JP7047985B1 - 回転子およびこれを用いた回転電機 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本開示の実施の形態1に係る回転子を備えた回転電機を示す縦断面図、図2は、図1のI-I矢視断面図である。なお、縦断面図とは、回転軸の軸心を含む断面を示す断面図である。また、便宜上、回転軸の軸心と平行な方向を軸方向3、回転軸の軸心を中心として、回転軸の軸心と直交する方向を径方向、回転軸を中心として回転する方向を周方向とする。
図1に示すように、回転電機100は、略円筒状のフレーム13と、フレーム13の軸方向の両端に装着されて、フレーム13の軸方向両側の開口を塞ぐ一対のブラケット14と、一対のブラケット14に装着された軸受15に支持されて、フレーム13内に回転可能に設けられた回転軸16と、を備える。回転電機100は、回転軸16に固着されてフレーム13内に回転可能に設けられた回転子20と、フレーム13内に挿入、保持されて、回転子20の外径側に同軸に設けられた固定子10と、をさらに備える。回転子20と固定子10との間には、ギャップGが形成されている。フレーム13、ブラケット14、軸受15および回転軸16は、周知技術であるため各構成のその他の詳細な説明は省略する。
また、各磁石22は、短辺と平行に着磁されると説明したが、必ずしも短辺と平行とは限らず、長辺と平行もしくは、平行ではないものに、適宜変更できるものである。
以下に、実施の形態2に係る回転子について図を用いて説明する。
図10は、実施の形態2にかかる回転子20の要部横断面図である。図において、第2の磁石222は、q軸上に設けられるバイパスバリア23よりも径内側の回転子コア21のq軸上に設けられる。第2の磁石222は、N極磁極において、図中に矢印で示すように、第2の磁石222の磁束が固定子10側に向かうように着磁される。第2の磁石222は、q軸上に設けられるため、S極磁極においては、着磁方向は反対となる。その他の構成は実施の形態1と同様である。
以下に、実施の形態3に係る回転子について図を用いて説明する。
図11は、実施の形態3にかかる回転子20の要部横断面図である。図において、第2の磁石222は、その周方向端部のうちd軸に近い径内側端部がq軸に近い径内側端部よりも軸心に近くなるように傾きをもって配置される。また、同極内の第2の磁石222はd軸に対して線対称に配置される。第2の磁石222の着磁は、第2の磁石の磁束が固定子10側に向かうように着磁される。すなわち、1磁極内の各磁石22は、2層に構成される。その他の構成は実施の形態1または実施の形態2と同様である。
以下に、実施の形態4に係る固定子および回転子について図を用いて説明する。
図12は、実施の形態4にかかる図1のI-I矢視断面図である。固定子10は、円環状の固定子コア11と、固定子コア11に装着された固定子コイル12と、を備える。固定子コア11は、円環状のコアバック18と、コアバック18の内周面から径方向内方に突出する複数のティース19と、を備え、例えば、電磁鋼板の薄板を軸方向に積層、一体化して構成される。ティース19は、周方向に等角ピッチで12本配列されている。ティース19の最内径部の周方向幅をTとする。固定子コイル12は、ティース19に導体線を巻回して形成された集中巻コイルにより構成される。その他の構成は実施の形態1~3と同様である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
Claims (14)
- 回転子コアを備え、
前記回転子コアの磁極中心をd軸とし、前記d軸と電気的に直交する方向の軸をq軸としたとき、
前記回転子コアは、前記q軸上に設けられる非磁性領域のバイパスバリアと、前記回転子コアの前記q軸よりも前記d軸に近い領域に設けられる第1の磁石と、前記回転子コアの前記第1の磁石よりも径内側の領域に少なくとも一部が設けられる第2の磁石と、を有し、
前記第2の磁石は、前記回転子コアの前記第1の磁石よりも前記q軸に近い領域に設けられ、
前記第2の磁石の前記q軸に最も近い端点は、前記回転子コア内の前記バイパスバリアの最も径内側の面である最径内面よりも径内側に位置し、
前記第2の磁石と前記バイパスバリアとの径方向間に、固定子で発生する磁束の経路となる磁束バイパス部を有することを特徴とする
回転子。 - 前記回転子コアは、前記q軸を介して隣接して設けられる複数の前記第2の磁石と、
前記固定子で発生する磁束の経路および隣接する一方の前記第2の磁石から他方の前記第2の磁石をとおり前記回転子コアの内部で短絡する前記第2の磁石の磁束の経路となる前記磁束バイパス部と、
前記バイパスバリアよりも径内側の前記回転子コアであって、隣接する複数の前記第2の磁石の周方向間の前記回転子コアであるq軸磁路部と、を有し、
