JP7051205B2 - 切削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、切削ブレードに接触するマウントフランジの端面の傾きや凹凸を測定できる切削装置に関する。
半導体ウェーハやパッケージ基板に代表される板状の被加工物を切削加工(以下、切削)する切削装置では、例えば、マウントフランジと呼ばれる装着具を介して回転軸となるスピンドルの先端部に切削ブレードが装着される。マウントフランジは、スピンドルの軸心に対して垂直かつ平坦な端面を有しており、この端面を切削ブレードに接触させることで切削ブレードを保持する。
そのため、マウントフランジの端面がスピンドルの軸心に対して垂直な方向から傾いたり、端面に凹凸が形成されたりすると、切削ブレードを適切に保持できなくなり、スピンドルを回転させる際に切削ブレードが振動してしまう。そこで、この端面がスピンドルの軸心に対して垂直かつ平坦になるように、端面の形状を修正する端面修正と呼ばれる処理が行われている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平8-339977号公報 特開2017-13154号公報
ところで、マウントフランジが備える端面の傾きや凹凸は、通常、測定用のゲージを端面に接触させる方法で測定される。ところが、この方法では、マウントフランジに対するゲージの位置調整をはじめとする煩雑な作業が必要なので、オペレータへの負荷が大きくなり易かった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、切削ブレードに接触するマウントフランジの端面の傾きや凹凸を簡単に測定できる切削装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、スピンドルの先端部にブレードマウントを介して固定された切削ブレードで該被加工物を切削する切削ユニットと、該スピンドルに装着された該ブレードマウントの該切削ブレードに接触する環状の端面の傾き又は凹凸を測定する測定ユニットと、該測定ユニットの測定結果を報知する報知ユニットと、を備え、該測定ユニットは、該端面の傾き又は凹凸をレーザービームで測定するレーザー変位計を含む切削装置が提供される。
本発明の一態様において、該切削ブレードを収容するブレードラックと、該切削ユニットに装着されている該切削ブレードと該ブレードラックに収容されている該切削ブレードとを交換するブレード交換ユニットと、を更に備え、該測定ユニットは、該ブレード交換ユニットに設けられており、該切削ユニットに装着されている該切削ブレードを該ブレード交換ユニットで該ブレードマウントから取り外した後に該端面の傾き又は凹凸を測定しても良い。
発明の別の一態様によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、スピンドルの先端部にブレードマウントを介して固定された切削ブレードで該被加工物を切削する切削ユニットと、該スピンドルに装着された該ブレードマウントの該切削ブレードに接触する環状の端面の傾き又は凹凸を測定する測定ユニットと、該測定ユニットの測定結果を報知する報知ユニットと、該切削ブレードを収容するブレードラックと、該切削ユニットに装着されている該切削ブレードと該ブレードラックに収容されている該切削ブレードとを交換するブレード交換ユニットと、を備え、該測定ユニットは、該ブレード交換ユニットに設けられており、該切削ユニットに装着されている該切削ブレードを該ブレード交換ユニットで該ブレードマウントから取り外した後に該端面の傾き又は凹凸を測定する切削装置が提供される。
また、本発明の一態様において、該測定結果に応じて該端面を清掃又は研磨する端面修正ユニットを更に備えても良い。
本発明の一態様に係る切削装置は、ブレードマウントの端面の傾き又は凹凸を測定する測定ユニットを備えるので、端面の傾き又は凹凸を測定するために、煩雑な作業を必要とする従来型の測定用のゲージを用いる必要がない。よって、この切削装置によれば、切削ブレードに接触するマウントフランジの端面の傾きや凹凸を簡単に測定できる。
