%~60質量%の水にまで調整するとともに、全組成物のラムノリピッド含有量を、30質量%~70質量%、有利には35質量%~60質量%、特に有利には40質量%~50質量%のラムノリピッドにまで調整するステップと、
を含む、方法である。
特に、本発明による組成物は、本発明による方法によって製造することができる。
本発明によれば有利には、ラムノリピッドは、プロセスステップa)で準備された組成物中で少なくとも部分的に分散されて存在する。
本発明との関連における概念「分散されて存在する」とは、視覚的にまたは光学顕微鏡により同定することができるラムノリピッド凝集物であって、pH値を保持したままで10質量%のラムノリピッドにまで水で希釈した場合に地球の重力場で沈殿する凝集物が存在することを表している。
特に、プロセスステップa)においては、レオメーター中でせん断速度10s-1で測定して、3Pas~15Pasの、有利には5Pas~10Pasの、特に有利には6Pas~8Pasの粘度を有する組成物が準備される。
本発明によれば有利な方法は、プロセスステップb)においてpH値を、有機塩基または無機塩基、有利には濃縮形のそれらの塩基の添加によって調整することを特徴とする。
本発明との関連において概念「濃縮形の塩基」とは、該塩基が、添加される全組成物に対する質量%で、少なくとも60質量%の、特に少なくとも80質量%の塩基を含有する組成物の形で添加されることを表す。
本発明による方法において、有利には塩基は、アルカリ金属水酸化物およびアルカリ土類金属水酸化物、例えばNaOH、KOH、Mg(OH)2、Ca(OH)2、Al(OH)3、NH4OH、第一級アミン、第二級アミン、第三級アミンおよび第四級アミンを含む、有利にはそれらからなる群から選択される。
適切なアミンの代表例は、2-アミノエタノール(エタノールアミン、MEAとも)、ジエタノールアミン(DEAとも)、2,2’,2’’-ニトリロトリエタノール(トリエタノールアミン、TEAとも)、1-アミノプロパン-2-オール(モノイソプロパノールアミンとも)、[(2-ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウム](コリンとも)、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、1,4-ジエチレンジアミン(ピペラジンとも)、アミノエチルピペラジン、アミノエチルエタノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシドであり、ここで、2-アミノエタノール(エタノールアミン、MEAとも)、ジエタノールアミン(DEAとも)、2,2’,2’’-ニトリロトリエタノール(トリエタノールアミン、TEAとも)、1-アミノプロパン-2-オール(モノイソプロパノールアミンとも)および(2-ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウム(コリンとも)が有利に使用される。
特に有利な塩基は、NaOH、KOH、NH3、NH4OHおよびトリエタノールアミンである。
本発明によれば上述の塩基の混合物を使用することもできる。
本発明による方法のプロセスステップa)において、ラムノリピッドを含有する高粘度のペーストが準備される場合に、有利にはプロセスステップb)および/またはc)において、例えば押出機のような混合装置を使用してよい。
本発明による方法によって得られる本発明による製剤および溶液から、例えば脱水によって、新たなラムノリピッドの塩を単離することができる。
従って、本発明の更なる主題は、少なくとも1種のラムノリピッドの塩であって、Li+、K+、Mg2+、Ca2+、Al3+、NH4 +、第一級アンモニウムイオン、第二級アンモニウムイオン、第三級アンモニウムイオンおよび第四級アンモニウムイオンを含む群、有利にはそれらからなる群から選択される、少なくとも1種のカチオンを含有することを特徴とする塩である。
有利には、本発明による塩は、少なくとも50質量%で、有利には少なくとも70質量%で、特に有利には少なくとも95質量%で、前記少なくとも1種のカチオンを含有し、ここで、該質量%は、「ラムノリピッドのアニオンとカチオン」の全体の塩の質量から導かれ、その全体の塩に対するものである。
適切なアンモニウムイオンの代表例は、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウム、テトラブチルアンモニウムおよび[(2-ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウム](コリン)ならびに2-アミノエタノール(エタノールアミン、MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、2,2’,2’’-ニトリロトリエタノール(トリエタノールアミン、TEA)、1-アミノプロパン-2-オール(モノイソプロパノールアミン)、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、1,4-ジエチレンジアミン(ピペラジン)、アミノエチルピペラジンおよびアミノエチルエタノールアミンのカチオンである。