前記q軸磁路部の前記q軸に直交する最短の距離である最短距離Cは、前記磁束バイパス部の最小の距離である最小距離Dよりも大きいことを特徴とする
請求項1に記載の回転子。 - 前記第2の磁石は、周方向両端にフラックスバリアを有し、
前記q軸磁路部の前記最短距離Cは、前記q軸を介して隣接する前記フラックスバリアの間の前記回転子コアの幅であり、
前記磁束バイパス部の前記最小距離Dは、前記バイパスバリアと前記第2の磁石の間または前記バイパスバリアと前記フラックスバリアとの間の幅であることを特徴とする
請求項2に記載の回転子。 - 前記q軸磁路部の前記最短距離Cと前記磁束バイパス部の前記最小距離Dとは、
C≧D×2の関係を満たすことを特徴とする
請求項2または請求項3に記載の回転子。 - 前記バイパスバリアのd軸側端部と軸心とを結ぶ直線の前記d軸側に前記第2の磁石が位置することを特徴とする
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転子。 - 前記第2の磁石は、周方向両端部のうち、前記q軸に近い側の端部が前記q軸から遠い側の端部よりも軸心に近く、前記q軸側から遠い端部が他方の端部よりも前記回転子コアの径外面に近くなるように傾きを有して配置されることを特徴とする
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転子。 - 前記第2の磁石は、前記バイパスバリアの最も径内側の面である最径内面よりも径内側であって、前記回転子コアの前記q軸上に設けられることを特徴とする
請求項1に記載の回転子。 - 前記回転子コアは、前記d軸を介して隣接して設けられる複数の前記第2の磁石を有し、
複数の前記第2の磁石は、周方向端部のうち、前記d軸に近い径内側の端部が前記q軸に近い径内側の端部よりも軸心に近くなるように傾きを有し、前記d軸に対して線対称に設けられることを特徴とする
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転子。 - 前記第1の磁石は、前記d軸上に設けられ、
前記第1の磁石の最も径外側の最径外面と前記d軸との交点から前記回転子コアの外周面までの最小の距離を距離Eとし、前記第1の磁石の最も径外側の端点から前記回転子コアの外周面までの最小の距離を距離Fとしたとき、
E>Fの関係を満たすことを特徴とする
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転子。 - 前記回転子コアは、1磁極を構成する前記第1の磁石と前記第2の磁石とを含む磁石群を有し、
前記磁石群は、周方向に離間して前記回転子コアに設けられることを特徴とする
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の回転子。 - 前記第2の磁石の幅をHとし、
前記第2の磁石の周方向間の前記回転子コアであるq軸磁路部の前記q軸に直交する最短の距離である最短距離Cとしたとき、
H≧C×2の関係を満たすことを特徴とする
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の回転子。 - 前記第2の磁石の前記q軸に最も近い端点は、前記回転子コア内の前記バイパスバリアの最も径内側の面である最径内面よりも径内側に位置して前記第2の磁石の磁束入出力面は、前記q軸に対して傾きを有し、
前記回転子コアの最も径外側の最径外面と前記q軸に最も近い前記第2の磁石の角部とを前記q軸に平行に結んだときの距離を距離Aとし、
前記バイパスバリアの最も内径側の最径内面と前記回転子コアの最径外面とを前記q軸に平行に結んだときの前記回転子コアの径外面と前記バイパスバリアまでの最も大きい距離を距離Bとしたとき、
距離Aは距離Bよりも大きいことを特徴とする
請求項1から11のいずれか1項に記載の回転子。 - 請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の回転子と、
前記回転子の径外側に空隙を有して設けられる前記固定子と、
を有することを特徴とする
回転電機。 - 前記固定子は固定子コアと固定子コイルを有し、
前記固定子コアは円環状のコアバックと、前記コアバックから径方向内側へ突出した複数のティースとを有しており、
前記ティースの最内径部の周方向幅をTとし、前記q軸上に設けられる非磁性領域の前記バイパスバリアの最外径部の周方向幅をPとしたとき、
P≧Tの関係を満たすことを特徴とする
請求項13に記載の回転電機。
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