JP5920472B2 - 回転電機およびロータ - Google Patents

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Description

この発明は、回転電機およびロータに関する。
従来、ロータコアに永久磁石が埋め込まれた回転電機が知られている。このような回転電機は、たとえば、特開2001−69735号公報に開示されている。
上記特開2001−69735号公報には、回転子鉄心(ロータコア)と、回転子鉄心に埋め込まれた複数の永久磁石と、回転子鉄心に対向するように配置された固定子(ステータコア)とを備えた回転電機が開示されている。この回転電機では、複数の永久磁石は、磁石界磁軸とd軸とが互いに電気的に直交するように配置され、q軸の電機子磁束を磁石磁束により相殺してq軸とd軸との電機子磁束の差を大きくすることによって主にリラクタンストルク成分からなるトルクを発生させている。
特開2001−69735号公報
しかしながら、上記特開2001−69735号公報の回転電機では、q軸の電機子磁束を磁石磁束により相殺してq軸とd軸との電機子磁束の差を大きくすることによって主にリラクタンストルク成分からなるトルクを発生させているため、磁石磁束によるトルクをほとんど利用できないという不都合がある。このため、回転電機のトルクをより大きくすることが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、回転電機のトルクをより大きくすることが可能な回転電機およびロータを提供することである。
第1の局面による回転電機は、ロータコアと、ロータコアに埋め込まれた複数の永久磁石と、ロータコアに対向するように配置されたステータコアとを備え、複数の永久磁石は、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔てて同じ第1磁極が互いに対向するように配置された一対の第1永久磁石を含み、ロータコアは、d軸の磁路中に形成された空隙を含み、複数の永久磁石は、第1永久磁石に隣接するとともに第1磁極とは異なる第2磁極がd軸の磁路側を向くように配置された第2永久磁石をさらに含み、空隙は、隣接する第1永久磁石の第1磁極と第2永久磁石の第2磁極との境界近傍のd軸の磁路中に形成されている
第1の局面による回転電機では、上記のように、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔てて同じ第1磁極が互いに対向するように配置された一対の第1永久磁石を設けることによって、磁石界磁軸とd軸とを互いに同じ方向にすることができるので、磁石磁束によるトルクおよび電機子磁束によるリラクタンストルクを互いに相殺させることなく発生させることができる。これにより、回転電機のトルクをより大きくすることができる。また、ロータコアに、d軸の磁路中に空隙を設けることによって、磁石磁束がd軸の磁路を介して短絡するのを空隙により抑制することができるので、磁石磁束によるトルクを効率よく発生させることができる。
第2の局面によるロータは、ロータコアと、ロータコアに埋め込まれた複数の永久磁石とを備え、複数の永久磁石は、磁石界磁軸とd軸とが互いに同じ方向になるように配置され、ロータコアは、d軸の磁路中に形成された空隙を含み、複数の永久磁石は、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔てて同じ第1磁極が互いに対向するように配置された一対の第1永久磁石と、第1永久磁石に隣接するとともに第1磁極とは異なる第2磁極がd軸の磁路側を向くように配置された第2永久磁石とを含み、空隙は、隣接する第1永久磁石の第1磁極と第2永久磁石の第2磁極との境界近傍のd軸の磁路中に形成されている

第2の局面によるロータでは、上記のように、複数の永久磁石を、磁石界磁軸とd軸とが互いに同じ方向になるように配置することによって、磁石磁束によるトルクおよび電機子磁束によるリラクタンストルクを互いに相殺させることなく発生させることができるので、回転電機のトルクをより大きくすることが可能なロータを提供することができる。また、ロータコアに、d軸の磁路中に空隙を設けることによって、磁石磁束がd軸の磁路を介して短絡するのを空隙により抑制することができるので、磁石磁束によるトルクを効率よく発生させることができる。
上記回転電機およびロータによれば、回転電機のトルクをより大きくすることができる。
第1実施形態による回転電機の平面図である。 第1実施形態による回転電機のロータを通る磁束を示した平面図である。 第1実施形態による回転電機の電流位相角とトルクとの関係を示した図である。 第1実施形態による回転電機の弱め界磁制御を行った場合のベクトル図である。 第1実施形態による回転電機の強め界磁制御を行った場合のベクトル図である。 第2実施形態による回転電機の平面図である。 第2実施形態による回転電機のロータを通る磁束を示した平面図である。 第3実施形態による回転電機の平面図である。 第3実施形態による回転電機のロータを通る磁束を示した平面図である。 第1実施形態の変形例による回転電機の平面図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1および図2を参照して、第1実施形態による回転電機100の構成について説明する。