特に有利なカチオンは、Li+、Al3+、NH4 +およびトリエタノールアンモニウムカチオンを含む、有利にはそれらからなる群から選択される。
本発明によれば有利なラムノリピッド塩は、それらのラムノリピッド組成物に対して、モノ含有量、ジ含有量および脂肪酸含有量の点で、本発明による組成物中に含まれる上述の好ましいラムノリピッドを有する。
以下に記載の実施例において、本発明を例示的に記載するが、本発明は、その適用範囲が明細書及び特許請求の範囲の全体から明らかであり、実施例に挙げられた実施形態に制限されるものではない。
実施例
生成物の特性決定
ラムノリピッドの高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)による定量化
その定量化は、HPLCによって行った。較正標準として、それぞれ、種々のラムノリピッド種の酸形を使用し、同様にクロマトグラフィーによる分離は、酸性条件下で行った。それによって、試料中の全てのラムノリピッド成分は酸形として定量化されることとなる。
試料調製のために、容積式ピペット(Combitip)を用いて2mlの反応容器中に1mlのアセトンを装入し、蒸発を最小限にするために該反応容器を直ぐに閉じた。それに続いて、必要に応じて事前に希釈されている1mlのラムノリピッド含有試料を添加した。ボルテックス処理した後に、その混合物を13000rpmで3分間にわたって遠心分離し、800μlの上清をHPLC容器中に移した。
ラムノリピッドの検出および定量化のために、蒸発光散乱検出器(Sedex LT-ELSDモデル85LT)を用いた。本来の測定は、Agilent Technologies社の1200シリーズ(カリフォルニア州、サンタクララ)およびZorbax SB-C8 Rapid Resolutionカラム(4.6×150mm、3.5μm、Agilent)によって実施した。注入容量は5μlであり、該方法の所要時間は20分であった。移動相としては、水性0.1%TFA(トリフルオロ酢酸、溶液A)およびメタノール(溶液B)を使用した。カラム温度は40℃であった。検出器としては、ELSD(検出器温度60℃)およびDAD(ダイオードアレイ、210nm)が用いられる。該方法で使用されたグラジエントは、以下の通りである。
Figure 0007055018000002
粘度測定
粘度の測定は、レオメーター(MCR 302、Anton Paar(ドイツ))を用いてプレート-プレート式測定システムで行われる。上側のプレートは直径40mmを有し、間隙間隔は0.5mmであり、測定温度は25℃であった。0.1s-1~100s-1のせん断速度範囲で測定した。
実施例1:高濃縮されたラムノリピッド溶液の製造:
ラムノリピッド生合成遺伝子RhlA、RhlBおよびRhlCを含むシュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)株pBBR1MCS2-Plac-rhlABC-T-Ptac-rhlC-T(その製造は、米国特許出願公開第2014296168号明細書(US2014296168)に記載されている)を用いた発酵を実施した。振盪フラスコ中での前培養は、国際公開第2012013554号パンフレット(WO2012013554A1)に記載されるように実施した。主培養のために、同様に無機培地(M9)を使用した。その発酵は、炭素制限的にグルコース供給を介して2リットルの発酵器中で行った。グルコース供給は、溶存酸素シグナルをもとに行われる。溶存酸素は、撹拌回転数を介して20%の飽和で調節した。pH値は、pH電極およびNH4SO4の添加によって7に調節される。発酵ブロスの過剰な起泡を抑えるために、必要に応じて抑泡剤DOW Corning 1500を計量供給した。発酵は、4日間にわたって15g/lの乾燥バイオマスになるまで実施した。ラムノリピッド濃度は、HPLCによって測定し、それは9.8g/lであった。10000gでの遠心分離によって細胞を分離した後に、その発酵ブロスを、濃H2SO4の添加によってpH値3.1にまで調整した。改めて500gで遠心分離することによって、ラムノリピッド割合45質量%を有し、かつ10000mPasより高い粘度を有するペースト状の固体濃縮物が得られた。
実施例2:KOHでの部分中和:
撹拌し続けながら、50質量%のKOH水溶液を、濃縮されたラムノリピッド調製物(先の実施例を参照)のペースト状の懸濁液に加え、pH値5.6に調整した。この場合に、ペースト状材料の液状化が起こり、それに伴って激しい粘度降下が起こった。その懸濁液から澄明な溶液が得られた。この溶液から3つの部分を取り出し、更なるKOHの添加によって、それぞれpH=6、pH=7およびpH=8.5に調整した。その溶液のpH値の調整の後に、この溶液を、水の添加によって50質量%、40質量%、30質量%、20質量%および10質量%のラムノリピッドにまで調整し、粘度測定のために使用した。結果は、第1表中に示されている。部分中和によって、本質的にさらさらしているが高濃縮された生成物を得ることができると確認された。同時に、pH値が5.6および6の場合には、溶液の希釈に際して、pH値が7および8.5の場合よりも本質的により少ない粘度降下しか起こらなかった。