切削装置の構成例を模式的に示す斜視図である。 切削ユニットの構成例を模式的に示す斜視図である。 被加工物が切削される様子を模式的に示す一部断面正面図である。 図4(A)は、切削ユニットとレーザー変位計との位置関係等を模式的に示す一部断面正面図であり、図4(B)は、マウントフランジの端面の傾きや凹凸が測定される様子を模式的に示す一部断面正面図である。 図5(A)は、マウントフランジの端面が修正される様子を模式的に示す一部断面正面図であり、図5(B)は、マウントフランジの端面が修正される様子を模式的に示す平面図である。 変形例に係る切削装置の構成例を模式的に示す斜視図である。 洗浄ノズルを用いてマウントフランジの端面が修正される様子を模式的に示す一部断面正面図である。 図8(A)は、洗浄ノズルの近傍の様子を模式的に示す正面図であり、図8(B)は、洗浄ノズルの近傍の様子を模式的に示す平面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る切削装置2の構成例を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、切削装置2は、各構成要素を支持する基台4を備えている。
基台4の前方の角部には、開口4aが形成されており、この開口4a内には、昇降機構(不図示)によって昇降するカセット支持台6が設けられている。カセット支持台6の上面には、複数の被加工物11を収容するカセット8が載せられる。なお、図1では、説明の便宜上、カセット8の輪郭のみを示している。
被加工物11は、例えば、シリコン等の半導体材料でなる円盤状のウェーハである。この被加工物11の表面側は、交差する複数の分割予定ライン(ストリート)によって複数の領域に区画されており、各領域には、IC(Integrated Circuit)等のデバイス13が形成されている。
被加工物11の裏面側には、被加工物11よりも径の大きいダイシングテープ15が貼付されている。ダイシングテープ15の外周部分は、環状のフレーム17に固定されている。すなわち、開口を有する環状のフレーム17と、この開口を塞ぐようにフレーム17に貼付されたダイシングテープ15と、開口の内側でダイシングテープ15に貼付された被加工物11と、によってフレームユニットが形成されている。
なお、本実施形態では、シリコン等の半導体材料でなる円盤状のウェーハを被加工物11としているが、被加工物11の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば、他の半導体、セラミックス、樹脂、金属等の材料でなる基板を被加工物11とすることもできる。
また、デバイス13の種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はない。被加工物11には、デバイス13が形成されていなくても良い。また、ダイシングテープ15は、被加工物11の表面11a側に貼付されても良い。ダイシングテープ15に代えて、任意の材質でなる保護プレート等を被加工物11に貼付することもできる。
図1に示すように、カセット支持台6の側方には、X軸方向(前後方向、加工送り方向)に長い開口4bが形成されている。開口4b内には、ボールネジ式のX軸移動機構10と、X軸移動機構10の上部を覆うテーブルカバー12及び防塵防滴カバー14と、が配置されている。X軸移動機構10は、テーブルカバー12によって覆われるX軸移動テーブル16(図3等参照)を備えており、このX軸移動テーブル16をX軸方向に移動させる。
X軸移動テーブル16の上面には、被加工物11を吸引、保持するチャックテーブル18が、テーブルカバー12から露出する態様で設けられている。このチャックテーブル18は、モータ等の回転駆動源(不図示)に連結されており、Z軸方向(鉛直方向)に概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、チャックテーブル18は、上述したX軸移動機構10によって、X軸移動テーブル16やテーブルカバー12とともにX軸方向に移動する(加工送り)。
チャックテーブル18の上面は、被加工物11を吸引、保持する保持面18aになっている。保持面18aは、X軸方向及びY軸方向(左右方向、割り出し送り方向)に対して概ね平行に形成されており、チャックテーブル18の内部に設けられた吸引路18b(図3等参照)等を介してエジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。