図1に示すように、回転電機100は、固定部であるステータ1と、回転部であるロータ2とを備えている。ステータ1は、ステータコア11と、巻線12とを含んでいる。ステータコア11は、円筒形状に形成されている。また、ステータコア11には、複数のスロット13が形成されている。スロット13とスロット13との間のステータコア11の部分は、ティース部14を構成している。巻線12は、スロット13間に巻回されている。なお、巻線12は、集中巻、または、分布巻によって巻回されている。
ロータ2は、ロータコア21と、シャフト22と、永久磁石23aおよび23bとを含んでいる。ロータコア21は、スリット24と、フラックスバリア25とを有する。また、ロータコア21は、ステータコア11の内側に対向するように配置されている。また、ロータコア21は、たとえば電磁鋼板を積層して形成されている。なお、ロータコア21は、たとえば、鉄などの強磁性体部材を円形に折り曲げたものであってもよいし、円筒形の強磁性体部材であってもよい。また、円筒形の強磁性体部材は、鋳物等により構成されてもよい。なお、永久磁石23aは、「第1永久磁石」の一例であり、永久磁石23bは、「第2永久磁石」の一例である。また、スリット24は、「空隙」の一例である。
シャフト22は、ロータコア21の中心を貫通するように設けられている。この、シャフト22は、ロータコア21を回転可能に支持するように構成されている。また、シャフト22は、非磁性体(たとえば、非磁性ステンレス鋼)により形成されている。
永久磁石23aおよび23bは、ロータコア21に埋め込まれている。また、永久磁石23a(23b)は、それぞれ、互いに対向するように2対(合計4つ)設けられている。また、一対の永久磁石23aは、図2に示すように、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔ててN極が互いに対向するように配置されている。また、一対の永久磁石23bは、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔ててS極が互いに対向するように配置されている。つまり、永久磁石23aは、N極がd軸の磁路側を向くように配置されており、永久磁石23bは、S極がd軸の磁路側を向くように配置されている。また、複数の永久磁石23aおよび23bは、電機子のd軸(リラクタンスモータとしてのd軸)と、磁石界磁軸とが互いに同じ方向になるように配置されている。また、対向する一対の永久磁石23a(23b)は、それぞれ、d軸に沿って互いに平行に延びるように配置されている。また、永久磁石23bは、永久磁石23aに隣接するように配置されている。すなわち、永久磁石23bは、一対の永久磁石23aの各々に対して略直交する方向に延びるように隣接して配置されている。
また、図2に示すように、q軸を挟んで隣接する永久磁石23aおよび23bは、磁極が互いに逆向きの状態で対向し、かつ、略扇形状のフラックスバリア25を取り囲むように(略扇形状のフラックスバリア25の直線状部25aおよび25bに沿って)配置されている。具体的には、永久磁石23aは、フラックスバリア25側にS極を向けて配置されている。永久磁石23bは、フラックスバリア25側にN極を向けて配置されている。つまり、q軸を挟んで隣接する永久磁石23aおよび23bは、互いに異なる磁極をフラックスバリア25側に向けて略V字形状に配置されている。また、永久磁石23aおよび23bは、幅Wm(図1参照)を有するように形成されている。また、永久磁石23aおよび23bは、たとえば、フェライト系の永久磁石により構成されている。
ここで、第1実施形態では、スリット24は、永久磁石23aおよび23bの磁石磁束が磁気的に短絡する(永久磁石23aのN極と永久磁石23bのS極とが、ロータコア21の内側で磁気的に短絡する)のを抑制するように構成されている。具体的には、スリット24は、隣接する永久磁石23aおよび23bの短絡する磁石磁束の方向と交差する方向に延びるスリット状の空間(空隙)により構成されている。また、スリット24は、d軸の磁路中に形成されている。つまり、スリット24は、図2に示すように、電機子磁束(d軸)の方向と交差(直交)する方向に延びるように形成されている。また、スリット24は、隣接する永久磁石23aのN極と永久磁石23bのS極との境界近傍のd軸の磁路中に形成されている。
また、スリット24は、q軸を挟んで隣接する永久磁石23aのN極と永久磁石23bのS極とが、ロータコア21の内側を通って短絡するのを抑制する位置に配置されている。具体的には、スリット24は、隣接する永久磁石23aのN極と永久磁石23bのS極との境界近傍のd軸の磁路中において、永久磁石23aおよび永久磁石23bの延びる方向と交差する方向に延びるように形成されている。より詳細には、スリット24は、ロータコア21の半径方向と交差する方向の短絡する磁石磁束を妨げるように、ロータコア21の半径方向に沿って直線状に延びるように形成されている。つまり、スリット24は、隣接する永久磁石23aと永久磁石23bとの境界近傍からロータコア21の半径方向の内側に向かってシャフト22の近傍まで直線状に延びるように形成されている。また、スリット24は、磁石磁束および電機子磁束のq軸方向に沿って延びるように形成されている。
