JP7040150B2 - 媒体処理装置およびそれを備えた自動取引装置 - Google Patents
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また、現金自動預払機のリジェクトカセットを紙幣カセット15と同様の構成としているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
通常、リジェクトカセットの筐体61を形成する前側カバー62と後側カバー63を組立てる場合は、図10に示すように、前側カバー62の取付部64を後側カバー63の内面側に挿入して組合せた後に、錠が設けられた扉65を開放し、ネジ66を前側カバー62の取付部64に設けられた貫通穴に挿通させ、後側カバー63に設けられたネジ穴に螺合させてドライバ67で締付け、その後に鍵で扉65を施錠している。
操作表示部3は、現金自動預払機1の正面に設けられたLCD等の表示画面とタッチパネル等を備えており、表示画面に取引種別選択画面や顧客の処置を促す画面、利用者に対する情報等を表示する機能を有すると共に、タッチパネルにより顧客による選択入力等を受付ける。
キー入力部4は、テンキーや、金額の単位を入力するための「万」キー、「千」キー、入力の間違いを訂正するための「訂正」キー、出金金額等の入力終了を指示するための「確認」キー等の各種の入力キーを備えており、顧客の暗証番号や取引金額等の入力を受付ける。
カード取扱部5は、現金自動預払機1の正面に設けられたカード挿入口から挿入された顧客のキャッシュカードやクレジットカード等の取引カードの磁気ストライプやICチップ等に記録されている顧客の口座情報等のカード情報を読み書きする機能等を有している。
紙幣入出金機8は、現金自動預払機1の内部に配置され、顧客が投入した、媒体としての紙幣を受入れ、これを鑑別および計数して収納し、顧客に支払う紙幣を計数して顧客に引渡す機能等を有しており、図2に示すように、入出金口11、鑑別部12、一時保留部13、複数の紙幣カセット15、リジェクトカセット16、これらの間で紙幣を搬送する搬送路17等が設けられている。
鑑別部12は、搬送される紙幣の真偽や正損、金種等を識別する機能、および紙幣の連鎖、斜行等の搬送異常を検出する機能等を有している。
紙幣カセット15は、予め装填された出金に用いる紙幣、および入金された紙幣の中で循環使用する紙幣を金種別に収納する。
本実施例のリジェクトカセット16の筐体21は、図3、図4に示すように、一方が開放された2つの箱状部材である第2のカバーとしての前側カバー22と、第1のカバーとしての後側カバー23とを前後方向、つまり水平方向に組合せて形成され、組合された前側カバー22と後側カバー23で筐体21の内部空間21aを形成する。
更に、後側カバー23の上部には、搬送路17により搬送された紙幣を内部に搬入するための搬入ローラ25aを設けた搬送部25が配置され、搬送部25の下方には、搬送部25により搬入された紙幣を集積する集積部26が配置されている。
この集積板27には、搬入ローラ25aにより搬入された紙幣が、係止板29に先端を係止された状態で厚さ方向に集積され、支持バネ28は、集積板27上に集積された紙幣の自重に応じて集積板27を下方に移動させる。
後側カバー23の内側には、図5、図6に示すように、その外壁を構成する天板23aの両側端部にネジ31の雄ネジを螺合させるための、ネジ固定部としてのネジ穴33がそれぞれ設けられ、底板23bの両側端部にも同様のネジ穴33がそれぞれ設けられている。
本実施例のネジ穴33は、後側カバー23の外壁の内面に開口する袋状の雌ネジ穴である。
後側カバー23の後面板23cの内側には、各ネジ穴33に対向する位置にネジ31を挿通させるための貫通穴である挿通穴35aが設けられたネジ座面受け部35が設けられ、各ネジ座面受け部35と、天板23aまたは底板23bの内面との間には、前側カバー22の取付部32を嵌合させるための所定の隙間S(図6参照)が設けられている。