チャックテーブル18の周囲には、被加工物11を支持する環状のフレーム17を四方から固定するための4個のクランプ20が設けられている。X軸移動テーブル16のチャックテーブル18に隣接する位置には、側部に研磨パッドを備える研磨ユニット(端面修正ユニット)22が配置されている。なお、この研磨ユニット22も、チャックテーブル18と同様にテーブルカバー12から露出している。
開口4bに隣接する領域には、上述した被加工物11をチャックテーブル18等へと搬送する搬送ユニット(不図示)が配置されている。搬送ユニットでカセット8から搬出された被加工物11は、例えば、表面側が上方に露出する態様でチャックテーブル18に載せられる。
基台4の上面には、2組の切削ユニット24を支持するための門型の支持構造26が、開口4bを跨ぐように配置されている。支持構造26の前面上部には、各切削ユニット24をY軸方向及びZ軸方向に移動させる2組の切削ユニット移動機構28が設けられている。
各切削ユニット移動機構28は、支持構造26の前面に配置されY軸方向に長い一対のY軸ガイドレール30を共通に備えている。すなわち、Y軸ガイドレール30は、その長手方向がY軸方向に対して平行になるように配置されている。また、Y軸ガイドレール30には、各切削ユニット移動機構28を構成するY軸移動プレート32がスライド可能に取り付けられている。
各Y軸移動プレート32の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール30に対して概ね平行なY軸ボールネジ34がそれぞれ螺合されている。各Y軸ボールネジ34の一端部には、Y軸パルスモータ36が連結されている。Y軸パルスモータ36でY軸ボールネジ34を回転させれば、Y軸移動プレート32は、Y軸ガイドレール30に沿ってY軸方向に移動する。
各Y軸移動プレート32の表面(前面)には、Z軸方向に長い一対のZ軸ガイドレール38が設けられている。すなわち、Z軸ガイドレール38は、その長手方向がZ軸方向に対して平行になるように配置されている。また、Z軸ガイドレール38には、Z軸移動プレート40がスライド可能に取り付けられている。
各Z軸移動プレート40の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール38に対して概ね平行なZ軸ボールネジ42がそれぞれ螺合されている。各Z軸ボールネジ42の一端部には、Z軸パルスモータ44が連結されている。Z軸パルスモータ44でZ軸ボールネジ42を回転させれば、Z軸移動プレート40は、Z軸ガイドレール38に沿ってZ軸方向に移動する。
各Z軸移動プレート40の下部には、切削ユニット24が設けられている。各切削ユニット24に隣接する位置には、チャックテーブル18によって吸引、保持された被加工物11等を撮像するためのカメラ(撮像ユニット)46が設けられている。また、切削ユニット24の上方には、側方に存在する測定対象までの距離を測定するレーザー変位計(測定ユニット)48が設けられている。
各切削ユニット移動機構28でY軸移動プレート32をY軸方向に移動させれば、切削ユニット24、カメラ46、及びレーザー変位計48は、Y軸方向に移動する(割り出し送り)。また、各切削ユニット移動機構28でZ軸移動プレート40をZ軸方向に移動させれば、切削ユニット24、カメラ46、及びレーザー変位計48は、Z軸方向に移動する(切り込み送り)。
開口4bに対して開口4aと反対側の位置には、開口4cが形成されている。開口4c内には、切削ユニット24で切削加工(切削)された後の被加工物11等を洗浄するための洗浄ユニット50が配置されている。また、カセット支持台6を昇降させる昇降機構、X軸移動機構10、チャックテーブル18、搬送ユニット、切削ユニット24、切削ユニット移動機構28、カメラ46、レーザー変位計48、洗浄ユニット50等の構成要素には、制御ユニット(測定ユニット)(不図示)が接続されている。各構成要素は、この制御ユニットで制御される。