また、スリット24は、図1に示すように、ロータコア21とステータコア11との間のギャップWgよりも大きい幅W1を有するように形成されている。具体的には、スリット24は、ロータコア21とステータコア11との間のギャップWgの2倍よりも大きい幅W1を有するように形成されている。また、スリット24は、永久磁石23aおよび23bの幅Wmよりも小さい幅W1を有するように形成されている。これにより、スリット24は、隣接する永久磁石23aおよび23bの短絡する磁石磁束を通さないように構成されている。また、電機子磁束が、永久磁石23aおよび23bを通らないように構成されている。
フラックスバリア25は、ロータコア21の外周部近傍に形成されている。また、フラックスバリア25は、永久磁石23aおよび23bに対してスリット24と反対側に形成されている。また、フラックスバリア25は、ロータコア21に磁気的な突極性(磁界が通りやすい軸および通り難い軸)を持たせるために形成されている。また、フラックスバリア25は、スリット24に対してロータコア21の半径方向に所定の間隔を隔てて形成されている。これにより、図2に示すように、永久磁石23bのN極と永久磁石23aのS極との磁石磁束が、スリット24およびフラックスバリア25の間を通って短絡される。また、フラックスバリア25は、平面視において、略扇形状を有する空間により構成されている。また、フラックスバリア25は、磁石磁束および電機子磁束のq軸方向(q軸上)に形成されている。
次に、図3〜図5を参照して、第1実施形態による回転電機100の強め界磁制御および弱め界磁制御について説明する。
第1実施形態による回転電機100は、図3に示すような、電流位相角に対するトルクの特性を有する。つまり、この回転電機100では、電機子磁束により発生するリラクタンストルクは、電流位相角が遅れ位相(負の位相)の場合大きくなり、電流位相角が進み位相(正の位相)の場合小さくなる。したがって、電圧が飽和する前に、電流位相角を遅らせる強め界磁制御を行うことにより、合成トルクを大きくすることが可能である。この場合、図5に示すように、力率角は大きくなるものの、トルクが大きくなるので、結果として、所望の出力を得ることが可能である。また、電圧が飽和した場合に、電流位相角を進ませて弱め界磁制御を行うことにより、電圧の飽和に起因する出力の低下を抑制することが可能である。つまり、図4に示すように、電流位相角を進ませることにより、電流と電圧との力率角を小さくして、出力が低下するのを抑制する。このように、強め界磁制御および弱め界磁制御の両方の制御を行うことができるので、可変速範囲を広範囲にすることが可能であり、自動車に搭載するのに適した回転電機100の特性を得ることが可能である。
第1実施形態では、上記のように、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔てて同じ磁極が互いに対向するように配置された一対の永久磁石23aを設けることによって、磁石界磁軸とd軸とを互いに同じ方向にすることができるので、磁石磁束によるトルクおよび電機子磁束によるリラクタンストルクを互いに相殺させることなく発生させることができる。これにより、回転電機100のトルクをより大きくすることができる。また、ロータコア21に、d軸の磁路中にスリット24を設けることによって、そのスリット24により、磁石磁束がd軸の磁路を介して短絡するのを抑制することができるので、磁石磁束によるトルクを効率よく発生させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、永久磁石23aに隣接するとともにS極がd軸の磁路側を向くように配置された永久磁石23bを設け、スリット24を、隣接する永久磁石23aのN極と永久磁石23bのS極との境界近傍のd軸の磁路中に形成する。これにより、隣接する永久磁石23aのN極と永久磁石23bのS極とがd軸の磁路側で短絡するのを容易に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、スリット24を、隣接する永久磁石23aのN極と永久磁石23bのS極との境界近傍のd軸の磁路中において、d軸と交差(直交)する方向に延びるように形成する。これにより、スリット24をd軸の方向に沿って延びるように形成する場合に比べて、電機子磁束がスリット24を通過する距離を短くすることができるので、磁石磁束がd軸の磁路を介して短絡するのを抑制しつつ、電機子磁束を通しやすくすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、スリット24は、ロータコア21とステータコア11との間のギャップWgよりも大きい幅W1を有する。これにより、永久磁石23aおよび23bの磁石磁束をスリット24よりもロータコア21とステータコア11との間のギャップの方を通りやすくすることができるので、永久磁石23aおよび23bの磁石磁束が磁気的に短絡するのを容易に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、スリット24は、ロータコア21とステータコア11との間のギャップWgの2倍よりも大きい幅W1を有する。