第1表:ラムノリピッド組成物の、ラムノリピッド濃度(質量%)およびpH値に対する粘度(Pas、せん断速度10s-1)。アスタリスク(*)によって印された配合物は本発明によるものである。それというのも、この場合に、その粘度は濃度が高い場合に低く、かつ水での希釈に際しての粘度降下は、同様に最も小さい(10%および20%の場合のその都度の粘度の対比)からである。
Figure 0007055018000003
実施例3:NaOHでの部分中和:
部分中和を、KOHの代わりに50質量%のNaOH溶液を使用したことを除き、実施例2と同様にして行った。
実施例4:NH4OHでの部分中和:
実施例1で得られた高濃縮された酸性のラムノリピッド懸濁液を、水の添加によって34.6質量%のラムノリピッド含有量にまで調整した。その懸濁液は3.18のpH値を有していた。この懸濁液を113g取り出し、撹拌し続けながら、3.64gの25質量%NH4OH溶液を添加した。この場合に、完全な液状化が起こり、5.63のpH値が得られた。
実施例5:Ca(OH)2での部分中和:
34.6質量%のラムノリピッドおよび3.18のpH値を有する酸性のラムノリピッド懸濁液101gに、2gのCa(OH)2を加え、そして得られた固体懸濁物を室温で2日間にわたって撹拌した。この場合に、完全な液状化が起こり、5.72のpH値が得られた。
実施例6:Mg(OH)2での部分中和:
34.6質量%のラムノリピッドおよび3.18のpH値を有する酸性のラムノリピッド懸濁液95gに、1.69gのMg(OH)2を加え、そして得られた固体懸濁物を室温で一晩撹拌した。この場合に、完全な液状化が起こり、6.06のpH値が得られた。
実施例7:2-アミノエタノール(MEA)での部分中和:
ラムノリピッドの発酵および後処理を、沈殿ステップのためにpH=3.8にまで酸性化したにすぎないことを除き、実施例1と同様に実施した。得られたラムノリピッド懸濁液を、水の添加によって40質量%のラムノリピッド含有量にまで調整し、50gの幾つかの部分に分けた。次いで、撹拌し続けながら、2.28gのモノエタノールアミン(純度>99%)をそれらの部分の1つに加えた。これにより、液状化と溶液の澄明化が起こった。得られた溶液のpH値は6.0であった。
実施例8:トリエタノールアミン(TEA)での部分中和:
pH=3.8を有する40質量%ラムノリピッド懸濁液(実施例7を参照)50gに、撹拌し続けながら、6.8gのトリエタノールアミン(純度>99%)を加えた。それにより、液状化が起こり、溶液が澄明化された。得られた溶液のpH値は6.2であった。
実施例9:モノイソプロパノールアミン(MIPA)での部分中和:
pH=3.8を有する40質量%ラムノリピッド懸濁液(実施例7を参照)50gに、撹拌し続けながら、2.76gのMIPA(純度>99%)を加えた。それにより、液状化が起こり、溶液が澄明化された。得られた溶液のpH値は6.2であった。
実施例10:水酸化コリンでの部分中和:
pH=3.8を有する40質量%ラムノリピッド懸濁液(実施例7を参照)50gに、撹拌し続けながら、9.4gの水酸化コリン(46質量%溶液)を加えた。それにより、液状化が起こり、溶液が澄明化された。得られた溶液のpH値は6.2であった。

Claims (4)

  1. 全組成物に対する質量%で、
    30質量%~70質量%の少なくとも1種のラムノリピッドと、
    30質量%~70質量%の水と、
    を含有する組成物であって、該組成物の25℃でのpH値が、5.6から6.0までであり、
    全乾燥分は、全乾燥分に対する質量%で、60質量%~90質量%のラムノリピッドを含有し、かつ
    含まれるラムノリピッドの塩のカチオンは、Li+、Na+、K+、Mg2+、Ca2+、Al3+、NH4 +、第一級アンモニウムイオン、第二級アンモニウムイオン、第三級アンモニウムイオンおよび第四級アンモニウムイオンからなる群から選択される
    ことを特徴とする組成物。
  2. 請求項1に記載の組成物であって、組成物中に含まれるOH-を除く全てのアニオンに対する質量%で、50質量%~99質量%のラムノリピッドのアニオンを含むことを特徴とする組成物。
  3. ラムノリピッドの溶液の製造方法において、全組成物に対する質量%で、
    a)30質量%~70質量%の少なくとも1種のラムノリピッドを含有する組成物であって、25℃で1.0~5.0のpH値を有する組成物を準備するステップと、
    b)前記組成物のpH値を、NaOH、KOH、Mg(OH)2、Ca(OH)2、Al(OH)3、NH4OH、第一級アミン、第二級アミン、第三級アミンおよび第四級アミンからなる群から選択される有機塩基または無機塩基の添加によって5.66.0に調整するステップと、
    c)全組成物の含水量を、30質量%~70質量%の水にまで調整するとともに、全組成物のラムノリピッド含有量を、30質量%~70質量%のラムノリピッドにまで調整するステップと、
    を含み、前記ラムノリピッドの溶液において全乾燥分は、全乾燥分に対する質量%で、60質量%~90質量%のラムノリピッドを含有する、方法。
  4. 請求項3に記載の方法であって、ラムノリピッドは、プロセスステップa)で準備された組成物中で少なくとも部分的に分散されて存在することを特徴とする方法。
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