上述した各構成要素は、切削装置2の外観を構成するカバー(不図示)によって覆われている。このカバー(不図示)の外側には、ユーザーインターフェースとなるタッチパネル式のモニター(報知ユニット)52が設けられている。また、カバーの上部には、表示灯(報知ユニット)54が配置されている。モニター52や表示灯54は、上述した制御ユニットで制御される。
図2は、切削ユニット24の構成例を模式的に示す斜視図である。切削ユニット24は、Z軸移動プレート40の下部に固定された筒状のスピンドルハウジング56を備えている。スピンドルハウジング56の内部には、Y軸方向に平行な回転軸となるスピンドル58が収容されている。
スピンドル58の先端部(一端部)は、スピンドルハウジング56の一端側から外部に露出しており、このスピンドル58の先端部には、マウントフランジ60が装着される。また、スピンドル58の基端側(他端側)には、モータを含む回転駆動源(不図示)が連結されている。
マウントフランジ60は、円盤状のフランジ部62と、フランジ部62の表裏面中央からそれぞれ突き出た第1ボス部64及び第2ボス部66と、を含む。マウントフランジ60の中央には、第1ボス部64、フランジ部62、及び第2ボス部66を貫通する開口60aが形成されている。
マウントフランジ60の開口60aには、裏面側(スピンドルハウジング56側)からスピンドル58の先端部が嵌め込まれる。この状態で、開口60a内にワッシャー68を配置し、このワッシャー68を介して固定用のボルト70をスピンドル58のボルト穴58aに締め込めば、マウントフランジ60はスピンドル58に固定される。
フランジ部62の外周側の表面は、切削ブレード72の裏面に接する端面(接触面)62aである。この端面62aは、Y軸方向(スピンドル58の軸心方向)から見て円環状に形成されており、適切に調整された状態で、スピンドル58の軸心に対して垂直かつ平坦になる。
第1ボス部64は円筒状に形成されており、その先端側の外周面64aには、ネジ山が設けられている。切削ブレード72の中央には、円形の開口72aが形成されている。この開口72aに第1ボス部64を通すことで、切削ブレード72は、マウントフランジ60に装着される。
切削ブレード72は、いわゆるハブ型ブレードであり、円盤状の支持基台74の外周部に、被加工物11を切削するための円環状の切り刃76が固定されている。切り刃76は、例えば、金属や樹脂等の結合材に、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒を分散させて所定の厚みに形成される。なお、切削ブレード72として、切り刃のみで構成されたワッシャー型ブレード等を用いてもよい。
この切削ブレード72をマウントフランジ60に装着した状態で、切削ブレード72の表面側には、円環状の固定プレート78が配置される。固定プレート78の中央部には、円形の開口78aが形成されており、この開口78aの内壁面には、第1ボス部64の外周面64aに形成されたネジ山に対応するネジ溝が設けられている。
固定プレート78の裏面は、切削ブレード72の表面(支持基台74の表面)に接する接触面(不図示)である。この固定プレート78の開口78aに第1ボス部64の先端を締め込むようにして、固定プレート78をマウントフランジ60に装着すれば、切削ブレード72は、マウントフランジ60と固定プレート78とで挟持される。
図3は、被加工物11が切削される様子を模式的に示す一部断面正面図である。なお、図3では、説明の便宜上、チャックテーブル18の一方側に配置された研磨ユニット22や切削ユニット24等が省略されている。
切削装置2で被加工物11を切削する際には、まず、被加工物11の裏面側に貼付されているダイシングテープ15をチャックテーブル18の保持面18aに接触させて、吸引源の負圧を作用させる。併せて、クランプ20でフレーム17を固定する。これにより、被加工物11は、表面側が上方に露出した状態で保持される。
次に、例えば、チャックテーブル18を回転させて、対象となる分割予定ライン(分割予定ラインの長手方向)を切削装置2のX軸方向に合わせる。また、チャックテーブル18及び切削ユニット24を相対的に移動させて、対象となる分割予定ラインの延長線上方に切削ブレード72の位置を合わせる。
