JP6855123B2 - 切削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、切削ブレードを支持するマウントフランジの切削ブレードに接触する端面を修正できる切削装置に関する。
半導体ウェーハに代表される板状の被加工物を切削する切削装置では、例えば、マウントフランジと呼ばれる装着具を介して回転軸となるスピンドルの先端部に切削ブレードが装着される。マウントフランジは、スピンドルの軸心方向に対して垂直な端面を有しており、この端面で切削ブレードを支持する。
よって、マウントフランジの端面がスピンドルの軸心方向に対して垂直かつ平坦になっていないと、スピンドルを回転させた際に切削ブレードが振動してしまう。そこで、スピンドルの軸心方向に対して端面が垂直かつ平坦になるように、端面の形状を修正する端面修正と呼ばれる処理が行われている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平8−339977号公報 特開2017−13154号公報 特開2011−255458号公報
ところが、これまでの端面修正では、被加工物を保持するためのチャックテーブルを端面修正用のテーブルに交換したり、研磨用の砥石(研磨砥石)が装着された治具をチャックテーブルの上面に配置した上で更に研磨砥石の位置を調整したりする必要があり、事前の作業が煩雑であった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、マウントフランジの端面を修正する際に煩雑な作業を必要としない切削装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、環状のフレームの開口に張られた粘着テープによって被加工物が支持されてなる被加工物ユニットを保持するチャックテーブルと、スピンドルの先端に固定されたマウントフランジに切削ブレードが装着され該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ユニットと、該チャックテーブルと該切削ユニットとを相対的に移動させる移動ユニットと、を備える切削装置であって、該チャックテーブルは、該粘着テープを介して被加工物を保持する保持面を備える本体部と、該本体部の外周縁より外側で該フレームを固定するフレーム固定部と、該フレーム固定部に設けられ、該マウントフランジの該切削ブレードに接触する端面を研磨するための研摩砥石を着脱可能に固定する端面修正部と、を備える切削装置が提供される。
本発明の一態様において、該端面修正部は、該フレーム固定部に固定された基台部と、該研摩砥石を支持する砥石支持部と、該基台部に対して該砥石支持部を上下動又は回動させて、該研磨砥石を該保持面より低い退避位置と該保持面より高い端面修正実施位置とに選択的に位置付ける位置付けユニットと、を備えても良い。
また、本発明の一態様において、該マウントフランジ、該端面修正部の一部、及び該研磨砥石は導電性を有し、該マウントフランジと該端面修正部の一部との間を流れる電流に基づいて該マウントフランジの該端面と該研摩砥石との接触を検知する接触検知器を更に備えても良い。
本発明の一態様に係る切削装置のチャックテーブルには、マウントフランジの切削ブレードに接触する端面を研磨するための研摩砥石を着脱可能に固定する端面修正部が設けられている。よって、この端面修正部に固定された研磨砥石を用いてマウントフランジの端面を修正できる。
つまり、端面の修正を行う際に、被加工物を保持するためのチャックテーブルを端面修正用のテーブルに交換したり、研磨砥石が装着された治具をチャックテーブルの上面に配置した上で更に研磨砥石の位置を調整したりする必要がない。このように、本発明によれば、マウントフランジの端面を修正する際に煩雑な作業を必要としない切削装置が提供される。