上記の構成のリジェクトカセット16を組立てる場合は、後側カバー23に搬送部25と集積部26を取付けた後に、図7(a)に示すように、前側カバー22と後側カバー23の開口部を対向させ、図7(b)に示すように、前側カバー22の各取付部32を、ネジ座面受け部35と天板23aまたは底板23bとの間の開口部分を介して、所定の隙間Sに挿入し前側カバー22と後側カバー23を組合せる。
このようなリジェクトカセット16の筐体21を、垂直方向に落下させた場合には、落下時の衝撃により、前側カバー22と後側カバー23が相反する方向に移動する場合があるが、本実施例のネジ31のネジ座面は、後側カバー23に設けられたネジ座面受け部35に押圧した状態でネジ穴33に螺合しているので、ネジ31は後側カバー23と同方向に移動する。
また、ネジ緩みの発生を防止する方法としては、例えば、図8に比較例として示した位置決め構造のように、一の板41に設けた2つの位置決めボス42a、42bに、他の板43に設けた位置決め穴44a、44bを嵌合させ、ネジ46を他の板43に設けられた貫通穴に挿通させ、一の板41の位置決めボス42a、42bの間に設けられたネジ穴に螺合させて締結することにより、一の板41と他の板43との前後、左右方向の移動を規制する方法が考えられる。
以上説明したように、本実施例では、後側カバー23の天板23a、底板23bに袋状のネジ穴33を設け、後面板23cにネジ31を挿通させる挿通穴35aを設けたネジ座面受け部35を所定の隙間Sを介して配置し、その隙間Sに前側カバー22の前面板23aにネジ31を挿通させる穴部32aを設けた取付部32を挿入して、ネジ穴32aと挿通穴35aに挿通させたネジ31で締結するので、取付部32とネジ31のネジ座面との摺動を回避して、ネジ31の緩みを防止することができる。
3 操作表示部
4 キー入力部
5 カード取扱部
6 レシート発行部
8 紙幣入出金機
11 入出金口
12 鑑別部
13 一時保留部
15 紙幣カセット
16 リジェクトカセット
17 搬送路
21、51、61 筐体
21a 内部空間
22、52、62 前側カバー
22a 前面板
23、53、63 後側カバー
23a 天板
23b 底板
23c 後面板
24、65 扉
25 搬送部
25a 搬入ローラ
26 集積部
27 集積板
28 支持バネ
29 係止板
31、46、66 ネジ
32、54、64 取付部
32a 穴部
33 ネジ穴
35 ネジ座面受け部
35a 挿通穴
41 一の板
42a、42b 位置決めボス
43 他の板
44a、44b 位置決め穴
67 ドライバ
Claims (4)
- 媒体を収納する内部空間の一部を形成する第1のカバーと、
前記内部空間の残部を形成する第2のカバーと、を備え、
前記第1のカバーは、
当該第1のカバーの外壁に形成され、前記第1のカバーと前記第2のカバーとを締結するネジを螺合させるネジ固定部と、
当該第1のカバーの内側に形成され、前記ネジ固定部との間で所定の隙間を介して対向し、前記ネジの締付け時にネジ座面が接触するネジ座面受け部と、を有し、
前記第2のカバーは、
当該第2のカバーの内側に形成され、前記所定の隙間に挿入され、前記ネジを挿通させる穴部を設けた取付部を有し、
前記第1のカバーと前記第2のカバーとを組合せた状態で、前記第1および第2のカバーの内側から前記ネジを前記ネジ固定部に螺合させて締付け可能であることを特徴とする媒体処理装置。 - 請求項1に記載の媒体処理装置において、
前記ネジ固定部は、前記第1のカバーの内側に開口する袋状のネジ穴であることを特徴とする媒体処理装置。 - 請求項1または請求項2に記載の媒体処理装置において、
前記第1のカバーと前記第2のカバーとを水平方向に組合せることを特徴とする媒体処理装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の媒体処理装置を備えたことを特徴とする自動取引装置。
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JP2018043755A JP7040150B2 (ja) | 2018-03-12 | 2018-03-12 | 媒体処理装置およびそれを備えた自動取引装置 |
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