そして、切削ブレード72の下端(すなわち、切り刃76の下端)を被加工物11の表面(上面)より低い位置まで移動させる。なお、本実施形態では、被加工物11を切断できるように、切削ブレード72の下端を被加工物11の裏面(下面)より低い位置まで移動させている。その後、切削ブレード72を回転させながらチャックテーブル18をX軸方向に移動させる。
これにより、図3に示すように、対象の分割予定ラインに沿って切削ブレード72を切り込ませ、被加工物11を切削できる。なお、このようにして被加工物11を切削ブレード72で切削する際には、上述した研磨ユニット22の研磨パッドを切削ブレード72と干渉しないパッド退避位置に位置付けておくと良い。
次に、上述したマウントフランジ60の端面62aの傾きや凹凸を測定する手順について説明する。図4(A)は、切削ユニット24とレーザー変位計48との位置関係等を模式的に示す一部断面正面図であり、図4(B)は、マウントフランジ60の端面62aの傾きや凹凸が測定される様子を模式的に示す一部断面正面図である。
図4(A)に示すように、本実施形態のレーザー変位計48は、各切削ユニット24が備えるスピンドルハウジング56の上方に配置されており、対面する切削ユニット24に向けて測定用のレーザービームLを照射する。
このレーザー変位計48でマウントフランジ60の端面62aの傾きや凹凸を測定する際には、まず、測定の対象となる一方の切削ユニット24に固定されているマウントフランジ60(以下、一方のマウントフランジ60)から固定プレート78及び切削ブレード72を取り外す。そして、他方の切削ユニット24の上方に配置されているレーザー変位計48(以下、他方のレーザー変位計48)を、一方のマウントフランジ60の端面62aに対面させる。
切削装置2の制御ユニットにとって、一方のマウントフランジ60の端面62aと他方のレーザー変位計48との位置関係は既知である。よって、オペレータが改めて情報を入力しなくても、切削装置2の制御ユニットは、切削ユニット移動ユニット28を制御し、他方のレーザー変位計48を一方のマウントフランジ60の端面62aに対面させることができる。
図4(B)に示すように、一方のマウントフランジ60の端面62aと他方のレーザー変位計48との位置関係を調整した後には、一方の切削ユニット24のスピンドル58を回転させる。つまり、一方のマウントフランジ60を回転させる。なお、一方のマウントフランジ60の端面62aと他方のレーザー変位計48との位置関係を調整する前から、一方のマウントフランジ60を回転させておいても良い。
次に、他方のレーザー変位計48から一方のマウントフランジ60の端面62aに向けてレーザービームLを照射する。これにより、他方のレーザー変位計48は、一方のマウントフランジ60の端面62aで反射されるレーザービームLの反射光に基づいて、他方のレーザー変位計48から一方のマウントフランジ60の端面62aまでの距離を測定できる。
上述のように、本実施形態では、一方のマウントフランジ60を回転させている。そのため、他方のレーザー変位計48から一方のマウントフランジ60の端面62aまでの距離をマウントフランジ60の周方向の全体で測定できる。切削装置2の制御ユニットは、レーザー変位計48による測定の結果に基づいて、一方のマウントフランジ60の端面62aの傾きや凹凸を算出する。算出された結果(測定結果)は、モニター52や表示灯54でオペレータに報知される。
このような手順でマウントフランジ60の端面62aの傾きや凹凸を測定した後には、必要に応じてマウントフランジ60の端面62aを調整できる。例えば、マウントフランジ60の端面62aの傾きや凹凸が任意の基準値(閾値)を超える場合には、次のような手順でマウントフランジ60の端面62aを修正すると良い。
図5(A)は、マウントフランジ60の端面62aが修正される様子を模式的に示す一部断面正面図であり、図5(B)は、マウントフランジ60の端面62aが修正される様子を模式的に示す平面図である。なお、図5(A)及び図5(B)では、説明の便宜上、チャックテーブル18の一方側に配置された研磨ユニット22や切削ユニット24等が省略されている。
マウントフランジ60の端面62aを修正する際には、研磨ユニット22の研磨パッドを端面62aの修正に適した修正位置に位置付ける。具体的には、図5(A)に示すように、例えば、パッド退避位置より高い修正位置まで研磨パッドを上昇させる。また、図5(A)及び図5(B)に示すように、マウントフランジ60を回転させながら端面62aを研磨パッドに接触させる。これにより、マウントフランジ60の端面62aを研磨して傾きや凹凸を修正できる。