切削装置の構成例を模式的に示す斜視図である。 切削ユニットの構成例を模式的に示す斜視図である。 チャックテーブルの構成例を模式的に示す斜視図である。 端面修正部の構成例を模式的に示す正面図(側面図)である。 マウントフランジの端面の修正について説明するための部分断面図である。 図6(A)は、第1変形例に係る端面修正部の構成例を模式的に示す正面図(側面図)であり、図6(B)は、第1変形例に係る端面修正部を用いたマウントフランジの端面の修正について説明するための部分断面図である。 図7(A)は、第2変形例に係る端面修正部の構成例を模式的に示す正面図(側面図)であり、図7(B)は、第2変形例に係る端面修正部を用いたマウントフランジの端面の修正について説明するための部分断面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る切削装置2の構成例を模式的に示す斜視図である。なお、図1では、切削装置2の一部の構成要素を機能ブロックで示している。
図1に示すように、切削装置2は、各構成要素を支持する基台4を備えている。基台4の前方の角部には、開口4aが形成されており、この開口4a内には、昇降機構(不図示)によって昇降するカセットエレベータ6が設けられている。カセットエレベータ6の上面には、複数の被加工物11を収容するためのカセット8が載せられる。なお、図1では、説明の便宜上、カセット8の輪郭のみを示している。
被加工物11は、例えば、シリコン等の半導体材料でなる円盤状のウェーハである。この被加工物11の表面側は、格子状に配列された分割予定ライン(ストリート)によって複数の領域に区画されており、各領域には、IC(Integrated Circuit)等のデバイスが形成されている。
被加工物11の裏面側には、被加工物11よりも径の大きい粘着テープ(ダイシングテープ)13が貼付されている。粘着テープ13の外周部分は、環状のフレーム15に固定されている。このように、フレーム15の開口に張られた粘着テープ13によって被加工物11が支持されることで、被加工物ユニット17が形成されている。カセット8には、この被加工物ユニット17が収容される。
なお、本実施形態では、シリコン等の半導体材料でなる円盤状のウェーハを被加工物11としているが、被加工物の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば、他の半導体、セラミックス、樹脂、金属等の材料でなる被加工物を用いることもできる。また、デバイスの種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はない。
カセットエレベータ6の側方には、X軸方向(前後方向、加工送り方向)に長い開口4bが形成されている。開口4b内には、ボールネジ式のX軸移動機構(加工送りユニット)10と、X軸移動機構10の上部を覆う防塵防滴カバー12とが配置されている。X軸移動機構10は、X軸移動テーブル10aを備えており、このX軸移動テーブル10aをX軸方向に移動させる。
X軸移動テーブル10a上には、被加工物ユニット17を保持するためのチャックテーブル14が配置されている。また、チャックテーブル14に隣接する位置には、ドレッシングボード(不図示)を保持するためのサブチャックテーブル16が配置されている。チャックテーブル14及びサブチャックテーブル16は、X軸移動機構10によってX軸方向に移動する(加工送り)。チャックテーブル14の詳細については、後述する。
開口4bの上方には、上述した被加工物ユニット17をチャックテーブル14等へと搬送するための搬送ユニット(不図示)が配置されている。搬送ユニットで搬送された被加工物ユニット17は、例えば、被加工物11の表面側が上方に露出するようにチャックテーブル14に載せられる。
開口4bに隣接する位置には、被加工物11を切削するための切削ユニット18を支持するための片持ち梁状の支持構造20が配置されている。支持構造20の前面上部には、切削ユニット18をY軸方向及びZ軸方向に移動させる切削ユニット移動機構(割り出し送りユニット)22が設けられている。
切削ユニット移動機構22は、支持構造20の前面に配置されY軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール24を備えている。Y軸ガイドレール24には、切削ユニット移動機構22を構成するY軸移動プレート26がスライド可能に取り付けられている。