これにより、ロータコア21とステータコア11との間のギャップを2回通って(往復して)戻ってくる永久磁石23aおよび23bの磁石磁束を、スリット24よりもロータコア21とステータコア11との間のギャップを通りやすくすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、スリット24は、永久磁石23aおよび23bの幅Wmよりも小さい幅W1を有する。これにより、電機子磁束が永久磁石23aおよび23bを通らずに、スリット24を通るようにすることができるので、電機子磁束が永久磁石23aおよび23bを通る場合と異なり、弱め界磁制御を行う際に、磁石磁束が電機子磁束により減磁することを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、永久磁石23aおよび23bを、それぞれ、d軸に沿って延びるように配置し、スリット24を、隣接する永久磁石23aのN極と永久磁石23bのS極との境界近傍のd軸の磁路中において、永久磁石23aおよび23bの延びる方向と交差する方向に延びるように形成する。これにより、永久磁石23aおよび23bの延びる方向と交差する方向に延びるスリット24によって、磁石磁束がd軸の磁路を介して短絡するのを効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、一対の永久磁石23aを、d軸に沿って互いに平行に対向して延びるように配置し、永久磁石23bを、一対の永久磁石23aの各々に対して略直交する方向に延びるように配置し、スリット24を、永久磁石23aおよび23bの境界近傍からロータコア21の半径方向の内側に向かって直線状に延びるように形成する。これにより、ロータコア21の半径方向に沿って直線状に延びるスリット24によって、永久磁石23aおよび23bの磁石磁束が短絡するのを効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ロータコア21を回転可能に支持する非磁性体により形成されたシャフト22を設け、スリット24を、永久磁石23aおよび23bの境界近傍からロータコア21の半径方向の内側に向かってシャフト22の近傍まで直線状に延びるように形成する。これにより、非磁性体のシャフト22とスリット24との両方により、永久磁石23aおよび23bの磁石磁束が短絡するのをより効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、永久磁石23aおよび23bを、フェライト系の永久磁石により構成する。このように希土類磁石に比べて磁力の弱いフェライト系の磁石を用いる場合にも、電機子磁束によるリラクタンストルクを有効に利用可能な本出願の構成により、所望の出力を容易に得ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ロータコア21の外周部近傍で、かつ、永久磁石23aおよび23bに対してスリット24と反対側にフラックスバリア25を設け、永久磁石23aおよび23bを、フラックスバリア25を囲むように配置する。これにより、フラックスバリア25により、ロータコア21に磁気的な突極性を持たせることができるとともに、フラックスバリア25を囲む複数の永久磁石23aおよび23bにより、磁石磁束を強めることができる。
(第2実施形態)
次に、図6および図7を参照して、第2実施形態による回転電機200の構成について説明する。第2実施形態では、スリットがロータコアの半径方向に沿って延びるように形成されていた上記第1実施形態とは異なり、スリットがロータコアの半径方向と直交する方向に延びるように形成されている例について説明する。なお、第2実施形態において上記第1実施形態と同様の構成については、同一符号を用いるとともに説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態によるロータ3は、ロータコア31と、シャフト32と、永久磁石33a、33b、33cおよび33dとを含んでいる。ロータコア31は、スリット34と、フラックスバリア25とを有する。また、ロータコア31は、ステータコア11の内側に対向するように配置されている。また、ロータコア31は、たとえば電磁鋼板を積層して形成されている。なお、ロータコア31は、たとえば、鉄などの強磁性体部材を円形に折り曲げたものであってもよいし、円筒形の強磁性体部材であってもよい。また、円筒形の強磁性体部材は、鋳物等により構成されてもよい。なお、永久磁石33aおよび33cは、「第1永久磁石」の一例であり、永久磁石33bおよび33dは、「第2永久磁石」の一例である。また、スリット34は、「空隙」の一例である。
シャフト32は、ロータコア31の中心を貫通するように設けられている。この、シャフト32は、ロータコア31を回転可能に支持するように構成されている。また、シャフト32は、磁性体(たとえば、磁性ステンレス鋼)により形成されている。ここで、第2実施形態では、永久磁石33aおよび33b(33cおよび33d)の磁石磁束がロータコア31の半径方向内側で磁気的に短絡しても構わないので、シャフト32は、磁性体でも問題ない。