以上のように、本実施形態に係る切削装置2は、ブレードマウント60の端面62aの傾き又は凹凸を測定するレーザー変位計(測定ユニット)48及び制御ユニット(測定ユニット)を備えるので、端面62aの傾き又は凹凸を測定するために、煩雑な作業を必要とする従来型の測定用のゲージを用いる必要がない。よって、この切削装置2によれば、切削ブレード72に接触するマウントフランジ60の端面62aの傾きや凹凸を簡単に測定できる。
なお、本発明は、上記実施形態等の記載に制限されず種々変更して実施可能である。例えば、上記実施形態では、切削ユニット24の上方にレーザー変位計(測定ユニット)48が配置された切削装置2を例示しているが、本発明に係るレーザー変位計(測定ユニット)の配置等に特段の制限はない。
図6は、変形例に係る切削装置102の構成例を模式的に示す斜視図である。なお、この変形例に係る切削装置102の構成要素の多くは、上記実施形態に係る切削装置2の構成要素と共通である。よって、共通の構成要素には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図6に示すように、支持構造26の後方には、切削ブレード72を自動で交換できるオートブレードチェンジャー(ブレード交換ユニット)80が配置されている。オートブレードチェンジャー80は、切削ユニット24(ブレードマウント60)に対して固定プレート78を着脱する固定プレート着脱ユニット82と、切削ユニット24(ブレードマウント60)に対して切削ブレード72を着脱するブレード着脱ユニット84と、を備えている。
このオートブレードチェンジャー80は、オートブレードチェンジャー移動機構(不図示)によって支持されており、後方のチェンジャー退避位置と前方の着脱位置との間を移動する。チェンジャー退避位置の近傍には、切削ユニット24に対して着脱される切削ブレード72を収容するブレードラック86が配置されている。
切削ユニット24に装着されている切削ブレード72をオートブレードチェンジャー80で取り外す際には、まず、オートブレードチェンジャー80を着脱位置に移動させる。次に、固定プレート着脱ユニット82で固定プレート78を切削ユニット24から取り外す。
更に、ブレード着脱ユニット84で切削ブレード72を切削ユニット24から取り外す。その後、オートブレードチェンジャー80をチェンジャー退避位置に移動させる。そして、切削ユニット24から取り外した切削ブレード72を、ブレードラック86に収容する。
一方で、ブレードラック86に収容されている切削ブレード72を切削ユニット24に装着する際には、まず、ブレード着脱ユニット84でブレードラック86から切削ブレード72を取り出す。次に、オートブレードチェンジャー80を着脱位置に移動させる。そして、ブレード着脱ユニット84で切削ブレード72を切削ユニット24に装着する。更に、固定プレート着脱ユニット82で固定プレート78を切削ユニット24に装着する。
このオートブレードチェンジャー80には、上述したレーザー変位計(測定ユニット)48が設けられている。そのため、例えば、切削ユニット24に装着されている切削ブレード72をオートブレードチェンジャー80でブレードマウント60から取り外した後に、続けて、このレーザー変位計48で端面62aの傾き又は凹凸を測定できる。
また、上記実施形態に係る切削装置2及び変形例に係る切削装置102には、研磨パッドを備える研磨ユニット(端面修正ユニット)22を設けているが、端面62aを修正できる他の構成要素を設けても良い。図7は、洗浄ノズル(端面修正ユニット)88を用いてマウントフランジ60の端面62aが修正される様子を模式的に示す一部断面正面図であり、図8(A)は、洗浄ノズル88の近傍の様子を模式的に示す正面図であり、図8(B)は、洗浄ノズル88の近傍の様子を模式的に示す平面図である。
図7に示すように、上記実施形態及び変形例で研磨ユニット(端面修正ユニット)22が配置される位置には、端面62aを修正するための洗浄ノズル88を配置できる。この場合には、例えば、図8(A)及び図8(B)に示すように、マウントフランジ60を回転させながら、洗浄ノズル88から端面62aに向けて流体Fを噴射することで、凹凸の原因となる異物等を除去して端面62aを修正できる。もちろん、研磨ユニット22と洗浄ノズル88とを併せて設けても良い。