Y軸移動プレート26の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール24に平行なY軸ボールネジ28が螺合されている。Y軸ボールネジ28の一端部には、Y軸パルスモータ(不図示)が連結されている。Y軸パルスモータでY軸ボールネジ28を回転させれば、Y軸移動プレート26は、Y軸ガイドレール24に沿ってY軸方向に移動する。
Y軸移動プレート26の表面(前面)には、Z軸方向に平行な一対のZ軸ガイドレール30が設けられている。Z軸ガイドレール30には、Z軸移動プレート32がスライド可能に取り付けられている。
Z軸移動プレート32の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール30に平行なZ軸ボールネジ34が螺合されている。Z軸ボールネジ34の一端部には、Z軸パルスモータ36が連結されている。Z軸パルスモータ36でZ軸ボールネジ34を回転させれば、Z軸移動プレート32は、Z軸ガイドレール30に沿ってZ軸方向に移動する。
Z軸移動プレート32の下部には、切削ユニット18が設けられている。図2は、切削ユニット18の構成例を模式的に示す斜視図である。切削ユニット18は、Z軸移動プレート32の下部に固定された筒状のスピンドルハウジング38を備えている。スピンドルハウジング38の内部には、Y軸方向に平行な回転軸となるスピンドル40が収容されている。このスピンドル40は、例えば、ステンレス、アルミニウム等の導電性を持つ金属材料で形成される。
スピンドル40の先端部(一端部)は、スピンドルハウジング38の一端部から外部に露出しており、このスピンドル40の一端部には、マウントフランジ42が装着される。また、スピンドル40の他端側には、モータを含む回転駆動源(不図示)が連結されている。
マウントフランジ42は、例えば、ステンレス、アルミニウム等の導電性を持つ金属材料で形成されており、円盤状のフランジ部44と、フランジ部44の表裏面中央からそれぞれ突き出た第1ボス部46及び第2ボス部48とを含む。マウントフランジ42の中央には、第1ボス部46、フランジ部44及び第2ボス部48を貫通する開口42aが形成されている。
マウントフランジ42の開口42aには、裏面側(スピンドルハウジング38側)からスピンドル40の一端部が嵌め込まれる。この状態で、開口42a内にワッシャー50を配置し、このワッシャー50を介して固定用のボルト52をスピンドル40のボルト穴40aに締め込めば、マウントフランジ42はスピンドル40に固定される。
フランジ部44の外周側の表面は、切削ブレード54の裏面に接する端面(接触面)44aである。この端面44aは、Y軸方向(スピンドル40の軸心方向)から見て円環状に形成されている。
第1ボス部46は円筒状に形成されており、その先端側の外周面46aには、ネジ山が設けられている。切削ブレード54の中央には、円形の開口54aが形成されている。この開口54aに第1ボス部46を通すことで、切削ブレード54は、マウントフランジ42に装着される。
切削ブレード54は、いわゆるハブ型ブレードであり、円盤状の支持基台56の外周に、被加工物11を切削するための円環状の切り刃58が固定されている。切り刃58は、例えば、金属や樹脂等の結合材に、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒を分散させて所定の厚みに形成される。なお、切削ブレード54として、切り刃のみで構成されたワッシャー型ブレード等を用いてもよい。
この切削ブレード54をマウントフランジ42に装着した状態で、切削ブレード54の表面側には、円環状の固定プレート60が配置される。固定プレート60の中央部には、円形の開口60aが形成されており、この開口60aの内壁面には、第1ボス部46の外周面46aに形成されたネジ山に対応するネジ溝が設けられている。
固定プレート60の外周側の裏面は、切削ブレード54の表面に接する接触面(不図示)である。この接触面は、例えば、マウントフランジ42の端面44aに対応する位置に設けられている。固定プレート60の開口60aに、第1ボス部46の先端を締め込むことで、切削ブレード54は、マウントフランジ42と固定プレート60とで挟持される。
図1に示すように、チャックテーブル14と切削ユニット18との間には、マウントフランジ42の端面44aを修正する際等に使用される接触検知器62が電気的に接続されている。また、切削ユニット18に隣接する位置には、被加工物11等を撮像するための撮像ユニット(カメラ)64が設けられている。