永久磁石33a〜33dは、ロータコア31に埋め込まれている。また、永久磁石33a(33b〜33d)は、それぞれ、互いに対向するように2対(合計4つ)設けられている。また、一対の永久磁石33aは、図7に示すように、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔ててN極が互いに対向するように配置されている。また、一対の永久磁石33bは、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔ててS極が互いに対向するように配置されている。つまり、永久磁石33aは、N極がd軸の磁路側を向くように配置されており、永久磁石33bは、S極がd軸の磁路側を向くように配置されている。また、一対の永久磁石33bは、一対の永久磁石33aに対してd軸方向にそれぞれ直線状に隣接するように配置されている。一対の永久磁石33cは、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔ててS極が互いに対向するように配置されている。また、一対の永久磁石33dは、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔ててN極が互いに対向するように配置されている。つまり、永久磁石33cは、S極がd軸の磁路側を向くように配置されており、永久磁石33dは、N極がd軸の磁路側を向くように配置されている。また、一対の永久磁石33dは、一対の永久磁石33cに対してd軸方向にそれぞれ直線状に隣接するように配置されている。また、永久磁石33aおよび33bは、永久磁石33cおよび33dに対して略直交する方向に延びるように配置されている。
また、永久磁石33a〜33dは、電機子のd軸(リラクタンスモータとしてのd軸)と、磁石界磁軸とが互いに同じ方向になるように配置されている。また、対向する一対の永久磁石33a(33b〜33d)は、それぞれ、d軸に沿って互いに平行に延びるように配置されている。また、隣接する永久磁石33a〜33dは、磁極が互い違いになるように略扇形状のフラックスバリア25を取り囲むように(略扇形状のフラックスバリア25の直線状部25aおよび25bに沿って)配置されている。具体的には、永久磁石33aは、フラックスバリア25側にS極を向けて配置されている。永久磁石33bは、フラックスバリア25側にN極を向けて配置されている。永久磁石33cは、フラックスバリア25側にN極を向けて配置されている。永久磁石33dは、フラックスバリア25側にS極を向けて配置されている。また、フラックスバリア25を取り囲んで隣接する永久磁石33a〜33dは、略V字形状に配置されている。また、永久磁石33a〜33dは、幅Wm(図6参照)を有するように形成されている。また、永久磁石33a〜33dは、たとえば、フェライト系の永久磁石により構成されている。
ここで、第2実施形態では、スリット34は、永久磁石33aおよび33b(33cおよび33d)の磁石磁束が磁気的に短絡するのを抑制するように構成されている。具体的には、スリット34は、隣接する永久磁石33aおよび33b(33cおよび33d)の短絡する磁石磁束の方向と交差する方向に延びるスリット状の空間(空隙)により構成されている。また、スリット34は、d軸の磁路中に形成されている。つまり、スリット34は、図7に示すように、電機子磁束の方向(d軸)と略直交する方向に延びるように形成されている。また、スリット34は、隣接する永久磁石33aのN極(33cのS極)と永久磁石33bのS極(33dのN極)との境界近傍のd軸の磁路中に形成されている。
また、スリット34は、d軸方向に沿って隣接する永久磁石33aのN極(33cのS極)と永久磁石33bのS極(33dのN極)とが、短絡するのを抑制する位置に配置されている。具体的には、スリット34は、一方の永久磁石33aのN極と一方の永久磁石33bのS極との境界近傍から、d軸の磁路を挟んで対向するように配置された他方の永久磁石33aのN極と他方の永久磁石33bのS極との境界近傍まで直線状に延びるように形成されている。また、スリット34は、一方の永久磁石33cのS極と一方の永久磁石33dのN極との境界近傍から、d軸の磁路を挟んで対向するように配置された他方の永久磁石33cのS極と他方の永久磁石33dのN極との境界近傍まで直線状に延びるように形成されている。また、スリット34は、ロータコア31の半径方向と略直交する方向に沿って延びるように形成されている。
また、スリット34は、図6に示すように、ロータコア31とステータコア11との間のギャップWgよりも大きい幅W2を有するように形成されている。具体的には、スリット34は、ロータコア31とステータコア11との間のギャップWgの2倍よりも大きい幅W2を有するように形成されている。また、スリット34は、永久磁石33a〜33dの幅Wmよりも小さい幅W2を有するように形成されている。これにより、スリット34は、永久磁石33a〜33dの短絡する磁石磁束を通さないように構成されている。また、電機子磁束が、永久磁石33a〜33dを通らないように構成されている。