その他、上記実施形態や変形例等に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2,102 切削装置
4 基台
4a,4b,4c 開口
6 カセット支持台
8 カセット
10 X軸移動機構
12 テーブルカバー
14 防塵防滴カバー
16 X軸移動テーブル
18 チャックテーブル
18a 保持面
18b 吸引路
20 クランプ
22 研磨ユニット(端面修正ユニット)
24 切削ユニット
26 支持構造
28 切削ユニット移動機構
30 Y軸ガイドレール
32 Y軸移動プレート
34 Y軸ボールネジ
36 Y軸パルスモータ
38 Z軸ガイドレール
40 Z軸移動プレート
42 Z軸ボールネジ
44 Z軸パルスモータ
46 カメラ(撮像ユニット)
48 レーザー変位計(測定ユニット)
50 洗浄ユニット
52 モニター(報知ユニット)
54 表示灯(報知ユニット)
56 スピンドルハウジング
58 スピンドル
58a ボルト穴
60 マウントフランジ
60a 開口
62 フランジ部
62a 端面(接触面)
64 第1ボス部
64a 外周面
66 第2ボス部
68 ワッシャー
70 ボルト
72 切削ブレード
72a 開口
74 支持基台
76 切り刃
78 固定プレート
78a 開口
80 オートブレードチェンジャー(ブレード交換ユニット)
82 固定プレート着脱ユニット
84 ブレード着脱ユニット
86 ブレードラック
88 洗浄ノズル(端面修正ユニット)
11 被加工物
13 デバイス
15 ダイシングテープ
17 フレーム
L レーザービーム
F 流体

Claims (4)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、
    スピンドルの先端部にブレードマウントを介して固定された切削ブレードで該被加工物を切削する切削ユニットと、
    該スピンドルに装着された該ブレードマウントの該切削ブレードに接触する環状の端面の傾き又は凹凸を測定する測定ユニットと、
    該測定ユニットの測定結果を報知する報知ユニットと、を備え
    該測定ユニットは、該端面の傾き又は凹凸をレーザービームで測定するレーザー変位計を含むことを特徴とする切削装置。
  2. 該切削ブレードを収容するブレードラックと、
    該切削ユニットに装着されている該切削ブレードと該ブレードラックに収容されている該切削ブレードとを交換するブレード交換ユニットと、を更に備え、
    該測定ユニットは、該ブレード交換ユニットに設けられており、該切削ユニットに装着されている該切削ブレードを該ブレード交換ユニットで該ブレードマウントから取り外した後に該端面の傾き又は凹凸を測定することを特徴とする請求項1に記載の切削装置。
  3. 被加工物を保持するチャックテーブルと、
    スピンドルの先端部にブレードマウントを介して固定された切削ブレードで該被加工物を切削する切削ユニットと、
    該スピンドルに装着された該ブレードマウントの該切削ブレードに接触する環状の端面の傾き又は凹凸を測定する測定ユニットと、
    該測定ユニットの測定結果を報知する報知ユニットと、
    該切削ブレードを収容するブレードラックと、
    該切削ユニットに装着されている該切削ブレードと該ブレードラックに収容されている該切削ブレードとを交換するブレード交換ユニットと、を備え、
    該測定ユニットは、該ブレード交換ユニットに設けられており、該切削ユニットに装着されている該切削ブレードを該ブレード交換ユニットで該ブレードマウントから取り外した後に該端面の傾き又は凹凸を測定することを特徴とする切削装置。
  4. 該測定結果に応じて該端面を清掃又は研磨する端面修正ユニットを更に備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の切削装置。
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