切削ユニット移動機構22でY軸移動プレート26をY軸方向に移動させれば、切削ユニット18及び撮像ユニット64は、Y軸方向に移動する(割り出し送り)。また、切削ユニット移動機構22でZ軸移動プレート32をZ軸方向に移動させれば、切削ユニット18及び撮像ユニット64は、Z軸方向に移動する。
開口4bに対して開口4aと反対側の位置には、開口4cが形成されている。開口4c内には、切削後の被加工物11等を洗浄するための洗浄ユニット66が配置されている。カセットエレベータ6、X軸移動機構10、チャックテーブル14、切削ユニット18、切削ユニット移動機構22、接触検知器62、撮像ユニット64、洗浄ユニット66等の構成要素は、制御ユニット68に接続されている。
制御ユニット68は、被加工物11の切削に必要な一連の工程に合わせて、上述した各構成要素を制御する。また、制御ユニット68には、ユーザインタフェースとなるタッチパネル式のモニタ(報知ユニット)70が接続されている。
図3は、チャックテーブル14の構成例を模式的に示す斜視図である。図3に示すように、チャックテーブル14は、円盤状のテーブル本体(本体部)72を有している。テーブル本体72は、例えば、ステンレス、アルミニウム等の導電性を持つ金属材料でなる円盤状の枠体74を含む。枠体74の上面中央部分には、円形の開口74aが形成されており、この開口74aには、開口74aの形状に合致する保持板76が嵌め込まれている。
保持板76は、例えば、多孔質材料によって形成されており、その上面は、被加工物ユニット17の被加工物11に相当する部分を吸引、保持するための保持面76aになっている。開口74aは、枠体74の内部に形成された流路(不図示)等を介して吸引源(不図示)に接続されている。吸引源の負圧を保持板76に作用させると、保持面76aには、被加工物ユニット17を吸引、保持するための吸引力が発生する。
テーブル本体72(枠体74)の外周縁より外側の位置には、被加工物ユニット17を構成するフレーム15を四方から固定するための4個のクランプ(フレーム固定部)78が配置されている。各クランプ78は、枠体74から外向きに延びるアーム74bに装着されたクランプベース78aと、クランプベース78aに対して回転するクランプ爪78bとを含む。
クランプベース78aにフレーム15を載せた上で、クランプ爪78bを回転させてフレーム15に接触させることで、フレーム15はクランプ78に固定される。アーム74bやクランプベース78a等は、例えば、ステンレス、アルミニウム等の導電性を持つ金属材料で構成されている。
4個のクランプ78の一つには、マウントフランジ42の端面44aを修正する際に用いられる端面修正部80が設けられている。図4は、端面修正部80の構成例を模式的に示す正面図(側面図)である。図3及び図4に示すように、端面修正部80は、クランプ78のクランプベース78aと一体に構成された砥石支持部80aを有している。すなわち、砥石支持部80aも、ステンレス、アルミニウム等の導電性を持つ金属材料で構成されている。
砥石支持部80aの上部には、砥石固定部80bがネジ80cで取り付けられている。砥石支持部80aと砥石固定部80bとの間には、マウントフランジ42の端面44aを研磨するための研磨砥石82が配置されている。すなわち、研磨砥石82は、砥石支持部80aと砥石固定部80bとによって着脱可能に固定されている。
この研磨砥石82の一部は、砥石支持部80a及び砥石固定部80bの外部に露出している。砥石支持部80a及び砥石固定部80bから露出した研磨砥石82の一部に、回転させたマウントフランジ42の端面44aを接触させることで、マウントフランジ42の端面44aを研磨できる。本実施形態では、導電性を有する研磨砥石82が使用される。
次に、上述した切削装置2で行われるマウントフランジ42の端面44aの修正について簡単に説明する。図5は、マウントフランジ42の端面44aの修正について説明するための部分断面図である。図5に示すように、マウントフランジ42の端面44aを修正する際には、まず、チャックテーブル14を回転させるとともに、切削ユニット18の高さを調整して、端面修正部80に固定されている研磨砥石82をマウントフランジ42の端面44aに対面させる。