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、スリット34を、一方の永久磁石33aのN極(33cのS極)と一方の永久磁石33bのS極(33dのN極)との境界近傍から、d軸の磁路を挟んで対向するように配置された他方の永久磁石33aのN極(33cのS極)と他方の永久磁石33bのS極(33dのN極)との境界近傍まで直線状に延びるように形成する。これにより、スリット34により、永久磁石33aおよび33b(33cおよび33d)の短絡する磁石磁束を効果的に妨げることができる。
また、第2実施形態では、上記のように、スリット34を、d軸と略直交する方向に延びるように形成する。これにより、d軸と略直交する方向に延びるスリット34によって、磁石磁束がd軸の磁路を介して短絡するのを容易に抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、スリット34を、ロータコア31の半径方向と略直交する方向に沿って延びるように形成する。これにより、ロータコア31の半径方向と直交する方向に沿って延びるスリット34により、永久磁石33aおよび33b(33cおよび33d)の短絡する磁石磁束を効果的に妨げることができる。
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図8および図9を参照して、第3実施形態による回転電機300の構成について説明する。第3実施形態では、d軸方向に隣接する永久磁石を直線状に並べて配置した上記第2実施形態とは異なり、d軸方向に隣接する永久磁石を折れ線状に並べて配置した例について説明する。
図8に示すように、第3実施形態によるロータ4は、ロータコア41と、シャフト42と、永久磁石43a、43b、43cおよび43dとを含んでいる。ロータコア41は、スリット44と、フラックスバリア25とを有する。また、ロータコア41は、ステータコア11の内側に対向するように配置されている。また、ロータコア41は、たとえば電磁鋼板を積層して形成されている。なお、ロータコア41は、たとえば、鉄などの強磁性体部材を円形に折り曲げたものであってもよいし、円筒形の強磁性体部材であってもよい。また、円筒形の強磁性体部材は、鋳物等により構成されてもよい。なお、永久磁石43aおよび43cは、「第1永久磁石」の一例であり、永久磁石43bおよび43dは、「第2永久磁石」の一例である。また、スリット44は、「空隙」の一例である。
シャフト42は、ロータコア41の中心を貫通するように設けられている。この、シャフト42は、ロータコア41を回転可能に支持するように構成されている。また、シャフト42は、上記した第2実施形態と同様に磁性体(たとえば、磁性ステンレス鋼)により形成されている。
永久磁石43a〜43dは、ロータコア41に埋め込まれている。また、永久磁石43a(43b〜43d)は、それぞれ、互いに対向するように2対(合計4つ)設けられている。また、一対の永久磁石43aは、図9に示すように、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔ててN極が互いに対向するように配置されている。また、一対の永久磁石43bは、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔ててS極が互いに対向するように配置されている。つまり、永久磁石43aは、N極がd軸の磁路側を向くように配置されており、永久磁石43bは、S極がd軸の磁路側を向くように配置されている。また、一対の永久磁石43bは、一対の永久磁石43aに対してd軸方向にそれぞれ折れ線状に隣接するように配置されている。つまり、一対の永久磁石43aは、半径方向の外側に向かって広がるように配置されるとともに、一対の永久磁石43bは、半径方向の外側に向かって狭まるように配置されている。
一対の永久磁石43cは、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔ててS極が互いに対向するように配置されている。また、一対の永久磁石43dは、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔ててN極が互いに対向するように配置されている。つまり、永久磁石43cは、S極がd軸の磁路側を向くように配置されており、永久磁石43dは、N極がd軸の磁路側を向くように配置されている。また、一対の永久磁石43dは、一対の永久磁石43cに対してd軸方向にそれぞれ折れ線状に隣接するように配置されている。つまり、一対の永久磁石43cは、半径方向の外側に向かって広がるように配置されるとともに、一対の永久磁石43dは、半径方向の外側に向かって狭まるように配置されている。また、永久磁石43bおよび43dは、図9に示すように、q軸を挟んで隣接するように配置されている。