そして、切削ユニット18をY軸方向に移動させてマウントフランジ42の端面44aを研磨砥石82に接触させた後に、スピンドル40を回転させる。これにより、マウントフランジ42の端面44aを研磨砥石82で研磨して、スピンドル40の軸心方向に対して垂直かつ平坦に修正できる。
マウントフランジ42の端面44aと研磨砥石82との接触は、接触検知器62によって検知される。接触検知器62は、例えば、チャックテーブル14の枠体74と、切削ユニット18のスピンドル40とに電気的に接続されており、枠体74とスピンドル40との間に電圧を印加する。
上述のように、枠体74、アーム74b、クランプベース78a、砥石支持部80a、研磨砥石82、マウントフランジ42、スピンドル40は、ある程度の高い導電性を有している。よって、枠体74とスピンドル40との間に電圧を印加した状態で、端面44aと研磨砥石82とが接触すると、枠体74、アーム74b、クランプベース78a、砥石支持部80a、研磨砥石82、マウントフランジ42、スピンドル40を含む閉回路に電流が流れる。
接触検知器62は、この閉回路を流れる電流の値を測定する。すなわち、接触検知器62は、砥石支持部80aとマウントフランジ42との間を流れる電流の値を測定する。そして、この電流の値に基づいて、マウントフランジ42の端面44aと研磨砥石82とが接触しているか否かを判定する。例えば、電流の値が所定の閾値を超えた場合には、接触検知器62は、マウントフランジ42の端面44aと研磨砥石82とが接触していると判定し、その旨を制御ユニット68に通知する。
一方で、電流の値が所定の閾値を超えない場合には、接触検知器62は、マウントフランジ42の端面44aと研磨砥石82とが接触していないと判定し、その旨を制御ユニット68に通知する。制御ユニット68は、接触検知器62で行われた判定の結果を、例えば、モニタ70に表示させる。なお、制御ユニット68は、接触検知器62で行われた判定の結果に基づいて、表示灯(不図示)を発光(点滅)等させるようにしても良い。
以上のように、本実施形態に係る切削装置2のチャックテーブル14には、マウントフランジ42の切削ブレード54に接触する端面44aを研磨するための研摩砥石82を着脱可能に固定する端面修正部80が設けられている。よって、この端面修正部80に固定された研磨砥石82を用いてマウントフランジ42の端面44aを修正できる。
つまり、端面44aの修正を行う際に、被加工物11を保持するためのチャックテーブル14を端面修正用のテーブルに交換したり、研磨砥石が装着された治具をチャックテーブル14の上面に配置した上で更に研磨砥石の位置を調整したりする必要がない。このように、本実施形態によれば、マウントフランジ42の端面44aを修正する際に煩雑な作業を必要としない切削装置2が提供される。
よって、本実施形態の切削装置2では、被加工物11を切削している途中で切削ブレード54が破損した場合等、被加工物11をチャックテーブル14等で保持したまま端面44aの修正を行いたい状況にも容易に対応できる。
更に、本実施形態の切削装置2は、端面修正部80とともに、ドレッシングボードを保持するためのサブチャックテーブル16を備えている。よって、端面44aを修正した後には、切削ブレード54の装着、切削ブレード54のドレッシング、及び被加工物11の切削を連続的に行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態の記載に制限されず種々変更して実施可能である。図6(A)は、第1変形例に係る端面修正部84の構成例を模式的に示す正面図(側面図)であり、図6(B)は、端面修正部84を用いたマウントフランジ42の端面44aの修正について説明するための部分断面図である。
図6(A)に示すように、第1変形例に係る端面修正部84は、クランプ78のクランプベース78aに固定された軸(基台部)84aを有している。この軸84aには、砥石支持部84bが回転できる態様で連結されている。砥石支持部84bの一端側には、砥石固定部84cがネジ84dによって取り付けられている。
砥石支持部84bと砥石固定部84cとの間には、マウントフランジ42の端面44aを研磨するための研磨砥石82が配置されている。研磨砥石82は、砥石支持部84bと砥石固定部84cとによって着脱可能に固定されている。研磨砥石82の一部は、砥石支持部84b及び砥石固定部84cの外部に露出している。
なお、この第1変形例でも、上述した接触検知器62によってマウントフランジ42の端面44aと研磨砥石82との接触を検知できるように、端面修正部84の少なくとも一部は、ステンレス、アルミニウム等の導電性を持つ金属材料で構成される。
また、この端面修正部84には、軸84aに対して砥石支持部84bを回転(回動)させて、研磨砥石82を保持面76aより低い退避位置と保持面76aより高い端面修正実施位置とに選択的に位置付ける位置付けユニット(不図示)が設けられている。
端面修正部84を用いてマウントフランジ42の端面44aを修正する際には、図6(B)に示すように、まず、研磨砥石82を保持面76aより高い端面修正実施位置に位置付ける。また、チャックテーブル14を回転させるとともに、切削ユニット18の高さを調整して、端面修正部84に固定されている研磨砥石82をマウントフランジ42の端面44aに対面させる。
そして、切削ユニット18をY軸方向に移動させてマウントフランジ42の端面44aを研磨砥石82に接触させた後に、スピンドル40を回転させる。これにより、マウントフランジ42の端面44aを研磨砥石82で研磨して、スピンドル40の軸心方向に対して垂直かつ平坦に修正できる。
このように、第1変形例に係る端面修正部84は、砥石支持部84bを回転させて、研磨砥石82を退避位置と端面修正実施位置とに選択的に位置付ける位置付けユニットを有するので、端面44aを修正する際に、マウントフランジ42を保持面76aより低い位置まで移動させる必要がない。
図7(A)は、第2変形例に係る端面修正部86の構成例を模式的に示す正面図(側面図)であり、図7(B)は、端面修正部86を用いたマウントフランジ42の端面44aの修正について説明するための部分断面図である。
図7(A)に示すように、第2変形例に係る端面修正部86は、クランプ78のクランプベース78aに固定された基台部86aを有している。この基台部86aの上面には、上下方向に移動するロッド部86bの下端側が挿入されている。ロッド部86bの上端側には、砥石支持部86cの下端部が連結されている。砥石支持部86cの上部には、砥石固定部86dが螺子86eによって取り付けられている。
砥石支持部86cと砥石固定部86dとの間には、マウントフランジ42の端面44aを研磨するための研磨砥石82が配置されている。研磨砥石82は、砥石支持部86cと砥石固定部86dとによって着脱可能に固定されている。研磨砥石82の一部は、砥石支持部86c及び砥石固定部86dの外部に露出している。
なお、この第2変形例でも、上述した接触検知器62によってマウントフランジ42の端面44aと研磨砥石82との接触を検知できるように、端面修正部86の少なくとも一部が、ステンレス、アルミニウム等の導電性を持つ金属材料で構成される。
また、この端面修正部86の基台部86aには、基台部86aに対してロッド部86b(砥石支持部86c)を上下動させて、研磨砥石82を保持面76aより低い退避位置と保持面76aより高い端面修正実施位置とに選択的に位置付ける位置付けユニット(不図示)が設けられている。
マウントフランジ42の端面44aを修正する際には、図7(B)に示すように、まず、研磨砥石82を保持面76aより高い端面修正実施位置に位置付ける。また、チャックテーブル14を回転させるとともに、切削ユニット18の高さを調整して、端面修正部86に固定されている研磨砥石82をマウントフランジ42の端面44aに対面させる。
そして、切削ユニット18をY軸方向に移動させてマウントフランジ42の端面44aを研磨砥石82に接触させた後に、スピンドル40を回転させる。これにより、マウントフランジ42の端面44aを研磨砥石82で研磨して、スピンドル40の軸心方向に対して垂直かつ平坦に修正できる。
このように、第2変形例に係る端面修正部86は、基台部86aに対してロッド部86b(砥石支持部86c)を上下動させて、研磨砥石82を退避位置と端面修正実施位置とに選択的に位置付ける位置付けユニットを有するので、端面44aを修正する際に、マウントフランジ42を保持面76aより低い位置まで移動させる必要がない。