また、永久磁石43a〜43dは、電機子のd軸(リラクタンスモータとしてのd軸)と、磁石界磁軸とが互いに同じ方向になるように配置されている。また、対向する一対の永久磁石43a(43b〜43d)は、それぞれ、d軸に対して所定の角度を有して配置されている。また、隣接する永久磁石43a〜43dは、磁極が互い違いになるようにフラックスバリア25を取り囲むように配置されている。具体的には、永久磁石43aは、フラックスバリア25側にS極を向けて配置されている。永久磁石43bは、フラックスバリア25側にN極を向けて配置されている。永久磁石43cは、フラックスバリア25側にN極を向けて配置されている。永久磁石43dは、フラックスバリア25側にS極を向けて配置されている。また、フラックスバリア25を取り囲んで隣接する永久磁石43a〜43dは、略U字形状に配置されている。また、永久磁石43a〜43dは、幅Wm(図8参照)を有するように形成されている。また、永久磁石43a〜43dは、たとえば、フェライト系の永久磁石により構成されている。
ここで、第3実施形態では、スリット44は、永久磁石43aおよび43b(43cおよび43d)の磁石磁束が磁気的に短絡するのを抑制するように構成されている。具体的には、スリット44は、隣接する永久磁石43aおよび43b(43cおよび43d)の短絡する磁石磁束の方向と交差する方向に延びるスリット状の空間(空隙)により構成されている。また、スリット44は、d軸の磁路中に形成されている。つまり、スリット44は、図9に示すように、電機子磁束の方向(d軸)と略直交する方向に延びるように形成されている。また、スリット44は、隣接する永久磁石43aのN極(43cのS極)と永久磁石43bのS極(43dのN極)との境界近傍のd軸の磁路中に形成されている。
また、スリット44は、d軸方向に沿って隣接する永久磁石43aのN極(43cのS極)と永久磁石43bのS極(43dのN極)とが、短絡するのを抑制する位置に配置されている。具体的には、スリット44は、一方の永久磁石43aのN極と一方の永久磁石43bのS極との境界近傍から、d軸の磁路を挟んで対向するように配置された他方の永久磁石43aのN極と他方の永久磁石43bのS極との境界近傍まで直線状に延びるように形成されている。また、スリット44は、一方の永久磁石43cのS極と一方の永久磁石43dのN極との境界近傍から、d軸の磁路を挟んで対向するように配置された他方の永久磁石43cのS極と他方の永久磁石43dのN極との境界近傍まで直線状に延びるように形成されている。また、スリット44は、ロータコア41の半径方向と略直交する方向に沿って延びるように形成されている。
また、スリット44は、図8に示すように、ロータコア41とステータコア11との間のギャップWgよりも大きい幅W3を有するように形成されている。具体的には、スリット44は、ロータコア41とステータコア11との間のギャップWgの2倍よりも大きい幅W3を有するように形成されている。また、スリット44は、永久磁石43a〜43dの幅Wmよりも小さい幅W3を有するように形成されている。これにより、スリット44は、永久磁石43a〜43dの短絡する磁石磁束を通さないように構成されている。また、電機子磁束が、永久磁石43a〜43dを通らないように構成されている。
第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態では、スリット(空隙)をステータコアの半径方向に沿って延びるように形成し、上記第2および第3実施形態では、スリット(空隙)をステータコアの半径方向と直交する方向に沿って延びるように形成する構成の例を示したが、空隙がd軸の磁路中に形成されていれば、他の形状(たとえば、ロータコアの半径方向と直角以外に交差する方向に延びる形状)に形成されていてもよい。また、空隙がd軸の磁路中に形成されていれば、スリット状以外の丸形形状や多角形形状に形成されていてもよい。
また、上記第1実施形態では、スリット(空隙)が、シャフト近傍まで延びるように形成されている構成の例を示したが、図10に示す第1実施形態の変形例による回転電機400のように、空隙54を、シャフト52に接続するまで延びるように形成してもよい。この場合、ロータ5は、ロータコア51と、シャフト52と、永久磁石53aおよび53bとを含む。空隙54は、ロータコア51にスリット状に形成されている。これにより、空隙54を、シャフト52に接続するまで延びるように形成することができるので、永久磁石53aおよび53bの磁石磁束が短絡するのをより容易に抑制することが可能である。また、ロータコア51には、外周部近傍の永久磁石53aおよび53bが配置された側の切り欠きにより、フラックスバリア55が形成されている。上記第1実施形態の変形例のように、フラックスバリア55の外周のロータコア部分を無くすようにロータコア51を形成してもよい。
2、3、4、5 ロータ
11 ステータコア
21、31、41、51 ロータコア
22、32、42、52 シャフト
23a、33a、33c、43a、43c、53a 永久磁石(第1永久磁石)
23b、33b、33d、43b、43d、53b 永久磁石(第2永久磁石)
24、34、44 スリット(空隙)
25、55 フラックスバリア
54 空隙
100、200、300、400 回転電機

Claims (18)

  1. ロータコアと
    前記ロータコアに埋め込まれた複数の永久磁石と
    前記ロータコアに対向するように配置されたステータコアとを備え、
    前記複数の永久磁石は、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔てて同じ第1磁極が互いに対向するように配置された一対の第1永久磁石を含み、