なお、上記実施形態及び変形例では、1組の切削ユニット18を備える切削装置2について説明しているが、本発明の切削装置は、2組以上の切削ユニットを備えても良い。例えば、Y軸方向に平行な1本の直線上に2組の切削ユニットが配置され、2個の切削ブレードが対面する、いわゆるフェイシングデュアルタイプの切削装置の場合には、チャックテーブルのテーブル本体(本体部)を挟んで配置される2個のクランプに端面修正部を設けることで、2組の切削ユニットがそれぞれ備えるマウントフランジ(2個のマウントフランジ)の端面を同様のタイミングで修正することもできる。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 切削装置
4 基台
4a,4b,4c 開口
6 カセットエレベータ
8 カセット
10 X軸移動機構(加工送りユニット)
10a X軸移動テーブル
12 防塵防滴カバー
14 チャックテーブル
14a 保持面
16 クランプ
18 切削ユニット(加工ユニット)
20 支持構造
22 切削ユニット移動機構(割り出し送りユニット)
24 Y軸ガイドレール
26 Y軸移動プレート
28 Y軸ボールネジ
30 Z軸ガイドレール
32 Z軸移動プレート
34 Z軸ボールネジ
36 Z軸パルスモータ
38 スピンドルハウジング
40 スピンドル
40a ボルト穴
42 マウントフランジ
42a 開口
44 フランジ部
44a 端面(接触面)
46 第1ボス部
46a 外周面
48 第2ボス部
50 ワッシャー
52 ボルト
54 切削ブレード
54a 開口
56 支持基台
58 切り刃
60 固定プレート
60a 開口
62 接触検知器
64 撮像ユニット(カメラ)
66 洗浄ユニット
68 制御ユニット
70 モニタ(報知ユニット)
72 テーブル本体(本体部)
74 枠体
74a 開口
76 保持板
76a 保持面
78 クランプ(フレーム固定部)
78a クランプベース
78b クランプ爪
80 端面修正部
80a 砥石支持部
80b 砥石固定部
80c 螺子
82 研磨砥石
84 端面修正部
84a 軸(基台部)
84b 砥石支持部
84c 砥石固定部
84d 螺子
86 端面修正部
86a 基台部
86b ロッド部
86c 砥石支持部
86d 砥石固定部
86e 螺子
11 被加工物
13 粘着テープ(ダイシングテープ)
15 フレーム
17 被加工物ユニット

Claims (3)

  1. 環状のフレームの開口に張られた粘着テープによって被加工物が支持されてなる被加工物ユニットを保持するチャックテーブルと、スピンドルの先端に固定されたマウントフランジに切削ブレードが装着され該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ユニットと、該チャックテーブルと該切削ユニットとを相対的に移動させる移動ユニットと、を備える切削装置であって、
    該チャックテーブルは、
    該粘着テープを介して被加工物を保持する保持面を備える本体部と、
    該本体部の外周縁より外側で該フレームを固定するフレーム固定部と、
    該フレーム固定部に設けられ、該マウントフランジの該切削ブレードに接触する端面を研磨するための研摩砥石を着脱可能に固定する端面修正部と、を備えることを特徴とする切削装置。
  2. 該端面修正部は、
    該フレーム固定部に固定された基台部と、
    該研摩砥石を支持する砥石支持部と、
    該基台部に対して該砥石支持部を上下動又は回動させて、該研磨砥石を該保持面より低い退避位置と該保持面より高い端面修正実施位置とに選択的に位置付ける位置付けユニットと、を備えることを特徴とする請求項1に記載の切削装置。
  3. 該マウントフランジ、該端面修正部の一部、及び該研磨砥石は導電性を有し、
    該マウントフランジと該端面修正部の一部との間を流れる電流に基づいて該マウントフランジの該端面と該研摩砥石との接触を検知する接触検知器を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の切削装置。
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