    前記ロータコアは、d軸の磁路中に形成された空隙をみ、
    前記複数の永久磁石は、前記第1永久磁石に隣接するとともに第1磁極とは異なる第2磁極がd軸の磁路側を向くように配置された第2永久磁石をさらに含み、
    前記空隙は、隣接する前記第1永久磁石の第1磁極と前記第2永久磁石の第2磁極との境界近傍のd軸の磁路中に形成されている、回転電機。
  2. 前記空隙は、隣接する前記第1永久磁石の第1磁極と前記第2永久磁石の第2磁極との境界近傍のd軸の磁路中において、d軸と交差する方向に延びるように形成されている、請求項に記載の回転電機。
  3. 前記空隙は、d軸と交差する方向に延びるスリット状に形成されている、請求項に記載の回転電機。
  4. スリット状の前記空隙は、前記ロータコアと前記ステータコアとの間のギャップよりも大きい幅を有する、請求項に記載の回転電機。
  5. 前記スリット状の空隙は、前記ロータコアと前記ステータコアとの間のギャップの2倍よりも大きい幅を有する、請求項に記載の回転電機。
  6. スリット状の前記空隙は、前記永久磁石の幅よりも小さい幅を有する、請求項に記載の回転電機。
  7. 前記第1永久磁石および前記第2永久磁石は、d軸に沿って延びるように配置されており、
    前記空隙は、隣接する前記第1永久磁石の第1磁極と前記第2永久磁石の第2磁極との境界近傍のd軸の磁路中において、前記第1永久磁石および前記第2永久磁石の延びる方向と交差する方向に延びるように形成されている、請求項に記載の回転電機。
  8. 前記一対の第1永久磁石は、d軸に沿って互いに平行に対向して延びるように配置されており、
    前記第2永久磁石は、前記一対の第1永久磁石の各々に対して略直交する方向に延びるように2つ配置されており、
    前記空隙は、前記第1永久磁石と前記第2永久磁石との境界近傍から前記ロータコアの半径方向の内側に向かって直線状に延びるように形成されている、請求項に記載の回転電機。
  9. 前記ロータコアを回転可能に支持する非磁性体により形成されたシャフトをさらに備え、
    前記空隙は、前記第1永久磁石と前記第2永久磁石との境界近傍から前記ロータコアの半径方向の内側に向かって前記シャフトの近傍まで直線状に延びるように形成されている、請求項に記載の回転電機。
  10. 前記第2永久磁石は、前記一対の第1永久磁石に対してd軸方向にそれぞれ隣接するように配置されるとともに、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔てて同じ第2磁極が互いに対向するように配置された一対の前記第2永久磁石を含み、
    前記空隙は、一方の前記第1永久磁石の第1磁極と一方の前記第2永久磁石の第2磁極との境界近傍から、d軸の磁路を挟んで対向するように配置された他方の前記第1永久磁石の第1磁極と他方の前記第2永久磁石の第2磁極との境界近傍まで直線状に延びるように形成されている、請求項に記載の回転電機。
  11. 前記空隙は、d軸と略直交する方向に延びるように形成されている、請求項10に記載の回転電機。
  12. 前記空隙は、前記ロータコアの半径方向と略直交する方向に沿って延びるスリット状に形成されている、請求項10に記載の回転電機。
  13. 前記永久磁石は、フェライト系の永久磁石により構成されている、請求項1に記載の回転電機。
  14. 前記ロータコアは、外周部近傍で、かつ、前記永久磁石に対して前記空隙と反対側に形成されたフラックスバリアをさらに含み、
    前記複数の永久磁石は、前記フラックスバリアを取り囲むように配置されている、請求項1に記載の回転電機。
  15. ロータコアと
    前記ロータコアに埋め込まれた複数の永久磁石とを備え、
    前記複数の永久磁石は、磁石界磁軸とd軸とが互いに同じ方向になるように配置され、
    前記ロータコアは、d軸の磁路中に形成された空隙をみ、
    前記複数の永久磁石は、d軸の磁路を挟んで所定の間隔を隔てて同じ第1磁極が互いに対向するように配置された一対の第1永久磁石と、前記第1永久磁石に隣接するとともに第1磁極とは異なる第2磁極がd軸の磁路側を向くように配置された第2永久磁石とを含み、
    前記空隙は、隣接する前記第1永久磁石の第1磁極と前記第2永久磁石の第2磁極との境界近傍のd軸の磁路中に形成されている、ロータ。
  16. 前記空隙は、隣接する前記第1永久磁石の第1磁極と前記第2永久磁石の第2磁極との境界近傍のd軸の磁路中において、d軸と交差する方向に延びるように形成されている、請求項15に記載のロータ。
  17. 前記空隙は、d軸と交差する方向に延びるスリット状に形成されているとともに、スリット状の前記空隙は、前記ロータコアの外周部に対向するように配置されるステータコアと前記ロータコアとの間のギャップよりも大きい幅を有するように形成されている、請求項16に記載のロータ。
  18. 前記空隙は、d軸と交差する方向に延びるスリット状に形成されているとともに、スリット状の前記空隙は、前記永久磁石の幅よりも小さい幅を有するように形成されている、請求項16に記載のロータ。
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